説明

フレキシブルワイヤと機器との接続構造及びシート

【課題】 フレキシブルワイヤと機器の軸との接続の作業性が良いフレキシブルワイヤと機器との接続構造及びシートを提供することを課題とする。
【解決手段】
端面がギアボックス331の外部から視認できるような位置となるように軸171aが設けられると共に、フレキシブルワイヤ501のインナワイヤ507の露出部505と隣接するアウタケーシング503の外周面の周方向の一部を保持する溝601と、溝601に対して係脱可能に設けられ、溝601で保持されないフレキシブルワイヤ501のアウタケーシング503の外周面の周方向の残りの部分を保持するカバー611とで構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒状のアウタケーシング,該アウタケーシングの内周部に回転可能に設けられ、端部側には、前記アウタケーシングの内周部から外部に露出した露出部を有し、該露出部の断面形状が非円形となるように形成されたインナワイヤからなるフレキシブルワイヤと、端面に前記インナワイヤの露出部が嵌合する断面形状が非円形の穴が形成された軸を有する機器との接続構造、及び フロア側に設けられるロアレール,シート側に設けられ、前記ロアレールに移動可能に係合するアッパレールからなるシートトラックと、前記アッパレールを前記ロアレールに対して移動させるシートスライド機構とを有するシートに関する。
【背景技術】
【0002】
車両に設けられるシートにおいては、シートの前後方向の位置の調整を行うシートトラック機構構がモータ等によって駆動されるものがある。
このような場合、モータの回転を減速する必要があり、ギアボックス(減速機)が用いられる。そして、モータの出力軸と、ギアボックスの入力軸とは、両者の軸ずれを吸収する可撓性を有する角柱状のワイヤで接続される(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、モータがギアボックスと離れて設けられる場合には、図7、図8に示すようなフレキシブルワイヤでモータの出力軸とギアボックスの入力軸とが接続される。図において、1はギアボックスで、その入力軸13は円筒形のワイヤ保持部3内にある。フレキシブルワイヤ5は、円筒状のアウタケーシング7と、アウタケーシング7の内周部に回転可能に設けられ、端部側には、アウタケーシング7の内周部から外部に露出し、断面形状が矩形に形成された露出部9を有するインナワイヤ11からなっている。インナワイヤ11の図示しない側の他端側は図示しないモータの出力軸に接続されている。
【0004】
そして、図8に示すように、ギアボックス1の入力軸13の端面には、フレキシブルワイヤ5の露出部9が嵌合可能な断面形状が矩形の穴13aが形成され、フレキシブルワイヤ5の露出部9が嵌合している。また、ギアボックス1のワイヤ保持部3は、フレキシブルワイヤ5のアウタケーシング7を保持する。
【特許文献1】特開2003−56674号公報(明細書第5頁、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、図7、図8に示す構成の接続構造では、ギアボックス1の入力軸13の端面がワイヤ保持部3内の奥に位置しているので、入力軸13の端面が視認できない。このため、ギアボックス1の入力軸13とフレキシブルワイヤ5とを接続する場合、作業者は、勘で、インナワイヤ11の露出部9と、ギアボックス1の入力軸13の穴13aとを嵌合させなければならず、作業性が悪い問題点がある。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、フレキシブルワイヤと機器の軸との接続の作業性が良いフレキシブルワイヤと機器との接続構造及びシートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、円筒状のアウタケーシング,該アウタケーシングの内周部に回転可能に設けられ、端部側には、前記アウタケーシングの内周部から外部に露出した露出部を有し、該露出部の断面形状が非円形となるように形成されたインナワイヤからなるフレキシブルワイヤと、端面に前記インナワイヤの露出部が嵌合する断面形状が非円形の穴が形成された軸を有する機器との接続構造において、端面が前記機器の外部から視認できるような位置となるように前記軸が設けられると共に、前記フレキシブルワイヤのインナワイヤの露出部と隣接するアウタケーシングの外周面の周方向の一部を保持する第1保持手段と、前記第1保持手段に対して係脱可能に設けられ、前記第1保持手段で保持されない前記フレキシブルワイヤのアウタケーシングの外周面の周方向の残りの部分を保持する第2保持手段とを有することを特徴とするフレキシブルワイヤと機器との接続構造である。
