説明

ロボットハンドの指構造

【課題】ロボットハンドの指構造を効果的に小型化すること。
【解決手段】ロボットハンドの指構造10は、ロボットハンドの指付根部11の関節12を回転駆動する付根駆動部1と、指本体3の関節13を回転駆動する指本体駆動部2と、指本体3の長手方向に沿って配設され、相互に歯合する歯車列4と、を備えている。また、指付根部11の近傍には、付根駆動部1及び指本体駆動部2が併設されている。さらに、指本体駆動部2は、歯車列4を介して、指本体3の関節13を回転駆動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボットハンドの指構造に関するものであり、より詳細には、ロボットハンドの指付根部の関節を回転駆動する付根駆動部と指本体の関節を回転駆動する指本体駆動部と、を備えるロボットハンドの指構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ロボットハンドの指に設けられた複数の関節を、各関節に夫々設けられたモータ及び減速機により直接的に夫々駆動する関節装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−298114号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、例えば、ロボットハンドに必要な把持力を発生させるために、各関節を駆動するためのアクチュエータ(モータ及び減速機等)のトルクを増加させる必要が生じた場合、一般に、そのアクチュエータのサイズが大きくなることがある。したがって、上記従来の関節装置において、各関節に夫々モータ及び減速機が設けられているため、各関節が太くなり大型化する可能性がある。
【0004】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、効果的に小型化を実現したロボットハンドの指構造を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、ロボットハンドの指付根部の関節を回転駆動する付根駆動部と、指本体の関節を回転駆動する指本体駆動部と、を備えるロボットハンドの指構造であって、前記指本体の長手方向に沿って配設され、相互に歯合する歯車列を備え、前記指付根部の近傍には、前記付根駆動部及び前記指本体駆動部が併設されており、前記指本体駆動部は、前記歯車列を介して、前記指本体の関節を回転駆動する、ことを特徴とするロボットハンドの指構造である。この一態様によれば、ロボットハンドの指構造を効果的に小型化することができる。
【0006】
また、この一態様において、前記指本体は、前記付根駆動部の駆動軸に連結された付根フレーム部と、前記付根フレーム部に回動可能に連結された指先フレーム部と、を含んでおり、前記歯車列は、前記付根駆動部の駆動軸に略同軸に配設され、前記付根フレーム部に回転可能に連結された第1歯車と、該第1歯車に歯合し、前記付根フレーム部に回転可能に連結された第2歯車と、該第2歯車に歯合し、前記付根フレーム部に回転可能に連結された第3歯車と、該第3歯車に歯合し、前記付根フレーム部に回転可能に連結され、前記指先フレーム部に固定された第4歯車と、を含むと共に、前記指本体駆動部の駆動軸に連結された第5歯車と、前記第1歯車及び前記第5歯車に歯合する第6歯車と、を更に備えていてもよい。
【0007】
さらに、この一態様において、前記歯車列は、偶数個の歯車で構成されていてもよい。
【0008】
なお、この一態様において、一端が前記付根フレーム部に固定され、他端が前記指先フレーム部に固定され、該指先フレーム部を把持方向又は反把持方向へ付勢するバネ部材を更に備えていてもよい。
【0009】
またさらに、この一態様において、前記第4歯車は、厚さ方向に弾性を有する部材を介して、前記付根フレーム部に連結されていてもよい。
【0010】
またさらに、この一態様において、前記付根フレーム部及び前記指先フレーム部のうち少なくとも一方には、触覚センサ、力覚センサ、及び近接センサのうち、少なくとも1つが設けられていてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ロボットハンドの指構造を効果的に小型化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施形態を挙げて説明する。
