説明

ミクストメディア通話フォーマッティングのための装置及び方法

ミクストメディア通話フォーマッティングのための装置及び方法。通話用の好適なフォーマットは、異なるミクストメディア通信フォーマットから判断される。ミクストメディア通信フォーマットには、テキスト・フォーマット及び可聴音声フォーマットが含まれる。メディア・フォーマット・モード信号が、送信又は受信される。メディア・フォーマット・モード信号は、通話用の好適なフォーマットを示すことができる。通話は、この好適なフォーマットで接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ミクストメディア通話フォーマッティングのための装置及び方法に関する。より詳細には、本開示は、異なる判定基準に依存して、電子装置において異なる通話フォーマット選択を可能にする装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、多くの通信装置が、マルチメディア機能を獲得しつつある。例えば、携帯電話は、情報管理、ウェブ・ブラウジング、ショート・メッセージ伝達等のデータ機能を有し得る。また、ページャー等の従来のデータ製品には、リアルタイムの音声及びグラフィックス機能を組み込み得る。別個の新しい機能が提供されることに加えて、異なるタイプのメディアが組み合わされると、単一のメディア・タイプだけでは利用不可能な新しい機能が提供され得る。例えば、音声及びデータは、ユーザに異なる対話方法を提供し得る。特に、現在の装置を用いると、2人以上のユーザがテキスト・チャット・セッション又は音声通話を行い得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
残念なことに、各ユーザの環境に対して、会話の各側を最も適切なメディア・タイプに適合させる手段が存在しない。例えば、テキスト通信を用いるユーザは、音声通信を用いるユーザと通信することはできない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、ミクストメディア通話フォーマッティングのための装置及び方法を提供する。一実施形態によれば、本開示は、携帯通信装置におけるミクストメディア通信フォーマットの選択方法を提供する。本方法は、携帯通信装置が、テキスト・フォーマット及び可聴音声フォーマットを含むミクストメディア通信フォーマットから着信通話用の好適なフォーマットを判断することを含む。本方法は、また、携帯通信装置が、着信通話用の好適なフォーマットを示すメディア・フォーマット・モード信号を送信することを含む。例えば、メディア・フォーマット・モード信号は、通話設定の前、通話設定時、通話中、又は通話用の好適なフォーマットを示すための任意の他の有効な時間に送信され得る。
【0005】
他の実施形態によれば、本開示は、着信通話の信号を受信する際の携帯通信装置におけるミクストメディア通信フォーマットの選択方法を提供する。ミクストメディア通信フォーマットは、音声通信フォーマット及びテキスト通信フォーマットを含む。本方法は、携帯通信装置が、着信通話の信号を受信することを含む。本方法は、また、携帯通信装置が、着信通話の好適なフォーマットを判断することを含む。本方法は、更に、携帯通信装置が、着信通話用の好適なフォーマットを示すメディア・フォーマット・モード信号を送信することを含む。
【0006】
他の実施形態によれば、本開示は、ミクストメディア通信フォーマット選択のためのシステムを提供する。本システムは、ネットワークと、ネットワークに接続されたコントローラとを含む。コントローラは、通話発信者からの通話のフォーマットを判断し、通話受信者の選択条件に基づき、通話受信者用の通話の選択されたフォーマットを判断し、通話発信者からの通話のフォーマットが、通話受信者用の通話の選択された通話フォーマットに一致しない場合は、通話のフォーマットを選択されたフォーマットに変換し、かつ、選択されたフォーマットで通話を通話受信者に送るように構成されている。
【0007】
他の実施形態によれば、本開示は、ミクストメディア通信フォーマットの選択を提供するための携帯通信装置を提供する。本携帯通信装置は、送受信機と、送受信機に接続されたプロセッサとを含む。プロセッサは、テキスト・フォーマット及び可聴音声フォーマットを含むミクストメディア通信フォーマットから着信通話用の好適なフォーマットを判断し、かつ、着信通話用の好適なフォーマットを示すメディア・フォーマット・モード信号を送るように構成されている。
【0008】
従って、本開示によって、2人以上のユーザのミクストメディア通話において、各ユーザは、それらユーザの装置に用いられるメディア・フォーマットを選択することができる。例えば、ある人が、従来の電話から会議中のミクストメディア装置ユーザに音声通話を開始することができる。ミクストメディア装置ユーザは、その音声通話を受け取ることができる。あるいは、ミクストメディア装置ユーザは、音声信号を受信し、そして、テキストで応答しながら、イヤホーンでそれを聴くことができる。また、装置又は装置が用いられているシステムは、音声からテキストへの及びテキストから音声への変換を行うことができるため、ミクストメディア装置ユーザは、テキストのみを用いて通信することができる。各ユーザは、ユーザの現在の状況に最も適したフォーマットを選択することができる。また、一部の装置では1つのメディア・フォーマットしかサポートすることができない場合があるため、システムは、通信を適切なメディア・タイプに自動的に変換することができる。
【0009】
一実施形態において、ユーザは、手動で所望のメディア・フォーマットを選択することができる。この選択は、通話の前又は通話中のいつ行ってもよい。例えば、ユーザは、所定の主要な手順をユーザの装置に行って所望のメディア・フォーマットを選択することができる。メディア・フォーマット選択が一旦行われると、装置は、メディア・フォーマット選択命令をシステムに送信して、そこで適切なメディア・フォーマット変換を行うことができる。
【0010】
従って、装置によってサポートされたメディア・タイプに基づき、システムは、送るべき適切なメディア・フォーマットを自動的に選択することができる。例えば、携帯情報端末にかけられた電話は、自動的にテキストに変換される。また、ピーク時間帯の間、システム容量が追加の音声通話をサポートすることができない場合、新しい通話をブロックするよりもむしろ、システムは、一方又は双方の通話者が自由なミクストメディア通話を受け取るように促す。メディア・フォーマッティングを行うため、無線ユーザは、テキストを送受信することができるが、これに必要な帯域幅は、音声と比較して狭い。更に、装置をサイレント・モードにすると、音声通話をテキストに変換する要求を自動的に生成することができる。サイレント・モードが終了すると、音声通信は自動的に復旧される。
