説明

プロピレン系共重合体の製造方法

【課題】高温での重合が可能で、分子量が高い共重合体が得られるプロピレン系共重合体の製造方法を提供すること。
【解決手段】プロピレン系共重合体の製造方法は、(A)下記式[I]で表される架橋メタロセン化合物を含む触媒の存在下に、プロピレンとα-オレフィン等とを重合すること
を特徴としている。


(R1〜R12は水素、炭化水素基等、R6とR11は同一であり、R7とR10は同一であり、
6とR7とR10とR11のすべてが同時に水素であることはない。R13とR14は(置換)アリール基であり少なくとも一方は炭素数11〜18のアリール基または置換アリール基、MはTi、ZrまたはHf、Yは炭素またはケイ素、Qはハロゲン、炭化水素基等、jは1〜4の整数である。)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロピレン系共重合体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プロピレン系共重合体は、熱可塑性樹脂材料あるいは熱可塑性樹脂の改質剤として様々な用途で使用されている。プロピレン系共重合体を製造される際に使用される重合触媒としてはチタン系触媒、メタロセン系触媒が知られている。しかしながらチタン系触媒を使用する場合は、製造できるプロピレンの組成が限られていたり、分子量分布が広いため、相溶性が均一でなかったりという問題点があった。またメタロセン系触媒は、α-オレフ
ィンとの共重合性に優れ、幅広い組成で重合可能であるが、一方で高温で重合した際に分子量が伸びなかったり、重合活性が低いため、低コスト化が実現できなかったりという問題があった。
【0003】
一方、J.A.Ewenらにより、シクロペンタジエンとフルオレンをイソプロピリデンで架橋したイソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(9-フルオレン)を配位子とする遷移金属触媒とアルミノキサンからなる触媒を用いると、シンジオタックティックペンタッド分率が0.7を超えるようなタクティシティの高いポリプロピレンが得られることが発見されている(非特許文献1)。
【0004】
また、上記シンジオタクティックポリプロピレン活性を示す遷移金属触媒と類似の触媒を用いて分子量の高いプロピレンとエチレンとの共重合体が得られることが報告されている(特許文献1)。しかしながらこの遷移金属触媒は、高温での重合性能が低く、特に分子量において、更に改善される余地があった。
【0005】
本発明者らは、特定の遷移金属触媒を使用することにより、分子量の高いプロピレン系共重合体が得られることを報告している(特許文献2)。しかし、さらに高温条件下で、高分子量の重合体の製造が可能となることが望まれている。
【0006】
そこで、本発明者らは、このような状況に鑑み鋭意研究した結果、特定の遷移金属触媒を使用することにより、得られたプロピレン系共重合体は分子量が高く、高温での重合製造が可能であることを見出して、本発明を完成するに至った。
【特許文献1】特開平2-274703号公報
【特許文献2】特開2004-161957号公報
【非特許文献1】J.Am.Chem.Soc.,1988,110,6255-6256
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、プロピレン系共重合体の製造方法に関し、重合活性に優れ、得られたプロピレン系共重合体は分子量が高く、高温での重合が可能であることを特徴とするプロピレン系共重合体の製造法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために行なわれたものであり、すなわち本発明は、
(A)下記一般式[I]で表される架橋メタロセン化合物と、
(B)(b-1)有機アルミニウムオキシ化合物、
(b-2)前記架橋メタロセン化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物、および
(b-3)有機アルミニウム化合物
から選ばれる少なくとも1種以上の化合物と
からなるオレフィン重合用触媒の存在下に、プロピレンと、プロピレンを除くα-オレフ
ィン及びポリエンから選ばれる少なくとも1種モノマーを重合することを特徴とするプロピレン系共重合体[II]の製造方法である。以下、単にα-オレフィンというときは、こ
のα-オレフィンにプロピレンは含まれない。
【0009】
【化1】

【0010】
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R8、R9およびR12は、水素原子、炭化水素基およ
びケイ素含有基から選ばれる原子または基であり各々が同一でも異なっていてもよく、
6とR11は、水素原子、炭化水素基およびケイ素含有基から選ばれる同一の原子また
は同一の基であり、
7とR10は、水素原子、炭化水素基およびケイ素含有基から選ばれる同一の原子また
は同一の基であり、
6、R7、R10およびR11のすべてが同時に水素原子であることはなく、
2とR3とは互いに結合して環を形成しても良く、
5〜R12のうちの隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよい。
【0011】
13とR14は炭素数6〜18のアリール基、炭素数1〜40のアルキル基、炭素数6〜40のアルキルアリール基、炭素数6〜20のフルオロアリール基、炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよく、
13とR14の少なくとも一方は、炭素数7〜18のアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基および炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基から選ばれ、
MはTi、ZrまたはHfであり、
Yは炭素又はケイ素であり、
Qはハロゲン、炭化水素基、炭素数が10以下の中性、共役または非共役ジエン、アニオン配位子および孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一のまたは異なる組合せで選ばれ、
jは1〜4の整数である。)
本発明の好ましい態様においては、上記式[I]において、R13とR14は炭素数11〜
18のアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基および炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
【0012】
本発明の好ましい態様においては、上記式[I]において、R6とR11は炭化水素基お
よびケイ素含有基から選ばれる同一の基であり、且つR7とR10は炭化水素基およびケイ
素含有基から選ばれる同一の基であり、R6とR7は互いに結合して環を形成してもよく、R10とR11は互いに結合して環を形成してもよい。
【0013】
本発明の好ましい態様においては、上記式[I]におけるR1、R2、R3およびR4は水素である。
本発明の好ましい態様においては、製造されるプロピレン系共重合体[II]は、プロピレン成分を95〜51モル%の量含み、α-オレフィン成分がエチレン、1-ブテン、4-
メチルペンテン-1、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセンのうちから選ばれる少なくとも1種であり、これを5〜49モル%の量含み、ポリエン成分が共役、非共役ジエン及び非共約トリエンのうちから選ばれる少なくとも1種であり、これを0〜20モル%の量含む(但し、α-オレフィン成分とポリエン成分は合計で5〜49モル%)。
【0014】
本発明の好ましい態様においては、製造されるプロピレン系共重合体[II]は、プロピレン成分を95〜51モル%の量含み、α-オレフィン成分がエチレン、1-ブテン、1-
オクテンのうちから選ばれる少なくとも1種であり、これを5〜49モル%の量含み、ポリエン成分がノルボルネン骨格を有するジエン及び4,8-ジメチル-1,4,8-デカトリエン、4-エチリデン-8-メチル-1,7-ノナジエン(EMND)から選ばれる少なくとも1種であり
、これを0〜20モル%の量含む(但し、α-オレフィン成分とポリエン成分は合計で5
〜49モル%)。
【0015】
上記製造方法において、製造されるプロピレン系共重合体[II]の、エチレン由来の構成単位のモル分率をPE、炭素数4以上のα−オレフィンのモル分率をPHAOとした場合に
おけるPE/PHAOの値は、0〜0.80であることが好ましい。
【0016】
本発明の好ましい態様においては、重合温度が40℃〜200℃、重合圧力が0.5Mpa〜10Mpaの条件で上記プロピレン系共重合体[II]を製造する。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るプロピレン系共重合体[II]の製造方法によって、共重合性能に優れ、分子量が高いプロピレン系共重合体[II]が得られる。これにより既存の溶液重合では達成できなかった高分子量のプロピレン系共重合体が効率良く製造できる。さらに、同一分子量のプロピレン系共重合体を製造する際においても、既存のオレフィン重合用触媒よりもより高温での重合が可能となることにより、プロピレン系共重合体が効率良く製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、
(A)前記一般式[I]で表される架橋メタロセン化合物と、
(B)(b-1)有機アルミニウムオキシ化合物、
(b-2)前記架橋メタロセン化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物、および
(b-3)有機アルミニウム化合物
から選ばれる少なくとも1種以上の化合物と
からなるオレフィン重合用触媒の存在下に、プロピレンと、α-オレフィン及びポリエン
から選ばれる少なくとも1種モノマーを重合することを特徴とするオレフィン重合体の製造方法である。
【0019】
以下、本発明に用いられる特定の架橋メタロセン化合物を含むオレフィン重合触媒の存在下でプロピレンと、α-オレフィン等とを重合する方法について説明する。
[1](A)架橋メタロセン化合物
(A)前記一般式[I]で表わされる架橋メタロセン化合物(本明細書において「成分(A)」ともいう。)は、化学構造上の次の特徴、[m1]〜[m3]を備える。
【0020】
[m1]二つの配位子の内、一つは置換基を有していても良いシクロペンタジエニル基であり、他の一つは置換基を持つフルオレニル基(以下、「置換フルオレニル基」と呼ぶ場合がある。)である。
[m2]二つの配位子が、アリール基または置換アリール基を持つ炭素原子またはケイ素原子を含む共有結合架橋(以下、「アリール基または置換アリール基を含有する共有結合架橋」と呼ぶ場合がある。)によって結合されている。
【0021】
[m3]架橋メタロセン化合物を構成する遷移金属(M)がチタン、ジルコニウムまたはハフニウムである。
以下、本発明に関わる架橋メタロセン化合物の化学構造上の特徴である置換基を有していても良いシクロペンタジエニル基、置換フルオレニル基、架橋部、およびその他特徴について順次説明した後に、これらの特徴を併せ持つ好ましい架橋メタロセン化合物およびその例示、そして最後に該架橋メタロセン化合物を用いる本発明の重合方法について詳細に説明する。
【0022】
置換基を有していても良いシクロペンタジエニル基
シクロペンタジエニル基は置換されていてもいなくてもよい。置換されていないシクロペンタジエニル基とは、前記一般式[I]におけるシクロペンタジエニル基部分が保有する
1、R2、R3およびR4が全て水素原子であるシクロペンタジエニル基であり、置換されているシクロペンタジエニル基とは、R1、R2、R3およびR4の内のいずれか一つ以上が炭化水素基(f1)、またはケイ素含有基(f2)で置換されたシクロペンタジエニル基であってもよい。また、R1〜R4までの隣接した置換基は、いずれかで互いに結合して環を形成していてもよい。R1、R2、R3およびR4の内の二つ以上が水素原子以外の置換基である場合には、それらの置換基は相互に同一でも異なっていてもよい。
【0023】
置換基R1〜R4に用いられる炭化水素基(f1)としては、当該置換基が、他の置換基とともに環を形成していない場合には、総炭素数が1〜20である炭化水素基(以下「炭化水素基(f1’)」ともいう。)を好ましく挙げることができる。
【0024】
またR2とR3が炭化水素基(f1)である場合として、R2とR3とが相互に結合して環(以下「環(f''')」ともいう。)を形成している場合も挙げられる。置換基R2とR3
とが相互に結合して環を形成している場合としては、R1〜R4の中ではR2とR3とのみが環を形成していることがより好ましい。
【0025】
例えば置換基R2とR3とが互いに結合して環を形成している場合、前述したR2、R3それぞれの好ましい炭素数が1〜20であることにかかわらず、環を形成している2つの置換基の炭素数の合計は、好ましくは2〜40であり、より好ましくは3〜30であり、さらに好ましくは4〜20である。
【0026】
また置換基R2とR3とが、互いに結合して環を形成している場合にも、当該置換基の炭
素に直結した水素原子の一部がハロゲン原子、酸素含有基、窒素含有基、ケイ素含有基で置換されていても良く、この場合には環を形成している2つの置換基の炭素数の合計には、前記酸素含有基、窒素含有基、ケイ素含有基に含まれる炭素の数も含める。
また、総炭素数1から20の炭化水素基(f1')とは、炭素および水素のみから構成されるアルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはアリール基である。
【0027】
また総炭素数1から20の炭化水素基(f1')には、炭素および水素のみから構成されるアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基以外に、これらの炭素に直結した水素原子の一部がハロゲン原子、酸素含有基、窒素含有基、ケイ素含有基で置換されたヘテロ原子含有炭化水素基も含まれる。このような炭化水素基(f1')としては、メチル
基、エチル基、n-プロピル基、アリル(allyl)基、n-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシ
ル基、n-ヘプチル基、n-オクチル基、n-ノニル基、n-デカニル基などの直鎖状炭化水素基;イソプロピル基、t-ブチル基、アミル基、3-メチルペンチル基、1,1-ジエチルプロピル基、1,1-ジメチルブチル基、1-メチル-1-プロピルブチル基、1,1-プロピルブチル基、1,1-ジメチル-2-メチルプロピル基、1-メチル-1-イソプロピル-2-メチルプロピル基などの分岐状炭化水素基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基などの環状飽和炭化水素基;フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、アントラセニル基などの環状不飽和炭化水素基およびこれらの核アルキル置換体;ベンジル基、クミル基などのアリール基の置換した飽和炭化水素基; メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基N-メチルアミノ基、トリフルオロメチル基、トリブロモメチル基、ペンタフルオロエチル基、ペンタフルオロフェニル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、クロロベンジル基、フルオロベンジル基、ブロモベンジル基、ジクロロベンジル基、ジフルオロベンジル基、トリクロロベンジル基、トリフルオロベンジル基、などのヘテロ原子含有炭化水素基を挙げることができる。
【0028】
ケイ素含有基(f2)とは、シクロペンタジエニル基の環炭素と共有結合するケイ素原子を有する基であり、具体的にはアルキルシリル基やアリールシリル基である。好ましいケイ素含有基(f2)としては、当該置換基が隣接する他の置換基と環を形成しない場合には、総炭素数1から20のケイ素含有基(f2')を挙げることができ、例えば、トリメチルシリル基、トリフェニルシリル基等のケイ素原子が3個の炭化水素基で置換された基を例示することができる。
【0029】
このシクロペンタジエニル基においては、R1とR4が同一の原子または同一の基であり、R2とR3とが結合して環を形成しているかまたはR2およびR3が同一の原子もしくは同一の基であることが好ましく、R1およびR4が水素原子であると更に好ましく、R1、R2、R3およびR4のすべてが水素原子であると特に好ましい。
【0030】
置換フルオレニル基
前記一般式[I]で表わされる化学構造式におけるフルオレニル基部分において重要な点は、R6とR11は、水素、炭化水素基、ケイ素含有基から選ばれる同一の原子または同
一の基であり、R7とR10は水素、炭化水素基およびケイ素含有基から選ばれる同一の原
子または同一の基であり、R6、R7,R10およびR11がすべて同時に水素原子ではないことである。したがって、R6、R7、R10、R11は前記した炭化水素基(f1)、または前記したケイ素含有基(f2)であってもよい。
【0031】
また、R5、R8、R9、R12は水素、炭化水素基(f1)、ケイ素含有基(f2)から選ばれる
それぞれ同一でも異なっていてもよい原子または基であってもよく、R5〜R12までの隣
接した置換基は、いずれかで互いに結合して環を形成していてもよい。
【0032】
置換基R5〜R12に用いられる炭化水素基(f1)としては、当該置換基が、他の置換
基とともに環を形成していない場合には、総炭素数が1〜20である炭化水素基(炭化水素基(f1’))を好ましく挙げることができる。
【0033】
またR5〜R12が炭化水素基(f1)である場合としては、当該置換基がR5〜R12のうち隣接する置換基と相互に結合して環を形成している場合も挙げられる。この場合、R5
〜R12のうち隣接する置換基どうしが、相互に結合して環(環(f'''))を形成してい
る。
【0034】
またR5〜R12のうち隣接する置換基どうしが相互に結合して環を形成している場合(
f''')としては、R5〜R12のうち隣接する2つ、3つまたは4つが互いに結合して環を形成している場合が挙げられ、R5〜R12のうち隣接する2つが環を形成していることが
好ましい。
【0035】
例えば置換基R5〜R12のうちの隣接する2つが互いに結合して環を形成している場合
(例えばR6とR7とが互いに結合して環を形成している場合など)、前述したR5〜R12
のそれぞれの好ましい炭素数が1〜20であることにかかわらず、環を形成している2つの置換基の炭素数の合計が好ましくは2〜40、より好ましくは3〜30であり、4〜20であることがさらに好ましい。
【0036】
また、例えば置換基R5〜R12のうちの隣接する3つが互いに結合して環を形成してい
る場合(例えばR5とR6とR7とが互いに結合して環を形成している場合など)、前述し
たR5〜R12のそれぞれの好ましい炭素数が1〜20であることにかかわらず、環を形成
している3つの置換基の炭素数の合計が好ましくは3〜60、より好ましくは5〜40であり、7〜30であることがさらに好ましい。
【0037】
また、例えば置換基R5〜R12のうちの隣接する4つが互いに結合して環を形成してい
る場合(例えばR5とR6とR7とR8とが互いに結合して環を形成している場合など)、前述したR5〜R12のそれぞれの好ましい炭素数が1〜20であることにかかわらず、環を
形成している2つの置換基の炭素数の合計が好ましくは4〜80、さらに好ましくは7〜60であり、10〜40であることがさらに好ましい。
【0038】
またR5〜R12までの隣接した置換基が、互いに結合して環を形成している場合にも、
当該置換基の炭素に直結した水素原子の一部がハロゲン原子、酸素含有基、窒素含有基、ケイ素含有基で置換されていても良く、この場合には環を形成している複数の置換基の炭素数の合計には、前記酸素含有基、窒素含有基、ケイ素含有基に含まれる炭素の数も含める。
【0039】
本発明の重合における重合活性または生成する分子量の高分子量化の視点からは、R6
、R7、R10およびR11が全て水素原子以外の基であること、すなわち、R6とR11は炭化水素基およびケイ素含有基から選ばれる同一の基であり、かつR7とR10は炭化水素基お
よびケイ素含有基から選ばれる同一の基であることが好ましい。
【0040】
特にR6およびR11は、
1)炭化水素基であり、かつ隣接する基と環を形成しない場合には、それぞれ独立して炭素数2以上、より好ましくは3以上、特に好ましくは4以上の炭化水素基であること
2)炭化水素基である場合には、R6がR7と、R11がR10とそれぞれ環を形成していること
3)それぞれケイ素含有基であること
のいずれかであることが特に好ましい。
【0041】
又ケイ素含有基の中でも、炭素原子数とケイ素原子数の合計が3以上、好ましくは4以上のケイ素含有基が好ましい。また、本発明の効果をさらにあげるには、R6が隣接する
基と環を形成しない炭化水素であり、R7が隣接する基と環を形成しない炭化水素基であ
る場合には、R6の炭素数はR7の炭素数と同じかそれ以上であることが好ましい。またR6がケイ素含有基であり、R7がケイ素含有基である場合には、R6のケイ素原子と炭素原
子の合計数は、R7のケイ素原子と炭素原子の合計数と同じかそれ以上であることが好ま
しい。またR6が隣接する基と環を形成しない炭化水素基であり、R7がケイ素含有基である場合には、R6の炭素原子数は、R7のケイ素原子と炭素原子の合計数と同じかそれ以上であることが好ましい。またR6がケイ素含有基であり、R7が環を形成しない炭化水素基である場合には、R6のケイ素原子と炭素原子の合計数はR7の炭素原子数と同じかそれ以上であることが好ましい。
【0042】
6,R7,R10,R11の炭化水素基、ケイ素含有基としては、前記したものが挙げられるが、好ましくは前記した炭化水素基(f1')、環(f''')、総炭素原子数1〜20のケイ素含有基(f2')などであり、具体的な置換基としては特に好ましくはtert-ブチル基、メチルシクロヘキシル基、メチルアダマンチル基、フェニル基、ナフチル基などが挙げられる。また、上記のようにR6,R7,R10,R11がそれぞれ単独の置換基として存在するのではなくR6とR7、およびR10とR11が互いに結合して環を形成してもよく、本発明に関わる(A)架橋メタロセン化合物の置換フルオレニル基の最も好ましい形態のひとつに挙げられる。
【0043】
アリール基または置換アリール基を含有する共有結合架橋
置換基を有していても良いシクロペンタジエニル基と置換フルオレニル基を結ぶ結合の主鎖部は、炭素原子またはケイ素原子を一つ含有する2価の共有結合架橋である。本発明の重合方法において重要な点は、共有結合架橋部の架橋原子Yが、相互に同一でも異なっていてもよい特定の基、好ましくは特定のアリール基または置換アリール基[R13およびR14]を有することである。相互に同一でも異なっていてもよい特定の基、好ましくは特定のアリール基または置換アリール基を、架橋原子(Y)に導入することによって、本発明の重合方法において、既存の重合では達成できなかった高分子量のオレフィン重合体が効率良く製造できる。
【0044】
ここでR13とR14は炭素数6〜18のアリール基、炭素数1〜40のアルキル基、炭素数6〜40のアルキルアリール基、炭素数6〜20のフルオロアリール基、炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよく、R13とR14の少なくとも一方は、炭素数7〜18のアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基および炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基から選ばれる。
【0045】
好ましくはR13とR14は炭素数6〜18のアリール基、炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよく、R13とR14の少なくとも一方は、炭素数7〜18のアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のク
ロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基および炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基から選ばれる。
【0046】
アリール基または置換アリール基の一例としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基のような炭素数6〜18のアリール基、および、これらの芳香族水素(sp2型水素)の一つ以上が置換基で置換された基を例示することができる。
【0047】
このなかでも好ましいものとしては、フェニル基等の炭素数6のアリール基、ナフチル基等の炭素数10のアリール基、ビフェニル基、アントリル基、フェナントリル基等の炭素数11〜18、好ましくは炭素数11〜14のアリール基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル基等の炭素数6〜20のクロロアリール基、ブロモフェニル基やジブロモフェニル基等の炭素数6〜20のブロモアリール基、ヨードフェニル基やジヨードフェニル基等の炭素数6〜20のヨードアリール基、(トリクロロメチル)フェニル基、ビス(トリクロロメチル)フェニル基等の炭素数7〜40、好ましくは炭素数7〜20のクロロアルキルアリール基、(トリブロモメチル)フェニル基、ビス(トリブロモメチル)フェニル基等の炭素数7〜40、好ましくは炭素数7〜20のブロモアルキルアリール基、(トリヨードメチル)フェニル基、ビス(トリヨードメチル)フェニル基等の炭素数7〜40、好ましくは炭素数7〜20のヨードアルキルアリール基、(トリフルオロメチル)フェニル基、ビス(トリフルオロメチル)フェニル基等の炭素数7〜40、好ましくは炭素数7〜20のフルオロアルキルアリール基などが好ましく、これらの置換基がメタ位および/またはパラ位に位置する置換フェニル基が特に好ましい。
【0048】
本発明においては、この中でも特に、炭素数11〜18のアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基および炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基から選ばれるものであることが好ましい。
【0049】
更に好ましいものとして具体的に挙げるとm-ビフェニル基、p-ビフェニル基、m-ク
ロロフェニル基、p-クロロフェニル基、m-トリフルオロフェニル基、p-トリフルオロ
フェニル基、p-クロロフェニル基、p-ヨードフェニル基、3,5-ジトリフルオロフェニル基、5-クロロナフチル基、6-クロロナフチル基等である。
【0050】
また本発明においては、R13とR14は炭素数6〜18のアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基および炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよく、R13とR14の少なくとも一方は、炭素数11〜18のアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基および炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基から選ばれるものであることが好ましい。
【0051】
特にR13とR14は両方が、炭素数7〜18のアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基および炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよいことが好ましく、R13とR14
の両方が、炭素数11〜18のアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基および炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよいことが好ましい。
【0052】
なお、本発明に関わる架橋メタロセン化合物においては、その製造上の容易性からR13とR14が相互に同一であるものが好んで使用される。
架橋メタロセン化合物のその他の特徴
前記一般式[I]において、Qはハロゲン、炭化水素基(好ましくは炭素数が1〜10の炭化水素基)、炭素数が10以下の中性、共役または非共役ジエン、アニオン配位子および孤立電子対で配位可能な中性配位子から、同一のまたは異なる組み合わせで選ばれる。
【0053】
ハロゲンの具体例としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
炭化水素基の具体例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、1,1-ジエチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル、1,1,2,2-テトラメチルプロピル、sec-ブチル、tert-ブチル、1,1-ジメチルブチル、1,1,3-トリメチルブチル、ネオペンチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシル、1-メチル-1-シクロヘキシル等が挙げられる。
【0054】
炭素数が10以下の中性、共役または非共役ジエンの具体例としては、s-シス-またはs-トランス-η4-1,3-ブタジエン、s-シス-またはs-トランス-η4-1,4-ジフェニル-1,3-ブ
タジエン、s-シス-またはs-トランス-η4-3-メチル-1,3-ペンタジエン、s-シス-またはs-トランス-η4-1,4-ジベンジル-1,3-ブタジエン、s-シス-またはs-トランス-η4-2,4-ヘキサジエン、s-シス-またはs-トランス-η4-1,3-ペンタジエン、s-シス-またはs-トランス-η4-1,4-ジトリル-1,3-ブタジエン、s-シス-またはs-トランス-η4-1,4-ビス(トリメチルシリル)-1,3-ブタジエン等が挙げられる。
【0055】
アニオン配位子の具体例としては、メトキシ、tert-ブトキシ、フェノキシ等のアルコ
キシ基;アセテート、ベンゾエート等のカルボキシレート基;メシレート、トシレート等のスルホネート基等が挙げられる。
【0056】
孤立電子対で配位可能な中性配位子の具体例としては、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ジフェニルメチルホスフィンなどの有機リン化合物、またはテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン等のエーテル類が挙げられる。
【0057】
jは1〜4の整数であり、jが2以上の時は、Qは互いに同一でも異なっていてもよい。
好ましい架橋メタロセン化合物およびその例示
以下に、上記一般式[I]で表される架橋メタロセン化合物の具体例を示すが、特にこれによって本発明の範囲が限定されるものではない。なお、ここでオクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレンとは式[III]で示される構造を指し、オクタメチルテトラヒド
ロジシクロペンタフルオレンとは式[IV]で示される構造を指し、ジベンゾフルオレンとは式[V]で示される構造を指す。
【0058】
【化2】