(第1実施形態)
【0013】
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの指構造の概略構成を示す図である。本実施形態に係るロボットハンドの指構造10は、ロボットハンドの指付根部11の関節12を回転駆動する付根用アクチュエータ(付根駆動部)1と、指本体3の関節13を回転駆動する指本体用アクチュエータ(指本体駆動部)2と、を備えている。
【0014】
指付根部11の近傍には、付根用アクチュエータ1及び指本体用アクチュエータ2が併設されている。また、付根用アクチュエータ1の駆動軸と指本体用アクチュエータ2の駆動軸とは、略平行となるように夫々配置されている。さらに、付根用アクチュエータ1及び指本体用アクチュエータ2は、例えば、小型・高速・高トルクのサーボモータと、小型・高減速比の減速機と、小型・高分解能のエンコーダと、を含む駆動ユニットにより構成されている。
【0015】
指構造10は、指本体3と、歯車列4と、第5歯車5と、第6歯車6と、を備えている。また、指本体3は、付根フレーム部31と、付根フレーム部31に回転可能に連結された指先フレーム部32と、を有している。
【0016】
付根フレーム部31は、一対の板状フレーム31aからなり、そのフレーム31a間に歯車列4が回転可能に設けられている。付根フレーム部31には、付根用アクチュエータ1の駆動軸が連結されている。そして、付根用アクチュエータ1は、付根フレーム部31を把持方向(閉方向)又は反把持方向(開方向)へ回転駆動する。歯車列4は、指本体3の長手方向に沿って配設され相互に歯合する第1歯車41、第2歯車42、第3歯車43および第4歯車44から構成されている。
【0017】
付根フレーム部31の一端側には、第1歯車41が回転可能に連結されている。第1歯車41は、付根用アクチュエータ1の駆動軸に同軸に配設されている。また、第1歯車41の隣には、第1歯車41に歯合する第2歯車42が、付根フレーム部31に回転可能に連結されている。第2歯車42の隣には、第2歯車42に歯合する第3歯車43が、付根フレーム部31に回転可能に連結されている。第3歯車43の隣には、第3歯車43に歯合する第4歯車44が、付根フレーム部31に回転可能に連結されている。第4歯車44は、指先フレーム部32の端部に固定されている。
【0018】
ここで、歯車列4は、第1乃至第4歯車41、42、43、44の4つの歯車で構成されているが、これに限らず、構成される歯車の数は任意でよい。なお、歯車列4は、後述の如く、偶数個の歯車で構成されているのがより好ましい。また、第1乃至第6歯車41、42、43、44、5、6は、例えば、平歯車により構成されているが、これに限らず、例えば、はすば歯車、山歯歯車、又はこれらの任意の組合せにより構成されていてもよい。
【0019】
付根フレーム部31の端部には、指先フレーム部32の端部及び第4歯車44が一対の板状フレーム31aに挟み込まれるようにして、回動可能に連結されている。指本体用アクチュエータ2の駆動軸には、第5歯車5が連結されており、指本体用アクチュエータ2は第5歯車5を回転駆動する。
【0020】
第1歯車41と第5歯車5との間には、これら第1歯車41及び第5歯車5に歯合する第6歯車6が設けられている。第5歯車5は、第6歯車6を介して、第1歯車41を回転させる。なお、第5歯車5が、第6歯車6を介することなく、第1歯車41を直接的に回転駆動させる構成であってもよい。また、指本体用アクチュエータ2を、付根用アクチュエータ1に対向させるよう配置し、第1歯車41を指本体用アクチュエータ2の駆動軸に直接連結し、回転駆動させる構成であってもよい。
【0021】
以上のように指構造10を構成することで、付根用アクチュエータ1及び指本体用アクチュエータ2を夫々回転駆動させる。これにより、付根フレーム部31及び指先フレーム部32を夫々回動させることができ、指構造10は所望の把持姿勢をとることができる。なお、付根フレーム部31には、歯車列4を覆うケース部材(不図示)が設けられており、指先フレーム部32には、物体を把持するための把持部材(不図示)が設けられていてもよい。
【0022】
次に、上述のように構成された本実施形態に係るロボットハンドの指構造10の作用について詳細に説明する。
【0023】
