説明

ユーザ・プレーン・アップリンク到達時間差(U−TDOA)

移動体ワイヤレス・デバイスの位置を検出するシステムは、制御プレーンおよびユーザ・プレーンを通じてワイヤレス通信システムと通信するように構成されている。ユーザ・プレーンはデータ・チャネルを含み、本システムは、データ・チャネルを通じて、位置を検出すべきワイヤレス・デバイスと通信するように構成されているサーバを含む。サーバは、ワイヤレス・デバイスから、ワイヤレス位置検出システムにタスクを割り当てるのに有用な情報を入手する。タスクを割り当てるのに有用な情報は、ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトに隣接する少なくとも1つのセル・サイトを示す情報を含むことができる。これは、担当セル・サイト、ワイヤレス・デバイスが通信している逆チャネル、および/またはホッピング・パターン等を示す情報を含むことができる。本システムは、例えば、GSMまたはUMTSワイヤレス通信システムと共に用いることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(相互引用)
本願は、2006年9月19日に出願された、"USER PLANE UPLINK TIME DIFFERENCE OF ARRIVAL (U-TDOA)"(ユーザ・プレーン・アップリンク到達時間差(U−TDOA))と題する米国特許出願第11/533,310号の優先権を主張する。その内容は、ここで引用したことにより、その全体が本願にも含まれるものとする。
(技術分野)
【0002】
ここに記載する主題は、一般的には、ワイヤレス・デバイスの位置を検出し、計算した地理的場所および地方、領域、または国家の法的裁量権によって定められる、予め設定した場所区域に基づいて、ある種の機能またはサービスを可能にする、選択的に可能にする、制限する、拒否する、遅延させる方法および装置に関する。移動局(MS)とも呼ぶワイヤレス・デバイスは、アナログまたはディジタル・セルラ・システム、パーソナル・コミュニケーション・システム(PCS)、強化特殊移動無線(ESMR)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、およびその他のタイプの無線通信システムに使用されるものを含む。影響を受ける機能またはサービスは、移動局にローカルなもの、または陸側(landside)サーバまたはサーバ・ネットワーク上で実行されるもののいずれかを含むことができる。更に特定すれば、ここに記載する主題は、ネットワークベース・ワイヤレス位置検出に対するユーザ・プレーン手法に関するが、これだけに限定されるのではない。
【背景技術】
【0003】
本願は、2005年8月8日に出願され"Geo-Fencing in a Wireless Location system" (ワイヤレス位置検出システムにおけるジェオフェンシング)(その内容全体はここで引用したことにより、本願にも含まれるものとする)と題する米国特許出願第11/198,996号の主題と関係がある。米国特許出願第11/198,996号は、2005年6月10日に出願され、"Advanced Triggers for Location-Based Service Applications in a Wireless Location System" (ワイヤレス位置検出システムにおいて位置検出に基づくサービスを適用するための高度誘起装置)と題する米国特許出願第11/150,414号の継続出願である。米国特許出願第11/150,414号は、2004年1月29日に出願され"Monitoring of Call Information in a Wireless Location System" (ワイヤレス位置検出システムにおける呼情報の監視)と題する米国特許出願第10/768,587号の一部継続出願であり、現在係属中である。米国特許出願第10/768,587号は、2001年7月18日に出願され現在では米国特許第6,782,264B2号となっている"Monitoring of Call Information in a Wireless Location System"(ワイヤレス位置検出システムにおける呼情報の監視)と題する米国特許出願第09/909,221号の継続出願である。米国特許出願第09/909,221号は、2000年3月31日に出願され、現在では米国特許第6,317,604B1号となっている"Centralized Database for Wireless Location System" (ワイヤレス位置検出システム用集中データベース)と題する米国特許出願第09/539,352号の一部継続出願である。米国特許出願第09/539,352号は、1999年1月8日に出願され、現在では米国特許第6,184,829B1号となっている"Calibration for Wireless Location System"(ワイヤレス位置検出システムの較正)と題する米国特許出願第09/227,764号の継続出願である。
【0004】
また、本願は、2005年5月5日に出願され”Multiple Pass Location Processor”(多重パス位置検出プロセッサ)と題する公開米国特許出願第US20050206566A1号に対する主題にも関係付けられている。公開米国特許出願第US20050206566A1号は、現在では2006年4月4日に発行された米国特許第7,023,383号となっている、”Multiple Pass Location Processor”(多重パス位置検出プロセッサ)と題する、2004年4月11日に出願された米国特許出願第10/915,786号の継続出願である。米国特許出願第10/915,786号は、現在では2005年3月29日に発行された米国特許第6,873,290B2号となっている、”Multiple Pass Location Processor”(多重パス位置検出プロセッサ)と題する、2003年4月15日に出願された米国特許出願第10/414,982号の継続出願である。米国特許出願第10/414,982号は、現在では2003年8月5日に発行された米国特許第6,603,428B2号となっている、”Multiple Pass Location Processor”(多重パス位置検出プロセッサ)と題する、2002年3月25日に出願された米国特許出願第10/106,081号の一部継続出願である。米国特許出願第10/106,081号は、現在では2003年5月13日に発行された米国特許第6,563,460B2号となっている、”Collision Recovery in a Wireless Location System”(ワイヤレス位置検出システムにおける衝突回復)と題する、2001年12月5日に出願された米国特許出願第10/005,068号の継続出願である。米国特許出願第10/005,068号は、現在では2002年6月4日に発行された米国特許第6,400,320B1号となっている、”Antenna Selection Method for a Wireless Location System”(ワイヤレス位置検出システムにおけるアンテナ選択方法)と題する、2000年8月24日に出願された米国特許出願第09/648,404号の分割出願である。米国特許出願第09/648,404号は、現在では2001年2月6日に発行された米国特許第6,184,829B1号となっている、”Calibration for Wireless Location System”(ワイヤレス位置検出システム用較正)と題する、1999年1月8日に出願された米国特許出願第09/227,764号の継続出願である。
【0005】
ワイヤレス・デバイスの位置検出には、特に注記すべきは、連邦通信委員会(FCC)の改善911(E911)フェーズに対する規則をサポートするために、多大な努力が向けられてきた。(ワイヤレス改善911(E911)規則は、911発信者にワイヤレス911呼に関する追加情報を提供することによって、ワイヤレス911サービスの有効性および信頼性を高めることを目的とする。ワイヤレスE911プログラムは、2つの部分、フェーズIおよびフェーズIIに分割されている。フェーズIは、ローカル公衆安全回答地点(PSAP:Public Safety Answering Point)による有効な要請を受けたときに、ワイヤレス911発呼者の電話番号、およびその呼を受信したアンテナの所在地を報告することを、通信業者に要求する。フェーズIIは、ワイヤレス通信業者に、殆どの場合50から300メートル以内における更に正確な所在地情報を提供することを要求する。E911の展開には、ローカル911PSAP等に対する新たな技術の開発およびアップグレードが必要であった。E911フェーズIIでは、FCCの指令は、円形誤差確率 (circular error probability)に基づく、位置検出要求精度が含まれていた。ネットワークベース・システム(ネットワーク受信機において無線信号を収集するワイヤレス位置検出システム)は、100メートル以内では発呼者の67%の精度、そして300メートル以内では発呼者の95%の精度を満たすことが要求されていた。ハンドセットベース・システム(無線信号を移動局において収集するワイヤレス位置検出システム)は、50メートル以内では発呼者の67%、そして100メートル以内では発呼者の95%の精度を満たすことが要求されていた。ワイヤレス通信業者は、サービス・エリアにおいて位置検出精度を調節することが許されていたので、いずれの所与の場所推定の精度も保証することができなかった。
【0006】
精度や歩留まり(呼当たり位置検出に成功する回数)のような一部の考慮すべき事項は、FCCによってE911の単一LBSサービスに対して定められていたが、レイテンシ(要求元または選択したアプリケーションに対する、所在地解明および所在地推定値の配信までの時間)のようなその他のサービス品質(QoS)パラメータは、定められていなかった。FCCが精度を懸念するのは、セルラの呼で緊急サービス・センタ(911センタまたはPSAP)に通話するという特定の場合についてであった。技術的現状およびFCCの厳格な精度規格によって、広く展開されている位置検出技術に対する技術の選択肢が制限されていた。E911フェーズIIに対するネットワーク・ベースの選択肢には、アップリンク到達時間差(U−TDOA)、到達角度(AoA)、およびTDOA/AoA混成が含まれていた。911フェーズIIに対する非ネットワーク・ベースの位置検出選択肢には、同期タイミング、軌道データ(エフェメリス)、および捕獲データ(符号位相およびドプラ範囲)を含む、陸側サーバからのデータで増強されたナビスタ汎地球測地システム(GPS)の使用が含まれていた。
【0007】
FCC E911に準拠したワイヤレス音声通信用位置検出システムの他にも、到達時間(TOA)、到達時間差(TDOA)、到達角度(AoA)、到達電力(POA)、到達電力差を用いたその他のワイヤレス位置検出システムも、特定の位置検出に基づくサービス(LBS)の要件を満たす位置検出を開発するために用いることができる。
【0008】
以下の詳細な説明の章では、本発明と共に用いることができる位置検出技法およびワイヤレス通信システムに関する背景情報を提供する。この背景の章の残りの部分では、ワイヤレス位置検出システムに関する背景情報を更に提供する。
【0009】
ワイヤレス位置検出システムに関する初期の実績は、"Cellular Telephone Location System"(セルラ電話機位置検出システム)と題する1994年7月5日付け米国特許第5,327,144号に記載されている。これは、到達時間差(TDOA)技法を用いてセルラ電話機の位置を検出するシステムを開示する。’144特許に開示されたシステムの更なる改善が、"System for Locating a Source of Bursty Transmissions"(バースト状送信源の位置検出システム)と題する、1997年3月4日付け米国特許第5,608,410号に開示されている。これらの特許双方は、本発明の譲受人であるTruePosition, Inc.に譲渡されている。TruePosition社は、元来の発明概念に対して意義深い改良を開発し続けている。
【0010】
過去数年にわたり、セルラ業界では、ワイヤレス電話機による使用に利用可能なエア・インターフェース・プロトコルの数が増加し、ワイヤレスまたは移動体電話機が動作可能な周波数帯域の数も増加し、「個人通信サービス」、「ワイヤレス」等を含む、移動体電話に言及するまたはこれに関する用語数も増大している。現在、ワイヤレス業界において用いられているエア・インターフェース・プロトコルは、AMPS、N−AMPS、TDMA、CDMA、GSM、TACS、ESMR、GPRS、EDGE、UMTS、WCDMA等を含む。
【0011】
ワイヤレス位置検出システムの価値および重要性は、ワイヤレス通信業界によって承認されている。1996年6月に、連邦通信委員会(Federal Communications Commission)は、ワイヤレス911発呼者の位置検出に用いるための位置検出システムを展開(deploy)する要請を、ワイヤレス通信業界に出した。これらのシステムを広く展開することにより、緊急応答資源の使用が削減されるので、緊急時応答時間を短縮し、生命を救い、膨大な費用を節約する。加えて、調査および研究の結果、位置によって変動する請求(location sensitive billing)、保有車両の管理等のような種々のワイヤレス用途には、今後数年において多大な商業的価値があることが結論付けられた。
【0012】
前述のように、多数のエア・インターフェース・プロトコルがワイヤレス通信業界において用いられている。これらのプロトコルは、米国および国外双方において、異なる周波数帯域で用いられている。エア・インターフェースや周波数帯域はいずれも、一般に、ワイヤレス電話機の位置検出において、ワイヤレス位置検出システムの有効性には影響を及ぼさない。
【0013】
全てのエア・インターフェース・プロトコルは、2種類の「チャネル」を用いる。ここで、チャネルとは、ワイヤレス・ネットワークにおける地点間にある単一のリンク内における多数の送信経路の1つと定めることにする。チャネルは、周波数、帯域幅、同期したタイム・スロット、符号化、シフトキーイング、変調方式、またはこれらのパラメータのいずれの組み合わせでも定めることができる。第1の種類は、制御またはアクセス・チャネルとも呼ばれており、呼を開始および終了するため、またはバースト状データを転送するための、ワイヤレス電話機または送信機に関する情報を伝達するために用いられる。例えば、ある種のショート・メッセージング・サービスは、制御チャネルを通じてデータを転送する。異なるエア・インターフェースでは、異なる用語によって制御チャネルを識別するが、各エア・インターフェースにおける制御チャネルの機能は似通っている。第2の種類のチャネルは、音声またはトラフィック・チャネルとしても知られており、通例、エア・インターフェースを通じて音声またはデータ通信を伝達するために用いられる。トラフィック・チャネルは、一旦制御チャネルを用いて呼を設定すると、使用に入る。音声およびユーザ・データ・チャネルは、通例、専用の資源を用い、即ち、このチャネルは1つの移動体デバイスによってのみ用いることができ、一方制御チャネルは共有資源を用いる。即ち、このチャネルは、多数のユーザがアクセスすることができる。音声チャネルは、一般に、送信におけるワイヤレス電話または送信機に関する識別情報を有していない。ワイヤレス位置検出の用途では、この区別によって、音声チャネルの使用よりも、制御チャネルを最もコスト効率的に利用することが可能となる場合もある。とは言え、用途によっては、音声チャネル上における位置検出が望まれる可能性もある。
【0014】
エア・インターフェース・プロトコルにおける相違の一部について、以下に論ずる。
【0015】
AMPS−これは、米国においてセル式通信に使用されたオリジナルのエア・インターフェース・プロトコルであり、TIA/EIA規格IS 553Aに記載されている。AMPSシステムは、制御チャネル(RCC)が用いるために別個の専用チャネルを割り当てる。これらは、周波数および帯域幅によって定められ、BTSから、移動体電話からBTSへの送信に用いられる、移動体電話A予約音声チャネル(RVC)への送信に用いられ、制御チャネルに割り当てられていないどのチャネルを占有することもできる。
【0016】
N−AMPS−このエア・インターフェースは、AMPSエア・インターフェース・プロトコルの拡張であり、EIA/TIA規格IS−88において定められている。これは、AMPSの場合と本質的に同じ制御チャネルを用いるが、異なる音声チャネルを用い、帯域幅および変調方式も異なる。
【0017】
TDMA−このインターフェースはD−AMPSとしても知られるものであり、EIA/TIA規格IS−136において定められており、周波数分離および時分離の両方を使用することを特徴とする。ディジタル制御チャネル(DCCH)が、周波数帯域のどこにでも生ずることができる割り当てタイムスロットにバースト・モードで送信される。ディジタル・トラフィック・チャネル(DTC)は、DCCHチャネルと同じ周波数割り当てを占有することができるが、所与の周波数割り当てにおいて同一のタイムスロット割り当ては占有できない。セルラ帯域では、各プロトコルごとの周波数割り当てが分離されている限り、キャリアはAMPSおよびTDMAプロトコルの両方を使用できる。
【0018】
CDMA−このエア・インターフェースは、EIA/TIA規格IS−95Aにおいて定められており、周波数分離および符号分離の両方を使用することを特徴とする。隣接するセル・サイトが同じ周波数セットを使用する場合があるので、CDMAは、非常に慎重な出力制御の下で動作しなければならず、この慎重な出力制御によって、当業者には近遠問題として知られる状況が生じ、無線位置検出の殆どの方法が精度高い位置検出を遂行するのを困難にする(しかし、この問題の解決手段については、2000年4月4日付米国特許第6,047,192号、Robust, Efficient, Localization System(ロバスト性があり効率的な位置確認システム(localization system))を参照のこと)。制御チャネル(CDMAではアクセス・チャネルとして知られている)およびトラフィック・チャネルは同じ周波数帯域を共有することができるが、符号によって分離される。
【0019】
GSM−このエア・インターフェースは、国際規格である移動通信用グローバル・システムによって定められており、周波数分離および時分離の両方を使用することを特徴とする。GSMは、物理チャネル(タイムスロット)と論理チャネル(物理チャネルが搬送する情報)との間で区別する。キャリア上の数個の回帰タイムスロット(recurring timeslot)が、物理チャネルを構成し、ユーザ・データおよびシグナリング双方の情報を転送するために、異なる論理チャネルによって用いられる。
【0020】
制御チャネル(CCH)は、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)、共通制御チャネル(CCCH)、および専用制御チャネル(DCCH)を含み、CCHが用いるために割り当てられたタイムスロットにおいてバースト状に送信される。CCHは、周波数帯域内のどこにでも割り当てることができる。トラフィック・チャネル(TCH)およびCCHは、同じ周波数割り当てを占有することができるが、所与の周波数割り当てにおいては同じタイムスロットの割り当てを占有することはできない。CCHおよびTCHは、GMSKとして知られている、同じ変調方式を用いる。GSM汎用パケット無線サービス(GPRS)およびGSM発展(EDGE:GSM Evolution)システムのデータ・レート向上には、GSMチャネル構造を再利用するが、多数の変調方式およびデータ圧縮を用い、データ・スループットを高めることができる。GSM、GPRS、およびEDGE無線プロトコルは、GERANまたはGSM Edge無線アクセス・ネットワークとして知られている分類に組み込まれる。
【0021】
UMTS−正確にはUTRAN(UMTS地上無線アクセス・ネットワーク)として知られており、国際規格第3世代パートナーシップ・プログラムによって、GERANプロトコルの後継として定められたエア・インターフェースである。UMTSは、WCDMA(またはW−CDMA)として知られている場合もあり、広帯域符号分割多元接続を意味する。WDCMAは、直接拡散技術であり、その送信を広い5MHzキャリア全体に拡散することを意味する。
【0022】
WCDMA FDD(周波数分割二重化)UMTSエア・インターフェース(U−インターフェース)は、周波数および符号双方によって、物理チャネルを分離する。WCDMA TDD(時分割二重化)UMTSエア・インターフェースは、周波数、時間、および符号の使用によって、物理チャネルを分離する。UMTS無線インターフェースの全ての異体は、論理チャネルを内包し、これらをトランスポート・チャネルにマッピングして、更にトランスポート・チャネルをW−CDMA FDDまたはTDD物理チャネルにマッピングする。隣接するセル・サイトが同じ周波数集合を用いる場合があるので、WCDMAも、全てのCDMAシステムに共通である近遠問題に対処するために、非常に注意深い出力制御を用いる。UMTSにおける制御チャネルは、アクセス・チャネルとして知られており、一方データまたは音声チャネルはトラフィック・チャネルとして知られている。アクセスおよびトラフィック・チャネルは、同じ周波数帯域および変調方式を共有することができるが、符号によって分離される。本明細書においては、制御およびアクセス・チャネルまたは音声およびデータ・チャネル全般に言及することは、個々のエア・インターフェースに望ましい用語が何であろうと、全てのタイプの制御チャネルまたは音声チャネルおよびデータ・チャネルを対象とすることとする。その上、世界中で使用されるエア・インターフェースには更に多くの種類があることから(例えば、IS−95 CDMA、CDMA2000、UMTS、およびW−CDMA)、本明細書において説明される発明的概念からどのエア・インターフェースも排除しない。当業者であれば、他の場所で使用される他のインターフェースが先に説明したものの派生物または同様のクラスのものであることが認められよう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
GSMネットワークは、既存のワイヤレス位置検出システムに対して、多数の潜在的な問題を提起している。第1に、GSM/GPRS/UMTSネットワークに接続したワイヤレス・デバイスは、トラフィック・チャネルが使用中のときには、希にしか送信しない。セキュリティのためにトラフィック・チャネル上において暗号を用いること、および一時的なニックネーム(一時的な移動局の識別子(TMSI))を用いることによって、ワイヤレス位置検出システムを誘起するまたは作動させるために行う無線ネットワークの監視の有用性が限定されることになる。このようなGSM/GPRS/UMTS無線ネットワークに接続されているワイヤレス・デバイスは、当該ワイヤレス・デバイスに対する送信を周期的に「聴取」(listen)するだけであり、呼設定、音声/データ処理、および呼切断(call breakdown)の間を除いて、広範囲の受信機に信号を送信しない。このため、GSMネットワークに接続されているワイヤレス・デバイスを検出する確率が低下する。この欠点を克服するには、領域内にある全てのワイヤレス・デバイスに能動的に「テスト送信して応答を求め」れば可能な場合もある。しかしながら、この方法では、ワイヤレス・ネットワークの容量に対して大きな重圧がかかることになる。加えて、ワイヤレス・デバイスが能動的にテスト送信して応答を求めると、移動体デバイスのユーザに、位置検出システムの使用を警告することにもなり兼ねず、ポーリング位置検出に基づく用途の有効性が低下すること、またはその困惑(annoyance)が増大することの可能性がある。
【0024】
先に引用した米国特許出願第11/198,996号"Geo-Fencing in a Wireless Location system"は、ワイヤレス通信システムが担当する、定められた地理的エリアにおいて動作するワイヤレス・デバイスの位置を検出するために、ワイヤレス位置検出システムが採用する方法およびシステムについて記載している。このようなシステムでは、ジェオフェンスされた(geo-fenced)エリアを定めることができ、次いでワイヤレス通信システムの既定のシグナリング・リンク集合を監視することができる。また、監視は、ジェオフェンス・エリアに関して以下の行為のいずれかを移動体デバイスが実行したことを検出すること含むこともできる。(1)ジェオフェンス・エリアに進入した、(2)ジェオフェンス・エリアから退出した、および(3)ジェオフェンス・エリア付近に既定の近接度以内で接近した。加えて、この方法は、移動体デバイスがこれらの行為の少なくとも1つを実行したことの検出に応答して、移動体デバイスの地理的所在地を判定するために、高精度位置検出機能を誘起することも含むことができる。本願は、ジェオフェンス・エリアの概念を用いて、計算した地理的所在地、および地方、領域、または国家の法的裁量権によって定められる、予め設定した場所区域に基づいて、ある種の機能またはサービスを可能にする、選択的に可能にする、制限する、拒否する、遅延させる方法および装置について記載する。しかしながら、本発明は、先に引用した米国特許出願第11/198,996号に記載されているジェオフェンス技術を採用するシステムに限定される訳では決してない。
【課題を解決するための手段】
【0025】
以下の摘要は、本発明の実現例の種々の態様の全体像を規定する。この摘要は、本発明のあらゆる態様を余すところなく記載することや、発明の範囲を定めることを意図するのではない。逆に、この摘要は、以下に続く例示的な実施形態の説明の序文としての役割を果たすことを意図している。
【0026】
ゲームの増加およびワイヤレス・ネットワークの増大に伴い、ワイヤレス・デバイスに基づくゲームに対する関心も高まりつつある。本願では、とりわけ、合法的なワイヤレス・ゲームを可能にするための、ワイヤレス・ユーザ・インターフェース・デバイス、アプリケーション・サーバ、および位置検出サービスについて記載する。ワイヤレス・デバイスの位置を独立して突き止めることができるので、位置検出妨害を排除するのに役立ち、更に監督官庁にゲーム・トランザクションが許諾を得た管轄に限定されることを保証する。
