説明

ミグラスタチンアナログおよびその使用

本発明は、式(I)の構造を有する化合物を提供し、さらに、その合成法、その組成物、および種々の疾患(癌、転移を含む)および障害(増加した脈管形成を含む)の処置においてそれを使用するための方法を提供し、ここで、R〜R、R〜R、Q、Y、Yおよびnは明細書中で定義されるとおりである。これらの化合物は、細胞移動の阻害剤として有用であり、抗脈管形成活性を示し、そして/または抗増殖性効果を有する。従って、これらの化合物は、例えば、種々の障害(悪性腫瘍および脈管形成の増加に関連する障害を含む)の処置に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造:
【化1】

を有する化合物またはその薬学的に受容可能な誘導体であって、
ここで、
およびRは、各々、独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1−21A、−NO、−COR1A、−CO1A、−NR1AC(=O)R1B、−NR1AC(=O)OR1B、−CONR1A1B、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WR1Aであり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NR1C−であり、ここで、R1A、R1BおよびR1Cの各存在は、独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分を形成し;
は水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分;あるいはプロドラッグ部分または酸素保護基であり;
はハロゲン、−OR4A、−OC(=O)R4Aまたは−NR4A4Bであり;ここで、R4AおよびR4Bは、独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分;プロドラッグ部分、窒素保護基または酸素保護基であるか;あるいはR4AおよびR4Bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環もしくはヘテロアリール部分を形成するか;あるいはRは、それが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化2】

を有する部分を形成し;
は水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であり;
は水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1−26A、−NO、−COR6A、−CO6A、−NR6AC(=O)R6B、−NR6AC(=O)OR6B、−CONR6A6B、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WR6Aであり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NR6C−であり、ここで、R6A、R6BおよびR6Cの各存在は、独立して、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分を形成し;
、およびRの各存在は、独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1−2a1、−NO、−CORa1、−COa1、−NRa1C(=O)Ra2、−NRa1C(=O)ORa2、−CONRa1a2、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WRa1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NRa3−であり、ここで、Ra1、Ra2およびRa3の各存在は、独立して、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはR、およびRの隣接する存在は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分を形成し;
は水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1−2c1、−NO、−CORc1、−COc1、−NRc1C(=O)Rc2、−NRc1C(=O)ORc2、−CONRc1c1;脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WRc1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NRc3−であり、ここで、Rc1、Rc2およびRc3の各存在は、独立して、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分を形成し;
nは1〜5の整数であり;
はO、S、NRX1またはCRX1X2であり;ここで、RX1およびRX2は、独立して、水素、ハロゲン、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または窒素保護基であり;
Qは水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1−2Q1、−NO、−CORQ1、−COQ1、−NRQ1C(=O)RQ2、−NRQ1C(=O)ORQ2、−CONRQ1Q2、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WRQ1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NRQ3−であり、ここで、RQ1、RQ2およびRQ3の各存在は、独立して、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であり;
およびYは、独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分;または−WRY1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NRY2−であり、ここで、RY1およびRY2の各存在は、独立して、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはYおよびYは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化3】

を有する部分を形成し;
ただし、該化合物は、以下の構造:
【化4】

のうちの1つを有さない、
化合物。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって、
およびRは、各々、独立して、水素または置換された低級アルキルもしくは置換されていない低級アルキルであるか;あるいはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、エポキシド、アジリジンまたは置換されたシクロプロピル部分もしくは置換されていないシクロプロピル部分を形成し;
は水素、または置換された低級アルキルもしくは置換されていない低級アルキルまたはアリール;プロドラッグ部分または酸素保護基であり;
はハロゲン、−OR4A、−OC(=O)R4Aまたは−NR4A4Bであり;ここで、R4AおよびR4Bは、独立して、水素、または置換された低級アルキルもしくは置換されていない低級アルキル;プロドラッグ部分、窒素保護基または酸素保護基であるか;あるいはR4AおよびR4Bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環もしくはヘテロアリール部分を形成するか;あるいはRは、それが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化5】

