説明

ラベルプリンタ、印刷方法、印刷プログラム、ラベル

【課題】本発明の課題は、RFIDインレットを備えたラベルの印刷を速く行なえるラベルプリンタ、印刷方法、印刷プログラム、及びそれに用いられるラベルを提供することである。
【解決手段】ラベル11に印刷を行なう印刷部160と、搬送されるラベル11の位置を検出する位置検出部130と、ラベル11に積層されたRFIDインレット13の位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報に基づいて、ラベル11の搬送速度を、印刷部160がRFIDインレット13に対応する位置以外に印刷を行なうときの第1の搬送速度とし、印刷部160がRFIDインレット13に対向するときの第2の搬送速度を、第1の搬送速度より速くなるように制御する搬送制御部172とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベルに印刷を行なうラベルプリンタ、印刷方法、印刷プログラム、及びそれに用いられるラベルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来からラベルに印刷を行なうときは、一般的には、用紙の搬送は一定の速度で行なわれていた。一方、バーコード等の印字を行なうサーマルプリンタにおいて、サーマル印字ヘッドが印字を行なえる適正な温度に達していなければ、用紙の搬送速度を設定値以下に下げるプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、RFIDインレットが積層されたラベルも知られている。(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−132063号公報
【特許文献2】特開2009−69936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のサーマルプリンタにおいては、印刷時の環境温度が低すぎる場合に、印字スピードを初期設定置よりも遅くするため、ラベルの搬送速度も印字スピードに合わせ遅くなっていた。しかし、一旦サーマルヘッドが印字を行なえる適正な温度に達すると、プリンタの印字スピード及び搬送速度は初期設定置に保たれるようになっていた。そのため、サーマルヘッドがラベルの印刷領域以外の領域に対向したときにも、ラベルは同じ初期設定値の搬送速度で搬送されていた。また、初期設定値では、印刷を適正に行なえるようにするために、印刷を適正に行えるスピード以上に速度を上げることができなかった。その結果、ラベルの印刷に多くの時間がかかってしまうという問題があった。
【0005】
また、サーマルプリンタ等では、サーマルヘッドとプラテンローラとによりラベルを挟持搬送して印字を行なう。したがって、特許文献2のRFIDインレット等が積層されたラベルにサーマルプリンタ等で印刷を行なう場合、ICチップやアンテナに対して熱や圧力が加わるため、ICチップの破壊やアンテナ断線等によるRFIDの故障を生じてしまう可能性がある。そのため、RFIDインレットが積層された領域には印刷を行わないようにすることが一般的である
しかし、ラベルのサイズは、RFIDインレットの分だけ大きくなり、その結果、ラベルの印刷と搬送に時間がかかってしまうという問題もあった。
【0006】
本発明の課題は、RFIDインレットを備えたラベルの印刷速度を速くできるラベルプリンタ、印刷方法、印刷プログラム、及びそれに用いられるラベルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0008】
請求項1の発明は、ラベル(11)に印刷を行なう印刷部(160)と、搬送される前記ラベルの位置を検出する位置検出部(130)と、前記ラベルに積層されたRFIDインレット(13)の位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報に基づいて、前記ラベルの搬送速度を、前記印刷部が前記RFIDインレットに対応する位置以外に印刷を行なうときの第1の搬送速度とし、前記印刷部が前記RFIDインレットに対向するときの第2の搬送速度を、前記第1の搬送速度より速くなるように制御する搬送制御部(172)と、を備えるラベルプリンタ(100)である。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のラベルプリンタにおいて、前記RFIDインレット位置情報を記憶する記憶部(171)を有し、前記記憶部は、通信(30)又は外部記憶媒体(20)を介して外部から取得した前記RFIDインレット位置情報を記憶すること、を特徴とするラベルプリンタ(100)である。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のラベルプリンタにおいて、前記RFIDインレット(213)と通信可能なリーダライタ(140)を備え、前記搬送制御部(172)は、前記リーダライタを介して取得した前記RFIDインレットに予め記憶されている前記RFIDインレット位置情報を用いて前記ラベルの搬送速度を制御すること、を特徴とするラベルプリンタ(200)である。