ロック装置及びそれを備えたコネクタ装置
【課題】ロック力が強く、しかも破損し難いロック装置及びそれを備えたコネクタ装置を提供する。
【解決手段】機能拡張カードの後端面に対して接近・離隔する方向へ撓む板ばね部61をハウジング5に設け、この板ばね部61に機能拡張カードをロックするロック部62を結合する。板ばね部61の先端部61aを板ばね部61の撓み方向へ案内するガイド部63をハウジング5に設ける。
【解決手段】機能拡張カードの後端面に対して接近・離隔する方向へ撓む板ばね部61をハウジング5に設け、この板ばね部61に機能拡張カードをロックするロック部62を結合する。板ばね部61の先端部61aを板ばね部61の撓み方向へ案内するガイド部63をハウジング5に設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はカード型電子装置用のロック装置及びそれを備えたカード型電子装置用のコネクタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ハウジングと下側コンタクトと上側コンタクトとロック機構とを備えるエッジコネクタが知られている(下記特許文献1参照)。
【0003】
ハウジングは、左右方向へ延びる本体部と、本体部の左右端部から後方へ延びる腕部とで構成されている。本体部には基板受容溝が形成されている。基板受容溝の上壁の下面には、前後方向へ延びる上側コンタクト受容溝が左右方向に沿って所定間隔に形成されている。
【0004】
基板受容溝の下側にはコンタクト配列面が形成されている。コンタクト配列面には前後方向へ延びる下側コンタクト受容溝が左右方向に沿って所定間隔に形成されている。
【0005】
下側コンタクトは下側コンタクト受容溝内に保持されている。下側コンタクトの後端部は基板受容溝内に達する。
【0006】
上側コンタクトは上側コンタクト受容溝内に保持されている。上側コンタクトの後端は下側コンタクトの後端よりも前方に位置する。
【0007】
ロック機構はハウジングの腕部に対して左右方向へ開くように構成された解除レバーと、この解除レバーと一体になって左右方向へ開く係止部とで構成されている。係止部はほぼフック状である。
【0008】
このコネクタにカード型電子装置であるメモリモジュールを接続するには、まず、所定の挿入角度でメモリモジュールの一端部をコネクタに挿入する。このとき、メモリモジュールの一端部の上下面にそれぞれ形成されたパッドが下側コンタクトと上側コンタクトとの間に配置される。
【0009】
次に、挿入角度が小さくなるように、メモリモジュールの一端部を中心に回転させる。このとき、メモリモジュールの一端部が下側コンタクトと上側コンタクトとの間隔を広げるように下側コンタクトと上側コンタクトとを押圧する。また、ロック機構の係止部はメモリモジュールの側面によって押し退けられ、これにともなって解除レバーはメモリモジュールから離れる方向へ撓む。
【0010】
その後、挿入角度がほぼ0°になるまでメモリモジュールを回転させると、メモリモジュールの一端部によって弾性変形させられた下側コンタクト及び上側コンタクトは、メモリモジュールの一端部の上下面にそれぞれ形成されたパッドに圧接して導通する。また、挿入角度がほぼ0°になるまでメモリモジュールを回転させると、メモリモジュールの側面は係止部の間を通り抜け、解除レバーのばね力によって係止部は元の位置に戻り、メモリモジュールの上面に係合する。この結果、挿入角度が大きくなる方向のメモリモジュールの回転が阻止され、メモリモジュールがコネクタに電気的に接続された状態に維持される。
【0011】
ロック状態を解除するには、まず、解除レバーをメモリモジュールから離れる方へ押圧して係止部をメモリモジュールの上面から外す。
【0012】
次に、メモリモジュールを所定の挿入角度まで回転させる。このとき、下側コンタクト及び上側コンタクトのばね力によってメモリモジュールは回転する。
【0013】
最後に、メモリモジュールがほぼ所定の挿入角度まで回転したら、メモリモジュールをコネクタから引き抜けばよい。
【特許文献1】特開平8−250238号公報(段落0011〜0017、0020、図1参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
上述のコネクタでは、ほぼフック状の係止部でメモリモジュールの上面を係止することによってメモリモジュールをロックするので、誤操作によってロックを解除しないでメモリモジュールを回転させようとしたり、メモリモジュールを回転させるような外力がメモリモジュールに加わったりすると、ロックが外れたり、ロック機構が破損したりする虞があった。
【0015】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、ロック力が強く、しかも破損し難いロック装置及びそれを備えたコネクタ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前述の課題を解決するため請求項1の発明のロック装置は、基板の表面に固定されたコネクタにカード型電子装置の一端部が嵌合されたときに、前記カード型電子装置を保持するロック装置において、前記基板の表面に固定されるハウジングと、前記ハウジングに設けられ、前記カード型電子装置に嵌合され前記カード型電子装置に対して付勢力が作用するばね部と、前記ばね部に設けられ、前記コネクタに嵌合された状態の前記カード型電子装置の他端部に係合して、その他端部の持ち上がりを阻止するロック部と、前記ハウジングに設けられ、前記ばね部の一部を所定方向へガイドするガイド部とを備えていることを特徴とするロック装置。