【0008】
機器の軸にフレキシブルワイヤを接続する際には、第1保持手段に第2保持手段が係合していない状態で、フレキシブルワイヤのインナワイヤの露出部を機器の軸の穴に嵌合させ、次に、第2保持手段を第1保持手段に係合させる。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記第1保持手段は、前記機器のケーシングに設けられたことを特徴とする請求項1記載のフレキシブルワイヤと機器との接続構造である。
請求項3に係る発明は、前記第2保持手段は、前記フレキシブルワイヤのアウタケーシングを前記第1保持手段方向に押圧する押圧部を有することを特徴とする請求項1または2記載のフレキシブルワイヤと機器との接続構造である。
【0010】
請求項4に係る発明は、フロア側に設けられるロアレール,シート側に設けられ、前記ロアレールに移動可能に係合するアッパレールからなるシートトラックと、前記アッパレールを前記ロアレールに対して移動させるシートスライド機構と、を有するシートにおいて、前記シートスライド機構は、モータと、モータの回転を減速するギアボックスと、前記モータの出力軸と前記ギアボックスの入力軸とを接続するフレキシブルワイヤであって、円筒状のアウタケーシング,該アウタケーシングの内周部に回転可能に設けられ、端部側には、前記アウタケーシングの内周部から外部に露出した露出部を有し、該露出部の断面形状が非円形となるように形成され、前記露出部は前記ギアボックスの入力軸の端面に形成された断面形状が非円形の穴に嵌合するインナワイヤからなるフレキシブルワイヤと、を有し、前記ギアボックスの入力軸の端面が前記機器の外部から視認できるような位置となるように前記軸が設けられると共に、前記フレキシブルワイヤのインナワイヤの露出部と隣接するアウタケーシングの外周面の周方向の一部を保持する第1保持手段と、前記第1保持手段に対して係脱可能に設けられ、前記第1保持手段で保持されない前記フレキシブルワイヤのアウタケーシングの外周面の周方向の残りの部分を保持する第2保持手段とを有することを特徴とするシートである。
【0011】
ギアボックスの入力軸にフレキシブルワイヤを接続する際には、第1保持手段に第2保持手段が係合していない状態で、フレキシブルワイヤのインナワイヤの露出部をギアボックスの入力軸の穴に嵌合させ、次に、第2保持手段を第1保持手段に係合させる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1〜請求項3に係る発明によれば、機器の軸の端面は、前記機器の外部から視認できるような位置となるように配置されるので、第1保持手段に第2保持手段が係合していない状態では、軸の端面の穴を確認できる。よって、フレキシブルワイヤのインナワイヤの露出部を機器の軸の穴に嵌合させる際に、勘に頼らなくてすみ、作業性が良い。
【0013】
また、第2保持手段を第1保持手段に係合させることで、フレキシブルワイヤのアウタケーシングを保持できる。
請求項2に係る発明によれば、前記第1保持手段は、前記機器のケーシングに設けられたことにより、組み付けが簡単となる。
【0014】
請求項4に係る発明によれば、ギアボックスの入力軸の端面は、前記ギアボックスの外部から視認できるような位置となるように配置されるので、第1保持手段に第2保持手段が係合していない状態では、入力軸の端面の穴を確認できる。よって、フレキシブルワイヤのインナワイヤの露出部をギアボックスの入力軸の穴に嵌合させる際に、勘に頼らなくてすみ、作業性が良い。
【0015】
また、第2保持手段を第1保持手段に係合させることで、フレキシブルワイヤのアウタケーシングを保持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本実施の形態例のフレキシブルワイヤと機器との接続構造が設けられたシートで説明を行う。
