説明

ロボットハンド

本発明は、製品積載用ロボットハンドに関する。本発明の製品積載用ロボットハンドは、複数の製品を一度に積載する。ロボットハンドは、水平に並んで離隔して配列された複数のグリッパーと、これら複数の各グリッパーの上部に結合されて各グリッパーを固定する複数の移動フレームと、これら複数の移動フレームを貫通して固定するガイドロッドと、複数の移動フレームの両側に設けられた一対のガイドウイングと、これら一対のガイドウイングを互いに連結させ、長さ調節可能なシリンダロッドとを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボットハンドに関し、より詳しくは複数の被積載製品間の離隔された空間を最大限に小さくしながら製品を積載できるロボットハンドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
産業用ロボットは、人の手、腕および足が動くように動作する。したがって、この産業用ロボットは、多くの労働力を必要とする作業で簡単に人と変えることができる。この結果、産業用ロボットは、自動車産業などの多くの分野で使用されている。
【0003】
粉末包装容器や液体包装容器などの製品を箱に入れて包む場合には、産業用ロボットとしてロボットハンドが用いられている。ここで、このロボットハンドは、人の手に変わって動作する。
【0004】
同じ種類の包装容器が複数製造されて排出されると、まず、ロボットハンドは、これら包装容器を一度に把持する。作業を容易にするため、包装容器は、多数のラインを通じて一定の間隔を介して排出される。したがって、包装容器の間に離隔された空間が存在する。この離隔された空間が形成された複数の包装容器を一度に把持して箱に一緒に入れる場合は、離隔された空間のために大きい容積の箱が必要である。したがって、この箱を大きくしなければならず不要な費用が掛かる。また、この箱内に積載された製品の間に離隔された空間が形成されるため、この箱の運搬中に揺動によって箱内で製品が倒れて整列できず破損するという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題を解決するものであって、複数の製品間の離隔された空間を最少化しながら製品を積載できるロボットハンドを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
まず、本発明のロボットハンドは、複数の製品を一度に積載する。このロボットハンドは、水平に並んで離隔して配設された複数のグリッパーと、これら複数の各グリッパーの上部に取り付けられて各グリッパーを固定する複数の移動フレームと、これら複数の移動フレームに貫通されて支持するガイドロッドと、複数の移動フレームの両側に取り付けられた一対のガイドウイングと、これら一対のガイドウイングを互いに連結させ、長さ調節可能なシリンダロッドとを具備する。
【0007】
一対のガイドウイングは、シリンダロッドの長さが最も短い場合に、ロボットハンドの外側下方に傾いて延出できる。
【0008】
一対のガイドウイングは、シリンダロッドの長さが最も長い場合に、鉛直方向に延出することが好ましい。
【0009】
ガイドウイングは、一端がメインフレームに取り付けられ、連結ロッドに連結された駆動部と、この駆動部の他端に連結された蓋部とを備えることができる。
【0010】
駆動部は、メインフレームに取り付けられた第1駆動フレームと、この第1駆動フレームの両側に位置してこの第1駆動フレームと交差して設けられ、連結ロッドが連結された一対の第2駆動フレームとを有しても良い。
【0011】
グリッパーは、下側が開口したグリッパーケーシングを有し、このグリッパーケーシングの一側面上および第2駆動フレームが垂直方向に延出した仮想面上のそれぞれに位置していることが好ましい。
【0012】
一対の第2駆動フレームを互いに連結してこれら一対の第2駆動フレームを支持する支持ロッドを具備し、連結ロッドの一端は、支持ロッドに連結されてもよい。
【0013】
蓋部には、複数の開口部が互いに離隔して形成されている。
【0014】
移動フレームは、ガイドロッドに沿って摺動可能である。
【0015】
連結ロッドは、予め設定された所定の長さを有することが好ましい。
【0016】
グリッパーは、下側が開口したグリッパーケーシングと、このグリッパーケーシングの下側を挿通して突出し、互いに離隔された一対の把持部と、これら一対の把持部の上部を貫通し、両端がグリッパーケーシングに支持された円筒状の固定ピンと、一対の把持部間の離隔された空間の上部に設けられたグリッパー駆動部と、一対の把持部を互いに連結する弾性部材とを備えている。グリッパー駆動部の下端両側には、一対の把持部の上端にそれぞれ形成された曲面と面接触する傾斜面が形成されていることが好ましい。
【0017】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が下降する場合に、狭くなることが好ましい。
【0018】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が上昇する場合に、広くなることが好ましい。
【0019】
一対のガイドロッドは、移動フレームの両側に設けられてもよい。
【0020】
一対のガイドロッドの間には、一対のガイドウイングが互いに対向して設けられてもよい。
【0021】
各移動フレームは、下部にグリッパーが取り付けられたブラケットと、このブラケットの両端に設けられガイドロッドが貫通する貫通部とを有することができる。
【0022】
シリンダロッドは、複数の移動フレームのうちの両端に位置した各移動フレームとメインフレームとを連結できる。
【0023】
各ブラケットには、複数のグリッパーが取り付けられてもよい。
【0024】
一対のガイドウイングは、複数の製品を積載する場合に、鉛直方向に移動することが好ましい。
【0025】
シリンダロッドは、メインフレームの下部に取り付けられてもよい。
【0026】
また、本発明のロボットハンドは、複数の製品を一度に積載する。このロボットハンドは、水平に並んで離隔して配設された複数のグリッパーと、これら複数の各グリッパーの上部に取り付けられて各グリッパーを固定する複数の移動フレームと、これら複数の移動フレームに貫通されて支持するガイドロッドと、複数の移動フレームのうちの中心に位置した移動フレームの上部に取り付けられたメインフレームと、グリッパーの配列方向に沿って移動フレームおよびメインフレームを連結し、長さ調節可能なシリンダロッドと、メインフレームの両側に取り付けられ複数のグリッパーの配列方向に延出した一対のガイドウイングと、一端がメインフレームに取り付けられ、他端が各ガイドウイングに取り付けられた一対の駆動シリンダとを具備する。
【0027】
一対のガイドウイングは、シリンダロッドの長さが最も長い場合に、ロボットハンドの外側下方に傾いて延出できる。
【0028】
駆動シリンダは、ロボットハンドの外側上方に傾いて延出できる。
【0029】
一対のガイドウイングは、シリンダロッドの長さが最も短い場合に、鉛直方向に延出することが好ましい。
【0030】
駆動シリンダは、水平方向に沿って延出することが好ましい。
【0031】
一対の駆動シリンダは、互いに交差させてメインフレーム上に設けられていることが好ましい。
【0032】
ガイドウイングは、一端が駆動シリンダに取り付けられ、曲線状に延出した駆動部と、この駆動部の他端に取り付けられ、メインフレームにヒンジ固定された蓋部とを備えることができる。
【0033】
蓋部には、複数の開口部が互いに離隔して形成されてもよい。
【0034】
駆動部および蓋部は、垂直に交差されて連結されることができる。
【0035】
一対のガイドロッドは、移動フレームの両側に設けられてもよい。
【0036】
一対のガイドロッドの間には、一対の駆動シリンダが設けられてもよい。
【0037】
一対のガイドロッドの間には、一対のガイドウイングが互いに対向して設けられてもよい。
【0038】
グリッパーは、下側が開口したグリッパーケーシングと、このグリッパーケーシングの下側を挿通して突出し、互いに離隔された一対の把持部と、これら一対の把持部の上部を貫通し、両端がグリッパーケーシングに支持された円筒状の固定ピンと、一対の把持部間の離隔された空間の上部に設けられたグリッパー駆動部と、一対の把持部を互いに連結する弾性部材とを備えている。グリッパー駆動部の下端両側には、一対の把持部上端にそれぞれ形成された曲面と面接触する傾斜面が形成されていることが好ましい。
【0039】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が下降する場合に、狭くなることが好ましい。
【0040】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が上昇する場合に、広くなることが好ましい。
【0041】
さらに、本発明のロボットハンドは、複数の製品を一度に積載する。このロボットハンドは、水平に並んで離隔して配設された複数のグリッパーと、これら複数の各グリッパーの上部に取り付けられ各グリッパーを固定する複数の移動フレームと、これら複数の移動フレームに貫通されて支持するガイドロッドと、グリッパーの配列方向に沿って移動フレームに連結され、長さ調節可能なシリンダロッドと、複数の移動フレームのうちの両端に位置した移動フレームに取り付けられた垂直シリンダと、複数の移動フレームのうちの両端に位置した移動フレームに取り付けられ、垂直シリンダに連結されて複数のグリッパーの配列方向に延出した一対のガイドウイングとを具備する。
【0042】
ガイドウイングの一側は、固定され、このガイドウイングの一側に対して予め設定された所定の距離で離隔されたガイドウイングの他側には、支持ブラケットが取り付けられ、垂直シリンダの一端は、支持ブラケットに取り付けられていることが好ましい。
【0043】
一対のガイドウイングは、一対の垂直シリンダの長さが最も短い場合に、ロボットハンドの外側下方に傾いて延出できる。
【0044】
一対のガイドウイングは、一対の垂直シリンダの長さが最も長い場合に、鉛直方向に延出できる。
【0045】
隣接する移動フレームを互いに連結する連結部材を具備し、この連結部材は、交差した形状に形成されていることが好ましい。
【0046】
連結部材は、両端の移動フレーム間に位置した移動フレームに中心が取り付けられた複数の第1連結部と、この第1連結部に対して中心を重ねて取り付けられ、この第1連結部と立体的に交差した複数の第2連結部と、一端が両端の移動フレームに取り付けられ、他端が第1連結部の端部に連結された一対の第3連結部と、一端が第3連結部に対して立体的に交差してこの第3連結部に重ねて取り付けられ、他端が第2連結部の端部に連結された一対の第4連結部とを備ることができる。第1連結部、第2連結部、第3連結部および第4連結部のそれぞれは、回転動作できる。
