説明

ミラー装置

【課題】EUV集光ミラーを再現性よく位置決めするとともに、EUV集光ミラーにおける歪みの発生を抑制する。
【解決手段】基板材と、基板材の第1の面に設けられた反射膜と、基板材の第1の面と異なる第2の面に設けられた複数の突起部とを含むミラーと、複数の突起部をそれぞれ支持する複数の支持部であって、複数の突起部をガイドするための複数の溝がそれぞれ形成された複数の支持部と、複数の突起部を、複数の支持部の溝に向けてそれぞれ押し付ける複数のクランプ部と、を備えていても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ミラー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、70nm〜45nmの微細加工、さらには32nm以下の微細加工が要求されるようになる。このため、たとえば32nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度の極端紫外(EUV)光を生成するEUV光生成装置と縮小投影反射光学系とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
【0003】
極端紫外光生成装置としては、ターゲット物質にレーザ光を照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(Laser Produced Plasma)方式の装置と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(Discharge Produced Plasma)方式の装置と、軌道放射光を用いたSR(Synchrotron Radiation)方式の装置との3種類の装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7410265号明細書
【概要】
【0005】
本開示の1つの観点に係るミラー装置は、基板材と、基板材の第1の面に設けられた反射膜と、基板材の第1の面と異なる第2の面に設けられた複数の突起部とを含むミラーと、複数の突起部をそれぞれ支持する複数の支持部であって、複数の突起部をガイドするための複数の溝がそれぞれ形成された複数の支持部と、複数の突起部を、複数の支持部の溝に向けてそれぞれ押し付ける複数のクランプ部と、を備えていても良い。
【0006】
また、本開示の他の観点に係るミラー装置は、基板材と、基板材の第1の面に設けられた反射膜と、基板材の第1の面と異なる第2の面に設けられ、複数の溝がそれぞれ形成された複数のベース部材とを含むミラーと、複数のベース部材をそれぞれ支持する複数の支持部であって、複数のベース部材の溝によってガイドされる複数の突起部をそれぞれ含む複数の支持部と、上記複数のベース部材を、複数の突起部に向けてそれぞれ押し付ける複数のクランプ部と、を備えていても良い。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
【図1】図1は、LPP方式のEUV光生成装置の構成を概略的に示す。
【図2】図2は、本開示の各実施形態に係るミラー装置が適用されるEUV光生成装置の構成を概略的に示す。
【図3A】図3Aは、第1の実施形態に係る、第1の支持基板に固定されたミラー支持機構に支持されたEUV集光ミラーを示す平面図である。
【図3B】図3Bは、図3Aに示すミラー支持機構のIIIB−IIIB線における断面図である。
【図3C】図3Cは、図3Aに示す矢印IIIC方向から見たミラー支持機構の側面図である。
【図4】図4Aは、第2の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図であり、図4Bは、図4Aに示すミラー支持機構のIVB−IVB線における断面図である。
【図5】図5Aは、第3の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図であり、図5Bは、図5Aに示すミラー支持機構のVB−VB線における断面図である。
【図6】図6Aは、第4の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図であり、図6Bは、図6Aに示すミラー支持機構のVIB−VIB線における断面図であり、図6Cは、第4の実施形態におけるクランプの斜視図である。
【図7】図7Aは、第5の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図であり、図7Bは、図7Aに示すミラー支持機構のVIIB−VIIB線における断面図である。
【図8】図8Aは、第6の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図であり、図8Bは、図8Aに示すミラー支持機構のVIIIB−VIIIB線における断面図である。
【図9】図9Aは、第7の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図であり、図9Bは、図9Aに示すミラー支持機構のIXB−IXB線における断面図である。
