説明

両性型高分子凝集剤およびこれを用いた汚泥処理方法

【課題】正負間の電荷距離を短くして、水和圏を狭め、脱水ケーキの含水率を低減できる両性型高分子凝集剤およびこれを用いた汚泥処理方法の実現。
【解決手段】下記一般式(1)で表される両性ベタイン単量体の重合体、または前記両性ベタイン単量体と、これと共重合可能な単量体成分との共重合体であることを特徴とする両性型高分子凝集剤。
[化1]


式(1)中、R1は水素原子、メチル基であり、R2およびR3は各々同一または異なる水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、フェニル基、置換フェニル基、ベンジル基であり、R4は炭素数1〜12のアルキレン基であり、X1は酸素原子、NHであり、Y1は炭素数1〜10のアルキレン基であり、Z1はアニオン基である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両性型高分子凝集剤およびこれを用いた汚泥処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、難脱水汚泥の処理には両性型の高分子凝集剤が用いられるようになっている。特に、両性型の高分子凝集剤に無機凝結剤を併用した場合、高い性能を示すことが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このときの汚泥の凝集メカニズムとしては、先ず汚泥粒子のマイナス電荷を無機凝結剤に含まれる金属イオンが中和し、汚泥粒子の吸着が起こる。次に両性型の高分子凝集剤を添加すると、吸着した汚泥は粗大なフロックへと成長する。これには、汚泥−高分子凝集剤間の架橋、分子内架橋、分子間架橋、金属イオンを介した分子間架橋などの様々な作用が働いている。
【0003】
このような両性型の高分子凝集剤は、通常、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライドなどのカチオン性単量体と、(メタ)アクリル酸などのアニオン性単量体とを含む共重合体から構成されている。
【特許文献1】特許第2138609号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のように、カチオン性単量体と、アニオン性単量体とを共重合してなる共重合体から構成される両性型の高分子凝集剤では、正負間の電荷距離(すなわち、イオン性官能基同士の距離)が長いため電荷中和の効果が弱まり、結果、イオン性官能基と水分子とで作る水和圏が広がりやすくなる。そのため、汚泥を脱水処理した後の脱水ケーキの含水率を低くすることが困難であった。
【0005】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、正負間の電荷距離を短くして、水和圏を狭め、脱水ケーキの含水率を低減できる両性型高分子凝集剤およびこれを用いた汚泥処理方法の実現を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、両性型高分子凝集剤を構成する単量体をベタイン型の単量体に変更することにより、正負間の電荷距離が近いポリマー構造の両性型高分子凝集剤が得られることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明の両性型高分子凝集剤は、下記一般式(1)で表される両性ベタイン単量体の重合体または、前記両性ベタイン単量体と、これと共重合可能な単量体成分との共重合体であることを特徴とする両性型高分子凝集剤。
【0007】
【化1】

【0008】
式(1)中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2およびR3は各々同一または異なる水素原子、炭素数1〜12の直鎖状または分岐状のアルキル基、シクロアルキル基、フェニル基、置換フェニル基、またはベンジル基であり、R4は炭素数1〜12の直鎖状または分岐状のアルキレン基であり、X1は酸素原子またはNHであり、Y1は炭素数1〜10の直鎖状または分岐状のアルキレン基であり、Z1はアニオン基である。
【0009】
また、前記一般式(1)で表される両性ベタイン単量体のZ1が、SOまたはCOOであることが好ましい。
さらに、前記単量体成分が、非イオン性単量体を含むことが好ましい。
また、前記単量体成分が、下記一般式(2)で表されるカチオン性単量体を含むことが好ましい。
【0010】
【化2】

【0011】
式(2)中、R5は水素原子またはメチル基であり、R6およびR7は各々同一または異なるメチル基またはエチル基であり、R8は水素原子、メチル基、エチル基またはベンジル基であり、X2は酸素原子またはNHであり、Z2はCl、Br、1/2SOであり、nは1〜3の整数である。
