プラスチック製のエアロゾル容器及び同容器を製造する方法
加圧製品を分配するための容器1及び同容器の製造方法。容器1は本体2、カラー3及び分配バルブ4を含む。本体2はPET又は同様のプラスチックから成形されるとともに、開口部を包囲するように形状化された首部7を有する。カラー3も同様にプラスチック材料から成形されており、かつ本体2の形状化された首部7にスナップ式に嵌合するように形状化されている。分配バルブ4は、首部/カラー7,3に取り付けられるとともに、可鍛性材料から形成され、かつカラー3の周囲に嵌合するとともに同カラー3により保持されるように形状化された外側フランジ11を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック材料、好ましくはPETから形成される容器であって、加圧製品若しくはエアロゾル製品を分配するように構成された容器に関する。本発明はまた、同容器を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
加圧製品を分配するための容器は、これまで主として金属から構成されていた。特に、ほぼ円筒状の金属体は、その長さ方向に継ぎ目を有した状態で形成されている。金属製の端部閉鎖部が同円筒状容器の両端部に取り付けられるとともに圧着されており、その一方の閉鎖部には手動にて作動するバルブ装置が設けられている。
【0003】
そのような金属容器には、種々の生来的な欠点がある。それらは水と接触するとさびやすく、分配されるべき製品或いは分配されるべき製剤と適合可能な適切な被覆が、腐食を回避するような様式にて塗布されていない場合には、内部において腐食の起こる傾向にある。使用時に、それらは容易に損傷を受けやすく、及び/又は基質面に誤って落下させた場合同基質面に損傷を与えることになる。そのような容器が家庭用の用途にて一般的に使用される場合には特に問題であり、タイル面に簡単に落下し、同タイル面を割ったり、損傷を与えることになり得る。
【0004】
従来技術の金属容器のそのような欠点により、金属容器をプラスチックから形成された容器に代替するという試みがなされてはいるが、あまり成功を収めてはいない。
例えば、特許文献1は、プラスチック材料から形成されたエアロゾル容器を開示しており、同容器は本体部と形状化された首部とを備えており、プラスチック製の予備成形物をブロー成形することにより形成される。次に金属製のカラーが首部に取り付けられ、バルブ装置が同カラーと係合される。そのような構成を使用する欠点は、製品を容器本体に分配するべく供給する前に、金属カラーを首部の周囲のレストに慎重に配置しなければならない点にある。容器がパッケージ化用のプラントに移される、及び/又は製品をその内部に供給する組立ラインに沿って移される際に、同金属カラーはその所望の位置から非常に簡単にはじき出され、その結果バルブ装置を適切に取り付けることができなくなる。
【0005】
従って、プラスチック材料から製造されることによる利点を備えながらも、既存のプラスチック容器のような欠点が克服された改良されたエアロゾル容器が必要である。
【特許文献1】米国特許第6390326号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来技術のエアロゾル容器の欠点を克服したプラスチック製エアロゾル容器を提供することを目的とする。
本発明は、プラスチック材料から形成されるとともに本体の首部にスナップ式にて嵌合されるカラーを提供し、それにより、特許文献1の装置において見られたような、移動時又はエアロゾル製品の充填工程時に同カラーの位置が外れたりするというようなことのない、即ち、従来技術の欠点を克服することを目的とする。
【0007】
本発明はまた、ポリエチレンテレフタレート(PET)のようなリサイクル可能なプラスチック材料から形成されるプラスチック製エアロゾル容器を提供することを目的とする。
【0008】
本発明はまた、プラスチックエアロゾル容器の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一つの広い形態において、本発明は加圧製品を分配するための容器を提供し、同容器は、ポリエチレンテレフタレート(PET)又は同様のプラスチック材料から延伸ブロー成形された本体であって、開口部を包囲する形状化された首部を有する本体と;プラスチック材料から射出成形されたカラーであって、開口部の周囲にて本体の形状化された首部とスナップ式にて嵌合されるように形状化されたカラーと;同首部/カラーに取り付けられる分配バルブであって、可鍛性材料から形成されるとともにカラーの周囲にて力を加えることにより同カラーに嵌合されるとともに保持される外側フランジを含む分配バルブと;を含む。
【0010】
好ましくは、形状化された首部はその周囲に環状の凹部を含み、かつカラーは同カラーから内向きに突出する環状のリップを含み、それにより同リップは同凹部と協働するように構成されることになり、同カラーが同本体の同首部にスナップ式にて嵌合される。
【0011】
代替的に又は付随的に、同首部は好ましくはその周囲に外向きに配置された突出部を含み、それにより、同カラーは、同突出部上にスナップ式に嵌合され、同容器に保持される。
【0012】
この好ましい形態において、同突出部は、画定されたリップ、外向きのテーパ部、又は同首部の直径が同首部の上側部に向かって徐々に拡径されたもの、のうちの任意の一つ以上である。
【0013】
好ましくは、分配バルブは同首部と同フランジの中間に配置されるとともに製品の漏出を回避するべく、ゴム又は同様の材料から形成されたシールを更に含む。
また好ましくは、同本体は、蓋を解放可能に係合するための蓋係合手段が設けられている。
【0014】
また好ましくは、同本体は、同本体にベースを取り付けるためのベース係合手段が設けられている。
また好ましくは、容器は、同容器に構造的な強度を与えるためにその周囲に少なくとも一つの強化リブを組み込んでいる。
【0015】
好ましくは、同本体は、同本体にラベルを貼り付けるためのほぼ円筒状の中間部が設けられている。
