説明

ワンクリック決済機能付オーダリング端末機

【課題】レストランなどで利用するオーダリング端末機で、注文後、その場で決済方法を選択して安心・安全に決済を行う。
【解決手段】オーダリング端末機へRFIDリーダライタあるいはRFIDタグを内蔵し、利用客が、タッチパネルを利用してクレジットカード決済や電子マネーカードによる決済方法を選択した後、利用客のRFIDリーダライタあるいはRFIDタグ付きUIM内蔵移動体通信端末機とRFID通信を行う。クレジットカードで利用者による利用履歴がない場合は、前記移動体通信端末機側に個人情報データを入力の後、自動的に暗号化された個人情報データを管理者サーバへ送信して決済が行われる。電子マネー決済の場合は、利用客のRFIDタグ付き電子マネーカード専用のRFID通信により決済が行われる。いずれの場合も、タッチパネルにより料理等の注文と、複数の決済種類の選択が操作が簡単なワンクリック決済で行えるようにする。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、オーダリング端末機と移動体通信端末機にRFIDリーダライタあるいはRFIDタグを備え、RFID通信を経由して、選択された取引方法により決済処理を行う前記オーダリング端末機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを経由しての決済が日常的に行なわれている。例えば、クレジットカードによる支払いがそれである。クレジットカードを保持する利用客は、クレジットカードを用いて、例えば、レストラン等で、利用客所有するクレジットカードで決済を行なう。
ところで、多くの人は数枚のクレジットカードおよび電子マネーカードを所有する。クレジットカードおよび電子マネーカードはその性質上持ち歩かれることが多いため、大抵の人は数枚のクレジットカードを持ち歩くことを強いられている。数枚のクレジットカードおよび電子マネーカードを持つことによって生じる上述の疎ましさは、現在のところ、受け入れざるを得ないと考えられている。
【0003】
又、レストラン等でレジへ出向かず係員へクレジットカード支払いを依頼すると、係員へクレジットカードを渡し、係員はレジに出向き所定のクレジットカード決済手続きをおこない署名を求め利用客テーブルまで引き返すなど、無駄な人件費が発生する。又、クレジットカードを渡した利用客は、クレジットカードのスキミングや連続利用などの不正利用、与信に用いるデータを、ネットワークを介して送信することは、このデータの盗難の危険性を孕むものであり、データを無防備に送信することは、安全性低下の懸念が生じることを避けられない。
【0004】
【特許文献1】特許公開2008−310457
【特許文献2】特許公開2009−163368号
【特許文献3】特許公開2010−61318号
【特許文献4】特許公開2010−97512号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来例によれば、特許文献1では、決済メディアが保有している複数の決済種類をすべて読み出し、利用客が決済種類を選択できるようにする決済方法を提供するとあり、決済メディアはオーダリング端末機ではない、又、前記選択方法で利用客に希望する決済種類を選択させ、選択された決済種類で、個人の重要データをRFIDタグ内蔵移動体通信端末機側で記憶し、前記オーダリング端末機側には、個人の重要データを保持しないことなど記載がない。又、オーダリング端末機利用の決済手段に関してではない。
【0006】
特許文献2では、トークンを用いないで管理者サーバ側でOTP(ワンタイムパスワード)を生成する方法を用いOTP認証を行う技術であるが、各端末機のタッチによるRFID通信より取得したデータを基にしたワンタイムパスワード生成ではない。又、オーダリング端末機利用の決済手段に関してではない。
【0007】
特許文献3は、利用客が利用する端末機でRFIDタグ内蔵移動体通信端末機ではない、又、前記端末機のUIM(User Identity Module)でOTPを生成することを明確化したオーダリング端末機利用の決済手段に関してではない。
【0008】
特許文献4は、携帯電話のUIMカードでOTP(OTP: One Time Password)を生成するが、クレジットアプリを携帯電話にダウンロードする方法で、オーダリング端末機利用の決済手段に関してではない。
【0009】
本発明の目的は、前記オーダリング端末機の利用客において、登録者は簡単で安全なワンクリック決済を可能とする。電子マネーカード決済はスムースに決済をおこなうなど利用客の決済選択を持つオーダリング端末機。レストラン等の管理者も利用客の不正使用を防止して、オーダリング端末機の盗難に配慮したオーダリング端末機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
タッチパネルを表面に備える液晶、EL(Electro Luminescence)、電子ペーパなどの電子的に表示を変える表示画面に表示されたメニューを指でタッチすると当該メニューの料理等が注文されるオーダリング端末機において、
