説明

プロセスカートリッジ

【課題】 プロセスカートリッジの同梱輸送を可能としたプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】 転写ローラ13により記録媒体を感光体ドラム8に押圧し、該感光体ドラム8に形成した像を記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置本体Mに着脱可能なプロセスカートリッジCにおいて、感光体ドラム8と、前記感光体ドラム8に作用するプロセス手段と、プロセスカートリッジCから除去可能であって、該プロセスカートリッジCを画像形成装置本体Mに装着したときに、前記転写ローラ13と前記感光体ドラム8を離間させ、もしくは前記転写ローラ13の前記感光体ドラム8に対する押圧を画像形成時よりも小さくするための保護部と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロセスカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真画像形成プロセスを用いた電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体ドラム及び前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずユーザ自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができた。そのため、このプロセスカートリッジ方式は画像形成装置において広く用いられている。
【0003】
上記プロセスカートリッジを出荷する場合、最近では、物流コスト削減、ユーザへの使用時の手間を考えて、画像形成装置本体にプロセスカートリッジを装着した状態で運搬して出荷し、販売することが多くなってきている。そこで問題になるのがプロセスカートリッジをそのまま画像形成装置本体に装着した場合、感光体ドラムが転写ローラに接触したままになることである。このため、例えば工場出荷からユーザが使用するまでにかなりの時間がかかった場合、もしくは物流時に高温高湿環境下に放置された場合、転写手段のセットや転写手段の劣化による感光体汚染が発生するおそれがある。感光体の汚染や転写部材のセットがある場合、出力画像に影響を及ぼす可能性が高い。
【0004】
そこで、転写部材と感光体の間にシートを設けて接触を避ける構成や、感光体ドラムを保護するための保護シャッタによって感光体と転写部材を離間させる構成が提案されている(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】特開平11−184351号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記転写部材と感光体の間にシートを設ける構成では、部品点数が増えるためにコストアップにつながり、ユーザが使用を開始するときの手順も複雑なものになってしまう。
【0007】
また、特許文献1のような感光体保護シャッタの位置により感光体と転写部材を離間させる構成では、保護シャッタの開閉力、プロセスカートリッジの装着力が転写ローラの加圧力に影響することがある。
【0008】
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子写真画像形成装置本体に装着した状態で運搬可能なプロセスカートリッジを提供することである。
【0009】
また、本発明の他の目的は、部品を追加することなく電子写真感光体ドラムと転写ローラとの離間、または、電子写真感光体ドラムと転写ローラとの押圧力を低減することができる、電子写真画像形成装置本体に装着した状態で運搬可能なプロセスカートリッジを提供することである。
【0010】
また、本発明の他の目的は、精度良く電子写真感光体ドラムと転写ローラとの離間、または、電子写真感光体ドラムと転写ローラとの押圧力を低減することができる、電子写真画像形成装置本体に装着した状態で運搬可能なプロセスカートリッジを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するための本発明における代表的な手段は、記録媒体に現像像を転写するための転写ローラを有する電子写真画像形成装置本体に着脱可能であり、前記画像形成装置本体に装着した状態で運搬可能なプロセスカートリッジにおいて、電子写真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段と、カートリッジ枠体と、前記カートリッジ枠体に一体的に設けられた保護部であって、前記プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体に装着して画像形成する際は、前記カートリッジ枠体から除去され、前記プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体に装着した状態で運搬される際は、前記転写ローラと当接して前記転写ローラを前記電子写真感光体ドラムから離間、または、前記転写ローラの前記電子写真感光体ドラムに対する押圧力を前記画像形成時より際よりも小さくする保護部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電子写真画像形成装置本体に装着した状態でプロセスカートリッジを運搬することができる。