説明

ベルト駆動システム

自己整列型ベルト駆動システムは複数の長手方向に間隔をあけて配置された内側ロブを有する駆動ベルト(26)を備え、各ロブは整列溝(46)を有する。システムは、回転軸の周りに回転するように構成されたフレームと円形外側リムとを備えた少なくとも1つのプーリ(22,24)をさらに備える。複数の周囲歯は、リムの径方向および軸方向に延び、各歯は駆動ベルトの隣接する内側ラグ(42)の間に受容されるように構成される。整列フランジは、周囲歯の間において径方向に延びる。整列フランジは整列溝の中に受容されるように構成され、整列フランジは周囲歯よりも回転軸から径方向に延びない。周囲歯、整列フランジ、および整列溝は、整列溝内に受容された整列フランジによって、駆動ベルトが周囲歯に乗るように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、「自転車用ベルト駆動システム」という発明の名称で、2009年9月1日に出願された米国特許仮出願第61/238,944号の優先権を主張し、これは参照することによってこの明細書に組み込まれる。
【0002】
ベルト駆動システム、より詳しくは二輪車用ベルト駆動システム。
【背景技術】
【0003】
世界中で製造、販売および使用されているオートバイと自転車を含む二輪車の圧倒的大多数は、駆動軸に作用的に結合する第1のプーリと後輪のハブに作用的に結合する第2のプーリとの間に駆動力を供給する、従来型チェーンを有する駆動トレインを用いている。自転車の応用において、第1のプーリはクランクセットに作用的に連結する。これらのチェーンは第1および第2のプーリの間の動力伝達には比較的効果的であるが、欠点がないわけではない。欠点は、定期的に潤滑する必要性と、摩耗によってチェーンが動力を伝達する効率が低下し、破片がチェーンのリンクの間に入って効率を減少させ、チェーンが長期の使用によって延びて定期的に交換する必要があり、第1および第2のプーリの歯をさらに磨耗させて交換を余儀なくし、またチェーンは騒音を発生するという事実とを含み、これらに限定されるものではない。
【0004】
チェーンを基本とした駆動トレインシステムに替わる公知技術の1つは、ベルト駆動トレインシステムである。ベルト駆動システムは上述した多くの問題を克服するが、これら自体の問題がないわけではない。例えば、ベルト駆動システムは一般に、ベルト駆動システムの第1および第2のプーリの間に比較的精密なアライメントを必要とする。このようなアライメントを実行することは特に自転車では困難であり、自転車では、多くの製造者のクランクセットとハブが自転車の組立体に混在して組み付けられ、精密なアライメントではなくなることとなる。加えて、アライメントが悪い自転車を使用すると、トラブルが発生するかもしれない。線密なアライメントの欠如の結果として、公知のベルト駆動システムのベルトはプーリに対して経路がそれてプーリから外れる可能性がある。この問題はベルトとプーリがベルト長さに対して比較的狭いので悪くなる。このミスアライメントに対処する1つの方法は、ベルトがプーリから外れることを防止するために、プーリの周辺の周りに径方向に延びる1つ以上の側部フランジを設けることである。しかし、このような側部フランジは、特に2つの側部フランジが設けられた部分においてプーリの製造を複雑にし、重量を増加させ、プーリの幅を大きくし、プーリのコストを上昇させる。公知のベルト駆動システムが有する他の問題は、プーリの歯の間に破片がたまることであり、これは効率的な動力伝達に障害となり、ひどい場合には、ベルトがプーリから滑り落ちる。これらの欠点の各々は、二輪車の分野、特に自転車の分野において重要である。
【0005】
ここに記載された種々の実施形態は上述した問題の1つ以上を解決する。
【発明の概要】
【0006】
第1の特徴は、複数の長手方向に間隔をあけて配置された内側ロブを有する駆動ベルトを備え、各ロブが整列溝を有する自己整列型ベルト駆動システムである。システムは、回転軸の周りに回転するように構成されたフレームと円形外側リムとを備えた少なくとも1つのプーリをさらに備える。複数の周囲歯は、リムの径方向および軸方向に延び、各歯は駆動ベルトの隣接する内側ラグの間に受容されるように構成される。整列フランジは、周囲歯の間において径方向に延びる。整列フランジは整列溝の中に受容されるように構成され、整列フランジは周囲歯よりも回転軸から径方向に延びない。周囲歯、整列フランジ、および整列溝は、整列溝内に受容された整列フランジによって、駆動ベルトが周囲歯に乗るように構成される。
【0007】
