説明

ポリペプチドコンジュゲートの精製方法

本発明は、ポリペプチドコンジュゲートを製造するための方法を提供する。特に本発明は、ポリ(アルキレンオキシド)部分などの少なくとも1つのポリマー修飾基を含むポリペプチドコンジュゲートを精製するための方法を提供する。例示的なポリ(アルキレンオキシド)部分としては、ポリ(エチレングリコール)(PEG)およびポリ(プロピレングリコール)が挙げられる。例示的な方法において、グリコPEG化ポリペプチドの種々のグリコフォームを分離するために、疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)が用いられる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のポリペプチドコンジュゲートを含む組成物を製造する方法であって、前記第1のポリペプチドコンジュゲートが、前記第1のポリペプチドに共有結合した第1の数のポリ(アルキレンオキシド)部分を含み、前記方法が、
(a)前記第1のポリペプチドコンジュゲートを含む混合物を疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体と接触させること;および
(b)前記第1のポリペプチドコンジュゲートを前記疎水性相互作用クロマトグラフィー媒体から溶出させること
を含み、それによって前記第1のポリペプチドコンジュゲートを含む前記組成物を製造する方法。
【請求項2】
前記混合物が第2のポリペプチドコンジュゲートを含み、前記第2のポリペプチドコンジュゲートが、前記第2のポリペプチドに共有結合した第2の数のポリ(アルキレンオキシド)部分を含み、前記第1の数と前記第2の数が異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のポリペプチドと前記第2のポリペプチドが同一のアミノ酸配列を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のポリペプチドコンジュゲートが第1のグリコシル化パターンを含み、前記第1のグリコシル化パターンが、前記第1のポリペプチドに共有結合した少なくとも1つのグリカン残基を含み、各グリカン残基が前記ポリ(アルキレンオキシド)部分のうちの少なくとも1つに場合によって結合している、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ポリ(アルキレンオキシド)部分の各々が、O−結合またはN−結合グリカン残基を介して前記第1のポリペプチドに共有結合している、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記混合物が、第3のポリペプチドに共有結合した第3の数のポリ(アルキレンオキシド)部分を含む第3のポリペプチドコンジュゲートを含み、前記第3のポリペプチドコンジュゲートが、第2のグリコシル化パターンを含み、前記第2のグリコシル化パターンが、前記少なくとも1つのグリカン残基の少なくとも1つのグリコシル部分により前記第1のポリペプチドコンジュゲートの前記第1のグリコシル化パターンとは異なる、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のポリペプチドコンジュゲートの前記グリコシル化パターンが、実質的に一定の昆虫特異的グリコシル化パターンである、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記HIC媒体が、ブチル樹脂およびフェニル樹脂から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ポリ(アルキレンオキシド)部分の各々が、ポリ(エチレングリコール)部分およびポリ(プロピレングリコール)部分から独立して選択されるメンバーである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ポリ(アルキレンオキシド)部分の各々が、約1kDaから約200kDaの間の分子量を有する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のポリペプチドが治療用ポリペプチドである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のポリペプチドが、骨形成タンパク質2(BMP−2)、骨形成タンパク質7(BMP−7)、骨形成タンパク質15(BMP−15)、ニューロトロフィン−3(NT−3)、フォンウィルブランド因子(vWF)プロテアーゼ、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、インターフェロンアルファ、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ、α−アンチトリプシン(α−1プロテアーゼ阻害因子)、グルコセレブロシダーゼ、組織型プラスミノーゲン活性化因子(TPA)、インターロイキン−2(IL−2)、レプチン、ヒルジン、ウロキナーゼ、ヒトDNase、インスリン、B型肝炎表面タンパク質(HbsAg)、キメラジフテリア毒素−IL―2、ヒト成長ホルモン(hGH)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