説明

三環式ピラゾロピリジンキナーゼ阻害剤



PKC−θの活性化に関係した障害の大部分に現在利用されている治療が不十分なものであることを考えれば、PKC−θの阻害剤として有用な化合物を開発することは重要である。本発明は、プロテインキナーゼの阻害剤として有用な化合物に関する。本発明は、前記化合物を含む薬学的に許容される組成物、および様々な疾患、状態または障害の治療における組成物の使用方法も提供する。本発明は、本発明の化合物を調製するための方法も提供する。本発明の化合物は、三環式ピラゾロピリジン構造を有し、その具体的な例は、本明細書中に記載される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造式、
【化67】

(式中、
は、−H、ハロゲン、−OR’、−N(R’)、−C(O)OR’、−C(O)N(R’)、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)OR’、−CN、−NO、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
は、−H、ハロゲン、−CN、−NO、−OR’、−N(R’)、−C(O)OR’、−C(O)N(R’)、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)OR’、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
環Bは芳香環または非芳香環と任意選択で縮合した6員単環式複素芳香環であり;環Bは1つのYで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されており;
Yは−Y1−Q1であり;
Y1は存在しないかまたはC1〜10脂肪族であり、Y1の最大で3つのメチレン単位はG’で任意選択でかつ独立に置き換えられており、G’は、−O−、−C(O)−、−N(R’)−または−S(O)−であり;Y1は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;
Q1は存在しないか、または窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC3〜8員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の単環であり;Q1は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;BがYで置換されている場合、Y1とQ1はどちらも存在せず;
環Cは、窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の単環、または窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の二環系であり;環Cは1つのZで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されており;
Zは−Y2−Q2であり;
Y2は存在しないかまたはC1〜10脂肪族であり、Y2の最大で3つのメチレン単位はG’で任意選択でかつ独立に置き換えられており、G’は、−O−、−C(O)−、−N(R’)−または−S(O)−であり;Y2は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;
Q2は存在しないか、窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC3〜8員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の単環、または窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の二環系であり;Q2は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;CがZで置換されている場合、Y2とQ2はどちらも存在せず;
各R’は独立に−H、または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C6アルキルであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OR、−N(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−CN、−NOまたはオキソであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OR、−N(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−CN、−NO、オキソまたは1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C6アルキルであるか;あるいは、
同一原子上の2つのJ基は一緒に結合して、窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC3〜8員の部分的に不飽和または完全に不飽和の単環を形成することができ、前記環は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;
各Jは独立に、ハロゲン、−OR’、−N(R’)、−C(O)R、−C(O)OR’、−C(O)N(R’)、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)OR’、−CN、−NO、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OH、−N(H)、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)N(H)、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−CNまたは−NOであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OH、−N(H)、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)N(H)、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−CN、−NO、オキソ、C1〜10脂肪族であり、最大で3つのメチレン単位はG’で任意選択でかつ独立に置き換えられており、G’は、−O−、−C(O)−、−N(R’)−または−S(O)−であり、前記脂肪族基は1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されているか、またはJは1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜8環状脂肪族であり;
各Rは独立に−HまたはC1〜C6アルキルであり;
各pは独立に0、1または2である)
で表される化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
以下の構造式:
【化68】