また、部品を追加することなく電子写真感光体ドラムと転写ローラとの離間、または、電子写真感光体ドラムと転写ローラとの押圧力を低減して、電子写真画像形成装置本体に装着した状態でプロセスカートリッジを運搬することができる。また、精度良く電子写真感光体ドラムと転写ローラとの離間、または、電子写真感光体ドラムと転写ローラとの押圧力を低減して、電子写真画像形成装置本体に装着した状態でプロセスカートリッジを運搬することができる。さらに、電子写真画像形成装置本体に装着した状態でプロセスカートリッジを長時間運搬されても、転写ローラが変形する問題が無くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に本発明の一実施形態に係るプロセスカートリッジについてこれを用いる電子写真画像形成装置とともに図面を参照して説明する。
【0014】
〔第1実施形態〕
図1乃至図3は本発明の第1実施形態を示すものであり、図1はプロセスカートリッジの斜視説明図、図2はプロセスカートリッジの模式断面説明図、図3は画像形成装置の模式断面説明図である。
【0015】
{電子写真画像形成装置の全体構成}
まず、電子写真画像形成装置の全体構成概略およびプロセスカートリッジ構成について図3を参照して説明する。なお、図3は電子写真画像形成装置(本実施形態においてはレーザビームプリンタ)の概略構成断面説明図である。
【0016】
ここでは記録媒体Sの流れに沿って構成を説明する。電子写真画像形成装置(以下「装置本体」と称す)Mは電子写真方式によって画像を形成するものであり、給送手段によって記録媒体Sを画像形成手段へ搬送して現像剤像を転写する。そして、記録媒体Sを定着手段へ搬送して現像剤を定着した後、排出部7へと排出するものである。具体的には、画像形成装置の下部に記録媒体Sを積載収納するカセット1が装填されている。カセット1内に積載収納されている記録媒体Sが、給送ローラ2によって最上位のシートから順に繰り出され、搬送ローラ対3により画像形成部4に送られる。
【0017】
この画像形成部4において電子写真方式によって搬送された記録媒体Sに現像剤による像が転写形成される。そして、画像が形成された記録媒体Sは定着部5に搬送して現像剤の定着処理をされた後、排出搬送ローラ対6により搬送され排出部7へ排出される。
【0018】
{プロセスカートリッジの全体構成}
本実施形態にあっては装置本体Mにプロセスカートリッジ(以下「カートリッジ」と称す)Cが装着されて画像形成部4が構成される。このカートリッジCは、ハウジングを構成するカートリッジ枠体内に電子写真感光体ドラム(以下「感光体ドラム」という)8と、プロセス手段としての帯電手段9、現像手段10、クリーニング手段11が設けられている。
【0019】
帯電手段は感光体ドラム8を一様に帯電させるものであり、本実施形態では感光体ドラム8に接触する帯電ローラである。現像手段10は感光体ドラム8に形成された静電潜像を現像剤により現像するものである。そして、カートリッジCは、現像剤を収容している現像剤収納容器10aや現像剤を感光体ドラム8に供給する現像ローラ10b等を有する。また、クリーニング手段11は、クリーニングブレード11aや掻き取った現像剤を収納する現像剤溜め11bを有する。そして、クリーニングブレード11aは、感光体ドラム8に形成された現像剤像を記録媒体Sに転写した後、感光体ドラム8に残留した現像剤を除去する。
【0020】
このカートリッジCは図1(a)に示すように装置本体Mに設けられたガイド18に沿って着脱可能に装着される。尚、カートリッジCが装置本体Mに装着される際は、開閉カバー19が図1(a)に示すように、開いた状態になっている。そして、図1(a)に示すカートリッジCの位置決め部21が装置本体Mの位置決め部20に嵌合し、さらに、カートリッジCの回転規制部22がガイド18と当接することで、カートリッジCの装置本体Mに対する位置が決まる。尚、本実施例において、位置決め部21の軸心は、感光体ドラム8の軸心と同軸である。
【0021】
画像形成に際しては、帯電ローラ9によって表面を帯電された感光体ドラム8に露光手段12から画像信号に応じた露光を行うことで静電潜像を形成し、その潜像を現像手段10で現像することで可視像化する。その現像剤像を感光体ドラム8と転写部材である転写ローラ13とのニップ部に記録媒体Sを搬送する。そして、転写ローラ13によって記録媒体Sを感光体ドラム8表面に押圧しつつ、転写バイアスを印加することで記録媒体に転写することで画像が形成される。
【0022】
{保護部の構成}
本実施形態における画像形成装置及びカートリッジCは出荷時にはカートリッジCを装置本体内に装着して運搬するように構成されている。すなわち、同梱して出荷することにより、物流コストの削減を図るものである。一方、同梱して出荷した場合、前述したように感光体ドラム8が転写ローラ13に長時間押圧されたままになることは好ましくない。そこで、本実施形態の同梱出荷用のカートリッジCには、カートリッジCを装置本体Mに装着したときに、転写ローラ13と感光体ドラム8を離間させ、もしくは転写ローラ13の感光体ドラム8に対する押圧力を画像形成時よりも小さくするための保護部が設けられている。
