位置情報導出装置、位置情報付加システム、位置情報付加方法及びプログラム
【課題】安価な構成により画像データに位置情報を付加する位置情報導出装置、位置情報付加システム、位置情報付加方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、画像データファイルに記載された撮影日時に基づき、一時記憶領域に記憶された入退場データのうちから1つの入退場データを選択する選択手段と、選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を駅データベースから取得する取得手段と、取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルの位置情報として出力する位置情報出力手段と、を有する。
【解決手段】複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、画像データファイルに記載された撮影日時に基づき、一時記憶領域に記憶された入退場データのうちから1つの入退場データを選択する選択手段と、選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を駅データベースから取得する取得手段と、取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルの位置情報として出力する位置情報出力手段と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データに位置情報を付加する位置情報導出装置、位置情報付加システム、位置情報付加方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラの普及、そして、デジタルカメラを搭載した携帯端末の普及により個人の管理する画像データの量が大変多くなってきている。そこで、例えば、特許文献1に記載された方法のように、画像データを分類して管理するための様々な方法が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献2では、位置情報を画像データに付加し、この付加された撮影場所の位置情報に基づいて画像データを分類する方法が開示されている。このように、画像データを撮影場所などの切り口で分類することで、画像データの活用の幅が広がることが期待できる。
【0004】
位置情報を得る手段として、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)の受信端末がカーナビゲーションシステムや様々な用途で使われてきている。デジタルカメラなどの撮像装置とともに、GPS受信端末を携行すれば、撮影時の位置情報を得ることができる。
【0005】
そこで、例えば、特許文献3では、GPS受信端末内に一定時間ごとに位置情報(GPSデータ)を蓄積しておき、撮影終了後に、GPSデータの受信日時と画像データの撮影日時を照合することにより、撮影日時の最も近い受信日時を持つGPSデータを画像データに関連付ける方法が開示されている。
【0006】
また、例えば、特許文献4では、GPS受信端末を備えたカーナビゲーションシステムなどの車輌に設置された位置情報取得手段により位置情報を取得したタイミングデータと、画像データに付加されているExif(Exchangeable Image File Format)データに含まれる撮影日時データを対比させることにより、撮影日時の最も近い受信日時を持つGPSデータを画像データに関連付ける方法が開示されている。
【0007】
しかし、特許文献3において開示された方法などでは、GPS受信端末を携行しなくてはならない。このため、GPS受信端末の携行をし忘れたときなどには、位置情報を得ることができない。また、GPS受信端末の携行することになると、GPS受信端末のバッテリーの放電時間を気にする必要がでてくる。携行中にバッテリーの残量がなくなったときには、やはり、位置情報を得ることができなくなる。また、地下街などでは、GPS受信端末がGPS衛星からの電波を受信できず、位置情報を得られないことがある。
【0008】
また、特許文献3、4では、GPS受信端末を用い、位置情報を得るが、画像データに付加するには、GPS受信端末により得ることができる位置情報は高精度過ぎることがある。撮影場所が高精度に特定でき過ぎるとプライバシーの侵害の問題に係ってくることがあるかもしれない。また、なにより、GPS受信端末は高価であるという問題がある。
【0009】
例えば、特許文献5において開示された、ICカードに乗車履歴を記録する方法のように、Suica(登録商標)などのSFカード(Stored Fareカード:運賃蓄積機能付カード)には、乗車履歴、つまり、駅の入退場記録が記録されている。また、例えば、特許文献6には、駅の緯度経度情報を記録し使用する方法が開示されている。この駅の入退場記録と駅の緯度経度情報を組み合わせれば位置情報取得手段として使用できることが期待できる。
【0010】
また、例えば、特許文献7において開示されているように、SFカードを読み取れる読取装置を備えた物販端末を使用することにより、SFカードは電子通貨としても使用できる。そして、電子通貨として使用した際、SFカードには、使用した金額と使用した物販端末の情報が記録される。また、特許文献8では、物販端末としての自動販売機の設置位置の情報を記憶して使用する方法が開示されている。この物販端末の使用情報と自動販売機などの物販端末の設置位置情報を組み合わせれば位置情報取得手段として使用できることが期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2007−243570号公報
【特許文献2】特開2006−295887号公報
【特許文献3】特開2007−020054号公報
【特許文献4】特開2006−178856号公報
【特許文献5】特開平11−045357号公報
【特許文献6】特開2004−118539号公報
【特許文献7】特開平6−131521号公報
【特許文献8】特開2002−074479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、特許文献1〜8を単純に組み合わせただけでは、位置情報を画像データに付加することはできない。
【0013】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、安価な構成により画像データに位置情報を付加する位置情報導出装置、位置情報付加システム、位置情報付加方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため、本発明における位置情報導出装置は、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、画像データファイルに記載された撮影日時に基づき、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちから1つの入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルの位置情報として出力する位置情報出力手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明における位置情報導出装置は、複数の駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを記憶したサーバ装置に接続しており、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明における位置情報導出装置は、複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースを格納したデータベース部と、入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0017】
また、本発明における位置情報導出装置は、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶部と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを格納したデータベース部と、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶部と、前記第2の記憶部に記憶された前記入退場データのうちで、第1の記憶部に記憶された画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明における位置情報付加システムは、位置情報導出装置と第1のカードと第2のカードとを備える位置情報付加システムであって、前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、前記第2のカードは、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信手段と、を有し、前記位置情報導出装置は、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記取得手段により取得した位置情報を書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0019】
また、本発明における位置情報付加システムは、位置情報導出装置とサーバ装置と第1のカードと第2のカードとを備える位置情報付加システムであって、前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、前記第2のカードは、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信手段と、を有し、前記位置情報導出装置は、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を前記サーバ装置に送信する第5の通信手段と、を有し、前記サーバ装置は、前記位置情報導出装置から前記駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を受信する第6の通信手段と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報の検索要求に基づき、前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報を前記駅データベースから検索するデータベース検索処理部と、を有し、前記サーバ装置の前記第6の通信手段は、前記データベース検索処理部による検索の結果として抽出された、前記駅コードに対応する位置情報を前記位置情報導出装置に送信し、前記位置情報導出装置の前記第5の通信手段は、前記サーバ装置から送信された前記駅コードに対応する位置情報を受信し、前記位置情報導出装置は、前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記第3の通信手段により受信した前記位置情報を書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0020】
また、本発明における位置情報付加システムは、位置情報導出装置とサーバ装置と第1のカードと第2のカードとを備える位置情報付加システムであって、前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶された前記複数の画像データファイルを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、前記第2のカードは、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信手段と、を有し、前記位置情報導出装置は、前記第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第3の通信手段と、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、前記第3の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第4の通信手段により受信した前記入退場データとを前記サーバ装置に送信する第5の通信手段と、を有し、前記サーバ装置は、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第6の通信手段と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報が記載された駅データベースを格納おり、前記第6の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第6の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0021】
また、本発明における位置情報付加システムは、位置情報導出装置と第1のサーバ装置と第2のサーバ装置と第1のカードとを備える位置情報付加システムであって、前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶された前記複数のファイルを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、
前記位置情報導出装置は、第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第2の通信手段と、第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDとを前記第1のサーバ装置に送信する第3の通信手段と、を有し、前記第1のサーバ装置は、前記位置情報導出装置から送信された前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDを受信する第4の通信手段と、複数の第2のカードに対する、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第4通信手段により受信した前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDに基づき、当該IDに対応する前記入退場データを検索する検索手段と、を有し、前記第1のサーバ装置の前記第4の通信手段は、前記検索手段による検索の結果として抽出された当該IDに対応する前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信し、前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第1のサーバ装置から送信された前記入退場データを受信し、前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第2の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第3の通信手段により受信した前記入退場データとを前記第2のサーバ装置に送信し、前記第2のサーバ装置は、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第5の通信手段と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納おり、前記第5の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第5の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0022】
また、本発明における位置情報付加方法は、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを一時記憶部に記憶する記憶ステップと、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0023】
また、本発明における位置情報付加方法は、複数の駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを記憶したサーバ装置に接続させ、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0024】
また、本発明における位置情報付加方法は、複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0025】
また、本発明における位置情報付加方法は、複数の画像データファイルを第1の記憶部に記憶する第1の記憶ステップと、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを第2の記憶部に記憶する第2の記憶ステップと、前記第2の記憶部に記憶された前記入退場データのうちで、第1の記憶部に記憶された画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0026】
また、本発明における位置情報付加方法は、第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、前記第1の記憶ステップにより記憶された複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成ステップと、前記リスト生成ステップにより生成された前記リストを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、第2のカードによる、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、前記第2の記憶ステップにより記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信ステップと、を有し、前記位置情報導出装置による、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信ステップと、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信ステップと、前記第3の通信ステップにより受信した前記リストと前記第4の通信ステップにより受信した前記入退場記録を一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、前記第1のカードの前記第1の記憶ステップに記憶された、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに、前記第1の通信ステップと前記第3の通信ステップとを介して、前記取得ステップにより取得した位置情報を書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0027】
また、本発明における位置情報付加方法は、第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、前記第1の記憶ステップにより記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成ステップと、前記リスト生成ステップにより生成された前記リストを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、第2のカードによる、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、前記第2の記憶ステップにより記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信ステップと、を有し、前記位置情報導出装置による、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信ステップと、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信ステップと、前記第3の通信ステップにより受信した前記リストと前記第4の通信ステップにより受信した前記入退場記録を一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求をサーバ装置に送信する第5の通信ステップと、を有し、前記サーバ装置による、前記位置情報導出装置から前記駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を受信する第6の通信ステップと、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、前記第6の通信ステップにより受信した前記駅コードに対応する位置情報の検索要求に基づき、前記第6の通信ステップにより受信した前記駅コードに対応する位置情報を前記駅データベースから検索するデータベース検索処理ステップと、を有し、前記サーバ装置による前記第6の通信ステップは、前記データベース検索処理ステップによる検索の結果として抽出された、前記駅コードに対応する位置情報を前記位置情報導出装置に送信し、前記位置情報導出装置による前記第5の通信ステップは、前記サーバ装置から送信された前記駅コードに対応する位置情報を受信し、前記位置情報導出装置による、前記第1のカードの前記第1の記憶ステップに記憶された、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに、前記第1の通信ステップと前記第3の通信ステップとを介して、前記第3の通信ステップにより受信した前記位置情報を書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0028】
また、本発明における位置情報付加方法は、第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、前記第1の記憶ステップにより記憶された前記複数の画像データファイルを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、第2のカードによる、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、前記第2の記憶ステップにより記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信ステップと、を有し、前記位置情報導出装置による、前記第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第3の通信ステップと、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信ステップと、前記第3の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルと前記第4の通信ステップにより受信した前記入退場データとをサーバ装置に送信する第5の通信ステップと、を有し、前記サーバ装置による、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第6の通信ステップと、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報が記載された駅データベースをデータベース部に格納し、前記第6の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとしてデータベース部に格納し、前記第6の通信ステップにより受信した前記入退場データを入退場データベースとしてデータベース部に格納する格納ステップと、前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0029】
また、本発明における位置情報付加方法は、第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、前記第1の記憶ステップにより記憶された前記複数のファイルを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、
前記位置情報導出装置による、第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第2の通信ステップと、第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDとを第1のサーバ装置に送信する第3の通信ステップと、を有し、前記第1のサーバ装置による、前記位置情報導出装置から送信された前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDを受信する第4の通信ステップと、複数の第2のカードに対する、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、前記第4通信ステップにより受信した前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDに基づき、当該IDに対応する前記入退場データを検索する検索ステップと、を有し、前記第1のサーバ装置による前記第4の通信ステップは、前記検索ステップによる検索の結果として抽出された当該IDに対応する前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信し、前記位置情報導出装置による前記第3の通信ステップは、前記第1のサーバ装置から送信された前記入退場データを受信し、前記位置情報導出装置による前記第3の通信ステップは、前記第2の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルと前記第3の通信ステップにより受信した前記入退場データとを第2のサーバ装置に送信し、前記第2のサーバ装置による、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第5の通信ステップと、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納し、前記第5の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとしてデータベース部に格納し、前記第5の通信ステップにより受信した前記入退場データを入退場データベースとしてデータベース部に格納する格納ステップと、前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0030】
また、本発明におけるプログラムは、位置情報導出装置を、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0031】
また、本発明におけるプログラムは、位置情報導出装置を、複数の駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを記憶したサーバ装置に接続しており、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0032】
また、本発明におけるプログラムは、位置情報導出装置を、複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースを格納したデータベース部と、入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0033】
また、本発明におけるプログラムは、位置情報導出装置を、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶部と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを格納したデータベース部と、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶部と、前記第2の記憶部に記憶された前記入退場データのうちで、第1の記憶部に記憶された画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0034】
また、本発明におけるプログラムは、第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、第2のカードを、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを位置情報導出装置に送信する第2の通信手段として機能させ、前記位置情報導出装置を、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記取得手段により取得した位置情報を書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0035】