【0017】
上述のようにばね部の一部を所定方向へガイドするガイド部を有するので、ロック部にこれを解除しようとする強い力が加わると、その力はガイド部を通じてハウジングに分散される。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1記載のロック装置において、前記ばね部、前記ロック部及び前記ガイド部が1つの金属薄板に打抜き加工及び曲げ加工を施すことによって一体に形成されていることを特徴とする。
【0019】
請求項3の発明のコネクタ装置は、請求項1又は2項記載のロック装置を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、ロック力が強く、しかも破損し難いロック装置及びそれを備えたコネクタを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1はこの発明の一実施形態に係るロック装置を備えたコネクタ装置の斜視図、図2は同コネクタ装置に機能拡張カードを接続した状態を示す斜視図である。
【0023】
図1に示すように、このコネクタ装置は機能拡張カード(カード型電子装置)8用のコネクタ装置であり、プリント配線板(基板)9に実装されている。このコネクタ装置はコネクタ本体(コネクタ)3とロック装置4とを備える。機能拡張カード8の先端部(一端部)には接続部81が設けられている。機能拡張カード8の後端部(他端部)側の両角部の上下面には凹部82,83が形成され、これらは薄肉部84を介して表裏の関係にある。凹部82は後述のロック部62を受け容れ、凹部83は後述の板状部52aを受け容れる。薄肉部84には位置決め孔84aが形成されている。
【0024】
コネクタ本体3はハウジング31と複数の上側コンタクト32と複数の下側コンタクト(図示せず)とを備える。
【0025】
ハウジング31は機能拡張カード8の接続部81を受け容れる受容孔31a(図8参照)を有する。ハウジング31には誤嵌合を防止するためのキー31bが設けられている。
【0026】
複数の上側コンタクト32及び下側コンタクトはハウジング31にそれぞれ等間隔に保持されている。上側コンタクト32の接触部(図示せず)と下側コンタクトの接触部(図示せず)とは受容孔31aを介して対向している。
【0027】
図3は図1に示すカード型電子装置用コネクタのロック装置の斜視図、図4は同ロック装置を別の方向から見た状態を示す斜視図、図5は同ロック装置の正面図、図6は同ロック装置の平面図、図7は同ロック装置の側面図である。
【0028】
図3〜7に示すように、ロック装置4はハウジング5とロック部材6とを備える。
【0029】
ハウジング5は基盤部51と一対の位置決め部52とガイド壁部53と天井部54とを有し、これらは樹脂によって一体成型されている。
【0030】
基盤部51は板状である。基盤部51の両端部の背面には溝51aが形成されている(図7参照)。
【0031】
位置決め部52は板状部52aと位置決めピン52bとを有する。板状部52aは基盤部51の両端部の正面にそれぞれ設けられている。板状部52aの下面には溝52cが形成されている。溝52cは前後方向D1に沿って延びている。位置決めピン52bは機能拡張カード8を位置決めするためのものであり、板状部52aの上面に設けられ、機能拡張カード8の薄肉部84の位置決め孔84aに挿入される(図2参照)。
【0032】
一対の板状部52aのうちの一方の板状部52aの下面には位置決めピン52dが設けられ、他方の板状部52aの下面には位置決めピン52eが設けられている。位置決めピン52d,52eはロック装置4をプリント配線板9に対して位置決めするためのものである。位置決めピン52dの太さと位置決めピン52eの太さとが異なるのはプリント配線板9の孔(図示せず)に対する誤挿入を防止するためである。
【0033】
ガイド壁部53は基盤部51の上面の前縁に形成され、基盤部51に対して直角である。ガイド壁部53の正面は機能拡張カード8の後端部を位置決め部52に案内するガイド面53aとなっている。ガイド壁部53の上端には面取りが施され、この部分は機能拡張カード8の後端部をガイド面53aに誘導する誘導面53bとなっている。ガイド壁部53の中央下部には2つの位置決め孔53cが形成されている。
【0034】
ロック部材6は一対の板ばね部(ばね部)61と一対のロック部62と一対のガイド部63とを有する。これらは、後述の結合部64と背面板65と脚部65と挿入部66とグランド端子68とホールドダウン69とともに、弾性及び導電性を有する1枚の金属板に打抜き加工及び曲げ加工を施すことによって一体に形成されている。
【0035】
