説明

リゾホスファチジン酸結合のための組成物と方法

例えば、モノクローナル抗体などの抗LPA薬剤の製造および使用のための組成物および方法を記載する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
生理学的条件下でリゾホスファチジン酸(LPA)を結合する薬剤であって、配列番号56、57、58、59、60、61、62、69、70、71、72、73、74、81、82、83、84、85、86、93、94、95、96、97、98、105、106、107、108、109、110、111からなる群から選択されるアミノ酸配列との配列同一性が少なくとも65%であるアミノ酸配列を有するCDRペプチドを少なくとも1つ有する単離抗LPA薬剤。
【請求項2】
請求項1の抗LPA薬剤であって、配列番号56、57、58、59、60、61、62、69、70、71、72、73、74、81、82、83、84、85、86、93、94、95、96、97、98、105、106、107、108、109、110、111からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%の同一性を持つ群から選択される配列同一性のアミノ酸配列を有するCDRペプチドを少なくとも1つ有する抗LPA薬剤。
【請求項3】
請求項1に記載の抗LPA薬剤であって、抗体および非抗体由来部分からなる群から選択される抗LPA薬剤。
【請求項4】
請求項1に記載の抗LPA薬剤であって、前記薬剤が、キメラ抗体、ヒト化抗体、全長抗体、親和性成熟抗体、抗体誘導体、抗体フラグメントのいずれかである抗LPA薬剤。
【請求項5】
請求項1に記載の抗LPA薬剤であって、前記薬剤が2本の重鎖と2本の軽鎖からなる抗体であって、各重鎖が独立して配列番号114、118、122、126、130からなる群から選択されたアミノ酸配列を有し、かつ各軽鎖が独立して配列番号115、119、123、127、131からなる群から選択されたアミノ酸配列を有する請求項1に記載の抗LPA薬剤。
【請求項6】
請求項1に記載の抗LPA薬剤であって、前記薬剤が、ポリマー、放射性核種、化学療法薬、検出薬からなる群から選択される部分と複合体を形成している抗LPA薬剤。
【請求項7】
請求項1に記載の抗LPA薬剤および担体を有し、その担体が任意に薬学的に許容される担体である組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の抗LPA薬剤であって、前記薬剤が第二の薬剤と組み合わされ、前記第二の薬剤は抗体、抗体フラグメント、抗体誘導体、抗体変異体からなる群から任意に選択される抗LPA薬剤。
【請求項9】
請求項9に記載の抗LPA薬剤であって、前記第二の薬剤がLPA以外の分子を結合する結合部分を含み、前記抗LPA薬剤と前記第二の薬剤が任意に共有結合を介して任意に連結されている抗LPA薬剤。
【請求項10】
単離核酸分子であって、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも65%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%の同一性からなる群から選択される配列同一性のアミノ酸配列を有するCDRペプチドを少なくとも1つコードするヌクレオチド残基の配列を有する単離核酸分子。
【請求項11】
請求項10に記載の単離核酸分子であって、前記CDRペプチドが、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する単離核酸分子。
【請求項12】
請求項10に記載の単離核酸分子であって、少なくとも2つのCDRペプチドをコードし、各CDRペプチドが、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有する単離核酸分子。
【請求項13】
請求項10に記載の単離核酸分子であって、第一、第二、第三のCDRペプチドをコードし、前記第一、第二、第三のCDRペプチドのそれぞれが、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有する単離核酸分子。
【請求項14】
請求項10に記載の単離核酸分子であって、免疫グロブリン重鎖のフラグメントまたは全長免疫グロブリン重鎖をコードする単離核酸分子。
【請求項15】
請求項10に記載の単離核酸分子であって、前記免疫グロブリン重鎖が、サカナ、トリ,
哺乳類、任意に霊長類、任意にヒトに由来する単離核酸分子。
【請求項16】
請求項10に記載の核酸分子を含んでいるベクター。
【請求項17】
請求項10に記載の単離核酸分子によってトランスフェクションされた宿主細胞。
【請求項18】
請求項16に記載のベクターによってトランスフェクションされた宿主細胞。
【請求項19】