【0047】
第1連結部の長さと、第2連結部の長さとは、同一でもよい。
【0048】
第3連結部の長さと、第4連結部の長さとは、同一でもよい。
【0049】
第1連結部および第2連結部の長さは、第3連結部および第4連結部の長さより長くてもよい。
【0050】
一対のシリンダロッドは、両端の移動フレームに一端が連結されてもよい。
【0051】
シリンダロッドは、互いに交差して設けられてもよい。
【0052】
グリッパーは、下側が開口したグリッパーケーシングと、このグリッパーケーシングの下側を挿通して突出し、互いに離隔された一対の把持部と、これら一対の把持部の上部を貫通し、両端がグリッパーケーシングに支持された円筒状の固定ピンと、一対の把持部間の離隔された空間の上部に設けられたグリッパー駆動部と、一対の把持部を互いに連結する弾性部材とを備えることができる。グリッパー駆動部の下端両側には、一対の把持部上端にそれぞれ形成された曲面と面接触する傾斜面が形成されていることが好ましい。
【0053】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が下降する場合に、狭くなることが好ましい。
【0054】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が上昇する場合に、広くなることが好ましい。
【0055】
一対のガイドロッドは、移動フレームの両側に設けられてもよい。
【0056】
一対のガイドロッドの間には、一対のガイドウイングが互いに対向して設けられてもよい。
【0057】
一対のガイドロッドの間には、一対の垂直シリンダが設けられてもよい。
【0058】
また、本発明のロボットハンドは、複数の製品を一度に積載する。このロボットハンドは、水平に並んで離隔して配設された複数のグリッパーと、これら複数の各グリッパーの上部に取り付けられ各グリッパーを固定する複数の移動フレームと、これら複数の移動フレームに貫通されて支持するガイドロッドと、複数の移動フレームの両側に設けられた一対のガイドウイングと、これら一対のガイドウイングを互いに連結させ、長さ調節可能なシリンダロッドとを具備する。
【0059】
さらに、本発明のロボットハンドは、複数の移動フレームを互いに連結する連結部材を具備し、この連結部材は、交差した形状に形成されていることが好ましい。
【0060】
連結部材は、一対のガイドウイングと複数の移動フレームのうちの両端の移動フレームとを互いに連結できる。
【0061】
連結部材は、両端の移動フレーム間に位置した移動フレームに中心が取り付けられた複数の第1連結部と、この第1連結部に対して中心を重ねて取り付けられ、この第1連結部と立体的に交差した複数の第2連結部と、一端が両端の移動フレームに取り付けられ、他端が第1連結部の端部に連結された一対の第3連結部と、一端が第3連結部に対して立体的に交差してこの第3連結部に重ねて取り付けられ、他端が第2連結部の端部に連結された一対の第4連結部とを備えることができる。第1連結部、第2連結部、第3連結部および第4連結部のそれぞれは、回転動作できる。
【0062】
第1連結部の長さと、第2連結部の長さとは、同一であることが好ましい。
【0063】
第3連結部の長さと、第4連結部の長さとは、同一であることが好ましい。
【0064】
第1連結部および第2連結部の長さは、第3連結部および第4連結部の長さより長いことが好ましい。
【0065】
一対のガイドウイングは、鉛直方向に延出できる。
【0066】
移動フレームは、上下に離隔して配設された一対の第1パネルと、これら一対の第1パネルの両端を互いに連結する一対の第2パネルと、一対の第1パネルおよび一対の第2パネルにて形成される空間に設けられ、ガイドロッドが貫通する移動フレーム本体とを備えていることが好ましい。
【0067】
第1パネルには、この第1パネルの長さ方向に沿ったガイド溝が形成され、移動フレーム本体とグリッパーとは、ガイド溝を挿通して連結できる。
【0068】
一対のグリッパーは、移動フレームに取り付けられ、ガイド溝を挿通して離隔した距離が調節されることが好ましい。
【0069】
一対の第2パネルの外側には、シリンダが取り付けられ、このシリンダは、第2パネルを貫通して移動フレーム本体に連結できる。
【0070】
第1パネルには、この第1パネルの長さ方向に沿ったガイド溝が形成され、シリンダは、ガイド溝に沿って動作できる。
【0071】
各移動フレームの長さ方向に沿って設けられた複数のグリッパーを具備し、これらグリッパーは、移動フレームの長さ方向に沿って移動可能であることが好ましい。
【0072】
また、本発明のロボットハンドは、移動フレームの長さ方向の両端を覆う一対の別個のガイドウイングを具備し、これら別個のガイドウイングは、ガイドウイングと交差する方向に設けられていることが好ましい。
【0073】
さらに、本発明のロボットハンドは、別個のガイドウイングの内側に一端が固定されて平行に取り付けられた一対のガイド連結部材と、これら一対のガイド連結部材の他端を固定する支持台と、この支持台が取り付けられたメインフレームと、このメインフレームに設けられ別個のガイドウイングの上部に連結された垂直シリンダとを具備できる。
【0074】
ガイド連結部材および支持台を貫通する一対の支持ロッドを具備できる。
【0075】
一対の支持ロッドは、固定されていることが好ましい。
【0076】
一対のガイド連結部材は、垂直シリンダの動作によって支持ロッドを中心に円弧運動できる。
【0077】
ガイド連結部材の一端は、垂直シリンダの長さが最も短い場合に、ガイド連結部材の他端より高い位置に位置することが好ましい。
【0078】
ガイド連結部材の一端は、垂直シリンダの長さが最も長い場合に、ガイド連結部材の他端より低い位置に位置することが好ましい。
【0079】
垂直シリンダは、メインフレームにヒンジ固定されていることが好ましい。
【0080】
グリッパーは、下側が開口したグリッパーケーシングと、このグリッパーケーシングの下側を挿通して突出し、互いに離隔された一対の把持部と、これら一対の把持部の上部を貫通し、両端がグリッパーケーシングに支持された円筒状の固定ピンと、一対の把持部間の離隔された空間の上部に設けられたグリッパー駆動部と、一対の把持部を互いに連結する弾性部材とを備えることができる。グリッパー駆動部の下端両側には、一対の把持部上端にそれぞれ形成された曲面と面接触する傾斜面が形成されていることが好ましい。
【0081】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が下降する場合に、狭くなることが好ましい。
【0082】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が上昇する場合に、広くなることが好ましい。
【0083】
一対のガイドロッドは、移動フレームの両側に設けられてもよい。
【0084】
一対のガイドロッドの間には、一対のガイドウイングが互いに対向して設けられてもよい。
【発明の効果】
【0085】
本発明のロボットハンドによれば、複数の被積載製品を一緒に積載する場合に、これら複数の製品間の離隔された空間を最少化できる。したがって、被積載製品の容積を小さくして複数の被積載製品を小さい箱に積載できる。
【0086】
また、本発明によれば、ロボットハンドの構造が簡単であるため、製造が簡単で、故障および修理を少なくできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0087】
次に、本発明の実施の形態を図1ないし図22を参照して説明する。これら実施の形態は、単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明が限定されるものではない。
【0088】
図1は、本発明の第1の実施の形態のロボットハンド100を示す。このロボットハンド100の構造は、単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明が限定されるものではない。したがって、このロボットハンド100の構造を他の形態に変形できる。便宜上、図1で不要な部分は省略する。この不要な部分は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば容易に理解できるので、詳細な説明を省略する。
【0089】
図1に示すように、ロボットハンド100は、複数のグリッパー10、複数の移動フレーム20、一対のガイドロッド30、メインフレーム50、一対のシリンダロッド40、一対のガイドウイング60および連結ロッド70を備えている。これらの他に、ロボットハンド100は、必要に応じて他の部品をさらに備えることもできる。このロボットハンド100は、複数の被積載製品を一度に積載するために複数のグリッパー10を有している。これら複数のグリッパー10は、複数の被積載製品を容易に把持するため、互いに離隔されている。また、これら複数のグリッパー10は、水平に並んで配列されている。さらに、これら複数のグリッパー10の上部には、これら各グリッパー10を固定する移動フレーム20が設けられている。この移動フレーム20を用いて複数のグリッパー10を安定して固定できる。
【0090】
また、これら複数の移動フレーム20は、X軸方向に延出したガイドロッド30によって固定されている。このガイドロッド30は、複数の移動フレーム20を貫通して固定されている。したがって、この移動フレーム20は、安定して固定されている。さらに、メインフレーム50は、移動フレーム20を固定して外部に連結されている。このメインフレーム50は、このメインフレーム50の開口部501を挿通してロボットハンド100を駆動する複数の駆動ラインに連結されている。なお、この駆動ラインの連結形態および構造は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば容易に理解できるので、詳細な説明を省略する。
【0091】
シリンダロッド40は、メインフレーム50と移動フレーム20とを連結する。このシリンダロッド40は、メインフレーム50の下部に固定されているので、円滑に動作する。なお、このシリンダロッド40の構造は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば容易に理解できるので、詳細な説明を省略する。
【0092】
このシリンダロッド40の長さは、シリンダの動作によってグリッパー10の配列方向(X軸方向)に沿って調節される。このシリンダロッド40の一側は、メインフレーム50に固定されているので、このシリンダロッド40の長さの変化に応じて移動フレーム20が移動する。したがって、メインフレーム50を中心にして複数の移動フレーム20の間の距離を広げたり狭めたりできる。よって、複数のグリッパー10が複数の被積載製品を把持する場合には、これら被積載製品の間の距離を狭めて積載できる。