【0023】
本実施形態の保護部は、図1及び図2に示すように、カートリッジ枠体の下部であって、感光体ドラム8の長手方向両側(一端側と他端側)にカートリッジ枠体Fと同じ材質のリブ14を一体的に突出形成することで構成されている。このリブ14は下方に開いた円弧状の凹部14aが形成され、この凹部14aが転写ローラ13の芯金13aに係止するように構成されている。
【0024】
一方、転写ローラ13は芯金13aを中心にして回転可能なゴム材等からなる弾性体ローラ部13bを有する。そして、該芯金13aをバネ(不図示)によって付勢することで弾性体ローラ部13bが感光体ドラム8に圧接するようになっている。なお、前記芯金13aは装置本体Mに対して前記バネによる付勢範囲内で上下に移動可能に取り付けられている。
【0025】
なお、前記リブ14と芯金13aの位置関係は、カートリッジCが装置本体Mに装着されているときは、図2に示すように、転写ローラ13を矢印Aの方向、つまり感光体ドラム1から離間させる方向に転写ローラ13の芯金13aを押し下げるように構成されている。
【0026】
すなわち、装置本体MにカートリッジCを挿入する際には、感光体ドラム1の中心は図2の矢印Kに示すような軌跡を描く。そして、カートリッジCは位置決め部21を中心として少し時計回転方向に回転しながら最後にやや下方に落ちる形でセットされる。このとき、図2に示すように、リブ14に形成された傾斜部としてのスロープ14bにより、徐々に転写ローラ13の芯金13aが押し下げられて(感光体ドラム1から転写ローラ13を離間させて)、係合部としての凹部14aが係止して固定される。
【0027】
前記のように、リブ14によって転写ローラ13が押し下げられた状態では、転写ローラ13が感光体ドラム8から離間し、もしくは転写ローラ13の感光体ドラム8に対する押圧が画像形成時よりも小さくなる。このため、出荷に際してカートリッジCが長時間同梱された状態が続いて運搬されても、感光体ドラム8、及び、転写ローラ13に悪影響を与えない。
【0028】
また、前記リブ14はカートリッジ枠体Fに対して結合部である細い複数のリブ14cで結合している。そして、結合部14cを折り曲げることで容易に切り取り除去できるように構成されている。このため、ユーザは、使用開始時にはカートリッジCを装置本体Mから取り出し、カートリッジCからリブ14を折ることで除去することができる。そして、再度装置本体MにカートリッジCを装着することで感光体ドラム8と転写ローラ13とが画像形成に適正な圧で接触するようになる。また、結合部14cは、リブ14の肉厚よりも薄い肉厚で成形した板状部材であっても良い。
【0029】
なお、本実施形態ではカートリッジ枠体とリブ14を一体成形して構成し、これによって製造におけるコストダウンを図っている。しかし、条件等によっては、リブ14を単独で形成し、カートリッジ枠体Fに取り付けるように構成してもよい。その場合、若干のコストアップが考えられるが、ユーザの作業性の向上を図りやすいことや、装置本体Mの出荷時に同梱するカートリッジCにだけ、前記リブ14を取り付けるといったことが容易になる。また、リブ14はカートリッジ枠体Fに一体で成形されていれば、カートリッジCが装置本体に装着した際に、転写ローラ13を精度良く押し下げることができる。
【0030】
本実施形態のように感光体ドラム8と転写ローラ13を離間させるリブ14は装置本体Mの出荷時に同梱するカートリッジCにだけ設ければよい。すなわち、その後、単体で出荷されるカートリッジ(装置本体に同梱されないカートリッジ)にはリブ14は不要であり、仮に設けてあると、使用開始に際してユーザにリブ14を除去するという余分な作業を強いることにもなるからである。
【0031】
以上のように本実施形態のカートリッジCにあっては、装置本体Mに同梱されたときに、感光体ドラム1と転写ローラ13が離間され、もしくは両者の圧接力が小さい状態となる。よって、カートリッジCが装置本体Mに装着された状態で運搬され、長期の高温、高湿といった過酷な条件で保管、輸送されても、転写ローラ13のゴム材が感光体ドラム1の表面に影響を及ぼしたり、転写ローラ13のゴム材がセットすることがなくなる。このため、カートリッジCを装置本体Mの中に装着した状態で運搬することができる。これにより、画像形成装置の梱包の形状が小型化され、物流時の効率化が図れるものである。
【0032】
〔第2実施形態〕
次に第2実施形態に係る装置について図4を参照して説明する。なお、本実施形態の装置の基本構成は前述した実施形態と同一であるため重複する説明は省略し、ここでは本実施形態の特徴となる構成について説明する。また、前述した実施形態と同一機能を有する部材には同一符号を付す。
【0033】
