ホームネットワークシステム
【課題】屋内情報端末に対して接続された携帯端末のユーザに対応する映像を録画サーバから取得して屋内情報端末で表示するように構成することにより、ユーザの利便性とセキュリティを向上させたホームネットワークシステムを提供する。
【解決手段】録画予約に基づいて録画サーバ4に携帯電話機9を所持するユーザ毎に対応付けて映像を記憶させ、屋内情報端末6〜8から記憶された番組映像の閲覧要求があった場合には、屋内情報端末6〜8に接続されている携帯電話機9のユーザが対応付けられた番組映像を録画サーバ4から取得して屋内情報端末6〜8で表示するように構成する。
【解決手段】録画予約に基づいて録画サーバ4に携帯電話機9を所持するユーザ毎に対応付けて映像を記憶させ、屋内情報端末6〜8から記憶された番組映像の閲覧要求があった場合には、屋内情報端末6〜8に接続されている携帯電話機9のユーザが対応付けられた番組映像を録画サーバ4から取得して屋内情報端末6〜8で表示するように構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信された映像を記憶する録画サーバと、録画サーバに記憶された映像をユーザに閲覧可能にした屋内情報端末と、から構成されるホームネットワークシステムに関し、特に、屋内情報端末に対して接続された携帯端末のユーザに対応する映像を録画サーバから取得して屋内情報端末で表示するように構成することにより、ユーザの利便性とセキュリティを向上させたホームネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハイビジョン放送などが導入され、放送局から送信されるテレビ画像データのデジタル化がなされるようになってきた。また、送信されるテレビ画像データを録画する際の録画システムにおいても、従来のアナログデータにより記憶するテープカセット方式からデジタルデータにより記憶するDVD、ハードディスクドライブ(HDD)方式が一般的になりつつある。
更に、上記のデジタルデータ方式の録画システムにおいて、現在は各部屋に設置された録画装置(ハードディスクレコーダ等)によってそれぞれ録画するように構成されている。しかし、より利便性を向上させる為に、一の録画用のサーバを家屋内に配置して当該サーバで一括して録画を行い、各部屋に閲覧用の端末を配置することにより各人がサーバに録画されたテレビ画像データを閲覧可能に構成することが望ましい。
【0003】
その一方で、携帯電話機等の携帯端末は、単なる音声通話用の道具から、メッセージの送受信やインターネットのウェブブラウザなどの情報端末として用途が広がっている。また、近年では携帯端末の普及率が非常に高く、ユーザは携帯端末を常に持ち歩いて外出することが一般である。そこで、従来より前記録画システムに対して携帯端末を適用した新たな録画システムについて提案されている。例えば、特開2001−238157号公報には、携帯端末を用いてユーザが選択した番組の番組コード及び転送先コードをビデオサーバに送信することにより、外出先から放送番組の録画予約を行う予約システムについて記載されている。
【特許文献1】特開2001−238157号公報(第6頁〜第8頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記サーバにより一括の録画を行う録画システムでは、閲覧用の端末を操作すればサーバに録画されたテレビ画像データを誰もが閲覧することが可能となっており、セキュリティ面において脆弱となっていた。
また、閲覧用の端末を操作するユーザに関わらず、全てのユーザが録画操作を行ったテレビ画像データを閲覧することが可能となるので、他のユーザがどのようなテレビ画像データの録画を行ったのかを把握することが可能となってしまう。従って、プライバシーを著しく侵害することとなるとともに、特定のユーザ(例えば、子供)に閲覧させたくないテレビ画像データを録画した場合には、その閲覧を防止することができなかった。
【0005】
本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、録画サーバに記憶させた映像を特定ユーザ以外の他のユーザに閲覧させることなく、録画サーバで一括して録画を行う録画システムを用いた場合であってもプライバシーの保護が可能となるとともに、ユーザの利便性を向上させたホームネットワークシステムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため請求項1に係るホームネットワークシステムは、配信センタ(例えば、放送局2)から配信された映像信号を受信するとともに受信した映像信号に基づく映像を記憶する録画サーバ(例えば、録画サーバ4)と、前記録画サーバに接続され、ユーザが前記録画サーバに記憶された映像の閲覧を行う屋内情報端末(例えば、屋内情報端末6〜8)と、前記屋内情報端末に接続される携帯端末(例えば、携帯電話機9)と、を有するホームネットワークシステム(例えば、ホームネットワークシステム1)であって、前記録画サーバは前記携帯端末を所持するユーザに対応付けて映像を記憶し、前記携帯端末は当該携帯端末を所持するユーザを識別する識別情報(例えば、ユーザID)を記憶する識別情報記憶手段(例えば、メモリ72)を備え、前記屋内情報端末は、前記携帯端末と接続する接続手段(例えば、接続コネクタ14)と、前記識別情報記憶手段に記憶された識別情報に基づいて接続されている前記携帯端末のユーザに対応する映像を前記録画サーバから取得する対応映像取得手段(例えば、CPU71、S28)と、前記対応映像取得手段により取得された映像を表示する対応映像表示手段(例えば、ディスプレイ60)と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係るホームネットワークシステムは、請求項1に記載のホームネットワークシステム(例えば、ホームネットワークシステム1)であって、前記屋内情報端末(例えば、屋内情報端末6〜8)は、前記接続手段(例えば、接続コネクタ14)に接続されている前記携帯端末(例えば、携帯電話機9)のユーザに対応する映像を特定する映像特定情報(例えば、番組のタイトル)を前記録画サーバから取得する特定情報取得手段(例えば、CPU71、S24)と、前記対応映像取得手段により取得された映像特定情報を表示する特定情報表示手段(例えば、ディスプレイ60)と、を備えることを特徴とする。
ここで、「映像特定情報」とは映像の内容や種類等を特定する為の情報であれば良く、例えば、映像のタイトル、プロローグの映像、録画サーバに記憶された日時、映像を製作した製作会社等が該当する。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係るホームネットワークシステムは、録画サーバに対して携帯端末を所持するユーザ毎に対応付けて映像を記憶させ、屋内情報端末に接続されている携帯端末のユーザが対応付けられた映像を録画サーバから取得して屋内情報端末で表示するように構成するので、録画サーバに記憶させた映像を特定ユーザ以外の他のユーザに閲覧させることを防止できる。従って、録画サーバで一括して録画を行う録画システムを用いた場合であっても、各ユーザのプライバシーの保護が可能となる。
また、子供等に閲覧させたくない映像を録画サーバに記憶させた場合であっても、それらのユーザへの閲覧を防止することができるので、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【0009】
また、請求項2に係るホームネットワークシステムでは、録画サーバに対して携帯端末を所持するユーザ毎に対応付けて映像を記憶させ、屋内情報端末に接続されている携帯端末のユーザが対応付けられた映像を特定する映像特定情報を録画サーバから取得して屋内情報端末で表示するように構成するので、各ユーザは録画サーバに記憶された映像の内、自分が閲覧を行うことが可能な映像を容易に把握することが可能となる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係るホームネットワークシステムについて具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るホームネットワークシステム1の概略構成について図1及び図2に基づき説明する。図1は本実施形態に係るホームネットワークシステム1の概略構成を示す図、図2は本実施形態に係るホームネットワークシステム1の内、特に家屋内に設けられた一の部屋に係る構成について示した図である。
【0011】
図1に示すように、本実施形態に係るホームネットワークシステム1は、配信センタである放送局2から送信された放送信号を受信する受信アンテナ3と、受信アンテナ3により受信した放送信号(映像信号と音声信号とから構成される)をデコード処理するとともにデコード処理された映像データ及び音声データを記録する録画サーバ4と、録画サーバ4にLAN(Local Area Network)等の通信回線を介して接続された複数台(本実施形態では3台)の屋内情報端末6〜8と、屋内情報端末6〜8に対して接続される携帯電話機9とから基本的に構成されている。また、録画サーバ4及び屋内情報端末6〜8は家屋10内に配置されており、特に屋内情報端末6〜8は家屋10内に形成された各部屋11〜13に対してそれぞれ配置されている。
【0012】
ここで、放送局2は映像信号及び音声信号からなるアナログ又はデジタル放送信号を中継局や放送衛星を介して各家庭に配信する配信センタである。尚、放送信号の配信方法としては光ファイバやADSL等のインターネット回線や、ケーブルテレビのケーブル回線等を使用して配信することとしても良い。
【0013】
また、受信アンテナ3は放送局2から配信される放送信号を受信するアンテナであり、放送信号の種類に応じて、アナログ放送受信アンテナ、デジタル放送受信アンテナ、パラボナアンテナ等が使用される。
【0014】
また、録画サーバ4はユーザが屋内情報端末6〜8のキーボードやマウス等を用いて設定した録画予約(録画御行う日時やチャンネルの設定)に基づいて、放送局2から配信された放送信号を録画予約を行ったユーザに対応付けてハードディスクドライブやDVD等の記憶媒体に記憶する記憶手段である。
【0015】