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のラベルプリンタにおいて、前記RFIDインレット(313)と通信可能なリーダライタ(140)を備え、前記搬送制御部(172)は、前記リーダライタと前記RFIDインレットとの通信状態に基づいて前記RFIDインレットの位置を取得して前記ラベルの搬送速度を制御すること、を特徴とするラベルプリンタ(300)である。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のラベルプリンタにおいて、前記RFIDインレット(13,213,313)に対応する位置以外であって印刷を行わない位置である余白が前記ラベル(11,211,311)上にある場合には、前記搬送制御部(172)は、前記印刷部(160)が前記余白に対向するときの搬送速度を前記第1の搬送速度よりも速くする、又は、前記第2の搬送速度と同じ速度とすること、を特徴とするラベルプリンタ(100,200,300)である。
【0013】
請求項6の発明は、印刷部(160)を用いてラベル(11,211,311)に印刷を行ない、搬送される前記ラベルの位置を検出し、前記ラベルに積層されたRFIDインレット(13,213,313)の位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報に基づいて、前記ラベルの搬送速度を、前記印刷部が前記RFIDインレットに対応する位置以外に印刷を行なうときの第1の搬送速度とし、前記印刷部が前記RFIDインレットに対向するときの第2の搬送速度を、前記第1の搬送速度より速くなるように制御すること、を特徴とするラベルプリンタ(100,200,300)の印刷方法である。
【0014】
請求項7の発明は、ラベルプリンタ(100,200,300)のコンピュータ(40)を、ラベル(11,211,311)に積層されたRFIDインレット(13,213,313)の位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報に基づいて、前記ラベルの搬送速度を、印刷部が前記RFIDインレットに対応する位置以外に印刷を行なうときの第1の搬送速度とし、前記印刷部が前記RFIDインレットに対向するときの第2の搬送速度を、前記第1の搬送速度より速くなるように制御する搬送制御手段(172)、として機能させるためのラベルプリンタの印刷プログラムである。
【0015】
請求項8の発明は、請求項3に記載のラベルプリンタ(200)により印刷されるラベルであって、ラベル基材(12a)、ラベル基材に積層され形成されたRFIDインレット(213)と、前記RFIDインレット内に設けられたアンテナ(13b)と、前記RFIDインレット内に設けられ、かつ、前記アンテナに接続され、前記アンテナを介して外部と情報の書込み及び読込みが行なわれるICチップ(13a)と、前記ICチップは、前記RFIDインレットの位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報を記憶していること、を特徴とするラベル(211)である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0017】
(1)ラベルプリンタは、ラベルに印刷を行なう印刷部と、搬送されるラベルの位置を検出する位置検出部と、ラベルに積層されたRFIDインレットの位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報に基づいて、ラベルの搬送速度を、印刷部がRFIDインレットに対応する位置以外に印刷を行なうときの第1の搬送速度とし、印刷部がRFIDインレットに対向するときの第2の搬送速度を、第1の搬送速度より速くなるように制御する搬送制御部とを備える。よって、ラベルプリンタは、搬送速度を速くすることにより、ラベルの印刷にかかる時間を短縮できる。
【0018】
(2)ラベルプリンタは、RFIDインレット位置情報を記憶する記憶部を有し、記憶部は、通信又は外部記憶媒体を介して外部から取得したRFIDインレット位置情報を記憶する。よって、ラベルプリンタは、手作業によるRFIDインレット位置情報の入力が不要であり、使い勝手がよく、かつ、構造を簡単にできる。
【0019】
(3)ラベルプリンタは、RFIDインレットと通信可能なリーダライタを備え、搬送制御部は、リーダライタを介して取得したRFIDインレットに予め記憶されているRFIDインレット位置情報を用いてラベルの搬送速度を制御する。よって、ラベルプリンタは、印刷するラベルの種類が変わっても、その都度、ラベルプリンタにRFIDインレット位置情報を伝えることなく搬送制御が行なえる。
【0020】
(4)ラベルプリンタは、RFIDインレットと通信可能なリーダライタを備え、搬送制御部は、リーダライタとRFIDインレットとの通信状態に基づいてRFIDインレットの位置を取得してラベルの搬送速度を制御する。よって、ラベルプリンタは、取得したRFIDインレットの位置に基づいて、実際のRFIDインレットの位置を知ることができる。これにより、例えば、RFIDインレット位置情報と実際の位置とを比較して、実際の位置を確認できる。また、別途RFIDインレット位置情報を取得することなくリーダライタとRFIDインレットとの通信状態に基づいて取得したRFIDインレットの位置を、RFIDインレット位置情報とみなしてラベルの搬送速度を制御することもできる。この場合、印刷するラベルの種類が変わっても、その都度、ラベルプリンタにRFIDインレット位置情報を伝えることなく搬送制御が行なえる。
