交換用トナーカートリッジの管理装置及び同システム、画像形成装置、交換用トナーカートリッジの管理方法並びに管理プログラム
【課題】交換されたトナーカートリッジの残トナー量を少なくでき、トナーの無駄をなくすことができる交換用トナーカートリッジの管理装置等を提供する。
【解決手段】トナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、画像形成装置51から取得した交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報が、所定値よりも少ない場合は前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する。
【解決手段】トナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、画像形成装置51から取得した交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報が、所定値よりも少ない場合は前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置に装着されるトナーカートリッジの交換時に、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを決定する交換用トナーカートリッジの管理装置及び同システム、画像形成装置、交換用トナーカートリッジの管理方法並びに同管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、MFP(Multi Function Peripherals)と称される多機能複合機等の画像形成装置においては、装着されている消耗品の消耗品残量、例えばトナーカートリッジ内のトナーの残量が所定値を下回った場合に、トナー切れが間近である状態(トナーニアエンプティ状態)にあると判定され、これを知らせるメッセージが装置に設けられた表示パネルに表示されることで、ユーザヘの通報が行われるのが一般的である。ユーザはかかる通報をきっかけとして交換用のトナーカートリッジを用意し、トナーカートリッジの交換用ストックが無ければ発注を行う。
【0003】
また、最近では、画像形成装置は通信回線で結ばれた管理装置と情報をやり取りする遠隔管理システムに組み込まれて使用される場合が増えてきている(例えば特許文献1)。管理装置は画像形成装置の販売もしくはサービス会社に設置されていることが多く、複数のユーザの画像形成装置からの前記トナーニアエンプティ情報を含む各種情報を保守管理に利用している。このような管理装置に接続された画像形成装置であれば、トナーニアエンプティ状態やトナー交換を管理装置側が認識することができる。
【0004】
更に、管理装置は交換用トナーカートリッジの発注装置と接続されている場合もあり(例えば特許文献2)、そのような場合は、管理装置がトナー発注装置に対して交換用トナーカートリッジを発注し、ユーザ先に配送することもできる。つまり、ユーザは交換用トナーカートリッジの発注をしなくても、交換用トナーカートリッジが自動で届く仕組みもできている。
【0005】
このような自動配送のシステムは、画像形成装置がユーザとメーカでチャージ契約されている時に非常に有効である。チャージ契約の場合は、ユーザは1枚のプリント当たり何円かの契約をしており、トナー代はその中に含まれる。従って交換用トナーカートリッジの発注をしても課金量は変わらず、自動配送をすることでユーザは、面倒な交換用トナーカートリッジの発注作業を行う必要がなくなる。また、メーカ側も発注に伴う事務手続きのコストを削減できるメリットもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−297969号公報
【特許文献2】特開2008−271231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記のような管理装置を通じてトナーカートリッジを発注するシステムにおいて、ユーザによるトナーカートリッジの交換時には残留トナーがなるべく少ない方が、コスト等の観点から望ましい。
【0008】
しかしながら、従来では、交換されたトナーカートリッジの残トナー量の如何に関わらず、トナーカートリッジの交換時に交換用トナーカートリッジの発注要求がなされていたため、トナーに無駄が生じる場合があるという問題があった。
【0009】
なお、特許文献1及び2に記載されている技術は、このような問題を解決するものではなかった。
【0010】
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、交換されたトナーカートリッジの残トナー量を少なくでき、トナーの無駄をなくすことができる交換用トナーカートリッジの管理装置及び同管理システム、画像形成装置を提供し、さらには交換用トナーカートリッジの管理方法並びに同管理プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)通信回線を通じて接続可能な画像形成装置から送信される、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信手段と、前記受信手段によりトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得手段と、前記トナー残量情報取得手段により取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定手段と、前記配送要求タイミング決定手段の決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする交換用トナーカートリッジの管理装置。
(2)前記配送要求タイミング決定手段は、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定する請求項1に記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
(3)前記トナー消費量がプリントボリュームであり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記プリントボリュームが第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項2に記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
(4)前記トナー消費量が黒/白比の平均値であり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記黒/白比の平均値が第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項2または3に記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
(5)前記出力手段は、通信回線を通じて接続された消耗品を発注する発注サーバに、前記配送要求を出力する請求項1〜4のいずれかに記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
(6)自装置に装着されているトナーカートリッジが交換されたこと、または通信回線を通じて接続可能な他の画像形成装置に装着されたトナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信手段と、前記受信手段によりトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得手段と、前記トナー残量情報取得手段により取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定手段と、前記配送要求タイミング決定手段の決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(7)前記配送要求タイミング決定手段は、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、自装置または前記他の画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定する請求項6に記載の画像形成装置。
(8)前記トナー消費量がプリントボリュームであり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記プリントボリュームが第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項7に記載の画像形成装置。
(9)前記トナー消費量が黒/白比の平均値であり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記黒/白比の平均値が第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項7または8に記載の画像形成装置
(10)前記出力手段は、通信回線を通じて接続された消耗品を発注する発注サーバに、前記配送要求を出力する請求項6〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
(11)管理装置と画像形成装置とが通信回線を通じて相互に接続可能な交換用トナーカートリッジの管理システムであって、前記画像形成装置は、1個または複数個のトナーカートリッジが装着されると共に、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を送信する送信手段を備え、前記管理装置は、前記トナーカートリッジ交換情報を受信する受信手段と、前記受信手段によりトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得手段と、前記トナー残量情報取得手段により取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定手段と、前記配送要求タイミング決定手段の決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする交換用トナーカートリッジの管理システム。
(12)前記配送要求タイミング決定手段は、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定する請求項11に記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
(13)前記トナー消費量がプリントボリュームであり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記プリントボリュームが第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項12に記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
(14)前記トナー消費量が黒/白比の平均値であり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記黒/白比の平均値が第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項12または13に記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
(15)前記出力手段は、通信回線を通じて接続された消耗品を発注する発注サーバに、前記配送要求を出力する請求項1〜4のいずれかに記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
(16)管理装置と画像形成装置とが通信回線を通じて相互に接続可能なシステムで実行される交換用トナーカートリッジの管理方法であって、前記画像形成装置は、1個または複数個のトナーカートリッジが装着されると共に、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を送信する送信ステップを実行し、前記管理装置は、前記トナーカートリッジ交換情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいてトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得ステップと、前記トナー残量情報取得ステップにおいて取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定ステップと、前記配送要求タイミング決定ステップにおける決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力ステップと、を実行することを特徴とする交換用トナーカートリッジの管理方法。
(17)通信回線を通じて接続可能な画像形成装置から送信される、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいてトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得ステップ手段と、前記トナー残量情報取得ステップにおいて取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定ステップと、前記配送要求タイミング決定ステップにおける決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させるための交換用トナーカートリッジの管理プログラム。
(18)自装置に装着されているトナーカートリッジが交換されたこと、または通信回線を通じて接続可能な他の画像形成装置に装着されたトナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいてトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得ステップと、前記トナー残量情報取得ステップにおいて取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定ステップと、前記配送要求タイミング決定ステップにおける決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力ステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させるための交換用トナーカートリッジの管理プログラム。
【発明の効果】
【0012】
前項(1)に記載の発明によれば、トナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報が所定値よりも少ない場合は、トナーカートリッジ交換情報の受信時が交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定され、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングが、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更される。そして、交換用トナーカートリッジの配送要求が出力される。
【0013】
従って、従来のように、常時トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングとして、配送要求を行う場合に比べて、交換されたトナーカートリッジの残トナー量が多い場合に、次の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを変更することで、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができる。
【0014】
前項(2)に記載の発明によれば、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングが、画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定されるから、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったタイミングとトナーカートリッジの配送タイミングの合致する精度を向上できる。
【0015】
前項(3)に記載の発明によれば、プリントボリュームに応じて交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをより的確に決定できる。
【0016】
前項(4)に記載の発明によれば、プリントボリュームに応じて交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをより的確に決定できる。
【0017】