また、屋内情報端末6〜8はパーソナルコンピュータ(以下、PCという)が用いられ、キーボードやマウス等によって録画サーバ4で録画を行う番組の録画予約を可能とするとともに、録画サーバ4で録画した番組映像の閲覧を行うことが可能となっている。また、屋内情報端末6〜8には携帯電話機9を接続し、通信を行う為の接続コネクタ14が設けられており、録画サーバ4で予め登録された適正なユーザが所有する携帯電話機9が接続されることによって、接続された屋内情報端末6〜8及び屋内情報端末6〜8が設置された部屋11〜13の電源がON可能な状態となる。一方、接続コネクタ14から携帯電話機9が切断されると、接続されていた屋内情報端末6〜8及び屋内情報端末6〜8が設置された部屋11〜13の電源が自動的にOFFされる。
【0016】
ここで、図2では特に屋内情報端末6が設置された部屋11内のホームネットワークシステム1の構成を示した図である。図2に示すように屋内情報端末6には部屋11の電力供給をコントロールする配電盤21が接続されている。ここで、配電盤21は部屋11に供給される電源のON又はOFFを切り替える切換手段であり、部屋11に設置された家電製品である電灯22、エアコン23、電子レンジ24に対する電力の供給状態を“電源をONすることが可能な通電状態”と、“電源をONすることができない(電源がOFFとなる)絶縁状態”との間で可変することが可能となっている。
従って、屋内情報端末6は、接続コネクタ14に対して携帯電話機9が接続された場合に、配電盤21に部屋11に設置された家電製品を通電状態とすることにより、各家電製品の電源をユーザがONすることが可能となる。一方、接続コネクタ14から携帯電話機9が切断された場合に、配電盤21に部屋11に設置された家電製品を絶縁状態とすることにより、家電製品の電源を自動的にOFFすることが可能となる。
【0017】
また、携帯電話機9は屋内情報端末6〜8の接続コネクタ14に接続する為の接続端子を有しており、屋内情報端末6〜8に接続されることによって屋内情報端末6〜8は携帯電話機9に記憶されたユーザIDから接続された携帯電話機9を所持するユーザを特定することが可能となる。そして、屋内情報端末6〜8は、録画サーバ4に記憶された番組映像の内、特定されたユーザが対応付けられた番組映像のタイトル一覧及び番組映像を当該携帯電話機9が接続された屋内情報端末6〜8で閲覧可能とする。更に、携帯電話機9に内蔵されるCPUは、後述するように屋内情報端末6〜8に接続されることによって屋内情報端末6〜8と共用されるように構成されている。
【0018】
次に、ホームネットワークシステム1を構成する録画サーバ4の構成について図3を用いて詳細に説明する。図3はホームネットワークシステム1を構成する録画サーバ4の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、録画サーバ4はデータバスBUSにCPU31と、メモリ32と、ユーザの操作を受け付けるマウスやキーボード等からなる操作部33と、受信アンテナ3からを介して放送信号を受信するチューナ受信部34と、チューナ受信部34で受信した音声信号をデコード処理するとともに記録された音声データをエンコード処理する音声処理部35と、チューナ受信部34で受信した映像信号をデコード処理するとともに記録された映像データをエンコード処理する映像処理部36と、デコード処理された音声信号及び映像信号等を記録する為のハードディスクやDVDからなる記録デバイス37と、音声処理部35でデコード処理された音声信号を出力する音声出力部38と、映像処理部36でデコード処理された映像信号を出力する映像出力部39と、音声出力部38によって出力された音声信号を変換して音声を出力するスピーカ40と、映像出力部39によって出力された映像信号を変換して映像を表示するディスプレイ41と、屋内情報端末6〜8との間で信号の送受信を行う通信I/F(インターフェイス)42とが接続されることにより構成されている。
【0019】
ここで、CPU31は、メモリ32に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行する制御手段であり、当該動作に応じて各回路部を制御する。
【0020】
また、記録デバイス37には番組予約領域37Aと録画領域37Bとユーザ情報記憶領域37Cとが設けられている。
先ず、番組予約領域37Aについて説明すると、番組予約領域37Aには屋内情報端末6〜8から送信された録画予約が記憶される。図4は記録デバイス37に設けられた番組予約領域37Aを示した図である。
図4に示すように、番組予約領域37Aには録画を開始する録画開始時刻と、録画を終了する録画終了時刻と、録画対象となる放送番組のチャンネルと、番組のタイトルと、録画する際の画質を特定する録画モードと、録画した番組映像に対応付けるユーザ名とが記憶されている。尚、各項目は基本的に屋内情報端末6〜8からの送信情報に基づいて記憶されるが、タイトルに関しては予めダウンロードしたテレビ番組表と録画時間とに基づいて自動的に記憶するようにしても良い。また、ユーザ名に関しては録画予約を行った際に録画予約を行った屋内情報端末6〜8に接続されている携帯電話機9に記憶されるユーザIDから録画予約を行ったユーザを特定し、自動的に記憶される。
そして、録画サーバ4は番組予約領域37Aに記憶された内容に従って、受信した放送信号に基づいて番組映像を録画領域37Bに対して記録する。また、記憶した番組映像に対して当該番組映像の録画予約を行ったユーザを対応付ける。
【0021】
次に、録画領域37Bについて説明すると、録画領域37Bには番組予約領域37Aに記憶された情報に基づいて録画された番組映像に関する情報が記憶される。図5は記録デバイス37に設けられた録画領域37Bを示した図である。
図5に示すように、録画領域37Bには放送局2から配信された映像信号をデコード処理した番組映像に係る映像データと、放送局2から配信された音声信号をデコード処理した番組映像に係る音声データと、録画が開始された録画開始時刻と、録画が終了された録画終了時刻と、録画対象となった放送番組のチャンネルと、番組映像を特定する番組のタイトルと、録画された画質を特定する録画モードと、録画した番組映像に対応付けられたユーザ名とが記憶されている。
そして、録画サーバ4は屋内情報端末6〜8から要求があった場合に、所定のユーザに対応付けられたタイトルの一覧や、所定のユーザに対応付けられた映像データ及び音声データをエンコード処理して屋内情報端末6〜8に対して送信する。
【0022】
次に、ユーザ情報記憶領域37Cについて説明すると、ユーザ情報記憶領域37Cには屋内情報端末6〜8を使用する適正なユーザに関するユーザ情報が記憶される。図6は記録デバイス37に設けられたユーザ情報記憶領域37Cを示した図である。
図6に示すように、ユーザ情報記憶領域37Cにはユーザを識別するユーザIDとユーザ名とがそれぞれ記憶されている。尚、ユーザID及びユーザ名は、ユーザが所持する携帯電話機9を録画サーバ4に接続した状態でユーザ名を入力させることによりそれぞれ記憶される。
そして、録画サーバ4は屋内情報端末6〜8から接続された携帯電話機9のユーザIDが送信された場合に、接続された携帯電話機9を所持するユーザがユーザ情報記憶領域37Cに記憶されている適正なユーザであるか否かを判定する。その後、適正なユーザである場合には当該ユーザが対応付けられた映像データ及び音声データを録画領域37Bから抽出して屋内情報端末6〜8に送信する。
【0023】
次に、ホームネットワークシステム1を構成する屋内情報端末6〜8及び屋内情報端末6〜8に接続される携帯電話機9の構成について図7を用いて詳細に説明する。尚、屋内情報端末6〜8は基本的に同一の構成を有している。従って、以下では屋内情報端末6を例に挙げて説明することとし、他の屋内情報端末7、8に関する説明は省略する。図7はホームネットワークシステム1を構成する屋内情報端末6及び屋内情報端末6に接続される携帯電話機9の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、屋内情報端末6はデータバスBUSに、メモリ51と、ユーザの操作を受け付けるマウスやキーボード等からなる操作部52と、録画サーバ4との間で信号の送受信を行うとともに配電盤21に対して部屋11の電気の通電状態を切り替える切換信号を送信する通信I/F(インターフェイス)53と、録画サーバ4から送信された音声信号をデコード処理する音声処理部54と、録画サーバ4から送信された映像信号をデコード処理する映像処理部55と、各種のプログラムが記録されるハードディスクドライブ(HDD)56と、音声処理部54でデコード処理された音声信号を出力する音声出力部57と、映像処理部55でデコード処理された映像信号を出力する映像出力部58と、音声出力部57によって出力された音声信号を変換して音声を出力するスピーカ59と、映像出力部58によって出力された映像信号を変換して映像を表示するディスプレイ60と、携帯電話機9を接続する接続端子を備えた接続コネクタ14とが接続されることにより構成されている。
【0024】
一方、携帯電話機9はデータバスBUSに、CPU71と、携帯電話機9を所持するユーザを特定するユーザID72Aが記憶されたメモリ72と、基地局との間で信号の送受信を行う送受信回路部(RF)73と、送受信回路部73において受信したRF(Radio Frequency)信号をベースバンド信号に変換するとともにベースバンド信号をRF信号に変換するベースバンド処理部74と、マイクロホン75及びスピーカ76とのインターフェイスである入出力部77と、液晶表示パネル等で構成された表示部78及びキーボードやジョグダイヤル等でなる入力操作部79と、接続コネクタ14と接続することにより屋内情報端末6との間で情報の送受信を行う接続端子80とが接続されることにより構成されている。
【0025】
ここで、携帯電話機9に内蔵されるCPU71は、メモリ72に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行する携帯電話機9の制御手段であるとともに、接続コネクタ14に対して接続端子80が接続された場合には屋内情報端末6のメモリ51やHDD56に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行する屋内情報端末6の制御手段でもあり、当該動作に応じて各回路部を制御する。
【0026】
上記の構成からなる屋内情報端末6及び携帯電話機9では、携帯電話機9が接続コネクタ14に接続されると、屋内情報端末6及び部屋11の電源がON可能な状態となり、屋内情報端末6の電源スイッチ(図示せず)が押下されることに基づいて電源がONされる。そして、電源がONされた屋内情報端末6は接続された携帯電話機9のCPU71を共用して以下の処理を行う。