【0012】
さらに、前記単量体成分が、アニオン性単量体を含むことが好ましい。
【0013】
また、本発明の汚泥処理方法は、前記両性型高分子凝集剤を用いて汚泥を処理することを特徴とする。
さらに、本発明の汚泥処理方法は、前記両性型高分子凝集剤と、非イオン型、カチオン型、アニオン型、両性型よりなる群から選ばれる少なくとも1種の高分子凝集剤とを併用して汚泥を処理することを特徴とする。
また、本発明の汚泥処理方法は、前記両性型高分子凝集剤と、無機凝結剤および/または有機凝結剤とを併用して汚泥を処理することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、正負間の電荷距離を短くして、水和圏を狭め、脱水ケーキの含水率を低減できる両性型高分子凝集剤およびこれを用いた汚泥処理方法を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を詳細に説明する。
[両性型高分子凝集剤]
本発明の両性型高分子凝集剤は、両性ベタイン単量体の重合体または、前記両性ベタイン単量体と、これと共重合可能な単量体成分との共重合体である。以下、重合体または共重合体を「(共)重合体」という場合がある。
【0016】
両性ベタイン単量体は、下記一般式(1)で表され、1分子中に4級アンモニウム塩などのカチオン基と、スルホン酸(SO)やカルボン酸(COO)などのアニオン基を併せもつビニル系の(メタ)アクリレート単量体または(メタ)アミド単量体である。
【0017】
【化3】

【0018】
式(1)中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2およびR3は各々同一または異なる水素原子、炭素数1〜12の直鎖状または分岐状のアルキル基、シクロアルキル基、フェニル基、置換フェニル基、またはベンジル基であり、R4は炭素数1〜12の直鎖状または分岐状のアルキレン基であり、X1は酸素原子またはNHであり、Y1は炭素数1〜10の直鎖状または分岐状のアルキレン基であり、Z1はアニオン基であり、特にSOまたはCOOが好ましい。
【0019】
このような両性ベタイン単量体としては、例えば、[2−(メタクリロイルオキシ)エチル]−ジメチル−(3−スルホプロピル)−アンモニウムハイドロキシド、[3−(メタクリロイルアミド)プロピル]−ジメチル−(3−スルホプロピル)−アンモニウムハイドロキシド、N−(カルボメトキシ)−N,N−ジメチル−2−[(2−メチル−1−オキソ−2−プロペニル)−オキソ]エタナニウム塩などが挙げられる。中でも、末端にスルホン酸基をもつメタクリレート単量体である[2−(メタクリロイルオキシ)エチル]−ジメチル−(3−スルホプロピル)−アンモニウムハイドロキシドが好ましい。これら両性ベタイン単量体は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0020】
上述したように、両性ベタイン単量体は1分子内にカチオン基とアニオン基を併せもつ分子内塩である。そのため、両性ベタイン単量体単位を構成成分として含有する本発明の両性型高分子凝集剤は、カチオン性単量体とアニオン性単量体とを共重合させた共重合体から構成される従来の両性型の高分子凝集剤に比べて、正負間の電荷距離を近づけることができるので、水和圏が狭まり、結果、後述する脱水ケーキの含水率を低減できる。
ここで、水和圏とは水和が起こりうる領域のことであり、カチオン基やアニオン基などのイオンの周囲に存在する水分子からなり、イオンと水和圏の水分子は相互作用を示すことが可能である。
【0021】
本発明の両性型高分子凝集剤は、両性ベタイン単量体単位を構成成分として含有すれば、両性ベタイン単量体を単独で重合させた重合体であっても、両性ベタイン単量体と、これと共重合可能な単量体成分とを共重合させた共重合体であってもよい。
なお、両性ベタイン単量体の含有量は、両性型高分子凝集剤100モル%中、5〜100モル%が好ましく、より好ましくは10〜70モル%である。両性ベタイン単量体の含有量が5モル%未満であると、水和圏が狭くなりにくくなり、脱水性能が低下する傾向にある。
【0022】
前記単量体成分には、非イオン性単量体、カチオン性単量体、アニオン性単量体が含まれるのが好ましい。
非イオン性単量体としては、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−モノメチルアクリルアミド、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、N−イソプロピルアクリルアミド、およびアクリロニトリルなどが挙げられる。中でも、アクリルアミド、メタクリルアミドが好ましく、アクリルアミドがより好ましい。