また、本発明におけるプログラムは、第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、第2のカードを、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを位置情報導出装置に送信する第2の通信手段として機能させ、前記位置情報導出装置を、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求をサーバ装置に送信する第5の通信手段として機能させ、前記サーバ装置を、前記位置情報導出装置から前記駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を受信する第6の通信手段と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報の検索要求に基づき、前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報を前記駅データベースから検索するデータベース検索処理部として機能させ、前記サーバ装置の前記第6の通信手段は、前記データベース検索処理部による検索の結果として抽出された、前記駅コードに対応する位置情報を前記位置情報導出装置に送信し、前記位置情報導出装置の前記第5の通信手段は、前記サーバ装置から送信された前記駅コードに対応する位置情報を受信し、前記位置情報導出装置を、前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記第3の通信手段により受信した前記位置情報を書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0036】
また、本発明におけるプログラムは、第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶された前記複数の画像データファイルを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、前記第2のカードを、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを位置情報導出装置に送信する第2の通信手段として機能させ、前記位置情報導出装置を、前記第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第3の通信手段と、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、前記第3の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第4の通信手段により受信した前記入退場データとをサーバ装置に送信する第5の通信手段として機能させ、前記サーバ装置を、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第6の通信手段と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報が記載された駅データベースを格納おり、前記第6の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第6の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0037】
また、本発明におけるプログラムは、第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶された前記複数のファイルを位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、前記位置情報導出装置を、第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第2の通信手段と、第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDとを第1のサーバ装置に送信する第3の通信手段として機能させ、前記第1のサーバ装置を、前記位置情報導出装置から送信された前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDを受信する第4の通信手段と、複数の第2のカードに対する、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第4通信手段により受信した前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDに基づき、当該IDに対応する前記入退場データを検索する検索手段として機能させ、前記第1のサーバ装置の前記第4の通信手段は、前記検索手段による検索の結果として抽出された当該IDに対応する前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信し、前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第1のサーバ装置から送信された前記入退場データを受信し、前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第2の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第3の通信手段により受信した前記入退場データとを第2のサーバ装置に送信し、前記第2のサーバ装置を、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第5の通信手段と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納おり、前記第5の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第5の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0038】
本発明により、安価な構成により画像データに位置情報を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムのおける駅データベースの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける入退場データの一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける画像データファイルのExif領域の記載内容の一部の一例を示す図である(画像ファイル321)。
【図5】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける画像データファイルのExif領域の記載内容の一部の一例を示す図である(画像ファイル322)。
【図6】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける画像データファイルのExif領域の記載内容の一部の一例を示す図である(画像ファイル323)。
【図7】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける画像データファイルのExif領域の記載内容の一部の一例を示す図である(画像ファイル324)。
【図8】本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作における、時刻、入退場記録、撮影日時、および選択結果の関係を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る位置情報付加装置の構成の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける物販端末データベースの一例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける電子通貨利用データの一例を示す図である。
【図17】本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作の一例を示す図である。
【図18】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図19】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける時刻データベースの一例を示す図である。
【図20】本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作の一例を示す図である。
【図21】本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作における、時刻、入退場記録、撮影日時、および選択結果の関係を示す図である。
【図22】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図23】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムのおける駅データベースの一例を示す図である。
【図24】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける画像データファイルのExif領域の記載内容の一例を示す図である(画像ファイル321)。
【図25】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図26】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムのおける料金所データベースの一例を示す図である。
【図27】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける入退場データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0041】
図1は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。位置情報付加装置1とSFカード2とメモリカード3により構成される。
【0042】
位置情報付加装置1は、制御部11、データベース部12、非接触カード通信部13、メモリカードインタフェース部14により構成される。位置情報付加装置1としては、例えば、パーソナルコンピュータや携帯情報端末(PDA)に代表される情報処理装置が考えられる。または、撮像装置を備えたデジタルカメラなどがこの位置情報付加装置1を備えるようにしても良い。
【0043】
制御部11は、ソフトウェアを実行する部分であり、演算機能と一時記憶機能を備える。演算機能は、一般的にはCPUと呼ばれ、一時記憶機能はメモリと呼ばれる。制御部11は、位置情報導出手段111を備えるようにする。このとき、位置情報導出手段111は、ソフトウェアとしてインストールし、制御部11により実行されるようにすると良い。ソフトウェアのインストールするために、ソフトウェアを使用する装置には、一時記憶機能とは別に記憶手段を備えるようにしても良い。
【0044】
また、制御部11は、データベース部12に記憶されているデータを検索する手段や読み出す手段、書き込む手段を備える。また、制御部11は、非接触カード通信部13を介してSFカード2からデータを読み出す手段、書き込む手段を備える。また、制御部11は、メモリカードインタフェース部14を介してメモリカード3からデータを読み出す手段、書き込む手段を備える。これらの手段も、ソフトウェアとしてインストールしておき、制御部11により実行できるようにしても良い。
【0045】
位置情報導出手段111は、例えば、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データのうちで、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データを選択する。そして、選択された入退場データの路線コードと駅順コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部12の駅データベース121から取得し、この取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む。位置情報導出手段111は、例えば、このような処理を行うソフトウェアとして用意すると良い。ここで、路線コードと駅順コードを合わせて、1つのコードとして、駅コードとし、使用するようにしても良い。
【0046】
つまり、位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データのうちで、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データを選択する選択手段と、選択された入退場データの路線コードと駅順コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部12の駅データベース121から取得する取得手段と、この取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む位置情報付加手段と、備える。
【0047】
データベース部12は、データを格納する格納手段である。このデータベース部12には、駅データベース121が格納されている。格納されたデータの読み出しは、例えば、制御部11がデータベース部12に検索キーを送り、データベース部12がこの検索キーを受け取り、この検索キーに対応するデータを制御部11に送るようにすると良い。
【0048】
駅データベース121は、例えば、図2に示すように、路線コード1211、駅順コード(駅コード)1212、路線コード1211と駅順コード1212に対応する各駅の緯度1213と経度1214が記載されたデータベースである。駅データベース121には、バスの路線コード、停留所コード、バスの路線コードと停留所コードに対応する停留所の緯度と経度も記載されるようにしても良い。駅データベース121に記載されたデータは、あらかじめ登録されているようにしても良いし、新たに登録できるようにしても良い。
【0049】
駅や停留所の緯度と経度を読み出すには、例えば、制御部11がデータベース部12に検索キーを送り、データベース部12がこの検索キーを受け取り、この検索キーにより指定された駅や停留所の緯度と経度を制御部11に送るようにすると良い。
【0050】
路線コード1211は、例えば、図2に示すように、鉄道やバスの路線に対応する16進コードである。具体的には、例えば、日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する路線コードがある。駅データベース121に、この日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する路線コードを記載するようにしても良い。
【0051】
駅順コード1212は、例えば、図2に示すように、各路線コードにより指定される路線上に存在する駅の駅コードであり、16進コードである。具体的には、例えば、日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する駅順コードがある。駅データベース121に、この日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する駅順コードを記載するようにしても良い。
【0052】
路線コード1211と駅順コード1212は、駅を検索する際の検索キーとして使用できる。
【0053】
緯度1213は、路線コード1211と駅順コード1212により指定される駅の所在地の緯度である。北緯の場合は正数、南緯の場合は負数で表記し、小数点以下は10進法で記載する。
【0054】
経度1214は、路線コード1211と駅順コード1212により指定される駅の所在地の経度である。東経の場合は正数、西経の場合は負数で表記し、小数点以下は10進法で記載する。
【0055】
非接触カード通信部13は、SFカード2にデータを送信する手段とSFカード2からデータを受信する手段とを備える。例えば、制御部11からの指示により、SFカード2内の非接触通信部21と通信するようにすると良い。つまり、制御部11から受信したデータをSFカード2の非接触通信部21に送信し、SFカード2の非接触通信部21から受信したデータを制御部11に送信する。非接触カード通信部13は、位置情報付加装置1の非接触通信部21との間が所定の距離以下であれば、この非接触通信部21と非接触でも通信を行うことができる。
【0056】
メモリカードインタフェース部14は、メモリカード3にデータを送信する手段とメモリカード3からデータを受信する手段とを備える。制御部11からの指示により、メモリカード3内のインタフェース部31と通信するようにすると良い。つまり、制御部11から受信したデータをメモリカード3のインタフェース部31に送信し、メモリカード3のインタフェース部31から受信したデータを制御部11に送信する。
【0057】
SFカード2は、例えば、非接触通信部21と非接触カード制御部22と入退場記録部23などを備える。SFカード2は、鉄道、バスなどの交通機関の乗車のために発行されるカードである。SFカード2の具体的な商品名としては、東日本旅客鉄道(株)が発行するSuica(登録商標)や、株式会社パスモが発行するPASMO(登録商標)などがある。
【0058】
非接触通信部21は、他の装置にデータを送信する手段と、他の装置からデータを受信する手段と、を備える。例えば、改札機や券売機などとの間でデータの送受信を行う。また、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置1との間でのデータの送受信も行う。このとき、例えば、位置情報付加装置1の非接触カード通信部13から受信したデータを非接触カード制御部22に送信し、非接触カード制御部22から受信したデータを位置情報付加装置1の非接触カード通信部13に送信する。非接触通信部21は、位置情報付加装置1の非接触カード通信部13との間が所定の距離以下であれば、この非接触カード通信部13と非接触でも通信を行うことができる。
【0059】
非接触カード制御部22は、SFカード2内部で必要な演算処理を行う。また、非接触カード制御部22は、非接触通信部21との間でデータの送受信を行う手段、入退場データ記録部23にデータを書き込む手段、読み出す手段を備える。
【0060】
入退場データ記録部23は、入退場データを記録する。入退場データは、図3に示すように、種別231、路線コード232、駅順コード233、日付234、時刻235により構成される。また、入退場データ記録部23は、例えば、非接触カード制御部22からの要求により、格納している入退場データを非接触カード制御部22に送信する。
【0061】
種別231は、改札の入場、改札の退場などの処理の種別に対応する種別コードである16進コードである。
【0062】
路線コード232、駅順コード233は、駅データベース121に記載されている路線コード1211、駅順コード1212と同様のコードである。駅の緯度経度の情報を取得するのに、駅データベース121を使用する場合は、入退場データに記載されている路線コード232、駅順コード233と、駅データベース121に記載されている路線コード1211、駅順コード1212が同じ方式のコードである必要がある。
【0063】
日付234は、路線コード232が示す路線の、駅順コード233が示す駅で、種別コード231が示す処理をした日付である。時刻は、路線コード232が示す路線の、駅順コード233が示す駅で、種別コード231が示す処理をした時刻である。
【0064】
本発明の実施形態に係る位置情報付加装置1との間で入退場データの送受信するカードとしては、SFカードに限らない。上記のように、非接触通信部21、非接触カード制御部22、入退場データ記録23を有するカードであればどのようなカードでも良い。例えば、ポストペイ型カード(運賃後払い型カード)でも良い。ポストペイ型カードの具体的な商品名としては、株式会社スルッとKANSAIのPiTaPa(登録商標)などがある。
【0065】
メモリカード3は、インタフェース部31とファイル記憶部32を備える。メモリカード3は、デジタルカメラや携帯電話などで撮影した写真などの画像データを記憶するのに使用される。また、画像データ以外のデータの記憶にも使用される。具体的には、SDカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)などがある。
【0066】
インタフェース部31は、他の装置にデータを送信する手段と、他の装置からデータを受信する手段とを備える。例えば、デジタルカメラや携帯電話などとの間でデータの送受信を行う。また、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置1との間でのデータの送受信も行う。このとき、例えば、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14から受信したデータをファイル記憶部32に記憶し、位置情報付加装置1からの要求により、ファイル記憶部32からデータを読み出し、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14に送信する。
【0067】
ファイル記憶部32は、画像データファイルなどのデータファイルを記憶する。図1では、画像ファイル321、322、323、324が格納されている。
【0068】
画像ファイル321、322、323、324は、デジタルカメラにより撮影された画像データのファイルである。画像データファイルとしては、例えば、JPEG形式のファイルなどが考えられる。画像ファイル321、322、323、324は、Exif領域、すなわち、撮影情報保存領域があり、この領域に、例えば、図4に示すように、撮影日時情報、緯度経度情報などが記載されている。つまり、画像ファイル321、322、323、324には、画像に関する情報だけでなく、撮影日時情報なども含まれている。
【0069】
図4は、画像ファイル321のExif領域の一部を抜粋した表である。撮影日時3211、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215により構成されている。
【0070】
撮影日時3211は、画像ファイル321に含まれる画像が撮影された日時である。つまり、画像の作成日時である。緯度種別3212は、緯度3213で示す緯度が、北緯であるのか南緯であるのかを示す。北緯の場合はNが、南緯の場合はSが記載される。緯度3213は、画像ファイル321の作成された場所(画像の撮影された場所)などの緯度が記載される。記載の形式としては、例えば、35度43分15.600を35/1 43/1 15600/1000と表記する形式にすると良い。経度種別3214は、経度3215で示す緯度が、東経であるのか西経であるのかを示す。東経の場合はEが、西経の場合はWが記載される。経度3215は、画像ファイル321の作成された場所(画像の撮影された場所)などの経度が記載される。記載の形式としては、例えば、139度55分39.600を139/1 55/1 39000/1000と表記する形式にすると良い。
【0071】
図5は、画像ファイル322のExif領域の一部を抜粋した表である。撮影日時3221、緯度種別3222、緯度3223、経度種別3224、経度3225により構成されている。これらは、撮影日時3211、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に対応し、同様の役割を持つ。
【0072】
図6は、画像ファイル323のExif領域の一部を抜粋した表である。撮影日時3231、緯度種別3232、緯度3233、経度種別3234、経度3235により構成されている。これらは、撮影日時3211、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に対応し、同様の役割を持つ。
【0073】
図7は、画像ファイル324のExif領域の一部を抜粋した表である。撮影日時3241、緯度種別3242、緯度3243、経度種別3244、経度3245により構成されている。これらは、撮影日時3211、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に対応し、同様の役割を持つ。
【0074】
図8は、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作の一例を示す図である。まず、制御部11は、位置情報導出手段111を起動する(S101)。ここで、位置情報導出手段は、ユーザによる操作より起動するようにしても良いし、SFカードの検出により起動するようにしても良いし、メモリカードの挿入により起動するようにしても良い。ユーザの操作により起動する場合には、ユーザからの操作の入力を受ける入力手段を位置情報付加装置1が備えるようにすれば良い。
【0075】
次に、非接触カード通信部13を通じて、SFカード2との通信が可能であるか否かを確認する(S102)。SFカード2との通信が不可である場合は(S102、No)、この処理動作を終了する。このとき、位置情報不可装置1に表示手段を持たせ、この表示手段により、SFカード2との通信が不可であることをユーザに伝えるメッセージなどを表示するようにしても良い。
【0076】
SFカード2との通信が可能である場合は(S102、Yes)、非接触カード通信部13を通じて、SFカード2から入退場データを読み出し、制御部11内の一時記憶領域に記憶する(S103)。
【0077】
次に、メモリカードインタフェース部14を通じて、メモリカード3との通信が可能であるか否かを確認する(S104)。メモリカード3との通信が不可である場合は(S104、No)、この処理動作を終了する。このとき、位置情報不可装置1に表示手段を持たせ、この表示手段により、メモリカード3との通信が不可であることをユーザに伝えるメッセージなどを表示するようにしても良い。
【0078】
メモリカード3との通信が可能である場合は(S104、Yes)、メモリカードインタフェース部14を通じて、メモリカード3内の画像データファイルを検索する。そして、画像データファイルのExif領域に記載されている撮影日時情報を読み込む。この読み込まれた撮影日時情報に基づいて、検索された画像データファイルを撮影日時順に並べたリストを作成し、このリストを制御部11内の一時記憶領域に記憶する(S105)。
【0079】
ここで、ステップS104、S105を行ってから、ステップS102、S103を行っても良い。つまり、メモリカードとの通信の確認、リスト作成の後に、SFカード2との通信の確認、入退場データの読み出しを行っても良い。
【0080】
このリストにリストアップされた画像データファイルのうち、撮影日時が一番古い画像データファイルから、位置情報を付加する処理を行っていく。リストにリストアップされた画像データファイルすべてに対して位置情報を付加する処理が行われたときは(S106、Yes)、この処理動作を終了する。
【0081】
リストにリストアップされた画像データファイルのうちに位置情報を付加する処理が行われていない画像データファイルがある場合は(S106、No)、これらの画像データファイルのうちで、撮影日時が一番古い画像データファイルを選択する(S107)。ここでの選択の仕方はいろいろと考えられる。例えば、撮影日時が一番新しい画像データファイルを選択するようにしても良い。
【0082】
次に、この選択された画像データファイルのExif領域に緯度情報、経度情報が記載されているかを確認する(S108)。緯度情報、経度情報が記載されている場合は(S108、Yes)、位置情報を付加する処理が行われていない画像データファイルがリストに残っているかどうかの確認が行われる(S106)。なお、設定を行うことにより、すでにExif領域に緯度情報と経度情報が記載されている場合にも、以下の処理を行い、強制的に緯度情報と経度情報を更新するようにしても良い。
【0083】
緯度情報、経度情報が記載されていない場合は(S108、No)、制御部11内の一時記憶領域に記憶された入退場データのうちで、選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い時間を示す入退場の記録を選択する(S109)。
【0084】
次に、この抽出された入退場の記録の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S110)。つまり、ここでは、選択された入退場の記録の路線コードと駅順コードが検索キーとしてデータベース部12に送られ、検索が行われる。
【0085】
この取得された緯度情報と経度情報を、選択された画像データファイルのExif領域に書き込む(S111)。このとき、駅データベース121における緯度、経度の記載方法と、Exif領域における緯度、経度の記載方法に差異がある場合は、Exif領域における記載方法に便宜変換した上で記載するようにする。Exif領域への書き込み後は、位置情報の付加の処理を行われていない画像データファイルがリストに残っているかどうかの確認が行われる(S106)。