【0021】
(5)ラベルプリンタは、RFIDインレットに対応する位置以外であって印刷を行わない位置である余白がラベル上にある場合には、搬送制御部は、印刷部が余白に対向するときの搬送速度を第1の搬送速度よりも速くする、又は、第2の搬送速度と同じ速度とすることができる。よって、ラベルプリンタは、搬送速度が速くなることにより、ラベル印刷にかかる時間を短縮できる。
【0022】
(6)印刷方法は、印刷部を用いてラベルに印刷を行ない、搬送されるラベルの位置を検出し、ラベルに積層されたRFIDインレットの位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報に基づいて、ラベルの搬送速度を、印刷部がRFIDインレットに対応する位置以外に印刷を行なうときの第1の搬送速度とし、印刷部がRFIDインレットに対向するときの第2の搬送速度を、第1の搬送速度より速くなるように制御する。よって、ラベルプリンタは、搬送速度を速くすることにより、ラベルの印刷にかかる時間を短縮できる。
【0023】
(7)ラベルプリンタの印刷プログラムは、コンピュータを、ラベルに積層されたRFIDインレットの位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報に基づいて、ラベルの搬送速度を、印刷部がRFIDインレットに対応する位置以外に印刷を行なうときの第1の搬送速度とし、印刷部がRFIDインレットに対向するときの第2の搬送速度を、第1の搬送速度より速くなるように制御する搬送制御手段として機能させる。よって、ラベルプリンタは、搬送速度を速くすることにより、ラベルの印刷にかかる時間を短縮できる。
【0024】
(8)ラベルプリンタにより印刷されるラベルは、ラベル基材と、ラベル基材に積層され形成されたRFIDインレットと、RFIDインレット内に設けられたアンテナと、RFIDインレット内に設けられ、かつ、アンテナに接続され、アンテナを介して外部と情報の書込み及び読込みが行なわれるICチップと、ICチップは、RFIDインレットの位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報を記憶していることを特徴とする。よって、このラベルをラベルプリンタに用いることにより、ラベルプリンタは、取得したRFIDインレットの位置に基づいて、実際のRFIDインレットの位置を知ることができる。これにより、例えば、ラベルプリンタは、RFIDインレット位置情報と実際の位置とを比較して、実際の位置を確認できる。また、ラベルプリンタは、別途RFIDインレット位置情報を取得することなくリーダライタとRFIDインレットとの通信状態に基づいて取得したRFIDインレットの位置を、RFIDインレット位置情報とみなしてラベルの搬送速度を制御することもできる。この場合、ラベルプリンタは、印刷するラベルの種類が変わっても、その都度、ラベルプリンタにRFIDインレット位置情報を伝えることなく搬送制御が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明によるラベルプリンタ100の内部構造を示す概略側面図である。
【図2】本実施形態のラベルプリンタ100を説明するブロック図である。
【図3】本実施形態の本実施形態の連続紙10上の印刷前のラベル11と、印刷後のラベル11の平面図である。
【図4】本実施形態のラベル11の1枚分を示す断面図である。
【図5】本実施形態のラベル11の印刷例を示す図である。
【図6】本発明によるラベルプリンタ100の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明によるラベルプリンタ200の第2実施形態を説明するブロック図である。
【図8】本発明によるラベルプリンタ200の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明によるラベルプリンタ300の第3実施形態を説明するブロック図である。
【図10】本発明によるラベルプリンタ300の第3実施形態の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
【0027】
(第1実施形態)
図1は、本発明によるラベルプリンタ100の内部構造を示す概略側面図である。
なお、図1及び図2を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、動作等を示して説明を行なうが、これらは、適宜変更することができる。
【0028】
本実施形態のラベルプリンタ100は、ラベル供給部110と、駆動ローラ120と、従動ローラ121と、位置検出部130と、リーダライタ140と、プラテンローラ150と、印刷部160と、制御部170と、排出口180とを備えている。
【0029】
ラベル供給部110には、帯状に形成された連続紙10がロール状に巻回された状態で、回転可能に装填される。
駆動ローラ120は、図示しないモータに接続されて回転する。従動ローラ121は、駆動ローラ120に対向して設けられ、駆動ローラ120の回転力によって回転する。