更なる広い形態において、本発明は加圧製品を分配するための容器を形成するための予備成形物を提供し、同予備成形物はポリエチレンテレフタレート(PET)又は同様のプラスチック材料から射出成形され、同予備成形物は形状化された首部と、ブロー成形装置と後の製造工程において切断装置とのいずれにも支持され得るように構成された先端部と、を有する。
【0016】
好ましくは、同予備成形物は後に延伸ブロー成形されるために使用され、射出成形されたプラスチック製のカラーと、同予備成形物に取り付けられるとともに加圧製品を分配するために使用される分配バルブとを有する。
【0017】
更なる広い形態において、本発明は加圧製品を分配するようなタイプの容器を製造するための方法を提供し、同方法は、ポリエチレンテレフタレート(PET)又は同様のプラスチック材料からの予備成形物を射出成形する工程であって、同予備成形物が形状化された首部と延伸ブロー成形装置とその後の切断装置における製造工程にて支持されるように構成された先端部とを含む工程と、同予備成形物を延伸ブロー成形して、容器を同形状化された首部から延伸させる工程と、同首部が開口部を包囲するように、同首部の先端部を同容器から切断する工程と、射出成形されたプラスチックのカラーを同容器の首部の同開口部を包囲する位置にてスナップ式に嵌合する工程と、分配バルブを同首部/カラーに取り付ける工程であって、同バルブが可鍛性材料から形成されるとともにカラーの周囲にて力を加えることにより同カラーに嵌合されるとともに保持されるように形状化された外側フランジを含む工程と、からなる。
【0018】
好ましくは、首部は外向きにテーパ状であり、それにより、同首部の先端部が切断された際に、カラーが首部にスナップ式に嵌合されることを助けるように作用する。
好ましくは、バルブを取り付ける工程の前に、同製品が容器内に供給され、そして、分配バルブが取り付けられた後に、同製品は同容器内にて加圧される。
【0019】
また好ましくは、本発明は以下の工程:同本体の上側部に蓋を解放可能に取り付ける工程と、同本体の下側部にベースを係合させる工程と、同本体の中間部にラベルを塗布する工程と、からなる工程のうちの一つ以上を更に含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明は、添付された図面に関連して記載された、本発明の好ましいが非限定的である実施形態の詳細な説明に従ってより完全に理解されるであろう。
図面を通して、同様の符号は、特に指摘されている場合を除いて、同様の特徴を特定するために使用される。
【0021】
図1に示されるように、符号1にて一般的には示される容器はプラスチック材料から形成され、本体部2と、カラー3と、バルブ機構4と、キャップ又は閉鎖部5と、を有する。
【0022】
本体部2は、その第一の端部にベース6を、その第二の端部に首部7を備えて形成されている。そのベース及び首部を含む本体2は全て、例えば、図8に示されているポリエチレンテレフタレート(PET)のようなプラスチック材料の予備成形物を延伸ブロー成形することにより一体的に形成される。
【0023】
図2(a)はブロー成形した後ではあるが、首部がトリミングされる前の容器を示し、図2(b)は首部がトリミングされた後の同一の容器を示す。図2に示される本体部2の立面図は、容器本体の上側部即ち首部7が種々の独立した特徴部を有するように形成されることを示しており、同特徴部としては、キャップ5を容器に適切に嵌合させることのできるリベート部8と、図3に示されるカラー3が係合可能となるように構成された環状凹部9と、キャップ若しくは閉鎖部又はその他の構成要素との代替的な係合点として、及び/又は特に加圧時に容器に構造強度を与えるための強化リブとして作用する、(外向き又は内向きのいずれかに突出する)一つ以上のリブ19とを含む。首部7の頂部には開口部10が形成されており、分配バルブ(以下に記載する)を受承する。
【0024】
図3及び6にて符号3にて示されているカラーは、プラスチック材料から射出成形により形成され、開口部10の周囲にて本体2の形状化された首部と好ましくはスナップ式に嵌合されるように形状化されている。これは、本体の首部に環状の凹部9を設けることにより形成され、同凹部9は、図6(a)に最適に示されているように、カラー3の内面から内向きに突出する環状のリップと係合するように構成されている。カラーは好ましくはプラスチック材料から形成されており、ある程度の可撓性を備えながらも強固かつ剛性であるという特徴を備え、それにより加圧製品を収容する際に重要である強度を本体2の首部7に与える一方で、同本体2の首部7にスナップ式に嵌合することが可能である幾らかの可撓性をも有する。適切な材料は当業者には明らかであろう。
【0025】
カラー3が首部7の周囲に配置されると、図4に示されるように分配バルブ4がその周囲にて力を加えることにより取り付けられ得る。分配バルブは、従来からの金属製のエアロゾル容器において使用される従来の型の分配バルブである。金属又は類似の可鍛性材料から形成されるとともに、その周囲にて力を加えることによりカラー3に嵌合されるとともに保持されるように形成された外側フランジ11を備えていると好ましい。分配バルブの下側部12は容器2の開口部10内に嵌合するように構成されている。
【0026】
容器2の首部の上側部13は、画定されたリップ、外向きのテーパ及び/又は首部の徐々に拡大した拡径部により形成された外向きに配置された突出部が設けられており、それにより、切断された場合(図2(b)に示されるように)、僅かに外向きの突出部が存在し、カラー3が首部13に嵌合するような状態にて同カラー3がその上に重なる。一実施形態において、首部の上側部は僅かに突出した状態にて予備成形物から切断され、かつフランジ11の外側部は突出した首部13の周囲に嵌合する。代替的又は付随的に、環状の凹部9が容器2の首部の周囲に設けられ、カラー3の内面に設けられた環状突出部15とスナップ式の係合にて協働するように構成されている。
【0027】
符号14にて示されているように、首部13と分配バルブ4とのそれぞれの係合部の間にシール14が設けられていると好ましい。これは、カラーと首部との間にて製品が漏出することを回避するために設けられている。本体及びカラーのより詳細な図は図5に示されている。