板ばね部61はコネクタ本体3に接続された機能拡張カード8の後端面に対して接近・離隔する方向に沿って撓むことができる。板ばね部61の先端部61aはクランク状に折り曲げられている。
【0036】
一対の板ばね部61はほぼ逆U字状に折り曲げられた結合部64(図7参照)によって背面板65に結合されている。背面板65の下端には脚部66が結合されている。脚部66によって背面板65は基盤部51上に直角に立っている。脚部66の中央部には凸部66aが形成されている。凸部66aは位置決め孔53cに挿入されている。これにより、ロック部材6はハウジング5に対して位置決めされる。
【0037】
背面板65の両端には挿入部67(図7参照)が結合されている。挿入部67は基盤部51の溝51aに挿入されている。これにより、ロック部材6は基盤部51に固定されている。
【0038】
ロック部62は板ばね部61の先端部61aの近傍に結合されている。ロック部62はグランド用接点を兼ねる。ロック部62は係止部62aと係合部62bとを有する(図7参照)。係止部62aは直角に折り曲げられ、水平面62cと垂直面62dとを有する。水平面62c及び垂直面62dは機能拡張カード8の薄肉部84の角部に形成されたグランドパッド(図示せず)に密着する。また、垂直面62dは機能拡張カード8がロックされたときにガイド面53aと同一平面(図示せず)上で並ぶようになっている。係合部62bは係止部62aの先端に結合されている。図7に示すように、係合部62bは傾斜面62eを有する。傾斜面62eはガイド壁部53の誘導面53bに面接触する仮想面(図示せず)とほぼ平行であり、仮想面よりも下方に位置する。また、傾斜面62eの上端部はガイド壁部53のガイド面53aよりも後方(コネクタ本体3から離れる方向)に位置し、しかも、天井部54の天井面54aよりも下方に位置する。
【0039】
ガイド部63は挿入部67に結合されている。ガイド部63は板ばね部61の撓み方向にほぼ沿って延びている。ガイド部63にはガイド孔63aが形成されている。ガイド孔63aは板ばね部61の先端部61aを受け容れる。これにより、ガイド部63は、板ばね部61が撓んだり、もとの状態に戻ったりするときに、先端部61aを板ばね部61の撓み方向と平行な方向(所定方向)へ案内する。
【0040】
挿入部67にはグランド端子68が結合されている。グランド端子68はロック部62に導通している。グランド端子68はその先端部を除き、板状部52aの溝52c内に収容されている。グランド端子68の先端部は溝52cから突出している。
【0041】
挿入部67にはホールドダウン69(図9参照)が結合されている。ホールドダウン69をプリント配線板9に固定することによってロック装置4はプリント配線板9に固定されている。
【0042】
図8Aは機能拡張カードをコネクタ本体に挿入する前の状態を示す概念図、図8Bは機能拡張カードをコネクタ本体に挿入した状態を示す概念図、図8Cは機能拡張カードをコネクタに完全に嵌合させた状態を示す概念図、図9は機能拡張カードをコネクタに完全に嵌合させた状態を斜め上方から見たときの斜視図、図10は機能拡張カードをコネクタに完全に嵌合させた状態を別の方向から見たときの斜視図である。
【0043】
次に、機能拡張カード8をカード型電子装置用コネクタに接続する作業について図8〜10に基づいて説明する。
【0044】
図8A〜図8Bに示すように、まず、機能拡張カード8の接続部81をコネクタ本体3の受容孔31aに所定の挿入角度で挿入する。
【0045】
次に、図8Bの2点鎖線と実線とで示すように、機能拡張カード8を挿入角度が小さくなるように回転させる。
【0046】
機能拡張カード8を回転させると、まず、機能拡張カード8の後端部はガイド壁部53の誘導面53bに接触し、ガイド面53aへと誘導される。その後、機能拡張カード8の薄肉部84がロック部62の係合部62bに接触し、係合部62bの傾斜面62e上を滑り降りる。このとき、係合部62bは後方(コネクタ本体3から離れる方)へ押され、機能拡張カード8の軌道から押し出され、それとともに板ばね部61は後方へ撓む。
【0047】
その後、薄肉部84が係合部62bを通過し、薄肉部84と係合部62bとの係合状態が解かれる。このとき、板ばね部61のばね力が解放され、ロック部62が元の位置に戻る。この結果、ロック部62の係止部62aが薄肉部84の上面に密着し、機能拡張カード8がロック部62によってロックされる。このとき、ロック部62の係止部62aの水平面62c及び垂直面62d(図7参照)は薄肉部84の角部に形成されたグランドパッドに密着する。
【0048】
ロックを解除するには、板ばね部61の先端部61aを後方へ移動させ、係止部62aと薄肉部84との係合状態を解除すればよい。
【0049】
機能拡張カード8を取り扱う者がロックを解除せずに機能拡張カード8の後端部を上方に持ち上げたり、或いは何らかの外力によって機能拡張カード8の後端部が持ち上げられたりした場合、機能拡張カード8の後端部を持ち上げる力は板ばね部61の先端部61aやガイド部63を介して基盤部51等に分散されるので、ロック装置4が破損する虞が少ない。
【0050】