【0093】
さらに、一対のガイドウイング60は、一対のガイドロッド30の間に互いに対向して設けられている。したがって、ロボットハンド100は、強固な構造を有し複数の被積載製品を安定して把持できる。また、一対のガイドウイング60は、複数のグリッパー10が複数の被積載製品を把持する場合に、複数の被積載製品を両側から挟むことができる。さらに、これらガイドウイング60は、メインフレーム50の両側にヒンジ固定されている。よって、このガイドウイング60がヒンジ503に固定されていることにより、このガイドウイング60が回転動作できる。
【0094】
さらに、このガイドウイング60は、駆動部601および蓋部603を有している。この駆動部601の一端は、メインフレーム50にヒンジ固定されている。また、この駆動部601の他端は、蓋部603に連結されている。さらに、各駆動部601は、グリッパー11,15と一対の連結ロッド70とによって連結されて回転駆動する。したがって、蓋部603もまた、同時に回転しながらグリッパー11,15の両側を覆う。
【0095】
駆動部601は、第1駆動フレーム6011および一対の第2駆動フレーム6013を有している。これらの他に、この駆動部601は、必要に応じて他の部品をさらに有しても良い。。また、この駆動部601は、上記構造を有するため、グリッパー11,15との相互作用によって被積載製品を容易に把持できる。
【0096】
そして、第1駆動フレーム6011は、メインフレーム50にヒンジ固定されている。さらに、一対の第2駆動フレーム6013は、第1駆動フレーム6011の両側に設けられている。また、これら一対の第2駆動フレーム6013は、第1駆動フレーム6011と交差する方向に設けられている。さらに、これら各第2駆動フレーム6013には、一対の連結ロッド70が連結されている。そして、第1駆動フレーム6011および第2駆動フレーム6013は、複数の開口部を有するため、駆動部601の重さを減らしてロボットハンド100にかかる荷重を最少化できる。また、これら第1駆動フレーム6011および第2駆動フレーム6013は、空気抵抗を最少化してガイドウイング60を円滑に動作できる。
【0097】
さらに、蓋部603にもまた、複数の開口部6031が形成されているので、動作する時に空気抵抗を最少化できる。特に、この蓋部603は、グリッパー11,15によって把持された被積載製品と接触する。したがって、この蓋部603は、被積載製品を押すために一定の面積を有する必要がある。また、この蓋部603は、複数の開口部6031が互いに離隔して形成されているので、一定の面積を有している。したがって、この蓋部603は、被積載製品を効率良く押すことができる。
【0098】
また、一対の第2駆動フレーム6013は、支持ロッド6015によって支持されている。この支持ロッド6015は、一対の第2駆動フレーム6013を互いに連結させて支持している。連結ロッド70の一端701は、支持ロッド6015に連結されている。さらに、この支持ロッド6015が円柱状に形成されているので、一対の連結ロッド70の一端701は、支持ロッド6015の外周に連結されて円滑に動作する。
【0099】
そして、この連結ロッド70は、グリッパー11,15とガイドウイング60とを連結する。これらグリッパー11およびグリッパー15は、複数のグリッパー10のうちの両端に位置している。左側のグリッパー11は、このグリッパー11に隣接した左側のガイドウイング60に連結され、右側のグリッパー15は、このグリッパー15に隣接した右側のガイドウイング60に連結されている。また、連結ロッド70は、予め設定した所定の長さを有している。したがって、この連結ロッド70は伸縮しない。このため、シリンダロッド40が動作することにより、移動フレーム20がロボットハンド100の中心側に引かれてグリッパー11,15が同時に移動する。この場合に、グリッパー11,15が連結ロッド70によってガイドウイング60に連結されているので、ガイドウイング60が中心側に引かれる。よって、ヒンジ固定されたガイドウイング60が回転しながら、複数の被積載製品の両側を覆うことができる。
【0100】
次に、図1に示すロボットハンド100の構造をさらに詳細に説明するため、ロボットハンド100を部分的に分解して図2に示す。
【0101】
図2は、図1に示すロボットハンド100から、メインフレーム50、ガイドウイング60および連結ロッド70を取り除いた状態を示す。図2に示すロボットハンド100の分解した構造は、単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明が限定されるものではない。
【0102】
図2に示すように、移動フレーム20は、ブラケット201および貫通部203を有している。このブラケット201は、Y軸方向に延出している。また、このブラケット201の下部には、グリッパー10が結合されている。これら複数のグリッパー10は、Y軸方向に沿って1つのブラケット201にそれぞれ結合されてもよい。図2では、1つのブラケット201に2つのグリッパー10が結合された構成が示されているが、この構成は、単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明が限定されるものではない。したがって、異なる数のグリッパー10を1つのブラケット201にも結合できる。
【0103】
そして、貫通部203は、ブラケット201の両端に設けられている。さらに、ガイドロッド30は、移動フレーム20の両側に設けられており、貫通部203に挿通されて貫通している。したがって、移動フレーム20は、ガイドロッド30に沿って摺動可能である。また、この移動フレーム20は、摺動によって互いの間隔を狭めたり広げたりできる。
【0104】
さらに、シリンダロッド40は、両端に位置した移動フレーム21,25とメインフレーム50を互いに連結させる。これら移動フレーム21,25は、複数の移動フレーム20のうちの両端に位置している。また、シリンダロッド40の一端は、メインフレーム50に固定されているので、シリンダロッド40が動作する時に移動フレーム21,25を押したり引いたりできる。したがって、両端に位置した移動フレーム21,25のみを動作させても全ての移動フレーム20の間の間隔を狭めたり広げたりできる。
【0105】
図3は、図1に示すグリッパー10を部分的に切断した状態を示す。この図3に示すグリッパー10の構造は、単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明が限定されるものではない。したがって、グリッパー10の構造を他の形態に変形できる。
【0106】
図3に示すように、このグリッパー10は、グリッパーケーシング101、一対の把持部103、固定ピン105、グリッパー駆動部107および弾性部材109を有している。これらの他に、このグリッパー10は、必要に応じて他の部品をさらに有しても良い。
【0107】
そして、グリッパーケーシング101は、下側が開口している。すなわち、このグリッパーケーシング101の下側には、開口部1011が形成されている。また、このグリッパーケーシング101の下側を挿通して一対の把持部103が突出している。これら一対の把持部103は、互いに離隔されているので、これら一対の把持部103の間の離隔された空間103sに被積載製品を入れた後に把持できる。一対の把持部103の上端に曲面1031が形成されており、この曲面1031はグリッパー駆動部107の傾斜面1071に接している。
【0108】
さらに、固定ピン105は、円筒状に形成されており、一対の把持部103の上部を貫通している。また、この固定ピン105の両端は、グリッパーケーシング101に固定されている。そして、この固定ピン105は、円筒状であるため、この固定ピン105が軸として作用して一対の把持部103を円滑に回転できる。
【0109】
また、グリッパー駆動部107は、一対の把持部103の離隔された空間103sの上部に設けられている。このグリッパー駆動部107の下端両側には、傾斜面1071が形成されている。この傾斜面1071は、曲面1031に面接触する。したがって、この傾斜面1071の駆動に応じて曲面1031が上側または下側に移動しながら、一対の把持部103の間隔が狭くなったり広くなったりする。さらに、グリッパー駆動部107は、油圧または空圧で動作するシリンダによって動作する。ここで、このグリッパー駆動部107の動作機構は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば容易に理解できるので、詳細な説明を省略する。
【0110】
さらに、弾性部材109は、一対の把持部103を互いに連結している。図3では、弾性部材109がスプリングの場合を示したが、単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明が限定されるものではない。したがって、この弾性部材109を他の形態に変形できる。また、この弾性部材109は、一対の把持部103の間隔が大きくなる場合に、これら一対の把持部103を元の状態に戻す。すなわち、グリッパー駆動部107と弾性部材109との相互作用によって一対の把持部103の間の間隔を広げたり狭めたりできる。
【0111】
図3に示すように、グリッパー駆動部107が上側の矢印方向のように下方に移動する場合には、傾斜面1071が一対の曲面1031の間に挿入される。したがって、一対の曲面1031の間の距離が広くなる。この場合に、一対の把持部103は、固定ピン105によって固定されているので、これら固定ピン105を軸にして下側の矢印方向に回転する。したがって、図3中の拡大した円内に示すように、一対の把持部103が平行になる。すなわち、グリッパー駆動部107が下降する場合は、一対の把持部103の間の距離が狭くなる。
【0112】
したがって、把持部103を用いて被積載製品を簡単に把持できる。さらに、把持部103の下部内側1033には、複数の凹部および凸部が交互に連続して形成されている。このため、被積載製品を安定して把持できる。必要に応じて、把持部103の下部内側1033をゴムなどの弾性素材でコーティングして被積載製品の破損を防止できる。
【0113】
これに対し、グリッパー駆動部107が上昇する場合は、傾斜面1071が一対の曲面1031の間から離脱される。このため、一対の把持部103は、弾性部材109の弾性力によって押されて、これら一対の把持部103の間の間隔が広くなる。したがって、被積載製品が一対の把持部103から抜けて所望する位置に落下して簡単に積載できる。
【0114】