(式中、
は、−H、ハロゲン、−OR’、−N(R’)、−C(O)OR’、−C(O)N(R’)、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)OR’、−CN、−NO、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
は、−H、ハロゲン、−CN、−NO、−OR’、−N(R’)、−C(O)OR’、−C(O)N(R’)、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)OR’、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
環Bは芳香環または非芳香環と任意選択で縮合した6員単環式複素芳香環であり;環Bは1つのYで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されており;
Yは−Y1−Q1であり;
Y1は存在しないかまたはC1〜10脂肪族であり、Y1の最大で3つのメチレン単位はG’で任意選択でかつ独立に置き換えられており、G’は、−O−、−C(O)−、−N(R’)−または−S(O)−であり;Y1は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;
Q1は存在しないか、または窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC3〜8員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の単環であり;Q1は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;BがYで置換されている場合、Y1とQ1はどちらも存在せず;
環Cは、窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の単環、または窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の二環系であり;環Cは1つのZで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されており;
Zは−Y2−Q2であり;
Y2は存在しないかまたはC1〜10脂肪族であり、Y2の最大で3つのメチレン単位はG’で任意選択でかつ独立に置き換えられており、G’は、−O−、−C(O)−、−N(R’)−または−S(O)−であり;Y2は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;
Q2は存在しないか、窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC3〜8員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の単環、または窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の二環系であり;Q2は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;CがZで置換されている場合、Y2とQ2はどちらも存在せず;
各R’は独立に−H、または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C6アルキルであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OR、−N(R)、−C(O)OR、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−CN、−NOまたはオキソであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OR、−N(R)、−C(O)OR、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−CN、−NO、オキソまたは1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C6アルキルであるか;あるいは、
同一原子上の2つのJ基は一緒に結合して、窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC3〜8員の部分的に不飽和または完全に不飽和の単環を形成することができ、前記環は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;各Jは独立に、ハロゲン、−OR’、−N(R’)、−C(O)OR’、C(O)N(R’)、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)OR’、−CN、−NO、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OH、−N(H)、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)N(H)、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−CNまたは−NOであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OH、−N(H)、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)N(H)、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−CN、−NO、オキソ、C1〜10脂肪族であり、最大で3つのメチレン単位はG’で任意選択でかつ独立に置き換えられており、G’は、−O−、−C(O)−、−N(R’)−または−S(O)−であり、前記脂肪族基は1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されているか、またはJは1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜8環状脂肪族であり;
各Rは独立に−HまたはC1〜C6アルキルであり;
各pは独立に0、1または2である)
で表される請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項3】
以下の構造式、
【化69】

(式中、
は、−H、ハロゲン、−OR’、−N(R’)、−C(O)OR’、−C(O)N(R’)、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)OR’、−CN、−NO、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
は、−H、ハロゲン、−CN、−NO、−OR’、−N(R’)、−C(O)OR’、−C(O)N(R’)、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)OR’、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
環Bは芳香環または非芳香環と任意選択で縮合した6員単環式複素芳香環であり;環Bは1つのYで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されており;
Yは−Y1−Q1であり;
Y1は存在しないかまたはC1〜10脂肪族であり、Y1の最大で3つのメチレン単位はG’で任意選択でかつ独立に置き換えられており、G’は、−O−、−C(O)−、−N(R’)−または−S(O)−であり;Y1は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;
Q1は存在しないか、または窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC3〜8員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の単環であり;Q1は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;Y1とQ1はどちらも存在しておらず;
環Cは、窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の単環、または窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の二環系であり;環Cは1つのZで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されており;
Zは−Y2−Q2であり;
Y2は存在しないかまたはC1〜10脂肪族であり、Y2の最大で3つのメチレン単位はG’で任意選択でかつ独立に置き換えられており、G’は、−O−、−C(O)−、−N(R’)−または−S(O)−であり;Y2は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;
Q2は存在しないか、窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC3〜8員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の単環、または窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の二環系であり;Q2は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;Y2とQ2はどちらも存在しておらず;
各R’は独立に−H、または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C6アルキルであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OR、−N(R)、−C(O)OR、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−CN、−NOまたはオキソであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OR、−N(R)、−C(O)OR、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−CN、−NO、オキソまたはJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C6アルキルであるか;あるいは、
同一原子上の2つのJ基は一緒に結合して、窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC3〜8員の部分的に不飽和または完全に不飽和の単環を形成することができ、前記環は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;各Jは独立に、ハロゲン、−OR’、−N(R’)、−C(O)OR’、−C(O)N(R’)、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)OR’、−CN、−NO、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
各Jは独立に、ハロゲン、−CNまたは−NOであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−CN、−NO、オキソ、C1〜10脂肪族であり、最大で3つのメチレン単位はG’で任意選択でかつ独立に置き換えられており、G’は、−O−、−C(O)−、−N(R’)−または−S(O)−であり、前記脂肪族基は1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されているか、またはJは1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜8環状脂肪族であり;
各Rは独立に−HまたはC1〜C6アルキルであり;
各pは独立に0、1または2である)
で表される請求項1または2のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項4】
以下の構造式、
【化70】

