説明

メラノコルチン受容体リガンドとしての新規アミノグアニジン

【課題】
【解決手段】一般式(I)の化合物およびその異性体の形態ならびに医薬的に許容されるその塩が記載されている。前記式中、nは0、1、2または3、飽和または不飽和であり;最も好ましくは少なくとも1つのR1〜R5はハロゲンを意味し;R1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも1つは−S−Rもしくは−COORから選択されるか、または、R1〜R5の2以上は連結基(例えば−S−(CH2mS−(前記式中、mは1、2または3
である))を含み、Rは1〜5の炭素原子を有するアルキル、3〜6の炭素原子を有するシクロアルキル、ヒドロキシおよび6〜10の炭素原子を有するアリールから選択され、そのような基は任意に置換され、R1が−S−Rから選択される場合、R2、R3およびR5の少なくとも1つは、ハロゲンから選択されるのが最も好ましく、そうでない場合はR1
、R2、R3、R4およびR5は、同一または異なっており、水素、ハロゲン、1〜5の炭素原子を有するアルキル、電子供与性基(例えば、1〜5の炭素原子を有するアルコキシまたはヒドロキシ)、シアノ、ニトロ、トリフルオロアルキルもしくはアミドから選択される電子受容性基;アルキルアミノ、ベンゾイルオキシ、ニトロキシ、フェニルまたはスルホから選択される。記載された化合物は、メラノコルチン受容体に対して活性があり、広い範囲の炎症性、関節炎性または中枢神経再生の状態を治療するのにおいて、適用性がある。
【化1】

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メラノコルチン受容体または関連する系(例えば、メラニン細胞刺激ホルモン)と関連がある炎症および自己免疫異常の治療のための化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の大型線状および環状のペプチドが、メラノコルチン(MC)受容体に対して高い特異的結合を示すことが従来技術において知られている。これらのペプチドのアゴニストおよび/またはアンタゴニスト的特性も、知られている。例えば、Dooley、GirtenおよびHoughten(WO99/21571、特許文献1)による「メラノコルチン受容体リガンドおよびそれを用いる方法」を参照。MC受容体に対して活性を示す小分子を説明する多数の特許出願が、公開されている。例えば、WO9955679(特許文献2)、WO9964002(特許文献3)、WO0105401(特許文献4)、WO0125192(特許文献5)、WO01055107(特許文献6)、WO01055109(特許文献7)、WO01055106(特許文献8)、WO0212178(特許文献9)、WO0212166(特許文献10)、WO0218327(特許文献11)およびWO03009847(特許文献12)、WO03061660(特許文献13)、WO03031410(特許文献14)参照。従来技術において知られている薬理学的に活性なグアニジンの他の例は、特許US3982020(特許文献15)およびGB1223491(特許文献16)に説明されている。他の適用分野は従来技術において知られており、特許US3896332(特許文献17)、DE1165013(特許文献18)およびUS3941825(特許文献19)において説明されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第99/21571号パンフレット
【特許文献2】国際公開第9955679号パンフレット
【特許文献3】国際公開第9964002号パンフレット
【特許文献4】国際公開第0105401号パンフレット
【特許文献5】国際公開第0125192号パンフレット
【特許文献6】国際公開第01055107号パンフレット
【特許文献7】国際公開第01055109号パンフレット
【特許文献8】国際公開第01055106号パンフレット
【特許文献9】国際公開第0212178号パンフレット
【特許文献10】国際公開第0212166号パンフレット
【特許文献11】国際公開第0218327号パンフレット
【特許文献12】国際公開第03009847号パンフレット
【特許文献13】国際公開第03061660号パンフレット
【特許文献14】国際公開第03031410号パンフレット
【特許文献15】米国特許第3982020号明細書
【特許文献16】英国特許第1223491号明細書
【特許文献17】米国特許第3896332号明細書
【特許文献18】独国特許第1165013号明細書
【特許文献19】米国特許第3941825号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
低分子量化合物が文献においても検討されており、例えば、Sebhatら., Ann. Rep. M
