説明

ボールジョイント

【課題】ボールジョイントを構成するボールパーツのガタつきを抑止する機能を、このボールパーツを収容するソケットパーツに合理的に備えさせる。
【解決手段】連結対象の一方Lに備えられるボールパーツRと、このボールパーツRの収容部7を有すると共にこれに連続して連結対象の他方Pに形成された貫通孔Paへの差し込み部8を備えた筒状のソケットパーツSとからなる。ソケットパーツSの側部の一部は、前記差し込み部8と収容部7とに亙る弾性片部10により構成されている。弾性片部10における外面部であって前記差し込み部8の一部となる箇所に前記貫通孔Paに対する係合部101が形成され、かつ、この弾性片部10における内面部であって前記収容部7の一部となる箇所に前記ボールパーツRに対する当接部102が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、連結対象の一方に備えられるボールパーツと、連結対象の他方に形成された貫通孔への差し込み部を備えたソケットパーツとを組み合わせてなるボールジョイントの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用灯具を構成するリフレクターを、ランプハウジングに対し、光軸調整可能に組み合わせるために、リフレクター側に備えられた軸の後端に形成された球状部を、ランプハウジング側に取り付けられた凹球面状の保持穴に納めるようにしたものがある。(特許文献1参照)しかるに、この特許文献1のものでは、前記保持穴からの球状部の抜け出しを、この球状部の顎となる箇所に係合する弾性体を備えたリテーナをランプハウジングにネジ止めすることで確保するようにしている。この特許文献1のものでは、前記弾性体は抜け止めとしては機能するが、球状体のガタ止めとしては機能していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平7−34510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明が解決しようとする主たる問題点は、ボールジョイントを構成するボールパーツのガタつきを抑止する機能を、このボールパーツを収容するソケットパーツに合理的に備えさせるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を達成するために、この発明にあっては、ボールジョイントを、連結対象の一方に備えられるボールパーツと、このボールパーツの収容部を有すると共にこれに連続して連結対象の他方に形成された貫通孔への差し込み部を備えた筒状のソケットパーツとからなり、
ソケットパーツの側部の一部は、前記差し込み部と収容部とに亙る弾性片部により構成されていると共に、
この弾性片部における外面部であって前記差し込み部の一部となる箇所に前記貫通孔に対する係合部が形成され、かつ、この弾性片部における内面部であって前記収容部の一部となる箇所に前記ボールパーツに対する当接部が形成されているものとした。
【0006】
かかる構成によれば、前記ソケットパーツの弾性片部を利用して、連結対象の他方へのこのソケットパーツの取り付けと、収容部に納められたボールパーツの弾性的な保持とを、適切になすことができる。すなわち、かかる弾性片部の当接部により、ボールパーツを収容部内にクリアランスを持たせて納めながら、このボールパーツを収容部内の所期位置に可及的に位置づけさせることができる。
【0007】
さらに、前記ボールパーツの周面の一部が、収容部の受け面に弾性変形した状態で当接されるようにしておけば、かかるボールパーツの周面の一部によっても、ボールパーツを収容部内の所期位置に可及的に位置づけさせることができる。
【0008】
前記ソケットパーツの収容部にその内奥部側から入り口側に続く案内凹所を形成させておくと共に、ボールパーツに前記案内凹所に納まる案内突部を形成させておくこともある。このようにした場合、前記収容部内でのボールパーツの回動、すなわち、連結対象の一方の移動を、案内凹所によって規律することができる。
【0009】
前記ソケットパーツを、その筒軸線を含む仮想の平面に略沿って分割された左右の筒構成体を組み合わせてなるものとすると共に、この左右の筒構成体を、その分割側を同じ側を向けた状態で、ヒンジ部をもって連接させて成形されたものとしておくこともある。このようにした場合、この左右の筒構成体のいずれか一方における収容部となる箇所にボールパーツを納めた状態からこの左右の筒構成体を組み合わせることで、ソケットパーツの収容部に容易にボールパーツを納めることができる。また、この左右の筒構成体を分離することで、ソケットパーツとボールパーツとの組み合わせ状態を比較的容易に解くことができる。
