説明

フロントフェンダ取付用ブラケット及びそれを備えた車両前部構造

【課題】脚部を確実に折り畳み、限られたスペース内で最大限の衝撃エネルギーを吸収して衝突体の進入ストロークを確保したフロントフェンダ取付用ブラケットを提供する。
【解決手段】フロントフェンダのフランジ部を取り付ける頂壁部41と、その両縁から延びた一対の脚部42,43と、各脚部の下端から突出し車体に固定するフランジ部44,45とを備え、各脚部が、上部42U,43Uと、下部42D,43Dと、上部及び下部の間に設けた折れ線部48とを備え、各脚部が折れ線部を外側に突出させて互いに反対方向にくの字に折れ曲がり、一方の脚部42の上部42Uの長さA1と、他方の脚部43の上部43Uの長さB1と、頂壁部の両縁間の長さC1と、一方の脚部42の下部42Dの長さD1と、他方の脚部43の下部43Dの長さE1と、両脚の下端間の距離F1とを、A1+B1+C1=D1+E1+F1に設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車のフロントフェンダを車体に取り付けるためのブラケットに係り、特に、フロントフェンダとフロントフェンダエプロンとの間のブラケット設置スペースが狭い場合でも、フロントフェンダエプロン上方の見切り部に衝突体が衝接した際の衝突体の進入ストロークを確保できる、フロントフェンダ取付ブラケット及びそれを備えた車両前部構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車のフロントフェンダとフードとの見切り部に衝突体が上方から衝突した場合に衝突体に及ぼす衝撃を低減させるために、フロントフェンダは衝撃吸収部材を介して車体に取り付けられる。この衝撃吸収部材は逆ハット型断面のブラケットとして構成され、ブラケット自体が変形することによって衝撃エネルギーを吸収する。
【0003】
衝撃エネルギーを吸収するブラケットを介してフロントフェンダを車体に取り付ける構造が特許文献1〜5に開示されている。これらの特許文献に開示された衝撃吸収ブラケットは、フロントフェンダのフランジ部が取り付けられる頂壁部と、この頂壁部の両縁から下方へ延出した一対の脚部と、各脚部の下端から互いに離れる方向へ水平状に突出し車体に固定されるフランジ部と、を備えている。そして、衝突体が見切り部の上方から当接した場合には、その荷重によって脚部が座屈し、変形によって衝撃エネルギーを吸収するようにしている。
【特許文献1】特開2001−287669号公報
【特許文献2】特開2001−334958号公報
【特許文献3】特開2002−178953号公報
【特許文献4】特開2005−014763号公報
【特許文献5】特開2005−289173号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年の車両は、デザイン・構造などの制約によってフロントフェンダとエプロンアッパメンバとの間に画成されるブラケット設置スペースが狭くなり、この狭いブラケット設置スペースに配設されたブラケットが歩行者保護性能を発揮することが要求される。しかしながら、特許文献1〜5のブラケットは狭いスペースに配置された場合を前提に構成されていない。
【0005】
本発明は以上の点に鑑みて創作されたものであり、脚部を確実に折り畳み、限られたスペース内で最大限に衝撃エネルギーを吸収するための衝突体の進入ストロークを確保できる、フロントフェンダ取付用ブラケット及びそれを備えた車両前部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の構成は、フロントフェンダを車体に取り付けるためのブラケットであって、フロントフェンダのフランジ部が取り付けられる頂壁部と、この頂壁部の両縁から下方へ延出した一対の脚部と、各脚部の下端から水平方向に突出し車体に固定されるフランジ部と、を備え、各脚部が、上部と、下部と、上部と下部との間に設けられた折れ線部と、を備えると共に、折れ線部を外側に突出させるように折れ曲がっており、一方の脚部の上部の長さをA1とし、他方の脚部の上部の長さをB1とし、頂壁部の両縁間の長さをC1とし、一方の脚部の下部の長さをD1とし、他方の脚部の下部の長さをE1とし、両脚の下端間の距離をF1とした場合、A1+B1+C1=D1+E1+F1となることを特徴とする。