先ず、操作部52の操作に基づいて録画予約が行われた場合には、録画を開始する録画開始時刻と、録画を終了する録画終了時刻と、録画対象となる放送番組のチャンネルと、番組のタイトルと、録画する際の画質を特定する録画モードとが、携帯電話機9のメモリ72から読み出したユーザID72Aとともに録画サーバ4に対して送信される。
一方、操作部52の操作に基づいて録画された番組映像の閲覧を行う場合には、先ず携帯電話機9のメモリ72から読み出したユーザID72Aが録画サーバ4に送信される。それに応じて、録画サーバ4からユーザID72Aによって特定されるユーザに対応付けられた録画映像のタイトルの一覧が屋内情報端末6に送信され、ディスプレイ60に表示される。そして、表示されたタイトルからユーザが選択したタイトルの番組映像が録画サーバ4から更に送信され、屋内情報端末6で当該番組映像を閲覧することが可能となる。
【0027】
続いて、前記構成を有するホームネットワークシステム1の屋内情報端末6〜8が実行する電源供給切換処理プログラムについて図8に基づき説明する。ここで、電源供給切換処理プログラムは、一定時間間隔毎、例えば4ms毎に実行され、屋内情報端末6〜8に対する携帯電話機9の接続状態に基づいて、屋内情報端末6〜8及び屋内情報端末6〜8が設置された部屋11〜13の電源の供給状態を切り替える処理プログラムである。図8は本実施形態に係るホームネットワークシステム1の屋内情報端末6〜8が携帯電話機9のCPU71を共用して実行する電源供給切換処理プログラムのフローチャートである。
【0028】
先ず、電源供給切換処理プログラムにおいてCPU71は、ステップ(以下、Sとする)1で、携帯電話機9が屋内情報端末6〜8の接続コネクタ14に対して接続されたか否かを判定する。
【0029】
そして、携帯電話機9が接続されたと判定した場合(S1:YES)には、CPU71は屋内情報端末6〜8に接続された携帯電話機9のメモリ72からユーザID72Aを読み出す(S2)。
【0030】
続いて、S3ではCPU71は、前記S2で読み出したユーザID72Aと録画サーバ4から取得したユーザ情報記憶領域37Cに記憶されたユーザ情報とに基づいて、接続された携帯電話機9を所有するユーザが予め録画サーバ4に登録された適正なユーザであるか否かが判定される。
【0031】
そして、適正なユーザでないと判定された場合(S3:NO)には当該電源供給切換処理プログラムを終了する一方、適正なユーザであると判定された場合(S3:YES)には、携帯電話機9が接続された屋内情報端末6〜8の電源を電源スイッチの押下に基づいてON可能な状態とする(S4)。更に、配電盤21(図2参照)に対して部屋11〜13の電源供給を開始する信号を送信することにより、部屋11〜13に設置された各家電製品の電源をON可能な通電状態とする。
【0032】
一方、携帯電話機9が既に接続されていると判定した場合(S1:NO)には、続いてS5において携帯電話機9が屋内情報端末6〜8から切断されるか否かが判定される。その結果、携帯電話機9が屋内情報端末6〜8から切断されると判定された場合(S5:YES)には、CPU71は携帯電話機9が切断される屋内情報端末6〜8の電源を自動的にOFFの状態とする(S6)。更に、配電盤21(図2参照)に対して部屋11〜13の電源供給を終了する信号を送信することにより、部屋11〜13に設置された各家電製品の電源を絶縁状態とし、電源がONされていた家電製品の電源を自動的にOFFする。
一方、携帯電話機9が屋内情報端末6〜8から切断されないと判定された場合(S5:NO)には、当該電源供給切換処理プログラムを終了する。
【0033】
次に、図9に基づいてホームネットワークシステム1の録画サーバ4及び屋内情報端末6〜8が実行する録画予約処理プログラムについて図9に基づき説明する。ここで、録画予約処理プログラムは、屋内情報端末6〜8による所定の操作に基づいて、録画サーバ4に対して新たな録画予約を記憶させるプログラムである。図9は本実施形態に係るホームネットワークシステム1の録画サーバ4のCPU31又は屋内情報端末6〜8が携帯電話機9のCPU71を共用して実行する録画予約処理プログラムのフローチャートである。
【0034】
先ず、図9を用いて屋内情報端末6〜8がCPU71を共用して実行する録画予約処理プログラムについて説明する。録画予約処理プログラムにおいて、CPU71は屋内情報端末6〜8に接続された携帯電話機9のメモリ72からユーザID72Aを読み出す(S11)。
【0035】
その後、S12においてCPU71は録画予約入力処理を行う。具体的に録画予約入力処理では、ディスプレイ60に録画予約入力画面を表示させ、ユーザによる操作部52の操作に基づいて、録画を開始する録画開始時刻と、録画を終了する録画終了時刻と、録画対象となる放送番組のチャンネルと、番組のタイトルと、録画する際の画質を特定する録画モードとをそれぞれ入力することにより行われる。
【0036】
次に、S13でCPU71は通信I/F53を介し、録画サーバ4に対して前記S11で読み出したユーザIDと前記S12で入力された録画予約内容とを送信する。
【0037】
続いて、図9を用いて録画サーバ4のCPU31が実行する録画予約処理プログラムについて説明すると、CPU31はS111において、前記S13で屋内情報端末6〜8から送信された予約録画内容とユーザIDとを受信する。
【0038】
その後、CPU31はS112で、受信したユーザIDとユーザ情報記憶領域37Cに記憶されたユーザ情報とに基づいて、録画予約を行った屋内情報端末6〜8に接続された携帯電話機9を所持するユーザを特定する。
【0039】
次に、S113ではCPU31は前記S111で受信した録画予約内容と前記S112で特定したユーザとに基づいて、番組予約領域37Aに新たな録画予約を記録する。具体的には、録画を開始する録画開始時刻と、録画を終了する録画終了時刻と、録画対象となる放送番組のチャンネルと、番組のタイトルと、録画する際の画質を特定する録画モードとをユーザ名に対応付けて記憶する(図4参照)。その後、当該録画予約処理プログラムを終了する。
【0040】
次に、図10に基づいてホームネットワークシステム1の録画サーバ4及び屋内情報端末6〜8が実行する映像閲覧処理プログラムについて図10に基づき説明する。ここで、映像閲覧処理プログラムは、屋内情報端末6〜8による所定の操作に基づいて、録画サーバ4に記憶された番組映像の内、閲覧を行うユーザに対応した番組映像を屋内情報端末6〜8に対して送信し、閲覧させるプログラムである。図10は本実施形態に係るホームネットワークシステム1の録画サーバ4のCPU31又は屋内情報端末6〜8が携帯電話機9のCPU71を共用して実行する映像閲覧処理プログラムのフローチャートである。
【0041】
先ず、図10を用いて屋内情報端末6〜8がCPU71を共用して実行する映像閲覧処理プログラムについて説明する。映像閲覧処理プログラムにおいて、CPU71はユーザによる操作部52の操作に基づいて録画サーバ4に録画された録画番組を閲覧する所定の操作が行われたか否かを判定する(S21)。
【0042】
そして、ユーザによる操作部52の操作に基づいて録画サーバ4に録画された録画番組を閲覧する所定の操作が行われたと判定した場合(S21:YES)には、S22へと移行する一方、所定の操作が行われていないと判定された場合(S21:NO)には、所定の操作が行われるまで待機する。
【0043】
S22では、CPU71は屋内情報端末6〜8に接続された携帯電話機9のメモリ72からユーザID72Aを読み出す。その後、S23においてCPU71は通信I/F53を介し、録画サーバ4に対して前記S22で読み出したユーザIDを送信する。
【0044】
次に、S24では録画サーバ4から送信されたタイトルの一覧を受信し、ディスプレイ60に表示する(S25)。ここで、録画サーバ4から送信されるタイトルの一覧は、録画サーバ4に現在録画されている番組映像の内、特に閲覧要求を行った屋内情報端末6〜8に接続されている携帯電話機9を所持するユーザが対応付けられた番組映像のタイトルの一覧が送信される。例えば、録画サーバ4の録画領域37Bに対して図5に示す番組映像が記憶されている場合において、ユーザAが屋内情報端末6〜8を用いて閲覧要求を行った場合には、『□□ニュース』と『△○講座』の番組映像のタイトルがそれぞれ送信される。また、ユーザBが屋内情報端末6〜8を用いて閲覧要求を行った場合には、『○×アニメ』と『△△ストーリー』と『××な世界』と『モーニング△○』の番組映像のタイトルがそれぞれ送信される。また、ユーザCが屋内情報端末6〜8を用いて閲覧要求を行った場合には、『○×紀行』の番組映像のタイトルが送信される。
【0045】
以下に図11を用いて特にユーザBが対応付けられた番組映像のタイトルが送信された場合にディスプレイ60に表示されるタイトル一覧画面81の一例について説明する。図11は屋内情報端末6〜8のディスプレイ60に表示されるタイトル一覧画面81について示した図である。
図11に示すように、タイトル一覧画面81には録画が開始された録画開始時刻と、録画対象となった放送番組のチャンネルと、番組のタイトルとが示されたタイトル表示部82が上下方向に複数個並んで配置され、更にタイトル表示部82の外周には選択カーソル83が表示される。
そして、ユーザが操作部52を用いて選択カーソル83を上下方向に移動させ、決定ボタン(図示せず)を押下することによって、閲覧を希望する希望するタイトルを選択することが可能となっている。
【0046】
次に、S26ではCPU71はタイトル一覧画面81に表示されたタイトルからいずれかのタイトルが選択されたか否かが操作部52の操作情報に基づいて判定される。その結果、いずれかのタイトルが選択されたと判定された場合(S26:YES)にはS27へと移行する一方、いずれのタイトルも選択されていないと判定された場合(S26:NO)には、いずれかのタイトルの選択が行われるまで待機される。
【0047】
続いて、S27ではタイトル一覧画面81でユーザが選択したタイトルの情報が録画サーバ4に送信される。その後、S28では録画サーバ4から送信された映像信号及び音声信号を受信し、受信した各信号をデコード処理した番組映像をディスプレイ60に表示する。それによって、録画サーバ4に記録された番組映像の内、閲覧要求を行ったユーザが対応付けられた番組映像であって、且つユーザの希望する番組映像を屋内情報端末6〜8で閲覧することが可能となる。
【0048】
次に、録画サーバ4のCPU31が実行する映像閲覧処理プログラムについて説明すると、CPU31はS121において、前記S23で屋内情報端末6〜8から送信されたユーザIDとを受信する。