【0059】
ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテト
ラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-クロロフェニル)
メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチル
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0060】
ジ(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテト
ラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-クロロフェニル)
メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチル
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジ(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0061】
ジ(p-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテト
ラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ブロモフェニル)
メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチル
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
ジ(p-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ブロモフェニル)メチレン(
シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジル
コニウムジクロリド、ジ(p-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-
テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0062】
ジ(m-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテト
ラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-ブロモフェニル)
メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチル
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジ(m-ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0063】
ジ(p-ヨードフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ヨードフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ヨードフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ヨードフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテト
ラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ヨードフェニル)
メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ヨードフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチル
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ヨードフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ヨードフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-ヨードフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジ(p-ヨードフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0064】
ジ(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブ
チルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
ジ(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリフルオロメチル-フ
ェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シク
ロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチル
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(
シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、ジ(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(
トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-
トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0065】
ジ(p-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
ジ(p-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリフルオロメチル-フ
ェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シク
ロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチル
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(
シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、ジ(p-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(
トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-
トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0066】
ジ(p-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(
シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリクロロメチル-フェニ
ル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)
ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリクロロメチル-フェ
ニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(p-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロ
ペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0067】
ジ(m-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチ
ルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(
シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリクロロメチル-フェニ
ル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)
ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(m-トリクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロ
ペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0068】
ジ(3,5-ジトリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジトリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジトリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジトリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシ
クロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジトリフルオロメチル-フェ
ニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド
、ジ(3,5-ジトリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジトリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフ
ルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジトリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジトリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、ジ(3,5-ジトリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0069】
ジ(3,5-ジクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチ
ルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジクロロメチル-フェニル)メチレン(
シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジクロロメチル-フェニ
ル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)
ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-
ジクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3,5-ジクロロメチル-フェニル)メチレン(シクロ
ペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0070】
ジ(4-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテト
ラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-クロロナフチル)
メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチル
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジ(4-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0071】
ジ(3-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテト
ラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3-クロロナフチル)
メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチル
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(3-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジ(3-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0072】
ジ(5-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(5-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(5-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(5-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテト
ラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(5-クロロナフチル)
メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(5-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチル
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(5-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(5-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(5-クロロナフチル)メチレン(シクロ
ペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジ(5-クロロナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0073】
フェニル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(p-クロ
ロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、フェニル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニ
ル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチ
ルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、フェニル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0074】
フェニル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-クロ
ロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、フェニル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニ
ル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチ
ルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、フェニル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0075】
フェニル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒ
ドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-トリフルオロメチル-フェ
ニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、フェニル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0076】
ナフチル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(p-クロ
ロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ナフチル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチ
ル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチ
ルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ナフチル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0077】
ナフチル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-クロ
ロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ナフチル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチ
ル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチ
ルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ナフチル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0078】
ナフチル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒ
ドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-
トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ナフチル(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0079】
(p-トリル)(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾ
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウム
ジクロリド、(p-トリル)(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾ
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、(p-トリル)(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオ
レニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、(p-トリル)(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テト
ラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0080】
(p-トリル)(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾ
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウム
ジクロリド、(p-トリル)(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾ
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、(p-トリル)(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオ
レニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、(p-トリル)(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テト
ラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0081】
(p-トリル)(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチル
テトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジル
コニウムジクロリド、(p-トリル)(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド
、(p-トリル)(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-トリフルオロメチル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-トリフルオロメ
チル-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-
ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(p-トリル)(m-トリフルオロメチル-フェ
ニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0082】
ジ(4-ビフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-ビフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-ビフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ジ(4-ビフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-ビフェニル)メチレン(シクロ
ペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-ビフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-ビフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-ビフェニル)メチレン(
シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジ
ルコニウムジクロリド、ジ(4-ビフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメ
チルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-ビフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0083】
ジ(2-ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジtert-ブチルフルオレニル)
ジルコニウムジクロリド、ジ(2-ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(2-ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド
、ジ(2-ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシク
ロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(2-ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(2-ナフチル)メチレ
ン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(2-ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(2-ナフチル)メチレン(シクロ
ペンタジエニル)(2,7-(トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジ(2-ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(2-ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、
【0084】
ジ(4-[p-トリフルオロメチルフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-トリ
フルオロメチルフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-トリフルオロ
メチルフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジ
ルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-トリフルオロメチルフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、ジ(4-[p-トリフルオロメチルフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-
トリフルオロメチルフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(トリメ
チルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-トリフルオロメチルフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフ
ェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-トリフルオロメチルフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブ
チルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0085】
ジ(4-[p-クロロフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-クロロフェニル]-
フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-クロロフェニル]-フェニル)メチレン(シ
クロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-クロロ
フェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-クロロフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-クロロフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(
トリメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-クロロフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-(ジメチルフェニル)-3,6-ジtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジ(4-[p-クロロフェニル]-
フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7-テトラtert-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド
等である。
【0086】
さらには上記記載化合物の「ジルコニウム」を「ハフニウム」や「チタニウム」に変えた化合物や、「ジクロリド」が「ジフロライド」、「ジブロミド」、「ジアイオダイド」や、「ジクロリド」が「ジメチル」や「メチルエチル」となったメタロセン化合物なども同様に一般式[I]で表されるメタロセン化合物である。
【0087】
本発明に関わる(A)架橋メタロセン化合物は公知の方法を参考にすることによって製造可能である。公知の製造方法として例えば、本出願人によるWO04/029062号パンフレットに記載の製造方法を挙げることができる。
【0088】
上記のようなメタロセン化合物は、単独でまたは2種以上組合わせて用いることができる。
[2]オレフィン重合触媒
次に前記した(A)架橋メタロセン化合物を、本発明のオレフィン重合方法の重合触媒として使用する際の好ましい態様について説明する。
【0089】
本発明の架橋メタロセン化合物をオレフィン重合触媒として用いる場合、触媒成分は、(A)前記一般式[I]で表される架橋メタロセン化合物と、
(B)(b-1)有機アルミニウムオキシ化合物、(b-2)前記架橋メタロセン化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物、および(b-3)有機アルミニウム化合物から選ばれる少
なくとも1種の化合物と
から構成される。
【0090】
以下、各成分について具体的に説明する。
(b-1) 有機アルミニウムオキシ化合物
本発明で用いられる(b-1)有機アルミニウムオキシ化合物(本明細書において「成分(b
-1)」ともいう。)は、従来公知のアルミノキサンをそのまま使用できる。具体的には、下記一般式[VI]および/または一般式[VII]
【0091】
【化3】