【図10】図10Aは、第8の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図であり、図10Bは、図10Aに示すミラー支持機構のXB−XB線における断面図であり、図10Cは、第8の実施形態におけるクランプの斜視図である。
【図11】図11Aは、第9の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図であり、図11Bは、図11Aに示すミラー支持機構のXIB−XIB線における断面図である。
【図12】図12Aは、第10の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図であり、図12Bは、図12Aに示すミラー支持機構のXIIB−XIIB線における断面図である。
【図13】図13Aは、第11の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図であり、図13Bは、図13Aに示すミラー支持機構のXIIIB−XIIIB線における断面図である。
【図14】図14は、第12の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。
【図15】図15は、第13の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。
【実施形態】
【0008】
内容
1.概要
2.EUV光生成装置の全体説明
2.1 構成
2.2 動作
3.支持部及びクランプ部を備えたミラー装置
3.1 構成
3.2 動作
4.ミラー支持機構の実施形態
4.1 第1の実施形態
4.2 第2の実施形態
4.3 第3の実施形態
4.4 第4の実施形態
4.5 第5の実施形態
4.6 第6の実施形態
4.7 第7の実施形態
4.8 第8の実施形態
4.9 第9の実施形態
4.10 第10の実施形態
4.11 第11の実施形態
4.12 第12の実施形態
4.13 第13の実施形態
【0009】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
【0010】
1.概要
本開示の実施形態においては、EUV集光ミラーの反射面の反対側の面に、突起部又は溝部が形成され、当該突起部又は溝部に対応するように、EUV集光ミラーを支持する支持部にそれぞれ溝部又は突起部が形成され得る。このような突起部と溝部とがそれぞれ嵌められることにより、EUV集光ミラーを再現性よく位置決めすることが可能となる。また、EUV集光ミラーが熱膨張した場合には、突起部が溝部に沿って滑動することができるので、EUV集光ミラーにおける不均一な歪みの発生を抑制することが可能となる。
【0011】
2.EUV光生成装置の全体説明
2.1 構成
図1に、例示的なLPP方式のEUV光生成装置1の構成を概略的に示す。EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザ装置3と共に用いられてもよい(EUV光生成装置1及びレーザ装置3を含むシステムを、以下、EUV光生成システム11と称する)。図1に示し、かつ以下に詳細に説明されるように、EUV光生成装置1は、チャンバ2を含んでもよい。チャンバ2は、密閉可能であってもよい。EUV光生成装置1は、ターゲット供給装置(例えばドロップレット生成器26)を更に含んでもよい。ターゲット供給装置は、例えばチャンバ2に取り付けられていてもよい。ターゲット供給装置から供給されるターゲットの材料は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、又はそれらのうちのいずれか2つ以上の組合せ等を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0012】
チャンバ2の壁には、少なくとも1つの貫通孔が設けられていてもよい。その貫通孔をレーザ装置3から出力されたパルスレーザ光32が通過してもよい。或いは、チャンバ2には、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光32が透過する少なくとも1つのウィンドウ21が設けられてもよい。チャンバ2の内部には例えば、回転楕円面形状の反射面を有するEUV集光ミラー23が配置されてもよい。EUV集光ミラー23は、第1及び第2の焦点を有し得る。EUV集光ミラー23の表面には例えば、モリブデンとシリコンとが交互に積層された多層反射膜が形成されていてもよい。EUV集光ミラー23は、例えば、その第1の焦点がプラズマ生成位置又はその近傍(プラズマ生成領域25)に位置し、その第2の焦点が露光装置の仕様によって規定される所望の集光位置(中間焦点(IF)292)に位置するように配置されるのが好ましい。EUV集光ミラー23の中央部には、パルスレーザ光33が通過することができる貫通孔24が設けられてもよい。
【0013】
EUV光生成装置1は、EUV光生成制御システム5に接続されていてもよい。また、EUV光生成装置1は、ターゲットセンサ4を含むことができる。ターゲットセンサ4は、ターゲットの存在、軌道、位置等を検出してもよい。ターゲットセンサ4は、撮像機能を有してもよい。