配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも65%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%の同一性からなる群から選択される配列同一性のアミノ酸配列を有するCDRペプチドを少なくとも1つコードするヌクレオチド残基の配列を有する単離核酸分子。
【請求項20】
請求項19に記載の単離核酸分子であって、前記CDRペプチドが、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する単離核酸分子。
【請求項21】
請求項19に記載の単離核酸分子であって、少なくとも2つのCDRペプチドをコードし、各CDRペプチドが、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から独立して選択される単離核酸分子。
【請求項22】
請求項19に記載の単離核酸分子であって、第一、第二、第三のCDRペプチドをコードし、前記第一、第二、第三のCDRペプチドのそれぞれが、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有する単離核酸分子。
【請求項23】
請求項19に記載の単離核酸分子であって、免疫グロブリン軽鎖のフラグメントまたは全長免疫グロブリン軽鎖をコードする単離核酸分子。
【請求項24】
請求項19に記載の単離核酸分子であって、前記免疫グロブリン軽鎖が、サカナ、トリ、哺乳類、任意に霊長類、任意にヒトの免疫グロブリン軽鎖に由来する単離核酸分子。
【請求項25】
請求項19に記載の核酸分子を含んでいるベクター。
【請求項26】
請求項19に記載の単離核酸分子によってトランスフェクションされた宿主細胞。
【請求項27】
請求項25に記載のベクターによってトランスフェクションされた宿主細胞。
【請求項28】
請求項25に記載のベクターであって、請求項19に記載の単離核酸分子を更に含んでいるベクター。
【請求項29】
請求項26に記載の宿主細胞であって、更に請求項10に記載の単離核酸分子または請求項16に記載のベクターによってトランスフェクションされた宿主細胞。
【請求項30】
単離ポリペプチドであって、前記ポリペプチドが、動物免疫グロブリン重鎖の可変ドメインの少なくとも1つのフレームワーク領域を含み、前記ポリペプチドが生理学的状況においてLPAを結合し、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも65%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%の同一性からなる群から選択される配列同一性のアミノ酸配列を有するCDRペプチドを少なくとも1つ有するポリペプチド。
【請求項31】
請求項30に記載の単離ポリペプチドであって、前記CDRペプチドが、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する単離ポリペプチド。
【請求項32】
請求項30に記載の単離ポリペプチドであって、前記ポリペプチドは少なくとも2つのCDRペプチドを含み、各CDRペプチドが、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有する単離ポリペプチド。
【請求項33】
請求項32に記載の単離ポリペプチドであって、第一、第二、第三のCDRペプチドを含み、前記第一、第二、第三のCDRペプチドのそれぞれが、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有する単離ポリペプチド。
【請求項34】
請求項30に記載の単離ポリペプチドであって、免疫グロブリン重鎖の全長可変ドメイン、または全長免疫グロブリン重鎖、または免疫グロブリン重鎖のフラグメントからなる群から選択される単離ポリペプチド。
【請求項35】
単離ポリペプチドであって、前記ポリペプチドが、動物免疫グロブリン軽鎖の可変ドメインの少なくとも1つのフレームワーク領域を含み、前記ポリペプチドがLPAを結合し、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも65%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%の同一性からなる群から選択される配列同一性のアミノ酸配列を有するCDRペプチドを少なくとも1つ有するポリペプチド。
【請求項36】
請求項35に記載の単離ポリペプチドであって、前記少なくとも1つのCDRペプチドの前記配列同一性が、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から選択されるアミノ酸配列からなる群から選択される単離ポリペプチド。
【請求項37】
請求項35に記載の単離ポリペプチドであって、前記CDRペプチドが、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する単離ポリペプチド。