【0027】
ここに記載する例示的実施形態は、ワイヤレス・デバイスの位置を検出し、計算した地理的所在地、およびユーザ定義、サービス・エリア、課金ゾーン、あるいは地方、領域、あるいは国家の法政治的境界または法的管轄区域によって定められる、予め設定した場所区域に基づいて、ある種の機能またはサービスを可能にする、選択的に可能にする、制限する、拒否する、遅延させる方法および装置を提供する。ワイヤレス・デバイスは、アナログまたはディジタル・セルラ・システム、パーソナル・コミュニケーション・システム(PCS)、強化特殊移動無線(ESMR)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、局在化無線ネットワーク(WiFi、UWB、RFID)、ならびにその他の形式のワイヤレス通信システムにおいて用いられているようなものを含む。影響を受ける機能およびサービスは、ワイヤレス・デバイスにローカルなもの、あるいはサーバまたはサーバ・ネットワーク上で実行されるもののいずれかを含むことができる。更に特定すれば、ここでは、ワイヤレス・デバイスの所在地推定の使用を、管轄権に左右されるゲーム、賭金、または賭博法、あるいはワイヤレス・デバイスのゲーム機能性をイネーブルすることができるか否か判定するための規制と共に説明するが、これだけに限定されるのではない。
【0028】
加えて、ここでは、ネットワークベース・ワイヤレス位置検出に対するユーザ・プレーン手法についても記載する。現行のU−TDOAの解決策は、いわゆる制御プレーン・アーキテクチャに基づく場合が多く、ANSI/3GPP位置検出サービス規格(例えば、ANSI/ETSI J−STD−036およびANSI ESTI GSM03.17)に沿った、移動体ネットワーク・インフラストラクチャの広範な修正が必要となる可能性がある。
【0029】
制御プレーン手法では、制御または音声チャネル(それぞれ、他の名称の中で、アクセス・チャネルおよびトラフィック・チャネルとしても区別される)において伝達した情報を用いて移動体デバイスの位置を検出することを伴う。対照的に、「ユーザ・プレーン」アーキテクチャでは、位置検出サーバは、ワイヤレス運営業者の無線ネットワークが搬送するデータまたはIP(インターネット・プロトコル)リンクを通じて、移動体デバイスと直接通信することができ、制御/音声(またはアクセス/トラフィック)チャネル構造の一部ではないので、つまり中核即ち無線ネットワークには修正が必要でない。LDPのユーザ・プレーンおよび制御プレーン実現例の双方は、ネットワーク・ベースU−TDOA受信機を展開する同じワイヤレス無線ネットワーク上で共存することができる。
【0030】
本発明の一態様は、LDPデバイスの位置をどのようにして検出するかWLSに指令するためにこれを用いることができることである。制御プレーン手法では、WLSは、U−TDOA、セル−ID、セル−ID+セクタ、またはセル−IDおよび到達電力差のいずれによる場合でも、位置を計算する前に、ワイヤレス通信ネットワークからの情報を待つ。本発明のユーザ・プレーン手法では、LDPデバイスはLES(位置検出対応サーバとも呼ぶ、即ち、LES)に、所在地計算を実行するのに十分な情報を、データ・チャネルを通じて提供する。LESに提供される情報は、移動体デバイス(即ち、LDPデバイス)には分かっており、この知識を利用して位置検出の計算をやり易くする。加えて、移動体情報は、タスク割り当てにも用いることができ、例えば、U−TDOA/AoA WLSにタスクを割り当てることができる。これは、データ接続部を通じて送られる情報が、担当セル、近隣セル、周波数、およびホッピング・パターン情報を含むことができるからである。従来の制御プレーン手法では、この情報は、E5、Lb、またはIupcインターフェース(例えば)を通じて入手しており、移動体からデータ・チャネルを通じて入手するのではない。
【0031】
ネットワークベース位置検出を強化して実行するために、LDPデバイス110は、ブロードキャスト捕獲データを受信し、システム上に登録し(必要であれば)、ワイヤレス・ネットワークからのデータ・サービスを要求するように構成することができる。データ接続は、データ・ネットワークによってLES220に導出することができる。LESとの接続時に、LDPデバイス110はそのID、チャネル情報、近隣(例えば、移動体補助ハンドオフ(MAHO)リスト)、ネットワークによってLDPデバイスに与えられたあらゆる暗号ビット・ストリング、既存のデータ経路上で送るための、既知で好ましくはセミ・ランダムなシーケンスを送信することができる。次いで、このセミ・ランダム・シーケンスは、内部カウンタ/タイマまたはLES220のいずれかによって停止するように命令されるまで、再送信することができる。MAHOリストは、ネットワークが新しいセルまたはセクタにハンドオフを行うために必要となる、周囲のセル・サイト/セクタ(「ターゲット」)に関する情報を収容することができる。例えば、ターゲット・ネットワーク局(例えば、BTSまたはセクタ)、ターゲット・チャネル、ターゲット時間オフセット、電力オフセット等をMAHOリストに含めることができる。LESは、受信したチャネル、および近隣(例えば、MAHO)リスト(存在する場合)においてまたは局所在地の内部テーブルから利用可能な受信局に基づいて、ネットワーク受信局を選択することができる。ネットワークベース・ワイヤレス位置検出システムは、次に、求められたサービス品質によって要求される精度しきい値まで、位置検出を実行することができる。LESは、LDPデバイスとの確立された二重データ経路を用いて、LDPタイマ、ID、プログラミング、またはその他の特性を更新することができる。次いで、LESは、所在地、セルID、モード、帯域、またはRFプロトコルに基づいて、LDPデバイス110に指令することができる。ネットワークベース位置検出の間、デバイスの位置検出の精度および効率向上を促進するために、LESはLDPに不連続送信をディスエーブルすること、または送信電力を増大することを指令することができる。これは、アップリンク到達時間差(U−TDOA)位置検出アルゴリズムを採用するシステムには特に有益である。また、LESに分かっているレベルおよび時刻にデバイスの送信電力を設定することができると、電力または電力−到達時間差位置検出アルゴリズムに基づく位置検出システムも便益が得られる。
【0032】
本発明の更に別の特徴および利点は、以下の例示実施形態の詳細な説明から明白となろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
以上の摘要、および以下の詳細な説明は、添付図面と関連付けて読んだときに、一層深く理解することができる。本発明を例示する目的で、図面には本発明の例示的構造を示すが、本発明は、開示する特定の方法や手段に限定されるのではない。図面において、
【図1】図1は、位置検出デバイス・プラットフォーム(LDP)デバイスを模式的に示す。
【図2】図2は、LES220を模式的に示す。
【図3】図3は、以下の説明によるシステムを模式的に示す。
【図4】図4は、以下の説明によるプロセスを示すフローチャートである。
【図5】図5は、LDPのような移動体ワイヤレス・デバイスは、どのようにしてLESのようなサーバとデータ・チャネルを通じて通信し、ワイヤレス位置検出システムにタスクを課する際に有用な情報をサーバに提供するように構成することができるかを模式的に示す。
【図6】図6は、潜在的なユーザ・プレーン情報フィールドの例を示す。
【図7】図7は、LES220を位置検出サービス・クライアント(LCS)として展開するGERAN/UTRANネットワーク基準(network reference)に対するアーキテクチャ例を示す。図7は、LES220を位置検出サービス・クライアント(LCS)として展開し、LES220が、GGSN46へのTCP/IP接続1776を通じてGMLC98と相互作用を行い、LDP110Aおよび110Bに通信することを可能にするアーキテクチャ例を示す。
【図8】図8は、LES220を位置検出サービス・クライアント(LCS)として展開するGERAN/UTRANネットワーク基準(network reference)に対するアーキテクチャ例を示す。図8は、LES220をLCSとして展開し、LES220がTCP/IP接続1234を通じてGMLC98およびユーザ・プレーンA−GPSサーバ666と相互作用を行うことができるアーキテクチャ例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
A.全体像
位置検出デバイス・プラットフォーム(LDP)デバイス110およびLES220(それぞれ、図1および図2を参照)は、いずれの物理的項目についても位置検出サービスを可能にする。1つのモードでは、品目は、賭金の目的で構成されたワイヤレス通信デバイス(セル・フォン、PDA等)であるか、またはこれらを備えている。賭金は(米国では)地方または州の規制によって管理されているので、合法的な賭金の場所は、通例、カジノ、リバーボート(riverboat)、パリミュチュエル・トラック(parimutuel track)、または指定の場外(off-site location)のような閉鎖エリアに制限されている。LPD能力の使用により、統制当局の管理の下でどこででも賭金を開催することが可能になる。
【0035】
LDPデバイス110は、ワイヤレス接続および賭金機能性を有する、専用(purpose-built)および汎用計算プラットフォームの双方に用いることができる。LES220、つまり電気通信ネットワークに常駐する場所認識サーバ(location-aware server)は、ワイヤレスLDPデバイス110(IPアドレスまたは電話地域符号の既存のシステム・チェックと類似する)に関する所在地チェックを実行し、賭金機能性を可能にすることができるか否か判断することができる。実際の賭金アプリケーションは、LES220に常駐するか、または他のネットワーク接続サーバ上に存在することができる。LES220は、ゲーム許可指標または地理的所在地を、人間の操作者/窓口係に供給することもできる。
【0036】
ワイヤレス位置検出システムが採用する位置検出方法(methodology)は、展開されるサービス・エリア、あるいは賭金実体または規制当局からの要件によって左右される場合がある。ネットワークに基づく位置検出システムは、POA、PDOA、TOA、TDOA、またはAOA、あるいはこれらの組み合わせを用いるものを含む。デバイスに基づく位置検出システムは、POA、PDOA、TOA、TDOA、GPS、またはA−GPSを用いるものを含むことができる。多数のネットワークに基づく技法、多数のデバイスに基づく技法、またはネットワークおよびデバイスに基づく技法の組み合わせを組み合わせた混成も、サービス・エリアまたは場所に基づくサービスの精度、歩留まり、およびレイテンシ要件を達成するために用いることができる。場所認識LES220は、所在地捕獲のコストに基づいて利用可能なものから、用いる位置検出技術を決定することができる。
【0037】
LDPデバイス110は、好ましくは、LES220と通信するために無線通信リンク(無線受信機および送信機100、101)を含む。ワイヤレス・データ通信は、位置検出システムと関連のあるセルラ(モデム、CPDP、EVDO、GPRS等)またはワイド・エリア・ネットワーク(WiFi、WiMAN/MAX、WiBro、ZigBeeなど)を含むことができる。無線通信方法は、ワイヤレス位置検出システムの機能性とは独立であることができる。例えば、デバイスは、ローカルWiFiアクセス・ポイントを捕獲するが、次いで近接する場所を求めて、GSMを用いてWiFiビーコンのSSIDをLES220に伝達することができる。
【0038】
LES220は、LDPデバイス110の使用を認証し、許可し、課金し、そして統制する。好ましくは、LES220は、各サービス・エリアに関連のあるサービス・エリアの定めおよび賭金規則も維持する。サービス・エリアは、経度/緯度点の集合によって定められる多角形、または中心点からの半径とすることができる。サービス・エリアは、ゲーム・ステータスの解釈によって、場所認識サーバ内に定めることができる。サービス・エリアの定め、規則、および計算した場所に基づいて、LES220は、ワイヤレス・デバイス完全アクセス、限定アクセスをゲーム・サービスに付与する場合や、アクセスを付与しない場合がある。また、LES220は、ジェオフェンス・アプリケーションもサポートすることが好ましく、この場合、LDPデバイス110がサービス・エリアに進入したときまたはサービス・エリアから退出したときときに、LDPデバイス110(および賭金サーバ)が通知される。LES220は、多数の限定アクセス指示をサポートすることが好ましい。賭金サービスに対する限定アクセスとは、模擬プレーのみを可能とすることを意味することができる。また、サービスに対する限定アクセスは、実際の多プレーヤ・ゲームを可能にするが、賭金は許可されていないことを意味することができる。サービスに対する限定アクセスは、1日の時間または場所と1日の時間の組み合わせによって決定することができる。更に、サービスに対する限定アクセスは、特定の時間において既定のエリア内におけるゲームを予約することも意味することができる。
【0039】
LES220は、LDPデバイス110および賭金サーバの双方にサービスの拒否を発することができる。また、サービスの拒否は、要求されたゲームはどこで許可されるのかに関する指図の提示も考慮することができる。
【0040】
LDPデバイス110およびLES220は、カード・ゲーム、テーブル・ゲーム、ボード・ゲーム、競馬、オート・レース、アスレチック・スポーツ、オンラインRPG、およびオンライン・ファースト・パーソン・シュータ(first person shooter)に基づく全てのオンライン・ゲームおよび賭金活動を考慮することができる。
【0041】
ワイヤレス通信業者、ゲーム機関(gaming organization)、または地方の規制局(regulatory board)が、LES220を所有し管理できることも想起されるが、その必要はない。
【0042】
これより、2つの使用事例について簡単に概要を説明する。
使用事例:ジェオフェンス
【0043】
この場面では、LDPデバイス110は、専用ゲーム・モデルであり、GSMを無線リンクとして用い、更にネットワークベース・アップリンクTDOAを位置検出技法として用いる。LDPデバイス110は、乗客が空港に到着したときに手渡され、最初に、ゲーム・チュートリアル、広告、および模擬プレーをサポートする。デバイスがサービス・エリアに入ると、可聴および視覚インディケータを通じて、デバイスが今や実際の賭金が可能となったことをユーザに知らせる。これは、ジェオフェンス・アプリケーションの一例である。支払い請求および配当(winning)は、クレジット・カードを通じて可能となるか、またはホテルの部屋番号に課金/払戻しすることもできる。LDPデバイス110がエリアを離れると、可聴および視覚インディケータが、デバイスは今や実際の賭金が不可能であることを示し、LES220は拒否メッセージをLDPデバイスおよび賭金サーバに発行する。
使用事例:アクセス試行
【0044】
この場面では、LDPデバイス110は、WiFi送受信機を有する汎用携帯コンピュータである。賭金アプリケーション・クライアントがコンピュータ上に常駐している。賭金機能にアクセスする毎に、LDPデバイス110は、LES220に許可を求めて問い合わせる。LES220は、WiFi SSIDおよび到達電力に基づいて、現在の所在地を入手し、その所在地をサービス・エリアの定めと比較して、選択された賭金アプリケーションに対するアクセスを許可または拒否する。支払い請求および配当は、クレジット・カードを通じて可能となる。
B.LDPデバイス
【0045】
LDPデバイス110は、位置検出対応ハードウェアおよびソフトウェア電子プラットフォームとして実施することが好ましい。LDPデバイス110は、ネットワークベース・ワイヤレス位置検出システムの精度を向上させ、デバイスベースおよび混成(デバイスおよびネットワーク・ベース)ワイヤレス位置検出アプリケーション双方をホストできることが好ましい。
フォームファクタ
【0046】
LDPデバイス110は、他の電子システムに組み込むための回路ボード設計を含む多数のフォームファクタで作成することができる。無線通信送信機/受信機、所在地判定、表示、不揮発性ローカル記録ストレージ、処理エンジン、ユーザ入力、揮発性ローカル・メモリ、デバイス電力変換および制御サブシステムからのコンポーネントの追加(または削除)、あるいは不要なサブシステムの除去により、LPDのサイズ、重量、電力、および形態を多数の要件に合わせることが可能となる。
無線通信−送信機101
【0047】
LDP無線通信サブシステムは、1つ以上の送信機を、ソリッド・ステート特定用途集積回路(ASIC)の形態で内蔵することができる。ソフトウェア定義無線機の使用は、前述の無線通信および位置検出システムにおける多数の狭帯域送信機と置換し、送信を可能にするために用いることができる。LDPデバイス110は、オンボード・プロセッサまたはLES220の指令の下で、ワイヤレス位置検出送信に伴う送信機からの通信無線リンク送信機を分離することができる。
無線通信−受信機100
【0048】
LDP無線通信サブシステムは、1つ以上の受信機を、ソリッド・ステート特定用途集積回路(ASIC)の形態で内蔵することができる。広帯域ソフトウェア定義無線機の使用は、前述の無線通信および位置検出システムにおける多数の狭帯域受信機と置換し、受信を可能にするために用いることができる。LDPデバイス110は、オンボード・プロセッサまたはLES220の指令の下で、ワイヤレス位置検出の目的で用いられる受信機から、通信無線リンク受信機を分離することができる。また、LDP無線通信サブシステムは、位置検出特定のブロードキャスト情報(送信機の場所または衛星天体暦等)、あるいは通信ネットワークまたはその他の送信機からのタイミング信号を入手するために用いることもできる。
所在地判定エンジン102
【0049】
LDPデバイスの所在地判定エンジン、即ち、サブシステム102は、デバイス・ベース、ネットワーク・ベース、および混成位置検出技術を可能にする。このサブシステムは、電力およびタイミング測定値を収集し、測地情報およびその他の付随情報を、種々の位置検出方法論のためにブロードキャストすることができる。限定ではないが、種々の位置検出方法論には、デバイス・ベース到達時間(TOA)、順方向リンク三角測量(FLT)、高度順方向リンク三角測量(AFLT)、強化順方向リンク三角測量(E−FLT)、強化観察到達差(EOTD)、観察到達時間差(O−TDOA)、汎地球測地システム(GPS)、および補助GPS(A−GPS)が含まれる。位置検出技術は、LDPまたはLES220が選択する、基礎となる無線通信または無線位置検出システムの特性に左右される場合もある。
【0050】
また、所在地判定サブシステムは、デバイスの信号電力、期間、帯域幅、および/または快適性(delectability)(例えば、既知のパターンを送信信号に挿入することによって、ネットワーク・ベース受信機が最尤シーケンス検出を用いることを可能にする)を最大化するために、LDPデバイス110の送信特性を修正することによって、ネットワーク・ベース位置検出システムにおける位置検出を強化するように作用することもできる。
ディスプレイ103
【0051】
LDPデバイスのディスプレイ・サブシステムがある場合、LDPに唯一とし、デバイスが可能とする特定の位置検出アプリケーションに最適化するとよい。また、ディスプレイ・サブシステムは、別のデバイスのディスプレイ・サブシステムに対するインターフェースとすることもできる。LDPディスプレイの例には、音波、接触、または視覚インディケータを含むことができる。
ユーザ入力104
【0052】
LDPデバイスのユーザ入力サブシステム104がある場合、当該LDPデバイスに唯一とし、デバイスが可能とする特定の位置検出アプリケーションに最適化するとよい。また、ユーザ入力サブシステムは、別のデバイスの入力デバイスのインターフェースとすることもできる。
タイマ105
【0053】
タイマ105は、LDPデバイス110による要求に応じて、精度高いタイミング/クロック信号を供給する。
デバイス電力変換および制御部106
【0054】
デバイス電力変換および制御サブシステム106は、他のLDPデバイスの電子サブシステムに合わせて、陸線またはバッテリ電力を変換および調整するように作用する。
処理エンジン107
【0055】
処理エンジン・サブシステム107は、無線通信、ディスプレイ、入力、および所在地判定サブシステムによって用いることができる汎用コンピュータとすることができる。処理エンジンは、LDPデバイス・リソースおよびルート・データをサブシステム間で管理し、揮発性/不揮発性メモリ割り当て、優先順位決定、イベント・スケジューリング、キュー管理、割り込み管理、揮発性メモリのページング/スワップ空間割り当て、プロセス・リソースの制限、仮想メモリ管理パラメータ、および入力/出力(I/O)管理といった通常のCPUの責務に加えて、システム性能および電力消費を最適化する。位置検出サービス・アプリケーションがLDPデバイス110に対してローカルに走っている場合、十分なCPUリソースを提供するように、処理エンジン・サブシステム107の規模を調整することができる。
揮発性ローカル・メモリ108
【0056】
揮発性ローカル・メモリ・サブシステム108は、処理エンジン・サブシステム107の制御下にあり、種々のサブシステムおよびLDPデバイス常駐位置検出アプリケーションにメモリを割り当てる。
不揮発性ローカル記録ストレージ109
【0057】
LDPデバイス110は、電力低下状態の間中、送信機所在地、受信機所在地、または衛星天体暦のローカル・ストレージを不揮発性ローカル記録ストレージ109に維持することができる。位置検出サービス・アプリケーションがLDPデバイスに合わせたてローカルで走っている場合、アプリケーション特定データ、ならびに識別、暗号コード、プレゼンテーション選択肢、高得点、以前の所在地、偽名、相棒リスト、およびデフォルト設定値のようなアプリケーション・パラメータを、不揮発性ローカル記録ストレージ・サブシステムに格納することができる。
C.場所認識アプリケーション対応サーバ(LES)220
【0058】
LES220(図2参照)は、ワイヤレスLDPデバイス110とネットワーク接続した所在地に基づくサービス・アプリケーションとの間にインターフェースを提供する。以下の節では、図2に示した例示的実施形態のコンポーネントについて説明する。尚、記載する種々の機能は例示的であり、好ましくは、コンピュータ・ハードウェアおよびソフトウェア技術を用いて実施することを注記しておく。即ち、LESは、無線通信技術を用いてインターフェースされ、プログラムされたコンピュータとして実施することが好ましい。
無線通信ネットワーク・インターフェース200
【0059】
LES220は、限定ではないが、CDPD、GPRS、SMS/MMS、CDMA−EVDOまたはMobitexのようなシステムを用いるモデム信号として、無線通信ネットワーク上を走るデータ・リンクによって、LDPデバイス110に接続する。無線通信ネットワーク・インターフェース(RCN1)サブシステムは、プッシュ動作(データをLDPデバイス110に送る)のために、正しい(特定のLDPに対して)通信システムを選択するように作用し、指令する。また、RCN1サブシステムは、LDPデバイス110がLES220に接続して位置検出または場所感応動作を開始する、プル動作も扱う。
所在地判定エンジン201
【0060】
所在地判定エンジン・サブシステム201は、LES220が、ネットワーク・ベースTOA、TDOA、POA、PDOA、AoA、または混成デバイスおよびネットワーク・ベース位置検出技法によって、LDPデバイス110の所在地を入手することを可能にする。
統制サブシステム202
【0061】
統制サブシステム202は、個々のLDP記録およびサービス加入選択を維持する。LES220の統制サブシステムは、LDPデバイスの任意の集合体が、サービス・クラスを形成することを可能にする。LDP加入者記録は、所有権、パスワード/暗号、アカウント許可、LDPデバイス110の能力、LDP作成、モデル、および製造業者、アクセス証明書、ならびにルーティング情報を含むことができる。LDPデバイスが、ワイヤレス通信提供業者のネットワークの下で登録済みのデバイスである場合、LES220統制サブシステムは、全ての関連するパラメータを維持し、ワイヤレス通信提供業者のネットワークのLDPアクセスを考慮することが好ましい。
アカウンティング・サブシステム203
【0062】
LDPアカウンティング・サブシステム203は、アクセス記録、アクセス時間、およびLDPデバイスの所在地にアクセスする位置検出アプリケーションを維持することを含む基本的なアカウンティング機能を扱い、個々のLDPデバイスおよび個々のLBSサービス毎の課金に考慮する。また、アカウンティング・サブシステムは、ワイヤレス通信ネットワーク提供業者およびワイヤレス位置検出ネットワーク(wireless location network)提供業者による各LDPアクセスのコストを記録し追跡することも好ましい。コストは、アクセスおよび所在地毎に記録するとよい。LES220は、ネットワークおよび位置検出システムの好みの選択を通じて、アクセス料金ができるだけ少なくなるように、ルールに基づくシステムによって設定することができる。
認証サブシステム204
【0063】
認証サブシステム204の主な機能は、LES220に、LDPアクセス、データ送信およびLBS−アプリケーション・アクセスのためにLDPネットワークの中で用いられる認証および暗号化プロセスが必要とするリアル・タイム認証ファクタ(factor)を供給することである。認証プロセスの目的は、無許可のLDPデバイスまたは位置検出アプリケーションによるLDPネットワークへのアクセスを拒否することによって、LDPネットワークを保護すること、そしてワイヤレス通信業者のネットワークおよびワイヤライン・ネットワークを通じた移送中に確実に機密性を維持することである。