図4ないし図7は、図1に示すロボットハンドが被積載製品を把持して積載する過程を示す。次に、図4ないし図7を参照してロボットハンド100の製品積載過程を順に説明する。
【0115】
まず、図4に示すように、製造された被積載製品B上にロボットハンド100を位置させる。すなわち、グリッパー10の下部の把持部103を用いて複数の被積載製品Bを把持できるように各グリッパー10を各被積載製品B上に位置させる。この場合に、ガイドウイング60は動作しない。シリンダロッド40もまた動作しないので、シリンダロッド40の長さは最も長くなっている。したがって、一対のガイドウイング60は、ロボットハンド100の外側下方に傾いて延出している。
【0116】
図4中の斜線で示した仮想面P上には、グリッパーケーシング101の一側面1013と駆動フレーム601とのそれぞれが位置していなければならない。この仮想面Pは、垂直方向に沿っている。この場合に、一対の連結ロッド70を用いてグリッパー10とガイドウイング60とを平行に連結できる。したがって、ガイドウイング60が連結ロッド70などの干渉を受けずに円滑に回転できる。
【0117】
次に、図5に示すように、グリッパー10を用いて複数の被積載製品Bの上端を把持する。また、メインフレーム50に連結された移動装置を利用してロボットハンド100を上部に引き上げて移動する。このとき、被積載製品Bは、グリッパー10に安定して把持されるので、ロボットハンド100と同時に引き上げられる。ロボットハンド100の移動と同時にシリンダロッド40が動作して両端の移動フレーム21,25を中心側に引っ張る。したがって、各移動フレーム20間の距離が次第に狭まっていく。この結果、両端のグリッパー11,15に連結ロッド70を介して連結されたガイドウイング60は、矢印方向に回転しながら複数の被積載製品Bの両側を覆う。
【0118】
したがって、図6に示すように、複数の被積載製品Bを完全に密着できる。この場合に、シリンダロッド40の長さが最も短くなり、一対のガイドウイング60は、鉛直方向(Z軸方向)に沿う。また、一対のガイドウイング60は、複数の被積載製品Bの両側を完全に囲む。この状態を維持しながら、ロボットハンド100が積載位置に移動する。このロボットハンド100の下部には、複数の被積載製品Bの容積を最少化しながら積載するための箱Oが準備されている。
【0119】
次に、図7に示すように、ロボットハンド100を箱O上に正確に近接させた後に、グリッパー10を解除する。このとき、一対の把持部103は、弾性部材109の弾性力によって、これら一対の把持部103の間の間隔が大きくなり、被積載製品Bが下側に落下して箱Oに積載される。さらに、複数の被積載製品Bを積載する場合に、一対のガイドウイング60が鉛直方向に沿っているので、複数の被積載製品Bを整列状態のまま箱Oに積載できる。そして、これら被積載製品Bを積載した後に、ロボットハンド100は、再び移動フレーム20を分散させながら復帰する。
【0120】
次に、本発明の第2の実施の形態のロボットハンド200を図8ないし図10を参照して説明する。
【0121】
図8は、本発明の第2の実施の形態のロボットハンド200を示す。このロボットハンド200の構造は、単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明が限定されるものではない。したがって、このロボットハンド200の構造を他の形態に変形できる。そして、図8に示すロボットハンド200の構造は、本発明の第1の実施の形態のロボットハンド100の構造に似ているため、同一の部分に同一符号を用いて、詳細な説明を省略する。
【0122】
図8に示すように、ロボットハンド200は、複数のグリッパー10、複数の移動フレーム20、ガイドロッド30、メインフレーム52、シリンダロッド40、一対のガイドウイング62および一対の駆動シリンダ82を備えている。これらの他に、ロボットハンド200は、必要に応じて他の部品をさらに備えることもできる。
【0123】
本発明の第2の実施の形態のロボットハンド200は、ガイドウイング62を独立して駆動できる点が第1の実施の形態のロボットハンド100と異なる。また、ガイドウイング62は、グリッパー10に連結されておらず、別個の駆動シリンダ82に連結されて駆動する。シリンダロッド40を動作させて移動フレーム20の間の間隔を小さくしながら、駆動シリンダ82を動作させてガイドウイング62を回転できる。制御方法を調節してシリンダロッド40と駆動シリンダ82とを同時に動作できる。したがって、各グリッパー10が各被積載製品を把持した場合に、シリンダロッド40が動作する。さらに、移動フレーム20の間の間隔が狭くなりながら、駆動シリンダ82がガイドウイング62を押してガイドウイング62が複数の被積載製品Bの両側を覆う。これらシリンダロッド40および駆動シリンダ82の制御方法は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば容易に理解できるので、詳細な説明を省略する。
【0124】
駆動シリンダ82は、一端821がメインフレーム52に固定され、他端823がガイドウイング62に連結されている。そして、メインフレーム52が固定され、ガイドウイング62がヒンジ固定されているので、駆動シリンダ82の動作によってガイドウイング62が回転する。したがって、ガイドウイング62を円滑に回転できる。
【0125】
また、一対の駆動シリンダ82は、互いに交差されてメインフレーム52上に設けられている。これら駆動シリンダ82は、長いため、メインフレーム52に対称的に設置することが難しい。したがって、これら一対の駆動シリンダ82を交差させて配置することにより、メインフレーム52上に簡単に設置できる。そして、これら一対の駆動シリンダ82を一対のガイドロッド30の間に設置することによって、ロボットハンド200が円滑に動作できる。
【0126】
さらに、ガイドウイング62は、駆動部621および蓋部623を備えている。この駆動部621の一端6211は駆動シリンダ82に連結され、この駆動部621の他端6213は蓋部623に連結されている。また、この駆動部621は、曲線形状で長く延出している。したがって、蓋部623を回転駆動できる。
【0127】
そして、この蓋部623は、メインフレーム52にヒンジ固定されているので、円滑に回転できる。この蓋部623と駆動部621とは、垂直に交差されて連結されている。したがって、この駆動部621は、蓋部623を簡単に押したり引っ張ったりできるので、この蓋部623を円滑に回転できる。
【0128】
次に、図9および図10を参照してロボットハンド200の動作過程を順に説明する。図9および図10に示すロボットハンド200の動作過程は、本発明の第1の実施の形態のロボットハンドの動作過程と似ているため、同一の動作過程を省略する。
【0129】
図9に示すように、ロボットハンド200は、複数のグリッパー10の把持部103を開いて複数の被積載部材B上に移動する。シリンダロッド40は、まだ動作しないので、このシリンダロッド40の長さは最も長くなっている。この場合に、一対のガイドウイング62は、ロボットハンド200の外側下方に傾いて延出している。したがって、このロボットハンド200を用いて複数の被積載製品Bを簡単に把持できる。一方、駆動シリンダ82は、ロボットハンド200の外側上方に傾いて延出している。このため、この駆動シリンダ82の配置によって、ガイドウイング62を円滑に回転できる。
【0130】
グリッパー10は、一対の把持部103を用いて被積載製品Bを把持する。このグリッパー10が被積載製品Bを把持した後、シリンダロッド40が動作する。そして、このシリンダロッド40の動作によって複数の移動フレーム20の間の距離が狭まる。同時に、駆動シリンダ82が動作することによってガイドウイング62が複数のグリッパー10の両端に向けて回転する。
【0131】
図10に示すように、シリンダロッド40が完全に動作して、このシリンダロッド40の長さが最も小さくなる。この場合に、駆動シリンダ82が下側に移動しながら水平に延出する。したがって、この駆動シリンダ82を用いてガイドウイング62を容易に支持できる。そして、一対のガイドウイング62は、駆動シリンダ82の動作によって、鉛直方向に延出する。
【0132】
したがって、一対のガイドウイング62は、被積載製品Bの両端を覆いながら集めることができる。ロボットハンド200は、この状態を維持しながら、複数の被積載製品Bを箱Oに積載できる。すなわち、グリッパー10が把持部103を開かせて被積載製品Bを箱Oに積載できる。さらに、これら被積載製品Bを積載した後に、ロボットハンド200は、再び移動フレーム20を分散させながら復帰する。
【0133】
次に、本発明の第3の実施の形態のロボットハンド300を図11ないし図15を参照して説明する。
【0134】
図11は、本発明の第3の実施の形態のロボットハンド300の概略を示す。このロボットハンド300の構造は、単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明が限定されるものではない。したがって、このロボットハンド300の構造を他の形態に変形できる。そして、本発明の第3の実施の形態のロボットハンド300は、本発明の第2の実施の形態のロボットハンド200と似ているため、同一の部分に同一符号を用いて、詳細な説明は省略する。
【0135】
そして、このロボットハンド300は、複数のグリッパー10、複数の移動フレーム20、ガイドロッド30、シリンダロッド43、一対の垂直シリンダ83および一対のガイドウイング63を備えている。これらの他に、ロボットハンド300は、必要に応じて他の部品をさらに備えることもできる。
【0136】
さらに、垂直シリンダ83は、鉛直方向(Z軸方向)に設けられている。また、一対の垂直シリンダ83は、一対のガイドロッド30の間に設けられている。さらに、これら垂直シリンダ83は、ガイドウイング63を回転させる。また、これら垂直シリンダ83は、固定台833によって移動フレーム21,25に固定されている。したがって、これら移動フレーム21,25がガイドロッド30に沿って移動する場合に、垂直シリンダ83を同時に移動できる。また、一対のガイドウイング63は、移動フレーム21,25にヒンジ固定されている。これら一対のガイドウイング63は、複数のグリッパー10の配列方向(X軸方向)に沿って延出している。したがって、これら複数のグリッパー10の両端に向けて容易に回転できる。
【0137】
図11中の拡大した円内には、左側のガイドウイング63、垂直シリンダ83および移動フレーム21の連結した構造が示されている。図11中の拡大した円内に示すように、ガイドウイング63の一側63aは、移動フレーム21にヒンジ固定されている。また、このガイドウイング63の他側63bは、予め設定された所定の距離を介してガイドウイング63の一側63aから離隔されている。さらに、このガイドウイング63の他側63bには、支持ブラケット631が取り付けられている。また、垂直シリンダ83の一端831は、支持ブラケット631に結合されている。
