説明

ユーザが外出先で取得した物品情報を用いた情報提供サーバ、システム、及びプログラム

【課題】ユーザが外出先で関心を持った物品に関する情報をウェブページから取得し、取得した情報をユーザの携帯端末装置へ提供すること。
【解決手段】サーバ20は、ユーザが外出先で関心を持った物品の物品情報を受信し、受信した物品情報に基づいてキーワードを決定し、物品情報及びキーワードを物品情報テーブル291に登録し、決定されたキーワードを検索条件として、物品情報に関する情報をウェブページから検索し、物品情報及び検索された検索結果をキーワードテーブル292に登録し、検索結果を物品情報に関する情報として送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが外出先で取得した物品情報を用いて、この物品情報に関する情報をユーザに提供する情報提供サーバ、システム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客(ユーザ)の関心や嗜好が反映された情報を取得し、取得した情報に基づいて、ユーザに関する情報を収集する技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、商店や博物館等でユーザが関心を持ったものの情報を自動的に収集する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2005−31733号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、ユーザが関心を持った物品に関する情報を、物品を提供する側は得ることができるが、ユーザに対して物品に関する情報を提供するものではない。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザが関心をもった物品に関する情報をインターネット上のウェブページから取得し、取得した情報をユーザの携帯端末装置へ提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0007】
(1)物品情報を携帯端末装置(例えば、後述の携帯端末装置10)から受信する受信手段(例えば、後述の物品情報受信手段210)と、前記物品情報に基づいてキーワードを決定する決定手段(例えば、後述のキーワード決定手段220)と、前記物品情報及び前記キーワードを物品情報テーブル(例えば、後述の物品情報テーブル291)に登録する物品情報登録手段(例えば、後述の物品情報登録手段230)と、キーワードテーブル(例えば、後述のキーワードテーブル292)を参照し、前記決定手段により決定されたキーワードが存在する場合には、前記キーワードテーブルに登録された検索結果を出力し、前記決定手段により決定されたキーワードが存在しない場合には、当該キーワードを検索条件として前記物品情報に関する情報をウェブページから検索した検索結果を出力する検索手段(例えば、後述の検索手段240)と、前記キーワードをインデックスとして前記検索手段により検索された検索結果とともに、前記キーワードテーブルに登録する検索結果登録手段(例えば、後述の検索結果登録手段250)と、前記検索結果を前記物品情報に関する情報として送信する送信手段(例えば、後述の検索結果送信手段260)と、前記携帯端末装置からの検索結果送信要求を受信する要求受信手段(例えば、後述の要求受信手段270)と、前記検索結果送信要求に対応する検索結果を前記物品情報テーブルから読み出し、前記携帯端末装置へ送信する要求送信手段(例えば、後述の要求送信手段280)とを備えることを特徴とする情報提供サーバ(例えば、後述のサーバ20)。
【0008】
(1)の構成によれば、ユーザが外出先で関心を持った物品の物品情報を携帯端末装置から受信し、物品情報に基づいてキーワードを決定し、物品情報及びキーワードを物品情報テーブルに登録し、キーワードテーブルを参照し、決定されたキーワードが存在する場合には、キーワードテーブルに登録された検索結果を出力し、キーワードが存在しない場合には、キーワードを検索条件として物品情報に関する情報をウェブページから検索した検索結果を出力し、キーワードをインデックスとして検索された検索結果とともに、キーワードテーブルに登録し、検索結果を物品情報に関する情報として送信し、携帯端末装置からの検索結果送信要求を受信し、検索結果送信要求に対応する検索結果を物品情報テーブルから読み出し、携帯端末装置へ送信する。
【0009】
