説明

ロボット制御装置およびロボット制御方法

【課題】動作制御部と動作指示部の電源が遮断された場合においても正常にロボットの動作停止を行え、また、正常に動作制御部と動作指示部を正常に終了するロボット制御装置およびロボット制御方法を提供することを課題としている。
【解決手段】ロボット制御装置1は、動作制御部2と動作指示部3と電源部5を備え、ロボット4が接続されている。動作制御部2は通信部201とプログラム記憶部203とプログラム実行部204とロボット制御部205と電源遮断検出部206とシャットダウン実行部207を備え、動作指示部3は通信部301と電源遮断信号抽出部302とデータ読出・書込部303とデータ記憶部304とシャットダウン信号生成部305とシャットダウン実行部306と電源制御信号生成部307を備え、電源部5は電力変換部501とUPS502と電源制御部503とスイッチ504を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボット制御装置およびロボット制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
機器の組み立てや部品搬送用途向け等に用いるロボットを制御するロボット制御装置は、一般的に動作制御部と動作指示部を備えている。動作制御部は、例えば、ロボットの各軸のモーターを制御し、ロボットが所望の動作をするように制御する。また、動作指示部は、例えば、外部ネットワークとのインタフェース、汎用アプリケーション、ロボット動作に必要なデータベース等を備えている。このようなロボット制御装置において、動作指示部は汎用性や拡張性が要求されるため、動作指示を行うアプリケーション等をインストールしたPC(パーソナル・コンピュータ)が用いられる。また、動作制御部と動作指示部とが、LAN等のネットワークやUSB(Universal Serial Bus) I/F(インタフェース)を介して接続されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−25428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の図1のように、動作制御部であるロボット制御装置と動作指示部であるPCは、ネットワークを介して接続されている。このため、例えば、電源変動等で動作指示部の電源が遮断した場合、動作指示部と動作制御部間の通信経路が遮断され、そのため動作指示部から動作制御部へ指示が行えず、そのためロボットの制御が正常に行えず、正常にロボットの停止を行えなくなるという問題があった。また、電源変動等で動作制御部の電源が遮断した場合、ロボットの制御が正常に行えず、正常にロボットの停止を行えなくなるという課題があった。また、動作指示部または動作制御部の電源が遮断した場合、遮断した時の動作状態やロボットの各軸の角度や座標等の各種データを保存できないという問題があった。
【0005】
また、動作制御部と動作指示部を起動する場合、あるいは、動作制御部と動作指示部をシャットダウンする場合、動作状態や各種データを保存した後に動作制御部と動作指示部のシャットダウンを行うなど多くの工数が必要であるという問題があった。また、複数の動作制御部と複数の動作指示部を備えたロボット制御装置において、全ての動作制御部と全ての動作指示部を起動またはシャットダウンする場合、動作制御部ごとと動作指示部ごとにデータ等を保存した後にシャットダウンを行う必要があるため、非常に多数の工数が必要であるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、動作制御部と動作指示部を備えるロボット制御装置において、動作制御部または動作指示部の電源が遮断された場合においても正常にロボットの動作停止を行え、また、動作制御部と動作指示部の動作状態や各種データを保存でき、さらに動作制御部と動作指示部を簡単にシャットダウンすることができるロボット制御装置およびロボット制御方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明にかかるロボット制御装置は、交流電圧を直流電圧に変換し前記直流電圧を、ロボットに所望の動作を行なわせる第一記憶部を備える動作制御部と前記ロボットに動作指示を行う第二記憶部と電源制御信号生成部を備える動作指示部とに供給する無停電電源部を備える電源部に接続されているロボット制御装置において、前記電源部に入力されている前記交流電圧の遮断を検出し、検出した前記交流電圧の遮断情報を前記動作指示部に出力し、前記動作指示部が出力する前記交流電圧の遮断情報に基づくシャットダウン信号に基づき前記ロボットの動作を停止し、前記ロボットの動作に基づく情報を前記第一記憶部または前記第二記憶部に書き込んで記憶させ、前記ロボットの動作停止後かつ前記記憶部への書き込み完了後に前記動作制御部のシャットダウンを行う前記動作制御部と、前記交流電圧の遮断情報を受け取った場合、前記動作指示部の動作状態に基づく情報を前記第二記憶部に書き込んで記憶させ、前記動作指示部の動作状態に基づく情報を前記第二記憶部に書き込んで記憶させた後、前記電源制御信号生成部を除く前記動作指示部のシャットダウンを行い、前記電源制御信号生成部が前記動作指示部のシャットダウン完了を検出し前記電源部にシャットダウン終了の情報である電源制御信号を出力する前記電源制御信号生成部を備える動作指示部と、前記電源制御信号を受け取った場合、前記動作制御部と前記動作指示部への前記直流電圧の供給を停止する前記電源部とを備えることを特徴としている。
