説明

二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を強アルカリ性天然水で希釈する方法、及び、該方法で設けた二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液

【課題】二酸化塩素水溶液(ClO)若しくは安定化二酸化塩素液(NaClO)は強アルカリ性(PH10内外)であるため、水(中性、PH7)で希釈すると濃度差分(PH移動分)だけ酸性化するため強烈な塩素臭を生じる課題があり、一方、強アルカリ性天然水(PH10内外)は極めて稀で優れた特性を有する温泉水・鉱泉水というだけで新規な使用目的は全く開発されたことが無い課題があった。
【解決手段】PH10内外の強アルカリ性である二酸化塩素若しくは安定化二酸化塩素の設定濃度(PPM)液を、同等のPH10内外の強アルカリ性である強アルカリ性天然水によって希釈することにより、PH移動を無くし若しくは僅少にして、PH移動に伴う酸性化による塩素臭の発生を無くし若しくは僅少にしたことを特徴とする、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を強アルカリ性天然水で希釈する方法、及び、該方法で希釈した二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液によって課題を解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PH(水素イオン濃度)10内外の強アルカリ性である二酸化塩素若しくは安定化二酸化塩素の設定濃度(PPM)液を、同等のPH10内外の強アルカリ性である強アルカリ性天然水によって希釈することにより、PH移動を無くし若しくは僅少にして、PH移動に伴う酸性化による塩素臭の発生を無くし若しくは僅少にしたことを特徴とする、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を強アルカリ性天然水で希釈する方法、及び、該方法で希釈した二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液に係り、両者を攪拌混合できる設備装置があれば、従来のような特別の設備装置不要で、何所でも安全かつ極めて容易に、設定濃度(PPM)に希釈した二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を製造し得るようにしたものである。
また、前記本発明方法で製した二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液は、製造後もPH10内外で安定して長期間変化なくその作用・効果を保持し、また、使用時、使用後にも塩素臭が殆どしないことを特徴とするものである。
【背景技術】
【0002】
「二酸化塩素(ClO)について」
従来、二酸化塩素(ClO)は、消臭・殺菌・防腐等において極めて強力かつ優れた効果を発揮するものとして知られており、塩素(Cl)と比較して化学構造的に安定であり、アンモニア、フェノール類およびフミン酸と反応せず,クロラミン、クロロフェノール類およびトリハロメタンを生成しないこと、また、塩素のようにPH値の上昇による殺菌力の低下がみられず、広範囲なPH領域での有効性が認められること等の優れた特徴を有する。
二酸化塩素(ClO)は、気体(二酸化塩素ガス)であり、水溶性であるため、通常、水(HO)で設定濃度(PPM)に希釈した水溶液として流通しているが、該二酸化塩素水溶液は、常温でもガス化が常に進行して塩素ガスを発生して強い塩素臭を発し、よって、法的制約の有る特殊かつ大掛かりな製造設備装置を必要とし、貯蔵が困難である等の課題があるため、その用途はかなり限定されている。
また、25〜30万PPMの水溶液が原液(法的劇物危険物)として製造・販売されており、それを60000PPM内外(PH10内外)に希釈した水溶液は法定危険物外で誰でも取扱えるものとして市販されているが、この水溶液でも、常にガス化が進行して二酸化塩素ガス、塩素ガスを発生して強い塩素臭を発しており、よって、これを一般的な消臭・殺菌等の使用目的で更に低濃度に水で希釈すると、水(PH7)へのPH移動に伴う酸性化が進行する過程で、下記のように、塩素ガスが発生し、強烈な塩素臭を発する課題があった。
なお、二酸化塩素水溶液の作用・効果、濃度(PPM)別の用途、及び、課題等は、下記の安定化二酸化塩素と略共通しているが、二酸化塩素水溶液の方は、安定化二酸化塩素に比し不安定なため、現在の作用・効果及び濃度(PPM)別の用途等はかなり限定されている。
【0003】
「安定化二酸化塩素(NaClO)について」
一方、近時、前記二酸化塩素(ClO)を、アルカリ性水溶液に溶存させて安定化処理した、安定化二酸化塩素(NaClO)液が製造販売されており、現在、濃度20〜30万PPM液(これを原液とする)を、誰にでも安全・手軽に使用できる濃度に希釈した60000PPM内外(PH10内外)のものが市販されている。
前記安定化二酸化塩素(NaClO)は、高PH域でも安定して塩素のように性質が劣化せず、例えば、水処理分野で、塩素添加ではフェノールが微量でもあるとクロロフェノールに変化してしまうが、安定化二酸化塩素はフェノールを酸化して無味無臭の物質に変化でき、味や臭いのもとになる鉄やマンガンの酸化除去を行うときも塩素よりはるかに速やかな効果があり、味や臭いのもとになる藻類の繁殖も抑え、特にトリハロメタンの発生の無い飲料水の殺菌・消臭剤として塩素にとって換わり得る特徴がある。
【0004】