【0014】
更に、EUV光生成装置1は、チャンバ2内部と露光装置6内部とを連通させる接続部29を含んでもよい。接続部29内部には、アパーチャが形成された壁291が設けられてもよい。壁291は、そのアパーチャがEUV集光ミラー23の第2の焦点位置に位置するように配置されてもよい。
【0015】
更に、EUV光生成装置1は、レーザ光進行方向制御部34、レーザ光集光光学系22、ドロップレットターゲット27を回収するためのターゲット回収部28等を含んでもよい。レーザ光進行方向制御部34は、レーザ光の進行方向を規定するための光学素子と、この光学素子の位置や姿勢等を調整するためのアクチュエータとを備えてもよい。
【0016】
2.2 動作
図1を参照すると、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御部34を経て、パルスレーザ光32としてウィンドウ21を透過して、チャンバ2に入射してもよい。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザ光経路に沿ってチャンバ2内に進み、レーザ光集光光学系22で反射されて、パルスレーザ光33として少なくとも1つのドロップレットターゲット27に照射されてもよい。
【0017】
ドロップレット生成器26からは、ドロップレットターゲット27がチャンバ2内部のプラズマ生成領域25に向けて出力されてもよい。ドロップレットターゲット27には、パルスレーザ光33に含まれる少なくとも1つのパルスレーザ光が照射され得る。パルスレーザ光が照射されたドロップレットターゲット27はプラズマ化し、そのプラズマからEUV光251が放射され得る。EUV光251は、EUV集光ミラー23によって集光されるとともに反射されてもよい。EUV集光ミラー23で反射されたEUV光252は、中間焦点292を通って露光装置6に出力されてもよい。なお、1つのドロップレットターゲット27に、パルスレーザ光33に含まれる複数のパルスレーザ光が照射されてもよい。
【0018】
EUV光生成制御システム5は、EUV光生成システム11全体の制御を統括してもよい。EUV光生成制御システム5はターゲットセンサ4によって撮像されたドロップレットターゲット27のイメージデータ等を処理してもよい。EUV光生成制御システム5は、例えば、ドロップレットターゲット27を出力するタイミングやドロップレットターゲット27の出力方向等を制御してもよい。また、EUV光生成制御システム5は、例えば、レーザ装置3のレーザ発振タイミングやパルスレーザ光32の進行方向やパルスレーザ光33の集光位置等を制御してもよい。上述の様々な制御は単なる例示に過ぎず、必要に応じて他の制御を追加することもできる。
【0019】
3.支持部及びクランプ部を備えたミラー装置
3.1 構成
図2は本開示の実施形態に係るミラー装置が適用されたEUV光生成装置の構成を概略的に示す。EUV光生成装置において、EUV集光ミラー23は、ミラー支持機構7によってチャンバ2内で支持されてもよい。このミラー支持機構7は、第1の支持基板81によってチャンバ2内で支持されてもよい。第1の支持基板81には、貫通孔84が形成されてもよい。
【0020】
チャンバ2内において、レーザ光集光光学系22を構成するミラー22a及び22bが、それぞれミラーホルダ82a及び82bによって支持されてもよい。ミラーホルダ82a及び82bは、いずれも第2の支持基板83に固定されてもよい。第2の支持基板83は、第1の支持基板81によってチャンバ2内に固定されてもよい。
【0021】
3.2 動作
レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光は、レーザ光進行方向制御部を構成する光学素子である高反射ミラー34a及び34bによって、チャンバ2のウィンドウ21入射するように導かれ得る。ウィンドウ21を透過してチャンバ2内に入射したパルスレーザ光は、ミラー22a及び22bで反射されて、プラズマ生成領域25で集光され得る。
【0022】
EUV集光ミラー23は、プラズマからの輻射熱、及び、パルスレーザ光のうちターゲット物質によって散乱された散乱光等によって加熱され、熱膨張することがある。しかし、本開示のミラー支持機構7によれば、EUV集光ミラー23を再現性よく位置決めでき、また熱膨張により起こりうるEUV集光ミラー23の変形を低減させることができる。
【0023】
4.ミラー支持機構の実施形態
4.1 第1の実施形態
図3Aは、第1の実施形態に係る、第1の支持基板に固定されたミラー支持機構に支持されたEUV集光ミラーを示す平面図である。図3Bは、図3Aに示すミラー支持機構のIIIB−IIIB線における断面図である。図3Cは、図3Aに示す矢印IIIC方向から見たミラー支持機構の側面図である。図示するように、第1の支持基板81に固定された、たとえば3つのミラー支持機構7が、1つのEUV集光ミラー23を支持してもよい。3つのミラー支持機構7は、たとえばEUV集光ミラー23の周縁部に、円周方向に略等間隔に離間した位置に設けられてもよい。ミラー支持機構7は、支持部70と、クランプ74とを備えてもよい。
【0024】
