説明

仮想マシン管理装置及び仮想マシン管理プログラム

【課題】仮想マシンの管理を容易に行えるようにすることを目的とする。
【解決手段】画像表示部32は、所定の物理マシンで動作する仮想マシンを表す画像データであって、その仮想マシンに対する所定の操作が割り当てられた操作ボタンを含む画像データを表示装置に表示する。入力受付部33は、表示された画像データに含まれる操作ボタンの入力を受け付ける。操作実行部34は、入力を受け付けた操作ボタンに対して割り当てられた操作を仮想マシンに対して実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、仮想マシンの管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
物理マシンに仮想マシンモニタ(VMM)を導入し、VMM上で複数の仮想マシン(VM)を実現することがある。各VMは、それぞれ異なるシステムに用いられたり、それぞれ異なるユーザに使用されたりする。つまり、1台の物理マシンで複数のシステムを実現したり、1台の物理マシンが複数のユーザに使用されたりする。
【0003】
複数の仮想マシンが実現された物理マシンは、通常のサーバ等と同様にサーバルーム等に設置され、物理マシンで実現された各仮想マシンは、通常のサーバ等と同様にサーバ管理者等によって管理される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−165453号公報
【特許文献2】特開2005−242915号公報
【特許文献3】特開2005−242916号公報
【特許文献4】特開2009−301306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常のサーバであれば、再起動等の基本的な操作はサーバに設けられたボタンを操作することにより行える。しかし、仮想マシンは、ソフトウェアによって実現されており、操作するにはソフトウェアの操作が必要となる。そのため、通常のサーバ等の管理を行っていたサーバ管理者には、管理が難しい場合がある。
この発明は、仮想マシンの管理を容易に行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る仮想マシン管理装置は、
所定の物理マシンで動作する仮想マシンを表す画像データであって、その仮想マシンに対する所定の操作が割り当てられた操作ボタンを含む画像データを表示装置に表示する画像表示部と、
前記画像表示部が表示した画像データに含まれる前記操作ボタンの入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部が入力を受け付けた操作ボタンに対して割り当てられた操作を、前記仮想マシンに対して実行する操作実行部と
を備えることを特徴とする。
【0007】
前記画像表示部は、前記物理マシンで動作する複数の仮想マシンそれぞれを表す画像データを表示し、
前記操作実行部は、前記入力受付部が入力を受け付けた操作ボタンに対して割り当てられた操作を、前記複数の仮想マシンのうち、前記入力受付部が入力を受け付けた操作ボタンを含む画像データが表す仮想マシンに対して実行する
ことを特徴とする。
【0008】
前記画像表示部は、前記物理マシンで動作する仮想マシン間を仮想ネットワークにより接続する仮想通信装置を表す画像データであって、前記仮想通信装置に対する所定の操作が割り当てられた操作ボタンを含む画像データを表示し、
前記操作実行部は、前記入力受付部が前記仮想通信装置を表す画像データに含まれる操作ボタンの入力を受け付けた場合には、その操作ボタンに対して割り当てられた操作を、前記仮想通信装置に対して実行する
ことを特徴とする。
【0009】
前記仮想通信装置は、所定の物理通信装置のエミュレータであり、
前記入力受付部は、前記物理通信装置で実行可能な操作コマンドを受け付け、
前記操作実行部は、前記入力受付部が受け付けた操作コマンドによる操作を、前記仮想通信装置に対して実行する
ことを特徴とする。
【0010】
前記仮想マシン管理装置は、さらに、
前記仮想マシンで動作する仮想ドライバであって、前記仮想マシンが動作する仮想マシンモニタで提供されているハードウェアとは異なる外部ハードウェアに対応付けられた仮想ドライバから、前記外部ハードウェアを制御する制御情報を受信し、前記仮想ドライバに対応付けられた外部ハードウェアへ前記制御情報を送信して、前記ハードウェアを制御するハードウェア制御部と
を備えることを特徴とする。
【0011】
前記画像表示部は、前記仮想マシンが使用するハードウェアを表す画像データであって、そのハードウェアの状態に応じて変化する画像データを表示する
ことを特徴とする。
【0012】
この発明に係る仮想マシン管理プログラムは、
所定の物理マシンで動作する仮想マシンを表す画像データであって、その仮想マシンに対する所定の操作が割り当てられた操作ボタンを含む画像データを表示する画像表示処理と、
前記画像表示処理で表示した画像データに含まれる前記操作ボタンの入力を受け付ける入力受付処理と、
前記入力受付処理で入力を受け付けた操作ボタンに対して割り当てられた操作を、前記仮想マシンに対して実行する操作実行処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、VMを表す画像データを表示し、表示された画像データに含まれる操作ボタンを操作することにより、VMを操作できる。そのため、通常のサーバの管理と同様の感覚で、VMの管理をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】VM4の説明図。
【図2】実施の形態1に係る仮想マシン管理装置30によって表示装置10に表示される画像データの例を示す図。
【図3】実施の形態1に係る仮想マシン管理装置30の構成図。
【図4】VC7の説明図。
【図5】実施の形態2に係る仮想マシン管理装置30によって表示装置10に表示される画像データの例を示す図。
【図6】仮想ドライバ8の説明図。
【図7】実施の形態3に係る仮想マシン管理装置30の構成図。
【図8】実施の形態4に係る仮想マシン管理装置30によって表示装置10に表示される画像データの例を示す図。
【図9】仮想マシン管理装置30のハードウェア構成の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図に基づき、この発明の実施の形態について説明する。
以下の説明において、処理装置は後述するCPU911(Central Processing Unit)等である。入力装置は後述するキーボード916等である。表示装置は後述するLCD915等である。つまり、処理装置、入力装置、表示装置はいずれもハードウェアである。
【0016】
実施の形態1.