【0049】
その後、CPU31はS122で、受信したユーザIDとユーザ情報記憶領域37Cに記憶されたユーザ情報とに基づいて、閲覧要求を行った屋内情報端末6〜8に接続された携帯電話機9を所持するユーザを特定する。
【0050】
次に、S123ではCPU31は前記S122で特定したユーザに基づいて、録画領域37Bに記録された番組映像から特定したユーザが対応付けられた番組映像のタイトルを抽出する。例えば、録画サーバ4の録画領域37Bに対して図5に示す番組映像が記憶されている場合において、ユーザAが屋内情報端末6〜8を用いて閲覧要求を行った場合には、『□□ニュース』と『△○講座』の番組映像のタイトルがそれぞれ抽出される。また、ユーザBが屋内情報端末6〜8を用いて閲覧要求を行った場合には、『○×アニメ』と『△△ストーリー』と『××な世界』と『モーニング△○』の番組映像のタイトルがそれぞれ抽出される。また、ユーザCが屋内情報端末6〜8を用いて閲覧要求を行った場合には、『○×紀行』の番組映像のタイトルが抽出される。
【0051】
次に、S124ではCPU31は前記S123で抽出した番組映像のタイトルの一覧を屋内情報端末6〜8に対して送信する。その後、S125では屋内情報端末6〜8からユーザが選択したタイトルの情報を受信する。
【0052】
そして、S126でCPU31は、前記S125で受信したタイトルの映像データ及び音声データを録画領域37Bから抽出する。その後、抽出した映像データ及び音声データをエンコード処理した後に屋内情報端末6〜8に対して送信する。その後、当該映像閲覧処理プログラムを終了する。
【0053】
以上説明した通り本実施形態に係るホームネットワークシステム1では、録画予約に基づいて録画サーバ4に携帯電話機9を所持するユーザ毎に対応付けて映像を記憶させ、屋内情報端末6〜8から記憶された番組映像の閲覧要求があった場合には、屋内情報端末6〜8に接続されている携帯電話機9のユーザが対応付けられた番組映像を録画サーバ4から取得して屋内情報端末6〜8で表示する(S28、S29)ので、録画サーバ4に記憶させた番組映像を特定ユーザ以外の他のユーザに閲覧させることを防止できる。従って、録画サーバ4で一括して録画を行う録画システムを用いた場合であっても、各ユーザのプライバシーの保護が可能となる。
また、子供等に閲覧させたくない番組映像を録画サーバ4に記憶させた場合であっても、それらのユーザへの閲覧を防止することができるので、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
また、屋内情報端末6〜8から閲覧要求があった場合には、屋内情報端末6〜8に接続されている携帯電話機9のユーザが対応付けられた番組映像のタイトルを録画サーバ4から取得して屋内情報端末6〜8で表示する(S24、S25)ので、各ユーザは録画サーバに記憶された映像の内、自分が閲覧を行うことが可能な映像を容易に把握することが可能となる。従って、ユーザの利便性が向上する。
また、家屋10内の各部屋11〜13に設置された屋内情報端末6〜8に対して携帯電話機9を接続することにより、接続された屋内情報端末6〜8と屋内情報端末6〜8が設置された部屋の電源がON可能な状態へと切り換わる(S4)とともに、携帯電話機9が屋内情報端末6〜8から切断されることにより、接続されていた屋内情報端末6〜8と屋内情報端末6〜8が設置された部屋の電源が自動的にOFFされる(S6)ので、携帯電話機9を所持する特定のユーザ以外では録画サーバ4に記憶された番組映像の閲覧をすることができなくなる。従って、不特定多数の者に録画サーバ4に記憶された番組映像を閲覧される虞がなく、セキュリティ面が強化される。また、携帯電話機9を接続した状態でのみ屋内情報端末6〜8の電源をONすることが可能となるので、不必要な状況下で電源がONされることがなく、節電効果が向上する。
また、録画サーバ4に記憶された番組映像の閲覧を行う屋内情報端末6〜8に対して携帯電話機9が切断される際に、接続されていた屋内情報端末6〜8に供給される電源をOFFする(S6)ので、ユーザが番組映像の閲覧を終了した後でも電源がONされた状態が継続する虞がない。従って、ユーザによる電源の切り忘れを防止し、節電効果が向上する。
また、屋内情報端末6〜8は携帯電話機9に記憶されたユーザIDから適正なユーザの携帯電話機9が接続されたと判定した場合(S3:YES)のみに、屋内情報端末6〜8に供給される電源のONを行うように構成するので、所定の携帯電話機9を所持する特定のユーザ以外では録画サーバ4に記憶された番組映像の閲覧をすることができなくなり、セキュリティ面がより強化される。
また、携帯電話機9を所持する適正なユーザ以外では部屋11〜13に設置された屋内情報端末6〜8を含む各家電製品の電源をONすることができなくなり、セキュリティ面が強化される。また、携帯電話機9を接続した状態でのみ部屋11〜13の電源をONすることが可能となるので、不必要な状況下で各家電製品の電源がONされることがなく、節電効果が向上する。
また、録画サーバ4に記憶された番組映像の閲覧を行う屋内情報端末6〜8に対して携帯電話機9が切断される際に、接続されていた屋内情報端末6〜8の部屋11〜13に供給される電源をOFFする(S6)ので、ユーザが番組映像の閲覧を終了した後でも部屋11〜13に設置された各家電製品の電源がONされた状態が継続する虞がない。従って、ユーザによる家電製品の電源の切り忘れを防止し、節電効果が向上する。
更に、屋内情報端末6〜8は携帯電話機9に記憶されたユーザIDから適正なユーザの携帯電話機9が接続されたと判定した場合(S3:YES)のみに、屋内情報端末6〜8が設置された部屋11〜13に供給される電源のONを行うように構成するので、セキュリティ面がより強化される。
【0054】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態に係るホームネットワークシステム1では、配信センタである放送局2から配信される放送信号に基づいて番組映像を録画サーバ4に記憶させることとしていたが、ビデオショップ等からインターネット回線を介して購入した動画を録画サーバ4に記憶し、屋内情報端末6〜8で閲覧可能なように構成しても良い。その場合には、購入した動画を録画サーバ4に記憶させる際に、購入したユーザを対応付けて記憶させることにより、ユーザが自ら購入した動画のみを閲覧可能なように構成することが可能となる。
【0055】
また、本実施形態では携帯電話機9が屋内情報端末6〜8に接続された際に屋内情報端末6〜8や屋内情報端末6〜8が設置された部屋11〜13の電源をONすることが可能なように構成しているが、携帯電話機9が接続された時点で自動的にONされるように構成しても良い。
【0056】
また、録画サーバ4と屋内情報端末6〜8とを双方向に通信可能に接続する回線は有線であっても無線であっても良い。
【0057】
また、本実施形態では携帯電話機9と屋内情報端末6〜8とは接続コネクタ14を用いて双方向に通信可能に接続することとしているが、携帯電話機9と屋内情報端末6〜8とは電波や赤外線を用いた無線通信により双方向に通信可能に接続することとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本実施形態に係るホームネットワークシステムの概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係るホームネットワークシステムの内、特に家屋内に設けられた一の部屋に係る構成について示した図である。
【図3】本実施形態に係るホームネットワークシステムを構成する録画サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態に係る録画サーバの記録デバイスに設けられた番組予約領域を示した図である。
【図5】本実施形態に係る録画サーバの記録デバイスに設けられた録画領域を示した図である。
【図6】本実施形態に係る録画サーバの記録デバイスに設けられたユーザ情報記憶領域を示した図である。
【図7】本実施形態に係るホームネットワークシステムを構成する屋内情報端末及び屋内情報端末に接続される携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図8】本実施形態に係るホームネットワークシステムの屋内情報端末が実行する電源供給切換処理プログラムのフローチャートである。
【図9】本実施形態に係るホームネットワークシステムの録画サーバ又は屋内情報端末が実行する録画予約処理プログラムのフローチャートである。
【図10】本実施形態に係るホームネットワークシステムの録画サーバ又は屋内情報端末が実行する映像閲覧処理プログラムのフローチャートである。
【図11】屋内情報端末のディスプレイに表示されるタイトル一覧画面について示した図である。
【符号の説明】
【0059】
1 ホームネットワークシステム
2 放送局
3 受信アンテナ
4 録画サーバ
6〜8 屋内情報端末
9 携帯電話機
11〜13 部屋
14 接続コネクタ
31 CPU
32 メモリ
37 記録デバイス
37A 番組予約領域
37B 録画領域
37C ユーザ情報記憶領域
71 CPU
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信された映像を記憶する録画サーバと、録画サーバに記憶された映像をユーザに閲覧可能にした屋内情報端末と、から構成されるホームネットワークシステムに関し、特に、屋内情報端末に対して接続された携帯端末のユーザに対応する映像を録画サーバから取得して屋内情報端末で表示するように構成することにより、ユーザの利便性とセキュリティを向上させたホームネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハイビジョン放送などが導入され、放送局から送信されるテレビ画像データのデジタル化がなされるようになってきた。また、送信されるテレビ画像データを録画する際の録画システムにおいても、従来のアナログデータにより記憶するテープカセット方式からデジタルデータにより記憶するDVD、ハードディスクドライブ(HDD)方式が一般的になりつつある。
更に、上記のデジタルデータ方式の録画システムにおいて、現在は各部屋に設置された録画装置(ハードディスクレコーダ等)によってそれぞれ録画するように構成されている。しかし、より利便性を向上させる為に、一の録画用のサーバを家屋内に配置して当該サーバで一括して録画を行い、各部屋に閲覧用の端末を配置することにより各人がサーバに録画されたテレビ画像データを閲覧可能に構成することが望ましい。