支持部70は、支持部材71と、溝が形成されたベース部材72とから構成されてもよい。支持部材71は、第1の支持基板81の所定位置に位置決めされて固定されてもよい。ベース部材72は、支持部材71の所定位置に位置決めされて固定されてもよい。図3Cに示すように、ベース部材72のEUV集光ミラー23側の面には、例えばV字状の溝721が形成されてもよい。3つのベース部材72に形成された3つの溝721は、EUV集光ミラー23の回転対称軸を中心として放射状に形成されてもよい。
【0025】
EUV集光ミラー23は、基板材としてのミラー基板230によって構成されてもよい。EUV集光ミラー23の表面には、多層膜(多層反射膜)231が形成されてもよい。EUV集光ミラー23の裏面、すなわち、多層膜231が形成された面とは反対側の面には、複数の突起部73が形成されてもよい。突起部73の数は、上述の溝721の数に相当する数であり、例えば3つである。図3Bに示すように、突起部73は、たとえばミラー基板230に一部が埋め込まれた球体によって構成されてもよい。
【0026】
クランプ74は、例えばL字形状の部材によって構成されてもよい。クランプ74の第1の端部(支持部側の端部)はボルト741によって支持部材71に固定されてもよい。
【0027】
クランプ74の第2の端部(ミラー側の端部)は、ミラー基板230を介して突起部73を溝721に押し付けてもよい。これにより、ミラー基板230が支持部70によって支持されてもよい。より具体的には、ミラー基板230の側面には3つの穴75が形成され、これらの穴75に3つのクランプ74それぞれの第2の端部が挿入されてもよい。穴75内の突起部73側の面には、たとえば球状の窪み751が形成されてもよい。クランプ74の第2の端部には、たとえば窪み751の直径より小さな直径を有するボール742が固定され、このボール742は窪み751内面に点接触していてもよい。
【0028】
これにより、第1の支持基板に垂直な面であって、溝721の内面に突起部73が接触する2点と突起部73を構成する球体の中心点とを通る面上に、クランプ74のボール742が窪み751内面に接触する点が位置するように構成可能となる。この構成により、突起部73を構成する球体が溝721の方向に摺動した場合でも、クランプ74が撓むため、ボール742と窪み751との接触点の変動が少ない。結果として、クランプ74がミラー基板230を保持する力の向きは略一定方向に維持され得る。
【0029】
以上の構成において、3つの放射状に配置される溝721に3つの突起部73がそれぞれ嵌まるようにミラー基板230を配置すれば、溝721はEUV集光ミラー23の回転対称軸を中心として放射状に形成されているため、ミラー基板230の位置が一意に定まり得る。一般に略円盤状の物体が熱膨張した場合、径方向への変形量が大きい。ミラー基板230が加熱されて熱膨張する場合、これらの突起部73が放射状に配置された溝721に沿ってEUV集光ミラー23の回転対称軸に対して外周方向に滑りながら移動し得る。このように熱膨張に伴って発生する応力を外周方向に逃がすことができる。ミラー基板230が冷却されて収縮した場合には、これらの突起部73が放射状に配置された溝721に沿ってEUV集光ミラー23の回転対称軸に向かう方向に滑りながら移動し得る。この結果、ミラー基板230が膨張又は収縮しても、ミラー基板230の回転対称軸の空間的な位置が変動してしまうことが抑制され得る。
【0030】
上述のように、ミラー基板230が膨張又は収縮しても、クランプ74がミラー基板230を保持するための力の向きは略一定方向に維持され得る。また、ミラー基板230が膨張又は収縮しても、窪み751と一緒にクランプ74のボール742が移動し得る。従って、ミラー基板230が膨張又は収縮しても、ミラー基板230に加わる力の変動が少なく、ミラー基板230の歪みの発生が抑制され得る。ミラー基板230は、ボルト741を外してクランプ74を取り外せば、容易に取り外すことができる。
【0031】
4.2 第2の実施形態
図4Aは、第2の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。図4Bは、図4Aに示すミラー支持機構のIVB−IVB線における断面図である。図4A及び図4Bは、簡略化のためミラー支持機構7Aを1つのみ示しており、また、ミラー基板230の一部のみを示している。ミラー支持機構7A及びミラー基板230の全体的な構成は第1の実施形態におけるミラー支持機構7及びミラー基板230の構成と同様でよい。
【0032】
第2の実施形態に係るミラー支持機構7Aは、クランプ74aのミラー側の端部にボール742に代わりにプランジャー744が形成されている点で第1の実施形態に係るミラー支持機構7と異なり得る。プランジャー744は、ばねが内蔵された突起であり、ミラー基板230の窪み751内面に点接触することにより、クランプ74aのミラー側の端部をミラー基板230に位置決めしてもよい。
【0033】