これら非イオン性単量体は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0023】
非イオン性単量体の含有量は、両性型高分子凝集剤100モル%中、50〜90モル%が好ましく、より好ましくは60〜80モル%である。非イオン単量体の含有量が50モル%未満であると、後述する両性型高分子凝集剤の塩粘度が低下しやすくなる。90モル%を超えると、両性ベタイン単量体の効果が発揮されにくくなる。
【0024】
カチオン性単量体としては、下記一般式(2)で表されるものが好ましい。
【0025】
【化4】

【0026】
式(2)中、R5は水素原子またはメチル基であり、R6およびR7は各々同一または異なるメチル基またはエチル基であり、R8は水素原子、メチル基、エチル基またはベンジル基であり、X2は酸素原子またはNHであり、Z2はCl、Br、1/2SOであり、nは1〜3の整数である。
【0027】
このようなカチオン性単量体としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの塩酸塩および硫酸塩などの3級塩や、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの塩化メチル付加物などのハロゲン化アルキル付加物、硫化メチル付加物などの鉱酸化アルキル付加物、塩化ベンジル付加物などのハロゲン化アリール付加物などの4級塩;ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどのジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドの塩酸塩および硫酸塩などの3級塩や、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドの塩化メチル付加物などのハロゲン化アルキル付加物、硫化メチル付加物などの鉱酸化アルキル付加物、塩化ベンジル付加物などのハロゲン化アリール付加物などの4級塩などが挙げられる。中でも、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル4級塩が好ましい。
これらカチオン性単量体は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0028】
カチオン性単量体の含有量は、両性ベタイン単量体の効果を妨げない量であれば特に制限されないが、例えば、両性型高分子凝集剤100モル%中、5〜30モル%が好ましい。
【0029】
アニオン性単量体としては、不飽和カルボン酸および/または不飽和カルボン酸の塩が挙げられ、具体的には、アクリル酸および/またはアクリル酸塩、メタクリル酸および/またはメタクリル酸塩、クロトン酸および/またはクロトン酸塩、イタコン酸および/またはイタコン酸塩、マレイン酸および/またはマレイン酸塩などが挙げられる。中でもアクリル酸および/またはアクリル酸塩、メタクリル酸および/またはメタクリル酸塩が好ましく、アクリル酸および/またはアクリル酸塩がより好ましい。
また、不飽和カルボン酸の塩としては、ナトリウムおよびカリウムなどのアルカリ金属塩、およびアンモニウム塩が挙げられる。
これらアニオン性単量体は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0030】
アニオン性単量体の含有量は、両性ベタイン単量体の効果を妨げない量であれば特に制限されないが、例えば、両性型高分子凝集剤100モル%中、5〜15モル%が好ましい。
【0031】
上述した非イオン性単量体、カチオン性単量体、アニオン性単量体は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。特に、両性ベタイン単量体との共重合性、および得られる共重合体の物性を調整できる点で、単量体成分には非イオン性単量体、中でもアクリルアミドが含まれるのが好ましい。
【0032】
本発明の両性型高分子凝集剤は、両性ベタイン単量体を単独で重合させるか、または、両性ベタイン単量体と単量体成分とを共重合させることにより得られる。重合または共重合(以下、「(共)重合」という。)の方法としては、一般的に、(共)重合させる単量体を含む単量体反応液を用意し、レドックスおよびアゾ系開始剤などの熱にて(共)重合を開始する開始剤を用いて、単量体反応液を(共)重合する水溶液断熱重合方法、または重合開始前の単量体反応液をシート状に均一にし、光開始剤を用いて可視光あるいは紫外光を照射して(共)重合を行う水溶液光重合方法の2種類の方法が挙げられる。中でも水溶液光重合方法が好ましく、通常、(共)重合が終了すると含水ゲル状の(共)重合体(すなわち、両性型高分子凝集剤の含水物)が得られる。
【0033】
