説明

ミシンの針棒搖動機構

【課題】複雑な構成とならずかつコストアップも抑えられて、ガタつきがなく高速でかつ精度よくジグザグ縫いができるミシンの針棒搖動機構を提供する。
【解決手段】本発明のミシンの針棒搖動機構は、針棒21と、針棒21を上下可能に保持する針棒腕22と、針棒腕22に一端が保持されるリンク7と、リンク7の他端に連接しリンク7を介して針棒21を左右方向に搖動させるモータ8と、針棒21が搖動する左右方向の一方向に針棒腕22およびリンク7を付勢する付勢部材24と、付勢部材24による付勢力に対抗する他方向に針棒腕22およびリンク7を付勢する補助付勢部材9と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジグザグ縫い(千鳥縫い)機能を有するミシンの針棒搖動機構に関する。
【背景技術】
【0002】
ミシンの機能の一つに、布を縫製する方向に対して針棒を左右に搖動させて縫製する、いわゆるジグザグ縫い(千鳥縫い)がある。従来より、棒状のリンクをアクチュエータによって搖動させて、その搖動を機械的に伝達することにより、針棒を左右に搖動させてジグザグ模様に縫製する。特許文献1に開示されている考案では、アクチュエータとしてステッピングモータを用い、ステッピングモータの従動軸(回転軸)の反復回転運動をネジを利用した伝達手段により往復直線運動に変換する。そして、この往復直線運動をリンクにより搖動運動に変換し、針棒を搖動させる。また、特許文献2には、針棒を搖動させるリンクに作用する2つのアクチュエータが設けられている発明が開示されている。搖動量が大きいアクチュエータと搖動量が小さいアクチュエータとが個々にリンクを同方向に揺動させることにより、針棒が高速かつ精度よく搖動される。
【0003】
針棒を搖動させてジグザグ縫いするためには、針棒に保持されている針が布にいかに正確に刺さるかで、綺麗な縫製ができるかが決まる。そのため、連結部分がガタつきやすい棒状のリンクを高速かつ精度よく搖動させ、針棒に伝達することが重要になる。特許文献1では、ステッピングモータの反復回転運動を伝達するためのネジとして、ボールネジあるいはローラネジ等を利用することで、精度を実現している。特許文献2では、搖動量が大きいアクチュエータで大きく搖動させ、搖動量が小さいアクチュエータで微調整することで、高速かつ精度よく針棒を搖動させている。
【特許文献1】実開平7−33274号公報
【特許文献2】特開平10−61740号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1で用いられるボールネジあるいはローラネジ等は精密な加工および組み付けを要求される部品であるため、コストアップになる。また、特許文献2ではアクチュエータとして2つのステッピングモータを用いるため、2つのモータを配置するためのスペースが必要になる。また、2つのモータを協調させて駆動させるための仕組みが複雑となり、そのためコストもかかる。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、複雑な構成とならずかつコストアップも抑えられて、ガタつきがなく高速でかつ精度よくジグザグ縫いができるミシンの針棒搖動機構を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の構成上の特徴は、針棒と、
前記針棒を上下可能に保持する針棒腕と、
前記針棒腕に一端が保持されるリンクと、
前記リンクの他端に連接し前記リンクを介して前記針棒を左右方向に搖動させるモータと、
前記針棒が搖動する左右方向の一方向に前記針棒腕および前記リンクを付勢する付勢部材と、
前記付勢部材による付勢力に対抗する他方向に前記針棒腕および前記リンクを付勢する補助付勢部材と、
を有することである。
【0007】
本発明のミシンの針棒搖動機構は、ジグザグ縫い等をするために針棒腕を左右に搖動させるためのモータの回転力を針棒の左右動として伝達するリンク等の連結部分のガタを押さえるために針棒腕を左右方向の一方に付勢する付勢部材を有している。そして、付勢部材とは左右方向で逆になる他方に付勢力を加える補助付勢部材を有している。付勢部材によって、針棒腕が左右に搖動しながらジグザグ等の模様を縫い上げる際や直線縫いの際にも布に針が刺さる際の抵抗によるブレで綺麗に縫い上がらない原因となるガタを取り除いている。そして、付勢部材によって一定方向に負荷がかかることで、逆方向に搖動させる際に大きな力が必要となり、モータが大型化してしまうのを抑制するように、補助付勢部材は付勢部材の付勢力に対して逆方向に付勢力を加えている。
【0008】
本発明のミシンの針棒搖動機構によれば、直線縫いやジグザグ縫い等において、針棒腕を左右に搖動させる機構によるガタが付勢部材により抑制され、高速でかつ精度よくジグザグ縫い等ができる。また、付勢部材の付勢力に対して逆方向に付勢する補助付勢部材を用いることで、モータの容量を小さくできるためモータが小型化できる。
【0009】