駆動ローラ120は、従動ローラ121とともに連続紙10を挟持した状態で排出口180に向けて搬送する。
【0030】
位置検出部130は、ロータリエンコーダ131と、ガイドローラ132と、光センサ133とを備える。
ロータリエンコーダ131は、搬送する連続紙10に追従して回転し、連続紙10の搬送量を検出する。
ガイドローラ132は、このガイドローラ132と対向して設けられロータリエンコーダ131とともに連続紙10を挟持することで追従して回転する。
【0031】
光センサ133は、連続紙10位置検出マーク14cを検出することによってラベル11が特定の位置に到達したことを検出する。
【0032】
リーダライタ140は、後述するラベル11のRFIDインレット13と通信し、RFIDインレット13に対してデータの書き込みを行なう。例えば、リーダライタ140は、印刷データに基づいて印刷するバーコードが示す商品ID等と同等の情報をRFIDインレット13に書き込む。
【0033】
プラテンローラ150は、図示しないモータにより回転し、連続紙10を排出口180に向けて搬送する。
印刷部160は、ラベル11を挟んでプラテンローラ150と対向する位置において、ラベル11に文字等の印刷を行なう。印刷部160としては、例えばサーマルヘッドを用いることができる。
【0034】
制御部170は、ラベルプリンタ100の各種動作を統括的に制御する。
排出口180は、搬送されてきた連続紙10を排出する開口部である。
【0035】
図2は、本実施形態のラベルプリンタ100を説明するブロック図である。
ラベルプリンタ100は、さらに、制御部170内に記憶部171と、搬送制御部172とを備え、さらにまた、外部インタフェース190と、外部メモリインタフェース191と、ブザー192と、入力部193と、表示部194とを備える。
【0036】
記憶部171は、通信又は外部記憶媒体を介して外部から取得した印刷データ及びRFIDインレット位置情報を記憶する。なお、印刷データ及びRFIDインレット位置情報については、後で詳しく説明する。
搬送制御部172は、印刷中における連続紙10の搬送を制御する。搬送制御部172は、印刷部160が印刷を実行しているときは、第1の搬送速度で連続紙10を搬送するように制御を行なう。
また、搬送制御部172は、印刷部160がRFIDインレット13に対向するときは第1の搬送速度よりも速い第2の搬送速度で連続紙10を搬送するように制御を行なう。
なお、上述した制御部170は、図示しないCPUと、ROMと、RAM等とにより構成されたコンピュータ上で動作するプログラムにより実現される。
【0037】
外部インタフェース190は、外部と通信可能とするためのインタフェースである。本実施形態では、外部インタフェース190は、ネットワーク30を介してパーソナルコンピュータ40から印刷データ及びRFIDインレット位置情報を取得する。
なお、外部インタフェース190は、ネットワーク30を介することなく、直接、例えば、パーソナルコンピュータ40に接続してもよい。また、外部インタフェース190が行なう外部との通信は、有線通信であっても、無線通信であってもよい。
【0038】
外部メモリインタフェース191は、装着された外部メモリとの間で、印刷データ及びRFIDインレット位置情報を取得するインタフェースである。
本実施形態では、上述したように、外部インタフェース190を介して印刷データ及びRFIDインレット位置情報を取得する。しかし、外部メモリインタフェース191を介して、外部メモリとしてのメモリカード20等から印刷データ及びRFIDインレット位置情報を取得してもよい。
【0039】
ブザー192は、エラー報知や設定確認音等を発する。入力部193からは、各種設定情報を入力する。表示部194は、入力部193から入力された情報や不良品の警告を表示する。なお、ブザー192と、入力部193と、表示部194とは、いずれも、制御部170により制御されて動作する。
【0040】
次に、本実施形態のラベルプリンタ100が取り扱うラベル11と、データについて説明する。
図3は、本実施形態の連続紙10上の印刷前のラベル11と、印刷後のラベル11の平面図である。
図4は、本実施形態のラベル11の1枚分を示す断面図である。
【0041】
連続紙10は、ラベル11と、台紙14とを有している。
ラベル11は、ラベル上紙12aと、RFIDインレット13とを備える。ラベル11は、一定間隔毎に台紙14上に仮着されている。
ラベル上紙12aは、台紙14に対向する面に粘着層12bが形成されたラベル基材である。ラベル上紙12aは、粘着層12bを介して台紙14に仮着されている。また、ラベル上紙12aは、後述の各種情報15及びバーコード16等の印刷が行なわれる印刷領域を備えている。
【0042】
台紙14は、台紙本体14aと、剥離層14bと、位置検出マーク14cとを有する。
台紙本体14aの裏面側には、ラベル11の1枚毎に予め位置検出マーク14c(図3では破線で図示)が設けられている。
剥離層14bは、台紙14のラベル11に対向する表面側にシリコン等により形成されている。この剥離層14b上にラベル11が仮貼付(仮着)されている。
