説明

仮想世界コンテンツ課金システム

【課題】 コンピュータネットワークにおいて実現される仮想世界において、ユーザーに対してコンテンツ利用についての課金を行うことが可能なコンテンツ課金装置を提供する。
【解決手段】 ユーザー端末30から仮想世界提供サーバ20にアクセスし、仮想世界にログインした後、ユーザーがチケット購入申込を行うと、チケット管理サーバ10がチケットIDを発行し、コンテンツID、ユーザーIDと対応付けて登録するとともに課金データを作成する。ユーザーが操作するアバターが仮想世界内のコンテンツ配信場所に到達すると、仮想世界提供サーバ20は、その場所で配信しているコンテンツのチケットを、そのユーザーが持っているかどうかをチケット管理サーバ10に問い合わせ、チケット管理サーバ10は、そのユーザーが対応するチケットを購入したかどうかを確認して仮想世界提供サーバ20に返信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータネットワークを利用して提供される仮想世界において、利用されるコンテンツに対して課金を行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等のコンピュータネットワーク内のサーバ装置において、アクセスしてきた端末装置に対して仮想世界を提供することが行われている。この仮想世界内においては、コンテンツ配信等の様々なサービスが提供されている。(特許文献1参照)。
【0003】
また、仮想世界においては、チャットなどによるリアルタイムコミュニケーションやアバターによるリッチな表現が可能であり、ユーザー同士が共通のコンテンツを視聴しながらその感想を述べたり、様々な表現を行い、共有する新しい形のコミュニケーションが生まれてきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−248844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
仮想世界では、コンテンツ提供がされている場所へアバター(コンピューターネットワーク上の仮想世界内で、利用者の分身として表示されるキャラクター)を移動し、仮想世界クライアントアプリケーションに表示されるコンテンツを視聴する形が一般的である。しかしながら、コンテンツが提供されている場所へアバターを移動さえすれば、ユーザー(利用者)は無料でコンテンツの視聴が可能であり、課金の方法が無いため、コンテンツホルダー企業は参入のモチベーションが見出せない状況である。
【0006】
そこで、本発明は、コンピュータネットワークにおいて実現される仮想世界において、ユーザーに対してコンテンツ利用についての課金を行うことが可能なコンテンツ課金装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明第1の態様では、ユーザーがアバターの位置を移動させる指示を行うとともに、仮想世界内における画像を表示するためのユーザー端末と、前記ユーザー端末に対して仮想世界を提供し、ユーザー端末からのチケット購入申込をチケット管理サーバに送信するとともに、チケット管理サーバからのチケット購入手続完了の情報に基づいてチケットIDとユーザーIDを対応付けてチケットデータベースに登録し、ユーザーが仮想世界内においてコンテンツ配信場所に移動した場合に、ユーザーIDとコンテンツIDをチケット管理サーバに送信するとともに、前記チケット管理サーバから受信した利用可否の情報に基づいて、ユーザーに対して、前記コンテンツIDに対応するコンテンツの配信を行う仮想世界提供サーバと、前記ユーザー端末からのチケット購入申込に従ってチケットを特定するチケットIDとユーザーIDとを対応付けてチケット購入者データベースに登録するとともに課金データを作成するチケット販売手段と、前記仮想世界提供サーバからのユーザーIDおよびコンテンツIDを伴う問い合わせに対して、前記チケット購入者データベースを参照し、前記コンテンツIDに対応するチケットIDおよびユーザーIDが存在することを条件として、前記仮想世界提供サーバに利用可能である旨の情報を送信するチケット利用管理手段と、を有するチケット管理サーバと、を有する仮想世界コンテンツ課金システムを提供する。
【0008】
本発明第1の態様によれば、仮想世界コンテンツ課金システムを、ユーザー端末と、仮想世界提供サーバと、チケット管理サーバを有する構成とし、世界が、ユーザー端末からのチケット購入申込を仮想世界提供サーバを介して受信して、チケットIDとユーザーIDとを対応付けてチケット購入者データベースに登録するとともに課金データを作成し、仮想世界提供サーバからのユーザーIDおよびコンテンツIDを伴う問い合わせに対して、チケット購入者データベースを参照し、コンテンツIDに対応するチケットIDおよびユーザーIDが存在することを条件として、仮想世界提供サーバに利用可能である旨の情報を送信するようにしたので、コンピュータネットワークにおいて実現される仮想世界において、ユーザーに対してコンテンツ利用についての課金を行うことが可能となる。