ed. Chem. 38, 31-40, 2003、Speakeら., Expert Opin. Ther. Patents 12, 1631 - 1638, 2002、Anderssonら. Expert Opin. Ther. Patents 11, 1583-1592, 2001およびそこで引用されている文献を参照。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここで、我々は、MC−受容体において活性を有し、炎症および自己免疫異常を治療するのに用いることができる様々な新規ベンジリデンアミノグアニジンおよびアリリデンアミノグアニジンを見出した。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の一形態において、我々は一般式(I)の化合物を提供する。そのような化合物およびその異性体の形態、ならびに医薬的に許容されるその塩は、メラノコルチン受容体へのリガンドとして、および/またはメラノコルチン系における不調の治療のために作用することができる。
【0007】
【化1】

【0008】
式中、nは、0、1、2または3であり、好ましくは0または1であり、飽和または不飽和であり;
1〜R5の少なくともひとつは、ハロゲンから選択され:
1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも1つは、−S−Rもしくは−COORから選
択されるか、または、R1〜R5の2以上は、−S−(CH2m−S−(式中、mは1、2または3である)のような連結基を含み、
Rは、1〜5の炭素原子を有するアルキル、1〜5の炭素原子を有するアルコキシ;3〜6の炭素原子を有するシクロアルキルおよび6〜10の炭素原子を有するアリールから選択され、R1が−S−Rから選択される場合、R2、R3およびR5の少なくとも1つはハロゲンから選択され;
そうでない場合は、R1、R2、R3、R4およびR5は、同一または異なっており、水素、
ハロゲン、1〜5の炭素原子を有するアルキル、電子供与性基(例えば、1〜5の炭素原子を有するアルコキシまたはヒドロキシ)、シアノ、ニトロ、トリフルオロアルキルもしくはアミドから選択される電子受容性基;アルキルアミノ、ベンゾイルオキシ、ニトロキシ、フェニルまたはスルホから選択される。
【0009】
存在する場合、連結基は、メチレンジチオ基が好ましく、2,3−、3,4−または4,5−メチレンジチオ基が特に好ましい。
【0010】
前記定義において用いられる場合、用語アルキルは、直鎖または分岐鎖の炭化水素基を含むことを意図する。「1〜5の炭素原子を有するアルキル」は、低級アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルが好ましい。
【0011】
用語アルコキシは、直鎖または分岐鎖のアルコキシ基を含むことを意図する。「1〜5の炭素原子を有するアルコキシ」は、低級アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはイソプロポキシであるのが好ましい。または、R1〜R5の2つは、酸素含有連結基、例えば、−O−(CH2m−O−(式中、mは上記で定義したとおり)を含んで、複素環を形成してもよい。
【0012】
用語ハロゲンには、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを含む。前記ハロゲンは、フルオロまたはクロロが好ましい。
【0013】
トリフルオロアルキルは、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロプロピルまたはトリフルオロイソプロピルであるのが好ましい。
【0014】
用語「アルキルアミノ」は、2〜6の炭素原子を有する基を指すのが好ましく、ジアルキルアミノ基が特に好ましく、ジメチルアミノまたはジエチルアミノが最も好ましい。
【0015】
式(I)の化合物は、塩基性特性を有し、したがって、適切な酸、例えば、無機酸(例えば、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸およびリン酸)または有機酸(例えば、酢酸、プロパン酸、グリコール酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、パモ酸(palmoic acid)またはパラ−トルエンスルホン酸)で処理することにより、治療的に活性な医薬的に許容される酸付加塩に変換されてもよい。
【0016】
逆に、塩の形態は、アルカリでの処理により遊離塩基の形態へ変換されてもよい。
【0017】
本発明は、また、ベンジリデンアミノグアニジンおよびアリリデンアミノグアニジンの治療における使用に関する。上記式(I)の化合物、および医薬的に許容されるその塩
[ただし式中、
nは、0、1、2または3であり、0または1であるのが好ましく、飽和または不飽和であり;
1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも1つは、−S−Rおよび−COORから選択
されるか、または、R1〜R5の2以上は、−S−(CH2m−S−(式中、mは1、2または3である)のような連結基を含み;
Rは、1〜5の炭素原子を有するアルキル、1〜5の炭素原子を有するアルコキシ;3〜6の炭素原子を有するシクロアルキルおよび6〜10の炭素原子を有するアリールから選択され、そのような基は任意に置換され、