許可サブシステム205
【0064】
許可サブシステム205は、統制および認証サブシステムからのデータを用いて、LDPデバイスおよび所在地に基づくアプリケーション双方に対するアクセス制御を施行する。実施するアクセス制御は、Internet Engineering Task Force (IETF)Request for Comment RFC-3693(コメントRFC−3693に対するインターネット・エンジニアリング・タスク・フォース(IETF)の要求)、 "Geopriv Requirements"(ジオプライブ要件)、 the Liberty Alliance's Identity Service Interface Specifications (ID−SIS)for Geo-location(リバティ・アライアンスの地理的位置特定サービス・インターフェース仕様)、およびOpen Mobile Alliance(OMA)において指定されているものとすればよい。また、許可サブシステムは、特定のサービスまたは所在地に基づくアプリケーションへのアクセスを許可または禁止する前に、LDPデバイスについての所在地データを入手することもできる。また、許可は、統制サブシステムに常駐するLDPプロファイル記録に記載されているサービスに応じて、カレンダまたはクロックに基づくこともできる。また、許可システムは、外部請求システムおよびネットワークへの接続を統括し、許可されていないネットワークまたは認証することができないネットワークに対する接続を拒否することができる。
不揮発性ローカル記録ストレージ206
【0065】
LES220の不揮発性ローカル記録ストレージは、主に、統制、アカウンティング、および認証サブシステムが、LDPプロファイル記録、暗号化鍵、WLS展開、およびワイヤレス通信業者情報を格納するために用いられる。
処理エンジン207
【0066】
処理エンジン・サブシステム207は、汎用コンピュータでよい。処理エンジンは、LESのリソースを管理し、サブシステム間におけるデータの経路を決定する。
揮発性ローカル・メモリ208
【0067】
LES220は、LES220が多数の冗長なプロセッサによって規模の調整ができるように、マルチポート・メモリで構成した揮発性ローカル・メモリ・ストアを有する。
外部課金ネットワーク209
【0068】
公認の外部課金ネットワークおよび課金仲介システムが、このサブシステムを通じて、LDPアカウンティング・サブシステム・データベースにアクセスすることができる。また、予め配置したインターフェースを通じて、記録を周期的に送ることもできる。
外部データ・ネットワークへの相互接続210
【0069】
外部データ・ネットワークへの相互接続は、LDPデータ・ストリームの外部LBSアプリケーションへの変換を扱うように設計されている。この外部データ・ネットワークへの相互接続は、Internet Engineering Task Force (IETF)Request for Comment RFC-3694, "Threat Analysis of Geopriv Protocol"(ジェオプライブ・プロトコルのスレッド分析)に記載されているように、不正アクセスを防止するファイヤウオールでもある。外部データ・ネットワーク・サブシステムへの相互接続210に常駐する多数のアクセス・ポイントは、サービス拒否またはサービス・イベントの逸失の場合における冗長性および構成変更に対処する。LES220がサポートする相互接続プロトコルの例には、Open Mobile Alliance (OMA)、Mobile-Location-Protocol(MLP)(オープン・モバイル・アライアンス(OMA)移動体位置検出プロトコル(MLP)、およびParlay X Specification for web services; Part 9: Terminal Location as Open Service Access (OSA); Parlay X web services; Part 9: Terminal location(ウェブ・サービスについてのパーリーX仕様、第9部、オープン・サービス・アクセス(OSA)としての端末位置検出、パーリーXウェブ・サービス、第9部、端末位置検出) (3GPP TS29.199−09としても標準化されている)が含まれる。
外部通信ネットワーク211
【0070】
外部通信ネットワークとは、LES220またはLDPデバイス110上に常駐していない所在地に基づくアプリケーションと通信するために、LES220が用いる、公衆および私的ネットワーク双方を指す。
D.ゲーム用システム/プロセス
【0071】
図3は、本発明の一実施形態によるシステムを示す。図示のように、このようなシステムは、1つ以上のLDPデバイス110、および1つのLES220を備えている。LDPデバイス110は、通例、州および地方政府機関(governmental agencies)が規制する種類のゲーム・アプリケーションに合わせて構成することができる。先に論じたように、LDPデバイスは、従来の移動体計算機(例えば、PDA)、移動体ディジタル電話機などを備えることができ、あるいはゲーム専用の特殊デバイスであってもよい。LDPデバイス110は、インターネットベース・ゲーム・アプリケーション・サーバへのワイヤレス・アクセスをユーザに提供する能力を有する。このようなアクセスは、図示のように、ワイヤレス通信ネットワーク(セルラ、WiFi等)を通じて提供することができる。本システムのこの実現例では、ゲーム・アプリケーション・サーバは、賭金が許可されている地理的領域について記載した情報のような、ゲーム情報のデータベースを含むか、またはデータベースに結合されている。
図3に示すように、LES220およびゲーム・アプリケーション・サーバは、通信リンクによって動作的に結合されているので、2つのデバイスは互いに通信することができる。この実施形態では、LES220は、ワイヤレス位置検出システムにも動作的に結合されている。ワイヤレス位置検出システムは、ここで論じているように、LDPデバイス110の地理的所在地を判定するシステムであればいずれの種類でもよい。緊急(例えば、E911)サービスに要求される正確さでLDPデバイスの位置を検出する必要はないが、賭金が許可されているエリアにデバイスがあるか否か判定するのに必要な程度に、これらの位置を検出すればよい。
【0072】
これより図4を参照すると、本発明の実現例の一例では、LESに、管轄情報、およびワイヤレス位置検出システムが提供する情報が提供される。どのような情報をLESに影響するかについての正確な詳細は、LESがどのような種類のサービスを提供するかについての正確な詳細によって左右される。
図4に示すように、LDPデバイスは、ワイヤレス通信ネットワークにアクセスし、ゲーム・サービスへのアクセスを要求する。この要求は、ゲーム・アプリケーション・サーバに導出され、次いで、ゲーム・アプリケーション・サーバは、LES220から所在地情報を要求する。LESは、WLSにLDPデバイスの位置を検出するように要求し、WLSは所在地情報をLES220に戻す。本発明のこの実現例では、LESは、LDPデバイスがある既定の管轄エリア内にいると判断し、次いでゲーム/賭金サービスを提供すべきか否か判断する(あるいは、この判断は、ゲーム・アプリケーション・サーバの責務とすることもできる)。この情報は、ゲーム・アプリケーション・サーバに提供され、ゲーム・アプリケーション・サーバは、LDPデバイスに、決定したゲーム・ステータス判断(即ち、ゲーム・サービスを提供するか否か)を通知する。
E.その他の実施形態
選択的起動モードによるLDP電力節約
【0073】
ワイヤレス・デバイスは、通例、バッテリを節約するために3つの動作モード、スリープ、起動(リッスン)、および送信を有する。LDPデバイス110の場合、第4状態、位置検出(locate)が可能である。この状態では、LDPデバイス110は最初に起動状態に入る。受信データまたは外部センサ入力から、LDPデバイスは、所在地判定エンジンまたは送信サブシステムの活性化が要求されているか否か判定を行う。受信データまたは外部センサ入力が、所在地の送信が必要でないことを示す場合、LDPデバイス110は所在地判定または送信サブシステムのいずれにも給電せずに、最少電力流出のスリープ・モードに戻る。受信データまたは外部センサ入力が、デバイス位置が変化した場合のみ所在地の送信を必要とすることを示す場合、LDPデバイス110は、デバイスに基づく位置検出を実行し、最少電力流出のスリープ・モードに戻る。受信データまたは外部センサ入力が、所在地の送信が必要であることを示す場合、LDPデバイス110は、デバイスに基づく所在地判定を実行し、送信機を活性化し、現在のLDPデバイス110の所在地(およびその他のあらゆる要求データ)を送り、最少電力流出のスリープ・モードに戻る。あるいは、受信データまたは外部センサ入力が、所在地の送信が必要であることを示す場合、LDPデバイス110は、送信機を活性化し、ネットワーク手段によって位置判定する信号(位置判定のために最適化されている)を送り(この時点で、LDPデバイス110は、他のあらゆる要求データも送ることができる)、次いで最少電力流出のスリープ・モードに戻ることもできる。
非音声ワイヤレスLDPのための不可視ローミング
【0074】
セルラ・データ通信を用いるLDPデバイスでは、既存のセルラ認証、統制、許可、およびアカウンティング・サービスに対する影響を最少に抑えるように、LDPデバイスを予め準備しておくことが可能である。この場面では、単一のLDPプラットフォームを各セルラ基地局フットプリント(セル・サイト電子回路内部)に配給する。次いで、この単一のLDPデバイス110を通常通りワイヤレス通信業者に登録する。すると、当該エリア内にある他の全てのLDPは、HLRの影響を制限するために、単一のLDP ID(MIN/ESN/IMSI/TMSI)に基づいて、LES220(それ自体の認証、統制、許可、およびアカウンティング・サービスを有する)との通信にSMSメッセージを用いることになる。サーバは、SMSのペイロードを用いて、LDPの真の個体情報、および誘起行動(triggering action)、所在地、または添付したセンサ・データの双方を判定する。
LDPにロードした既知のパターンを用いたSMS所在地探査
【0075】
展開されているWLS制御チャネル位置検出アーキテクチャおよびA−bis被監視システム(A-bis monitored system)における190キャラクタまでの既知のパターンを有するSMSメッセージを用いて、LDPデバイス110は、SMS送信の位置検出(location)を強化することができる。キャラクタは分かっているので、暗号化アルゴリズムが分かり、ビット・パターンを発生し、完全なSMSメッセージが、信号処理によって共通チャネル干渉およびノイズを除去し、所在地推定において可能な正確度を高めるために理想的な参照として用いるために利用可能となる。
守秘権、配信、および非拒絶のための所在地データの暗号化
【0076】
LES220に基づく暗号化鍵サーバを用いた、守秘権、再配信、および課金非拒絶(billing non-repudiation)の施行方法を採用することができる。この方法では、LES220は、いずれの外部エンティティ(マスタ・ゲートウェイ)に配信する前にも、所在地記録を暗号化する。ゲートウェイは、記録を開放することができ、または保護されている記録を他のエンティティに渡すこともできる。開放するエンティティには関係なく、鍵は、LES220の鍵サーバから要求されなければならない。(送出する特定のメッセージのための)この鍵に対する要求は、「秘密」鍵「エンベロープ」(private key envelope)が開放され、所在地連番(LES220によって、所在地記録を識別するために割り当てられる乱数)がエンティティによって読み取られることを意味する。次いで、LES220は、「秘密」鍵および加入者の所在地を、同じ「秘密」鍵の下で配信する。「秘密」鍵は、所在地連番を繰り返し、所在地記録の読み取りを可能にする。このように、加入者の守秘権を養護し、ゲートウェイは、データを読み取り記録することなく、所在地記録を再分配し、最終的なエンティティによる記録の受信は拒絶されない。
データ・チャネル300によるオーバーレイ・ネットワーク・ベース位置検出の強化
【0077】
ネットワーク・ベース位置検出強化を実行するために、LDPデバイス110は、ブロードキャスト捕獲データを受信し、システム上に登録し(必要であれば)、そして図5に示すようなデータ・リンクまたはチャネル300を確立するためにワイヤレス・ネットワークからデータ・サービスを要求するように構成することができる。ワイヤレス通信システム(制御プレーン)の制御チャネルおよびシグナリングとは対照的に、データ・チャネル300(ユーザ・プレーン)はデータ送信をサポートするための変調をサポートする(データ・シグナリングは、音声シグナリングの場合のように、ワイヤレス通信システムによって再エンコードや圧縮が行われず、代わりに図5に示すようにワイヤレス・システムを通過する)。データ・チャネル300のペイロード・コンテンツは、ワイヤレス通信システムの機能的エレメントによる検査や修正を必要としない。データ・チャネル・ペイロードは、制御チャネル・データのように、ワイヤレス通信システムのエレメントの動作を通知したり、制御したり、修正することはない。データ・チャネル300は、割り当てられたデータ・チャネルにおけるペイロードのように、生の二進データとして、または音声チャネルでは一連の音声周波数トーンとして搬送することができる。
【0078】
データ接続は、データ・ネットワーク(図5における参照番号300)によって、LES220に導出される。LES220との接続時に、LDPデバイス110は、次に、そのID(例には、MIN/ESN/TMSI/TruePositionが含まれる)、そのチャネル情報(例には、チャネル、CC等が含まれる)、その近隣(例えば、移動体補助ハンドオフ(MAHO)リスト(目標ネットワーク局、目標チャネル、目標時間オフセット、電力オフセット等を収容する))、ネットワークがLDPデバイス110に与えたあらゆる暗号ビット・ストリング、および既存のデータ経路300を通じて送るセミ・ランダムであるが既知のパターンを直ちに送信する。
【0079】
尚、データがセミ・ランダムである必要はないことを注記しておく。いずれのデータでも用いることができるが、セミ・ランダム・データを用いると、効率が向上する。これは、TDOA値を決定するために用いられる相関関数において、より平坦な相互スペクトルを与え、サイド・ローブのレベルを低下させることによって、疑似−またはセミ・ランダム・シーケンスが位置検出の精度(効率)を高めるからである。サイド・ローブが減少すると、時間推定が正しくない可能性を低くすることができる。
【0080】
内部カウンタ/タイマまたはLES220のいずれかによって停止するように指令されるまで、このセミ・ランダム・シーケンスを(nの)第2繰り返し周期で再送信する((nの)第2繰り返しは、MAHOリストの可用性に合わせることができる)。LES220は、近隣(MAHO)リスト(ある場合)において利用可能な受信したチャネルおよび受信局に基づいて、または局所在地の内部表から、ネットワーク受信局を選択する。次いで、ネットワーク・ベース・ワイヤレス位置検出は、要求サービス品質によって求められる精度のしきい値まで位置検出を実行する。
【0081】
MAHOリストは、新しいセルまたはセクタ(ターゲット)に対してハンドオーバーを実行するためにネットワークが必要とする、周囲のセル・サイト/セクタに関する情報を収容することができる。例えば、ターゲット・ネットワーク・ステーション(例えば、BTSまたはセクタ)、ターゲット・チャネル、ターゲット時間オフセット、電力オフセット等をMAHOリストに含むことができる。LESは、近隣(例えば、MAHO)リスト(用いる場合)において利用可能な受信したチャネルおよび受信局に基づいて、または局所在地の内部テーブルから、ネットワーク受信局を選択することができる。
【0082】
LES220は、LDPデバイス110とで確立した二重データ経路を用いて、LDPタイマ、ID、プログラミング、またはその他の特性を更新することができる。LDPタイマ、ID、またはその他の特性は、種々の事柄を含む。LDPデバイスは、電池の寿命を保存するために、非常に長い期間休止することができ、一日に1回または1週間に1回だけ起動することもできる。LDPタイマは、この目的のために用いることができる。LDPのIDは、LDPに新たな業務(duty)または新たな所有者のタスクが割り当て直される際に変更することができる。他の特性には、とりわけ、疑似ランダム・シーケンス、暗号鍵、ファームウェアまたはソフトウェアの更新を含むことができる。
【0083】
LES220は、次に、所在地、セルID、モード、帯域、またはRFプロトコルに基づいて、LDPデバイス110に指令することができる。ネットワーク・ベース位置検出プロセスの間,LESは、LDPに、不連続送信をディスエーブルするまたは送信電力を増大してデバイスの位置検出精度および効率を高めることを促進するように命令することができる。これは、特に、アップリンク到達時間差(U−TDOA)位置検出アルゴリズムを採用するシステムには有益である。LESに分かっているレベルおよび時刻にデバイスの送信電力を設定することができると、電力または電力−到達時間差位置検出アルゴリズムに基づく位置検出システムも便益が得られる。
【0084】
セルラ・システムのシグナリング、音声、および/またはデータ暗号化は、本願には無関係である。何故なら、そのデータはWLSへのデータ経路において配信し使用することができるからである。
【0085】
公開米国特許出願第US20050206566A1号は、現在では2006年4月4日に発行された米国特許第7,023,383号となっている、"Multiple Pass Location Processor"(多重パス位置検出プロセッサ)と題する、2004年8月11日に出願された米国特許出願第10/915,786号の継続出願である。米国特許出願第10/915,786号は、現在では2005年3月29日に発行された米国特許第6,873,290B2号となっている、"Multiple Pass Location Processor"(多重パス位置検出プロセッサ)と題する、2003年4月15日に出願された米国特許出願第10/414,982号の継続出願である。米国特許出願第10/414,982号は、現在では2003年8月5日に発行された米国特許第6,603,428B2号となっている、"Multiple Pass Location Processor"(多重パス位置検出プロセッサ)と題する、2002年3月25日に出願された米国特許出願第10/106,081号の継続出願である。米国特許出願第10/106,081号は、現在では2003年5月13日に発行された米国特許第6,563,460B2号となっている、"Collision Recovery in a Wireless Location System"(ワイヤレス位置検出システムにおける衝突回復)と題する、2001年12月5日に出願された米国特許出願第10/005,068号の継続出願である。米国特許出願第10/005,068号は、現在では2002年6月4日に発行された米国特許第6,400,320B1号となっている、"Antenna Selection Method for a Wireless Location System"(ワイヤレス位置検出システムにおけるアンテナ選択方法)と題する、2000年8月24日に出願された米国特許出願第09/648,404号の分割出願である。米国特許出願第09/648,404号は、現在では2001年2月6日に発行された米国特許第6,184,829B1号となっている、"Calibration for Wireless Location System"(ワイヤレス位置検出システム用較正)と題する、1999年1月8日に出願された米国特許出願第09/227,764号の継続出願である。係属中の米国特許出願第US20050206566A1号は、「移動体情報」フィールドがANSI/ETSI合同規格J−STD−036に含まれることになった経緯についての論述を含む。例えば、以下の論述が設けられている。
「勿論、セル/セクタ密度自体が、第1パスのサービス品質パラメータにおいて要求される精度を達成するのに十分であれば、システムはその値を戻すことができる。セルおよびセクタによって得られた位置推定の精度が十分高くない場合、WLSシステムは、セルおよびセクタを、電気通信事業者のネットワークが供給する、または移動局が供給するタイミング情報(CDMAシステムにおけるIS−54、IS−136およびGSMまたはPN−オフセットのようなTDMSシステムにおける往復遅延、タイミングの進み)、あるいは電気通信事業者のネットワークが供給する、または移動局が供給する電力測定値と組み合わせて、第1組のサービス品質パラメータを超える第1所在地推定値を発生することができる。
いずれの技術を用いても、最初のパスの位置検出方法が第1および第2組のサービス品質パラメータを超えた場合、2回目のパスを取り止めて、位置検出受信資源を保存することができる。2回目のパスを取り止める場合、要求元の用途は、事前取り決め、または第1パス応答におけるフラグまたはインディケータによって第2応答が配信されないことの通知にしたがって、最初のパスの応答のみを受信するか、あるいは第2および第1パスの応答双方を受信することができる。
本発明の更に別の態様は、多重経路位置検出処理を3つの部分、(1)多重経路処理の選択、(2)多重経路処理の実行、および(3)識別に分割する観念を含むこともできる。

[...]

尚、最初に2000年8月に出版されたJ−STD−036は、無線電気通信事業者と、緊急通話(9−1−1)応答の各地公共安全提供業者との間の1つの共通インターフェースを確立すると思われる合同ANSI/ETSI規格である。本発明の譲受人であるTruePosion社は、この規格に貢献したが、電気通信事業者と位置検出ネットワーク特定エレメントとの間のインターフェースに集中した。したがって、今後、多数の情報エレメントが有用である場合には、これらが位置検出システムに提供されることになろう。これらのパラメータは、無線ネットワーク機器および無線デバイスから受信した送信双方からの無線キャリアによって生成する”MobileInformation”フィールドに含めることができる。トラフィック・チャネル・システムが時機を得て位置推定を行わないことが明らかになった場合、2001年2月6日付米国特許第6,184,829号B1に開示されているように、多重経路位置検出方法を実施した。MobileInformationが供給するパラメータ、および多重経路位置検出手法の使用によって、ネットワークベース・システムは、サービス品質を様々に変えて提供し、緊急時およびその他のサービスに対して位置推定の生成においてシステムの効率および信頼性を高めることが可能となる。本発明は、ハンドセットに基づく解決手段にも採用できるという利点がある。」
【0086】
既知のU−TDOAの解決策(solution)は、制御プレーン・アーキテクチャに基づいており、ANSI/3GPP位置検出サービス規格に沿った移動体ネットワーク・インフラストラクチャの広範な修正が必要になる可能性がある。対照的に、ユーザ・プレーン・アーキテクチャでは、位置検出サーバは、ワイヤレス運営業者の無線ネットワーク(図5参照)が搬送するデータまたはIP(インターネット・プロトコル)チャネル300を通じて、移動体デバイスと直接通信することができ、つまり中核即ち無線ネットワークには修正が必要でない。LDPのユーザ・プレーンおよび制御プレーンの実現例双方は、ネットワーク・ベースU−TDOA受信機を展開する同じワイヤレス無線ネットワーク上で共存することができる。ネットワーク・ベース受信機が展開されず、制御プレーンが実装されない場合であっても、LDPおよびLDPOサーバがユーザ・プレーン技法を用いてセルIDおよびECID位置検出能力を拡張し(develop)伝達(deliver)できることには変わりがない。同じタスキングおよびチューニング情報は、U−TDOA位置検出システムが制御プレーンおよびユーザ・プレーン・アーキテクチャ双方において信号収集および所在地推定を実行するために必要となる。制御プレーンU−TDOAシステムについて定められる情報の一例が、J−STD−036が定めるMobileInformationフィールドに納められる。現在定められているのと全く同じ情報がMobileInformationフィールドに納められている場合、データ・チャネルを通じてLES220に送ることができる。
【0087】
したがって、ここに記載するシステムの一態様は、LDPデバイスの位置をどのように検出するかWLSに指令するためにそれを用いることができるということである。位置を計算する前にWLSがワイヤレス通信ネットワークから情報を受信する制御プレーン手法とは異なり、ユーザ・プレーン手法では、LDPデバイスは、データ・チャネルを通じて、所在地計算を実行するのに十分な情報をLESに提供する。LESに提供される情報は、所在地計算を容易にするために用いられる。また、この情報は、タスキング、例えば、担当セル、近隣セル、周波数、およびホッピング・パターン情報に基づいてWLSにタスクを割り当てるために用いることもできる。以前の制御プレーン手法では、この情報はネットワークからE5、LbまたはIupcインターフェース(例えば)を通じて入手したのであり、データ・チャネルを通じて移動体から入手したのではない。
【0088】