【0138】
そして、この垂直シリンダ83の動作によってガイドウイング63が回転する過程を説明する。まず、過程丸1では、垂直シリンダ83が矢印方向に移動する。したがって、垂直シリンダ83の一端831に連結された支持ブラケット631もまた下側に力を受ける。この結果、応力がガイドウイング63の他側63bに作用する。次に、過程丸2では、ガイドウイング63が垂直シリンダ83の動作よって矢印方向に回転する。このとき、ガイドウイング63の一側63aがヒンジ固定されているため、ガイドウイング63が上記のように回転する。
【0139】
図11に図示しないが、右側のガイドウイング63もまた左側のガイドウイング63と対称的に形成されているので、上述した過程と同様に動作する。そして、この右側のガイドウイング63は、移動フレーム25にヒンジ固定されている。
【0140】
さらに、連結部材73は、複数の移動フレーム20を中央方向に引っ張って被積載製品Bを集める。両端に位置する移動フレーム21,25のそれぞれには、シリンダロッド43が連結されているので、連結部材73を押したり引っ張ったりすることによって、複数の移動フレーム20を集めたり分散したりできる。したがって、ロボットハンド300の動作構機構は簡単である。
【0141】
また、垂直シリンダ83と連結部材73との制御方法を調節することによって、これら垂直シリンダ83と連結部材73とを同時に動作できる。これら垂直シリンダ83および連結部材73の制御方法は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば容易に理解できるので、詳細な説明を省略する。連結部材73については、図14および図15を参照して詳細に後述する。
【0142】
次に、図12および図13を参照してロボットハンド300の動作過程を順に説明する。図12および図13に示すロボットハンド300の動作過程は、本発明の第2の実施の形態のロボットハンド200の動作過程と似ているため、同一の動作過程を省略する。
【0143】
図12に示すように、ロボットハンド300は、複数の被積載製品Bに接近する。このとき、これら複数の被積載製品Bは、互いに離隔しているので、複数のグリッパー10によって把持できる。この場合に、一対の垂直シリンダ83は、まだ作動しないので、これら垂直シリンダ83の長さは最も短くなっている。したがって、一対のガイドウイング63は、ロボットハンド300の外側下方に傾いて延出している。この結果、このロボットハンド300は、互いに離隔された複数の被積載製品Bを容易に把持できる。
【0144】
次に、複数のグリッパー10が複数の被積載製品Bを把持しながら垂直シリンダ83が動作して、一対のガイドウイング63が複数の被積載製品Bの両側を囲む。したがって、複数の被積載製品Bが容易に集まる。本発明の第3の実施の形態では、垂直シリンダ83が連結部材73と別個に動作する。また、連結部材73の動作によって複数の移動フレーム20が両端から中央方向に集まり、移動フレーム21,25に固定された垂直シリンダ83およびガイドウイング63も中央方向に移動する。
【0145】
図13に示すように、ロボットハンド300が複数の被積載製品Bを集めた後に、グリッパー10を開いて複数の被積載製品Bを箱Oに積載できる。この場合に、一対の垂直シリンダ83の長さは最も長くなっている。一対のガイドウイング63は、鉛直方向に延出して複数の被積載製品Bの両側を囲んで複数の被積載製品Bを集める。また、ロボットハンド300は、被積載製品Bを積載した後に、再び移動フレーム20を分散させながら復帰する。
【0146】
図14および図15は、ロボットハンド300の一部を示す平面図である。図14および図15は、連結部材73を用いてロボットハンド300が動作する過程を順に示す。図14および図15においては、連結部材73を説明するため、便宜上不要な部分が省略されている。
【0147】
図14に示すように、この連結部材73は、隣接した移動フレーム20を互いに連結させている。
【0148】
また、この連結部材73は、交差した形状に形成されている。したがって、一対のシリンダロッド43が動作する場合に、連結部材73を用いて複数の移動フレーム25を中央方向に集めることができる。固定された一対のシリンダ43は、両端の移動フレーム21,25に連結されて動作する。したがって、これらシリンダ43の長さが短くてよいので、連結部材73との干渉が発生する可能性が少ない。
【0149】
さらに、この連結部材73は、複数の第1連結部731、複数の第2連結部733、一対の第3連結部735、そして一対の第4連結部737を有している。そして、これら一対の第3連結部735および一対の第4連結部737は、両端に位置する移動フレーム21,25に設けられている。
【0150】
また、複数の第1連結部731の中心は、移動フレーム22,23,24に固定されている。これら移動フレーム22,23,24は、両端に位置する移動フレーム21,25の間に設けられている。さらに、複数の第2連結部733の中心もまた、移動フレーム22,23,24に固定されている。これら第2連結部733は、第1連結部731と立体的に交差している。したがって、これら複数の第1連結部731および複数の第2連結部733は、×字状またはダイヤモンド状に連結されている。
【0151】
一対の第3連結部735の一端7351は、移動フレーム21,25に固定されている。
【0152】
一対の第3連結部735の他端7353は、第1連結部731の端部7311と連結されている。
【0153】
そして、第4連結部737は、第3連結部735と立体的に交差している。これら一対の第4連結部737の一端7371は、第3連結部735に重ねられて固定されている。さらに、これら第4連結部737の他端7373は、第2連結部733の端部7331に連結されている。
【0154】
ここで、第1連結部731、第2連結部733、第3連結部735および第4連結部737は、これら第1連結部731、第2連結部733、第3連結部735および第4連結部737の端部または中心が固定されているため、回転動作する。したがって、シリンダロッド43を押したり引っ張ったりして連結部材73を円滑に動作できる。この結果、複数の移動フレーム20の間の距離を自由に調節できる。
【0155】
そして、第1連結部731の長さおよび第2連結部733の長さは同一である。したがって、これら複数の第1連結部731および複数の第2連結部733を対称的に配置することによって、連結部材73が円滑に動作する。さらに、第3連結部735の長さおよび第4連結部737の長さを同一にすることによって、連結部材73をさらに円滑に動作できる。
【0156】
また、これら第3連結部735および第4連結部737は、両端に位置し、これら第3連結部735および第4連結部737の間に第1連結部731および第2連結部733が設けられている。したがって、これら第1連結部731および第2連結部733は、第3連結部735および第4連結部737よりも長いことが好ましい。この連結部材73を用いて少ない動力でロボットハンド300を円滑に動作できる。
【0157】
図15は、一対のシリンダロッド43を矢印方向に動作させて複数の移動フレーム20の間の距離を最小化した状態を示している。再びシリンダロッド43を矢印の反対方向に動作させると、複数の移動フレーム20の間の距離を広げることができる。一方、両端に位置する移動フレーム21,25のそれぞれにヒンジ211,251が取り付けられているので、一対のガイドウイング63をヒンジ211,251に固定して回転できる。
【0158】
図16は、本発明の第4の実施の形態のロボットハンド400を示す。このロボットハンド400の構造は、単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明が限定されるものではない。したがって、このロボットハンド400の構造を他の形態に変形できる。そして、本発明の第4の実施の形態のロボットハンド400の構造は、本発明の第3の実施の形態のロボットハンド300の構造に似ているため、同一の部分に同一符号を用いて、詳細な説明を省略する。
【0159】
図16に示すように、ロボットハンド400は、複数のグリッパー10、複数の移動フレーム20、ガイドロッド30、シリンダロッド44および一対のガイドウイング64を備えている。これらの他に、ロボットハンド400は、必要に応じて他の部品をさらに備えることもできる。
【0160】
そして、シリンダロッド44は、一対のガイドウイング64を互いに連結させている。このシリンダロッド44は、長さ調整可能である。また、一対のガイドウイング64は、鉛直方向(Z軸方向)に延出している。したがって、複数の移動フレーム20の間の間隔が狭まる場合に、一対のガイドウイング64は、別途回転することなく複数の被積載部材Bの両側を囲みながら、これら複数の被積載部材Bを集めることができる。
【0161】
さらに、一対のガイドウイング64は、両端に位置する移動フレーム21,25に取り付けたり取り外したりできる。図16では、一対のガイドウイング64が移動フレーム21、25から離隔された状態を示しているが、これら一対のガイドウイング64は、移動フレーム21,25に取り付けることもできる。
【0162】
また、連結部材74は、複数の移動フレーム20を互いに連結させている。この連結部材74は、本発明の第3の実施の形態の連結部材73の構成と同一である。また、この連結部材74は、交差した形状に形成されている。したがって、複数の移動フレーム20が互いに連結されているので、複数の移動フレーム20の間の間隔を容易に広げたり狭めたりできる。
【0163】
図16に示すように、一対のガイドウイング64と両端に位置する移動フレーム21,25とは、連結部材74にて連結されている。したがって、シリンダ44が動作する場合に、複数の移動フレーム20と一対のガイドウイング64とのそれぞれが集まったり分散したりできる。上述のように、ロボットハンド400は、構造が簡単であるので、円滑に動作する。
【0164】
本発明の第4の実施の形態のロボットハンド400の動作過程は、上述した本発明の第1および第3の実施の形態のロボットハンド100,300の動作過程と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0165】
図17および図18は、本発明の第5の実施の形態のロボットハンド500の一部を示している。
【0166】