(1)このようにして、ユーザが関心を持った物品の物品情報をキーワードとして、この物品についての情報をユーザに対して提供することができる。したがって、ユーザは、ユーザ自身の記憶や、特定の店舗やメーカ等の情報に頼ることなく、この物品についての詳細な情報を得ることができる。また、このような情報提供を行うことにより、情報提供サーバの利用率が向上し、広告の増加も期待できる。
【0010】
また、ユーザは過去に取得した物品情報に関する詳しい情報を再度取得することができる。また、それぞれのユーザの携帯端末装置により取得され、情報提供サーバへ送信されたキーワードごとに検索結果が格納されるため、過去に検索されたキーワードについて検索を実行する際に、キーワードテーブルに格納された検索結果を読み出して、携帯端末装置に送信することにより検索速度を向上させることができる。
【0011】
(2)携帯端末装置と情報提供サーバが通信回線を介して通信可能なシステムにおいて、前記携帯端末装置は、物品情報を取得する物品情報取得手段と、前記物品情報取得手段により取得された物品情報を前記情報提供サーバへ送信する端末送信手段とを備え、前記情報提供サーバは、前記物品情報を前記携帯端末装置から受信する受信手段と、前記物品情報に基づいてキーワードを決定する決定手段と、前記物品情報及び前記キーワードを物品情報テーブルに登録する物品情報登録手段と、キーワードテーブルを参照し、前記決定手段により決定されたキーワードが存在する場合には、前記キーワードテーブルに登録された検索結果を出力し、前記決定手段により決定されたキーワードが存在しない場合には、当該キーワードを検索条件として前記物品情報に関する情報をウェブページから検索した検索結果を出力する検索手段と、前記キーワードをインデックスとして前記検索手段により検索された検索結果とともに、キーワードテーブルに登録する検索結果登録手段と、前記検索結果を前記物品情報に関する情報として送信する送信手段とを備え、前記携帯端末装置は、前記送信手段により送信された前記検索結果を受信する端末受信手段と、前記端末受信手段により受信された検索結果を出力する出力手段と、前記情報提供サーバに前記物品情報に対応する検索結果を要求する要求手段とを備え、前記情報提供サーバは、前記携帯端末装置からの検索結果送信要求を受信する要求受信手段と、前記検索結果送信要求に対応する検索結果を前記物品情報テーブルから読み出し、前記携帯端末装置へ送信する要求送信手段とを備えることを特徴とする情報提供システム。
【0012】
(3)物品情報を携帯端末装置から受信する受信ステップと、前記物品情報に基づいてキーワードを決定する決定ステップと、前記物品情報及び前記キーワードを物品情報テーブルに登録する物品情報登録ステップと、前記決定ステップにより決定されたキーワードを検索条件として、前記物品情報に関する情報をウェブページから検索する検索ステップと、キーワードテーブルを参照し、前記決定ステップにより決定されたキーワードが存在する場合には、前記キーワードテーブルに登録された検索結果を出力し、前記決定ステップにより決定されたキーワードが存在しない場合には、当該キーワードを検索条件として前記物品情報に関する情報をウェブページから検索した検索結果を出力する検索ステップと、前記キーワードをインデックスとして前記検索ステップにより検索された検索結果とともに、前記キーワードテーブルに登録する検索結果登録ステップと、前記検索結果を前記物品情報に関する情報として送信する送信ステップと、前記携帯端末装置からの検索結果送信要求を受信する要求受信ステップと、前記検索結果送信要求に対応する検索結果を前記物品情報テーブルから読み出し、前記携帯端末装置へ送信する要求送信ステップとを備えることを特徴とする情報提供方法。
【0013】
(4)携帯端末装置と通信回線を介して通信可能な情報提供サーバ内のコンピュータによって実行されるプログラムであって、物品情報を携帯端末装置から受信する受信ステップと、前記物品情報に基づいてキーワードを決定する決定ステップと、前記物品情報及び前記キーワードを物品情報テーブルに登録する物品情報登録ステップと、前記決定ステップにより決定されたキーワードを検索条件として、前記物品情報に関する情報をウェブページから検索する検索ステップと、キーワードテーブルを参照し、前記決定ステップにより決定されたキーワードが存在する場合には、前記キーワードテーブルに登録された検索結果を出力し、前記決定ステップにより決定されたキーワードが存在しない場合には、当該キーワードを検索条件として前記物品情報に関する情報をウェブページから検索した検索結果を出力する検索ステップと、前記キーワードをインデックスとして前記検索ステップにより検索された検索結果とともに、前記キーワードテーブルに登録する検索結果登録ステップと、前記検索結果を前記物品情報に関する情報として送信する送信ステップと、前記携帯端末装置からの検索結果送信要求を受信する要求受信ステップと、前記検索結果送信要求に対応する検索結果を前記物品情報テーブルから読み出し、前記携帯端末装置へ送信する要求送信ステップとをコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザが関心を持った物品の物品情報をキーワードとして、この物品についての情報をユーザに対して提供することができる。