【0028】
図7は、容器2の上側部と係合し得る、キャップ、閉鎖部或いは蓋20の種々の実施形態が示されている。図7(a)(i)、図7(b)(i)及び図7(c)(i)は種々の形態のキャップの立面図であり、それらは直径が僅かに異なっているとともに容器に対して僅かに異なって係合している。より詳細には、図7(a)のキャップ20は容器2と同等の直径であり、かつ容器の首部と接触するフィンガー21により係合される一方、図7(b)及び7(c)は、キャップ20が適切に配置されたリップ21により容器の上側部に設けられたリブ19にどのように係合しているかを示す。
【0029】
図8は予備成形物を示し、同予備成形物から本発明の容器2が延伸ブロー成形される。同予備成形物は一対の環状突出リング16及び17を備えており、同リングはその周囲を把持する目的にて使用される。容器が延伸ブロー成形されると、図2(a)に示される容器は符号18にて示されるおおよその位置にて切り離され、図2(b)に示す容器が得られ、その後、ブロー成形された予備成形物の上側部が破棄されるか、或いはリサイクルされる。
【0030】
図9は、図9(a)及び9(b)において、容器1のベース6の種々の代替的な構成を示す。図9(a)はシャンパン型のベースを示し、キャップ22が例えば、図9(a)(iv)に好適に示されているようにスナップ式嵌合にて適切なアタッチメントに取り付けられている。図9(b)は代替的な配置を示し、ベースはリブを備えたシャンパン型ベースとしてより簡単に形成されており、強化リブ23が同ベースの周囲に適切に配置されている。
【0031】
本発明において記載された容器は従来の型の金属製エアロゾル容器と比較して利点を有するものであることが理解されるであろう。また、特定の実施形態について記載してきたが、形状及び形態に対しては変更及び修正も可能であり、それらも本発明の利点を達成するものである。そのような変更及び修正は上記したように本発明の範囲内であることが考慮されるべきである。
【0032】
容器の製造方法は、エアロゾルタイプの容器を製造する従来の方法と比較して優れた利点を有するものであることが理解されるであろう。
容器の組み立てにおいて、第一に、図8に示されるように予備成形物が射出成形法により形成されることが理解されるであろう。次に、予備成形物から容器が延伸ブロー成形され、図2(a)に示される容器が得られる。予備成形物の頂部、即ち首部の先端部は、レーザカッター、回転ナイフ、又はその他任意の切断機構を使用して切断され得る。切断された部分は廃棄されるか、或いはリサイクルされる。予備成形物から首部の先端部が切断された容器が図2(b)に示されている。次に、図3に示されるようなカラーが容器の先端部に、同カラーをスナップ式に嵌合することにより、取り付けられる。カラーの容器へのスナップ式嵌合により、継続中の製造/組立工程時に容器の頂部からカラーが容易にはじき出されることはない。これは、上記した米国特許に示される金属製のカラーを備えた従来技術の製品では重大な欠点であった。即ち、上記米国特許の金属製のカラーは容器の首部の頂部に単に置かれているのみであり、充填/組立工程時に容易にはじき出されたり、又は外れたりする傾向にあった。
【0033】
カラーが容器の頂部に取り付けられると、製品が容器に供給され、図4に示されるような分配バルブが取り付けられ、カラーの周囲にて嵌合するべく加圧される。次に、閉鎖部20が、図7に示されるように容器の頂部に適用され、次に、場合によっては、図9に示すようなベース及び任意の関連したラベルがプラスチック製エアロゾル容器に適用され得る。
【0034】
本発明のプラスチック製エアロゾル容器が金属製エアロゾル容器にて現在のところ分配できることが周知である全ての製品を含む種々の製品を分配することができることは、明らかであろう。しかしながら、PET材料から形成されたプラスチック製エアロゾル容器は容易にリサイクルできるという優れた利点を有しており、よって環境にはより好ましいものである。
【0035】
プラスチック製エアロゾル容器の製造方法及びプラスチック製エアロゾル容器の充填に対しては種々の変更及び修正がなされることは理解されるであろう。そのような変更及び修正の全てがこれまでに記載されてきたように、そして以下の特許請求の範囲に記載されるように、本発明の範囲内であることが考慮されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】(a)は本発明の好ましい実施形態に従って形成されたプラスチック製エアロゾル容器の断面図を示し、(b)は(a)のBにて記された円部の拡大図である。
【図2a】容器本体の立面図であり、首部をトリミングする工程の前の容器を示す。
【図2b】容器本体の立面図であり、首部をトリミングする工程の後の容器を示す。
【図3】カラーの立面図を示す。
【図4】分配バルブの立面図を示す。
【図5】(a)は閉鎖部が取り付けられた容器の立面図を示し、(b)は(a)の線A−Aに沿った断面の詳細を示し、(c)は(b)のBで記された部分の詳細を示す。
【図6】図3のカラーの詳細図であり、(a)はカラーの詳細な断面図を示し、(b)はカラーの等角図を示す。
【図7】キャップ又は閉鎖部の種々の構成を示し、(a)(i)、(b)(i)及び(c)(i)はキャップ又閉鎖部の立面図を示し、(a)(ii)、(b)(ii)及び(c)(ii)は、それぞれ、線D−D、E−E及びF−Fに沿った断面図を示し、(a)(iii)、(b)(iii)及び(c)(iii)は、ぞれぞれ、部分H、I及びJの詳細を示す。
【図8】容器の本体を延伸ブロー成形する前の、予備成形物を示す。
【図9a】容器のベースの種々の構成のうちキャップを備えたシャンパン型ベースを示し、(i)はその立面図を示し、(ii)は下側図を示し、(iii)は(i)図の線K−Kに沿った断面図の詳細を示し、(iv)は(iii)の部分Lの詳細な拡大図を示す。