第2の特徴は、複数の長手方向に間隔をあけて配置されたラグを備え、各ラグが整列溝を有する駆動ベルトを備えた自転車用プーリ・駆動ベルトシステムである。第1のプーリは駆動ベルトの内面に係合するように構成され、回転軸の周りに回転するために自転車のクランクに連結されるように構成されたフレームを備える。フレームはさらに、リムの径方向および軸方向に延びる複数の周囲歯を有する円形外側リムを含む。歯は駆動ベルトの幅に少なくとも等しい歯幅だけ軸方向に延びる。各歯は駆動ベルトの隣接する内側ラグの間に受容されるように構成される。第2のプーリは駆動ベルトの内面に係合するように構成され、回転軸の周りに回転するために自転車の車輪のハブに連結するように構成されたフレームを備える。フレームは、リムの径方向および軸方向に延びる複数の周囲歯を有する円形外側リムを有する。歯は駆動ベルトの幅と少なくとも同じ幅の歯幅だけ軸方向に延び、各歯は駆動ベルトの隣接する内側ラグの間に受容されるように構成される。第1および第2のプーリの少なくとも一方は、隣接する周囲歯の間に延びる整列フランジを備え、整列フランジは整列溝内に受容されるように構成される。
【0008】
さらに他の特徴は前の段落のプーリ・駆動ベルトシステムを備えた自転車である。
【0009】
さらなる特徴は、駆動ベルトとともに用いられるプーリであり、駆動ベルトは長手方向に間隔をあけて配置された複数のラグを備え、各ラグはラグを第1および第2のラグ片に分割する整列溝を有する。プーリは回転軸の周りに回転するように構成されたフレームを備え、フレームは反対側の側面を有する円形外側リムを有する。複数の周囲歯はリムの径方向および軸方向に延び、各歯は駆動ベルトの幅に少なくとも等しい歯幅を有する。各歯は駆動ベルトの隣接する内側ラグの間に受容されるように構成される。整列フランジは隣接する周囲歯の間に延び、整列フランジは整列溝内に受容されるように構成される。整列フランジは周囲歯よりも回転軸から延びない。
【0010】
さらに他の特徴は、駆動ベルトと第1および第2のプーリとの少なくとも2つを備えた自転車のためのキットである。駆動ベルトは長手方向に間隔をあけて配置された複数のラグを備え、各ラグがラグを第1および第2のラグ片に分割する整列溝を有する。整列溝は整列溝深さを有する。第1および第2のプーリはそれぞれ、駆動ベルトの表面に係合するように構成され、第1および第2のプーリの少なくとも1つは回転軸の周りに回転するように構成されたフレームを備える。フレームは円形外側リムを有する。複数の周囲歯はリムの径方向および軸方向に延び、各歯は回転軸に平行な歯幅を有し、各歯は駆動ベルトの隣接するラグの間に受容されるように構成される。整列フランジは隣接する周囲歯の間に径方向に延びる。整列フランジは整列溝内に受容されるように構成され、整列フランジは周囲歯よりも回転軸から径方向に延びない。周囲歯と整列フランジと整列溝は、整列溝内に受容される整列フランジにより、駆動ベルトが周囲歯の上に乗るように構成される。
【0011】
さらなる特徴は、前述の段落のいずれかにおいて記載されたように構成された自転車用駆動システムのためのベルトの使用である。ベルトは、ベルトの幅だけ延び、長手方向に間隔をあけて配置された複数の内側ラグを備え、各ラグはラグを第1および第2のラグ片に分割する整列溝を有し、整列溝はベルトの幅の1/3よりも小さい幅を有する。1つの実施形態において、ベルトは約11mmの幅を有し、整列溝は約1−2mmの間の幅を有する。
【0012】
さらに他の特徴は、前述の段落のいずれかにおいて記載されたように構成された自転車用駆動システムのためのプーリの使用であり、プーリは回転軸の周りに回転するように構成されたフレームを備え、フレームは反対側の側面を有する円形外側リムを有する。プーリはさらに、プーリピッチで均等に間隔をあけて配置され、リムの径方向および軸方向に延びる複数の周囲歯を含み、各歯は回転軸に平行な幅を有し、幅は駆動ベルトの幅に少なくとも等しく、各歯は隣接する内側ラグと駆動ベルトの間に受容されるように構成される。整列フランジは隣接する周囲歯の間に延び、隣接フランジはベルトの整列溝内に受容されるように構成され、整列フランジは周囲歯よりも回転軸から径方向に延びない。駆動ベルトとともに用いるプーリはさらに、丸みをつけられた末端部まで径方向に延びるにしたがって実質的に一定である幅を有する整列フランジを備える。プーリは歯の幅の1/3よりも小さい幅を有する整列フランジをさらに備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】二輪車、特にプーリ・駆動ベルトシステムを含む自転車の概略平面図である。
【0014】
【図2】図1の第2のプーリの斜視図である。
【0015】
【図3】図2の第2のプーリの3−3線に沿う断面図である。
【0016】
【図4】図3の断面の斜視図である。
【0017】
【図5】駆動ベルトに係合する図1の第1および第2のプーリの斜視図である。
【0018】
【図6】図5のプーリ・駆動ベルトシステムの側面図である。
【0019】
【図7】図6の7−7線に沿う図6の第2のプーリの断面図である。
【0020】
【図8】軸方向オフセットを示すプーリの部分の断面図である。
【0021】