【0092】
(ここで、Rはそれぞれ独立に炭素数1〜10の炭化水素基、nはそれぞれ独立に2以上の整数を示す。)
で表される化合物を挙げることができ、特にRがメチル基であるメチルアルミノキサンでnが3以上、好ましくは10以上のものが利用される。これらアルミノキサン類に若干の有機アルミニウム化合物が混入していても差し支えない。
本発明では、特開平2-78687号公報に例示されているようなベンゼン不溶性の有
機アルミニウムオキシ化合物を使用することができる。また、特開平2-167305号
公報に記載されている有機アルミニウムオキシ化合物、特開平2-24701号公報、特
開平3-103407号公報に記載されている二種類以上のアルキル基を有するアルミノ
キサンなども好適に利用できる。なお、本発明で用いられる「ベンゼン不溶性の」有機アルミニウムオキシ化合物とは、60℃のベンゼンに溶解するAl成分がAl原子換算で通常10%以下、好ましくは5%以下、特に好ましくは2%以下であり、ベンゼンに対して不溶性または難溶性であることをいう。
【0093】
また、本発明で用いられる有機アルミニウムオキシ化合物としては下記[VIII]のような修飾メチルアルミノキサン等も挙げられる。
【0094】
【化4】

【0095】
(ここで、Rは炭素数1〜10の炭化水素基、m,nはそれぞれ独立に2以上の整数を示す。)
この修飾メチルアルミノキサンはトリメチルアルミニウムとトリメチルアルミニウム以外のアルキルアルミニウムを用いて調製されるものである。このような修飾メチルアルミノキサン[VIII]は一般にMMAOと呼ばれている。このようなMMAOはUS4960878およびUS5041584で挙げられている方法で調製することが出来る。また、東ソー・ファインケム社等からもトリメチルアルミニウムとトリイソブチルアルミニウムを用いて調製したRがイソブチル基であるものがMMAOやTMAOといった名称で商業生産されている。このようなMMAOは、各種溶媒への溶解性および保存安定性を改良したアルミノキサンであり、具体的には上記式[VI]、[VII]で表される化合物のようなベン
ゼンに対して不溶性または難溶性のアルミノキサンとは違い、脂肪族炭化水素や脂環族炭化水素に溶解する。
【0096】
さらに、本発明で用いられる有機アルミニウムオキシ化合物としては、下記一般式[IX]で表されるボロンを含んだ有機アルミニウムオキシ化合物を挙げることもできる。
【0097】
【化5】

【0098】
(式中、Rcは炭素数1〜10の炭化水素基を示す。Rdは、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜10の炭化水素基を示す。)
(b-2) 架橋メタロセン化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物
架橋メタロセン化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物(b-2)(以下、「イ
オン性化合物」、または「成分(b-2)」と称する場合がある。)としては、特開平1-501950号公報、特開平1-502036号公報、特開平3-179005号公報、特開平3-179006号公報、特開平3-207703号公報、特開平3-207704号公
報、USP5321106号などに記載されたルイス酸、イオン性化合物、ボラン化合物およびカルボラン化合物などを挙げることができる。さらに、ヘテロポリ化合物およびイソポリ化合物も挙げることができる。
【0099】
本発明において、好ましく採用されるイオン性化合物(b-2)は下記一般式[X]で表
される化合物である。
【0100】
【化6】

【0101】
式中、Re+としては、H+、カルベニウムカチオン、オキソニウムカチオン、アンモニ
ウムカチオン、ホスホニウムカチオン、シクロヘプチルトリエニルカチオン、遷移金属を有するフェロセニウムカチオンなどが挙げられる。Rf〜Riは、互いに同一でも異なっていてもよく、有機基、好ましくはアリール基である。
【0102】
前記カルベニウムカチオンとして具体的には、トリフェニルカルベニウムカチオン、トリス(メチルフェニル)カルベニウムカチオン、トリス(ジメチルフェニル)カルベニウムカチオンなどの三置換カルベニウムカチオンなどが挙げられる。
【0103】
前記アンモニウムカチオンとして具体的には、トリメチルアンモニウムカチオン、トリエチルアンモニウムカチオン、トリ(n-プロピル)アンモニウムカチオン、トリイソプロピルアンモニウムカチオン、トリ(n-ブチル)アンモニウムカチオン、トリイソブチルアンモニウムカチオンなどのトリアルキルアンモニウムカチオン、N,N-ジメチルアニリニウムカチオン、N,N-ジエチルアニリニウムカチオン、N,N-2,4,6-ペンタメチルアニリニウムカチオンなどのN,N-ジアルキルアニリニウムカチオン、ジイソプロピルアンモニウムカチオン、ジシクロヘキシルアンモニウムカチオンなどのジアルキルアンモニウムカチオンなどが挙げられる。
【0104】
前記ホスホニウムカチオンとして具体的には、トリフェニルホスホニウムカチオン、トリス(メチルフェニル)ホスホニウムカチオン、トリス(ジメチルフェニル)ホスホニウムカチオンなどのトリアリールホスホニウムカチオンなどが挙げられる。
【0105】
上記のうち、Re+としては、カルベニウムカチオン、アンモニウムカチオンなどが好ましく、特にトリフェニルカルベニウムカチオン、N,N-ジメチルアニリニウムカチオン、N,N-ジエチルアニリニウムカチオンが好ましい。
【0106】
カルベニウム塩として具体的には、トリフェニルカルベニウムテトラフェニルボレート、トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルカルベニウムテトラキス(3,5-ジトリフルオロメチルフェニル)ボレート、トリス(4-メ
チルフェニル)カルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(3,5-ジメチルフェニル)カルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどを挙
げることができる。
【0107】
アンモニウム塩としては、トリアルキル置換アンモニウム塩、N,N-ジアルキルアニリニウム塩、ジアルキルアンモニウム塩などを挙げることができる。
トリアルキル置換アンモニウム塩として具体的には、たとえばトリエチルアンモニウムテトラフェニルボレート、トリプロピルアンモニウムテトラフェニルボレート、トリ(n-
ブチル)アンモニウムテトラフェニルボレート、トリメチルアンモニウムテトラキス(p-トリル)ボレート、トリメチルアンモニウムテトラキス(o-トリル)ボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリエチルアンモニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリプロピルアンモニウムテトラキス(
ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリプロピルアンモニウムテトラキス(2,4-ジメチルフェニル)ボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラキス(3,5-ジメチルフェニル)ボ
レート、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラキス(4-トリフルオロメチルフェニル)ボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラキス(3,5-ジトリフルオロメチルフェニル)ボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラキス(o-トリル)ボレート、ジオクタデシルメチルアンモニウムテトラフェニルボレート、ジオクタデシルメチルアンモニウムテトラキス(p-トリル)ボレート、ジオクタデシルメチルアンモニウムテトラキス(o-トリル)ボレート、ジオクタデシルメチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジオクタデシルメチルアンモニウムテトラキス(2,4-ジメチルフェニル)ボレート、ジオクタデ
シルメチルアンモニウムテトラキス(3,5-ジメチルフェニル)ボレート、ジオクタデシルメチルアンモニウムテトラキス(4-トリフルオロメチルフェニル)ボレート、ジオクタデシルメチルアンモニウムテトラキス(3,5-ジトリフルオロメチルフェニル)ボレート、ジオクタデシルメチルアンモニウムなどが挙げられる。
【0108】
N,N-ジアルキルアニリニウム塩として具体的には、たとえばN,N-ジメチルアニリニウムテトラフェニルボレート、N,N-ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート、N,N-ジメチルアニリニウムテトラキス(3,5-ジトリフルオロメチルフェニル)ボレート、N,N-ジエチルアニリニウムテトラフェニルボレート、N,N-ジエチルアニリニ
ウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N-ジエチルアニリニウムテトラキス(3,5-ジトリフルオロメチルフェニル)ボレート、N,N-2,4,6-ペンタメチルアニリニウムテトラフェニルボレート、N,N-2,4,6-ペンタメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ボレートなどが挙げられる。
【0109】
ジアルキルアンモニウム塩として具体的には、たとえばジ(1-プロピル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジシクロヘキシルアンモニウムテトラフェニルボレートなどが挙げられる。
【0110】
その他、本出願人によって開示(特開2004-51676号公報)されているイオン
性化合物も制限無く使用が可能である。
尚、上記のようなイオン性化合物(b-2)は、2種以上混合して用いることができる。
【0111】
(b-3) 有機アルミニウム化合物
オレフィン重合触媒を形成する(b-3)有機アルミニウム化合物(本明細書において「
成分(b-3)」ともいう。)としては、例えば下記一般式[XI]で表される有機アルミニ
ウム化合物、下記一般式[XII]で表される第1族金属とアルミニウムとの錯アルキル化
物などを挙げることができる。
【0112】
RamAl(ORb)npq …[XI]
(式中、RaおよびRbは、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは0<m≦3、nは0≦n<3、pは0≦p<3、qは0≦q<3の数であり、かつm+n+p+q=3である。)
【0113】
このような化合物の具体例として、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリn-ブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウムなどのトリn-アルキルアルミニウム;
トリイソプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリsec-ブチルアルミニウム、トリtert-ブチルアルミニウム、トリ2-メチルブチルアルミニウム、トリ3-メチ
ルヘキシルアルミニウム、トリ2-エチルヘキシルアルミニウムなどのトリ分岐鎖アルキルアルミニウム;
トリシクロヘキシルアルミニウム、トリシクロオクチルアルミニウムなどのトリシクロアルキルアルミニウム;
トリフェニルアルミニウム、トリトリルアルミニウムなどのトリアリールアルミニウム;
ジイソプロピルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライドなどのジアルキルアルミニウムハイドライド;
一般式(i-C49)xAly(C510)z(式中、x、y、zは正の数であり、z≦2xである。)などで表されるイソプレニルアルミニウムなどのアルケニルアルミニウム;
イソブチルアルミニウムメトキシド、イソブチルアルミニウムエトキシドなどのアルキ
ルアルミニウムアルコキシド;
ジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジブチルアルミニウムブトキシドなどのジアルキルアルミニウムアルコキシド;
エチルアルミニウムセスキエトキシド、ブチルアルミニウムセスキブトキシドなどのアルキルアルミニウムセスキアルコキシド;
一般式Ra2.5Al(ORb)0.5などで表される平均組成を有する部分的にアルコキシ化されたアルキルアルミニウム;
ジエチルアルミニウムフェノキシド、ジエチルアルミニウム(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチ
ルフェノキシド)などのアルキルアルミニウムアリーロキシド;
ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジブチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムブロミド、ジイソブチルアルミニウムクロリドなどのジアルキルアルミニウムハライド;
エチルアルミニウムセスキクロリド、ブチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセスキブロミドなどのアルキルアルミニウムセスキハライド;
エチルアルミニウムジクロリドなどのアルキルアルミニウムジハライドなどの部分的にハロゲン化されたアルキルアルミニウム;
ジエチルアルミニウムヒドリド、ジブチルアルミニウムヒドリドなどのジアルキルアルミニウムヒドリド;
エチルアルミニウムジヒドリド、プロピルアルミニウムジヒドリドなどのアルキルアルミニウムジヒドリドなどその他の部分的に水素化されたアルキルアルミニウム;
エチルアルミニウムエトキシクロリド、ブチルアルミニウムブトキシクロリド、エチルアルミニウムエトキシブロミドなどの部分的にアルコキシ化およびハロゲン化されたアルキルアルミニウムなどを挙げることができる。
【0114】
2AlRa4 …[XII]
(式中、M2はLi、NaまたはKを示し、Raは炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示す。)
このような化合物としては、LiAl(C25)4、LiAl(C715)4などを例示する
ことができる。
【0115】
また、上記一般式[XI]で表される化合物に類似する化合物も使用することができ、例えば窒素原子を介して2以上のアルミニウム化合物が結合した有機アルミニウム化合物を挙げることができる。このような化合物として具体的には、(C25)2AlN(C25)A
l(C25)2などを挙げることができる。
【0116】
(b-3)有機アルミニウム化合物としては、入手容易性の点から、トリメチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウムが好んで用いられる。
また、前記触媒は、触媒成分として、(A)前記一般式[I]で表される架橋メタロセン
化合物、並びに(B)(b-1) 有機アルミニウムオキシ化合物、(b-2) 前記架橋メタロセン
化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物、および(b-3)有機アルミニウム化合物から選ばれる少なくても1種の化合物とともに、必要に応じて前記担体(C)を含んでい
てもよく、上記各成分は、粒子状の前記担体(C)に担持させて用いることもできる。

(C)担体
本発明で必要に応じて用いられる担体(C)(本明細書において「成分(C)」ともい
う。)は、無機または有機の化合物であって、顆粒状ないしは微粒子状の固体である。
【0117】
このうち無機化合物としては、多孔質酸化物、無機ハロゲン化物、粘土、粘土鉱物またはイオン交換性層状化合物が好ましい。
多孔質酸化物として、具体的にはSiO2、Al23、MgO、ZrO、TiO2、B2
3、CaO、ZnO、BaO、ThO2など、またはこれらを含む複合物または混合物、例えば天然または合成ゼオライト、SiO2-MgO、SiO2-Al23、SiO2-TiO2、SiO2-V25、SiO2-Cr23、SiO2-TiO2-MgOなどを使用することが
できる。これらのうち、SiO2および/またはAl23を主成分とするものが好ましい