【0009】
また、本発明第2の態様では、本発明第1の態様による仮想世界コンテンツ課金システムにおいて、前記チケット販売手段は、前記チケットIDに対応付けて、さらに当該チケットの有効期限を前記チケット購入者データベースに登録し、前記チケット利用管理手段は、さらに現在日時が前記有効期限経過前であることを追加条件として前記仮想世界提供サーバに利用可能である旨の情報を送信することを特徴とする。
【0010】
本発明第2の態様によれば、チケット管理サーバが、チケット販売時にチケットの有効期限を登録し、チケット利用時に、そのチケットの有効期限と現在日時を比較し、現在日時が前記有効期限経過前である場合に、仮想世界提供サーバに利用可能である旨の情報を送信するようにしたので、有効期限内のチケットを利用する者に対してのみ、コンテンツを利用させることが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、コンピュータネットワークにおいて実現される仮想世界において、ユーザーに対してコンテンツ利用についての課金を行うことが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る仮想世界コンテンツ課金システムの一実施形態を示す構成図である。
【図2】本発明に係る仮想世界コンテンツ課金システムの処理動作を示すフローチャートである。
【図3】各データベースに記録された情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(1.システム構成)
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る仮想世界コンテンツ課金システムの一実施形態を示す構成図である。図1に示す仮想世界コンテンツ課金システム100は、チケット管理サーバ10、仮想世界提供サーバ20、ユーザー端末30、通信ネットワーク40により構成されている。
【0014】
チケット管理サーバ10は、仮想世界におけるチケットの販売、チケット購入者の管理を行うサーバコンピュータであり、記憶手段11、チケット販売手段12、チケット利用管理手段13を有する。記憶手段11は、販売しているチケットの情報を管理するチケットデータベース、チケット購入者の情報を管理するチケット購入者データベースとして機能するものであり、ハードディスク等の記憶装置により実現される。チケット販売手段12は、仮想世界提供サーバ20からの要求に応じてチケット販売処理を行う。チケット利用管理手段13は、仮想世界提供サーバ20からの問い合わせに応じて、ユーザーが正当なチケット購入者であるかどうか判断する。また、通信ネットワーク40には、図示しない課金処理装置が接続されており、チケット管理サーバ10は、チケット販売手段12により作成された課金データを課金処理装置に送信し、課金処理装置は決済処理を実行する。課金データとは、チケット代金の決済に必要なデータであり、例えば、銀行口座番号またはクレジットカード番号と、購入金額からなる。このような課金処理装置は、コンピュータにより実現されるものであるが、公知の技術であるので詳細な説明は省略する。
【0015】
仮想世界提供サーバ20は、仮想世界を実現するサーバコンピュータであり、公知の仮想世界提供技術により実現される。本実施形態では、仮想世界提供サーバ20は、さらに、ユーザー端末30からのチケット購入要求、ユーザー端末30からのチケット利用要求をチケット管理サーバ10に伝える処理を行う。また、仮想世界提供サーバ20内の記憶装置により、各ユーザーの仮想世界内における所持品を管理する所持品データベース、所持品となる物品の内容を記録した物品データベースが形成されている。ユーザー端末30は、一般のユーザーがログインして仮想世界を利用するためのコンピュータ端末であり、ネットワーク接続機能を有する汎用のコンピュータにより実現される。通信ネットワーク40は、インターネット等のコンピュータネットワークである。
【0016】
(2.処理動作)
(2.1.チケット購入時)
次に、本実施形態の仮想世界コンテンツ課金システムの処理動作について説明する。まず、ユーザーは、ユーザー端末30から仮想世界提供サーバ20にアクセスしてログインを行う。ログインが行われることにより、ユーザーは、アバターを利用して仮想世界を自由に動き回ることが可能になる。これは、仮想世界提供サーバ20の公知の機能により実現される。具体的には、ユーザー端末30における操作が仮想世界提供サーバ20に送信されると、仮想世界提供サーバ20では、その操作を仮想世界内の位置情報に変換し、その位置から見える二次元画面を生成して、ユーザー端末30に返信する処理を行う。