前記オーダリング端末機にRFIDリーダライタあるいはRFIDタグを内蔵して、表示部の表示面に、注文日付,テーブル番号,料理等の名称,その数量,価格などの注文データを管理者サーバで在庫などの確認と所定の処理がされ、そのデータを前記オーダリング端末機の画面に表示する。
注文金額に応じて利用客が、タッチパネルで決済種類(クレジットカード決済、RFIDタグ付き電子マネーカード決済、RFIDタグ付きポイントカード決済など)の選択をおこない、タッチパネルを指で操作してキー(ボタン)を押し画面へ選択決済を表示する。
【0011】
利用客が、クレジットカード決済選択キー(ボタン)を操作した場合、利用客が所持するRFIDタグ内蔵移動体通信端末機を、表示部の表示面にタッチ要求画面に表示して利用客履歴を確認するための要求をだす。
【0012】
利用客が前記要求に従い、RFIDタグ内蔵移動体通信端末機をタッチ(かざす)すると、前記オーダリング端末機が、前記移動体通信端末機のUID(User Identifier)および前記オーダリング端末機のIDと、タッチした時間と、RFID通信回数と、前記オーダリング端末機の使用場所の詳細な位置情報(測位衛星により位置情報検出、デジタル機器用の近距離無線通信を利用しての位置情報検出など)などのタッチされた時のデータと、前記オーダリング端末機と前期移動体通信端末機のRFIDリーダライタもしくはRFIDタグのUID(User Identifier)の取得をおこない、取得データを暗号化して前記移動体通信端末機を介して管理者サーバへ送信して記憶する。
【0013】
利用履歴を管理者サーバへ照会し利用履歴有無の結果を前記オーダリング端末機の表示部へ表示すると同時に、管理者サーバから前記移動体通信端末機および前記オーダリング端末機へ記憶データに基づいたユニークなURLを生成して送信される。
【0014】
利用履歴がない場合、利用客は、前記移動体通信端末機が受信したURLを開き所定の指示に従い、登録画面などへ、▲1▼利用するクレジットカードなどの必要データ、▲2▼個人データ、▲3▼決済パスワード生成時必要なログインパスワードを入力後、管理者サーバへ暗号化して送信する。
管理者サーバは、利用客が前記移動体通信端末機を使用し入力したデータを受信し複合化して記憶後、クレジットカード決済に必要なデータのみを抽出しクレジットカード決済システムへ利用客の与信要求を送信する。
【0015】
前記オーダリング端末機が、与信審査パスに基づき、又、前記利用履歴がある場合、決済パスワードの入力要求の画面が表示される。
利用客が、前記移動体通信端末機を操作して登録のログインパスワードを入力して生成された前記決済パスワードを、前記オーダリング端末機の入力画面の要求に従い入力後、決済パスワードを送信する、受信した管理者サーバは、照合して照合結果によりクレジットカード決済が完了した旨の通知を前記オーダリング端末機に送信し、前記オーダリング端末機は決済完了の旨の通知が表示される。
【0016】
与信審査が却下された場合は、前記パスワード入力要求画面が表示されず、「他のクレジットカードをご利用ください」と他のクレジットカードにて決済することを促す通知が表示される。
【0017】
また、利用客が、前記オーダリング端末機のタッチパネルで決済種類の、RFIDタグ付き電子マネーカード、RFIDタグ付きデビッドカードなどの選択をおこない、タッチパネルを指で操作してキー(ボタン)を押し決済種類を選択した場合、利用客が所持する前記電子マネーカードおよび電子マネー決済可能な前記移動体通信端末機を、表示部の表示面にタッチ(かざす)要求画面が表示される。
利用客が前記電子マネーカードおよび電子マネー決済可能な前記移動体通信端末機などをタッチすると、前記オーダリング端末機の表示部の表示面に電子マネーの残高が表示され、決済を選択すると、前記残高が注文金額を上回る場合、前記電子マネー決済が完了した旨の通知が表示され、前記電子マネーカード利用での決済が完了する。
前記電子マネーの残高が不足した場合、「電子マネーをチャージしてください」などのチャージを促す表示を行う。
【0018】
前記電子マネーカードおよび電子マネー決済可能な前記移動体通信端末機などの電子マネーに、クレジットカード決済あるいはデビットカード決済によってチャージを行う機能を具備するオーダリング端末機である。
【0019】
前記選択手段で利用客に希望する決済種類を選択させ、選択された決済種類で、個人の重要データをRFIDタグ内蔵移動体通信端末機側で記憶し、前記オーダリング端末機側には、個人の重要データを保持しないことを特徴とするタッチパネルを用いたRFIDリーダライタあるいはRFIDタグ内蔵のオーダリング端末機である。
【0020】
前記決済パスワードの生成は、利用客が前記登録のログインパスワードを基に、前記移動体通信端末機に備えられたUIM(User Identity Module)、又、管理者サーバで生成したOTP(OTP: One Time Password)であり、利用客が他者から決済パスワードを見られても一回毎異なるパスワードが生成され安心して使用することができる。