【0008】
また、本発明にかかるロボット制御装置は、前記動作制御部は、前記シャットダウン信号を受け取った時の前記ロボットの動作状態に基づく情報を前記動作指示部に出力し、前記動作指示部は、受け取った前記シャットダウン信号を受け取った時の前記ロボットの動作状態に基づく情報を前記第二記憶部に書き込んで記憶させることを特徴としている。
【0009】
また、本発明にかかるロボット制御装置は、前記電源部から電圧が供給開始された場合、
前記動作制御部は、前記第一記憶部または前記第二記憶部から前記ロボットの動作に基づく情報を読み出し、読み出したロボットの動作に基づく情報に基づいて前記電源部の電源の遮断を検出した時の動作状態に前記ロボットを制御することを特徴としている。
【0010】
また、本発明にかかるロボット制御装置は、前記動作指示部は、前記動作制御部のシャットダウンが完了したことを検出した後、前記動作指示部のシャットダウンを行うことを特徴としている。
【0011】
また、本発明にかかるロボット制御方法は、交流電圧を直流電圧に変換し前記直流電圧を、ロボットに所望の動作を行なわせる第一記憶部を備える動作制御部と前記ロボットに動作指示を行う第二記憶部と電源制御信号生成部を備える動作指示部とに供給する無停電電源部を備える電源部に接続されているロボット制御装置のロボット制御方法において、前記動作制御部が、前記電源部に入力されている前記交流電圧の遮断を検出し、前記交流電圧の遮断検出に基づき前記交流電圧の遮断を検出した情報を前記動作指示部に出力する工程と、前記動作指示部が、前記交流電圧の遮断を検出した情報を受け取った場合、前記交流電圧の遮断を検出した情報に基づきシャットダウン信号を生成し、生成したシャットダウン信号を前記動作制御部に出力する工程と、前記動作指示部が、前記シャットダウン信号に基づき、前記動作指示部の動作状態に基づく情報を前記第一記憶部または前記第二記憶部に書き込んで記憶させる工程と、前記動作制御部が、前記動作指示部が出力する前記シャットダウン信号を受け取り、受け取った前記シャットダウン信号に基づき、前記ロボットの動作を停止し、前記ロボットの動作状態に基づく情報を前記第二記憶部に書き込んで記憶させる工程と、前記動作制御部が、前記ロボットの動作停止後に前記動作制御部のシャットダウンを行う工程と、前記動作指示部が、電源制御信号生成部を除く前記動作指示部のシャットダウンを行う工程と、前記電源制御信号生成部が、前記動作指示部のシャットダウンを検出し、シャットダウン検出に基づき電源制御信号を生成し、生成した電源制御信号を前記電源部に出力する工程と、前記電源部は、前記電源制御信号を受け取った場合、前記動作制御部と前記動作指示部への前記直流電圧の供給を停止する工程とを備えることを特徴としている。
【0012】
本発明によれば、ロボット制御装置は動作指示部と動作制御部と無停電電源を備える電源部を備え、電源部は動作指示部と動作制御部の両方に電圧を供給するようにした。また、動作制御部は、電源部へ供給されている電源の遮断を検出し、電源遮断情報を動作指示部に出力し、動作指示部が電源遮断情報に基づきシャットダウン信号を生成し、生成したシャットダウン信号を動作制御部に出力するようにした。このシャットダウン信号を用いて、動作制御部はロボットの動作を停止し、さらにロボットの動作状態に関する情報を記憶部に書き込んで記憶させ、ロボット動作停止かつ記憶部への書き込み完了後に動作制御部のシャットダウンを行う。さらに、シャットダウン信号に基づき、動作指示部が動作指示部の動作状態を記憶部に書き込んで記憶させ、記憶部に記憶させた後に動作指示部のシャットダウンを行う。そして、動作指示部の電源制御信号生成部が、動作指示部のシャットダウンを検出して、電源制御信号を電源部に出力するようにした。
このため、動作指示部または動作制御部か起動していない状態で電源部に供給されている電圧が遮断された場合においても、ロボットの動作停止を行え、さらにロボットや動作指示部の動作状態に関する情報を記憶部に書き込んで記憶させた後に、動作指示部と動作制御部のシャットダウンを行い、動作指示部のシャットダウン後に動作指示部と動作制御部への電源部からの電圧供給を停止することで、動作指示部と動作制御部の各制御プログラムや各機能部や各種データがダメージを受けずに動作指示部と動作制御部をシャットダウンすることが可能なロボット制御装置およびロボット制御方法を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係るロボット制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】同実施形態に係るロボット制御装置の電源ON時のフローチャートの一例である。