さらに、ミラー支持機構7Aは、クランプ74aの一部が板ばね743によって構成されている点でミラー支持機構7と異なり得る。クランプ74aの、第1の支持基板に垂直な方向に延在する部分の少なくとも一部が、板ばね743によって構成されてもよい。この構成によれば、プランジャー744は、板ばね743が撓むことにより、ミラー基板230の回転対称軸に対して外周側方向に容易に移動できる。従って、プランジャー744は、ミラー基板230の温度による膨張又は収縮に容易に追従することができる。
【0034】
4.3 第3の実施形態
図5Aは、第3の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。図5Bは、図5Aに示すミラー支持機構のVB−VB線における断面図である。図5A及び図5Bは、簡略化のためミラー支持機構7Bを1つのみ示しており、また、ミラー基板230の一部のみを示している。ミラー支持機構7B及びミラー基板230の全体的な構成は第1の実施形態におけるミラー支持機構7及びミラー基板230の構成と同様でよい。
【0035】
第3の実施形態に係るミラー支持機構7Bでは、クランプ74bにおける板ばね745の位置が第2の実施形態に係るミラー支持機構7Aにおけるものと異なってもよい。第3の実施形態においては、クランプ74bの、第1の支持基板81に平行な部分の少なくとも一部が、板ばね745によって構成されてもよい。この構成によれば、プランジャー744は、板ばね745が撓むことにより、第1の支持基板81に垂直な方向に移動できる。従って、ミラー基板230の厚み方向に発生する膨張または収縮に伴う応力を逃がすことが可能となる。
【0036】
4.4 第4の実施形態
図6Aは、第4の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。図6Bは、図6Aに示すミラー支持機構のVIB−VIB線における断面図である。図6Cは、第4の実施形態におけるクランプの斜視図である。図6A及び図6Bは、簡略化のためミラー支持機構7Cを1つのみ示しており、また、ミラー基板230の一部のみを示している。ミラー支持機構7C及びミラー基板230の全体的な構成は第1の実施形態におけるミラー支持機構7及びミラー基板230の構成と同様でよい。
【0037】
第4の実施形態に係るミラー支持機構7Cでは、クランプ74cの形状が上述の実施形態におけるものと異なってもよい。第4の実施形態におけるクランプ74cは、支持部側の端部が二股に分かれていてもよい。クランプ74cの支持部側の端部は、溝が形成されたベース部材72の上面に、ボルト741によってそれぞれ固定されてもよい。以上の構成において、第1の支持基板81に垂直な面であって、クランプ74cを固定する2つのボルト741のそれぞれの中心点と、プランジャー744がミラー基板230と接触する点とを含む面内に、突起部73を構成する球体の中心が位置しているのが好ましい。これにより、クランプ74cがミラー基板230を保持する力の向きが略一定方向に維持され得る。
【0038】
4.5 第5の実施形態
図7Aは、第5の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。図7Bは、図7Aに示すミラー支持機構のVIIB−VIIB線における断面図である。図7A及び図7Bは、簡略化のためミラー支持機構7Dを1つのみ示しており、また、ミラー基板230の一部のみを示している。ミラー基板230の全体的な構成は第1の実施形態におけるミラー基板230の構成と同様でよい。
【0039】
第5の実施形態に係るミラー支持機構7Dでは、クランプ74dの形状が上述の実施形態におけるものと異なってもよい。第5の実施形態におけるクランプ74dは、支持部側の端部が二股に分かれている。クランプ74dの支持部側の端部は、溝が形成されたベース部材72の側面に、ピン745によって位置決めされてもよい。クランプ74dは、ベース部材72の側面に、ボルト741によって固定されてもよい。以上の構成において、第1の支持基板81に垂直な面であって、ピン745によってクランプ74dが位置決めされる2つの点と、プランジャー744がミラー基板230に接触する点とを含む面内に、突起部73を構成する球体の中心が位置しているのが好ましい。これにより、クランプ74dがミラー基板230を保持する力の向きが略一定方向に維持され得る。
【0040】
4.6 第6の実施形態
図8Aは、第6の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。図8Bは、図8Aに示すミラー支持機構のVIIIB−VIIIB線における断面図である。図8A及び図8Bは、簡略化のためミラー支持機構7Eを1つのみ示しており、また、ミラー基板230の一部のみを示している。ミラー基板230の全体的な構成は第1の実施形態におけるミラー基板230の構成と同様でよい。
【0041】
第6の実施形態に係るミラー支持機構7Eでは、クランプ74eの構造及び機能が上述の実施形態におけるものと異なってもよい。第6の実施形態におけるクランプ74eは、支持部側の端部に、傾斜面748が形成されたクランプ本体746と、傾斜面748に対向する傾斜面749が形成された押込み部747(図8B参照)とを含んでもよい。ボルト741は、クランプ74eの押込み部747に形成された貫通孔と、クランプ本体746に形成された貫通孔とを貫通して、支持部材71にねじ込まれてもよい。クランプ本体746の貫通孔は、その長手方向が図8における紙面上下方向となるよう形成され、クランプ本体746の図面上下方向の動きを許容してもよい。