図6は、潜在的なユーザ・プレーン情報フィールドの例を示す。これらのいずれでもワイヤレス位置検出システムにタスクを割り当てるために潜在的に有用であり得るのであり、したがってこれらは、データ・チャネルを通じてLES220にワイヤレス・デバイスによって伝達される情報に含めることができる。尚、これらのパラメータの一部は、特定のU−TDOA受信機(担当セル、近隣セル)を選択するために用いられ、別のパラメータは受信機を同調させる(実際の無線周波数、フレーム、タイムスロット、ホップ・パターン、変調方式)ために用いられることを注記しておく。その他のパラメータは、制御シグナリングおよび誤り符号化(暗号鍵、誤り符号化および訂正)を引き出すのに十分な信号を復調するために用いられる。これらの一部は、既存のネットワーク測定報告、NMR、移動体補助ハンドオフ(MAHO)メッセージの中に存在する。その他は、移動体受信機には分かっており、LDPデバイスの中にプログラミング可能である。更に、U−TDOAからフォールバックする(fallback)ことを可能にする第4の種類のパラメータがある。これらは、セル/セクタID(CGI)、タイミング進みがあるセル/セクタID(CGI+TA)、およびNMRにおいて供給される近隣の信号強度測定値に基づいた到達電力差およびタイミング進みがあるセル/セクタIDである。フォールバックの用意をすることの他に、これらのパラメータはU−TDOA解決策の健全性チェックを行うことができる。これらのパラメータは、U−TDOAアルゴリズムにおいてTDOA/FDOA検索空間に制約を設けるために用いることもできる。パラメータのリストは、以下を含む。
【表1】

【0089】
図7および図8は、LES220を位置検出サービスクライアント(LCS)として展開した、GERAN/UTRANネットワーク基準(network reference)のアーキテクチャ例を示す。加えて、図7は、GSM LDPデバイス110AおよびUMTS LDPデバイス110Bも示す。図7は、LES220が位置検出サービスクライアント(LCS)として展開されており、LES220がGMLC98と相互作用すること、およびGGSN46へのTCP/IP接続部1776を通じてLDP110Aおよび110Bに通信することの双方を可能にするアーキテクチャ例を示す。図8は、LES220がLCSとして展開されており、LES220がTCP/IP接続部1234を通じてGMLC98およびユーザ・プレーンA−GPSサーバ666双方と相互作用することを可能にするアーキテクチャ例を示す。その他のエレメントについては、以下で概要を述べる。本システムは、米国特許第6,782,264号(Anderson)に記載されているシステムの実質的な拡張と見なすことができる。
【0090】
尚、ここで用いる頭字語や略語の多くは、Technical Report GSM01.04 V8.0.0 (2000-05), Digital cellular telecommunications system (Phase 2+); version 8.0.0 (Release 1999); Abbreviaitons and acronymsから採用したことを注記しておく。本発明を記載するために用いる用語や命名法は、非限定的であることを意図し、GSM Associationが"Terms & Acronyms"(用語および頭字語)において発表したGSM定義に基づいている。この刊行物は、http://www.gsmworld.com/technology/glossary.shtmlにおいて入手可能である。しかしながら、GSMを中心とした用語を用いるが、ここに記載する手段に具体化する概念は、他のワイヤレス無線通信ネットワークにも該当する。GSMの後継となるように計画したUniversal Mobile Telecommunications System(UMTS)では、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)無線インターフェースは、受動無線監視のために広帯域無線ネットワーク・モニタ(RNM)受信機を使用することにより便益を得ている。広帯域位置測定ユニット(LMU)は、高精度U−TDOAおよびAoA位置検出のために用いることができる。第三世代パートナーシップ・プログラム(3GPP)によるインターフェースおよび相互動作性標準に対する変更は、頭字語および命名の慣例の一部が変化したが、無線制御ネットワークおよびインテリジェント・サービス・ネットワークにおいて行われる動作は実質的に同じままであることを意味する。したがって、本明細書では、これらの用語を同等と見なすことができる。
【表2】

【0091】
図7は、無線ネットワーク・モニタ(RNM)82およびリンク監視システム(LMS)11を有する、例示のGERAN/UTRANネットワーク基準モデル10のアーキテクチャを示す。RNM82は、事実上、周波数帯域におけるどこでもアップリンクおよびダウンリンク・チャネル双方に同調可能な狭帯域受信機の一群である。LMSは、AbisおよびAインターフェースだけでなく、GSM−MAP、Iub、Iu−PS、およびIu−CSインターフェースも監視することができる。LMSは、修正を行って、Abisモニタと同じハードウェア/ソフトウェア・シャーシ上に実装することができる(Intel社のTSEMT2またはTSRLT2 UNIXサーバのクラスタ上で走る未修正Agilent Access7ソフトウェア・アプリケーションを有するカスタム・アプリケーションの集合)。
【0092】
ネットワーク10は、更に、担当移動体位置検出センタ(SMLC)12も含む。RNM82は、通信業者のセル・サイトに展開することができる主要な構成機器である。好ましくは、RNM82は、位置検出サービスの自律的発生のためにRACHおよびSDCCHメッセージを受信可能な無線受信機の分散ネットワークとして実施する。RNM82は、指令された周波数に同調して、システムのためにデータを収集する。次いで、RNM82は、収集したデータをSMLC12に転送することができる。ネットワーク内にある全てのRNM82は、汎地球測地衛星(GPS)コンステレーション(図示せず)の使用によって、時間および周波数の同期が取れていることが好ましい。
【0093】
SMLC12は、高容積の位置検出処理プラットフォームであることが好ましい。SMLC12は、および現在地、信頼間隔(confidence interval)、速度、および伝搬方向を計算するマルチパス緩和アルゴリズムを内蔵している。また、SMLC12は、リンク監視システム(LMS)11からのトリガリング(triggering)に基づいて、位置を検出すべきワイヤレス・フォンを判定することができ、あるいはLbインターフェース54からインフラストラクチャ販売業者の基地局制御装置(BSC)96(または場合によってはMSC50)に要請する。SMLC12は、通例、運営者のBSC96と同じ場所に設置されるが、遠方に分散することもできる。SMLC12の主要な機能は、RNM82からの信号検出に関する報告を受信し、位置検出処理、および信号毎の現在地推定値の計算を行うことである。SMLC12は、ネットワークを管理し、位置検出レコードへのアクセスを通信業者に与える。SMLC12は、位置検出レコードの収集および配布を責務とする。また、SMLC12は、コンフィギュレーション情報を維持し、ネットワーク管理をサポートする。
【0094】
LMS11は、LMS11が接続されているネットワーク10における全てのAbisシグナリング・リンク76(そして場合によってはA−インターフェース・リンク52およびGSM移動体アプリケーション・プロトコル(GSM−MAP)48インターフェース)を継続的に監視する。LMS11の機能は、呼およびSMS設定手順、におけるメッセージ(例えば、GSM音声会話またはGPRSデータ・セッション)、呼中(mid-call)制御メッセージ、およびMS80に対する呼終了および解除メッセージを取り込むことである。次いで、LMS11は、これらのメッセージに収容されているデータを、その後の位置検出処理のために、SMLC12に転送する。
【0095】
GSMサービス制御機能(gsmSCF)20は、サービス制御点(SCP)とも呼ばれ、非呼指向サービスを加入者に提供するためのデータベースおよび論理規則を収容する。GSM移動体アプリケーション・プロトコル(GSM−MAP)48は、ワイヤレス・ネットワークの有線区間における呼関連制御サービスのための通信媒体である。GSM−MAP48は、自動ローミング、認証、位置検出サービスシステム間ハンドオフ、およびGSMまたはUMTSネットワーク上におけるショート・メッセージ・サービスのルーティングのようなサービスを提供するために存在する。MSC50、HLR34、VLR(MSC50における)、GMSC44、EIR32、GMLC98、およびgsmSCF20のような全てのワイヤレス・ネットワーク・エレメントは、このメッセージング・プロトコルを用いて、互いの間で通信を行う。GSM−MAP48は、国際シグナリング・システム7ネットワーク(SS7)上に常駐する。
【0096】
ゲートウェイ移動体位置検出サービス(GMLC)98は、3GPP規格によって、GSM/GPRS/UMTSネットワークにおける位置検出レコードのためのクリアリングハウスと定められている。GMLC98は、厳しく制御されるSS7ネットワーク(GSM−MAPネットワーク)48と公衆インターネットとの間におけるバッファとして機能する。位置検出に基づくサービスのための認証、アクセス制御、課金(accounting)、および許可機能は、GMLC98上に常駐しこれによって制御されるのが慣例である。
【0097】
Leインターフェース24は、IPに基づくXMLインターフェースであり、元来Location Interoperability Forum(LIF)において開発され、後にGSM(GERAN)およびUMTS(UTRAN)の第三世代パートナーシップ・プログラム(3GPP)によって標準化された。位置検出ベース・サービス(LBS)クライアント22は、LCS(位置検出サービス)としても知られている。LBSおよびLCS22は、ソフトウェア・アプリケーションであり、移動体デバイスの位置検出を用いるために一意にイネーブルされるサービスである。
【0098】
E5+インターフェース18は、北アメリカのE9-1-1のJoint ANSI/ETSI Standard 036において定められているE5インターフェースの修正版である。E5+インターフェース18は、SMLC12およびGMLC98のノードを直接接続し、LMS11またはRNM82のトリガがワイヤレス位置検出システムによって用いられるときに、ネットワーク獲得情報(セル−ID、NMR、TA等)を用いて、あるいは特殊化した受信機が実行するTDOAおよび/またはAoA(到達角度)によってプッシュ動作を可能にする。
【0099】
ユーザ機器(UE)88は、UMTS移動体デバイスのような機器として定めることができる。ノードB86は、UMTS無線インターフェースに対するUniversal Mobile Telephony System Radio Access Network(UTRAN:共通移動体電話システム無線アクセス・ネットワーク)のネットワーク・インターフェースである。無線ネットワーク・コントローラ(RNC)70は、UTRANによる自発的無線資源管理(RRM)を可能にする。RNC70は、GSM BSCと同じ機能を実行し、RNSエレメント(RNCおよびノードB)の集中制御を行う。RNC70は、Iu、Iur、およびIubインターフェース間においてプロトコル交換を処理し、無線ネットワーク・システム全体の集中動作および保守を責務とする。
【0100】
担当GPRSサポート・ノード(SGSN)68は、個々のGPRS対応 (capable)移動局80の現在地を監視し、基本的なセキュリティ機能およびアクセス制御機能を実行する。SGSN68は、Global System for Mobility(GSM:移動用汎地球システム)の無線アクセス・ネットワーク(GERAN)およびUMTS無線ネットワーク双方に応対することができる。
【0101】
ゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)46は、GPRSネットワークに対してシステム・ルーティング・ゲートウェイとして作用する。GGSN46は、外部パケット・データ・ネットワーク(例えば、公衆ネットワーク)への接続部であり、課金、ルーティング、セキュリティ・ファイアウオール構築(firewalling)、およびアクセス・フィルタリングのタスクを実行する。ゲートウェイMSC(GMSC)44は、ローミングする加入者を、別の運営業者のネットワークにおける訪問先MSCに導くブリッジとして作用する。制御シグナリングおよびトラフィック・トランク双方は、GMSC44を通じて設定する。
【0102】
Um15は、GSM無線インターフェースである。Uu17は、UMTS無線インターフェースである。Iubインターフェース90は、UMTSネットワーク上に配置され、RNC(無線ネットワーク・コントローラ)70とノードB86との間にある。Iupc72は、位置推定を行うために、UMTSネットワーク内においてUMTS RNC70をSMLC(SASとも呼ぶ)と相互接続する。Iu−CS(回線交換)インターフェース62は、UMTS RNC70を回線交換通信指向ネットワーク(MSC)50と接続する。Iu−PS(パケット交換)インターフェース74は、UMTS RNC70をパケット交換通信指向ネットワーク(SGSN)68と接続する。Gbインターフェース66は、BSC96をSGSN68と相互接続し、GPRS通信のルーティングを可能にする。
【0103】
Gnインターフェース60は、GPRSパケット・インターフェースであり、SGSN68とGGSN46との間に配置されている。Gsインターフェース64は、GPRSシステム・インターフェースであり、SGSN68とMSC50との間に配置されている。Grインターフェースは、GSM−MAPインターフェースであり、SGSN68とホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)34との間に配置されている。
【0104】
米国特許第6,782,264号に記載されているように、基地局コントローラ(BSC)リンク(例えば、Abisリンク)への基地送受信局(BTS)を監視して、誘起メッセージおよび情報フィールドを検出することが可能である。’264特許においてAMS(Abis監視システム)と呼ばれ、GSMAbisインターフェースを監視することを一例とする受動ネットワーク・モニタが、本発明にしたがって拡張され、ここではリンク監視システムまたはLMSと呼ぶことにする。リンク監視システム(LMS)は、多数のセルラ・ネットワーク・データ・リンクを同時に監視し、対象のデータを走査し、メッセージ内部にある特定のメッセージまたはデータ・フィールドを検出することができる。対象のメッセージまたはデータ・フィールドの設定または作業(tasking)は、いずれの時点でも行うことができる。一致が生じた場合、LMSを更に誘起して、記憶メモリへの書き込み、または誘起メッセージおよび(または)データ・フィールドの別のシステム・ノードへの転送というような、予め設定してある行動(action)を実行することができる。
【0105】
無線ネットワーク・モニタは、位置検出誘起情報およびメセージングの受動的監視を、無線エア・インターフェースに拡張する。RNMは、アップリンク(移動体デバイスからBTSまたはノードB)およびダウンリンク無線通信双方を検出し監視することができる。
【0106】
図示のシステムは、ワイヤレス・ネットワークおよび有線(または陸線)ネットワーク双方からの情報を採用する。3GPP、ETSIおよびANSIのような組織における位置検出に基づくサービスに対する国内および国際規格化作業の進展により、位置検出に基づくサービスを即座に展開するために、ある種の無線、呼、および発呼者情報を獲得するのを補助するために、LMSが開発された。LMSの属性および能力は全て、ワイヤレスおよび有線通信ネットワークの他のノードにも組み込むことができる。この手法は、全てのディジタル・セルラに適用可能であり、ワイヤレス・ネットワークと同様、TDMA、CDMA、およびOFDMベース・ワイヤレス・ネットワークを含むがこれらに限定されるのではない。(OFDMは直交周波数分割変調を意味し、これはディジタル送信におけるキャリア変調に用いられるスペクトル拡散方法である。)GSMシステムは、本発明の基礎となる発明概念を記述するために用いられるが、異なる命名方式や頭字語規則を用いても、本発明のGPRSおよびUMTSシステムへの適用を除外する訳ではない。
【0107】
リンク監視システムは、例えば、GSM、GSM−R、GPRS、およびUTMSシステムの受動的、非侵襲的監視を可能にする。GSMシステムの場合の一例では、LMSはAbis(BTS−BSC)インターフェース、A(BSC−MSC)インターフェース、およびGSM MAPインターフェース(MSC−HLR、MSC−GMLC、MSC−GMSC、およびMSC−gsmSCF)から受動的にデータ・ストリームを受信することができる。GSM MAPという用語(MAPは、移動体適用部分(Mobile Application Part)を意味する)は、汎地球SS7ネットワークを示すために用いられ、C,D,E,F,H,Gc,Gf,Gr,Lh,およびLgインターフェースを含む。
【0108】
GPRSシステムの場合の一例では、LMSはAbis(BTS−BSCまたはBTS−PCU)インターフェース、Gb(PCU−SGSN)インターフェース、およびGSM MAPインターフェース(SGSN−HLR、SGSN−GMLCおよびSGSN−gsmSCF)からデータ・ストリームを受動的に受信することができる。UMTSシステムの場合の一例では、LMSは、Iub(ノードB線RNC)インターフェース、Iu−CS(RNC−MSC)インターフェース、Iu線PS(RNC−SGSN)インターフェース、およびGSM MAPインターフェース(MSC−HLR、MSC−GMLCおよびMSC−gsmSCF、SGSN−HLR、SGSN−GMLCおよびSGSN−gsmSCF)からデータ・ストリームを受動的に受信することができる。
【0109】
LMSは、メッセージ内において、受信データを探索して、特定のメッセージまたはデータ・フィールドを検出することができる。対象のメッセージまたはデータ・フィールドの設定または作業は、いずれの時点でも行うことができる。一致が生じた場合、LMSを更に誘起して、予め設定してある行動、即ち、記憶メモリへの書き込み、あるいは誘起メッセージおよび(または)データ・フィールドの別のシステム・ノードへの転送を実行する。
【0110】
一旦LMSを誘起したなら、種々の情報を誘起メッセージまたは後続のデータ・メッセージングから得ることができる。この方法からこつこつと集められる情報は、イベント関連情報、移動体または加入者アカウント情報、会話関連情報、担当セル情報、および無線環境情報を含むことができる。
【0111】
イベント関連情報は、誘起イベント、蓄積無線インターフェースおよびセルラ・システム・データ、加入者データ、誘起データを受信した監視対象データ・リンク、ならびに内部で発生したLMSタイム・スタンプおよびインデックス作成情報を含むことができる。移動体または加入者アカウント情報は、無線インターフェースを通じてハンドセットから、そして通信業者のHLRから入手可能な情報を含むことができる。ハンドセットからのIMEIおよびSIMからのIMSI双方、ならびに発呼側および被呼側MS−ISDNを、監視するリンクおよび走査するメッセージに応じて、取り込むことができる。会話関連情報は、発呼側番号および被呼側番号を、移動体発信および移動体着信双方の場合について含むことができる。これらの番号は、SMS PINSと呼ばれることもあるが、会話関連情報に含まれることに変わりはない。
【0112】
担当セル情報は、セルID(GERANネットワークではCGI、あるいはUMTSネットワークではCI)、タイミング進み(GSM/GPRSにおけるTA)または往復時間(UMTSにおけるRTT)、無線周波数(絶対無線周波数チャネル番号(ARFCN))、基地局個別情報符号(BSIC)、端末終点識別子(TEI)、ならびに位置検出区域符号(LAC)を含むことができる。以前のセル情報は、ハンドオーバー・イベント中に入手可能であり、現行の担当セルと同じデータ集合を含む。
【0113】
システムが収集する無線関連情報は、アップリンク(MSからBTS、UEからノード−B)、およびダウンリンク(BTSからMS、ノード−BからUE)の電力および品質レベル、ならびにビーコンまたはブロードキャスト制御チャネル(BCCH)ARFCN、電力、および品質を含むことができる。先にリストに纏めた関連無線パラメータも用いることができる。(例えば、これらには、担当セル−CGI、担当セル−ARFrfRFCN、担当セル−BSIC、以前のセル−CGIおよびTA(ハンドオーバー・イベント用)、アップリンク受信・レベルおよび品質、ダウンリンク受信レベルおよび品質、タイミング進み(TA)、ネットワーク測定報告、ARFCN、タイムスロット、チャネル・タイプ、サブチャネル番号、周波数リスト、MAIO、HSN、フレーム番号、暗号鍵、暗号アルゴリズム、誤り訂正符号化方法およびレベル、割り当てフレーム、変調方式(GMSK、8PSK、QPSK、QAM、...)、CDMA拡散符号、パイロットPNオフセット、逆パイロット・チャネル・フォーマット、ベータ・パラメータ(UMTSにおける電力比率パイロット・チャネル対データ・チャネル)、長符号マスク、拡散係数を含むことができる。)また、潜在的なハンドオフ候補セクタまたはセルに対するチャネルおよび電力レベルを含むネットワーク測定報告(NMR)も、入手可能なときに収集することができる。
ネットワークベース・ワイヤレス位置検出システムのみによるLDP位置検出
【0114】
LDPデバイス110にデバイス・ベース所在地判定エンジンが装備されていない場合、非ネットワーク・ベースWLS環境におけるその位置を、SMSCを装備したLES220に報告することができる。最上位では、LPDデバイス110は、システムID(SIDまたはPLMN)番号または秘密システムID(PSID)を報告することができるので、WLSは、LPDがWLS装備システムの内部(または外部)にあるという判断を下すことができる。一連のSMSメッセージとして制御チャネル上で送信される近隣(MAHO)リストは、未だWLSが装備されていない友好的な通信業者のネットワークにおける大まかな所在地を与えることができる。予約SMSは、WLSがLDPのいずれの側面をもプログラムし直せることを考慮する。LDPデバイス110がネットワーク・ベースWLSを装備したエリア内にある場合、LDPデバイス110は、ネットワーク・ベースWLSを用いて更に高いレベルの精度を提供することができる。
ネットワーク・データベースを用いたLDPによる自動送信機位置検出
【0115】
LDPデバイス110の無線通信サブシステムが多重周波数、多重モード動作に合わせて設計されている場合、またはLDPデバイス110に外部受信機またはセンサへの接続が設けられている場合、LDPデバイス110は位置検出対応テレメトリ・デバイス(telemetry device)となる。特定の用途では、LDPデバイス110は、無線通信サブシステムまたは外部受信機を用いて、無線ブロードキャストを突き止める。このようなブロードキャストの受信は、送信帯域またはブロードキャストから入手可能な情報によって特定され、LDPデバイス110に、LES220へのデータ接続を確立させ、デバイス・ベース位置検出を実行させ、またはLES220またはその他のネットワークベース・サーバが用いるための位置検出強化送信(location-enhanced transmission)を開始させる。
【0116】
このLDPデバイス110の異体の使用例は、自動車用ネットワーク状レーダ検出器(networked radar detector)として、またはWiFiホットスポット・ロケータ(hotspot locator)としてである。いずれの場合でも、LES220は、ネットワーク情報および所在地を記録し、外部の位置検出対応アプリーションに配信する。
通信のスケジューリングのための外部派生精密タイミングの使用
【0117】
バッテリの寿命は、自律的所在地特定デバイスの少なくとも一部の用途にとっては、重要なイネーブラ(enabler)となり得る。加えて、所在地特定デバイスにおいて周期的にバッテリを充電するまたは交換することに伴う手間は、大きなコスト押し上げ役となることが予期される。デバイスは、3つの状態、アクティブ、アイドル、スリープを有すると考えられる。
アクティブ=ネットワークと通信中
アイドル=アクティブ状態に入ることができる状態
スリープ=低電力状態
【0118】
アクティブ状態における電力消費は、ディジタルおよびRF電子回路の効率によって左右される。これらの技術は、双方共、円熟していると考えられ、これらの電力消費は既に最適化されていると考えられる。スリープ・モードにおける電力消費は、スリープ状態の間アクティブになっている回路量に左右される。回路が少ない程、電力消費が少ないことを意味する。電力消費を最少に抑える1つの方法は、アイドル状態において費やされる時間量を最短に抑えることである。アイドル状態の間、デバイスは周期的にネットワークを聴取してコマンド(ページング)を調べ、受信した場合、アクティブ状態に入らなければならない。標準的な移動局(MS)では、アイドル状態において費やされる時間量を最少に抑えるには、いずれの特定の移動局に対してもページング・コマンドを発生できる時間を制限する。
【0119】
本発明のこの態様では、絶対外部時間基準(GPS、A−GPS、またはセルラ・ネットワーク上でブロードキャストされる情報)を利用して、所在地特定デバイスの内部時間基準を正確に較正する。内部温度検知デバイスがあれば、デバイスはそれ自体の基準を温度保証することが可能になる。GPSまたはA−GPS受信機は、デバイス・ベース所在地推定に用いられるLDPデバイス110の所在地判定エンジンの一部とすることができる。
【0120】
所在地特定デバイスが正確な時間基準を有するとすると、ネットワークは、正確な時刻にデバイスがアイドル・モードに入るようにスケジューリングすることができ、これによって最低電力状態において費やされる時間量を最大に延ばすことができる。また、この方法は、スリープ・モードにあるデバイスとの通信試行の失敗を最少に抑えることによって、通信ネットワーク上の負荷を最小限にする。
速度、時間、高度、エリア・サービス
【0121】
LDPデバイスの機能性は、他の電子デバイスに組み込むこともできる。したがって、LDP、即ち、用いられるサービス・パラメータおよび規則のデータベースを有する外部サーバに無線通信する場所認識デバイスを用いると、サービス・エリア内部における所在地だけでなく、セル・フォン、PDA、レーダ検出器、またはその他のインタラクティブ・システムのような種々の電子デバイスについての時間、速度、高度にも基づいて、サービスを付与、制限、または拒否することができる。時間は、1日の時間および時間期間の双方を含むので、サービスの継続期間(duration)を制限することができる。