)、アルファ−ガラクトシダーゼ、アルファ−L−イズロニダーゼ、ベータ−グルコシダーゼ、アルファ−ガラクトシダーゼA、酸α−グルコシダーゼ(酸マルターゼ)、抗トロンビンIII(ATIII)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、グルカゴン様ペプチド−2(GLP−2)、線維芽細胞成長因子7(FGF−7)、線維芽細胞成長因子21(FGF−21)、線維芽細胞成長因子23(FGF−23)、因子VII、因子VIII、B−ドメイン欠失因子VIII、完全長因子VIIIを有するvWF−因子VIII融合タンパク質、B−ドメイン欠失因子VIIIを有するvWF−因子VIII融合タンパク質、因子IX、因子X、因子XIII、プロキネチシン、エクステンジン−4、CD4、腫瘍壊死因子受容体(TNF−R)、α−CD20、P−セレクチン糖タンパク質リガンド−1(PSGL−1)、補体、トランスフェリン、グリコシル化依存細胞接着分子(GlyCAM)、神経細胞接着分子(N−CAM)、TNF受容体−IgG Fc領域融合タンパク質、抗HER2モノクローナル抗体、呼吸器合胞体ウイルスに対するモノクローナル抗体、呼吸器合胞体ウイルスのタンパク質Fに対するモノクローナル抗体、TNF−αに対するモノクローナル抗体、糖タンパク質IIb/IIIaに対するモノクローナル抗体、CD20に対するモノクローナル抗体、VEGF−Aに対するモノクローナル抗体、PSGL−1に対するモノクローナル抗体、CD4に対するモノクローナル抗体、a−CD3に対するモノクローナル抗体、EGFに対するモノクローナル抗体、癌胎児性抗原(CEA)に対するモノクローナル抗体およびIL−2受容体に対するモノクローナル抗体から選択されるメンバーである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のポリペプチドがEPOである、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記EPOが、3つのポリ(エチレングリコール)部分に共有結合している、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記3つのポリ(エチレングリコール)部分のうちの少なくとも2つが、N−結合グリカンを介して前記EPOに共有結合している、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記EPOが配列番号1によるアミノ酸配列を含み、前記配列が、Arg139からAla139、Arg143からAla143、およびLys154からAla154からなる群から選択される少なくとも1つの変異を場合によって有する、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記ポリ(アルキレンオキシド)部分のうちの少なくとも1つが、グリコシル結合基を介して前記第1のポリペプチドに共有結合しており、前記グリコシル結合基が、前記第1のポリペプチドのアミノ酸残基に共有結合しているか、または前記第1のポリペプチドのグリコシル部分に共有結合している、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記グリコシル結合基が完全形のグリコシル結合基である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記完全形のグリコシル結合基が、GlcNH部分、GlcNAc部分、およびシアル酸部分から選択されるメンバーである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
(c)前記第1のポリペプチドコンジュゲートをアニオン交換クロマトグラフィー媒体から溶出させること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
ステップ(c)がステップ(a)の前に実施される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
(d)前記第1のポリペプチドコンジュゲートをカチオン交換クロマトグラフィー媒体から溶出させること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
ステップ(d)がステップ(b)の後に実施される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のポリペプチドと、ポリ(アルキレンオキシド)部分に共有結合したグリコシル部分を有する修飾糖ヌクレオチドとを、グリコシルトランスフェラーゼの存在下、前記グリコシルトランスフェラーゼが前記グリコシル部分と前記第1のポリペプチドとの間に共有結合を形成するのに十分な条件下で、接触させることをさらに含み、それによって前記第1のポリペプチドコンジュゲートを形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記グリコシル部分がシアル酸部分であり、前記グリコシルトランスフェラーゼがシアリルトランスフェラーゼである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