を有する部分を形成し;
およびRは、各々、独立して、水素または置換された低級アルキルもしくは置換されていない低級アルキルであるか;あるいはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、エポキシド、アジリジンまたは置換されたシクロプロピル部分もしくは置換されていないシクロプロピル部分を形成し;
、およびRの各存在は、独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WRa1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NRa3−であり、ここで、Ra1およびRa3の各存在は、独立して、水素、またはアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはR、およびRの隣接する存在は一緒になって、エポキシド、アジリジンまたは置換されたシクロプロピル部分もしくは置換されていないシクロプロピル部分を形成し;
は水素、ハロゲン、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WRc1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NRc3−であり、ここで、Rc1およびRc3の各存在は、独立して、水素、またはアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、エポキシド、アジリジン、または置換されたシクロプロピル部分もしくは置換されていないシクロプロピル部分を形成し;
nは1〜5の整数であり;
はO、S、NRX1またはCRX1X2であり;ここで、RX1およびRX2は、独立して、水素、ハロゲン、置換されたもしくは置換されていないアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール、または窒素保護基であり;
Qは水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1−2Q1、−NO、−CORQ1、−COQ1、−NRQ1C(=O)RQ2、−NRQ1C(=O)ORQ2、−CONRQ1Q2、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WRQ1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NRQ3−であり、ここで、RQ1、RQ2およびRQ3の各存在は、独立して、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であり;
およびYは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分;または−WRY1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NRY2−であり、ここで、RY1およびRY2の各存在は、独立して、水素、またはアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはYおよびYは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化6】

を有する部分を形成する、
化合物。
【請求項3】
請求項2に記載の化合物であって、R、RおよびRは、各々、水素であり、該化合物が以下の構造:
【化7】

のうちの1つを有し、
ここで、R〜R、Y、X、nおよびQは、請求項2で定義されたとおりであり;WはOまたはNHであり;RY1は水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分である、
化合物。
【請求項4】
請求項2に記載の化合物であって、R、RおよびRは、各々、水素であり、Qがカルボニル含有部分であり、そして該化合物が以下の構造:
【化8】

のうちの1つを有し、
ここで、R〜R、Y、X、およびnは、請求項2で定義されたとおりであり;WはOまたはNHであり;RY1は水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であり;Rは置換されたかもしくは置換されていない低級アルキルまたはヘテロアルキル部分であり;Rは置換されたかもしくは置換されていないアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリール部分であり;Alkは置換されたかもしくは置換されていないC0−6アルキリデンまたはC0−6アルケニリデン鎖であり、ここで、2つまでの隣接しないメチレン単位は、独立して、必要に応じて、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、SまたはNRZ1によって置換され;ここで、RZ1およびRZ2の各存在は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルである、
化合物。
【請求項5】
請求項2に記載の化合物であって、R、RおよびRは、各々、水素であり、nは3であり、該化合物が以下の構造:
【化9】

のうちの1つを有し、
ここで、R〜R、Y、QおよびXは、請求項2で定義されたとおりであり;WはOまたはNHであり;RY1は水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分である、
化合物。
【請求項6】
請求項2に記載の化合物であって、R、RおよびRは、各々、水素であり、nは3であり、Qはカルボニル含有部分であり、該化合物が以下の構造:
【化10】

のうちの1つを有し、
ここで、R〜R、XおよびYは、請求項2で定義されたとおりであり;WはOまたはNHであり;RY1は水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であり;Rは置換されたかもしくは置換されていない低級アルキルまたはヘテロアルキル部分であり;Rは置換されたかもしくは置換されていないアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール部分であり;そしてAlkは置換されたかもしくは置換されていないC0−6アルキリデンまたはC0−6アルケニリデン鎖であり、ここで、2つまでの隣接しないメチレン単位は、独立して、必要に応じて、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、SまたはNRZ1によって置換され;ここで、RZ1およびRZ2の各存在は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであり;そしてRは置換されたかもしくは置換されていないアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分である、
化合物。
【請求項7】
請求項2に記載の化合物であって、R、RおよびRは、各々、水素であり、Qは水素であり、該化合物が以下の構造:
【化11】