【0007】
本発明の第2の構成は、フロントフェンダを車体に取り付けるためのブラケットであって、フロントフェンダのフランジ部が取り付けられる頂壁部と、この頂壁部の両縁から下方へ延出した一対の脚部と、各脚部の下端から水平方向に突出し車体に固定されるフランジ部と、を備え、各脚部が、上部と、下部と、上部と下部との間に設けられた折れ線部と、を備え、一方の脚部は他方の脚部側へ、他方の脚部は外側へ、それぞれ折れ線部が突出するように折れ曲がっており、一方の脚部の上部の長さをA2とし、他方の脚部の上部の長さをB2とし、頂壁部の両縁間の長さをC2とし、一方の脚部の下部の長さをD2とし、他方の脚部の下部の長さをE2とし、両脚の下部の下端間の距離をF2としたとき、A2=D2、且つ、B2+C2=E2+F2となるようにしたことを特徴とする。
【0008】
本発明のフロントフェンダ取付用ブラケットにおいて、好ましくは、脚部は、上部から下部に亘る領域に形成された穴、或いは上部と下部の縁部にビードを有する。
【0009】
本発明の第3の構成は、フロントフェンダが、車体に固定された上記フロントフェンダ取付用ブラケットに取り付けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、フロントフェンダのフランジ部とエプロンアッパメンバとの間に画成されるブラケット設置スペースが狭い場合であっても、ブラケットが確実に折れ曲がるので、衝突体の進入ストロークを確保することができる。よって、衝撃エネルギーがブラケットの座屈変形によって吸収され、歩行者保護性能が確保される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るブラケットを適用した車両前部構造10を示す斜視図である。なお、図中のFrは車両前方、Upは車両上方、Outは車幅外方向を示す。
【0012】
先ず、車両前部構造10についての基本的構成を説明する。
車体前部側面にはフロントフェンダ20が配設されていて、左右のフロントフェンダ間にエンジンルームRが画成される。左右のフロントフェンダ20は、車体前部の骨格部材である左右のフロントフェンダエプロンのエプロンアッパメンバ30に第1ブラケット40及び第2ブラケット50を介して取り付けられる。なお、図1中の60はサスペンションタワーである。
【0013】
フロントフェンダ20は、前輪領域を除いた車体外面領域の意匠面を成すフェンダパネル部21と、フェンダパネル部21の上端部に形成されていてフードの車幅方向外側縁部に車幅方向において対向する縦壁部22と、この縦壁部22の下端からエンジンルーム側へ突出したフランジ部23とを備える。
【0014】
このフロントフェンダ20のフランジ部23の下方に、フロントフェンダエプロンの構成部材であるエプロンアッパメンバ30が設けられている。エプロンアッパメンバ30は、その長手方向を車両前後方向に沿わせて配設される。このエプロンアッパメンバ30は、図示を省略するが、例えば、断面ハット型のアッパパネルと断面L字型のロアパネルとから成り、両パネルのフランジ部が接合されることで閉断面が画成される。このエプロンアッパメンバ30の上面31に第1ブラケット40及び第2ブラケット50がスポット溶接されて固定される。
【0015】
エプロンアッパメンバ上面31の幅広の後部領域31Aに固定された第1ブラケット40と幅狭の前部領域31Bに固定された第2ブラケット50とにフロントフェンダ20のフランジ部23が固定されることにより、フロントフェンダ20は車体に取り付けられる。なお、フランジ部23の後端部は第1ブラケット40に、前端部は第2ブラケット50に、それぞれボルト70とそれに螺着するナットとによって固定される。
【0016】
次に、本発明の実施形態に係るブラケットについて説明する。