なお、前記の市販されている二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液は60000PPM内外という高濃度(PPM)であるため、常態において、かなり強烈な塩素臭を発生しており、特に、二酸化塩素水溶液の方が不安定なため、二酸化塩素ガス、塩素ガスの放出が多く、塩素臭が強いものである。
【0005】
「二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の主な作用・効果」
下記は、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の現在知られている主な作用・効果であり、極めて優れた特徴を有することが判る。
(1).魚介類、穀物類、乾物類、菓子・パン類、麺類、かまぼこ類、ハム類などの貯蔵・保存・輸送時の鮮度保持、長期保存と劣化防止の作用・効果。
(2).病院、化学工場・食品工場・下水ゴミ処理場等、病院、レストラン、家庭内などからでる塩素系・硫化物系・フェノール類系・アミン類系等の消臭、消臭剤としての作用・効果、また、それらに関する殺菌・除菌、消毒剤としての作用・効果。
(3).化粧品、医薬品類のなどの殺菌,消毒剤としての作用・効果、水虫、皮膚病などの治療成分や消毒液としての作用・効果。
(4).ペット関係の皮膚病予防と殺菌・除菌,消臭の作用・効果。
(5).農作物育成時のカビや病気の防止、収穫後の雑菌、カビ発生防止の作用・効果。
(6).貯水槽・浄化槽・プール・鑑賞魚飼育水槽等の除菌・塩素臭・カビ臭等の消臭・藻類の除去の作用・効果。
【0006】
「二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の濃度(PPM)別の主な使用・用途例」
下記は、現在知られている二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の濃度(PPM)別の主な使用・用途例である。
下記からして、通常は極く低濃度(PPM)で足りることが判り、例えば、一般的な家庭用・軽い業務用等としては10〜100PPM位で足り、業務専用としても100〜500PPM位で十分であり、500〜1000PPM、それ以上になるとは事業用・工業用など特殊なものが対象となることが判る。
(1).1〜5〜10PPM
飲料水・冷却水・循環水等の、消臭・除菌。
プール・水槽等の、除菌・塩素・硫化水素臭除去・緑藻の除去。
(2).10〜100PPM
乾物類、穀物類、野菜・果物・魚介類、菓子、パン、麺、かまぼこ、ハム等の、鮮度保持・長期保存、劣化防止。
(3).100〜500PPM
浄化槽、排水、肉店、魚市場、鮮魚店、スーパー、業務用冷凍冷蔵庫、食品加工場、一般家庭、ゴミ置き場、台所ゴミ,オシボリ、靴、オシメ等の、極めて効果的な消臭・殺菌・消毒。
(4).500〜1000PPM
化学工場、下水処理場、し尿処理場、ゴミ処理場、畜産飼育場、畜産肉処理場、ペット関係、スポーツクラブ更衣室、公衆トイレ、病院・養護施設・老人ホーム等の極めて効果的な消臭・殺菌・消毒。
(5).1000〜1300PPM
植物繊維類、油脂類等の漂白・殺菌・消毒。
(6).1000〜5000PPM
下水、汲み取り式便所等の極めて効果的な消臭・殺菌・消毒。
【0007】
なお、安定化二酸化塩素液(NaClO)は殺菌・消臭・防腐・消毒等の作用・効果の点において二酸化塩素水溶液(ClO)にわずかに劣るが、長期間使用・保存が可能なその安定性において、また、塩素ガス・塩素臭の発生が少ない環境適合性の点で、二酸化塩素水溶液(ClO)に数段勝ることが認められている。
【0008】
「従来の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を製造する場合の課題」
而して、現在は、上記の一般的な使用目的に用いる低濃度(例、1000PPM以下)の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を製造する場合、通常、市販されていて比較的取り扱いに安全な濃度60000PPM内外のものを使用し、該二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を水(中性、PH7)に混入して設定倍に希釈する方式で製造しており、例えば、120倍に希釈して500PPMの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を製造し、75倍に希釈して800PPMの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を製造し、若しくは、前記の方式で希釈済みのものを用い、それを更に設定倍に希釈して100PPM以下の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を製造するようにしている。
【0009】
ところが、二酸化塩素水溶液(ClO)若しくは安定化二酸化塩素液(NaClO)は強アルカリ性液体(PH10内外)であるため、水(中性、PH7)で希釈すると、
PH10(ClO・NaClO)−PH7(HO)=PH3
の濃度差分(PH移動分)だけ、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液(ClO・NaClO)が酸性化(水酸イオンOHが減少してPHが減少する。)(全体がPH7になるまで酸性化が進行する。)するため、塩素ガスが発生し強烈な塩素臭を生じる課題があり、その上、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液は強アルカリ性の塩素系化合物であり、希釈過程の塩素系ガスの発生と相俟って環境に悪影響を及ぼし、特に金属に対する腐食作用が極めて強く機械設備等を急速に腐食損傷するため普通の工場等に取扱いを嫌われる課題があった。