又、利用客が前記移動体通信端末機を紛失しても、利用客個人が記憶する前記登録のログインパスワードが判らなければOTPが生成できないので安全である。
【0021】
前記オーダリング端末機は、テーブル番号,料理等の名称,その数量,価格などの注文データを基にした係員を介さない決済であるが、係員を介して対面で決済する場合、前記オーダリング端末機へ直接、所定決済金額を入力して、利用客が、複数の決済種類を選択しての決済も可能である。この場合でも登録済みであればクレジットカードレスでワンクリック決済および電子マネーカード決済およびポイントカード決済も可能である。
【0022】
クレジットカード決済時、前記オーダリング端末機および前記移動体通信端末機の表示部に表示される画面は、各端末機のタッチによるRFID通信より取得したデータを基に管理者サーバで生成されたユニークな画面(登録氏名などの記載画面)で、
前記移動体通信端末機および前記オーダリング端末機と管理者サーバ間のアプリケーションにおけるユーザ認証後のユーザなりすまし対策は、Cookie情報が正規ユーザ以外に盗聴されて情報が漏洩、改竄されないように、前記オーダリング端末機内のCookie情報をAES等で暗号化を行い、
前記移動体通信端末機および前記オーダリング端末機と管理者サーバ間の通信内容を盗聴、漏洩、改竄防止するために、通信データをSSL(Secure Socket Layer)、TLS(Transport Layer Security)、AES(Advanced Encryption Standard)などで暗号化して通信を行う。
【0023】
又、正規のWebサイトを装ったフィッシングによるなりすましが横行しているが、前記移動体通信端末機および前記オーダリング端末機と管理者サーバ間のアプリケーションにおけるWebサイトなりすまし対策は、正規ユーザが偽装Webサイトに勧誘され、クレジット番号、パスワードなど個人情報を盗聴されないように、前記移動体通信端末機で設定された偽装サイトのURLへの送信を防止する方法が一般的であるが、RFIDタグ間通信を基にしたユニークで一回限りの画面(ホームページ)なのでWebサイトのなりすまし、フィッシング対策に対し安心安全で決済可能な前記オーダリング端末機を提供できる。
【発明の効果】
【0024】
オーダリング端末機と移動体通信端末機は、RFIDリーダライタあるいはRFIDタグを内蔵し、双方のRFID通信を基にしたユニークな画面(ホームページなど)を提供すると共に、利用客が登録している場合、簡単にクレジットカード決済がおこなえる安全に生成されたOTPを所定画面へ入力するだけのワンクリック決済を実現する。
【0025】
オーダリング端末機は、商品データを表示する表示部と、前記表示部に表示する商品注文キーと、商品をクレジットカードおよびデビッドカード等を利用してネットワークを介して決済できるクレジット決済選択キーと、商品を電子マネーで決済できる電子マネー決済選択キーと、決済種別に応じて、利用客が、タッチパネルを操作して動作する決済利便性に優れたワンクリック決済機能付オーダリング端末機を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
【0026】
図−1において、クレジット決済キーを操作すると前記RFIDリーダライタもしくは前記RFIDタグが、クレジット決済モードへ切り替えると、
タッチ画面表示101は、前記オーダリング端末機が、RFIDリーダライタもしくはRFIDタグを搭載した移動体通信端末機との通信を要求する画面表示する。
【0027】
前記オーダリング端末機のRFIDリーダライタあるいはRFIDタグと前記移動体通信端末機のRFIDタグ間においてRFID通信をおこない、前記オーダリング端末機が、前記移動体通信端末機のUID(User Identifier)および前記オーダリング端末機のIDと、時間と、通信回数と、位置情報(デジタル機器用の近距離無線通信を利用しての位置情報検出)などの使用された時のデータと、前記オーダリング端末機と前期移動体通信端末機のRFIDリーダライタもしくはRFIDタグのIDの取得をして、前記移動体通信端末機へRFID通信で暗号化データを送信する。又、前記生成データをSSL、TLS、AESなどで暗号化して管理者サーバへの送信をする。
【0028】
前記移動体通信端末機は、暗号化されたデータを受信しブラウザ102もしくはアプリケーションの起動後、管理者サーバへSSL、TLS、AESなどで暗号化して、取得データを基に送信する。
管理者サーバが、受信データを所定の鍵を利用してデータ復号化103、前記移動体通信端末機の登録の有無の判断104をおこない、登録106の確認により、OTPの入力要求画面107を生成して前記移動体通信端末機へSSL、TLS、AESなどで暗号化されたユニーク画面のデータを送信する。
【0029】