実施の形態1では、VM4の管理を支援する仮想マシン管理装置30について説明する。
【0017】
図1は、VM4の説明図である。
物理マシン1は、ハードウェア2を備え、ハードウェア2を用いてVMM3が動作する。VMM3は、VM4を実現するためのソフトウェアであり、様々なベンダーから提供されている。VMM3では、複数のVM4が実現される。ここでは、VMA、VMB、VMCの3つのVM4が実現されている。
各VM4には、OS5が導入され、OS5において動作するアプリケーション(APP6)が導入される。ここでは、VMAにはOSAが導入され、OSAにおいて動作するAPPAが導入されている。また、VMBにはOSBが導入され、OSBにおいて動作するAPPBが導入されている。また、VMCにはOSCが導入され、OSCにおいて動作するAPPCが導入されている。なお、各VM4に導入されるOS5は、異なる種類のOS5であっても構わない。例えば、OSAはWindows(登録商標)であり、OSBはLinux(登録商標)であっても構わない。
各VM4では、それぞれ異なるシステムが構築され、それぞれ異なるユーザに提供される場合もある。例えば、VMAではシステムAが構築され、システムAがユーザAに提供され、VMBではシステムBが構築され、システムBがユーザBに提供され、VMCではシステムCが構築され、システムCがユーザCに提供されている。
【0018】
ここで、システムAに機能を追加したため、システムAが構築されたVMAの再起動をする場合、他のVM4(VMB,VMC)は再起動せず、VMAだけを再起動しなければならない。この場合、操作の方法はVMM3によって異なるが、例えば木構造で各VM4が表された操作画面を操作してVMAを特定した上で、再起動の指示をコマンド等により入力する等、複雑な操作が必要となる。
また、VMBにOSBをDVD(Digital Versatile Disk)からインストールする場合、木構造で表された操作画面を操作して、物理マシン1に設けられたDVDリーダをVMBに割り当てた上で、DVDリーダにセットされたDVDを読み出す指示をコマンド等により入力する等、複雑な操作が必要になる。
そこで、実施の形態1では、物理マシン1で実現されたVM4を、通常のサーバのように表した画像データを表示装置10に表示する仮想マシン管理装置30を導入する。そして、サーバ管理者に、表示装置10に表示された画像データを操作させることにより、VM4の操作をさせる。
【0019】
図2は、実施の形態1に係る仮想マシン管理装置30によって表示装置10に表示される画像データの例を示す図である。
仮想マシン管理装置30は、各VM4を1台のサーバ画像11として表し、各VM4を表すサーバ画像11がサーバラックに入れられたような画像データを表示装置10に表示する。ここでは、VMAがサーバ画像11aとして表され、VMBがサーバ画像11bとして表され、VMCがサーバ画像11cとして表された画像データが表示される。
各サーバ画像11には、そのサーバ画像11が表すVM4を操作するための操作ボタンや、VM4の状態を表す表示ランプ等が表示される。ここでは、各サーバ画像11に、電源ボタン12、表示ランプ13、開閉ボタン14、DVDトレイ15が表示されている。電源ボタン12は、VM4の電源のON/OFFや再起動の操作を指示するボタンである。表示ランプ13は、VM4の(VM4に割り当てられた)記憶装置へのアクセスや、処理装置の利用状態等を表すランプである。開閉ボタン14は、物理マシン1のDVDトレイの開閉操作を指示するためのボタンである。DVDトレイ15は、単なる画像であり、開閉ボタン14がDVDトレイの開閉ボタンであることをわかり易くするためのものである。
なお、いずれかのサーバ画像11が選択された場合、そのサーバ画像11を拡大表示するようにしてもよい。
【0020】
仮想マシン管理装置30は、表示装置10に表示されたサーバ画像11に含まれる操作ボタンを操作させることにより、そのサーバ画像11が表すVM4を操作させる。
例えば、VMAを表すサーバ画像11aに含まれる電源ボタン12が操作されると、仮想マシン管理装置30はVMAの電源のON/OFFや再起動を実行する。また、VMBを表すサーバ画像11bに含まれる開閉ボタン14が操作されると、仮想マシン管理装置30は物理マシン1のDVDリーダをVMBに割り当て、物理マシン1のDVDトレイを開ける。そして、物理マシン1のDVDトレイにOSBのインストール用DVDをセットして、再びサーバ画像11bに含まれる開閉ボタン14が操作されると、仮想マシン管理装置30はVMBにインストール用DVDを読み出させる。