位置検出マーク14cは、連続紙10のラベル11が積層されている面と反対の面に一定間隔を空けて設けられ、ラベル先端部11aを検出するときに用いられる。位置検出マーク14cは、ラベル先端部11aと一致するように設けられている。なお、ラベルプリンタが用いるラベル先端部11aの位置検出方法によっては、位置検出マーク14cが不要となる場合もある。
【0043】
RFIDインレット13は、樹脂フィルムのインレット基材13cと、ICチップ13aと、アンテナ13bから構成されている。
RFIDインレット13は、ラベル上紙12aの粘着層12bと、台紙14の剥離層14bとの間に挟み込まれ配置されている。また、RFIDインレット13には、台紙14に面している側に粘着層13dが形成されている。RFIDインレット13は、ラベル上紙12aの粘着層12bに埋設された状態で、ラベル11上に配置されている。
ラベルプリンタ100により印刷が行なわれる前のICチップ13aには、何も情報が書き込まれていない。ラベル11に印刷を行なうときに、ICチップ13aには、アンテナ13bを介してリーダライタ140と通信することにより、印刷データに基づいて印刷するバーコードが示す商品ID等と同等の情報が書き込まれる。
アンテナ13bは、ICチップ13aに接続され平面状に形成されている。図3のようにコイル状に限らず、形状は任意であり、用いる周波数帯、ラベルサイズに応じてUHF帯で使用されるコイル状以外の形状を適宜選択することができる。
【0044】
なお、RFIDインレット13のラベル上紙12aの表面には、ICチップ13a及びアンテナ13bの厚みやRFIDインレット13自体の厚みによる凹凸や段差が生じる。そのため印字カスレ等が生じ確実な印字を行なうことは困難である。また、印刷部160やプラテンローラ150からの熱や圧力が加わると、ICチップ13aの破壊やアンテナ13bの断線等によるRFIDインレット13の故障にも繋がる。そのため、RFIDインレット13の位置に対応するラベル上紙12a上のRFIDインレット領域には、印刷は行なわれないように取り決められている。
【0045】
図5は、本実施形態のラベル11の印刷例を示す図である。
印刷済みのラベル11上には、各種情報15とバーコード16とが印刷されている。各種情報15及びバーコード16の印刷領域には、ラベルプリンタ100が取得した印刷データに基づいて印刷が行なわれる。
【0046】
ここで、印刷データ及びRFIDインレット位置情報について説明する。
印刷データは、コマンド、表示データ等を有しており、これらには、各種情報15及びバーコード16の内容と、その印刷位置に関する情報とが含まれている。この印刷データには、例えば、図5に示した例では、以下の(1)から(8)の情報が含まれる。
(1)各種情報15の内容である「1234567」の印刷を行なう情報。
(2)バーコード16のデータ。
(3)幅B1の範囲は、印刷を行なわない空白領域であること。
(4)幅M1の範囲は、各種情報15の印刷を行なう領域であること。
(5)幅M2の範囲は、バーコード16の印刷を行なう領域であること。
(6)幅B2の範囲は、印刷を行なわない空白領域であること。
(7)幅R1の範囲は、印刷を行なわないRFIDインレット13であること。
(8)幅B3の範囲は、印刷を行なわない空白領域であること。
RFIDインレット位置情報は、ラベル11上のどの位置にRFIDインレット13が配置されているのかを示す情報である。例えば、図5に示した例では、RFIDインレット位置情報には上記(7)の情報が含まれる。
【0047】
次に、本実施形態のラベルプリンタ100の印刷動作について説明する。
図6は、本発明によるラベルプリンタ100の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
ステップ(以下、Sと記す)101では、ラベルプリンタ100は、ネットワーク30を介してパーソナルコンピュータ40から印刷データとRFIDインレット位置情報とを取得し、記憶部171に記憶する。
【0048】
S102では、制御部170は、S101において取得した印刷データより、イメージ描画展開を行ない、図示しないRAM上にラベル11のイメージを生成する。制御部170が生成するイメージとは、例えば、図5に示すようなイメージである。さらに、ピッチ情報もRAM上に生成する。なお、ピッチ情報とは、図5に示す、B1、M1、M2、B2、R1、B3などの情報である。
【0049】
S103では、制御部170は、駆動ローラ120を回転させて従動ローラ121とともに連続紙10を挟持した状態でラベル供給部110から供給される帯状の連続紙10を搬送する。
【0050】
S104では、連続紙10上の印刷されていないラベル11が、リーダライタ140に対向する位置、すなわち、通信可能な位置に搬送されると、制御部170が外部から取得した印刷データに対応する必要な情報が、リーダライタ140を介してRFIDインレット13に書き込まれる。具体的には、リーダライタ140は、ICチップ13aに、例えば、各種情報15及びバーコード16と同等の内容を示す商品ID等のデータを近距離無線通信により書き込む。
【0051】
S105では、S104によるデータの書き込みが終わったラベル11がさらに搬送され、光センサ133が台紙14の裏面側の位置検出マーク14cを検出する。光センサ133は、位置検出マーク14cを検出するとラベル位置検出信号を出力する。
【0052】