前記移動体通信端末機の利用客登録がない場合は、登録要求画面を前記移動体通信端末機へSSL、TLS、AESなどで暗号化されたユニーク画面を送信する。
【0030】
登録画面105へ利用するクレジットカード等の必要データ、個人データ、ログインパスワード、又、PINコードを入力後、管理者サーバへSSL、TLS、AESなどで暗号化して登録106送信する。管理者サーバが、前記登録画面に入力したデータを復号化して記憶する。
【0031】
前記移動体通信端末機の登録がある場合は、クレジットカード決済に必要なOTP生成要求のログインパスワード入力画面108を前記移動体通信端末機へSSL(Secure Socket Layer)、TLS(Transport Layer Security)、AESなどで暗号化して送信する。管理者サーバからのログインパスワード入力要求に基づき、前記移動体通信端末機に利用客がログインパスワード入力をおこない、管理者サーバへSSL、TLS、AESなどで暗号化して送信をおこなう。
【0032】
管理者サーバが、ログインパスワード認証109すると、ログインパスワードの認証後、OTPの生成110をおこない、前記OTPを前記移動体通信端末機へ送信をおこなう、前記オーダリング端末機のOTPの入力要求画面112へ前記移動体通信端末機に送信されたOTPの入力をおこない、管理者サーバへ送信する。
【0033】
前記管理者サーバは、OTPの認証113をおこなう、認証が取れていれば決済サーバへ前記移動体通信端末機の利用客の与信要求114と、前記決済サーバは与信審査115をおこないクレジットカード利用審査結果を管理者サーバへ送信する。
【0034】
審査結果に基づき決済サーバへ決済処理要求116をおこない、前記決済サーバが、審査結果に基づき決済処理117をおこない決済完了通知118を管理者サーバへ送信する、決済完了通知118を受取った前記管理者サーバは、前記オーダリング端末機へ結果を送信して一連のクレジットカード決済を特徴とする決済種別に応じて動作するRFIDリーダライタあるいはRFIDタグを内蔵した前記オーダリング端末機の実施例である。
【実施例2】
【0035】
図−2においては、OTPを前記移動体通信端末機のUIM(User Identity Module)カードを利用して生成をおこない、クレジットカード決済をおこなう実施例を示す。
【0036】
前記オーダリング端末機を利用して商品購入をおこない購入金額確認後、支払い方法選択をおこない、タッチパネルのクレジット決済選択キーを操作すると前記RFIDリーダライタもしくは前記RFIDタグが、クレジット決済モードへと切り替わり、前記オーダリング端末機が、前記移動体通信端末機と通信を要求する画面表示201と、前記オーダリング端末機が、前記移動体通信端末機にRFIDリーダライタあるいはRFIDタグを構成要素に持つUIMが内蔵されているか否かの判断をおこなう。
【0037】
前記判断の結果、前記オーダリング端末機のRFIDリーダライタもしくはRFIDタグと前記移動体通信端末機のUIMを基にするRFIDリーダライタあるいはRFIDタグがRFID間通信の手段と、
前記オーダリング端末機が、前記移動体通信端末機のUIMのIDと、時間と、通信回数と、位置情報などの使用された時のデータを取得する手段と、
取得したデータをRFID通信で前記移動体通信端末機が取得すると共に、管理者サーバへSSL(Secure Socket Layer)、TLS(Transport Layer Security)、AES(Advanced Encryption Standard)などで暗号化して管理者サーバへの送信をおこなう。
【0038】
前記移動体通信端末機は、データを取得202し、UIMを利用するアプリケーションを起動後203、管理者サーバへ取得データを基にSSL、TLS、AESなどで暗号化して送信する、管理者サーバが、受信データを所定の鍵を利用して暗号データを復号化、前記移動体通信端末機の登録有無の判断をおこない、管理者サーバが、OTPの入力要求204をおこない、PIN入力画面205を前記移動体通信端末機に表示する。
【0039】
前記移動体通信端末機の利用客登録がない場合は、UIM(User Identity Module)カードを利用するアプリケーションが、登録要求画面を表示する、
前記登録画面へ利用するクレジットカード等の必要データ、個人データ、PINコードを入力後、管理者サーバへSSL、TLS、AESなどで暗号化して送信をおこない、管理者サーバが、クレジットカード等の必要データ、個人データなどの前記登録画面に入力されたデータを復号化して、記憶する。
【0040】
登録がある場合は、前記登録のPINコード入力画面205が前記移動体通信端末機に表示をおこない、前記移動体通信端末機へPINコードの入力後、UIM(User Identity Module)カードでOTPが生成206される、前記移動体通信端末機の表示部へ前記OTPを表示207される、
前記オーダリング端末機のOTPの入力要求画面208へ前記OTPを入力し管理者サーバへ送信がされる。