したがって、ユーザは、ユーザ自身の記憶や、特定の店舗やメーカ等の情報に頼ることなく、この物品についての詳細な情報を得ることができる。また、このような情報提供を行うことにより、情報提供サーバの利用率が向上し、広告の増加も期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0016】
[用語の定義]
「物品」とは、店舗や美術館等に陳列・展示された物品・展示物等を示し、有償無償を問わない。また、「物品情報」とは、物品の画像、物品名、物品の規格、物品の識別番号、物品の略称、物品の通称等であり、店舗や美術館等に陳列・展示される物品や物品の包装に付されたバーコード、二次元コード、ICタグ等の後述する携帯端末装置10が有する物品情報取得手段110により取得可能なものであればよい。
【0017】
[システムの全体構成]
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るシステム1の全体構成を示すブロック図である。システム1は、携帯端末装置10、サーバ20及び端末装置40を含んで構成される。携帯端末装置10、サーバ20及び端末装置40は、それぞれ通信回線30を介して接続されている。携帯端末装置10は、携帯電話機、PHS(Personal Handy−phone System:登録商標)、モバイル、PDA(Personal Digital Assistant)携帯端末装置等を代表とするものであり、通信回線30を介して、サーバ20から送信される情報を参照できるものであればどのようなものでもよい。また、サーバ20は、必要に応じてWebサーバ、DBサーバ、アプリケーションサーバを含んで構成してよく、1台のサーバで構成しても、それぞれ別のサーバで構成してもよい。
【0018】
[携帯端末装置10のハードウェア構成]
図2は、本発明の好適な実施形態の一例に係る携帯端末装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、操作部13、表示部14、通信部15、撮像部16a、RFID通信部16b、スピーカ17及びマイク18がバスラインBUSにより接続されて携帯端末装置10を構成する。
【0019】
CPU11は、携帯端末装置10を統括的に制御する部分であり、メモリ12に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【0020】
操作部13は、各種設定や入力操作を行う操作ボタン群、決定操作ボタン等を備えており、操作部13による入力情報はCPU11の制御下で処理される。表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electoro Luminescence)によって構成され、各種情報を表示する。
【0021】
通信部15は、通信回線30を介してサーバ20から送信される各種情報を受信し、通信回線30を介して各種情報を送信する。通信部15は、無線通信に必要なアンテナ及びアンテナ信号処理回路等を含んで構成される。撮像部16aは、図示しないカメラ部を含んで構成される。カメラ部は、レンズ部と、撮像素子と、を有する。レンズ部を介して撮像素子に撮像された撮像画像は、CPU11に出力される。RFID通信部16bは、ICタグの無線通信に必要なアンテナ及びアンテナ信号処理回路等を含んで構成される。また、スピーカ17は、音声情報を出力し、マイク18は音声情報を入力する。スピーカ17及びマイク18により入出力される音声情報はCPU11の制御下で処理される。
【0022】
[サーバ20のハードウェア構成]
図3は、本発明の好適な実施形態の一例に係るサーバ20のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、CPU21(マルチプロセッサ構成ではCPU22等複数のCPUが追加されてもよい)、通信I/F(I/F:インターフェイス)23、メインメモリ24、表示装置25、I/Oコントローラ26、並びにキーボード及びマウス等の入力装置27がバスラインBUSにより接続されてサーバ20を構成する。