【0011】
また、本開示は、装置とシステムとの間に用いられミクストメディア変換を実現し得る信号を提供する。1つの信号は、装置の所望のメディア・フォーマットを示すメディア・フォーマット・モード信号であればよい。この信号は、装置がフォーマット・モードを変更する度に装置からシステムに送信される。あるいは、制御信号送信の量を節約するために、システムは、登録又は通話設定の間、装置の現メディア・フォーマット選択について装置にポーリングを行うことができる。別の信号は、着呼側装置のメディア・フォーマット選択が発呼側のメディア・フォーマットと異なる場合、発呼側又は着呼側に送信し得るメディア・フォーマット折衝信号であればよい。この信号は、着呼側装置のメディア・フォーマット選択を示して発呼側にミクストメディア通話を受け取るというオプションを与えたり、メディア・フォーマットを変更して着呼側のメディア・フォーマットに一致させるというオプションを発呼側に与えたり、着呼側が発呼側のフォーマットを受け入れるように要求したり、いずれかの側に通話を終えるオプションを与えたりすることができる。追加の信号は、テキストから音声への変換の際に用いられるバックグラウンド信号であればよい。この信号は、システムによって追加され、音楽等のバックグラウンド信号を追加して、テキスト・バースト間の長い無音状態をなくし、また、通話が依然としてアクティブであることを電話ユーザに知らせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明するが、図面においては、同様な符号により同様な要素を示す。
図1は、一実施形態によるシステム100の代表的なブロック図である。本システム100は、ネットワーク・コントローラ110、ネットワーク120、及び1つ又は複数の通信装置130,140,及び150を含み得る。通信装置130,140,及び150は、電話、無線電話、携帯電話、携帯情報端末、コンピュータ端末、ページャー、ファックス機、留守番電話、インタラクティブ・テレビジョン、又はデータの送受信が可能な他のあらゆる装置を含み得る。
【0013】
代表的な一実施形態において、ネットワーク・コントローラ110は、ネットワーク120に接続されている。ネットワーク・コントローラ110は、基地局、サービス・センタ、メディア変換センタ、又はネットワーク120上における他の任意の位置に配置され得る。ネットワーク120は、通信信号を送受信可能なあらゆるタイプのネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク120は、インターネット、イントラネット、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN:Local Area Network)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN:Wide Area Network )、ケーブル・ネットワーク等のデータ・ネットワーク、及び他の同様な通信システムを含み得る。また、ネットワーク120は、ローカル電話ネットワーク、長距離電話ネットワーク、携帯電話ネットワーク、衛星通信ネットワーク、ケーブル・テレビジョン・ネットワーク等の電気通信ネットワーク、及び他の同様な通信システムを含み得る。更に、ネットワーク120は、複数のネットワークを含むことができ、また、複数の異なるタイプのネットワークを含み得る。従って、ネットワーク120は、複数のデータ・ネットワーク、複数の電気通信ネットワーク、データ及び電気通信ネットワークの組み合わせ、及び他の同様な通信システムを含み得る。
【0014】
動作中、通信装置130,140,又は150のうちの1つは、受信用通信装置130,140,又は150との通信を試みることができる。この通信は、ネットワーク120及びネットワーク・コントローラ110経由で受信用通信装置に送信され得る。例えば、通話発信者通信装置130は、通話受信者通信装置140への通話を試みることができる。コントローラ110は、通話発信者130からの通話のフォーマットが、テキスト・フォーマット、可聴フォーマット、又は他のメディア・フォーマットであるかを判断することができる。テキスト・フォーマットは、メッセージ伝達サービス・フォーマット等であってよく、可聴フォーマットは、音声フォーマット等であってよい。そして、コントローラ110は、通話受信者140の選択条件に基づき、通話受信者140用の通話の選択されたフォーマットを判断することができる。例えば、コントローラ110は、通話受信者140からメディア・フォーマット・モード信号を受信した後、通話受信者140の所望の選択されたフォーマットを記憶することができる。コントローラ110は、また、通話設定中に通話受信者140にポーリングを行って通話受信者140の所望の現フォーマットを判断することができる。コントローラ110は、更に、特定のタイプのメディアをサポートする通話受信者通信装置機能に基づき、通話のフォーマットを判断することができる。例えば、通話受信者通信装置140は、テキストだけを送受信可能なページャーであってよい。コントローラ110は、更に、現システム容量に基づき、着信通話のフォーマットを判断することができる。例えば、ネットワーク120上に大きな通信容量がある場合、コントローラ110は、着信通話のフォーマットがテキスト・フォーマットであると判断する。これは、そのようなフォーマットが必要とするシステム資源が小さいためである。コントローラ110は、更に、ミクストメディア通話を受け取るオプションを与えられ受け入れる通話発信者130に基づき、着信通話用のフォーマットを判断することができる。コントローラ110は、また、通話発信者130のフォーマットで通話を受け取るオプションを受け入れる通話受信者140に基づき、着信通話用のフォーマットを判断することができる。コントローラ110は、更に、通話を終えるオプションを選択する通話発信者130又は通話受信者140のいずれかに基づき、着信通話用のフォーマットを判断することができる。
【0015】