まず、指先フレーム部32を把持方向へ移動させる場合において、指本体用アクチュエータ2の駆動軸及び第5歯車5が時計方向へ回動すると、第6歯車6が反時計方向へ回動し、第1歯車41が時計方向へ回動する。また、第1歯車41が時計方向へ回動すると、第2歯車42が反時計方向へ回動し、第3歯車43が時計方向へ回動し、第4歯車44が反時計方向へ回動する。これにより、指先フレーム部32は、反時計方向(把持方向)へ回動する。
【0024】
一方、指先フレーム部32を反把持方向へ移動させる場合において、指本体用アクチュエータ2の駆動軸及び第5歯車5が反時計方向へ回動すると、第6歯車6が時計方向へ回動し、第1歯車41が反時計方向へ回動する。また、第1歯車41が反時計方向へ回動すると、第2歯車42が時計方向へ回動し、第3歯車43が反時計方向へ回動し、第4歯車44が時計方向へ回動する。これにより、指先フレーム部32は、時計方向(反把持方向)へ回動する。
【0025】
上述のように、本実施形態に係るロボットハンドの指構造10において、指本体3に沿って配設され相互に歯合する第1乃至第4歯車41、42、43、44の歯車列4を介して、指本体用アクチュエータ2の駆動力を指先フレーム部32へ伝達している。
【0026】
したがって、本実施形態に係る指構造10は、例えば、歯付きベルト、ワイヤ等からなる力伝達機構を用いた指構造と比較して、指本体3を効果的に細く構成できる。これは、上記力伝達機構を用いた場合、歯付きベルト自体の幅だけでなく、プーリのフランジ幅によって指本体の幅が太くなる可能性があるが、本実施形態に係る指構造10はそのような制約を受けないからである。
【0027】
また、付根用アクチュエータ1のみを駆動させ、付根フレーム部31を把持方向へ移動させる場合において、付根用アクチュエータ1の駆動軸が反時計方向へ回動すると、付根フレーム部31が反時計方向へ回動する。このとき、指本体用アクチュエータ2の駆動軸及び第5歯車5の停止により、第6歯車6は停止しているため、第1歯車41は、時計方向へ回動する。また、第1歯車41が時計方向へ回動すると、第2歯車42が反時計方向へ回動し、第3歯車43が時計方向へ回動し、第4歯車44が反時計方向へ回動する。これにより、付根用アクチュエータ1により付根フレーム部31が反時計方向へ回動するのと同時に、指先フレーム部32は、反時計方向(把持方向)へ回動する。
【0028】
以上、第1実施形態に係るロボットハンドの指構造10において、指付根部11の近傍には、付根用アクチュエータ1及び指本体用アクチュエータ2が併設されており、指本体用アクチュエータ2は、歯車列4、第5歯車5及び第6歯車6を介して、指本体3の関節13を回転駆動する。これにより、本実施形態に係るロボットハンドの指構造10は、指の各関節にその関節を駆動するアクチュエータ等を配設する従来の指構造と比較して、指本体3(特に、関節13近傍)を細くすることができ、当該指構造10の小型化を効果的に実現することができる。また、このように指本体3を細く構成することで、例えば、センサ等の配置スペースを容易に確保することができつつ、ロボットハンドの操作時に、操作対象でない、近接した物体への干渉をより確実に防止することができる。
【0029】
さらに、歯車列4は、第1乃至第4歯車41、42、43、44からなる偶数個の歯車で構成されるのがより好ましい。これにより、上述の如く、付根フレーム部31を把持方向へ移動させたときに、同時に指先フレーム部32を把持方向へ連動させることができる。
【0030】
なお、実際にロボットハンドの把持動作を行う場合において、付根フレーム部31及び指先フレーム部32を同時に把持方向へ移動させることが比較的多い。このため、上述のように歯車列4を偶数個の歯車で構成することにより、短時間で効率的に所望の把持姿勢を確立することができる。すなわち、作業効率が良好なロボットハンドを実現することができる。なお、歯車列4が、奇数個の歯車で構成された場合、付根フレーム部31が把持方向へ移動したときに、同時に指先フレーム部32は反把持方向へ連動することとなる。
(第2実施形態)
【0031】
図2は、本発明の第2実施形態に係るロボットハンドの指構造の概略構成を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係るロボットハンドの指構造20は、指先フレーム部52を把持方向(反時計方向)又は反把持方向(時計方向)へ付勢するバネ部材7を更に備えている。バネ部材7は、その一端7aが付根フレーム部51の取付穴51aに挿入され、その他端7bが指先フレーム部52の取付穴52aに挿入され、第4歯車44と付根フレーム部51との間に連結されている。