【0023】
CPU21は、サーバ20を統括的に制御する部分であり、後述するハードディスク28に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【0024】
通信I/F23は、サーバ20が、通信回線30を介して携帯端末装置10から各種の入力情報を受け取ったり、また表示装置25への表示内容を送信したりする場合のネットワーク・アダプタである。通信I/F23は、モデム、ケーブル・モデム及びイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでよい。
【0025】
表示装置25は、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。I/Oコントローラ26には、ハードディスク28、及び半導体メモリ29等の記憶装置31を接続することができる。入力装置27は、サーバ20の管理者による入力の受け付けを行うものである。ハードディスク28は、本ハードウェアをサーバ20として機能させるための各種プログラム、本発明の機能を実行するプログラム及び後述するテーブルを記憶する。なお、サーバ20は、外部に別途設けたハードディスク(図示せず)を外部記憶装置として利用することもできる。
【0026】
以上の例は、サーバ20について主に説明したが、コンピュータに、プログラムをインストールして、そのコンピュータをサーバ装置として動作させることにより上記で説明した機能を実現することもできる。したがって、本発明において一実施形態として説明したサーバ20により実現される機能は、上述の方法を当該コンピュータにより実行することにより、或いは、上述のプログラムを当該コンピュータに導入して実行することによっても実現可能である。
【0027】
[携帯端末装置10及びサーバ20の機能構成]
図4は、本発明の好適な実施形態の一例に係る携帯端末装置10及びサーバ20の機能ブロック図である。
【0028】
携帯端末装置10は、物品情報取得手段110と、送信手段120と、受信手段130と、表示手段140と、要求手段150とを含んで構成される。
【0029】
物品情報取得手段110は、店舗等に陳列・展示される物品や物品の包装に付されたバーコード、二次元コード、RFIDタグ等により示された又は記録された、物品情報を撮像又は無線通信を行うことにより取得する。
【0030】
図5は、物品情報取得手段110により取得される物品情報の具体例を示した図である。図5の具体例1−1では、物品50に付加された二次元コード51に符号化された物品情報を、携帯端末装置10の撮像部16a(物品情報取得手段110)により取得する例を示している。図5の具体例1−2では、物品53に付加されたRFIDタグに記録された物品情報を携帯端末装置10のRFID通信部16b(物品情報取得手段110)により取得される例を示している。このように、ユーザは外出先で関心を持った物品の物品情報を物品情報取得手段110により取得する。
【0031】
図4に戻って、送信手段120は、物品情報取得手段110により取得された物品情報を通信回線30を介してサーバ20へ送信する。
受信手段130は、サーバ20から送信された、物品情報に関する情報としての検索結果を受信する。
表示手段140は、受信手段130により受信された検索結果を所定の態様で表示する。これにより、ユーザは物品情報取得手段110で取得した物品情報に関する情報を閲覧することができる。
【0032】
要求手段150は、操作部13による入力に応じてサーバ20へ検索結果の送信を要求する。これにより、ユーザは過去に取得した物品情報に関する情報を再度閲覧することができる。
【0033】
サーバ20は、物品情報受信手段210と、キーワード決定手段220と、物品情報登録手段230と、検索手段240と、検索結果登録手段250と、検索結果送信手段260と、要求受信手段270と、要求送信手段280と、記憶手段290とを含んで構成される。
【0034】
物品情報受信手段210は、携帯端末装置10から送信された物品情報を受信する。
キーワード決定手段220は、物品情報受信手段210で受信した物品情報からキーワードを決定する。具体的には、キーワード決定手段220は、検索エンジンを用いて受信した物品情報をウェブページから検索し、最も的確なものをキーワードとして決定する。なお、検索エンジンは公知の技術を用いることができる。又は、キーワード決定手段220は、受信した物品情報のテキストデータを形態素解析して単語に分割し、分割した単語をキーワードとして決定してもよい。ここで、形態素解析の方法には既存の技術を用いることができる。