前項(5)に記載の発明によれば、発注サーバにより、配送要求された交換用トナーカートリッジの自動発注を行うことができる。
【0018】
前項(6)に記載の発明によれば、交換されたトナーカートリッジの残トナー量が多い場合に、次の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを変更することで、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができる画像形成装置となし得る。
【0019】
前項(7)に記載の発明によれば、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、自装置または前記他の画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定することができる。
【0020】
前項(8)に記載の発明によれば、プリントボリュームに応じて交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをより的確に決定できる。
【0021】
前項(9)に記載の発明によれば、プリントボリュームに応じて交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをより的確に決定できる。
【0022】
前項(10)に記載の発明によれば、発注サーバにより、配送要求された交換用トナーカートリッジの自動発注を行うことができる。
【0023】
前項(11)に記載の発明によれば、交換されたトナーカートリッジの残トナー量が多い場合に、次の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを変更することで、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができるシステムとなし得る。
【0024】
前項(12)に記載の発明によれば、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、自装置または前記他の画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定することができる。
【0025】
前項(13)に記載の発明によれば、プリントボリュームに応じて交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをより的確に決定できる。
【0026】
前項(14)に記載の発明によれば、プリントボリュームに応じて交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをより的確に決定できる。
【0027】
前項(15)に記載の発明によれば、発注サーバにより、配送要求された交換用トナーカートリッジの自動発注を行うことができる。
【0028】
前項(16)に記載の発明によれば、交換されたトナーカートリッジの残トナー量が多い場合に、次の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを変更することで、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができる。
【0029】
前項(17)に記載の発明によれば、交換されたトナーカートリッジの残トナー量が多い場合に、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができる処理を、コンピュータに実行させることができる。
【0030】
前項(18)に記載の発明によれば、交換されたトナーカートリッジの残トナー量が多い場合に、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができる処理を、画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の一実施形態に係る交換用トナーカートリッジの管理システムの構成図である。
【図2】図1のシステムに用いられる画像形成装置の概略構成図である。
【図3】画像形成装置におけるトナーカートリッジからサブホッパにトナーを補給する機構の説明図である。
【図4】同じくサブホッパから現像器にトナーを補給する機構の説明図である。
【図5】トナー濃度検出機構を示す概略構成図である。
【図6】図2の画像形成装置の制御部の構成を示すブロックである。
【図7】管理装置の構成を示すブロック図である。
【図8】トナーエンプティを検出する制御処理を示すフローチャートである。
【図9】画像形成装置の操作パネル部に警告を表示させた場合の表示例の説明図である。
【図10】トナーの各エンプティ状態をまとめた表である。
【図11】本実施形態に係る交換用トナーカートリッジの管理システムにおいて、交換用トナーカートリッジの配送要求を行うタイミングを決定し、配送要求を出力するまでの処理の概要を説明するための図である。
【図12】同じく、本実施形態に係る交換用トナーカートリッジの管理システムにおいて、交換用トナーカートリッジの配送要求を行うタイミングを決定し、配送要求を出力するまでの他の処理の概要を説明するための図である。
【図13】同じく、本実施形態に係る交換用トナーカートリッジの管理システムにおいて、交換用トナーカートリッジの配送要求を行うタイミングを決定し、配送要求を出力するまでのさらに他の処理の概要を説明するための図である。
【図14】トナーカートリッジの配送要求タイミングを決定する際の考え方を、各ケースに分けて説明するための図である。
【図15】トナーカートリッジの配送要求タイミングを決定した状態の表である。
【図16】画像形成装置におけるトナーカートリッジの交換の検出から、管理サーバで実行される配送すべき交換用トナーカートリッジの配送要求までの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0033】
図1は、本発明の一実施形態にかかる交換用トナーカートリッジの管理システムを示す概略構成図である。
【0034】
図1において、この管理システムは、基本的には、1台または複数台の画像形成装置51・・・と、管理サーバ50とを備え、これら画像形成装置51・・・と、管理サーバ50とは、通信回線、例えばインターネットNWを介して接続されている。また、管理サーバ50はさらに発注サーバ52とインターネット等を介して接続されている。
【0035】
管理サーバ50は、通常、画像形成装置51・・・のサービス拠点などに設置され、異なるユーザ毎の各画像形成装置51・・・の各情報を管理する。具体的には、各画像形成装置51と通信を行うことにより、各画像形成装置51に装着された1色または複数色のトナーカートリッジ毎に、トナーカートリッジの消耗品であるトナーの残量を管理し、またトナーカートリッジの交換用ストックの有無を管理する。この点については後述する。さらに、画像形成装置51・・・から印刷枚数等の課金情報や、トラブル状態についての情報を取得し、課金管理やメンテナンス管理を行うことができるようになっている。
【0036】
画像形成装置51は、ユーザ先で異なる種類のものであってもよい。例えば、プリンタである場合や複写機である場合、複写機であってもカラー複写機であったりモノクロ複写機等、様々な場合がある。従って、使用されるトナーカートリッジは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の4色それぞれのトナーカートリッジであっても良いし、ブラック(K)1色のトナーカートリッジであっても良い。
【0037】
管理サーバ50は、ユーザ先での特有の使用形態や使用状況を把握することができるので、各画像形成装置51毎の設定等を記憶装置に格納し、各画像形成装置51毎に最適な動作を行えるよう遠隔管理することもできる。この各画像形成装置51毎の設定情報は、管理サーバ50で集中的に管理できるので、遠隔地の画像形成装置51の動作に関わる設定の変更等も管理サーバ50で簡単に行うことができる。
【0038】
各画像形成装置51と管理サーバ50の情報の授受は、例えばインターネットNWを介した電子メール通信によって行われる。
【0039】
また、管理サーバ50は、発注サーバ52にも接続されているので、画像形成装置51・・・からのトナーカートリッジの交換情報を基に発注サーバ52にトナーカートリッジを発注し、発注サーバ52側からユーザ先に次のトナーカートリッジを自動配送することもできる。
【0040】
図2は、画像形成装置51を示す概略構成図である。この例では、画像形成装置51としてタンデム型のカラープリンタが用いられている。
【0041】
図1において、この画像形成装置51は、装置本体51Aの下部に給紙部200が、中央部にカラー画像形成部100が、上部に排紙部600がそれぞれ配されて構成されている。給紙部200から排紙部600に渡っては給紙部200から繰り出されたシート(用紙)Sを上方へ搬送するシート搬送路206が設けられている。
【0042】
カラー画像形成部100は、装置本体51Aの上下方向の略中央に配置された駆動ローラ40及び従動ローラ50と、これら駆動および従動ローラ40,50間に水平に掛設されて矢印方向へ走行する中間転写ベルト30と、この走行方向に沿って配置されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色の作像ユニット10Y,10M,10C,10Kとを備えている。
【0043】
各作像ユニット10Y,10M,10C,10Kで作成されたトナー画像を重ね合わせて転写ベルト30上に転写し、シート搬送路206を搬送されてくるシートSに対して転写ベルト30の搬送端(図中右端)で2次転写を行い、シートSを定着部300に送給してトナー画像の定着を行うようになっている。
【0044】
各作像ユニット10Y,10M,10C,10Kは、静電複写方式により作像するもので、それらの周囲に配設された帯電器、4個のレーザーダイオード、ポリゴンミラー、および走査レンズ等を有するプリントヘッド21ならびに4つの反射ミラー22等を備えた露光部20と、現像器9Y,9M,9C,9Kと、感光体ドラムと、転写器等とを備えている。
【0045】
また、各作像ユニット10Y,10M,10C,10Kの現像器9Y,9M,9C,9Kにトナーを補給する補給機構として、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kおよびサブホッパ80Y,80M,80C,80Kが前記作像ユニット10Y,10M,10C,10Kの上方位置に配置されている。
【0046】
トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kは、装置本体51Aに交換可能に装着されている。また、各トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kには、図示しないヒューズが装着されており、装置本体51Aは未使用のトナーカートリッジをヒューズにより検出し、ヒューズカットすることで未使用状態を解除する。即ち、ヒューズカットされたことで、トナーカートリッジの交換を知ることができる。
【0047】
なお、図中、400は外部装置との通信手段であり、また500はキー部や表示部を備えた操作パネル部である。
【0048】
図3は、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kからサブホッパ80Y,80M,80C,80Kにトナーを補給する機構の説明図である。
【0049】
図3において、装置本体51Aにトナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kを装着すると、サブホッパ80Y,80M,80C,80Kの上部のシャッターが開き、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kからのトナーの補給が可能な状態となる。
【0050】
トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K内には、スパイラルバネ71が搭載されており、このスパイラルバネ71がステッピングモータ(カートリッジモータともいう)72で回転駆動されることにより、サブホッパ80Y,80M,80C,80K内にトナーが補給される。
【0051】
4色のスパイラルバネ71に対して2つのステッピングモータ72を使用し、それぞれY,M用とC,K用に割り当てる。Y(C)補給弁とK(M)補給弁の間は偶数個のギア73で連結されており、ステッピングモータ72を正転させた場合は、Y(C)スパイラルバネ71が回転してK(M)スパイラルバネ71が空転し、ステッピングモータ72を逆転させた場合は、Y(C)スパイラルバネ71が空転してK(M)スパイラルバネ71が回転するよう構成されている。ステッピングモータ72の正転と逆転を切り換えることによってY(C)補給とK(M)補給とが切り換られる。
【0052】
図4は、前記サブホッパ80Y,80M,80C,80Kから現像器9Y,9M,9C,9Kにトナーを補給する機構の説明図である。
【0053】
図4において、各色のサブホッパ80Y,80M,80C,80K毎にステッピングモータ(サブホッパモータともいう)81が割り当てられている。
【0054】
サブホッパモータ81を駆動することにより、サブホッパ80Y,80M,80C,80K内の掻き揚げパドル82およびスパイラルローラ83が回転し、サブホッパ80Y,80M,80C,80Kから各色現像器9Y,9M,9C,9Kに各色トナーがそれぞれ補給される。サブホッパ80Y,80M,80C,80K内のトナー残量は、トナーエンプティセンサ(ピエゾセンサ)84により検知されるようになっている。
【0055】
図5は、トナー濃度検出機構を示す概略構成図である。
【0056】
図5において、現像器9Y,9M,9C,9K内には、現像剤(トナーとキャリア)が充填されており、現像モータ駆動の攪拌スクリュー91に装備されたマイラー92が回転することで現像器9Y,9M,9C,9K内の現像剤が攪拌される。さらに、マイラー92により底面に配備されたトナー濃度センサ93の周辺の現像剤が攪拌され、トナー濃度センサ93の周辺には新たな現像剤が流れ込む。すなわち攪拌スクリュー91の1周(1リップル)おきに濃度センサ93周辺の現像剤を入れ替えることができる。
【0057】
トナー濃度センサ93は、例えば磁気式TCRセンサからなる。トナー濃度の検出は、当該センサ93の周辺の単位体積当たりのキャリアに含まれる鉄分の透磁率を読み取ることにより検出される。従って、このトナー濃度センサ93で読み取ったアナログ信号のAD変換値(分解能10bit)が大きいほどトナー濃度は小さくなる。
【0058】
図6は、この画像形成装置51の制御部の構成を示すブロックである。
【0059】
図6において、この制御部は、主な構成要素として、CPU401と、通信インターフェース(I/F)部402と、画像処理部403と、画像メモリ404と、レーザーダイオード駆動部405と、操作パネル部500と、記憶部700と、ROM406と、RAM407と、エンジン制御部408とを備えている。
【0060】
CPU401は、画像形成装置51の全体の動作を統括制御する他、ROM406から必要なプログラムを読み出して、画像処理部403での画像データの変換処理や、画像メモリ404における画像データの書き込み/読み出し等を行う。また、カラー画像形成部100や給紙部200などの動作を、タイミングを取りながら統一的に制御して円滑なプリント動作を実行させる。さらに、エンジン制御部408から入力される各種の情報に基づいて、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K内のトナーがニアエンプティであることやエンプティであることを検出したり、トナーカートリッジが交換された時の交換前のトナー残量を検出したり、トナーの消費状態(プリントボリューム、黒/白比等)を検出したり、操作パネル500にトナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kの交換時期に関する所定のメッセージを表示させる。
【0061】
前記通信I/F部402は、LANカード、LANボード等のLANに接続するためのインターフェースであり、外部からのプリントジョブのデータを受信し、それを画像処理部403に送出する。
【0062】
また、通信I/F部402は、さらに、この画像形成装置51の管理サーバ50(図13参照)とインターネットNWを介してトナーエンプティの情報やその他警告、トラブル、各種プリント関連の情報を送信したり、管理サーバ50からのデータや命令を受信することができるようになっている。
【0063】
画像処理部403は、通信I/F部402からのプリントジョブのデータをYMCKの再現色の画像データに変換して画像メモリ404に出力し、この画像データを再現色毎に格納させる。