【0010】
一方、500PPM以下の低濃度の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液でも、上記の通り、消臭・殺菌・防腐等の作用・効果を発揮するが、一部の菌類の殺菌・滅菌、長期の防臭、腐敗防止についてあまり有効でないことが知られ、よって、前記に対する作用・効果を向上するためには、1000PPM〜2000PPMの高濃度の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液が必要とされるが、濃度PPMの数値が大になるほど、当然、水に対する二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の量(比率)も多くなるため、塩素ガスの発生量も大になり、塩素臭も強烈になる課題があった。
そのため、現在、通常の工場では10〜100PPM位までが限界で、500〜1000PPM、それ以上のものは適応設備を有する化学工場等の他は取り扱う工場がないという課題があり、その場合、製造ロットが大量になるため、コスト高にならざるを得ない課題があった。
【0011】
なお、従来、業者等は、低濃度に希釈済みの安定化二酸化塩素液(製品、商品)は臭いがしないと称しているが、実際は、僅かずつ酸化、酸性化するため、保管、使用時、使用後等に塩素ガスが発生し塩素臭がするのが避けられず、濃度が高くなる(例、200PPM以上)に従ってそれが強くなり、使用に差し障りになる課題があった。
【0012】
「強アルカリ性水(HO)について」
通常、同じ水(HO)であっても、PH9〜10以上の強アルカリ性水、例えば、電解で人工的に製造したPHが9〜10以上の強アルカリ性電解水であると、還元、消毒、殺菌、滅菌、漂白等の作用に優れた特性を有するが、同時に、腐食性・毒性が強く、たんぱく質を分解するので直接皮膚に触れると炎症を起こし、目に入ると視力低下・失明の恐れがあり、そのような場合は直ちに多量の水で洗浄し、ホウ酸等で中和しないと極めて危険であり、直接、人体、皮膚等には到底使用できないものである。
特に、前記9〜10以上の人工の強アルカリ性水は、安定性がないため、PH移動による酸性化が進行し、時間経過で次第に元のPH7(中性)に戻ってしまう欠点があるため、その用途は極く限られていた。
この点、本発明で用いる下記の強アルカリ性天然水は、天然湧水で全く安定しているため、長期間9〜10以上の強アルカリ性が全く変化しない。
【0013】
「強アルカリ性天然水について」
(1)上記に対し、PH濃度が上記人工の強アルカリ性電解水と同等のPH9〜10以上の強アルカリ性でありながら、人体に無害なばかりでなく、極めて有益な天然水が存在する。
即ち、その天然水とは、PH9〜10以上の強アルカリ性天然水を指し、該強アルカリ性天然水は自然界において温泉・鉱泉(温泉水・鉱泉水・ミネラルウォーター)として存在している。
(2)従来から温泉・鉱泉等を酸性泉,中性泉、アルカリ性泉のようにPH濃度で分類することが行われており、その内、PH9〜10以上の温泉・鉱泉等を強アルカリ性泉と称しているが、この自然界に存在する強アルカリ性泉は世界的にも稀にしか知られておらず、若しくは最近まで注目されたことが無く、国内でも殆ど知られず、存在していても注目されなかったが、近年、国内処々で主として非火山性(火山の影響の少ない所)の地下深層水(地中深くボーリングして汲み上げた)としてこの強アルカリ性泉水が発見され、また、温泉水・鉱泉水・ミネラルウォーターとして種々の優れた特徴を有することが判明するに及んで、新しい温泉(場)が処々に開かれ、また、この泉質を有する旧来の温泉(場)・鉱泉(場)が見直されつつある。
(3)前記強アルカリ性天然水の温泉としては、現在、国内で下記(5)記載、その他20箇所以上の温泉場が知られており、何れも、PH9〜10以上の強アルカリ性天然水であり、何れも温泉法で公認された温泉若しくは鉱泉であり、泉質は単純アルカリ泉のものが多いが、それ以外のものもある。
一般的に酸性泉は物質を溶かす力が強く溶存物質が多くなる傾向があるが、反対にアルカリ性泉は物質が沈殿しやすいために溶存物質が少なく、従って、無色澄明、無味無臭で身体に対する刺激が強くなく、皮膚病、消化器病、神経病、婦人病、痔疾、特に皮膚病に効くと言われ、肌がすべすべになり、お湯がやわらかくて入り心地がよく、湯冷めがしにくく、「美人の湯」などと呼ばれる温泉として多くの人に好まれている。
また、安全に飲用できて、上記諸病に効くとされ、ミネラルウォーターとしても使用・販売されている。
(4)本発明においては、前記強アルカリ性泉の温泉水・鉱泉水・ミネラルウォーターを「強アルカリ性天然水」と記する。
本発明は二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の希釈用の水(HO)として、前記の強アルカリ性天然水に特定して使用することを特徴とするものである。
(5)強アルカリ性泉の国内の温泉・鉱泉の例
1.東京都西多摩郡−H温泉・・PH10.4、泉温・17.5℃
2.神奈川県厚木市−I温泉・・PH10.4、泉温・28.5℃
3.埼玉県比企郡−O温泉・・PH10.1、泉温・27.8℃
4.埼玉県比企郡−T温泉・・PH11.3、泉温・14.9℃
5.山梨県南都留郡−Y温泉・・PH10.0、泉温・25.6℃
6.山梨県塩山市−D温泉・・PH10.0、泉温・30.3℃
7.長野県北安曇郡−H温泉・・PH11.3、泉温・52.4℃
8.長野県下伊那郡−A温泉・・PH10.4、泉温・28.5℃
9.石川県輪島市−N温泉・・PH10.5、泉温・38.0℃