【図9】ベルトのラグとプーリ歯の係合の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
他の表示がない限り、この明細書および特許請求の範囲において用いられる成分の量、寸法、反応条件等を表す全ての数字は、全ての例において「約」の用語によって修正されると理解されるべきである。
【0023】
この明細書および特許請求の範囲において、単数の使用は特に他の記載がない限り複数を含む。加えて、「または」は他の記載がない限り「および/または」を意味する。さらに、「含んでいる」の用語の使用は「含む」および「含まれる」等の他の形式と同様に、制限的なものではない。また、「要素」あるいは「構成部分」等の用語は、特に他の記載がない限り、1つのユニットおよび1つよりも多い構成部分を有する要素および構成部分を包含する。
【0024】
ここに開示されたベルト駆動システムは、オートバイおよび自転車等の二輪車に限定されないが、これらを含むベルト駆動を用いた広い種々の分野に応用できる。自転車に用いるためのベルト駆動システムの特別な利点のため、ベルト駆動システムは自転車に用いた形態で示される。この特別な実施形態は、添付された特許請求の範囲によって明確に限定されない限り、非限定的であることを意図する。
【0025】
ベルト駆動システム12を有する自転車10が図1に概略的に示される。自転車10は、後部ドロップアウト(図示せず)によってフレームに取付けられたハブ18を有する後輪16を備えたフレーム14を含む。自転車10はさらにクランクセット20を含む。ベルト駆動システム12は第1のプーリ22を含み、これはクランクセット20と作用的に結合して、クランクセット20とともに共通の回転軸の周りに回転する。第2のプーリ24は後輪ハブ18と作用的に結合して共通の回転軸の周りに回転する。同期駆動ベルト26は第1のプーリ22と第2のプーリ24の間に延びる。図1に示されるように、第1のプーリ22は第2のプーリよりも大きい直径を有してもよい。他の実施形態において、プーリは同じ大きさでもよく、あるいは第2のプーリは第1のプーリよりも大きい直径を有してもよい。さらに、1以上の付加的な同軸プーリがギア比を変更させるために、第1および第2のプーリに近接して設けられてもよい。このような実施形態はさらに、近接するプーリの間を変位することができる、前輪あるいは後輪の多段変速装置を含んでもよい。あるいはギアは、従来公知のタイプのギア付き後輪ハブの手段によって構成されてもよい。
【0026】
図2は、ハブ18およびベルト駆動システム12から取り外した第2のプーリ24の斜視図である。第2のプーリ24は後輪16のハブ18に連結するように構成されたフレーム28を備え、反対側の側面32、34と、ハブ連結リング36と、ハブ連結リング36および円形外側リム30の間に延びる複数のスポーク37とを有する円形外側リム30を含む。第2のプーリ24はさらに、複数の周囲歯38を備える。図示されるように、周囲歯はプーリピッチPPで等間隔に離間し、リムの径方向および軸方向に延びる。他の実施形態において、歯は、間隔が変化するラグを有する駆動ベルトに噛合するために、変化する間隔を有してもよい。
【0027】
各歯はさらに、回転軸に平行な幅Wを有する。幅Wは、いくつかの実施形態では駆動ベルトの幅に等しいか、大きいか小さいが、駆動ベルト26の幅に少なくとも等しい。歯の幅とベルトの幅が実質的に等しいことは、ベルトと歯の各幅を最小にしつつ、ベルトと歯の間において伝達される力の大きさを最大にするためには有利である。各歯38は、図5、6に図示されるように、駆動ベルト26の隣接する内側ラグ42の間の空間内に受容されるように構成される。いくつかの実施形態では、図5、6に図示されるように、歯は隣接するラグの間の空間を実質的に埋める。この特徴は、プーリの回転方向が逆転するとしたら、ベルトとプーリの間のスリップを最小にするために有用である。これらの内側ラグはベルトピッチBPだけ間隔をあけている。第2のプーリ24は隣接する周囲歯の間に延びる整列フランジ44を含む。整列フランジ44は駆動ベルト26の整列溝46の中に受容されるように構成され、整列溝は各ラグを第1および第2のラグ片に分割する。図5〜7を参照。図7を参照すると、整列溝46は平行な側壁を有する。他の実施形態では、側壁は整列フランジ44を中に受容することを容易にするために先細りにされている。さらに、整列フランジ44は中央にある溝に噛合することを容易にするために先細りにされてもよい。先細りにされるか否かにかかわらず、整列フランジ44はさらに、丸みをつけられるか、あるいはそのような噛合を促進するように構成された末端部を含む。図示された実施形態において、また図7に示されるように、整列溝46はラグ42を等しく第1および第2のラグ片に分割する。しかし、第1および第2のラグ片は他の実施形態では異なる幅であってもよい。図示された実施形態では、第2のプーリ24の各歯はリムの各側面から等しい長さで延びる。第1および第2のラグ片が異なる幅である実施形態では、歯の幅は、対応した異なる幅を有する。図示された実施形態では、第2のプーリ24の各歯は回転軸から整列フランジ44を越えて径方向に延びるが(図6参照)、他の実施形態では同じ長さだけ延びるか、あるいは整列フランジ44がさらに延びてもよい。いくつかの実施形態では、周囲歯、整列フランジ、および整列溝は、整列フランジが整列溝の中に受容された状態で駆動ベルトが周囲歯の上に乗るように、構成される。代替的に、周囲歯、整列フランジ、および整列溝は整列フランジの上に乗るように構成されてもよい。
