説明

モータ弁

【課題】弁体2の軸部23に固定したアーマチュア24に対向する電磁石32を取付けた吸着体3と、モータ4と、モータの回転により弁体の開閉方向たるX軸方向に進退する直動体51を有する送りねじ機構5とを備え、直動体に吸着体を連結して、吸着体を弁体に向けてX軸方向に前進させることにより、電磁石をアーマチュアに当接させるようにしたモータ弁において、モータ弁をX軸方向が水平になる所定の水平姿勢で設置しても、送りねじ機構に吸着体の重量による偏荷重が作用しないようにする。
【解決手段】直動体51に対し吸着体3をX軸方向に直交する少なくとも一方向への動きの自由度を持つように連結する連結手段6を備え、当該一方向は、所定の水平姿勢でモータ弁を設置したときに上下方向となるように設定される。また、吸着体3に、吸着体3のX軸方向に直交する方向への可動範囲を所定範囲以下に制限するガイド部34が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてガス器具のバーナに対するガス供給路に介設するモータ弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のモータ弁として、流入口と、流出口と、流入口と流出口との一方に連通する弁室と、弁室の一端に設けられた弁座と、弁座に形成され流入口と流出口との他方に連通する弁孔とを有するバルブケーシングと、弁座に着座して弁孔を閉塞する閉じ方向にばねで付勢される弁体と、弁体の軸部が摺動自在に内挿されるガイド筒を有すると共に、弁体の軸部に固定したアーマチュアに対向する電磁石を取付けた吸着体と、モータと、モータの回転により弁体の開閉方向たるX軸方向に進退する直動体を有する送りねじ機構とを備え、直動体に吸着体を連結して、吸着体を弁体に向けてX軸方向に前進させることにより、電磁石をアーマチュアに当接させ、アーマチュアを電磁石に吸着させた状態で吸着体をX軸方向に後退させることにより、弁体を開動作させるようにしたものは知られている(例えば、特許文献1参照)。尚、このものでは、直動体に吸着体を固定的に連結している。
【0003】
ところで、モータ弁は、一般的に、X軸方向が上下方向となる起立姿勢で設置するが、X軸方向が水平になる所定の水平姿勢でモータ弁を設置することが必要になる場合もある。この場合、従来のモータ弁では、直動体に吸着体が固定的に連結されているため、吸着体の重量が直動体に伝達されてしまう。そして、送りねじ機構が吸着体の重量による偏荷重を受けて、摩耗し易くなり、耐久性が損なわれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−30440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、水平姿勢で設置しても送りねじ機構に吸着体の重量による偏荷重が作用しないようにした耐久性に優れたモータ弁を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、流入口と、流出口と、流入口と流出口との一方に連通する弁室と、弁室の一端に設けられた弁座と、弁座に形成され流入口と流出口との他方に連通する弁孔とを有するバルブケーシングと、弁座に着座して弁孔を閉塞する閉じ方向にばねで付勢される弁体と、弁体の軸部が摺動自在に内挿されるガイド筒を有すると共に、弁体の軸部に固定したアーマチュアに対向する電磁石を取付けた吸着体と、モータと、モータの回転により弁体の開閉方向たるX軸方向に進退する直動体を有する送りねじ機構とを備え、直動体に吸着体を連結して、吸着体を弁体に向けてX軸方向に前進させることにより、電磁石をアーマチュアに当接させ、アーマチュアを電磁石に吸着させた状態で吸着体をX軸方向に後退させることにより、弁体を開動作させるようにしたモータ弁において、上記課題を解決するために、以下の如く構成したことを特徴とする。
【0007】
