説明

ポリ乳酸製品の後処理

ポリ乳酸製品を製造するための方法が提供される。当該方法は、ポリ乳酸を含む製品を提供する段階、担体支持システムを用いて当該製品を支持する段階、および熱で当該製品を硬化させる段階を含み得る。当該製品を硬化させる段階は、当該製品の1つ以上の特性を改善するのに効果的である。改善した特性を有するポリ乳酸を含む製品も提供される。ポリ乳酸を含む容器を提供し、当該容器は担体支持システムによって支持されている間、熱で硬化されている段階、飲料原料を当該容器内に入れる段階、温液を当該容器内に入れる段階、当該飲料原料および温液を当該容器内で調合して飲料を作る段階、および当該容器から当該飲料を取り出す段階を含む、飲料を調製するための方法も提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ乳酸製品に関し、より具体的には、ポリ乳酸製品の後処理に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリ乳酸(PLA)材料は、生物医学的(biomedial)構造物、包装、および織物等の様々な製品に用いられる。残念ながら、PLA製品の使用は、約60℃の温度で軟化すること、および約85℃超過の温度での機械的剛性の大幅な損失を含み得る、その熱的特性によって制限され得る。結果として、従来のPLA製品は、高温下に置かれる場合、寸法不安定性および機械的欠陥等の問題に見舞われ得る。それ故、望まれるのは、約50℃から約105℃の範囲内の温度で、強度および構造的安定性の両方を示す改良されたPLA製品である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
強度および構造的安定性は、コーヒーを調合すること等の用途において特に重要であり得る。コーヒーは、挽いたコーヒーを容器構造物内の低部に入れ、最大100℃の温度および最大11.5バールの圧力で当該容器構造物内に水を注入することによって調製することができる。残念ながら、コーヒーを調合する際の高温および高圧は、当該容器構造物の選択の範囲を制限し得る。具体的には、当該容器構造物の選択の範囲は、水密封止を保証するような構造的安定性の必要性によって、および加圧に耐えるような力学的強度の必要性によって制限され得る。それ故、望まれるのは、コーヒーを調合するための丈夫で熱的に安定した構造物である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、製品を製造するための方法を提供する。例示的な一実施形態では、当該方法は、ポリ乳酸を含む製品を提供すること、担体支持システムを用いて製品を支持すること、および熱で当該製品を硬化させることを含む。
【0005】
本発明は、ポリ乳酸を含む製品も提供する。例示的な一実施形態では、担体支持システムによって支持されている間、当該製品は熱で硬化されている。
【0006】
本発明は、飲料を用意する方法も提供する。例示的な一実施形態では、当該方法は、ポリ乳酸を含む容器を提供し、当該容器は担体支持システムによって支持されている間、熱で硬化されていること、飲料原料を当該容器内に入れること、温液を当該容器内に入れること、当該飲料原料および温液を当該容器内で調合して飲料を作ること、および当該容器から当該飲料を取り出すことを含む。
【0007】
本発明は、ポリ乳酸製品の熱安定性を増加させる方法も提供する。例示的な一実施形態では、当該方法は、ポリ乳酸を含む製品を提供すること、担体支持システムを用いて製品を支持すること、および熱で当該製品を硬化させることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】当該PLA容器の一実施形態の断面図を示す。
【図2】当該PLA容器の一実施形態の底面斜視図を示す。
【図3】支持ジャケットの一実施形態の断面図を示す。
【図4】支持ペグの一実施形態の側面図を示す。
【図5】金属核を有する支持ペグの一実施形態の側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここで本発明の目下の好適な実施形態に対する参照を詳細に行う。各例は、本発明の実施形態の説明のために与えられるものであり、本発明の限定のためのものではない。実際には、本発明の精神または範囲を逸脱することなく、本発明において様々な修正および変形を行うことができるということは、当業者にとって明白であろう。例えば、一実施形態の一部として説明または記載される特徴は、別の実施形態において用いることができ、さらなる実施形態をもたらす。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲およびその同等物の範囲内において、このような修正および変形を包含するということが意図される。
【0010】