【0028】
図9は、整列フランジが平行な側壁と丸く成形された末端部を有する実施形態を示す。この実施形態において、プーリは約11mmの幅Hを有し、歯は約11mmの幅を有する。ほとんどの実施形態において、歯の幅は少なくともベルトの幅に等しい。図9では、整列溝は約1.5mmの幅Iを有し、整列フランジは約1.0mmの幅Jを有する。一般的に、整列溝の幅は整列フランジの幅よりも少し大きく、いくらかの係合クリアランスを形成するが、ベルトが歯の幅に沿って望ましくない量だけそれることを許容するほど広くあってはならない。一般的に整列溝の幅は、歯に係合するのに有効なベルト表面の大きさを最大化し、かつそれらの間の力の伝達のための表面を最大化するために、最小にされる。整列溝の幅を最小にすることはまた、整列溝に破片が侵入する可能性を最小にする。約11mmのベルト幅を仮定すると、いくつかの実施形態では、整列溝の幅は約1−3mmの間であるかもしれず、他の実施形態では約1−2mm、また他の実施形態では約1−1.5mmであるかもしれない。整列フランジは一般に、整列溝よりも小さく、約0.5mmの幅を有する。
【0029】
いくつかの実施形態において、整列溝の幅のベルトの幅に対する比は1:3の大きさである。他の実施形態では1:4であり、さらに他の実施形態では1:8、1:10あるいはさらに小さい。整列フランジの幅の歯の幅に対する比もまた、1:3、1:4、1:10あるいはさらに小さい。
【0030】
図9に示されるように、整列フランジは、整列溝の底まで到達しないように構成される。図9の実施形態において、フランジの末端部と整列溝の底との間には約0.75mmの距離がある。この構成は、マウンテンバイクのように、ベルトとプーリの駆動システムが破片が存在する環境において用いられる場合に有用である。この空間は破片が堆積することとなり、破片が整列溝を埋めたり、また破片によってプーリからベルトを引き離すことはない。破片の堆積が懸念されない他の応用では、整列フランジは整列溝の全深さに延びるように構成することができる。ほとんどの実施形態では、整列フランジが、ベルトがプーリ歯の表面を除いて整列フランジの上に乗るほど、整列溝の中に深く入り込まないことが好ましい。
【0031】
図8を参照すると、選択距離(例えば2mm)の軸方向オフセット48が連結リング36とリム30の間に形成される。1つの実施形態では、オフセット48は、図8に示されるように段差によって連結リング36と複数のスポーク37の間に形成される。代替的に、オフセットは角度方向のオフセットあるいは如何なる他の態様によって形成されてもよい。このオフセットの目的は、連結リングのハブへの取付け作業においてリムの回転軸に沿う位置が、反対側のリム側面のいずれが取付け作業の間に先にくるかによって変化するようにすることである。
【0032】
第1のプーリ22は円形外側リム30、歯38および整列フランジ44の同じ構成を有するが、図6に示されるように、異なる直径であるかもしれず、さらに異なるフレーム構造を含むかもしれない。図5、6を参照すると、第1のプーリ22のフレーム50は、クランクセットに協働する手段をさらに構成する径方向内側に延びる多数のブラケット52から成る。これらのブラケットは、第2のプーリ24に関して図8に示される、軸方向オフセット48のようなオフセットを有する。穴54はクランクセット20への取付けのために設けられる。
【0033】
ここに開示された駆動システムのいくつかの実施形態において、第1のプーリ22または第2のプーリ24のみが整列フランジを含んでもよい。いくつかの実施形態では、整列フランジを全ての隣接する歯の間に延在させないことが望ましいかもしれない。いくつかの実施形態において、整列フランジは単純に、フランジがリムから径方向に延びるのとは反対に、リムの径方向の延長であってもよい。いくつかの実施形態では、単一のプーリが駆動ベルトとともに用いられるかもしれない。
【0034】