インテリジェント移動体近接
【0122】
LDPデバイス110を他のLDPデバイスと対にすると、インテリジェント近接サービス(intelligent proximity service)を提供することができ、サービスの付与、制限、または拒否は、LDP対の近接度に基づくことができる。例えば、盗難防止用途では、LDPデバイス110を自動車に組み込むことができ、一方別のLDPをカー・ラジオ、ナビゲーション・システム等に組み込む。対になっている1組のLDPデバイスをLES220に登録し、活性化または除去に基づいて所在地判定に対する誘起条件を設定することによって、盗難防止システムを作成する。許可なく除去された場合、除去されたデバイスの中にあるLDPデバイス110が、サービスを拒否するか、またはサービスを許可しつつ、LPDクライアントが入ったまま盗まれたデバイスの所在地を教える。
F.位置検出技法:ネットワーク・ベース、デバイス・ベース、および混成
【0123】
各ワイヤレス(無線)位置検出システムは、送信機および受信機を備えている。送信機は、対象信号[s(t)を作成し、これを受信機が収集し測定する。対象信号の測定は、ワイヤレス・デバイスまたはネットワーク局のいずれかにおいて行えばよい。送信機または受信機は、信号測定間隔中、動作状態に留まることができる。いずれか(または双方)の移動が先験的に正確に定めることができる場合、双方が動作状態に留まることができる。
ネットワーク・ベース位置検出技法
【0124】
ネットワーク(地理的に分散した1つ以上の受信機または送受信機の集合)において測定が行われる場合、位置検出システムはネットワーク・ベースと言って区別する。ネットワークベース・ワイヤレス位置検出システムは、TOA、TDOA、AOA、POA、およびPDOA測定を用いることができ、多くの場合、最終的な位置検出計算には2つ以上の独立した測定値が含まれて混成となる。ネットワークに接続されている受信機または送受信機は、基地局(セルラ)、アクセス・ポイント(ワイヤレス・ローカル・アクセス・ネットワーク)、リーダ(RFID)、マスタ(Bluetooth)またはセンサ(UWB)を含む、異なる名称で区別される。
【0125】
ネットワークベース・システムでは、測定しようとする信号は移動体デバイスから発信するので、ネットワークベース・システムは、信号の到達時間、到達角度、または信号強度を受信して測定する。ネットワーク・ベース位置検出システムの位置検出誤差の発生源は、ネットワーク局のトポロジ、信号経路損失、信号のマルチパス、共通チャネル信号干渉、土地の地形を含む。
【0126】
ネットワーク局のトポロジは、サイトが一列に(道路に沿って)並んでいたり、またはサイトに近隣が殆どないため、ネットワーク・ベース位置検出技法には適さない可能性がある。
【0127】
信号経路損失は、サンプリング期間を長くすることによって、または用いる送信電力を強めることによって、補うことができる。一部の無線環境(IS−95CDMAおよび3GPP UMTSのようなワイド・エリア、多元接続スペクトル拡散システム)では、許可される送信電力が低いために、聞き取り(hear)能力の問題がある。
【0128】
マルチパス信号は、反射、非見通し線信号経路の加算および減算干渉によって生じ、位置検出精度およびネットワークベース・システムの歩留まりにも影響を及ぼし、密度の高い都市環境が特に問題となる。マルチパスは、信号収集および多数の受信信号の収集後処理に多数の分離した受信アンテナを用いて、所在地の計算の前に、収集信号から時間および周波数誤差を除去することによって、補償することができる。
【0129】
多元接続無線環境における共通チャネル信号干渉は、デバイス特定の特徴(例えば、カラー・コード)の監視によって、またはスプリアス信号成分を除去するための収集した信号対間におけるディジタル共通モード・フィルタリングおよび相関付けによって最少に抑えることができる。
ネットワーク・ベース−TOA
【0130】
ネットワーク・ベース到達時間システムは、デバイスからブロードキャストされネットワーク局によって受信される対象信号を拠り所とする。ネットワーク・ベースTOAの異形には、以下に概要を述べるものが含まれる。
単一局TOA
【0131】
距離(range)測定は、送受信機の間を受け渡され次いで戻されるポーリング信号の往復時間から推定することができる。実際、この距離測定は、戻り信号のTOAに基づいている。距離推定値を、ネットワーク・ノードの分かっている所在地と組み合わせることによって、所在地の推定値および誤差の推定値が得られる。信号局TOAは、到達角度または到達電力のような追加の所在地情報が入手可能な、混成システムにおいて有用である。
【0132】
信号局TOA技法の商用としての応用例が、ETSI Technical Standards for GSM:03.71(GSM:03.71用ETSI技術規格)に記載されているCGI+TA位置検出方法、および第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)によるLocation Services (LCS); Functional description; Stage 2_23.171(位置検出サービス(LCS);機能の説明;段階2_23.171)にある。
同期ネットワークTOA
【0133】
同期ネットワークにおけるネットワーク・ベースTOA位置検出は、多数の受信機サイトにおける無線ブロードキャストの絶対到達時間を用いる。信号は既知の速度で進行するので、受信機における到達時間から距離を計算することができる。2箇所の受信機において収集した到達時間データは、位置を2点に狭め、正確な位置を解明するためには受信機からのTOAデータが必要となる。ネットワーク基地局の同期は重要である。タイミング同期における低精度は、直接所在地推定誤差に横滑りする。較正でなくすことができる他の静的誤差源には、ネットワーク受信機におけるアンテナおよび配線レイテンシが含まれる。
【0134】
超高精度(原子)クロックまたはGPS型無線時間基準(radio time reference)が手頃な価格となり移植が可能(portability)となったときに、将来の同期ネットワークTOAに可能な実現例では、送信機および受信機を共通の時間標準に固定することができるようになる。送信機および受信機双方が共通にタイミングを有すると、飛行時間(time-of-flight)を直接計算することができ、距離を飛行時間および光速から判定することができる。
非同期ネットワークTOA
【0135】
非同期ネットワークにおけるネットワーク・ベースTOA位置検出は、ネットワーク・ベース受信機における無線ブロードキャストの相対的到達時間を用いる。この技法では、個々の受信機サイト間の距離、および個々の受信機のタイミングにおけるあらゆる差が分かってなければならない。次いで、受信機サイトに対して、信号到達時間を正規化し、デバイスと各受信機との間の飛行時間のみを残す。無線信号は既知の速度で進行するので、受信機において得られた正規化到達時間から距離を計算することができる。更に多くの受信機の内3箇所から収集した到達時間データを用いて、正確な位置を解明する。
ネットワーク・ベースTDOA
【0136】
ネットワーク・ベース(アップリンク)到達時間差ワイヤレス位置検出システムでは、多数のネットワーク受信局/送受信局において、対象の送信信号を収集し、処理し、高い精度のタイム・スタンプを付ける。各ネットワーク局の所在地、つまり局間の距離は正確に分かる。ネットワーク受信局においてタイム・スタンプを付けるには、非常に安定したクロックと高度に同期させるか、または受信局間におけるタイミングの差が分かっている必要がある。
【0137】
受信局のいずれの対からの収集信号間の測定時間差も、位置の双曲線によって表すことができる。受信機の位置は、受信信号間の時間差が一定となる双曲線上のどこかとして決定することができる。各受信機対間における位置の双曲線判定を繰り返し、双曲線間の交点を計算することにより、所在地推定を決定することができる。
ネットワーク・ベースAoA
【0138】
AOA方法は、2箇所以上の受信機サイトにおいて多数のアンテナまたはマルチ・エレメント・アンテナを用い、各受信機サイトにおける到達無線信号の入射角を判定することによって、送信機の所在地を判定する。米国特許第4,728,959号、"Direction Finding Localization"(方向発見位置特定)を参照すると、戸外セルラ環境における位置検出の提供として本来記載されているように、AoA技法は、超広帯域(UWB)またはWiFi(IEEE802.11)無線技術を用いると戸内でも用いることができる。
ネットワーク・ベースPOA
【0139】
到達電力は、単一のネットワーク・ノードとワイヤレス・デバイスとの間で用いられる近接度測定値である。システムが送受信機から成る場合、デバイスとネットワーク・ノードとの間において順方向および逆方向双方の無線チャネルが利用可能であり、ワイヤレス・デバイスに送信にはある電力を用いるように指令することができ、それ以外の場合、デバイスの送信機の電力は先験的に分かってなければならない。無線信号の電力は距離(range)と共に減少するので(大気による無線波の減衰、ならびに自由空間損失、平面地球損失(plane earth loss)、および回折損失を組み合わせた効果による)、受信信号から距離の推定値を判定することができる。最も単純な関係では、送信機と受信機との間の距離が長くなる程、放射無線エネルギは、球体の表面上を拡散するかのようにモデル化される。この球体モデルは、受信機における無線電力が距離の二乗で減少することを意味する。この単純なPOAモデルは、更に改良した伝搬モデルの使用、および可能性が高い送信サイトにおける検査送信による較正の使用によって、精巧化することができる。
ネットワーク・ベースPOAマルチパス
【0140】
この到達電力位置検出技術は、ワイヤレス・デバイスの位置を検出するために、物理的環境の特徴を用いる。無線送信は、受信機(ネットワーク・アンテナまたはデバイスのアンテナのいずれか)までの経路上の直接見通し線上にない物体による反射および吸収を受け、マルチパス干渉が生ずる。受信機において、多数の時間遅延し減衰した送信のコピーの総和が到達し、これらを収集する。
【0141】
POAマルチパス・フィンガープリント技法は、マルチパス劣化信号の振幅を用いて、受信信号を特徴化し、ある較正場所(calibration locations)から受信されることが分かっている振幅パターンのデータベースと照合する。
【0142】
マルチパス・フィンガープリント法を用いるには、操作者は無線ネットワークを較正し(全サービス・エリアに及ぶ格子パターンで実行される検査送信を用いる)、後に比較するために、振幅パターン・フィンガープリントのデータベースを構築する。データベースを更新し、季節の変化および較正エリアにおける建設または撤去の効果による無線環境の変化を補償するためには、周期的な較正が必要となる。
ネットワーク・ベースPDOA
【0143】
到達電力差では、1対多数の配置が必要となり、多数のセンサおよび1つの送信機、または多数の送信機および1つのセンサとなる。PDOA技法では、送信電力およびセンサ所在地が先験的に分かっており、測定センサにおける電力測定値を(アンテナおよびセンサに対して)局在的な増幅または減衰に合わせて較正できるようにしなければならない。
ネットワーク・ベース混成
【0144】
ネットワークベース・システムは、ネットワーク・ベース位置検出技術のみ、またはネットワーク・ベースおよびデバイス・ベース位置検出技術の一方の混合を用いて、混成システムとして展開することができる。
デバイス・ベース位置検出技法
【0145】
デバイス・ベース受信機または送受信機は、別の名称、即ち、移動局(セルラ)、アクセス・ポイント(ワイヤレス・ローカル・アクセス・ネットワーク)、トランスポンダ(RFID)、スレーブ(Bluetooth)、またはタグ(UWB)でも知られている。デバイスベース・システムにおいては、測定しようとする信号がネットワークにおいて発生しているので、デバイスベース・システムは、信号を受信し、その到達時間または信号強度を測定する。デバイス所在地の計算は、デバイスにおいて実行することができ、あるいは測定した信号特性をサーバに送信し、更に処理することもできる。
デバイス・ベースTOA
【0146】
同期ネットワークにおけるデバイス・ベースTOA位置検出では、移動体受信機における多数の無線ブロードキャストの絶対到達時間を用いる。信号は既知の速度で進行するので、距離は受信機における到達時間から計算することができ、あるいはネットワークに伝達し返してサーバにおいて計算することもできる。2つの送信機からの到達時間データは、位置を2つの点に狭め、第3送信機からのデータが、正確な位置を解明するために必要となる。ネットワーク基地局の同期が重要となる。タイミング同期における低精度は、直接所在地推定誤差に横滑りする。較正でなくすことができる他の静的誤差源には、ネットワーク送信機におけるアンテナおよび配線レイテンシが含まれる。
【0147】
超高精度(原子)クロックまたはGPS型時間基準が手頃な価格となり移植できるように(portability)なったときに可能な将来のデバイス・ベース同期ネットワークTOAの実現例は、送信機および受信機を共通の時間標準に固定するためになる。送信機および受信機双方が共通にタイミングを有すると、飛行時間(time-of-flight)を直接計算することができ、距離を飛行時間および光速から判定することができる。
デバイス・ベースTDOA
【0148】
デバイス・ベースTDOAは、地理的に分散するネットワーク送信機からの、移動体デバイスにおいて収集した信号が基本となる。送信機が(直接またはブロードキャストを通じて)その所在地を提示しない、または送信機の所在地がデバイスのメモリに維持されていないと、デバイスはTDOA所在地推定を直接実行することができず、収集した信号に関する情報を陸側サーバにアップロードしなければならない。
【0149】
ネットワーク送信局が信号をブロードキャストするには、非常に安定したクロックと送信機が同期していること、または送信局間のタイミング差が、ワイヤレス・デバイスまたは陸側サーバのいずれかに位置する所在地判定エンジンに分かっていることが必要となる。
【0150】
デバイス・ベースTDOAを用いる商用位置検出システムは、高度順方向リンク三角測量(AFLT)および強化順方向リンク三角測量(EFLT)(双方ともANSI規格IS−801において規格化されている)システムを含む。これらは、CDMA(ANSI規格IS−95、IS−2000)ネットワークにおける媒体精度フォールバック位置検出方法(medium accuracy fallback location method)として用いられる。
デバイス・ベース観察時間差
【0151】
デバイス・ベース観察時間差位置検出技法は、3箇所以上のネットワーク送信機からの信号が2箇所の地理的に分散した場所に到達する時間を測定する。これらの場所は、ワイヤレス・ハンドセットの個体群またはネットワーク内における固定の場所とすることができる。ネットワーク送信機の所在地は、所在地計算を行うサーバには先験的に分かっていなければならない。ハンドセットの位置は、2組のタイミング測定値間の時間差を比較することによって判定する。
【0152】
この技法の例には、GSM強化観察時間差(E−OTD)システム(ETSI GSM規格03.71)、およびUMTS観察到達時間差(OTDOA)システムが含まれる。EOTDおよびOTDOA双方をネットワークTOAまたはPOA測定値と組み合わせると、更に精度が高い所在地推定値を発生することができる。
デバイス・ベースTDOA−GPS
【0153】
汎地球測地システム(GPS)は、衛星ベースTDOAシステムであり、地球上の受信機が精度高い場所情報を計算することを可能にする。このシステムは、合計24機の活動中の衛星を用い、異なるが等しく離間された6つの軌道平面内に、非常に精度が高い原子クロックが配置されている。各軌道面は、等距離に離間した4機の衛星を有し、地球の表面からの可視性を最大限高めるようにしている。典型的なGPS受信機ユーザは、いずれの時点でも視野内に5機および8機の間の衛星を有する。4機の衛星が見えれば、地球上の位置を計算することができるためには十分なタイミング情報が得られる。
【0154】
各GPS衛星は、その所在地および現在時刻に関する情報を含むデータを送信する。全てのGPS衛星は動作を同期させているので、これらの反復信号は事実上同じ時点に送信される。信号は、光速で移動し、多少異なる時点にGPS受信機に到達する。これは、一部の衛星が他の衛星よりも離れているからである。GPS衛星までの距離は、衛星からの信号が受信機に到着するのに要する時間を計算することによって判定することができる。受信機が少なくとも4機のGPS衛星からの距離を計算することができれば、三次元でGPS受信機の位置を判定することができる。
【0155】
衛星は、種々の情報を送信する。主なエレメントの一部は、天体暦および天文暦データとして知られている。天体暦データは、衛星の正確な軌道の計算を可能にする情報である。天文暦データは、コンスタレーションにおける全ての衛星の近似位置を与え、これから、GPS受信機はどの衛星が視野にあるいか発見することができる。
【数1】


ここで、
i:衛星の数
ai:キャリアの振幅
Di:衛星ナビゲーション・データ・ビット(データ・レートは50Hz)
CAi:C/A符号(チッピング・レートは1.023MHz)
t:時間
ti0:C/A符号初期位相
fi:キャリア周波数
φi:キャリア位相
n:ノイズ
w:干渉
デバイス・ベース混成TDOA−A−GPS
【0156】
GPS衛星との直接見通し線を得ることができないときの衛星捕獲時間が長いこと、そして位置検出歩留まりが低いことのために、Taylorが補助GPSを開示した(米国特許第4,445,118号、"Navigation system and method"(ナビゲーション・システムおよび方法)を参照のこと)。
位置検出のためのワイヤレス技術
ブロードキャスト位置検出システム
【0157】
地理的に分散した送信ビーコンのネットワークを通じてタイミング信号を供給するシステムができるように、専用スペクトルを用い、地理的に分散した受信機ネットワークおよびワイヤレス送信機「タグ」を備えている位置検出システムを、本発明と共に用いることができ、LDPデバイス110は受信ユニットまたは送受信ユニットとして機能する。LDPデバイス110は、このようなワイヤレス・システムの送信タグまたは受信ユニットのいずれにも非常に適しており、サービス・エリア、アクセス可能性、および位置検出サービスの価格設定に応じて、このようなネットワークを用いることができる。位置検出ネットワークが専用スペクトル帯域において動作する場合、LDPデバイス110は、他の無線通信ネットワークを利用するその能力を用いて、LES220および陸側位置検出アプリケーションと会話することができる。これらのブロードキャスト位置検出システムの例には、ロ−ジャック車両回収システム(Lo-jack vehicle recovery system)、LORANシステム、およびRosum HDTV 送信機に基づくE−OTD状システムが含まれる。
セルラ
【0158】
AMPS、TDMA、CDMA、GSM、GPRS、およびUMTSに基づくワイヤレス(セルラ)システムは全て、本発明に必要なデータ通信リンクをサポートする。セルラ位置検出技法を強化するセルラ位置検出システムおよびデバイスについて、TruePosition社の米国特許において詳細に教示されている。これらの特許は、種々の位置検出手法に波及し、限定ではなく、AoA、AoA混成、TDOA、TDOA/FDOA、A−GPS、混成A−GPSを含むTDOA混成を含む。記載した技術の多くは、現在、商用サービスとなっている。
ローカルおよびワイド・エリア・ネットワーク
【0159】
これらのワイヤレス・システムは、全て、純粋にディジタルのデータ通信システムとして設計されており、音声を中心とし、データ能力を二次的な目的で追加したシステムではない。関与する種々の規格群の相互受粉(pollination)の結果、無線技術、信号処理技法、およびデータ・ストリーム・フォーマットにかなりの重複が生じている。開発した種々のシステムを調和させるために、The European Telecommunications Standards Institute(ETSI:ヨーロッパ遠隔通信標準機関)の Project for Broadband Radio Access Networks (BRAN:広帯域無線アクセス・ネットワークのための規格境界プロジェクト)、Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)、および日本のMultimedia Mobile Access Communication Systems (MMAC:マルチメディア移動体アクセス通信システム)(高速ワイヤレス・アクセス・ネットワーク作業グループ)の全てが活動している。
【0160】
一般に、非許諾スペクトルを用いるWLANシステムは、他のアクセス・ポイントにハンドオフできなくても動作する。アクセス・ポイント間における調整ができないと、POAおよびTOA(往復遅延)のように、単局技法に位置検出技法が限られることになる。
IEEE802.11−WiFi
【0161】
WiFiは、IEEE802.11として規格化されている。現在、改訂版には802.11a、802.11b、802.11g、および802.11nが含まれる。非許諾スペクトルを用いる短距離、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワークとして設計され、WiFiシステムは、種々の近接位置検出技法に非常に適している。電力は、FCC Part 15(Federal Regulations transmission rules, Part 15, subsection 245(連邦送信規制規則、第15部、副章245)の見出し47) に準拠するように制限されている。
【0162】
FCC規則の15.245部は、許諾のないシステムが発信することができ、認められる最大有効等幅放射電力(EIRP)について記載している。この規則は、この部の下における証明書を求めてシステムを提出しようとする人々を対象とする。これは、証明されたシステムは、最大1ワット(+36dBm)の送信電力を無指向性アンテナに向けて有し、6dBiの利得を有することができる。この結果、EIRPは+30dBm+6dBi=+36dBm(4ワット)となる。更に高い利得無指向性アンテナが認められた場合、アンテナへの送信電力は、当該システムのEIRPが+36dBm EIRPを超過しないように、減少しなければならない。つまり、12dBiの無指向性アンテナでは、認められる最大電力は+24dBm(250mW(+24dBm+12dBi=36dBm)となる。二点間システムで用いられる指向性アンテナでは、EIRPはアンテナの利得において3dB増加する毎に1dB増加することができる。24dBiのディッシュ・アンテナでは、+24dBmの送信電力をこの高利得アンテナに供給することができる。その結果、EIRPは+24dBm+24dBi=48dbm(64ワット)となる。
【0163】
IEEE802.11近接位置検出方法は、ネットワーク・ベースまたはデバイス・ベースのいずれでも可能である。
HiperLAN
【0164】
HiperLANは、高性能無線ローカル・エリア・ネットワークには不十分である。HiperLANは、ヨーロッパ電気通信規格協会(ETSI)によって開発され、主にヨーロッパの国々において用いられているWLAN通信規格の集合である。
【0165】
HiperLANは、広帯域無線アクセス・ネットワークの比較的短距離向け異体であり、公衆UMTS(3GPPセルラ)ネットワークおよびワイヤレスLAN型システムとしての私的使用のための相補アクセス機構となるように設計された。HiperLANは、種々のディジタル・パケット・ネットワークに高速(54Mb/sまで)ワイヤレス・アクセスを提供する。
IEEE802.16−WiMAN、WiMAX
【0166】
IEEE802.16は、一点対多点広帯域ワイヤレス・アクセスに特化したIEEE802の作業グループの番号である。
IEEE802.15.4−ZigBee
【0167】
IEEE802.15.4/ZigBeeは、ワイヤレス監視、光制御、セキュリティ警報、動きセンサ、サーモスタット、および煙検出器というような使用のための低電力ネットワークについての仕様であることを意図している。802.15.14/ZigBeeは、MACおよびPHYレイヤの仕様を決めるIEEE802.15.4規格の上に構築されている。「ZigBee」は、Zigbee Allianceと呼ばれる多数のベンダから成るコンソーシアムによる開発における上位層強化に由来する。例えば、802.15.4は128ビットAES暗号化の仕様を定め、一方ZigBeeは暗号鍵の交換をどのように扱うか指定する。802.15.4/ZigBeeネットワークは、米国における2.4GHz帯域を含む、非許諾周波数において運用することを予定されている。
超広帯域(UWB)
【0168】
FCC規則の15.503部は、UWB動作についての定義および制限を規定する。超広帯域は、無線信号を変調する最も古い技法(マルコーニ・スパーク・ギャップ送信機)の最新の実施形態である。パルス符号変調を用いて、広帯域スペクトル拡散信号上にデータをエンコードする。
【0169】
超広帯域システムは、従来の無線通信システムよりも遥かに広い周波数にわたって信号を送信し、通常検出が非常に難しい。UWB信号が占めるスペクトル量、即ち、UWB信号の帯域幅は中心周波数の少なくとも25%である。つまり、2GHzを中心とするUWB信号の場合、最少帯域幅が500MHzとなり、4GHzを中心とするUWB信号の最少帯域幅は1GHzとなる。UWB信号を発生する最も普及している方法は、期間が1ナノ秒未満のパルスを送信することである。
【0170】