【0041】
管理者サーバは受信したOTPの認証209後、前記移動体通信端末機の利用客の与信要求210を決済サーバへ送信すると、前記決済サーバは、与信審査211をおこないクレジットカード利用審査結果を前記管理者サーバへ送信をおこなう。
【0042】
審査結果211に基づき決済サーバへの決済処理の要求212をおこない、前記決済サーバが、審査結果に基づき決済処理をおこない決済完了通知を前記管理者サーバへ送信する、決済完了通知214を受取った前記管理者サーバは、前記オーダリング端末機へ結果を送信する、
前記オーダリング端末機および前記移動体通信端末機の各々のIDおよびUID(User Identifier)を基にOTPを前記移動体通信端末機のUIM(User Identity Module)カードで生成して、決済認証に用いるクレジットカード決済の決済種別に応じて動作するRFIDリーダライタあるいはRFIDタグを内蔵した前記オーダリング端末機の実施例である。
【実施例3】
【0043】
図−3において、前記オーダリング端末機を利用して商品購入をおこない購入金額確認後、支払い方法としてRFIDタグ内蔵の電子マネーカードおよびRFIDタグ内蔵のポイントカードでの決済選択手段をおこなった場合の実施例である。
電子マネー決済キーをタッチパネルで操作すると前記RFIDリーダライタが、電子マネー決済モードへ切り替わり、前記オーダリング端末機が、電子マネーを持っているRFIDリーダライタもしくはRFIDタグ内蔵の移動体通信端末機、又、RFIDタグ内蔵の電子マネーカード等との通信を要求する画面301を表示する。
【0044】
前記移動体通信端末機、又は前記電子マネーカード等と、前記オーダリング端末機がRFID通信302をおこない、電子マネーの残高303を前記オーダリング端末機の表示部へ表示する、前記オーダリング端末機は、商品購入金額引き落とし要求304と、電子マネー管理者サーバへ引き落とし要求304を送信する。
【0045】
電子マネー管理者サーバは、引き落とし処理結果305を前記オーダリング端末機へ送信すると、前記オーダリング端末機は、引き落とし処理完了を表示部306に表示し、電子マネー決済が完了する決済種別に応じて動作するRFIDリーダライタあるいはRFIDタグ内蔵の前記オーダリング端末機の実施例である。
【実施例4】
【0046】
図−4、図−5、図−6、図−7において、さらに、具体的な実施例を示す、構成のオーダリング端末機400は、表示部401、演算部402、記録部403、ネットワーク接続部404、RFIDリーダライタ405、モード切替部406、暗号の暗号化処理部407、電子マネー決済部408の機能で構成される。
【0047】
オーダリング端末機400をより具体的に説明すると、商品や広告を表示す表示部401は、表示機能のみの場合と、指でタッチすることで入力する機能を構成する表示機能の場合がある。
【0048】
表示部401の表示機能は、液晶、EL、電子ペーパ等の電子的に書き換え可能な表示機能を構成し、タッチ入力機能は、タッチパネル、タッチスイッチ等によるタッチ入力インターフェースの機能で構成される。
【0049】
RFIDリーダライタ405は、RFIDを有する携帯電話やスマートフォン等の移動体通信端末機へ、ブラウザ起動命令とブラウザへ渡すデータ(例えばURL)を、暗号の暗号化処理部407によって暗号化を行って非接触無線通信によって送受信する機能と、アプリケーションの起動命令とアプリケーションに渡すデータを非接触無線通信によって送受信する機能と、かざされたRFIDリーダライタあるいはRFIDタグのIDを非接触無線通信によって読み書きする機能と、非接触無線通信によって電子マネーの決済とチャージする機能を構成する。
【0050】
RFIDリーダライタ405は、モード切替部406によって、非接触無線通信による電子マネーの決済又はチャージのための通信モードと、かざされたRFIDリーダライタあるいはRFIDタグのデータの送受信通信モードを切り替える機能を構成する。
【0051】
表示部に表示するための制御、通信、タッチ制御、RFIDリーダライタ等の制御は演算部403によって行われ、プログラムとデータは記録部404に記録する機能を構成する。
【0052】
ネットワーク接続部404は、管理サーバとのネットワーク通信を行う機能を構成する。
【0053】
電子マネー決済処理部408は、電子マネー決済又はチャージを行う通信モードの時、電子マネーの決済又はチャージを行う機能を構成する。
【0054】
管理サーバ500は、WEBサーバ501、演算部502、記録部503、ネットワーク接続部504、ログイン認証部505、OTP生成部506、OTP認証部507、暗号の復号化処理部508の機能を構成する。
【0055】
WEBサーバ501は、オーダリング端末機400とネットワーク通信を行い、データの送受信を行う機能を構成する。
【0056】
演算部502は、記録、WEBサーバの制御、ログイン認証処理、OTP生成、OTP認証、暗号の復号化処理のために演算する機能を構成する。