【0064】
レーザーダイオード駆動部405は、各色の画像データを画像メモリ404から読み出して、露光部20のレーザーダイオードを駆動する。
【0065】
操作パネル部500は、ユーザが入力操作するために使用される他、各種メッセージを表示可能である。
【0066】
記憶部700は、各種データやアプリケーションを記憶する他に、プリントに関する履歴データやトナーカートリッジ交換履歴、トナーの消費状態等を記憶する。
【0067】
ROM406には、画像形成動作に関する制御プログラムの他、トナー補給制御、トナーエンプティ検出制御に用いられ、さらに制御に使用されるテーブル等のデータが格納されている。
【0068】
RAM407は、CPU402のワークエリアとして用いられる。
【0069】
エンジン制御部408は、トナーエンプティセンサ84、TCRセンサ93、トナーカートッリジセットセンサ(図示せず)、TC扉カバー(図示せず)、前カバー(図示せず)、カートリッジモータ72、サブホッパモータ(図示せず)等からの信号や状態を受けてプリントを制御する。
【0070】
図7は、図1の交換用トナーカートリッジの管理システムに用いられている管理サーバ50の構成を示すブロック図である。
【0071】
この管理サーバ50は、CPU50a、ROM50b、RAM50c、記憶部50d、表示装置50e、入力装置50f、ネットワークインターフェースカード(NIC)50g等を備え、システムバス50hを介して互いに接続されている。
【0072】
CPU50aは、ROM50bに保存されているプログラムを実行することにより、サーバ50の全体を統括的に制御する。特に、この実施形態では、各画像形成装置51から、各画像形成装置51に装着されたトナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K毎に、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kの消耗品であるトナー残量の情報や、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kが交換されたことを示す情報を取得し、これらの情報を管理し、必要に応じて情報の内容を更新する。また、いずれかの画像形成装置51から送信されたいずれかのトナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信したときに、画像形成装置51から交換されたトナーカートリッジのトナー残量やトナー消費量(プリントボリューム、黒/白比の平均値)を取得し、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを決定し、配送要求タイミングで配送要求を出力する。
【0073】
ROM50bは、CPU50aが実行するためのプログラムやその他のデータを保存する記憶媒体である。
【0074】
RAM50cは、CPU50aが動作用プログラムに従って動作する際の作業領域を提供する記憶媒体である。
【0075】
記憶部50dは、ハードディスク等の記憶媒体からなり、各種のデータ、アプリケーション等を記憶する。特にこの実施形態では、各画像形成装置51に装着されたトナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K毎のトナー残量情報を、書き換え可能に記憶する。さらに、交換用トナーカートリッジや画像形成装置51に装着されている消耗品である転写ベルトユニット、定着ユニット、現像ユニットに対する交換用使用網品ユニットの配送先の情報等が記憶されている。
【0076】
表示部50eは、CRTや液晶表示装置等からなり、各種のメッセージ及び管理者ユーザ等に対する入力受付画面、選択画面等を表示する。
【0077】
入力装置50fは、管理者ユーザ等による入力操作に用いられるもので、キーボードやマウス等からなる。
【0078】
ネットワークインターフェースカード50gは、画像形成装置51や発注サーバ52との間で、ネットワークNWを介して、データの送受信を行う通信手段として機能する。
【0079】
図8は、画像形成装置51によって実行されるトナーエンプティを検出する制御処理を示すフローチャートである。
【0080】
図8において、前記トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kからトナーが補給されていくと、カートリッジ内のトナー残量が少なくなり、やがてトナー切れ(トナーエンプティ)になる。
【0081】
トナー関連のエンプティには、「通常状態」(ステップS1)、「トナーニアエンプティ(警告)」(ステップS2)、「トナーエンプティ(印字許可)」(ステップS3)、「トナーエンプティ(印字禁止)」(ステップS4)の4つの状態が存在する。
【0082】
「通常状態」(ステップS1)は、「トナーニアエンプティ(警告)」(ステップS2)、「トナーエンプティ(印字許可)」(ステップS3)、「トナーエンプティ(印字禁止)」(ステップS4)以外の状態、つまり、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kおよびサブホッパー80Y,80M,80C,80Kに十分トナーが充填されている状態である。なお、「通常状態」(ステップS1)を含む各状態において、前記カートリッジモータ72の回転量をCPU401が積算し、サブホッパー80Y,80M,80C,80Kに補給されたトナー量を推定算出している。
【0083】
「トナーニアエンプティ(警告)」(ステップS2)は、サブホッパー80Y,80M,80C,80Kに補給された推定トナー量から、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K内のトナー残量がニアエンプティ領域となっていると推定される場合に「ニアエンプティ」と判定されるものである。この「トナーニアエンプティ(警告)」状態では、図9に示すように、操作パネル部500を介してユーザにもうすぐトナーがなくなることを報知し、交換用のトナーカートリッジを用意させるためのものである。トナーエンプティ(印字禁止)になるまでに数千枚のプリントが可能であり、ユーザ先にトナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kの交換用ストックがない場合は、ユーザ等が交換用トナーカートリッジを発注し、トナーエンプティ(印字禁止)になるまでに交換用のトナーカートリッジを用意するための十分な期間が得られるようになっている。
【0084】
「トナーエンプティ(印字許可)」(ステップS3)は、前記カートリッジモータ72の回転時にサブホッパ80Y,80M,80C,80K内のトナーエンプティセンサ84によるエンプティ情報が所定回数連続してエンプティになった場合に「トナーエンプティ(印字許可)」と判定する。トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K内にトナーは残っていないが、サブホッパ内80Y,80M,80C,80K内には、100枚程度コピー可能なトナーが残っているのでプリントは許可する。
【0085】
「トナーエンプティ(印字禁止)」(ステップS4)は、トナーニアエンプティ(印字許可)から所定枚のプリントを行い、サブホッパー80Y,80M,80C,80Kのトナーがなくなった状態である。この時、プリント禁止とする。
【0086】
「トナーニアエンプティ(警告)」S2、「トナーエンプティ(印字許可)」S3の場合は、図9に示すように、操作パネル500に「トナーがもうすぐエンプティになる」旨の警告が表示され、「トナーエンプティ(印字禁止)」S4の場合は、操作パネル500に「トナーが無くなった」旨の全面警告が表示され、プリント禁止となる。
【0087】
これらトナー関連のニアエンプティ及びエンプティの各状態(S1〜S4)をまとめた表を図10に示してある。
【0088】
図10の表からも明らかなように、「トナーエンプティ(印字許可)」S3に移行した場合、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K内にトナーが残っていない(空の状態)ので、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kの交換が行われても構わないが、「トナーニアエンプティ」(S2)では、トナーが残っているので、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kが交換されるのは好ましくない。
【0089】
図11〜図13は、本実施形態に係る交換用トナーカートリッジの管理システムにおいて、交換用トナーカートリッジの配送要求を行うタイミングを決定し、配送要求を出力するまでの処理の概要を説明するための図であり、それぞれ配送要求が異なる場合を示している。
【0090】
図11〜図13に示された実施形態においては、管理装置に通知された交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報と、ペーパーボリューム(PVともいう)と、黒(B)/白(W)比の平均値(カバレッジともいう)の情報によって管理サーバ51は交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを判断する。
【0091】
図11はトナーエンプティ(印字許可)やトナーエンプティ(印字禁止)時に交換された場合、つまりトナー残量のほとんどない状態で交換された場合であり、新品交換時を配送要求タイミングと決定する場合の例を示している。
【0092】
最初にある画像形成装置51でトナーカートリッジの交換が発生する(丸数字1)と、まず通信回線で接続された管理サーバ50に、トナーカートリッジ交換が発生した情報を通知する(丸数字2)。
【0093】
トナーカートリッジの交換は、前述したように、トナーカートリッジに取り付けられたヒューズによって知ることが出来る。ヒューズが切れていない場合は、新品検知信号が「新品」状態で検知され、画像形成装置本体がヒューズを切断すると、新品検知信号は「旧品」として検出されるようになる。
【0094】
トナーカートリッジ交換情報を通知してきた画像形成装置51に対して、管理サーバ50は交換されたトナーカートリッジの交換前のトナー残量情報(前トナー残量情報ともいう)、PV、カバレッジの各情報を要求する(丸数字3)。
【0095】
画像形成装置51は前トナー残量情報や、PV、カバレッジの情報を通知する(丸数字4)。
【0096】
管理サーバ50は画像形成装置51から通知された情報を基に、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを決定し記録する(丸数字5)。
【0097】
ここで決定された交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングによって、その後の動作が変化する。図11の例では、トナーカートリッジ配送要求タイミングを新品交換時としているので、判断後すぐに配送要求を行う(丸数字6)。
【0098】
一方、図12は、トナーニアエンプティあるいはニアエンプティに達する前の通常の状態(トナー通常)で交換された場合、換言すればトナー残量のある状態で交換された場合であって、PVやカバレッジが第1の所定値よりも小さい第2の所定値を満たしていない場合の例であり、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを次回ニアエンプティ時、つまり交換され装着されているトナーカートリッジのニアエンプティ時と決定する場合の例である。
【0099】
丸数字1〜5までの動作は図11の場合と同じである。図12の例では、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを次回ニアエンプティ時、つまり交換され装着されているトナーカートリッジのニアエンプティ時としているので、管理サーバ50は画像形成装置51に対してトナーニアエンプティ時を通知するように要求し(丸数字7)、画像形成装置51がニアエンプティを通知したら(丸数字8)、交換用トナーカートリッジの配送要求を行う(丸数字9)。
【0100】
また、図13は、トナーニアエンプティやニアエンプティに達する前のトナー通常で交換された場合、換言すればトナー残量のある状態で交換された場合であって、PVやカバレッジが第1の所定値を満たしていないが、そのどちらかが第2の所定値を満たしている場合の例であり、トナーカートリッジの配送要求タイミングを次回ニアエンプティ時、つまり交換され装着されているトナーカートリッジのニアエンプティ時を、新品交換時より所定期間遅らせた後のタイミングと決定する場合の例である。
【0101】
この例では、管理サーバ50は画像形成装置51に対して、トナーカートリッジの交換後所定期間がきたらそれを通知するように要求し(丸数字10)、画像形成装置51から所定期間経過したことを通知されたら(丸数字11)、交換用トナーカートリッジの配送要求を行う(丸数字12)。
【0102】
図14は、トナーカートリッジの配送要求タイミングを決定する際の考え方を、各ケースに分けて説明するための図である。いずれのケースも、最初は、新品交換時(交換情報を受信したとき)のタイミングで交換用トナーカートリッジを配送要求するものとする。また、この実施形態では、PVの第1の所定値を500枚/日、第2の所定値を100枚/日とし、カバレッジの第1の所定値を75%、第2の所定値を25%とし、トナーカートリッジ交換時より所定時間遅らせるタイミングを、交換時から500枚印字後とする。
【0103】
トナー通常やニアエンプティなど、カートリッジにトナーが残っているときに交換したとき、トナーカートリッジ配送要求タイミングを次回ニアエンプティ時とすることで、カートリッジの予備を置きたくないユーザーの要求を抑えつつトナー残量をできるだけ少なくし、エンプティ(印字許可、印字禁止)でトナーカートリッジの交換が行われたら、交換時に残トナーが存在しないため通常通り新品交換発送を継続する。
【0104】
以下、具体的な場面に即して説明する。
(ケース1)
このケースは、画像形成装置51からトナーカートリッジ交換情報を受信した管理サーバ50が、前トナー残量情報、PV、カバレッジ情報を画像形成装置51に要求し、前トナー残量情報がエンプティ(印字許可)もしくはエンプティ(印字禁止)であった場合である。
【0105】
このケース1では、画像形成装置51のユーザーは交換前のトナーカートリッジがトナーエンプティ状態、つまりカートリッジ内にトナーが残っていない状態で交換を行っている。管理サーバ50はこの段階で新品交換を行うユーザーは予備のトナーカートリッジを置いてもかまわない環境にいると判断する。また、トナーがカートリッジ内に残っていない状態での交換は望ましい状態であること、エンプティ(印字禁止)となり印字ができない状態を確実に避けたいことから、PVやカバレッジの値にかかわらず、図14の丸数字1で示す新品交換時(交換情報の受信タイミング)での配送要求を継続する。
(ケース2)
このケースは、画像形成装置51からカートリッジ交換情報を受けた管理サーバ50が、画像形成装置51に前トナー残量情報、PV、カバレッジ情報を要求し、前トナー残量情報がニアエンプティやトナー通常であった場合である。
【0106】
このケース2では、画像形成装置51のユーザーはトナーニアエンプティまたはトナー通常の状態、つまりトナーカートリッジ内にトナーが残っている状態でトナーカートリッジを交換している。このとき、PVが第2の所定値100枚/日未満、かつカバレッジが第2の所定値25%未満である場合、この段階で新品交換を行うユーザーは予備のトナーカートリッジをストックしておきたくない環境にあるものと判断できる。また、トナー消費量が少ないから、配送要求を遅らせてもエンプティ(禁止)になる前にトナーカートリッジを配送できる。また、トナーが残った状態でのカートリッジ交換は避けたい状態である。そこで、次回カートリッジ配送要求を図14の丸数字2で示すニアエンプティ時と判断する。
(ケース3)
このケースは、画像形成装置51からカートリッジ交換情報を受けた管理サーバ50が、画像形成装置51に前トナー残量情報、PV、カバレッジ情報を要求し、前トナー残量情報がニアエンプティやトナー通常であり、PVかカバレッジが第2の所定値以上の場合である。
【0107】
このケースでは、PVやカバレッジが第2の所定値以上であるから、ケース2の場合よりもトナー消費が速いといえる。このとき、ケース2の場合と同様に次回のトナーカートリッジ配送要求をニアエンプティ時とすると、画像形成装置51がトナーエンプティとなり印字ができなくなる前に、交換用トナーカートリッジをユーザーに届けることができない恐れがある。
【0108】