【0003】
その一方で、携帯電話機等の携帯端末は、単なる音声通話用の道具から、メッセージの送受信やインターネットのウェブブラウザなどの情報端末として用途が広がっている。また、近年では携帯端末の普及率が非常に高く、ユーザは携帯端末を常に持ち歩いて外出することが一般である。そこで、従来より前記録画システムに対して携帯端末を適用した新たな録画システムについて提案されている。例えば、特開2001−238157号公報には、携帯端末を用いてユーザが選択した番組の番組コード及び転送先コードをビデオサーバに送信することにより、外出先から放送番組の録画予約を行う予約システムについて記載されている。
【特許文献1】特開2001−238157号公報(第6頁〜第8頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記サーバにより一括の録画を行う録画システムでは、閲覧用の端末を操作すればサーバに録画されたテレビ画像データを誰もが閲覧することが可能となっており、セキュリティ面において脆弱となっていた。
また、閲覧用の端末を操作するユーザに関わらず、全てのユーザが録画操作を行ったテレビ画像データを閲覧することが可能となるので、他のユーザがどのようなテレビ画像データの録画を行ったのかを把握することが可能となってしまう。従って、プライバシーを著しく侵害することとなるとともに、特定のユーザ(例えば、子供)に閲覧させたくないテレビ画像データを録画した場合には、その閲覧を防止することができなかった。
【0005】
本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、録画サーバに記憶させた映像を特定ユーザ以外の他のユーザに閲覧させることなく、録画サーバで一括して録画を行う録画システムを用いた場合であってもプライバシーの保護が可能となるとともに、ユーザの利便性を向上させたホームネットワークシステムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため請求項1に係るホームネットワークシステムは、配信センタ(例えば、放送局2)から配信された映像信号を受信するとともに受信した映像信号に基づく映像を記憶する録画サーバ(例えば、録画サーバ4)と、前記録画サーバに接続され、ユーザが前記録画サーバに記憶された映像の閲覧を行う屋内情報端末(例えば、屋内情報端末6〜8)と、前記屋内情報端末に接続される携帯端末(例えば、携帯電話機9)と、を有するホームネットワークシステム(例えば、ホームネットワークシステム1)であって、前記録画サーバは前記携帯端末を所持するユーザに対応付けて映像を記憶し、前記携帯端末は当該携帯端末を所持するユーザを識別する識別情報(例えば、ユーザID)を記憶する識別情報記憶手段(例えば、メモリ72)を備え、前記屋内情報端末は、前記携帯端末と接続する接続手段(例えば、接続コネクタ14)と、前記識別情報記憶手段に記憶された識別情報に基づいて接続されている前記携帯端末のユーザに対応する映像を前記録画サーバから取得する対応映像取得手段(例えば、CPU71、S28)と、前記対応映像取得手段により取得された映像を表示する対応映像表示手段(例えば、ディスプレイ60)と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係るホームネットワークシステムは、請求項1に記載のホームネットワークシステム(例えば、ホームネットワークシステム1)であって、前記屋内情報端末(例えば、屋内情報端末6〜8)は、前記接続手段(例えば、接続コネクタ14)に接続されている前記携帯端末(例えば、携帯電話機9)のユーザに対応する映像を特定する映像特定情報(例えば、番組のタイトル)を前記録画サーバから取得する特定情報取得手段(例えば、CPU71、S24)と、前記対応映像取得手段により取得された映像特定情報を表示する特定情報表示手段(例えば、ディスプレイ60)と、を備えることを特徴とする。
ここで、「映像特定情報」とは映像の内容や種類等を特定する為の情報であれば良く、例えば、映像のタイトル、プロローグの映像、録画サーバに記憶された日時、映像を製作した製作会社等が該当する。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係るホームネットワークシステムは、録画サーバに対して携帯端末を所持するユーザ毎に対応付けて映像を記憶させ、屋内情報端末に接続されている携帯端末のユーザが対応付けられた映像を録画サーバから取得して屋内情報端末で表示するように構成するので、録画サーバに記憶させた映像を特定ユーザ以外の他のユーザに閲覧させることを防止できる。従って、録画サーバで一括して録画を行う録画システムを用いた場合であっても、各ユーザのプライバシーの保護が可能となる。
また、子供等に閲覧させたくない映像を録画サーバに記憶させた場合であっても、それらのユーザへの閲覧を防止することができるので、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【0009】
また、請求項2に係るホームネットワークシステムでは、録画サーバに対して携帯端末を所持するユーザ毎に対応付けて映像を記憶させ、屋内情報端末に接続されている携帯端末のユーザが対応付けられた映像を特定する映像特定情報を録画サーバから取得して屋内情報端末で表示するように構成するので、各ユーザは録画サーバに記憶された映像の内、自分が閲覧を行うことが可能な映像を容易に把握することが可能となる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係るホームネットワークシステムについて具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るホームネットワークシステム1の概略構成について図1及び図2に基づき説明する。図1は本実施形態に係るホームネットワークシステム1の概略構成を示す図、図2は本実施形態に係るホームネットワークシステム1の内、特に家屋内に設けられた一の部屋に係る構成について示した図である。
【0011】
図1に示すように、本実施形態に係るホームネットワークシステム1は、配信センタである放送局2から送信された放送信号を受信する受信アンテナ3と、受信アンテナ3により受信した放送信号(映像信号と音声信号とから構成される)をデコード処理するとともにデコード処理された映像データ及び音声データを記録する録画サーバ4と、録画サーバ4にLAN(Local Area Network)等の通信回線を介して接続された複数台(本実施形態では3台)の屋内情報端末6〜8と、屋内情報端末6〜8に対して接続される携帯電話機9とから基本的に構成されている。また、録画サーバ4及び屋内情報端末6〜8は家屋10内に配置されており、特に屋内情報端末6〜8は家屋10内に形成された各部屋11〜13に対してそれぞれ配置されている。
【0012】
ここで、放送局2は映像信号及び音声信号からなるアナログ又はデジタル放送信号を中継局や放送衛星を介して各家庭に配信する配信センタである。尚、放送信号の配信方法としては光ファイバやADSL等のインターネット回線や、ケーブルテレビのケーブル回線等を使用して配信することとしても良い。
【0013】
また、受信アンテナ3は放送局2から配信される放送信号を受信するアンテナであり、放送信号の種類に応じて、アナログ放送受信アンテナ、デジタル放送受信アンテナ、パラボナアンテナ等が使用される。
【0014】
また、録画サーバ4はユーザが屋内情報端末6〜8のキーボードやマウス等を用いて設定した録画予約(録画御行う日時やチャンネルの設定)に基づいて、放送局2から配信された放送信号を録画予約を行ったユーザに対応付けてハードディスクドライブやDVD等の記憶媒体に記憶する記憶手段である。
【0015】
また、屋内情報端末6〜8はパーソナルコンピュータ(以下、PCという)が用いられ、キーボードやマウス等によって録画サーバ4で録画を行う番組の録画予約を可能とするとともに、録画サーバ4で録画した番組映像の閲覧を行うことが可能となっている。また、屋内情報端末6〜8には携帯電話機9を接続し、通信を行う為の接続コネクタ14が設けられており、録画サーバ4で予め登録された適正なユーザが所有する携帯電話機9が接続されることによって、接続された屋内情報端末6〜8及び屋内情報端末6〜8が設置された部屋11〜13の電源がON可能な状態となる。一方、接続コネクタ14から携帯電話機9が切断されると、接続されていた屋内情報端末6〜8及び屋内情報端末6〜8が設置された部屋11〜13の電源が自動的にOFFされる。
【0016】
ここで、図2では特に屋内情報端末6が設置された部屋11内のホームネットワークシステム1の構成を示した図である。図2に示すように屋内情報端末6には部屋11の電力供給をコントロールする配電盤21が接続されている。ここで、配電盤21は部屋11に供給される電源のON又はOFFを切り替える切換手段であり、部屋11に設置された家電製品である電灯22、エアコン23、電子レンジ24に対する電力の供給状態を“電源をONすることが可能な通電状態”と、“電源をONすることができない(電源がOFFとなる)絶縁状態”との間で可変することが可能となっている。
従って、屋内情報端末6は、接続コネクタ14に対して携帯電話機9が接続された場合に、配電盤21に部屋11に設置された家電製品を通電状態とすることにより、各家電製品の電源をユーザがONすることが可能となる。一方、接続コネクタ14から携帯電話機9が切断された場合に、配電盤21に部屋11に設置された家電製品を絶縁状態とすることにより、家電製品の電源を自動的にOFFすることが可能となる。
【0017】
また、携帯電話機9は屋内情報端末6〜8の接続コネクタ14に接続する為の接続端子を有しており、屋内情報端末6〜8に接続されることによって屋内情報端末6〜8は携帯電話機9に記憶されたユーザIDから接続された携帯電話機9を所持するユーザを特定することが可能となる。そして、屋内情報端末6〜8は、録画サーバ4に記憶された番組映像の内、特定されたユーザが対応付けられた番組映像のタイトル一覧及び番組映像を当該携帯電話機9が接続された屋内情報端末6〜8で閲覧可能とする。更に、携帯電話機9に内蔵されるCPUは、後述するように屋内情報端末6〜8に接続されることによって屋内情報端末6〜8と共用されるように構成されている。
【0018】