非常に広帯域の信号を用いて二進情報を送信する場合、UWB技法は、近接(POAによる)AoA、TDOAまたはこれらの技法の混成のいずれの位置検出にも有用である。理論的に、TDOA推定の精度は、積分時間、各受信サイトにおける信号対ノイズ比(SNR)のような数個の実際の要因、ならびに送信信号の帯域幅によって制限される。クラメール−ラオ境界(Cramer-Rao bound)は、この依存性を示す。これは次のように近似することができる。
【数2】


ここで、frmsは、信号のrms帯域幅であり、bは受信機のノイズ等価帯域幅であり、Tは積分時間であり、Sは2箇所のサイトの内小さい方のSNRである。TDOAの公式は、低い方の境界を表す。実際には、システムは干渉およびマルチパスを扱い、これらの双方共、有効SNRを制限する傾向がある。UWB無線技術は、マルチパス干渉の効果に対して非常に強い。何故なら、UWB信号の信号帯域幅は、マルチパス・チャネルのコヒーレント帯域幅と同様であり、異なるマルチパス成分を受信機によって解明することができるからである。
【0171】
UWBにおける到達電力に代用可能なものとして、信号ビット・レートの使用がある。信号対ノイズ比(SNR)は、電力が増大するにしたがって低下するので、電力定格の増大よりも速いある時点の後では、s/n比の低下は、実際、情報エントロピの増大、シャノン容量からの離間、したがってスループットの低下を意味する。UWB信号の電力は、距離と共に低下するので(大気による無線波の減衰、ならびに自由空間損失、平面地球損失、および回折損失を組み合わせた効果による)、最大可能ビット・レートは、距離が延びるに連れて低下する。距離推定値に対しては使用が制限されるが、ビット・レート(またはビット・エラー・レート)は、ワイヤレス・デバイスに対する接近または離遠の指標として役割を果たすことができる。
【0172】
最も簡単な関係では、送信機および受信機間の距離が増大するに連れて、放射無線エネルギは、球体の表面上を拡散するかのようにモデル化される。この球体モデルは、受信機における無線電力が距離の二乗で減少することを意味する。この単純なモデルは、更に改良した伝搬モデルの使用、および可能性が高い送信サイトにおける検査送信による較正の使用によって、洗練することができる。
Bluetooth
【0173】
Bluetoothは、本来ワイヤレス個人エリア・ネットワーク(W−PANまたは単にPAN)として創案されたのであった。PANという用語は、公式な用語「Bluetoothピコネット」と相互交換可能に用いられる。Bluetoothは、非常に低い送信電力に合わせて設計され、特殊な指向性アンテナを付けずに、使用可能な距離は10メートル以下となっている。高電力Bluetoothデバイス、または特殊な指向性アンテナの使用により、100メートルまでの距離でも可能となる。Bluetoothの背後にある設計思想(PANおよび/またはケーブル交換)を考慮すると、10mの距離でさえも、Bluetoothの背後にある本来の目的には適当である。Bluetooth仕様の今後のバージョンでは、IEEE802.11 WiFi WLANネットワークと競合して、更に長い距離でも可能になることもあり得る。
【0174】
位置検出の目的にBluetoothを用いるのは、近接に限定される(Bluetoothマスタ局の所在地が分かっているとき)が、距離または容量を増大させるために指向性アンテナを用いれば、単一局の到達角度位置検出またはAoA混成は可能である。
【0175】
スレーブ・デバイスがピコネット間を移動するときに、進行推定(travel estimation)の速度および方向を得ることができる。Bluetoothピコネットは、動的であり常に変化するように設計されているので、あるマスタの範囲から退出し別のマスタの範囲に進入するデバイスは、短い時間期間(通例1から5秒の間)に新しいリンクを確立することができる。スレーブ・デバイスが少なくとも2つのマスタ間を移動すると、マスタの既知の位置から方向ベクトルを形成することができる。3つ以上のマスタ間にリンクが(直列に)作成される場合、デバイスの方向および速度の推定値を計算することができる。
【0176】
Bluetoothネットワークは、本発明に必要なデータ・リンクを提供することができる。LDPデバイス110からLES220へのデータも、W−LANまたはセルラ・データ・ネットワーク上に確立することができる。
RFID
【0177】
無線周波数識別(RFID)は、自動識別および近接位置検出方法であり、RFIDタグまたはトランスポンダと呼ばれるデバイスを用いてデータを格納し離れたところから読み出すことを基本とする。RFIDタグとは、カプセル化した無線送信機または送受信機である。RFIDタグはアンテナを内蔵し、RFIDリーダ(無線送受信機)からの無線周波数クエリを受信してこれに応答し、次いでタグのソリッド・ステート・メモリの内容を含む無線周波数応答で応答する。
【0178】
受動式RFIDタグは、内部電源を必要とせず、誘導的にリーダをタグの中にあるコイル・アンテナに結合することによって、またはリーダとタグの二極アンテナとの間で後方散乱結合することによって供給される電力を用いる。能動式RFIDタグは電源を必要とする。
【0179】
タグは、RFIDリーダと近接するときでないと対象信号を送信しないので、RFIDワイヤレス位置検出は到達電力方法に基づく。タグは、リーダによって走査されるときだけアクティブになるので、分かっているリーダの所在地から、タグが付けられた品目の所在地を判定する。RFIDは、近接度に基づいた場所に基づくサービスを可能にする(位置検出および位置検出の時間)。RFIDからは、進行に付随する速度や方向の情報は得られない。
【0180】
RFIDリーダは、十分な有線またはワイヤレス・バックホール(backhaul)が装備されていても、本発明に必要な十分なデータ・リンク帯域幅を提供する可能性は低い。更に可能性が高い実現例では、RFIDリーダは所在地の指示を提供し、一方LDP対LES220のデータ接続もWLANまたはセルラ・データ・ネットワーク上で確立することができる。
近場通信
【0181】
受動RFIDシステムの異体、近場通信(NFC)は、13.56MHzのRFID周波数範囲で動作する。近接位置検出が可能であり、NFC送信機の距離は8インチ未満である。NFC技術は、ISO18092、ISO21481、ECMA(340、352、および356)、およびETSI TS 102 190において規格化されている。
G.WLS関係特許の引用
【0182】
本発明の譲受人であるTruePosition社、およびその完全所有子会社であるKSI社は、長年にわたって、ワイヤレス位置検出の分野において発明を行い、関連出願の明細表を調達しており、その一部を先に引用した。したがって、以下の特許を調べれば、本発明およびワイヤレス位置検出の分野における改良に関する更なる情報や背景を得ることができる。
1.2005年4月5日付米国特許第6,876,859号B2、ワイヤレス位置検出システムにおいてTDOAおよびFDOAを推定する方法。
2.2005年3月29日付米国特許第6,873,290号B2、多重パス位置検出処理装置
3.2004年8月24日付米国特許第6,782,264号B2、ワイヤレス位置検出システムにおける呼情報の監視
4.2004年8月3日付米国特許第6,771,625号B1、ワイヤレス電話機の位置を検出するための疑似ライト増強GPS(Pseudolite-Augmented GPS)
5.2004年7月20日付米国特許第6,765,531号B2、ワイヤレス位置検出システムにおいて用いるための、位置検出計算における干渉相殺システムおよび方法
6.2003年12月9日付米国特許第6,661,379号B2、ワイヤレス位置検出システムのアンテナ選択方法
7.2003年11月11日付米国特許第6,646,604号B2、音声/トラフィック・チャネル追跡のためのワイヤレス・システムの狭帯域受信機の自動同期同調
8.2003年8月5日付米国特許第6,603,428号B2、多重パス位置検出処理
9.2003年5月13日付米国特許第6,563,460号B2、ワイヤレス位置検出システムにおける衝突回復
10.2003年4月8日付米国特許第6,546,256号B1、ロバストで効率的な位置検出関連測定
11.2003年2月11日付米国特許第6,519,465号B2、E−911通話の精度を高めるために改良した送信方法、
12.2002年12月10日付米国特許第6,492,944号B1、無線ロケーション・システムの受信システムの内部較正方法、
13.2002年11月19日付米国特許第6,483,460号B2、無線ロケーション・システムにおいて用いるベースライン選択方法、
14.2002年10月8日付米国特許第6,463,290号B1、無線ロケーション・システムの精度を高めるための移動機補助ネットワークに基づく技術、
15.2002年6月4日付米国特許第6,400,320号、無線ロケーション・システム用アンテナ選択方法、
16.2002年5月14日付米国特許第6,388,618号、無線ロケーション・システム用信号補正システム、
17.2002年4月2日付米国特許第6,366,241号、位置依存信号特性の判定強化
18.2002年2月26日付米国特許第6,351,235号、無線ロケーション・システムの受信システムの同期を取る方法およびシステム、
19.2001年11月13日付米国特許第6,317,081号、無線ロケーション・システムの受信システムのための内部較正方法、
20.2001年9月4日付米国特許第6,285,321号、無線ロケーション・システムのための局に基づく処理方法、
21.2001年12月25日付米国特許第6,334,059号、E−911通話の精度を高めるために改良した送信方法、
22.2001年11月13日付米国特許第6,317,604号、無線ロケーション・システム用集中データベース・システム、
23.2001年9月11日付米国特許第6,288,676号、単一局通信位置確認装置および方法、
24.2001年9月11日付米国特許第6,288,675号、単一局通信位置確認システム、
25.2001年8月28日付米国特許第6,281,834号、無線ロケーション・システムの較正、
26.2001年7月24日付米国特許第6,266,013号、無線ロケーション・システムの信号補正システムのためのアーキテクチャ、
27.2001年2月6日付米国特許第6,184,829号、無線ロケーション・システムの較正、
28.2001年1月9日付米国特許第6,172,644号、無線ロケーション・システムのための緊急時位置検出方法、
29.2000年9月5日付米国特許第6,115,599号、無線ロケーション・システムにおいて用いるための有向再試行方法(directed retry method)、
30.2000年8月1日付米国特許第6,097,336号、無線ロケーション・システムの精度を高める方法、
31.2000年7月18日付米国特許第6,091,362号、無線ロケーション・システムのための帯域幅合成、
32.2000年4月4日付米国特許第6,047,192号、ロバスト性があり、効率的な位置確認システム、
33.2000年8月22日付米国特許第6,108,555号、改良した時間差位置確認システム、
34.2000年8月8日付米国特許第6,101,178号、無線電話機の位置を突き止めるための疑似ライト(pseudolite)増大GPS、
35.2000年9月12日付米国特許第6,119,013号、改良した時間差位置確認システム、
36.2000年10月3日付米国特許第6,127,975号、単一局通信位置確認システム、
37.1999年9月28日付米国特許第5,959,580号、通信位置確認システム、
38.1997年3月4日付米国特許第5,608,410号、バースト状送信の発信源を突き止めるシステム、および
39.1994年7月5日付米国特許第5,327,144号、セルラ電話ロケーション・システム、および
40.1988年3月1日付米国特許第4,728,959号、方向発見位置確認システム。
H.結論
【0183】
本発明の真の範囲は、ここに開示した、例示的な実施形態例に限定されるのではない。例えば、ワイヤレス位置検出システム(WLS)の例示的実施形態の開示では、ワイヤレス・デバイス、移動局、クライアント、ネットワーク局等のような説明用語が用いられているが、本願の保護範囲を限定するように、またはそれ以外で本発明のWLSの態様が、開示した特定の方法および装置に限定されることを暗示するように解釈してはならない。例えば、LDPデバイスおよびLESという用語は、図1および図2に図示した具体的な構造例を、本発明を実用化する際に用いなければならないことを暗示することを意図するのではない。本発明の具体的な実施形態は、いずれの種類の移動体ワイヤレス・デバイスでも、ここに記載した発明を実行するためにプログラミングすることができるのであればいずれの種類のサーバ・コンピュータでも利用することができる。更に、多くの場合、ここに記載した実現例(即ち、機能的エレメント)の場所は、単に設計者の好みであり、要件ではない。したがって、明示的に限定され得る場合を除いて、先に説明した特定的な実施形態に保護範囲が限定されることは意図していない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御プレーンおよびユーザ・プレーンを通じてワイヤレス通信システムと通信するように構成された移動体ワイヤレス・デバイスの位置を検出するシステムであって、ユーザ・プレーンはデータ・チャネルを備えており、
位置を検出すべきワイヤレス・デバイスと、データ・チャネルを通じて通信し、前記ワイヤレス・デバイスから、ワイヤレス位置検出システムにタスクを割り当てるのに有用な情報を入手するように構成されたサーバを備えた、システム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトに隣接する少なくとも1つのセル・サイトを示す情報を含む、システム。
【請求項3】
請求項2記載のシステムにおいて、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトを示す情報を含む、システム。
【請求項4】
請求項2記載のシステムにおいて、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが担当セル・サイトと通信する逆チャネルを識別する情報を含む、システム。
【請求項5】
請求項4記載のシステムにおいて、前記逆チャネルを識別する情報は、周波数割り当てを含む、システム。
【請求項6】
請求項4記載のシステムにおいて、前記逆チャネルを識別する情報は、チャネル番号割り当てを含む、システム。
【請求項7】
請求項1記載のシステムにおいて、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、無線チャネル情報を含む、システム。
【請求項8】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、前記ワイヤレス・デバイスの位置を検出するために用いることができる特定の受信機を示す情報を含む、システム。
【請求項9】
請求項8記載のシステムにおいて、前記特定の受信機を示す情報は、担当セルを識別する情報を含む、システム。
【請求項10】
請求項8記載のシステムにおいて、前記特定の受信機を示す情報は、近隣セルを識別する情報を含む、システム。
【請求項11】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、前記ワイヤレス・デバイスの位置を検出するために受信機を同調させなければならないチャネルを示す情報を含む、システム。
【請求項12】
請求項11記載のシステムにおいて、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、無線周波数を識別する情報を含む、システム。
【請求項13】
請求項11記載のシステムにおいて、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、フレームを識別する情報を含む、システム。
【請求項14】
請求項11記載のシステムにおいて、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、タイムスロットを識別する情報を含む、システム。
【請求項15】
請求項11記載のシステムにおいて、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、ホップ・パターンを識別する情報を含む、システム。
【請求項16】
請求項11記載のシステムにおいて、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、変調方式を識別する情報を含む、システム。
【請求項17】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、前記ワイヤレス・デバイスからの信号を少なくとも部分的に復調するのに有用な情報を含む、システム。
【請求項18】
請求項17記載のシステムにおいて、前記少なくとも部分的な復調は、制御シグナリングおよび誤り符号化を抽出するのに十分な復調を含む、システム。
【請求項19】
請求項18記載のシステムにおいて、前記情報は暗号鍵を含む、システム。
【請求項20】
請求項18記載のシステムにおいて、前記情報は誤り符号化および訂正のための情報を含む、システム。
【請求項21】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、担当セルCGIを示す情報を含む、システム。
【請求項22】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、担当セルARFCNを示す情報を含む、システム。
【請求項23】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、担当セルBSICを示す情報を含む、システム。
【請求項24】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、以前のセルCGIおよびTAを示す情報を含む、システム。
【請求項25】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、アップリンク受信レベルおよび品質を示す情報を含む、システム。
【請求項26】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、ダウンリンク受信レベルおよび品質を示す情報を含む、システム。
【請求項27】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、タイミング進み(TA)を示す情報を含む、システム。
【請求項28】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、ネットワーク測定報告(NMR)を含む、システム。
【請求項29】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、ARFCNを示す情報を含む、システム。
【請求項30】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、タイムスロットを示す情報を含む、システム。
【請求項31】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、チャネル・タイプを示す情報を含む、システム。
【請求項32】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、サブチャネル番号を示す情報を含む、システム。
【請求項33】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、周波数リストを示す情報を含む、システム。
【請求項34】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、MAIOを示す情報を含む、システム。
【請求項35】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、HSNを示す情報を含む、システム。
【請求項36】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、フレーム番号を示す情報を含む、システム。
【請求項37】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、暗号鍵を示す情報を含む、システム。
【請求項38】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、暗号アルゴリズムを示す情報を含む、システム。
【請求項39】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、誤り訂正符号化方法およびレベルを示す情報を含む、システム。
【請求項40】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、割り当てられたフレームを示す情報を含む、システム。
【請求項41】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、変調方式を示す情報を含む、システム。
【請求項42】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、CDMA拡散符号を示す情報を含む、システム。
【請求項43】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、パイロットPNオフセットを示す情報を含む、システム。
【請求項44】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、逆パイロット・チャネル・フォーマットを示す情報を含む、システム。
【請求項45】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、ベータ・パラメータを示す情報を含む、システム。
【請求項46】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、長符号マスクを示す情報を含む、システム。
【請求項47】
請求項7記載のシステムにおいて、前記無線チャネル情報は、拡散係数を示す情報を含む、システム。
【請求項48】
請求項1記載のシステムにおいて、前記サーバは、IPベース(インターネット・プロトコル・ベース)インターフェースを通じて前記ワイヤレス通信システムと通信するように構成された、システム。
【請求項49】
請求項48記載のシステムにおいて、前記IPベースインターフェースは、XML(拡張可能マークアップ言語)を採用する、システム。
【請求項50】
請求項1記載のシステムにおいて、当該システムは、前記ワイヤレス位置検出システムを含み、該ワイヤレス位置検出システムは、前記ワイヤレス・デバイスからアップリンク送信を受信するタスクを割り当てられ、前記ワイヤレス・デバイスの位置を検出するために到達時間差(TDOA)アルゴリズムを採用するように構成された複数の位置測定ユニット(LMU)を備えた、システム。
【請求項51】
請求項50記載のシステムにおいて、前記ワイヤレス位置検出システムは、前記LMUの少なくとも1つが、前記ワイヤレス通信システムの基地送受信局(BTS)と同じ場所に配置され、これと資源を共有するように、前記ワイヤレス通信システム上に重ね合わされた、システム。
【請求項52】
請求項1記載のシステムにおいて、当該システムは前記ワイヤレス・デバイスを含み、該ワイヤレス・デバイスは、ワイヤレス通信サブシステムと、プロセッサと、コンピュータ読み取り可能記憶媒体とを備えた位置検出デバイス・プラットフォーム(LDP)デバイスであり、該LDPデバイスは、ワイヤレス位置検出システムにタスクを割り当てるのに有用な前記情報を提供するために、前記サーバと通信するように構成された、システム。
【請求項53】
請求項52記載のシステムにおいて、前記ワイヤレス通信サブシステムは、無線受信機および無線送信機を備えており、前記プロセッサおよびコンピュータ読み取り可能記憶媒体は、前記LDPデバイスが主にゲーム・デバイスとしての使用に限定されるように構成された、システム。
【請求項54】
請求項1記載のシステムにおいて、前記サーバは、プロセッサと、コンピュータ読み取り可能記憶媒体とを備えた位置検出対応サーバ(LES)であり、該LESは、政府規制ゲーム・サービスを前記ワイヤレス・デバイスに提供する目的で、ゲーム・サーバおよび前記ワイヤレス位置検出システムと通信するように構成された、システム。
【請求項55】
請求項54記載のシステムにおいて、前記ゲーム・サービスの提供は、前記ワイヤレス・デバイスの地理的所在地に基づく、システム。
【請求項56】
請求項55記載のシステムにおいて、前記プロセッサおよびコンピュータ読み取り可能記憶媒体は、前記LESが前記ゲーム・サーバからの要求を受信し、情報を前記ゲーム・サーバに提供するように構成されており、前記情報は、ゲーム・サービスがある場合、どれを前記ワイヤレス・デバイスに提供すべきか決定する際に、前記ゲーム・サーバによって用いることができる、システム。
【請求項57】
請求項56記載のシステムにおいて、前記プロセッサおよびコンピュータ読み取り可能媒体は、前記LESが前記ゲーム・サーバからの要求を受信し、前記ワイヤレス位置検出システムから所在地情報を要求するように構成された、システム。
【請求項58】
請求項1記載のシステムにおいて、当該システムは、GSMワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、システム。
【請求項59】
請求項1記載のシステムにおいて、当該システムは、UMTSワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、システム。
【請求項60】
請求項1記載のシステムにおいて、当該システムは、CDMA2000ワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、システム。
【請求項61】
請求項1記載のシステムにおいて、当該システムは、WiFiワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、システム。
【請求項62】