昆虫細胞中で前記第1のポリペプチドを組換え発現させることをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
第1のポリペプチドに共有結合した第1の数のポリ(アルキレンオキシド)部分を含む前記第1のポリペプチドコンジュゲートを、第2のポリペプチドに共有結合した第2の数のポリ(アルキレンオキシド)部分を含む前記第2のポリペプチドコンジュゲートから単離する方法であって、前記第1の数が1〜20から選択され、前記第2の数が0〜20から選択され、前記第1の数と前記第2の数とが異なり、前記方法が、
(a)前記第1のポリペプチドコンジュゲートおよび前記第2のポリペプチドコンジュゲートを含む混合物を疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体と接触させること;および
(b)前記第1のポリペプチドコンジュゲートを前記疎水性相互作用クロマトグラフィー媒体から溶出させること
を含み、それによって前記第1のポリペプチドコンジュゲートを前記第2のポリペプチドコンジュゲートから単離する方法。
【請求項28】
前記ポリ(アルキレンオキシド)部分の各々が、ポリ(エチレングリコール)部分およびポリ(プロピレングリコール)部分から独立して選択されるメンバーである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記ポリ(アルキレンオキシド)部分の各々が、約1kDaから約200kDaの間の独立して選択される分子量を有する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のポリペプチドと前記第2のポリペプチドが同一のアミノ酸配列を有する、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のポリペプチドが治療用ポリペプチドである、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記第1のポリペプチドが、骨形成タンパク質2(BMP−2)、骨形成タンパク質7(BMP−7)、骨形成タンパク質15(BMP−15)、ニューロトロフィン−3(NT−3)、フォンウィルブランド因子(vWF)プロテアーゼ、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、インターフェロンアルファ、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ、α−アンチトリプシン(α−1プロテアーゼ阻害因子)、グルコセレブロシダーゼ、組織型プラスミノーゲン活性化因子(TPA)、インターロイキン−2(IL−2)、レプチン、ヒルジン、ウロキナーゼ、ヒトDNase、インスリン、B型肝炎表面タンパク質(HbsAg)、キメラジフテリア毒素−IL―2、ヒト成長ホルモン(hGH)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)、アルファ−ガラクトシダーゼ、アルファ−L−イズロニダーゼ、ベータ−グルコシダーゼ、アルファ−ガラクトシダーゼA、酸α−グルコシダーゼ(酸マルターゼ)、抗トロンビンIII(ATIII)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、グルカゴン様ペプチド−2(GLP−2)、線維芽細胞成長因子7(FGF−7)、線維芽細胞成長因子21(FGF−21)、線維芽細胞成長因子23(FGF−23)、因子VII、因子VIII、B−ドメイン欠失因子VIII、完全長因子VIIIを有するvWF−因子VIII融合タンパク質、B−ドメイン欠失因子VIIIを有するvWF−因子VIII融合タンパク質、因子IX、因子X、因子XIII、プロキネチシン、エクステンジン−4、CD4、腫瘍壊死因子受容体(TNF−R)、α−CD20、P−セレクチン糖タンパク質リガンド−1(PSGL−1)、補体、トランスフェリン、グリコシル化依存細胞接着分子(GlyCAM)、神経細胞接着分子(N−CAM)、TNF受容体−IgG Fc領域融合タンパク質、抗HER2モノクローナル抗体、呼吸器合胞体ウイルスに対するモノクローナル抗体、呼吸器合胞体ウイルスのタンパク質Fに対するモノクローナル抗体、TNF−αに対するモノクローナル抗体、糖タンパク質IIb/IIIaに対するモノクローナル抗体、CD20に対するモノクローナル抗体、VEGF−Aに対するモノクローナル抗体、PSGL−1に対するモノクローナル抗体、CD4に対するモノクローナル抗体、a−CD3に対するモノクローナル抗体、EGFに対するモノクローナル抗体、癌胎児性抗原(CEA)に対するモノクローナル抗体およびIL−2受容体に対するモノクローナル抗体から選択されるメンバーである、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
前記第1のポリペプチドがEPOである、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