そうでない場合は、R1、R2、R3、R4およびR5は、同一または異なっており、水素、
ハロゲン、1〜5の炭素原子を有するアルキル、電子供与性基(例えば、1〜5の炭素原子を有するアルコキシまたはヒドロキシ)、シアノ、ニトロ、トリフルオロアルキルもしくはアミドから選択される電子受容性基;アルキルアミノ、ベンゾイルオキシ、ニトロキシ、フェニルまたはスルホから選択される。]
は、本文中で化合物(IA)と指定され、
メラノコルチン系において生物学的に検査され、驚いたことに、メラノコルチン受容体への結合能力を示し、かつ、機能分析において活性を示した。そのような化合物は、驚いたことに、従来技術において公知の化合物と比較して、より取り込まれるにもかかわらず、急性毒性がより低いことを示した。
【0018】
治療において用いられる式(IA)の好ましい化合物は、ここに示す好ましさも含んで、上記の式(I)の化合物のものである。
【0019】
本発明の式(IA)の化合物のいくつかは、特定のMC−受容体または、多くのMC−
受容体、例えば、MC1、MC3、MC4または/およびMC5受容体のアゴニストまたはアンタゴニストのいずれかである。
【0020】
MC−受容体は、前記MC−受容体の独特なサブタイプにより媒介されると考えられている、様々な生理作用と関連している。しかしながら、多くの場合、いずれのサブタイプが効果に対して重要であるのかは、全体として明らかになっていない。
【0021】
MSH−ペプチドは、多くの様々なプロセス、例えば、刺激、学習、記憶、行動(摂食行動および性行動を含む)、炎症(免疫刺激性炎症および免疫抑制性炎症を含む)、体温、疼痛認識、血圧、心拍数、血管緊張、脳血流量、異なる臓器における栄養効果、神経成長、胎盤成長、内分泌機能および外分泌機能、アルドステロン合成および放出、チロキシン放出、精子形成、卵巣重量、プロラクチンおよびFSH分泌、他のホルモンへの影響、女性における子宮出血、皮脂およびフェロモン分泌、血糖レベル、子宮内胎児成長、ならびに、分娩付近の他の事象およびナトリウム排泄増加(Eberle, AN: The melanotropins: Chemistry, physiology and mechanisms of action. Basel: Karger, Switzerland. 1988, ISBN 3-8055-4678-5; Gruber, and Callahan, Am. J. Physiol. 1989, 257, R681-R694; De Wildt ら, J. Cardiovascular Pharmacology. 1995, 25, 898-905)ならびに誘発ナトリウム排泄増加(Lin ら., Hypertension. 1987, 10, 619-627)に影響を与えることが長いこと知られている。
【0022】
α−MSHの免疫調節作用には、免疫刺激効果および免疫抑制効果の両方が含まれることもよく知られている。幾つかの研究により、α−MSHが、前炎症性サイトカイン(例えば、IL−1α、IL−1β、IL−6およびTNF−α)の効果を弱め、抗炎症性サイトカイン、IL−10の生産を誘導することが示されている(総論としては、Catania & Lipton, 1993参照)。
【0023】
式(I)、(IA)の化合物および/またはそれらの医薬的に許容される塩は、それらの有用な薬理学的性質により、酸化窒素の生産に関連する炎症、増加する量(上方調整された量)の誘導酸化窒素合成に関連する炎症、転写活性剤の活性化に関連する炎症、核因子カッパベータに関連する炎症、マクロファージ、好中球、単球、ケラチノサイト、線維芽細胞、メラノサイト、色素細胞および内皮細胞に関連する炎症、および、炎症性サイトカイン(例えば、インターロイキン類、特にインターロイキン1(IL−1)、インターロイキン6(IL−6)および腫瘍壊死因子α(TNF−α)の増加した生産および/または放出に関連する炎症のような炎症の治療に有用である。
【0024】
本願明細書において、「増加した生産」は、健康な個体における内因性化合物の量と比較して、患者の局所的、地域的または全身的に、その内因性化合物の形成が増加し、放出が増加し、またはその量が増加することを指す。本明細書において、「上方調整(upregulated)」は、化合物の活性または量が、健康な個体における化合物の活性または量と比
較して増加していることを指す。
【0025】
非常に特定な本発明の実施形態において、本発明の式(I)または(IA)の化合物は、炎症性成分を有する皮膚疾患を含む、全ての起源の皮膚の炎症性疾患(真皮および表皮を含む)の予防または治療的処置のために投与することができる。本発明のこの実施形態の特定な例には、皮膚の接触性皮膚炎、皮膚の日焼け、あらゆる原因による火傷、ならびに、化学剤、乾癬、血管炎、壊疽性膿皮症、円板状エリテマトーデス、湿疹、掌蹠膿疱症および尋常性天疱瘡による炎症の治療を含む。
【0026】
また、炎症性成分を有する腹部疾患を含む腹部における炎症性疾患の治療のための、式(I)、(IA)の化合物または医薬的に許容されるその塩の投与は、本発明に含まれる