図2は本実施形態に係る第1ブラケット40を示す斜視図であり、図3(A)は正面図、図3(B)は平面図、図3(C)は側面図である。図3(A)中の31はエプロンアッパメンバ30の上面である。
第1ブラケット40は、フロントフェンダ20のフランジ部23が取り付けられる第1頂壁部41と、この第1頂壁部41の両縁から下方へ延出した一対の第1脚部42,43と、各第1脚部42,43の下端から互いに離れる方向へ水平状に突出しエプロンアッパメンバ30に固定される第1フランジ部44,45と、を備えている。第1頂壁部41と第1脚部42,43と第1フランジ部44,45とは、例えば、細幅の長手のパネルを折り曲げ加工して一体に構成される。
【0017】
第1頂壁部41は矩形のパネル状に形成され、その中央にフランジ部取付用のボルト挿入穴46が設けられている。
【0018】
各第1脚部42,43は、第1上部42U,43Uと、第1下部42D,43Dとから成り、第1上部42U,43Uと第1下部42D,43Dとの間に第1折れ線部47,48を備えている。第1上部42U,43U及び第1下部42D,43Dはそれぞれ矩形のパネル状に形成され、一体に構成される。第1折れ線部47,48は第1脚部42,43の高さ方向における中間程度に設けられるのが望ましい。
さらに、第1ブラケット40では、各第1脚部42,43が第1折れ線部47,48を外側に突出させるように互いに反対方向側にくの字型に折れ曲がっている。
【0019】
本実施形態に係る第1ブラケット40は、図3(A)に示すように、一方の第1脚部42の第1上部42Uの長さをA1、他方の第1脚部43の第1上部43Uの長さをB1、第1頂壁部41の両縁間の長さをC1、一方の第1脚部42の第1下部42Dの長さをD1、他方の第1脚部43の第1下部43Dの長さをE1、両脚の下端間の距離をF1とすると、A1+B1+C1=D1+E1+F1となるように寸法が設定されていることを特徴としている。この寸法設定は、A1+B1+C1は第1ブラケット40の上半部、即ち、第1折れ線部47,48を境に上側の部分の線長であり、D1+E1+F1は第1ブラケット40の下半部の線長であり、第1ブラケット40全体が完全に折り畳まれる必須条件としての上半部と下半部との線長が一致することに基づいている。
【0020】
このように構成された第1ブラケット40は、図1に示すように、各第1脚部42,43が車両前後方向に並ぶようにその向きが設定されてエプロンアッパメンバ30の上面に取り付けられる。
【0021】
図4は本実施形態に係る第2ブラケット50を示す斜視図であり、図5(A)は正面図、図5(B)は平面図、図5(C)は側面図である。図5(A)中の31はエプロンアッパメンバ30の上面である。
第2ブラケット50は、フロントフェンダ20のフランジ部23が取り付けられる第2頂壁部51と、この第2頂壁部51の両縁から下方へ延出した一対の第2脚部52,53と、各第2脚部52,53の下端から互いに離れる方向へ水平に突出しエプロンアッパメンバ30に固定される第2フランジ部54,55と、を備えている。第2頂壁部51と第2脚部52,53と第2フランジ部54,55とは、例えば、細幅の長手のパネルを折り曲げ加工して一体に構成される。
【0022】
第2頂壁部51は矩形のパネル状に形成され、その中央にフランジ部取付用のボルト挿入穴56が設けられる。
【0023】
各第2脚部52,53は、第2上部52U,53Uと、第2下部52D,53Dとから成り、第2上部52U,53Uと第2下部52D,53Dとの間に第2折れ線部57,58を備える。第2上部52U,53U及び第2下部52D,53Dはそれぞれ矩形のパネル状に形成され、一体に構成される。
さらに、一方の第2脚部52が他方の第2脚部53側へ第2折れ線部57が突出するようにくの字型に折れ曲がっており、他方の第2脚部53は一方の第2脚部52の折れ曲がり方向と同じ方向へくの字型に折れ曲がっている。
【0024】