請求項1記載のシステムにおいて、当該システムは、WiMaxワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、システム。
【請求項63】
制御プレーンおよびユーザ・プレーンを通じてワイヤレス通信システムと通信するように構成された移動体ワイヤレス・デバイスの位置を検出する方法であって、前記ユーザ・プレーンはデータ・チャネルを備えており、
データ・チャネルを通じてワイヤレス・デバイスと通信するようにサーバを構成するステップと、
前記ワイヤレス・デバイスから、ワイヤレス位置検出システムにタスクを割り当てるのに有用な情報を入手するステップと、
前記ワイヤレス・デバイスから入手した情報を用いて、前記ワイヤレス位置検出システムにタスクを割り当てるステップと、
を備えた、方法。
【請求項64】
請求項63記載の方法において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトに隣接する少なくとも1つのセル・サイトを示す情報を含む、方法。
【請求項65】
請求項64記載の方法において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトを示す情報を含む、方法。
【請求項66】
請求項64記載の方法において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが担当セル・サイトと通信する逆チャネルを識別する情報を含む、方法。
【請求項67】
請求項66記載の方法において、前記逆チャネルを識別する情報は、周波数割り当てを含む、方法。
【請求項68】
請求項66記載の方法において、前記逆チャネルを識別する情報は、チャネル番号割り当てを含む、方法。
【請求項69】
請求項63記載の方法において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、無線チャネル情報を含む、方法。
【請求項70】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、前記ワイヤレス・デバイスの位置を検出するために用いることができる特定の受信機を示す情報を含む、方法。
【請求項71】
請求項70記載の方法において、前記特定の受信機を示す情報は、担当セルを識別する情報を含む、方法。
【請求項72】
請求項70記載の方法において、前記特定の受信機を示す情報は、近隣セルを識別する情報を含む、方法。
【請求項73】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、前記ワイヤレス・デバイスの位置を検出するために受信機を同調させなければならないチャネルを示す情報を含む、方法。
【請求項74】
請求項73記載の方法において、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、無線周波数を識別する情報を含む、方法。
【請求項75】
請求項73記載の方法において、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、フレームを識別する情報を含む、方法。
【請求項76】
請求項73記載の方法において、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、タイムスロットを識別する情報を含む、方法。
【請求項77】
請求項73記載の方法において、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、ホップ・パターンを識別する情報を含む、方法。
【請求項78】
請求項73記載の方法において、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、変調方式を識別する情報を含む、方法。
【請求項79】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、前記ワイヤレス・デバイスからの信号を少なくとも部分的に復調するのに有用な情報を含む、方法。
【請求項80】
請求項79記載の方法において、前記少なくとも部分的な復調は、制御シグナリングおよび誤り符号化を抽出するのに十分な復調を含む、方法。
【請求項81】
請求項80記載の方法において、前記情報は暗号鍵を含む、方法。
【請求項82】
請求項81記載の方法において、前記情報は誤り符号化および訂正のための情報を含む、方法。
【請求項83】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、担当セルCGIを示す情報を含む、方法。
【請求項84】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、担当セルARFCNを示す情報を含む、方法。
【請求項85】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、担当セルBSICを示す情報を含む、方法。
【請求項86】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、以前のセルCGIおよびTAを示す情報を含む、方法。
【請求項87】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、アップリンク受信レベルおよび品質を示す情報を含む、方法。
【請求項88】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、ダウンリンク受信レベルおよび品質を示す情報を含む、方法。
【請求項89】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、タイミング進み(TA)を示す情報を含む、方法。
【請求項90】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、ネットワーク測定報告(NMR)を含む、方法。
【請求項91】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、ARFCNを示す情報を含む、方法。
【請求項92】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、タイムスロットを示す情報を含む、方法。
【請求項93】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、チャネル・タイプを示す情報を含む、方法。
【請求項94】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、サブチャネル番号を示す情報を含む、方法。
【請求項95】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、周波数リストを示す情報を含む、方法。
【請求項96】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、MAIOを示す情報を含む、方法。
【請求項97】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、HSNを示す情報を含む、方法。
【請求項98】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、フレーム番号を示す情報を含む、方法。
【請求項99】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、暗号鍵を示す情報を含む、方法。
【請求項100】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、暗号アルゴリズムを示す情報を含む、方法。
【請求項101】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、誤り訂正符号化方法およびレベルを示す情報を含む、方法。
【請求項102】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、割り当てられたフレームを示す情報を含む、方法。
【請求項103】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、変調方式を示す情報を含む、方法。
【請求項104】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、CDMA拡散符号を示す情報を含む、方法。
【請求項105】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、パイロットPNオフセットを示す情報を含む、方法。
【請求項106】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、逆パイロット・チャネル・フォーマットを示す情報を含む、方法。
【請求項107】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、ベータ・パラメータを示す情報を含む、方法。
【請求項108】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、長符号マスクを示す情報を含む、方法。
【請求項109】
請求項69記載の方法において、前記無線チャネル情報は、拡散係数を示す情報を含む、方法。
【請求項110】
請求項63記載の方法において、IPベース(インターネット・プロトコル・ベース)インターフェースを通じて前記ワイヤレス通信システムと通信するように、前記サーバを構成するステップを備えた、方法。
【請求項111】
請求項110記載の方法において、前記IPベース・インターフェースは、XML(拡張可能マークアップ言語)を採用する、方法。
【請求項112】
請求項63記載の方法であって、更に、複数の位置測定ユニット(LMU)を備えたワイヤレス位置検出システムを設けるステップと、前記ワイヤレス・デバイスからアップリンク送信を受信するタスクを割り当てられ、前記ワイヤレス・デバイスの位置を検出するために到達時間差(TDOA)アルゴリズムを採用するように前記LMUを構成するステップとを備えた、方法。
【請求項113】
請求項112記載の方法であって、更に、前記LMUの少なくとも1つが、前記ワイヤレス通信システムの基地送受信局(BTS)と同じ場所に配置され、これと資源を共有するように、前記ワイヤレス位置検出システムを前記ワイヤレス通信システム上に重ね合わせるステップを備えた、方法。
【請求項114】
請求項63記載の方法であって、更に、前記ワイヤレス・デバイスを位置検出デバイス・プラットフォーム(LDP)デバイスの形態で設けるステップであって、前記ワイヤレス・デバイスが、ワイヤレス通信サブシステムと、プロセッサと、コンピュータ読み取り可能記憶媒体とを備えた、ステップと、ワイヤレス位置検出システムにタスクを割り当てるのに有用な前記情報を提供するために、前記サーバと通信するように前記LDPデバイスを構成するステップとを備えた、方法。
【請求項115】
請求項114記載の方法において、前記ワイヤレス通信サブシステムは、無線受信機および無線送信機を備えており、前記プロセッサおよびコンピュータ読み取り可能記憶媒体は、前記LDPデバイスが主にゲーム・デバイスとしての使用に限定されるように構成された、方法。
【請求項116】
請求項63記載の方法であって、更に、前記サーバを、プロセッサと、コンピュータ読み取り可能記憶媒体とを備えた位置検出対応サーバ(LES)の形態で設けるステップと、政府規制ゲーム・サービスを前記ワイヤレス・デバイスに提供するように、ゲーム・サーバおよび前記ワイヤレス位置検出システムと通信するように前記LESを構成するステップとを備えた、方法。
【請求項117】
請求項116記載の方法において、前記ゲーム・サービスの提供は、前記ワイヤレス・デバイスの地理的所在地に基づく、方法。
【請求項118】
請求項117記載の方法において、前記プロセッサおよびコンピュータ読み取り可能記憶媒体は、前記LESが前記ゲーム・サーバからの要求を受信し、情報を前記ゲーム・サーバに提供するように構成されており、前記情報は、ゲーム・サービスがある場合、どれを前記ワイヤレス・デバイスに提供すべきか決定する際に、前記ゲーム・サーバによって用いることができる、方法。
【請求項119】
請求項118記載の方法において、前記プロセッサおよびコンピュータ読み取り可能記憶媒体は、前記LESが前記ゲーム・サーバからの要求を受信し、前記ワイヤレス位置検出システムから所在地情報を要求するように構成された、方法。
【請求項120】
請求項63記載の方法において、当該方法をGSMワイヤレス通信システムと共に実行する、方法。
【請求項121】
請求項63記載の方法において、当該方法をUMTSワイヤレス通信システムと共に実行する、方法。
【請求項122】
制御プレーンおよびユーザ・プレーンを通じてワイヤレス通信システムと通信するように構成された移動体ワイヤレス・デバイスの位置を検出する方法を実行する際に、位置検出対応サーバ(LES)に命令するコンピュータ読み取り可能命令を備えた、コンピュータ読み取り可能媒体であって、前記ユーザ・プレーンはデータ・チャネルを備えており、前記方法が、
データ・チャネルを通じてワイヤレス・デバイスと通信するように前記LESを構成するステップと、
前記ワイヤレス・デバイスから、ワイヤレス位置検出システムにタスクを割り当てるのに有用な情報を入手するステップと、
前記ワイヤレス・デバイスから入手した情報を用いて、前記ワイヤレス位置検出システムにタスクを割り当てるステップと、
を備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項123】
請求項122記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトに隣接する少なくとも1つのセル・サイトを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項124】
請求項122記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項125】
請求項122記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが担当セル・サイトと通信する逆チャネルを識別する情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項126】
請求項125記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記逆チャネルを識別する情報は、周波数割り当てを含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項127】
請求項125記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記逆チャネルを識別する情報は、チャネル番号割り当てを含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項128】
請求項122記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、無線チャネル情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項129】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、前記ワイヤレス・デバイスの位置を検出するために用いることができる特定の受信機を示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項130】
請求項129記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記特定の受信機を示す情報は、担当セルを識別する情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項131】
請求項129記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記特定の受信機を示す情報は、近隣セルを識別する情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項132】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、前記ワイヤレス・デバイスの位置を検出するために受信機を同調させなければならないチャネルを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項133】
請求項132記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、無線周波数を識別する情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項134】
請求項132記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、フレームを識別する情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項135】
請求項132記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、タイムスロットを識別する情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項136】
請求項132記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、ホップ・パターンを識別する情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項137】
請求項132記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、変調方式を識別する情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項138】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、前記ワイヤレス・デバイスからの信号を少なくとも部分的に復調するのに有用な情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項139】
請求項138記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記少なくとも部分的な復調は、制御シグナリングおよび誤り符号化を抽出するのに十分な復調を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項140】
請求項139記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記情報は暗号鍵を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項141】
請求項140記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記情報は誤り符号化および訂正のための情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項142】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、担当セルCGIを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項143】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、担当セルARFCNを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項144】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、担当セルBSICを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項145】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、以前のセルCGIおよびTAを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項146】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、アップリンク受信レベルおよび品質を示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項147】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、ダウンリンク受信レベルおよび品質を示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項148】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、タイミング進み(TA)を示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項149】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、ネットワーク測定報告(NMR)を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項150】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、ARFCNを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項151】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、タイムスロットを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項152】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、チャネル・タイプを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項153】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、サブチャネル番号を示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項154】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、周波数リストを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項155】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、MAIOを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項156】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、HSNを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項157】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、フレーム番号を示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項158】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、暗号鍵を示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項159】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、暗号アルゴリズムを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項160】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、誤り訂正符号化方法およびレベルを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項161】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、割り当てられたフレームを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項162】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、変調方式を示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項163】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、CDMA拡散符号を示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項164】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、パイロットPNオフセットを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項165】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、逆パイロット・チャネル・フォーマットを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項166】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、ベータ・パラメータを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項167】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、長符号マスクを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項168】