自転車の特殊な応用における使用では、同期駆動ベルト26のラグ46が第1および第2のプーリ22、24の各々の隣接する歯の間の間隙に受容され、これにより後輪はクランクセットに対して力を付与することによって駆動される。整列は、ベルトの整列溝46に噛合する整列フランジ44によって第1および第2のプーリ22、24に維持される。この態様において、自転車に用いられる従来のベルトプーリに要求される側面フランジは省略されうる。これは、プーリの幅を減少させる利点があり、これは小さな空間が有用である自転車の組立体にとって重大である。側面フランジの省略はさらに、プーリの重量と自転車の設計における他の重大な要素を減少させる。整列の特徴は、第1及び第2のプーリの間の軸方向の相対的変位を許容し、これはフレームが過酷な仕様に組み立てられない、あるいは損傷がフレームやプーリに発生し、プーリを整列させなくする自転車に共通である。さらに、自転車の製造者は、いろいろな製造者のクランクセットと車輪のセットを使用することを選択するかもしれず、また各寸法はいくらか変化するかもしれない。これはプーリの不整列を引き起こしうる。この潜在的な不整列は上述したように第1および第2のプーリにおける軸方向のオフセットを与えることによって、さらに整列溝と整列フランジの相互作用によって補償される。これらの利点はオートバイあるいはベルト駆動システムを用いた他の装置のような他の応用において享受される。
【0035】
この設計のさらなる利点は、泥と破片が歯の領域内にはじかれる機能である。この特徴は、図3、4によく示されるように、円形外側リム30の反対側の側面32、34と整列フランジ44の間に延びる破片排出路56によって、さらに促進される。破片排出路は、破片がプーリから離脱することに対する障害物を除去することを意図している。これらの図面に示されるように、破片排出路56は、破片の除去を促進してプーリのリムの肩部により阻止するようにして、反対側の側面から整列フランジ44に向かって傾斜する。湾曲した表面あるいは他の構成がまた、この排出作用を果たすことができる。さらに、整列フランジ44は破片が隣接する歯の間の間隙に入り始めることを阻止する。
【0036】
開示された種々の実施形態はまた、各従属形式の請求項が独立形式の請求項と同様に先行する従属形式の請求項の限定を組み込んだ多重従属の請求項であるかのように、特許請求の範囲に記載された種々の要素の置換を含む。このような置換はこの開示の範囲内に明確に含まれる。
【0037】
多くの実施形態を参照して本発明が詳細に説明されたが、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、形態と詳細の変更がここに開示された種々の実施形態に加えられ、またここに開示された種々の実施形態が特許請求の範囲を制限するものとして作用しないことが当業者によって理解されるであろう。ここに引用された全ての出典は参照することによってここに組み込まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動ベルトであって、前記駆動ベルトは長手方向に間隔をあけて配置された複数の内側ラグを備え、各ラグが前記ラグを第1および第2のラグ片に分割する整列溝を有し、前記整列溝が整列溝深さを有する駆動ベルトと、
前記駆動ベルトの内面に係合するように構成された少なくとも1つのプーリとを備え、前記少なくとも1つのプーリは、
回転軸の周りに回転するように構成されたフレームであって、反対側の側面を有する円形外側リムを有するフレームと、
前記リムの径方向および軸方向に延びる複数の周囲歯であって、各歯が歯幅を有し、各歯が前記駆動ベルトの隣接する内側ラグの間で受容されるように構成された複数の周囲歯と、
隣接する周囲歯の間において径方向に延びる整列フランジであって、前記整列溝内に受容されるように構成され、かつ前記周囲歯よりも前記回転軸から径方向に延びない整列フランジとを備え、
前記周囲歯と前記整列フランジと前記整列溝は、前記整列溝内に受容された前記整列フランジにより、前記駆動ベルトが前記周囲歯の上に乗るように構成される
自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項2】
前記周囲歯と前記整列フランジと前記整列溝が、前記整列溝内に受容された前記整列フランジにより、前記駆動ベルトも前記整列フランジの上に乗るように構成される請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項3】
前記外側リムの少なくとも1つの反対側の側面と前記整列フランジとの間を延びる破片排出路をさらに備え、前記破片排出路が前記外側リムの少なくとも1つの反対側の側面と前記整列フランジとの間において障害物がない請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項4】
前記破片排出路が前記外側リムの少なくとも1つの反対側の側面と前記整列フランジとの間において傾斜する請求項3に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項5】