また、このように、ロック部62に加わる力を基盤部51等に分散させるようしたので、ロック力を強くすることができ、誤ってロックが解除される虞が少ない。
【0051】
更に、ロック部62の係止部62aの水平面62c、垂直面62dを機能拡張カード8の薄肉部81の角部に形成されたグランドパッドに密着するようにしたので、機能拡張カード8のグランドパッドとの接触抵抗が小さく、電気特性が良好になる。
【0052】
また、ガイド面53a、誘導面53b及び天井面54aに対する傾斜面62eの位置関係を上述のようにしたので、機能拡張カード8をロックするとき、機能拡張カード8は誘導面53bやガイド面53aに接触した後にロック部62の傾斜面62eに接触するため、機能拡張カード8のロック操作時にロック部材6が機能拡張カード8によって損傷する虞が少ない。
【0053】
更に、機能拡張カード8の接続部81が受容孔31aに十分に挿入されない状態で機能拡張カード8をロックしようとした場合、機能拡張カード8の後端部は誘導面53bに突き当たり、それ以上押しこむことができないので、不充分な嵌合を防止することができる。この場合、機能拡張カード8の薄肉部84が上述の傾斜面62eに当たらず誘導面53bに突き当たるので、ロック部62が損傷するのを防止することができる。
【0054】
また、ロック時、機能拡張カード8を後方へ移動させる外力が加わっても、ロック部62の垂直面62dがガイド面53aと同一平面上で並んで入るので、この外力はガイド面53aで受け止められ、垂直面62aに殆ど作用しない。この結果、機能拡張カード8を後方へ移動させる外力によってもロック部材6が破損する虞が少ない。
【0055】
なお、この実施形態のコネクタ装置は機能拡張カード8用のコネクタ装置であるが、この発明は機能拡張カード8用に限られず、基板用等のコネクタ装置にも適用可能である。
【0056】
また、この実施形態では、ロック部材6を一枚の金属板から形成したが、必ずしもこのように構成する必要は無く、ロック部材6を複数の金属板を用いて形成してもよい。
【0057】
なお、この実施形態では、板ばね部61、ロック部62及びガイド部63はそれぞれ一対あるが、これらは一対である必要は無く、1つでも、3つ以上でも構わない。
【0058】
また、この実施形態では、板ばね部61の先端部61aをガイド部63で所定方向へ案内するようにしたが、板ばね部61の先端部61a以外の部分をガイド部で所定方向へ案内するようにしてもよい。
【0059】
なお、板ばね部61、ロック部62、ガイド部63等の配置関係は実施形態のものに限られず、例えば、板ばね部61を機能拡張カード8の側面に対向するように配置してもよい。
【0060】
また、この実施形態では、コネクタ本体3とロック装置4とは別体であるが、コネクタ本体3とロック装置4とを一体にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】図1はこの発明の一実施形態に係るロック装置を備えたコネクタ装置の斜視図である。
【図2】図2は同コネクタ装置に機能拡張カードを接続した状態を示す斜視図である。
【図3】図3は図1に示すカード型電子装置用コネクタのロック装置の斜視図である。
【図4】図4は同ロック装置を別の方向から見た状態を示す斜視図である。
【図5】図5は同ロック装置の正面図である。
【図6】図6は同ロック装置の平面図である。
【図7】図7は同ロック装置の側面図である。
【図8A】図8Aは機能拡張カードをコネクタ本体に挿入する前の状態を示す概念図である。
【図8B】図8Bは機能拡張カードをコネクタ本体に挿入した状態を示す概念図である。
【図8C】図8Cは機能拡張カードをコネクタに完全に嵌合させた状態を示す概念図である。
【図9】図9は機能拡張カードをコネクタに完全に嵌合させた状態を斜め上方から見たときの斜視図である。
【図10】図10は機能拡張カードをコネクタに完全に嵌合させた状態を別の方向から見たときの斜視図である。
【符号の説明】
【0062】
3 コネクタ本体(コネクタ)
4 ロック装置
5 ハウジング
6 ロック部材
61 板ばね部(ばね部)
62 ロック部
63 ガイド部
8 機能拡張カード(カード型電子装置)
81 接続部(一端部)
【技術分野】
【0001】
この発明はカード型電子装置用のロック装置及びそれを備えたカード型電子装置用のコネクタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ハウジングと下側コンタクトと上側コンタクトとロック機構とを備えるエッジコネクタが知られている(下記特許文献1参照)。
【0003】
ハウジングは、左右方向へ延びる本体部と、本体部の左右端部から後方へ延びる腕部とで構成されている。本体部には基板受容溝が形成されている。基板受容溝の上壁の下面には、前後方向へ延びる上側コンタクト受容溝が左右方向に沿って所定間隔に形成されている。
【0004】
基板受容溝の下側にはコンタクト配列面が形成されている。コンタクト配列面には前後方向へ延びる下側コンタクト受容溝が左右方向に沿って所定間隔に形成されている。
【0005】
下側コンタクトは下側コンタクト受容溝内に保持されている。下側コンタクトの後端部は基板受容溝内に達する。