を有し、
ここで、R〜R、n、X、YおよびYは、請求項2定義されたとおりである、
化合物。
【請求項8】
請求項2に記載の化合物であって、R、RおよびRは、各々、水素であり、nは3であり、Qは水素であり、該化合物が以下の構造:
【化12】

を有し、
ここで、R〜R、X、YおよびYは、請求項2定義されたとおりである、
化合物。
【請求項9】
およびRは、各々、水素である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
およびRは、各々、メチルである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
は低級アルキルである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
はメチルである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
はOH、OAc、NHまたはハロゲンであるか、あるいはRは、それが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化13】

を有する部分を形成する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
は低級アルキルである、請求項4または6に記載の化合物。
【請求項15】
はメチルである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
請求項1〜3および5のいずれか1項に記載の化合物であって、Qは以下の構造:
【化14】

およびその薬学的に受容可能な誘導体を有し、
ここで、Rは置換されたかもしくは置換されていない、直鎖もしくは分枝鎖、環式もしくは非環式の低級アルキル部分であり;Rが置換されたかもしくは置換されていない炭素環、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり;X、YおよびZは、独立して、結合、−O−、−S−、−C(=O)−、−NRZ1−、−CHORZ1、−CHNRZ1Z2、C=S、C=N(RY1)または−CH(Hal);または置換されたかもしくは置換されていないC0−6アルキリデンまたはC0−6アルケニリデン鎖であり、ここで、2つまでの隣接しないメチレン単位は、独立して、必要に応じて、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、SまたはNRZ1によって置換され;ここで、HalはF、Cl、BrおよびIから選択されるハロゲンであり;そしてRZ1およびRZ2の各存在は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか;あるいはRZ1およびRZ2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環もしくはヘテロアリール部分を形成する、
化合物。
【請求項17】
請求項16に記載の化合物であって、Qは以下の構造:
【化15】

を有し、
ここで、Rは置換されたかもしくは置換されていない、直鎖もしくは分枝鎖、環式もしくは非環式の低級アルキル部分であり;Rは置換されたかもしくは置換されていない炭素環、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり;Rは水素、ハロゲン、−ORY1または−NRY1NRY2であり;ここで、RY1およびRY2は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか、あるいはRY1およびRY2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環もしくはヘテロアリール部分を形成する、
化合物。
【請求項18】
請求項4、6、16および17のいずれか1項に記載の化合物であって、Rは、以下:
【化16】

のうちの1つであり、
ここで、pは0〜5の整数であり;qは1または2であり、rは1〜6の整数であり;R8Aの各存在は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−(アルキル)アリールもしくは−(アルキル)ヘテロアリール、−OR8C、−SR8C、−N(R8C、−SON(R8C、−(C=O)N(R8C、ハロゲン、−CN、−NO、−(C=O)OR8C、−N(R8C)(C=O)R8Dであり、ここで、R8CおよびR8Dの各存在は、独立して、水素、低級アルキル、低級ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−(アルキル)アリールまたは−(アルキル)ヘテロアリールであり;そしてR8Bの各存在は、独立して、水素または低級アルキルである、
化合物。
【請求項19】
は以下の構造:
【化17】

を有し、
ここで、R8Bは水素または低級アルキルである、
請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
nは3である、請求項1、2、3または4に記載の化合物。
【請求項21】
はORY1であり、Yは低級アルキルであり;ここで、RY1は水素または低級アルキルである、請求項3、4、5または6に記載の化合物。
【請求項22】
はOHであり、YはCFである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
請求項2に記載の化合物であって、R、RおよびRは、各々、水素であり、該化合物が以下の構造:
【化18】

またはそれらの薬学的に受容可能な誘導体のうちの1つを有し、
ここで、R〜R、nおよびQは、請求項2で定義されたとおりであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルである、
化合物。
【請求項24】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
【化19】