そして、コントローラ110は、通話発信者130からの通話のフォーマットが、通話受信者140用の通話の選択された通話フォーマットに一致しない場合、その通話のフォーマットを選択されたフォーマットに変換し得る。例えば、コントローラ110は、通話発信者130にメディア・フォーマット折衝信号を送信して、選択されたフォーマットに基づき通話のフォーマットを変更するように通話発信者130を促すことによって、通話のフォーマットを変換することができる。コントローラ110は、また、通話のフォーマットがテキスト・フォーマットであり、かつ、通話用の選択されたフォーマットが可聴フォーマットであると判断した場合、通話に対してテキストから音声への変換を行うことによって、通話のフォーマットを変換することができる。コントローラ110は、更に、通話のフォーマットが可聴フォーマットであり、かつ、通話用の選択されたフォーマットがテキスト・フォーマットであると判断した場合、音声からテキストへの変換を通話に行うことによって、通話のフォーマットを変換することができる。そして、コントローラ110は、選択されたフォーマットで通話受信者140に通話を送信することができる。コントローラ110は、また、通話発信者130からの通信を待つ間、通話の受信者にバックグラウンド信号を送信することができる。例えば、コントローラ110は、テキスト・フォーマットを用いるページャーからのテキスト入力を待つ間、可聴フォーマットを用いて、携帯電話にバックグラウンド信号を送信することができる。このバックグラウンド信号により、テキスト入力が中断している間、その通話がまだ接続されていることを通話受信者140に通知することができる。
【0016】
図2は、一実施形態による通信装置130又は140等の移動又は携帯通信装置200の代表的なブロック図である。移動通信装置200は、筐体210と、筐体210に接続されたプロセッサ220と、筐体210及びプロセッサ220に接続された音声入出力回路230と、筐体210及びプロセッサ220に接続された表示装置240と、筐体210及びプロセッサ220に接続された送受信機250と、筐体210及びプロセッサ220に接続されたユーザ・インターフェイス260と、筐体210及びプロセッサ220に接続されたメモリ270と、筐体210及びプロセッサ220に接続された信号強度指標表示器280と、筐体210及び送受信機250に接続されたアンテナ290と、を含み得る。プロセッサ220は、フォーマット判断モジュール222及び位置条件検出モジュール224を含み得る。モジュール222及び/又は224は、プロセッサ220に接続されたハードウェア、プロセッサ220内に配置されたモジュール、メモリ270に配置されプロセッサ220によって実行されるソフトウェア、又は他の任意のタイプのモジュールであればよい。メモリ270は、ランダム・アクセス・メモリ、読み出し専用メモリ、光学メモリ、加入者識別モジュール・メモリ、又は移動通信装置に接続され得る他の任意のメモリを含み得る。表示装置240は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)表示装置、プラズマ表示装置、又は情報を表示するための他の任意の手段であればよい。送受信機250は、送信機及び/又は受信機を含み得る。音声入出力回路230は、マイクロフォン、スピーカ、トランスデューサ、又は他の任意の音声入出力回路を含み得る。ユーザ・インターフェイス260は、キーパッド、ボタン、タッチ・パッド、ジョイスティック、他の表示装置、又はユーザと電子装置との間のインターフェイスを提供するために有用な他の任意の装置を含み得る。
【0017】
動作中、プロセッサ220は、移動通信装置200の機能を制御する。移動通信装置200は、アンテナ290に接続された送受信機250を用いて、ネットワーク120を介して信号を送受信することができる。更に、ユーザは、ユーザ・インターフェイス260を用いて、移動通信装置200との間で情報の入力及び出力を行うことができる。この情報は、また、音声入出力回路230を用いて入力及び出力することができ、また、表示装置240を用いて更に出力することができる。メモリ270は、プロセッサ220によって用いられるプログラム及びデータを記憶することができる。
【0018】
一実施形態によれば、プロセッサ220及び/又はフォーマット判断モジュール222は、ミクストメディア通信フォーマットから着信通話用の好適なフォーマットを判断することができる。ミクストメディア通信フォーマットは、テキスト・フォーマット、可聴音声フォーマット、又は他のフォーマットを含み得る。プロセッサ220は、ユーザ・インターフェイス260上での好適なフォーマットのユーザ選択に基づき、着信通話用の好適なフォーマットを判断し、この場合、この選択は、メモリ270に記憶され得る。プロセッサ220は、また、携帯通信装置の位置条件に基づき、着信通話用の好適なフォーマットを判断することができる。これらの位置条件は、プロセッサ220又は位置条件検出モジュール224によって検出され決定され得る。例えば、プロセッサ220は、テキスト通信が音声通信より好ましいエリアに通信装置200が位置することに基づき、着信通話用の好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断することができる。また、位置条件には、携帯通信装置の速度を含めることができ、また、プロセッサ220は、音声通信がテキスト通信よりも好ましいような速度で通信装置200が移動していることに基づき、着信通話用の好適なフォーマットは音声フォーマットであると判断することができる。位置条件には、更に、複数の携帯通信装置が同じ場所に位置することを含めることができ、また、プロセッサ220は、指定したしきい値を超える複数の携帯通信装置が同じ場所に位置することに基づき、着信通話用の好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断することができる。位置条件には、更に、信号強度を含めることができる。例えば、信号強度指標表示器280は、ネットワーク120から受信された信号の強度を示すことができる。プロセッサ220は、信号強度指標表示器280に基づき、信号強度を判断することができる。信号強度指標表示器280は、受信信号強度指標、信号対雑音比、又は信号強度を決定するのに有用な他の任意の情報に基づき、信号強度を示すことができる。そして、プロセッサ220は、微弱な信号強度に基づき、着信通話用の好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断することができる。
【0019】