【図3】同実施形態に係るロボット制御装置の電源OFF時のフローチャートの一例である。
【図4】同実施形態に係るロボット制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図1〜3を用いて説明する。なお、本発明は係る実施形態の構成に限定されず、本発明の技術思想の範囲内で種々の変更が可能である。
【0015】
図1は、本実施形態におけるロボット制御装置の構成の一例を示すブロック図である。ロボット制御装置1は、動作制御部2と動作指示部3と電源部5を備えている。また、ロボット制御装置1は、ロボット4が接続されている。また、動作制御部2と動作指示部3は、LAN等のネットワークやUSB I/Fを介して接続されている。
【0016】
次に、動作制御部2の構成について説明する。動作制御部2は、通信部201と、プログラム記憶部(第一記憶部)203と、プログラム実行部204と、ロボット制御部205と、電源遮断検出部206と、シャットダウン実行部207とを備えている。
【0017】
通信部201は、LAN等のネットワークまたはUSB I/Fを介して動作指示部3との間で、各種コマンド、各種データ、および、各種信号の送受信を行う。また、通信部201は、電源遮断検出部206が出力する電源遮断信号を受け取り、受け取った電源遮断信号をLAN等のネットワークまたはUSB I/Fを介して動作指示部3に出力する。また、通信部201は、動作指示部3が出力するシャットダウン信号を受け取り、受け取ったシャットダウン信号をシャットダウン実行部207に出力する。また、シャットダウン信号受け取り後、プログラム実行部204が出力するロボット4の状態と各種データ(ロボット4の各軸の角度や座標等)を受け取り、受け取ったロボット4の状態と各種データをLAN等のネットワークまたはUSB I/Fを介して動作指示部3に出力する。また、通信部201は、動作指示部3にロボット4の状態と各種データを出力完了後、ロボット4の状態と各種データの出力を完了した情報をシャットダウン実行部207に出力する。
【0018】
プログラム記憶部203は、ロボット4の各軸の動作を制御するプログラムが記憶されている。
【0019】
プログラム実行部204は、プログラム記憶部203に記憶されているロボット4の動作を制御するプログラムを読み出し、読み出したプログラムに基づいてロボット制御部205にロボット4の各種制御コマンドを出力する。また、プログラム実行部204は、シャットダウン実行部207が出力するシャットダウン信号を受け取り、受け取ったシャットダウン信号に基づき、ロボット4の動作を停止するコマンドをロボット制御部205に出力する。また、プログラム実行部204は、シャットダウン信号を受け取った時のロボット4の状態や各種データ(例えばロボット4の各軸の角度や座標)を通信部201に出力する。また、プログラム実行部204は、ロボット制御部205が出力するロボット4の動作停止が完了した情報を受け取り、受け取ったロボット4の動作停止が完了した情報をシャットダウン実行部207に出力する。
【0020】
ロボット制御部205は、プログラム実行部204が出力するロボット4の各種制御コマンドを受け取り、受け取った制御コマンドに基づいてロボット4を制御する。また、ロボット制御部205は、プログラム実行部204が出力するロボット動作停止コマンドを受け取り、受け取ったロボット動作停止コマンドに基づき、ロボット4を所定の状態に制御して動作を停止する。また、ロボット制御部205は、ロボット4の動作停止が完了した情報をプログラム実行部204に出力する。
【0021】
電源遮断検出部206は、電源部5とブレーカー6の間のAC電圧の遮断を検出する。また、電源遮断検出部206は、AC電圧の遮断を検出した場合、電源遮断信号を生成し、生成した電源遮断信号を通信部201に出力する。
【0022】
シャットダウン実行部207は、通信部201が出力するシャットダウン信号を受け取る。また、シャットダウン実行部207は、シャットダウン信号を受け取った後、プログラム実行部204にシャットダウン信号を出力する。また、シャットダウン実行部207は、通信部201が出力するロボット4の状態と各種データを出力完了した情報を受け取る。また、ロボット4の状態と各種データを出力完了した情報を受け取った後、かつ、プログラム実行部204が出力するロボット4の動作停止が完了した情報を受け取った後、シャットダウン実行部207は動作制御部2のシャットダウンを行う。
【0023】
次に、動作指示部3の構成について説明する。動作指示部3は、通信部301と、電源遮断信号抽出部302と、データ読出・書込部303と、データ記憶部(第二記憶部)304と、シャットダウン信号生成部305と、シャットダウン実行部306と、電源制御信号生成部307とを備えている。
【0024】