S106では、制御部170は、S105において位置検出マーク14cを検出した位置を基準として、ロータリエンコーダ131によりそのラベル11の搬送量のカウントを開始する。制御部170は、ロータリエンコーダ131が検出した連続紙10の搬送量と、光センサ133が検出したラベル11の位置に基づいて、ラベルの位置を制御する。
【0053】
S107では、制御部170は、S105において開始されたラベル11の搬送量のカウントに基づいて、印刷部160が対向しているラベル11の位置が印刷領域であるか否かを判断する。制御部170が、印刷部160が対向しているラベル11の位置が印刷領域であると判断するとS108に進み、印刷領域ではないと判断するとS110へ進む。
【0054】
S108では、制御部170は、印刷部160による印刷を実行させる。印刷部160は、S102で生成されたイメージをラベル上紙12aに印刷する。印刷部160は、例えば、図5に示す各種情報15の内容である「1234567」及びバーコード16等を現在、印刷部160が対向している位置に印刷を行なう。この印刷中、ラベル11は、第1の搬送速度で搬送される。言い換えれば、印刷部160がRFIDインレット13に対応する位置以外に印刷を行なうときには、搬送制御部172が、第1の搬送速度で連続紙10を搬送するように制御を行なう。
【0055】
S109では、制御部170は、ロータリエンコーダ131の搬送量のカウントから、ラベル11の後端側の幅B3の範囲が印刷部160を通過したか否かを判断する。ラベル11の後端側の幅B3の範囲が印刷部160を通過している場合には、ラベル11は、排出口180に向けて搬送され、ラベルプリンタ100は、印刷動作を終了する。
ラベル11の後端側の幅B3の範囲が印刷部160を通過していない場合はS107へ戻り、ラベル11の後端側の幅B3の範囲が印刷部160を通過するまで同じ動作を繰り返す。
【0056】
S110では、制御部170は、S107において印刷部160が対向しているラベル11の位置が印刷領域ではないと判断した領域が、上述したような印刷を行なわないRFIDインレット領域か否かを判断する。制御部170が、その領域を印刷を行なわないRFIDインレット領域ではないと判断した場合は、S111へ進む。制御部170が、その領域を印刷を行なわないRFIDインレット領域ではないと判断した場合は、S112へ進む。
【0057】
S111は、S109において、印刷部160が対向している領域を、印刷を行なわないRFIDインレット領域であると判断した場合に実行されるステップである。制御部170は、そのラベル11の搬送速度を、第1の搬送速度より速い第2の搬送速度で搬送するよう制御する。つまり、ラベル11の印刷が不要なRFIDインレット領域を速く送ることで、印刷にかかる時間を短縮することができる。S111を実行した後は、S109へ進む。
【0058】
S112は、S110において、印刷部160が対向している領域を、印刷を行なわないRFIDインレット領域ではないと判断した場合、すなわち、余白領域である場合に実行されるステップである。制御部170は、その余白領域が所定量以上か否かを判断する。本実施形態においては、図5の幅B1、幅B2及び幅B3で示す領域が余白領域である。その余白領域が所定量以上の場合には、S111に進み、ラベル11は、第2の搬送速度で搬送される。つまり、ラベル11の印刷が不要な余白領域を速く送ることで、印刷にかかる時間を短縮することができる。しかし、余白領域が狭い場合は、搬送速度を速くしても、搬送がスムーズに行なわれなくなるだけでほとんど効果はない。そのため、制御部170は、その余白領域が所定量以上でないと判断した場合は、S113へ進む。
【0059】
S113では、制御部170は、余白領域が所定量以上でないと判断されたラベル11を第1の搬送速度で搬送する。S113を実行した後は、S109へ進む。
【0060】
以上説明したように、第1実施形態によれば、ラベルプリンタ100は、ラベル11に積層されたRFIDインレット13のRFIDインレット位置情報に基づいて、搬送制御部172により、ラベル11の搬送速度を、印刷部160がRFIDインレット13に対応する位置以外に印刷を行なうときの第1の搬送速度より、印刷部160がRFIDインレット13に対向するときの第2の搬送速度を速くなるように制御を行なう。したがって、ラベルプリンタ100は、RFIDインレット13の領域は速い速度で搬送するため、1枚のラベル11に対する一連の印刷動作を速く行なうことができる。
また、本実施形態では、所定量以上の余白領域についても第2の搬送速度で搬送するため、1枚のラベル11に対する一連の印刷動作をさらに速く行なうことができる。
【0061】
(第2実施形態)
図7は、本発明によるラベルプリンタ200の第2実施形態を説明するブロック図である。
図8は、本発明によるラベルプリンタ200の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。
第2実施形態は、ラベルプリンタ200がネットワーク30を介して外部から取得する情報、及び、リーダライタ140とRFIDインレット213との間で受け渡しを行なう情報が第1実施形態から異なる。また、ラベル211がRFIDインレット213の位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報を記憶していることも異なる。第2実施形態のその他の部分については、第1実施形態と同様の形態である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