(式中、
は、−H、ハロゲン、−OR’、−N(R’)、−C(O)OR’、−C(O)N(R’)、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)OR’、−CN、−NO、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
は、−H、ハロゲン、−CN、−NO、−OR’、−N(R’)、−C(O)OR’、−C(O)N(R’)、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)OR’、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
環Bは芳香環または非芳香環と任意選択で縮合した6員単環式複素芳香環であり;環Bは1つのYで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されており;
Yは−Y1−Q1であり;
Y1は存在しないかまたはC1〜10脂肪族であり、Y1の最大で3つのメチレン単位はG’で任意選択でかつ独立に置き換えられており、G’は、−O−、−C(O)−、−N(R’)−または−S(O)−であり;Y1は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;
Q1は存在しないか、または窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC3〜8員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の単環であり;Q1は1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されており;Y1とQ1はどちらも存在しておらず;
環Cは、窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の単環、または窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の二環系であり;環Cは1つのZで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されており;
Zは−Y2−Q2であり;
Y2は存在しないかまたはC1〜10脂肪族であり、Y2の最大で3つのメチレン単位はG’で任意選択でかつ独立に置き換えられており、G’は、−O−、−C(O)−、−N(R’)−または−S(O)−であり;Y2は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;
Q2は存在しないか、窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC3〜8員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の単環、または窒素、酸素およびイオウから独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員の飽和、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和の二環系であり;Q2は1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されており;Y2とQ2はどちらも存在しておらず;
各R’は独立に−H、または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C6アルキルであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OR、−N(R)、−C(O)OR、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−CN、−NOまたはオキソであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OR、−N(R)、−C(O)OR、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−CN、−NO、オキソまたはJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C6アルキルであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−OR’、−N(R’)、−C(O)OR’、−C(O)N(R’)、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)OR’、−CN、−NO、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
各Jは独立に、ハロゲン、−CNまたは−NOであり;
各Jは独立に、ハロゲン、−CN、−NO、オキソ、C1〜10脂肪族であり、最大で3つのメチレン単位はG’で任意選択でかつ独立に置き換えられており、G’は、−O−、−C(O)−、−N(R’)−または−S(O)−であり、前記脂肪族基は1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されているか、またはJは1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜8環状脂肪族であり;
各Rは独立に−HまたはC1〜C6アルキルであり;
各pは独立に0、1または2である)
で表される請求項3に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項5】
が、−H、ハロゲン、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族であり;
が、−H、ハロゲン、1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C10脂肪族または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC3〜C8環状脂肪族である、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
が−Hである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
が、−H、ハロゲンまたはC1〜C10ハロアルキルである、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
以下の構造式:
【化71】

(式中、
各qは独立に、0または1であり;
各tは独立に、0または1〜4である)
で表される請求項1、2、3、4、5または7のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項9】
環Bが、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、イソキノリル、キナゾリニル、ピリドピリジル、ピリドピラダジニル、ピロロピリジル、ピラゾロピリジル、ピロロピリミジニルまたはピロロピラジニルであり、環Bが、1つのYで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
環Bが、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、イソキノリル、ピロロピリジル、ピラゾロピリジル、ピロロピリミジニルまたはピロロピラジニルであり、環Bが、1つのYで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
環Bが、1つのYで任意選択で置換されたピリジルであり、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されている、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
環Bが、1つのYで任意選択で置換されたピラジニルであり、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されている、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
環Cが、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、トリアゼパニル、アゾカニル、ジアゾカニル、トリアゾカニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、キノキサリル、インドリニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、オキサゾカニル、オキサゼパニル、アザビシクロペンチル、アザビシクロヘキシル、アザビシクロヘプチル、アザビシクロオクチル、アザビシクロノニル、アザビシクロデシル、ジアザビシクロヘキシル、ジアザビシクロヘプチル、アゼチジニル、イソインドリニル、イソインドリル、ジヒドロインダゾリル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、モルホリニル、テトラヒドロピリジル、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピラジニル、ジヒドロピラジニル、テトラヒドロピリミジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロイミダゾリル、オクタヒドロピロロピラジル、オクタヒドロピロロピリジル、オクタヒドロピリドピラジル、オクタヒドロピリドピリジル、ジアザビシクロオクチル、ジアザビシクロノニル、ジアザビシクロデシル、チアゼパニルおよびチアゾカニルからなる群から選択され、各環は1つのZで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択で置換されている、請求項11または12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
環Cが、シクロヘキシル、ジアザビシクロオクチル、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、アゼチジニル、モルホリニル、アゼパニル、ジアザビシクロヘプチル、ジアザビシクロオクチル、インドリル、テトラヒドロピリジル、ジヒドロピリジル、オクタヒドロピロロピラジル、オクタヒドロピロロピリジル、オクタヒドロピリドピラジル、オクタヒドロピリドピリジル、チアジアゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ジアゼパニルおよびオキサゼパニルからなる群から選択され、各環は1つのZで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択で置換されている、請求項11または12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
環Cが、シクロヘキシル、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1.]オクタン、フェニル、ピリジル、ピペリジニル、ピペラジニル、ジアゼパニル、ピロリジニル、ピロリル、ピラゾリル、アゼチジニル、モルホリニル、アゼパニル、2,5ジアザビシクロヘプチル、ジアザビシクロオクチル、インドリル、テトラヒドロピリジル、オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピラジル、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジルおよびオキサゼパニルからなる群から選択され、各環は1つのZで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択で置換されている、請求項11または12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
環Cが、ピペリジニル、ピペラジニル、ジアザパニル、ピロリジニル、アゼチジニルおよびアゼパニルからなる群から選択され、各環は1つのZで任意選択で置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択で置換されている、請求項11または12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
環Cが:
【化72】