通信部301は、LAN等のネットワークまたはUSB I/Fを介して動作制御部2との間で、各種コマンド、各種データ、および、各種信号の送受信を行う。また、通信部301は、受け取った各種コマンド、各種データ、および、各種信号を電源遮断信号抽出部302に出力する。また、通信部301は、シャットダウン信号生成部305が出力するシャットダウン信号を受け取り、受け取ったシャットダウン信号を、LAN等のネットワークまたはUSB I/Fを介して動作制御部2に出力する。また、通信部301は、動作制御部2が出力するロボット4の状態と各種データをLAN等のネットワークまたはUSB I/Fを介して受け取り、受け取ったロボット4の状態と各種データをデータ読出・書込部303に出力する。
【0025】
電源遮断信号抽出部302は、通信部301が出力する各種コマンド、各種データ、および、各種信号を受け取り、受け取った各種コマンド、各種データ、および、各種信号から電源遮断信号を抽出する。また、電源遮断信号抽出部302は、電源遮断信号を抽出後、電源遮断信号をシャットダウン信号生成部305に出力する。
【0026】
データ読出・書込部303は、シャットダウン信号生成部305が出力するシャットダウン信号を受け取り、シャットダウン信号を受け取った後、動作指示部3の動作状態や各種データをデータ記憶部304に書き込んで記憶させる。また、データ読出・書込部303は、通信部301が出力するロボット4の状態と各種データを受け取り、受け取ったロボット4の状態と各種データをデータ記憶部304に書き込んで記憶させる。また、データ読出・書込部303は、動作指示部3の動作状態や各種データ、および、ロボット4の状態と各種データをデータ記憶部304に書き込んで記憶させた後、書き込みが終了した情報をシャットダウン実行部306に出力する。
【0027】
データ記憶部304は、電源遮断検出部206が電源遮断を検出した時の動作指示部3の状態と各種データ、および、ロボット4の状態と各種データ(ロボット4の各軸の角度や座標等)を記憶している。
【0028】
シャットダウン信号生成部305は、電源遮断信号抽出部302が出力する電源遮断信号を受け取り、受け取った電源遮断信号に基づきシャットダウン信号を生成する。また、シャットダウン信号生成部305は、生成したシャットダウン信号を通信部301とデータ読出・書込部303とシャットダウン実行部306に出力する。
【0029】
シャットダウン実行部306は、シャットダウン信号生成部305が出力するシャットダウン信号と、データ読出・書込部303が出力する書き込みが終了した情報を受け取る。また、シャットダウン信号と書き込みが終了した情報を受け取った後、シャットダウン実行部306は、受け取ったシャットダウン信号に基づき、電源制御信号生成部307を除く動作指示部3のシャットダウンを行う。すなわち、動作指示部3において、電源制御信号生成部307は他の機能部と独立していて、動作指示部3がシャットダウンした後も電源部5から電圧が供給されているため、動作指示部3のシャットダウン完了を検出し、電源制御信号の生成が可能になっている。または、電源制御信号生成部307は、動作指示部3が起動している場合、例えば0[V]に設定し、動作指示部3がシャットダウン完了した後は、5[V]を電源制御信号として出力する構成の回路を用いても良い。
【0030】
電源制御信号生成部307は、動作指示部3のシャットダウン完了を検出し、シャットダウン完了を検出後、電源制御信号を生成する。また、電源制御信号生成部307は、生成した電源制御信号を電源部5に出力する。
【0031】
ロボット4は、産業用のスカラロボットや多軸ロボット等であり、ロボット制御装置1により動作が制御される。
【0032】
次に、電源部5の構成について説明する。電源部5は、電力変換部501と、UPS(無停電電源装置)502と、電源制御部503と、スイッチ504とを備えている。また、電源部5は、スイッチを備えたブレーカー6を介してAC電源7に接続している。
【0033】
電力変換部501は、スイッチを備えるブレーカー6がON状態(通電状態)の時、AC電圧7からAC電圧が供給される。また、電力変換部501は、供給されたAC電圧をDC電圧に変換し、変換したDC電圧を動作制御部2と動作指示部3が使用する各DC電圧に変換する。また、電力変換部501は、変換した各DC電圧をスイッチ504に出力する。
【0034】
UPS502は、無停電電源であり、AC電圧7からAC電圧が供給され、内部の充電部の充電を行う。また、UPS502は、電力変換部501に供給されるAC電圧の遮断を検出し、AC電圧の遮断を検出した場合、電力変換部501にAC電圧を供給する。
【0035】
電源制御部503は、動作指示部3が出力する電源制御信号を受け取り、受け取った電源制御信号に基づきスイッチ504を制御する。動作指示部3が起動時、電源制御信号は例えばL状態(例えば0[V])であり、電源制御部503は、この電源制御信号に基づきスイッチ504を通電状態に制御する。一方、動作指示部3が起動時、電源制御信号は例えばH状態(例えば5[V])に変化するので、電源制御部503は、この電源制御信号に基づきスイッチ504を遮断状態に制御する。
【0036】