【図9b】容器のベースの種々の構成のうちキャップを備え、かつリブの設けられたシャンパン型ベースを示し、(i)はその立面図を示し、(ii)は下側図を示し、(iii)は(i)図の線M−Mに沿った断面図の詳細を示し、(iv)は(iii)の部分Nの詳細な拡大図を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック材料、好ましくはPETから形成される容器であって、加圧製品若しくはエアロゾル製品を分配するように構成された容器に関する。本発明はまた、同容器を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
加圧製品を分配するための容器は、これまで主として金属から構成されていた。特に、ほぼ円筒状の金属体は、その長さ方向に継ぎ目を有した状態で形成されている。金属製の端部閉鎖部が同円筒状容器の両端部に取り付けられるとともに圧着されており、その一方の閉鎖部には手動にて作動するバルブ装置が設けられている。
【0003】
そのような金属容器には、種々の生来的な欠点がある。それらは水と接触するとさびやすく、分配されるべき製品或いは分配されるべき製剤と適合可能な適切な被覆が、腐食を回避するような様式にて塗布されていない場合には、内部において腐食の起こる傾向にある。使用時に、それらは容易に損傷を受けやすく、及び/又は基質面に誤って落下させた場合同基質面に損傷を与えることになる。そのような容器が家庭用の用途にて一般的に使用される場合には特に問題であり、タイル面に簡単に落下し、同タイル面を割ったり、損傷を与えることになり得る。
【0004】
従来技術の金属容器のそのような欠点により、金属容器をプラスチックから形成された容器に代替するという試みがなされてはいるが、あまり成功を収めてはいない。
例えば、特許文献1は、プラスチック材料から形成されたエアロゾル容器を開示しており、同容器は本体部と形状化された首部とを備えており、プラスチック製の予備成形物をブロー成形することにより形成される。次に金属製のカラーが首部に取り付けられ、バルブ装置が同カラーと係合される。そのような構成を使用する欠点は、製品を容器本体に分配するべく供給する前に、金属カラーを首部の周囲のレストに慎重に配置しなければならない点にある。容器がパッケージ化用のプラントに移される、及び/又は製品をその内部に供給する組立ラインに沿って移される際に、同金属カラーはその所望の位置から非常に簡単にはじき出され、その結果バルブ装置を適切に取り付けることができなくなる。
【0005】
従って、プラスチック材料から製造されることによる利点を備えながらも、既存のプラスチック容器のような欠点が克服された改良されたエアロゾル容器が必要である。
【特許文献1】米国特許第6390326号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来技術のエアロゾル容器の欠点を克服したプラスチック製エアロゾル容器を提供することを目的とする。
本発明は、プラスチック材料から形成されるとともに本体の首部にスナップ式にて嵌合されるカラーを提供し、それにより、特許文献1の装置において見られたような、移動時又はエアロゾル製品の充填工程時に同カラーの位置が外れたりするというようなことのない、即ち、従来技術の欠点を克服することを目的とする。
【0007】
本発明はまた、ポリエチレンテレフタレート(PET)のようなリサイクル可能なプラスチック材料から形成されるプラスチック製エアロゾル容器を提供することを目的とする。
【0008】
本発明はまた、プラスチックエアロゾル容器の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一つの広い形態において、本発明は加圧製品を分配するための容器を提供し、同容器は、ポリエチレンテレフタレート(PET)又は同様のプラスチック材料から延伸ブロー成形された本体であって、開口部を包囲する形状化された首部を有する本体と;プラスチック材料から射出成形されたカラーであって、開口部の周囲にて本体の形状化された首部とスナップ式にて嵌合されるように形状化されたカラーと;同首部/カラーに取り付けられる分配バルブであって、可鍛性材料から形成されるとともにカラーの周囲にて力を加えることにより同カラーに嵌合されるとともに保持される外側フランジを含む分配バルブと;を含む。
【0010】
好ましくは、形状化された首部はその周囲に環状の凹部を含み、かつカラーは同カラーから内向きに突出する環状のリップを含み、それにより同リップは同凹部と協働するように構成されることになり、同カラーが同本体の同首部にスナップ式にて嵌合される。
【0011】
代替的に又は付随的に、同首部は好ましくはその周囲に外向きに配置された突出部を含み、それにより、同カラーは、同突出部上にスナップ式に嵌合され、同容器に保持される。
【0012】
この好ましい形態において、同突出部は、画定されたリップ、外向きのテーパ部、又は同首部の直径が同首部の上側部に向かって徐々に拡径されたもの、のうちの任意の一つ以上である。
【0013】
好ましくは、分配バルブは同首部と同フランジの中間に配置されるとともに製品の漏出を回避するべく、ゴム又は同様の材料から形成されたシールを更に含む。
また好ましくは、同本体は、蓋を解放可能に係合するための蓋係合手段が設けられている。
【0014】
また好ましくは、同本体は、同本体にベースを取り付けるためのベース係合手段が設けられている。
また好ましくは、容器は、同容器に構造的な強度を与えるためにその周囲に少なくとも一つの強化リブを組み込んでいる。
【0015】
好ましくは、同本体は、同本体にラベルを貼り付けるためのほぼ円筒状の中間部が設けられている。
更なる広い形態において、本発明は加圧製品を分配するための容器を形成するための予備成形物を提供し、同予備成形物はポリエチレンテレフタレート(PET)又は同様のプラスチック材料から射出成形され、同予備成形物は形状化された首部と、ブロー成形装置と後の製造工程において切断装置とのいずれにも支持され得るように構成された先端部と、を有する。
【0016】
好ましくは、同予備成形物は後に延伸ブロー成形されるために使用され、射出成形されたプラスチック製のカラーと、同予備成形物に取り付けられるとともに加圧製品を分配するために使用される分配バルブとを有する。
【0017】