【0010】
前記ボールパーツに、連結対象の一方となる軸状体の先端部の嵌め込み孔を形成させておけば、この嵌め込み孔に軸状体を嵌め込むことでボールパーツを連結対象の一方に容易に備えさせることができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、ソケットパーツの側部の一部をなすと共に前記差し込み部と収容部に亙る弾性片部に連結対象の他方に形成された貫通孔に対する係合部とボールパーツに対する当接部とを備えさせていることから、かかるボールパーツのガタつきを抑止する機能を、このボールパーツを収容するソケットパーツに合理的に備えさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施の形態にかかるボールジョイントの使用状態を示した側面図である。
【図2】実施の形態にかかるボールジョイントの使用状態を示した側面図であり、図1と90度異なる向きからボールジョイントを見て示している。
【図3】実施の形態にかかるボールジョイントの平面図である。
【図4】実施の形態にかかるボールジョイントの使用状態を、図3におけるA−A線位置で断面にして示した断面図である。
【図5】実施の形態にかかるボールジョイントの使用状態を、図3におけるB−B線位置で断面にして示した断面図である。
【図6】実施の形態にかかるボールジョイントを構成するソケットパーツを展開状態で示した平面図である。
【図7】図6におけるC−C線断面図である。
【図8】実施の形態にかかるボールジョイントを構成するソケットパーツを展開状態で示した側面図である。
【図9】図1〜図8のボールジョイントを構成するボールパーツの変更例を示したボールジョイントの断面図である。
【図10】図9に示されるボールパーツの変更例を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1〜図10に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかるボールジョイントは、連結対象の一方Lに備えられるボールパーツRと、連結対象の他方Pに形成された貫通孔Paへの差し込み部8を備えたソケットパーツSとを組み合わせてなるものである。
【0014】
ソケットパーツSは、前記ボールパーツRの収容部7を有すると共にこれに連続して前記差し込み部8を備えている。かかるソケットパーツSは筒状を呈している。図示の例では、かかるソケットパーツSは、略角筒状を呈している。ソケットパーツSは、筒両端を共に開放させている。ソケットパーツSの内部及び外部であって、その筒軸方向略中程の位置には、仕切部9が形成されており、この仕切部9と前記筒一端との間が前記収容部7となり、この仕切部9と前記筒他端との間が前記差し込み部8となっている。
【0015】
より具体的には、ソケットパーツSの筒一端は収容部7の入り口7aとなり、前記内部の仕切部9は収容部7の内奥部7bとなっている。また、ソケットパーツSの差し込み部8は、このソケットパーツSのその筒軸に直交する向きの断面外郭形状に倣った孔形状を持った前記貫通孔Paに対し、この貫通孔Paの差し込み手前側の孔縁部に前記外部の仕切部9が突き当たる位置まで差し込めるようになっている。(図2)
【0016】
また、かかるソケットパーツSの側部の一部は、前記差し込み部8と収容部7とに亙る弾性片部10により構成されている。それと共に、この弾性片部10における外面部であって前記差し込み部8の一部となる箇所に前記貫通孔Paに対する係合部101が形成され、かつ、この弾性片部10における内面部であって前記収容部7の一部となる箇所に前記ボールパーツRに対する当接部102が形成されている。
【0017】
図示の例では、角筒状をなすソケットパーツSの側部を構成する四つの側面部11…11のうち、対向位置にある二つの側面部11、11の一部がそれぞれ前記弾性片部10となっている。かかる二つの側面部11、11にはそれぞれ、ソケットパーツSの筒軸に沿った一対の縦割溝111、111と、この一対の縦割溝111、111における前記収容部7の入り口7a側に位置される溝端間に亙る横割溝112とが形成されており、これにより側面部11における一対の縦割溝111間に位置される箇所が前記筒他端側を根本とした弾性片部10となっている。