前記EPOが、3つのポリ(エチレングリコール)部分に共有結合している、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記3つのポリ(エチレングリコール)部分のうちの少なくとも2つが、N−結合グリカンを介して前記EPOに共有結合している、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記EPOが配列番号1によるアミノ酸配列を含み、前記配列が、Arg139からAla139、Arg143からAla143、およびLys154からAla154からなる群から選択される少なくとも1つの変異を場合によって有する、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記HIC媒体が、ブチル樹脂およびフェニル樹脂から選択されるメンバーである、請求項27に記載の方法。
【請求項38】
前記ポリ(アルキレンオキシド)部分のうちの少なくとも1つが、グリコシル結合基を介して前記第1のポリペプチドに接続しており、前記グリコシル結合基が、前記第1のポリペプチドのアミノ酸残基に共有結合しているか、または前記第1のポリペプチドのグリコシル部分に共有結合している、請求項27に記載の方法。
【請求項39】
前記グリコシル結合基が完全形のグリコシル結合基である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記完全形のグリコシル結合基が、GlcNH部分、GlcNAc部分、およびシアル酸部分から選択されるメンバーである、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
(c)前記第1のポリペプチドコンジュゲートをアニオン交換クロマトグラフィー媒体から溶出させること
をさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項42】
ステップ(c)がステップ(a)の前に実施される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
(d)前記第1のポリペプチドコンジュゲートを前記カチオン交換クロマトグラフィー媒体から溶出させること
をさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項44】
ステップ(d)がステップ(b)の後に実施される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記第1のポリペプチドコンジュゲートが、実質的に一定の昆虫特異的グリコシル化パターンを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項46】
前記第1のポリペプチドと、ポリ(アルキレンオキシド)部分に共有結合したグリコシル部分を有する修飾糖ヌクレオチドとを、グリコシルトランスフェラーゼの存在下、前記グリコシルトランスフェラーゼが前記グリコシル部分と前記第1のポリペプチドとの間に共有結合を形成するのに十分な条件下で、接触させることをさらに含み、それによって前記第1のポリペプチドコンジュゲートを形成する、請求項27に記載の方法。
【請求項47】
前記グリコシル部分がシアル酸部分であり、前記グリコシルトランスフェラーゼがシアリルトランスフェラーゼである、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
昆虫細胞中で前記第1のポリペプチドを組換え発現させることをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記第1のポリペプチドとヌクレオチド糖とを、ヌクレオチド糖が基質である酵素の存在下、前記酵素が前記ヌクレオチド糖の前記糖と前記第1のポリペプチドとの間に共有結合を形成するのに十分な条件下で、接触させることをさらに含み、前記第1のポリペプチドが、グリコシル化および非グリコシル化から選択されるメンバーである、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
第1のエリスロポエチン(EPO)コンジュゲートを含む組成物を形成する方法であって、前記第1のEPOコンジュゲートが、前記EPOに共有結合した第1の数のポリ(アルキレンオキシド)部分を含み、前記方法が、
(a)前記第1のEPOコンジュゲートを含む混合物をアニオン交換媒体と接触させること;
(b)前記第1のEPOコンジュゲートを前記アニオン交換媒体から溶出させて、前記第1のEPOコンジュゲートを含む第1の溶出液を形成すること;
(c)前記第1の溶出液を疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体と接触させること;および
(d)前記第1のEPOコンジュゲートを前記疎水性相互作用クロマトグラフィー媒体から溶出させること
を含み、それによって前記第1のEPOコンジュゲートを含む組成物を形成する方法。
【請求項51】
前記ステップ(a)の混合物が、前記EPOに共有結合した第2の数のポリ(アルキレンオキシド)部分を有する第2のEPOコンジュゲートを含み、前記第1の数と前記第2の数とが異なる、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記第1の数が3であり、前記第2の数が0、1、2および4から選択されるメンバーである、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記第2のEPOコンジュゲートが、前記組成物中に約10%未満の濃度で存在する、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