即ち、本発明は、直動体に対し吸着体をX軸方向に直交する少なくとも一方向への動きの自由度を持つように連結する連結手段を備え、当該一方向は、X軸方向が水平になる所定の水平姿勢でモータ弁を設置したときに上下方向となるように設定され、吸着体に、弁室の周壁面に当接して、吸着体のX軸方向に直交する方向への可動範囲を所定範囲以下に制限するガイド部が設けられることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、モータ弁を前記所定の水平姿勢で設置した場合、直動体に対する吸着体の動きの自由度によって、吸着体はガイド部が弁室の周壁面に当接するまで下方に動き、吸着体の重量がバルブケーシングで受けられる。従って、吸着体の重量が直動体に伝達されることを阻止して、送りねじ機構に吸着体の重量による偏荷重が作用することを防止でき、耐久性が確保される。
【0009】
尚、吸着体のX軸方向に直交する方向への可動範囲が広くなると、弁体が弁孔を完全に閉塞しない位置までずれて、閉弁不良を生ずる恐れがある。然し、本発明では、吸着体のX軸方向に直交する方向への可動範囲をガイド部によって所定範囲以下に制限するため、弁孔に対する弁体のずれを最小限に抑えて、閉弁不良を防止することができる。
【0010】
ところで、連結手段を、直動体と吸着体との間に介設する前記一方向への動きの自由度を持つリニアガイドで構成し、モータ弁を前記所定の水平姿勢で設置したときに、直動体に対し吸着体が上下方向に平行移動するようにしてもよい。然し、これでは、構造が複雑になり、コストが高くなる。
【0011】
そのため、連結手段は、直動体と吸着体とをX軸方向に相対移動しないように、且つ、直動体に対し吸着体が揺動するように連結する、X軸方向に直交する軸線を持つ連結ピンで構成されることが望ましい。これによれば、構造が簡単になり、コストダウンを図る上で有利である。この場合、モータ弁を前記所定の水平姿勢で設置したときに、連結ピンの軸線が水平になるようにしておけば、吸着体が上下方向に揺動自在となって、吸着体の重量が直動体に伝達されることを阻止できる。
【0012】
また、連結手段を、直動体と吸着体とをX軸方向に相対移動しないように連結する、X軸方向に直交する軸線を持つ連結ピンで構成する場合、直動体と吸着体との一方が連結ピンに対しX軸方向に直交する全方向への動きの自由度を持つように連結され、或いは、直動体と吸着体との一方が連結ピンに対し連結ピンの軸線方向への動きの自由度を持つように連結され、直動体と吸着体との他方が連結ピンに対しX軸方向と連結ピンの軸線方向との両方向に直交する方向への動きの自由度を持つように連結されることが望ましい。これによれば、直動体に対し吸着体がX軸方向に直交する全方向に移動自在となり、モータ弁を前記所定の水平姿勢以外の任意の水平姿勢に設置し場合にも、吸着体の重量が直動体に伝達されることを阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態のモータ弁の切断側面図。
【図2】図1のII−II線で切断した断面図。
【図3】本発明の第2実施形態のモータ弁の切断側面図。
【図4】図3のIV−IV線で切断した断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1参照して、Aは本発明の実施形態のモータ弁を示している。このモータ弁Aのバルブケーシング1は、流入口11と、流出口12と、流入口11に連通する弁室13と、弁室13の一端の弁座14とを有しており、弁座14には、流出口12に連通する弁孔14aが形成されている。尚、本実施形態のモータ弁Aは、ガス器具のバーナに対するガス供給路に介設されるものであり、流出口12から流出するガスがバーナに供給される。
【0015】
弁室13には、弁体2と、吸着体3とが収納されている。弁体2は、吸着体3との間に縮設したばね21により、弁座14に着座して弁孔14aを閉塞する閉じ方向に付勢されている。また、弁体2の開閉方向をX軸方向として、弁体2は、弁座14に着座するX軸方向前端の弁部22と、弁部22からX軸方向後方にのびる軸部23とを有しており、この軸部23の後端にアーマチュア24が固定されている。
【0016】