最初に、シート全体の説明を図2〜図4を用いて説明する。図2は、本実施の形態例のフレキシブルワイヤと機器との接続構造が設けられたシートの正面図、図3は図2の上面図、図4は図2の右側面図である。
【0017】
フロア上には、一対のシートトラック101,101′が設けられている。シートトラック101,101′は、フロア側に設けられたロアレール103,103′と、シート側に設けられ、ロアレール103,103′に移動可能に係合するアッパレール105,105′からなっている。
【0018】
アッパレール105のフロント側と、アッパレール105′のフロント側との間には、両者を橋渡しするように連結ブラケット109が設けられている。
そして、図2に示すように、シートトラック101のロアレール103と、シートトラック101′のロアレール103′とは高さの異なるフロアに設けられている。
【0019】
次に、図4のA方向矢視図である図5を用いて、シートトラック101のロアレール103と、アッパレール105の断面形状を説明する。尚、シートトラック101とシートトラック101′とは同一構造なので、以下シートトラック101を用いて説明し、シートトラック101′の説明は省略する。フロア側に設けられるロアレール103は、フロアと略平行に設けられた基底部112と、基底部112の一方の端部より折曲し、フロアから離れる方向に延出する第1側壁部113と、基底部112の他方の端部より折曲し、フロアから離れる方向に延出する第2側壁部115と、第1側壁部113の上方の端部から、基底部112方向に向かう第1垂下部117と、第2側壁部115の上方の端部から、基底部112方向に向かう第2垂下部119とからなっている。
【0020】
シート側に設けられるアッパレール105は、フロアと略平行に設けられた天部212と、天部212の一方の端部より折曲し、ロアレール103の第1垂下部117と第2垂下部119との間の空間を介してロアレール103内へ延出する第1側壁部213と、天部212の他方の端部より折曲し、ロアレール103の第1垂下部117と第2垂下部119との間の空間を介してロアレール103内へ延出する第2側壁部215と、第1側壁部213の下方の端部よりロアレール103の第1側壁部113、第1垂下部117で形成される空間へ延出する第1跳上部217と、第2側壁部215の下方の端部よりロアレール103の第2側壁部115、第2垂下部119で形成される空間へ延出する第2跳上部219とからなっている。
【0021】
次に、図4、図4のB部分の拡大断面図である図6を用いて内部構成を説明する。図4に示すように、アッパレール105内で、その長手方向のフロント側にはブラケット301が、リア側(他方の端部側)にはブラケット303がそれぞれ取り付けられている。そして、アッパレール105内には、その長手方向に沿ってねじ棒(スクリューシャフト)307が配置され、ねじ棒307のフロント側(一方の端部側)がブラケット301に、ねじ棒307のリア側がブラケット303にそれぞれ回転可能に支持されている。
【0022】
一方、ロアレール103には、ねじ棒307に螺合するナット部材311が固着されている。従って、ねじ棒307が回転すると、ナット部材311はロアレール103に設けられ、回転が禁止されているので、ねじ棒307が設けられるアッパレール105がロアレール103に対して移動することとなる。
【0023】
アッパレール105にブラケット301を介して設けられる減速機としてのギアボックス331のハウジング300内には、ウォーム171(図6参照)とウォーム171に噛合するウォームホイール(ヘリカルギア)173(図6参照)が配置される。本実施の形態例のウォーム171はハウジング300の側面に対して略垂直な回転軸を有している。ウォームホイール173の回転中心にはセレーション等の加工がなされた穴が形成され、この穴にねじ棒307が嵌合し、ねじ棒307の軸方向の移動は許容され、ねじ棒307とウォームホイール173とは一体となって回転するようになっている。また、ねじ棒307の端部には、ギアボックス331からの抜け止めを行うナット141が螺合している。
【0024】
ギアボックス331のウォーム171には、モータ108の出力軸110aの回転がフレキシブルワイヤ501を用いて伝達され、モータ108の回転は、ギアボックス331で減速され、ねじ棒307へ伝達されることとなる。
【0025】