【0035】
物品情報登録手段230は、キーワード決定手段220により決定されたキーワードをユーザごとに物品情報テーブル291に格納する。なお、物品情報テーブル291については後述する。
【0036】
検索手段240は、キーワードテーブル292を参照し、キーワード決定手段220により決定されたキーワードが存在する場合には、このキーワードに関連付けられる検索結果を出力する。また、キーワードが存在しない場合には、キーワード決定手段220により決定されたキーワードを検索条件として外部サーバやウェブページデータベース等から検索し、キーワードに対応する検索結果を取得する。なお、検索手段240は、公知の検索エンジンを用いてよい。
【0037】
検索結果登録手段250は、キーワード決定手段220により決定されたキーワード及び検索手段240により検索された検索結果をキーワードテーブル292に登録する。なお、キーワードテーブル292については後述する。
【0038】
検索結果送信手段260は、検索手段240により取得された検索結果を所定の態様で通信回線30を介して携帯端末装置10へ送信する。なお、所定の態様とは、検索結果を携帯端末装置10の表示手段140で表示可能な態様であり、電子メール、HTML等である。
【0039】
要求受信手段270は、携帯端末装置10から送信された検索結果要求を受信する。
要求送信手段280は、要求受信手段270により受信された検索結果要求に対応するユーザのキーワードを物品情報テーブル291から読み出し、このキーワードに対応する検索結果をキーワードテーブル292から読み出し、読み出した検索結果を携帯端末装置10へ送信する。
記憶手段290は、物品情報テーブル291と、キーワードテーブル292とを格納する。
【0040】
なお、上述の実施形態では検索結果送信手段260及び要求送信手段280は、検索結果を物品情報が送信された、若しくは検索結果要求が送信された携帯端末装置10へ送信したがこれに限られない。例えば、検索結果を同一のユーザIDで認証された他の携帯端末装置10や端末装置40へ送信してもよい。これにより、ユーザが外出先で関心を持った物品情報に関する情報(検索結果)をユーザの所有する他の携帯端末装置10や自宅の端末装置40でも閲覧することができる。
【0041】
図6に示すように物品情報テーブル291は、物品情報受信手段210により受信された物品情報と、キーワード決定手段220により決定されたキーワードとがユーザIDとともに物品情報登録手段230により関連付けて格納されている。キーワードはユーザIDごとに格納され、管理されている。物品情報テーブル291に格納された情報は、要求送信手段280により読み出される。
【0042】
図7に示すようにキーワードテーブル292は、キーワード決定手段220により決定されたキーワードをインデックス化して、検索手段240により得られた検索結果(URL1、URL2、・・・)と、検索履歴とが検索結果登録手段250により関連付けて格納されている。このようにキーワードをインデックス化して検索結果と関連付けて登録することにより、異なるユーザが同一のキーワードを検索条件とした場合、キーワードテーブル292に格納された検索結果を参照することにより検索速度を向上させることができる。また、検索履歴はキーワードが検索された履歴である。例えば、図7に示すようにキーワードを検索した回数や最後に検索した時間、最後に検索された場所等を記憶することができる。これにより、検索された回数が少ない場合に再度同一のキーワードを探し出すことが容易になる。さらに、ユーザやサーバの管理者はキーワードが取得される時間や場所の傾向を知ることができる。
【0043】
[サーバ20の処理の流れ]
図8は、サーバ20の処理の流れを示すフローチャートである。先ず、物品情報受信手段210は、携帯端末装置10から送信された物品情報を受信する(ステップS1)。キーワード決定手段220は、ステップS1で受信した物品情報からキーワードを決定し(ステップS2)、物品情報登録手段230は、受信した物品情報及び決定したキーワードを物品情報テーブル291に登録する(ステップS3)。
【0044】
検索手段240は、キーワードテーブル292を参照し、ステップS2で決定されたキーワードが存在するか否かを判定する(ステップS4)。キーワードが存在する場合(Yes)には、ステップS7へ移る。一方、キーワードが存在しない場合(No)には、ステップS5へ移る。
【0045】