つまり、サーバ管理者は、上述した複雑な操作をすることなく、通常のサーバに設けられたボタン操作と同様の操作を表示装置10に表示された画像データにおいて実行することで、VM4の再起動等の操作を行うことができる。
【0021】
図3は、実施の形態1に係る仮想マシン管理装置30の構成図である。
仮想マシン管理装置30は、画像生成部31、画像表示部32、入力受付部33、操作実行部34を備える。
画像生成部31は、各VM4に対応するサーバ画像11を生成し、所定の順序(例えば、VM4が構成された順序)に並べて、1つの画像データを処理装置により生成する。例えば、画像生成部31は、VM4が構成された場合、電源ボタン12や一部の表示ランプ13等を含むサーバ画像11の基本構成を自動的に生成する。そして、入力装置からの入力に応じて、例えば開閉ボタン14やDVDトレイ15等をサーバ画像11に追加するとしてもよい。
画像表示部32は、画像生成部31が生成した画像データを表示装置10に表示する。
入力受付部33は、画像表示部32が表示した画像データに含まれる操作ボタン等の入力を受け付ける。入力受付部33は、例えば、キーボード等の入力装置からの操作ボタンの入力を受け付けてもよいし、表示装置10をタッチパネルとしておき、タッチパネルからの操作ボタンの入力を受け付けてもよい。
操作実行部34は、入力受付部33が入力を受け付けた操作ボタンに対して割り当てられた操作を、VM4に対して処理装置により実行する。
【0022】
以上のように、実施の形態1に係る仮想マシン管理装置30では、VM4を表す画像データを表示し、表示された画像データに含まれる操作ボタンを操作することにより、VM4を操作できる。そのため、通常のサーバの管理と同様の感覚で、VM4の管理をすることが可能となる。
【0023】
実施の形態2.
実施の形態2では、さらに、物理マシン1で実現されたVM4間を接続するスイッチ等の通信装置の管理を支援する仮想マシン管理装置30について説明する。
【0024】
各VM4では、VMM3によって提供されたハードウェアリソースが仮想化されており、各VM4に導入されたOS5はそのハードウェアリソースを利用することができる。しかし、VM4にどのようなOS5でも導入できるように、VMM3からは基本的な機能のみ有する安定したハードウェアリソースだけ提供されているのが一般的である。つまり、高機能なハードウェアリソースはVMM3から提供されておらず、VM4が高機能なハードウェアリソースを利用することは原則としてできない。スイッチ等の通信装置に関しても、高機能なものが提供されていないのが一般的である。
例えば、物理マシン1で複数のVM4が実現されている場合に、VM4間をネットワーク接続することがある。この場合、同一セグメントにVM4が配置されるなら、VMM3から提供されるスイッチを用いてVM4間を接続できるが、異なるセグメントにVM4が配置される場合、VMM3から提供されるスイッチではVM4間を接続できないことがある。この場合、物理マシン1にセグメントを跨いだ接続を可能とするスイッチ(以下、物理通信装置)を物理的に接続し、この物理通信装置を介してVM4間を接続する必要がある。つまり、単一の物理マシン1で実現されている複数のVM4間を、物理マシン1の外に物理通信装置を設け、この物理通信装置を介して接続しなければならない。
また、VMM3から提供されているスイッチの設定をするには、VMM3から提供されているハードウェアリソース固有の方法により設定をしなければならない。そのため、一部のベンダーの物理通信装置の設定に慣れたサーバ管理者には、設定が難しい場合がある。
そこで、実施の形態2では、VMM3において動作する仮想通信装置(以下、VC7)を物理マシン1に導入し、異なるセグメントにVM4が配置される場合にはVC7を介してVM4間を接続可能とする。また、仮想マシン管理装置30を用いてVC7の操作を実現する。
【0025】
図4は、VC7の説明図である。なお、図4では、図1に示す物理マシン1に、VC7を加えた構成を示している。