またはその薬学的に受容可能な誘導体を有し、
ここで、R〜RおよびQは、請求項2で定義されたとおりであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルである、
化合物。
【請求項25】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
【化20】

またはその薬学的に受容可能な誘導体を有し、
ここで、R〜Rおよびnは、請求項2で定義されたとおりであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;Rは置換されたかもしくは置換されていない、直鎖もしくは分枝鎖、環式もしくは非環式の低級アルキル部分であり;R8Bは水素または低級アルキルであり;そしてX、YおよびZは、独立して、結合、−O−、−S−、−C(=O)−、−NRZ1−、−CHORZ1、−CHNRZ1Z2、C=S、C=N(RY1)または−CH(Hal);または置換されたかもしくは置換されていないC0−6アルキリデンまたはC0−6アルケニリデン鎖であり、ここで、2つまでの隣接しないメチレン単位は、独立して、必要に応じて、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、SまたはNRZ1によって置換され;ここで、HalはF、Cl、BrおよびIから選択されるハロゲンであり;そしてRZ1およびRZ2の各存在は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか;あるいはRZ1およびRZ2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環またはヘテロアリール部分を形成する、
化合物。
【請求項26】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
【化21】

またはその薬学的に受容可能な誘導体を有し、
ここで、R〜Rは、請求項2で定義されたとおりであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;Rは置換されたかもしくは置換されていない、直鎖もしくは分枝鎖、環式もしくは非環式の低級アルキル部分であり;R8Bは水素または低級アルキルであり;そしてX、YおよびZは、独立して、結合、−O−、−S−、−C(=O)−、−NRZ1−、−CHORZ1、−CHNRZ1Z2、C=S、C=N(RY1)または−CH(Hal);置換されたかもしくは置換されていないC0−6アルキリデンまたはC0−6アルケニリデン鎖であり、ここで、2つまでの隣接しないメチレン単位は、独立して、必要に応じて、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、SまたはNRZ1によって置換され;ここで、HalはF、Cl、BrおよびIから選択されるハロゲンであり;そしてRZ1およびRZ2の各存在は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールもしくはアシルであるか;あるいはRZ1およびRZ2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環もしくはヘテロアリール部分を形成する、
化合物。
【請求項27】
請求項25また26に記載の化合物であって、−X−Y−Zが一緒に、部分−CH−Y−CH−を表し;ここで、Yは−CHORY1、−CHNRY1Y2、C=O、C=S、C=N(RY1)または−CH(Hal)であり;ここで、HalはF、Cl、BrおよびIから選択されるハロゲンであり;そしてRY1およびRY2は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか、あるいはRY1およびRY2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環もしくはヘテロアリール部分を形成する、
化合物。
【請求項28】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
【化22】

【化23】

を有し、
ここで、R〜Rおよびnは、請求項2で定義されたとおりであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;Rは置換されたかもしくは置換されていない、直鎖もしくは分枝鎖、環式もしくは非環式の低級アルキル部分であり;R8Bは水素または低級アルキルであり;そしてYは−CHORY1、−CHNRY1Y2、C=O、C=S、C=N(RY1)または−CH(Hal)であり;ここで、HalはF、Cl、BrおよびIから選択されるハロゲンであり;そしてRY1およびRY2は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか、あるいはRY1およびRY2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環もしくはヘテロアリール部分を形成する、
化合物。
【請求項29】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
前記化合物が以下の構造:
【化24】

【化25】

を有し、
ここで、R〜Rは、請求項2で定義されたとおりであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;Rは置換されたかもしくは置換されていない、直鎖もしくは分枝鎖、環式もしくは非環式の低級アルキル部分であり;R8Bは水素または低級アルキルであり;そしてYは−CHORY1、−CHNRY1Y2、C=O、C=S、C=N(RY1)または−CH(Hal)であり;ここで、HalはF、Cl、BrおよびIから選択されるハロゲンであり;そしてRY1およびRY2は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか、あるいはRY1およびRY2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環もしくはヘテロアリール部分を形成する、
化合物。
【請求項30】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
【化26】