ステップS5では、検索手段240は、ステップS2で決定されたキーワードを検索条件として外部サーバやウェブページデータベース等から検索を実行し、検索結果を取得する。検索結果登録手段250は、ステップS2で決定されたキーワード及びステップS4で取得した検索結果をキーワードテーブル292に格納する(ステップS6)。ステップS7では、検索手段240は、キーワードテーブル292からステップS2で決定したキーワードに対応する検索結果を取得する。
【0046】
検索結果送信手段260は、検索手段240により得られた検索結果を所定の態様で携帯端末装置10へ送信する(ステップS8)。
【0047】
このようにして、ユーザは店舗等で関心を持った物品の物品情報を取得することにより、ウェブページから検索されたこの物品に関する詳細な情報を携帯端末装置10で閲覧することができる。したがって、ユーザは自身が感心を持った物品の情報を個人の記憶に頼ることなく、また特定の店舗やメーカ等の情報に頼ることなく、その物品の詳しい情報を得ることができる。
【0048】
また、物品情報テーブル291には、ユーザごとに物品情報及びキーワードが格納されるため、ユーザの個人情報であるユーザID、物品情報及びキーワードを保護するとともに、携帯端末装置10からの要求に応じて過去に取得した物品情報に関する詳しい情報を再度取得することができる。
【0049】
また、キーワードテーブル292には、それぞれのユーザの携帯端末装置10により取得され、サーバ20へ送信されたキーワードごとに検索結果が格納されるため、過去に検索されたキーワードについて検索を実行する際に、キーワードテーブル292に格納された検索結果を読み出して、携帯端末装置10に送信することにより検索速度を向上させることができる。
【0050】
なお、上述の実施形態では物品情報取得手段110としてバーコード、二次元コード、RFIDタグを用いた例を示したが、これに限られず、例えば、赤外線通信やBluetooth(登録商標)を用いて物品情報を取得してもよい。
【0051】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施形態に係るシステム1の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る携帯端末装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るサーバ20のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る携帯端末装置10及びサーバ20の機能ブロック図である。
【図5】携帯端末装置10により物品情報を取得する例を示す図である。
【図6】物品情報テーブル291を示す図である。
【図7】キーワードテーブル292を示す図である。
【図8】サーバ20の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
1 システム
10 携帯端末装置
20 サーバ
30 通信回線
210 物品情報受信手段
220 キーワード決定手段
230 商品情報登録手段
240 検索手段
250 検索結果登録手段
260 検索結果送信手段
270 要求受信手段
280 要求送信手段
290 記憶手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品情報を携帯端末装置から受信する受信手段と、
前記物品情報に基づいてキーワードを決定する決定手段と、
前記物品情報及び前記キーワードを物品情報テーブルに登録する物品情報登録手段と、
キーワードテーブルを参照し、前記決定手段により決定されたキーワードが存在する場合には、前記キーワードテーブルに登録された検索結果を出力し、前記決定手段により決定されたキーワードが存在しない場合には、当該キーワードを検索条件として前記物品情報に関する情報をウェブページから検索した検索結果を出力する検索手段と、
前記キーワードをインデックスとして前記検索手段により検索された検索結果とともに、前記キーワードテーブルに登録する検索結果登録手段と、
前記検索結果を前記物品情報に関する情報として送信する送信手段と、
前記携帯端末装置からの検索結果送信要求を受信する要求受信手段と、
前記検索結果送信要求に対応する検索結果を前記物品情報テーブルから読み出し、前記携帯端末装置へ送信する要求送信手段とを備えることを特徴とする情報提供サーバ。
【請求項2】
携帯端末装置と情報提供サーバが通信回線を介して通信可能なシステムにおいて、
前記携帯端末装置は、
物品情報を取得する物品情報取得手段と、