上述した通り、VC7はVMM3において動作する。VC7は、所定のベンダーから提供される所定の通信装置を仮想化したもの(エミュレータ)である。したがって、VC7は、その通信装置が有する機能を有しており、その通信装置と同様の操作コマンドによって操作可能である。
【0026】
図5は、実施の形態2に係る仮想マシン管理装置30によって表示装置10に表示される画像データの例を示す図である。
仮想マシン管理装置30は、各VM4を1台のサーバ画像11として表すとともに、VC7を1台の通信装置画像16として表し、各VM4を表すサーバ画像11やVC7を表す通信装置画像16がサーバラックに入れられたような画像データを表示装置10に表示する。ここでは、VMA,VMB,VMCがサーバ画像11a,b,cとして表されるとともに、VC7が通信装置画像16として表された画像データが表示される。
通信装置画像16には、VM4と仮想通信線により接続されるポートや、VC7の状態を表す表示ランプが表示される。ここでは、通信装置画像16に、ポート17、表示ランプ18、電源ボタン19が表示されている。ポート17は、物理マシン1で実現されたVM4と仮想通信線により接続される。表示ランプ18は、VC7の各ポート17の状態等を表すランプである。電源ボタン19は、VC7の電源のON/OFFや再起動の操作を指示するボタンである。
なお、各サーバ画像11については、図2と同様なので説明を省略する。
【0027】
仮想マシン管理装置30は、表示装置10に表示された通信装置画像16に含まれる操作ボタンを操作させることにより、その通信装置画像16が表すVC7を操作させる。また、仮想マシン管理装置30は、表示装置10に表示された通信装置画像16を選択させた上で、VC7がエミュレートする物理通信装置等が実行可能なコマンドを受け付け、そのコマンドによりVC7を操作させる。
例えば、通信装置画像16に含まれる電源ボタン19が操作されると、仮想マシン管理装置30はVC7の電源のON/OFFや再起動を実行する。通信装置画像16のいずれかのポート17とサーバ画像11とを線で結ぶような操作がされると、そのポート17とそのサーバ画像11が示すVM4とを仮想通信線により接続する。通信装置画像16を選択した上で、セグメントの割り当て等の設定コマンドが入力されると、VC7に対してそのコマンドを実行して、VC7の設定を行う。
つまり、サーバ管理者は、VMM3から提供されているハードウェアリソース固有の方法により設定操作をすることなく、慣れているベンダーのコマンド等により設定を行うことができる。
【0028】
実施の形態2に係る仮想マシン管理装置30の構成は、図3に示す実施の形態1に係る仮想マシン管理装置30の構成と同じである。実施の形態2に係る仮想マシン管理装置30について、実施の形態1に係る仮想マシン管理装置30と異なる部分を説明する。
画像生成部31は、各VM4に対応するサーバ画像11だけでなく、VC7に対応する通信装置画像16を生成し、所定の順序に並べて、1つの画像データを処理装置により生成する。例えば、画像生成部31は、VC7が導入された場合、ポート17や電源ボタン19等を含む通信装置画像16の基本構成を自動的に生成する。そして、入力装置からの入力に応じて、例えば表示ランプ18等を通信装置画像16に追加するとしてもよい。
入力受付部33は、画像表示部32が表示した画像データに含まれる操作ボタンの入力や、VC7に対するコマンド等の入力を受け付ける。
操作実行部34は、入力受付部33が入力を受け付けた操作ボタンに対して割り当てられた操作を、VM4やVC7に対して処理装置により実行する。また、操作実行部34は、入力受付部33が入力を受け付けたコマンドを、VC7に対して処理装置により実行する。
【0029】
以上のように、実施の形態2に係る物理マシン1では、VMM3において動作するVC7を導入することにより、物理通信装置を用いることなく、物理マシン1で動作するVM4間の接続を高機能に行うことができる。
また、仮想マシン管理装置30では、VC7を表す画像データを表示し、表示された画像データに含まれる操作ボタンを操作することや、VC7がエミュレートする物理通信装置に対するコマンドにより、VC7を操作できる。そのため、通常のネットワークの管理と同様の感覚で、VM4のネットワーク管理をすることが可能となる。
【0030】
実施の形態3.