更なる広い形態において、本発明は加圧製品を分配するようなタイプの容器を製造するための方法を提供し、同方法は、ポリエチレンテレフタレート(PET)又は同様のプラスチック材料からの予備成形物を射出成形する工程であって、同予備成形物が形状化された首部と延伸ブロー成形装置とその後の切断装置における製造工程にて支持されるように構成された先端部とを含む工程と、同予備成形物を延伸ブロー成形して、容器を同形状化された首部から延伸させる工程と、同首部が開口部を包囲するように、同首部の先端部を同容器から切断する工程と、射出成形されたプラスチックのカラーを同容器の首部の同開口部を包囲する位置にてスナップ式に嵌合する工程と、分配バルブを同首部/カラーに取り付ける工程であって、同バルブが可鍛性材料から形成されるとともにカラーの周囲にて力を加えることにより同カラーに嵌合されるとともに保持されるように形状化された外側フランジを含む工程と、からなる。
【0018】
好ましくは、首部は外向きにテーパ状であり、それにより、同首部の先端部が切断された際に、カラーが首部にスナップ式に嵌合されることを助けるように作用する。
好ましくは、バルブを取り付ける工程の前に、同製品が容器内に供給され、そして、分配バルブが取り付けられた後に、同製品は同容器内にて加圧される。
【0019】
また好ましくは、本発明は以下の工程:同本体の上側部に蓋を解放可能に取り付ける工程と、同本体の下側部にベースを係合させる工程と、同本体の中間部にラベルを塗布する工程と、からなる工程のうちの一つ以上を更に含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明は、添付された図面に関連して記載された、本発明の好ましいが非限定的である実施形態の詳細な説明に従ってより完全に理解されるであろう。
図面を通して、同様の符号は、特に指摘されている場合を除いて、同様の特徴を特定するために使用される。
【0021】
図1に示されるように、符号1にて一般的には示される容器はプラスチック材料から形成され、本体部2と、カラー3と、バルブ機構4と、キャップ又は閉鎖部5と、を有する。
【0022】
本体部2は、その第一の端部にベース6を、その第二の端部に首部7を備えて形成されている。そのベース及び首部を含む本体2は全て、例えば、図8に示されているポリエチレンテレフタレート(PET)のようなプラスチック材料の予備成形物を延伸ブロー成形することにより一体的に形成される。
【0023】
図2(a)はブロー成形した後ではあるが、首部がトリミングされる前の容器を示し、図2(b)は首部がトリミングされた後の同一の容器を示す。図2に示される本体部2の立面図は、容器本体の上側部即ち首部7が種々の独立した特徴部を有するように形成されることを示しており、同特徴部としては、キャップ5を容器に適切に嵌合させることのできるリベート部8と、図3に示されるカラー3が係合可能となるように構成された環状凹部9と、キャップ若しくは閉鎖部又はその他の構成要素との代替的な係合点として、及び/又は特に加圧時に容器に構造強度を与えるための強化リブとして作用する、(外向き又は内向きのいずれかに突出する)一つ以上のリブ19とを含む。首部7の頂部には開口部10が形成されており、分配バルブ(以下に記載する)を受承する。
【0024】
図3及び6にて符号3にて示されているカラーは、プラスチック材料から射出成形により形成され、開口部10の周囲にて本体2の形状化された首部と好ましくはスナップ式に嵌合されるように形状化されている。これは、本体の首部に環状の凹部9を設けることにより形成され、同凹部9は、図6(a)に最適に示されているように、カラー3の内面から内向きに突出する環状のリップと係合するように構成されている。カラーは好ましくはプラスチック材料から形成されており、ある程度の可撓性を備えながらも強固かつ剛性であるという特徴を備え、それにより加圧製品を収容する際に重要である強度を本体2の首部7に与える一方で、同本体2の首部7にスナップ式に嵌合することが可能である幾らかの可撓性をも有する。適切な材料は当業者には明らかであろう。
【0025】
カラー3が首部7の周囲に配置されると、図4に示されるように分配バルブ4がその周囲にて力を加えることにより取り付けられ得る。分配バルブは、従来からの金属製のエアロゾル容器において使用される従来の型の分配バルブである。金属又は類似の可鍛性材料から形成されるとともに、その周囲にて力を加えることによりカラー3に嵌合されるとともに保持されるように形成された外側フランジ11を備えていると好ましい。分配バルブの下側部12は容器2の開口部10内に嵌合するように構成されている。
【0026】
容器2の首部の上側部13は、画定されたリップ、外向きのテーパ及び/又は首部の徐々に拡大した拡径部により形成された外向きに配置された突出部が設けられており、それにより、切断された場合(図2(b)に示されるように)、僅かに外向きの突出部が存在し、カラー3が首部13に嵌合するような状態にて同カラー3がその上に重なる。一実施形態において、首部の上側部は僅かに突出した状態にて予備成形物から切断され、かつフランジ11の外側部は突出した首部13の周囲に嵌合する。代替的又は付随的に、環状の凹部9が容器2の首部の周囲に設けられ、カラー3の内面に設けられた環状突出部15とスナップ式の係合にて協働するように構成されている。
【0027】
符号14にて示されているように、首部13と分配バルブ4とのそれぞれの係合部の間にシール14が設けられていると好ましい。これは、カラーと首部との間にて製品が漏出することを回避するために設けられている。本体及びカラーのより詳細な図は図5に示されている。
【0028】
図7は、容器2の上側部と係合し得る、キャップ、閉鎖部或いは蓋20の種々の実施形態が示されている。図7(a)(i)、図7(b)(i)及び図7(c)(i)は種々の形態のキャップの立面図であり、それらは直径が僅かに異なっているとともに容器に対して僅かに異なって係合している。より詳細には、図7(a)のキャップ20は容器2と同等の直径であり、かつ容器の首部と接触するフィンガー21により係合される一方、図7(b)及び7(c)は、キャップ20が適切に配置されたリップ21により容器の上側部に設けられたリブ19にどのように係合しているかを示す。
【0029】