前記物品情報取得手段により取得された物品情報を前記情報提供サーバへ送信する端末送信手段とを備え、
前記情報提供サーバは、
前記物品情報を前記携帯端末装置から受信する受信手段と、
前記物品情報に基づいてキーワードを決定する決定手段と、
前記物品情報及び前記キーワードを物品情報テーブルに登録する物品情報登録手段と、
キーワードテーブルを参照し、前記決定手段により決定されたキーワードが存在する場合には、前記キーワードテーブルに登録された検索結果を出力し、前記決定手段により決定されたキーワードが存在しない場合には、当該キーワードを検索条件として前記物品情報に関する情報をウェブページから検索した検索結果を出力する検索手段と、
前記キーワードをインデックスとして前記検索手段により検索された検索結果とともに、キーワードテーブルに登録する検索結果登録手段と、
前記検索結果を前記物品情報に関する情報として送信する送信手段とを備え、
前記携帯端末装置は、
前記送信手段により送信された前記検索結果を受信する端末受信手段と、
前記端末受信手段により受信された検索結果を出力する出力手段と、
前記情報提供サーバに前記物品情報に対応する検索結果を要求する要求手段とを備え、
前記情報提供サーバは、
前記携帯端末装置からの検索結果送信要求を受信する要求受信手段と、
前記検索結果送信要求に対応する検索結果を前記物品情報テーブルから読み出し、前記携帯端末装置へ送信する要求送信手段とを備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
物品情報を携帯端末装置から受信する受信ステップと、
前記物品情報に基づいてキーワードを決定する決定ステップと、
前記物品情報及び前記キーワードを物品情報テーブルに登録する物品情報登録ステップと、
前記決定ステップにより決定されたキーワードを検索条件として、前記物品情報に関する情報をウェブページから検索する検索ステップと、
キーワードテーブルを参照し、前記決定ステップにより決定されたキーワードが存在する場合には、前記キーワードテーブルに登録された検索結果を出力し、前記決定ステップにより決定されたキーワードが存在しない場合には、当該キーワードを検索条件として前記物品情報に関する情報をウェブページから検索した検索結果を出力する検索ステップと、
前記キーワードをインデックスとして前記検索ステップにより検索された検索結果とともに、前記キーワードテーブルに登録する検索結果登録ステップと、
前記検索結果を前記物品情報に関する情報として送信する送信ステップと、
前記携帯端末装置からの検索結果送信要求を受信する要求受信ステップと、
前記検索結果送信要求に対応する検索結果を前記物品情報テーブルから読み出し、前記携帯端末装置へ送信する要求送信ステップとを備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項4】
携帯端末装置と通信回線を介して通信可能な情報提供サーバ内のコンピュータによって実行されるプログラムであって、
物品情報を携帯端末装置から受信する受信ステップと、
前記物品情報に基づいてキーワードを決定する決定ステップと、
前記物品情報及び前記キーワードを物品情報テーブルに登録する物品情報登録ステップと、
前記決定ステップにより決定されたキーワードを検索条件として、前記物品情報に関する情報をウェブページから検索する検索ステップと、
キーワードテーブルを参照し、前記決定ステップにより決定されたキーワードが存在する場合には、前記キーワードテーブルに登録された検索結果を出力し、前記決定ステップにより決定されたキーワードが存在しない場合には、当該キーワードを検索条件として前記物品情報に関する情報をウェブページから検索した検索結果を出力する検索ステップと、
前記キーワードをインデックスとして前記検索ステップにより検索された検索結果とともに、前記キーワードテーブルに登録する検索結果登録ステップと、
前記検索結果を前記物品情報に関する情報として送信する送信ステップと、
前記携帯端末装置からの検索結果送信要求を受信する要求受信ステップと、
前記検索結果送信要求に対応する検索結果を前記物品情報テーブルから読み出し、前記携帯端末装置へ送信する要求送信ステップとをコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−251855(P2009−251855A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−97893(P2008−97893)
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】