実施の形態3では、物理マシン1で実現されたVM4に、物理マシン1に搭載されたハードウェアや、物理マシン1又は仮想マシン管理装置30に接続されたハードウェアを利用させる仮想マシン管理装置30について説明する。
【0031】
実施の形態2で説明したように、各VM4では、VMM3によって提供されたハードウェアリソースが仮想化されており、各VM4に導入されたOS5はそのハードウェアリソースを利用することができる。しかし、原則として、OS5は、VMM3から提供されたハードウェアリソース以外利用することができない。そのため、例えば、物理マシン1に高機能なハードウェア(CPU、メモリ、ビデオカード、電源等)が搭載されていたとしても、物理マシン1において実現されたVM4で動作するOS5は、その高機能なハードウェアを利用することができない。
例えば、物理マシン1に処理速度が速く、メモリを多く有するビデオカードが搭載されていたとしても、VM4で動作するOS5はそのビデオカードを利用することができない。そのため、物理マシン1にビデオカードが搭載されているにも関わらず、OS5が実行する描画処理は、物理マシン1に搭載されているCPUと実メモリとにより行われるのが一般的である。その結果、VM4により実行される描画処理は、通常のサーバで行われる描画処理に比べて遅い場合がある。
そこで、実施の形態3では、物理マシン1に搭載されたハードウェアや、物理マシン1又は仮想マシン管理装置30に接続されたハードウェアに対応する仮想ドライバ8をOS5に導入する。そして、仮想ドライバ8に仮想マシン管理装置30を介して、物理マシン1に搭載されたハードウェアや、物理マシン1又は仮想マシン管理装置30に接続されたハードウェアにアクセスさせる。
【0032】
図6は、仮想ドライバ8の説明図である。なお、図6では、図1に示すOSAに、仮想ドライバ8を導入した構成を示している。
仮想ドライバ8は、APP6から指示を受けると、仮想マシン管理装置30を介して、物理マシン1に搭載されたハードウェアや、物理マシン1又は仮想マシン管理装置30に接続されたハードウェアにアクセスする。
例えば、仮想ドライバ8が物理マシン1に搭載されたビデオカードに対応して設けられた仮想ドライバである場合、APP6から描画処理の指示を受けると、描画処理に関するデータを仮想マシン管理装置30を介してビデオカードへ送信して、ビデオカードに描画処理を実行させる。
また、例えば、仮想ドライバ8が物理マシン1に接続された指紋認証装置に対応して設けられた仮想ドライバである場合、APP6から指紋の読み取りの指示を受けると、読取指示データを仮想マシン管理装置30を介して指紋認証装置へ送信し、指紋認証装置から仮想マシン管理装置30を介して指紋データを取得する。
つまり、VM4で動作するOS5は、物理マシン1に搭載されたハードウェアや、物理マシン1又は仮想マシン管理装置30に接続されたハードウェアを利用できる。
【0033】
図7は、実施の形態3に係る仮想マシン管理装置30の構成図である。
仮想マシン管理装置30は、図3に示す実施の形態1に係る仮想マシン管理装置30の構成に加え、ハードウェア制御部35を備える。
ハードウェア制御部35は、仮想ドライバ8からデータを受信すると、仮想ドライバ8に対応するハードウェアへデータを転送して、ハードウェアを制御する。また、ハードウェア制御部35は、ハードウェアから応答があると、その応答を仮想ドライバ8へ転送する。
【0034】
以上のように、実施の形態3に係る仮想マシン管理装置30によれば、VM4で動作するOS5が物理マシン1に搭載されたハードウェアや、物理マシン1又は仮想マシン管理装置30に接続されたハードウェアを利用できる。そのため、物理マシン1でVM4を実現した場合に、物理マシン1の本来の性能を発揮させることができる。また、物理マシン1や仮想マシン管理装置30に新たなデバイスを接続して、VM4の機能を高めることができる。
【0035】