【0086】
以下、図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における具体的動作の一例を説明する。
【0087】
ここで、ユーザは、SFカードを使用し、電車などを利用し、撮影場所への移動を行い、写真撮影を行い、画像データファイルが作成されたとする。このとき、この撮影場所への移動の際の入場記録、退場記録などが、図3に示すように、SFカード2の入退場記録部23に入退場データとして記載される。また、写真撮影を行いことにより作成された画像データファイルがメモリカード3に画像ファイル321、322、323、324として記憶されたとする。それぞれの画像データファイルには、図4〜7に示すように、撮影日時情報は記載されているが、緯度種別、緯度の緯度情報と、経度種別、経度の経度情報は記載されていないとする。
【0088】
位置情報付加装置1のデータベース部12には、図2に示すように、路線コード、駅順コード、緯度、経度が記載された駅データベース121が格納されているとする。そして、ユーザにより、撮影場所への移動の際に使用したSFカード2が通信可能な状態なるように位置情報付加装置1の非接触カード通信部13の読み取り部分に設置されているとする。また、撮影により作成された画像データファイルを記憶したメモリカード3も位置情報付加装置1のメモリカードスロットに挿入され、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14とメモリカード3のインタフェース部31との間で通信可能な状態になっているとする。
【0089】
ユーザが入力手段により位置情報導出手段111の起動操作を行う。この起動操作の入力があると、制御部11は、位置情報導出手段111を起動する。
【0090】
まず、位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13に対して、SFカード2と通信が可能かどうかの問い合わせを行う。非接触カード通信部13は、位置情報導出手段111からのこの問い合わせに対して、SFカード2との通信が可能であることを返答する。
【0091】
位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13から、この返答を受けると、非接触カード通信部13と非接触通信部21を通じて、非接触カード制御部22に対して、入退場データを要求する。非接触カード制御部22は、位置情報導出手段111からの入退場データの要求を受け、入退場記録部23から入退場データを取得し、この取得したデータを、非接触通信部21と非接触カード通信部13を通じて、位置情報導出手段111に渡す。位置情報導出手段111は、この入退場データを受け、制御部11内の一時記憶領域に記憶する。この入退場データには、図3に示す入退場の記録が記載されているとする。
【0092】
次に、位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14に対して、メモリカード3と通信が可能かどうかの問い合わせを行う。メモリカードインタフェース部14は、位置情報導出手段111からのこの問い合わせに対して、メモリカード3との通信が可能であることを返答する。
【0093】
位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13から、この返答を受けると、メモリカードインタフェース部14を通じて、インタフェース部31に対して画像データファイルのリストを要求する。インタフェース部31は、位置情報導出手段111からリストの要求を受け、ファイル記憶部32に記憶されている画像データファイルのリストを作成し、このリストを、メモリカードインタフェース部14を通じて、位置情報導出手段111に渡す。
【0094】
このリストには、ファイル記憶部32に記憶されている画像ファイル321、322、323、324の拡張子を含んだファイル名、ファイル更新日時が記載されている。具体的には、例えば、画像ファイル321のファイル名はPIC001.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日15時32分23秒であるとする。また、画像ファイル322のファイル名はPIC002.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日16時28分14秒で、画像ファイル323のファイル名はPIC003.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日17時03分52秒で、画像ファイル324のファイル名はPIC004.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日17時12分54秒であるとする。
【0095】
位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14を通じて受けた、このリストを制御部11の一時記憶領域に記憶する。位置情報導出手段111は、リストに記載された拡張子「JPG」から、画像ファイル321、322、323、324がJPEG形式のファイルであることを判断し、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321、322、323、324を読み込む。そして、画像ファイル321、322、323、324のExif領域に記載された撮影日時情報を調査する。その結果、例えば、画像ファイル321の撮影日時3211が、20XX年3月27日15時32分23秒であったとする。また、画像ファイル322の撮影日時3221が、20XX年3月27日16時28分14秒で、画像ファイル323の撮影日時3231が、20XX年3月27日17時03分52秒で、画像ファイル324の撮影日時3241が、20XX年3月27日17時12分54秒であったする。
【0096】
位置情報導出手段111は、画像ファイルを撮影日時順に並び替える。この結果、位置情報導出手段111は、画像ファイル321、画像ファイル322、画像ファイル323、画像ファイル324の順に、位置情報を付加する処理を施すことに決定する。なお、ここで、各画像データファイルにExif領域が存在しない場合や、Exif領域が存在しても、撮影日時情報が記載されてない場合は、ファイル更新日時を撮影日時として扱い、位置情報を付加する処理を施していく。ここで、画像ファイルを撮影日時順に並び換える際に、上記のファイル名とファイル更新日時が記載されたリストに、この撮影日時を加え、このリストを撮影日時順に並び換えるようにしても良い。
【0097】
また、インタフェース部31は、リストを作成する際に、ファイル更新日時だけでなく、画像データファイルの撮影日時をリストに記載するようにしても良い。そして、位置情報導出手段111からリストの要求のあった際に、この撮影日時も記載されたリストを送るようにしても良い。このときは、位置情報導出手段111は、上記のように、画像データファイルを読み込み、撮影日時を調査する必要はない。位置情報導出手段111は、撮影日時も記載されたリストをインタフェース部31から返されたときは、このリストを撮影日時順に並び替えるだけで良い。
【0098】
次に、まず、画像データファイルのうち、撮影日時が一番古い画像データファイルである画像ファイル321に位置情報を付加する処理が施される。位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321を読み込み、画像ファイル321のExif領域の、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215を調査する。この結果、位置情報導出手段111は、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215が記載されていないことを確認し、位置情報を付加する処理が続行する。
【0099】
位置情報導出手段111は、制御部11の一時記憶領域に記憶されている入退場データから、画像ファイル321の撮影日時に一番近い時間に記録された入退場の記録を選択する。今回の場合は、画像ファイル321の撮影日時、20XX年3月27日15時32分23秒に一番近い、図3において3番目に記録されている入退場記録、2000(出場)、16(JR総武線)、0D(本八幡)、127B(20XX年3月27日)、1514(15時14分)、が選択される。
【0100】
次に、位置情報導出手段111は、この選択された入退場記録に記載された路線コード、16、と駅順コード、0D、に対応する緯度、経度を回答するようにデータベース部12に対して要求する。データベース部12は、駅データベース121から路線コード、16、と駅順コード、0Dに対応する緯度、経度を検索し、この結果、緯度+35.7210、経度+139.9275を位置情報導出手段111に返答する。
【0101】
位置情報導出手段111は、データベース部12から緯度、経度の回答を受け、これを画像ファイル321内のExif領域に対応した記載形式(フォーマット)に変換する。そして、この結果を、メモリカードインタフェース部14とインタフェース部31を通じて、画像ファイル321のExif領域の緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に書き込む。今回の場合は、緯度種別3212には、「+」の代わりに北緯を表す「N」を書き込む。また、緯度3213には、35.7210の小数点以下を60進法表記に変換した、35/1 43/1 15800/1000、を書き込む。また、経度種別3214には、「+」の代わりに東経を「E」を、経度3215には、139.9275の小数点以下を60進法表記に変化した、139/1 55/1 39000/1000を書き込む。
【0102】
以上のように、上記の処理を行うことにより、撮影日時から、撮影場所の最寄り駅だと思われる駅が推定し、この駅の緯度、経度をExif領域に書き込み、画像ファイル321に位置情報を付加することができるようになる。
【0103】
画像ファイル321に対して、位置情報を付加することができたので、リストのうち、画像ファイル321の次に撮影日時の古い画像ファイル322に対して位置情報を付加する処理を行う。
【0104】
画像ファイル322にも、画像ファイル321と同様の処理が施される。画像ファイル322の撮影日時は、20XX年3月27日16時28分14秒であるので、入退場記録としては、A000(入場)、16(JR総武線)、0C(市川)、127B(20XX年3月27日)、1658(16時58分)、が選択される。そして、この路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12の検索が行われ、その結果、画像ファイル322のExif領域には、緯度種別3222としてNが、緯度3223として、35/1 43/1 44400/1000、が、経度種別3224としてEが、経度3225として、139/1 54/1 28000/1000が書き込まれる。
【0105】
次に、画像ファイル322の次に撮影日時の古い画像ファイル323に対して位置情報の付加する処理を行う。画像ファイル323にも、画像ファイル321と同様の処理が施される。画像ファイル323の撮影日時は、20XX年3月27日17時03分52秒であるので、入退場記録としては、A000(入場)、16(JR総武線)、0C(市川)、127B(20XX年3月27日)、1658(16時58分)、が選択される。そして、この路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12の検索が行われ、その結果、画像ファイル323のExif領域には、緯度種別3232としてNが、緯度3233として、35/1 43/1 44400/1000、が、経度種別3234としてEが、経度3235として、139/1 54/1 28000/1000が書き込まれる。
【0106】
次に、画像ファイル323の次に撮影日時の古い画像ファイル324に対して位置情報の付加する処理を行う。画像ファイル324にも、画像ファイル321と同様の処理が施される。画像ファイル324の撮影日時は、20XX年3月27日17時12分54秒であるので、入退場記録としては、2000(出場)、16(JR総武線)、0B(小岩)、127B(20XX年3月27日)、1710(17時10分)、が選択される。そして、この路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12の検索が行われ、その結果、画像ファイル324のExif領域には、緯度種別3242としてNが、緯度3243として、35/1 43/1 58800/1000、が、経度種別3244としてEが、経度3245として、139/1 52/1 53400/1000が書き込まれる。
【0107】
以上で、リストにリストアップされた画像データファイルすべてに対して、位置情報を付加する処理が完了したことになるため、処理動作が終了する。
【0108】
図9は、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作における、時刻、入退場記録、撮影日時、および選択結果の関係を示す図である。入退場所刻は、15時14分、16時58分、17時10分に記録されている。このため、15時14分と16時58分の中間にあたる16時06分を境に、16時06分以前に撮影された画像データファイルには駅コード0D(本八幡)に対応する緯度、経度が付加され、16時06分以後に撮影された画像データファイルには駅コード0C(市川)に対応する緯度、経度が付加される。同様に、16時58分と17時10分の中間にあたる17時04分を境に、17時04分以前に撮影された画像データファイルには駅コード0C(市川)に対応する緯度、経度が付加され、17時04分以後に撮影された画像データファイルには駅コード0B(小岩)に対応する緯度、経度が付加される。
【0109】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0110】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0111】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0112】
図10は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。図10に示した構成は、図1に示した構成にサーバ装置4を加えた構成になっている。それに伴い、図10に示した構成では、位置情報付加装置1がデータベース部12を備える代わりに、サーバ装置4がデータベース部42を備え、このデータベース部42に、駅データベース121と同じ内容である駅データベース421が格納されている。そして、位置情報付加装置1とサーバ装置4はインターネットなどを介してデータの送受信を行えるように、それぞれがネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を備えている。SFカード2とメモリカード3は、図1に示した構成のSFカード2とメモリカード3と同じものである。
【0113】
ネットワークインタフェース部19は、制御部11からの指示により、インターネットやイーサネット(登録商標)などのネットワークを通じて接続されているサーバ装置4のネットワークインタフェース部49と通信を行う。ネットワークインタフェース部19は、制御部11から受信したデータをネットワークインタフェース部49に送信し、また、ネットワークインタフェース部49から受信したデータを制御部11に送信する。
【0114】
サーバ装置4は、制御部41とデータベース部42とネットワークインタフェース部49により構成されている。サーバ装置4は、位置情報付加装置1からの要求に応じてデータベース部42を検索し、位置情報付加装置1に回答する。
【0115】
データベース部42は、図1の構成に示したデータベース部12と同様の構成を有しており、同様の動作を行う。駅データベース421は、図1の構成に示した駅データベース121と同様の構成を有しており、同様の動作を行う。
【0116】
制御部41は、ソフトウェアを実行する部分であり、演算機能と一時記憶機能を備える。演算機能は、一般的にはCPUと呼ばれ、一時記憶機能はメモリと呼ばれる。制御部41は、データベース検索処理部413を備えるようにする。このとき、データベース検索処理部413は、ソフトウェアとしてインストールし、制御部41により実行されるようにすると良い。ソフトウェアのインストールするために一時記憶機能とは別に記憶手段を備えるようにしても良い。
【0117】
また、制御部41は、データベース部42に記憶されているデータを検索する手段や読み出す手段、書き込む手段を備える。具体的に、例えば、制御部41は、データベース部42に検索キーと共にデータを書き込み、またデータベース部42に記録されているデータを、検索キーを渡して受け取る。また、制御部41は、ネットワークインタフェース部49を通じインターネットなどのネットワークを介して位置情報付加装置1との間でデータの送受信を行う。これらの手段も、ソフトウェアとしてインストールしておき、制御部41により実行できるようにしても良い。
【0118】
データベース検索処理部413は、ネットワークインタフェース部49を通じて位置情報付加装置1からデータベース検索の要求を受け、データベース部42内のデータベースの検索を行い、検索結果を、ネットワークインタフェース部49を通じて位置情報付加装置1に返答する。また、ネットワークインタフェース部49を通じて位置情報付加装置1からデータベース登録の要求を受け、データベース部42内のデータベースにデータを書き込む。
【0119】
ネットワークインタフェース部49は、制御部41からの指示により、インターネットやイーサネットなどのネットワークを通じて接続されている位置情報付加装置1内のネットワークインタフェース部19と通信を行う。ネットワークインタフェース部49は、制御部41から受信したデータをネットワークインタフェース部19に送信し、また、インタフェース部19から受信したデータを制御部11に送信する。
【0120】
図10の構成における処理動作は、図1の構成における処理動作における位置情報導出部111とデータベース部12とのデータの送受信が、ネットワークインタフェース部19、ネットワークインタフェース部49、制御部41、制御部41内のデータベース検索処理部413を通じて行われる。つまり、位置情報導出手段111は、ネットワークインタフェース19とネットワークインタフェース部49を介して制御部41に、データベース部42内の駅データベース421の、路線コードと駅順コードに基づいた検索の要求をし、制御部41は、要求を受けると、検索を行い、結果をネットワークインタフェース19とネットワークインタフェース部49を介して位置情報導出手段111に返答する。この点を除いて、他の処理動作は図10の構成における処理動作と図1の構成における処理動作は同様である。
【0121】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0122】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0123】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0124】
図11は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。この構成は、図10の構成におけるサーバ装置4内のデータベース部42に、さらに、入退場データベース427と画像データベース429を備えた構成になっている。つまり、データベース部42に入退場記録と画像データファイルを蓄積することができる構成になっている。
【0125】
また、位置情報付加装置1の制御部11が位置情報導出手段111を備えず、代わりに、サーバ装置4の制御部41が位置情報導出手段411を備える構成になっている。また、位置情報付加装置1の制御部11は、アップロード処理部112を備える。また、サーバ装置4は、データベース検索処理部413を備えていない。
【0126】
SFカード2とメモリカード3は、図1の構成におけるSFカード2とメモリカード3と同様のものである。
【0127】
アップロード処理部112は、非接触カード制御部13を通じてSFカード2内の入退場記録部23から入退場データを取得し、この取得した入退場データを、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、サーバ装置4のデータベース部42内の入退場データベース427に書き込む。また、メモリカードインタフェース部14を通じて、メモリカード3内のファイル記憶部32から画像データファイルを取得し、この取得した画像データファイルを、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、サーバ装置4のデータベース部42内の入退場データベース427に書き込む。
【0128】
位置情報導出手段411は、入退場データベース427の入退場データのうちで、画像データベース429から選択された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データを選択する。そして、選択された入退場データの路線コードと駅順コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部42の駅データベース421から取得し、この取得した緯度、経度の情報を、この選択された画像データに書き込む。位置情報導出手段411は、例えば、このような処理を行うソフトウェアとして用意すると良い。ここで、路線コードと駅順コードを合わせて、1つのコードとして、駅コードとし、使用するようにしても良い。
【0129】
つまり、位置情報導出手段411は、入退場データベース427の入退場データのうちで、画像データベース429から選択された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データを選択する選択手段と、選択された入退場データの路線コードと駅順コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部42の駅データベース421から取得する取得手段と、この取得した緯度、経度の情報を、この選択された画像データに書き込む位置情報付加手段と、備える。
【0130】
入退場データベース427は、図3に示すような入退場データを蓄積できるデータベースである。種別、路線コード、駅順コード、日付、時刻が記載される。なお、入退場データベース427は、入退場データ記録部23と異なり、日付234、時刻235を検索キーとして、種別231、路線コード232、駅順コード233を検索できる。
【0131】
画像データベース429は、ファイル記録部32から取得した画像データファイルを蓄積するデータベースである。なお、画像データベース429は、ファイル記憶部32と異なり、画像データファイル内のExif領域に記載された撮影日時を検索キーとして、画像データファイルを検索することができる。
【0132】
以下、図11を参照しながら、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における具体的動作の一例を説明する。
【0133】
ここで、ユーザは、SFカードを使用し、電車などを利用し、撮影場所への移動を行い、写真撮影を行い、画像データファイルが作成されたとする。このとき、この撮影場所への移動の際の入場記録、退場記録などが、図3に示すように、SFカード3の入退場記録部23に入退場データとして記載される。また、写真撮影を行いことにより作成された画像データファイルがメモリカード2に画像ファイル321、322、323、324として記憶されたとする。それぞれの画像データファイルには、図4〜7に示すように、撮影日時情報は記載されているが、緯度種別、緯度の緯度情報と、経度種別、経度の経度情報は記載されていないとする。
【0134】
サーバ装置4のデータベース部42には、図2に示すように、路線コード、駅順コード、緯度、経度が記載された駅データベース421が格納されているとする。そして、ユーザにより、撮影場所への移動の際に使用したSFカード2が通信可能な状態なるように位置情報付加装置1の非接触カード通信部13の読み取り部分に設置されているとする。また、撮影により作成された画像データファイルを記憶したメモリカード3も位置情報付加装置1のメモリカードスロットに挿入され、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14とメモリカード3のインタフェース部31との間で通信可能な状態になっているとする。
【0135】
ユーザが入力手段によりアップロード処理部112の起動操作を行う。この起動操作の入力があると、制御部11は、アップロード処理部112を起動する。
【0136】
アップロード処理部112は、非接触カード通信部13に対して、SFカード2と通信が可能かどうかの問い合わせを行う。非接触カード通信部13は、位置情報導出手段111からのこの問い合わせに対して、SFカード2との通信が可能であることを返答する。位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13から、この返答を受けると、非接触カード通信部13と非接触通信部21を通じて、非接触カード制御部22に対して、入退場データを要求する。非接触カード制御部22は、アップロード処理部112からの入退場データの要求を受け、入退場記録部23から入退場データを取得し、この取得したデータを、非接触通信部21と非接触カード通信部13を通じて、アップロード処理部112に渡す。
【0137】
アップロード処理部112は、この入退場データを受け、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、データベース部42の入退場データベース427に保管する。この入退場データには、図3に示す入退場の記録が記載されているとする。
【0138】
また、アップロード処理部112は、メモリカードインタフェース部14に対して、メモリカード3と通信が可能かどうかの問い合わせを行う。メモリカードインタフェース部14は、アップロード処理部112からのこの問い合わせに対して、メモリカード3との通信が可能であることを返答する。アップロード処理部112は、非接触カード通信部13から、この返答を受けると、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321、322、323、324を読み出し、この読み出した画像ファイル321、322、323、324を、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、データベース部42内の画像データベース429に保管する。
【0139】
画像データベース429は、アップロード処理部112から画像ファイル321、322、323、324を受信し、各画像データフェイルのExif領域に記載されている撮影日時情報を調査する。画像データベース429は、受信した画像ファイル321、322、323、324を蓄積するとともに、撮影日時を検索キーとして画像ファイル321、322、323、324を検索できるように、画像データファイルのリストを作成し、画像データベース429に保管する。そして、制御部41内の位置情報導出手段411に対して、画像データファイルの保管完了を通知する。
【0140】
位置情報導出手段411は、画像データベース429から画像データファイルの保管完了通知を受けると起動し、画像データベース429から画像データファイルのリストを受ける。そして、画像データファイルを撮影日時順に並び替える。この結果、画像ファイル321、画像ファイル322、画像ファイル323、画像ファイル324の順に位置情報の付加の処理を行うことを決定する。
【0141】
まず、画像データファイルのうち、撮影日時が一番古い画像データファイルである画像ファイル321に位置情報を付加する処理が施される。位置情報導出手段411は、画像データベース429から画像ファイル321を読み込み、画像ファイル321のExif領域の、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215を調査する。この結果、位置情報導出手段111は、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215が記載されていないことを確認し、位置情報を付加する処理が続行する。
【0142】