スイッチ504は、電力変換部501が出力するDC電圧を受け取り、受け取ったDC電圧を電源制御部503の制御に基づき動作制御部2と動作指示部3に出力または遮断するか切り替える。すなわち、スイッチ504が通電状態の場合、動作制御部2と動作指示部3へのDC電圧を出力し、スイッチ504が遮断状態の場合、動作制御部2と動作指示部3へのDC電圧を遮断する。
【0037】
次に、図2と図3のフローチャートを用いて、電源ON時、OFF時のロボット制御方法を説明する。図2は、本実施形態におけるロボット制御装置の電源ON時のフローチャートの一例である。図3は、本実施形態におけるロボット制御装置の電源OFF時のフローチャートの一例である。なお、動作制御部2と動作指示部3はLANのネットワークを介して接続されている場合について以下の説明を行う。
【0038】
まず、電源ON時のロボット制御装置の動作について説明する。図2のように、スイッチを備えるブレーカー6は、スイッチをON状態にして電源部5にAC電圧を供給する(ステップS1)。
【0039】
AC電源7の供給後、電力変換部501は、AC電圧をDC電圧に変換し、変換したDC電圧を、動作制御部2と動作指示部3に適したDC電圧に変換して、スイッチ504に出力する。また、スイッチ504は、電力変換部501が出力するDC電圧を、動作制御部2と動作指示部3に供給開始する(ステップS2)。
【0040】
電源部5が出力するDC電圧の供給開始後、動作制御部2と動作指示部3は、各々内部の初期設定等の動作を開始する(ステップS3)。
【0041】
動作制御部2と動作指示部3の各初期設定等終了後、動作制御部2の通信部201と動作指示部3の通信部301は、LANのネットワークを介して通信を確立する(ステップS4)。また、動作制御部2の通信部201と動作指示部3の通信部301との間の通信確立後、プログラム実行部204は、プログラム記憶部203に記憶されているロボット4を制御するプログラムを読み出し、読み出したプログラムに基づき、ロボット制御部205を制御する。また、ロボット制御部205は、接続されているロボット4を制御する。
【0042】
以上のように、スイッチを備えるブレーカー6によりAC電圧の供給が電源部5に供給開始すると、1台の電源部5が動作制御部2と動作指示部3にDC電圧の供給を行う。DC電圧の供給により、動作制御部2と動作指示部3が自動的に起動し、また、動作制御部2と動作指示部3の通信が自動的に確立して、ロボット制御を開始する。
【0043】
次に、電源OFF時のロボット制御装置の動作について説明する。図3のように、電源部5のUPS502と、動作制御部2の電源遮断検出部206は、ブレーカー6後のAC電圧の遮断を検出する(ステップS101)。
AC電圧の遮断が検出されない場合(ステップS101;No)、UPS502と電源遮断検出部206は、のAC電圧の遮断の検出を継続する。
【0044】
AC電圧の遮断が検出された場合(ステップS101;Yes)、UPS502は、電力変換部501に電圧の供給を継続する(ステップS102)。また、電源遮断検出部206は、電源遮断信号を生成し、生成した電源遮断信号を通信部201に出力する。
【0045】
次に、通信部201は、電源遮断検出部206が出力する電源遮断信号を受け取り、受け取った電源遮断信号を、LANのネットワークを介して動作指示部3に出力する(ステップS103)。
【0046】
次に、動作指示部3の通信部301は、動作制御部2が出力する電源遮断信号をLANのネットワークを介して受け取り(ステップS104)、受け取った電源遮断信号を電源遮断信号抽出部302に出力する。
【0047】
次に、電源遮断信号抽出部302は、通信部301が出力する電源遮断信号を受け取り、受け取った電源遮断信号を、シャットダウン信号生成部305に出力する。次に、シャットダウン信号生成部305は、電源遮断信号抽出部302が出力する電源遮断信号を受け取り、受け取った電源遮断信号に基づきシャットダウン信号を生成する。また、シャットダウン信号生成部305は、生成したシャットダウン信号を通信部301とデータ読出・書込部303とシャットダウン実行部306に出力する。また、データ読出・書込部303は、受け取ったシャットダウン信号に基づき、動作指示部3の動作状態や各種データをデータ記憶部304に書き込んで記憶させることで、動作指示部3の動作状態や各種データを待避させる。
【0048】
次に、通信部301は、シャットダウン信号生成部305が出力するシャットダウン信号を受け取り、受け取ったシャットダウン信号をLANのネットワークを介して動作制御部2に出力する(ステップS105)。
【0049】
次に、通信部201は、動作指示部3が出力するシャットダウン信号をLANのネットワークを介して受け取る(ステップS106)。また、通信部201は、シャットダウン信号受け取り後、受け取ったシャットダウン信号をシャットダウン実行部207に出力する。また、シャットダウン実行部207は、通信部201が出力するシャットダウン信号を受け取り、受け取ったシャットダウン信号をプログラム実行部204に出力する。また、プログラム実行部204は、シャットダウン実行部207が出力するシャットダウン信号を受け取り、受け取ったシャットダウン信号に基づき、ロボット4の動作を停止するコマンドをロボット制御部205に出力する。また、ロボット制御部205は、プログラム実行部204が出力するロボット4の動作を停止するコマンドを受け取り、受け取ったロボット4の動作を停止するコマンドに基づきロボット4の動作を停止する(ステップS105)。また、ロボット制御部205は、ロボット4の動作停止が完了した情報をプログラム実行部204に出力する。