前記整列溝が前記駆動ベルトの長手方向に延び、前記整列フランジが前記歯の幅に本質的に垂直な方向に延びる請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項6】
前記整列溝が前記ラグの中央にあり、各歯が各リムの側面から等距離だけ幅方向に延びる請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項7】
各歯が前記回転軸から前記整列フランジを越えて径方向に延びる請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項8】
各歯が隣接するラグの間の空間を本質的に埋めるように構成される請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプーリの前記プーリのフレームが前記リムと連結リングの間に複数のスポークをさらに備え、前記連結リングと前記リムの間に選択距離の軸方向オフセットがあり、これにより前記連結リングの回転部材への取付け作業において、前記リムの前記回転軸に沿う位置が反対側のリム側面のいずれが先にくるかによって変化しうる請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項10】
少なくとも2つのプーリを備える請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項11】
各プーリが異なる直径を有する請求項10に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項12】
整列フランジが、径方向に延びて丸みをつけられた末端部まで、実質的に一定である幅を有する請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項13】
駆動ベルト幅を有する駆動ベルトをさらに備え、前記整列溝が前記駆動ベルト幅の1/3よりも小さい整列溝幅を有する請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項14】
駆動ベルト幅を有する駆動ベルトをさらに備え、前記整列溝が前記駆動ベルト幅の1/4よりも小さい整列溝幅を有する請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項15】
駆動ベルト幅を有する駆動ベルトをさらに備え、前記整列溝が前記駆動ベルト幅の1/8よりも小さい整列溝幅を有する請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項16】
駆動ベルト幅を有する駆動ベルトをさらに備え、前記整列溝が前記駆動ベルト幅の1/10よりも小さい整列溝幅を有する請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項17】
前記整列溝の幅と前記整列フランジの幅との間に隙間を備える請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項18】
前記整列フランジが整列フランジ距離だけ径方向に延び、前記整列フランジは、前記整列フランジの末端部を前記整列溝の中に、前記整列溝の深さよりも大きくない距離だけ延ばす請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項19】
前記整列フランジが整列フランジ距離だけ径方向に延び、前記整列フランジは、前記整列フランジの末端部を前記整列溝の中に、前記整列溝の深さよりも短い距離だけ延びる請求項18に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項20】
前記ベルトが約11mmの幅を有する請求項1に記載の自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項21】
駆動ベルトであって、前記駆動ベルトは長手方向に間隔をあけて配置された複数の内側ラグを備え、各ラグが前記ラグを第1および第2のラグ片に分割する整列溝を有し、前記整列溝が整列溝深さを有する駆動ベルトと、
前記駆動ベルトの内面に係合するように構成された少なくとも1つのプーリとを備え、前記少なくとも1つのプーリは、
回転軸の周りに回転するように構成されたフレームであって、反対側の側面を有する円形外側リムを有するフレームと、
前記リムの径方向および軸方向に延びる複数の周囲歯であって、各歯が前記回転軸に平行な歯幅を有し、各歯が前記駆動ベルトの隣接する内側ラグの間で受容されるように構成された複数の周囲歯と、
隣接する周囲歯の間において径方向に延びる整列フランジとを備え、前記整列フランジは、前記整列溝内に受容されるように構成され、かつ整列フランジ距離だけ径方向に延び、前記整列フランジの末端部を前記整列溝の中に、前記整列溝の深さよりも大きくない距離だけ延ばす