位置情報導出手段411は、入退場データベース427の入退場データから、画像ファイル321の撮影日時に一番近い時間に記録された入退場の記録を選択する。今回の場合は、画像ファイル321の撮影日時、20XX年3月27日15時32分23秒に一番近い、図3において3番目に記録されている入退場記録、2000(出場)、16(JR総武線)、0D(本八幡)、127B(20XX年3月27日)、1514(15時14分)、が選択される。
【0143】
次に、位置情報導出手段411は、この選択された入退場記録に記載された路線コード、16、と駅順コード、0D、に対応する緯度、経度を回答するようにデータベース部12に対して要求する。データベース部12は、駅データベース121から路線コード、16、と駅順コード、0Dに対応する緯度、経度を検索し、この結果、緯度+35.7210、経度+139.9275を位置情報導出手段111に返答する。
【0144】
位置情報導出手段411は、データベース部12から緯度、経度の回答を受け、これを画像ファイル321内のExif領域に対応した記載形式(フォーマット)に変換する。そして、この結果を、メモリカードインタフェース部14とインタフェース部31を通じて、画像ファイル321のExif領域の緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に書き込む。今回の場合は、緯度種別3212には、「+」の代わりに北緯を表す「N」を書き込む。また、緯度3213には、35.7210の小数点以下を60進法表記に変換した、35/1 43/1 15800/1000、を書き込む。また、経度種別3214には、「+」の代わりに東経を「E」を、経度3215には、139.9275の小数点以下を60進法表記に変化した、139/1 55/1 39000/1000を書き込む。
【0145】
以上のように、上記の処理を行うことにより、撮影日時から、撮影場所の最寄り駅だと思われる駅が推定し、この駅の緯度、経度をExif領域に書き込み、画像ファイル321に位置情報を付加することができるようになる。
【0146】
この後の、画像ファイル321に対する上記の処理動作を画像ファイル322、323、324にも施し、画像ファイル322、323、324にも位置情報を付加する。
【0147】
上記の方法では、サーバ装置4への入退場データと画像データファイルのアップロードの終了後に位置情報付加装置411が起動し、画像データファイルへの位置情報の付加の処理が始まるが、あらかじめ、サーバ装置4への入退場データと画像データファイルのアップロードしておき、あらためて、ユーザの指示により位置情報付加装置411が起動し、画像データファイルに位置情報を付加する処理が始まるようにしても良い。
【0148】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0149】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0150】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0151】
図12は、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置の構成の一例を示す図である。図1に示した位置情報付加システムの構成をすべて位置情報付加装置が備える構成になっている。例えば、SFカード機能とファイル保管機能を備えた携帯電話などの携帯端末がこの構成を持つ。
【0152】
位置情報付加装置1は、図1に示した構成の他に、非接触通信部21と非接触カード制御部22と入退場データ記録部23とファイル記録部32を備えている。ファイル記録部には、画像データファイルが記録されている。この構成は、制御部11と非接触カード制御部22が非接触カード通信部13と非接触通信部21を介してではなく、直接通信を行い、また、制御部11とファイル記憶部32がメモリカードインタフェース部14とインタフェース部31を介してではなく、直接通信を行うこと以外は、図1の構成と同じである。よって、図12の構成での処理動作は、この違い以外は図1の構成と同様の処理動作が行われる。
【0153】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0154】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0155】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0156】
図13は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。この構成は、図11の構成のSFカード2の代わりに、SFカード発行者サーバ装置5を加えた構成である。つまり、この構成では、SFカード2から入退場データを取得する代わりに、SFカード発行者サーバ装置5から入退場データを取得する。
【0157】
位置情報付加装置1は、非接触カード通信部13を持たない。位置情報付加装置1のネットワークインタフェース部19は、サーバ装置4との通信の他に、制御部11からの指示により、インターネットやイーサネットなどのネットワークを通じて接続されているSFカード発行者サーバ装置5のネットワークインタフェース部59と通信を行う。ネットワークインタフェース部19は、制御部11から受信したデータをネットワークインタフェース部59に送信し、また、ネットワークインタフェース部59から受信したデータを制御部11に送信する。
【0158】
アップロード処理部112は、ネットワークインタフェース部19を通じてSFカード発行者サーバ5内の利用履歴データベース528から入退場データを取得し、この取得した入退場データを、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、データベース部42内の入退場データベース427に書き込む。また、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内のファイル記憶部32から画像データファイルを取得し、この取得した画像データファイルを、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、データベース部42内の画像データベース429に書き込む。
【0159】
メモリカード3とサーバ装置4は、それぞれ、図11の構成とメモリカード3とサーバ装置4と同様の構成を備え、同様の動作を行う。
【0160】
SFカード発行者サーバ5は、制御部51とデータベース部52とネットワークインタフェース部59により構成される。SFカード発行者サーバ5は、SFカードの発行事業者(鉄道会社等)が所有するサーバであり、改札機からネットワークを通じて取得したSFカードの利用履歴を、SFカードに付与されたIDごとに利用履歴データベース528としてデータベース部52に保管する。
【0161】
制御部51は、ソフトウェアを実行する部分であり、演算機能と一時記憶機能を備える。演算機能は、一般的にはCPUと呼ばれ、一時記憶機能はメモリと呼ばれる。制御部51は、データベース検索処理部513を備えるようにする。このとき、データベース検索処理部513は、ソフトウェアとしてインストールし、制御部51により実行されるようにすると良い。ソフトウェアのインストールするために一時記憶機能とは別に記憶手段を備えるようにしても良い。
【0162】
また、制御部51は、データベース部52に記憶されているデータを検索する手段や読み出す手段、書き込む手段を備える。具体的に、例えば、制御部51は、データベース部52に検索キーと共にデータを書き込み、またデータベース部52に記録されているデータを、検索キーを渡して受け取る。また、制御部51は、ネットワークインタフェース部59を通じインターネットなどのネットワークを介して位置情報付加装置1との間でデータの送受信を行う。これらの手段も、ソフトウェアとしてインストールしておき、制御部51により実行できるようにしても良い。
【0163】
データベース部52は、図1の構成におけるデータベース部12と、同様の構成を有し、同様の動作を行う。データベース部52には、利用履歴データベース513が格納されている。
【0164】
利用履歴データベース528は、図3に示すような入退場データを蓄積できるデータベースである。種別、路線コード、駅順コード、日付、時刻が記載される。なお、利用履歴データベース528は、入退場データ記録部23と異なり、SFカードに付与されたカードのIDを検索キーとして、カードごとに、種別231、路線コード232、駅順コード233、日付234、時刻235を検索できる。
【0165】
データベース検索処理部513は、図10の構成におけるデータベース検索処理部413と同様の処理を行う。
【0166】
ネットワークインタフェース部59は、制御部51からの指示により、インターネットやイーサネットなどのネットワークを通じて接続されている位置情報付加装置1内のネットワークインタフェース部19と通信を行う。ネットワークインタフェース部59は、制御部51から受信したデータをネットワークインタフェース部19に送信し、また、ネットワークインタフェース部19から受信したデータを制御部51に送信する。
【0167】
以下、図13を参照しながら、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における具体的動作の一例を説明する。
【0168】
ここで、ユーザは、SFカードを使用し、電車などを利用し、撮影場所への移動を行い、写真撮影を行い、画像データファイルが作成されたとする。このとき、この撮影場所への移動の際の入場記録、退場記録などが、SFカードごとに、図3に示すように、SFカード発行サーバ装置5の利用履歴データベース528に入退場データとして記載される。また、写真撮影を行いことにより作成された画像データファイルがメモリカード3に画像ファイル321、322、323、324として記憶されたとする。それぞれの画像データファイルには、図4〜7に示すように、撮影日時情報は記載されているが、緯度種別、緯度の緯度情報と、経度種別、経度の経度情報は記載されていないとする。
【0169】
サーバ装置4のデータベース部42には、図2に示すように、路線コード、駅順コード、緯度、経度が記載された駅データベース421が格納されているとする。また、撮影により作成された画像データファイルを記憶したメモリカード3も位置情報付加装置1のメモリカードスロットに挿入され、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14とメモリカード3のインタフェース部31との間で通信可能な状態になっているとする。
【0170】
ユーザが入力手段によりアップロード処理部112の起動操作を行う。この起動操作の入力があると、制御部11は、アップロード処理部112を起動する。
【0171】
アップロード処理部112は、ネットワークインタフェース部19、ネットワークインタフェース部59、制御部51を通じて、SFカード発行者サーバ5内のデータベース検索処理部513に対して、入退場データを要求する。このとき、検索対象となるSFカードのID等も通知する。
【0172】
SFカード発行者サーバ5内のデータベース検索処理部513は、アップロード処理部112からの入退場データ要求を受け、通知されたSFカードのIDに基づき、利用履歴データベース528から入退場データを取得し、この取得した入退場データをネットワークインタフェース部59とネットワークI/F部19を通じて、アップロード処理部112に渡す。この入退場データには、図3に示す入退場の記録が記載されているとする。
【0173】
アップロード処理部112は、SFカード発行者サーバ5内のデータベース検索処理部513から入退場データを受信し、この受信した入退場データを、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、入退場データベース27に保管する。また、アップロード処理部112は、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321、323、324を読み出し、この読み出した画像ファイル321、322、323、324を、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、画像データベース429に保管する。
【0174】
画像データベース429が画像ファイル321、322、323、324を受信してからは、図11の構成における処理動作と同じである。画像データベース429が、画像データファイルのリストを作成し、このリストに基づき、撮影日時の古い画像データファイルから順に位置情報の付加が行われ、すべての画像データファイルに位置情報が付加されたときに処理動作が終了する。
【0175】
上記の処理動作では、位置情報付加装置1のアップロード処理部112が、SFカード発行者サーバ装置5内の利用履歴データベース528から入退場データを取得するが、サーバ装置4内の制御部41内にSFカード発行者サーバ装置5内の利用履歴データベース528から入退場データを取得する手段を持たせるようにしても良い。そして、SFカード発行者サーバ装置5からサーバ装置4に、位置情報付加装置1を介することなく、入退場データを直接渡すようにしても良い。
【0176】
また、上記の方法では、サーバ装置4への入退場データと画像データファイルのアップロードの終了後に位置情報付加装置411が起動し、画像データファイルへの位置情報の付加の処理が始まるが、あらかじめ、サーバ装置4への入退場データと画像データファイルのアップロードしておき、あらためて、ユーザの指示により位置情報付加装置411が起動し、画像データファイルへの位置情報の付加の処理が始まるようにしても良い。
【0177】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0178】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0179】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0180】
図14は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。この構成では、図1の構成の位置情報付加装置1のデータベース部12に物販端末データベース122を格納させ、SFカード2に電子通貨利用データ記憶部24を加えたものである。
【0181】
位置情報付加装置1のデータベース部12には、物販端末データベース122が格納されている。物販端末データベース122は、図15に示すように、端末種別コード1221、業種コード1222、端末コード1223、緯度1224、経度1225が記載されている。物販端末データベース122には、物販端末の緯度、経度があらかじめ登録されているものとする。物販端末データベース122は、制御部11から端末種別コード、業種コード、端末コードを検索キーとして受けると、この端末種別コード、業種コード、端末コードに対応した緯度、経度を制御部11に返す。なお、検索の際に、端末種別コードを用いるのは必須ではなく、省略することも可能である。
【0182】
端末種別コード1221は、端末の種別に対応するコードであり、16進コードである。具体的には、物販端末、自販機、券売機、改札機、連絡改札機、簡易改札機、車載端末、ATMなどが区別できるようにそれぞれに対してコードが用意されている。端末種別コード1221は業種コード1222および端末コード1223と共に、物販端末データベース122の検索キーとして利用される。
【0183】
業種コード1222は、業種を示す16進コードである。具体的には、コンビニエンスストア、キヨクス売店などが区別できるようにそれぞれに対してコードが用意されている。業種コード1222は、端末種別コード1221および端末コード1223と共に、物販端末データベース122の検索キーとして利用される。
【0184】
端末コード1223は、各端末の識別子としての16進コードである。具体的には、レジや自動販売機に割り振られた識別子である。端末コード1223は、端末種別コード1221および業種コード1222と共に、物販端末データベース122の検索キーとして利用される。
【0185】
緯度1224は、端末種別コード1221、業種コード1222、端末コード1223により指し示される端末の所在地の緯度である。北緯の場合は正数、南緯の場合は負数で表記し、さらに小数点以下は10進法で記載する。経度1225は、端末種別コード1221、業種コード1222、端末コード1223により指し示される端末の所在地の経度を格納する領域である。東経の場合は正数、西経の場合は負数で表記し、さらに小数点以下は10進法で記載する。
【0186】
位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データと電子通貨利用データのうちで、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データまたは電子通貨利用データを選択する。そして、選択された、入退場データの路線コードと駅順コード、または、電子通貨利用データの端末種別コード、業種コード、端末コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部12の駅データベース121または物販端末データベース122から取得し、この取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む。位置情報導出手段111は、例えば、このような処理を行うソフトウェアとして用意すると良い。ここで、端末種別コードと業種コードと端末コードを合わせて、1つのコードとして、これを端末コードとし、使用するようにしても良い。または、業種コードと端末コードを合わせて、1つのコードとして、これを端末コードとし、使用するようにしても良い。
【0187】
つまり、位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データと電子通貨利用データのうちで、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データまたは電子通貨利用データを選択する選択手段と、選択された、入退場データの路線コードと駅順コード、または、電子通貨利用データの端末種別コード、業種コード、端末コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部12の駅データベース121または物販端末データベース122から取得する取得手段と、この取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む位置情報付加手段と、備える。
【0188】
SFカード2は、図1に示したSFカード2の構成に、電子通貨利用データ記録部24が加えられている。電子通貨利用データ記録部24に記載される電子通貨利用データは、例えば、図16に示すように、端末種別241、日付242、時刻243、業種コード244、端末コード245、残高246より構成される。電子通貨利用データ記録部24は、非接触カード制御部22から受信した電子通貨の利用データ(端末種別コード、日付、時刻、業種コード、端末コード、残高)を、例えば、図16に示すように記録する。また、非接触カード制御部22からの要求により、記録されている電子通貨利用データを非接触カード制御部22に送信する。
【0189】
端末種別コード241は、業種コード244、端末コード245は、それぞれ、物販端末データベース122に記載されている端末種別コード1221、業種コード1222、端末コード1223と同じコードである。
【0190】
日付242は、電子通貨が利用された日付であり、時刻は、電子通貨が利用された時刻である。残高246は、電子通貨の残高である。
【0191】
メモリカード3は、図1に示したメモリカード3と、同様の構成を有し、同様の動作を行う。
【0192】
図17は、図14の構成の際に、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置において行われる処理動作を示す図である。
【0193】
ステップ201からステップS202までは、図8に示した処理動作のステップS101からステップS102までと同じ処理動作である。
【0194】
次に、SFカード2との通信が可能である場合は(S202、Yes)、非接触カード通信部13を通じて、SFカード2から、入退場データ記録部23に記録されている入退場データと、電子通貨利用データ記録部24に記録されている電子通貨利用データを読み込み、制御部11内の一時記憶領域に記憶する(S203)。
【0195】
また、ステップS204からステップS208までは、図8に示した処理動作のステップS104からステップS108までと同じ処理動作である。
【0196】
Exif領域に緯度情報、経度情報が記載されていない場合は(S208、No)、制御部11内の一時記憶領域に記憶された入退場データと電子通貨利用データのうちで、選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い時間を示す入退場の記録または電子利用通貨の記録を抽出する(S209)。
【0197】
抽出された記録が入退場の記録であるときは(S210、Yes)、この抽出された入退場の記録の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S211)。
【0198】
抽出された記録が電子通貨利用の記録であるときは(S210、No)、この抽出された電子通貨利用の記録の端末種別コード、業種コード、端末コードに基づき、データベース部12内の物販端末データベース122を検索し、この端末種別コード、業種コード、端末コードに対応する物販端末の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S212)。ここで、端末種別コードが、改札機、券売機、ATMなどの駅に設置されている端末であるときは、駅データベース121を検索するようにしても良い。
【0199】
取得された緯度情報と経度情報を、ステップS207において選択された画像データファイルのExif領域に書き込む(S213)。このとき、駅データベース121または物販端末データベース122における緯度、経度の記載方法と、Exif領域における緯度、経度の記載方法に差異がある場合は、Exif領域における記載方法に便宜変換した上で記載するようにする。Exif領域への書き込み後は、処理を行われていない画像データファイルがリストに残っているかどうかの確認が行われる(S206)。
【0200】
つまり、図14の構成での処理動作は、位置情報導出手段111が入退場記録だけでなく、電子通貨利用記録も参照して、位置情報の付加を行う点を除き、図1の構成での処理動作と同じである。
【0201】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0202】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0203】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0204】
図18は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。この構成は、図1の位置情報付加装置1のデータベース部12に時刻データベース123をあらたに格納したものである。
【0205】
時刻データベース123は、図19に示すように、発路線コード1231、発駅順コード1232、着路線コード1233、着駅順コード1234、発車時刻1235、到着時刻1236が記載されている。時刻データベース123は、制御部11から発路線コード1231、発駅順コード1232、着路線コード1233、着駅順コード1234を検索キーとして受け取ると、この発路線コード1231、発駅順コード1232、着路線コード1233、着駅順コード1234に対応する発車時刻1235と到着時刻1236を制御部11に返す。
【0206】
発路線コード1231は、鉄道やバスの乗車駅もしくは乗車停留所が所属する路線に対応する路線コードであり、例えば、16進コードで記載される。具体的には、例えば、日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する路線コードを使うと良い。発路線コード1231は、発駅順コード1232、着路線コード1233、および着駅順コード1234と共に、時刻データベース123の検索キーとして利用される。
【0207】
発駅順コード1232は、鉄道やバスの乗車駅もしくは乗車停留所の駅コードであり、例えば、16進コードで記載される。具体的には、例えば、日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する駅順コードを格納する。発駅順コード1232は、発路線コード1231、着路線コード1233、および着駅順コード1234と共に、時刻データベース123の検索キーとして利用される。
【0208】
着路線コード1233は、鉄道やバスの降車駅もしくは降車停留所が所属する路線に対応する路線コードであり、例えば、16進コードで記載される。具体的には、例えば、日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する路線コードを格納する。着路線コード1233は、発路線コード1231、発駅順コード1232、および着駅順コード1234と共に、時刻データベース123の検索キーとして利用される。
【0209】
着駅順コード1234は、鉄道やバスの降車駅もしくは降車停留所の駅コードであり、例えば、16進コードで記載される。具体的には、例えば、日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する駅順コードを格納する。着駅順コード1234は、発路線コード1231、発駅順コード1232、および着路線コード1233と共に、時刻データベース123の検索キーとして利用される。
【0210】
発車時刻1235は、発路線コード1231と発駅順コード1232により示される駅から、着路線コード1233と着駅順コード1234により示される駅に向かう列車の、発路線コード1231と発駅順コード1232で示される駅における発車予定時刻である。発路線コード1231と発駅順コード1232で示される駅から、着路線コード1233と着駅順コード1234で示される駅に向かう列車は、必ずしも1本の列車である必要は無く、乗り換えを含んでもかまわない。もし乗換を含む場合は、発車時刻1235には、最初に乗車する列車の発路線コード1231と発駅順コード1232で示される駅における発車予定時刻が記載される。
【0211】
到着時刻1236は、発路線コード1231と発駅順コード1232で示される駅から、着路線コード1233と着駅順コード1234で示される駅に向かう列車の、着路線コード1233と着駅順コード1234で示される駅における到着予定時刻である。発路線コード1231と発駅順コード1232で示される駅から、着路線コード1233と着駅順コード1234で示される駅に向かう列車は、必ずしも1本の列車である必要は無く、乗り換えを含んでもかまわない。もし乗換を含む場合は、到着時刻1236には、最後に乗車する列車の着路線コード1233と着駅順コード1234で示される駅における到着予定時刻が記載される。
【0212】
位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データと、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報とを照らし合わせて、画像データが改札内で撮影されたのか改札外で撮影されたのかを判定する。改札外で撮影されたと判定されたときは、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データのうちで、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データを選択する。そして、選択された入退場データの路線コードと駅順コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部12の駅データベース121から取得し、この取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む。改札内で撮影されたと判定されたときは、時刻データベース123から、入場時刻以降に出発し、かつ、出場時刻以前に到着する列車を検索し、この情報をもとに、撮影が、列車の発車前か、走行中か、到着後か、を判定し、この判定結果をもとに、対応する駅の位置情報を駅データベース121から取得し、この取得した位置情報を画像データに付加する。位置情報導出手段111は、例えば、このような処理を行うソフトウェアとして用意すると良い。ここで、路線コードと駅順コードを合わせて、1つのコードとして、これを駅コードとし、使用するようにしても良い。