前記HIC媒体が、ブチル樹脂およびフェニル樹脂から選択されるメンバーである、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
前記ポリ(アルキレンオキシド)部分の各々が、ポリ(エチレングリコール)部分およびポリ(プロピレングリコール)部分から独立して選択されるメンバーである、請求項50に記載の方法。
【請求項56】
前記ポリ(アルキレンオキシド)部分の各々が、約1kDaから約200kDaの間の独立して選択される分子量を有する、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記第1のEPOコンジュゲートが、3つのポリ(エチレングリコール)部分を含む、請求項50に記載の方法。
【請求項58】
前記3つのポリ(エチレングリコール)部分のうちの少なくとも2つが、N−結合グリカンを介して前記EPOに共有結合している、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記EPOが配列番号1によるアミノ酸配列を含み、前記配列が、Arg139からAla139、Arg143からAla143、およびLys154からAla154からなる群から選択される少なくとも1つの変異を場合によって有する、請求項50に記載の方法。
【請求項60】
前記EPOコンジュゲートが、グリコシル結合基を介して前記EPOに共有結合している少なくとも1つのポリ(アルキレンオキシド)部分を含み、前記グリコシル結合基が、前記EPOのアミノ酸残基に共有結合しているか、または前記EPOのグリコシル部分に共有結合している、請求項50に記載の方法。
【請求項61】
前記グリコシル結合基が完全形のグリコシル結合基である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記完全形のグリコシル結合基が、GlcNH部分、GlcNAc部分、およびシアル酸部分から選択されるメンバーである、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
(e)前記第1のEPOコンジュゲートをカチオン交換クロマトグラフィー媒体から溶出させること
をさらに含む、請求項50に記載の方法。
【請求項64】
ステップ(e)がステップ(d)の後に実施される、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記EPOが、実質的に一定の昆虫特異的グリコシル化パターンを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項66】
前記EPOと、ポリ(アルキレンオキシド)部分に共有結合したグリコシル部分を有する修飾糖ヌクレオチドとを、グリコシルトランスフェラーゼの存在下、前記グリコシルトランスフェラーゼが前記グリコシル部分と前記EPOとの間に共有結合を形成するのに十分な条件下で、接触させることをさらに含み、それによって前記第1のEPOコンジュゲートを形成する、請求項50に記載の方法。
【請求項67】
前記グリコシル部分がシアル酸部分であり、前記グリコシルトランスフェラーゼがシアリルトランスフェラーゼである、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
昆虫細胞中で前記EPOを組換え発現させることをさらに含み、それによって前記EPOを含む昆虫細胞培養液を形成する、請求項66に記載の方法。
【請求項69】
前記EPOを前記昆虫細胞培養液から単離することをさらに含む、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
単一の反応容器中で、前記EPOとヌクレオチド−N−アセチルグルコサミン(GlcNAc)分子とヌクレオチドガラクトース(Gal)分子とを、GnT1およびGnT2から選択されるN−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ、およびガラクトシルトランスフェラーゼの存在下、前記N−アセチルグルコサミントランスフェラーゼおよび前記ガラクトシルトランスフェラーゼが前記EPOに共有結合した末端−GlcNAc−Gal部分を形成するのに十分な条件下で、接触させることをさらに含む、請求項66に記載の方法。
【請求項71】
第1のポリペプチドコンジュゲートを含む組成物であって、前記第1のポリペプチドコンジュゲートが、第1の数のポリ(アルキレンオキシド)部分を含み、前記ポリ(アルキレンオキシド)部分の各々が、完全形のグリコシル結合基を介して前記第1のポリペプチドに共有結合しており、前記組成物が、
(a)前記第1のポリペプチドコンジュゲートを含む混合物を疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体と接触させること;および
(b)前記第1のポリペプチドコンジュゲートを前記疎水性相互作用クロマトグラフィー媒体から溶出させ、それによって前記第1のポリペプチドコンジュゲートを含む前記組成物を製造すること
を含む方法により製造され、