そこで、管理サーバ50は、トナーニアエンプティかトナー通常でトナーカートリッジが交換された場合であっても、PVが第1の所定値500枚/日以上であるか、もしくはカバレッジが第1の所定値75%以上であれば、配送要求タイミングを図14の丸数字1で示す新品交換時(交換情報の受信タイミング)とする。
【0109】
また、PVが第1の所定値500枚/日未満、かつカバレッジが所定値75%未満のとき、PVが第2の所定値100枚/日以上であるか、もしくはカバレッジが第2の所定値25%以上であれば、配送要求タイミングを新品交換時(交換情報の受信タイミング)より一定時間である500枚印字した段階と、と判断する。
【0110】
以上をまとめると、図15の表のようになる。図15において、○はトナーカートリッジの新品交換時(交換情報の受信タイミング)で配送要求を行う場合を、△は配送要求を新品交換時よりも遅らせる場合を、×は配送要求をトナーニアエンプティ時に行う場合を、それぞれ示している。
【0111】
すなわち、この実施形態では、トナーニアエンプティかトナー通常でトナーカートリッジが交換された場合には、交換された新規なトナーニアエンプティがエンプティになるまでに、交換用トナーカートリッジが確実に届くように、トナーカートリッジの消費量であるPV及びカバリッジに応じて、次の交換用トナーカートリッジの配送要求を行う。具体的には、トナー消費量が多い場合は直ちに配送要求を出力し、トナー消費量が少し多い場合は、トナーカートリッジ交換情報を受信したのち所定時間経過後に配送要求を出力し、トナー消費量が少ない場合は、トナーニアエンプティを待って配送要求を出力する。
【0112】
これにより、交換後のトナーカートリッジのトナー残量がなくなるタイミングと交換用トナーカートリッジが届くタイミングを近づけることができ、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができる。
【0113】
図16は、画像形成装置51におけるトナーカートリッジの交換の検出から、管理サーバ50で実行される配送すべき交換用トナーカートリッジの配送要求までの動作を示すフローチャートである。なお、管理サーバ50側の動作は、管理サーバ50のCPU50aがROM50b等の記録媒体に記録された動作用プログラムに従って動作することにより実行される。
【0114】
ステップS11で、画像形成装置51がトナーカートリッジの交換またはトナーニアエンプティを検出すると、ステップS12で、画像形成装置51は管理サーバ50へトナーカートリッジの交換情報を送信する。
【0115】
管理サーバ50は、ステップS15で前記交換情報を受信すると、ステップS16で、交換情報を発信してきた画像形成装置51に対し、交換されたトナーカートリッジのトナー残量(前トナー残量情報)、PV、カバレッジ情報を要求する。
【0116】
画像形成装置51は、ステップS13で前記管理サーバ50から前トナー残量情報、PV、カバレッジ情報の要求を受信すると、ステップS14で、前トナー残量情報、PV、カバレッジ情報を管理サーバ50に送信する。
【0117】
管理サーバ50は、ステップS17で前トナー残量情報、PV、カバレッジ情報を受信すると、ステップS18で、前トナー残量情報がニアエンプティかトナー通常か、換言すればトナーが残留している状態で交換が行われたかどうかを判断する。
【0118】
前トナー残量情報がニアエンプティでもトナー通常でもない場合、換言すればトナーエンプティで交換された場合には(ステップS18でNO)、ステップS19で、交換カートリッジの配送要求タイミングを新品交換時(交換情報の受信タイミング)と判断決定し、トナー配送要求を出力する。
【0119】
前トナー残量情報がニアエンプティかトナー通常の場合には(ステップS18でYES)、ステップS20で、PV、カバレッジの値を調べる。
【0120】
PV、カバレッジの値が第1の所定値500枚/日以上か、またはカバレッジが第1の所定値75%以上であれば(ステップS20でステートA)、ステップS21で、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを新品交換時(交換情報の受信タイミング)と判断決定し、ステップS22でトナー配送要求を出力する。
【0121】
ステップS20において、PV、カバレッジの値が第2の所定値100枚/日以上で第1の所定値500枚/日未満か、またはカバレッジが第2の所定値25%以上で第1の所定値75%未満であれば(ステップS20でステートB)、ステップS23で、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを新品交換時(交換情報の受信タイミング)よりも500枚印字したときと判断決定し、ステップS24で、新品交換時よりも500枚印字したら通知するように画像形成装置51に要求し、通知があればトナー配送要求を出力する。
【0122】
ステップS20において、PV、カバレッジの値が第2の所定値100枚/日未満でかつカバレッジが第2の所定値25%未満であれば(ステップS20でステートC)、ステップS25で、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーニアエンプティ時と判断決定する。そして、ステップS26で、画像形成装置51からトナーニアエンプティの通知を受けたら、配送要求を行う。
【0123】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、トナー消費量の情報としてPVやカバレッジを示したが、用紙サイズ別カウンタなどの情報を用いても良い。
【0124】
また、トナーカートリッジ交換情報の受信、前トナー残量、PV、カバレッジ等の情報の取得、交換用トナーカートリッジの配送要求のタイミングの決定、配送要求の出力(発注出力)等を、画像形成装置51とは別の管理サーバ50が実行するものとしたが、これらの管理サーバ50の機能を1台の画像形成装置51に組み込んで、画像形成装置51が、トナーカートリッジ交換情報の受信、前トナー残量、PV、カバレッジ等の情報の取得、交換用トナーカートリッジの配送要求のタイミングの決定、配送要求の出力(発注出力)等を実行しても良い。この場合は、画像形成装置51のCPU401が、動作プログラムに従って、上記の実行動作を制御する。
【0125】
また、発注サーバ52を設け、管理サーバ50から発注サーバ52に配送要求を出力するものとしたが、管理サーバ50の表示装置50eや他のパソコン等の表示装置、あるいは画像形成装置51が管理サーバ50の機能を有する場合は操作パネル部500の表示画面に出力して、発注を促すメッセージを表示させても良い。この場合、人手により発注処理が行われることになる。
【0126】
また、画像形成装置の消耗品はインクジェット方式の画像形成装置の消耗品に適用しても良い。
【符号の説明】
【0127】
50 管理サーバ
50a CPU
50b ROM
50d 記憶部
50e 表示装置
51 画像形成装置
52 発注サーバ
70Y,70M,70C,70K トナーカートリッジ
400 通信手段
401 CPU
500 操作パネル部
700 記憶部
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置に装着されるトナーカートリッジの交換時に、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを決定する交換用トナーカートリッジの管理装置及び同システム、画像形成装置、交換用トナーカートリッジの管理方法並びに同管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、MFP(Multi Function Peripherals)と称される多機能複合機等の画像形成装置においては、装着されている消耗品の消耗品残量、例えばトナーカートリッジ内のトナーの残量が所定値を下回った場合に、トナー切れが間近である状態(トナーニアエンプティ状態)にあると判定され、これを知らせるメッセージが装置に設けられた表示パネルに表示されることで、ユーザヘの通報が行われるのが一般的である。ユーザはかかる通報をきっかけとして交換用のトナーカートリッジを用意し、トナーカートリッジの交換用ストックが無ければ発注を行う。
【0003】
また、最近では、画像形成装置は通信回線で結ばれた管理装置と情報をやり取りする遠隔管理システムに組み込まれて使用される場合が増えてきている(例えば特許文献1)。管理装置は画像形成装置の販売もしくはサービス会社に設置されていることが多く、複数のユーザの画像形成装置からの前記トナーニアエンプティ情報を含む各種情報を保守管理に利用している。このような管理装置に接続された画像形成装置であれば、トナーニアエンプティ状態やトナー交換を管理装置側が認識することができる。
【0004】
更に、管理装置は交換用トナーカートリッジの発注装置と接続されている場合もあり(例えば特許文献2)、そのような場合は、管理装置がトナー発注装置に対して交換用トナーカートリッジを発注し、ユーザ先に配送することもできる。つまり、ユーザは交換用トナーカートリッジの発注をしなくても、交換用トナーカートリッジが自動で届く仕組みもできている。
【0005】
このような自動配送のシステムは、画像形成装置がユーザとメーカでチャージ契約されている時に非常に有効である。チャージ契約の場合は、ユーザは1枚のプリント当たり何円かの契約をしており、トナー代はその中に含まれる。従って交換用トナーカートリッジの発注をしても課金量は変わらず、自動配送をすることでユーザは、面倒な交換用トナーカートリッジの発注作業を行う必要がなくなる。また、メーカ側も発注に伴う事務手続きのコストを削減できるメリットもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−297969号公報
【特許文献2】特開2008−271231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記のような管理装置を通じてトナーカートリッジを発注するシステムにおいて、ユーザによるトナーカートリッジの交換時には残留トナーがなるべく少ない方が、コスト等の観点から望ましい。
【0008】
しかしながら、従来では、交換されたトナーカートリッジの残トナー量の如何に関わらず、トナーカートリッジの交換時に交換用トナーカートリッジの発注要求がなされていたため、トナーに無駄が生じる場合があるという問題があった。
【0009】
なお、特許文献1及び2に記載されている技術は、このような問題を解決するものではなかった。
【0010】
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、交換されたトナーカートリッジの残トナー量を少なくでき、トナーの無駄をなくすことができる交換用トナーカートリッジの管理装置及び同管理システム、画像形成装置を提供し、さらには交換用トナーカートリッジの管理方法並びに同管理プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)通信回線を通じて接続可能な画像形成装置から送信される、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信手段と、前記受信手段によりトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得手段と、前記トナー残量情報取得手段により取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定手段と、前記配送要求タイミング決定手段の決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする交換用トナーカートリッジの管理装置。
(2)前記配送要求タイミング決定手段は、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定する請求項1に記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
(3)前記トナー消費量がプリントボリュームであり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記プリントボリュームが第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項2に記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
(4)前記トナー消費量が黒/白比の平均値であり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記黒/白比の平均値が第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項2または3に記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
(5)前記出力手段は、通信回線を通じて接続された消耗品を発注する発注サーバに、前記配送要求を出力する請求項1〜4のいずれかに記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
(6)自装置に装着されているトナーカートリッジが交換されたこと、または通信回線を通じて接続可能な他の画像形成装置に装着されたトナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信手段と、前記受信手段によりトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得手段と、前記トナー残量情報取得手段により取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定手段と、前記配送要求タイミング決定手段の決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(7)前記配送要求タイミング決定手段は、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、自装置または前記他の画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定する請求項6に記載の画像形成装置。
(8)前記トナー消費量がプリントボリュームであり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記プリントボリュームが第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項7に記載の画像形成装置。
(9)前記トナー消費量が黒/白比の平均値であり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記黒/白比の平均値が第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項7または8に記載の画像形成装置
(10)前記出力手段は、通信回線を通じて接続された消耗品を発注する発注サーバに、前記配送要求を出力する請求項6〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
(11)管理装置と画像形成装置とが通信回線を通じて相互に接続可能な交換用トナーカートリッジの管理システムであって、前記画像形成装置は、1個または複数個のトナーカートリッジが装着されると共に、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を送信する送信手段を備え、前記管理装置は、前記トナーカートリッジ交換情報を受信する受信手段と、前記受信手段によりトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得手段と、前記トナー残量情報取得手段により取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定手段と、前記配送要求タイミング決定手段の決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする交換用トナーカートリッジの管理システム。
(12)前記配送要求タイミング決定手段は、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定する請求項11に記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
(13)前記トナー消費量がプリントボリュームであり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記プリントボリュームが第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項12に記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