図17および図18に示すロボットハンド500の構造は、単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明が限定されるものではない。したがって、このロボットハンド500の構造を他の形態に変形できる。本発明の第5の実施の形態のロボットハンド500は、本発明の第4の実施の形態のロボットハンド400に似ているため、同一の部分に同一符号を用いて、詳細な説明を省略する。
【0167】
図17は、便宜上の説明のため、ガイドウイングおよび連結部材を省略して示している。本発明の第5の実施の形態のロボットハンド500では、図16に示すガイドウイング64および連結部材74を設けて使用できる。
【0168】
図17に示すように、グリッパー10a,10bは、ガイドロッド30に沿ってX軸方向に移動できるのみならず、矢印方向(Y軸方向)にも移動できる。したがって、各グリッパー10a,10bを用いて各被積載製品を把持する場合に、これら複数の被積載製品の占有空間を最少化できる。このため、移動フレーム28は特殊な構造を有している。
【0169】
図17には、一対のグリッパー10a,10bのみを示したが、これら一対のグリッパー10a,10bは単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明が限定されるものではない。したがって、複数のグリッパーを移動フレーム28の長さ方向(Y軸方向)に沿って設置できる。この結果、複数のグリッパーは、移動フレーム28の長さ方向に沿って移動できるので、被積載製品を大量に把持した後に、容積を最少化させて積載できる。
【0170】
そして、移動フレーム28は、一対の第1パネル281、一対の第2パネル283および移動フレーム本体285a,285bを有している。そして、一対の第1パネル281は、上下に離隔されて配置されている。また、一対の第2パネル283は、一対の第1パネル281の両端を互いに連結させている。したがって、移動フレーム28は、X軸方向に中空な状態に形成されている。
【0171】
さらに、移動フレーム本体285a,285bは、一対の第1パネル281および一対の第2パネル283で形成された空間28sに設けられている。これら移動フレーム本体285a,285bを挿通してガイドロッド30が貫通されているので、移動フレーム28がX軸方向に円滑に移動できる。
【0172】
また、一対の第1パネル281の長さ方向(Y軸方向)には、ガイド溝281aが形成されている。
【0173】
このガイド溝281aは、第1パネル281を貫通して形成されている。したがって、移動フレーム本体285a,285bとグリッパー10a,10bとのそれぞれを互いに連結できる。さらに、これらグリッパー10a,10bは、移動フレーム28に固定されているので、ガイド溝281aに挿通されて、これらグリッパー10a,10bの間の距離を調節できる。したがって、これらグリッパー10a,10bは、Y軸方向に容易に移動できる。
【0174】
図18は、上述した構造の移動フレーム28が動作した状態を示す。ここで、グリッパー10a,10bは、Y軸方向に沿って集められて複数の被積載製品を積載する。次に、これらグリッパー10a,10bが再び他の複数の被積載製品を把持するためには、これらグリッパー10a,10bの間の間隔を再び広くしなければならない。
【0175】
このため、一対の第2パネル283の外側にシリンダ45が設けられている。このシリンダ45は、一対の第2パネル283を貫通して移動フレーム本体285a,285bに連結されている。また、このシリンダ45が取り付けられた連結ロッド451は、シリンダ45と移動フレーム本体285a,285bとを連結させている。また、この連結ロッド451は、長さ調節可能であって、Y軸方向に沿って移動する。すなわち、シリンダ45は、ガイド溝281aの長さ方向(Y軸方向)に沿って移動する。さらに、このシリンダ45は、移動フレーム本体285a,285bを引っ張ってグリッパー10a,10bを元の位置に戻すことができる。
【0176】
図19は、本発明の第6の実施の形態のロボットハンド600を示す。このロボットハンド600の構造は、単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明が限定されるものではない。
【0177】
図19に示すロボットハンド600は、上述したロボットハンド100,200,300,400,500とは異なり、X軸方向に被積載製品の離隔された空間を減らすために用いられる。したがって、本発明の第4および第5の実施の形態のロボットハンド400,500に適用できる。上述のように、このロボットハンド600のみを別途用いるよりも、本発明の第4および第5の実施の形態のロボットハンド400,500とともに用いることが効果的である。
【0178】
本発明の第4および第5の実施の形態のロボットハンド400,500は、ガイドウイング63,64がX軸方向に平行に配置されている。これに対し、本発明の第6の実施の形態のロボットハンド600は、別個のガイドウイング66がY軸方向に平行に配置されている。したがって、これら別個の一対のガイドウイング66は、移動フレーム20,28の長さ方向(X軸方向)の両端を覆い、ガイドウイング63,64と交差する方向に設けられている。よって、ロボットハンド600は、上述した構造を有するので、複数の被積載製品の間に、X軸方向に形成され離隔された空間を減らすことができる。
【0179】
そして、このロボットハンド600は、ガイド連結部材67、支持台561、メインフレーム56および垂直シリンダ86を有している。このメインフレーム56の下部には、複数の支持台561が下側に向けて装着されている。また、これら各支持台561は、一対の開口部5611を有しており、これら各開口部5611には、支持ロッド69が貫通されて連結されている。また、垂直シリンダ86は、固定台863によってメインフレーム56にヒンジ固定されている。したがって、垂直シリンダ86の動作によって垂直シリンダ86が左右方向に移動できる。また、この垂直シリンダ86が左右方向に自由に移動できるので、別個のガイドウイング66で被積載物品を容易に囲むことができる。
【0180】
さらに、一対のガイド連結部材67は、一端671が別個のガイドウイング66の内側にヒンジ固定されている。また、これら一対のガイド連結部材67は、別個のガイドウイング66に平行に取り付けられて動作する。さらに、支持ロッド69は、一対のガイド連結部材67の他端673に貫通されている。また、これら一対のガイド連結部材67の他端673は、支持台561によってヒンジ固定されている。そして、垂直シリンダ86は、ガイドウイング66の上部に連結されてガイドウイング66を上下に駆動させる。
【0181】
ここで、支持ロッド69が固定されているので、ガイド連結部材67の他端673の位置が変わらない。これに対し、垂直シリンダ86によって別個のガイドウイング66が上下に動作するので、ガイド連結部材67の一端671の位置は変化する。したがって、ガイド連結部材67は、このガイド連結部材67の他端673を中心に回転する。この動作を図20ないし図22を参照してさらに詳細に説明する。
【0182】
図20ないし図22は、本発明の第6の実施の形態のロボットハンド600が動作する過程を順に示す。本発明の第4および第5の実施の形態のロボットハンド400,500は、本発明の第6の実施の形態のロボットハンド600のように配置できるが、便宜上詳細な説明を省略する。
【0183】
図20は、垂直シリンダ86が動作する前の状態を示す。ロボットハンド600の下部には、被積載製品Bが配置される。このとき、垂直シリンダ86の長さが最も短いため、ガイド連結部材67の一端671がガイド連結部材67の他端673より高い位置に位置している。また、支持ロッド69は、動かないように固定されている。別個のガイドウイング66は、被積載製品Bから離隔されている。
【0184】
図21は、垂直シリンダ86が動作する状態を示す。この垂直シリンダ86の動作によって一対のガイド連結部材67が支持ロッド69を中心に円弧運動する。
【0185】
垂直シリンダ86が動作する場合に、垂直シリンダ86は、過程丸1の下側に移動する。この垂直シリンダ86は、下側に移動しながらロボットハンド600の外側に若干移動する。また、この垂直シリンダ86に連結されたガイドウイング66は、下側に力を受け、ガイド連結部材67の一端671も力を受ける。この場合に、ガイド連結部材67の他端673は、支持ロッド69によって固定されているので、ガイド連結部材67は、過程丸2の矢印方向に回転する。そして、このガイド連結部材67の一端671と他端673とが同一の高さになるまでガイドウイング66と被積載製品Bとの間の水平距離が継続して増加していく。
【0186】
図22は、垂直シリンダ86が動作を完了した状態を示す。この垂直シリンダ86が動作を完了する場合に、この垂直シリンダ86の長さが最も長くなる。この場合に、ガイド連結部材67の一端671は、ガイド連結部材67の他端673より低い位置に位置している。したがって、別個のガイドウイング66は、複数の被積載製品Bを押して被積載製品Bを中心に集める。この方法によって被積載製品を効率良く箱Oに積載できる。
【図面の簡単な説明】
【0187】
【図1】本発明の第1の実施の形態のロボットハンドを示す斜視図である。
【図2】図1のロボットハンドの一部を示す分解図である。
【図3】図1のロボットハンドのグリッパーを示す断面図である。
【図4】図1のロボットハンドの動作状態を示す説明図である。
【図5】図1のロボットハンドの動作状態を示す説明図である。
【図6】図1のロボットハンドの動作状態を示す説明図である。
【図7】図1のロボットハンドの動作状態を示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態のロボットハンドを示す斜視図である。
【図9】図8のロボットハンドの動作状態を示す説明図である。
【図10】図8のロボットハンドの動作状態を示す説明図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態のロボットハンドを示す斜視図である。
【図12】図11のロボットハンドの動作状態を示す説明図である。
【図13】図11のロボットハンドの動作状態を示す説明図である。
【図14】図11のロボットハンドの動作状態を示す他の説明図である。
【図15】図11のロボットハンドの動作状態を示す他の説明図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態のロボットハンドを示す正面図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態のロボットハンドの動作状態を部分的に示す説明図である。