ここで、図1を用いて、ギアボックス331とフレキシブルワイヤ501との接続構造を説明する。尚、ギアボックス331とフレキシブルワイヤ551との接続構造は、ギアボックス331とフレキシブルワイヤ501との接続構造と同じなので説明は省略する。
【0026】
本形態例では、図1、図4、図6に示すように、ギアボックス331の上部は、アッパレール105の天部212に形成された穴212a、連結ブラケット109の端部に形成された穴109aを介して外部に突出している。さらに、ブラケット301、アッパレール105の天部212、連結ブラケット109に形成された穴を挿通するボルト151、このボルト151に螺合するナット153でもって、ブラケット301、連結ブラケット109はアッパレール105に取り付けられている。
【0027】
図6に示すように、ギアボックス331の入力軸であるウォーム171の軸171aは、その端面がギアボックス33の外部から視認できるような位置となるように設けられている。
【0028】
一方、フレキシブルワイヤ501は、円筒状のアウタケーシング503と、アウタケーシング503の内周部に回転可能に設けられ、一方の端部側には、アウタケーシング503の内周部から外部に露出した露出部505を有した断面形状が円形のインナワイヤ507とからなっている。尚、インナワイヤ507の他方の他端側は、モータ108の出力軸110aに接続されている。
【0029】
そして、インナワイヤ507の露出部505には、先端にかけてその断面形状が非円形、本形態例では矩形となるように形成された嵌合部509が形成されている。
一方、ギアボックス331のウォーム171の軸171aの端面には、インナワイヤ507の露出部505に形成された嵌合部509が嵌合し、嵌合すると、軸171aがインナワイヤ507と一体となって回転するように形成された断面形状が非円形、本形態例では矩形の穴171bが形成されている。
【0030】
連結ブラケット109には、フレキシブルワイヤ501のインナワイヤ507の露出部505と隣接するアウタケーシング503の外周面の周方向の一部(下部)を保持する第1保持手段としての断面形状が半円形の溝601が形成されている。また、溝601の両側には、穴603,605が形成されている。
【0031】
溝601で保持されないフレキシブルワイヤ501のアウタケーシング503の外周面の周方向の残りの部分を保持する第2保持手段としてのカバー611は、弾性性を有する樹脂でなる半割円筒状であり、その下部には、連結ブラケット109の穴603,605に係脱可能なフック613,615が形成されている。カバー611の内筒面には、フック613,615が連結ブラケット109の穴603,605に係合した際に、フレキシブルワイヤ501のアウタケーシング503を第1保持手段である溝601方向に押圧する押圧部としてのフレキシブルワイヤ501の長手方向に延びる3本の突起621が形成されている。
【0032】
このような構成のギアボックス331とフレキシブルワイヤ501との接続構造の組み付け手順を説明する。
連結ブラケット109に第2保持手段としてのカバー611が係合していない状態で、フレキシブルワイヤ501を溝173に載置し、フレキシブルワイヤ501のインナワイヤ507の露出部505をギアボックス331の軸171aの穴171bに嵌合させる。次に、カバー611のフック613,615を連結ブラケット109の穴603,605に係合させる。
【0033】
このような構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ギアボックス331の入力軸であるウォーム171の軸171aは、その端面がギアボックス33の外部から視認できるような位置となるように設けられている。よって、連結ブラケット109に第2保持手段としてのカバー611が係合していない状態では、軸171aの端面の穴171bを確認できる。よって、フレキシブルワイヤ501のインナワイヤ507の露出部505をギアボックス331の軸171aの穴171bに嵌合させる際に、勘に頼らなくてすみ、作業性が良い。
(2)カバー611を連結ブラケット109に係合させることで、フレキシブルワイヤ501のアウタケーシング503を保持できる。
尚、本発明は上記形態例に限定するものではない。上記形態例では、フレキシブルワイヤ501とギアボックス331の軸(入力軸)との接続構造で説明を行ったが、モータ108の出力軸110aとフレキシブルワイヤ501との接続、モータ108の出力軸110bとフレキシブルワイヤ551との接続にも適用できる。