(14)前記トナー消費量が黒/白比の平均値であり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記黒/白比の平均値が第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項12または13に記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
(15)前記出力手段は、通信回線を通じて接続された消耗品を発注する発注サーバに、前記配送要求を出力する請求項1〜4のいずれかに記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
(16)管理装置と画像形成装置とが通信回線を通じて相互に接続可能なシステムで実行される交換用トナーカートリッジの管理方法であって、前記画像形成装置は、1個または複数個のトナーカートリッジが装着されると共に、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を送信する送信ステップを実行し、前記管理装置は、前記トナーカートリッジ交換情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいてトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得ステップと、前記トナー残量情報取得ステップにおいて取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定ステップと、前記配送要求タイミング決定ステップにおける決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力ステップと、を実行することを特徴とする交換用トナーカートリッジの管理方法。
(17)通信回線を通じて接続可能な画像形成装置から送信される、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいてトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得ステップ手段と、前記トナー残量情報取得ステップにおいて取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定ステップと、前記配送要求タイミング決定ステップにおける決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させるための交換用トナーカートリッジの管理プログラム。
(18)自装置に装着されているトナーカートリッジが交換されたこと、または通信回線を通じて接続可能な他の画像形成装置に装着されたトナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいてトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得ステップと、前記トナー残量情報取得ステップにおいて取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定ステップと、前記配送要求タイミング決定ステップにおける決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力ステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させるための交換用トナーカートリッジの管理プログラム。
【発明の効果】
【0012】
前項(1)に記載の発明によれば、トナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報が所定値よりも少ない場合は、トナーカートリッジ交換情報の受信時が交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定され、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングが、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更される。そして、交換用トナーカートリッジの配送要求が出力される。
【0013】
従って、従来のように、常時トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングとして、配送要求を行う場合に比べて、交換されたトナーカートリッジの残トナー量が多い場合に、次の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを変更することで、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができる。
【0014】
前項(2)に記載の発明によれば、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングが、画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定されるから、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったタイミングとトナーカートリッジの配送タイミングの合致する精度を向上できる。
【0015】
前項(3)に記載の発明によれば、プリントボリュームに応じて交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをより的確に決定できる。
【0016】
前項(4)に記載の発明によれば、プリントボリュームに応じて交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをより的確に決定できる。
【0017】
前項(5)に記載の発明によれば、発注サーバにより、配送要求された交換用トナーカートリッジの自動発注を行うことができる。
【0018】
前項(6)に記載の発明によれば、交換されたトナーカートリッジの残トナー量が多い場合に、次の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを変更することで、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができる画像形成装置となし得る。
【0019】
前項(7)に記載の発明によれば、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、自装置または前記他の画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定することができる。
【0020】
前項(8)に記載の発明によれば、プリントボリュームに応じて交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをより的確に決定できる。
【0021】
前項(9)に記載の発明によれば、プリントボリュームに応じて交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをより的確に決定できる。
【0022】
前項(10)に記載の発明によれば、発注サーバにより、配送要求された交換用トナーカートリッジの自動発注を行うことができる。
【0023】
前項(11)に記載の発明によれば、交換されたトナーカートリッジの残トナー量が多い場合に、次の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを変更することで、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができるシステムとなし得る。
【0024】
前項(12)に記載の発明によれば、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、自装置または前記他の画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定することができる。
【0025】
前項(13)に記載の発明によれば、プリントボリュームに応じて交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをより的確に決定できる。
【0026】
前項(14)に記載の発明によれば、プリントボリュームに応じて交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをより的確に決定できる。
【0027】
前項(15)に記載の発明によれば、発注サーバにより、配送要求された交換用トナーカートリッジの自動発注を行うことができる。
【0028】
前項(16)に記載の発明によれば、交換されたトナーカートリッジの残トナー量が多い場合に、次の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを変更することで、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができる。
【0029】
前項(17)に記載の発明によれば、交換されたトナーカートリッジの残トナー量が多い場合に、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができる処理を、コンピュータに実行させることができる。
【0030】
前項(18)に記載の発明によれば、交換されたトナーカートリッジの残トナー量が多い場合に、次のトナーカートリッジについては、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができる処理を、画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の一実施形態に係る交換用トナーカートリッジの管理システムの構成図である。
【図2】図1のシステムに用いられる画像形成装置の概略構成図である。
【図3】画像形成装置におけるトナーカートリッジからサブホッパにトナーを補給する機構の説明図である。
【図4】同じくサブホッパから現像器にトナーを補給する機構の説明図である。
【図5】トナー濃度検出機構を示す概略構成図である。
【図6】図2の画像形成装置の制御部の構成を示すブロックである。
【図7】管理装置の構成を示すブロック図である。
【図8】トナーエンプティを検出する制御処理を示すフローチャートである。
【図9】画像形成装置の操作パネル部に警告を表示させた場合の表示例の説明図である。
【図10】トナーの各エンプティ状態をまとめた表である。
【図11】本実施形態に係る交換用トナーカートリッジの管理システムにおいて、交換用トナーカートリッジの配送要求を行うタイミングを決定し、配送要求を出力するまでの処理の概要を説明するための図である。
【図12】同じく、本実施形態に係る交換用トナーカートリッジの管理システムにおいて、交換用トナーカートリッジの配送要求を行うタイミングを決定し、配送要求を出力するまでの他の処理の概要を説明するための図である。
【図13】同じく、本実施形態に係る交換用トナーカートリッジの管理システムにおいて、交換用トナーカートリッジの配送要求を行うタイミングを決定し、配送要求を出力するまでのさらに他の処理の概要を説明するための図である。
【図14】トナーカートリッジの配送要求タイミングを決定する際の考え方を、各ケースに分けて説明するための図である。
【図15】トナーカートリッジの配送要求タイミングを決定した状態の表である。
【図16】画像形成装置におけるトナーカートリッジの交換の検出から、管理サーバで実行される配送すべき交換用トナーカートリッジの配送要求までの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0033】
図1は、本発明の一実施形態にかかる交換用トナーカートリッジの管理システムを示す概略構成図である。
【0034】
図1において、この管理システムは、基本的には、1台または複数台の画像形成装置51・・・と、管理サーバ50とを備え、これら画像形成装置51・・・と、管理サーバ50とは、通信回線、例えばインターネットNWを介して接続されている。また、管理サーバ50はさらに発注サーバ52とインターネット等を介して接続されている。
【0035】
管理サーバ50は、通常、画像形成装置51・・・のサービス拠点などに設置され、異なるユーザ毎の各画像形成装置51・・・の各情報を管理する。具体的には、各画像形成装置51と通信を行うことにより、各画像形成装置51に装着された1色または複数色のトナーカートリッジ毎に、トナーカートリッジの消耗品であるトナーの残量を管理し、またトナーカートリッジの交換用ストックの有無を管理する。この点については後述する。さらに、画像形成装置51・・・から印刷枚数等の課金情報や、トラブル状態についての情報を取得し、課金管理やメンテナンス管理を行うことができるようになっている。
【0036】
画像形成装置51は、ユーザ先で異なる種類のものであってもよい。例えば、プリンタである場合や複写機である場合、複写機であってもカラー複写機であったりモノクロ複写機等、様々な場合がある。従って、使用されるトナーカートリッジは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の4色それぞれのトナーカートリッジであっても良いし、ブラック(K)1色のトナーカートリッジであっても良い。
【0037】
管理サーバ50は、ユーザ先での特有の使用形態や使用状況を把握することができるので、各画像形成装置51毎の設定等を記憶装置に格納し、各画像形成装置51毎に最適な動作を行えるよう遠隔管理することもできる。この各画像形成装置51毎の設定情報は、管理サーバ50で集中的に管理できるので、遠隔地の画像形成装置51の動作に関わる設定の変更等も管理サーバ50で簡単に行うことができる。
【0038】
各画像形成装置51と管理サーバ50の情報の授受は、例えばインターネットNWを介した電子メール通信によって行われる。
【0039】
また、管理サーバ50は、発注サーバ52にも接続されているので、画像形成装置51・・・からのトナーカートリッジの交換情報を基に発注サーバ52にトナーカートリッジを発注し、発注サーバ52側からユーザ先に次のトナーカートリッジを自動配送することもできる。
【0040】
図2は、画像形成装置51を示す概略構成図である。この例では、画像形成装置51としてタンデム型のカラープリンタが用いられている。
【0041】
図1において、この画像形成装置51は、装置本体51Aの下部に給紙部200が、中央部にカラー画像形成部100が、上部に排紙部600がそれぞれ配されて構成されている。給紙部200から排紙部600に渡っては給紙部200から繰り出されたシート(用紙)Sを上方へ搬送するシート搬送路206が設けられている。
【0042】
カラー画像形成部100は、装置本体51Aの上下方向の略中央に配置された駆動ローラ40及び従動ローラ50と、これら駆動および従動ローラ40,50間に水平に掛設されて矢印方向へ走行する中間転写ベルト30と、この走行方向に沿って配置されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色の作像ユニット10Y,10M,10C,10Kとを備えている。
【0043】
各作像ユニット10Y,10M,10C,10Kで作成されたトナー画像を重ね合わせて転写ベルト30上に転写し、シート搬送路206を搬送されてくるシートSに対して転写ベルト30の搬送端(図中右端)で2次転写を行い、シートSを定着部300に送給してトナー画像の定着を行うようになっている。
【0044】
各作像ユニット10Y,10M,10C,10Kは、静電複写方式により作像するもので、それらの周囲に配設された帯電器、4個のレーザーダイオード、ポリゴンミラー、および走査レンズ等を有するプリントヘッド21ならびに4つの反射ミラー22等を備えた露光部20と、現像器9Y,9M,9C,9Kと、感光体ドラムと、転写器等とを備えている。
【0045】
また、各作像ユニット10Y,10M,10C,10Kの現像器9Y,9M,9C,9Kにトナーを補給する補給機構として、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kおよびサブホッパ80Y,80M,80C,80Kが前記作像ユニット10Y,10M,10C,10Kの上方位置に配置されている。
【0046】
トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kは、装置本体51Aに交換可能に装着されている。また、各トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kには、図示しないヒューズが装着されており、装置本体51Aは未使用のトナーカートリッジをヒューズにより検出し、ヒューズカットすることで未使用状態を解除する。即ち、ヒューズカットされたことで、トナーカートリッジの交換を知ることができる。