プロセッサ220は、また、ネットワーク120から大きいシステム容量の示度を受信することができる。そして、プロセッサ220は、大きいシステム容量の示度の受信に基づき、テキスト・フォーマット通信のみを送受信するようにオプションとして携帯通信装置200のユーザに入力を促すことができる。プロセッサ220が、入力を促すことに応答して、ユーザからテキスト・フォーマット選択を受信した場合、プロセッサ220は、そのテキスト・フォーマット選択に基づき、好適なフォーマットが着信通話用のテキスト・フォーマットであると判断することができる。プロセッサ220は、また、携帯通信装置200のユーザによって選択されたサイレント・モードに基づき、着信通話用のフォーマットがテキスト・フォーマットであると判断することができる。好適なフォーマットを判断した後、プロセッサ220は、着信通話用の好適なフォーマットを示すメディア・フォーマット・モード信号を送信することができる。
【0020】
従って、通信装置200は、どのメディア・フォーマット・モードにあるか自動的に決定することができる。上述したように、このメディア・フォーマット・モードは、通信装置200の位置に基づき得る。この位置は、ワイド・ローカル・エリア・ネットワーク基地サイトへの近接度等の従来の手段、信号方向、信号到着時間、信号強度、位置識別等のワイド・エリア無線法、全地球測位システム指標、サーバ支援による全地球測位システム手段等を用いて、判断され得る。例えば、この判定基準を用いて、音声通話が望ましくない教会、コンサート・ホール、劇場、レストラン等のエリアにおいて、通信装置200をテキスト入力及びテキスト出力に自動的に調整することができる。
【0021】
また、上述したように、メディア・フォーマット・モードは、通信装置200の速度にも基づき得る。速度は、ドップラ拡散又はレベル交差レートを用いる信号特徴付け等の従来の手段、全地球測位システム手段、車両システムへのリンク、又は他の任意の有用な手段を用いて判断され得る。この判断基準は、運転者による車両内でのテキスト入力が好ましくない場合、通信装置200を音声入力及び音声出力モードに自動的に調整するために用いられ得る。
【0022】
更に上述したように、メディア・フォーマット・モードは、通信装置200と同じ場所に位置する装置の数にも基づくことができる。同じ場所に位置する装置の数は、他の装置へのワイド・ローカル・エリア・ネットワーク接続等の従来の方法、現エリアの装置密度を示すシステムからの情報、又は他の任意の有用な方法を用いて判断され得る。この判断基準は、ユーザが、会議中又は公会堂において、最小数の他の装置が検出される場合、通信装置200をテキスト入力及びテキスト出力モードにするために用いられ得る。
【0023】
更に上述したように、メディア・フォーマット・モードは、通信装置200において受信された信号強度にも基づくことができる。この信号強度は、受信信号強度指標、信号対雑音比等の従来の方法又は他の任意の有用な方法を用いて判断され得る。この判断基準は、微弱な信号強度条件でのテキスト入力及びテキスト出力モードに通信装置200を自動的に調整するために用いられ得る。このことは、テキストが、より大きなインターリービング深さ及びARQ手法をサポートするため音声より堅牢であることから、有用なことがある。
【0024】
図3は、第1実施形態によるプロセッサ220及び/又はモジュール222及び224の動作の概要を表す代表的なフローチャート300である。ステップ310において、フローチャートが開始される。ステップ320において、プロセッサ220は、ミクストメディア通信フォーマットから着信通話用の好適なフォーマットを判断する。例えば、この判断は、通話設定の前に、通話設定時、通話中、又は通話用の好適なフォーマットを判断又は変更するために有効な他の任意の時間に行われ得る。ミクストメディア通信フォーマットは、テキスト・フォーマット及び可聴音声フォーマットを含み得る。プロセッサ220は、携帯通信装置200の位置条件に基づき、着信通話用の好適なフォーマットを判断することができる。例えば、プロセッサ220は、テキスト通信が音声通信より好ましいエリアに携帯通信装置200が位置することに基づき、着信通話用の好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断することができる。位置条件には、携帯通信装置200の速度を含めることができる。この速度は、全地球測位システム技術、又は装置の動き又は速度を判断するために有用な他の任意の技術を用いて判断され得る。そして、プロセッサ220は、音声通信がテキスト通信よりも好ましいような速度で通信装置が移動していることに基づき、着信通話用の好適なフォーマットは音声フォーマットであると判断することができる。例えば、プロセッサ220は、携帯通信装置200の検出された速度が携帯通信装置200は自動車内にあると暗示していることから、音声フォーマットであると判断することができる。
【0025】
位置条件には、複数の携帯通信装置が同じ場所に位置することも含めることができる。例えば、複数の携帯通信装置が同じ場所に位置することは、携帯通信装置200が会議中のエリアにあることを示し得る。従って、プロセッサ220は、指定したしきい値を超える複数の携帯通信装置が同じ場所に位置することに基づき、着信通話用の好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断することができる。位置条件には、受信無線通信信号の強度等の信号強度も含めることができる。信号強度は、信号強度指標表示器280によって判断され得るが、この場合、信号強度指標は、受信信号強度指標及び信号対雑音比のうちの少なくとも1つを含み得る。そして、プロセッサ220は、微弱な信号強度に基づき、着信通話用の好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断することができる。
【0026】
プロセッサ220は、ネットワーク120から大きいシステム容量の示度を受信する。そして、プロセッサ220は、大きいシステム容量の示度の受信に基づき、テキスト・フォーマット通信だけを送受信するようにオプションとして携帯通信装置200のユーザに入力を促すことができる。この促すことに応答して、ユーザからテキスト・フォーマット選択を受信した後、プロセッサ220は、テキスト・フォーマット選択に基づき、着信通話用の好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断することができる。また、プロセッサ220は、携帯通信装置200のユーザによって選択されたサイレント・モードに基づき、着信通話用のフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断することができる。
【0027】
プロセッサ220は、更に、ミクストメディア通話を受け取るオプションを与えられ受け入れる通話発信者に基づき、着信通話用のフォーマットを判断することができる。プロセッサ220は、また、通話発信者のフォーマットで通話を受け取るオプションを受け入れる通話受信者に基づき、着信通話用のフォーマットを判断することができる。プロセッサ220は、更に、通話を終えるオプションを選択する通話発信者又は通話受信者のいずれかに基づき、着信通話用のフォーマットを判断することができる。