【0057】
記録部は、データ、プログラムを記録、保管する機能を構成する。
【0058】
ネットワーク接続部504は、オーダリング端末機や移動体通信端末機とのネットワーク通信を行う機能を構成する。
【0059】
ログイン認証部505は、移動体通信端末機のIDによる認証と移動体通信端末機の所有者が入力するパスワードによる認証を行う機能を構成する。
【0060】
OTP生成部506は、OTPを生成する機能を構成する。
【0061】
生成されたOTPは、移動体通信端末機に送られ、移動体通信端末機の所有者は、このOTPをオーダリング端末機400に入力し、オーダリング端末機400はネットワーク通信によって管理サーバ500へ伝送される。
【0062】
OTP認証部507は、オーダリング端末機か400ら伝送されたOTPの認証する機能を構成する。
【0063】
OTPは管理サーバ500で生成せず、移動体通信端末機B 700で生成し、管理サーバ500のOTP認証部507で認証する機能を構成する。
【0064】
暗号の復号化処理部508は、移動体通信端末機から送られた暗号化データを復号化する機能を構成する。
【0065】
移動体通信端末機A 600は、管理サーバでOTPを生成する場合に、ブラウザもしくはアプリケーション605によって認証処理を行う。
【0066】
RFIDリーダライタあるいはRFIDタグ601は、オーダリング端末機400と非接触無線通信によってデータの送受信を行う機能を構成する。
【0067】
演算部602は、移動体通信端末の各種制御を行う機能を構成する。
【0068】
記録部603は、データ、ブラウザ、アプリケーション、その他プログラムを記録、保管する機能を構成する。
【0069】
ネットワーク接続部604は、移動体通信端末機のネットワーク通信を行う機能を構成する。
【0070】
移動体通信端末機B 700は、OTP(OTP: One Time Password)をUIM(User Identity Module)カード 706内にあるOTP生成部707によって生成し、管理サーバ500のOTP認証部507によって認証を行う。
【0071】
RFIDリーダライタあるいはRFIDタグ701は、オーダリング端末機400と非接触無線通信によってデータの送受信を行う機能を構成する。
【0072】
演算部702は、移動体通信端末の各種制御を行う機能を構成する。
【0073】
記録部703は、データ、アプリケーション、その他プログラムを記録、保管する機能を構成する。
【0074】
ネットワーク接続部704は、移動体通信端末機のネットワーク通信を行う機能を構成する。
【0075】
UIMカード 706は、内部でOTPを生成するOTP生成部707と、PINコード認証を行うためのPINコード記録部708を構成する。
【0076】
移動体通信端末機の所有者が、起動したアプリケーション705で、PINコードを入力すると、UIMカード 706内のPINコード記録部708によって認証され、OTP生成部707によってOTPが生成され、アプリケーションの画面にOTPが表示される。
【産業上の利用可能性】
【0077】
以上のように本発明の前記オーダリング端末機を利用することにより飲食店等は、請求書の発行と集金の手間が省略され、それに掛かる人件費の削減にもつながる、又、利用客は一々係員を呼んで注文をする手間と、例えば、わざわざレジまで出向いてクレジットカードおよび電子マネーカードを持参しての決済を省略する手段に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図−1】クレジットカード決済概要ワークフロー1の例図である。
【図−2】クレジットカード決済概要ワークフロー2の例図である。
【図−3】電子マネーカード決済概要ワークフロー1の例図である。
【図−4】本発明のオーダリング端末機の概要構成図である。
【図−5】本発明の管理サーバの概要構成図である。
【図−6】実施形態の移動体通信端末機Aの概要構成図である。
【図−7】実施形態の移動体通信端末機Bの概要構成図である。
【図−8】実施形態のクレジットカード決済における画面遷移例図である。
【図−9】実施形態の電子マネー決済における画面遷移例図である。
【符号の説明】
【0079】
図−1の100は決済方法選択画面、101は移動体通信端末機のタッチ要求画面、102は移動体通信端末機のブラウザ起動画面、103は管理者サーバの移動体通信端末機の利用客からのデータ受信、104は登録履歴有無判断、105は104の登録履歴有無判断で無判断の場合に移動体通信端末機側へ表示される登録画面、106は個人情報データ入力、106−1は管理者サーバでの登録、107はOTPを生成するためのログインパスワード入力画面、108はログインパスワード入力、109は管理者サーバ側で前記登録有無をおこないログインパスワード認証、