次に、ホームネットワークシステム1を構成する録画サーバ4の構成について図3を用いて詳細に説明する。図3はホームネットワークシステム1を構成する録画サーバ4の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、録画サーバ4はデータバスBUSにCPU31と、メモリ32と、ユーザの操作を受け付けるマウスやキーボード等からなる操作部33と、受信アンテナ3からを介して放送信号を受信するチューナ受信部34と、チューナ受信部34で受信した音声信号をデコード処理するとともに記録された音声データをエンコード処理する音声処理部35と、チューナ受信部34で受信した映像信号をデコード処理するとともに記録された映像データをエンコード処理する映像処理部36と、デコード処理された音声信号及び映像信号等を記録する為のハードディスクやDVDからなる記録デバイス37と、音声処理部35でデコード処理された音声信号を出力する音声出力部38と、映像処理部36でデコード処理された映像信号を出力する映像出力部39と、音声出力部38によって出力された音声信号を変換して音声を出力するスピーカ40と、映像出力部39によって出力された映像信号を変換して映像を表示するディスプレイ41と、屋内情報端末6〜8との間で信号の送受信を行う通信I/F(インターフェイス)42とが接続されることにより構成されている。
【0019】
ここで、CPU31は、メモリ32に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行する制御手段であり、当該動作に応じて各回路部を制御する。
【0020】
また、記録デバイス37には番組予約領域37Aと録画領域37Bとユーザ情報記憶領域37Cとが設けられている。
先ず、番組予約領域37Aについて説明すると、番組予約領域37Aには屋内情報端末6〜8から送信された録画予約が記憶される。図4は記録デバイス37に設けられた番組予約領域37Aを示した図である。
図4に示すように、番組予約領域37Aには録画を開始する録画開始時刻と、録画を終了する録画終了時刻と、録画対象となる放送番組のチャンネルと、番組のタイトルと、録画する際の画質を特定する録画モードと、録画した番組映像に対応付けるユーザ名とが記憶されている。尚、各項目は基本的に屋内情報端末6〜8からの送信情報に基づいて記憶されるが、タイトルに関しては予めダウンロードしたテレビ番組表と録画時間とに基づいて自動的に記憶するようにしても良い。また、ユーザ名に関しては録画予約を行った際に録画予約を行った屋内情報端末6〜8に接続されている携帯電話機9に記憶されるユーザIDから録画予約を行ったユーザを特定し、自動的に記憶される。
そして、録画サーバ4は番組予約領域37Aに記憶された内容に従って、受信した放送信号に基づいて番組映像を録画領域37Bに対して記録する。また、記憶した番組映像に対して当該番組映像の録画予約を行ったユーザを対応付ける。
【0021】
次に、録画領域37Bについて説明すると、録画領域37Bには番組予約領域37Aに記憶された情報に基づいて録画された番組映像に関する情報が記憶される。図5は記録デバイス37に設けられた録画領域37Bを示した図である。
図5に示すように、録画領域37Bには放送局2から配信された映像信号をデコード処理した番組映像に係る映像データと、放送局2から配信された音声信号をデコード処理した番組映像に係る音声データと、録画が開始された録画開始時刻と、録画が終了された録画終了時刻と、録画対象となった放送番組のチャンネルと、番組映像を特定する番組のタイトルと、録画された画質を特定する録画モードと、録画した番組映像に対応付けられたユーザ名とが記憶されている。
そして、録画サーバ4は屋内情報端末6〜8から要求があった場合に、所定のユーザに対応付けられたタイトルの一覧や、所定のユーザに対応付けられた映像データ及び音声データをエンコード処理して屋内情報端末6〜8に対して送信する。
【0022】
次に、ユーザ情報記憶領域37Cについて説明すると、ユーザ情報記憶領域37Cには屋内情報端末6〜8を使用する適正なユーザに関するユーザ情報が記憶される。図6は記録デバイス37に設けられたユーザ情報記憶領域37Cを示した図である。
図6に示すように、ユーザ情報記憶領域37Cにはユーザを識別するユーザIDとユーザ名とがそれぞれ記憶されている。尚、ユーザID及びユーザ名は、ユーザが所持する携帯電話機9を録画サーバ4に接続した状態でユーザ名を入力させることによりそれぞれ記憶される。
そして、録画サーバ4は屋内情報端末6〜8から接続された携帯電話機9のユーザIDが送信された場合に、接続された携帯電話機9を所持するユーザがユーザ情報記憶領域37Cに記憶されている適正なユーザであるか否かを判定する。その後、適正なユーザである場合には当該ユーザが対応付けられた映像データ及び音声データを録画領域37Bから抽出して屋内情報端末6〜8に送信する。
【0023】
次に、ホームネットワークシステム1を構成する屋内情報端末6〜8及び屋内情報端末6〜8に接続される携帯電話機9の構成について図7を用いて詳細に説明する。尚、屋内情報端末6〜8は基本的に同一の構成を有している。従って、以下では屋内情報端末6を例に挙げて説明することとし、他の屋内情報端末7、8に関する説明は省略する。図7はホームネットワークシステム1を構成する屋内情報端末6及び屋内情報端末6に接続される携帯電話機9の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、屋内情報端末6はデータバスBUSに、メモリ51と、ユーザの操作を受け付けるマウスやキーボード等からなる操作部52と、録画サーバ4との間で信号の送受信を行うとともに配電盤21に対して部屋11の電気の通電状態を切り替える切換信号を送信する通信I/F(インターフェイス)53と、録画サーバ4から送信された音声信号をデコード処理する音声処理部54と、録画サーバ4から送信された映像信号をデコード処理する映像処理部55と、各種のプログラムが記録されるハードディスクドライブ(HDD)56と、音声処理部54でデコード処理された音声信号を出力する音声出力部57と、映像処理部55でデコード処理された映像信号を出力する映像出力部58と、音声出力部57によって出力された音声信号を変換して音声を出力するスピーカ59と、映像出力部58によって出力された映像信号を変換して映像を表示するディスプレイ60と、携帯電話機9を接続する接続端子を備えた接続コネクタ14とが接続されることにより構成されている。
【0024】
一方、携帯電話機9はデータバスBUSに、CPU71と、携帯電話機9を所持するユーザを特定するユーザID72Aが記憶されたメモリ72と、基地局との間で信号の送受信を行う送受信回路部(RF)73と、送受信回路部73において受信したRF(Radio Frequency)信号をベースバンド信号に変換するとともにベースバンド信号をRF信号に変換するベースバンド処理部74と、マイクロホン75及びスピーカ76とのインターフェイスである入出力部77と、液晶表示パネル等で構成された表示部78及びキーボードやジョグダイヤル等でなる入力操作部79と、接続コネクタ14と接続することにより屋内情報端末6との間で情報の送受信を行う接続端子80とが接続されることにより構成されている。
【0025】
ここで、携帯電話機9に内蔵されるCPU71は、メモリ72に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行する携帯電話機9の制御手段であるとともに、接続コネクタ14に対して接続端子80が接続された場合には屋内情報端末6のメモリ51やHDD56に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行する屋内情報端末6の制御手段でもあり、当該動作に応じて各回路部を制御する。
【0026】
上記の構成からなる屋内情報端末6及び携帯電話機9では、携帯電話機9が接続コネクタ14に接続されると、屋内情報端末6及び部屋11の電源がON可能な状態となり、屋内情報端末6の電源スイッチ(図示せず)が押下されることに基づいて電源がONされる。そして、電源がONされた屋内情報端末6は接続された携帯電話機9のCPU71を共用して以下の処理を行う。
先ず、操作部52の操作に基づいて録画予約が行われた場合には、録画を開始する録画開始時刻と、録画を終了する録画終了時刻と、録画対象となる放送番組のチャンネルと、番組のタイトルと、録画する際の画質を特定する録画モードとが、携帯電話機9のメモリ72から読み出したユーザID72Aとともに録画サーバ4に対して送信される。
一方、操作部52の操作に基づいて録画された番組映像の閲覧を行う場合には、先ず携帯電話機9のメモリ72から読み出したユーザID72Aが録画サーバ4に送信される。それに応じて、録画サーバ4からユーザID72Aによって特定されるユーザに対応付けられた録画映像のタイトルの一覧が屋内情報端末6に送信され、ディスプレイ60に表示される。そして、表示されたタイトルからユーザが選択したタイトルの番組映像が録画サーバ4から更に送信され、屋内情報端末6で当該番組映像を閲覧することが可能となる。
【0027】
続いて、前記構成を有するホームネットワークシステム1の屋内情報端末6〜8が実行する電源供給切換処理プログラムについて図8に基づき説明する。ここで、電源供給切換処理プログラムは、一定時間間隔毎、例えば4ms毎に実行され、屋内情報端末6〜8に対する携帯電話機9の接続状態に基づいて、屋内情報端末6〜8及び屋内情報端末6〜8が設置された部屋11〜13の電源の供給状態を切り替える処理プログラムである。図8は本実施形態に係るホームネットワークシステム1の屋内情報端末6〜8が携帯電話機9のCPU71を共用して実行する電源供給切換処理プログラムのフローチャートである。
【0028】
先ず、電源供給切換処理プログラムにおいてCPU71は、ステップ(以下、Sとする)1で、携帯電話機9が屋内情報端末6〜8の接続コネクタ14に対して接続されたか否かを判定する。
【0029】
そして、携帯電話機9が接続されたと判定した場合(S1:YES)には、CPU71は屋内情報端末6〜8に接続された携帯電話機9のメモリ72からユーザID72Aを読み出す(S2)。
【0030】
続いて、S3ではCPU71は、前記S2で読み出したユーザID72Aと録画サーバ4から取得したユーザ情報記憶領域37Cに記憶されたユーザ情報とに基づいて、接続された携帯電話機9を所有するユーザが予め録画サーバ4に登録された適正なユーザであるか否かが判定される。
【0031】