【0047】
なお、図中、400は外部装置との通信手段であり、また500はキー部や表示部を備えた操作パネル部である。
【0048】
図3は、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kからサブホッパ80Y,80M,80C,80Kにトナーを補給する機構の説明図である。
【0049】
図3において、装置本体51Aにトナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kを装着すると、サブホッパ80Y,80M,80C,80Kの上部のシャッターが開き、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kからのトナーの補給が可能な状態となる。
【0050】
トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K内には、スパイラルバネ71が搭載されており、このスパイラルバネ71がステッピングモータ(カートリッジモータともいう)72で回転駆動されることにより、サブホッパ80Y,80M,80C,80K内にトナーが補給される。
【0051】
4色のスパイラルバネ71に対して2つのステッピングモータ72を使用し、それぞれY,M用とC,K用に割り当てる。Y(C)補給弁とK(M)補給弁の間は偶数個のギア73で連結されており、ステッピングモータ72を正転させた場合は、Y(C)スパイラルバネ71が回転してK(M)スパイラルバネ71が空転し、ステッピングモータ72を逆転させた場合は、Y(C)スパイラルバネ71が空転してK(M)スパイラルバネ71が回転するよう構成されている。ステッピングモータ72の正転と逆転を切り換えることによってY(C)補給とK(M)補給とが切り換られる。
【0052】
図4は、前記サブホッパ80Y,80M,80C,80Kから現像器9Y,9M,9C,9Kにトナーを補給する機構の説明図である。
【0053】
図4において、各色のサブホッパ80Y,80M,80C,80K毎にステッピングモータ(サブホッパモータともいう)81が割り当てられている。
【0054】
サブホッパモータ81を駆動することにより、サブホッパ80Y,80M,80C,80K内の掻き揚げパドル82およびスパイラルローラ83が回転し、サブホッパ80Y,80M,80C,80Kから各色現像器9Y,9M,9C,9Kに各色トナーがそれぞれ補給される。サブホッパ80Y,80M,80C,80K内のトナー残量は、トナーエンプティセンサ(ピエゾセンサ)84により検知されるようになっている。
【0055】
図5は、トナー濃度検出機構を示す概略構成図である。
【0056】
図5において、現像器9Y,9M,9C,9K内には、現像剤(トナーとキャリア)が充填されており、現像モータ駆動の攪拌スクリュー91に装備されたマイラー92が回転することで現像器9Y,9M,9C,9K内の現像剤が攪拌される。さらに、マイラー92により底面に配備されたトナー濃度センサ93の周辺の現像剤が攪拌され、トナー濃度センサ93の周辺には新たな現像剤が流れ込む。すなわち攪拌スクリュー91の1周(1リップル)おきに濃度センサ93周辺の現像剤を入れ替えることができる。
【0057】
トナー濃度センサ93は、例えば磁気式TCRセンサからなる。トナー濃度の検出は、当該センサ93の周辺の単位体積当たりのキャリアに含まれる鉄分の透磁率を読み取ることにより検出される。従って、このトナー濃度センサ93で読み取ったアナログ信号のAD変換値(分解能10bit)が大きいほどトナー濃度は小さくなる。
【0058】
図6は、この画像形成装置51の制御部の構成を示すブロックである。
【0059】
図6において、この制御部は、主な構成要素として、CPU401と、通信インターフェース(I/F)部402と、画像処理部403と、画像メモリ404と、レーザーダイオード駆動部405と、操作パネル部500と、記憶部700と、ROM406と、RAM407と、エンジン制御部408とを備えている。
【0060】
CPU401は、画像形成装置51の全体の動作を統括制御する他、ROM406から必要なプログラムを読み出して、画像処理部403での画像データの変換処理や、画像メモリ404における画像データの書き込み/読み出し等を行う。また、カラー画像形成部100や給紙部200などの動作を、タイミングを取りながら統一的に制御して円滑なプリント動作を実行させる。さらに、エンジン制御部408から入力される各種の情報に基づいて、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K内のトナーがニアエンプティであることやエンプティであることを検出したり、トナーカートリッジが交換された時の交換前のトナー残量を検出したり、トナーの消費状態(プリントボリューム、黒/白比等)を検出したり、操作パネル500にトナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kの交換時期に関する所定のメッセージを表示させる。
【0061】
前記通信I/F部402は、LANカード、LANボード等のLANに接続するためのインターフェースであり、外部からのプリントジョブのデータを受信し、それを画像処理部403に送出する。
【0062】
また、通信I/F部402は、さらに、この画像形成装置51の管理サーバ50(図13参照)とインターネットNWを介してトナーエンプティの情報やその他警告、トラブル、各種プリント関連の情報を送信したり、管理サーバ50からのデータや命令を受信することができるようになっている。
【0063】
画像処理部403は、通信I/F部402からのプリントジョブのデータをYMCKの再現色の画像データに変換して画像メモリ404に出力し、この画像データを再現色毎に格納させる。
【0064】
レーザーダイオード駆動部405は、各色の画像データを画像メモリ404から読み出して、露光部20のレーザーダイオードを駆動する。
【0065】
操作パネル部500は、ユーザが入力操作するために使用される他、各種メッセージを表示可能である。
【0066】
記憶部700は、各種データやアプリケーションを記憶する他に、プリントに関する履歴データやトナーカートリッジ交換履歴、トナーの消費状態等を記憶する。
【0067】
ROM406には、画像形成動作に関する制御プログラムの他、トナー補給制御、トナーエンプティ検出制御に用いられ、さらに制御に使用されるテーブル等のデータが格納されている。
【0068】
RAM407は、CPU402のワークエリアとして用いられる。
【0069】
エンジン制御部408は、トナーエンプティセンサ84、TCRセンサ93、トナーカートッリジセットセンサ(図示せず)、TC扉カバー(図示せず)、前カバー(図示せず)、カートリッジモータ72、サブホッパモータ(図示せず)等からの信号や状態を受けてプリントを制御する。
【0070】
図7は、図1の交換用トナーカートリッジの管理システムに用いられている管理サーバ50の構成を示すブロック図である。
【0071】
この管理サーバ50は、CPU50a、ROM50b、RAM50c、記憶部50d、表示装置50e、入力装置50f、ネットワークインターフェースカード(NIC)50g等を備え、システムバス50hを介して互いに接続されている。
【0072】
CPU50aは、ROM50bに保存されているプログラムを実行することにより、サーバ50の全体を統括的に制御する。特に、この実施形態では、各画像形成装置51から、各画像形成装置51に装着されたトナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K毎に、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kの消耗品であるトナー残量の情報や、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kが交換されたことを示す情報を取得し、これらの情報を管理し、必要に応じて情報の内容を更新する。また、いずれかの画像形成装置51から送信されたいずれかのトナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信したときに、画像形成装置51から交換されたトナーカートリッジのトナー残量やトナー消費量(プリントボリューム、黒/白比の平均値)を取得し、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを決定し、配送要求タイミングで配送要求を出力する。
【0073】
ROM50bは、CPU50aが実行するためのプログラムやその他のデータを保存する記憶媒体である。
【0074】
RAM50cは、CPU50aが動作用プログラムに従って動作する際の作業領域を提供する記憶媒体である。
【0075】
記憶部50dは、ハードディスク等の記憶媒体からなり、各種のデータ、アプリケーション等を記憶する。特にこの実施形態では、各画像形成装置51に装着されたトナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K毎のトナー残量情報を、書き換え可能に記憶する。さらに、交換用トナーカートリッジや画像形成装置51に装着されている消耗品である転写ベルトユニット、定着ユニット、現像ユニットに対する交換用使用網品ユニットの配送先の情報等が記憶されている。
【0076】
表示部50eは、CRTや液晶表示装置等からなり、各種のメッセージ及び管理者ユーザ等に対する入力受付画面、選択画面等を表示する。
【0077】
入力装置50fは、管理者ユーザ等による入力操作に用いられるもので、キーボードやマウス等からなる。
【0078】
ネットワークインターフェースカード50gは、画像形成装置51や発注サーバ52との間で、ネットワークNWを介して、データの送受信を行う通信手段として機能する。
【0079】
図8は、画像形成装置51によって実行されるトナーエンプティを検出する制御処理を示すフローチャートである。
【0080】
図8において、前記トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kからトナーが補給されていくと、カートリッジ内のトナー残量が少なくなり、やがてトナー切れ(トナーエンプティ)になる。
【0081】
トナー関連のエンプティには、「通常状態」(ステップS1)、「トナーニアエンプティ(警告)」(ステップS2)、「トナーエンプティ(印字許可)」(ステップS3)、「トナーエンプティ(印字禁止)」(ステップS4)の4つの状態が存在する。
【0082】
「通常状態」(ステップS1)は、「トナーニアエンプティ(警告)」(ステップS2)、「トナーエンプティ(印字許可)」(ステップS3)、「トナーエンプティ(印字禁止)」(ステップS4)以外の状態、つまり、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kおよびサブホッパー80Y,80M,80C,80Kに十分トナーが充填されている状態である。なお、「通常状態」(ステップS1)を含む各状態において、前記カートリッジモータ72の回転量をCPU401が積算し、サブホッパー80Y,80M,80C,80Kに補給されたトナー量を推定算出している。
【0083】
「トナーニアエンプティ(警告)」(ステップS2)は、サブホッパー80Y,80M,80C,80Kに補給された推定トナー量から、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K内のトナー残量がニアエンプティ領域となっていると推定される場合に「ニアエンプティ」と判定されるものである。この「トナーニアエンプティ(警告)」状態では、図9に示すように、操作パネル部500を介してユーザにもうすぐトナーがなくなることを報知し、交換用のトナーカートリッジを用意させるためのものである。トナーエンプティ(印字禁止)になるまでに数千枚のプリントが可能であり、ユーザ先にトナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kの交換用ストックがない場合は、ユーザ等が交換用トナーカートリッジを発注し、トナーエンプティ(印字禁止)になるまでに交換用のトナーカートリッジを用意するための十分な期間が得られるようになっている。
【0084】
「トナーエンプティ(印字許可)」(ステップS3)は、前記カートリッジモータ72の回転時にサブホッパ80Y,80M,80C,80K内のトナーエンプティセンサ84によるエンプティ情報が所定回数連続してエンプティになった場合に「トナーエンプティ(印字許可)」と判定する。トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K内にトナーは残っていないが、サブホッパ内80Y,80M,80C,80K内には、100枚程度コピー可能なトナーが残っているのでプリントは許可する。
【0085】
「トナーエンプティ(印字禁止)」(ステップS4)は、トナーニアエンプティ(印字許可)から所定枚のプリントを行い、サブホッパー80Y,80M,80C,80Kのトナーがなくなった状態である。この時、プリント禁止とする。
【0086】
「トナーニアエンプティ(警告)」S2、「トナーエンプティ(印字許可)」S3の場合は、図9に示すように、操作パネル500に「トナーがもうすぐエンプティになる」旨の警告が表示され、「トナーエンプティ(印字禁止)」S4の場合は、操作パネル500に「トナーが無くなった」旨の全面警告が表示され、プリント禁止となる。
【0087】
これらトナー関連のニアエンプティ及びエンプティの各状態(S1〜S4)をまとめた表を図10に示してある。
【0088】
図10の表からも明らかなように、「トナーエンプティ(印字許可)」S3に移行した場合、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70K内にトナーが残っていない(空の状態)ので、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kの交換が行われても構わないが、「トナーニアエンプティ」(S2)では、トナーが残っているので、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kが交換されるのは好ましくない。
【0089】
図11〜図13は、本実施形態に係る交換用トナーカートリッジの管理システムにおいて、交換用トナーカートリッジの配送要求を行うタイミングを決定し、配送要求を出力するまでの処理の概要を説明するための図であり、それぞれ配送要求が異なる場合を示している。
【0090】
図11〜図13に示された実施形態においては、管理装置に通知された交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報と、ペーパーボリューム(PVともいう)と、黒(B)/白(W)比の平均値(カバレッジともいう)の情報によって管理サーバ51は交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを判断する。
【0091】
図11はトナーエンプティ(印字許可)やトナーエンプティ(印字禁止)時に交換された場合、つまりトナー残量のほとんどない状態で交換された場合であり、新品交換時を配送要求タイミングと決定する場合の例を示している。
【0092】
最初にある画像形成装置51でトナーカートリッジの交換が発生する(丸数字1)と、まず通信回線で接続された管理サーバ50に、トナーカートリッジ交換が発生した情報を通知する(丸数字2)。
【0093】
トナーカートリッジの交換は、前述したように、トナーカートリッジに取り付けられたヒューズによって知ることが出来る。ヒューズが切れていない場合は、新品検知信号が「新品」状態で検知され、画像形成装置本体がヒューズを切断すると、新品検知信号は「旧品」として検出されるようになる。
【0094】
トナーカートリッジ交換情報を通知してきた画像形成装置51に対して、管理サーバ50は交換されたトナーカートリッジの交換前のトナー残量情報(前トナー残量情報ともいう)、PV、カバレッジの各情報を要求する(丸数字3)。
【0095】
画像形成装置51は前トナー残量情報や、PV、カバレッジの情報を通知する(丸数字4)。
【0096】
管理サーバ50は画像形成装置51から通知された情報を基に、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを決定し記録する(丸数字5)。
【0097】
ここで決定された交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングによって、その後の動作が変化する。図11の例では、トナーカートリッジ配送要求タイミングを新品交換時としているので、判断後すぐに配送要求を行う(丸数字6)。