10.岩手県久慈市−S温泉・・PH10.5、泉温・17.8℃
【0014】
「強アルカリ性天然水の課題」
上記のように、本発明で用いる前記強アルカリ性天然水は、PH10内外の強アルカリ性でありながら、天然湧水で極めて安定しており長期間放置してもPH10内外が変動することがなく、所謂温泉等としての効能が認められて公認された温泉等として厳然として存在し、また、温泉水・鉱泉水・ミネラルウォーターとして安全に飲用されているものである。
然しながら、前記PH10内外の強アルカリ性天然水も、従来は、極めて稀で特異かつ優れた特性を有する温泉水・鉱泉水・ミネラルウォーターということだけで、前記温泉水・鉱泉水・ミネラルウォーター以外の使用目的については全く考慮されたことが無かったものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2009−100850号公報
【特許文献2】特開2006−342113号公報
【特許文献3】特開2004−050131号公報
【特許文献4】特開2002−309295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
前記のように、本願発明者は、先に、PH10以上の強アルカリ性泉の国内某温泉場の存在を知り、その強アルカリ性天然水(温泉用の他、飲用のミネラルウォーターとしても販売されている。)を入手して、この温泉水の天然水がPH10以上の強アルカリ性であること、人工の強アルカリ性水が不安定で時間経過で元の水(中性・PH7)に戻ってしまうのに対し、天然水であるため極めて安定して長期間PH値が変動しない点に注目して、その新規な利用価値を開発する研究・開発を行ってきたものである。
【0017】
他方、本願発明者は、従来、PH10内外の強アルカリ性である二酸化塩素若しくは安定化二酸化塩素の設定濃度(PPM)液を水(PH7)で希釈していたため、二酸化塩素若しくは安定化二酸化塩素のPH10内外がPH7(希釈水)へPH移動して酸性化が進行する過程で塩素ガスが発生し塩素臭が生じるのであるから、希釈水の方もPH10内外のものを使用すれば、PH移動が無く、従って、酸性化も無く、従って、塩素ガス発生、塩素臭発生も無いのではないかということに想到した。
【0018】
そこで、当初はPH10内外の電解水を種々試したのであるが、PH10内外の電解水は危険物である上に、不安定で短時間で元の水PH7にもどってしまうため、全く不適合であった。
【0019】
この時点で、前記のように新規な利用・応用法等を模索していたPH10内外の強アルカリ性天然水が、その元来安全で安定している特性が適合するのではないかということに着到し、該PH10内外の強アルカリ性天然水でPH10内外の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を希釈してみた結果、PH移動が無く若しくは殆ど無く、従って、酸性化も無く若しくは殆ど無く、従って、塩素ガス発生、塩素臭発生も無く若しくは殆ど無くすることが可能であると共に、塩素ガス発生、塩素臭発生が無く若しくは殆ど無いため、極く普通の工場と極めて簡単な設備装置で安全かつ容易に希釈することが可能であり、その上、低濃度(例、10〜100PPM以上)から高濃度(例、3000PPM位)の希釈を同設備装置で安全かつ容易に希釈すること可能であることを実証して、今回、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を強アルカリ性天然水で希釈する方法、及び、該方法で希釈した二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を開発・発明し、もって、従来の課題を解決したものである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の請求項1に記載の発明は、PH10内外の強アルカリ性である二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を、PH10内外の強アルカリ性である強アルカリ性天然水によって希釈することにより、PH移動を無くし若しくは僅少にして、PH移動に伴う酸性化による塩素臭の発生を無くし若しくは僅少にしたことを特徴とする、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を強アルカリ性天然水で希釈する方法によって課題を解決したものである。
【0021】
請求項2に記載の発明は、PH10内外の強アルカリ性である二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を、PH10内外の強アルカリ性である強アルカリ性天然水によって希釈して設けた、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液によって課題を解決したものである。
【0022】
請求項3に記載の発明は、前記二酸化塩素若しくは安定化二酸化塩素の設定濃度(PPM)液を、前記強アルカリ性天然水によって設定濃度(PPM)に希釈するようにしたことを特徴とする、請求項1の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を強アルカリ性天然水で希釈する方法によって課題を解決したものである。
【0023】
請求項4に記載の発明は、前記二酸化塩素若しくは安定化二酸化塩素の設定濃度(PPM)液を、前記強アルカリ性天然水によって設定濃度(PPM)に希釈して設けた、請求項2の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液によって課題を解決したものである。