110は管理者サーバ側で、OTPを生成、111は生成したOTPを表示移動体通信端末機へ送信、112はオーダリング端末機のOTP入力画面へ、OTPを入力、113は管理者サーバ側で生成したか否かを認証、114は認証に基づきクレジットカード決済の与信要求、115はクレジットカード管理者サーバの与信確認、116は前記与信確認で審査パスであれば管理者サーバより決済処理要求、117はクレジットカード管理者サーバが決済、118は決済完了通知を、管理者サーバを介してオーダリング端末機へ通知。
【0080】
図−2の200は決済方法選択画面、201は移動体通信端末機のタッチ要求画面、202は移動体通信端末機のデータ取得、203はUIM(User Identity Module)カード利用アプリケーション起動画面、204はOTPを生成するためのPINコード入力要求、205は移動体通信端末機のPINコード入力要求画面、206は移動体通信端末機内蔵のUIM(User Identity Module)カードでのOTP生成、207は移動体通信端末機の表示部へOTPを表示、208はオーダリング端末機へOTPを入力、209は管理者サーバでOTP認証、認証結果に基づく210の決済与信要求、211はクレジットカード管理者サーバでの与信審査、212は与信審査に基づき管理者サーバからクレジットカード決済要求、213はクレジットカード決済、決済完了通知を214を介して215へ通知、216は利用客の決済完了確認。
【0081】
図−3の300は決済方法選択画面、301は移動体通信端末機のタッチ要求画面、302は電子マネーカードのオーダリング端末機へタッチ、303は残高確認、304は決済金額引き落とし要求、305は電子マネー決済サーバで引き落とし処理、処理結果を306へ返信、307は利用客の決済完了確認。
【0082】
図−4の400はオーダリング端末機、401は表示又はタッチ入力部、402は演算部、403は記録部、404はネットワーク接続部、405はRFIDリーダライタ又はRFIDタグ、406はRFIDリーダライタ又はRFIDタグのモード切替部、407は暗号の暗号化処理部、408は電子マネー決済処理部。
【0083】
図−5の500は管理サーバ、501はWEBサーバ部、502は演算部、503は記録部、504はネットワーク接続部、505はログイン認証部、506はOTP生成部、507はOTP認証部、508は暗号の複合化処理部。
【0084】
図−6の600は移動体通信端末機A、601はRFIDリーダライタ又はRFIDタグ、602は演算部、603は記録部、604はネットワーク接続部、605はブラウザ又はアプリケーション。
【0085】
図−7の700は移動体通信端末機B、701はRFIDリーダライタ又はRFIDタグ、702は演算部、703は記録部、704はネットワーク接続部、705はアプリケーション、706はUIM、707はUIM(User Identity Module)カードのOTP生成部、708はUIMカード内のPINコード記録部。
【0086】
図−8の800はオーダリング端末機トップ広告画面、801は料理メニューからの選択画面、802は選択メニュー一覧と金額表示画面、803は選択メニュー一覧確認と金額確認表示画面、804は決済方法決済画面および移動体通信端末機タッチ要求画面、804−1から804−3まで所定の確認画面、804−4OTP要求画面、805は移動体通信端末機のURL取得画面、806は事前登録のない利用客が登録画面、807認証画面、808は管理者サーバからのログインパスワード取得画面、809はOTP生成画面、804−4のOTP入力要求画面へ809の生成OTPを入力、813は決済最終段階を示す画面、814は決済完了画面をオーダリング端末機の表示部へ表示。
【0087】
810は事前登録者のログインパスワード入力画面、811は認証画面、812は生成OTP表示画面、804−4のOTP入力要求画面へ812の生成OTPを入力、813、814で決済完了画面をオーダリング端末機の表示部へ表示して完了。
【0088】
図−9の900はオーダリング端末機トップ広告画面、901は料理メニューからの選択画面、902は選択メニュー一覧と金額表示画面、903は選択メニュー一覧確認と金額確認表示画面、904は電子マネーカードの選択画面、905は選択された電子マネーカード表示とタッチ画面、906は電子マネーによる決済完了画面表示。
【図−1】

【図−2】

【図−3】

【図−4】

【図−5】

【図−6】

【図−7】

【図−8】

【図−9】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルを備える表示画面に表示されたメニューを指でタッチすると当該メニューの料理等が注文されるオーダリング端末機において、
前記オーダリング端末機へRFIDリーダライタあるいはRFIDタグを内蔵し表示部の表示面に、注文日付,テーブル番号,料理等の名称,その数量,価格などの注文データを管理者サーバで処理されたデータを画面に表示する手段と、
注文金額に応じて利用客が、タッチパネルで決済種類(クレジットカード決済、RFIDタグ付き電子マネーカード決済、RFIDタグ付きポイントカード決済など、)の選択操作キーを画面に表示する手段と、