【0213】
つまり、位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データと、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報とを照らし合わせて、画像データが改札内で撮影されたのか改札外で撮影されたのかを判定する判定手段と、改札外で撮影されたと判定されたときは、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データのうちで、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データを選択する選択手段と、この取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む位置情報付加手段と、改札内で撮影されたと判定されたときは、時刻データベース123から、入場時刻以降に出発し、かつ、出場時刻以前に到着する列車を特定する特定手段と、この検索の情報をもとに、撮影が、列車の発車前か、走行中か、到着後か、を判定する判定手段と、選択された入退場データの路線コードと駅順コードに対応する位置情報、または、判定に基づいた位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部12の駅データベース121から取得する取得手段と、取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む位置情報付加手段
備える。
【0214】
SFカード2とメモリカード3は、図1のSFカード2とメモリカード3と同じものである。
【0215】
図20は、図18の構成の際に、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置において行われる処理動作の一例を示す図である。
【0216】
ステップ301からステップS308までは、図8に示した処理動作のステップS101からステップS108までと同じ処理動作である。
【0217】
緯度情報、経度情報が記載されていない場合は(S308、No)、ステップS3078において選択された画像データファイルの撮影日時と、制御部11内の一時記憶領域に記憶された入退場データを比較し、撮影が改札外で行われたのか、改札内で行われたのかを判定する(S309)。
【0218】
撮影が改札外で行われたと判定された場合は(S309、Yes)、制御部11内の一時記憶領域に記憶された入退場データのうちで、選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い時間を示す入退場の記録を抽出する(S310)。そして、この抽出された入退場の記録の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S311)。
【0219】
撮影が改札内で行われたと判定された場合は(S309、No)、入場駅の路線コードと駅順コード、出場駅の路線コードと駅順コードを検索キーとして、時刻データベース123を検索する(S312)。つまり、入場時刻以降に入場駅を出発し、かつ、出場時刻以前に出場駅に到着する列車を検索する。これにより、SFカードのユーザが乗車したと思われる列車の候補を特定する。複数の列車が候補になる場合には、中間の列車に乗車したと仮定する。候補となる列車が偶数本の場合には、中間より遅めに発車する列車に乗車したと仮定する。
【0220】
特定された列車の出発時刻および到着時刻と、選択された画像データファイルの撮影日時を比較し、撮影時刻が、この列車の出発前か、走行中か、到着後か、を判定する(S313)。
【0221】
判定の結果が出発前のときは(S313、出発前)、出発駅の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S314)。
【0222】
判定の結果が到着後のときは(S313、到着後)、到着駅の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S315)。
【0223】
判定の結果が走行中のときは(S313、走行中)、撮影時間が出発時間に近いのか、到着時間に近いのか、の判定を行う(S316)。判定の結果、出発駅に近いときは(S316、Yes)、出発駅の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S314)。判定の結果、到着駅に近いときは(S316、Yes)、到着駅の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S314)。
【0224】
この取得された緯度情報と経度情報を、選択された画像データファイルのExif領域に書き込む(S317)。このとき、駅データベース121における緯度、経度の記載方法と、Exif領域における緯度、経度の記載方法に差異がある場合は、Exif領域における記載方法に便宜変換した上で記載するようにする。Exif領域への書き込み後は、処理を行われていない画像データファイルがリストに残っているかどうかの確認が行われる(S306)。
【0225】
以下、図18を参照しながら、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における具体的動作の一例を説明する。
【0226】
ここで、ユーザは、SFカードを使用し、電車などを利用し、撮影場所への移動を行い、写真撮影を行い、画像データファイルが作成されたとする。このとき、この撮影場所への移動の際の入場記録、退場記録などが、図3に示すように、SFカード2の入退場記録部23に入退場データとして記載される。また、写真撮影を行いことにより作成された画像データファイルがメモリカード3に画像ファイル321、322、323、324として記憶されたとする。それぞれの画像データファイルには、図4〜7に示すように、撮影日時情報は記載されているが、緯度種別、緯度の緯度情報と、経度種別、経度の経度情報は記載されていないとする。
【0227】
位置情報付加装置1のデータベース部12には、図2に示すように、路線コード、駅順コード、緯度、経度が記載された駅データベース121が格納されているとする。そして、ユーザにより、撮影場所への移動の際に使用したSFカード2が通信可能な状態なるように位置情報付加装置1の非接触カード通信部13の読み取り部分に設置されているとする。また、撮影により作成された画像データファイルを記憶したメモリカード3も位置情報付加装置1のメモリカードスロットに挿入され、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14とメモリカード3のインタフェース部31との間で通信可能な状態になっているとする。
【0228】
ユーザが入力手段により位置情報導出手段111の起動操作を行う。この起動操作の入力があると、制御部11は、位置情報導出手段111を起動する。
【0229】
まず、位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13に対して、SFカード2と通信が可能かどうかの問い合わせを行う。非接触カード通信部13は、位置情報導出手段111からのこの問い合わせに対して、SFカード2との通信が可能であることを返答する。
【0230】
位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13から、この返答を受けると、非接触カード通信部13と非接触通信部21を通じて、非接触カード制御部22に対して、入退場データを要求する。非接触カード制御部22は、位置情報導出手段111からの入退場データの要求を受け、入退場記録部23から入退場データを取得し、この取得したデータを、非接触通信部21と非接触カード通信部13を通じて、位置情報導出手段111に渡す。位置情報導出手段111は、この入退場データを受け、制御部11内の一時記憶領域に記憶する。この入退場データには、図3に示す入退場の記録が記載されているとする。
【0231】
次に、位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14に対して、メモリカード3と通信が可能かどうかの問い合わせを行う。メモリカードインタフェース部14は、位置情報導出手段111からのこの問い合わせに対して、メモリカード3との通信が可能であることを返答する。
【0232】
位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13から、この返答を受けると、メモリカードインタフェース部14を通じて、インタフェース部31に対して画像データファイルのリストを要求する。インタフェース部31は、位置情報導出手段111からリストの要求を受け、ファイル記憶部32に記憶されているデータのリストを作成し、このリストを、メモリカードインタフェース部14を通じて、位置情報導出手段111に渡す。
【0233】
このリストには、ファイル記憶部32に記憶されている画像ファイル321、322、323、324の拡張子を含んだファイル名、ファイル更新日時が記載されている。具体的には、例えば、画像ファイル321のファイル名はPIC001.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日15時32分23秒であるとする。また、画像ファイル322のファイル名はPIC002.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日16時28分14秒で、画像ファイル323のファイル名はPIC003.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日17時03分52秒で、画像ファイル324のファイル名はPIC004.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日17時12分54秒であるとする。
【0234】
位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14を通じて受けた、このリストを制御部11の一時記憶領域に記憶する。位置情報導出手段111は、リストに記載された拡張子「JPG」から、画像ファイル321、322、323、324がJPEG形式のファイルであることを判断し、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321、322、323、324を読み込む。そして、画像ファイル321、322、323、324のExif領域に記載された撮影日時情報を調査する。その結果、例えば、画像ファイル321の撮影日時3211が、20XX年3月27日15時32分23秒であったとする。また、画像ファイル322の撮影日時3221が、20XX年3月27日16時28分14秒で、画像ファイル323の撮影日時3231が、20XX年3月27日17時03分52秒で、画像ファイル324の撮影日時3241が、20XX年3月27日17時12分54秒であったする。
【0235】
位置情報導出手段111は、画像ファイルを撮影日時順に並び替える。この結果、位置情報導出手段111は、画像ファイル321、画像ファイル322、画像ファイル323、画像ファイル324の順に、位置情報を付加する処理を施すことに決定する。なお、ここで、各画像データファイルにExif領域が存在しない場合や、Exif領域が存在しても、撮影日時情報が記載されてない場合は、ファイル更新日時を撮影日時として扱い、位置情報を付加する処理を施していく。ここで、画像ファイルを撮影日時順に並び換える際に、上記のファイル名とファイル更新日時が記載されたリストに、この撮影日時を加え、このリストを撮影日時順に並び換えるようにしても良い。
【0236】
また、インタフェース部31は、リストを作成する際に、ファイル更新日時だけでなく、画像データファイルの撮影日時をリストに記載するようにしても良い。そして、位置情報導出手段111からリストの要求のあった際に、この撮影日時も記載されたリストを送るようにしても良い。このときは、位置情報導出手段111は、上記のように、画像データファイルを読み込み、撮影日時を調査する必要はない。位置情報導出手段111は、撮影日時も記載されたリストをインタフェース部31から返されたときは、このリストを撮影日時順に並び替えるだけで良い。
【0237】
次に、まず、画像データファイルのうち、撮影日時が一番古い画像データファイルである画像ファイル321に位置情報を付加する処理が施される。位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321を読み込み、画像ファイル321のExif領域の、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215を調査する。この結果、位置情報導出手段111は、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215が記載されていないことを確認し、位置情報を付加する処理が続行する。
【0238】
位置情報導出手段111は、まず、制御部11の一時記憶領域に記憶されている入退場データに基づき、画像ファイル321の撮影が改札内で行われたのか、改札外で行われたのかを判定する。今回の場合は、改札外で行われている。そこで、位置情報導出手段111は、次に、制御部11の一時記憶領域に記憶されている入退場データから、画像ファイル321の撮影日時に一番近い時間に記録された入退場の記録を選択する。今回の場合は、画像ファイル321の撮影日時、20XX年3月27日15時32分23秒に一番近い、図3において3番目に記録されている入退場記録、2000(出場)、16(JR総武線)、0D(本八幡)、127B(20XX年3月27日)、1514(15時14分)、が選択される。
【0239】
次に、位置情報導出手段111は、この選択された入退場記録に記載された路線コード、16、と駅順コード、0D、に対応する緯度、経度を回答するようにデータベース部12に対して要求する。データベース部12は、駅データベース121から路線コード、16、と駅順コード、0Dに対応する緯度、経度を検索し、この結果、緯度+32.7210、経度+139.9275を位置情報導出手段111に返答する。
【0240】
位置情報導出手段111は、データベース部12から緯度、経度の回答を受け、これを画像ファイル321内のExif領域に対応した記載形式(フォーマット)に変換する。そして、この結果を、メモリカードインタフェース部14とインタフェース部31を通じて、画像ファイル321のExif領域の緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に書き込む。今回の場合は、緯度種別3212には、「+」の代わりに北緯を表す「N」を書き込む。また、緯度3213には、35.7210の小数点以下を60進法表記に変換した、35/1 43/1 15800/1000、を書き込む。また、経度種別3214には、「+」の代わりに東経を「E」を、経度3215には、139.9275の小数点以下を60進法表記に変化した、139/1 55/1 39000/1000を書き込む。
【0241】
以上のように、上記の処理を行うことにより、撮影日時から、撮影場所の最寄り駅だと思われる駅が推定し、この駅の緯度、経度をExif領域に書き込み、画像ファイル321に位置情報を付加することができるようになる。
【0242】
画像ファイル321に対して、位置情報を付加することができたので、リストのうち、画像ファイル321の次に撮影日時の古い画像ファイル322に対して位置情報を付加する処理を行う。
【0243】
画像ファイル322にも、画像ファイル321と同様の処理が施される。画像ファイル322の撮影日時は、20XX年3月27日16時28分14秒であるので、撮影が改札外で行われていることがわかる。このため、入退場記録としては、A000(入場)、16(JR総武線)、0C(市川)、127B(20XX年3月27日)、1658(16時58分)、が選択される。そして、この路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12の検索が行われ、その結果、画像ファイル322のExif領域には、緯度種別3222としてNが、緯度3223として、35/1 43/1 44400/1000、が、経度種別3224としてEが、経度3225として、139/1 54/1 28000/1000が書き込まれる。
【0244】
次に、画像ファイル322の次に撮影日時の古い画像ファイル323に対して位置情報の付加する処理を行う。画像ファイル323の撮影日時は、20XX年3月27日17時03分52秒であるので、入退場記録、A000(入場)、16(JR総武線)、0C(市川)、127B(20XX年3月27日)、1658(16時58分)、と、2000(出場)、16(JR総武線)、0B(小岩)、127B(20XX年3月27日)、1710(17時10分)、とから、撮影が改札内で行われていることがわかる。
【0245】
そこで、次に、位置情報導出手段111は、検索キーとしての発路線コードを16、発駅コードを0C、着路線コードを16、着駅コードを0Bとして、入場時刻以降に出発し、出場時刻以前に到着する列車を、時刻データベース123から検索する。この結果、列車として、16(JR総武線)、0C(市川)、16(JR総武線)、0B(小岩)、1659(16時59分)、1702(17時02分)、が選択される。この選択された列車の出発時刻、到着時刻と、撮影時間を比較すると、撮影が到着時刻以降に行われていることがわかる。つまり、撮影は到着後に行われたと判定される。
【0246】
この結果、到着駅の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12の検索が行われ、その結果、画像ファイル324のExif領域には、緯度種別3242としてNが、緯度3243として、35/1 43/1 58800/1000、が、経度種別3244としてEが、経度3245として、139/1 52/1 53400/1000が書き込まれる。
【0247】
次に、画像ファイル323の次に撮影日時の古い画像ファイル324に対して位置情報の付加する処理を行う。画像ファイル324にも、画像ファイル321と同様の処理が施される。画像ファイル324の撮影日時は、20XX年3月27日17時12分54秒であるので、撮影が改札外で行われたことがわかる。そこで、入退場記録としては、2000(出場)、16(JR総武線)、0B(小岩)、127B(20XX年3月27日)、1710(17時10分)、が選択される。そして、この路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12の検索が行われ、その結果、画像ファイル324のExif領域には、緯度種別3242としてNが、緯度3243として、35/1 43/1 58800/1000、が、経度種別3244としてEが、経度3245として、139/1 52/1 53400/1000が書き込まれる。
【0248】
以上で、リストにリストアップされた画像データファイルすべてに対して、位置情報の付加の処理が完了したことになるため、処理動作が終了する。
【0249】
図21は、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作における、時刻、入退場記録、撮影日時、および選択結果の関係を示す図である。入場時刻は16時58分、出場時刻は17時10分に記録されており、入場時刻以降に出発して、かつ、出場時刻以前に到着する列車は、16時59分発、17時02分着の列車となる。このため、16時59分と17時02分の中間にあたる17時00分30秒を境に、17時00分30秒以前に撮影された画像データファイルは駅コード0C(市川)に対応する緯度、経度が付加され、17時00分30秒以後に撮影された画像は駅コード0B(小岩)に対応する緯度、経度が付加される。
【0250】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0251】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0252】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0253】
図22は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例である。構成は、図1の構成と同じであるが、位置情報付加装置1のデータベース部12に格納されている駅データベース12の内容が異なる。また、メモリカード3のファイル記憶部32に記憶されている画像データファイルのExif領域に記載されている内容も異なる。
【0254】
駅データベース121には、図1の構成の駅データベース121に新たに、図23に示すように、駅名1215と駅の所在地の市区町村名1216が加わっている。
【0255】
画像ファイル321、322、323、324のExif領域には、新たに、駅の所在地の市区町村や駅名などの補足情報を記載できるユーザデータ領域3216が加わっている。例えば、画像ファイル321のExif領域には、図24に示すように記載されている。
【0256】
以下、図22を参照しながら、画像ファイル321に対する位置情報の付加処理動作を例に、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における具体的動作の一例を説明する。
【0257】
位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321を読み込み、画像ファイル321のExif領域の、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215を調査する。この結果、位置情報導出手段111は、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215が記載されていないことを確認し、位置情報を付加する処理が続行する。
【0258】
位置情報導出手段111は、制御部11の一時記憶領域に記憶されている入退場データから、画像ファイル321の撮影日時に一番近い時間に記録された入退場の記録を選択する。今回の場合は、画像ファイル321の撮影日時、20XX年3月27日15時32分23秒に一番近い、図3において3番目に記録されている入退場記録、2000(出場)、16(JR総武線)、0D(本八幡)、127B(20XX年3月27日)、1514(15時14分)、が選択される。
【0259】
次に、位置情報導出手段111は、この選択された入退場記録に記載された路線コード、16、と駅順コード、0D、に対応する緯度、経度を回答するようにデータベース部12に対して要求する。データベース部12は、駅データベース121から路線コード、16、と駅順コード、0Dに対応する緯度、経度、地区町村名を検索し、この結果、緯度+32.7210、経度+139.9275、千葉県市川市、を位置情報導出手段111に返答する。
【0260】
位置情報導出手段111は、データベース部12から緯度、経度、地区町村名の回答を受け、これを画像ファイル321内のExif領域に対応した記載形式(フォーマット)に変換する。そして、この結果を、メモリカードインタフェース部14とインタフェース部31を通じて、画像ファイル321のExif領域の緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215、ユーザデータ領域3216に書き込む。今回の場合は、緯度種別3212には、「+」の代わりに北緯を表す「N」を書き込む。また、緯度3213には、35.7210の小数点以下を60進法表記に変換した、35/1 43/1 15800/1000、を書き込む。また、経度種別3214には、「+」の代わりに東経を「E」を、経度3215には、139.9275の小数点以下を60進法表記に変化した、139/1 55/1 39000/1000を書き込む。また、ユーザデータ領域3216には、千葉県市川市、を書き込む。
【0261】
以上のように、上記の処理を行うことにより、撮影日時から、撮影場所の最寄り駅だと思われる駅が推定し、この駅の緯度、経度をExif領域に書き込み、画像ファイル321に位置情報を付加することができるようになる。
【0262】
なお、ユーザデータ領域には、地区町村名ではなく、駅名や路線名、読み仮名、地区町村コード、都道府県名、都道府県コードなど記載するようにしても良い。また、緯度、経度は書き込まず、ユーザデータ領域にだけ書き込まれるように設定できるようにしても良い。
【0263】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0264】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0265】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0266】
また、この方法であれば、画像データに、位置情報だけでなく、最寄駅の駅名や、最寄駅が所在する地区町村名などの補足情報も付加することができる。
【0267】
図25は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。位置情報付加装置1とメモリカード3とETCカード6とにより構成されている。
【0268】
位置情報付加装置1は、図1の位置情報付加装置1の非接触カード通信部13の代わりに、接触カード通信部15を備えている。また、データベース部12には、駅データベース121の代わりに、料金所データベース124が格納されている。
【0269】
接触カード通信部15は、ETCカード6にデータを送信する手段とETCカード6からデータを受信する手段とを備える。例えば、制御部11からの指示により、ETCカード6内の接触通信部61と通信するようにすると良い。つまり、制御部11から受信したデータをETCカード6の接触通信部61に送信し、ETCカード6の接触通信部61から受信したデータを制御部11に送信する。
【0270】
料金所データベース124は、例えば、図26に示すように、路線コード1241、料金所コード1242、路線コード1241と料金所コード1242に対応する各料金所の緯度1243と経度1244が記載されたデータベースである。料金所データベース124に記載されたデータは、あらかじめ登録されているようにしても良いし、新たに登録できるようにしても良い。
【0271】
料金所の緯度と経度を読み出すには、例えば、制御部11がデータベース部12に検索キーを送り、データベース部12がこの検索キーを受け取り、この検索キーにより指定された料金所の緯度と経度を制御部11に送るようにすると良い。
【0272】
路線コード1241は、高速道路やその他の自動車専用道路などに対応する路線コードである。路線コード1241は料金所順コード1242と共に、料金所データベース124の検索キーとして利用される。
【0273】
料金所コード1242は、各路線上に存在する料金所のコードである。料金所コード1242は路線コード1241と共に、料金所データベース124の検索キーとして利用される。
【0274】
ここで、路線コードと料金所コードを合わせて、1つのコードとして、これを料金所コードとし、使用するようにしても良い。そして、この料金所コードを検索キーとして使用するようにしても良い。
【0275】
緯度1243は、路線コード1241と料金所コード1242により指し示される料金所の、所在地の緯度を格納する領域である。北緯の場合は正数、南緯の場合は負数で表記し、小数点以下は10進法で記載する。
【0276】
経度1244は、路線コード1241と料金所コード1242により指し示される料金所の、所在地の経度を格納する領域である。東経の場合は正数、西経の場合は負数で表記し、小数点以下は10進法で記載する。
【0277】
メモリカード3は、図1の構成のメモリカード3と、同様の構成を有し、同様の動作を行う。
【0278】
ETCカード6は、例えば、接触通信部61と接触カード制御部62と入退場記録部63などを備える。
【0279】
接触通信部61は、他の装置にデータを送信する手段と、他の装置からデータを受信する手段と、を備える。例えば、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置1との間でのデータの送受信も行う。このとき、例えば、位置情報付加装置1の接触通信部15から受信したデータを接触カード制御部62に送信し、接触カード制御部62から受信したデータを位置情報付加装置1の接触通信部15に送信する。
【0280】
接触カード制御部62は、ETCカード6内部で必要な演算処理を行う。また、接触カード制御部62は、接触通信部61との間でデータの送受信を行う手段、入退場データ記録部63にデータを書き込む手段、読み出す手段を備える。