また請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記補助付勢部材は、前記モータの回転軸に取り付けられ、前記針棒腕および前記リンクが前記付勢部材による付勢力に対抗する他方向に搖動される際に、前記針棒腕および前記リンクを他方向に付勢することである。このような構成とすることで、付勢部材の付勢する方向に対して針棒腕が搖動する際には逆の付勢力が加わらないため、針棒腕およびリンクによるガタを確実に押さえることができる。そして、付勢部材の付勢する方向の逆に針棒腕が搖動する際に、付勢部材の付勢力の逆方向に補助付勢部材で付勢力を加えることで、モータの駆動トルクが大きくなるのを抑制しモータを小型化することができ、コストが抑えられる。
【0010】
また請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または2において、前記モータはモータ回転軸に取り付けられる外歯ギヤを有し、前記リンクは前記針棒腕に一端が保持される幅出しロッドと、前記幅出しロッドの他端に一端が連結され他端が前記モータの前記ギヤに噛合する幅出しギヤとを有することである。このような構成とすることで、針棒腕は、モータの回転力が左右動に変化されて左右に搖動できるため、仕組みが簡単で組み付けも容易である。
【0011】
また請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜3のうちのいずれか1項において、前記付勢部材は前記針棒を搖動する左右方向において前記モータが位置するのと逆方向に前記針棒腕および前記リンクを付勢する引っ張りばねであることである。付勢部材として引っ張りばねを用いるため、コストがかからずにガタつきがなく高速でかつ精度よくジグザグ縫い等ができる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明においては、直線縫いやジグザグ縫い等において、針棒腕を左右に搖動させる機構によるガタが付勢部材により抑制され、高速でかつ精度よくジグザグ縫い等ができる。また、付勢部材の付勢力に対して逆方向に付勢する補助付勢部材を用いることで、モータの容量を小さくできるためモータが小型化できる。
【0013】
請求項2に係る発明においては、付勢部材の付勢する方向に対して針棒腕が搖動する際には逆の付勢力が加わらないため、針棒腕およびリンクによるガタを確実に押さえることができる。そして、付勢部材の付勢する方向の逆に針棒腕が搖動する際に、付勢部材の付勢力の逆方向に補助付勢部材で付勢力を加えることで、モータの駆動トルクが大きくなるのを抑制しモータを小型化することができ、コストも抑えられる。
【0014】
請求項3に係る発明においては、幅出しロッドおよび幅出しギヤからなるリンクとモータの回転軸に固着された外歯ギヤにより、モータの回転力が左右動に変化されて針棒腕を左右に搖動し、そのリンクと針棒腕とを付勢部材によって一方向に付勢するため、簡単な構成でガタを押さえることができる。
【0015】
請求項4に係る発明においては、付勢部材として引っ張りばねを用いるため、コストがかからずにガタつきがなく高速でかつ精度よくジグザグ縫い等ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、実施形態を図1〜図4を参照して説明する。
(実施形態1)
図1に示すように、ミシンの主要素である機体1はハウジング1aにより覆われており、アーム機枠10とベッド機枠11とを備えている。アーム機枠10およびベッド機枠11は、鋳物ではなく、所定の厚みを有する金属板をプレス成形した板金成形体を主体として形成されている。アーム機枠10には、針20を保持可能な針棒21が昇降可能に設けられていると共に、水平方向に沿った上軸3が回転可能に設けられている。上軸3は、アーム機枠10に固設された一対の軸受31により回動自在に支承されている。上軸3の一端には、ハンドホィール5およびプーリ6が固設されている(図1中、右方)。プーリ6は、大径部の従動プーリ61と第1のタイミングプーリ62とが形成されている。プーリ6より下方でアーム機枠10に固設された駆動モータ12に固設されたモータプーリ121と従動プーリ61とに駆動ベルト15が掛けられ、駆動モータ12の回転が減速されて上軸3に伝達される。そして、上軸3の他端には、クランクロッド32が連結されており、クランクロッド32を介して上軸3の回転運動が針20の上下動(矢印Y1、Y2方向)となる。
【0017】
ベッド機枠11の内部には、下軸4が保持されている。下軸4は、軸受41と偏心軸受42とに回転可能に支承されている。軸受41および偏心軸受42は、下軸4の軸長手方向において互いに所定距離離れてベッド機枠11に保持されている。下軸4と上軸3とは、それぞれの一端部に動力伝達ベルト13が架設されている。
【0018】