なお、上記説明では、VM4に仮想ドライバ8が導入されていることを前提とした。仮想ドライバ8の導入は、例えば、物理マシン1に搭載されているハードウェアを一覧表示し、VM4に使用させるハードウェアを選択させ、選択されたハードウェアに対応する仮想ドライバ8をそのVM4に導入するようにしてもよい。
また、VM4を新規に構成する場合に、VMM3が提供するハードウェアや、物理マシン1に搭載されているハードウェアを一覧表示し、VM4に使用させるハードウェアを選択させてもよい。そして、選択されたハードウェアに物理マシン1に搭載されているハードウェアが含まれている場合には、そのハードウェアに対応する仮想ドライバ8を、VM4にOS5が導入された後に導入するようにしてもよい。
【0036】
また、上記説明では、物理マシン1に搭載されたハードウェアや、物理マシン1又は仮想マシン管理装置30に接続されたハードウェアの一例としてビデオカードを上げて説明した。しかし、ハードウェアには、他に次のもの等が挙げられる。これらのハードウェアは、種別によりVM4間で共有可能なもの、使用時には一時的に排他制御が必要なもの、常に排他制御が必要なものに分かれる。
・LANカード(VM4間で共有できるタイプと、共有できないタイプあり)。
・ファイバーチャネルカード(VM4間で共有できるタイプと、共有できないタイプあり)。
・SCSIカード(VM4間で共有できるタイプ、使用時には一時的に排他制御が必要なタイプ、共有できないタイプあり)。
・RAIDカード(VM4間で共有できるタイプ、共有できないタイプあり)。
・ストレージ装置(ディスク装置、テープ装置)(VM4間で共有できるタイプと、使用時には一時的に排他制御が必要なタイプあり)。
・拡張USBカード(VM4間で共有できるタイプと、共有できないタイプあり)。
・スイッチ(L2,L3)(VM4間で共有できるタイプ、使用時には一時的に排他制御が必要なタイプ、共有できないタイプあり)。
・ルータ(F/W、ロードバランサ含む)(VM4間で共有できるタイプ、使用時には一時的に排他制御が必要なタイプ、共有できないタイプあり)。
・UPS装置(VM4間で共有できるタイプ、共有できないタイプあり)。
・ベンダーサーバに実装された各種センサー機器(VM4間で共有できるタイプ、共有できないタイプあり)。
【0037】
ここで、ハードウェアのタイプ毎に別々に仮想ドライバ8が設けられるのが一般的である。しかし、ハードウェアのタイプ毎に別々に仮想ドライバ8が設けられているにもかかわらず、異なるタイプ用の仮想ドライバ8でもハードウェアが動作してしまう場合がある。例えば、既にVM4にLANカードが導入され、そのLANカードのタイプに対応する仮想ドライバ8が導入されていたとする。そして、新たに別のタイプのLANカードを導入した場合、新たに導入したLANカードが元々導入されていた、異なるタイプ用の仮想ドライバ8で動作してしまう場合がある。この場合、新たに導入したLANカードは一応動作するものの、一部の動作が不安定になる等の不具合が発生する可能性がある。
そこで、VM4に導入されているハードウェア(例えば、ここではLANカードとする)の一覧をタイプを明示して表示するとともに、VM4に導入されている該当のハードウェア(ここでは、LANカード)の仮想ドライバ8の一覧をタイプを明示して表示し、管理者にハードウェアと仮想ドライバ8の対応付け処理を促すように、画面を構成してもよい。これにより、ハードウェアと仮想ドライバ8との対応関係を正しくすることができ、上述した不具合を防止することができる。
例えば、操作実行部34がVM4に導入されているハードウェアのタイプと仮想ドライバ8のタイプとを検出し、画像表示部32が各ハードウェアを示す情報や、各仮想ドライバ8を示す情報とともに、検出されたタイプを表示すればよい。また、操作実行部34がハードウェアのタイプと仮想ドライバ8のタイプとを検出したときに、ハードウェアのタイプと一致するタイプの仮想ドライバ8が検出されなかったときは、そのタイプの仮想ドライバをインストールするように管理者に対して、促すように構成してもよい。
【0038】
実施の形態4.