【0006】
上側コンタクトは上側コンタクト受容溝内に保持されている。上側コンタクトの後端は下側コンタクトの後端よりも前方に位置する。
【0007】
ロック機構はハウジングの腕部に対して左右方向へ開くように構成された解除レバーと、この解除レバーと一体になって左右方向へ開く係止部とで構成されている。係止部はほぼフック状である。
【0008】
このコネクタにカード型電子装置であるメモリモジュールを接続するには、まず、所定の挿入角度でメモリモジュールの一端部をコネクタに挿入する。このとき、メモリモジュールの一端部の上下面にそれぞれ形成されたパッドが下側コンタクトと上側コンタクトとの間に配置される。
【0009】
次に、挿入角度が小さくなるように、メモリモジュールの一端部を中心に回転させる。このとき、メモリモジュールの一端部が下側コンタクトと上側コンタクトとの間隔を広げるように下側コンタクトと上側コンタクトとを押圧する。また、ロック機構の係止部はメモリモジュールの側面によって押し退けられ、これにともなって解除レバーはメモリモジュールから離れる方向へ撓む。
【0010】
その後、挿入角度がほぼ0°になるまでメモリモジュールを回転させると、メモリモジュールの一端部によって弾性変形させられた下側コンタクト及び上側コンタクトは、メモリモジュールの一端部の上下面にそれぞれ形成されたパッドに圧接して導通する。また、挿入角度がほぼ0°になるまでメモリモジュールを回転させると、メモリモジュールの側面は係止部の間を通り抜け、解除レバーのばね力によって係止部は元の位置に戻り、メモリモジュールの上面に係合する。この結果、挿入角度が大きくなる方向のメモリモジュールの回転が阻止され、メモリモジュールがコネクタに電気的に接続された状態に維持される。
【0011】
ロック状態を解除するには、まず、解除レバーをメモリモジュールから離れる方へ押圧して係止部をメモリモジュールの上面から外す。
【0012】
次に、メモリモジュールを所定の挿入角度まで回転させる。このとき、下側コンタクト及び上側コンタクトのばね力によってメモリモジュールは回転する。
【0013】
最後に、メモリモジュールがほぼ所定の挿入角度まで回転したら、メモリモジュールをコネクタから引き抜けばよい。
【特許文献1】特開平8−250238号公報(段落0011〜0017、0020、図1参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
上述のコネクタでは、ほぼフック状の係止部でメモリモジュールの上面を係止することによってメモリモジュールをロックするので、誤操作によってロックを解除しないでメモリモジュールを回転させようとしたり、メモリモジュールを回転させるような外力がメモリモジュールに加わったりすると、ロックが外れたり、ロック機構が破損したりする虞があった。
【0015】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、ロック力が強く、しかも破損し難いロック装置及びそれを備えたコネクタ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前述の課題を解決するため請求項1の発明のロック装置は、基板の表面に固定されたコネクタにカード型電子装置の一端部が嵌合されたときに、前記カード型電子装置を保持するロック装置において、前記基板の表面に固定されるハウジングと、前記ハウジングに設けられ、前記カード型電子装置に嵌合され前記カード型電子装置に対して付勢力が作用するばね部と、前記ばね部に設けられ、前記コネクタに嵌合された状態の前記カード型電子装置の他端部に係合して、その他端部の持ち上がりを阻止するロック部と、前記ハウジングに設けられ、前記ばね部の一部を所定方向へガイドするガイド部とを備えていることを特徴とするロック装置。
【0017】
上述のようにばね部の一部を所定方向へガイドするガイド部を有するので、ロック部にこれを解除しようとする強い力が加わると、その力はガイド部を通じてハウジングに分散される。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1記載のロック装置において、前記ばね部、前記ロック部及び前記ガイド部が1つの金属薄板に打抜き加工及び曲げ加工を施すことによって一体に形成されていることを特徴とする。
【0019】
請求項3の発明のコネクタ装置は、請求項1又は2項記載のロック装置を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、ロック力が強く、しかも破損し難いロック装置及びそれを備えたコネクタを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1はこの発明の一実施形態に係るロック装置を備えたコネクタ装置の斜視図、図2は同コネクタ装置に機能拡張カードを接続した状態を示す斜視図である。
【0023】