【0118】
なお、上記無機酸化物は、少量のNa2CO3、K2CO3、CaCO3、MgCO3、Na2SO4、Al2(SO4)3、BaSO4、KNO3、Mg(NO3)2、Al(NO3)3、Na2O、K2O、Li2Oなどの炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酸化物成分を含有していても差し支ない。
【0119】
このような多孔質酸化物は、種類および製法によりその性状は異なるが、本発明に好ましく用いられる担体は、粒径が3〜300μm、好ましくは10〜300μm、より好ましくは20〜200μmであって、比表面積が50〜1000m2/g、好ましくは10
0〜700m2/gの範囲にあり、細孔容積が0.3〜3.0cm3/gの範囲にあることが望ましい。このような担体は、必要に応じて80〜1000℃、好ましくは100〜1000℃、より好ましくは100〜800℃、さらに好ましくは150〜700℃で焼成して使用される。
【0120】
無機ハロゲン化物としては、MgCl2、MgBr2、MnCl2、MnBr2等が用いられる。無機ハロゲン化物は、そのまま用いてもよいし、ボールミル、振動ミルにより粉砕した後に用いてもよい。また、アルコールなどの溶媒に無機ハロゲン化物を溶解させた後、析出剤によってを微粒子状に析出させたものを用いることもできる。
【0121】
粘土は、通常粘土鉱物を主成分として構成される。また、イオン交換性層状化合物は、イオン結合などによって構成される面が互いに弱い結合力で平行に積み重なった結晶構造を有する化合物であり、含有するイオンが交換可能なものである。大部分の粘土鉱物はイオン交換性層状化合物である。また、これらの粘土、粘土鉱物、イオン交換性層状化合物としては、天然産のものに限らず、人工合成物を使用することもできる。
【0122】
また、粘土、粘土鉱物またはイオン交換性層状化合物として、粘土、粘土鉱物、また、六方細密パッキング型、アンチモン型、CdCl2型、CdI2型などの層状の結晶構造を有するイオン結晶性化合物などを例示することができる。
【0123】
このような粘土、粘土鉱物としては、カオリン、ベントナイト、木節粘土、ガイロメ粘土、アロフェン、ヒシンゲル石、パイロフィライト、ウンモ群、モンモリロナイト群、バーミキュライト、リョクデイ石群、パリゴルスカイト、カオリナイト、ナクライト、ディッカイト、ハロイサイトなどが挙げられ、イオン交換性層状化合物としては、α-Zr(HAsO4)2・H2O、α-Zr(HPO4)2、α-Zr(KPO4)2・3H2O、α-Ti(HP
4)2、α-Ti(HAsO4)2・H2O、α-Sn(HPO4)2・H2O、γ-Zr(HPO4)2、γ-Ti(HPO4)2、γ-Ti(NH4PO4)2・H2Oなどの多価金属の結晶性酸性塩などが挙げられる。
【0124】
このような粘土、粘土鉱物またはイオン交換性層状化合物は、水銀圧入法で測定した半径20Å以上の細孔容積が0.1cc/g以上のものが好ましく、0.3〜5cc/gのものが特に好ましい。ここで、細孔容積は、水銀ポロシメーターを用いた水銀圧入法により、細孔半径20〜3×104Åの範囲について測定される。
【0125】
半径20Å以上の細孔容積が0.1cc/gより小さいものを担体として用いた場合
には、高い重合活性が得られにくい傾向がある。
粘土、粘土鉱物には、化学処理を施すことも好ましい。
【0126】
化学処理としては、表面に付着している不純物を除去する表面処理、粘土の結晶構造に影響を与える処理など、何れも使用できる。化学処理として具体的には、酸処理、アルカリ処理、塩類処理、有機物処理などが挙げられる。酸処理は、表面の不純物を取り除くほか、結晶構造中のAl、Fe、Mgなどの陽イオンを溶出させることによって表面積を増大させる。アルカリ処理では粘土の結晶構造が破壊され、粘土の構造の変化をもたらす。また、塩類処理、有機物処理では、イオン複合体、分子複合体、有機誘導体などを形成し、表面積や層間距離を変えることができる。
【0127】
イオン交換性層状化合物は、イオン交換性を利用し、層間の交換性イオンを別の大きな嵩高いイオンと交換することにより、層間が拡大した状態の層状化合物であってもよい。このような嵩高いイオンは、層状構造を支える支柱的な役割を担っており、通常ピラーと呼ばれる。また、このように層状化合物の層間に別の物質を導入することをインターカレーションという。インターカレーションするゲスト化合物としては、TiCl4、Zr
Cl4などの陽イオン性無機化合物、Ti(OR)4、Zr(OR)4、PO(OR)3、B(OR)3などの金属アルコキシド(Rは炭化水素基など)、[Al134(OH)24]7+、[Zr4(O
H)14]2+、[Fe3O(OCOCH3)6]+などの金属水酸化物イオンなどが挙げられる。これらの化合物は単独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。また、これらの化合物をインターカレーションする際に、Si(OR)4、Al(OR)3、Ge(OR)4などの金属アル
コキシド(Rは炭化水素基など)などを加水分解して得た重合物、SiO2などのコロイ
ド状無機化合物などを共存させることもできる。また、ピラーとしては、上記金属水酸化物イオンを層間にインターカレーションした後に加熱脱水することにより生成する酸化物などが挙げられる。これらのうち、粘土および粘土鉱物が好ましく、モンモリロナイト、バーミキュライト、ペクトライト、テニオライトおよび合成雲母が特に好ましい。
【0128】
粘土、粘土鉱物、イオン交換性層状化合物は、そのまま用いてもよく、またボールミル、ふるい分けなどの処理を行った後に用いてもよい。また、新たに水を添加吸着させ、あるいは加熱脱水処理した後に用いてもよい。さらに、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0129】
イオン交換性層状珪酸塩を用いた場合は、担体として機能に加えて、そのイオン交換性の性質及び層状構造を利用することにより、アルキルアルミノキサンのような有機アルミニウムオキシ化合物の使用量を減らすことも可能である。イオン交換性層状珪酸塩は、天然には主に粘土鉱物の主成分として産出されるが、特に天然産のものに限らず、人口合成物であってもよい。粘土、粘土鉱物、イオン交換性層状珪酸塩の具体例としては、カオリナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ベントナイト、スメクタイト、バーミキュライト、テニオライト、合成雲母、合成ヘクトライト等を挙げることができる。
【0130】
有機化合物としては、粒径が3〜300μm、好ましくは10〜300μmの範囲にある顆粒状ないしは微粒子状固体を挙げることができる。具体的には、エチレン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテンなどの炭素数2〜14のα-オレフィンを主成分として生成される(共)重合体またはビニルシクロヘキサン、スチレンを主成分として生成される(共)重合体、もしくは共重合体、またはこれら重合体にアクリル酸、アクリル酸エステル、無水マレイン酸等の極性モノマーを共重合またはグラフト重合させて得られる極性官能基を有する重合体または変成体を例示することができる。これらの粒子状担体は、単独でまたは2種以上組合わせて用いることができる。
【0131】
また、本発明に用いるオレフィン重合用触媒の触媒成分は、(A)前記一般式[I]で表
される架橋メタロセン化合物、並びに(B)(b-1) 有機アルミニウムオキシ化合物、(b-2
)前記架橋メタロセン化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物、および(b-3)有機アルミニウム化合物から選ばれる少なくても1種の化合物、必要に応じて担体(C)と共に、必要に応じて後述するような特定の有機化合物成分(D)を含むこともできる。
【0132】
(D)有機化合物成分
本発明において用いられることのある、(D)有機化合物成分(本明細書において「成分(D)」ともいう。)は、必要に応じて、重合性能および生成ポリマーの物性を向上させる目的で使用される。このような有機化合物成分(d)としては、アルコール類、フェノール性化合物、カルボン酸、リン化合物およびスルホン酸塩等が挙げられるが、この限りではない。
共重合体の製造方法
重合の際には、各成分の使用法、添加順序は任意に選ばれるが、以下のような方法が例示される。
【0133】
(1) 成分(A)および成分(B)を任意の順序で重合器に添加する方法。
(2) 成分(A)をおよび成分(B)を任意の順序で重合器に添加する方法。
(3) 成分(A)を担体(C)に担持した触媒成分、成分(B)を任意の順序で重合器に添
加する方法。
(4) 成分(B)を担体(C)に担持した触媒成分、成分(A)を任意の順序で重合器に添
加する方法。
(5) 成分(A)と成分(B)とを担体(C)に担持した触媒成分を重合器に添加する方法