【0017】
ログイン後のコンテンツ課金処理のフローチャートを図2に示す。上述のように、ログイン後、ユーザーは、アバターを利用して仮想世界を自由に動き回ることができる。そして、仮想世界提供サーバ20内の所定の位置に設置されているチケット販売機にアバターが近付くと、ユーザー端末30の画面には、チケット販売機が出現することになる。アバターがチケット販売機に近付いた際、並行して、仮想世界提供サーバ20は、アバターのチケット販売機への接近を検知する。そして、販売可能なチケットの情報をチケット管理サーバ10に問い合わせる。
【0018】
チケット管理サーバ10では、仮想世界提供サーバ20から販売可能なチケットの問い合わせを受けると、チケットデータベースを参照し、販売可能なチケットの情報(コンテンツID、コンテンツ名、価格)を抽出し、仮想世界提供サーバ20に送信する。仮想世界提供サーバ20は、チケット管理サーバ10から販売可能なチケットの情報を受信すると、コンテンツ名および価格を含むチケット購入画面用のデータを作成し、ユーザー端末30に送信する。これにより、ユーザー端末30には、チケット購入画面が表示される。チケット購入画面には、購入可能なチケットのコンテンツ名、価格が併せて表示されているので、ユーザーは、希望するものがある場合には、チケットの申込を行う(S1)。具体的には、ユーザー端末30のキーボードやマウス等を用いて画面に表示されている購入ボタンを選択し、チケットの購入指示を行うことになる。
【0019】
チケットの購入指示が行われると、ユーザー端末30は、選択されたチケットのコンテンツIDとユーザーIDを、チケット申込を示す情報(チケット申込情報)とともに、仮想世界提供サーバ20に送信する。仮想世界提供サーバ20では、受信した情報がチケット申込情報である場合、そのまま、チケット管理サーバ10に転送する。
【0020】
チケット管理サーバ10は、仮想世界提供サーバ20からチケット申込情報を受信すると、その申込に対応してチケットを配信する(S2)。具体的には、受信したチケット申込情報に含まれるコンテンツID、ユーザーIDに対して、チケットIDを発行して仮想世界提供サーバ20に返信する。
【0021】
仮想世界提供サーバ20は、チケット管理サーバ10からチケットIDを受信すると、チケットが発行された旨のメッセージ(チケット発行メッセージ)を作成し、ユーザー端末30に送信する。ユーザー端末30では、受信したチケット発行メッセージを画面に表示する(S3)。これにより、ユーザーは、チケット購入手続が正しく行われ、チケットを入手できたことを確認できる。
【0022】
一方、チケット管理サーバ10では、発行したチケットIDについて、チケット情報の登録を行う(S4)。具体的には、コンテンツID、ユーザーIDに、チケットIDを対応付けて、チケット購入者データベースに登録する。
【0023】
また、仮想世界提供サーバ20は、チケット発行メッセージを送った後、物品データベースを参照し、購入されたチケットのコンテンツIDに対応する物品IDを取得し、その物品IDとユーザーIDを対応付けて所持品データベースに登録する(S5)。
【0024】
(2.2.チケット利用時)
次に、チケット購入者が、購入したチケットを利用する場合の処理について説明する。チケット購入者は、ユーザー端末30において、所持品であるチケットを装着する指示を行うと、ユーザー端末30は、その装着指示とともに、チケットの物品IDと、ユーザーIDを仮想世界提供サーバ20に送信する。
【0025】
仮想世界提供サーバ20では、ユーザー端末30からユーザーID、所持品IDと装着指示を受信すると、所持品データベースを参照し、受信したユーザーID、物品IDの組み合わせに対応する装着/非装着フラグを、“装着”に設定する。物品IDの装着/非装着フラグが“装着”に設定されると、その物品については、アバターの表示処理を行う際に、仮想世界提供サーバ20において所持品の画像を含めた画面データを作成し、ユーザー端末30に送信する処理を行う。これにより、ユーザー端末30においては、物品(チケット)がアバターに装着された状態で表示されることになる。
【0026】
ユーザーは、購入したチケットに対応するコンテンツを視聴しようとする場合、ユーザー端末30において、チケット装着状態で、アバターを仮想世界内のコンテンツ配信場所に移動させる。仮想世界提供サーバ20では、そのユーザーIDによりアバターの位置を常に把握しているため、アバターが、コンテンツ配信場所に到達すると、そのユーザーIDを検知する。そして、仮想世界提供サーバ20は、検知したユーザーIDとともに、入場権限があるかどうかの問い合わせをチケット管理サーバ10に送信する(S6)。
【0027】