図1に示すように、このコネクタ装置は機能拡張カード(カード型電子装置)8用のコネクタ装置であり、プリント配線板(基板)9に実装されている。このコネクタ装置はコネクタ本体(コネクタ)3とロック装置4とを備える。機能拡張カード8の先端部(一端部)には接続部81が設けられている。機能拡張カード8の後端部(他端部)側の両角部の上下面には凹部82,83が形成され、これらは薄肉部84を介して表裏の関係にある。凹部82は後述のロック部62を受け容れ、凹部83は後述の板状部52aを受け容れる。薄肉部84には位置決め孔84aが形成されている。
【0024】
コネクタ本体3はハウジング31と複数の上側コンタクト32と複数の下側コンタクト(図示せず)とを備える。
【0025】
ハウジング31は機能拡張カード8の接続部81を受け容れる受容孔31a(図8参照)を有する。ハウジング31には誤嵌合を防止するためのキー31bが設けられている。
【0026】
複数の上側コンタクト32及び下側コンタクトはハウジング31にそれぞれ等間隔に保持されている。上側コンタクト32の接触部(図示せず)と下側コンタクトの接触部(図示せず)とは受容孔31aを介して対向している。
【0027】
図3は図1に示すカード型電子装置用コネクタのロック装置の斜視図、図4は同ロック装置を別の方向から見た状態を示す斜視図、図5は同ロック装置の正面図、図6は同ロック装置の平面図、図7は同ロック装置の側面図である。
【0028】
図3〜7に示すように、ロック装置4はハウジング5とロック部材6とを備える。
【0029】
ハウジング5は基盤部51と一対の位置決め部52とガイド壁部53と天井部54とを有し、これらは樹脂によって一体成型されている。
【0030】
基盤部51は板状である。基盤部51の両端部の背面には溝51aが形成されている(図7参照)。
【0031】
位置決め部52は板状部52aと位置決めピン52bとを有する。板状部52aは基盤部51の両端部の正面にそれぞれ設けられている。板状部52aの下面には溝52cが形成されている。溝52cは前後方向D1に沿って延びている。位置決めピン52bは機能拡張カード8を位置決めするためのものであり、板状部52aの上面に設けられ、機能拡張カード8の薄肉部84の位置決め孔84aに挿入される(図2参照)。
【0032】
一対の板状部52aのうちの一方の板状部52aの下面には位置決めピン52dが設けられ、他方の板状部52aの下面には位置決めピン52eが設けられている。位置決めピン52d,52eはロック装置4をプリント配線板9に対して位置決めするためのものである。位置決めピン52dの太さと位置決めピン52eの太さとが異なるのはプリント配線板9の孔(図示せず)に対する誤挿入を防止するためである。
【0033】
ガイド壁部53は基盤部51の上面の前縁に形成され、基盤部51に対して直角である。ガイド壁部53の正面は機能拡張カード8の後端部を位置決め部52に案内するガイド面53aとなっている。ガイド壁部53の上端には面取りが施され、この部分は機能拡張カード8の後端部をガイド面53aに誘導する誘導面53bとなっている。ガイド壁部53の中央下部には2つの位置決め孔53cが形成されている。
【0034】
ロック部材6は一対の板ばね部(ばね部)61と一対のロック部62と一対のガイド部63とを有する。これらは、後述の結合部64と背面板65と脚部65と挿入部66とグランド端子68とホールドダウン69とともに、弾性及び導電性を有する1枚の金属板に打抜き加工及び曲げ加工を施すことによって一体に形成されている。
【0035】
板ばね部61はコネクタ本体3に接続された機能拡張カード8の後端面に対して接近・離隔する方向に沿って撓むことができる。板ばね部61の先端部61aはクランク状に折り曲げられている。
【0036】
一対の板ばね部61はほぼ逆U字状に折り曲げられた結合部64(図7参照)によって背面板65に結合されている。背面板65の下端には脚部66が結合されている。脚部66によって背面板65は基盤部51上に直角に立っている。脚部66の中央部には凸部66aが形成されている。凸部66aは位置決め孔53cに挿入されている。これにより、ロック部材6はハウジング5に対して位置決めされる。
【0037】
背面板65の両端には挿入部67(図7参照)が結合されている。挿入部67は基盤部51の溝51aに挿入されている。これにより、ロック部材6は基盤部51に固定されている。
【0038】
ロック部62は板ばね部61の先端部61aの近傍に結合されている。ロック部62はグランド用接点を兼ねる。ロック部62は係止部62aと係合部62bとを有する(図7参照)。係止部62aは直角に折り曲げられ、水平面62cと垂直面62dとを有する。水平面62c及び垂直面62dは機能拡張カード8の薄肉部84の角部に形成されたグランドパッド(図示せず)に密着する。また、垂直面62dは機能拡張カード8がロックされたときにガイド面53aと同一平面(図示せず)上で並ぶようになっている。係合部62bは係止部62aの先端に結合されている。図7に示すように、係合部62bは傾斜面62eを有する。傾斜面62eはガイド壁部53の誘導面53bに面接触する仮想面(図示せず)とほぼ平行であり、仮想面よりも下方に位置する。また、傾斜面62eの上端部はガイド壁部53のガイド面53aよりも後方(コネクタ本体3から離れる方向)に位置し、しかも、天井部54の天井面54aよりも下方に位置する。