【0134】
上記(2) 〜(5) の方法においては、各触媒成分の少なくとも2つ以上は予め接触されていてもよい。
成分(B)が担持されている上記(4)、(5)の各方法においては、必要に応じて担持さ
れていない成分(B)を、任意の順序で添加してもよい。この場合成分(B)は、同一でも異なっていてもよい。
【0135】
また、上記の成分(C)に成分(A)が担持された固体触媒成分、成分(C)に成分(A)および成分(B)が担持された固体触媒成分は、オレフィンが予備重合されていてもよ
く、予備重合された固体触媒成分上に、さらに、触媒成分が担持されていてもよい。
【0136】
本発明のプロピレン系共重合体の製造においては、重合は溶液重合、懸濁重合などの液相重合法または気相重合法のいずれにおいても実施できる。液相重合法において用いられる不活性炭化水素媒体として具体的には、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、灯油などの脂肪族炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタンなどの脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;エチレンクロリド、クロルベンゼン、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素またはこれらの混合物などを挙げることができ、重合させるオレフィン自身を溶媒として用いることもできる。
【0137】
上記のようなオレフィン重合用触媒を用いて、オレフィンの重合を行うに際して、成分(A)は、反応容積1リットル当り、通常10-9〜10-1モル、好ましくは10-8〜10-2モルになるような量で用いられる。
【0138】
成分(b-1)は、成分(b-1)と、成分(A)中の全遷移金属原子(M)とのモル比[(b-1)
/M]が通常0.01〜5,000、好ましくは0.05〜2,000となるような量で用いられる。成分(b-2)は、成分(b-2)中のアルミニウム原子と、成分(A)中の全遷移金属(M)とのモル比[(b-2)/M]が、通常1〜1,000、好ましくは1〜500となるよ
うな量で用いられる。成分(b-3)は、成分(b-3)と、成分(A)中の遷移金属原子(M)とのモル比[(b-3)/M]が、通常1〜10,000、好ましくは1〜5,000となるよう
な量で用いられる。
【0139】
成分(D)は、成分(B)が成分(b-1)の場合には、モル比〔(D)/(b-1)〕が通常0
.01〜10、好ましくは0.1〜5となるような量で、成分(B)が成分(b-2)の場合
は、モル比(D)/(b-2)〕が通常0.01〜10、好ましくは0.1〜5となるような量で、成分(B)が成分(b-3)の場合には、モル比〔(D)/(b-3)〕が通常0.01〜2、
好ましくは0.005〜1となるような量で用いられる。
【0140】
本発明では、上記のようなオレフィン重合用触媒の存在下に、プロピレンと、α-オレ
フィン及びポリエンから選ばれる少なくとも1種のモノマーとを通常液相で共重合させる。この際、一般に炭化水素溶媒が用いられるが、α-オレフィンを溶媒として用いてもよ
い。共重合はバッチ法または連続法のいずれの方法でも行うことができる。
【0141】
重合に用いることのできるα-オレフィンとしては、例えばエチレン、1-ブテン、1-ペ
ンテン、3-メチル-1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、3-メチル-1-ペンテン
、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセンなどが挙げられる。α-オレフィンは、1種単独で、あるいは2種以上
組み合わせて用いることができる。
【0142】
重合に用いることのできるポリエンとして具体的には、1,4-ペンタジエン、1,5-ヘキサジエン、1,4-ヘキサジエン、1,4-オクタジエン、1,5-オクタジエン、1,6-オクタジエン、1,7-オクタジエン、エチリデンノルボルネン、ビニルノルボルネン、ジシクロペンタジエン、7-メチル-1,6-オクタジエン、4-エチリデン-8-メチル-1,7-ノナジエン等の非共役ジ
エン;ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン;6,10-ジメチル-1,5,9-ウンデカトリエン、4,8-ジメチル-1,4,8-デカトリエン、5,9-ジメチル-1,4,8-デカトリエン、6,9-ジメチル-1,5,8-デカトリエン、6,8,9-トリメチル-1,5,8-デカトリエン、6-エチル-10-メチル-1,5,9-ウンデカトリエン、4-エチリデン-1,6,-オクタジエン、7-メチル-4-エチリデン-1,6-
オクタジエン、4-エチリデン-8-メチル-1,7-ノナジエン(EMND)、7-メチル-4-エチ
リデン-1,6-ノナジエン、7-エチル-4-エチリデン-1,6-ノナジエン、6,7-ジメチル-4-エチリデン-1,6-オクタジエン、6,7-ジメチル-4-エチリデン-1,6-ノナジエン、4-エチリデン-1,6-デカジエン、7-メチル-4-エチリデン-1,6-デカジエン、7-メチル-6-プロピル-4-エチリデン-1,6-オクタジエン、4-エチリデン-1,7-ノナジエン、8-メチル-4-エチリデン-1,7-ノナジエン、4-エチリデン-1,7-ウンデカンジエン等の非共役トリエン;1,3,5-ヘキサト
リエン等の共役トリエンが挙げられる。
【0143】
上記のようなジエンは、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができ、上記のようなトリエンは、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。また、トリエンとジエンとを組み合わせて用いることもできる。
【0144】
さらに上記のようなα-オレフィンとポリエンとを組み合わせて用いることもできる。
オレフィン重合用触媒を用い、共重合をバッチ法で実施する場合には、重合系内のメタロセン化合物の濃度は、重合容積1リットル当り、通常0.00005〜1ミリモル、好ましくは0.0001〜0.50ミリモルの量で用いられる。
【0145】
また反応時間(共重合が連続法で実施される場合には平均滞留時間)は、触媒濃度、重合温度などの条件によっても異なるが、通常5分間〜3時間、好ましくは10分間〜1.
5時間である。
【0146】
上記プロピレンと、α-オレフィン及びポリエンから選ばれる少なくとも1種のモノマ
ーとは、上述のような特定組成のプロピレン系共重合体[II]が得られるような量でそれぞれ重合系に供給される。
なお共重合に際しては、水素などの分子量調節剤を用いることもできる。
【0147】
上記のようにしてプロピレンと、α-オレフィン及びポリエンから選ばれる少なくとも
1種のモノマーとを共重合させると、プロピレン系共重合体[II]は通常これを含む重合溶液として得られる。この重合溶液は常法により処理され、プロピレン系共重合体[II]が得られる。
【0148】
共重合反応は、通常、温度が40〜200℃、好ましくは40℃〜180℃、さらに好ましくは50℃〜150℃の範囲で、圧力が0を超えて〜10Mpa、好ましくは0.5〜10Mpa、より好ましくは0.5〜7Mpaの範囲の条件下に行われる。
【0149】
本発明によれば、例えば高分子量(具体的には[η]>2.0)のプロピレン系共重合体
を重合温度65℃以上の条件においても得ることができる。
[3]「プロピレン系共重合体[II]」
本発明の製造方法から得られるプロピレン系共重合体[II]の極限粘度[η](135℃、デカリン中で測定)は0.1〜10dl/g、好ましくは0.3〜7dl/g、より好ましくは0.5〜5dl/gであることが望ましい。またプロピレン系共重合体[II]のメルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg)は0.01〜200g/10分、好ましくは0.05〜100g/10分、さらに好ましくは0.05〜80g/10分、特に好ましくは0.05〜20g/10分であることが望ましい。
【0150】
本発明の製造方法から得られるプロピレン系共重合体[II]のプロピレン含量(プロピレン系共重合体[II]中のプロピレン由来の構成単位の量)は、95〜51モル%、好ましくは90〜51モル%、さらに好ましくは90〜55モル%の範囲であることが望ましい。
【0151】
上記プロピレン系共重合体[II]のα-オレフィン成分としては、たとえばエチレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテンおよび1-デセンから選ばれる少なくとも1種が好ましく、プロピレン系共重合体[II]中にα-オレフィン由来の構成単
位が5〜49モル%、好ましくは10〜49モル%、さらに好ましくは10〜45モル%範囲内で含まれることが望ましい。α-オレフィン成分は、1種あるいは2種以上含まれ
ていてもよい。
【0152】
なお、プロピレン系共重合体[II]中の、プロピレン由来の構成単位の含量とα-オレ
フィン由来の構成単位の含量との合計を100モル%とする。
またポリエンはジエンまたはトリエンから選ばれることが好ましく、プロピレン系共重合体[II]中にポリエン由来の構成単位が0〜20モル%の範囲内で含まれることが望ましい。プロピレン系共重合体[II]がポリエン成分を含む場合、プロピレン系共重合体[II]中に、プロピレンとα−オレフィン(プロピレンを除く)の合計100モル%(プロピレン由来の構成単位とα-オレフィン(プロピレンを除く)由来の構成単位との合計1
00モル%)に対し、ポリエン由来の構成単位が、0モル%を超えて20モル%以下の量含まれる。
【0153】
ジエンとしては、具体的には、上述したような非共役ジエン、共役ジエンが挙げられる。中でも、ノルボルネン骨格を有するジエンが好ましい。
上記のようなジエンから導かれる構成単位は、1種あるいは2種以上含まれていてもよい。
【0154】
トリエンとしては、具体的には、上述したような非共役トリエン、共役トリエンが挙げられる。中でも、4,8-ジメチル-1,4,8-デカトリエン、4-エチリデン-8-メチル-1,7-ノナ
ジエン(EMND)が好ましい。
【0155】
上記のようなトリエンから導かれる構成単位は、1種あるいは2種以上以上含まれていてもよい。また、トリエンから導かれる構成単位とジエンから導かれる構成単位とが含まれていてもよい。これらポリエン成分の中では、特にノルボルネン骨格を有するポリエンから導かれる構成単位が好ましい。
【0156】
上記のようなポリエン成分を含むプロピレン系共重合体[II]のヨウ素価は、通常1〜80、好ましくは5〜60である。
本発明の製造方法では、従来製造が困難であった、分子量が高い炭素数4以上のα−オレフィンを多く含むプロピレン系共重合体を容易に製造することができ、これから得られる上記プロピレン系共重合体[II]においては、たとえば、エチレンから導かれる構成単位のモル分率をPEとし、1-ブテンまたは1-オクテンなどの炭素数4〜20のα−オレフ
ィンから選ばれるオレフィンから導かれる構成単位のモル分率をPHAOとした場合、その
比率PE/PHAOは例えば0〜0.80であり、好ましくは0〜0.60であり、さらに好ましくは0〜0.50である。またエチレンを必須とする場合、その比率PE/PHAOは例えば0.05〜0.80であり、好ましくは0.06〜0.60、さらに好ましくは0.10〜0.50の範囲にあることが望ましい。またエチレンを含まない態様も好ましい。
【0157】
[実施例]
以下、本発明について実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明はかかる実施例により何等限定されるものではない。
【0158】
メタロセン化合物およびその前駆体の構造は、270MHz 1H-NMR(日本電子G
SH-270)、FD-質量分析(日本電子SX-102A)等を用いて決定した。
以下、物性試験条件等を記す。
1.極限粘度[η]135℃、デカリン中で測定した。
2.ブテン含量とエチレン含量は13C-NMRスペクトルによって決定した。
〔公知メタロセン化合物の合成方法〕
なお、比較例で用いている公知のメタロセン化合物であるジフェニルメチレン(シクロ
ペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリドは、特開平2-274703号公報に記
載の方法で合成した。
【0159】
[合成例1]
ジ{m-(トリフルオロメチル)フェニル}メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
(i)オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレンの合成
充分に窒素置換した三方コックおよび滴下漏斗、磁気攪拌子を備えた500mlの三つ口フラスコに、フルオレン9.72g(58.6mmol)と2,5-ジメチル-2,5-ヘキサンジ
オール19.6g(134mmol)を室温で添加した。脱水ジクロロメタン85mlを添加し
てマグネティックスターラーで撹拌した後、アイスバスで-8℃に冷却した。ここに、粉
砕した無水塩化アルミニウム38.9g(292mmol)を70分かけて添加した後、0℃で
2時間撹拌し、更にアイスバスを外して室温で19時間撹拌した。G.C.でフルオレンの消失を確認後、黒褐色溶液を氷水150ml中に注いでクエンチした。ジエチルエーテル500mlで可溶分を抽出後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、水洗した。分取した有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。残さを桐山ロート上に移してヘ
キサン10ml×6回で洗浄した後、減圧乾燥すると目的物が得られた(収量12.0g,収率53%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 1.3(s, 12H), 1.4(s, 12H), 1.7(s, 8H), 3.8(s, 2H), 7.4(s, 2H), 7.6(s, 2H).
MS (FD):M/z 386(M+).
【0160】
(ii)6,6-ジ[m-(トリフルオロメチル)フェニル]フルベンの合成
滴下ロートを取りつけた反応容器に、窒素雰囲気下で脱水テトラヒドロフラン 80m
lおよびシクロペンタジエン2.0ml(24.1mmol)を入れ、この溶液を0℃に冷やしながら1.56mol/Lのn-ブチルリチウムのヘキサン溶液17.0ml(26.5mmol)を
ゆっくり滴下して室温で一晩攪拌した。その後滴下ロートに、脱水テトラヒドロフラン50mlに3,3'-(トリフルオロメチル)ベンゾフェノン 8.43g(26.5mmol)を溶かし
た溶液を入れ、0℃に冷やしながらゆっくり滴下し、そのまま室温に戻して一日攪拌した。この反応液をジエチルエーテルで抽出し、有機層を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、分取した有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。シリカゲルカラムで精製を行い、目的生成物を得た(収量4.14g、収率47%)。目的物の
同定は1H-NMRによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 6.17-6.21(m, 2H), 6.64-6.66(m, 2H), 7.44-7.58(m, 6H), 7.68(d, 2H, J=7.56 Hz).
【0161】
(iii)ジ[m-(トリフルオロメチル)フェニル]シクロペンタジエニル(オクタメチルオク
タヒドロジベンゾフルオレニル)メタンの合成
滴下ロートを取りつけた反応容器に、窒素雰囲気下で脱水テトラヒドロフラン30mlおよびオクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレン0.82g(2.11mmol)を入れ、こ
の溶液を0℃に冷やしながら1.56mol/Lのn-ブチルリチウムのヘキサン溶液1
.50ml(2.32mmol)をゆっくり滴下して室温で一晩攪拌した。その後滴下ロートに、脱水テトラヒドロフラン20mlに6,6-ジ{m-(トリフルオロメチル)フェニル}フル
ベン1.00g(2.32mmol)を溶かした溶液を入れて、-78℃に冷やしながらゆっくり滴下し、そのままゆっくり室温に戻しながら一日攪拌した。この反応液をジエチルエーテルで抽出し、有機層を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、分取した有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。シリカゲルカラムでの精製を行い、目的生成物を得た(収量0.74g、収率47%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSス
ペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 0.94(b, 5H), 1.14(s, 6H) 1.21(s, 7H), 1.26(s, 7H), 1.62(s, 8H), 3.14(b, 2H), 5.46(s, 1H), 6.48(m, 2H), 7.06-7.28(m, 12H).
MS (FD):m/z 752(M+).
【0162】
(iv)ジ[m-(トリフルオロメチル)フェニル]メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
窒素雰囲気下で脱水ジエチルエーテル30mLにジ[m-(トリフルオロメチル)フェニル]シクロペンタジエニル(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)メタン0.7
9g(1.05mmol)を入れ、この溶液を0℃に冷やしながら1.58mol/Lのn-ブチ
ルリチウムのヘキサン溶液1.39ml(2.20mmol)をゆっくり滴下して一晩攪拌した。その後、-78℃に冷やしながら四塩化ジルコニウム・テトラヒドロフラン錯体(1:2
)438mg(1.16mmol)を入れて一晩攪拌した。このスラリーの揮発分を減圧留去後、残渣を脱水ヘキサン40mlで洗浄し、洗浄液を濾別した。濾液のヘキサン溶解部を濃縮し、出てきた固体に脱水ペンタンを入れて再結晶をしたところ、目的生成物を得た(収量70mg、収率7%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 0.827(s, 6H), 0.93(s, 6H), 1.42(s, 6H), 1.49(s, 6H), 1.60-1.69(m, 8H), 5.52-5.56(m, 2H), 6.042(s, 1H), 6.088(s, 1H), 6.32-6.38(m, 2H), 7.56-7.66(m, 4H), 8.09-8.12(m, 4H), 8.16-8.25(m, 2H).
MS (FD):m/z 912(M+).
【0163】
[合成例2]
ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
【0164】
(i)6,6-ジ(p-クロロフェニル)フルベンの合成
滴下ロートを取りつけた反応容器に、窒素雰囲気下で脱水テトラヒドロフラン40mlおよびシクロペンタジエン2.15ml(25.9mmol)を入れ、この溶液を0℃に冷やしな
がら1.58mol/Lのn-ブチルリチウムのヘキサン溶液18.0ml(28.5mmol)
をゆっくり滴下して攪拌した。その後滴下ロートに、脱水テトラヒドロフラン30mlに4,4'-ジクロロベンゾフェノン5.00g(19.9mmol)を溶かした溶液を入れて0℃に冷やしながらゆっくり滴下し、そのまま室温に戻して一日攪拌した。この反応液をジエチルエーテルで抽出し、有機層を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、分取した有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。シリカゲルカラムで精製を行い、目的生成物を得た(収量3.37g、収率57%)。目的物の同定は1H-NMRによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 6.21-6.24(m, 2H), 6.60-6.63(m, 2H), 7.23(d, 2H, J =8.1 Hz), 7.37(d, 2H, J =8.6 Hz).