を有し、
ここで、n、RおよびRは、請求項2で定義されたとおりであり;YおよびRY1は、独立して水素または低級アルキルであり;R8Bは水素または低級アルキルであり;そしてRは水素、ハロゲン、−ORY1または−NRY1NRY2であり;ここで、RY1およびRY2は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか、あるいはRY1およびRY2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環またはヘテロアリール部分を形成する、
化合物。
【請求項31】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
【化27】

を有し、
ここで、RおよびRは、請求項2で定義されたとおりであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;R8Bは水素または低級アルキルであり;そしてRは水素、ハロゲン、−ORY1または−NRY1NRY2であり;ここで、RY1およびRY2は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか、あるいはRY1およびRY2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環またはヘテロアリール部分を形成する、
化合物。
【請求項32】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
【化28】

を有し、
ここで、R〜Rおよびnは、請求項2で定義されたとおりであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;Rは置換されたかもしくは置換されていない、直鎖もしくは分枝鎖、環式もしくは非環式の低級アルキル部分であり;そしてR8Bは水素または低級アルキルである、
化合物。
【請求項33】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
【化29】

を有し、
ここで、R〜Rは、請求項2で定義されたとおりであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;Rは置換されたかもしくは置換されていない、直鎖もしくは分枝鎖、環式もしくは非環式の低級アルキル部分であり;そしてR8Bは水素または低級アルキルである、
化合物。
【請求項34】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
【化30】

を有し、
ここで、R〜Rおよびnは、請求項2で定義されたとおりであり;そしてYおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルである、
化合物。
【請求項35】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
【化31】

を有し、
ここで、R〜Rは、請求項2で定義されたとおりであり;そしてYおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルである、
化合物。
【請求項36】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
【化32】

を有し、
ここで、R〜Rおよびnは、請求項2で定義されたとおりであり;そしてYおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルである、
化合物。
【請求項37】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が以下の構造:
【化33】

を有し、
ここで、R〜Rおよびnは、請求項2で定義されたとおりであり;そしてYおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルである、
化合物。
【請求項38】
およびRは、各々、低級アルキルである、請求項34〜37のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
およびRは、各々、メチルである、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
は低級アルキルである、請求項34〜37のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項41】
はメチルである、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
はヒドロキシル、低級アルコキシ、アシルオキシ、アミノまたはハロゲンであるか、あるいはRはそれが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化34】

を有する部分を形成し;ここで、YおよびYは、独立して、水素、低級アルキル、アリールまたはヘテロアリールである、請求項34〜37のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項43】
はOH、OAc、NHまたはFであるか、あるいはRはそれが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化35】

を有する部分を形成する、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
立体中心:
【化36】

が、以下の立体化学:
【化37】

を有する、請求項34〜37のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項45】
立体中心:
【化38】

が、以下の立体化学:
【化39】

を有する、請求項34〜37のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項46】
は必要に応じて1〜3個のハロゲン原子で置換された低級アルキルであり、RY1は水素または低級アルキルである、請求項42に記載の化合物。
【請求項47】
は必要に応じて1〜3個のハロゲン原子で置換された低級アルキルであり、RY1は水素または低級アルキルである、請求項34〜37のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項48】
は必要に応じて1〜3個のハロゲン原子で置換された低級アルキルであり、RY1は水素または低級アルキルであり;R、RおよびRは、各々、メチルであり;Rは、OH、OAc、NHまたはFであるか、あるいはRはそれが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化40】

を有する部分を形成し、そして立体中心:
【化41】

は、以下の立体化学:
【化42】

を有する、請求項34〜37のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項49】
薬学的に受容可能なキャリア、アジュバントまたはビヒクルと;以下の構造:
【化43】