(式中、
qは0または1であり;
tは0または1〜4である)
からなる群から選択される構造式で表される、請求項11または12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
環Cが:
【化73】

(式中、
qは0または1であり;
tは0または1〜4である)
からなる群から選択される構造式で表される、請求項11または12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
環Cが以下の構造式:
【化74】

(式中、
qは0または1であり;
tは0または1〜4である)
で表される、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
環Cが:
【化75】

(式中、
qは0または1であり;
tは0または1〜4である)
からなる群から選択される構造式で表される、請求項11または12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
環Cが以下の構造式:
【化76】

(式中、
qは0または1であり;
tは0または1〜4である)
で表される、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
環Cが以下の構造式:
【化77】

(式中、
qは0または1であり;
tは0または1〜4である)
で表される、請求項20に記載の化合物。
【請求項23】
がハロゲンまたはC1〜C10ハロアルキルである、請求項8から22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
環Bが、1つのYで置換されたピリジルであり、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されている、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
環Bが1つのYで置換されたピリジルである、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
環Cが、1つのZで置換され、1つもしくは複数のJで独立にさらに任意選択で置換されているピペリジニル、ピペラジニルまたはジアゼパニルからなる群から選択される、請求項23から25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
環Cが、1つのZで置換されているピペリジニル、ピペラジニルまたはジアゼパニルからなる群から選択される、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
以下の構造式:
【化78】

(式中、
qは1であり;
各tは独立に、0または1〜4である)
で表される、請求項8から22のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項29】
環Bが、1つのYで置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択でかつ独立に置換されたピリジルである、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
環Bが1つのYで置換されたピリジルである、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
環Cが、1つのZで置換され、1つもしくは複数のJで独立にさらに任意選択で置換されているピペリジニル、ピペラジニルまたはジアゼパニルからなる群から選択される、請求項28から30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
環Cが、1つのZで置換されているピペリジニル、ピペラジニルまたはジアゼパニルからなる群から選択される、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
以下の構造式:
【化79】

(式中、
qは1であり;
各tは0または1〜4である)
で表される、請求項8から22のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項34】
環Bが、1つまたは複数のJで独立に任意選択でかつ独立に置換されたピリジルである、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
環Bがピリジルである、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
環Cが、1つのZで置換され、1つまたは複数のJで独立にさらに任意選択で置換されているピペリジニル、ピペラジニルまたはジアゼパニルからなる群から選択される、請求項33から35のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項37】
環Cが、1つのZで置換されたピペリジニル、ピペラジニルまたはジアゼパニルからなる群から選択される、請求項35に記載の化合物。
【請求項38】
以下の構造式:
【化80】