本発明の実施形態に従って、担体支持システムを用いて支持している間、熱でPLA製品を硬化させることによって改良された製品を製造するための方法が開発された。高圧下に置かれると、寸法不安定性および機械的欠陥に見舞われ得る従来のPLA製品とは異なり、当該製品は、高温および高圧に耐えると同時に、実質的に安定的かつ機能的であり続けることができる。例えば、本発明の特定の実施形態に従って製造されたポリ乳酸容器は、高度な寸法安定性を保ちつつ、98℃および11.5バールのコーヒー調合サイクルに耐え得る。さらに、当該製品は、硬化工程の間に担体支持システムで支持されているため、当該改善された製品はその原寸を保持することができる。当該製品の原寸を維持することによって、当該支持システムは、当該改善された製品が、正確な寸法の製品を要求する用途において利用することができることを保証する。例えば、本発明の特定の実施形態に従って製造されたポリ乳酸容器は、高度に一貫した内容積を有し、高度に一貫した液密封止を形成することができる。
【0011】
本明細書にて用いられる用語「含む」(「comprise」、「comprising」、「include」、および「including」)は、そうではない旨が明示されない限り、閉じず、限定しない用語であるように意図されている。
【0012】
非硬化ポリ乳酸製品
本発明の一実施形態に係る方法は、基本的に任意のポリ乳酸製品において用いることができる。本明細書にて用いられる用語「製品」は、任意の別個の物理的対象を指す。特定の実施形態によると、当該製品は、袋、瓶、カップ、または蓋等の容器であり得る。他の実施形態では、当該製品は薄膜または積層物であり得る。さらに他の実施形態では、当該製品は、食卓用食器具、盆、食品パッケージ、または食品包装等の食品用製品であり得る。さらに別の一実施形態では、当該製品は、裏地、天幕、使い捨て衣服、使い捨ておむつ、および女性用衛生用品等の用途において用いられる繊維または織物であり得る。さらに別の一実施形態では、当該製品は、縫糸、ステント、透析媒体、および薬剤運搬機器等の医療機器であり得る。
【0013】
当該製品は、基本的に、当該分野で知られるいかなる技術を用いても構築することができる。特定の一実施形態では、当該PLA製品は注入鋳造法によって構築される。別の実施形態では、当該PLA製品は押出によって構築される。さらに別の実施形態では、当該PLA製品は熱成形法によって構築される。さらに別の実施形態では、当該PLA製品は発泡成形法によって構築される。
【0014】
特定の実施形態によると、当該製品はポリ乳酸容器であり得る。本明細書にて用いられる用語「容器」は、充填または包装され得る任意の三次元構造を指す。当該容器は、ポリ乳酸、および可能性として、その他の熱可塑性材料と熱可塑性添加剤を含み得る。当該容器は、基本的に、当該分野で知られているいかなる技術を用いても製造することができる。
【0015】
当該容器は基本的に任意の形状または規模であり得る。特定の実施形態によると、当該容器は、球形、円錐形、円柱形、または多角体形であり得る。特定の一実施形態では、当該容器は実質的に円柱形であり、約0.1オンスから約50オンスに及ぶ体積を有する。別の一実施形態では、当該容器は約5オンスから約20オンスに及ぶ体積を有する。さらに別の一実施形態では、当該容器は約0.5オンスから約1.5オンスに及ぶ体積を有する。
【0016】
図1から2は、適切なPLA容器の一実施形態を示す。容器10は、円柱体部12、および実質的に平板な基部14を含み得、それらが貯蔵部16を画定する。容器10は、貯水部開口部20を囲む上方肩部18、および基部14を囲む隆起縁部22も含み得る。
【0017】
蓋を受け入れるために、円柱体部12の内部は、1つ以上の上方頂部24および下方頂部26を含み得る。容器10から液体を取り出すために、基部14は複数の空孔28を含み得る。
【0018】
改良された製品を製造するための方法
本発明の実施形態は、ポリ乳酸を含む製品を製造するための方法を含む。一実施形態では、当該製品を製造するための方法は、ポリ乳酸を含む製品を提供すること、担体支持システムを用いて製品を支持すること、および熱で当該製品を硬化させることを含む。
を含む。
【0019】
当該製品を製造するための方法は、担体支持システムを用いて製品を支持する段階を含む。本明細書にて用いられる用語「担体支持システム」は、硬化段階の間に当該製品の少なくとも一部が寸法を変化することを防止するシステムを指す。担体支持システムの限定されない例としては、(1)当該製品の外側部を固定する支持ジャケット、(2)当該製品の内側部を固定する支持ペグ、および(3)支持ジャケットおよび支持ペグの組み合わせが挙げられる。特定の実施形態では、当該担体支持システムは、当該製品の一部のみを支持するために用いられる。その他の実施形態では、当該担体支持システムは、実質的に当該製品の全体を支持するために用いられる。当該担体支持システムのジャケットおよび/またはペグは、任意の適切な材料で作成することができる。特定の実施形態では、当該担体支持システムは、寸法的かつ熱的に安定な熱伝導性材料でできている。適切な支持ジャケットの材料の限定されない例としては、真鍮または鋼等の金属が挙げられる。適切な支持ペグの材料の限定されない例としては、ゴムまたはシリコン等のエラストマー材料が挙げられる。特定の実施形態では、当該支持ペグは熱伝導性経路を含む。例えば、当該支持システムは、熱伝導を改善し、改良された製品からの当該ペグの除去を容易にする、金属核を有するシリコンペグを含み得る。図3から5は、ポリ乳酸容器のための適切な支持システムの実施形態を示す。