【図18】図17のロボットハンドの動作状態を部分的に示す説明図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態のロボットハンドを示す概略斜視図である。
【図20】図19のロボットハンドの動作状態を示す説明図である。
【図21】図19のロボットハンドの動作状態を示す説明図である。
【図22】図19のロボットハンドの動作状態を示す説明図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の製品を一度に積載するためのロボットハンドにおいて、
水平に並んで離隔して配設された複数のグリッパーと、
これら複数の各グリッパーの上部に取り付けられて前記各グリッパーを固定する複数の移動フレームと、
これら複数の移動フレームに貫通されて支持するガイドロッドと、
前記複数の移動フレームのうちの中心に位置した移動フレームの上部に取り付けられたメインフレームと、
前記グリッパーの配列方向に沿って前記移動フレームおよび前記メインフレームを連結し、長さ調整可能なシリンダロッドと、
前記メインフレームの両側に取り付けられ前記複数のグリッパーの配列方向に延出した一対のガイドウイングと、
前記複数のグリッパーのうちの両端に位置した各グリッパーおよびこれら各グリッパーに隣接した前記ガイドウイングを連結する一対の連結ロッドと
を具備したことを特徴とするロボットハンド。
【請求項2】
一対のガイドウイングは、シリンダロッドの長さが最も短い場合に、ロボットハンドの外側下方に傾いて延出する
ことを特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
【請求項3】
一対のガイドウイングは、シリンダロッドの長さが最も長い場合に、鉛直方向に延出する
ことを特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
【請求項4】
ガイドウイングは、
一端がメインフレームに取り付けられ、連結ロッドに連結された駆動部と、
この駆動部の他端に連結された蓋部とを備えている
ことを特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
【請求項5】
駆動部は、
メインフレームに取り付けられた第1駆動フレームと、
この第1駆動フレームの両側に位置してこの第1駆動フレームと交差して設けられ、連結ロッドが連結された一対の第2駆動フレームとを有している
ことを特徴とする請求項4記載のロボットハンド。
【請求項6】
グリッパーは、下側が開口したグリッパーケーシングを有し、このグリッパーケーシングの一側面上および第2駆動フレームが垂直方向に延出した仮想面上のそれぞれに位置している
ことを特徴とする請求項5記載のロボットハンド。
【請求項7】
一対の第2駆動フレームを互いに連結してこれら一対の第2駆動フレームを支持する支持ロッドを具備し、
連結ロッドの一端は、前記支持ロッドに連結されている
ことを特徴とする請求項5記載のロボットハンド。
【請求項8】
蓋部には、複数の開口部が互いに離隔して形成されている
ことを特徴とする請求項4記載のロボットハンド。
【請求項9】
移動フレームは、ガイドロッドに沿って摺動可能である
ことを特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
【請求項10】
連結ロッドは、予め設定された所定の長さを有する
ことを特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
【請求項11】
グリッパーは、
下側が開口したグリッパーケーシングと、
このグリッパーケーシングの下側を挿通して突出し、互いに離隔された一対の把持部と、
これら一対の把持部の上部を貫通し、両端が前記グリッパーケーシングに支持された円筒状の固定ピンと、
前記一対の把持部間の離隔された空間の上部に設けられたグリッパー駆動部と、
前記一対の把持部を互いに連結する弾性部材とを備え、
前記グリッパー駆動部の下端両側には、前記一対の把持部の上端にそれぞれ形成された曲面と面接触する傾斜面が形成されている
ことを特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
【請求項12】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が下降する場合に、狭くなる
ことを特徴とする請求項11記載のロボットハンド。
【請求項13】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が上昇する場合に、広くなる
ことを特徴とする請求項11記載のロボットハンド。
【請求項14】
一対のガイドロッドは、移動フレームの両側に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
【請求項15】
一対のガイドロッドの間には、一対のガイドウイングが互いに対向して設けられている
ことを特徴とする請求項14記載のロボットハンド。
【請求項16】
各移動フレームは、
下部にグリッパーが取り付けられたブラケットと、
このブラケットの両端に設けられガイドロッドが貫通する貫通部とを有している
ことを特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
【請求項17】
シリンダロッドは、複数の移動フレームのうちの両端に位置した各移動フレームとメインフレームとを連結する
ことを特徴とする請求項16記載のロボットハンド。
【請求項18】
各ブラケットには、複数のグリッパーが取り付けられている
ことを特徴とする請求項16記載のロボットハンド。
【請求項19】
一対のガイドウイングは、複数の製品を積載する場合に、鉛直方向に移動する
ことを特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
【請求項20】
シリンダロッドは、メインフレームの下部に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
【請求項21】
複数の製品を一度に積載するためのロボットハンドにおいて、
水平に並んで離隔して配設された複数のグリッパーと、
これら複数の各グリッパーの上部に取り付けられて前記各グリッパーを固定する複数の移動フレームと、
これら複数の移動フレームに貫通されて支持するガイドロッドと、
前記複数の移動フレームのうちの中心に位置した移動フレームの上部に取り付けられたメインフレームと、
前記グリッパーの配列方向に沿って前記移動フレームおよび前記メインフレームを連結し、長さ調節可能なシリンダロッドと、
前記メインフレームの両側に取り付けられ前記複数のグリッパーの配列方向に延出した一対のガイドウイングと、
一端が前記メインフレームに取り付けられ、他端が前記各ガイドウイングに取り付けられた一対の駆動シリンダと
を具備したことを特徴とするロボットハンド。
【請求項22】
一対のガイドウイングは、シリンダロッドの長さが最も長い場合に、ロボットハンドの外側下方に傾いて延出する
ことを特徴とする請求項21記載のロボットハンド。
【請求項23】
駆動シリンダは、ロボットハンドの外側上方に傾いて延出している
ことを特徴とする請求項22記載のロボットハンド。
【請求項24】
一対のガイドウイングは、シリンダロッドの長さが最も短い場合に、鉛直方向に延出する
ことを特徴とする請求項21記載のロボットハンド。
【請求項25】
駆動シリンダは、水平方向に沿って延出している
ことを特徴とする請求項24記載のロボットハンド。
【請求項26】
一対の駆動シリンダは、互いに交差させてメインフレーム上に設けられている
ことを特徴とする請求項21記載のロボットハンド。
【請求項27】
ガイドウイングは、
一端が駆動シリンダに取り付けられ、曲線状に延出した駆動部と、
この駆動部の他端に取り付けられ、メインフレームに連結された蓋部とを備えている
ことを特徴とする請求項21記載のロボットハンド。
【請求項28】
蓋部には、複数の開口部が互いに離隔して形成されている
ことを特徴とする請求項27記載のロボットハンド。
【請求項29】
駆動部および蓋部は、垂直に交差されて連結されている
ことを特徴とする請求項27記載のロボットハンド。
【請求項30】
一対のガイドロッドは、移動フレームの両側に設けられている
ことを特徴とする請求項31記載のロボットハンド。
【請求項31】
一対のガイドロッドの間には、一対の駆動シリンダが設けられている
ことを特徴とする請求項30記載のロボットハンド。
【請求項32】
一対のガイドロッドの間には、一対のガイドウイングが互いに対向して設けられている
ことを特徴とする請求項30記載のロボットハンド。
【請求項33】
グリッパーは、
下側が開口したグリッパーケーシングと、
このグリッパーケーシングの下側を挿通して突出し、互いに離隔された一対の把持部と、
これら一対の把持部の上部を貫通し、両端が前記グリッパーケーシングに支持された円筒状の固定ピンと、
前記一対の把持部間の離隔された空間の上部に設けられたグリッパー駆動部と、
前記一対の把持部を互いに連結する弾性部材とを備え、
前記グリッパー駆動部の下端両側には、前記一対の把持部上端にそれぞれ形成された曲面と面接触する傾斜面が形成されている
ことを特徴とする請求項31記載のロボットハンド。
【請求項34】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が下降する場合に、狭くなる
ことを特徴とする請求項33記載のロボットハンド。
【請求項35】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が上昇する場合に、広くなる
ことを特徴とする請求項34記載のロボットハンド。
【請求項36】
複数の製品を一度に積載するためのロボットハンドにおいて、
水平に並んで離隔して配設された複数のグリッパーと、
これら複数の各グリッパーの上部に取り付けられ前記各グリッパーを固定する複数の移動フレームと、
これら複数の移動フレームに貫通されて支持するガイドロッドと、
前記グリッパーの配列方向に沿って前記移動フレームに連結され、長さ調節可能なシリンダロッドと、
前記複数の移動フレームのうちの両端に位置した移動フレームに取り付けられた垂直シリンダと、
前記複数の移動フレームのうちの両端に位置した移動フレームに取り付けられ、前記垂直シリンダに連結されて前記複数のグリッパーの配列方向に延出した一対のガイドウイングと
を具備したことを特徴とするロボットハンド。
【請求項37】
ガイドウイングの一側は、固定され、
このガイドウイングの一側に対して予め設定された所定の距離で離隔された前記ガイドウイングの他側には、支持ブラケットが取り付けられ、
垂直シリンダの一端は、前記支持ブラケットに取り付けられている
ことを特徴とする請求項36記載のロボットハンド。