自己整列型プーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項22】
自転車のためのプーリ・駆動ベルトシステムであって、前記自転車は第1のプーリに取付けられるように構成されたクランクセットと、第2のプーリに連結されるように構成された後輪ハブとを備え、前記プーリ・駆動ベルトシステムは、
駆動ベルトであって、前記駆動ベルトは長手方向に間隔をあけて配置された複数の内側ラグを備え、各ラグが各ラグを第1および第2のラグ片に分割する整列溝を有する駆動ベルトと、
前記駆動ベルトの内面に係合するように構成された第1のプーリと、
回転軸の周りに回転するために自転車クランクセットに連結するように構成されたフレームであって、反対側の側面を備えた円形外側リムを有するフレームと、
前記リムの径方向および軸方向に延びる複数の周囲歯であって、前記駆動ベルトの幅に少なくとも等しい歯幅だけ軸方向に延び、各歯が前記駆動ベルトの隣接する内側ラグの間に受容されるように構成された複数の周囲歯と、
前記駆動ベルトの内面に係合するように構成された第2のプーリとを備え、前記第2のプーリは、
回転軸の周りの回転のために前記自転車の車輪のハブに連結するように構成されたフレームであって、反対側の側面を備えた円形外側リムを有するフレームと、
前記リムの径方向および軸方向に延びる複数の周囲歯であって、前記駆動ベルトの幅に少なくとも等しい歯幅だけ軸方向に延び、各歯が前記駆動ベルトの隣接する内側ラグの間で受容されるように構成された複数の周囲歯とを備え、
前記第1および第2のプーリの少なくとも1つは、隣接する周囲歯の間に延びる整列フランジをさらに備え、前記整列フランジは前記整列溝内に受容されるように構成される
自転車のためのプーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項23】
駆動ベルトが駆動ベルト幅を有し、前記整列溝が前記駆動ベルト幅の1/3よりも小さい整列溝幅を有する請求項22に記載の自転車のためのプーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項24】
前記整列フランジが前記周囲歯よりも前記回転軸から径方向に延びず、前記整列フランジと前記整列溝と前記周囲歯は、前記整列溝内に受容された前記整列フランジにより、前記駆動ベルトが前記周囲歯の上に乗るように構成される請求項22に記載の自転車のためのプーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項25】
前記整列フランジの末端部が前記整列溝の底に到達しない請求項24に記載の自転車のためのプーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項26】
前記第2のプーリのフレームがさらに、前記リムとハブ連結リングの間に複数のスポークを備え、前記連結リングと前記リムの間に選択距離の軸方向オフセットがあり、これにより前記連結リングの前記ハブへの取付け作業において、前記リムの前記回転軸に沿う位置が反対側のリム側面のいずれが先にくるかによって変化しうる請求項22に記載の自転車のためのプーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項27】
前記第1のプーリのフレームがさらに、前記クランクセットと作用的に結合する手段を備え、前記クランクセットと作用的に結合する手段は選択距離の軸方向オフセットを有し、これにより前記第1のプーリのフレームのクランクセットとの作用的関連において、前記リムの前記回転軸に沿う位置が前記反対側のリム側面のいずれが先にくるかによって変化しうる請求項22に記載の自転車のためのプーリ・駆動ベルトシステム。
【請求項28】
クランクセットと、
後輪ハブと、
前記クランクセットおよび前記後輪ハブに作用的に結合するプーリ・駆動ベルトシステムとを備え、前記プーリ・駆動ベルトシステムは、
駆動ベルトであって、前記駆動ベルトは長手方向に間隔をあけて配置された複数の内側ラグを備え、各ラグが各ラグを第1および第2のラグ片に分割する整列溝を有する駆動ベルトと、
前記駆動ベルトの内面に係合するように構成された第1のプーリを備え、前記第1のプーリは、
回転軸の周りに回転するために自転車クランクセットに連結するように構成されたフレームであって、反対側の側面を備えた円形外側リムを有するフレームと、
前記リムの径方向および軸方向に延びる複数の周囲歯であって、前記駆動ベルトの幅に少なくとも等しい歯幅だけ軸方向に延び、各歯が前記駆動ベルトの隣接する内側ラグの間に受容されるように構成された複数の周囲歯と、
前記駆動ベルトの内面に係合するように構成された第2のプーリとを備え、前記第2のプーリは、
回転軸の周りの回転のために前記自転車の車輪のハブに連結するように構成されたフレームであって、反対側の側面を備えた円形外側リムを有するフレームと、