尚、軸部23は、弁部22にX軸方向に所定ストローク遊動自在に連結されている。そして、軸部23をX軸方向後方に付勢するばね25を設け、弁体2が閉弁位置に存する状態でアーマチュア24に後述する電磁石32が当接したときの衝撃をばね25で吸収できるようにしている。また、弁部22は軸部23に対し所定の角度範囲で首振り自在であり、吸着体3の後述する揺動で軸部23がX軸方向に対し傾いても、閉弁時に弁部22が弁座14に面接触して、弁孔14aが確実に閉塞されるようにしている。
【0017】
吸着体3は、弁体2の軸部23が摺動自在に内挿されるガイド筒31を有する。また、吸着体3には、アーマチュア24に対向する電磁石32が取付けられている。電磁石32は、U字状の鉄心32aと、鉄心32aの片側の腕部分にボビン32bを介して巻回したコイル32cとで構成されており、コイル32cへの通電で励磁される。
【0018】
弁室13の他端は、バルブケーシング1に締結した蓋部材15で閉塞されている。蓋部材15の外面には、モータ4が取付けられている。そして、モータ4の回転によりX軸方向に進退する直動体51を有する送りねじ機構5を設けている。本実施形態では、送りねじ機構5を、蓋部材15の中心部に形成したガイド孔15aに回り止めした状態でX軸方向に移動自在に挿通した直動体51たるナットと、モータ4により回転駆動される、ナット(直動体51)に螺合するねじ軸52とで構成している。尚、ナットをモータにより回転駆動し、ナットに螺合するねじ軸が直動体になるように送りねじ機構を構成することも可能である。
【0019】
前記吸着体3は、直動体51に連結されて、直動体51と一緒にX軸方向に進退する。そして、吸着体3を弁体2に向けてX軸方向に前進させることにより、電磁石32をアーマチュア24に当接させ、アーマチュア24をコイル32cへの通電で電磁石32に吸着させた状態で吸着体3をX軸方向に後退させることにより、弁体2を開動作させて、モータ弁を開弁させるようにしている。また、点消火スイッチによる消火操作やバーナの失火で停止指令が出されたときは、コイル32cへの通電を停止し、弁体2をばね21の付勢力で閉弁位置に復帰させて、バーナへのガス供給を停止する。
【0020】
ところで、モータ弁Aを、X軸方向が水平になる所定の水平姿勢で設置する場合がある。この場合、直動体51に吸着体3が固定的に連結されていると、吸着体3の重量が直動体51に伝達され、送りねじ機構5が吸着体3の重量による偏荷重(X軸方向に直交する方向の荷重)を受けて、摩耗し易くなり、耐久性が損なわれる。
【0021】
そこで、本実施形態では、直動体51に対し吸着体3をX軸方向に直交する少なくとも一方向への動きの自由度を持つように連結する連結手段を設けている。ここで、前記一方向は、モータ弁Aを所定の水平姿勢で設置したときに上下方向になるように設定される。
【0022】
より具体的に説明すれば、吸着体3の直動体51側の端部に、直動体51を受け入れる凹部33を形成している。そして、図2に示す如く、吸着体3の凹部33周壁部及び直動体51にピン孔33a,51aを形成し、これらピン孔33a,51aにX軸方向に直交するY軸方向の軸線を持つ連結手段たる連結ピン6を挿通している。尚、連結ピン6は、両ピン孔33a,51aの一方に回動自在に挿通されるが、他方には圧入方式で挿通され、連結ピン6が抜け落ちないようにしている。また、凹部33は、凹部33の底面と直動体51の先端面との間に隙間を生ずると共に、凹部33の内周面と直動体51の外周面との間にX軸方向及びY軸方向に直交するZ軸方向の隙間を生ずるように形成されている。そのため、連結ピン6により、直動体51と吸着体3とがX軸方向に相対移動しないように、且つ、直動体51に対し吸着体3が連結ピン6を支点にしてZ軸方向に揺動するように連結されることになる。そして、モータ弁Aを所定の水平姿勢で設置したときに、連結ピン6の軸線、即ち、Y軸方向が水平になり、Z軸方向が上下方向になるようにしている。
【0023】
これによれば、モータ弁Aを所定の水平姿勢で設置したとき、吸着体3が連結ピン6を支点にして上下方向に揺動自在となる。そして、吸着体3は、その重量で後述するガイド部34が弁室13の周壁面に当接するまで下方に揺動し、吸着体3の重量がバルブケーシング1で受けられる。従って、吸着体3の重量が直動体3に伝達されることを阻止して、送りねじ機構5に吸着体3の重量による偏荷重が作用することを防止でき、耐久性が確保される。