【0020】
当該支持システムは、図3に示されるような支持ジャケット30を含み得る。支持ジャケット30は、側部32および基部34を含み得る。支持ジャケット30は、上方凹部36および下方凹部38も含み得る。支持ジャケット30は、側部32が円柱体部12の外部を支持し、基部34が基部14の外部を支持し、上方凹部36が上方肩部18を支持し、下方凹部38が隆起縁部22を支持するように、容器10に適応することができる。結果として、支持ジャケット30は、実質的に当該容器の外部の全てを支持するために用いることができる。
【0021】
当該支持システムは、図4に示されるような支持ペグ40も含むことができる。支持ペグ40は、側部42および底部44を含み得る。支持ペグ40は、1つ以上の上方凹部46および1つの下方凹部48も含み得る。側部42が円柱体部12の内部を支持し、底部44は基部14の内部を支持し、1つ以上の上方凹部46は1つ以上の上方頂部24を支持し、下方凹部48は下方頂部26を支持するように、支持ペグ40を容器10内に挿入することができる。結果として、支持ペグ40は、実質的に当該容器の内部全体を支持するために用いることができる。
【0022】
別の実施形態では、当該支持システムは図5に示されるような支持ペグ50を含み得る。支持ペグ50は、熱伝導を改善し、当該容器からの支持ペグ50の除去を容易にする、金属核52を含み得る。
【0023】
当該製品を製造するための方法は硬化段階も含む。本明細書にて用いられる用語「硬化」および「硬化させる」(「curing」および「cure」)は、熱処理または焼きなまし、ならびに他の変化によるポリ乳酸の結晶性の増加を指し、それにより、当該PLA製品の1つ以上の機械的特性、物理特性、および/または化学特性が、非硬化製品と比較して変化する。これら特性の限定されない例としては、熱安定性、圧力安定性、および寸法安定性が挙げられる。
【0024】
当該PLA製品は、ポリ乳酸を硬化するのに効果的な量の熱で処理される。一実施形態では、当該硬化工程は、当該PLA製品を約100℃から約140℃の範囲の温度まで、約5分から約45分の範囲の時間の間加熱することを含む。別の一実施形態では、当該硬化工程は、当該PLA製品を約110℃から約120℃の範囲の温度まで、約10分から約20分の範囲の時間の間加熱することを含む。熱処理に続いて、当該PLA製品は随意に低温まで瞬間冷却することができる。一実施形態では、当該瞬間冷却は、当該PLA製品を約−15℃の温度まで、約1分から約10分の範囲の時間の間冷却することを含む。具体的な一実施形態では、当該加熱は約110℃の温度で約10分の間行われる。
【0025】
改良されたポリ乳酸容器
本発明にて同様に具現されるのは、ポリ乳酸を含む製品である。一実施形態では、当該製品は、担体支持システムによって支持されている間、熱で硬化されている。当該硬化工程の結果として、当該製品は、同一構造の非硬化製品のそれと比較して、少なくとも1つの増加した機械的特性、物理特性、および/または化学特性を有し得る。例えば、当該製品は、同一構造の非硬化容器のそれと比較して、増加した結晶性、増加した熱安定性、増加した圧力安定性、または増加した寸法安定性を有し得る。
【0026】
特定の実施形態によると、当該製品はポリ乳酸容器であり得る。具体的な一実施形態では、当該容器は実質的に円柱形であり、約0.1オンスから約50オンスの範囲内の体積を有する。別の一実施形態では、当該容器は約5オンスから約20オンスの範囲内の体積を有する。さらに別の一実施形態では、当該容器は約0.5オンスから約1.5オンスの範囲内の体積を有する。
【0027】
飲料を調製する方法
本発明にてさらに具現されるのは、ポリ乳酸を含む容器で飲料を調製する方法である。一実施形態では、当該飲料を調製する方法は、ポリ乳酸を含む容器を提供し、当該容器は担体支持システムによって支持されている間、熱で硬化されていること、飲料原料を当該容器内に入れること、温液を当該容器内に入れること、飲料原料および温液を当該容器内で調合して飲料を作ること、および当該容器から当該飲料を取り出すことを含む。一実施形態では、当該飲料原料は挽いたコーヒーまたは茶を含む。
【0028】
当該調合段階は、約85℃から約100℃の範囲内の温度で、約6バールから約12バールの範囲内の圧力で調合することを含み得る。一実施形態では、当該方法は、飲料原料を当該容器内に入れる段階の後に、および温液を当該容器内に入れる段階の前に、当該容器を封止する段階をさらに含む。別の一実施形態では、当該方法は、飲料原料を当該容器内に入れる段階の後に、および温液を当該容器内に入れる段階の前に、当該容器を飲料調合機内に入れる段階をさらに含む。
【0029】
上記の方法および容器は、下記の限定されない実施例を参照することでさらに理解されるだろう。