請求項128記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記無線チャネル情報は、拡散係数を示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項169】
請求項122記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は、前記サーバと前記ワイヤレス位置検出システムとの間の通信に、IPベース(インターネット・プロトコル・ベース)インターフェースを用いることを含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項170】
請求項169記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記IPベースインターフェースは、XML(拡張可能マークアップ言語)を採用する、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項171】
制御プレーンおよびユーザ・プレーンを通じてワイヤレス通信システムと通信するように構成された移動体ワイヤレス・デバイスの位置を検出するシステムと共に用いるように構成されたワイヤレス・デバイスであって、前記ユーザ・プレーンはデータ・チャネルを備えており、
ワイヤレス通信サブシステムと、
プロセッサと、
コンピュータ読み取り可能媒体と、
を備えており、前記デバイスは、前記システムが用いるサーバと、前記データ・チャネルを通じて通信し、ワイヤレス位置検出システムにタスクを割り当てるのに有用な情報を前記サーバに提供するように構成された、ワイヤレス・デバイス。
【請求項172】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記ワイヤレス通信サブシステムは、無線受信機および無線送信機を備えており、前記プロセッサおよびコンピュータ読み取り可能記憶媒体は、前記ワイヤレス・デバイスが主にゲーム・デバイスとしての使用に限定されるように構成された、ワイヤレス・デバイス。
【請求項173】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトに隣接する少なくとも1つのセル・サイトを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項174】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項175】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが担当セル・サイトと通信する逆チャネルを識別する情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項176】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記逆チャネルを識別する情報は、周波数割り当てを含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項177】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記逆チャネルを識別する情報は、チャネル番号割り当てを含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項178】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、無線チャネル情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項179】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、前記ワイヤレス・デバイスの位置を検出するために用いることができる特定の受信機を示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項180】
請求項179記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記特定の受信機を示す情報は、担当セルを識別する情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項181】
請求項179記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記特定の受信機を示す情報は、近隣セルを識別する情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項182】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、前記ワイヤレス・デバイスの位置を検出するために受信機を同調させなければならないチャネルを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項183】
請求項182記載のワイヤレス・デバイスにおいて、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、無線周波数を識別する情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項184】
請求項182記載のワイヤレス・デバイスにおいて、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、フレームを識別する情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項185】
請求項182記載のワイヤレス・デバイスにおいて、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、タイムスロットを識別する情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項186】
請求項182記載のワイヤレス・デバイスにおいて、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、ホップ・パターンを識別する情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項187】
請求項182記載のワイヤレス・デバイスにおいて、受信機を同調しなければならないチャネルを示す前記情報は、変調方式を識別する情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項188】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、前記ワイヤレス・デバイスからの信号を少なくとも部分的に復調するのに有用な情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項189】
請求項188記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記少なくとも部分的な復調は、制御シグナリングおよび誤り符号化を抽出するのに十分な復調を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項190】
請求項189記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記情報は暗号鍵を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項191】
請求項189記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記情報は誤り符号化および訂正のための情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項192】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、担当セルCGIを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項193】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、担当セルARFCNを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項194】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、担当セルBSICを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項195】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、以前のセルCGIおよびTAを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項196】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、アップリンク受信レベルおよび品質を示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項197】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、ダウンリンク受信レベルおよび品質を示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項198】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、タイミング進み(TA)を示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項199】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、ネットワーク測定報告(NMR)を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項200】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、ARFCNを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項201】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、タイムスロットを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項202】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、チャネル・タイプを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項203】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、サブチャネル番号を示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項204】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、周波数リストを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項205】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、MAIOを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項206】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、HSNを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項207】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、フレーム番号を示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項208】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、暗号鍵を示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項209】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、暗号アルゴリズムを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項210】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、誤り訂正符号化方法およびレベルを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項211】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、割り当てられたフレームを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項212】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、変調方式を示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項213】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、CDMA拡散符号を示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項214】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、パイロットPNオフセットを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項215】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、逆パイロット・チャネル・フォーマットを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項216】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、ベータ・パラメータを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項217】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、長符号マスクを示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項218】
請求項178記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記無線チャネル情報は、拡散係数を示す情報を含む、ワイヤレス・デバイス。
【請求項219】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、当該ワイヤレス・デバイスは位置検出デバイス・プラットフォーム(LDP)デバイスである、ワイヤレス・デバイス。
【請求項220】
請求項219記載のワイヤレス・デバイスにおいて、前記ワイヤレス通信サブシステムは、無線受信機および無線送信機を備えており、前記プロセッサおよびコンピュータ読み取り可能記憶媒体は、前記LDPデバイスが主にゲーム・デバイスとしての使用に限定されるように構成された、ワイヤレス・デバイス。
【請求項221】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、当該デバイスは、GSMワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、ワイヤレス・デバイス。
【請求項222】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、当該デバイスは、UMTSワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、ワイヤレス・デバイス。
【請求項223】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、当該デバイスは、CDMA2000ワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、ワイヤレス・デバイス。
【請求項224】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、当該デバイスは、WiFiワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、ワイヤレス・デバイス。
【請求項225】
請求項171記載のワイヤレス・デバイスにおいて、当該デバイスは、WiMaxワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、ワイヤレス・デバイス。
【請求項226】
制御プレーンおよびユーザ・プレーンを通じてワイヤレス通信システムと通信するように構成されたワイヤレス・デバイスによって用いる方法であって、前記ユーザ・プレーンはデータ・チャネルを備えており、
前記ワイヤレス・デバイスの位置を検出するタスクをワイヤレス位置検出システムに割り当てるのに有用な情報をサーバに提供するために、前記データ・チャネルを通じてサーバと通信するステップを備えた、方法。
【請求項227】
請求項226記載の方法において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトに隣接する少なくとも1つのセル・サイトを示す情報を含む、方法。
【請求項228】
請求項226記載の方法において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトを示す情報を含む、方法。
【請求項229】
請求項226記載の方法において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが担当セル・サイトと通信する逆チャネルを識別する情報を含む、方法。
【請求項230】
請求項226記載の方法において、前記逆チャネルを識別する情報は、周波数割り当てを含む、方法。
【請求項231】
請求項226記載の方法において、前記逆チャネルを識別する情報は、チャネル番号割り当てを含む、方法。
【請求項232】
請求項226記載の方法において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、無線チャネル情報を含む、方法。
【請求項233】
請求項226記載の方法において、前記ワイヤレス・デバイスは位置検出デバイス・プラットフォーム(LDP)デバイスである、方法。
【請求項234】
請求項226記載の方法において、前記ワイヤレス・デバイスは、GSMワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、方法。
【請求項235】
請求項226記載の方法において、前記デバイスは、UMTSワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、方法。
【請求項236】
請求項226記載の方法において、前記デバイスは、CDMA2000ワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、方法。
【請求項237】
請求項226記載の方法において、前記デバイスは、WiFiワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、方法。
【請求項238】
請求項226記載の方法において、前記デバイスは、WiMaxワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、方法。
【請求項239】
移動体ワイヤレス・デバイスの位置を検出するシステムを補助する方法を実行する際に、前記ワイヤレス・デバイスに命令するためのコンピュータ読み取り可能命令を備えたコンピュータ読み取り可能媒体であって、前記ワイヤレス・デバイスは、制御プレーンおよびユーザ・プレーンを通じてワイヤレス通信システムと通信するように構成されており、前記ユーザ・プレーンはデータ・チャネルを備えており、前記方法は、
前記ワイヤレス・デバイスの位置を検出するタスクをワイヤレス位置検出システムに割り当てるのに有用な情報をサーバに提供するために、前記データ・チャネルを通じてサーバと通信するステップを備えた、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項240】
請求項239記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトに隣接する少なくとも1つのセル・サイトを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項241】
請求項239記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが通信している担当セル・サイトを示す情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項242】
請求項239記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、前記ワイヤレス・デバイスが担当セル・サイトと通信する逆チャネルを識別する情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項243】
請求項239記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記逆チャネルを識別する情報は、周波数割り当てを含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項244】
請求項239記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記逆チャネルを識別する情報は、チャネル番号割り当てを含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項245】
請求項239記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記タスクを割り当てるのに有用な情報は、無線チャネル情報を含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項246】
請求項239記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記ワイヤレス・デバイスは位置検出デバイス・プラットフォーム(LDP)デバイスである、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項247】
請求項239記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記ワイヤレス・デバイスは、GSMワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項248】
請求項239記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記デバイスは、UMTSワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項249】
請求項239記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記デバイスは、CDMA2000ワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項250】
請求項239記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記デバイスは、WiFiワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項251】
請求項239記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記デバイスは、WiMaxワイヤレス通信システムと共に動作するように構成された、コンピュータ読み取り可能媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2010−504701(P2010−504701A)
【公表日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−529346(P2009−529346)
【出願日】平成19年9月18日(2007.9.18)
【国際出願番号】PCT/US2007/078783
【国際公開番号】WO2008/036673
【国際公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.ZIGBEE
3.UNIX
4.Bluetooth
【出願人】(500532540)トゥルーポジション・インコーポレーテッド (48)
【Fターム(参考)】