【0018】
前記係合部101は、かかる弾性片部10の根本側に形成されている。係合部101は弾性片部10の外面から突き出す山状を呈している。係合部101は前記外部の仕切部9に向いた係合面101aを有すると共に、その頂部101bを挟んでこの係合面101aと反対の側に斜面101cを有している。ソケットパーツSにおける二箇所の係合部101、101の頂部101b間の距離は、前記貫通孔Paの対向位置にある孔縁間の距離よりもやや小さくなっている。また、かかる係合部101と前記外部の仕切部9との間の距離は連結対象の他方Pの厚さと略等しくなっている。これにより、前記貫通孔Paへの差し込み部8の差し込みは、この貫通孔Paの孔縁への弾性片部10の係合部101の斜面101cの当接による弾性片部10のソケットパーツSの内方への撓み込みにより許容されると共に、かかる係合部101の頂部101bが貫通孔Paの差し込み先側の孔縁より先に位置される位置まで貫通孔Paに差し込み部8が差し込まれると弾性片部10が弾性復帰して係合部101の係合面101aが貫通孔Paの差し込み先側において連結対象の他方Pに係合されるようになっている。(図2、図4)
【0019】
前記収容部7は、前記ボールパーツRの直径より口径をやや小さくする円形の入り口7aによって外部と連通している。また、ソケットパーツSにおける前記弾性片部10が形成されている側面部11の内面は、概ねボールパーツRの周面に倣った弧状をなすように形成されている。(以下、この内面を受け面7cと称する。)この受け面7cの中央に前記弾性片部10の当接部102が位置されている。一方、ソケットパーツSにおける前記弾性片部10が形成されていない側面部11の内面間の距離はボールパーツRの直径よりも大きく、この内面と前記受け面7cとの間には段差12が形成されている。
【0020】
また、この実施の形態にあっては、ソケットパーツSは、その筒軸線を含む仮想の平面に略沿って分割された左右の筒構成体13、13を組み合わせてなると共に、この左右の筒構成体13、13は、その分割側を同じ側を向けた状態で、ヒンジ部14をもって連接されて成形されている。(図6、図8)
【0021】
図示の例では、ソケットパーツSは、前記弾性片部10が形成されていない一対の側面部11、11の左右方向略中程の位置において前記のように分割されている。すなわち、二つの筒構成体13、13は、弾性片部10の形成された側面部11の両側にそれぞれ、前記分割をされて半分の幅となった側面部11を壁部15として備えた態様となっている。二つの筒構成体13、13は、前記分割側、つまり前記壁部15の突きだし側を同じ側に向け、かつ、ソケットパーツSの筒他端となる箇所を向き合わせた状態で、前記ヒンジ部14をもって連接されて一体に成形されている。ヒンジ部14は、その一端を、一方の筒構成体13の壁部15の前記筒他端となる箇所の突きだし端側に一体に連接させ、かつ、その他端を、他方の筒構成体13の壁部15の前記筒他端となる箇所の突きだし端側に一体に連接させている。また、ヒンジ部14の長さ方向略中程の位置には、溝部141が形成されている。図示の例では、かかる溝部141を中心にヒンジ部14を二つ折りしながら、一方の筒構成体13の壁部15の突きだし端と他方の筒構成体13の壁部15の突きだし端とを当接させ合わせることができ、これによりソケットパーツSが形成されるようになっている。図示の例では、ヒンジ部14は、かかる当接をなす過程で、前記溝部141において破断されるようになっているが、(図2)このような溝部141を設けないでヒンジ部14は屈曲はするが破断されないようにしてあっても良い。図中符号132で示されるのは、かかる当接により一方の筒構成体13の壁部15の突きだし端に形成されたボス131が入り込むボス受けである。
【0022】
また、図示の例では、二つの筒構成体13、13を前記のように当接させてソケットパーツSとした状態を維持する掛合手段が、二つの筒構成体13、13にそれぞれ備えられている。かかる掛合手段は、筒構成体13における前記収容部7となる箇所と前記差し込み部8となる箇所とに、それぞれ形成されている。
【0023】