【0039】
ガイド部63は挿入部67に結合されている。ガイド部63は板ばね部61の撓み方向にほぼ沿って延びている。ガイド部63にはガイド孔63aが形成されている。ガイド孔63aは板ばね部61の先端部61aを受け容れる。これにより、ガイド部63は、板ばね部61が撓んだり、もとの状態に戻ったりするときに、先端部61aを板ばね部61の撓み方向と平行な方向(所定方向)へ案内する。
【0040】
挿入部67にはグランド端子68が結合されている。グランド端子68はロック部62に導通している。グランド端子68はその先端部を除き、板状部52aの溝52c内に収容されている。グランド端子68の先端部は溝52cから突出している。
【0041】
挿入部67にはホールドダウン69(図9参照)が結合されている。ホールドダウン69をプリント配線板9に固定することによってロック装置4はプリント配線板9に固定されている。
【0042】
図8Aは機能拡張カードをコネクタ本体に挿入する前の状態を示す概念図、図8Bは機能拡張カードをコネクタ本体に挿入した状態を示す概念図、図8Cは機能拡張カードをコネクタに完全に嵌合させた状態を示す概念図、図9は機能拡張カードをコネクタに完全に嵌合させた状態を斜め上方から見たときの斜視図、図10は機能拡張カードをコネクタに完全に嵌合させた状態を別の方向から見たときの斜視図である。
【0043】
次に、機能拡張カード8をカード型電子装置用コネクタに接続する作業について図8〜10に基づいて説明する。
【0044】
図8A〜図8Bに示すように、まず、機能拡張カード8の接続部81をコネクタ本体3の受容孔31aに所定の挿入角度で挿入する。
【0045】
次に、図8Bの2点鎖線と実線とで示すように、機能拡張カード8を挿入角度が小さくなるように回転させる。
【0046】
機能拡張カード8を回転させると、まず、機能拡張カード8の後端部はガイド壁部53の誘導面53bに接触し、ガイド面53aへと誘導される。その後、機能拡張カード8の薄肉部84がロック部62の係合部62bに接触し、係合部62bの傾斜面62e上を滑り降りる。このとき、係合部62bは後方(コネクタ本体3から離れる方)へ押され、機能拡張カード8の軌道から押し出され、それとともに板ばね部61は後方へ撓む。
【0047】
その後、薄肉部84が係合部62bを通過し、薄肉部84と係合部62bとの係合状態が解かれる。このとき、板ばね部61のばね力が解放され、ロック部62が元の位置に戻る。この結果、ロック部62の係止部62aが薄肉部84の上面に密着し、機能拡張カード8がロック部62によってロックされる。このとき、ロック部62の係止部62aの水平面62c及び垂直面62d(図7参照)は薄肉部84の角部に形成されたグランドパッドに密着する。
【0048】
ロックを解除するには、板ばね部61の先端部61aを後方へ移動させ、係止部62aと薄肉部84との係合状態を解除すればよい。
【0049】
機能拡張カード8を取り扱う者がロックを解除せずに機能拡張カード8の後端部を上方に持ち上げたり、或いは何らかの外力によって機能拡張カード8の後端部が持ち上げられたりした場合、機能拡張カード8の後端部を持ち上げる力は板ばね部61の先端部61aやガイド部63を介して基盤部51等に分散されるので、ロック装置4が破損する虞が少ない。
【0050】
また、このように、ロック部62に加わる力を基盤部51等に分散させるようしたので、ロック力を強くすることができ、誤ってロックが解除される虞が少ない。
【0051】
更に、ロック部62の係止部62aの水平面62c、垂直面62dを機能拡張カード8の薄肉部81の角部に形成されたグランドパッドに密着するようにしたので、機能拡張カード8のグランドパッドとの接触抵抗が小さく、電気特性が良好になる。
【0052】
また、ガイド面53a、誘導面53b及び天井面54aに対する傾斜面62eの位置関係を上述のようにしたので、機能拡張カード8をロックするとき、機能拡張カード8は誘導面53bやガイド面53aに接触した後にロック部62の傾斜面62eに接触するため、機能拡張カード8のロック操作時にロック部材6が機能拡張カード8によって損傷する虞が少ない。
【0053】
更に、機能拡張カード8の接続部81が受容孔31aに十分に挿入されない状態で機能拡張カード8をロックしようとした場合、機能拡張カード8の後端部は誘導面53bに突き当たり、それ以上押しこむことができないので、不充分な嵌合を防止することができる。この場合、機能拡張カード8の薄肉部84が上述の傾斜面62eに当たらず誘導面53bに突き当たるので、ロック部62が損傷するのを防止することができる。
【0054】
また、ロック時、機能拡張カード8を後方へ移動させる外力が加わっても、ロック部62の垂直面62dがガイド面53aと同一平面上で並んで入るので、この外力はガイド面53aで受け止められ、垂直面62aに殆ど作用しない。この結果、機能拡張カード8を後方へ移動させる外力によってもロック部材6が破損する虞が少ない。
【0055】
なお、この実施形態のコネクタ装置は機能拡張カード8用のコネクタ装置であるが、この発明は機能拡張カード8用に限られず、基板用等のコネクタ装置にも適用可能である。