カートリッジCは、図4(a)に示すように、現像剤を収納した現像剤収納容器10aの開口部10a1がシール部材としての現像剤シール15で封止されている。そして、この現像剤シール15は封止した部分の端部で折り返して封止した部分に重ねられ、折り返した部分とは長手方向の反対側の端部が外部へ引き出されている。そして、カートリッジCの使用に当っては前記外部に出ている現像剤シール15の部分を手で引いて開封するようになっている。
【0034】
前記現像剤シール15の端部に、図4(a)に示すような把持部となるプルタブ16が取り付けられている。このプルタブ16を持って現像剤シール15を引くことにより、ユーザは軽い力で容易に現像剤シール15を取り除くことができる。
【0035】
そして、本実施形態では前記プルタブ16の形状を、図4に示すような形状にすることにより、保護部として機能させている。すなわち、カートリッジCが装置本体M内に装着された場合に、プルタブ16によって転写ローラ13の軸受17が感光体ドラム1から転写ローラ13を離間させる方向に押し下げられるように構成されている。
【0036】
また、カートリッジCが装置本体Mに挿入される際に、前記プルタブ16が転写ローラ軸受17に引っかかることを防止するため、転写ローラ軸受17にプルタブ16をガイドするガイド部17aが設けられている。
【0037】
また、前記プルタブ16には、図4(b)に示すように、ボス(突起)16a,16bが設けられており、これがカートリッジ枠体に設けられた図示しない穴に軽圧入等して嵌合可能となっている。これにより、プルタブ16はカートリッジ枠体に固定状態となり、転写ローラ軸受17から受ける力を支えることができるようになっている。よって、プルタブ16はカートリッジ枠体Fに対して、カートリッジCが装置本体Mに装着した際に、転写ローラ13を精度良く押し下げることができる。カートリッジCは位置決め部21で、装置本体Mの位置決め部20に対して位置決めされるからである。
【0038】
前記プルタブ16をカートリッジCから取り除く際には、一度、現像剤シール15を接着した側を支点に引き起こすことで、ボス16a,16bを嵌合から外し、その後引っ張ることで現像剤シール15を現像剤収納容器10aの開口部10a1から取り除き使用できる状態にする。
【0039】
本実施形態にあっては、前述した第1実施形態と同様の効果を得られるうえ、プルタブ16はもともと必要なものであり、形状を変更するだけであるためにコストアップがほとんど無い。
【0040】
なお、本実施形態ではプルタブ16が転写ローラ軸受17を押し下げるようにしているが、第1実施形態のように、転写ローラ芯金13aなどの弾性体ローラ部13b以外の部分なら何処を押すようにしても弾性体ローラ部13bを変形させることはない。
【0041】
また、感光体ドラムの長手方向の反対側にはプルタブ16は必要ないので、プルタブ16で反対側が必要が無いくらいに十分に押し下げるか、第1実施形態のようなリブ14を取り付けるようにしてもよい。
【0042】
〔他の実施形態〕
前述した実施形態では電子写真画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明において電子写真画像形成装置とは電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。そして画像形成装置の例としては電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
【0043】
また、カートリッジとは感光体ドラムに作用するプロセス手段として帯電手段、現像手段、または、クリーニング手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つと電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものである。更に、少なくとも現像手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものがある。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】プロセスカートリッジの斜視説明図である。
【図2】プロセスカートリッジの模式断面説明図である。
【図3】電子写真画像形成装置の概略構成断面説明図である。
【図4】保護部の他の実施形態の説明図である。
【符号の説明】
【0045】
C …カートリッジ
F …カートリッジ枠体
M …装置本体
S …記録媒体
1 …カセット
2 …給送ローラ
3 …搬送ローラ対
4 …画像形成部
5 …定着部
6 …排出搬送ローラ対
7 …排出部
8 …感光体ドラム
9 …帯電ローラ
10 …現像手段
10a …現像剤収納容器
10a1 …開口部
10b …現像ローラ
10c …現像ブレード
11 …クリーニング手段
11a …クリーニングブレード
11b …現像剤溜め
12 …露光手段
13 …転写ローラ
13a …芯金
13b …弾性体ローラ部
14 …リブ
14a …凹部
14b …スロープ
14c …結合部
15 …現像剤シール
16 …プルタブ
16a,16b …ボス
17 …軸受
17a …ガイド部
18 …ガイド
19 …開閉カバー
20,21 …位置決め部