【0024】
尚、吸着体3のX軸方向に直交する方向への可動範囲が広くなると、弁体2が弁孔14aを完全に閉塞しない位置までずれて、閉弁不良を生ずる恐れがある。そこで、本実施形態では、吸着体3の周囲複数箇所に、弁室13の周壁面に当接して、吸着体3のX軸方向に直交する方向への可動範囲を弁体2が弁孔14aを完全に閉塞可能な所定範囲以下に制限するリブ状のガイド部34を設けている。これによれば、吸着体3が揺動しても、弁体2が弁孔14aを完全に閉塞しない位置までずれることはなく、閉弁不良を防止することができる。尚、リブ状のガイド部34を設けずに、吸着体3の外径を大きくして、吸着体3の外周面をガイド部に構成することも可能である。
【0025】
次に、図3、図4に示す第2実施形態について説明する。第2実施形態の基本的な構成は上記第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の部材、部位に上記と同一の符号を付している。
【0026】
第2実施形態の第1実施形態との相違点は、吸着体3に形成した凹部33の底面が直動体51の先端面に当接して、連結ピン6を支点にした吸着体3の揺動が阻止されることと、直動体51が連結ピン6に対しX軸方向に直交する全方向への動きの自由度を持つように連結されていることである。
【0027】
より具体的に説明すれば、直動体51に形成するピン孔51aのZ軸方向寸法を連結ピン6の外径よりも大きくして、連結ピン6に対し直動体51がZ軸方向に相対移動自在になるようにしている。また、凹部33の内周面と直動体51の外周面との間に全周に亘って隙間を生ずるように凹部33を形成し、連結ピン6に対し直動体51がY軸方向にも相対移動自在になるようにしている。従って、直動体51は、連結ピン6に対しY軸方向及びZ軸方向への合成動作でX軸方向に直交する全方向への動きの自由度を持つように連結される。
【0028】
これによれば、直動体51に対し吸着体3がX軸方向に直交する全方向に平行移動自在となる。そのため、モータ弁AをY軸方向が水平になる前記所定の水平姿勢以外の任意の水平姿勢に設置した場合にも、吸着体3は、その重量でガイド部34が弁室13の周壁面に当接するまで下方に平行移動し、吸着体3の重量がバルブケーシング1で受けられる。従って、吸着体3の重量が直動体51に伝達されることを阻止して、送りねじ機構5に吸着体3の重量による偏荷重が作用することを防止できる。
【0029】
尚、第2実施形態において、凹部33の底面と直動体51の先端面との間に隙間を確保し、直動体51に対し吸着体3がX軸方向に直交する全方向に平行移動自在で且つ連結ピン6を支点にして揺動自在となるように構成してもよい。また、上記第1実施形態において、凹部33の内周面と直動体51の外周面との間に全周に亘って隙間を生ずるように凹部33を形成し、直動体51に対し吸着体3が連結ピン6を支点にして揺動自在で且つY軸方向に平行移動自在となるように構成することも可能である。
【0030】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、直動体51と吸着体3との間に介設するZ軸方向への動きの自由度を持つリニアガイドで連結手段を構成し、モータ弁をZ軸方向が上下方向になる水平姿勢で設置したときに、直動体51に対し吸着体3が上下方向に平行移動自在になるようにし、或いは、直動体51と吸着体3との間に介設するユニバーサルジョイントで連結手段を構成し、直動体51に対し吸着体3をX軸方向に直交する全方向に移動自在になるようにしてもよい。但し、これでは、構造が複雑になって、コストが高くなる。これに対し、上記実施形態のように連結手段を連結ピン6で構成すれば、構造が簡単になり、コストダウンを図る上で有利である。
【0031】