【0098】
一方、図12は、トナーニアエンプティあるいはニアエンプティに達する前の通常の状態(トナー通常)で交換された場合、換言すればトナー残量のある状態で交換された場合であって、PVやカバレッジが第1の所定値よりも小さい第2の所定値を満たしていない場合の例であり、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを次回ニアエンプティ時、つまり交換され装着されているトナーカートリッジのニアエンプティ時と決定する場合の例である。
【0099】
丸数字1〜5までの動作は図11の場合と同じである。図12の例では、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを次回ニアエンプティ時、つまり交換され装着されているトナーカートリッジのニアエンプティ時としているので、管理サーバ50は画像形成装置51に対してトナーニアエンプティ時を通知するように要求し(丸数字7)、画像形成装置51がニアエンプティを通知したら(丸数字8)、交換用トナーカートリッジの配送要求を行う(丸数字9)。
【0100】
また、図13は、トナーニアエンプティやニアエンプティに達する前のトナー通常で交換された場合、換言すればトナー残量のある状態で交換された場合であって、PVやカバレッジが第1の所定値を満たしていないが、そのどちらかが第2の所定値を満たしている場合の例であり、トナーカートリッジの配送要求タイミングを次回ニアエンプティ時、つまり交換され装着されているトナーカートリッジのニアエンプティ時を、新品交換時より所定期間遅らせた後のタイミングと決定する場合の例である。
【0101】
この例では、管理サーバ50は画像形成装置51に対して、トナーカートリッジの交換後所定期間がきたらそれを通知するように要求し(丸数字10)、画像形成装置51から所定期間経過したことを通知されたら(丸数字11)、交換用トナーカートリッジの配送要求を行う(丸数字12)。
【0102】
図14は、トナーカートリッジの配送要求タイミングを決定する際の考え方を、各ケースに分けて説明するための図である。いずれのケースも、最初は、新品交換時(交換情報を受信したとき)のタイミングで交換用トナーカートリッジを配送要求するものとする。また、この実施形態では、PVの第1の所定値を500枚/日、第2の所定値を100枚/日とし、カバレッジの第1の所定値を75%、第2の所定値を25%とし、トナーカートリッジ交換時より所定時間遅らせるタイミングを、交換時から500枚印字後とする。
【0103】
トナー通常やニアエンプティなど、カートリッジにトナーが残っているときに交換したとき、トナーカートリッジ配送要求タイミングを次回ニアエンプティ時とすることで、カートリッジの予備を置きたくないユーザーの要求を抑えつつトナー残量をできるだけ少なくし、エンプティ(印字許可、印字禁止)でトナーカートリッジの交換が行われたら、交換時に残トナーが存在しないため通常通り新品交換発送を継続する。
【0104】
以下、具体的な場面に即して説明する。
(ケース1)
このケースは、画像形成装置51からトナーカートリッジ交換情報を受信した管理サーバ50が、前トナー残量情報、PV、カバレッジ情報を画像形成装置51に要求し、前トナー残量情報がエンプティ(印字許可)もしくはエンプティ(印字禁止)であった場合である。
【0105】
このケース1では、画像形成装置51のユーザーは交換前のトナーカートリッジがトナーエンプティ状態、つまりカートリッジ内にトナーが残っていない状態で交換を行っている。管理サーバ50はこの段階で新品交換を行うユーザーは予備のトナーカートリッジを置いてもかまわない環境にいると判断する。また、トナーがカートリッジ内に残っていない状態での交換は望ましい状態であること、エンプティ(印字禁止)となり印字ができない状態を確実に避けたいことから、PVやカバレッジの値にかかわらず、図14の丸数字1で示す新品交換時(交換情報の受信タイミング)での配送要求を継続する。
(ケース2)
このケースは、画像形成装置51からカートリッジ交換情報を受けた管理サーバ50が、画像形成装置51に前トナー残量情報、PV、カバレッジ情報を要求し、前トナー残量情報がニアエンプティやトナー通常であった場合である。
【0106】
このケース2では、画像形成装置51のユーザーはトナーニアエンプティまたはトナー通常の状態、つまりトナーカートリッジ内にトナーが残っている状態でトナーカートリッジを交換している。このとき、PVが第2の所定値100枚/日未満、かつカバレッジが第2の所定値25%未満である場合、この段階で新品交換を行うユーザーは予備のトナーカートリッジをストックしておきたくない環境にあるものと判断できる。また、トナー消費量が少ないから、配送要求を遅らせてもエンプティ(禁止)になる前にトナーカートリッジを配送できる。また、トナーが残った状態でのカートリッジ交換は避けたい状態である。そこで、次回カートリッジ配送要求を図14の丸数字2で示すニアエンプティ時と判断する。
(ケース3)
このケースは、画像形成装置51からカートリッジ交換情報を受けた管理サーバ50が、画像形成装置51に前トナー残量情報、PV、カバレッジ情報を要求し、前トナー残量情報がニアエンプティやトナー通常であり、PVかカバレッジが第2の所定値以上の場合である。
【0107】
このケースでは、PVやカバレッジが第2の所定値以上であるから、ケース2の場合よりもトナー消費が速いといえる。このとき、ケース2の場合と同様に次回のトナーカートリッジ配送要求をニアエンプティ時とすると、画像形成装置51がトナーエンプティとなり印字ができなくなる前に、交換用トナーカートリッジをユーザーに届けることができない恐れがある。
【0108】
そこで、管理サーバ50は、トナーニアエンプティかトナー通常でトナーカートリッジが交換された場合であっても、PVが第1の所定値500枚/日以上であるか、もしくはカバレッジが第1の所定値75%以上であれば、配送要求タイミングを図14の丸数字1で示す新品交換時(交換情報の受信タイミング)とする。
【0109】
また、PVが第1の所定値500枚/日未満、かつカバレッジが所定値75%未満のとき、PVが第2の所定値100枚/日以上であるか、もしくはカバレッジが第2の所定値25%以上であれば、配送要求タイミングを新品交換時(交換情報の受信タイミング)より一定時間である500枚印字した段階と、と判断する。
【0110】
以上をまとめると、図15の表のようになる。図15において、○はトナーカートリッジの新品交換時(交換情報の受信タイミング)で配送要求を行う場合を、△は配送要求を新品交換時よりも遅らせる場合を、×は配送要求をトナーニアエンプティ時に行う場合を、それぞれ示している。
【0111】
すなわち、この実施形態では、トナーニアエンプティかトナー通常でトナーカートリッジが交換された場合には、交換された新規なトナーニアエンプティがエンプティになるまでに、交換用トナーカートリッジが確実に届くように、トナーカートリッジの消費量であるPV及びカバリッジに応じて、次の交換用トナーカートリッジの配送要求を行う。具体的には、トナー消費量が多い場合は直ちに配送要求を出力し、トナー消費量が少し多い場合は、トナーカートリッジ交換情報を受信したのち所定時間経過後に配送要求を出力し、トナー消費量が少ない場合は、トナーニアエンプティを待って配送要求を出力する。
【0112】
これにより、交換後のトナーカートリッジのトナー残量がなくなるタイミングと交換用トナーカートリッジが届くタイミングを近づけることができ、残トナー量が少なくなったときにトナーカートリッジを交換できるように、交換用トナーカートリッジの配送を行うことができ、トナーの無駄をなくすことができる。
【0113】
図16は、画像形成装置51におけるトナーカートリッジの交換の検出から、管理サーバ50で実行される配送すべき交換用トナーカートリッジの配送要求までの動作を示すフローチャートである。なお、管理サーバ50側の動作は、管理サーバ50のCPU50aがROM50b等の記録媒体に記録された動作用プログラムに従って動作することにより実行される。
【0114】
ステップS11で、画像形成装置51がトナーカートリッジの交換またはトナーニアエンプティを検出すると、ステップS12で、画像形成装置51は管理サーバ50へトナーカートリッジの交換情報を送信する。
【0115】
管理サーバ50は、ステップS15で前記交換情報を受信すると、ステップS16で、交換情報を発信してきた画像形成装置51に対し、交換されたトナーカートリッジのトナー残量(前トナー残量情報)、PV、カバレッジ情報を要求する。
【0116】
画像形成装置51は、ステップS13で前記管理サーバ50から前トナー残量情報、PV、カバレッジ情報の要求を受信すると、ステップS14で、前トナー残量情報、PV、カバレッジ情報を管理サーバ50に送信する。
【0117】
管理サーバ50は、ステップS17で前トナー残量情報、PV、カバレッジ情報を受信すると、ステップS18で、前トナー残量情報がニアエンプティかトナー通常か、換言すればトナーが残留している状態で交換が行われたかどうかを判断する。
【0118】
前トナー残量情報がニアエンプティでもトナー通常でもない場合、換言すればトナーエンプティで交換された場合には(ステップS18でNO)、ステップS19で、交換カートリッジの配送要求タイミングを新品交換時(交換情報の受信タイミング)と判断決定し、トナー配送要求を出力する。
【0119】
前トナー残量情報がニアエンプティかトナー通常の場合には(ステップS18でYES)、ステップS20で、PV、カバレッジの値を調べる。
【0120】
PV、カバレッジの値が第1の所定値500枚/日以上か、またはカバレッジが第1の所定値75%以上であれば(ステップS20でステートA)、ステップS21で、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを新品交換時(交換情報の受信タイミング)と判断決定し、ステップS22でトナー配送要求を出力する。
【0121】
ステップS20において、PV、カバレッジの値が第2の所定値100枚/日以上で第1の所定値500枚/日未満か、またはカバレッジが第2の所定値25%以上で第1の所定値75%未満であれば(ステップS20でステートB)、ステップS23で、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを新品交換時(交換情報の受信タイミング)よりも500枚印字したときと判断決定し、ステップS24で、新品交換時よりも500枚印字したら通知するように画像形成装置51に要求し、通知があればトナー配送要求を出力する。
【0122】
ステップS20において、PV、カバレッジの値が第2の所定値100枚/日未満でかつカバレッジが第2の所定値25%未満であれば(ステップS20でステートC)、ステップS25で、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーニアエンプティ時と判断決定する。そして、ステップS26で、画像形成装置51からトナーニアエンプティの通知を受けたら、配送要求を行う。
【0123】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、トナー消費量の情報としてPVやカバレッジを示したが、用紙サイズ別カウンタなどの情報を用いても良い。
【0124】
また、トナーカートリッジ交換情報の受信、前トナー残量、PV、カバレッジ等の情報の取得、交換用トナーカートリッジの配送要求のタイミングの決定、配送要求の出力(発注出力)等を、画像形成装置51とは別の管理サーバ50が実行するものとしたが、これらの管理サーバ50の機能を1台の画像形成装置51に組み込んで、画像形成装置51が、トナーカートリッジ交換情報の受信、前トナー残量、PV、カバレッジ等の情報の取得、交換用トナーカートリッジの配送要求のタイミングの決定、配送要求の出力(発注出力)等を実行しても良い。この場合は、画像形成装置51のCPU401が、動作プログラムに従って、上記の実行動作を制御する。
【0125】
また、発注サーバ52を設け、管理サーバ50から発注サーバ52に配送要求を出力するものとしたが、管理サーバ50の表示装置50eや他のパソコン等の表示装置、あるいは画像形成装置51が管理サーバ50の機能を有する場合は操作パネル部500の表示画面に出力して、発注を促すメッセージを表示させても良い。この場合、人手により発注処理が行われることになる。
【0126】
また、画像形成装置の消耗品はインクジェット方式の画像形成装置の消耗品に適用しても良い。
【符号の説明】
【0127】
50 管理サーバ
50a CPU
50b ROM
50d 記憶部
50e 表示装置
51 画像形成装置
52 発注サーバ
70Y,70M,70C,70K トナーカートリッジ
400 通信手段
401 CPU
500 操作パネル部
700 記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線を通じて接続可能な画像形成装置から送信される、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によりトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得手段と、
前記トナー残量情報取得手段により取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定手段と、
前記配送要求タイミング決定手段の決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする交換用トナーカートリッジの管理装置。
【請求項2】
前記配送要求タイミング決定手段は、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定する請求項1に記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
【請求項3】
前記トナー消費量がプリントボリュームであり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記プリントボリュームが第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項2に記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
【請求項4】
前記トナー消費量が黒/白比の平均値であり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記黒/白比の平均値が第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項2または3に記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
【請求項5】
前記出力手段は、通信回線を通じて接続された消耗品を発注する発注サーバに、前記配送要求を出力する請求項1〜4のいずれかに記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
【請求項6】
自装置に装着されているトナーカートリッジが交換されたこと、または通信回線を通じて接続可能な他の画像形成装置に装着されたトナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によりトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得手段と、
前記トナー残量情報取得手段により取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定手段と、
前記配送要求タイミング決定手段の決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
前記配送要求タイミング決定手段は、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、自装置または前記他の画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定する請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記トナー消費量がプリントボリュームであり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記プリントボリュームが第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記トナー消費量が黒/白比の平均値であり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記黒/白比の平均値が第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項7または8に記載の画像形成装置