【0281】
入退場データ記録部63は、入退場データを記録する。入退場データは、図27に示すように、種別631、路線コード632、料金所コード633、日付634、時刻635により構成される。また、例えば、入退場データ記録部63は、接触カード制御部62からの要求により、格納している入退場データを接触カード制御部62に送信する。
【0282】
種別631は、入口料金所通過、出口料金所通過などの処理の種別に対応する種別コードである16進コードである。
【0283】
路線コード632、料金所コード233は、料金所データベース124に記載されている路線コード1241、料金所コード1242と同様のコードである。料金所の緯度経度の情報を取得するのに、料金所データベース121を使用する場合は、入退場データに記載されている路線コード632、料金所コード633と、料金所データベース124に記載されている路線コード1241、料金所コード1242が同じ方式のコードである必要がある。
【0284】
日付234は、路線コード632が示す路線の、料金所コード633が示す料金所で、種別コード631が示す処理をした日付である。時刻は、路線コード632が示す路線の、料金所コード633が示す料金所で、種別コード631が示す処理をした時刻である。
【0285】
以下、図25を参照しながら、画像ファイル321に位置情報を付加する際の、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における具体的動作の一例を説明する。
【0286】
ここで、ユーザは、ETCカードを使用し、高速道路などを利用し、撮影場所への移動を行い、写真撮影を行い、画像データファイルが作成されたとする。このとき、この撮影場所への移動の際の料金所における入場記録、退場記録などが、図27に示すように、ETCカード6の入退場記録部63に入退場データとして記載される。また、写真撮影を行いことにより作成された画像データファイルがメモリカード3に画像ファイル321、322、323、324として記憶されたとする。それぞれの画像データファイルには、図4〜7に示すように、撮影日時情報は記載されているが、緯度種別、緯度の緯度情報と、経度種別、経度の経度情報は記載されていないとする。
【0287】
位置情報付加装置1のデータベース部12には、図26に示すように、路線コード、料金所コード、緯度、経度が記載された料金所データベース124が格納されているとする。そして、ユーザにより、撮影場所への移動の際に使用したETCカード6が通信可能な状態なるように位置情報付加装置1の接触カード通信部15の読み取り部分に設置されているとする。また、撮影により作成された画像データファイルを記憶したメモリカード3も位置情報付加装置1のメモリカードスロットに挿入され、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14とメモリカード3のインタフェース部31との間で通信可能な状態になっているとする。
【0288】
ユーザが入力手段により位置情報導出手段111の起動操作を行う。この起動操作の入力があると、制御部11は、位置情報導出手段111を起動する。
【0289】
その後、位置情報導出手段111は、図1の構成と同様の処理により、メモリカード3に記録されている画像データファイルのリストを作成し、ETCカードから入退場データを読み出し、このリストと入退場データを制御部11の一時記憶領域に記憶する。そして、リストのうち、撮影日時の古いものから位置情報の付加を行っていく。以下では、画像ファイル321における位置情報付加を説明する。画像ファイル322、323、324もおいても同様の処理動作が行われる。
【0290】
位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321を読み込み、画像ファイル321のExif領域の、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215を調査する。この結果、位置情報導出手段111は、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215が記載されていないことを確認し、位置情報を付加する処理が続行する。
【0291】
位置情報導出手段111は、制御部11の一時記憶領域に記憶されている入退場データから、画像ファイル321の撮影日時に一番近い時間に記録された入退場の記録を選択する。今回の場合は、画像ファイル321の撮影日時、20XX年3月27日15時32分23秒に一番近い、図27において3番目に記録されている入退場記録、2000(出場)、2A(京葉道路)、0D(船橋)、127B(20XX年3月27日)、1514(15時14分)、が選択される。
【0292】
次に、位置情報導出手段111は、この選択された入退場記録に記載された路線コード、2A、料金所コード、0D、に対応する緯度、経度を回答するようにデータベース部12に対して要求する。データベース部12は、料金所データベース124から路線コード、2A、と料金所コード、0Dに対応する緯度、経度を検索し、この結果、緯度+35.7210、経度+139.9275を位置情報導出手段111に返答する。
【0293】
位置情報導出手段111は、データベース部12から緯度、経度の回答を受け、これを画像ファイル321内のExif領域に対応した記載形式(フォーマット)に変換する。そして、この結果を、メモリカードインタフェース部14とインタフェース部31を通じて、画像ファイル321のExif領域の緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に書き込む。今回の場合は、緯度種別3212には、「+」の代わりに北緯を表す「N」を書き込む。また、緯度3213には、35.7210の小数点以下を60進法表記に変換した、35/1 43/1 15800/1000、を書き込む。また、経度種別3214には、「+」の代わりに東経を「E」を、経度3215には、139.9275の小数点以下を60進法表記に変化した、139/1 55/1 39000/1000を書き込む。
【0294】
以上のように、上記の処理を行うことにより、撮影日時から、撮影場所の最寄り駅だと思われる駅が推定し、この駅の緯度、経度をExif領域に書き込み、画像ファイル321に位置情報を付加することができるようになる。
【0295】
なお、ETCカード6内に記録されているETCカードの入退場データ(料金所の通過履歴)を用いる代わりに、図13の構成のように、有料道路事業者の利用履歴データベースを参照して、画像データファイルに位置情報を付加することも可能である。この場合、図13におけるSFカード発行者サーバ5は、有料道路事業者サーバとみなすことになる。このとき、利用履歴データベースには、料金所のETCゲートに設置された読み取り機から、ETCカードの入退場記録が送られ、ETCカード番号ごとに検索できるように索引づけされて、保存される。
【0296】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0297】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0298】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0299】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【0300】
例えば、上述した実施形態における処理動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0301】
なお、ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムが格納されているROM(Read Only Memory)から、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリ(RAM)にプログラムを読み込んで実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0302】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROMに予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、MO(Magneto Optical)ディスク等の光磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。
【0303】
このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することが可能である。
【0304】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送したりし、コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0305】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択するようにしても良い。
【0306】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記位置情報出力手段により出力された前記画像データファイルの位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段を有するようにしても良い。
【0307】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記データベース部は、複数の物販端末に対する端末コードと当該端末コードそれぞれに対する位置情報も記載されており、前記一時記憶領域は、電子通貨を利用した前記物販端末の端末コードと当該物販端末を利用した日時とが記載された電子通貨利用データも記憶しており、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データと前記電子通貨利用データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時のデータを選択する選択手段と、前記取得手段は、前記選択手段により選択されたデータが前記入退場データである場合は、当該選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得し、前記選択手段により選択されたデータが前記電子通貨利用データである場合は、当該選択された電子通貨利用データに記載された端末コードに対応した位置情報を前記物販端末データベースから取得するようにしても良い。
【0308】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記データベース部は、複数の出発駅の駅コードと複数の着駅の駅コードと、当該複数の出発駅それぞれでの出発時刻と当該複数の到着駅それぞれでの到着時刻とが記載された時刻データベースも格納しており、前記画像データファイルに記載された撮影日時と前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データを比較することにより、当該画像データファイルが改札内で撮影されたか改札外で撮影されたかを判定する判定手段と、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札内で撮影されたと判定されたときは、前記判定手段での判定に使用された前記入退場データと前記時刻データベースとに基づき、当該撮影の行われた場所に一番近い駅を選択する駅選択手段と、を有し、前記選択手段は、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札内で撮影されたと判定されたときに、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択し、前記取得手段は、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札内で撮影されたと判定されたときは、前記駅選択手段により選択された駅の駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得し、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札外で撮影されたと判定されたときは、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得するようにしても良い。
【0309】
また、本発明における位置情報導出装置は、複数の画像データファイルを記憶する第1のカードと通信する第1の通信手段を有し、前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記第1のカードに記憶された画像データファイルから前記第1の通信手段を介して読み出した当該画像データファイルの撮影日時に一番近い日時で対応した入退場データを選択し、前記位置情報付加手段は、取得した位置情報を前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された当該画像データファイルに書き込むようにしても良い。
【0310】
また、本発明における位置情報導出装置は、複数の画像データファイルと当該複数の画像データファイルのリストを記憶する第1のカードと通信する第1の通信手段を有し、前記リストは、当該複数の画像データファイルの撮影日時が記載されており、前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された前記リストを取得するリスト取得手段と、前記リスト取得手段により取得した前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像データファイル選択手段と、を有し、前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像データファイル選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時で対応した入退場データを選択し、前記取得手段により取得した位置情報を前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された当該画像データファイルに書き込むようにしても良い。
【0311】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記入退場データを記憶した第2のカードと通信する第2の通信手段を有し、前記一時記憶領域は、前記第2の通信手段を介して前記第2のカードと通信することにより取得した前記入退場データを記憶するようにしても良い。
【0312】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記第2のカードは、前記電子通貨利用データも記憶しており、前記一時記憶領域は、前記第2の通信手段を介して前記第2のカードと通信することにより取得した前記電子通貨利用データを記憶するようにしても良い。
【0313】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記第2の通信手段は、前記第2のカードと間の距離が所定の距離以下のときに、当該第2のカードと非接触で通信するようにしても良い。
【0314】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記駅データベースに記載されている前記複数の駅それぞれの位置情報は、前記複数の駅それぞれの所在地の緯度情報と経度情報であるようにしても良い。
【0315】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記駅データベースに記載されている前記複数の駅それぞれの位置情報は、前記複数の駅それぞれの所在地の市区町村名も含まれるようにしても良い。
【0316】
また、本発明における位置情報導出装置は、複数の画像データファイルを記憶する第1のカードと通信する第1の通信手段を有し、前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記第1のカードに記憶された画像データファイルから前記第1の通信手段を介して読み出した当該画像データファイルの撮影日時に一番近い日時で対応した入退場データを選択し、前記位置情報付加手段は、取得した位置情報を前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された当該画像データファイルに書き込むようにしても良い。
【0317】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記データベース部は、複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースも格納し前記一時記憶領域は、入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データも記憶し、前記取得手段は、前記選択手段により選択された入退場データに前記駅コードが記載されているときは、当該駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得し、前記選択手段により選択された入退場データに前記料金所コードが記載されているときは、当該料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得するようにしても良い。
【0318】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記入退場データを記憶した第3のカードと通信する第3の通信手段を有し、前記一時記憶領域は、前記第3の通信手段を介して前記第3のカードと通信することにより取得した前記入退場データを記憶するようにしても良い。
【0319】
また、本発明における位置情報導出装置は、改札機から入退場データを受信する通信手段を有し、前記通信手段は、前記改札機との間の距離が所定の距離以下であるときに、当該改札機と非接触で通信するようにしても良い。
【0320】
また、本発明における位置情報導出装置は、撮像された画像から画像データファイルを生成する撮像装置を有し、前記画像データファイルを前記第1の記憶部に記憶させるようにしても良い。
【0321】
また、本発明における位置情報付加システムは、前記第2のカードの前記第2の通信手段は、改札機と通信を行い、当該通信時の入退場データを受信し、前記第2のカードの第2の記憶手段は、前記第2の通信手段により受信した前記入退場データを記憶するようにしても良い。
【0322】
また、本発明における位置情報付加システムは、前記第1のサーバ装置の前記第4の通信手段は、複数の改札機と通信を行い、当該改札に記憶された前記複数の入退場データを受信し、前記第1のサーバ装置の第4の記憶手段は、前記第4の通信手段により受信した前記複数の入退場データを記憶するようにしても良い。
【符号の説明】
【0323】
1 位置情報付加装置
11 制御部
111 位置情報導出手段
112 アップロード処理部
12 データベース部
121 駅データベース
122 物販端末データベース
123 時刻データベース
124 料金所データベース
13 非接触カード通信部
14 メモリカードインタフェース部
15 接触カード通信部
19 ネットワークインタフェース部
2 SFカード
21 非接触通信部
22 非接触カード制御部
23 入退場データ記録部
24 電子通貨利用データ記録部
3 メモリカード
31 インタフェース部
32 ファイル記憶部
321 画像ファイル
322 画像ファイル
323 画像ファイル
324 画像ファイル
4 サーバ装置
41 制御部
411 位置情報導出手段
413 データベース検索処理部
42 データベース部
421 駅データベース
427 入退場データベース
429 画像データベース
49 ネットワークインタフェース部
5 SFカード発行者サーバ装置
51 制御部
513 データベース検索処理部
52 データベース部
528 利用履歴データベース
59 ネットワークインタフェース部
6 ETCカード
61 接触通信部
62 接触カード制御部
63 入退場データ記録部
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データに位置情報を付加する位置情報導出装置、位置情報付加システム、位置情報付加方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラの普及、そして、デジタルカメラを搭載した携帯端末の普及により個人の管理する画像データの量が大変多くなってきている。そこで、例えば、特許文献1に記載された方法のように、画像データを分類して管理するための様々な方法が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献2では、位置情報を画像データに付加し、この付加された撮影場所の位置情報に基づいて画像データを分類する方法が開示されている。このように、画像データを撮影場所などの切り口で分類することで、画像データの活用の幅が広がることが期待できる。
【0004】
位置情報を得る手段として、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)の受信端末がカーナビゲーションシステムや様々な用途で使われてきている。デジタルカメラなどの撮像装置とともに、GPS受信端末を携行すれば、撮影時の位置情報を得ることができる。
【0005】
そこで、例えば、特許文献3では、GPS受信端末内に一定時間ごとに位置情報(GPSデータ)を蓄積しておき、撮影終了後に、GPSデータの受信日時と画像データの撮影日時を照合することにより、撮影日時の最も近い受信日時を持つGPSデータを画像データに関連付ける方法が開示されている。
【0006】
また、例えば、特許文献4では、GPS受信端末を備えたカーナビゲーションシステムなどの車輌に設置された位置情報取得手段により位置情報を取得したタイミングデータと、画像データに付加されているExif(Exchangeable Image File Format)データに含まれる撮影日時データを対比させることにより、撮影日時の最も近い受信日時を持つGPSデータを画像データに関連付ける方法が開示されている。
【0007】
しかし、特許文献3において開示された方法などでは、GPS受信端末を携行しなくてはならない。このため、GPS受信端末の携行をし忘れたときなどには、位置情報を得ることができない。また、GPS受信端末の携行することになると、GPS受信端末のバッテリーの放電時間を気にする必要がでてくる。携行中にバッテリーの残量がなくなったときには、やはり、位置情報を得ることができなくなる。また、地下街などでは、GPS受信端末がGPS衛星からの電波を受信できず、位置情報を得られないことがある。
【0008】
また、特許文献3、4では、GPS受信端末を用い、位置情報を得るが、画像データに付加するには、GPS受信端末により得ることができる位置情報は高精度過ぎることがある。撮影場所が高精度に特定でき過ぎるとプライバシーの侵害の問題に係ってくることがあるかもしれない。また、なにより、GPS受信端末は高価であるという問題がある。
【0009】
例えば、特許文献5において開示された、ICカードに乗車履歴を記録する方法のように、Suica(登録商標)などのSFカード(Stored Fareカード:運賃蓄積機能付カード)には、乗車履歴、つまり、駅の入退場記録が記録されている。また、例えば、特許文献6には、駅の緯度経度情報を記録し使用する方法が開示されている。この駅の入退場記録と駅の緯度経度情報を組み合わせれば位置情報取得手段として使用できることが期待できる。
【0010】
また、例えば、特許文献7において開示されているように、SFカードを読み取れる読取装置を備えた物販端末を使用することにより、SFカードは電子通貨としても使用できる。そして、電子通貨として使用した際、SFカードには、使用した金額と使用した物販端末の情報が記録される。また、特許文献8では、物販端末としての自動販売機の設置位置の情報を記憶して使用する方法が開示されている。この物販端末の使用情報と自動販売機などの物販端末の設置位置情報を組み合わせれば位置情報取得手段として使用できることが期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2007−243570号公報
【特許文献2】特開2006−295887号公報
【特許文献3】特開2007−020054号公報
【特許文献4】特開2006−178856号公報
【特許文献5】特開平11−045357号公報
【特許文献6】特開2004−118539号公報
【特許文献7】特開平6−131521号公報
【特許文献8】特開2002−074479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、特許文献1〜8を単純に組み合わせただけでは、位置情報を画像データに付加することはできない。
【0013】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、安価な構成により画像データに位置情報を付加する位置情報導出装置、位置情報付加システム、位置情報付加方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため、本発明における位置情報導出装置は、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、画像データファイルに記載された撮影日時に基づき、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちから1つの入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルの位置情報として出力する位置情報出力手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明における位置情報導出装置は、複数の駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを記憶したサーバ装置に接続しており、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明における位置情報導出装置は、複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースを格納したデータベース部と、入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0017】
また、本発明における位置情報導出装置は、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶部と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを格納したデータベース部と、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶部と、前記第2の記憶部に記憶された前記入退場データのうちで、第1の記憶部に記憶された画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明における位置情報付加システムは、位置情報導出装置と第1のカードと第2のカードとを備える位置情報付加システムであって、前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、前記第2のカードは、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信手段と、を有し、前記位置情報導出装置は、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記取得手段により取得した位置情報を書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0019】