実施の形態4では、実施の形態3で説明した技術を応用して、各VM4が利用するハードウェア、言い換えると各VM4を構成するハードウェアの管理を支援する仮想マシン管理装置30について説明する。
【0039】
実施の形態3で説明した技術を用いれば、各VM4を構成するCPU、メモリ、ビデオカード、電源等を、VMM3によって提供されたものではなく、物理マシン1に搭載されたものとすることができる。
例えば、物理マシン1に2つの電源が搭載されている場合、あるVM4には、2つの電源のうちの特定の1つの電源を割り当て、他のあるVM4には、2つの電源両方を割り当てることができる。CPU、メモリ、ビデオカード等の他のハードウェアについても同様に、各VM4に対して割り当てることができる。しかし、物理マシン1に搭載された2つの電源のうち、一方の電源が故障すると、どのVM4に影響が出て、どのVM4には影響がでないのか等の切り分けをすることは難しい。
そこで、実施の形態4では、VM4毎にそのVM4を構成するハードウェアを画像データとして表示することにより、通常のサーバの管理と同様の感覚で、VM4を構成するハードウェアの管理を可能とする。
【0040】
図8は、実施の形態4に係る仮想マシン管理装置30によって表示装置10に表示される画像データの例を示す図である。なお、図8では、実施の形態1と同様に、VMA、VMB、VMCの3つのVM4が動作しており、そのうちVMAについての画像データを示している。例えば、図2に示すサーバ画像11aを選択すると、図8に示す画像データが表示される。
仮想マシン管理装置30は、各VM4を構成するハードウェアを表す画像データを表示装置10に表示する。ここでは、VMAを構成する2つのCPU20、メモリ21、ビデオカード22がマザーボード23上に表示され、それとは別に2つの電源24が表示されている。ここで、各VM4を構成するハードウェアを表す画像データは、例えば、物理マシン1内等を撮像するカメラによって、ハードウェアを撮像して取得された画像データである。そのため、例えば、電源を表す画像に煙が表示されている場合、接続線がショートしている等と予想することができる。
なお、各VM4を構成するハードウェアを表す画像データは、回転させて表示できるようにしてもよいし、所定の角度ずつ表示する角度を切り替えて表示できるようにしてもよい。また、図8のように、CPU、メモリ、ビデオカード、電源を同時に表示するのではなく、それぞれ別に切り替えて表示するようにしてもよい。
【0041】
実施の形態4に係る仮想マシン管理装置30の構成は、図7に示す実施の形態3に係る仮想マシン管理装置30の構成と同じである。実施の形態4に係る仮想マシン管理装置30について、実施の形態3に係る仮想マシン管理装置30と異なる部分を説明する。
画像生成部31は、各VM4を構成するハードウェアに対応する画像をカメラによって取得し、実際のサーバの内部のような配置に並べて、1つの画像データを処理装置により生成する。
画像表示部32は、画像生成部31が生成した画像データを表示装置10に表示する。例えば、画像表示部32は、図2に示すような各VM4を示した画像データを初めに表示し、その画像データからあるVM4が選択された場合、そのVM4を構成するハードウェアの画像データを表示する。
【0042】
以上のように、実施の形態4に係る仮想マシン管理装置30では、VM4を構成するハードウェアの各時点における状態を表す画像データを表示する。そのため、通常のサーバの管理と同様の感覚で、VM4を構成するハードウェアの管理をすることが可能となる。
【0043】
なお、上記説明では、VM4を構成するハードウェアを画像データとして表示し、ハードウェアの状態を管理することを説明した。さらに、VM4を構成するハードウェアを表す画像データを操作して、VM4を構成するハードウェアを操作するようにしてもよい。
例えば、物理マシン1に接続されたCDドライブ等の外部読み書きデバイスを表す画像データに含まれるイジェクトボタンを操作して、物理マシン1に接続された外部読み書きデバイスのトレイを開閉するようにしてもよい。
また、VC7を介して物理マシン1に接続されている外部読み書きデバイスを、接続先のVM4から切り離す処理を、通信装置画像16に含まれる画像に対する処理により行うようにしてもよい。また、切り離した場合は、別のVM4にマウントすることも可能である。
【0044】
以上の実施の形態において、仮想マシン管理装置30は、物理マシン1が設置された場所と同じ場所に設置されていてもよいし、物理マシン1が設置された場所から離れた遠隔地に設置されてもよい。仮想マシン管理装置30が物理マシン1が設置された場所から離れた遠隔地に設置された場合、VM4を遠隔地から管理することが可能になる。
また、仮想マシン管理装置30は、物理マシン1で動作するVM4の1つとして実現してもよい。この場合、別途仮想マシン管理装置30を実現するための物理マシン1を用意する必要がなく、コストを抑えることができる。
【0045】
また、1台の物理マシン1で動作する複数のVM4全てを、その物理マシン1にアクセスできる者であれば誰でも操作できるとしてもよいし、VM4毎に操作権限を持たせ、アクセス制御するとしてもよい。
VM4毎にアクセス制御する場合、例えば、仮想マシン管理装置30に指紋認証装置を取り付け、指紋によるアクセス制御等、生態認証を用いてアクセス制御をしてもよい。
【0046】
図9は、仮想マシン管理装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。
図9に示すように、仮想マシン管理装置30は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、LCD915、キーボード916(K/B)、通信ボード917、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920(固定ディスク装置)の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。磁気ディスク装置920は、所定の固定ディスクインタフェースを介して接続される。
【0047】
磁気ディスク装置920又はROM913などには、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
【0048】