【0028】
ステップ330において、プロセッサ220は、着信通話用の好適なフォーマットを示すメディア・フォーマット・モード信号を送る。例えば、プロセッサ220は、メディア・フォーマット・モード信号をネットワーク・コントローラ110に送り、そこで、その信号は、移動通信装置200への通話用の好適なフォーマットを判断するために用いられる。ステップ340において、フローチャートが終了する。
【0029】
図4は、第2実施形態によるプロセッサ220の動作の概要を表す代表的なフローチャート400である。ステップ410において、フローチャートが開始される。ステップ420において、プロセッサ220は、着信通話信号を受信する。例えば、プロセッサ220は、ネットワーク120から着信通話信号を受信することができる。ステップ430において、プロセッサ220は、好適な着信通話のフォーマットを判断することができる。この好適なフォーマットは、携帯通信装置200のメモリ270に予め記憶しておいても、着信通話信号の受信に応答して判断してもよい。例えば、携帯通信装置200は、好適な通信フォーマットのユーザ入力のメディア・フォーマット選択データを受け取ったり、位置条件に基づき、好適な通信フォーマット用のメディア・フォーマット選択データを記憶したり、あるいは、好適な通信フォーマット用のメディア・フォーマット選択データを取得したりすることができる。このメディア・フォーマット選択データは、メモリ270に記憶したり及び/又はシステム100のコントローラ110に送信したりすることができる。プロセッサ220は、現メディア・フォーマット・モードを携帯通信装置200の表示装置240に表示することができる。この表示された現メディア・フォーマット・モードは、現メディア・フォーマット入力モード及び現メディア・フォーマット出力モードを含み得る。
【0030】
ステップ440において、プロセッサ220は、着信通話用の好適なフォーマットを示すメディア・フォーマット・モード信号を送信することができる。ステップ450において、フローチャートが終了する。フローチャート400には、フローチャート300の全ての特徴を含むことができ、また更に、着信通話信号の受信に応答して、メディア・フォーマット・モード信号の送信を行うことができる。
【0031】
図5は、一実施形態によるネットワーク・コントローラ110の動作の概要を表す代表的なフローチャート500である。ステップ510において、フローチャートが開始される。ステップ520において、ネットワーク・コントローラ110は、通話受信者用の通話用の好適なフォーマットを判断する。例えば、電子装置のユーザは、好適なフォーマットをネットワーク・コントローラ110に登録することができ、また、ネットワーク・コントローラ110は、好適なフォーマットを記憶することができる。ステップ530において、ネットワーク・コントローラ110は、通話発信者からの通話の通話フォーマットを判断する。ネットワーク・コントローラ110は、ステップ520及び530を切り換え得る。例えば、ネットワーク・コントローラ110は、通話発信者がかけた通話と通話のフォーマットとを最初に検出し得る。そして、ネットワーク・コントローラ110は、通話受信者への通話設定時又は他の初期通信時、通話受信者の好適な又は所望のフォーマットを判断することができる。ネットワーク・コントローラ110は、また、通話受信者の好適なフォーマットがあらゆるタイプの着信通話を許容すると判断することができる。
【0032】
ステップ540において、ネットワーク・コントローラ110は、通話フォーマットが好適なフォーマットに一致するか否かを判断する。通話フォーマットが好適なフォーマットに一致しない場合、ステップ550において、ネットワーク・コントローラ110は、通話フォーマットを好適なフォーマットに変換する。例えば、ネットワーク・コントローラ110は、通話発信者に通信を行って通話フォーマットを切り換えたり、コントローラにおいて通話フォーマット変換を行ったり、あるいは、通話フォーマットが好適なフォーマットに一致しない場合、通話を拒否したりさえも可能である。ステップ560において、ネットワーク・コントローラ110は、選択されたフォーマットで通話を通話受信者に送る。ステップ570において、フローチャートが終了する。
【0033】
図6は、他の実施形態によるシステム600の代表的なブロック図である。システム600は、メディア変換モジュール610、公衆交換電話網620、基地局625、装置640、及び装置650を含み得る。装置640は、ページャー、携帯電話、音声及びテキスト機能を備えた装置又は他の任意の通信装置であればよい。装置650は、電話機、又は音声通話を行い得る他の任意の通信装置であればよい。メディア変換モジュール610は、ネットワーク・コントローラ110内に配置でき、また、テキストから音声への変換モジュール612、音声からテキストへの変換モジュール614、及びフォーマット選択スイッチ616を含み得る。フォーマット選択スイッチ616は、ハードウェア・スイッチ、ソフトウェア・スイッチ、メモリに記憶された好適なメディア・フォーマット指標、又は受信装置の好適なメディア・フォーマットを示すために有用な他の任意の要素であればよい。公衆交換電話網620及び基地局625は、ネットワーク120内に配置され得る。
【0034】
動作中、装置640は、信号を基地局625に送信して、音声モード又はテキスト・モードで通話を受信するか否か選択することができる。通話発信者が装置650を用いて音声通話を行い、また、装置640がテキスト・モードを選択していた場合、装置650から装置640へ送信された通信は、音声からテキストへの変換モジュール614を用いて、音声からテキストに変換され、装置640から装置650へ送信された通信は、テキストから音声への変換モジュール612を用いて、テキストから音声に変換される。従って、例えば、音声・データ・ページャー装置は、着信通話をテキスト又は音声のいずれとして受信するかを選択することができる。ページャーの選択は、基地局に伝達され、システム100の一部に中継されて、そこでメディア変換が行われる。メディア変換は、VoIP及びテキスト・チャット・サービスを提供するインターネット上の第三者等の第三者サービス・プロバイダによって基地局において、又は、システム100の任意の他の地点において行われ得る。
【0035】