【0032】
第2実施形態に係るロボットハンドの指構造20において、他の構成は、第1実施形態に係るロボットハンドの指構造10と略同一である。したがって、略同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0033】
第2実施形態に係るロボットハンドの指構造20によれば、当該指構造20による把持時及び非把持時(外力が加わらない時)のいずれの時でも、指先フレーム部52は、把持方向又は反把持方向のいずれかの側へ付勢される。このため、例えば、歯車列4のバックラッシュ等に起因して生じる、指先フレーム部52の僅かなガタを抑えることができ、ロボットハンドの所望の姿勢をより確実かつ安定的に維持することができる。なお、ロボットハンドの主目的が把持である場合は、反把持方向へ付勢すると、把持時と非把持時の指先フレーム部52の姿勢変化がなく、より好ましい。
(第3実施形態)
【0034】
図3は、本発明の第3実施形態に係るロボットハンドの指構造の概略構成を示す図である。図3に示すように、本実施形態に係るロボットハンドの指構造30において、第4歯車44は、円環状の厚さ方向に弾性を有する部材8を介して、付根フレーム部31に連結されている。
【0035】
厚さ方向に弾性を有する部材8は、付根フレーム部31と第4歯車44との間に連結されている。ここで、厚さ方向に弾性を有する部材8は、例えば、シリコンゴム等の弾性部材で形成されており、他にも金属板を波型に形成したウェーブワッシャ等で形成してもよい。また、厚さ方向に弾性を有する部材8の形状(厚さ、内径、外径等)や材質は、指先フレーム部32が自重により移動しないような、適度な摩擦力が生じるように調整されている。また、本実施形態において、部材8を円環状としたが、円環状でなくともよく、付根フレーム部31に接着等の手段で固定し、指先フレーム部32に接触する弾性部材を局部的に構成する等でもよい。
【0036】
第3実施形態に係るロボットハンドの指構造30において、他の構成は、第1実施形態に係るロボットハンドの指構造10と略同一である。したがって、略同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0037】
第3実施形態に係るロボットハンドの指構造30によれば、当該指構造30の把持姿勢が最後の動作状態で安定的に保持される。このため、指先フレーム部32を再度、把持方向又は反把持方向へ移動させる際に、指先フレーム部32の僅かなガタ分だけ補正動作を行うのみで、所望の把持姿勢を迅速にとることができる。
(第4実施形態)
【0038】
図4は、本発明の第4実施形態に係るロボットハンドの指構造の概略構成を示す図である。図4に示すように、本実施形態に係るロボットハンドの指構造40において、付根フレーム部31及び指先フレーム部32の把持側面31b、32aには、触覚センサ9a、9bが夫々設けられている。
【0039】
各触覚センサ9a、9bには、ロボットハンド本体側から延びる配線14a、14bが夫々接続されている。ここで、触覚センサ9a、9bは、例えば、フィルム状のセンサであり、分布型触覚センサ、滑りセンサ、力覚センサ、近接センサ等が用いられている。また、触覚センサの代わりに、若しくは共に、近接センサを用いても良い。さらに、付根フレーム部31及び指先フレーム部32には、夫々、カバー部材15a、15bが設けられている。
【0040】
第4実施形態に係るロボットハンドの指構造40において、他の構成は、第1実施形態に係るロボットハンドの指構造10と略同一である。したがって、略同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0041】
第4実施形態に係るロボットハンドの指構造40において、指本体3に沿って配設され相互に歯合する第1乃至第4歯車41、42、43、44の歯車列4を介して、指本体用アクチュエータ2の駆動力を指先フレーム部32へ伝達している。これにより、指本体3を効果的に細く構成できる。したがって、触覚センサ9a、9b等の回路部や配線14a、14bを配置するスペースを容易に確保することができつつ、ロボットハンドを操作して対象物を把持等する場合、対象物に近接する周辺環境(障害物)との干渉をより確実に防止することができる。
【0042】