そして、適正なユーザでないと判定された場合(S3:NO)には当該電源供給切換処理プログラムを終了する一方、適正なユーザであると判定された場合(S3:YES)には、携帯電話機9が接続された屋内情報端末6〜8の電源を電源スイッチの押下に基づいてON可能な状態とする(S4)。更に、配電盤21(図2参照)に対して部屋11〜13の電源供給を開始する信号を送信することにより、部屋11〜13に設置された各家電製品の電源をON可能な通電状態とする。
【0032】
一方、携帯電話機9が既に接続されていると判定した場合(S1:NO)には、続いてS5において携帯電話機9が屋内情報端末6〜8から切断されるか否かが判定される。その結果、携帯電話機9が屋内情報端末6〜8から切断されると判定された場合(S5:YES)には、CPU71は携帯電話機9が切断される屋内情報端末6〜8の電源を自動的にOFFの状態とする(S6)。更に、配電盤21(図2参照)に対して部屋11〜13の電源供給を終了する信号を送信することにより、部屋11〜13に設置された各家電製品の電源を絶縁状態とし、電源がONされていた家電製品の電源を自動的にOFFする。
一方、携帯電話機9が屋内情報端末6〜8から切断されないと判定された場合(S5:NO)には、当該電源供給切換処理プログラムを終了する。
【0033】
次に、図9に基づいてホームネットワークシステム1の録画サーバ4及び屋内情報端末6〜8が実行する録画予約処理プログラムについて図9に基づき説明する。ここで、録画予約処理プログラムは、屋内情報端末6〜8による所定の操作に基づいて、録画サーバ4に対して新たな録画予約を記憶させるプログラムである。図9は本実施形態に係るホームネットワークシステム1の録画サーバ4のCPU31又は屋内情報端末6〜8が携帯電話機9のCPU71を共用して実行する録画予約処理プログラムのフローチャートである。
【0034】
先ず、図9を用いて屋内情報端末6〜8がCPU71を共用して実行する録画予約処理プログラムについて説明する。録画予約処理プログラムにおいて、CPU71は屋内情報端末6〜8に接続された携帯電話機9のメモリ72からユーザID72Aを読み出す(S11)。
【0035】
その後、S12においてCPU71は録画予約入力処理を行う。具体的に録画予約入力処理では、ディスプレイ60に録画予約入力画面を表示させ、ユーザによる操作部52の操作に基づいて、録画を開始する録画開始時刻と、録画を終了する録画終了時刻と、録画対象となる放送番組のチャンネルと、番組のタイトルと、録画する際の画質を特定する録画モードとをそれぞれ入力することにより行われる。
【0036】
次に、S13でCPU71は通信I/F53を介し、録画サーバ4に対して前記S11で読み出したユーザIDと前記S12で入力された録画予約内容とを送信する。
【0037】
続いて、図9を用いて録画サーバ4のCPU31が実行する録画予約処理プログラムについて説明すると、CPU31はS111において、前記S13で屋内情報端末6〜8から送信された予約録画内容とユーザIDとを受信する。
【0038】
その後、CPU31はS112で、受信したユーザIDとユーザ情報記憶領域37Cに記憶されたユーザ情報とに基づいて、録画予約を行った屋内情報端末6〜8に接続された携帯電話機9を所持するユーザを特定する。
【0039】
次に、S113ではCPU31は前記S111で受信した録画予約内容と前記S112で特定したユーザとに基づいて、番組予約領域37Aに新たな録画予約を記録する。具体的には、録画を開始する録画開始時刻と、録画を終了する録画終了時刻と、録画対象となる放送番組のチャンネルと、番組のタイトルと、録画する際の画質を特定する録画モードとをユーザ名に対応付けて記憶する(図4参照)。その後、当該録画予約処理プログラムを終了する。
【0040】
次に、図10に基づいてホームネットワークシステム1の録画サーバ4及び屋内情報端末6〜8が実行する映像閲覧処理プログラムについて図10に基づき説明する。ここで、映像閲覧処理プログラムは、屋内情報端末6〜8による所定の操作に基づいて、録画サーバ4に記憶された番組映像の内、閲覧を行うユーザに対応した番組映像を屋内情報端末6〜8に対して送信し、閲覧させるプログラムである。図10は本実施形態に係るホームネットワークシステム1の録画サーバ4のCPU31又は屋内情報端末6〜8が携帯電話機9のCPU71を共用して実行する映像閲覧処理プログラムのフローチャートである。
【0041】
先ず、図10を用いて屋内情報端末6〜8がCPU71を共用して実行する映像閲覧処理プログラムについて説明する。映像閲覧処理プログラムにおいて、CPU71はユーザによる操作部52の操作に基づいて録画サーバ4に録画された録画番組を閲覧する所定の操作が行われたか否かを判定する(S21)。
【0042】
そして、ユーザによる操作部52の操作に基づいて録画サーバ4に録画された録画番組を閲覧する所定の操作が行われたと判定した場合(S21:YES)には、S22へと移行する一方、所定の操作が行われていないと判定された場合(S21:NO)には、所定の操作が行われるまで待機する。
【0043】
S22では、CPU71は屋内情報端末6〜8に接続された携帯電話機9のメモリ72からユーザID72Aを読み出す。その後、S23においてCPU71は通信I/F53を介し、録画サーバ4に対して前記S22で読み出したユーザIDを送信する。
【0044】
次に、S24では録画サーバ4から送信されたタイトルの一覧を受信し、ディスプレイ60に表示する(S25)。ここで、録画サーバ4から送信されるタイトルの一覧は、録画サーバ4に現在録画されている番組映像の内、特に閲覧要求を行った屋内情報端末6〜8に接続されている携帯電話機9を所持するユーザが対応付けられた番組映像のタイトルの一覧が送信される。例えば、録画サーバ4の録画領域37Bに対して図5に示す番組映像が記憶されている場合において、ユーザAが屋内情報端末6〜8を用いて閲覧要求を行った場合には、『□□ニュース』と『△○講座』の番組映像のタイトルがそれぞれ送信される。また、ユーザBが屋内情報端末6〜8を用いて閲覧要求を行った場合には、『○×アニメ』と『△△ストーリー』と『××な世界』と『モーニング△○』の番組映像のタイトルがそれぞれ送信される。また、ユーザCが屋内情報端末6〜8を用いて閲覧要求を行った場合には、『○×紀行』の番組映像のタイトルが送信される。
【0045】
以下に図11を用いて特にユーザBが対応付けられた番組映像のタイトルが送信された場合にディスプレイ60に表示されるタイトル一覧画面81の一例について説明する。図11は屋内情報端末6〜8のディスプレイ60に表示されるタイトル一覧画面81について示した図である。
図11に示すように、タイトル一覧画面81には録画が開始された録画開始時刻と、録画対象となった放送番組のチャンネルと、番組のタイトルとが示されたタイトル表示部82が上下方向に複数個並んで配置され、更にタイトル表示部82の外周には選択カーソル83が表示される。
そして、ユーザが操作部52を用いて選択カーソル83を上下方向に移動させ、決定ボタン(図示せず)を押下することによって、閲覧を希望する希望するタイトルを選択することが可能となっている。
【0046】
次に、S26ではCPU71はタイトル一覧画面81に表示されたタイトルからいずれかのタイトルが選択されたか否かが操作部52の操作情報に基づいて判定される。その結果、いずれかのタイトルが選択されたと判定された場合(S26:YES)にはS27へと移行する一方、いずれのタイトルも選択されていないと判定された場合(S26:NO)には、いずれかのタイトルの選択が行われるまで待機される。
【0047】
続いて、S27ではタイトル一覧画面81でユーザが選択したタイトルの情報が録画サーバ4に送信される。その後、S28では録画サーバ4から送信された映像信号及び音声信号を受信し、受信した各信号をデコード処理した番組映像をディスプレイ60に表示する。それによって、録画サーバ4に記録された番組映像の内、閲覧要求を行ったユーザが対応付けられた番組映像であって、且つユーザの希望する番組映像を屋内情報端末6〜8で閲覧することが可能となる。
【0048】
次に、録画サーバ4のCPU31が実行する映像閲覧処理プログラムについて説明すると、CPU31はS121において、前記S23で屋内情報端末6〜8から送信されたユーザIDとを受信する。
【0049】
その後、CPU31はS122で、受信したユーザIDとユーザ情報記憶領域37Cに記憶されたユーザ情報とに基づいて、閲覧要求を行った屋内情報端末6〜8に接続された携帯電話機9を所持するユーザを特定する。
【0050】
次に、S123ではCPU31は前記S122で特定したユーザに基づいて、録画領域37Bに記録された番組映像から特定したユーザが対応付けられた番組映像のタイトルを抽出する。例えば、録画サーバ4の録画領域37Bに対して図5に示す番組映像が記憶されている場合において、ユーザAが屋内情報端末6〜8を用いて閲覧要求を行った場合には、『□□ニュース』と『△○講座』の番組映像のタイトルがそれぞれ抽出される。また、ユーザBが屋内情報端末6〜8を用いて閲覧要求を行った場合には、『○×アニメ』と『△△ストーリー』と『××な世界』と『モーニング△○』の番組映像のタイトルがそれぞれ抽出される。また、ユーザCが屋内情報端末6〜8を用いて閲覧要求を行った場合には、『○×紀行』の番組映像のタイトルが抽出される。
【0051】
次に、S124ではCPU31は前記S123で抽出した番組映像のタイトルの一覧を屋内情報端末6〜8に対して送信する。その後、S125では屋内情報端末6〜8からユーザが選択したタイトルの情報を受信する。
【0052】
そして、S126でCPU31は、前記S125で受信したタイトルの映像データ及び音声データを録画領域37Bから抽出する。その後、抽出した映像データ及び音声データをエンコード処理した後に屋内情報端末6〜8に対して送信する。その後、当該映像閲覧処理プログラムを終了する。
【0053】
以上説明した通り本実施形態に係るホームネットワークシステム1では、録画予約に基づいて録画サーバ4に携帯電話機9を所持するユーザ毎に対応付けて映像を記憶させ、屋内情報端末6〜8から記憶された番組映像の閲覧要求があった場合には、屋内情報端末6〜8に接続されている携帯電話機9のユーザが対応付けられた番組映像を録画サーバ4から取得して屋内情報端末6〜8で表示する(S28、S29)ので、録画サーバ4に記憶させた番組映像を特定ユーザ以外の他のユーザに閲覧させることを防止できる。従って、録画サーバ4で一括して録画を行う録画システムを用いた場合であっても、各ユーザのプライバシーの保護が可能となる。