【0034】
また、第1保持部である溝171aは連結ブラケット109に形成したが、ギアボックス331に一体的に形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】ギアボックスとフレキシブルワイヤとの接続構造を説明する分解斜視図である。
【図2】実施の形態例のフレキシブルワイヤと機器との接続構造が設けられたシートの正面図である。
【図3】図2の上面図である。
【図4】図2の右側面図である。
【図5】図4のA方向矢視図である。
【図6】図4のB部分の拡大断面図である。
【図7】従来のギアボックスとフレキシブルワイヤとの接続構造を説明する斜視図である。
【図8】図7のD方向矢視図である。
【符号の説明】
【0036】
171a 軸
331 ギアボックス(機器)
501 フレキシブルワイヤ
503 アウタケーシング
505 露出部
507 インナワイヤ
601 溝(第1保持手段)
611 カバー(第2保持手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状のアウタケーシング,該アウタケーシングの内周部に回転可能に設けられ、端部側には、前記アウタケーシングの内周部から外部に露出した露出部を有し、該露出部の断面形状が非円形となるように形成されたインナワイヤからなるフレキシブルワイヤと、端面に前記インナワイヤの露出部が嵌合する断面形状が非円形の穴が形成された軸を有する機器との接続構造において、
端面が前記機器の外部から視認できるような位置となるように前記軸が設けられると共に、
前記フレキシブルワイヤのインナワイヤの露出部と隣接するアウタケーシングの外周面の周方向の一部を保持する第1保持手段と、
前記第1保持手段に対して係脱可能に設けられ、前記第1保持手段で保持されない前記フレキシブルワイヤのアウタケーシングの外周面の周方向の残りの部分を保持する第2保持手段と
を有することを特徴とするフレキシブルワイヤと機器との接続構造。
【請求項2】
前記第1保持手段は、
前記機器のケーシングに設けられたことを特徴とする請求項1記載のフレキシブルワイヤと機器との接続構造。
【請求項3】
前記第2保持手段は、
前記フレキシブルワイヤのアウタケーシングを前記第1保持手段方向に押圧する押圧部を有することを特徴とする請求項1または2記載のフレキシブルワイヤと機器との接続構造。
【請求項4】
フロア側に設けられるロアレール,シート側に設けられ、前記ロアレールに移動可能に係合するアッパレールからなるシートトラックと、
前記アッパレールを前記ロアレールに対して移動させるシートスライド機構と、
を有するシートにおいて、
前記シートスライド機構は、
モータと、
モータの回転を減速するギアボックスと、
前記モータの出力軸と前記ギアボックスの入力軸とを接続するフレキシブルワイヤであって、円筒状のアウタケーシング,該アウタケーシングの内周部に回転可能に設けられ、端部側には、前記アウタケーシングの内周部から外部に露出した露出部を有し、該露出部の断面形状が非円形となるように形成され、前記露出部は前記ギアボックスの入力軸の端面に形成された断面形状が非円形の穴に嵌合するインナワイヤからなるフレキシブルワイヤと、
を有し、
前記ギアボックスの入力軸の端面が前記機器の外部から視認できるような位置となるように前記軸が設けられると共に、
前記フレキシブルワイヤのインナワイヤの露出部と隣接するアウタケーシングの外周面の周方向の一部を保持する第1保持手段と、
前記第1保持手段に対して係脱可能に設けられ、前記第1保持手段で保持されない前記フレキシブルワイヤのアウタケーシングの外周面の周方向の残りの部分を保持する第2保持手段と
を有することを特徴とするシート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−118530(P2006−118530A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−303964(P2004−303964)
【出願日】平成16年10月19日(2004.10.19)
【出願人】(590001164)シロキ工業株式会社 (610)
【Fターム(参考)】