収容部7となる箇所に形成されている掛合手段は、二つの筒構成体13、13の一方において前記両側の壁部15の外側にそれぞれ形成される掛合片133と、二つの筒構成体13、13の他方において前記両側の壁部15の外側にそれぞれ形成された掛合爪134とから構成されている。掛合片133はその突き出し端を壁部15の突きだし端よりも先に位置させていると共に、この先に位置される箇所に窓孔133aを有している。二つの筒構成体13、13を前記のように当接させてソケットパーツSとする過程において掛合爪134に突き当たって掛合片133は一旦外側に撓み、この後に掛合爪134が窓孔133aに入り込む位置で掛合片133は撓み戻し、掛合片133と掛合爪134とが掛合されるようになっている。
【0024】
一方、差し込み部8となる箇所に形成されている掛合手段は、二つの筒構成体13、13の一方において前記両側の壁部15にそれぞれ形成された貫通孔135と、二つの筒構成体13、13の他方において前記両側の壁部15の突き出し端から突き出す掛合腕136とから構成されている。掛合腕136はその突き出し端の外側に爪部136aを有している。二つの筒構成体13、13を前記のように当接させてソケットパーツSとする過程において掛合腕136は一旦内側に撓んで一方の筒構成体13の壁部15の内側に入り込み、この後に爪部136aが貫通孔135に入り込む位置で掛合腕136は撓み戻し、掛合腕136と貫通孔135とが掛合されるようになっている。
【0025】
ボールパーツRは、図示の例では、球の両極部にそれぞれ、この球の中心を通る仮想の赤道線に平行な平面部1を形成させてなる。かかるボールパーツRには、連結対象の一方Lとなる軸状体Laの先端部の嵌め込み孔2が形成されており、この嵌め込み孔2に軸状体Laを嵌め込むことでボールパーツRは連結対象の一方Lに容易に備えさせることができるようになっている。図示の例では、嵌め込み孔2は、二箇所の前記平面部1、1間に亘り、この二箇所の平面部1、1においてそれぞれ開放されている。かかる軸状体Laは前記ソケットパーツSの収容部7の入り口7aに納まる太さを有している。ボールパーツRの前記赤道線での径は収容部7の入り口7aよりも大きくなっている。また、図示の例では、ボールパーツRの嵌め込み孔2の一方の開放部には、これを挟んだ両側にそれぞれ、軸状体Laの嵌め込み孔2への導入を案内する案内部3が形成されている。かかる案内部3は、その突きだし端に向かうに連れて他方の案内部3との間の距離を大きくするように、ボールパーツRの周面から斜めに突き出されている。
【0026】
この実施の形態にかかるボールジョイントにあっては、前記ソケットパーツSの弾性片部10を利用して、連結対象の他方PへのこのソケットパーツSの取り付けと、収容部7に納められたボールパーツRの弾性的な保持とを、適切になすことができる。すなわち、かかる弾性片部10の当接部102により、ボールパーツRを収容部7内にクリアランスを持たせて納めながら、このボールパーツRを収容部7内の所期位置に可及的に位置づけさせることができる。つまり、ボールパーツRはソケットパーツSにガタつきを抑止された状態で納められる。
【0027】
また、ソケットパーツSはヒンジ部14により前記のように連接された左右の筒構成体13、13からなることから、この左右の筒構成体13、13のいずれか一方における収容部7となる箇所にボールパーツRを納めた状態からこの左右の筒構成体13、13を組み合わせることで、ソケットパーツSの収容部7に容易にボールパーツRを納めることができる。また、この左右の筒構成体13、13を分離することで、ソケットパーツSとボールパーツRとの組み合わせ状態を比較的容易に解くことができる。
【0028】
図示の例では、ボールジョイントは、車両用の灯具を構成するリフレクター(図示は省略する。)をランプボディ(図示は省略する。)側に可動可能に取り付けるために用いるのに適した構造のものとなっている。すなわち、リフレクター側に備えられた軸状体Laの先端部に前記ボールパーツRを取り付けると共に、前記ソケットパーツSの差し込み部8をランプボディ側に形成された貫通孔Paに差し込むことで、ボールジョイントによってかかるリフレクターはランプボディ側に可動可能に取り付けられる。
【0029】
また、この実施の形態にあっては、ソケットパーツSの収容部7にその内奥部7b側から入り口7a側に続く案内凹所7dが形成されていると共に、ボールパーツRに前記案内凹所7dに納まる案内突部4が一箇所形成されている。
【0030】