。本発明の化合物によるそのような疾患の治療の特定な例は、由来不明の胃炎を含む胃炎、胃炎悪性熱(萎縮性胃炎)、潰瘍性大腸炎(潰瘍性大腸炎)、クローン病、全身性硬化症、十二指腸潰瘍、小児脂肪便症、食道炎および胃潰瘍である。
【0027】
自己免疫性のもの、および他の炎症性および/もしくは関節炎状態または全身性疾患を含む、全身または全身および/もしくは局所性の免疫疾患の治療のための、式(I)、(IA)の化合物または医薬的に許容されるその塩の投与も本発明に含まれる。特定な例には、リウマチ様関節炎、乾癬性関節炎、全身性硬化症、リウマチ性多発性筋痛、ヴェグナー肉芽腫、サルコイドーシス、好酸球性筋膜炎(fasceitis)、反応性関節炎、ベヒテレ
フ病、全身性エリテマトーデス、側頭動脈炎、ベーチェット氏病、バーガー病、グッドバスチャー症候群、好酸性肉芽腫、線維筋痛症、筋炎および混合型結合組織病の治療が含まれる。また、由来不明の関節炎を含む関節炎も、ここに含まれる。
【0028】
炎症に関連する末梢および/または中枢神経系の疾患の治療のための、式(I)、(IA)の化合物または医薬的に許容されるその塩の投与もさらに本発明に含まれる。本発明のこの形態に、脳性脈管炎、多発性硬化症、自己免疫眼炎および多発性神経炎の治療を含む。中枢神経系の炎症の治療のためのそのような化合物の投与により、アポトーシス性細胞死を予防することも本発明に含まれる。さらに、ある化合物は神経再生を誘導する特異な能力を示すので、陽性な治療効果が中枢神経系疾患(この領域における細胞損傷を含む)にしばしばみられる。本発明のこの形態には、中枢神経系への外傷性損傷、脳浮腫、多発性硬化症、アルツハイマー病、中枢神経系における細菌性およびウィルス性感染、発作、および中枢神経系における出血の治療も含まれる。
【0029】
炎症に関連する目および涙腺の疾患の治療のための、式(I)、(IA)の化合物または医薬的に許容されるその塩の投与も本発明に含まれる。そのような疾患の特定な例には、前部ブドウ膜炎および後部ブドウ膜炎、網膜血管炎、視神経炎、視神経脊髄炎、ヴェグナー肉芽腫症、シェーグレン症候群、上強膜炎、強膜炎、目に影響を与えるサルコイドーシス、および目に影響を与える多発性軟骨炎を含む。
【0030】
本発明は、式(I)、(IA)の化合物の製造方法および、式(I)または(IA)の化合物の1以上と、医薬的に許容される担体、希釈剤または賦形剤とを混合して含む医薬製剤にも関する。また、本発明は、メラニン細胞刺激ホルモン受容体に関連した様々な医療および獣医の診療の使用にも関連する。
【0031】
本発明の化合物の幾つかは、ヒトを含む哺乳類において、キサンチンオキシダーゼに効果を有する。
【0032】
[製造方法]
[実施例]
以下の実施例は、本発明を説明することを意図しており、挙げられた化合物が特定の目的に特に興味深いものであったとしても、その範囲を限定するものではない。これらの化合物は、番号コードa:bにより呼ばれており、aはその化合物の製造を説明した実施例の番号を意味し、bは、その実施例に従い製造された化合物の順番を意味する。従って、実施例1:2は、方法1(実施例1参照)に従い同様に製造された第2の化合物を意味する。
【0033】
[実施例1]
一般式(I)または(IA)の化合物[式中、nは0、1、2または3であり、飽和または不飽和である]は、以下の一般的な方法により製造することができる。
【0034】
【化2】

【0035】
式(II)の化合物[式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、式(IA)について先
に定義したとおりである]を、アミノグアニジン(III)と反応させ、式(I)または(IA)の化合物を得る。この反応は、有機溶媒、たとえば、低級アルカノール(例えば、メタノール)中で、高温で、望ましくは還流下に行うことができる。
【0036】
IR、NMR、MSおよび元素分析により、化合物の構造を確認した。融点(m.p.)が示されている場合、これらは未修正である。
【0037】
[化合物1:1の製造]
2−メチルチオ−3−クロロベンズアルデヒド(1.0g、5mmol)、アミノグアニジン重炭酸塩(0.68g、5mmol)および酢酸(1ml)の15mlメタノール中の溶液を10分間還流加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、残渣をろ過して除去した。ろ液を真空下に蒸発させ、得られた生成物をエタノールから結晶化した。標題化合物1:1の収量は1.1g(70%)であった。
【0038】
[化合物1:2の製造]
化合物1:2〜1:12を、方法1と同様の方法を用いて、1:1についてと本質的に同様のアプローチを用いて製造した。化合物とそのデータは、以下のとおりである。
1:1 N−(2−メチルチオ−3−クロロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩 m.p. 179〜181℃
1:2 N−(2−クロロ−4−メトキシ−3−メチルチオベンジリデンアミノ)グアニジン
1:3 N−(2−クロロ−(3−エトキシカルボニル)−ベンジリデンアミノ)グアニジントリフルオロ酢酸塩、m.p.146°
1:4 N−(2−クロロ−3−メトキシ−4−メチルチオベンジリデンアミノ)グアニジン