【実施例】
【0030】
実施例1:硬化時間および硬化温度の容器の強度への効果
【0031】
ポリ乳酸容器を、挿入部分のない真鍮のジャケット内に入れた。その後、当該容器を熱で様々な温度および時間にて硬化させた。当該容器を冷却した後、これを再加熱し、Instron試験機(ノーウッド、マサチューセッツ州)上で試験し、同一構造の非硬化容器と比較した、100℃でのその最大負荷容量を測定した。
【0032】
当該容器の硬化時間、硬化温度、冷却方法、および最大負荷容量を下の表にまとめる。
【表1】

【0033】
表1に示されるように、当該容器の最大負荷容量は、同一構造の非硬化容器と比較して著しく改善された。
【0034】
実施例2:硬化の結晶性に対する効果
【0035】
ポリ乳酸容器を、挿入部分のない真鍮のジャケット内に入れ、110℃で20分の間硬化させた。当該容器を冷却した後、3つのPLA試料を、当該硬化容器の基部の中心から取り出した。加えて、1つのPLA試料を、非硬化容器の基部の中心から取り出した。その後、示差走査熱量測定(DSC)試験を、1分当たり10℃の速度で各試料について行った。その後、DSC曲線を用いて各試料に対して結晶性を計算した。
【0036】
当該容器の硬化温度および結晶性を下の表にまとめる。
【表2】

【0037】
表2に示されるように、当該容器の結晶性は、同一構造の非硬化容器と比較して著しく改善された。
【0038】
本発明は、その特定実施形態を参照して詳細に記載しているが、当業者は、上記事項の実現および理解によって、これらの実施形態に対する修正、変形、および同等物を容易に考案できるということを理解されたい。従って、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその任意の同等物のそれとして評価するべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリ乳酸を含む製品を提供するステップと、
担体支持システムを用いて前記製品を支持するステップと、
熱で前記製品を硬化させるステップと、
を含む、製品を製造する方法。
【請求項2】
前記製品を硬化させる段階が、前記ポリ乳酸の結晶性を増加させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記製品を硬化させる段階が、前記製品の熱安定性を増加させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記製品を硬化させる段階が、前記製品の圧力安定性を増加させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記製品を硬化させる段階が、前記製品の寸法安定性を増加させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記製品を硬化させる段階が、前記製品を約100℃から約140℃の範囲の温度まで加熱するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記製品を硬化させる段階が、前記製品を約5分から約45分の範囲の時間の間加熱するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記製品を硬化させる段階が、前記容器を約100℃から約110℃の範囲の温度で、約10分から約20分の範囲の時間の間加熱するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記製品を支持する段階が、前記製品を支持ジャケットに入れるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記支持ジャケットが、寸法的かつ熱的に安定な熱伝導性材料を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記支持ジャケットが金属を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記製品を支持する段階が、支持ペグを前記製品に挿入するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記支持ペグがエラストマー材料を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記支持ペグがシリコンを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記支持ペグが熱伝導性経路をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記熱伝導性経路が金属核を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記製品を支持する段階が、当該容器を支持ジャケットに入れるステップと、支持ペグを前記製品に挿入するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記製品がポリ乳酸容器を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