また、上記第2実施形態では、連結ピン6に対し直動体51をX軸方向に直交する全方向への動きの自由度を持つように連結したが、連結ピン6に対し吸着体3をX軸方向に直交する全方向への動きの自由度を持つように連結し、或いは、直動体51と吸着体3との一方を連結ピン6に対しY軸方向(連結ピン6の軸線方向)への動きの自由度を持つように連結すると共に、直動体51と吸着体3との他方を連結ピン6に対しZ軸方向(X軸方向と連結ピン6の軸線方向との両方向に直交する方向)への動きの自由度を持つように連結しても、直動体51に対し吸着体3がX軸方向に直交する全方向に移動自在となって、第2実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0032】
また、上記実施形態では、弁室13に連通するポートを流入口11、弁孔14aに連通するポートを流出口12としたが、弁室13に連通するポートを流出口、弁孔14aに連通するポートを流入口としてもよい。
【符号の説明】
【0033】
A…モータ弁、1…バルブケーシング、11…流入口、12…流出口、13…弁室、14…弁座、14a…弁孔、2…弁体、21…ばね、23…軸部、24…アーマチュア、3…吸着体、31…ガイド筒、32…電磁石、34…ガイド部、4…モータ、5…送りねじ機構、51…直動体、6…連結ピン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流入口と、流出口と、流入口と流出口との一方に連通する弁室と、弁室の一端の弁座と、弁座に形成され流入口と流出口との他方に連通する弁孔とを有するバルブケーシングと、弁座に着座して弁孔を閉塞する閉じ方向にばねで付勢される弁体と、弁体の軸部が摺動自在に内挿されるガイド筒を有すると共に、弁体の軸部に固定したアーマチュアに対向する電磁石を取付けた吸着体と、モータと、モータの回転により弁体の開閉方向たるX軸方向に進退する直動体を有する送りねじ機構とを備え、直動体に吸着体を連結して、吸着体を弁体に向けてX軸方向に前進させることにより、電磁石をアーマチュアに当接させ、アーマチュアを電磁石に吸着させた状態で吸着体をX軸方向に後退させることにより、弁体を開動作させるようにしたモータ弁において、
直動体に対し吸着体をX軸方向に直交する少なくとも一方向への動きの自由度を持つように連結する連結手段を備え、当該一方向は、X軸方向が水平になる所定の水平姿勢でモータ弁を設置したときに上下方向となるように設定され、
吸着体に、弁室の周壁面に当接して、吸着体のX軸方向に直交する方向への可動範囲を所定範囲以下に制限するガイド部が設けられることを特徴とするモータ弁。
【請求項2】
前記連結手段は、前記直動体と前記吸着体とをX軸方向に相対移動しないように、且つ、直動体に対し吸着体が揺動するように連結する、X軸方向に直交する軸線を持つ連結ピンで構成され、モータ弁を前記所定の水平姿勢で設置したときに、連結ピンの軸線が水平になることを特徴とする請求項1記載のモータ弁。
【請求項3】
前記連結手段は、前記直動体と前記吸着体とをX軸方向に相対移動しないように連結する、X軸方向に直交する軸線を持つ連結ピンで構成され、直動体と吸着体との一方が連結ピンに対しX軸方向に直交する全方向への動きの自由度を持つように連結されることを特徴とする請求項1記載のモータ弁。
【請求項4】
前記連結手段は、前記直動体と前記吸着体とをX軸方向に相対移動しないように連結する、X軸方向に直交する軸線を持つ連結ピンで構成され、前記直動体と前記吸着体との一方が連結ピンに対し連結ピンの軸線方向への動きの自由度を持つように連結され、直動体と吸着体との他方が連結ピンに対しX軸方向と連結ピンの軸線方向との両方向に直交する方向への動きの自由度を持つように連結されることを特徴とする請求項1記載のモータ弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−62948(P2012−62948A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−206892(P2010−206892)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【出願人】(000115854)リンナイ株式会社 (1,534)
【Fターム(参考)】