チケット管理サーバ10では、ユーザーIDとともに、入場権限の問い合わせを受信すると、そのユーザーIDを用いた認証を行う(S7)。具体的には、そのユーザーIDでチケット購入者データベースを参照し、対応するチケットIDが存在するかどうかを確認する。そして、そのチケットIDが、アバターが到着したコンテンツ配信場所で配信されるコンテンツに対応するものであるかどうかを確認する。チケットIDが、アバターが到着したコンテンツ配信場所で配信されるコンテンツに対応するものであるかどうかの確認は、コンテンツ配信場所とコンテンツIDを対応付けた記録テーブル(図示省略)を参照し、そのコンテンツIDとチケットIDの組み合わせが、チケット購入者データベースに記録されたものと一致するかどうかを判断することにより行う。
【0028】
チケットIDが存在し、そのチケットIDが、アバターが到着したコンテンツ配信場所で配信されるコンテンツに対応するものである場合は、チケット管理サーバ10は、さらに、そのチケットIDに対応する有効期限と、現在日時とを比較する。そして、現在日時が有効期限内である場合には、認証に成功したものとして、入場権限がある旨の情報を仮想世界提供サーバ20に返信する。逆に、受信したユーザーIDに対応するチケットIDがチケット購入者データベース内に存在しない場合、または、そのチケットIDが、アバターが到着したコンテンツ配信場所で配信されるコンテンツに対応しないものである場合、または、現在日時が有効期限を過ぎている場合は、認証に失敗したものとして、入場権限がない旨の情報を仮想世界提供サーバ20に返信する。
【0029】
仮想世界提供サーバ20は、チケット管理サーバ10から入場権限がある旨の情報を受信した場合には、そのコンテンツ配信場所に対応するコンテンツを、そのユーザーIDに対応するユーザー端末30に送信する(S8)。ユーザー端末30は、仮想世界提供サーバ20から受信したコンテンツを再生する。これにより、ユーザーは購入したチケットに対応するコンテンツの視聴を行うことができる。
【0030】
一方、仮想世界提供サーバ20が、チケット管理サーバ10から入場権限がない旨の情報を受信した場合には、チケットを所持していないため、入場できない旨のメッセージを、そのユーザーIDに対応するユーザー端末30に送信する。そして、ユーザー端末30は、仮想世界提供サーバ20から受信したメッセージを画面に表示する。これにより、ユーザーは、そのコンテンツが、チケットを所持していなければ、視聴できないものであることを知ることになる。
【0031】
上記の例では、アバターがコンテンツ配信場所に着いた場合に、チケットを装着しているユーザーに対してコンテンツを配信するようにしたが、コンテンツ配信場所を映画館のような会場を模した構成とし、コンテンツ配信場所の所定の座席をチケットにより特定するようにしても良い。この場合、上記S5における認証が成功した場合には、ユーザーは、アバターをコンテンツ配信場所内に移動させることが可能となる。逆に、上記S5における認証が失敗した場合には、コンテンツ配信場所内に移動させることができないような制御が、仮想世界提供サーバ20においてなされる。特定のユーザーのアバターについて、特定の場所に入場させないような制御は、既に仮想世界において実現されている技術であるので詳細な説明は省略する。仮想世界提供サーバ20は、認証に成功したユーザーのユーザーIDを入場許可リストに記録する。この入場許可リストは、仮想世界提供サーバ20が管理する記憶装置内に記憶される。
【0032】
仮想世界提供サーバ20は、従来の仮想世界技術において実現されているような、仮想世界内における複数のユーザー間における会話機能を有している。仮想世界提供サーバ20は、コンテンツ配信場所内に存在するアバターに対応するユーザー間の発話内容をログとして記録する。具体的には、仮想世界において行われた発話(現実にはユーザー端末30から入力されたテキスト情報)のうち、発話時点におけるそのアバターの存在位置がコンテンツ配信場所内であるユーザーの発話を仮想世界提供サーバ20が取得し、発話ログとして記録する。この発話ログは、仮想世界提供サーバ20が管理する記憶装置内に記憶される。
【0033】
また、チケット管理サーバ10は、チケット購入者データベース内の有効期限を常に監視しており、現在日時との比較により、有効期限が過ぎたことが確認できたチケットについては、そのコンテンツIDと、ユーザーIDを抽出し、有効期限が過ぎてチケットが失効した旨の情報(チケット失効情報)とともに、仮想世界提供サーバ20に送信する。仮想世界提供サーバ20は、チケット管理サーバ10からチケット失効情報を受信すると、受信したコンテンツIDで特定されるコンテンツの、受信したユーザーIDへの配信を停止する。コンテンツ配信場所を映画館のような会場を模した構成とした場合には、仮想世界提供サーバ20は、そのユーザーIDに対応するアバターの位置をコンテンツ配信場所以外の所定の位置に移動させ、その座標値に対応する画像をユーザー端末30に送信する。