【0050】
次に、プログラム実行部204は、ロボット制御部205が出力するロボット4の動作停止が完了した情報を受け取り、ロボット4の動作停止が完了した情報を受け取った後、シャットダウン信号を受け取った時のロボット4の状態と各種データ(ロボット4の各軸の角度や座標等)を通信部201に出力する。次に、通信部201は、プログラム実行部204が出力するロボット4の状態と各種データを、ネットワークまたはUSB I/Fを介して動作指示部3に出力する(ステップS108)。
【0051】
ロボット4の状態と各種データを動作指示部3へ出力後、シャットダウン実行部207は、動作制御部2のシャットダウンを行う(ステップS109)。
【0052】
次に、通信部301は、LANのネットワークを介して動作制御部2が出力するロボット4の状態と各種データを受け取る(ステップS110)。
【0053】
次に、通信部301は、受け取ったロボット4の状態と各種データをデータ読出・書込部303に出力する。また、データ読出・書込部303は、受け取ったロボット4の状態と各種データをデータ記憶部304に書き込んで記憶させることで、ロボット4の状態と各種データを待避させる(ステップS111)。
【0054】
次に、データ読出・書込部303がロボット4の状態と各種データをデータ記憶部304に書き込んで記憶させた後、シャットダウン実行部306は、シャットダウン信号生成部305が出力するシャットダウン信号を受け取り、受け取ったシャットダウン信号に基づき、電源制御信号生成部307を除く動作指示部3のシャットダウンを開始する(ステップS112)。
【0055】
次に、電源制御信号生成部307は、動作指示部3のシャットダウン完了を検出し、シャットダウン完了を検出後、電源制御信号を生成する。また、電源制御信号生成部307は、生成した電源制御信号を電源部5に出力する(ステップS113)。
【0056】
次に、電源部5の電源制御部503は、動作指示部3が出力する電源制御信号を受け取る。電源制御信号を受け取った後、電源制御部503は、スイッチ504をOFF状態にして、動作制御部2と動作指示部3へのDC電圧の供給を停止する(ステップS114)。
【0057】
以上のように、電源部5に供給されているAC電圧が停電や電源変動等で遮断された場合、動作制御部2側で遮断を検出し、動作指示部3に電源遮断を検出した情報を出力する。次に、動作指示部3側で電源遮断を検出した情報を受け取り、受け取った情報に基づきシャットダウン信号を生成して、動作制御部2へシャットダウン信号を出力するようにした。動作制御部2は、このシャットダウン信号に基づき、ロボット4の動作を停止し、さらにロボット4の状態や各種データをデータ記憶部304に書き込んで記憶することで退避するようにした。また、動作指示部3は、シャットダウン信号に基づき、動作指示部3の状態や各種データをデータ記憶部304に書き込んで記憶することで退避するようにした。また、動作制御部2および動作指示部3の状態および各種データを退避した後、シャットダウン信号に基づき、動作制御部2と動作指示部3のシャットダウンと行うようにした。そして、動作指示部3のシャットダウン完了後、電源部5からの動作制御部2と動作指示部3への電圧供給を停止することで、ロボット動作を安全に停止し、さらに動作制御部2と動作指示部3も正常にシャットダウンすることが可能になる。
【0058】
また、本実施形態によれば、電源ON後、動作制御部2および動作指示部3の起動が終了していない状態で、AC遮断が発生した場合においても、動作制御部2および動作指示部3を正常にシャットダウンすることが可能になる。すなわち、電源部5のUPS502が電力変換部501にAC電圧の供給するため、動作制御部2と動作指示部3へのDC電圧の供給が継続される。このため、動作制御部2および動作指示部3は起動を継続し、動作制御部2の起動終了後、電源遮断検出部206は電源遮断を検出する。以下、図3のステップS101〜ステップS111を行うことで、電源ON後、動作制御部2および動作指示部3の起動が終了していない状態で、AC遮断が発生した場合においても、ロボット4を正常に停止し、さらに動作制御部2と動作指示部3を正常にシャットダウンすることが可能になる。
【0059】
さらにまた、動作制御部2と動作指示部3のシャットダウンを行う場合、ブレーカー6のスイッチにより電源部5に供給されているAC電圧を遮断することで、ロボット動作を安全に停止し、また自動的に動作中のロボット4の状態や各種データを保存し、さらに動作制御部2と動作指示部3も正常にシャットダウンすることが可能になる。
【0060】