【0024】
請求項5に記載の発明は、3000PPM以上の濃度の前記二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を、前記強アルカリ性天然水によって、3000PPM以下の濃度の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液に希釈するようにしたことを特徴とする、請求項1の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を強アルカリ性天然水で希釈する方法によって課題を解決したものである。
【0025】
請求項6に記載の発明は、3000PPM以上の濃度の前記二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を、前記強アルカリ性天然水によって、3000PPM以下の濃度の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液に希釈して設けた、請求項2の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液によって課題を解決したものである。
【0026】
請求項7に記載の発明は、ホホバオイル、エタノール、シリコーン、グリセリン、木竹酢、キサンタンガム、炭酸カルシウム、香料の1以上と、PH10内外の強アルカリ性である強アルカリ性天然水と、PH10内外の強アルカリ性である二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液とを混合して、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の混合物を設けるようにしたことを特徴とする、請求項1の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の混合物の製造法によって課題を解決したものである。
【0027】
請求項8に記載の発明は、ホホバオイル、エタノール、シリコーン、グリセリン、木竹酢、キサンタンガム、炭酸カルシウム、香料の1以上と、PH10内外の強アルカリ性である強アルカリ性天然水と、PH10内外の強アルカリ性である二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液とを混合して設けた、請求項2の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の混合物によって課題を解決したものである。
【発明の効果】
【0028】
従来、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液(PH10内外)を、水(PH7)で希釈して設定濃度(PPM)の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を製造する場合、PH10からPH7へ酸性化が進行する過程で塩素ガスが発生し強烈な塩素臭を発することが大きな課題であったが、その点、本発明は、安定化二酸化塩素のPH10内外を、同じPH10内外の強アルカリ性天然水で希釈することによって、PH移動が無く若しくは殆ど無く、よって、酸性化が無く若しくは殆ど無く、従って、塩素ガス発生・強烈な塩素臭発生が無く若しくは殆ど無しで、設定濃度(PPM)に希釈した二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を、極めて安全かつ簡単に製造することを可能とした革新的な効果がある。
【0029】
前記のように、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の希釈工程で、塩素ガス発生・強烈な塩素臭発生を無く若しくは殆ど無くし得たので、従来のように、大掛かりな特殊化学工場や適応可能な特殊設備などの条件無しに、また、周辺環境に影響して嫌われること無しに、攪拌混合用の設備装置を備えただけで、小規模工場、町工場、個人実験室等の何所でも、大気中において、安全に周辺の環境に全く影響無しに、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の希釈液を極めて安全・簡単・低コストに製造すること出来る優れた特徴がある。
【0030】
本発明は、例えば、市販の60000PPM内外の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を希釈して、10〜100PPM、100〜500PPM、500〜1000PPM、1000〜1500PPM、2000〜3000PPM等の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を、設定濃度自在に安全・簡単・低コストで自在に製造可能である。
よって、従来の一般的な低濃度のものはもとより、従来は長期間の殺菌・腐敗防止・強力な防臭等のためには1500PPM以上の濃度が望ましいとされながら、前記塩素ガス発生・強烈な塩素臭発生の理由で簡単・低コストの製造が困難とされていた課題を、本発明は1500PPM以上〜2000PPM以上〜3000PPM位の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の製造を実施して、全く容易に解決し得た。
【0031】
本発明二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液は、製造後もPH10内外で安定してPH移動が生じないため、塩素ガス・塩素臭発生も殆ど無く、よって、長期間変化なくその作用・効果を保持し、また、使用時、使用後も塩素臭が殆どしない優れた特徴がある。