【0062】
第1実施形態のラベルプリンタ100は、ネットワーク30を介してパーソナルコンピュータ40から印刷データとRFIDインレット位置情報とを取得する。これに対し、第2実施形態のラベルプリンタ200は、外部から印刷データのみを取得し、記憶部271に記憶する。
また、第2実施形態においては、予めラベル211のRFIDインレット213に、搬送速度の制御を行なうために必要なRFIDインレット位置情報が書き込まれている。そして、リーダライタ140は、RFIDインレット213と通信し、RFIDインレット213に対しデータの書き込みを行なうとともに、RFIDインレット213から、予め書き込まれているRFIDインレット位置情報を取得する。その取得したRFID位置情報に基づき、制御部270は、連続紙10を第1又は第2の搬送速度で搬送するように制御を行なう。
【0063】
第2実施形態によれば、ラベルプリンタ200は、リーダライタ140を介し、ラベル211のRFIDインレット213からそのRFIDインレット位置情報を取得し、そのRFIDインレット位置情報を用いてラベル211の搬送速度の制御を行なう。よって、ラベルプリンタ200は、印刷データのみを外部から取得すればよい。
また、ラベルプリンタ200は、印刷するラベルが異なる種類に変わっても、その都度、ラベルプリンタ200にRFIDインレット位置情報を伝えることなく搬送制御が行なえる。よって、例えば、ラベルプリンタ200は、RFIDインレットの位置や大きさが異なる複数種類のラベルを印刷する場合でも、簡単かつ速く印刷を行なえる。
【0064】
(第3実施形態)
図9は、本発明によるラベルプリンタ300の第3実施形態を説明するブロック図である。
図10は、本発明によるラベルプリンタ300の第3実施形態の動作を示すフローチャートである。
第3実施形態は、リーダライタ140とラベル311のRFIDインレット313との間で行なわれる情報の受け渡しが異なる他は、第1実施形態と同様の形態である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
【0065】
第1実施形態のラベルプリンタ100は、RFIDインレット13に対してデータの書き込みのみを行なう。これと同様に、第3実施形態においても、ラベルプリンタ300は、リーダライタ140からRFIDインレット313に対してデータの書き込みを行なう。しかし、第3実施形態では、リーダライタ140を用いてこのデータの書き込みに加えて、RFIDインレット313の位置の検出を行なう。すなわち、第3実施形態のラベルプリンタ300は、さらに、リーダライタ140とRFIDインレット313の通信状態に基づいて、RFIDインレット313の位置の検出を行なう。制御部370は、検出したRFIDインレット313の位置に基づき、連続紙10を第1又は第2の搬送速度で搬送するように制御を行なう。
【0066】
第3実施形態によれば、別途RFIDインレット位置情報を取得することなくリーダライタ140とRFIDインレット313との通信状態に基づいて取得したRFIDインレットの位置をRFIDインレット位置情報とみなしてラベルの搬送速度を制御できる。したがって、印刷するラベルの種類が変わっても、その都度、ラベルプリンタにRFIDインレット位置情報を伝えることなく搬送制御が行なえ、常に高速で印刷処理を行える。また、別途取得したRFIDインレット位置情報と実際の位置とを比較して、実際の位置を確認することもできる。さらに、台紙14に、光センサ133検出用の位置検出マーク14cを設けなくともラベルの位置を把握でき、搬送速度の制御が可能となる。
【0067】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、バーコード16を印刷する例を説明したが、これに限らず、例えば、バーコードは印刷しなくてもよい。また、印刷内容はどのような内容であってもよい。
【0068】
(2)各実施形態において、ラベルは、台紙14に仮着された連続紙10の形態で供給される例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、一枚一枚が独立した枚葉の形態であってもよい。
【0069】
(3)各実施形態において、余白領域は、RFIDインレットと同じ第2の搬送速度で搬送を行なう例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、余白領域の搬送速度は、第1の搬送速度より速い搬送速度として別途設定された速度としてもよい。
【0070】
なお、第1実施形態〜第3実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
【符号の説明】
【0071】
10 連続紙
11,211,311 ラベル
11a ラベル先端部
12a ラベル上紙
12b 粘着層
13,213,313 RFIDインレット
13a ICチップ
13b アンテナ
13c インレット基材
13d 粘着層
14 台紙
14a 台紙本体