図7は、他の実施形態によるシステム700の代表的なブロック図である。システム700は、メディア変換モジュール710、基地局720及び725、装置730、及び装置740を含み得る。装置730及び740は、ページャー、携帯電話、音声及びデータ機能を備えた装置、又は他の任意の通信装置であればよい。メディア変換モジュール710は、ネットワーク・コントローラ110内に配置してよく、また、第1メディア変換モジュール712及び第2メディア変換モジュール714を含み得る。基地局720及び725は、ネットワーク120内に配置してよく、また、2つの装置730及び740が同じセルにある場合、同じ基地局であってよい。動作中、装置730及び740は、各々、通話又はセッションの各側用に所望の又は好適なフォーマットを選択することができる。信号は、メディア変換モジュール710に送信され、選択された又は所望のフォーマットを示し得る。セッションが開始され、また、メディア変換モジュール710が、フォーマットは不適合であると判断した場合、メディア変換モジュール710は、第1メディア変換モジュール712及び第2メディア変換モジュール714を用いて、装置730と740との間の通信を所望のフォーマットに変換することができる。従って、例えば、2つの無線マルチメディア装置を用い得る。各ユーザは、他のユーザによって送られた元のメディア・フォーマットを受け入れるべきか否か、あるいは、ユーザに適するようにメディア・フォーマットを変換すべきか否かを選択することができる。メディア変換を実行するための他の選択肢として、システム700は、発呼側がそのメディア・タイプを変更して受信側のそれに一致させるように促すことができる。例えば、全接続は、専用の音声通話から双方向のテキスト・チャット・セッションに変換され得る。
【0036】
図8は、一実施形態による表示装置240等の表示装置800の代表的な図である。表示装置800は、メディア・フォーマット・モード指標810を含み得る。表示装置800は、また、テキスト表示エリア820、サービスタイプ指標830、及び時刻及び日付指標840を含み得る。メディア・フォーマット・モード指標810は、電子装置200の現メディア・フォーマット・モードを示し得る。例えば、メディア・フォーマット・モード指標810は、音声入力及びテキスト出力を示し得るが、これは、システム100が、電子装置200に音声情報を送信し得ること、及び電子装置200のユーザが、テキストで応答し得ることを示す。
【0037】
図9は、異なる実施形態による異なるメディア・フォーマット・モード指標表示の代表的な図である。例えば、メディア・フォーマット・モード指標810は、音声入力及び音声出力910、音声入力及びテキスト出力920、テキスト入力及び音声出力930、及びテキスト入力及びテキスト出力940を示し得る。
【0038】
本発明の方法は、好適には、プログラムされたプロセッサ上で実現される。しかしながら、ネットワーク・コントローラ110及び/又はプロセッサ220は、また、汎用又は専用コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ及び周辺集積回路要素、ASIC又は他の集積回路、個別要素回路等のハードウェア電子回路又は論理回路、PLD、PLA、FPGA又はPAL等、プログラム可能な論理装置上で実現され得る。一般的に、図に示すフローチャートを実現可能な有限状態機械が常駐する任意の装置を用いて、本発明のプロセッサ機能を実現することができる。
【0039】
本発明について、その特定の実施形態で説明したが、多くの他の選択肢、変形例、変更が当業者に対して明白なことは歴然としている。例えば、実施形態の様々な構成要素は、他の実施形態では、交換したり、追加したり、あるいは、置き換えたりされ得る。従って、本明細書で述べた本発明の好適な実施形態は、例示を意図しており、限定を意図するものではない。本発明の技術思想と範囲から逸脱することなく様々な変更が行われ得る。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】一実施形態によるシステムの代表的なブロック図。
【図2】一実施形態による携帯通信装置の代表的なブロック図。
【図3】第1実施形態によるプロセッサの動作の概要を表す代表的なフローチャート。
【図4】第2実施形態によるプロセッサの動作の概要を表す代表的なフローチャート。
【図5】一実施形態によるネットワーク・コントローラの動作の概要を表す代表的なフローチャート。
【図6】他の実施形態によるシステムの代表的なブロック図。
【図7】他の実施形態によるシステムの代表的なブロック図。
【図8】一実施形態による表示の代表的な図。
【図9】異なる実施形態による異なるメディア・フォーマット・モード指標表示の代表的な図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯通信装置におけるミクストメディア通信フォーマットの選択方法であって、
前記携帯通信装置が、テキスト・フォーマット及び可聴音声フォーマットを含むミクストメディア通信フォーマットから着信通話用の好適なフォーマットを判断すること、
前記携帯通信装置が、前記着信通話用の前記好適なフォーマットを示すメディア・フォーマット・モード信号を送信すること、
を備える方法。
【請求項2】
請求項1に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法において、前記判断することでは、前記携帯通信装置の位置条件に基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットを判断する、方法。
【請求項3】
請求項2に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法において、前記判断することでは、テキスト通信が音声通信より好ましいエリアに前記携帯通信装置が位置することに基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断する、方法。
【請求項4】
請求項2に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法において、前記位置条件は、前記携帯通信装置の速度を含む、方法。
【請求項5】
請求項4に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法において、前記判断することでは、音声通信がテキスト通信よりも好ましいような速度で前記通信装置が移動していることに基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットは音声フォーマットであると判断する、方法。