【0165】
(ii)ジ(p-クロロフェニル)シクロペンタジエニル(オクタメチルオクタヒドロジベンゾ
フルオレニル)メタンの合成
滴下ロートを取りつけた反応容器に、窒素雰囲気下で脱水テトラヒドロフラン40mlおよび合成例1の(i)に記載の方法で合成したオクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレン2.35g(6.08mmol)を入れ、この溶液を0℃に冷やしながら1.58mol/
Lのn-ブチルリチウムのヘキサン溶液4.62ml(7.30mmol)をゆっくり滴下して攪
拌した。この溶液に1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン0.86ml(7.90mmol)を添
加して30分攪拌した後、滴下ロートに、脱水テトラヒドロフラン30mlに6,6-ジ(
p-クロロフェニル)フルベン2.00g(6.68mmol)を溶かした溶液を入れて、-78℃に冷やしながらゆっくり滴下し、そのままゆっくり室温に戻しながら一日攪拌した。この反応液をジエチルエーテルで抽出し、有機層を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、分取した有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。シリカゲルカラムで精製したのちにトルエンで再結晶を行って、目的生成物を得た(収量0.714g、収率17%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 0.94(s, 6H), 1.14(s, 6H), 1.27(s, 12H), 1.62(s, 8H), 3.06(b, 2H), 5.30(s, 1H), 6.38-6.50(b, 3H), 7.00-7.29(m, 8H).
MS (FD):m/z 684(M+).
【0166】
(iii)ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
窒素雰囲気下で脱水ジエチルエーテル15mlにジ(p-クロロフェニル)シクロペンタ
ジエニル(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)メタン428mg(0.62mmol)を入れ、この溶液を0℃に冷やしながら1.58mol/Lのn-ブチルリチウムのヘ
キサン溶液0.87ml(1.37mmol)をゆっくり滴下して一晩攪拌した。その後、-78
℃に冷やしながら四塩化ジルコニウム・テトラヒドロフラン錯体(1:2)224mg(
0.59mmol)を入れて一晩攪拌した。このスラリーの揮発分を減圧留去後、残渣を脱水ヘキサン40mlで洗浄し、洗浄液を濾別した。濾液のヘキサン 溶解部を濃縮し、出てきた
固体に脱水ヘキサンを入れて再結晶をしたところ、目的生成物を得た(収量90mg、収率18%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 0.87(s, 6H), 0.99(s, 6H), 1.42(s, 6H), 1.49(s, 6H), 1.64-1.71(m, 8H), 5.51-5.53(m, 2H), 6.17(s, 2H), 6.29-6.31(m, 2H), 7.33(dd, 2H, J =2.16 Hz, 8.37 Hz), 7.46(dd, 2H, J =1.89 Hz, 8.64 Hz), 7.74(dd, 2H, J =2.43 Hz, 8.1 Hz), 7.88(dd, 2H, J =2.16 Hz, 8.37 Hz), 8.08(s, 2H).
MS (FD):m/z 844(M+).
【0167】
[合成例3]
ジ(m-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
【0168】
(i)ジ(m-クロロ)ベンゾフェノンの合成
充分に窒素置換した滴下漏斗、磁気攪拌子を備えた500ml三口フラスコ内に1-ク
ロロ-3-ヨードベンゼン7.51g(31.5mmol)と脱水ジエチルエーテル40mlを加え、攪拌した。-78℃に冷却し、1.60mol/Lのn-ブチルリチウムのヘキサン溶液19.7ml(31.5mmol)を10分かけて添加した。ガスクロマトグラフィーで反応進行を確認し、続いてエチルピペリジン-1-カルボキシレート1.98g(12.6mmol)を30分かけて添加した。滴下後-78℃30分攪拌した。希塩酸を加え、反応を停止させ、ジ
エチルエーテル50mlを添加し、分液漏斗にて有機相を分取した。水相はジエチルエーテル30mlで抽出した。有機相を集めて水50mlで2回、飽和食塩水50mlで1回洗浄し、分取した有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。カラムクロマトグラフィーで精製を行い、目的物を得た(収量3.70g、収率82%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 7.4-7.8(m, Ph, 8H).
MS (FD):m/z 250(M+).
【0169】
(ii)6,6-ジ(m-クロロ)フェニルフルベンの合成
充分に窒素置換した滴下漏斗、磁気攪拌子を備えた500ml三口フラスコ内にジ(m-クロロ)ベンゾフェノン3.80g(15.0mmol)と脱水テトラヒドロフラン20mlを入れ、攪拌した。この溶液に2.0mol/L-ナトリウムシクロペンタジエニドのテトラヒ
ドロフラン溶液11.25ml(22.5mmol)を滴下ロートで滴下し、滴下後0℃、30分攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液50ml、エーテル50mlを添加し、分液漏斗にて有機相を分取した。水相はエーテル30mlで抽出した。有機相を集めて水50mlで2回、飽和食塩水50mlで1回洗浄し分取した有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した後、硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。カラムクロマトグラフィーで精製を行い、目的物を得た(収量3.70g、収率82%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 6.2(m Cp 2H), 6.6(m, Cp, 2H), 7.1-7.4(m, Ph, 10H).
MS (FD):m/z 299(M+).
【0170】
(iii)ジ(m-クロロ)フェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒ
ドロジベンゾフルオレニル)の合成
充分に窒素置換した三方コックおよび滴下漏斗、磁気攪拌子を備えた200mlの三つ口フラスコに、合成例1の(i)に記載の方法で合成したオクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレン2.13g(5.50mmol)と脱水テトラヒドロフラン80mlを添加してマ
グネティックスターラーで撹拌した後、0℃に冷却した。ここに、1.54mol/Lのn-ブチルリチウムのヘキサン溶液3.90ml(6.01mmol)を添加した後、アイスバス
を外して室温で4時間撹拌した。このスラリーを-78℃に冷却した後、6,6-ジ(m-ク
ロロ)フェニルフルベン1.50g(5.00mmol)を脱水テトラヒドロフラン10mlに溶
かした溶液を15分かけて添加した。この混合物を-78℃で2時間撹拌した。この溶液
を1N塩酸でクエンチし、ジエチルエーテル50mlで可溶分を抽出した。分取した有機相を飽和食塩水100mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。得られた粗精製物をジクロロメタン/メタノールで再結晶を行い、目的物を得た(3.40g,収率91%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 0.9-1.5(m, 24H), 1.6(s+s, 8H), 3.0(br, 2H), 5.4(s+s, 1H), 6.2-6.5(m(br), 3H), 7.0-7.4(br+s, 12H).
MS (FD):M/z 684(M+).
【0171】
(iv)ジ(m-クロロ)フェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
充分に窒素置換した滴下漏斗と磁気攪拌子を備えた30mlのシュレンクに、ジ(m-クロロ)フェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)1.37g(2.00mmol)と脱水ジエチルエーテル15mlを添加してマグネテ
ィックスターラーで撹拌した後、-78℃に冷却した。ここに、1.54mol/Lのn-ブチルリチウムのヘキサン溶液2.90ml(4.47mmol)を添加した後、徐々に温度を上げ、室温で22時間撹拌した。このスラリーを再び-78℃に冷却した後、四塩化ジルコ
ニウム・テトラヒドロフラン錯体(1:2)0.73g(1.94mmol)を添加し、室温で19時間撹拌した。このスラリーの揮発分を減圧留去後、残渣を脱水ヘキサン40mlで洗浄し、不溶物を濾別した。濾過で得られた溶液からペンタンを用い再結晶を行い、目的物を得た(0.40g,収率24%)。目的物の同定はFD-MSスペクトルによって行った。
MS (FD):M/z 845(M+).
【0172】
[合成例4]
ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
(i)2,7-ジ-ブロモ-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレンの合成
窒素気流下、300mlの3口フラスコに3,6-ジ-t-ブチル-フルオレン15.2g
(54.7mmol)とプロピレンカーボネート170mlを加え攪拌した。この溶液にN-ブロ
モスクシンイミド 20.5g(115mmol)を添加し、80℃にて5時間加熱攪拌した。その後自然放冷し、反応溶液を水800mlに添加し、室温で15分間攪拌後、析出した固体を濾別した。得られた固体をエタノール10mlで5回洗浄した。その後この固体にヘキサンと少量のジクロロメタンの混合溶液を加え、60℃に加熱し全て溶解後-20℃で
一晩静置させた。析出した結晶をヘキサン5mlで3回洗浄し、目的物を得た(収量21.2g、収率76%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 1.5(s, 18H), 3.7(s, 2H), 7.7(s, 2H), 7.8(s, 2H).
MS (FD):M/z 436(M+).
【0173】
(ii)2,7-ジフェニル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレンの合成
窒素気流下、300mLの3口フラスコに2,7-ジブロモ-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレン 8.15g(18.7mmol)、Pd(PPh3) 1.08g(0.93mmol)に1,2-ジメ
トキシエタン 120mlを加え、室温で20分間攪拌した。この溶液にフェニルほう酸
5.01g(41.1mmol)のエタノール20 ml溶液を添加し、室温で20分間攪拌した
後、2.0mol/Lの炭酸ナトリウム水溶液を37.4ml(74.8mmol)添加した。そ
の後18時間加熱還流し、自然放冷後、氷浴下、希塩酸でクエンチした。エーテルを添加し可溶部を抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、水で2回、飽和食塩水で2回洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。得られた固体をカラムクロマトで精製し目的物を得た(収量4.36g、収率54%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペク
トルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 1.3(s, 18H), 3.8(s, 2H), 7.1(s, 2H), 7.3(s, 10H), 7.9(s, 2H).
MS (FD):M/z 430(M+).
【0174】
(iii)ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,
6-ジ-t-ブチル-フルオレニル)の合成
窒素雰囲気下、200mlの3口フラスコに2,7-ジフェニル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレン3.50g(8.14mmol)と脱水テトラヒドロフラン100mlを加えて攪拌した。この溶液をアイスバスで冷却し、1.56mol/Lのn-ブチルリチウムのヘキサン
溶液5.70ml(8.89mmol)を滴下した。その後室温で3時間攪拌し、得られた溶液を再度-40℃に冷却し、合成例2の(i)の処方で合成した6,6-ジ(p-クロロフェニル)フルベン2.22g(7.39mol)の脱水テトラヒドロフラン溶液を滴下し、室温で5時
間攪拌した。その後、希塩酸水溶液でクエンチした。反応液にヘキサン100mlを加えて可溶分を抽出し、この有機層を飽和炭酸水素ナトリウム液、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。その後ヘキサン、メタノールで洗浄することによって目的物を得た(収量3.20g、収率54%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトル
によって行った。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 1.2(s, 18H), 2.9(s, 2H), 5.2(s, 1H), 6.0(d, 1H), 6.2(d, 1H), 6.3(s, 1H), 6.6(s, 2H), 6.9(s, 10H), 7.2-7.4(m+s, 8H) , 7.6(s, 2H).
MS (FD):M/z 729(M+).
【0175】
(iv)ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
窒素雰囲気下、100mlのシュレンク管にジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレニル)1.00g(1.
37mmol)と脱水ジエチルエーテル60mlを加えて攪拌した。この溶液をドライアイス/メタノールバスで冷却し、1.56mol/Lのn-ブチルリチウムのヘキサン溶
液1.80ml(2.81mmol)を滴下し、室温で20時間攪拌した。その後ドライアイス/メタノールバスで-60℃に冷却後、四塩化ジルコニウム0.37g(1.59mmol
)を添加し、室温で20時間攪拌した。この溶液の有機溶媒を減圧留去後、残渣を脱水ヘキサン及び脱水ジクロロメタンで抽出し、各溶液からの再結晶により目的物を得た(収量0.47g、収率38%)。目的物の同定は1H-NMRによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 1.2(s, 18H), 5.4(m, 2H), 5.8(s, 2H), 6.3(m, 2H),7-7.2(s+m+m, 6H), 7.5-7.7(m, 12H), 8.3(s, 2H).
【0176】
[合成例5]
ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
【0177】
(i)2,7-ジメチル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレンの合成
窒素気流下、300mlの3口フラスコに合成例4の(i)の処方で合成した2,7-ジブロモ-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレン 5.03g(11.5mmol)とPdCl2(dppf)
・CH2Cl2 0.196g(0.24mmol)に脱水t-ブチルメチルエーテル100mLを加え室温で20分攪拌した。この溶液をアイスバスで冷却し、3.0mol/Lの臭化メチルマグネシウムのエーテル溶液19.2mL(57.6mmol)を15分かけて滴下した。その後5日間加熱還流し得られたスラリー溶液を自然放冷した後、アイスバスで冷却した1N塩酸でクエンチした。その後エーテルを加えて可溶分を抽出し、この有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水、水、飽和食塩水で洗浄後に硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。カラムクロマトグラフィーで精製し目的物を得た(収量2.07g、収率63%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 1.5(s, 18H), 2.5(s, 6H),3.7(s, 2H), 7.2( d, 2H), 7.7(s, 2H).
MS (FD):M/z 306(M+).
【0178】
(ii)ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレニル)の合成
窒素雰囲気下、200mlの3口フラスコに2,7-ジメチル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレン2.60g(8.49mmol)、脱水テトラヒドロフラン100mLを加えて撹拌した。この混合溶液をアイスバスで冷却し、1.56mol/Lのn-ブチルリチウムのヘキサン溶液5.70ml(8.89mmol)を滴下しその後、室温で3時間攪拌した。その後、得られ
た溶液をドライアイス/メタノールバスで-40℃に冷却し、合成例2の(i)の処方で
合成した6,6-ジ(p-クロロフェニル)フルベン 2.78g(9.33mmol)のテトラヒドロフラン溶液60mlを滴下した。その後徐々に室温まで昇温しながら1時間攪拌した。反応溶液に1N塩酸100mlを加え、ヘキサン100mlを加えて可溶分を抽出し、この有機層を水、飽和食塩水で洗浄後に硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。残留物をヘキサンから再結晶することによって目的物を得た(収量4.40g、収率86%)。目的物の同定は1
H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 1.3(s, 18H), 2.3(s, 6H),3.0(s, 2H), 5.2(s, 2H), 6.1-6.3(s, 4H), 6.7(s, 2H), 7.0(s, 6H), 7.4(s, 2H).
MS (FD):M/z 604(M+).
【0179】
(iii)ジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
窒素雰囲気下、100mlのシュレンク管にジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレニル) 1.00g(1.65mmol)、脱水ジエチルエーテル50mlを加えて撹拌した。 この混合スラリー溶液をドライアイス/メタノールバスで-40℃に冷却し、濃度1.56mol/Lのn-ブチルリチウ
ムのヘキサン溶液2.20ml(3.43mmol)を加え、徐々に室温まで昇温しながら22時
間攪拌した。この反応液をドライアイス/メタノールバスで冷却後、四塩化ジルコニウム0.38g(1.65mmol)を加えた。その後徐々に室温まで昇温しながら20時間攪拌した