また、本発明における位置情報付加システムは、位置情報導出装置とサーバ装置と第1のカードと第2のカードとを備える位置情報付加システムであって、前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、前記第2のカードは、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信手段と、を有し、前記位置情報導出装置は、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を前記サーバ装置に送信する第5の通信手段と、を有し、前記サーバ装置は、前記位置情報導出装置から前記駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を受信する第6の通信手段と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報の検索要求に基づき、前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報を前記駅データベースから検索するデータベース検索処理部と、を有し、前記サーバ装置の前記第6の通信手段は、前記データベース検索処理部による検索の結果として抽出された、前記駅コードに対応する位置情報を前記位置情報導出装置に送信し、前記位置情報導出装置の前記第5の通信手段は、前記サーバ装置から送信された前記駅コードに対応する位置情報を受信し、前記位置情報導出装置は、前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記第3の通信手段により受信した前記位置情報を書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0020】
また、本発明における位置情報付加システムは、位置情報導出装置とサーバ装置と第1のカードと第2のカードとを備える位置情報付加システムであって、前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶された前記複数の画像データファイルを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、前記第2のカードは、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信手段と、を有し、前記位置情報導出装置は、前記第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第3の通信手段と、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、前記第3の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第4の通信手段により受信した前記入退場データとを前記サーバ装置に送信する第5の通信手段と、を有し、前記サーバ装置は、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第6の通信手段と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報が記載された駅データベースを格納おり、前記第6の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第6の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0021】
また、本発明における位置情報付加システムは、位置情報導出装置と第1のサーバ装置と第2のサーバ装置と第1のカードとを備える位置情報付加システムであって、前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶された前記複数のファイルを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、
前記位置情報導出装置は、第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第2の通信手段と、第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDとを前記第1のサーバ装置に送信する第3の通信手段と、を有し、前記第1のサーバ装置は、前記位置情報導出装置から送信された前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDを受信する第4の通信手段と、複数の第2のカードに対する、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第4通信手段により受信した前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDに基づき、当該IDに対応する前記入退場データを検索する検索手段と、を有し、前記第1のサーバ装置の前記第4の通信手段は、前記検索手段による検索の結果として抽出された当該IDに対応する前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信し、前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第1のサーバ装置から送信された前記入退場データを受信し、前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第2の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第3の通信手段により受信した前記入退場データとを前記第2のサーバ装置に送信し、前記第2のサーバ装置は、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第5の通信手段と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納おり、前記第5の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第5の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする。
【0022】
また、本発明における位置情報付加方法は、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを一時記憶部に記憶する記憶ステップと、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0023】
また、本発明における位置情報付加方法は、複数の駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを記憶したサーバ装置に接続させ、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0024】
また、本発明における位置情報付加方法は、複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0025】
また、本発明における位置情報付加方法は、複数の画像データファイルを第1の記憶部に記憶する第1の記憶ステップと、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを第2の記憶部に記憶する第2の記憶ステップと、前記第2の記憶部に記憶された前記入退場データのうちで、第1の記憶部に記憶された画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0026】
また、本発明における位置情報付加方法は、第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、前記第1の記憶ステップにより記憶された複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成ステップと、前記リスト生成ステップにより生成された前記リストを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、第2のカードによる、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、前記第2の記憶ステップにより記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信ステップと、を有し、前記位置情報導出装置による、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信ステップと、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信ステップと、前記第3の通信ステップにより受信した前記リストと前記第4の通信ステップにより受信した前記入退場記録を一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、前記第1のカードの前記第1の記憶ステップに記憶された、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに、前記第1の通信ステップと前記第3の通信ステップとを介して、前記取得ステップにより取得した位置情報を書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0027】
また、本発明における位置情報付加方法は、第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、前記第1の記憶ステップにより記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成ステップと、前記リスト生成ステップにより生成された前記リストを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、第2のカードによる、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、前記第2の記憶ステップにより記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信ステップと、を有し、前記位置情報導出装置による、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信ステップと、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信ステップと、前記第3の通信ステップにより受信した前記リストと前記第4の通信ステップにより受信した前記入退場記録を一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求をサーバ装置に送信する第5の通信ステップと、を有し、前記サーバ装置による、前記位置情報導出装置から前記駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を受信する第6の通信ステップと、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、前記第6の通信ステップにより受信した前記駅コードに対応する位置情報の検索要求に基づき、前記第6の通信ステップにより受信した前記駅コードに対応する位置情報を前記駅データベースから検索するデータベース検索処理ステップと、を有し、前記サーバ装置による前記第6の通信ステップは、前記データベース検索処理ステップによる検索の結果として抽出された、前記駅コードに対応する位置情報を前記位置情報導出装置に送信し、前記位置情報導出装置による前記第5の通信ステップは、前記サーバ装置から送信された前記駅コードに対応する位置情報を受信し、前記位置情報導出装置による、前記第1のカードの前記第1の記憶ステップに記憶された、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに、前記第1の通信ステップと前記第3の通信ステップとを介して、前記第3の通信ステップにより受信した前記位置情報を書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0028】
また、本発明における位置情報付加方法は、第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、前記第1の記憶ステップにより記憶された前記複数の画像データファイルを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、第2のカードによる、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、前記第2の記憶ステップにより記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信ステップと、を有し、前記位置情報導出装置による、前記第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第3の通信ステップと、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信ステップと、前記第3の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルと前記第4の通信ステップにより受信した前記入退場データとをサーバ装置に送信する第5の通信ステップと、を有し、前記サーバ装置による、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第6の通信ステップと、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報が記載された駅データベースをデータベース部に格納し、前記第6の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとしてデータベース部に格納し、前記第6の通信ステップにより受信した前記入退場データを入退場データベースとしてデータベース部に格納する格納ステップと、前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0029】
また、本発明における位置情報付加方法は、第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、前記第1の記憶ステップにより記憶された前記複数のファイルを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、
前記位置情報導出装置による、第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第2の通信ステップと、第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDとを第1のサーバ装置に送信する第3の通信ステップと、を有し、前記第1のサーバ装置による、前記位置情報導出装置から送信された前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDを受信する第4の通信ステップと、複数の第2のカードに対する、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、前記第4通信ステップにより受信した前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDに基づき、当該IDに対応する前記入退場データを検索する検索ステップと、を有し、前記第1のサーバ装置による前記第4の通信ステップは、前記検索ステップによる検索の結果として抽出された当該IDに対応する前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信し、前記位置情報導出装置による前記第3の通信ステップは、前記第1のサーバ装置から送信された前記入退場データを受信し、前記位置情報導出装置による前記第3の通信ステップは、前記第2の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルと前記第3の通信ステップにより受信した前記入退場データとを第2のサーバ装置に送信し、前記第2のサーバ装置による、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第5の通信ステップと、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納し、前記第5の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとしてデータベース部に格納し、前記第5の通信ステップにより受信した前記入退場データを入退場データベースとしてデータベース部に格納する格納ステップと、前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする。
【0030】
また、本発明におけるプログラムは、位置情報導出装置を、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0031】
また、本発明におけるプログラムは、位置情報導出装置を、複数の駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを記憶したサーバ装置に接続しており、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0032】
また、本発明におけるプログラムは、位置情報導出装置を、複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースを格納したデータベース部と、入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0033】
また、本発明におけるプログラムは、位置情報導出装置を、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶部と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを格納したデータベース部と、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶部と、前記第2の記憶部に記憶された前記入退場データのうちで、第1の記憶部に記憶された画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0034】
また、本発明におけるプログラムは、第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、第2のカードを、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを位置情報導出装置に送信する第2の通信手段として機能させ、前記位置情報導出装置を、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記取得手段により取得した位置情報を書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0035】
また、本発明におけるプログラムは、第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、第2のカードを、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを位置情報導出装置に送信する第2の通信手段として機能させ、前記位置情報導出装置を、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求をサーバ装置に送信する第5の通信手段として機能させ、前記サーバ装置を、前記位置情報導出装置から前記駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を受信する第6の通信手段と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報の検索要求に基づき、前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報を前記駅データベースから検索するデータベース検索処理部として機能させ、前記サーバ装置の前記第6の通信手段は、前記データベース検索処理部による検索の結果として抽出された、前記駅コードに対応する位置情報を前記位置情報導出装置に送信し、前記位置情報導出装置の前記第5の通信手段は、前記サーバ装置から送信された前記駅コードに対応する位置情報を受信し、前記位置情報導出装置を、前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記第3の通信手段により受信した前記位置情報を書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0036】
また、本発明におけるプログラムは、第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶された前記複数の画像データファイルを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、前記第2のカードを、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを位置情報導出装置に送信する第2の通信手段として機能させ、前記位置情報導出装置を、前記第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第3の通信手段と、前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、前記第3の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第4の通信手段により受信した前記入退場データとをサーバ装置に送信する第5の通信手段として機能させ、前記サーバ装置を、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第6の通信手段と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報が記載された駅データベースを格納おり、前記第6の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第6の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【0037】
また、本発明におけるプログラムは、第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶された前記複数のファイルを位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、前記位置情報導出装置を、第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第2の通信手段と、第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDとを第1のサーバ装置に送信する第3の通信手段として機能させ、前記第1のサーバ装置を、前記位置情報導出装置から送信された前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDを受信する第4の通信手段と、複数の第2のカードに対する、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、前記第4通信手段により受信した前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDに基づき、当該IDに対応する前記入退場データを検索する検索手段として機能させ、前記第1のサーバ装置の前記第4の通信手段は、前記検索手段による検索の結果として抽出された当該IDに対応する前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信し、前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第1のサーバ装置から送信された前記入退場データを受信し、前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第2の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第3の通信手段により受信した前記入退場データとを第2のサーバ装置に送信し、前記第2のサーバ装置を、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第5の通信手段と、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納おり、前記第5の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第5の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0038】
本発明により、安価な構成により画像データに位置情報を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムのおける駅データベースの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける入退場データの一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける画像データファイルのExif領域の記載内容の一部の一例を示す図である(画像ファイル321)。
【図5】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける画像データファイルのExif領域の記載内容の一部の一例を示す図である(画像ファイル322)。
【図6】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける画像データファイルのExif領域の記載内容の一部の一例を示す図である(画像ファイル323)。
【図7】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける画像データファイルのExif領域の記載内容の一部の一例を示す図である(画像ファイル324)。
【図8】本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作における、時刻、入退場記録、撮影日時、および選択結果の関係を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る位置情報付加装置の構成の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける物販端末データベースの一例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける電子通貨利用データの一例を示す図である。
【図17】本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作の一例を示す図である。
【図18】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図19】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける時刻データベースの一例を示す図である。
【図20】本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作の一例を示す図である。
【図21】本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作における、時刻、入退場記録、撮影日時、および選択結果の関係を示す図である。
【図22】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図23】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムのおける駅データベースの一例を示す図である。
【図24】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける画像データファイルのExif領域の記載内容の一例を示す図である(画像ファイル321)。
【図25】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。
【図26】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムのおける料金所データベースの一例を示す図である。
【図27】本発明の実施形態に係る位置情報付加システムにおける入退場データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0041】
図1は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。位置情報付加装置1とSFカード2とメモリカード3により構成される。