また、本実施形態では、シャットダウン実行部306は、シャットダウン信号生成部305が出力するシャットダウン信号と、データ読出・書込部303が出力する書き込み完了の情報を受け取った後、動作指示部3のシャットダウンを行う例について説明したが、通信部201と通信部301間の通信が遮断していることを検出してシャットダウンを行うようにしても良い。この場合、例えば通信部301が通信部201との通信が遮断した情報をシャットダウン信号生成部305に出力し、シャットダウン信号生成部305は通信が遮断した情報を受け取る。そして、シャットダウン信号生成部305は受け取った通信が遮断した情報をシャットダウン実行部306に出力し、シャットダウン実行部306はシャットダウン信号生成部305が出力する通信が遮断した情報を受け取った後、動作指示部3のシャットダウンを開始する用にしても良い。
【0061】
また、本実施形態では、動作指示部3を図1のような構成の例について説明したが、図4のように、通信部301と、電源遮断信号抽出部302と、データ読出・書込部303と、シャットダウン完了検出部305と、シャットダウン実行306との機能を備えるアプリケーションであるデーモン352をインストールしたOS(オペレーティング・システム)351、および、記憶部353を備えるPCにより行っても良い。この場合、動作制御部2が出力する電源遮断信号を受け取った後、電源遮断信号抽出部302と、データ読出・書込部303と、シャットダウン完了検出部305と、シャットダウン実行306との機能を備えるアプリケーションであるデーモンが起動し、各機能部の処理を行う。
【0062】
また、本実施形態では、動作制御部2を図1のような構成の例について説明したが、図4のように、動作指示部3に使用するPCに搭載するOSより小規模なOS251、および、記憶部252を備えるプログラム実行部204の機能をCPU(中央演算装置)253で行い、通信部201と、シャットダウン部207との機能を備える記憶部252に記憶されているプログラムにより実行することも可能である。このような構成の場合、動作指示部3の方が動作制御部2より搭載するOSの規模が大きいため、同時に起動すると動作制御部2が動作指示部3より先に起動を完了し、同時にシャットダウンを行うと動作制御部2が動作指示部3より先にシャットダウンを完了する。動作制御部2より後でシャットダウンを完了する動作指示部3で、電源部5への電源制御信号の生成を動作指示部3の電源制御信号生成部307で行うようにしたので、電源の遮断検出により、ロボット4を正常に停止し、さらに動作制御部2と動作指示部3を正常にシャットダウンすることが可能になる。
【0063】
また、本実施形態では、1台のロボット制御装置1と1台のロボット4の例について説明したが、多数のロボット制御装置1と多数のロボット4において、例えばその中の1台で電源遮断を検出した場合、他のロボット制御部205に電源遮断を検出したことを出力し、一時的に各ロボットを停止し、各ロボットの状態と各種データを各ロボットに接続されているロボット制御装置内のデータ記憶部304に書き込んで記憶させて待避するようにしても良い。
【0064】
また、本実施形態では、電源遮断を検出し、その時のロボット4の状態と各種データをデータ記憶部304に記憶させる例を説明したが、電源遮断後に再びロボット制御装置1を起動した場合、データ読出・書込部303はデータ記憶部304に記憶されているロボット4の状態と各種データを読み出し、読み出したロボット4の状態と各種データを通信部301に出力する。そして、通信部301は、受け取ったロボット4の状態と各種データをネットワークまたはUSB I/Fを介して動作制御部2に出力する。次に、動作制御部2の通信部201は、ネットワークまたはUSB I/Fを介してロボット4の状態と各種データを受け取り、受け取ったロボット4の状態と各種データをプログラム実行部204に出力する。プログラム実行部204は、ロボット4の状態と各種データを受け取った後、ロボット4を受け取ったロボット4の状態と各種データに基づき電源遮断を検出した時の状態に復帰して待機するようにしても良い。これにより、例えば、ロボット4あるいはロボット制御装置1のメンテナンスを行う場合、ロボット4を初期状態に制御し、かつ、ロボット4の状態や各種データを保存し、メンテナンス終了後にそれまでの動作状態や各種データを読み出して、電源遮断前の状態に制御することで、ロボット4の作業を迅速に再開することが可能になる。
【0065】
また、本実施形態では、動作制御部2と動作指示部3とをLANのネットワークまたはUSB I/Fを介して接続する例を説明したが、これに限られずデータやプログラム等の送受信が可能な他のネットワークでも良い。
【符号の説明】
【0066】
1・・・ロボット制御装置
2・・・動作制御部
3・・・動作指示部
4・・・ロボット
5・・・電源部
6・・・ブレーカー
7・・・AC電源
201、301・・・通信部
203・・・プログラム記憶部
204・・・プログラム実行部
205・・・ロボット制御部
206・・・電源遮断検出部
207、306・・・シャットダウン実行部
302・・・電源遮断信号抽出部
303・・・データ読出・書込部
304・・・データ記憶部
305・・・シャットダウン信号生成部