利用客が、クレジットカード決済を選択操作した場合、利用客が所持するRFIDリーダライタあるいはRFIDタグ内蔵移動体通信端末機を、表示部の表示面にタッチ要求画面の表示手段と、
利用客が前記要求に従い、RFIDリーダライタあるいはRFIDタグ内蔵移動体通信端末機をタッチすると、前記オーダリング端末機が、前記移動体通信端末機のIDおよび前記オーダリング端末機のIDと、時間と、通信回数と、位置情報(測位衛星による位置情報検出、あるいはデジタル機器用の近距離無線通信を利用しての位置情報検出など)などの使用された時のデータと、前記オーダリング端末機と前期移動体通信端末機のRFIDリーダライタもしくはRFIDタグのIDの取得手段と、
取得データを暗号化して前記移動体通信端末機を介して管理者サーバへの送信手段と、
利用履歴を管理者サーバへ照会し結果を表示する手段と、
管理者サーバから前記移動体通信端末機および前記オーダリング端末機へ前記送信データに基づいたユニークなURLなどが送信される手段と、
利用履歴がない場合、利用客は、前記移動体通信端末機が受信したURLを開き所定の指示に従い、登録画面などへ、利用するクレジットカードなどの必要データ、個人データ、決済パスワード生成時に必要なログインパスワードを入力後、管理者サーバへ暗号化して送信する手段と、
管理者サーバが前記登録画面に入力したデータを記憶する手段と、
管理者サーバが受信したデータを復号化し、クレジットカード決済に必要なデータのみを抽出しクレジットカード決済管理者へ利用客の与信要求を送信する手段と、
前記オーダリング端末機が、与信審査に基づき、又、前記利用履歴がある場合、決済パスワード入力要求の画面が表示される手段と、
利用客が、前記移動体通信端末機を操作して前記登録のログインパスワードを入力して生成された前記決済パスワードを、前記オーダリング端末機の入力画面の要求に従い入力後送信、受信した管理者サーバが照合して照合結果によりクレジットカード決済が完了した旨の通知を表示する手段と、
与信審査が却下された場合は、前記パスワード入力要求画面が表示されず、「他のクレジットカードをご利用ください」と他のクレジットカードにて決済することを促す表示する手段と、
利用客が、前記オーダリング端末機のタッチパネルで決済種類の、RFIDタグ付き電子マネーカード、RFIDタグ付きデビッドカードなど決済を選択操作した場合、利用客が所持する前記カードおよび電子マネー決済可能な前記移動体通信端末機を、表示部の表示面にタッチ要求画面の表示手段と、
利用客が前記RFIDタグ付き電子マネーカードなどをタッチすると、前記オーダリング端末機の表示部の表示面に残高を表示する手段と、
前記残高が注文金額を上回る場合、前記電子マネーカード決済が完了した旨の画面が表示する手段と、
前記電子マネーカードおよび電子マネー決済可能な前記移動体通信端末機に、クレジットカードあるいはデビットカードからチャージする手段と、
前記選択手段で利用客に希望する決済種類を選択させ、選択された決済種類で、個人の重要データをRFIDリーダライタあるいはRFIDタグ内蔵移動体通信端末機側で記憶し、前記オーダリング端末機側には、個人の重要データを保持しないことを特徴とするタッチパネルを用いたRFIDリーダライタあるいはRFIDタグを内蔵オーダリング端末機。
【請求項2】
前記決済パスワードは、利用客が前記登録のログインパスワード認証後に、前記移動体通信端末機に備えられたUIM、又は管理者サーバで生成したワンタイムパスワードを利用し、前記移動体通信端末機に表示することによる前記決済パスワード利用を特徴とする請求項1記載のタッチパネルを用いたRFIDリーダライタあるいはRFIDタグを内蔵したオーダリング端末機。
【請求項3】
前記オーダリング端末機は、テーブル番号,料理等の名称,その数量,価格などの注文データの取得に限らず、係員が前記オーダリング端末機へ直接、所定決済金額を入力して、利用客が、複数の決済種類を選択しての決済できることを特徴とする請求項1および2記載のタッチパネルを用いたRFIDリーダライタあるいはRFIDタグを内蔵したオーダリング端末機。
【請求項4】
クレジットカード決済時、前記オーダリング端末機および前記移動体通信端末機の表示部に表示される画面は、各端末機のタッチによるRFID通信より取得したデータを基に管理者サーバで生成されたユニーク画面(登録氏名などの記載画面)であることを特徴とする請求項1および2、3記載のタッチパネルを用いたRFIDリーダライタあるいはRFIDタグを内蔵したオーダリング端末機。

【公開番号】特開2012−48694(P2012−48694A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−204899(P2010−204899)
【出願日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(509145288)株式会社ZYBOX (2)
【Fターム(参考)】