図示の例では、案内突部4は、ボールパーツRにおける前記赤道線上に位置される箇所であって、前記弾性片部10の当接部102に向き合う箇所と90度異なる位置に形成されている。そして、図示の例では、かかる案内突部4は、ソケットパーツSにおける前記弾性片部10が形成されていない側面部11に形成された案内凹所7dに納まるようになっている。かかる案内凹所7dは、前記収容部7の内部であって、前記弾性片部10が形成されていない側面部11の両側に位置される前記段差12、12間に形成されている。
【0031】
これにより、この実施の形態にあっては、前記収容部7内でのボールパーツRの回動、すなわち、連結対象の一方Lの移動を、案内凹所7dによって規律できるようになっている。
【0032】
図9及び図10は、ボールパーツRの周面の一部が、収容部7の受け面7cに弾性変形した状態で当接されるようになっている例を示している。
【0033】
この例では、ボールパーツRにおける前記案内突部4の形成箇所と反対となる位置に、収容部7の入り口7a側に自由端を向けた弾性片5が形成されている。すなわち、この弾性片5は、ボールパーツRにおける前記内奥部7b側に位置される極部側から他方の極部側に突き出すように形成され、弾性片5の内側にはその弾性変形を許容する隙間6が形成されている。そして、この弾性片5の外側が前記周面の一部となると共に、前記弾性片5が形成されていない側面部11の内面を受け面16としてこれに当接されるようになっている。(図9)
【0034】
これにより、この実施の形態にあっては、かかるボールパーツRの周面の一部によっても、ボールパーツRを収容部7内の所期位置に可及的に位置づけさせるようになっている。
【0035】
なお、以上に説明したソケットパーツS及びボールパーツRにおける弾性変形特性を備えるべき箇所にこの特性の付与することは、これらを合成樹脂の成形品とすることで容易に実現することができる。
【符号の説明】
【0036】
L 連結対象の一方
R ボールパーツ
P 連結対象の他方
Pa 貫通孔
S ソケットパーツ
7 収容部
8 差し込み部
10 弾性片部
101 係合部
102 当接部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結対象の一方に備えられるボールパーツと、このボールパーツの収容部を有すると共にこれに連続して連結対象の他方に形成された貫通孔への差し込み部を備えた筒状のソケットパーツとからなり、
ソケットパーツの側部の一部は、前記差し込み部と収容部とに亙る弾性片部により構成されていると共に、
この弾性片部における外面部であって前記差し込み部の一部となる箇所に前記貫通孔に対する係合部が形成され、かつ、この弾性片部における内面部であって前記収容部の一部となる箇所に前記ボールパーツに対する当接部が形成されていることを特徴とするボールジョイント。
【請求項2】
ソケットパーツは、その筒軸線を含む仮想の平面に略沿って分割された左右の筒構成体を組み合わせてなると共に、
この左右の筒構成体は、その分割側を同じ側を向けた状態で、ヒンジ部をもって連接されて成形されていることを特徴とする請求項1に記載のボールジョイント。
【請求項3】
ボールパーツの周面の一部が、収容部の受け面に弾性変形した状態で当接されるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のボールジョイント。
【請求項4】
ソケットパーツの収容部に、その内奥部側から入り口側に続く案内凹所が形成されていると共に、
ボールパーツに前記案内凹所に納まる案内突部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のボールジョイント。
【請求項5】
ボールパーツには、連結対象の一方となる軸状体の先端部の嵌め込み孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のボールジョイント。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−251567(P2012−251567A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122130(P2011−122130)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【Fターム(参考)】