【請求項38】
一対のガイドウイングは、一対の垂直シリンダの長さが最も短い場合に、ロボットハンドの外側下方に傾いて延出する
ことを特徴とする請求項37記載のロボットハンド。
【請求項39】
一対のガイドウイングは、一対の垂直シリンダの長さが最も長い場合に、鉛直方向に延出する
ことを特徴とする請求項37記載のロボットハンド。
【請求項40】
隣接する移動フレームを互いに連結する連結部材を具備し、
この連結部材は、交差した形状に形成されている
ことを特徴とする請求項36記載のロボットハンド。
【請求項41】
連結部材は、
両端の移動フレーム間に位置した移動フレームに中心が取り付けられた複数の第1連結部と、
この第1連結部に対して中心を重ねて取り付けられ、この第1連結部と立体的に交差した複数の第2連結部と、
一端が前記両端の移動フレームに取り付けられ、他端が前記第1連結部の端部に連結された一対の第3連結部と、
一端が前記第3連結部に対して立体的に交差してこの第3連結部に重ねて取り付けられ、他端が前記第2連結部の端部に連結された一対の第4連結部とを備え、
前記第1連結部、第2連結部、第3連結部および第4連結部のそれぞれは、回転動作する
ことを特徴とする請求項40記載のロボットハンド。
【請求項42】
第1連結部の長さと、第2連結部の長さとは、同一である
ことを特徴とする請求項41記載のロボットハンド。
【請求項43】
第3連結部の長さと、第4連結部の長さとは、同一である
ことを特徴とする請求項41記載のロボットハンド。
【請求項44】
第1連結部および第2連結部の長さは、第3連結部および第4連結部の長さより長い
ことを特徴とする請求項41記載のロボットハンド。
【請求項45】
一対のシリンダロッドは、両端の移動フレームに一端が連結されている
ことを特徴とする請求項41記載のロボットハンド。
【請求項46】
シリンダロッドは、互いに交差して設けられている
ことを特徴とする請求項36記載のロボットハンド。
【請求項47】
グリッパーは、
下側が開口したグリッパーケーシングと、
このグリッパーケーシングの下側を挿通して突出し、互いに離隔された一対の把持部と、
これら一対の把持部の上部を貫通し、両端が前記グリッパーケーシングに支持された円筒状の固定ピンと、
前記一対の把持部間の離隔された空間の上部に設けられたグリッパー駆動部と、
前記一対の把持部を互いに連結する弾性部材とを備え、
前記グリッパー駆動部の下端両側には、前記一対の把持部上端にそれぞれ形成された曲面と面接触する傾斜面が形成されている
ことを特徴とする請求項36記載のロボットハンド。
【請求項48】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が下降する場合に、狭くなる
ことを特徴とする請求項47記載のロボットハンド。
【請求項49】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が上昇する場合に、広くなる
ことを特徴とする請求項47記載のロボットハンド。
【請求項50】
一対のガイドロッドは、移動フレームの両側に設けられている
ことを特徴とする請求項36記載のロボットハンド。
【請求項51】
一対のガイドロッドの間には、一対のガイドウイングが互いに対向して設けられている
ことを特徴とする請求項50記載のロボットハンド。
【請求項52】
一対のガイドロッドの間には、一対の垂直シリンダが設けられている
ことを特徴とする請求項50記載のロボットハンド。
【請求項53】
複数の製品を一度に積載するためのロボットハンドにおいて、
水平に並んで離隔して配設された複数のグリッパーと、
これら複数の各グリッパーの上部に取り付けられて前記各グリッパーを固定する複数の移動フレームと、
これら複数の移動フレームに貫通されて支持するガイドロッドと、
前記複数の移動フレームの両側に設けられた一対のガイドウイングと、
これら一対のガイドウイングを互いに連結させ、長さ調節可能なシリンダロッドと
を具備したことを特徴とするロボットハンド。
【請求項54】
複数の移動フレームを互いに連結する連結部材を具備し、
この連結部材は、交差した形状に形成されている
ことを特徴とする請求項53記載のロボットハンド。
【請求項55】
連結部材は、一対のガイドウイングと複数の移動フレームのうちの両端の移動フレームとを互いに連結する
ことを特徴とする請求項54記載のロボットハンド。
【請求項56】
連結部材は、
両端の移動フレーム間に位置した移動フレームに中心が取り付けられた複数の第1連結部と、
この第1連結部に対して中心を重ねて取り付けられ、この第1連結部と立体的に交差した複数の第2連結部と、
一端が前記両端の移動フレームに取り付けられ、他端が前記第1連結部の端部に連結された一対の第3連結部と、
一端が前記第3連結部に対して立体的に交差してこの第3連結部に重ねて取り付けられ、他端が前記第2連結部の端部に連結された一対の第4連結部とを備え、
前記第1連結部、第2連結部、第3連結部および第4連結部のそれぞれは、回転動作する
ことを特徴とする請求項54記載のロボットハンド。
【請求項57】
第1連結部の長さと、第2連結部の長さとは、同一である
ことを特徴とする請求項56記載のロボットハンド。
【請求項58】
第3連結部の長さと、第4連結部の長さとは、同一である
ことを特徴とする請求項56記載のロボットハンド。
【請求項59】
第1連結部および第2連結部の長さは、第3連結部および第4連結部の長さより長い
ことを特徴とする請求項56記載のロボットハンド。
【請求項60】
一対のガイドウイングは、鉛直方向に延出する
ことを特徴とする請求項53記載のロボットハンド。
【請求項61】
移動フレームは、
上下に離隔して配設された一対の第1パネルと、
これら一対の第1パネルの両端を互いに連結する一対の第2パネルと、
前記一対の第1パネルおよび前記一対の第2パネルにて形成される空間に設けられ、ガイドロッドが貫通する移動フレーム本体とを備えている
ことを特徴とする請求項53記載のロボットハンド。
【請求項62】
第1パネルには、この第1パネルの長さ方向に沿ったガイド溝が形成され、
移動フレーム本体とグリッパーとは、前記ガイド溝を挿通して連結されている
ことを特徴とする請求項61記載のロボットハンド。
【請求項63】
一対のグリッパーは、移動フレームに取り付けられ、ガイド溝を挿通して離隔した距離が調節される
ことを特徴とする請求項62記載のロボットハンド。
【請求項64】
一対の第2パネルの外側には、シリンダが取り付けられ、
このシリンダは、前記第2パネルを貫通して移動フレーム本体に連結されている
ことを特徴とする請求項61記載のロボットハンド。
【請求項65】
第1パネルには、この第1パネルの長さ方向に沿ったガイド溝が形成され、
シリンダは、前記ガイド溝に沿って動作する
ことを特徴とする請求項64記載のロボットハンド。
【請求項66】
各移動フレームの長さ方向に沿って設けられた複数のグリッパーを具備し、
これらグリッパーは、移動フレームの長さ方向に沿って移動可能である
ことを特徴とする請求項53記載のロボットハンド。
【請求項67】
移動フレームの長さ方向の両端を覆う一対の別個のガイドウイングを具備し、
これら別個のガイドウイングは、ガイドウイングと交差する方向に設けられている
ことを特徴とする請求項66記載のロボットハンド。
【請求項68】
別個のガイドウイングの内側に一端が固定されて平行に取り付けられた一対のガイド連結部材と、
これら一対のガイド連結部材の他端を固定する支持台と、
この支持台が取り付けられたメインフレームと、
このメインフレームに設けられ前記別個のガイドウイングの上部に連結された垂直シリンダと
を具備したことを特徴とする請求項67記載のロボットハンド。
【請求項69】
ガイド連結部材および支持台を貫通する一対の支持ロッドを具備した
ことを特徴とする請求項68記載のロボットハンド。
【請求項70】
一対の支持ロッドは、固定されている
ことを特徴とする請求項69記載のロボットハンド。
【請求項71】
一対のガイド連結部材は、垂直シリンダの動作によって支持ロッドを中心に円弧運動させる
ことを特徴とする請求項69記載のロボットハンド。
【請求項72】
ガイド連結部材の一端は、垂直シリンダの長さが最も短い場合に、前記ガイド連結部材の他端より高い位置に位置する
ことを特徴とする請求項68記載のロボットハンド。
【請求項73】
ガイド連結部材の一端は、垂直シリンダの長さが最も長い場合に、前記ガイド連結部材の他端より低い位置に位置する
ことを特徴とする請求項68記載のロボットハンド。
【請求項74】
垂直シリンダは、メインフレームに固定されている
ことを特徴とする請求項68記載のロボットハンド。
【請求項75】
グリッパーは、
下側が開口したグリッパーケーシングと、
このグリッパーケーシングの下側を挿通して突出し、互いに離隔された一対の把持部と、
これら一対の把持部の上部を貫通し、両端が前記グリッパーケーシングに支持された円筒状の固定ピンと、
前記一対の把持部間の離隔された空間の上部に設けられたグリッパー駆動部と、
前記一対の把持部を互いに連結する弾性部材とを備え、
前記グリッパー駆動部の下端両側には、前記一対の把持部上端にそれぞれ形成された曲面と面接触する傾斜面が形成されている
ことを特徴とする請求項67記載のロボットハンド。
【請求項76】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が下降する場合に、狭くなる
ことを特徴とする請求項75記載のロボットハンド。
【請求項77】
一対の把持部間の距離は、グリッパー駆動部が上昇する場合に、広くなる
ことを特徴とする請求項75記載のロボットハンド。
【請求項78】
一対のガイドロッドは、移動フレームの両側に設けられている
ことを特徴とする請求項67記載のロボットハンド。
【請求項79】
一対のガイドロッドの間には、一対のガイドウイングが互いに対向して設けられている
ことを特徴とする請求項78記載のロボットハンド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2008−532786(P2008−532786A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−501800(P2008−501800)
【出願日】平成18年2月28日(2006.2.28)
【国際出願番号】PCT/KR2006/000704
【国際公開番号】WO2006/098556
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(501343972)エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド (8)
【Fターム(参考)】