光開始剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノン(Ciba社製、「DAROCUR 1173」)などが挙げられる。
光開始剤の添加量は、単量体反応液100質量部に対して0.001〜0.1質量部が好ましい。光開始剤の添加量が0.001質量部未満であると、(共)重合速度および(共)重合率の極端な低下を招き、生産性および品質が低下しやすくなる。一方、0.1質量部を越えると、(共)重合の暴走および(共)重合体の品質低下を招きやすくなる。
【0034】
また、(共)重合を行う際には、必要に応じて連鎖移動剤を添加してもよい。連鎖移動剤としては、例えば、ホスホン酸、次亜リン酸などが挙げられる。中でもホスホン酸が好ましい。連鎖移動剤の添加量は、単量体反応液100質量部に対して0.001〜0.1質量部が好ましい。連鎖移動剤の添加量が0.001質量部未満であると、(共)重合体の分子量が増加し、水に溶かした場合、水に不溶性のママコが多量に発生しやすくなる。一方、0.1質量部を越えると、(共)重合体の分子量低下により脱水性能が低下する傾向にある。
【0035】
両性型高分子凝集剤の粘度は、0.5質量%ポリマー水溶液とした際の塩粘度で、10〜200mPa・sが好ましく、より好ましくは20〜100mPa・sである。0.5質量%ポリマー水溶液とした際の塩粘度が10mPa・s未満であると、凝集性能が低下しやすくなる。一方、塩粘度が200mPa・sを超えると、両性型高分子凝集剤を水に溶かした場合、水に不溶性のママコが多量に発生しやすくなる。
ここで、塩粘度とは、4質量%の塩化ナトリウム水溶液に溶解させ、0.5質量%ポリマー水溶液とした際のB型粘時計にて測定した、25℃における粘度のことである。
また、前記水に不溶性のママコは、先の0.5質量%ポリマー水溶液を、例えば、直径20cm、80メッシュの篩で濾過し、篩の上に残った不溶解分を定量することにより、その発生量を求めることができる。
【0036】
なお、0.5質量%ポリマー水溶液とした際の両性型高分子凝集剤の塩粘度は、両性型高分子凝集剤の分子量、イオン性の割合、分子量分布、製造方法、組成分布、親水性・疎水性度合いなどの調整によって制御できる。
例えば、分子量を高くしたり、イオン性の割合を低くしたりすると、塩粘度の値が増加する傾向になる。一方、分子量を低くしたり、イオン性の割合を高くしたりすると、塩粘度の値が減少する傾向になる。
【0037】
[汚泥処理方法]
上述した両性型高分子凝集剤を用いて、汚泥の処理を行う。本発明の両性型高分子凝集剤は、種々の汚泥に加えられて、フロック強度、濾過速度、脱水ケーキの含水率のバランス性などに優れたフロックを形成できるものである。汚泥への添加方法およびフロックの形成方法としては、公知の方法が適用できる。すなわち、上述した両性型高分子凝集剤を汚泥に添加してフロックを形成させる。次いで、遠心脱水機、ベルトプレス機、スクリュープレス機、多重円板型脱水機、フィルタープレス機、スクリューデカンター機などの脱水装置を用いてフロックを脱水し、脱水ケーキを作製することにより、汚泥の処理を完了することができる。
【0038】
両性型高分子凝集剤の添加量は、汚泥の質、濃度などにより異なり一概には言えないが大まかな目安として、汚泥の乾燥固形物に対して0.1〜3.0質量%が好ましく、0.2〜1.5質量%がより好ましい。両性型高分子凝集剤の添加量が0.1質量%未満であると、フロックが形成されにくくなる。一方、添加量が3.0質量%を超えると、両性型高分子凝集剤の過剰添加となり、形成されるフロックの径が小さくなる、濾過速度が遅くなる、脱水ケーキの含水率が高くなる、といった問題が生じやすくなる。このように、本発明の両性型高分子凝集剤を用いることにより、より少ない添加量で汚泥を処理することが可能である。
なお、両性型高分子凝集剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0039】
本発明の汚泥処理方法では、処理する汚泥の種類および両性型高分子凝集剤を構成する単量体によっては、非イオン型、カチオン型、アニオン型、両性型よりなる群から選ばれる少なくとも1種の高分子凝集剤(その他の高分子凝集剤)を併用してもよい。このようなその他の高分子凝集剤を併用することにより、汚泥をより効果的に脱水処理できる。
【0040】
非イオン型の高分子凝集剤としては、例えば、アクリルアミド重合体などが挙げられる。
カチオン型の高分子凝集剤としては、例えば、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル4級塩の重合体などが挙げられる。
アニオン型の高分子凝集剤としては、例えば、アクリル酸重合体および/またはアクリル酸塩の重合体などが挙げられる。