【0056】
また、この実施形態では、ロック部材6を一枚の金属板から形成したが、必ずしもこのように構成する必要は無く、ロック部材6を複数の金属板を用いて形成してもよい。
【0057】
なお、この実施形態では、板ばね部61、ロック部62及びガイド部63はそれぞれ一対あるが、これらは一対である必要は無く、1つでも、3つ以上でも構わない。
【0058】
また、この実施形態では、板ばね部61の先端部61aをガイド部63で所定方向へ案内するようにしたが、板ばね部61の先端部61a以外の部分をガイド部で所定方向へ案内するようにしてもよい。
【0059】
なお、板ばね部61、ロック部62、ガイド部63等の配置関係は実施形態のものに限られず、例えば、板ばね部61を機能拡張カード8の側面に対向するように配置してもよい。
【0060】
また、この実施形態では、コネクタ本体3とロック装置4とは別体であるが、コネクタ本体3とロック装置4とを一体にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】図1はこの発明の一実施形態に係るロック装置を備えたコネクタ装置の斜視図である。
【図2】図2は同コネクタ装置に機能拡張カードを接続した状態を示す斜視図である。
【図3】図3は図1に示すカード型電子装置用コネクタのロック装置の斜視図である。
【図4】図4は同ロック装置を別の方向から見た状態を示す斜視図である。
【図5】図5は同ロック装置の正面図である。
【図6】図6は同ロック装置の平面図である。
【図7】図7は同ロック装置の側面図である。
【図8A】図8Aは機能拡張カードをコネクタ本体に挿入する前の状態を示す概念図である。
【図8B】図8Bは機能拡張カードをコネクタ本体に挿入した状態を示す概念図である。
【図8C】図8Cは機能拡張カードをコネクタに完全に嵌合させた状態を示す概念図である。
【図9】図9は機能拡張カードをコネクタに完全に嵌合させた状態を斜め上方から見たときの斜視図である。
【図10】図10は機能拡張カードをコネクタに完全に嵌合させた状態を別の方向から見たときの斜視図である。
【符号の説明】
【0062】
3 コネクタ本体(コネクタ)
4 ロック装置
5 ハウジング
6 ロック部材
61 板ばね部(ばね部)
62 ロック部
63 ガイド部
8 機能拡張カード(カード型電子装置)
81 接続部(一端部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の表面に固定されたコネクタにカード型電子装置の一端部が嵌合されたときに、前記カード型電子装置を保持するロック装置において、
前記基板の表面に固定されるハウジングと、
前記ハウジングに設けられ、前記カード型電子装置に嵌合され前記カード型電子装置に対して付勢力が作用するばね部と、
前記ばね部に設けられ、前記コネクタに嵌合された状態の前記カード型電子装置の他端部に係合して、その他端部の持ち上がりを阻止するロック部と、
前記ハウジングに設けられ、前記ばね部の一部を所定方向へガイドするガイド部と
を備えていることを特徴とするロック装置。
【請求項2】
前記ばね部、前記ロック部及び前記ガイド部が1つの金属薄板に打抜き加工及び曲げ加工を施すことによって一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載のロック装置。
【請求項3】
請求項1又は2項記載のロック装置を備えていることを特徴とするコネクタ装置。
【請求項1】
基板の表面に固定されたコネクタにカード型電子装置の一端部が嵌合されたときに、前記カード型電子装置を保持するロック装置において、
前記基板の表面に固定されるハウジングと、
前記ハウジングに設けられ、前記カード型電子装置に嵌合され前記カード型電子装置に対して付勢力が作用するばね部と、
前記ばね部に設けられ、前記コネクタに嵌合された状態の前記カード型電子装置の他端部に係合して、その他端部の持ち上がりを阻止するロック部と、
前記ハウジングに設けられ、前記ばね部の一部を所定方向へガイドするガイド部と
を備えていることを特徴とするロック装置。
【請求項2】
前記ばね部、前記ロック部及び前記ガイド部が1つの金属薄板に打抜き加工及び曲げ加工を施すことによって一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載のロック装置。
【請求項3】
請求項1又は2項記載のロック装置を備えていることを特徴とするコネクタ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2007−234231(P2007−234231A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−50623(P2006−50623)
【出願日】平成18年2月27日(2006.2.27)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月27日(2006.2.27)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]