【0032】
本発明は、本発明で設定濃度に希釈した二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液に、ホホバオイル、シリコーン、エタノール、グリセリン、木竹酢、キサンタンガム、炭酸カルシウム、香料、その他の物質の1以上を混合して、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液との混合物を製造することを特徴としているが、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液及び強アルカリ性天然水は前記のようにPH10内外で全く安定しているため、その希釈液は全く安定した特性を有し、更に、希釈液と前記物質との混合物も安定した特性を有することが実証されており、よって、本発明で製造した製品は、長期間の保管・運搬、使用時、使用後も安定して塩素ガス発生・塩素臭発生が殆ど無い優れた特徴がある。
【0033】
本願出願人発明者の先願発明方法によって強アルカリ性天然水に設定比率のホホバオイルを加えて攪拌混合すると、両者が乳化して極めて安定したエマルションを生成できるが、このエマルションにシリコーン、エタノール、グリセリン、木竹酢、キサンタンガム、炭酸カルシウム、香料、その他の物質(主として添加剤)の少なくても1を加え、また、本発明二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を加えて攪拌混合した場合も、乳化状態が維持されて極めて安定したエマルションを生成することができ、このエマルションは長期間分離しない優れた特徴がある。
【0034】
本発明は、前記のような優れた特性を有する二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液と、前記のような優れた特性を有する強アルカリ性天然水とから成るものであるため、両方の特性を併せ持った製品を、簡単に製造、提供できる点で極めて画期的である。
【0035】
更に、本発明のようなPH10内外の強アルカリ性が安定したままの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液は、従来、全く存在していなかったので、その点で、本発明二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液、及び、該液と他物質の混合物は全く新規なものであり、よって、本願の出願人・発明者等も気付かない特性が数多く隠れていると思われ、今後もその新たな作用・効果・用途等の発見・展開を期待し得るものである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
例えば、市販されている60000PPMの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を希釈して、500PPMの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化

まで設定時間回転攪拌し、120倍に希釈して製造する。
【0037】
前記の製造過程で、攪拌混合槽から塩素ガス、塩素臭が殆ど発生しないので、安全上、周辺環境衛生上等では大気中にオープンでも可であるが、通常は、最初の二酸化塩素水溶液(60000PPM)若しくは安定化二酸化塩素液(60000PPM)の塩素臭(製造過程で無くなる)及び、回転攪拌で泡が発生するのを防止するため、密閉真空式の回転攪拌混合槽を使用する。
【0038】
低濃度(PPM)の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を製造する場合は、前記60000PPM等の高濃度二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を希釈するよりは、既に低濃度に希釈済みの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液等を使用して希釈した方が作業がし易く、また、少量製造に適する。
【0039】
また、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液とシリコーン、エタノール、グリセリン、木竹酢、キサンタンガム、炭酸カルシウム、香料、その他の物質との混合物を製造する場合は、目的に応じた設定濃度(PPM)に希釈済みの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液と攪拌混合して製造するが、その場合、設定量の強アルカリ性天然水に、前記二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を加えるタイミングを、少なくもシリコーンを入れて均等になるまで回転攪拌混合した後にすることが望ましい。
【0040】
なお、ホホバオイルを使用した場合、予め強アルカリ性天然水とホホバオイルを回転攪拌混合し乳化して両者のエマルションを生成し、該エマルションにその他の物質を回転攪拌混合すれば、それら全部のエマルション(サラサラした液状若しくはクリーム状・・化粧水、化粧ローション)を生成することが出来る。
【実施例1】
【0041】
現在、二酸化塩素水溶液(ClO)若しくは安定化二酸化塩素液(NaClO)は、25〜30万PPM位の高濃度のものが原液として製造されているが、本発明では、目的用途等からして10〜3000PPM位の範囲で足りるので、近時、安全で取り扱い容易なものとして市販されている60000PPMの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を使用した。