【請求項6】
請求項2に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法において、前記位置条件は、複数の携帯通信装置が同じ場所に位置することを含む、方法。
【請求項7】
請求項6に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法において、前記判断することでは、指定したしきい値を超える複数の携帯通信装置が同じ場所に位置することに基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断する、方法。
【請求項8】
請求項2に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法において、前記位置条件は信号強度を含む、方法。
【請求項9】
請求項8に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法において、前記信号強度は、受信信号強度指標及び信号対雑音比のうちの少なくとも1つを含む信号強度指標によって判断される、方法。
【請求項10】
請求項9に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法において、前記判断することでは、微弱な信号強度に基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断する、方法。
【請求項11】
請求項1に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法であって、更に、
大きいシステム容量の示度を受信すること、
前記大きいシステム容量の前記示度を受信することに基づき、テキスト・フォーマット通信のみを受信するようにオプションとして前記携帯通信装置のユーザに入力を促すこと、
前記促すことに応答して、前記ユーザからテキスト・フォーマット選択を受信すること、
を備え、前記判断することでは、前記テキスト・フォーマット選択に基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断する、方法。
【請求項12】
請求項1に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法において、前記判断することでは、前記携帯通信装置の前記ユーザによって選択されたサイレント・モードに基づき、前記着信通話用の前記フォーマットはテキスト・フォーマットであると判断する、方法。
【請求項13】
請求項1に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法において、前記判断することでは、ユーザ入力のメディア・フォーマット選択データに基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットを判断する、方法。
【請求項14】
請求項1に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法であって、更に、現メディア・フォーマット入力モード及び現メディア・フォーマット出力モードのうちの少なくとも1つを含む現メディア・フォーマット・モードを前記携帯通信装置に表示すること、を備える方法。
【請求項15】
着信通話の信号を受信する際の携帯通信装置におけるミクストメディア通信フォーマットの選択方法であって、前記ミクストメディア通信フォーマットは、音声通信フォーマット及びテキスト通信フォーマットを含み、前記方法は、
前記携帯通信装置が、着信通話の信号を受信すること、
前記携帯通信装置が、前記着信通話の好適なフォーマットを判断すること、
前記携帯通信装置が、前記着信通話用の前記好適なフォーマットを示すメディア・フォーマット・モード信号を送信すること、
を備える方法。
【請求項16】
請求項15に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法であって、更に、前記着信通話用の前記好適なフォーマットを前記携帯通信装置に記憶すること、を備える方法。
【請求項17】
請求項15に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法であって、更に、好適な通信フォーマットのユーザ入力のメディア・フォーマット選択データを受け入れて、該メディア・フォーマット選択データを通信システムに送信すること、を備える方法。
【請求項18】
請求項15に記載のミクストメディア通信フォーマットの選択方法であって、更に、現メディア・フォーマット入力モード及び現メディア・フォーマット出力モードのうちの少なくとも1つを含む現メディア・フォーマット・モードを前記携帯通信装置に表示すること、を備える方法。
【請求項19】
ミクストメディア通信フォーマット選択のためのシステムであって、
ネットワークと、
前記ネットワークに接続されたコントローラであって、通話発信者からの通話のフォーマットを判断し、通話受信者の選択条件に基づき、前記通話受信者用の通話の選択されたフォーマットを判断し、前記通話発信者からの通話の前記フォーマットが、前記通話受信者用の通話の前記選択された通話フォーマットに一致しない場合は、通話の前記フォーマットを前記選択されたフォーマットに変換し、かつ、前記選択されたフォーマットで通話を前記通話受信者に送るように構成されているコントローラと、
を備えるシステム。
【請求項20】
請求項19に記載のミクストメディア通信フォーマット選択のためのシステムにおいて、前記コントローラは、メディア・フォーマット折衝信号を前記通話発信者に送信して、前記選択されたフォーマットに基づき、前記通話発信者に通話の前記フォーマットを変更するように促すことによって、通話の前記フォーマットを変換する、システム。
【請求項21】
請求項19に記載のミクストメディア通信フォーマット選択のためのシステムにおいて、前記コントローラは、更に、特定のタイプのメディアをサポートする通話受信者通信装置機能に基づき、通話の前記フォーマットを判断するように構成されている、システム。
【請求項22】
請求項19に記載のミクストメディア通信フォーマット選択のためのシステムにおいて、前記コントローラは、更に、現システム容量に基づき、前記着信通話用の前記フォーマットを判断するように構成されている、システム。
【請求項23】
請求項19に記載のミクストメディア通信フォーマット選択のためのシステムにおいて、前記コントローラは、通話の前記フォーマットがテキスト・フォーマットであり、かつ、通話の前記選択されたフォーマットが可聴フォーマットであると前記コントローラが判断した場合は、通話に対してテキストから音声への変換を行うことによって、通話の前記フォーマットを変換する、システム。