図8は予備成形物を示し、同予備成形物から本発明の容器2が延伸ブロー成形される。同予備成形物は一対の環状突出リング16及び17を備えており、同リングはその周囲を把持する目的にて使用される。容器が延伸ブロー成形されると、図2(a)に示される容器は符号18にて示されるおおよその位置にて切り離され、図2(b)に示す容器が得られ、その後、ブロー成形された予備成形物の上側部が破棄されるか、或いはリサイクルされる。
【0030】
図9は、図9(a)及び9(b)において、容器1のベース6の種々の代替的な構成を示す。図9(a)はシャンパン型のベースを示し、キャップ22が例えば、図9(a)(iv)に好適に示されているようにスナップ式嵌合にて適切なアタッチメントに取り付けられている。図9(b)は代替的な配置を示し、ベースはリブを備えたシャンパン型ベースとしてより簡単に形成されており、強化リブ23が同ベースの周囲に適切に配置されている。
【0031】
本発明において記載された容器は従来の型の金属製エアロゾル容器と比較して利点を有するものであることが理解されるであろう。また、特定の実施形態について記載してきたが、形状及び形態に対しては変更及び修正も可能であり、それらも本発明の利点を達成するものである。そのような変更及び修正は上記したように本発明の範囲内であることが考慮されるべきである。
【0032】
容器の製造方法は、エアロゾルタイプの容器を製造する従来の方法と比較して優れた利点を有するものであることが理解されるであろう。
容器の組み立てにおいて、第一に、図8に示されるように予備成形物が射出成形法により形成されることが理解されるであろう。次に、予備成形物から容器が延伸ブロー成形され、図2(a)に示される容器が得られる。予備成形物の頂部、即ち首部の先端部は、レーザカッター、回転ナイフ、又はその他任意の切断機構を使用して切断され得る。切断された部分は廃棄されるか、或いはリサイクルされる。予備成形物から首部の先端部が切断された容器が図2(b)に示されている。次に、図3に示されるようなカラーが容器の先端部に、同カラーをスナップ式に嵌合することにより、取り付けられる。カラーの容器へのスナップ式嵌合により、継続中の製造/組立工程時に容器の頂部からカラーが容易にはじき出されることはない。これは、上記した米国特許に示される金属製のカラーを備えた従来技術の製品では重大な欠点であった。即ち、上記米国特許の金属製のカラーは容器の首部の頂部に単に置かれているのみであり、充填/組立工程時に容易にはじき出されたり、又は外れたりする傾向にあった。
【0033】
カラーが容器の頂部に取り付けられると、製品が容器に供給され、図4に示されるような分配バルブが取り付けられ、カラーの周囲にて嵌合するべく加圧される。次に、閉鎖部20が、図7に示されるように容器の頂部に適用され、次に、場合によっては、図9に示すようなベース及び任意の関連したラベルがプラスチック製エアロゾル容器に適用され得る。
【0034】
本発明のプラスチック製エアロゾル容器が金属製エアロゾル容器にて現在のところ分配できることが周知である全ての製品を含む種々の製品を分配することができることは、明らかであろう。しかしながら、PET材料から形成されたプラスチック製エアロゾル容器は容易にリサイクルできるという優れた利点を有しており、よって環境にはより好ましいものである。
【0035】
プラスチック製エアロゾル容器の製造方法及びプラスチック製エアロゾル容器の充填に対しては種々の変更及び修正がなされることは理解されるであろう。そのような変更及び修正の全てがこれまでに記載されてきたように、そして以下の特許請求の範囲に記載されるように、本発明の範囲内であることが考慮されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】(a)は本発明の好ましい実施形態に従って形成されたプラスチック製エアロゾル容器の断面図を示し、(b)は(a)のBにて記された円部の拡大図である。
【図2a】容器本体の立面図であり、首部をトリミングする工程の前の容器を示す。
【図2b】容器本体の立面図であり、首部をトリミングする工程の後の容器を示す。
【図3】カラーの立面図を示す。
【図4】分配バルブの立面図を示す。
【図5】(a)は閉鎖部が取り付けられた容器の立面図を示し、(b)は(a)の線A−Aに沿った断面の詳細を示し、(c)は(b)のBで記された部分の詳細を示す。
【図6】図3のカラーの詳細図であり、(a)はカラーの詳細な断面図を示し、(b)はカラーの等角図を示す。
【図7】キャップ又は閉鎖部の種々の構成を示し、(a)(i)、(b)(i)及び(c)(i)はキャップ又閉鎖部の立面図を示し、(a)(ii)、(b)(ii)及び(c)(ii)は、それぞれ、線D−D、E−E及びF−Fに沿った断面図を示し、(a)(iii)、(b)(iii)及び(c)(iii)は、ぞれぞれ、部分H、I及びJの詳細を示す。
【図8】容器の本体を延伸ブロー成形する前の、予備成形物を示す。
【図9a】容器のベースの種々の構成のうちキャップを備えたシャンパン型ベースを示し、(i)はその立面図を示し、(ii)は下側図を示し、(iii)は(i)図の線K−Kに沿った断面図の詳細を示し、(iv)は(iii)の部分Lの詳細な拡大図を示す。
【図9b】容器のベースの種々の構成のうちキャップを備え、かつリブの設けられたシャンパン型ベースを示し、(i)はその立面図を示し、(ii)は下側図を示し、(iii)は(i)図の線M−Mに沿った断面図の詳細を示し、(iv)は(iii)の部分Nの詳細な拡大図を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧製品を分配するための容器であって、前記容器は、
ポリエチレンテレフタレート(PET)又は類似のプラスチック材料から延伸ブロー成形されるとともに開口部を包囲する形状化された首部を有する本体と、
プラスチック材料から射出成形されるとともに、前記開口部の周囲にて、前記本体の前記形状化された首部とスナップ式に嵌合するように形状化されたカラーと、
前記首部及びカラーに取り付けられる分配バルブであって、可鍛性材料から形成され、かつ力を加えることにより前記カラーの周囲に嵌合されるとともに同カラーに保持されるように形状化された外側フランジを有する分配バルブと、