本実施形態に係る第2ブラケットは、図5(A)に示すように、一方の第2脚部52の第2上部52Uの長さをA2、他方の第2脚部53の第2上部53Uの長さをB2、第2頂壁部51の両縁間の長さをC2、一方の第2脚部52の第2下部52Dの長さをD2、他方の第2脚部53の第2下部53Dの長さをE2、両脚の第2下部の下端間の距離をF2とすると、A2=D2、且つ、B2+C2=E2+F2となるように寸法が設定されていることを特徴としている。この寸法設定は、第2ブラケット50が完全に折り畳まれる条件としての、内側に折れ曲がる一方の第2脚部52の第2上部52Uと第2下部52Dとが線長を合わせることと、一方の第2脚部52の第2上部52U及び第2下部52Dを除いた残りの部位において第2の折れ線58を境に上半部の線長(=B2+C2)が下半部の線長(=E2+F2)と一致することに基づいている。
【0025】
このように構成された第2ブラケット50は、図1に示すように、各第2脚部52,53が車両前後方向に並ぶようにその向きが設定されて車体に取り付けられる。
【0026】
このような車両前部構造10では、フロントフェンダ20とフードとの間の見切り部に上方から物体(衝突体)が衝突した場合、その荷重が第1及び第2ブラケット40,50に伝わり各ブラケット40,50は変形する。具体的には、物体が見切り部から各第1及び第2ブラケット40,50へ向けて進入し、この進入の過程で物体の荷重が各第1及び第2ブラケット40,50に作用する。この荷重によって、第1ブラケット40では各第1脚部42,43が第1折れ線部47,48を境に互いに反対方向外側に折れ曲がり、各第1脚部42,43が折り畳まれて、第1頂壁部41が下方へシフトする。一方、第2ブラケット50では各第2脚部52,53が第2折れ線部57,58を境に同じ方向に折れ曲がり、各第2脚部52,53が折り畳まれて、第2頂壁部51が下方へシフトする。
【0027】
このように、本実施形態に係る車両前部構造10では、フロントフェンダ20のフランジ部23とエプロンアッパメンバ30との間に画成されるブラケット設置スペースが狭い場合であっても、第1ブラケット40及び第2ブラケット50の脚部が確実に折れ曲がるので、物体の進入ストロークを確保でき、衝撃エネルギを吸収することができる。
【0028】
〔第1ブラケットの変形例〕
図2に示す第1ブラケット40において、各第1脚部42,43を確実に塑性屈曲させるためには、第1脚部42,43の第1上部42U,43Uと第1下部42D,43Dとの間の挟む角度θ1,θ2(図3参照)をなるべく小さくすることが望ましいが、角度θ1,θ2が小さいと各第1脚部下端間の距離が広くなってしまう。そこで、各第1脚部42,43を確実に折れ曲げさせるために以下の構成を採用することが望ましい。
【0029】
図6(A)は第1変形例に係る第1ブラケット40Aの正面図、図6(B)は平面図、図6(C)は側面図である。第1ブラケット40Aは、第1脚部42,43が第1上部42U,43Uから第1下部42D,43Dに亘る領域に形成された穴80を有することを特徴としている。この構成によれば、第1折れ線部47,48領域が弱体化することで、各第1脚部42,43が確実に折れ曲がる。
一方、図7(A)は第2変形例に係る第1ブラケット40Bの正面図、図7(B)は平面図、図7(C)は側面図であり、第1ブラケット40Bは、第1脚部42,43の第1上部42U,43Uと第1下部42D,43Dとの各縁部にビード90を設けたことを特徴としている。このような構成によれば、第1折れ線部47,48領域の剛性が低く、第1折れ線部領域以外の剛性が高く構成され、各第1脚部42,43が第1折れ線部47,48を境に確実に折れ曲がる。
【0030】
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。例えば、ビード90及び/又は弱体用の穴80は第2ブラケット50の第2脚部52,53に設けても良い。上記説明中のA1,A2,B1,B2,C1,C2,D1,D2,E1,E2,F1,F2の数値は、図の寸法に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は本発明の実施形態に係るブラケットを適用した車両前部構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る第1ブラケットの斜視図である。