14b 剥離層
14c 位置検出マーク
15 各種情報
16 バーコード
20 メモリカード
30 ネットワーク
40 パーソナルコンピュータ
100,200,300 ラベルプリンタ
110 ラベル供給部
120 駆動ローラ
121 従動ローラ
130 位置検出部
131 ロータリエンコーダ
132 ガイドローラ
133 光センサ
140 リーダライタ
150 プラテンローラ
160 印刷部
170,270,370 制御部
171,271,371 記憶部
172 搬送制御部
180 排出口
190 外部インタフェース
191 外部メモリインタフェース
192 ブザー
193 入力部
194 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルに印刷を行なう印刷部と、
搬送される前記ラベルの位置を検出する位置検出部と、
前記ラベルに積層されたRFIDインレットの位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報に基づいて、前記ラベルの搬送速度を、前記印刷部が前記RFIDインレットに対応する位置以外に印刷を行なうときの第1の搬送速度とし、前記印刷部が前記RFIDインレットに対向するときの第2の搬送速度を、前記第1の搬送速度より速くなるように制御する搬送制御部と、
を備えるラベルプリンタ。
【請求項2】
請求項1に記載のラベルプリンタにおいて、
前記RFIDインレット位置情報を記憶する記憶部を有し、
前記記憶部は、通信又は外部記憶媒体を介して外部から取得した前記RFIDインレット位置情報を記憶すること、
を特徴とするラベルプリンタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のラベルプリンタにおいて、
前記RFIDインレットと通信可能なリーダライタを備え、
前記搬送制御部は、前記リーダライタを介して取得した前記RFIDインレットに予め記憶されている前記RFIDインレット位置情報を用いて前記ラベルの搬送速度を制御すること、
を特徴とするラベルプリンタ。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のラベルプリンタにおいて、
前記RFIDインレットと通信可能なリーダライタを備え、
前記搬送制御部は、前記リーダライタと前記RFIDインレットとの通信状態に基づいて前記RFIDインレットの位置を取得して前記ラベルの搬送速度を制御すること、
を特徴とするラベルプリンタ。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のラベルプリンタにおいて、
前記RFIDインレットに対応する位置以外であって印刷を行わない位置である余白が前記ラベル上にある場合には、
前記搬送制御部は、前記印刷部が前記余白に対向するときの搬送速度を前記第1の搬送速度よりも速くする、又は、前記第2の搬送速度と同じ速度とすること、
を特徴とするラベルプリンタ。
【請求項6】
印刷部を用いてラベルに印刷を行ない、
搬送される前記ラベルの位置を検出し、
前記ラベルに積層されたRFIDインレットの位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報に基づいて、前記ラベルの搬送速度を、前記印刷部が前記RFIDインレットに対応する位置以外に印刷を行なうときの第1の搬送速度とし、前記印刷部が前記RFIDインレットに対向するときの第2の搬送速度を、前記第1の搬送速度より速くなるように制御すること、
を特徴とする印刷方法。
【請求項7】
ラベルプリンタのコンピュータを、
ラベルに積層されたRFIDインレットの位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報に基づいて、前記ラベルの搬送速度を、印刷部が前記RFIDインレットに対応する位置以外に印刷を行なうときの第1の搬送速度とし、前記印刷部が前記RFIDインレットに対向するときの第2の搬送速度を、前記第1の搬送速度より速くなるように制御する搬送制御手段、
として機能させるための印刷プログラム。
【請求項8】
請求項3に記載のラベルプリンタにより印刷されるラベルであって、
ラベル基材と、
ラベル基材に積層され形成されたRFIDインレットと、
前記RFIDインレット内に設けられたアンテナと、
前記RFIDインレット内に設けられ、かつ、前記アンテナに接続され、前記アンテナを介して外部と情報の書込み及び読込みが行なわれるICチップと、
前記ICチップは、前記RFIDインレットの位置に関する情報を含むRFIDインレット位置情報を記憶していること、
を特徴とするラベル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−207063(P2011−207063A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−77430(P2010−77430)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(307010993)株式会社サトー知識財産研究所 (588)
【出願人】(000130581)株式会社サトー (1,153)
【Fターム(参考)】