【0042】
以上の構成において、ボルト741が支持部材71にねじ込まれると、傾斜面748と傾斜面749とによってクランプ本体746が図面下方に押され得る。これにより、クランプ74eのプランジャー744がミラー基板230を保持する力の向きを略一定方向に維持しつつ保持力を増加することができる。
【0043】
4.7 第7の実施形態
図9Aは、第7の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。図9Bは、図9Aに示すミラー支持機構のIXB−IXB線における断面図である。図9A及び図9Bは、簡略化のためミラー支持機構7Fを1つのみ示しており、また、ミラー基板230の一部のみを示している。
【0044】
第7の実施形態によるミラー支持機構7Fでは、突起部73fの構成が上述の実施形態における突起部73の構成と異なってもよい。第7の実施形態における突起部73fは、台座部732と球体733とを含んでもよい。台座部732は、ミラー基板230の裏面側に固定されてもよい。台座部732には、球体733の一部が嵌合されているとともに、穴75fが形成されてもよい。第7の実施形態では、ミラー基板230に穴75fは形成されなくてもよい。台座部732に形成された穴75fには、プランジャー744を含むクランプ74fのミラー側の端部が挿入され、プランジャー744によって、突起部73fの球体733が溝721に向かって押し付けられてもよい。なお、クランプ74fは上述のクランプ74bと同様に構成されてもよい。球体733は台座部732とは別部品で構成されているので、球体733が溝721内を転がることができる。この結果、ミラー基板230が膨張または収縮する際に、球体733が溝721内面から受ける摩擦力を低減できる。
【0045】
4.8 第8の実施形態
図10Aは、第8の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。図10Bは、図10Aに示すミラー支持機構のXB−XB線における断面図である。図10Cは、第8の実施形態におけるクランプの斜視図である。図10A及び図10Bは、簡略化のためミラー支持機構7Gを1つのみ示しており、また、ミラー基板230の一部のみを示している。ミラー基板230の全体的な構成は第7の実施形態におけるミラー基板230の構成と同様でよい。
【0046】
第8の実施形態によるミラー支持機構7Gでは、クランプ74gの形状が上述の実施形態におけるものと異なってもよい。第8の実施形態においては、クランプ74gの両端が、溝が形成されたベース部材72の上面にボルト741によって固定されてもよい。また、クランプ74gの中央部は、板ばね748によって構成されてもよい。クランプ74gの中央部は、台座部732の切れ込み75gに差し込まれ、クランプ74gの中央部に形成されたプランジャー744が、切れ込み75g内の窪み751に嵌合され得る。以上の構成において、第1の支持基板81に垂直な面であって、2つのボルト741によってクランプ74gがベース部材72に固定される個所のそれぞれの中心点と、プランジャー744がミラー基板230と接触する点とを含む面内に、突起部73gを構成する球体733の中心が位置しているのが好ましい。これにより、クランプ74gがミラー基板230を保持する力の向きが略一定方向に維持され得る。
【0047】
4.9 第9の実施形態
図11Aは、第9の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。図11Bは、図11Aに示すミラー支持機構のXIB−XIB線における断面図である。図11A及び図11Bには、簡略化のためミラー支持機構7Hを1つのみ示しており、また、ミラー基板230の一部のみを示している。ミラー基板230の全体的な構成は第7の実施形態におけるミラー基板230の構成と同様でよい。
【0048】
第9の実施形態に係るミラー支持機構7Hは、溝721が形成されたベース部材72hがミラー基板230の裏面側に固定され、突起部73が形成されたベース部材76hが支持部材71に固定されている点で、上述の実施形態に係るミラー支持機構とは異なってもよい。溝721は、ベース部材72hの支持部材71側の面に形成されてもよい。突起部73は、ベース部材76hのミラー基板230側の面に形成されてもよい。
【0049】
クランプ74hのプランジャー744は、ベース部材72hに形成された穴75h内において、溝721の内面が突起部73の中心に向かって押し付けられるようにベース部材72hを付勢してもよい。穴75h内には、プランジャー744に対応する窪みは形成されておらず、プランジャー744は穴75h内面に対して摺動することができる。
【0050】
このような構成において、ミラー基板230が温度変化に応じて膨張又は収縮した場合でも、ベース部材72hが溝721内面に沿って、突起部73に対して移動できる。また、ミラー基板230の膨張又は収縮に伴って、穴75hが形成されたベース部材72hが移動しても、プランジャー744は穴75h内面に対して摺動することができる。従って、ミラー基板230が膨張又は収縮しても、クランプ74hがミラー基板230を保持する力の向きは略一定方向に維持され得る。これにより、ミラー基板230の不均一な歪みの発生が抑制され得る。