また、子供等に閲覧させたくない番組映像を録画サーバ4に記憶させた場合であっても、それらのユーザへの閲覧を防止することができるので、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
また、屋内情報端末6〜8から閲覧要求があった場合には、屋内情報端末6〜8に接続されている携帯電話機9のユーザが対応付けられた番組映像のタイトルを録画サーバ4から取得して屋内情報端末6〜8で表示する(S24、S25)ので、各ユーザは録画サーバに記憶された映像の内、自分が閲覧を行うことが可能な映像を容易に把握することが可能となる。従って、ユーザの利便性が向上する。
また、家屋10内の各部屋11〜13に設置された屋内情報端末6〜8に対して携帯電話機9を接続することにより、接続された屋内情報端末6〜8と屋内情報端末6〜8が設置された部屋の電源がON可能な状態へと切り換わる(S4)とともに、携帯電話機9が屋内情報端末6〜8から切断されることにより、接続されていた屋内情報端末6〜8と屋内情報端末6〜8が設置された部屋の電源が自動的にOFFされる(S6)ので、携帯電話機9を所持する特定のユーザ以外では録画サーバ4に記憶された番組映像の閲覧をすることができなくなる。従って、不特定多数の者に録画サーバ4に記憶された番組映像を閲覧される虞がなく、セキュリティ面が強化される。また、携帯電話機9を接続した状態でのみ屋内情報端末6〜8の電源をONすることが可能となるので、不必要な状況下で電源がONされることがなく、節電効果が向上する。
また、録画サーバ4に記憶された番組映像の閲覧を行う屋内情報端末6〜8に対して携帯電話機9が切断される際に、接続されていた屋内情報端末6〜8に供給される電源をOFFする(S6)ので、ユーザが番組映像の閲覧を終了した後でも電源がONされた状態が継続する虞がない。従って、ユーザによる電源の切り忘れを防止し、節電効果が向上する。
また、屋内情報端末6〜8は携帯電話機9に記憶されたユーザIDから適正なユーザの携帯電話機9が接続されたと判定した場合(S3:YES)のみに、屋内情報端末6〜8に供給される電源のONを行うように構成するので、所定の携帯電話機9を所持する特定のユーザ以外では録画サーバ4に記憶された番組映像の閲覧をすることができなくなり、セキュリティ面がより強化される。
また、携帯電話機9を所持する適正なユーザ以外では部屋11〜13に設置された屋内情報端末6〜8を含む各家電製品の電源をONすることができなくなり、セキュリティ面が強化される。また、携帯電話機9を接続した状態でのみ部屋11〜13の電源をONすることが可能となるので、不必要な状況下で各家電製品の電源がONされることがなく、節電効果が向上する。
また、録画サーバ4に記憶された番組映像の閲覧を行う屋内情報端末6〜8に対して携帯電話機9が切断される際に、接続されていた屋内情報端末6〜8の部屋11〜13に供給される電源をOFFする(S6)ので、ユーザが番組映像の閲覧を終了した後でも部屋11〜13に設置された各家電製品の電源がONされた状態が継続する虞がない。従って、ユーザによる家電製品の電源の切り忘れを防止し、節電効果が向上する。
更に、屋内情報端末6〜8は携帯電話機9に記憶されたユーザIDから適正なユーザの携帯電話機9が接続されたと判定した場合(S3:YES)のみに、屋内情報端末6〜8が設置された部屋11〜13に供給される電源のONを行うように構成するので、セキュリティ面がより強化される。
【0054】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態に係るホームネットワークシステム1では、配信センタである放送局2から配信される放送信号に基づいて番組映像を録画サーバ4に記憶させることとしていたが、ビデオショップ等からインターネット回線を介して購入した動画を録画サーバ4に記憶し、屋内情報端末6〜8で閲覧可能なように構成しても良い。その場合には、購入した動画を録画サーバ4に記憶させる際に、購入したユーザを対応付けて記憶させることにより、ユーザが自ら購入した動画のみを閲覧可能なように構成することが可能となる。
【0055】
また、本実施形態では携帯電話機9が屋内情報端末6〜8に接続された際に屋内情報端末6〜8や屋内情報端末6〜8が設置された部屋11〜13の電源をONすることが可能なように構成しているが、携帯電話機9が接続された時点で自動的にONされるように構成しても良い。
【0056】
また、録画サーバ4と屋内情報端末6〜8とを双方向に通信可能に接続する回線は有線であっても無線であっても良い。
【0057】
また、本実施形態では携帯電話機9と屋内情報端末6〜8とは接続コネクタ14を用いて双方向に通信可能に接続することとしているが、携帯電話機9と屋内情報端末6〜8とは電波や赤外線を用いた無線通信により双方向に通信可能に接続することとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本実施形態に係るホームネットワークシステムの概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係るホームネットワークシステムの内、特に家屋内に設けられた一の部屋に係る構成について示した図である。
【図3】本実施形態に係るホームネットワークシステムを構成する録画サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態に係る録画サーバの記録デバイスに設けられた番組予約領域を示した図である。
【図5】本実施形態に係る録画サーバの記録デバイスに設けられた録画領域を示した図である。
【図6】本実施形態に係る録画サーバの記録デバイスに設けられたユーザ情報記憶領域を示した図である。
【図7】本実施形態に係るホームネットワークシステムを構成する屋内情報端末及び屋内情報端末に接続される携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図8】本実施形態に係るホームネットワークシステムの屋内情報端末が実行する電源供給切換処理プログラムのフローチャートである。
【図9】本実施形態に係るホームネットワークシステムの録画サーバ又は屋内情報端末が実行する録画予約処理プログラムのフローチャートである。
【図10】本実施形態に係るホームネットワークシステムの録画サーバ又は屋内情報端末が実行する映像閲覧処理プログラムのフローチャートである。
【図11】屋内情報端末のディスプレイに表示されるタイトル一覧画面について示した図である。
【符号の説明】
【0059】
1 ホームネットワークシステム
2 放送局
3 受信アンテナ
4 録画サーバ
6〜8 屋内情報端末
9 携帯電話機
11〜13 部屋
14 接続コネクタ
31 CPU
32 メモリ
37 記録デバイス
37A 番組予約領域
37B 録画領域
37C ユーザ情報記憶領域
71 CPU
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信センタから配信された映像信号を受信するとともに受信した映像信号に基づく映像を記憶する録画サーバと、
前記録画サーバに接続され、ユーザが前記録画サーバに記憶された映像の閲覧を行う屋内情報端末と、
前記屋内情報端末に接続される携帯端末と、を有するホームネットワークシステムであって、
前記録画サーバは前記携帯端末を所持するユーザに対応付けて映像を記憶し、
前記携帯端末は当該携帯端末を所持するユーザを識別する識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、
前記屋内情報端末は、
前記携帯端末と接続する接続手段と、
前記識別情報記憶手段に記憶された識別情報に基づいて接続されている携帯端末のユーザに対応する映像を前記録画サーバから取得する対応映像取得手段と、
前記対応映像取得手段により取得された映像を表示する対応映像表示手段と、
を備えることを特徴とするホームネットワークシステム。
【請求項2】
前記屋内情報端末は、
前記接続手段に接続されている前記携帯端末のユーザに対応する映像を特定する映像特定情報を前記録画サーバから取得する特定情報取得手段と、
前記対応映像取得手段により取得された映像特定情報を表示する特定情報表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のホームネットワークシステム。
【請求項1】
配信センタから配信された映像信号を受信するとともに受信した映像信号に基づく映像を記憶する録画サーバと、
前記録画サーバに接続され、ユーザが前記録画サーバに記憶された映像の閲覧を行う屋内情報端末と、
前記屋内情報端末に接続される携帯端末と、を有するホームネットワークシステムであって、
前記録画サーバは前記携帯端末を所持するユーザに対応付けて映像を記憶し、
前記携帯端末は当該携帯端末を所持するユーザを識別する識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、
前記屋内情報端末は、
前記携帯端末と接続する接続手段と、
前記識別情報記憶手段に記憶された識別情報に基づいて接続されている携帯端末のユーザに対応する映像を前記録画サーバから取得する対応映像取得手段と、
前記対応映像取得手段により取得された映像を表示する対応映像表示手段と、
を備えることを特徴とするホームネットワークシステム。
【請求項2】
前記屋内情報端末は、
前記接続手段に接続されている前記携帯端末のユーザに対応する映像を特定する映像特定情報を前記録画サーバから取得する特定情報取得手段と、
前記対応映像取得手段により取得された映像特定情報を表示する特定情報表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のホームネットワークシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−129324(P2007−129324A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−318515(P2005−318515)
【出願日】平成17年11月1日(2005.11.1)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月1日(2005.11.1)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
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