1:5 N−(2−クロロ−3,4−ジメチルチオベンジリデンアミノ)グアニジン
1:6 N−(5−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジチイン−6−イルメチレンアミノ)−グアニジン
1:7 N−(2−メチルチオ−3−クロロフェニルプロピリデンアミノ)グアニジン1:8 N−(2−クロロ−4−メトキシ−3−メチルチオフェニルプロピリデンアミノ)グアニジン
1:9 N−(2−クロロ−(3−エトキシカルボニル)−フェニルプロピリデンアミノ)グアニジン
1:10 N−(2−クロロ−3−メトキシ−4−メチルチオフェニルプロピリデン(propyliidene)アミノ)グアニジン
1:11 N−(2−クロロ−3,4−ジメチルチオフェニルプロピリデンアミノ)グ
アニジン
1:12 N−[3−(5−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジチイン−6−イル)−アリリデンアミノ]−グアニジン
[実施例2]
この実施例は、式(I)の化合物およびそれらの治療的に活性な酸付加塩の、精神障害の治療に対する効力を示すものである。
【0039】
[試験1.MC1受容体に対する親和性]
結合アッセイを、本質的にLunecら、 Melanoma Res 1992; 2; 5-12に記載されているように、I125−NDP−αMSHをリガンドとして用いて行った。
【0040】
[試験2.MC3受容体、MC4受容体およびMC5受容体に対する親和性]
結合アッセイを、本質的にSzardeningsら, J Biol Chem 1997; 272; 27943-27948およ
びSchioethら, FEBS Lett 1997; 410; 223-228に記載されているように、I125−NDP
−αMSHをリガンドとして用いて行った。
【0041】
[試験3.cAMP]
cAMPの刺激を、本質的にSchioethら、Br J Pharmacol 1998; 124; 75-82に記載さ
れているように行った。
【0042】
【表1】

【0043】
[実施例3]
[滑膜線維芽細胞]
研究デザイン:抗原誘導関節炎を有するラットから、過増殖性滑膜、パンヌスを、疾患発症から4日に炎症膝から取り出した。そのパンヌス組織を、PEST(100IU ペニシリン、100μg/mlストレプトマイシン)およびフンギソン(Fungizone)(2.5μg/ml)(すべてスェーデンのインビトロジェン(InVitrogen)より)を含むPBS中で小片に切断し、その後、コラゲナーゼ(400U/ml、米国、ワージントン)中で3時間37℃、5%のCO2でインキュベーションした。細胞を
遠心分離し(8分、室温、1100rpm.)、10%FCS(スェーデンのインビトロジェン)、PESTおよびフンギゾンを追加したRPMI 1640中に懸濁させ、25
cm2フラスコ中に37℃、5%CO2で接種した。次の日、細胞を培地でゆすいで、さらにインンキュベートした。融合(confluent)したとき、細胞を1分間トリプシン化し(EDTAを含む0.25%トリプシン、スェーデンのインビトロジェン)、計数
し、96ウェル・プレートに10000細胞/ウェル/200μlで接種した。
【0044】
24時間後、培地を取替え、細胞をヒト組み換えIL−1a、50ng/ml(スェーデンのロッシュ(Roche))で誘導した。ペプチドAM0001(Schaefer, デンマーク)を濃度間隔50〜400μMで三重にテストした。72時間37℃、5%CO2でイ
ンキュベーション後、培地を集めてNOを測定し(グリース(Griess)反応)、IL−6を製造会社(米国のBD バイオサイエンス(BD Biosciences))の指示書に従いELISAで分析した。
【0045】
[実施例4]
[軟骨外植]
IL−1誘導軟骨におけるNO放出に対する化合物の効果を以下に説明するようにして測定した。
皮膚を剥したウシ鼻(雌牛、18〜24ヶ月齢から)を、ヘービー(Hoerby)屠殺場(スェーデン、チーム・ウグラップ(Team Ugglarp))で集めた。軟骨をPEST(100IUペニシリン、100mg/mlストレプトマイシン)および2.5μg/mlフンギゾン(全てスェーデンのインビトロジェン)を含むPBS中に2時間室温で入れた後、鼻内部隔壁を切断して除去し、粘膜および軟骨膜を除去した。2mm片を軟骨の外に穿孔した。10μg/mlBSA、25mg/mlアスコルビン酸塩(両方ともスェーデンのシグマから)、PEST(100IUペニシリン、100mg/mlストレプトマイシン)および2.5μg/mlフンギゾンを追加した1mlの細胞培養培地、HAMs F12(スェーデンのインビトロジェン)を含む24ウェル細胞培養プレート(スェーデンのファルコン(Falcon))中に各片を入れた。24時間後、培地を取り替え、軟骨片をヒト組み換えIL−1a、10ng/ml(スェーデンのロッシュ)で誘導した。テスト化合物をの適切な濃度で三重にテストした。軟骨組織を別途6日間インキュベートし、培地を3日ごとに交換した。毎回、培地をNO測定のため集めた(グリース反応)。