を含む、容器。
【請求項2】
前記形状化された首部はその周囲に環状の凹部を含み、かつ前記カラーは同カラーから内向きに突出する環状リップを含み、それにより前記リップが前記凹部と協働するように構成されて、前記カラーが前記本体の前記首部にスナップ式に嵌合される、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記首部は同首部の周囲に外向きに配置された突出部を含み、それにより、前記カラーは前記突出部とスナップ式に嵌合され、かつ前記容器に保持される、請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記突出部は、画定されたリップ、外向きテーパ、又は前記首部の上側部に向かって直径が徐々に拡大する拡径部のうちの任意の一つ以上である、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記分配バルブは、ゴム又は同様の材料から形成されるとともに、前記首部と前記フランジとの間に配置されて前記製品の漏出を回避するシールを更に含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の容器。
【請求項6】
前記本体は、蓋を解放可能に係合するための蓋係合手段を備える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記本体は、ベースを同本体に取り付けるためのベース係合手段を備える、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記容器は、同容器に構造的な強度を与えるために、同容器の周囲に少なくとも一つの強化リブを組み込んでいる、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の容器。
【請求項9】
前記本体は、同本体にラベルを適用するためのほぼ円筒状の中間部を備える、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
加圧製品を分配するための容器を形成するための予備成形物であって、前記予備成形物はポリエチレンテレフタレート(PET)又は同様のプラスチック製材料から射出成形され、前記予備成形物は、形状化された首部を有し、前記首部の先端部は、ブロー成形装置と、製造の後の段階における切断装置とのいずれにも支持可能なように構成されている、予備成形物。
【請求項11】
前記予備成形物は後に延伸ブロー成形するために使用され、射出成形されたプラスチック製のカラーと、加圧製品を分配するために取り付けられるとともに使用される分配バルブとを有する、請求項9に記載の予備成形物。
【請求項12】
加圧製品を分配するための容器を製造する方法において、前記方法は、
ポリエチレンテレフタレート(PET)又は同様のプラスチック製材料からの予備成形物を射出成形する工程と、前記予備成形物が、形状化された首部を有し、かつ前記首部の先端部は、ブロー成形装置と製造の後の製造工程における切断装置とのいずれにおいても支持可能なように構成されていることと、
容器が前記形状化された首部から延伸するように前記予備成形物を延伸ブロー成形する工程と、
前記首部が開口部を包囲するように、前記首部の先端部を前記容器から切断する工程と、
射出成形されたプラスチック製カラーを、前記容器の前記首部に、前記開口部を包囲する位置にてスナップ式に嵌合する工程と、
前記首部及びカラーに分配バルブを取り付ける工程と、前記バルブは、可鍛性材料から形成されるとともに、前記カラーの周囲にて力を加えることにより同カラーに嵌合されるとともに保持されるように形状化された外側フランジを含むことと、
からなる方法。
【請求項13】
前記首部は外向きにテーパ状であり、それにより、前記首部の先端部が切断された場合に、前記カラーのスナップ式嵌合を助けるべく作用する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記分配バルブを取り付ける工程の前に、前記製品が前記容器内に供給され、その後、前記分配バルブが取り付けられた後に前記製品が前記容器内にて加圧される、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
請求項12乃至14のいずれか一項に記載の方法は、
前記本体の上側部に蓋を解放可能に取り付ける工程と、
前記本体の下側部にベースを係合する工程と、
前記本体の中間部にラベルを適用する工程と、
からなる工程のうちの一つ以上を更に含む、方法。
【請求項16】
添付した図面を参照して本明細書に実質的に記載された、加圧製品を分配するための容器。
【請求項17】
本明細書に実質的に記載された、加圧製品を分配するための容器を製造する方法。
【請求項18】
添付された図面を参照して本明細書に実質的に記載された、予備成形物。
【請求項1】
加圧製品を分配するための容器であって、前記容器は、
ポリエチレンテレフタレート(PET)又は類似のプラスチック材料から延伸ブロー成形されるとともに開口部を包囲する形状化された首部を有する本体と、
プラスチック材料から射出成形されるとともに、前記開口部の周囲にて、前記本体の前記形状化された首部とスナップ式に嵌合するように形状化されたカラーと、
前記首部及びカラーに取り付けられる分配バルブであって、可鍛性材料から形成され、かつ力を加えることにより前記カラーの周囲に嵌合されるとともに同カラーに保持されるように形状化された外側フランジを有する分配バルブと、
を含む、容器。
【請求項2】