【0042】
本発明を実施した結果、二酸化塩素水溶液(60000PPM)若しくは安定化二酸化塩素液(60000PPM)を希釈して、10〜100PPM、100〜500PPM、500〜1000PPM、1000〜1500PPM、2000〜3000PPM等の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を、設定濃度自在に安全・簡単・低コストで自在に製造することができた。
【0043】
本発明を密閉真空式の回転攪拌混合槽の設備装置を備えた所謂町工場において実施した。
例えば、2000PPMの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を製造

時間回転攪拌し30倍に希釈して、2000PPMの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を製造した。
【0044】
本発明では、攪拌混合槽から塩素ガス、塩素臭が殆ど発生しないので、安全上、周辺環境衛生上等では大気中にオープンでも可であるが、前記の製造では、最初の二酸化塩素水溶液(60000PPM)若しくは安定化二酸化塩素液(60000PPM)の塩素臭(製造過程で無くなる)、及び、回転攪拌で泡が発生するのを防止するため、密閉真空式の回転攪拌混合槽を使用した。
前記実施例と同様の工程で、二酸化塩素水溶液(60000PPM)若しくは安定化二酸化塩素液(60000PPM)を、5〜3000PPM内外までの希釈を全く自在かつ安全に実施することができた。
また、前記の製造過程中に、塩素ガス発生・塩素臭発生は無く若しくは殆ど無く、また、希釈済みの製品からも長期間保管して塩素ガス発生・塩素臭発生は無く若しくは殆ど無いことを実証し得た。
【実施例2】
【0045】
本発明を実施して、シリコーン、エタノール、グリセリン、木竹酢、キサンタンガム、炭酸カルシウム、香料、その他の物質(主として添加物)と、強アルカリ性天然水と、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液との混合物を製造した。
この場合の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の設定濃度(PPM)は目的用途等に応じて任意であるが、前記実施例1と同じく二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液(2000PPM)との混合物を製造した。
【0046】

しながらシリコーン、エタノール、グリセリンを入れて回転攪拌混合し、次いで、二酸化塩素水溶液(2000PPM)若しくは安定化二酸化塩素液(2000PPM)を、少しずつ加えながら回転攪拌混合し、次いで、木竹酢、キサンタンガム(増粘剤)、炭酸カルシウム、香料、その他の物質(主として添加剤)を入れて、回転攪拌混合し、均等に混合するまで設定時間回転攪拌混合して、二酸化塩素水溶液(2000PPM)若しくは安定化二酸化塩素液(2000PPM)と前記物質との混合物を製造した。
【0047】
前記工程において、強アルカリ性天然水に二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を入れて希釈する工程をどの段階で行うかについて、試行した結果、シリコーン、エタノール、グリセリン(いずれも水溶性)を先にいれて、強アルカリ性天然水との水溶液にした後に、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を徐々に入れるようにした方が安定した混合成果が得られ、製造後も長期間分離しない良好な混合物が得られた。
【0048】
なお、前記実施例の製品は、PH10内外・2000PPMの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の混合物という、従来の常識では到底考え及ばないものでありながら、美容用の化粧品(ローション・・主として肌用の基礎化粧品)を製造したものである。
【実施例3】
【0049】
攪拌混合する物質の1つとしてホホバオイルを使用した。
該ホホバオイルは油脂であるため、通常は水と分離して混合出来ないが、本出願人・発明者が先に特許出願した発明方法によって、強アルカリ性天然水と攪拌混合すると容易に分離しない状態に乳化してサラサラした触感で白濁液状の強アルカリ性天然水・ホホバオイルのエマルションを生成した。
(本出願人・発明者による特許出願、整理番号P2106−01、出願日平成21年6月25日、出願番号未通知)。
【0050】
よって、まず、回転攪拌混合槽に強アルカリ性天然水を入れ、回転攪拌混合しながらその中にホホバオイルを設定比率加え、更に回転攪拌混合し十分に乳化して、両者のエマルションを設けた。
次いで、回転攪拌混合しながら前記エマルションにシリコーン、エタノール、グリセリンを入れ、次いで、二酸化塩素水溶液(2000PPM)若しくは安定化二酸化塩素液(2000PPM)を少しずつ加えながら回転攪拌混合し、次いで、木竹酢、キサンタンガム(増粘剤)、炭酸カルシウム、香料、その他の物質を入れて回転攪拌混合し、均等に混合するまで設定時間回転攪拌混合して、二酸化塩素水溶液(2000PPM)若しくは安定化二酸化塩素液(2000PPM)と前記物質との混合物を製造した。
【0051】