【0046】
[実施例5]
[抗炎症効果]
[コントロール]
メスBALB/cマウス(重量20〜22g)を0.5%の2,4−ジニトロフルオロベンゼン(DNFB)30μlで剃毛した腹を処理することにより、感作させた。4日後、これらのマウスの足に0.3%のDNFB10μlを感作させた。感作させていないマウス足をコントロールとして用いた。最後の感作から24時間後、足重量の相違を炎症(足浮腫)の指標として測定した。
【0047】
[プレドニゾロン・コントロール]
マウスはコントロールとして処理したが、ただし、感作前2時間(0日)にプレドニゾロン(20mg/kg)を腹膜内へ注射(i.p.)をさらに行い、同じ量を4連続日間の間、感作後、繰返し投与した。足浮腫の阻害を前記のようにして測定した。
【0048】
[新規化合物の研究]
マウスをコントロールとして処理したが、ただし、感作前2時間(0日)に様々な量(0.05、0.15または0.25、0.375、0.5、0.75および最後のほうの研究では、1.5、3および時々6mg/kg)の各化合物を腹膜内へ注射i.p.をさらに行い、同じ量を4連続日間の間、感作後、繰返し投与した。足浮腫阻害は、前記のとおり。少なくとも10マウスを含むそれぞれの群を全ての実験に用いた。
【0049】
血液分析をQBC(登録商標)自動判読(商標)Plus&QBC(登録商標)アキュ
チューブ・システム(QBC(登録商標)Autoread(商標)Plus&QBC(登録商標)Accutube System(Becton Dickinson))を用いて行った。全てのケースにおいて、血液サンプルは最後の感作後24時間で採取した。
【0050】
[実施例6]
[抗原誘導関節炎(AIA)]
ラットにおける抗原誘導関節炎(AIA)は、良好に再現可能な単独関節炎モデルである。感作動物の膝関節中への抗原メチル化ウシ血清アルブミン(mBSA)の関節内注射により、炎症応答が誘発される。滑膜を侵害するパンヌス組織の形成は、関節の軟骨全体に広がり、骨内に成長し、組織びらんおよびリモデリングを生じる。
【0051】
AIAは、ヒト関節炎の標準的な臨床治療に用いられる化合物に対して良く応答する。従って、このモデルは、関節炎症および軟骨/骨分解に関する新規化合物の効果を測定するのに適切である。テスト化合物を、局所的または全身的に投与してもよい。関節炎の特徴が生じ、膝関節膨張を測定することにより、関数的スコアリングおよび組織学的分析により、評価することができる。単独関節炎モデルであるため、炎症血清マーカーのレベルを検出するのが困難かもしれない。AIAモデルはまた、滑液マトリックス組成物における更なる洞察と、薬物スクリーニング目的のため、イン・ビトロ培養のための滑膜細胞の産生のための源としても機能する。
【0052】
[実施例7]
[コラーゲン誘発性関節炎(CIA)]
マウスのコラーゲン誘発性関節炎(CIA)は、ヒト疾患と幾つかの特徴が共通する、リュウマチ様関節炎に対する最も一般的な実験モデルである。完全フロイントアジュバントにおいて乳化された自己由来または異種のコラーゲン・タイプII(CII)は、滑液膜組織の浮腫、滑膜細胞増殖、炎症性細胞浸潤ならびに軟骨および骨のびらんを伴う多発性関節炎を誘発する。テスト化合物は、全身に投与されるべきである。多発性関節炎の特徴は、関節炎の症候のスコア、組織学的分析および血清バイオマーカーを測定することにより評価できる。骨無機質含量と密度は、マウス・デンシトメトリー(PIXIMUS)により分析してもよい。
【0053】
医薬製剤の投与のために適した形態には、例えば、錠剤、カプセル剤、液剤、シロップ剤または乳剤が含まれる。各場合において、医薬的に有効な化合物の含有量は、組成物全体の0.1〜5重量%の範囲であるのが望ましい。
【0054】
製剤は、錠剤の形態で、粉末として、カプセル剤(例えば、硬ゼラチンカプセル)中の粉末として、液剤または懸濁剤として、経口投与されてもよい。
【0055】
式(I)または(IA)の化合物は経口的に投与されるのが好ましい。適切な錠剤は、例えば、前記活性物質を公知の担体、希釈剤または賦形剤(例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたは乳糖)、崩壊剤(例えば、コーンスターチまたはアルギン酸)、結合剤(例えば、デンプンまたはゼラチン)、潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウムまたはタルク)および/または遅延放出剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、酢酸
フタル酸セルロースまたはポリ酢酸ビニル)と混合することにより得ることができる。錠剤は、幾つかの層を含んでいてもよい。
【0056】
被覆錠剤は、錠剤と同様にして製造した核を、錠剤被覆について通常用いられる物質(例えば、コリドン(collidone)もしくはセラック、アラビアゴム、タルク、二酸化チタ
ンまたは糖)でコーティングすることにより適切に製造することができる。錠剤被覆は、
遅延放出を達成するため、おそらく錠剤について上記した賦形剤を用いることにより、多数の層からなっていてもよい。
【0057】