前記形状化された首部はその周囲に環状の凹部を含み、かつ前記カラーは同カラーから内向きに突出する環状リップを含み、それにより前記リップが前記凹部と協働するように構成されて、前記カラーが前記本体の前記首部にスナップ式に嵌合される、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記首部は同首部の周囲に外向きに配置された突出部を含み、それにより、前記カラーは前記突出部とスナップ式に嵌合され、かつ前記容器に保持される、請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記突出部は、画定されたリップ、外向きテーパ、又は前記首部の上側部に向かって直径が徐々に拡大する拡径部のうちの任意の一つ以上である、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記分配バルブは、ゴム又は同様の材料から形成されるとともに、前記首部と前記フランジとの間に配置されて前記製品の漏出を回避するシールを更に含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の容器。
【請求項6】
前記本体は、蓋を解放可能に係合するための蓋係合手段を備える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記本体は、ベースを同本体に取り付けるためのベース係合手段を備える、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記容器は、同容器に構造的な強度を与えるために、同容器の周囲に少なくとも一つの強化リブを組み込んでいる、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の容器。
【請求項9】
前記本体は、同本体にラベルを適用するためのほぼ円筒状の中間部を備える、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
加圧製品を分配するための容器を形成するための予備成形物であって、前記予備成形物はポリエチレンテレフタレート(PET)又は同様のプラスチック製材料から射出成形され、前記予備成形物は、形状化された首部を有し、前記首部の先端部は、ブロー成形装置と、製造の後の段階における切断装置とのいずれにも支持可能なように構成されている、予備成形物。
【請求項11】
前記予備成形物は後に延伸ブロー成形するために使用され、射出成形されたプラスチック製のカラーと、加圧製品を分配するために取り付けられるとともに使用される分配バルブとを有する、請求項9に記載の予備成形物。
【請求項12】
加圧製品を分配するための容器を製造する方法において、前記方法は、
ポリエチレンテレフタレート(PET)又は同様のプラスチック製材料からの予備成形物を射出成形する工程と、前記予備成形物が、形状化された首部を有し、かつ前記首部の先端部は、ブロー成形装置と製造の後の製造工程における切断装置とのいずれにおいても支持可能なように構成されていることと、
容器が前記形状化された首部から延伸するように前記予備成形物を延伸ブロー成形する工程と、
前記首部が開口部を包囲するように、前記首部の先端部を前記容器から切断する工程と、
射出成形されたプラスチック製カラーを、前記容器の前記首部に、前記開口部を包囲する位置にてスナップ式に嵌合する工程と、
前記首部及びカラーに分配バルブを取り付ける工程と、前記バルブは、可鍛性材料から形成されるとともに、前記カラーの周囲にて力を加えることにより同カラーに嵌合されるとともに保持されるように形状化された外側フランジを含むことと、
からなる方法。
【請求項13】
前記首部は外向きにテーパ状であり、それにより、前記首部の先端部が切断された場合に、前記カラーのスナップ式嵌合を助けるべく作用する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記分配バルブを取り付ける工程の前に、前記製品が前記容器内に供給され、その後、前記分配バルブが取り付けられた後に前記製品が前記容器内にて加圧される、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
請求項12乃至14のいずれか一項に記載の方法は、
前記本体の上側部に蓋を解放可能に取り付ける工程と、
前記本体の下側部にベースを係合する工程と、
前記本体の中間部にラベルを適用する工程と、
からなる工程のうちの一つ以上を更に含む、方法。
【請求項16】
添付した図面を参照して本明細書に実質的に記載された、加圧製品を分配するための容器。
【請求項17】
本明細書に実質的に記載された、加圧製品を分配するための容器を製造する方法。
【請求項18】
添付された図面を参照して本明細書に実質的に記載された、予備成形物。
【図1】
【図2(a)】
【図2(b)】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図2(a)】
【図2(b)】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【公表番号】特表2008−513313(P2008−513313A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−532729(P2007−532729)
【出願日】平成17年9月23日(2005.9.23)
【国際出願番号】PCT/AU2005/001474
【国際公開番号】WO2006/032113
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(507095046)ペタパック エアロゾル インターナショナル コーポレーション (1)
【氏名又は名称原語表記】PETAPAK AEROSOL INTERNATIONAL CORPORATION
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月23日(2005.9.23)
【国際出願番号】PCT/AU2005/001474
【国際公開番号】WO2006/032113
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(507095046)ペタパック エアロゾル インターナショナル コーポレーション (1)
【氏名又は名称原語表記】PETAPAK AEROSOL INTERNATIONAL CORPORATION
【Fターム(参考)】
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