なお、前記実施例の製品は、PH10内外・2000PPMの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の混合物という、従来の常識では到底考え及ばないものでありながら、それら全部のエマルション(サラサラした液状若しくはクリーム状)であり、特に、ホホバオイルの美容用特性が付加された化粧品(ローション、クリーム・・主として肌用の基礎化粧品)を製造し得たものである。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、前記のような優れた特性を有する二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液と、前記のような優れた特性を有する強アルカリ性天然水とから成るものであるため、両方の特性を併せ持った製品を、簡単に製造、提供できる点において、更に、本発明のようなPH10内外の強アルカリ性が安定したままの二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液は、従来、全く存在していなかったので、本発明二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液、及び、該液と他物質の混合物は全く新規なものである点において、本願の出願人・発明者等も気付かない特性が数多く隠れていると思われ、今後もその新たな作用・効果・用途等の発見・展開を大いに期待し得るものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
PH10内外の強アルカリ性である二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を、PH10内外の強アルカリ性である強アルカリ性天然水によって希釈することにより、PH移動を無くし若しくは僅少にして、PH移動に伴う酸性化による塩素臭の発生を無くし若しくは僅少にしたことを特徴とする、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を強アルカリ性天然水で希釈する方法。
【請求項2】
PH10内外の強アルカリ性である二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を、PH10内外の強アルカリ性である強アルカリ性天然水によって希釈して設けた、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液。
【請求項3】
前記二酸化塩素若しくは安定化二酸化塩素の設定濃度(PPM)液を、前記強アルカリ性天然水によって設定濃度(PPM)に希釈するようにしたことを特徴とする、請求項1の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を強アルカリ性天然水で希釈する方法。
【請求項4】
前記二酸化塩素若しくは安定化二酸化塩素の設定濃度(PPM)液を、前記強アルカリ性天然水によって設定濃度(PPM)に希釈して設けた、請求項2の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液。
【請求項5】
3000PPM以上の濃度の前記二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を、前記強アルカリ性天然水によって、3000PPM以下の濃度の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液に希釈するようにしたことを特徴とする、請求項1の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を強アルカリ性天然水で希釈する方法。
【請求項6】
3000PPM以上の濃度の前記二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液を、前記強アルカリ性天然水によって、3000PPM以下の濃度の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液に希釈して設けた、請求項2の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液。
【請求項7】
ホホバオイル、エタノール、シリコーン、グリセリン、木竹酢、キサンタンガム、炭酸カルシウム、香料の1以上と、PH10内外の強アルカリ性である強アルカリ性天然水と、PH10内外の強アルカリ性である二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液とを混合して、二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の混合物を設けるようにしたことを特徴とする、請求項1の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の混合物の製造法。
【請求項8】
ホホバオイル、エタノール、シリコーン、グリセリン、木竹酢、キサンタンガム、炭酸カルシウム、香料の1以上と、PH10内外の強アルカリ性である強アルカリ性天然水と、PH10内外の強アルカリ性である二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液とを混合して設けた、請求項2の二酸化塩素水溶液若しくは安定化二酸化塩素液の混合物。

【公開番号】特開2011−20986(P2011−20986A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−183858(P2009−183858)
【出願日】平成21年7月15日(2009.7.15)
【出願人】(501253143)株式会社 蒼空 (5)
【出願人】(394016689)有限会社阿部事務所 (4)
【Fターム(参考)】