本発明による活性物質またはその組み合わせを含むシロップ剤は、甘味剤(例えば、サッカリン、シクラミン酸塩、グリセロールまたは糖)及び香増強剤(例えば、香り、例えば、バニラまたはオレンジ抽出物)をさらに含んでもよい。これらは、懸濁補助剤もしくは増粘剤(例えば、カルボキシルメチルセルロースナトリウム)、湿潤剤(例えば、脂肪アルコールとエチレンオキシドの縮合生成物)または保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸塩)も含んでもよい。
【0058】
1以上の活性物質または、活性物質の組み合わせを含むカプセル剤は、例えば、活性物質を不活性担体(例えば、乳糖またはソルビトール)と混合し、それらをゼラチンカプセル中に詰めることにより製造することができる。座薬は、例えば、この目的のために供給されている担体(例えば、中性脂肪もしくはポリエチレングリコールまたはそれらの誘導体)と混合することにより製造することができる。
【0059】
用いられうる賦形剤には、例えば、水、医薬的に許容される有機溶媒、例えば、パラフィン類(例えば、石油分画)、植物油(例えば、落花生油またはゴマ油)、モノ−またはポリ−官能性アルコール(例えば、エタノールまたはグリセロール)、担体、例えば、天然鉱物粉(例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク)、合成鉱物粉(例えば、高度分散ケイ酸およびケイ酸塩)、糖(例えば、ショ糖、乳糖およびグルコース)、乳化剤(例えば、リグニン、亜硫酸パルプ廃液、メチルセルロース、デンプンおよびポリビニルピロリドン)および潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸およびラウリル硫酸ナトリウム)を含んでもよい。
【0060】
経口投与について、錠剤は、上記担体に加えて、種々の添加剤(例えば、デンプン、好ましくはじゃがいもデンプン、ゼラチン)等と共に添加剤(例えば、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウムおよびジリン酸カルシウム)を含んでもよい。さらに、潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルク)を錠剤化工程と同時に用いてもよい。水性懸濁剤の場合、活性物質は、上記賦形剤に加えて種々の香増強剤または着色剤と組み合わせてもよい。
【0061】
[実施例8]
以下の製剤は、本発明の薬理学的に活性な化合物全てについての代表例である。
【0062】
[カプセルを含む製剤の例]
【0063】
【表2】

【0064】
活性成分の量がより多い場合、用いる乳糖の量を減らしてもよい。
【0065】
[適当な錠剤製剤の例]
【0066】
【表3】

【0067】
注射による非経口投与のための液剤は、活性物質の水溶性の医薬的に許容される酸付加塩を、好ましくは0.1重量%から約5重量%の濃度で水溶液に調製してもよい。これらの液剤は、安定剤および/または緩衝剤も含んでもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)の化合物およびその異性体の形態ならびに医薬的に許容されるその塩。
【化3】

式中、nは、0、1、2または3、飽和または不飽和であり;
1〜R5の少なくとも1つは、ハロゲンを表わし;
1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも1つは、−S−Rもしくは−COORから選
択されるか、または、R1〜R5の2以上は、−S−(CH2m−S−(式中、mは1、2または3である)のような連結基を含み、
Rは、1〜5の炭素原子を有するアルキル、3〜6の炭素原子を有するシクロアルキル、ヒドロキシおよび6〜10の炭素原子を有するアリールから選択され、そのような基は任意に置換され;
1が−S−Rである場合、R2、R3またはR5の少なくとも1つがハロゲンから選択され;
そうでない場合は、R1、R2、R3、R4およびR5は、同一または異なっており、水素、
ハロゲン、1〜5の炭素原子を有するアルキル、電子供与性基(例えば、1〜5の炭素原子を有するアルコキシまたはヒドロキシ)、シアノ、ニトロ、トリフルオロアルキルもしくはアミドから選択される電子受容性基;アルキルアミノ、ベンゾイルオキシ、ニトロキシ、フェニルもしくはスルホから選択される。
【請求項2】
nが、0または1である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
存在する場合、前記連結基が、メチレンジチオ基であり、特に好ましくは2,3−、3,4−または4,5−メチレンジチオ基である請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
存在する場合、前記連結基が、2,3−、3,4−または4,5−メチレンジチオ基である請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
前記ハロゲンが、フルオロまたはクロロである請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