【0051】
4.10 第10の実施形態
図12Aは、第10の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。図12Bは、図12Aに示すミラー支持機構のXIIB−XIIB線における断面図である。図12A及び図12Bにおいては、簡略化のためミラー支持機構7Iを1つのみ示しており、また、ミラー基板230の一部のみを示している。
【0052】
第10の実施形態に係るミラー支持機構7Iは、クランプを備えていない代わりに、突起部73iと、溝が形成されたベース部材72iとが互いに引き合うように磁性体を含んでよい点で、上述の実施形態に係るミラー支持機構とは異なってもよい。例えば、突起部73iが鉄等の磁性を有する金属等の強磁性材料で構成され、ベース部材72iがフェライト磁石やネオジム磁石等の永久磁石で構成されてもよい。これにより、強磁性材料と磁石とが磁力によって引き合うので、突起部73iがベース部材72iに押し付けられ得る。
【0053】
以上の構成において、ミラー基板230が温度変化に応じて膨張又は収縮しても、突起部73iが溝721に押し付けられた状態で溝721に沿って滑りながら移動し得る。これにより、ミラー基板230の不均一な歪みの発生が抑制され得る。
【0054】
4.11 第11の実施形態
図13Aは、第11の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。図13Bは、図13Aに示すミラー支持機構のXIIIB−XIIIB線における断面図である。図13A及び図13Bは、簡略化のためミラー支持機構7Jを1つのみ示しており、また、ミラー基板230の一部のみを示している。ミラー支持機構7J及びミラー基板230の全体的な構成は第10の実施形態におけるミラー支持機構7I及びミラー基板230の構成と同様でよい。
【0055】
第11の実施形態に係るミラー支持機構7Jは、クランプを備えていない代わりに、溝が形成されたベース部材72jと突起部73jとが互いに引き合うように磁性体を含んでもよい点で、第1〜第9の実施形態とは異なってもよい。例えば、ベース部材72jがフェライト磁石やネオジム磁石等の永久磁石で構成され、突起部73jが鉄等の磁性を有する金属等の強磁性材料で構成されてもよい。強磁性材料と磁石とが磁力によって引き合うことで、ベース部材72jが突起部73jに押し付けられ得る。
【0056】
以上の構成において、ミラー基板230が温度変化に応じて膨張又は収縮しても、溝721が突起部73j対して滑りながら移動し得る。これにより、ミラー基板230の不均一な歪みの発生が抑制され得る。
【0057】
4.12 第12の実施形態
図14は、第12の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。図14は、簡略化のため、ミラー支持機構7Kを1つのみ示しており、また、ミラー基板230の一部のみを示している。また、図14は、図面の簡略化のため、ミラー支持機構7Kの内の支持部材71、ベース部材72k及び突起部73のみを示している。
【0058】
第12の実施形態に係るミラー支持機構7Kは、ベース部材72kに形成された溝722の断面がV字状ではなく、平らな底面723を有している点で、上述の実施形態に係るミラー支持機構とは異なってもよい。このように、溝722は、突起部73によって加圧される方向に向かって収束する一対の斜面を有していればよく、断面がV字状でなくてもよい。
【0059】
4.13 第13の実施形態
図15は、第13の実施形態に係るミラー支持機構を示す側面図である。図15は、簡略化のためミラー支持機構7Lを1つのみ示しており、また、ミラー基板230の一部のみを示している。また、図15は、図面の簡略化のためミラー支持機構7Lの内の支持部材71、ベース部材72及び突起部731のみを示している。
【0060】
第13の実施形態に係るミラー支持機構7Lは、突起部731が球体ではなく、先端に球面部を有する棒状である点で、上述の実施形態に係るミラー支持機構とは異なってもよい。なお、突起部731は、溝721の一対の斜面に対してそれぞれ点接触する形状を有していればよく、球体でなくてもよい。
【0061】
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
【0062】
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書、及び添付の特許請求の範囲に記載される修飾句「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0063】