針棒21は針棒腕22に上下摺動可能に保持され、針棒腕22は上方で針棒腕ネジ23を中心に左右に搖動可能にアーム機枠10に保持されている。そして、図1および図2に示すように、針棒腕22の下方に幅出しロッド71および幅出しギヤ72からなるリンク7が連結されており、リンク7の駆動源としてステッピングモータ8がブラケット14を介して、アーム機枠10に固定されている。幅出しロッド51は棒状の部材で、図1および図2において、針棒21および針棒腕22が左側に位置し、ステッピングモータ8が右側に位置している。幅出しギヤ72は、円弧状の歯車部721および歯車部721の反対側で幅出しロッド71と連結する連結部722からなる。ステッピングモータ8の従動軸(回転軸)80には、図3に示すように、幅出しギヤ72に噛合し回動させるためのギヤ81が、従動軸80と一緒に回転するように固定されている。ステッピングモータ8は、上軸3の回転および幅振り量や糸・布の種類等の情報に応じてコンピュータ制御により回動する。
【0019】
図1および図2に戻って、針腕棒22とアーム機枠10との間には、針棒バネ(付勢部材)24が配置されている。針棒バネ24は、ねじりコイルで、一端が針棒腕22の側面側、他端がアーム機枠10に係合しており、針棒腕22およびリンク7をアーム機枠10側(矢印X1方向)に引っ張るように張架されている。
【0020】
ギヤ81は、幅出しギヤ72と噛合する歯車部(図略)および後述する補助バネ(補助付勢部材)9の芯となる円筒部(図略)からなる。円筒部には切り欠き(図略)が設けられており、補助バネ9の一端が固定され、補助バネ9のトルクを受けるようになっている。補助バネ9の他端部91は、ステッピングモータ8をアーム機枠10に固定するためのブラケット14に設けられた凸部141に係合している。そして、補助バネ9は、ギヤ81の円筒部から外れないようにプッシュナット92によって保持されている。補助バネ9は、針棒バネ24が付勢する方向と逆に針棒バネ24が搖動する際のステッピングモータ8の回転力を補うように付勢する。
【0021】
本実施形態1に係るミシンでジグザグ縫いをする際には、ステッピングモータ8がコンピュータ(図略)制御により上軸3の回転に合わせて回動し、ステッピングモータ8の従動軸80と同回転するギヤ81が回転し、幅出しギヤ72が回動する。図2において、幅出しギヤ72は歯車部721が上下(矢印A1、A2方向)に動き、連結部721と連結部721に連結している幅出しロッド71が左右(矢印B1、B2方向)に動く。そして、幅出しロッド71の左右の動きが、針棒腕22を左右に搖動させる。また、上軸3の回動に連動してベッド機枠11側の下軸4も回動し、針棒腕22の下方に位置する布送り機構と協働して布を送り、針棒腕22の左右搖動で針20が左右に振れて、ジグザグの模様に縫製される。ここで、この縫い幅量は、針棒腕22の搖動量によるため、ステッピングモータ8の回転量が正確に針棒腕22に伝達されなければ、縫い上がりの縫い幅にムラが生じることになる。あるいは、直線縫いにおいても、針が布に刺さる際の抵抗によりリンク7間にガタがあると、そのガタ分だけ針棒腕22が左右に振れてしまうことで、綺麗な直線に縫い上がらない場合がある。そこで、針棒バネ24により、針棒腕22とリンク7とを一方向に引っ張ることで、リンク7間のガタおよびリンク7と針棒腕22との間のガタを無くすことができる。
【0022】
針棒バネ24は、常に針棒腕22を一方向、図1および図2においては、左方に引っ張っている。その引っ張り荷重は、針棒バネ24が最も縮んだ状態、即ち針20が一番左位置で布に刺さった時(左針落ち時)で最小になり、最も延びた状態、即ち針20が一番右位置で布に刺さった時(右針落ち時)で最大になる。そのため、ステッピングモータ8の最低駆動トルクは、右針落ち時の針棒バネ24の最大荷重に対し荷重可能なトルクを有する仕様である。
【0023】
補助バネ9は、針棒バネ24の付勢力と逆方向に付勢する。つまり、図3において、幅出しギヤ72がA2方向に搖動し、連結部722がC1方向に搖動する際に、C1方向へのステッピングモータ8の駆動トルクを減少させるように付勢する。図3の(c)は、図2のステッピングモータ8付近を後ろ方向から見た図である。よって、C1方向はB1方向と同じ方向である。
【0024】
本実施形態1によれば、針棒腕22とリンク7およびリンクの幅出しロッド71と幅出しギヤ72、幅出しギヤ72の歯車部721とギヤ81の連結部分に生じるガタを針棒バネ24で取り除くことができ、ステッピングモータ8を高速回転しても精度よくジグザグ縫い等を綺麗に縫い上げることができる。そして、補助バネ9をステッピングモータ8の従動軸80に取り付けることで、針棒バネ24の付勢する付勢方向(B2方向)の逆側(B1方向)に針棒腕22が搖れる際、補助バネ9の付勢力で針棒バネ24の付勢力を弱くあるいは消去することができるため、ステッピングモータ8の駆動トルクを小さくすることができる。つまり、針棒バネ24が最も延びた状態に対する駆動トルクがステッピングモータ8の最低駆動トルクとして必要であるため、それを小さくできるため、ステッピングモータ8を小型化できる。
【0025】