【請求項38】
請求項35に記載の単離ポリペプチドであって、少なくとも2つのCDRペプチドを含み、各CDRペプチドが、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有する単離ポリペプチド。
【請求項39】
請求項38に記載の単離ポリペプチドであって、第一、第二、第三のCDRペプチドを含み、前記第一、第二、第三のCDRペプチドのそれぞれが、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有する単離ポリペプチド。
【請求項40】
請求項35に記載の単離ポリペプチドであって、免疫グロブリン軽鎖の全長可変ドメイン、免疫グロブリン軽鎖のフラグメント、全長免疫グロブリン軽鎖からなる群から選択される単離ポリペプチド。
【請求項41】
単離抗体分子であって、
a. 2本の免疫グロブリン重鎖であって、各免疫グロブリン重鎖が生理学的状況においてLPAを結合する動物免疫グロブリン重鎖であり、前記重鎖が、免疫グロブリン重鎖の可変ドメインのフレームワーク領域を少なくとも1つ含み、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも50%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつ前記2本の免疫グロブリン重鎖と機能的に関連しているCDRペプチドを少なくとも1つ含む、前記2本の免疫グロブリン重鎖と、
b. 2本の免疫グロブリン軽鎖であって、各免疫グロブリン軽鎖が生理学的状況においてLPAを結合する動物免疫グロブリン軽鎖であり、前記軽鎖が、免疫グロブリン軽鎖の可変ドメインのフレームワーク領域を少なくとも1つ含み、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも50%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するCDRペプチドを少なくとも1つ含む、前記2本の免疫グロブリン軽鎖と、
を有する単離抗体分子。
【請求項42】
請求項41に記載の単離抗体分子であって、前記免疫グロブリン重鎖のそれぞれの少なくとも1つのCDRペプチドの前記配列同一性が、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも65%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%の同一性からなる群から選択され、かつ、前記免疫グロブリン軽鎖のそれぞれの少なくとも1つのCDRペプチドの前記配列同一性が、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも65%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%の同一性からなる群から選択される単離抗体分子。
【請求項43】
請求項42に記載の単離抗体分子であって、前記免疫グロブリン重鎖のそれぞれが、第一、第二、第三のCDRペプチドを含み、前記第一、第二、第三の免疫グロブリン重鎖CDRペプチドのそれぞれが、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有し、前記免疫グロブリン軽鎖のそれぞれも、第一、第二、第三のCDRペプチドを含み、前記第一、第二、第三の免疫グロブリン軽鎖CDRペプチドのそれぞれが、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有する単離抗体分子。
【請求項44】
単離ヒト化抗体分子であって、
a. 2本の免疫グロブリン重鎖であって、各免疫グロブリン重鎖が生理学的状況においてLPAを結合し、ヒト免疫グロブリン重鎖の可変ドメインのフレームワーク領域を少なくとも1つ含み、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも50%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつ前記2本の免疫グロブリン重鎖と機能的に関連しているCDRペプチドを少なくとも1つ含む、前記2本の免疫グロブリン重鎖と、
b.2本の免疫グロブリン軽鎖であって、各免疫グロブリン軽鎖が生理学的状況においてLPAを結合し、ヒト免疫グロブリン軽鎖の可変ドメインのフレームワーク領域を少なくとも1つ含み、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも65%の配列同一性のアミノ酸配列を有するCDRペプチドを少なくとも1つ含む、前記2本の免疫グロブリン軽鎖と、
を含む単離ヒト化抗体分子。
【請求項45】