プログラム群923には、上記の説明において「画像生成部31」、「画像表示部32」、「入力受付部33」、「操作実行部34」、「ハードウェア制御部35」等として説明した機能を実行するソフトウェアやプログラムやその他のプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、上記の説明において「サーバ画像11」、「通信装置画像16」等の情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「ファイル」や「データベース」の各項目として記憶される。「ファイル」や「データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPU911の動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPU911の動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
【0049】
また、上記の説明におけるフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、その他光ディスク等の記録媒体やICチップに記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体や電波によりオンライン伝送される。
また、上記の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。また、「〜装置」として説明するものは、「〜回路」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。さらに、「〜処理」として説明するものは「〜ステップ」であっても構わない。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、ROM913等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、上記で述べた「〜部」としてコンピュータ等を機能させるものである。あるいは、上記で述べた「〜部」の手順や方法をコンピュータ等に実行させるものである。
【符号の説明】
【0050】
1 物理マシン、2 ハードウェア、3 VMM、4 VM、5 OS、6 APP、7 VC、8 仮想ドライバ、10 表示装置、11 サーバ画像、12 電源ボタン、13 表示ランプ、14 開閉ボタン、15 DVDトレイ、16 通信装置画像、17 ポート、18 表示ランプ、19 電源ボタン、20 CPU、21 メモリ、22 ビデオカード、23 マザーボード、24 電源、30 仮想マシン管理装置、31 画像生成部、32 画像表示部、33 入力受付部、34 操作実行部、35 ハードウェア制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の物理マシンで動作する仮想マシンを表す画像データであって、その仮想マシンに対する所定の操作が割り当てられた操作ボタンを含む画像データを表示装置に表示する画像表示部と、
前記画像表示部が表示した画像データに含まれる前記操作ボタンの入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部が入力を受け付けた操作ボタンに対して割り当てられた操作を、前記仮想マシンに対して実行する操作実行部と
を備えることを特徴とする仮想マシン管理装置。
【請求項2】
前記画像表示部は、前記物理マシンで動作する複数の仮想マシンそれぞれを表す画像データを表示し、
前記操作実行部は、前記入力受付部が入力を受け付けた操作ボタンに対して割り当てられた操作を、前記複数の仮想マシンのうち、前記入力受付部が入力を受け付けた操作ボタンを含む画像データが表す仮想マシンに対して実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン管理装置。
【請求項3】
前記画像表示部は、前記物理マシンで動作する仮想マシン間を仮想ネットワークにより接続する仮想通信装置を表す画像データであって、前記仮想通信装置に対する所定の操作が割り当てられた操作ボタンを含む画像データを表示し、
前記操作実行部は、前記入力受付部が前記仮想通信装置を表す画像データに含まれる操作ボタンの入力を受け付けた場合には、その操作ボタンに対して割り当てられた操作を、前記仮想通信装置に対して実行する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の仮想マシン管理装置。
【請求項4】
前記仮想通信装置は、所定の物理通信装置のエミュレータであり、
前記入力受付部は、前記物理通信装置で実行可能な操作コマンドを受け付け、
前記操作実行部は、前記入力受付部が受け付けた操作コマンドによる操作を、前記仮想通信装置に対して実行する
ことを特徴とする請求項3に記載の仮想マシン管理装置。
【請求項5】
前記仮想マシン管理装置は、さらに、
前記仮想マシンで動作する仮想ドライバであって、前記仮想マシンが動作する仮想マシンモニタで提供されているハードウェアとは異なる外部ハードウェアに対応付けられた仮想ドライバから、前記外部ハードウェアを制御する制御情報を受信し、前記仮想ドライバに対応付けられた外部ハードウェアへ前記制御情報を送信して、前記ハードウェアを制御するハードウェア制御部と
を備えることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の仮想マシン管理装置。
【請求項6】
前記画像表示部は、前記仮想マシンが使用するハードウェアを表す画像データであって、そのハードウェアの状態に応じて変化する画像データを表示する
ことを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の仮想マシン管理装置。
【請求項7】
所定の物理マシンで動作する仮想マシンを表す画像データであって、その仮想マシンに対する所定の操作が割り当てられた操作ボタンを含む画像データを表示する画像表示処理と、
前記画像表示処理で表示した画像データに含まれる前記操作ボタンの入力を受け付ける入力受付処理と、
前記入力受付処理で入力を受け付けた操作ボタンに対して割り当てられた操作を、前記仮想マシンに対して実行する操作実行処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする仮想マシン管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−208539(P2012−208539A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−71307(P2011−71307)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(394013002)三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 (251)
【Fターム(参考)】