両性型の高分子凝集剤としては、例えば、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル4級塩−アクリル酸の共重合体および/またはジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル4級塩−アクリル酸塩の共重合体などが挙げられる。
これらのその他の高分子凝集剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0041】
その他の高分子凝集剤の添加量は、両性型高分子凝集剤100質量部に対して、10〜100質量部が好ましい。その他の高分子凝集剤の添加量が10質量部未満であると、汚泥によっては性能が発揮されにくくなる。一方、100質量部を越えると、両性型高分子凝集剤の効果が発揮されにくくなる。
【0042】
また、本発明においては、無機凝結剤および/または有機凝結剤を併用してもよい。
無機凝結剤としては、硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウム、塩化第2鉄、硫酸第1鉄、硫酸第2鉄、ポリ鉄(ポリ硫酸鉄、ポリ塩化鉄)などが挙げられる。
有機凝結剤としては、ポリアミン、ポリアミジン、およびカチオン性界面活性剤などが挙げられる。
これら無機凝結剤および有機凝結剤を同時に併用した汚泥についても、本発明の両性型高分子凝集剤は効果を発揮することができる。
【0043】
無機凝結剤および/または有機凝結剤の添加量は、両性型高分子凝集剤100質量部に対して、5〜3000質量部が好ましい。無機凝結剤および/または有機凝結剤の添加量が5質量部未満であると、無機凝結剤および/または有機凝結剤の併用効果が得られなくなり、汚泥によっては性能が発揮されにくくなる。一方、3000質量部を越えると、特に無機凝結剤では添加量の増加により、脱水ケーキの含水率が増加する傾向になる。
【0044】
本発明で処理できる汚泥としては、特に制限はないが、例えば、生活排水処理汚泥、食品工業廃水処理汚泥、化学工業廃水処理汚泥、養豚場廃水処理汚泥、パルプまたは製紙工業廃水処理汚泥などが挙げられる。
なお、本発明の両性型高分子凝集剤は、脱水用途だけでなく、凝集沈殿用途にも使用できる。
【0045】
このように本発明によれば、両性型高分子凝集剤を構成する単量体の構造をベタイン型とすることにより、正負間の電荷距離の近いポリマー構造をもつ両性型高分子凝集剤が得られる。従って、電荷中和の効果が強まるので水和圏が狭くなり、結果、汚泥を処理した後の脱水ケーキの含水率を低下させることができる。
また、本発明によれば、より少ない凝集剤の添加量で、汚泥を大きなフロック径に凝集したり、脱水ケーキの含水率を低下させたりでき、凝集性能や脱水性能に優れた効果を発揮できる。
【実施例】
【0046】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、また、例中の「%」は、特に断らない限り、質量%を示す。また、得られる両性型高分子凝集剤を「(共)重合体」と略す場合がある。
【0047】
以下の実施例および比較例において、下記に示す0.5%塩粘度、および0.5%不溶解分量の測定には、両性型高分子凝集剤が粉末状のものを用いた。
【0048】
(0.5%塩粘度の測定)
サンプル2.38gを4%の塩化ナトリウム水溶液に溶解し、0.5%ポリマー水溶液500gを調製した。B型粘度計(東機産業社製)を用い、温度25℃、回転速度60rpmの条件で、5分後のポリマー水溶液の塩粘度を測定した。
【0049】
(0.5%不溶解分量の測定)
先に得られた0.5%ポリマー水溶液の全量(500g)を、直径20cm、80メッシュの篩で濾過し、水分を拭き取り、篩の上に残った不溶解分を集め、その質量を測定した。
【0050】
[試験1:両性型高分子凝集剤の製造]
<実施例1−1>
両性ベタイン単量体として[2−(メタクリロイルオキシ)エチル]−ジメチル−(3−スルホプロピル)−アンモニウムハイドロキシド(以下、「DMCスルホベタイン」と略す。)(アルドリッチ社製、純度97%)340.2gを、1000mL褐色耐熱瓶に投入し、両性ベタイン単量体濃度55%、総重量600gになるように蒸留水を加え、pHが2.6になるように1mol/L硫酸で調整し、単量体反応液(DMCスルホベタイン=100モル%)を調製した。
さらに、光開始剤としてDAROCUR 1173(以下、「D−1173」と略す。)(Ciba社製)および連鎖移動剤としてホスホン酸(以下、「PA」と略す。)(関東化学社製)を、単量体反応液の総重量に対して、それぞれ150ppmおよび50ppmとなるように投入し、これに窒素ガスを30分間吹き込みながら溶液温度を10℃に調節した。その後、単量体反応液をステンレス反応容器に移し、容器の下方から17℃の水を噴霧しながら、表面温度計が30℃になるまでケミカルランプを5W/mの照射強度で照射した。表面温度計が30℃に到達した後は、2W/mの照射強度で45分間照射した。さらに単量体の残存量を低減させるために照射強度を30W/mにして10分間照射して、重合を行った。これにより、含水ゲル状の重合体を得た。