担体支持システムによって支持されている間、前記製品が熱で硬化されているポリ乳酸を含む製品。
【請求項20】
前記製品が、同一構造の非硬化製品の結晶性と比較して増加した結晶性を有する、請求項19に記載の製品。
【請求項21】
前記製品が、同一構造の非硬化製品の熱安定性と比較して増加した熱安定性を有する、請求項19に記載の製品。
【請求項22】
前記製品が、同一構造の非硬化製品の圧力安定性と比較して増加した圧力安定性を有する、請求項19に記載の製品。
【請求項23】
前記製品が、同一構造の非硬化製品の寸法安定性と比較して増加した寸法安定性を有する、請求項19に記載の製品。
【請求項24】
前記製品がポリ乳酸容器を含む、請求項19に記載の製品。
【請求項25】
前記容器が約0.1オンスから約50オンスの範囲の体積を有する、請求項24に記載の製品。
【請求項26】
前記容器が約5オンスから約20オンスの範囲の体積を有する、請求項24に記載の製品。
【請求項27】
前記容器が約0.5オンスから約1.5オンスの範囲の体積を有する、請求項24に記載の製品。
【請求項28】
ポリ乳酸を含む容器を提供し、前記容器は担体支持システムによって支持されている間、熱で硬化されているステップと、
飲料原料を前記容器内に入れるステップと、
温液を前記容器内に入れるステップと、
前記飲料原料および温液を前記容器内で調合して飲料を作るステップと、
前記容器から前記飲料を取り出すステップと、
を含む、飲料を調製する方法。
【請求項29】
前記飲料原料が挽いたコーヒーまたは茶を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記調合段階が、約85℃から約100℃の範囲の温度で調合するステップを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記調合段階が、約6バールから約12バールの範囲の圧力で調合するステップを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記調合段階が、約85℃から約100℃の範囲の温度と、約6バールから約12バールの範囲の圧力とで調合するステップを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
前記飲料原料を前記容器内に入れる段階の後と、前記温液を前記容器内に入れる段階の前とに、当該容器を封止する段階をさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記飲料原料を前記容器内に入れる段階の後と、前記温液を前記容器内に入れる段階の前とに、前記容器を飲料調合機内に入れる段階をさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項35】
ポリ乳酸を含む製品を提供するステップと、
担体支持システムを用いて前記製品を支持するステップと、
熱で前記製品を硬化させるステップと、
を含む、ポリ乳酸製品の熱安定性を増加させる方法。
【請求項36】
前記製品を硬化させる段階が、前記製品を約100℃から約140℃の範囲の温度まで加熱するステップを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記製品を硬化させる段階が、前記製品を約5分から約45分の範囲の時間の間加熱するステップを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記製品を硬化させる段階が、前記容器を約100℃から約140℃の範囲の温度で、約5分から約45分の範囲の時間の間加熱するステップを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記製品を硬化させる段階が、前記容器を約100℃から約110℃の範囲の温度で、約10分から約20分の範囲の時間の間加熱するステップを含む、請求項35に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−535120(P2010−535120A)
【公表日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−520161(P2010−520161)
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【国際出願番号】PCT/US2008/071649
【国際公開番号】WO2009/018380
【国際公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(391026058)ザ・コカ−コーラ・カンパニー (238)
【氏名又は名称原語表記】THE COCA−COLA COMPANY
【Fターム(参考)】