請求項44に記載の単離ヒト化抗体分子であって、前記免疫グロブリン重鎖のそれぞれの少なくとも1つのCDRペプチドの前記配列同一性が、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%の同一性からなる群から選択され、かつ、前記免疫グロブリン軽鎖のそれぞれの少なくとも1つのCDRペプチドの前記配列同一性が、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%の同一性からなる群から選択される単離ヒト化抗体分子。
【請求項46】
請求項45に記載の単離ヒト化抗体分子であって、前記免疫グロブリン重鎖のそれぞれが、第一、第二、第三のCDRペプチドを含み、前記第一、第二、第三の免疫グロブリン重鎖CDRペプチドのそれぞれが、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有し、前記免疫グロブリン軽鎖のそれぞれも、第一、第二、第三のCDRペプチドを含み、前記第一、第二、第三の免疫グロブリン軽鎖CDRペプチドのそれぞれが、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有する単離ヒト化抗体分子。
【請求項47】
少なくとも第一および第二のリガンド結合エレメントを含む多価結合性分子であって、前記第一のリガンド結合エレメントがLPAを結合し、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも65%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%の同一性からなる群から選択される配列同一性のアミノ酸配列を有するCDRペプチドを少なくとも1つ有する多価結合性分子。
【請求項48】
請求項47に記載の多価結合性分子であって、前記CDRペプチドが、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する多価結合性分子。
【請求項49】
請求項47に記載の多価結合性分子であって、少なくとも2つのCDRペプチド、および任意に第一、第二、第三のCDRペプチドを含み、前記第一、第二、第三のCDRペプチドのそれぞれが、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有する多価結合性分子。
【請求項50】
請求項47に記載の多価結合性分子であって、全長免疫グロブリン重鎖あるいはそのフラグメント、または免疫グロブリン重鎖の全長可変ドメインあるいはそのフラグメントである多価結合性分子。
【請求項51】
請求項47に記載の多価結合性分子であって、前記第二のリガンド結合エレメントもLPAを結合する多価結合性分子。
【請求項52】
請求項47に記載の多価結合性分子であって、前記リガンド結合エレメントが2つ以上あり、各リガンド結合エレメントがLPAを結合する多価結合性分子。
【請求項53】
少なくとも第一および第二のリガンド結合エレメントを含む多価結合性分子であって、前記第一のリガンド結合エレメントがLPAを結合し、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも50%、少なくとも65%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%の同一性の群から選択される配列同一性のアミノ酸配列を有するCDRペプチドを少なくとも1つ有する多価結合性分子。
【請求項54】
請求項53に記載の多価結合性分子であって、前記CDRペプチドが、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する多価結合性分子。
【請求項55】
請求項53に記載の多価結合性分子であって、少なくとも2つのCDRペプチド、および任意に第一、第二、第三のCDRペプチドを含み、各CDRペプチドが、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から独立して選択されるアミノ酸配列を有する多価結合性分子。
【請求項56】
請求項53に記載の多価結合性分子であって、全長免疫グロブリン軽鎖あるいはそのフラグメント、または免疫グロブリン軽鎖の全長可変ドメインあるいはそのフラグメントである多価結合性分子。
【請求項57】
請求項53に記載の多価結合性分子であって、前記第二のリガンド結合エレメントもLPAを結合する多価結合性分子。
【請求項58】
請求項57に記載の多価結合性分子であって、前記リガンド結合エレメントが2つ以上あり、各リガンド結合エレメントがLPAを結合する多価結合性分子。
【請求項59】