前記リムの径方向および軸方向に延びる複数の周囲歯であって、前記駆動ベルトの幅に少なくとも等しい歯幅だけ軸方向に延び、各歯が前記駆動ベルトの隣接する内側ラグの間で受容されるように構成された複数の周囲歯とを備え、
前記第1および第2のプーリの少なくとも1つは、隣接する周囲歯の間に延びる整列フランジをさらに備え、前記整列フランジは前記整列溝内に受容されるように構成される
自転車。
【請求項29】
駆動ベルトとともに用いられるプーリであって、前記駆動ベルトが長手方向に間隔をあけて配置された複数の内側ラグを備え、各内側ラグが各内側ラグを第1および第2ラグ片に分割し、前記プーリは、
回転軸の周りに回転するように構成されたフレームであって、反対側の側面を有する円形外側リムを有するフレームと、
前記リムの径方向および軸方向に延びる複数の周囲歯であって、各歯が前記駆動ベルトの幅に少なくとも等しい歯幅を有し、各歯が前記駆動ベルトの隣接する内側ラグの間で受容されるように構成された複数の周囲歯と、
隣接する周囲歯の間に延びる整列フランジであって、前記整列溝内に受容されるように構成され、かつ前記周囲歯よりも前記回転軸から径方向に延びない整列フランジとを備える
駆動ベルトとともに用いられるプーリ。
【請求項30】
前記外側リムの少なくとも1つの反対側の側面と前記整列フランジとの間を延びる破片排出路をさらに備え、前記破片排出路が前記外側リムの少なくとも1つの反対側の側面と前記整列フランジとの間において障害物がない請求項29に記載の駆動ベルトとともに用いられるプーリ。
【請求項31】
整列フランジが、丸みをつけられた末端部まで径方向に延びるにしたがって実質的に一定である幅を有する請求項29に記載の駆動ベルトとともに用いられるプーリ。
【請求項32】
前記整列フランジが前記歯の幅の1/3よりも小さい幅を有する請求項29に記載の駆動ベルトとともに用いられるプーリ。
【請求項33】
前記整列フランジが前記歯の幅の1/4よりも小さい幅を有する請求項29に記載の駆動ベルトとともに用いられるプーリ。
【請求項34】
前記整列フランジが前記歯の幅の1/8よりも小さい幅を有する請求項29に記載の駆動ベルトとともに用いられるプーリ。
【請求項35】
前記整列フランジが前記歯の幅の1/10よりも小さい幅を有する請求項29に記載の駆動ベルトとともに用いられるプーリ。
【請求項36】
自転車のための自転車駆動ベルトシステム用ベルトであって、前記ベルトは、
前記ベルトの幅だけ延びる、長手方向に間隔をあけて配置された複数の内側ラグを備え、各ラグが前記ラグを第1および第2ラグ片に分割する整列溝を有し、前記整列溝が前記ベルトの幅の1/3よりも小さい幅を有する
ベルト。
【請求項37】
前記ベルトが約11mmの幅を有する請求項36に記載のベルト。
【請求項38】
前記整列溝が約1−2mmの間の幅を有する請求項37に記載のベルト。
【請求項39】
下記のベルトと第1および第2のプーリのうちの少なくとも2つを備える自転車用キットであって、
駆動ベルトであって、前記駆動ベルトは長手方向に間隔をあけて配置された複数の内側ラグを備え、各ラグが各ラグを第1および第2のラグ片に分割する整列溝を有し、整列溝が整列溝深さを有する駆動ベルトと、
第1および第2のプーリであって、前記第1および第2のプーリの各々は前記駆動ベルトの内面に係合するように構成され、前記第1および第2のプーリの少なくとも1つは、
回転軸の周りに回転するように構成されたフレームであって、反対側の側面を有する円形外側リムを有するフレームと、
前記リムの径方向および軸方向に延びる複数の周囲歯であって、各歯が前記回転軸に平行な幅を有し、各歯が前記駆動ベルトの隣接する内側ラグの間で受容されるように構成された複数の周囲歯と、
隣接する周囲歯の間において径方向に延びる整列フランジであって、前記整列溝内に受容されるように構成され、かつ前記周囲歯よりも前記回転軸から径方向に延びない整列フランジとを備え、
前記周囲歯と前記整列フランジと前記整列溝は、前記整列溝内に受容された前記整列フランジにより、前記駆動ベルトが前記周囲歯の上に乗るように構成される
自転車用キット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−502548(P2013−502548A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525759(P2012−525759)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/047088
【国際公開番号】WO2011/028648
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(504005091)ザ ゲイツ コーポレイション (103)
【Fターム(参考)】