【図3】(A)は本発明の実施形態に係る第1ブラケットの正面図、(B)は平面図、(C)は側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る第2ブラケットの斜視図である。
【図5】(A)は本発明の実施形態に係る第2ブラケットの正面図、(B)は平面図、(C)は側面図である。
【図6】(A)は本発明の実施形態に係る第1ブラケットの第1変形例の正面図、(B)は平面図、(C)は側面図である。
【図7】(A)は本発明の実施形態に係る第1ブラケットの第2変形例の正面図、(B)は平面図、(C)は側面図である。
【0032】
10 車両前部構造
20 フロントフェンダ
21 フェンダパネル部
22 縦壁部
23 フランジ部
30 エプロンアッパッメンバ
31 上面
31A 後部領域
31B 前部領域
40 第1ブラケット
41 第1頂部
42,43 第1脚部
42U,43U 第1上部
42D,43D 第1下部
44,45 第1フランジ部
46,56 ボルト挿入穴
47,48 第1折れ線部
50 第2ブラケット
51 第2頂壁部
52,53 第2脚部
52U,53U 第2上部
52D,53D 第2下部
54,55 第2フランジ部
57,58 第2折れ線部
70 ボルト
80 穴
90 ビード
θ1,θ2
R エンジンルーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントフェンダを車体に取り付けるためのブラケットであって、
上記フロントフェンダのフランジ部が取り付けられる頂壁部と、この頂壁部の両縁から下方へ延出した一対の脚部と、各脚部の下端から水平方向に突出し車体に固定されるフランジ部と、を備え、
各脚部が、上部と、下部と、上記上部と上記下部との間に設けられた折れ線部と、を備えると共に、上記折れ線部を外側に突出させるように折れ曲がっており、
一方の脚部の上部の長さA1と、他方の脚部の上部の長さB1と、上記頂壁部の両縁間の長さC1と、一方の脚部の下部の長さD1と、他方の脚部の下部の長さE1と、両脚の下端間の距離F1とが、A1+B1+C1=D1+E1+F1となることを特徴とする、フロントフェンダ取付用ブラケット。
【請求項2】
フロントフェンダを車体に取り付けるためのブラケットであって、
上記フロントフェンダのフランジ部が取り付けられる頂壁部と、この頂壁部の両縁から下方へ延出した一対の脚部と、各脚部の下端から水平方向に突出し車体に固定されるフランジ部と、を備え、
各脚部が、上部と、下部と、上記上部及び上記下部の間に設けられた折れ線部と、を備え、
一方の脚部は他方の脚部側へ、他方の脚部は外側へ、それぞれ上記折れ線部が突出するように折れ曲がっており、
一方の脚部の上部の長さA2と、他方の脚部の上部の長さB2と、上記頂壁部の両縁間の長さC2と、一方の脚部の下部の長さD2と、他方の脚部の下部の長さE2と、両脚の下部の下端間の距離F2とが、A2=D2、且つ、B2+C2=E2+F2となることを特徴とする、フロントフェンダ取付用ブラケット。
【請求項3】
前記脚部は前記上部から前記下部に亘る領域に形成された穴を有することを特徴とする、請求項1に記載のフロントフェンダ取付用ブラケット。
【請求項4】
前記上部と前記下部とはそれぞれ縁部にビードを有することを特徴とする、請求項2に記載のフロントフェンダ取付用ブラケット。
【請求項5】
車体に固定された前記請求項1〜4の何れかに記載のフロントフェンダ取付用ブラケットにフロントフェンダが取り付けられたことを特徴とする、車両前部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−296847(P2008−296847A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−147531(P2007−147531)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】