を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩とを含む薬学的組成物であって、
ここで、
およびRは、各々、独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1−21A、−NO、−COR1A、−CO1A、−NR1AC(=O)R1B、−NR1AC(=O)OR1B、−CONR1A1B、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WR1Aであり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NR1C−であり、ここで、R1A、R1BおよびR1Cの各存在は、独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分を形成し;
は水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分;あるいはプロドラッグ部分または酸素保護基であり;
はハロゲン、−OR4A、−OC(=O)R4Aまたは−NR4A4Bであり;ここで、R4AおよびR4Bは、独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分;プロドラッグ部分、窒素保護基または酸素保護基であるか;あるいはR4AおよびR4Bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環もしくはヘテロアリール部分を形成するか;あるいはRは、それが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化44】

を有する部分を形成し;
は水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であり;
は水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1−26A、−NO、−COR6A、−CO6A、−NR6AC(=O)R6B、−NR6AC(=O)OR6B、−CONR6A6B、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WR6Aであり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NR6C−であり、ここで、R6A、R6BおよびR6Cの各存在は、独立して、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分を形成し;
、およびRの各存在は、独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1−2a1、−NO、−CORa1、−COa1、−NRa1C(=O)Ra2、−NRa1C(=O)ORa2、−CONRa1a2、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WRa1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NRa3−であり、ここで、Ra1、Ra2およびRa3の各存在は、独立して、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはR、およびRの隣接する存在は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分を形成し;
は水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1−2c1、−NO、−CORc1、−COc1、−NRc1C(=O)Rc2、−NRc1C(=O)ORc2、−CONRc1c1;脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WRc1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NRc3−であり、ここで、Rc1、Rc2およびRc3の各存在は、独立して、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分を形成し;
nは1〜5の整数であり;
はO、S、NRX1またはCRX1X2であり;ここで、RX1およびRX2は、独立して、水素、ハロゲン、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または窒素保護基であり;
Qは水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1−2Q1、−NO、−CORQ1、−COQ1、−NRQ1C(=O)RQ2、−NRQ1C(=O)ORQ2、−CONRQ1Q2、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WRQ1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NRQ3−であり、ここで、RQ1、RQ2およびRQ3の各存在は、独立して、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であり;
およびYは、独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分;または−WRY1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−または−NRY2−であり、ここで、RY1およびRY2の各存在は、独立して、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、ヘテロ脂環式、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはYおよびYは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化45】