【0180】
溶媒を減圧留去後、脱水ヘキサン約30mlを添加し、攪拌後、濾別で不溶物を除去した。さらにこの不溶物を脱水塩化メチレンで溶解し、濾別で不溶物を除去した。濾過で得られたヘキサン溶液及び塩化メチレン溶液をあわせて濃縮した後、脱水ヘキサンで析出した粉末を濾別した。最後に脱水ヘキサン、脱水ペンタンで洗浄し目的物を得た(収量0.
122g、収率10%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った

1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 1.5(s, 18H), 2.3(s, 6H), 5.6(m, 2H), 6.0(m, 2H),6.3(m, 2H), 7.3(dd, 2H), 7.4(dd, 2H),7.7(dd, 2H), 7.8(dd, 2H
),8.1(s, 2H)
MS (FD):M/z 764(M+).
【0181】
[合成例6]
(m-クロロフェニル)(フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
(i)6,6-(m-クロロフェニル)(フェニル)フルベンの合成
充分に窒素置換した滴下漏斗、磁気攪拌子を備えた500ml三口フラスコ内に(m-クロロフェニル)(フェニル)ケトン6.48g(29.9mmol)と脱水テトラヒドロフラン100mlを入れ、攪拌した。この溶液に2.0M-ナトリウムシクロペンタジエニドのテトラ
ヒドロフラン溶液22.5ml(45mmol)を滴下ロートで滴下し、0℃下、4時間攪拌した。希塩酸で反応を終了させ、ジエチルエーテル50mlを添加し、分液漏斗にて有機相を分取した。水相はジエチルエーテル30mlで抽出した。有機相を集めて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで2回、飽和食塩水50mlで1回洗浄した。硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバポレーターで減圧留去した。カラムクロマトグラフィーにて精製し、目的物を得た(収量4.85g、収率61%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm6.2(m Cp 2H), 6.6(m, Cp, 2H), 7.1-7.4(m, Ph, 9H).
MS (FD):M/z 264(M+).
【0182】
(ii)(m-クロロフェニル)(フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)の合成
充分に窒素置換した三方コックおよび滴下漏斗、磁気攪拌子を備えた500mlの三つ口フラスコに、合成例1の(i)に記載の方法で合成したオクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレン6.73g(17.4mmol)と脱水テトラヒドロフラン150mlを添加し、攪拌した。0℃に冷却し、1.60mol/Lのn-ブチルリチウムのヘキサン溶液12
.6ml(20.1mmol)を添加した後、室温で4時間撹拌した。反応液を-78℃に冷却し
た後、6,6-(m-クロロフェニル)(フェニル)フルベン4.85g(18.4mmol)を脱水テ
トラヒドロフラン30mlに溶かした溶液を15分かけて添加した。この混合物を-78
℃で2時間撹拌した。この溶液を希塩酸水でクエンチし、ジエチルエーテル50mlで可溶分を抽出した。有機相を集めて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで2回、飽和食塩水50mlで1回洗浄した。硫酸マグネシウムを濾別し、濾液の溶媒をロータリーエバ
ポレーターで減圧留去した。カラムクロマトグラフィーにて、目的物を得た(収量3.10g、収率26%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 0.9-1.5(m, 24H), 1.6(s+s, 8H), 3.0(br, 2H), 5.4(s+s, 1H), 6.2-6.5(m(br), 3H), 7.0-7.4(br+s, 13H)
MS (FD):M/z 650(M+).
【0183】
(iii)(m-クロロフェニル)(フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチル
オクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
充分に窒素置換した滴下漏斗と磁気攪拌子を備えた30mlのシュレンクに、ジ(m-クロロ)フェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)1.31g(2.02mmol)と脱水ジエチルエーテル30mlを添加してマグネテ
ィックスターラーで撹拌した後、-78℃に冷却した。ここに、1.60mmol/Lの
n-ブチルリチウムのヘキサン溶液2.60ml(4.20mmol)を添加した後、徐々に温度
を上げ、室温で22時間撹拌した。このスラリーを再び-78℃に冷却した後、四塩化ジ
ルコニウム0.45g(1.90mmol)を添加し、室温で19時間撹拌した。このスラリーの揮発分を減圧留去後、残渣を脱水ヘキサン40mlで洗浄し、不溶物を濾別した。濾過で得られた溶液から再結晶して目的物を得た(0.12g,収率7%)。目的物の同定は1
H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 0.8(s, 6H), 0.9(s, 6H), 1.4(s, 6H), 1.5(s, 6H), 1.6-1.7(m, 8H), 5.6(dd, 2H), 6.2(s, 2H), 6.3(dd, 2H), 7.2-7.5(m, 5H), 7.9(d,
2H), 8.0(d, 2H), 8.1(s, 2H).
MS (FD):M/z 811(M+).
【0184】
[合成例7]
ジ(2-ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
(i)6,6-ジ-2-ナフチルフルベンの合成
磁気攪拌子および三方コックを備えた200 ml二口フラスコを充分に窒素置換した後、Heterocycles,vol.40,No.1,79−83(1995)に記載された方法で製造したジ-2-ナフチルケトン1.55 g(5.48 mmol)を入れ、テトラヒドロフラン40 mlを加えた。氷水浴で冷やしながら、2.0 mol/lのシクロペンタジエニルナトリウム/テトラヒドロフラン溶液5.50 ml(11.0 mmol)を徐々に加えた後、窒素雰囲気下室温で65時間攪拌した。続いて3N塩酸100 mlおよびジエチルエーテル100 mlを徐々に加え、得られた二層の溶液を300 ml分液漏斗に移して数回振った後、水層を除いた。この水層をジエチルエーテル30 mlで1回抽出し、先に得られた有機層と合わせた。次に、得られた有機層を水100 mlで3回、飽和食塩水100 mlで1回洗い、無水硫酸マグネシウムで2時間乾燥した。固体を濾別し、溶媒を留去して固体を得た。
シリカゲルクロマトグラフによる分離にて精製し、目的物を得た(収量1.21g、収率67%)。目的物の同定は1H-NMRスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 6.3-6.5(m, Cp, 2H), 6.6-6.7(m, Cp, 2H), 7.3-7.5(m, Ar, 2H), 7.5-7.6(m, Ar, 4H), 7.7-7.9(m, Ar, 8H).
【0185】
(ii)ジ-2-ナフチル(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)メタンの合成
磁気攪拌子、三方コックおよび100 ml滴下漏斗を備えた200 ml二口フラスコを充分に窒素置換した後、オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレン1.35 g(3.48 mmol)を入れ
、テトラヒドロフラン40 mlを加えた。氷水浴で冷やしながら、1.58 mol/lのn-ブチルリ
チウム/ヘキサン溶液2.30 ml(3.60 mmol)を徐々に加えた後、窒素雰囲気下室温で20時間
攪拌した。メタノール/ドライアイス浴で冷やしながら、予めテトラヒドロフラン30 mlに溶解させた6,6-ジ-2-ナフチルフルベン1.18 g(3.57 mmol)を30分間かけて徐々に加えた。その後室温まで徐々に昇温し、窒素雰囲気下室温で20時間攪拌した。1N塩酸100 mlを徐々に加え、続いてジエチルエーテル100 mlを加えた。得られた二層の溶液を300 ml分液漏斗に移して数回振った後、水層を除いた。続いて、得られた有機層を水100 mlで2回、飽和
食塩水100 mlで1回洗い、無水硫酸マグネシウムで3時間乾燥した。固体を濾別し、溶媒を留去した後、シリカゲルクロマトグラフによる分離にて精製し、目的物を得た(収量1.28g、収率51%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 1.1-1.3(m, Me(OMOHDBFlu), 24H), 1.4-1.7(br, CH2(OMOHDBFlu), 8H), 2.8-3.2(br, CH2(Cp), 1H), 5.56(s, CH(9-OMOHDBFlu), 1H), 6.1-6.5(br, Cp, 4H), 7.1-8.0(br, Ar(OMOHDBFlu) & Ar(Nap), 18H)
MS (FD):M/z 716(M+).
【0186】
(iii)ジ(2-ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
磁気攪拌子を備えた100 mlギルダールフラスコを充分に窒素置換した後、ジ(2-ナフチル)(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)メタン0.50g(0.70 mmol)を入れ、ジエチルエーテル40 mlを加えた。氷水浴で冷やしながら、1.58 mol/lのn-ブチルリチウム/ヘキサン溶液0.92 ml(1.5 mmol)を徐々に加えた後、窒素雰囲
気下室温で24時間攪拌した。メタノール/ドライアイス浴で冷やしながら四塩化ジルコニ
ウム・テトラヒドロフラン錯体(1:2)0.25 g(0.67 mmol)を加えた後、室温まで徐々に昇
温し、窒素雰囲気下室温で24時間攪拌した。減圧下で溶媒を留去して得られた固体を、窒素雰囲気下にてペンタンで抽出し、-18℃で1日間放置した。析出した白色固体を濾別し、-18℃で更に1日間放置した。析出した白色固体を再び濾別し、得られた濾液の溶媒を減圧下で留去し、赤桃色固体として目的物を得た(収量0.35g、収率58%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 0.6-1.8(m, Me(OMOHDBFlu) & CH2(OMOHDBFlu),
32H), 5.5-6.4(m, Cp, 4H), 7.3-8.6(m, Ar, 18H); MS (FD).
MS (FD):M/z 876(M+).
【0187】
[合成例8]
ビス(4-ビフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベン
ゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
(i)6,6-ビス(4-ビフェニル)フルベンの合成
充分に窒素置換した反応容器に、テトラヒドロフラン(60 ml)およびシクロペンタジエ
ン2.47 ml(29.9 mmol)を入れ、この溶液をドライアイス/メタノール浴で冷やしながら1.57 mol/lのn-ブチルリチウム/ヘキサン溶液19.6 ml(30.8 mmol)を加え、室温まで徐々に昇温しながら1晩攪拌した。テトラヒドロフラン(50 ml)に4,4'-ジフェニルベンゾフェノン10 g(29.9 mmol)を溶かした溶液を、反応溶液を0℃に冷やしながら、滴下漏斗を用いてゆ
っくり滴下し、その後室温で3日間攪拌した。この反応液をジエチルエーテルで抽出し、
有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去した。シリカゲルクロマトグラフによる分離にて精製し、目的生成物を得た(収量0.80g、収率7%)。目的物の同定は1H-NMRによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 6.3-6.4(m, 2H, Cp), 6.6-6.7(m, 2H, Cp), 7.3-7.5(m, 10H, Ar), 7.6-7.7(m, 8H, Ar).
【0188】
(ii)ビス(4-ビフェニル)シクロペンタジエニル(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフ
ルオレニル)メタンの合成
反応容器に、窒素雰囲気下でt-ブチルメチルエーテル(60 ml)およびオクタメチルオク
タヒドロジベンゾフルオレン2.09g(5.41 mmol)を入れ、この溶液を0℃に冷やしながら1.58mol/lのn-ブチルリチウム/ヘキサン溶液3.90ml(6.14 mmol)をゆっくり滴下して攪拌し
た。この溶液を-78℃に冷やしながら、固体の6,6-ビス(4-ビフェニル)フルベン1.38 g(3.61mmol)を加えて、そのままゆっくり室温に戻しながら一日攪拌した。この反応液をジエ
チルエーテルで抽出し、有機層を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去した。シリカゲルカラムによる分離にて精製し、更にn-ヘキサンを用いて再結晶を行って、目的生成物を得た(収量1.15g、収率41%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 0.93(b, 6H), 1.12(b, 6H), 1.24(s, 6H), 1.26(s, 6H), 1.61(b, 8H), 2.93-3.05(b, 2H), 5.44(s, 1H), 6.34(b, 3H), 7.30-7.64(m, 22H).
MS (FD):M/z 768(M+).
【0189】
(iii)ビス(4-ビフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
窒素雰囲気下でジエチルエーテル溶媒中(20 ml)にビス(4-ビフェニル)シクロペンタジ
エニル(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)メタン0.50g(0.65 mmol)を入れ、この溶液を0℃に冷やしながら1.58 mol/lのn-ブチルリチウム/ヘキサン溶液0.91 ml(1.43mmol)をゆっくり滴下して一晩攪拌した。その後、-78℃に冷やしながら四塩化ジルコニウム・テトラヒドロフラン錯体(1:2)0.23g(0.62 mmol) を入れて一晩攪拌した。減圧下
で溶媒を留去して得られた固体を、窒素雰囲気下にてヘキサンに溶解させ、セライトを詰
めたグラスフィルターを通してヘキサンで洗浄し、ヘキサンに溶解しなかったものをジクロロメタンで洗い流した。ジクロロメタン溶解部を濃縮してジエチルエーテルおよびヘキサンで洗浄し、乾燥させて目的生成物を得た(収量0.14g、収率24%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 0.84(s, 6H), 0.97(s, 6H), 1.43(s, 6H), 1.50(s, 6H), 1.60-1.71(m, 8H), 5.62-5.64(m, 2H), 6.27(s, 2H), 6.31-6.33(m, 2H), 7.26-7.47(m, 6H), 7.56-7.61(m, 6H), 7.71(dd, 2H, J =1.89 Hz, 7.83 Hz), 7.97(dd, 2H,
J=2.16 Hz, 8.1 Hz), 8.05-8.09(m, 4H).
MS (FD):M/z 928(M+).
[合成例9]
ビス(4-[p-トリフルオロメチルフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成
【0190】
(i)6,6-ビス(4-ブロモ)フルベン
窒素気流下、4,4'-ジブロモベンゾフェノン 5.50g(16.2mmol)に無水THF 80mlを加え、
攪拌を行った。-78℃下、2.0 mol/lのシクロペンタジエニルナトリウム/テトラヒドロフ
ラン溶液9.70ml(19.4mmol)を徐々に滴下した。-10℃まで昇温させ、3時間攪拌した。反応終了を確認し、1N塩酸で反応を終了させた。分液を行い、水層をジエチルエーテルで2回抽出した。先の有機層とあわせて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルクロマトグラフィーによる分離を行い、目的物を得た(収量5.20g、収率83%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 6.22(d, 2H), 6.63(d, 2H), 7.14(d, 4H), 7.54(d, 4H).
MS (FD):M/z 386(M+).
【0191】
(ii)6,6-ビス(4-[p-トリフルオロメチルフェニル]-フェニル)フルベンの合成
窒素気流下、6,6-ビス(4-ブロモ)フルベン 1.28g(3.30mmol)にメタノール100mlを加え
攪拌を行った。4-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸 1.68g(8.80mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム 0.21g(0.165mmol)、炭酸ナトリウム 2.09g(1.98mmol)を添加し、65℃、2時間攪拌した。水、ジクロロメタンで分液を行い、水層をジクロロメタンで2回抽出した。飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルクロマトグラフィーによる分離を行い、目的物を得た (収量1.38g、収率81%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 6.34(d, 2H), 6.65(d, 2H), 7.46(d, 4H), 7.66.(d, 4H), 7.75(t, 8H).
MS (FD):M/z 518(M+).
【0192】
(iii)ビス(4-[p-トリフルオロメチルフェニル]-フェニル)シクロペンタジエニル(オク
タメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)メタンの合成
窒素雰囲気下、オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレン 0.81g(2.20mmol)、脱水tert-ブチルメチルエーテル 100mlを加え撹拌した。この溶液を0℃に冷却し、1.52mol/l
のn-ブチルリチウムのヘキサン溶液1.59ml(2.42mmol)を加えた。その後、室温で24時間攪拌した。得られた溶液を-78℃に冷却し、6,6-ビス(4-(p-トリフルオロメチルフェニル)-
フェニル)フルベン1.04g(2mmol)を装入した。室温で3時間攪拌子、反応終了を確認後、反応溶液に1N塩酸を加えた。分液を行い、水層をジエチルエーテルで2回抽出し、先の有機層とあわせて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後に硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルクロマトグラフィーによる分離を行い、目的物を得た(収量0.92g、収率47%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MSスペクトルによ
って行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 0.8-1.7(m,24H), 2.1-2.4(br,8H), 2.7-3.1(br,1H), 5.2-5.4(m,1H), 5.8-6.5(br,4H), 6.7-7.5(br,8H), 7.29(s,2H).
MS (FD):M/z 904 (M+).
【0193】
(iv)ビス(4-[p-トリフルオロメチルフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドの合成窒
素雰囲気下、ジエチルエーテル 30 mlにビス(4-[p-トリフルオロメチルフェニル]-フェニル)シクロペンタジエニル(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)メタン 456 mg(0.50 mmol)を入れ、この溶液を-78℃に冷却した。1.52mol/lのn-ブチルリチウムの
ヘキサン溶液0.69ml(1.05 mmol)をゆっくり滴下して徐々に室温まで上げながら、19時間
攪拌した。その後、-78℃に再び冷却し、四塩化ジルコニウム 0.12g(0.50mmol)を入れ、
徐々に室温まで上げながら19時間攪拌した。この反応溶液を濃縮し、窒素気流下、ヘキサン30mlで溶解させた。ヘキサン可溶部を、濃縮し、ペンタン10mlで再結晶を行った。不純物を除去し、目的物を得た(収量0.08g、収率15%)。目的物の同定は1H-NMR,FD-MS
スペクトルによって行った。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3,TMS):δ/ppm 0.84(s, 6H), 0.97(s, 6H), 1.43(s, 6H), 1.50(s, 6H), 1.60-1.71(m, 8H), 5.62-5.64(m, 2H), 6.27(s, 2H), 6.31-6.33(m, 2H), 7.26-7.47(m, 6H), 7.56-7.61(m, 4H), 7.71(dd, 2H), 7.97(dd, 2H), 8.05-8.09(m, 4H).
MS (FD):M/z 1062(M+).
【0194】
[実施例1]
(シンジオタクティックプロピレン-ブテン-エチレン系共重合体の合成)
減圧乾燥および充分に窒素置換した2000mlの重合装置に、700mlの乾燥ヘキサン、1-ブテン120gとトリイソブチルアルミニウム(1.0mmol)を常温で仕込んだ後、重合装置内温を65℃に昇温し、プロピレンで6.1kg/cm2Gに加圧し、次いで
エチレンで6.2kg/cm2Gに加圧した。その後、合成例1で合成したジ[m-(トリフルオロメチル)フェニル]メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジ
ベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.002mmolとアルミニウム換算で
0.6mmolのメチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)を接触させたトル
エン溶液を重合器内に添加し、内温65℃、エチレン圧で6.2kg/cm2Gを保ちな
がら15分間重合し、20mlのメタノールを添加し重合を停止した。脱圧後、2Lのメタノール中で重合溶液からポリマーを析出し、真空下130℃、12時間乾燥した。得られたポリマーは、54.0gであり、重合活性は108.0kg-polymer/mm
ol-cat・hrであった。また、ポリマーの組成は、プロピレン含量が55.0mol%、エチレン含量が6.5mol%、1-ブテン含量が38.5mol%であり、極限粘度
[η]が2.79dl/gであった。
【0195】
[実施例2]
(シンジオタクティックプロピレン-ブテン-エチレン系共重合体の合成)
減圧乾燥および充分に窒素置換した2000mlの重合装置に、700mlの乾燥ヘキサン、1-ブテン120gとトリイソブチルアルミニウム(1.0mmol)を常温で仕込んだ後、重合装置内温を65℃に昇温し、プロピレンで6.1kg/cm2Gに加圧し、次いで
エチレンで6.2kg/cm2Gに加圧した。その後、合成例2で合成したジ(p-クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.002mmolとアルミニウム換算で0.6mmolのメチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)を接触させたトルエン溶液を重合器内に添加し、内温65℃、エチレン圧で6.2kg/cm2Gを保ちながら20分間重合し
、20mlのメタノールを添加し重合を停止した。脱圧後、2Lのメタノール中で重合溶液からポリマーを析出し、真空下130℃、12時間乾燥した。得られたポリマーは、72.8gであり、重合活性は109.1kg-polymer/mmol-cat・hrで
あった。また、ポリマーの組成は、プロピレン含量が53.0mol%、エチレン含量が
10.0mol%、1-ブテン含量が37.0mol%であり、極限粘度[η]が2.35
dl/gであった。
【0196】
[実施例3]
(シンジオタクティックプロピレン-ブテン-エチレン系共重合体の合成)
減圧乾燥および充分に窒素置換した2000mlの重合装置に、700mlの乾燥ヘキサン、1-ブテン120gとトリイソブチルアルミニウム(1.0mmol)を常温で仕込んだ後、重合装置内温を65℃に昇温し、プロピレンで6.1kg/cm2Gに加圧し、次いで
エチレンで6.2kg/cm2Gに加圧した。その後、合成例3で合成したジ(m-クロロ
フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.004mmolとアルミニウム換算で1.2mmolのメチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)を接触させたトルエン溶液を重合器内に添加し、内温65℃、エチレン圧で6.2kg/cm2Gを保ちながら35分間重合
し、20mlのメタノールを添加し重合を停止した。脱圧後、2Lのメタノール中で重合溶液からポリマーを析出し、真空下130℃、12時間乾燥した。得られたポリマーは、65.4gであり、重合活性は28.0kg-polymer/mmol-cat・hrであった。また、ポリマーの組成は、プロピレン含量が51.0mol%、エチレン含量が
17.0mol%、1-ブテン含量が32.0mol%であり、極限粘度[η]が2.48
dl/gであった。
【0197】
[実施例4]
(シンジオタクティックプロピレン-ブテン-エチレン系共重合体の合成)
減圧乾燥および充分に窒素置換した2000mlの重合装置に、700mlの乾燥ヘキサン、1-ブテン120gとトリイソブチルアルミニウム(1.0mmol)を常温で仕込んだ後、重合装置内温を65℃に昇温し、プロピレンで6.1kg/cm2Gに加圧し、次いで
エチレンで6.2kg/cm2Gに加圧した。その後、合成例4で合成したジ(p-クロロ
フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジフェニル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.002mmolとアルミニウム換算で0.6mm
olのメチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)を接触させたトルエン溶液を重合器内に添加し、内温65℃、エチレン圧で6.2kg/cm2Gを保ちながら60分
間重合し、20mlのメタノールを添加し重合を停止した。脱圧後、2Lのメタノール中で重合溶液からポリマーを析出し、真空下130℃、12時間乾燥した。得られたポリマーは、8.1gであり、重合活性は4.1kg-polymer/mmol-cat・hrであった。また、ポリマーの組成は、プロピレン含量が61.0mol%、エチレン含量が2.0mol%、1-ブテン含量が37.0mol%であり、極限粘度[η]が2.4
2dl/gであった。
【0198】
[実施例5]
(シンジオタクティックプロピレン-ブテン-エチレン系共重合体の合成)
減圧乾燥および充分に窒素置換した2000mlの重合装置に、700mlの乾燥ヘキサン、1-ブテン120gとトリイソブチルアルミニウム(1.0mmol)を常温で仕込んだ後、重合装置内温を65℃に昇温し、プロピレンで6.1kg/cm2Gに加圧し、次いで
エチレンで6.2kg/cm2Gに加圧した。その後、合成例5で合成したジ(p-クロロ
フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7-ジメチル-3,6-ジ-t-ブチル-フルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.002mmolとアルミニウム換算で0.6mmo
lのメチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)を接触させたトルエン溶液を重合器内に添加し、内温65℃、エチレン圧で6.2kg/cm2Gを保ちながら60分間
重合し、20mlのメタノールを添加し重合を停止した。脱圧後、2Lのメタノール中で重合溶液からポリマーを析出し、真空下130℃、12時間乾燥した。得られたポリマー
は、22.6gであり、重合活性は11.3kg-polymer/mmol-cat・hrであった。また、ポリマーの組成は、プロピレン含量が51.0mol%、エチレン含量が8.0mol%、1-ブテン含量が41.0mol%であり、極限粘度[η]が2.
10dl/gであった。
【0199】
[実施例6]
(シンジオタクティックプロピレン-ブテン-エチレン系共重合体の合成)
減圧乾燥および充分に窒素置換した2000mlの重合装置に、700mlの乾燥ヘキサン、1-ブテン120gとトリイソブチルアルミニウム(1.0mmol)を常温で仕込んだ後、重合装置内温を65℃に昇温し、プロピレンで6.1kg/cm2Gに加圧し、次
いでエチレンで6.2kg/cm2Gに加圧した。その後、合成例6で合成した(m-クロ
ロフェニル)(フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.002mmolとアルミニウム換算で0.6mmolのメチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)を接触させたトルエン溶液を重合器内に添加し、内温65℃、エチレン圧で6.2kg/cm2Gを保ちながら
15分間重合し、20mlのメタノールを添加し重合を停止した。脱圧後、2Lのメタノール中で重合溶液からポリマーを析出し、真空下130℃、12時間乾燥した。得られたポリマーは、30.4gであり、重合活性は26.1kg-polymer/mmol-cat・hrであった。また、ポリマーの組成は、プロピレン含量が58.0mol%、エチレン含量が5.0mol%、1-ブテン含量が37.0mol%であり、極限粘度[η
]が2.29dl/gであった。
【0200】
[実施例7]
(シンジオタクティックプロピレン-ブテン-エチレン系共重合体の合成)
減圧乾燥および充分に窒素置換した2000mlの重合装置に、700mlの乾燥ヘキサン、1-ブテン120gとトリイソブチルアルミニウム(1.0mmol)を常温で仕込んだ後、重合装置内温を65℃に昇温し、プロピレンで6.1kg/cm2Gに加圧し、次いで
エチレンで6.2kg/cm2Gに加圧した。その後、合成例7で合成したジ(2-ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.002mmolとアルミニウム換算で0.6mmolのメチ
ルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)を接触させたトルエン溶液を重合器内に添加し、内温65℃、エチレン圧で6.2kg/cm2Gを保ちながら12分間重合し、
20mlのメタノールを添加し重合を停止した。脱圧後、2Lのメタノール中で重合溶液からポリマーを析出し、真空下130℃、12時間乾燥した。得られたポリマーは、25.8gであり、重合活性は64.6kg-polymer/mmol-cat・hrであった。また、ポリマーの組成は、プロピレン含量が56.5mol%、エチレン含量が7.0mol%、1-ブテン含量が36.5mol%であり、極限粘度[η]が2.73dl/gであった。
【0201】
[実施例8]
(シンジオタクティックプロピレン-ブテン-エチレン系共重合体の合成)
減圧乾燥および充分に窒素置換した2000mlの重合装置に、700mlの乾燥ヘキサン、1-ブテン120gとトリイソブチルアルミニウム(1.0mmol)を常温で仕込んだ後、重合装置内温を65℃に昇温し、プロピレンで6.1kg/cm2Gに加圧し、次いで
エチレンで6.2kg/cm2Gに加圧した。その後、合成例8で合成したビス(4-ビフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.002mmolとアルミニウム換算で0.6mmolのメチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)を接触させたトルエン溶液を重合器内に添加し、内温65℃、エチレン圧で6.2kg/cm2Gを保ちながら30分間重合し、
20mlのメタノールを添加し重合を停止した。脱圧後、2Lのメタノール中で重合溶液
からポリマーを析出し、真空下130℃、12時間乾燥した。得られたポリマーは、40.1gであり、重合活性は40.1kg-polymer/mmol-cat・hrであった。また、ポリマーの組成は、プロピレン含量が54.5mol%、エチレン含量が13.0mol%、1-ブテン含量が32.5mol%であり、極限粘度[η]が2.44dl/gであった。
【0202】
[実施例9]
(シンジオタクティックプロピレン-ブテン-エチレン系共重合体の合成)
減圧乾燥および充分に窒素置換した1500mlの重合装置に、525mlの乾燥ヘキサン、1-ブテン90gとトリイソブチルアルミニウム(0.75mmol)を常温で仕込んだ後
、重合装置内温を65℃に昇温し、プロピレンで6.1kg/cm2Gに加圧し、次いで
エチレンで6.2kg/cm2Gに加圧した。その後、合成例9で合成したビス(4-[p-ト
リフルオロメチルフェニル]-フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.0015mmolとアル
ミニウム換算で0.45mmolのメチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)
を接触させたトルエン溶液を重合器内に添加し、内温65℃、エチレン圧で6.2kg/cm2Gを保ちながら30分間重合し、20mlのメタノールを添加し重合を停止した。
脱圧後、2Lのメタノール中で重合溶液からポリマーを析出し、真空下130℃、12時間乾燥した。得られたポリマーは、16.9gであり、重合活性は22.5kg-pol
ymer/mmol-cat・hrであった。また、ポリマーの組成は、プロピレン含量
が56.5mol%、エチレン含量が9.0mol%、1-ブテン含量が34.5mol%であり、極限粘度[η]が2.48dl/gであった。
【0203】
[比較例1]
(シンジオタクティックプロピレン-ブテン-エチレン系共重合体の合成)
減圧乾燥および充分に窒素置換した2000mlの重合装置に、100mlの乾燥ヘキ
サン、1-ブテン480gとトリイソブチルアルミニウム(1.0mmol)を常温で仕込んだ後、重合装置内温を35℃に昇温し、プロピレンで6.0kg/cm2Gに加圧し、次いで
エチレンで6.2kg/cm2Gに加圧した。その後、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.005mmolとアルミニウム換
算で1.5mmolのメチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)を接触させたトルエン溶液を重合器内に添加し、内温35℃、エチレン圧で6.2kg/cm2Gを保
ちながら5分間重合し、20mlのメタノールを添加し重合を停止した。脱圧後、2Lのメタノール中で重合溶液からポリマーを析出し、真空下130℃、12時間乾燥した。得られたポリマーは、36.1gであり、重合活性は86.7kg-polymer/mmol-cat・hrであった。また、ポリマーの組成は、プロピレン含量が58.2mol
%、エチレン含量が4.1mol%、1-ブテン含量が37.7mol%であり、極限粘
度[η]が2.69dl/gであった。
【0204】
[比較例2]
(シンジオタクティックプロピレン-ブテン-エチレン系共重合体の合成)
減圧乾燥および充分に窒素置換した2000mlの重合装置に、100mlの乾燥ヘキ
サン、1-ブテン240gとトリイソブチルアルミニウム(1.0mmol)を常温で仕込んだ後、重合装置内温を65℃に昇温し、プロピレンで6.0kg/cm2Gに加圧し、次いで
エチレンで6.2kg/cm2Gに加圧した。その後、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.004mmolとアルミニウム換
算で1.2mmolのメチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)を接触させた
トルエン溶液を重合器内に添加し、内温65℃、エチレン圧で6.2kg/cm2Gを保
ちながら15分間重合し、20mlのメタノールを添加し重合を停止した。脱圧後、2Lのメタノール中で重合溶液からポリマーを析出し、真空下130℃、12時間乾燥した。
得られたポリマーは、82.6gであり、重合活性は82.6kg-polymer/mm
ol-cat・hrであった。また、ポリマーの組成は、プロピレン含量が51.0mo
l%、エチレン含量が14.0mol%、1-ブテン含量が34.0mol%であり、極
限粘度[η]が1.60dl/gであった。
【産業上の利用可能性】
【0205】
本発明に係るプロピレン系共重合体[II]の製造方法は、高温での重合が可能で、分子量が高いプロピレン系共重合体[II]が得られるため工業的に有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)下記一般式[I]で表される架橋メタロセン化合物と、
(B)(b-1)有機アルミニウムオキシ化合物、
(b-2)前記架橋メタロセン化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物、および
(b-3)有機アルミニウム化合物
から選ばれる少なくとも1種以上の化合物と
からなるオレフィン重合用触媒の存在下に、プロピレンと、プロピレンを除くα-オレフ
ィン及びポリエンから選ばれる少なくとも1種のモノマーとを重合することを特徴とするプロピレン系共重合体[II]の製造方法;
【化1】