この含水ゲル状の重合体を容器から取り出し、小型ミートチョッパーを使用して解砕した。これを温度60℃で16時間乾燥後、粉砕して粉末状の重合体(A−1)を得た。
【0051】
<実施例1−2>
両性ベタイン単量体をN−(カルボメトキシ)−N,N−ジメチル−2−[(2−メチル−1−オキソ−2−プロペニル)−オキソ]エタナニウム塩(以下、「DMCカルボベタイン」と略す。)(大阪有機化学工業社製、純度93%)354.8gに変更し(DMCカルボベタイン=100モル%)、PA量を80ppmに変更した以外は、実施例1−1と同様の操作を行い、重合体(A−2)を得た。
【0052】
<実施例1−3>
両性ベタイン単量体を[3−(メタクリロイルアミド)プロピル]−ジメチル−(3−スルホプロピル)−アンモニウムハイドロキシド(以下、「MAPTACスルホベタイン」と略す。)(アルドリッチ社製、純度96%)343.8gに変更し(MAPTACスルホベタイン=100モル%)、PA量を110ppmに変更した以外は、実施例1−1と同様の操作を行い、重合体(A−3)を得た。
【0053】
<実施例1−4>
DMCスルホベタイン161.6g、およびアクリルアミド(以下、「AAm」と略す。)(三菱レイヨン社製)の50%水溶液346.5gを、1000mL褐色耐熱瓶に投入し、全単量体の濃度55%、総重量600gになるように蒸留水を加え、pHが2.6になるように1mol/L硫酸で調整し、単量体反応液(DMCスルホベタイン:AAm=18.7:81.3(モル%))を調製した。
さらに、D−1173およびPAを、単量体反応液の総重量に対してそれぞれ150ppmおよび30ppmとなるように投入した。以下、実施例1−1と同様の操作を行い、共重合体(A−4)を得た。
【0054】
<実施例1−5>
DMCスルホベタイン99.0g、AAmの50%水溶液346.5g、およびジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル4級塩(以下、「DMC」と略す。)(大阪有機化学工業社製)の80%水溶液75.9gを1000mL褐色耐熱瓶に投入し、全単量体濃度55%、総重量600gになるように蒸留水を加え、pHが2.6になるように1mol/L硫酸で調整し、単量体反応液(DMCスルホベタイン:AAm:DMC=11.2:79.3:9.5(モル%))を調製した。
さらに、D−1173およびPAを、単量体反応液の総重量に対してそれぞれ150ppmおよび130ppmとなるように投入した。以下、実施例1−1と同様の操作を行い、共重合体(A−5)を得た。
【0055】
<実施例1−6>
DMCスルホベタイン49.7g、AAmの50%水溶液346.5g、DMCの80%水溶液120.5g、およびアクリル酸(以下、「AA」と略す。)(三菱化学社製)の50%水溶液25.1gを、1000mL褐色耐熱瓶に投入し、全単量体濃度55%、総重量600gになるように蒸留水を加え、pHが2.6になるように1mol/L硫酸で調整し、単量体反応液(DMCスルホベタイン:AAm:DMC:AA=5.3:75.1:14.3:5.3(モル%))を調製した。
さらに、D−1173およびPAを、単量体反応液の総重量に対してそれぞれ150ppmおよび300ppmとなるように投入した。以下、実施例1−1と同様の操作を行い、共重合体(A−6)を得た。
【0056】
<比較例1−1>
DMCの80%水溶液310.0gおよびAAの50%水溶液170.3gを、1000mL褐色耐熱瓶に投入し、全単量体濃度55%、総重量600gになるように蒸留水を加え、pHが2.6になるように1mol/L硫酸で調整し、単量体反応液(DMC:AA=50:50(モル%))を調製した。
さらに、D−1173およびPAを、単量体反応液の総重量に対してそれぞれ150ppmおよび200ppmとなるように投入した。以下、実施例1−1と同様の操作を行い、共重合体(B−1)を得た。
【0057】
<比較例1−2>
AAmの50%水溶液454.1g、DMCの80%水溶液95.3g、およびAAの50%水溶液53.5gを、1000mL褐色耐熱瓶に投入し、総重量600gになるように蒸留水を加え、pHが2.6になるように1mol/L硫酸で調整し、全単量体濃度55%、単量体反応液(AAm:DMC:AA=81.3:9.35:9.35(モル%))を調製した。
さらに、D−1173およびPAを、単量体反応液の総重量に対してそれぞれ150ppmおよび100ppmとなるように投入した。以下、実施例1−1と同様の操作を行い、共重合体(B−2)を得た。
【0058】
<比較例1−3>