307・・・電源制御信号生成部
501・・・電力変換部
502・・・UPS
503・・・電源制御部
504・・・スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電圧を直流電圧に変換し前記直流電圧を、ロボットに所望の動作を行なわせる第一記憶部を備える動作制御部と、前記ロボットに動作指示を行う第二記憶部と電源制御信号生成部を備える動作指示部と、に供給する無停電電源部を備える電源部に接続されているロボット制御装置において、
前記電源部に入力されている前記交流電圧の遮断を検出し、検出した前記交流電圧の遮断情報を前記動作指示部に出力し、前記動作指示部が出力する前記交流電圧の遮断情報に基づくシャットダウン信号に基づき前記ロボットの動作を停止し、前記ロボットの動作に基づく情報を前記第一記憶部または前記第二記憶部に書き込んで記憶させ、前記ロボットの動作停止後かつ前記記憶部への書き込み完了後に前記動作制御部のシャットダウンを行う前記動作制御部と、
前記交流電圧の遮断情報を受け取った場合、前記動作指示部の動作状態に基づく情報を前記第二記憶部に書き込んで記憶させ、前記動作指示部の動作状態に基づく情報を前記第二記憶部に書き込んで記憶させた後、前記電源制御信号生成部を除く前記動作指示部のシャットダウンを行い、前記電源制御信号生成部が前記動作指示部のシャットダウン完了を検出し前記電源部にシャットダウン終了の情報である電源制御信号を出力する前記電源制御信号生成部を備える動作指示部と、
前記電源制御信号を受け取った場合、前記動作制御部と前記動作指示部への前記直流電圧の供給を停止する前記電源部と、
を備えることを特徴とするロボット制御装置。
【請求項2】
前記動作制御部は、前記シャットダウン信号を受け取った時の前記ロボットの動作状態に基づく情報を前記動作指示部に出力し、
前記動作指示部は、受け取った前記シャットダウン信号を受け取った時の前記ロボットの動作状態に基づく情報を前記第二記憶部に書き込んで記憶させる
ことを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
【請求項3】
前記電源部から電圧が供給開始された場合、
前記動作制御部は、前記第一記憶部または前記第二記憶部から前記ロボットの動作に基づく情報を読み出し、読み出したロボットの動作に基づく情報に基づいて前記電源部の電源の遮断を検出した時の動作状態に前記ロボットを制御する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロボット制御装置。
【請求項4】
前記動作指示部は、前記動作制御部のシャットダウンが完了したことを検出した後、前記動作指示部のシャットダウンを行う
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
【請求項5】
交流電圧を直流電圧に変換し前記直流電圧を、ロボットに所望の動作を行なわせる第一記憶部を備える動作制御部と前記ロボットに動作指示を行う第二記憶部と電源制御信号生成部を備える動作指示部とに供給する無停電電源部を備える電源部に接続されているロボット制御装置のロボット制御方法において、
前記動作制御部が、前記電源部に入力されている前記交流電圧の遮断を検出し、前記交流電圧の遮断検出に基づき前記交流電圧の遮断を検出した情報を前記動作指示部に出力する工程と、
前記動作指示部が、前記交流電圧の遮断を検出した情報を受け取った場合、前記交流電圧の遮断を検出した情報に基づきシャットダウン信号を生成し、生成したシャットダウン信号を前記動作制御部に出力する工程と、
前記動作指示部が、前記シャットダウン信号に基づき、前記動作指示部の動作状態に基づく情報を前記第一記憶部または前記第二記憶部に書き込んで記憶させる工程と、
前記動作制御部が、前記動作指示部が出力する前記シャットダウン信号を受け取り、受け取った前記シャットダウン信号に基づき、前記ロボットの動作を停止し、前記ロボットの動作状態に基づく情報を前記第二記憶部に書き込んで記憶させる工程と、
前記動作制御部が、前記ロボットの動作停止後に前記動作制御部のシャットダウンを行う工程と、
前記動作指示部が、電源制御信号生成部を除く前記動作指示部のシャットダウンを行う工程と、
前記電源制御信号生成部が、前記動作指示部のシャットダウンを検出し、シャットダウン検出に基づき電源制御信号を生成し、生成した電源制御信号を前記電源部に出力する工程と、
前記電源部は、前記電源制御信号を受け取った場合、前記動作制御部と前記動作指示部への前記直流電圧の供給を停止する工程と、
を備えることを特徴とするロボット制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−83835(P2011−83835A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−236200(P2009−236200)
【出願日】平成21年10月13日(2009.10.13)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】