【請求項10】
前記出力手段は、通信回線を通じて接続された消耗品を発注する発注サーバに、前記配送要求を出力する請求項6〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
管理装置と画像形成装置とが通信回線を通じて相互に接続可能な交換用トナーカートリッジの管理システムであって、
前記画像形成装置は、1個または複数個のトナーカートリッジが装着されると共に、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を送信する送信手段を備え、
前記管理装置は、
前記トナーカートリッジ交換情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によりトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得手段と、
前記トナー残量情報取得手段により取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定手段と、
前記配送要求タイミング決定手段の決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする交換用トナーカートリッジの管理システム。
【請求項12】
前記配送要求タイミング決定手段は、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定する請求項11に記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
【請求項13】
前記トナー消費量がプリントボリュームであり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記プリントボリュームが第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項12に記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
【請求項14】
前記トナー消費量が黒/白比の平均値であり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記黒/白比の平均値が第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項12または13に記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
【請求項15】
前記出力手段は、通信回線を通じて接続された消耗品を発注する発注サーバに、前記配送要求を出力する請求項1〜4のいずれかに記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
【請求項16】
管理装置と画像形成装置とが通信回線を通じて相互に接続可能なシステムで実行される交換用トナーカートリッジの管理方法であって、
前記画像形成装置は、1個または複数個のトナーカートリッジが装着されると共に、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を送信する送信ステップを実行し、
前記管理装置は、
前記トナーカートリッジ交換情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいてトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得ステップと、
前記トナー残量情報取得ステップにおいて取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定ステップと、
前記配送要求タイミング決定ステップにおける決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力ステップと、
を実行することを特徴とする交換用トナーカートリッジの管理方法。
【請求項17】
通信回線を通じて接続可能な画像形成装置から送信される、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいてトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得ステップ手段と、
前記トナー残量情報取得ステップにおいて取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定ステップと、
前記配送要求タイミング決定ステップにおける決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力ステップと、
をコンピュータに実行させるための交換用トナーカートリッジの管理プログラム。
【請求項18】
自装置に装着されているトナーカートリッジが交換されたこと、または通信回線を通じて接続可能な他の画像形成装置に装着されたトナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいてトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得ステップと、
前記トナー残量情報取得ステップにおいて取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定ステップと、
前記配送要求タイミング決定ステップにおける決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力ステップと、
を画像形成装置のコンピュータに実行させるための交換用トナーカートリッジの管理プログラム。
【請求項1】
通信回線を通じて接続可能な画像形成装置から送信される、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によりトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得手段と、
前記トナー残量情報取得手段により取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定手段と、
前記配送要求タイミング決定手段の決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする交換用トナーカートリッジの管理装置。
【請求項2】
前記配送要求タイミング決定手段は、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定する請求項1に記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
【請求項3】
前記トナー消費量がプリントボリュームであり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記プリントボリュームが第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項2に記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
【請求項4】
前記トナー消費量が黒/白比の平均値であり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記黒/白比の平均値が第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項2または3に記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
【請求項5】
前記出力手段は、通信回線を通じて接続された消耗品を発注する発注サーバに、前記配送要求を出力する請求項1〜4のいずれかに記載の交換用トナーカートリッジの管理装置。
【請求項6】
自装置に装着されているトナーカートリッジが交換されたこと、または通信回線を通じて接続可能な他の画像形成装置に装着されたトナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によりトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得手段と、
前記トナー残量情報取得手段により取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定手段と、
前記配送要求タイミング決定手段の決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
前記配送要求タイミング決定手段は、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、自装置または前記他の画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定する請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記トナー消費量がプリントボリュームであり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記プリントボリュームが第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記トナー消費量が黒/白比の平均値であり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記黒/白比の平均値が第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項7または8に記載の画像形成装置
【請求項10】
前記出力手段は、通信回線を通じて接続された消耗品を発注する発注サーバに、前記配送要求を出力する請求項6〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
管理装置と画像形成装置とが通信回線を通じて相互に接続可能な交換用トナーカートリッジの管理システムであって、
前記画像形成装置は、1個または複数個のトナーカートリッジが装着されると共に、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を送信する送信手段を備え、
前記管理装置は、
前記トナーカートリッジ交換情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によりトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得手段と、
前記トナー残量情報取得手段により取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定手段と、
前記配送要求タイミング決定手段の決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする交換用トナーカートリッジの管理システム。
【請求項12】
前記配送要求タイミング決定手段は、トナー残量が所定値よりも多い場合の交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記画像形成装置のトナー消費量に基づいて決定する請求項11に記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
【請求項13】
前記トナー消費量がプリントボリュームであり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記プリントボリュームが第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項12に記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
【請求項14】
前記トナー消費量が黒/白比の平均値であり、前記配送要求タイミング決定手段は、前記黒/白比の平均値が第1の所定値以上である場合は、前記交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングをトナーカートリッジ交換情報の受信時と決定し、第1の所定値未満であるが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時よりも遅延させ、第2の所定値未満である場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを交換されたトナーカートリッジのトナーニアエンプティ時と決定する請求項12または13に記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
【請求項15】
前記出力手段は、通信回線を通じて接続された消耗品を発注する発注サーバに、前記配送要求を出力する請求項1〜4のいずれかに記載の交換用トナーカートリッジの管理システム。
【請求項16】
管理装置と画像形成装置とが通信回線を通じて相互に接続可能なシステムで実行される交換用トナーカートリッジの管理方法であって、
前記画像形成装置は、1個または複数個のトナーカートリッジが装着されると共に、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を送信する送信ステップを実行し、
前記管理装置は、
前記トナーカートリッジ交換情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいてトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得ステップと、
前記トナー残量情報取得ステップにおいて取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定ステップと、
前記配送要求タイミング決定ステップにおける決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力ステップと、
を実行することを特徴とする交換用トナーカートリッジの管理方法。
【請求項17】
通信回線を通じて接続可能な画像形成装置から送信される、トナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいてトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記画像形成装置から交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得ステップ手段と、
前記トナー残量情報取得ステップにおいて取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定ステップと、
前記配送要求タイミング決定ステップにおける決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力ステップと、
をコンピュータに実行させるための交換用トナーカートリッジの管理プログラム。
【請求項18】
自装置に装着されているトナーカートリッジが交換されたこと、または通信回線を通じて接続可能な他の画像形成装置に装着されたトナーカートリッジが交換されたことを示すトナーカートリッジ交換情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいてトナーカートリッジ交換情報が受信されたときに、前記交換される前のトナーカートリッジのトナー残量情報を取得するトナー残量情報取得ステップと、
前記トナー残量情報取得ステップにおいて取得されたトナー残量が所定値よりも少ない場合は、前記トナーカートリッジ交換情報の受信時を交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングと決定し、トナー残量が所定値よりも多い場合は、交換用トナーカートリッジの配送要求タイミングを、トナーカートリッジ交換情報の受信時から変更する配送要求タイミング決定ステップと、
前記配送要求タイミング決定ステップにおける決定に基づいて、前記交換用トナーカートリッジの配送要求を出力する出力ステップと、
を画像形成装置のコンピュータに実行させるための交換用トナーカートリッジの管理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−22277(P2012−22277A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−162323(P2010−162323)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]