リンク7の構成や針棒バネ24によるガタ取りの構成、そして補助バネ9によるモータ小型化の構成は、精密を要するような複雑な取り付けが必要ないため、簡単でコストもかからずに精度よく縫い上げるミシンを提供できる。
(実施形態2)
本実施形態2に係るミシンは、実施形態1のミシンの構成とほぼ同じで、針棒腕22と針棒バネ24とが異なるだけであり、実施形態1と同様の作用効果を有する。よって、実施形態1と同様の構成については詳細な説明を省略する。
【0026】
本実施形態2に係るミシンは、図4に示すように、針棒腕22が針棒付勢部材(付勢部材)25で左右方向で一方向に付勢されている。針棒腕22は、側面側(図において左側側面)に係合部221が形成されている。そして、針棒付勢部材25は、押圧部材251とねじりバネ252とを有する。押圧部材251は、針棒腕22の係合部221に接触し針棒腕22を一方向に付勢するように押圧する接触部253と、ねじりバネ252の一端が係止する係止部254とを有し、アーム機枠10に回動可能に取り付けられるための回動中心部250が形成されている。ねじりバネ252の他端は、アーム機枠10に係止される。
【0027】
ねじりバネ252は、図4において、係止部254を上方に引き上げるように引っ張り、それにより押圧部材251は回転中心部250を中心に回動しようとして接触部253が係合部221を左方に押すため、針棒腕22は左方に付勢される。
【0028】
本実施形態2によれば、針棒付勢部材252により、針棒腕22とリンク7、幅出しロッド71と幅出しギヤ72、幅出しギヤ72とギヤ81の連結部分のガタを無くすことができる。
【0029】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、針棒バネ24や針棒付勢部材25は、針棒腕21を左右方向で一方向に付勢するものであればよい。また、幅出しロッド71と幅出しギヤ72によって構成されるリンク7は、幅出しロッド71や幅出しギヤ72以外の部材を用いたり、形状の異なる部材を用いたリンク機構として働くものでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は家庭用ミシン、業務用のミシン等に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本実施形態1に係るミシンの構成図である。
【図2】本実施形態1に係るミシンの針棒搖動機構の構成図である。
【図3】本実施形態1に係るミシンの針棒搖動機構の主要部分を示す図である。
【図4】本実施形態2に係るミシンの針棒搖動機構の構成図である。
【符号の説明】
【0032】
1:機体、1a:ハウジング、10:アーム機枠、11:ベッド機枠、13:動力伝達ベルト、14:ブラケット、
20:針、21:針棒、22:針棒腕、23:針棒腕ネジ、24:針棒バネ、25:針棒付勢部材、
3:上軸、31:軸受、32:クランクロッド
4:下軸、41:軸受、42:偏心軸受、
5:ハンドホイール、
6:プーリ、
7:リンク、71:幅出しロッド、72:幅出しギヤ、
8:ステッピングモータ、80:従動軸、81:ギヤ、
9:補助バネ、91:他端部、92:プッシュナット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
針棒と、
前記針棒を上下可能に保持する針棒腕と、
前記針棒腕に一端が保持されるリンクと、
前記リンクの他端に連接し前記リンクを介して前記針棒を左右方向に搖動させるモータと、
前記針棒が搖動する左右方向の一方向に前記針棒腕および前記リンクを付勢する付勢部材と、
前記付勢部材による付勢力に対抗する他方向に前記針棒腕および前記リンクを付勢する補助付勢部材と、
を有することを特徴とするミシンの針棒搖動機構。
【請求項2】
請求項1において、前記補助付勢部材は、前記モータの回転軸に取り付けられ、前記針棒腕および前記リンクが前記付勢部材による付勢力に対抗する他方向に搖動される際に、前記針棒腕および前記リンクを他方向に付勢することを特徴とするミシンの針棒搖動機構。
【請求項3】
請求項1または2において、前記モータはモータ回転軸に取り付けられる外歯ギヤを有し、前記リンクは前記針棒腕に一端が保持される幅出しロッドと、前記幅出しロッドの他端に一端が連結され他端が前記モータの前記ギヤに噛合する幅出しギヤとを有することを特徴とするミシンの針棒搖動機構。
【請求項4】
請求項1〜3のうちのいずれか一項において、前記付勢部材は前記針棒を搖動する左右方向において前記モータが位置するのと逆方向に前記針棒腕および前記リンクを付勢する引っ張りばねであることを特徴とするミシンの針棒搖動機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−172020(P2009−172020A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−11076(P2008−11076)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】