少なくとも第一および第二のリガンド結合エレメントが連鎖されたスキャフォールドを含む多価結合性分子であって、前記第一のリガンド結合エレメントがLPAを結合し、また機能的に関連する第一および第二のポリペプチドを含み、前記第一のポリペプチドが、配列番号56、57、58、62、69、70、71、81、82、83、93、94、95、105、106、107、111からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも50%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するCDRペプチドを少なくとも1つ含み、前記第二のポリペプチドが、配列番号59、60、61、72、73、74、84、85、86、96、97、98、108、109、110からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも50%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するCDRペプチドを少なくとも1つ有する多価結合性分子。
【請求項60】
単離抗LPA抗体重鎖であって、前記単離抗LPA抗体重鎖が、配列番号114、118、122、126、130からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する可変ドメインを有する単離抗LPA抗体重鎖。
【請求項61】
単離抗LPA抗体軽鎖であって、前記単離抗LPA抗体軽鎖が、配列番号115、119、123、127、131からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する可変ドメインを有する単離抗LPA抗体軽鎖。
【請求項62】
2本の重鎖と2本の軽鎖を有する単離抗LPA抗体であって、各免疫グロブリン重鎖が、配列番号114、118、122、126、130からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する可変ドメインを含み、各免疫グロブリン軽鎖が、配列番号115、119、123、127、131からなる群から選択される可変ドメインを有するアミノ酸配列を有する単離抗LPA抗体。
【請求項63】
請求項62に記載の単離抗LPA抗体であって、前記重鎖および前記軽鎖が、2つ以上のハイブリドーマ細胞に独立して由来する単離抗LPA抗体。
【請求項64】
請求項62に記載の単離抗LPA抗体と担体を有し、それが任意に薬学的に許容される担体である組成物。
【請求項65】
異常なLPA量を伴う病気または疾患を治療または予防する方法であって、かかる治療を必要とする対象に対して、請求項1に記載の抗LPA薬剤、請求項30、35、41、44のいずれかに記載の単離ポリペプチドまたは抗体、請求項47、53、59のいずれかに記載の多価結合性分子、請求項62に記載の単離抗LPA抗体からなる群から選択される薬剤を、インビボでLPAの有効濃度を低下させるのに有効な量で投与することによって、病気または疾患の治療または予防を行うことを含む方法。
【請求項66】
請求項65に記載の方法であって、前記病気または疾患が、癌などの過剰増殖性疾患、自己免疫疾患・他移植片拒絶・移植片対宿主病などの免疫関連疾患、神経変性疾患、肥満、2型糖尿病、黄斑変性症などの眼疾患、疼痛、異常な血管形成や新血管新生に関連する疾患、アポトーシス、強皮症・肺線維症・腎線維症・皮膚線維症・心筋線維症・肝線維症などの線維形成または線維症、創傷の修復および治癒、クモ咬傷である方法。
【請求項67】
動物において異常な過剰増殖、免疫応答、神経変性、血管形成、新血管新生、アポトーシス、線維形成または線維症を減少させる方法であって、請求項1に記載の抗LPA薬剤、請求項30、35、41、44のいずれかに記載の単離ポリペプチドまたは抗体、請求項47、53、59のいずれかに記載の多価結合性分子、請求項62に記載の単離抗LPA抗体からなる群から選択される薬剤を、前記動物においてLPAの有効濃度を低減させるのに有効な量で前記動物と接触させることによって、前記異常な過剰増殖、免疫応答、神経変性、血管形成、新血管新生、アポトーシス、線維形成または線維症を減少させること含む方法。
【請求項68】
対象がヒトである請求項65または67に記載の方法。
【請求項69】
患者において線維症を減少させる方法であって、前記患者においてLPAの有効濃度を低下させるのに有効な量で抗LPA抗体を前記患者に投与することを含む方法。
【請求項70】
請求項69の方法であって、前記線維症が、肝線維症、腎線維症、肺線維症、心筋線維症、子宮線維症、皮膚線維症のいずれかである方法。
【請求項71】
請求項69の方法であって、前記対象の体液または組織試料においてLPAを検出し、少なくとも1つの線維症マーカーを検出することを更に含む方法。
【請求項72】
極性頭基および少なくとも1つの炭化水素鎖を含む誘導体化リゾホスファチジン酸を含む診断試薬であって、任意に保護されているペンダント反応基によって前記少なくとも1つの炭化水素鎖のうち少なくとも1つの中の炭素原子が誘導体化されている診断試薬。
【請求項73】