前記第1のポリペプチドが、エリスロポエチン(EPO)、骨形成タンパク質2(BMP−2)、骨形成タンパク質7(BMP−7)、骨形成タンパク質15(BMP−15)、ニューロトロフィン−3(NT−3)、フォンウィルブランド因子(vWF)プロテアーゼ、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、インターフェロンアルファ、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ、α−アンチトリプシン(α−1プロテアーゼ阻害因子)、グルコセレブロシダーゼ、組織型プラスミノーゲン活性化因子(TPA)、インターロイキン−2(IL−2)、レプチン、ヒルジン、ウロキナーゼ、ヒトDNase、インスリン、B型肝炎表面タンパク質(HbsAg)、キメラジフテリア毒素−IL―2、ヒト成長ホルモン(hGH)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)、アルファ−ガラクトシダーゼ、アルファ−L−イズロニダーゼ、ベータ−グルコシダーゼ、アルファ−ガラクトシダーゼA、酸α−グルコシダーゼ(酸マルターゼ)、抗トロンビンIII(ATIII)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、グルカゴン様ペプチド−2(GLP−2)、線維芽細胞成長因子7(FGF−7)、線維芽細胞成長因子21(FGF−21)、線維芽細胞成長因子23(FGF−23)、因子X、因子XIII、プロキネチシン、エクステンジン−4、CD4、腫瘍壊死因子受容体(TNF−R)、α−CD20、P−セレクチン糖タンパク質リガンド−1(PSGL−1)、補体、トランスフェリン、グリコシル化依存細胞接着分子(GlyCAM)、神経細胞接着分子(N−CAM)、TNF受容体−IgG Fc領域融合タンパク質、抗HER2モノクローナル抗体、呼吸器合胞体ウイルスに対するモノクローナル抗体、呼吸器合胞体ウイルスのタンパク質Fに対するモノクローナル抗体、TNF−αに対するモノクローナル抗体、糖タンパク質IIb/IIIaに対するモノクローナル抗体、CD20に対するモノクローナル抗体、VEGF−Aに対するモノクローナル抗体、PSGL−1に対するモノクローナル抗体、CD4に対するモノクローナル抗体、a−CD3に対するモノクローナル抗体、EGFに対するモノクローナル抗体、癌胎児性抗原(CEA)に対するモノクローナル抗体およびIL−2受容体に対するモノクローナル抗体から選択されるメンバーである組成物。
【請求項72】
請求項71に記載の組成物および薬学的に許容できる担体を含む医薬製剤。
【請求項73】
第1のポリペプチドに共有結合した第1の数のポリ(アルキレンオキシド)部分を含む前記第1のポリペプチドコンジュゲートを、前記第2のポリペプチドに共有結合した第2の数のポリ(アルキレンオキシド)部分を含む第2のポリペプチドコンジュゲートから単離することを含む方法により製造された、単離された前記第1のポリペプチドコンジュゲートであって、前記第1の数が1〜20から選択され、前記第2の数が0〜20から選択され、前記第1の数と前記第2の数とが異なり、前記単離が、
(a)前記第1のポリペプチドコンジュゲートおよび前記第2のポリペプチドコンジュゲートを含む混合物を疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体と接触させること;および
(b)前記第1のポリペプチドコンジュゲートを前記疎水性相互作用クロマトグラフィー媒体から溶出させ、それによって前記第1のポリペプチドコンジュゲートを前記第2のポリペプチドコンジュゲートから分離すること
を含み、前記第1のポリペプチドが、エリスロポエチン(EPO)、骨形成タンパク質2(BMP−2)、骨形成タンパク質7(BMP−7)、骨形成タンパク質15(BMP−15)、ニューロトロフィン−3(NT−3)、フォンウィルブランド因子(vWF)プロテアーゼ、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、インターフェロンアルファ、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ、α−アンチトリプシン(α−1プロテアーゼ阻害因子)、グルコセレブロシダーゼ、組織型プラスミノーゲン活性化因子(TPA)、インターロイキン−2(IL−2)、レプチン、ヒルジン、ウロキナーゼ、ヒトDNase、インスリン、B型肝炎表面タンパク質(HbsAg)、キメラジフテリア毒素−IL―2、ヒト成長ホルモン(hGH)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)、アルファ−ガラクトシダーゼ、アルファ−L−イズロニダーゼ、ベータ−グルコシダーゼ、アルファ−ガラクトシダーゼA、酸α−グルコシダーゼ(酸マルターゼ)、抗トロンビンIII(ATIII)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、グルカゴン様ペプチド−2(GLP−2)、線維芽細胞成長因子7(FGF−7)、線維芽細胞成長因子21(FGF−21)、線維芽細胞成長因子23(FGF−23)、因子X、因子XIII、プロキネチシン、エクステンジン−4、CD4、腫瘍壊死因子受容体(TNF−R)、α−CD20、P−セレクチン糖タンパク質リガンド−1(PSGL−1)、補体、トランスフェリン、グリコシル化依存細胞接着分子(GlyCAM)、神経細胞接着分子(N−CAM)、TNF受容体−IgG