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R8、R9およびR12は、水素原子、炭化水素基およ
びケイ素含有基から選ばれる原子または基であり各々が同一でも異なっていてもよく、
6とR11は、水素原子、炭化水素基およびケイ素含有基から選ばれる同一の原子また
は同一の基であり、
7とR10は、水素原子、炭化水素基およびケイ素含有基から選ばれる同一の原子また
は同一の基であり、
6、R7、R10およびR11のすべてが同時に水素原子であることはなく、
2とR3とは互いに結合して環を形成しても良く
5〜R12のうちの隣接する基同士が互いに結合して環を形成してもよい。
13とR14は炭素数6〜18のアリール基、炭素数1〜40のアルキル基、炭素数6〜40のアルキルアリール基、炭素数6〜20のフルオロアリール基、炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよく、
13とR14の少なくとも一方は、炭素数7〜18のアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基および炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基から選ばれ、
MはTi、ZrまたはHfであり、
Yは炭素又はケイ素であり、
Qはハロゲン、炭化水素基、炭素数が10以下の中性、共役または非共役ジエン、アニオン配位子および孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一のまたは異なる組合せで選ばれ、
jは1〜4の整数である。)。
【請求項2】
上記式[I]において、R13とR14は炭素数11〜18のアリール基、炭素数6〜20のクロロアリール基、炭素数7〜40のクロロアルキルアリール基、炭素数6〜20のブロモアリール基、炭素数7〜40のブロモアルキルアリール基、炭素数6〜20のヨードアリール基、炭素数7〜40のヨードアルキルアリール基および炭素数7〜40のフルオロアルキルアリール基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよいことを特徴とする請求項1記載のプロピレン系共重合体[II]の製造方法。
【請求項3】
上記式[I]において、R6とR11は炭化水素基およびケイ素含有基から選ばれる同一
の基であり、且つR7とR10は炭化水素基およびケイ素含有基から選ばれる同一の基であ
り、R6とR7は互いに結合して環を形成してもよく、R10とR11は互いに結合して環を形成してもよいことを特徴とする請求項1または2に記載のプロピレン系共重合体[II]の製造方法。
【請求項4】
前記一般式[I]におけるR1、R2、R3およびR4が水素であることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載のプロピレン系共重合体[II]の製造方法。
【請求項5】
上記プロピレン系共重合体[II]は、プロピレン由来の構成単位を95〜51モル%の量含み、プロピレンを除くα-オレフィン由来の構成単位を5〜49モル%の量含むこと
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプロピレン系共重合体[II]の製造方法。
【請求項6】
上記プロピレン系共重合体[II]中の、エチレン由来の構成単位のモル分率をPE、炭
素数4以上のα−オレフィンのモル分率をPHAOとした場合におけるPE/PHAOの値が、
0〜0.80であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプロピレン系共重合体[II]の製造方法。

【公開番号】特開2007−302853(P2007−302853A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−139444(P2006−139444)
【出願日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(000005887)三井化学株式会社 (2,318)
【Fターム(参考)】