22 …回転規制部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子写真画像形成装置本体に着脱可能であり、前記画像形成装置本体に装着した状態で運搬可能なプロセスカートリッジにおいて、
電子写真感光体ドラムと、
前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段と、
カートリッジ枠体と、
前記カートリッジ枠体に一体的に設けられた保護部であって、前記プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体に装着して画像形成する際は、前記カートリッジ枠体から除去され、前記プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体に装着した状態で運搬される際は、前記転写ローラと当接して前記転写ローラを前記電子写真感光体ドラムから離間、または、前記転写ローラの前記電子写真感光体ドラムに対する押圧力を前記画像形成時より際よりも小さくする保護部と、
を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項2】
前記保護部は前記転写ローラが有する弾性体ローラ部以外の部分に当接することを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項3】
前記保護部は前記弾性体ローラ部を支持する支持軸に当接することを特徴とする請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項4】
前記保護部は、前記プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体に装着する途中において、前記支持軸を前記電子写真感光体ドラムと離間する方向に移動させる傾斜部と、前記プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体に装着した際に、前記支持軸と係合する係合部と、を有することを特徴とする請求項3に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項5】
前記係合部は円弧状の凹部であることを特徴とする請求項4に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項6】
前記保護部は前記カートリッジ枠体と一体で成形され、
更に、前記保護部は前記カートリッジ枠体に対して、前記保護部を折り曲げて除去可能な複数のリブで結合していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項7】
前記保護部は前記カートリッジ枠体と一体で成形され、
更に、前記保護部は前記カートリッジ枠体に対して、前記保護部を折り曲げて除去可能な前記保護部の肉厚よりも薄い板で結合していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項8】
前記保護部材は、前記電子写真感光体ドラムの軸線方向において、前記カートリッジ枠体の一端と、他端とに設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項9】
記録媒体に現像像を転写するための転写ローラを有する電子写真画像形成装置本体に着脱可能であり、前記画像形成装置本体に装着した状態で運搬可能なプロセスカートリッジにおいて、
電子写真感光体ドラムと、
前記電子写真感光体ドラムの周面に形成された静電潜像を現像するための現像ローラと、
前記現像ローラで用いられる現像剤を収納する現像剤収納部と、
カートリッジ枠体と、
前記現像剤収納部から前記現像ローラへ、前記現像剤を供給するための供給開口と、
前記供給開口を覆う、取り外し可能に設けられたシール部材と、
前記シール部材の長手方向の一端に設けられた、前記シール部材を除去する際に把持する把持部であって、前記プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体に装着した状態で運搬される際は、前記カートリッジ枠体と係合して位置決めされて、前記転写ローラと当接して前記転写ローラを前記電子写真感光体ドラムから離間、または、前記転写ローラの前記電子写真感光体ドラムに対する押圧力を画像形成時より際よりも小さくする把持部と、
を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項10】
前記把持部は複数の突起を有し、前記カートリッジ枠体は前記複数の突起と嵌合する穴を有することを特徴とする請求項9に記載のプロセスカートリッジ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−113426(P2006−113426A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−302500(P2004−302500)
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】