Fc領域融合タンパク質、抗HER2モノクローナル抗体、呼吸器合胞体ウイルスに対するモノクローナル抗体、呼吸器合胞体ウイルスのタンパク質Fに対するモノクローナル抗体、TNF−αに対するモノクローナル抗体、糖タンパク質IIb/IIIaに対するモノクローナル抗体、CD20に対するモノクローナル抗体、VEGF−Aに対するモノクローナル抗体、PSGL−1に対するモノクローナル抗体、CD4に対するモノクローナル抗体、a−CD3に対するモノクローナル抗体、EGFに対するモノクローナル抗体、癌胎児性抗原(CEA)に対するモノクローナル抗体およびIL−2受容体に対するモノクローナル抗体から選択されるメンバーである単離された第1のポリペプチドコンジュゲート。
【請求項74】
請求項73に記載された単離されたポリペプチドコンジュゲートおよび薬学的に許容できる担体を含む医薬製剤。
【請求項75】
第1のエリスロポエチン(EPO)コンジュゲートを含む組成物であって、前記第1のEPOコンジュゲートが、完全形のグリコシル結合基を介して前記EPOに共有結合した第1の数のポリ(アルキレンオキシド)部分を含み、前記組成物が、
(a)前記第1のEPOコンジュゲートを含む混合物をアニオン交換媒体と接触させること;
(b)前記第1のEPOコンジュゲートを前記アニオン交換媒体から溶出させて、前記第1のEPOコンジュゲートを含む第1の溶出液を形成すること;
(c)前記第1の溶出液を疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体と接触させること;および
(d)前記疎水性相互作用クロマトグラフィー媒体から前記第1のEPOコンジュゲートを溶出させること
を含む方法によって製造される組成物。
【請求項76】
請求項75に記載の組成物および薬学的に許容できる担体を含む医薬製剤。
【請求項77】
状態の治療を必要とする対象において状態を治療する方法であって、前記状態が、前記対象における赤血球産生不全を特徴とし、前記対象における前記状態を寛解させるのに有効な量の請求項71に記載の組成物を前記対象に投与することを含む方法。
【請求項78】
状態の治療を必要とする対象において状態を治療する方法であって、前記状態が、前記対象における赤血球産生不全を特徴とし、前記対象における前記状態を寛解させるのに有効な量の請求項73に記載の単離されたポリペプチドコンジュゲートを前記対象に投与することを含む方法。
【請求項79】
状態の治療を必要とする対象において状態を治療する方法であって、前記状態が、前記対象における赤血球産生不全を特徴とし、前記対象における前記状態を寛解させるのに有効な量の請求項75に記載の組成物を前記対象に投与することを含む方法。
【請求項80】
組織傷害の治療を必要とする対象において組織傷害を治療する方法であって、前記傷害が、虚血、外傷、炎症および毒性物質との接触から選択されるメンバーにより引き起こされ、前記組織傷害に関連する損傷を寛解させるのに有効な量の請求項71に記載の組成物を前記対象に投与することを含む方法。
【請求項81】
組織傷害の治療を必要とする対象において組織傷害を治療する方法であって、前記傷害が、虚血、外傷、炎症および毒性物質との接触から選択されるメンバーにより引き起こされ、前記組織傷害に関連する損傷を寛解させるのに有効な量の請求項73に記載の単離されたポリペプチドコンジュゲートを前記対象に投与することを含む方法。
【請求項82】
組織傷害の治療を必要とする対象において組織傷害を治療する方法であって、前記傷害が、虚血、外傷、炎症および毒性物質との接触から選択されるメンバーにより引き起こされ、前記組織傷害に関連する損傷を寛解させるのに有効な量の請求項75に記載の組成物を前記対象に投与することを含む方法。
【請求項83】
哺乳動物において赤血球産生を増強する方法であって、請求項71に記載の組成物を前記哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項84】
哺乳動物において赤血球産生を増強する方法であって、請求項73に記載の単離されたポリペプチドコンジュゲートを前記哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項85】
哺乳動物において赤血球産生を増強する方法であって、請求項75に記載の組成物を前記哺乳動物に投与することを含む方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【公表番号】特表2010−505874(P2010−505874A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−531593(P2009−531593)
【出願日】平成19年10月3日(2007.10.3)
【国際出願番号】PCT/US2007/080353
【国際公開番号】WO2008/057683
【国際公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(509091848)ノヴォ ノルディスク アー/エス (42)
【Fターム(参考)】