以下の式の1つを有する化合物または医薬的に許容されるその塩。
1:1 N−(2−メチルチオ−3−クロロベンジリデンアミノ)グアニジン
1:2 N−(2−クロロ−4−メトキシ−3−メチルチオベンジリデンアミノ)グアニジン
1:3 N−(2−クロロ−(3−エトキシカルボニル)−ベンジリデンアミノ)グアニジン
1:4 N−(2−クロロ−3−メトキシ−4−メチルチオベンジリデンアミノ)グアニジン
1:5 N−(2−クロロ−3,4−ジメチルチオベンジリデンアミノ)グアニジン
1:6 N−(5−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジチイン−6−イル
メチレンアミノ)−グアニジン
1:7 N−(2−メチルチオ−3−クロロフェニルプロピリデンアミノ)グアニジン1:8 N−(2−クロロ−4−メトキシ−3−メチルチオフェニルプロピリデンアミノ)グアニジン
1:9 N−(2−クロロ−(3−エトキシカルボニル)−フェニルプロピリデンアミノ)グアニジン
1:10 N−(2−クロロ−3−メトキシ−4−メチルチオフェニルプロピリデンアミノ)グアニジン
1:11 N−(2−クロロ−3,4−ジメチルチオフェニルプロピリデンアミノ)グアニジン
1:12 N−[3−(5−クロロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジチイン−6−イル)−アリリデンアミノ]−グアニジン
【請求項7】
プロドラッグであり、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物が、前記プロドラッグから生体内で形成するプロドラッグ。
【請求項8】
1以上の医薬的に許容される補助剤、担体または賦形剤と共に、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物または請求項7に記載のプロドラッグを含む医薬組成物。
【請求項9】
医薬品として用いられるための請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
請求項1に記載の化合物(I)または以下の請求項11に記載の化合物(IA)の製造方法であり、式(III)の化合物と式(II)の化合物を反応させる工程および、所望であれば、その後、塩形成工程を含む製造方法。
【化4】

前記式中、n、R1、R2、R3、R4およびR5は、請求項1または請求項11において定
義したとおりである。
【請求項11】
請求項1に記載の式(I)の化合物であり、ただし、
nが、0、1、2または3であり、好ましくは0または1であり、飽和または不飽和であり;
1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも1つが、−S−Rもしくは−COORから選
択されるか、または、R1〜R5の2以上が、−S−(CH2m−S−(式中、mは1、2または3である)のような連結基を含み、
Rが、1〜5の炭素原子を有するアルキル、1〜5の炭素原子を有するアルコキシ;3〜6の炭素原子を有するシクロアルキルおよび6〜10の炭素原子を有するアリールから選択され、そのような基は任意に置換され、
そうでない場合は、R1、R2、R3、R4およびR5は、同一または異なっており、水素、
ハロゲン、1〜5の炭素原子を有するアルキル、電子供与性基(例えば、1〜5の炭素原子を有するアルコキシまたはヒドロキシ)、シアノ、ニトロ、トリフルオロアルキルもし
くはアミドから選択される電子受容性基;アルキルアミノ、ベンゾイルオキシ、ニトロキシ、フェニルもしくはスルホから選択される、
炎症の治療において用いられるための式(IA)の化合物、および医薬的に許容されるその塩、またはそのような化合物がプロドラッグから生体内で形成するようなプロドラッグ。
【請求項12】
関節炎状態の治療において用いられるための請求項11に記載の化合物 (IA)。
【請求項13】
中枢神経再生を誘発するのにおいて用いられるための請求項11に記載の化合物(IA)。
【請求項14】
炎症もしくは関節炎状態を治療する方法または、中枢神経再生を誘発する方法であり、有効量の請求項11に記載の化合物(IA)を、それを必要とする対象に投与することを含む方法。
【請求項15】
炎症もしくは関節炎状態を治療するため、または中枢神経再生を誘発するための医薬品の製造における請求項11に記載の式(IA)の化合物の使用。

【公表番号】特表2010−513258(P2010−513258A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−540865(P2009−540865)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際出願番号】PCT/GB2007/004793
【国際公開番号】WO2008/071980
【国際公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(508104248)アキュア ファーマ エービー (2)
【Fターム(参考)】