請求項72に記載の診断試薬であって、前記ペンダント反応基が、スルフヒドリル(チオール)基、カルボン酸基、シアノ基、エステル、ヒドロキシ基、アルケン、アルキン、酸塩化基、ハロゲン原子のいずれかである診断試薬。
【請求項74】
請求項72に記載の診断試薬であって、前記誘導体化リゾホスファチジン酸が、任意に固体支持体と共有結合されて、固体支持体に結合している診断試薬。
【請求項75】
請求項72に記載の診断試薬であって、前記誘導体化リゾホスファチジン酸が担体部分と複合体を形成し、その担体部分は任意にポリエチレングリコール、コロイド金、アジュバント、ケイ素樹脂ビーズまたはタンパク質であり、前記タンパク質は任意にキーホール・リンペット・ヘモシアニン、アルブミン、ウシ・サイログロブリン、大豆トリプシン阻害剤のいずれかである診断試薬。
【請求項76】
請求項75に記載の診断試薬であって、前記担体部分が固体支持体に付着している診断試薬。
【請求項77】
試料において抗LPA薬剤を検出する方法であって、試料における抗LPA薬剤と請求項72の診断試薬との結合を、前記抗LPA薬剤が存在する場合に前記診断試薬によって結合可能な条件下で検出することを含む方法。
【請求項78】
請求項77の方法であって、前記抗LPA薬剤が、任意にヒト抗LPA抗体である抗体、抗体フラグメント、抗体誘導体、非抗体由来の部分からなる群から選択される方法。
【請求項79】
請求項77の方法であって、前記試料が、任意にバイオプシー試料である組織試料、および、任意に全血、血漿、血清、尿水、精液、胆汁、房水、硝子体液、気管支肺胞上皮洗浄液、粘液、痰からなる群から選択される液状試料からなる群から選択される生体試料である方法。
【請求項80】
試料においてリゾホスファチジン酸またはその代謝物を検出する方法であって、試料におけるリゾホスファチジン酸またはその代謝物と請求項1の抗LPA薬剤との結合を、LPAが試料内に存在する場合に前記抗LPA薬剤によって結合可能な条件下で検出することを含む方法。
【請求項81】
請求項80に記載の方法であって、前記試料が、任意にバイオプシー試料である組織試料、および、任意に全血、血漿、血清、尿、精液、胆汁、房水、硝子体液、粘液、気管支肺胞上皮洗浄液、痰からなる群から選択される体液試料からなる群から選択される動物由来の試料である方法。
【請求項82】
請求項80に記載の方法であって、前記抗LPA薬剤が、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ポリクローナル抗体・モノクローナル抗体・キメラ抗体のいずれかのフラグメント、ポリクローナル抗体・モノクローナル抗体・キメラ抗体のいずれかの変種体、ポリクローナル抗体・モノクローナル抗体・キメラ抗体のいずれかの誘導体からなる群から選択される方法。
【請求項83】
請求項80に記載の方法であって、少なくとも1つの線維症マーカーを検出することを更に含み、前記抗LPA薬剤が抗体である方法。
【請求項84】
請求項80に記載の方法であって、前記方法が動物由来の試料に対して実施され、
a.基準値よりも高いLPA量の存在が、病気の存在と相関するように、前記試料におけるLPA量を同種の健常動物から得たLPAの基準値と比較すること、または
b.動物におけるLPAの有効濃度を調節するために、抗LPA薬剤がLPAの有効濃度を変化させるように、前記試料におけるLPA量を所望のLPA量と比較し、必要に応じて前記動物に投与する抗LPA薬剤の治療用量を変更すること、
を更に含む方法。
【請求項85】
試料における抗LPA薬剤を検出する方法であって、試料を、請求項72に記載の診断試薬を保持している診断装置と、前記抗LPA薬剤が存在する場合に前記診断試薬の誘導体化LPAによって結合可能な条件下で接触させることを含む方法。
【請求項86】
請求項72に記載の診断試薬および請求項1に記載の抗LPA薬剤を含むLPA検出法で使用するためのELISAキット。
【請求項87】
請求項86のELISAキットであって、請求項72に記載の診断試薬がウシ血清アルブミンまたはキーホール・リンペット・ヘモシアニンと複合体化されたチオール化LPAであり、請求項1に記載の抗LPA薬剤が抗LPAモノクローナル抗体であるELISAキット。

【公表番号】特表2010−530218(P2010−530218A)
【公表日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−510480(P2010−510480)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際出願番号】PCT/US2008/065045
【国際公開番号】WO2008/150841
【国際公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(508129218)エルパス・インコーポレイテッド (9)
【氏名又は名称原語表記】Lpath, Inc.
【Fターム(参考)】