AAmの50%水溶液346.5g、DMCの80%水溶液165.0g、およびAAの50%水溶液49.5gを、1000mL褐色耐熱瓶に投入し、全単量体濃度55%、総重量600gになるように蒸留水を加え、pHが2.6になるように1mol/L硫酸で調整し、単量体反応液(AAm:DMC:AA=71.3:18.6:10.1(モル%))を調製した。
さらに、D−1173およびPAを、単量体反応液の総重量に対してそれぞれ150ppmおよび350ppmとなるように投入した。以下、実施例1−1と同様の操作を行い、共重合体(B−3)を得た。
【0059】
実施例1〜6、比較例1〜3で得られた各(共)重合体について、0.5%塩粘度および0.5%不溶解分量を測定した。結果を表1に示す。
【0060】
【表1】

【0061】
表1より、両性型高分子凝集剤の0.5%塩粘度が高くなると、0.5%不溶解分量が増加する傾向にあることが分かった。なお、不溶解分量とは、水に不溶性のママコの量のことである。
【0062】
[試験2:汚泥処理]
<実施例2−1〜2−3および比較例2−1>
生活排水処理場から採取した混合汚泥(pH=6.9、浮遊物質または懸濁物質の濃度SS=18500mg/L)に、無機凝結剤として硫酸バンドを2500ppm添加したものを混合汚泥として使用した。
混合汚泥300mLを500mLのビーカーに採取した。これに、表2に示す種類の(共)重合体を蒸留水にて0.3%ポリマー水溶液とし、表2に示す最適添加量を添加した。次いで、金属製のスパチュラを使用して30秒間攪拌して汚泥フロックを生成させ、フロックの粒径を目視にて判定した。
フロック生成後の汚泥を60メッシュのステンレス製濾過管上に注ぎ、10秒後の濾水量をメスシリンダーにて測定した。ステンレス製濾過管上に残った汚泥をプレス機にて圧搾脱水(1.0kg/cm、60秒間)して脱水ケーキを得た。この脱水ケーキは常法((財)日本下水道協会編、「下水道試験法上巻1997年度版」p296−297)により脱水ケーキ含水率を測定した。フロック径、濾水量、脱水ケーキ含水率を表2に示す。
【0063】
【表2】

【0064】
表2から明らかなように、実施例1−1〜1−3で得られた重合体(両性型高分子凝集剤)を用いて汚泥を脱水処理した場合(実施例2−1〜2−3)は、いずれも得られたフロック径が大きく、濾水量が多く、脱水ケーキの含水率が低かった。よって、実施例1−1〜1−3で得られた両性型高分子凝集剤は、凝集性能、脱水性能に優れていた。
一方、比較例1−1で得られた共重合体を用いた場合(比較例2−1)、実施例に比べてフロックの径が小さく、濾水量が少なく、脱水ケーキの含水率が高かった。よって、比較例1−1で得られた共重合体は、実施例に比べて凝集性能、脱水性能共に劣っていた。
【0065】
<実施例2−4〜2−6および比較例2−2〜2−3>
化学工業廃水処理場から採取した混合汚泥(pH=6.3、浮遊物質または懸濁物質の濃度SS=25500mg/L)を使用した。
混合汚泥200mLを300mLのビーカーに採取した。これに、表3に示す種類の共重合体を蒸留水にて0.2%ポリマー水溶液とし、表3に示す最適添加量を添加した。次いで、金属製のスパチュラを使用して30秒間攪拌して汚泥フロックを生成させ、フロックの粒径を目視にて判定した。
フロック生成後の汚泥を60メッシュのステンレス製濾過管上に注ぎ、10秒後の濾水量をメスシリンダーにて測定した。ステンレス製濾過管上に残った汚泥をプレス機にて圧搾脱水(1.0kg/cm、60秒間)して脱水ケーキを得た。この脱水ケーキは常法によりケーキ含水率を測定した。フロック径、濾水量、脱水ケーキ含水率を表3に示す。
【0066】
【表3】

【0067】
表3から明らかなように、実施例1−4〜1−6で得られた共重合体(両性型高分子凝集剤)を用いて汚泥を脱水処理した場合(実施例2−4〜2−6)は、いずれも得られたフロック径が大きく、濾水量が多く、脱水ケーキの含水率が低かった。よって、実施例1−4〜1−6で得られた両性型高分子凝集剤は、凝集性能、脱水性能に優れていた。
一方、比較例1−2〜1−3で得られた共重合体を用いた場合(比較例2−2〜2−3)、実施例に比べてフロックの径が小さく、濾水量が少なく、脱水ケーキの含水率が高かった。よって、比較例1−2〜1−3で得られた共重合体は、実施例に比べて凝集性能、脱水性能共に劣っていた。
【0068】
<実施例2−7〜2−9および比較例2−4〜2−5>
生活排水処理場から採取した混合汚泥(pH=6.2、浮遊物質または懸濁物質の濃度SS=15400mg/L)を使用した。