1…EUV光生成装置、2…チャンバ、3…レーザ装置、4…ターゲットセンサ、5…EUV光生成制御システム、6…露光装置、7、7A、7B、7C、7D、7E、7F、7G、7H、7I、7J、7K、7L…ミラー支持機構、11…EUV光生成システム、21…ウィンドウ、22…レーザ光集光光学系、22a、22b…ミラー、23…EUV集光ミラー、24…貫通孔、25…プラズマ生成領域、26…ドロップレット生成器、27…ドロップレットターゲット、28…ターゲット回収部、29…接続部、31、32、33…パルスレーザ光、34…レーザ光進行方向制御部、34a、34b…高反射ミラー、70…支持部、71…支持部材、72、72h、72i、72j、72k…ベース部材、73、73f、73g、73i、73j…突起部、74、74a、74b、74c、74d、74e、74f、74g、74h…クランプ、75、75f、75g、75h…穴、75b…切れ込み、76h、76j…ベース部材、81…第1の支持基板、82a、82b…ミラーホルダ、83…第2の支持基板、84…貫通孔、230…ミラー基板、231…多層膜、251、252…EUV光、291…壁、292…中間焦点、721、722…溝、723…底面、731…突起部、732…台座部、733…球体、741…ボルト、742…ボール、744…プランジャー、745…ピン、746…クランプ本体、747…押込み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板材と、
前記基板材の第1の面に設けられた反射膜と、
前記基板材の第1の面と異なる第2の面に設けられた複数の第1の突起部と
を含むミラーと、
前記複数の第1の突起部をそれぞれ支持する複数の支持部であって、前記複数の第1の突起部をガイドするための複数の溝がそれぞれ形成された前記複数の支持部と、
前記複数の第1の突起部を、前記複数の支持部の溝に向けてそれぞれ押し付ける複数のクランプ部と、
を備えるミラー装置。
【請求項2】
前記ミラーに設けられた3つの第1の突起部をそれぞれ支持する3つの支持部を備える、
請求項1記載のミラー装置。
【請求項3】
前記ミラーは皿状もしくは円盤状の形状であり、
前記複数の溝は、前記ミラーの回転対称軸に対して放射状に形成されている、
請求項1記載のミラー装置。
【請求項4】
前記複数の溝の各々は、互いに逆向きの傾斜を有する一対の斜面を有し、
前記複数の第1の突起部の各々は、前記一対の斜面に対してそれぞれ点接触する球面部を有する、
請求項1記載のミラー装置。
【請求項5】
前記複数の第1の突起部の各々は、前記ミラーの前記第2の面に一部を嵌合された球体によって構成される、
請求項1記載のミラー装置。
【請求項6】
前記複数の溝の各々は、互いに逆向きの傾斜を有する一対の斜面を有し、
前記複数の第1の突起部の各々は、前記ミラーの前記第2の面に一部を嵌合された球体によって構成され、
前記複数のクランプ部は、前記複数の突起部をそれぞれ前記複数の溝に向かって押し付ける複数の第2の突起部を備え、
前記第2の突起部が前記第1の突起部を押し付ける力点は、前記一対の斜面が前記球体に接触する2点と、且つ前記球体の中心を通る面上に位置する、請求項1記載のミラー装置。
【請求項7】
前記ミラーの前記第2の面は前記第1の面の反対の面であり、
前記ミラーの前記第2の面に交差する第3の面に、前記複数の第2の突起部が配置される複数の穴が形成されている、
請求項6記載のミラー装置。
【請求項8】
前記複数の穴の中面に、前記複数の第2の突起部をそれぞれ位置決めする複数の窪みが形成され、
前記窪みの内面と前記第2の突起部が接触する点は、前記一対の斜面が前記球体に接触する2点と、前記球体の中心とを通る面上に位置する、
請求項7記載のミラー装置。
【請求項9】
基板材と、
前記基板材の第1の面に設けられた反射膜と、
前記基板材の第1の面と異なる第2の面に設けられ、複数の溝がそれぞれ形成された複数のベース部材と
を含むミラーと、
前記複数のベース部材をそれぞれ支持する複数の支持部であって、前記複数のベース部材の溝によってガイドされる複数の突起部をそれぞれ含む前記複数の支持部と、
前記複数のベース部材を、前記複数の突起部に向けてそれぞれ押し付ける複数のクランプ部と、
を備えるミラー装置。
【請求項10】
前記ミラーに設けられた3つのベース部材をそれぞれ支持する3つの支持部を備える、
請求項9記載のミラー装置。
【請求項11】
前記ミラーは皿状もしくは円盤状の形状であり、
前記複数の溝は、前記ミラーの回転対称軸に対して放射状に形成されている、
請求項9記載のミラー装置。
【請求項12】
前記複数の溝の各々は、互いに逆向きの傾斜を有する一対の斜面を有し、
前記複数の突起部の各々は、前記一対の斜面に対してそれぞれ点接触する球面を有する、
請求項9記載のミラー装置。
【請求項13】
前記複数の突起部は、前記複数の支持部にそれぞれ一部を埋め込まれた複数の球体によって構成される、
請求項9記載のミラー装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2012−186432(P2012−186432A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−60899(P2011−60899)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(300073919)ギガフォトン株式会社 (227)
【Fターム(参考)】