【0034】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、チケット購入者データベースにチケットの有効期限を登録し、チケット利用時に、そのチケットの有効期限が、現在日時を経過しているかどうかを判断するようにしたが、チケットの有効期限については判断せず、コンテンツ配信場所に対応するコンテンツのコンテンツIDとチケットIDとの関係が、チケット購入者データベースに登録されているかどうかのみを判断するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、コンピュータネットワークに関する産業、特に、コンピュータネットワークを利用して提供される仮想世界において、利用されるコンテンツに対して課金を行う産業に利用可能である。
【符号の説明】
【0036】
10・・・チケット管理サーバ
11・・・記憶手段
12・・・チケット販売手段
13・・・チケット利用管理手段
20・・・仮想世界提供サーバ
30・・・ユーザー端末
40・・・通信ネットワーク
100・・・仮想世界コンテンツ課金システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーがアバターの位置を移動させる指示を行うとともに、仮想世界内における画像を表示するためのユーザー端末と、
前記ユーザー端末に対して仮想世界を提供し、ユーザー端末からのチケット購入申込をチケット管理サーバに送信するとともに、チケット管理サーバからのチケット購入手続完了の情報に基づいてチケットIDとユーザーIDを対応付けてチケットデータベースに登録し、ユーザーが仮想世界内においてコンテンツ配信場所に移動した場合に、ユーザーIDとコンテンツIDをチケット管理サーバに送信するとともに、前記チケット管理サーバから受信した利用可否の情報に基づいて、ユーザーに対して、前記コンテンツIDに対応するコンテンツの配信を行う仮想世界提供サーバと、
前記ユーザー端末からのチケット購入申込に従ってチケットを特定するチケットIDとユーザーIDとを対応付けてチケット購入者データベースに登録するとともに課金データを作成するチケット販売手段と、前記仮想世界提供サーバからのユーザーIDおよびコンテンツIDを伴う問い合わせに対して、前記チケット購入者データベースを参照し、前記コンテンツIDに対応するチケットIDおよびユーザーIDが存在することを条件として、前記仮想世界提供サーバに利用可能である旨の情報を送信するチケット利用管理手段と、を有するチケット管理サーバと、
を有することを特徴とする仮想世界コンテンツ課金システム。
【請求項2】
前記チケット販売手段は、前記チケットIDに対応付けて、さらに当該チケットの有効期限を前記チケット購入者データベースに登録し、前記チケット利用管理手段は、さらに現在日時が前記有効期限経過前であることを追加条件として前記仮想世界提供サーバに利用可能である旨の情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の仮想世界コンテンツ課金システム。
【請求項3】
ユーザー端末からの指示に従って、仮想世界提供サーバが、仮想世界内でアバターを動作させるシステムにおいて、チケット販売およびチケット購入者の管理を行うサーバコンピュータであって、
前記ユーザー端末からのチケット購入申込に従ってチケットを特定するチケットIDとユーザーIDとを対応付けてチケット購入者データベースに登録するとともに課金データを作成するチケット販売手段と、前記仮想世界提供サーバからのユーザーIDおよびコンテンツIDを伴う問い合わせに対して、前記チケット購入者データベースを参照し、前記コンテンツIDに対応するチケットIDおよびユーザーIDが存在することを条件として、前記仮想世界提供サーバに利用可能である旨の情報を送信するチケット利用管理手段と、
を有することを特徴とするチケット管理サーバ。
【請求項4】
前記チケット販売手段は、前記チケットIDに対応付けて、さらに当該チケットの有効期限を前記チケット購入者データベースに登録し、前記チケット利用管理手段は、さらに現在日時が前記有効期限経過前であることを追加条件として前記仮想世界提供サーバに利用可能である旨の情報を送信することを特徴とする請求項3に記載のチケット管理サーバ。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のチケット管理サーバとして、コンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−154419(P2011−154419A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−13778(P2010−13778)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】