混合汚泥300mLを500mLのビーカーに採取した。これに、実施例2−7、2−9および比較例2−4では、表4に示す種類の共重合体を蒸留水にて0.3%ポリマー水溶液とし、表4に示す最適添加量を添加した。一方、実施例2−8および比較例2−5では、表4に示す種類の共重合体10gと、カチオン型の高分子凝集剤としてDMCの重合体(0.5%塩粘度=24.0mPa・s、0.5%不溶解分量=0g)3gとの混合物を蒸留水にて0.3%ポリマー水溶液とし、表4に示す最適添加量を添加した。次いで、金属製のスパチュラを使用して30秒間攪拌して汚泥フロックを生成させ、フロックの粒径を目視にて判定した。
フロック生成後の汚泥を60メッシュのステンレス製濾過管上に注ぎ、10秒後の濾水量をメスシリンダーにて測定した。ステンレス製濾過管上に残った汚泥をプレス機にて圧搾脱水(1.0kg/cm、60秒間)して脱水ケーキを得た。この脱水ケーキは常法によりケーキ含水率を測定した。フロック径、濾水量、脱水ケーキ含水率を表4に示す。
【0069】
【表4】

【0070】
表4から明らかなように、実施例1−4で得られた共重合体、その共重合体とDMCの重合体との混合物、および実施例1−5で得られた共重合体を用いて汚泥を脱水処理した場合(実施例2−7〜2−9)は、いずれも得られたフロック径が大きく、濾水量が多く、脱水ケーキの含水率が低かった。よって、実施例1−4で得られた両性型高分子凝集剤、その両性型高分子凝集剤とカチオン型の高分子凝集剤との混合物、および実施例1−5で得られた両性型高分子凝集剤は、凝集性能、脱水性能に優れていた。
一方、比較例1−2で得られた共重合体、およびその共重合体とDMCの重合体との混合物を用いた場合(比較例2−4〜2−5)、実施例に比べてフロックの径が小さく、濾水量が少なく、脱水ケーキの含水率が高かった。よって、比較例1−2で得られた共重合体、およびその共重合体とカチオン型の高分子凝集剤との混合物は、実施例に比べて凝集性能、脱水性能共に劣っていた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)で表される両性ベタイン単量体の重合体、または前記両性ベタイン単量体と、これと共重合可能な単量体成分との共重合体であることを特徴とする両性型高分子凝集剤。
【化1】

式(1)中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2およびR3は各々同一または異なる水素原子、炭素数1〜12の直鎖状または分岐状のアルキル基、シクロアルキル基、フェニル基、置換フェニル基、またはベンジル基であり、R4は炭素数1〜12の直鎖状または分岐状のアルキレン基であり、X1は酸素原子またはNHであり、Y1は炭素数1〜10の直鎖状または分岐状のアルキレン基であり、Z1はアニオン基である。
【請求項2】
前記一般式(1)で表される両性ベタイン単量体のZ1が、SOまたはCOOであることを特徴とする請求項1に記載の両性型高分子凝集剤。
【請求項3】
前記単量体成分が、非イオン性単量体を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の両性型高分子凝集剤。
【請求項4】
前記単量体成分が、下記一般式(2)で表されるカチオン性単量体を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の両性型高分子凝集剤。
【化2】

式(2)中、R5は水素原子またはメチル基であり、R6およびR7は各々同一または異なるメチル基またはエチル基であり、R8は水素原子、メチル基、エチル基またはベンジル基であり、X2は酸素原子またはNHであり、Z2はCl、Br、1/2SOであり、nは1〜3の整数である。
【請求項5】
前記単量体成分が、アニオン性単量体を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の両性型高分子凝集剤。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の両性型高分子凝集剤を用いて汚泥を処理することを特徴とする汚泥処理方法。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれかに記載の両性型高分子凝集剤と、非イオン型、カチオン型、アニオン型、両性型よりなる群から選ばれる少なくとも1種の高分子凝集剤とを併用して汚泥を処理することを特徴とする汚泥処理方法。
【請求項8】
請求項1〜5のいずれかに記載の両性型高分子凝集剤と、無機凝結剤および/または有機凝結剤とを併用して汚泥を処理することを特徴とする汚泥処理方法。

【公開番号】特開2008−200597(P2008−200597A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−39063(P2007−39063)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(301057923)ダイヤニトリックス株式会社 (127)
【Fターム(参考)】