【請求項24】
請求項23に記載のミクストメディア通信フォーマット選択のためのシステムにおいて、前記コントローラは、更に、前記通話発信者からの通信を待つ間、通話の前記受信者にバックグラウンド信号を送るように構成されている、システム。
【請求項25】
請求項19に記載のミクストメディア通信フォーマット選択のためのシステムにおいて、前記コントローラは、通話の前記フォーマットが可聴フォーマットであり、かつ、通話の前記選択されたフォーマットがテキスト・フォーマットであると前記コントローラが判断した場合は、通話に対して音声からテキストへの変換を行うことによって、通話の前記フォーマットを変換する、システム。
【請求項26】
請求項19に記載のミクストメディア通信フォーマット選択のためのシステムにおいて、前記コントローラは、前記受信者に対して前記通話発信者の前記通話フォーマットを受け入れるように要求することによって、前記通話受信者の選択条件に基づき、前記通話受信者用の通話の選択されたフォーマットを判断する、システム。
【請求項27】
請求項19に記載のミクストメディア通信フォーマット選択のためのシステムにおいて、前記コントローラは、前記発信者に対してミクストメディア通話フォーマットを受け入れるように要求することによって、前記通話受信者の選択条件に基づき、前記通話受信者用の通話の選択されたフォーマットを判断する、システム。
【請求項28】
請求項19に記載のミクストメディア通信フォーマット選択のためのシステムにおいて、前記コントローラは、更に、前記通話発信者からの通話の前記フォーマットが、前記通話受信者用の通話の前記選択された通話フォーマットに一致しない場合は、前記通話発信者及び前記通話受信者のうちの一方が通話を終了するように促すように構成されている、システム。
【請求項29】
ミクストメディア通信フォーマットの選択を提供するための携帯通信装置であって、
送受信機と、
前記送受信機に接続されたプロセッサと、
を備え、前記プロセッサは、テキスト・フォーマット及び可聴音声フォーマットを含むミクストメディア通信フォーマットから着信通話用の好適なフォーマットを判断するように構成され、かつ、前記着信通話用の好適なフォーマットを示すメディア・フォーマット・モード信号を送るように構成されている、携帯通信装置。
【請求項30】
請求項29に記載の携帯通信装置において、前記プロセッサは、更に、前記携帯通信装置の位置条件に基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットを判断するように構成されている、携帯通信装置。
【請求項31】
請求項30に記載の携帯通信装置において、前記プロセッサは、更に、テキスト通信が音声通信より好ましいエリアに前記通信装置が位置することに基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断するように構成されている、携帯通信装置。
【請求項32】
請求項30に記載の携帯通信装置において、前記位置条件は、前記携帯通信装置の速度を含む、携帯通信装置。
【請求項33】
請求項32に記載の携帯通信装置において、前記プロセッサは、更に、音声通信がテキスト通信よりも好ましいような速度で前記通信装置が移動していることに基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットは音声フォーマットであると判断するように構成されている、携帯通信装置。
【請求項34】
請求項30に記載の携帯通信装置において、前記位置条件は、複数の携帯通信装置が同じ場所に位置することを含む、携帯通信装置。
【請求項35】
請求項34に記載の携帯通信装置において、前記プロセッサは、更に、指定したしきい値を超える複数の携帯通信装置が同じ場所に位置することに基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断するように構成されている、携帯通信装置。
【請求項36】
請求項30に記載の携帯通信装置において、前記位置条件は信号強度を含む、携帯通信装置。
【請求項37】
請求項36に記載の携帯通信装置であって、更に、前記プロセッサに接続された信号強度指標表示器を備え、
前記プロセッサは、更に、前記信号強度指標に基づき前記信号強度を判断するように構成されており、前記信号強度指標は、受信信号強度指標及び信号対雑音比のうちの少なくとも1つを含む、携帯通信装置。
【請求項38】
請求項37に記載の携帯通信装置において、前記プロセッサは、更に、微弱な信号強度に基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断するように構成されている、携帯通信装置。
【請求項39】
請求項29に記載の携帯通信装置において、
前記プロセッサは、更に、大きいシステム容量の示度を受信し、大きいシステム容量の前記示度の受信に基づき、テキスト・フォーマット通信のみを受信するようにオプションとして前記携帯通信装置のユーザに入力を促し、かつ、前記入力を促すことに応答して、前記ユーザからテキスト・フォーマット選択を受信するように構成されており、
前記プロセッサは、更に、前記テキスト・フォーマット選択に基づき、前記着信通話用の前記好適なフォーマットはテキスト・フォーマットであると判断するように構成されている、携帯通信装置。
【請求項40】
請求項29に記載の携帯通信装置において、前記プロセッサは、更に、前記携帯通信装置のユーザによって選択されたサイレント・モードに基づき、前記着信通話用の前記フォーマットはテキスト・フォーマットであると判断するように構成されている、携帯通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−505564(P2007−505564A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526160(P2006−526160)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【国際出願番号】PCT/US2004/028385
【国際公開番号】WO2005/033838
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(390009597)モトローラ・インコーポレイテッド (649)
【氏名又は名称原語表記】MOTOROLA INCORPORATED
【Fターム(参考)】