を有する部分を形成する、
薬学的組成物。
【請求項50】
前記化合物が腫瘍細胞の転移を阻害するのに有効な量で存在する、請求項49に記載の薬学的組成物。
【請求項51】
前記化合物が脈管形成を阻害するのに有効な量で存在する、請求項49に記載の薬学的組成物。
【請求項52】
細胞傷害剤をさらに含む、請求項49に記載の組成物。
【請求項53】
前記細胞傷害剤が抗癌剤である、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
前記抗癌剤は、12,13−デゾキシエポシロンB、(E)−9,10−デヒドロ−12,13−デゾキシEpoB、26−CF3−(E)−9,10−デヒドロ−12,13−デゾキシEpoB、タキソール、ラジシコールまたはTMC−95A/Bである、請求項53に記載の組成物。
【請求項55】
緩和剤をさらに含む、請求項49に記載の組成物。
【請求項56】
被験体において腫瘍細胞の転移を処置または転移の重篤度を軽減するための方法であって、該方法は、
治療有効量の請求項49に記載の組成物を、それを必要とする被験体に投与する工程を包含し、
該方法は、必要に応じて、細胞傷害剤をさらに含む、方法。
【請求項57】
前記方法は、前立腺癌、乳癌、結腸癌、膀胱癌、子宮頸部癌、皮膚癌、精巣癌、腎臓癌、卵巣癌、胃癌、脳腫瘍、肝臓癌、膵臓癌もしくは食道癌、またはリンパ腫、白血病、あるいは多発性骨髄腫を処理するためか、またはそれらの重篤度を軽減するために使用される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記癌は固形腫瘍である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記細胞傷害剤は抗癌剤である、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
前記抗癌剤は、12,13−デゾキシエポシロンB、(E)−9,10−デヒドロ−12,13−デゾキシEpoB、26−CF3−(E)−9,10−デヒドロ−12,13−デゾキシEpoB、タキソール、ラジシコールまたはTMC−95A/Bである、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
緩和剤をさらに含む、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
被験体において脈管形成を阻害するための方法であって、該方法は、
脈管形成を阻害する量の請求項49に記載の組成物を、それを必要とする被験体に投与する工程
を包含する、方法。
【請求項63】
前記脈管形成は脈管形成依存性疾患を引き起こす、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記脈管形成依存性疾患は、眼の脈管形成疾患、糖尿病性網膜症、未熟児の網膜症、角膜移植片拒絶、血管新生緑内障、水晶体後線維増殖症、ルベオーシス、固形腫瘍、血液感染腫瘍、白血病、腫瘍転移、良性腫瘍、聴神経腫、神経線維腫、トラコーマ、化膿性肉芽腫、関節リウマチ、乾癬、Osler−Webber症候群、心筋脈管形成、プラーク新血管形成、毛細血管拡張症、血友病関節、血管線維腫または創傷肉芽形成である、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
被験体において脈管形成に関連する非腫瘍性の血液状態を処置する方法であって、該方法は、
脈管形成を阻害する量の請求項49に記載の組成物を、それを必要とする被験体に投与する工程
を包含する、方法。
【請求項66】
望ましくない脈管形成が、多発動脈炎、鎌状赤血球貧血、静脈閉鎖、頚動脈閉塞性疾患、Osler−Weber−Rendu疾患またはアテローム性動脈硬化症で生じる、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
被験体において、脈管形成に関連する免疫疾患を処置するための方法であって、該方法は、
脈管形成を阻害する量の請求項49に記載の組成物を、それを必要とする被験体に投与する工程
を包含する、方法。
【請求項68】
望ましくない脈管形成が、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、変形性関節症または後天性免疫不全症候群で生じる、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
被験体において、脈管形成に関連する感染を処置するための方法であって、該方法は、
脈管形成を阻害する量の請求項49に記載の組成物を、それを必要とする被験体に投与する工程
を包含する、方法。
【請求項70】
望ましくない脈管形成が、梅毒、マイコバクテリア感染、単純ヘルペス感染、帯状ヘルペス感染、原生動物感染、トキソプラズマ症またはバルトネラ症で生じる、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
以下の構造:
【化46】

のうちの1つを有する請求項7に記載の化合物であって、
ここで、YおよびYは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WRY1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−、−NRY2−であり、ここで、RY1およびRY2の各存在は、独立して、水素、またはアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはYおよびYは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化47】

を有する部分を形成する、
化合物。
【請求項72】
以下の構造:
【化48】

のうちの1つを有する請求項8に記載の化合物であって、
ここで、YおよびYは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分、または−WRY1であり;ここで、Wは、独立して、−O−、−S−、−NRY2−であり、ここで、RY1およびRY2の各存在は、独立して、水素、またはアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか;あるいはYおよびYは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化49】

を有する部分を形成する、
化合物。
【請求項73】
以下の構造:
【化50】

を有する請求項71に記載の化合物であって、
ここで、nは3であり;そしてYおよびYは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分である、化合物。
【請求項74】
以下の構造:
【化51】

を有する請求項72に記載の化合物であって、
ここで、YおよびYは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分である、化合物。
【請求項75】
およびRは、各々、メチルである、請求項73または74に記載の化合物。
【請求項76】
は低級アルキルである、請求項73または74に記載の化合物。
【請求項77】
はメチルである、請求項76に記載の化合物。
【請求項78】
はOH、OAc、NHまたはハロゲンであるか、あるいはRは、それが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化52】

を有する部分を形成する、請求項73または74に記載の化合物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−521407(P2006−521407A)
【公表日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−509430(P2006−509430)
【出願日】平成16年3月26日(2004.3.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/009571
【国際公開番号】WO2004/087673
【国際公開日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(593079070)スローン−ケッタリング・インスティテュート・フォー・キャンサー・リサーチ (6)
【氏名又は名称原語表記】SLOAN−KETTERING INSTITUTE FOR CANCER RESEARCH
【Fターム(参考)】