以上、本発明を実施するための最良の形態について上記実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした上記実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの指構造の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るロボットハンドの指構造の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係るロボットハンドの指構造の概略構成を示す図である。
【図4】本発明の第4実施形態に係るロボットハンドの指構造の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
1 付根用アクチュエータ(付根駆動部)
2 指本体用アクチュエータ(指本体駆動部)
3 指本体
4 歯車列
5 第5歯車
6 第6歯車
7 バネ部材
8 ワッシャー部材
9 触覚センサ
10 指構造
11 指付根部
12、13 関節
31 付根フレーム部
32 指先フレーム部
41 第1歯車
42 第2歯車
43 第3歯車
44 第4歯車

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットハンドの指付根部の関節を回転駆動する付根駆動部と、
指本体の関節を回転駆動する指本体駆動部と、を備えるロボットハンドの指構造であって、
前記指本体の長手方向に沿って配設され、相互に歯合する歯車列を備え、
前記指付根部の近傍には、前記付根駆動部及び前記指本体駆動部が併設されており、
前記指本体駆動部は、前記歯車列を介して、前記指本体の関節を回転駆動する、ことを特徴とするロボットハンドの指構造。
【請求項2】
請求項1記載のロボットハンドの指構造であって、
前記指本体は、
前記付根駆動部の駆動軸に連結された付根フレーム部と、
前記付根フレーム部に回動可能に連結された指先フレーム部と、を含んでおり、
前記歯車列は、
前記付根駆動部の駆動軸に略同軸に配設され、前記付根フレーム部に回転可能に連結された第1歯車と、
該第1歯車に歯合し、前記付根フレーム部に回転可能に連結された第2歯車と、
該第2歯車に歯合し、前記付根フレーム部に回転可能に連結された第3歯車と、
該第3歯車に歯合し、前記付根フレーム部に回転可能に連結され、前記指先フレーム部に固定された第4歯車と、を含むと共に、
前記指本体駆動部の駆動軸に連結された第5歯車と、
前記第1歯車及び前記第5歯車に歯合する第6歯車と、を更に備える、ことを特徴とするロボットハンドの指構造。
【請求項3】
請求項1記載のロボットハンドの指構造であって、
前記歯車列は、偶数個の歯車で構成されている、ことを特徴とするロボットハンドの指構造。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のロボットハンドの指構造であって、
一端が前記付根フレーム部に固定され、他端が前記指先フレーム部に固定され、該指先フレーム部を把持方向又は反把持方向へ付勢するバネ部材を更に備える、ことを特徴とするロボットハンドの指構造。
【請求項5】
請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のロボットハンドの指構造であって、
前記第4歯車は、厚さ方向に弾性を有する部材を介して、前記付根フレーム部に連結されている、ことを特徴とするロボットハンドの指構造。
【請求項6】
請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のロボットハンドの指構造であって、
前記付根フレーム部及び前記指先フレーム部のうち少なくとも一方には、触覚センサ、若しくは、近接センサのうち、少なくとも1つが設けられている、ことを特徴とするロボットハンドの指構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−64185(P2010−64185A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−232214(P2008−232214)
【出願日】平成20年9月10日(2008.9.10)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】