(式中、
Tは、−CH−、−CH(J)−、−C(J−、−NH−または−N(J)−であり;
tは0、1または2であり;
nは0または1であり;
wは0または1であり;
はCN、F、ClまたはCFであり;
UはZまたはJであり、
ZはY2−Q2であり;
Y2は存在しないか、または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜6アルキルであり;
Q2は、1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換された0〜1個のヘテロ原子を有するC1〜C6シクロアルキルであり;
は、F、−OR、−N(R)、−C(O)N(R)、1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜6アルキルであり;
は、F、−OR、−N(R)または−C(O)N(R)であり;
およびJはそれぞれ独立に、−OH、−NHまたはFである)
で表される、請求項8から22のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項39】
以下の構造式:
【化81】

(式中、
TはCHNHまたはNHであり;
はFまたはCFであり;
UはZまたはJであり、
ZはY2−Q2であり;
Y2は存在しないか、または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜6アルキルであり;
Q2は、1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜C6シクロアルキルであり;
は、1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜6アルキルであり;
は、−OH、−NHまたはFであり;
およびJはそれぞれ独立に、−OH、−NHまたはFである)
で表される、請求項38に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項40】
以下の構造式:
【化82】

(式中、
Tは、−CH−、−CH(J)−、−C(J−、−NH−または−N(J)−であり;
tは0、1または2であり;
wは0または1であり;
はCN、F、ClまたはCFであり;
UはZまたはJであり、
ZはY2−Q2であり;
Y2は存在しないか、または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜6アルキルであり;
Q2は、1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換された0〜1個のヘテロ原子を有するC1〜C6シクロアルキルであり;
は、F、−OR、−N(R)、−C(O)N(R)、1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜6アルキルであり;
は、F、−OR、−N(R)または−C(O)N(R)であり;
およびJはそれぞれ独立に、−OH、−NHまたはFである)
で表される、請求項8から22のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項41】
Tが−CHNH−または−NH−である、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
以下の構造式:
【化83】

(式中、
Tは、−CH−、−CH(J)−、−C(J−、−NH−または−N(J)−であり;
tは0、1または2であり;
wは0または1であり;
は、CN、F、CF;CHOH、CH(CH3)OHまたは
【化84】

であり;
UはZまたはJであり、
ZはY2−Q2であり;
Y2は存在しないか、または1つもしくは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜6アルキルであり;
Q2は、1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換された0〜1個のヘテロ原子を有するC1〜C6シクロアルキルであり;
は、F、−OR、−N(R)、−C(O)N(R)、1つまたは複数のJで任意選択でかつ独立に置換されたC1〜6アルキルであり;
は、F、−OR、−N(R)または−C(O)N(R)であり;
およびJはそれぞれ独立に、−OH、−NHまたはFである)
で表される、請求項8から22のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項43】
Tが−CHNH−または−NH−である、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
表1から選択される構造式で表される化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項45】
請求項1から44のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩および薬学的に許容される担体、補助剤またはビヒクルを含む組成物。
【請求項46】
被験体のプロテインキナーゼ媒介状態を治療または予防する方法であって、有効量の請求項1から45のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩または組成物を前記被験体に投与することを含む方法。
【請求項47】
前記プロテインキナーゼ媒介状態がPKC媒介状態である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記PKC媒介状態がPKCθ媒介状態である、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記PKCθ媒介状態が、自己免疫疾患、炎症性疾患または増殖性もしくは過剰増殖性疾患である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記PKCθ媒介状態が、ぜんそく、乾癬、関節炎、関節リウマチ、関節の炎症、多発性硬化症、糖尿病、炎症性腸疾患、移植片拒絶反応、T細胞白血病、リンパ腫および狼瘡からなる群から選択される、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記PKCθ媒介状態が自己免疫疾患である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記自己免疫疾患が、多発性硬化症、関節リウマチ、過敏性腸疾患からなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記自己免疫疾患が多発性硬化症である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記自己免疫疾患が関節リウマチである、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記自己免疫疾患が過敏性腸疾患である、請求項52に記載の方法。
【請求項56】
前記PKCθ媒介状態が、T細胞白血病およびリンパ腫からなる群から選択される、請求項49に記載の方法。

【公表番号】特表2011−529066(P2011−529066A)
【公表日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−520175(P2011−520175)
【出願日】平成21年7月22日(2009.7.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/051437
【国際公開番号】WO2010/011772
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】