【0042】
位置情報付加装置1は、制御部11、データベース部12、非接触カード通信部13、メモリカードインタフェース部14により構成される。位置情報付加装置1としては、例えば、パーソナルコンピュータや携帯情報端末(PDA)に代表される情報処理装置が考えられる。または、撮像装置を備えたデジタルカメラなどがこの位置情報付加装置1を備えるようにしても良い。
【0043】
制御部11は、ソフトウェアを実行する部分であり、演算機能と一時記憶機能を備える。演算機能は、一般的にはCPUと呼ばれ、一時記憶機能はメモリと呼ばれる。制御部11は、位置情報導出手段111を備えるようにする。このとき、位置情報導出手段111は、ソフトウェアとしてインストールし、制御部11により実行されるようにすると良い。ソフトウェアのインストールするために、ソフトウェアを使用する装置には、一時記憶機能とは別に記憶手段を備えるようにしても良い。
【0044】
また、制御部11は、データベース部12に記憶されているデータを検索する手段や読み出す手段、書き込む手段を備える。また、制御部11は、非接触カード通信部13を介してSFカード2からデータを読み出す手段、書き込む手段を備える。また、制御部11は、メモリカードインタフェース部14を介してメモリカード3からデータを読み出す手段、書き込む手段を備える。これらの手段も、ソフトウェアとしてインストールしておき、制御部11により実行できるようにしても良い。
【0045】
位置情報導出手段111は、例えば、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データのうちで、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データを選択する。そして、選択された入退場データの路線コードと駅順コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部12の駅データベース121から取得し、この取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む。位置情報導出手段111は、例えば、このような処理を行うソフトウェアとして用意すると良い。ここで、路線コードと駅順コードを合わせて、1つのコードとして、駅コードとし、使用するようにしても良い。
【0046】
つまり、位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データのうちで、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データを選択する選択手段と、選択された入退場データの路線コードと駅順コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部12の駅データベース121から取得する取得手段と、この取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む位置情報付加手段と、備える。
【0047】
データベース部12は、データを格納する格納手段である。このデータベース部12には、駅データベース121が格納されている。格納されたデータの読み出しは、例えば、制御部11がデータベース部12に検索キーを送り、データベース部12がこの検索キーを受け取り、この検索キーに対応するデータを制御部11に送るようにすると良い。
【0048】
駅データベース121は、例えば、図2に示すように、路線コード1211、駅順コード(駅コード)1212、路線コード1211と駅順コード1212に対応する各駅の緯度1213と経度1214が記載されたデータベースである。駅データベース121には、バスの路線コード、停留所コード、バスの路線コードと停留所コードに対応する停留所の緯度と経度も記載されるようにしても良い。駅データベース121に記載されたデータは、あらかじめ登録されているようにしても良いし、新たに登録できるようにしても良い。
【0049】
駅や停留所の緯度と経度を読み出すには、例えば、制御部11がデータベース部12に検索キーを送り、データベース部12がこの検索キーを受け取り、この検索キーにより指定された駅や停留所の緯度と経度を制御部11に送るようにすると良い。
【0050】
路線コード1211は、例えば、図2に示すように、鉄道やバスの路線に対応する16進コードである。具体的には、例えば、日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する路線コードがある。駅データベース121に、この日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する路線コードを記載するようにしても良い。
【0051】
駅順コード1212は、例えば、図2に示すように、各路線コードにより指定される路線上に存在する駅の駅コードであり、16進コードである。具体的には、例えば、日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する駅順コードがある。駅データベース121に、この日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する駅順コードを記載するようにしても良い。
【0052】
路線コード1211と駅順コード1212は、駅を検索する際の検索キーとして使用できる。
【0053】
緯度1213は、路線コード1211と駅順コード1212により指定される駅の所在地の緯度である。北緯の場合は正数、南緯の場合は負数で表記し、小数点以下は10進法で記載する。
【0054】
経度1214は、路線コード1211と駅順コード1212により指定される駅の所在地の経度である。東経の場合は正数、西経の場合は負数で表記し、小数点以下は10進法で記載する。
【0055】
非接触カード通信部13は、SFカード2にデータを送信する手段とSFカード2からデータを受信する手段とを備える。例えば、制御部11からの指示により、SFカード2内の非接触通信部21と通信するようにすると良い。つまり、制御部11から受信したデータをSFカード2の非接触通信部21に送信し、SFカード2の非接触通信部21から受信したデータを制御部11に送信する。非接触カード通信部13は、位置情報付加装置1の非接触通信部21との間が所定の距離以下であれば、この非接触通信部21と非接触でも通信を行うことができる。
【0056】
メモリカードインタフェース部14は、メモリカード3にデータを送信する手段とメモリカード3からデータを受信する手段とを備える。制御部11からの指示により、メモリカード3内のインタフェース部31と通信するようにすると良い。つまり、制御部11から受信したデータをメモリカード3のインタフェース部31に送信し、メモリカード3のインタフェース部31から受信したデータを制御部11に送信する。
【0057】
SFカード2は、例えば、非接触通信部21と非接触カード制御部22と入退場記録部23などを備える。SFカード2は、鉄道、バスなどの交通機関の乗車のために発行されるカードである。SFカード2の具体的な商品名としては、東日本旅客鉄道(株)が発行するSuica(登録商標)や、株式会社パスモが発行するPASMO(登録商標)などがある。
【0058】
非接触通信部21は、他の装置にデータを送信する手段と、他の装置からデータを受信する手段と、を備える。例えば、改札機や券売機などとの間でデータの送受信を行う。また、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置1との間でのデータの送受信も行う。このとき、例えば、位置情報付加装置1の非接触カード通信部13から受信したデータを非接触カード制御部22に送信し、非接触カード制御部22から受信したデータを位置情報付加装置1の非接触カード通信部13に送信する。非接触通信部21は、位置情報付加装置1の非接触カード通信部13との間が所定の距離以下であれば、この非接触カード通信部13と非接触でも通信を行うことができる。
【0059】
非接触カード制御部22は、SFカード2内部で必要な演算処理を行う。また、非接触カード制御部22は、非接触通信部21との間でデータの送受信を行う手段、入退場データ記録部23にデータを書き込む手段、読み出す手段を備える。
【0060】
入退場データ記録部23は、入退場データを記録する。入退場データは、図3に示すように、種別231、路線コード232、駅順コード233、日付234、時刻235により構成される。また、入退場データ記録部23は、例えば、非接触カード制御部22からの要求により、格納している入退場データを非接触カード制御部22に送信する。
【0061】
種別231は、改札の入場、改札の退場などの処理の種別に対応する種別コードである16進コードである。
【0062】
路線コード232、駅順コード233は、駅データベース121に記載されている路線コード1211、駅順コード1212と同様のコードである。駅の緯度経度の情報を取得するのに、駅データベース121を使用する場合は、入退場データに記載されている路線コード232、駅順コード233と、駅データベース121に記載されている路線コード1211、駅順コード1212が同じ方式のコードである必要がある。
【0063】
日付234は、路線コード232が示す路線の、駅順コード233が示す駅で、種別コード231が示す処理をした日付である。時刻は、路線コード232が示す路線の、駅順コード233が示す駅で、種別コード231が示す処理をした時刻である。
【0064】
本発明の実施形態に係る位置情報付加装置1との間で入退場データの送受信するカードとしては、SFカードに限らない。上記のように、非接触通信部21、非接触カード制御部22、入退場データ記録23を有するカードであればどのようなカードでも良い。例えば、ポストペイ型カード(運賃後払い型カード)でも良い。ポストペイ型カードの具体的な商品名としては、株式会社スルッとKANSAIのPiTaPa(登録商標)などがある。
【0065】
メモリカード3は、インタフェース部31とファイル記憶部32を備える。メモリカード3は、デジタルカメラや携帯電話などで撮影した写真などの画像データを記憶するのに使用される。また、画像データ以外のデータの記憶にも使用される。具体的には、SDカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)などがある。
【0066】
インタフェース部31は、他の装置にデータを送信する手段と、他の装置からデータを受信する手段とを備える。例えば、デジタルカメラや携帯電話などとの間でデータの送受信を行う。また、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置1との間でのデータの送受信も行う。このとき、例えば、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14から受信したデータをファイル記憶部32に記憶し、位置情報付加装置1からの要求により、ファイル記憶部32からデータを読み出し、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14に送信する。
【0067】
ファイル記憶部32は、画像データファイルなどのデータファイルを記憶する。図1では、画像ファイル321、322、323、324が格納されている。
【0068】
画像ファイル321、322、323、324は、デジタルカメラにより撮影された画像データのファイルである。画像データファイルとしては、例えば、JPEG形式のファイルなどが考えられる。画像ファイル321、322、323、324は、Exif領域、すなわち、撮影情報保存領域があり、この領域に、例えば、図4に示すように、撮影日時情報、緯度経度情報などが記載されている。つまり、画像ファイル321、322、323、324には、画像に関する情報だけでなく、撮影日時情報なども含まれている。
【0069】
図4は、画像ファイル321のExif領域の一部を抜粋した表である。撮影日時3211、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215により構成されている。
【0070】
撮影日時3211は、画像ファイル321に含まれる画像が撮影された日時である。つまり、画像の作成日時である。緯度種別3212は、緯度3213で示す緯度が、北緯であるのか南緯であるのかを示す。北緯の場合はNが、南緯の場合はSが記載される。緯度3213は、画像ファイル321の作成された場所(画像の撮影された場所)などの緯度が記載される。記載の形式としては、例えば、35度43分15.600を35/1 43/1 15600/1000と表記する形式にすると良い。経度種別3214は、経度3215で示す緯度が、東経であるのか西経であるのかを示す。東経の場合はEが、西経の場合はWが記載される。経度3215は、画像ファイル321の作成された場所(画像の撮影された場所)などの経度が記載される。記載の形式としては、例えば、139度55分39.600を139/1 55/1 39000/1000と表記する形式にすると良い。
【0071】
図5は、画像ファイル322のExif領域の一部を抜粋した表である。撮影日時3221、緯度種別3222、緯度3223、経度種別3224、経度3225により構成されている。これらは、撮影日時3211、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に対応し、同様の役割を持つ。
【0072】
図6は、画像ファイル323のExif領域の一部を抜粋した表である。撮影日時3231、緯度種別3232、緯度3233、経度種別3234、経度3235により構成されている。これらは、撮影日時3211、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に対応し、同様の役割を持つ。
【0073】
図7は、画像ファイル324のExif領域の一部を抜粋した表である。撮影日時3241、緯度種別3242、緯度3243、経度種別3244、経度3245により構成されている。これらは、撮影日時3211、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に対応し、同様の役割を持つ。
【0074】
図8は、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作の一例を示す図である。まず、制御部11は、位置情報導出手段111を起動する(S101)。ここで、位置情報導出手段は、ユーザによる操作より起動するようにしても良いし、SFカードの検出により起動するようにしても良いし、メモリカードの挿入により起動するようにしても良い。ユーザの操作により起動する場合には、ユーザからの操作の入力を受ける入力手段を位置情報付加装置1が備えるようにすれば良い。
【0075】
次に、非接触カード通信部13を通じて、SFカード2との通信が可能であるか否かを確認する(S102)。SFカード2との通信が不可である場合は(S102、No)、この処理動作を終了する。このとき、位置情報不可装置1に表示手段を持たせ、この表示手段により、SFカード2との通信が不可であることをユーザに伝えるメッセージなどを表示するようにしても良い。
【0076】
SFカード2との通信が可能である場合は(S102、Yes)、非接触カード通信部13を通じて、SFカード2から入退場データを読み出し、制御部11内の一時記憶領域に記憶する(S103)。
【0077】
次に、メモリカードインタフェース部14を通じて、メモリカード3との通信が可能であるか否かを確認する(S104)。メモリカード3との通信が不可である場合は(S104、No)、この処理動作を終了する。このとき、位置情報不可装置1に表示手段を持たせ、この表示手段により、メモリカード3との通信が不可であることをユーザに伝えるメッセージなどを表示するようにしても良い。
【0078】
メモリカード3との通信が可能である場合は(S104、Yes)、メモリカードインタフェース部14を通じて、メモリカード3内の画像データファイルを検索する。そして、画像データファイルのExif領域に記載されている撮影日時情報を読み込む。この読み込まれた撮影日時情報に基づいて、検索された画像データファイルを撮影日時順に並べたリストを作成し、このリストを制御部11内の一時記憶領域に記憶する(S105)。
【0079】
ここで、ステップS104、S105を行ってから、ステップS102、S103を行っても良い。つまり、メモリカードとの通信の確認、リスト作成の後に、SFカード2との通信の確認、入退場データの読み出しを行っても良い。
【0080】
このリストにリストアップされた画像データファイルのうち、撮影日時が一番古い画像データファイルから、位置情報を付加する処理を行っていく。リストにリストアップされた画像データファイルすべてに対して位置情報を付加する処理が行われたときは(S106、Yes)、この処理動作を終了する。
【0081】
リストにリストアップされた画像データファイルのうちに位置情報を付加する処理が行われていない画像データファイルがある場合は(S106、No)、これらの画像データファイルのうちで、撮影日時が一番古い画像データファイルを選択する(S107)。ここでの選択の仕方はいろいろと考えられる。例えば、撮影日時が一番新しい画像データファイルを選択するようにしても良い。
【0082】
次に、この選択された画像データファイルのExif領域に緯度情報、経度情報が記載されているかを確認する(S108)。緯度情報、経度情報が記載されている場合は(S108、Yes)、位置情報を付加する処理が行われていない画像データファイルがリストに残っているかどうかの確認が行われる(S106)。なお、設定を行うことにより、すでにExif領域に緯度情報と経度情報が記載されている場合にも、以下の処理を行い、強制的に緯度情報と経度情報を更新するようにしても良い。
【0083】
緯度情報、経度情報が記載されていない場合は(S108、No)、制御部11内の一時記憶領域に記憶された入退場データのうちで、選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い時間を示す入退場の記録を選択する(S109)。
【0084】
次に、この抽出された入退場の記録の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S110)。つまり、ここでは、選択された入退場の記録の路線コードと駅順コードが検索キーとしてデータベース部12に送られ、検索が行われる。
【0085】
この取得された緯度情報と経度情報を、選択された画像データファイルのExif領域に書き込む(S111)。このとき、駅データベース121における緯度、経度の記載方法と、Exif領域における緯度、経度の記載方法に差異がある場合は、Exif領域における記載方法に便宜変換した上で記載するようにする。Exif領域への書き込み後は、位置情報の付加の処理を行われていない画像データファイルがリストに残っているかどうかの確認が行われる(S106)。
【0086】
以下、図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における具体的動作の一例を説明する。
【0087】
ここで、ユーザは、SFカードを使用し、電車などを利用し、撮影場所への移動を行い、写真撮影を行い、画像データファイルが作成されたとする。このとき、この撮影場所への移動の際の入場記録、退場記録などが、図3に示すように、SFカード2の入退場記録部23に入退場データとして記載される。また、写真撮影を行いことにより作成された画像データファイルがメモリカード3に画像ファイル321、322、323、324として記憶されたとする。それぞれの画像データファイルには、図4〜7に示すように、撮影日時情報は記載されているが、緯度種別、緯度の緯度情報と、経度種別、経度の経度情報は記載されていないとする。
【0088】
位置情報付加装置1のデータベース部12には、図2に示すように、路線コード、駅順コード、緯度、経度が記載された駅データベース121が格納されているとする。そして、ユーザにより、撮影場所への移動の際に使用したSFカード2が通信可能な状態なるように位置情報付加装置1の非接触カード通信部13の読み取り部分に設置されているとする。また、撮影により作成された画像データファイルを記憶したメモリカード3も位置情報付加装置1のメモリカードスロットに挿入され、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14とメモリカード3のインタフェース部31との間で通信可能な状態になっているとする。
【0089】
ユーザが入力手段により位置情報導出手段111の起動操作を行う。この起動操作の入力があると、制御部11は、位置情報導出手段111を起動する。
【0090】
まず、位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13に対して、SFカード2と通信が可能かどうかの問い合わせを行う。非接触カード通信部13は、位置情報導出手段111からのこの問い合わせに対して、SFカード2との通信が可能であることを返答する。
【0091】
位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13から、この返答を受けると、非接触カード通信部13と非接触通信部21を通じて、非接触カード制御部22に対して、入退場データを要求する。非接触カード制御部22は、位置情報導出手段111からの入退場データの要求を受け、入退場記録部23から入退場データを取得し、この取得したデータを、非接触通信部21と非接触カード通信部13を通じて、位置情報導出手段111に渡す。位置情報導出手段111は、この入退場データを受け、制御部11内の一時記憶領域に記憶する。この入退場データには、図3に示す入退場の記録が記載されているとする。
【0092】
次に、位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14に対して、メモリカード3と通信が可能かどうかの問い合わせを行う。メモリカードインタフェース部14は、位置情報導出手段111からのこの問い合わせに対して、メモリカード3との通信が可能であることを返答する。
【0093】
位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13から、この返答を受けると、メモリカードインタフェース部14を通じて、インタフェース部31に対して画像データファイルのリストを要求する。インタフェース部31は、位置情報導出手段111からリストの要求を受け、ファイル記憶部32に記憶されている画像データファイルのリストを作成し、このリストを、メモリカードインタフェース部14を通じて、位置情報導出手段111に渡す。
【0094】
このリストには、ファイル記憶部32に記憶されている画像ファイル321、322、323、324の拡張子を含んだファイル名、ファイル更新日時が記載されている。具体的には、例えば、画像ファイル321のファイル名はPIC001.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日15時32分23秒であるとする。また、画像ファイル322のファイル名はPIC002.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日16時28分14秒で、画像ファイル323のファイル名はPIC003.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日17時03分52秒で、画像ファイル324のファイル名はPIC004.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日17時12分54秒であるとする。
【0095】
位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14を通じて受けた、このリストを制御部11の一時記憶領域に記憶する。位置情報導出手段111は、リストに記載された拡張子「JPG」から、画像ファイル321、322、323、324がJPEG形式のファイルであることを判断し、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321、322、323、324を読み込む。そして、画像ファイル321、322、323、324のExif領域に記載された撮影日時情報を調査する。その結果、例えば、画像ファイル321の撮影日時3211が、20XX年3月27日15時32分23秒であったとする。また、画像ファイル322の撮影日時3221が、20XX年3月27日16時28分14秒で、画像ファイル323の撮影日時3231が、20XX年3月27日17時03分52秒で、画像ファイル324の撮影日時3241が、20XX年3月27日17時12分54秒であったする。
【0096】
位置情報導出手段111は、画像ファイルを撮影日時順に並び替える。この結果、位置情報導出手段111は、画像ファイル321、画像ファイル322、画像ファイル323、画像ファイル324の順に、位置情報を付加する処理を施すことに決定する。なお、ここで、各画像データファイルにExif領域が存在しない場合や、Exif領域が存在しても、撮影日時情報が記載されてない場合は、ファイル更新日時を撮影日時として扱い、位置情報を付加する処理を施していく。ここで、画像ファイルを撮影日時順に並び換える際に、上記のファイル名とファイル更新日時が記載されたリストに、この撮影日時を加え、このリストを撮影日時順に並び換えるようにしても良い。
【0097】
また、インタフェース部31は、リストを作成する際に、ファイル更新日時だけでなく、画像データファイルの撮影日時をリストに記載するようにしても良い。そして、位置情報導出手段111からリストの要求のあった際に、この撮影日時も記載されたリストを送るようにしても良い。このときは、位置情報導出手段111は、上記のように、画像データファイルを読み込み、撮影日時を調査する必要はない。位置情報導出手段111は、撮影日時も記載されたリストをインタフェース部31から返されたときは、このリストを撮影日時順に並び替えるだけで良い。
【0098】
次に、まず、画像データファイルのうち、撮影日時が一番古い画像データファイルである画像ファイル321に位置情報を付加する処理が施される。位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321を読み込み、画像ファイル321のExif領域の、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215を調査する。この結果、位置情報導出手段111は、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215が記載されていないことを確認し、位置情報を付加する処理が続行する。
【0099】
位置情報導出手段111は、制御部11の一時記憶領域に記憶されている入退場データから、画像ファイル321の撮影日時に一番近い時間に記録された入退場の記録を選択する。今回の場合は、画像ファイル321の撮影日時、20XX年3月27日15時32分23秒に一番近い、図3において3番目に記録されている入退場記録、2000(出場)、16(JR総武線)、0D(本八幡)、127B(20XX年3月27日)、1514(15時14分)、が選択される。
【0100】
次に、位置情報導出手段111は、この選択された入退場記録に記載された路線コード、16、と駅順コード、0D、に対応する緯度、経度を回答するようにデータベース部12に対して要求する。データベース部12は、駅データベース121から路線コード、16、と駅順コード、0Dに対応する緯度、経度を検索し、この結果、緯度+35.7210、経度+139.9275を位置情報導出手段111に返答する。
【0101】
位置情報導出手段111は、データベース部12から緯度、経度の回答を受け、これを画像ファイル321内のExif領域に対応した記載形式(フォーマット)に変換する。そして、この結果を、メモリカードインタフェース部14とインタフェース部31を通じて、画像ファイル321のExif領域の緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に書き込む。今回の場合は、緯度種別3212には、「+」の代わりに北緯を表す「N」を書き込む。また、緯度3213には、35.7210の小数点以下を60進法表記に変換した、35/1 43/1 15800/1000、を書き込む。また、経度種別3214には、「+」の代わりに東経を「E」を、経度3215には、139.9275の小数点以下を60進法表記に変化した、139/1 55/1 39000/1000を書き込む。
【0102】
以上のように、上記の処理を行うことにより、撮影日時から、撮影場所の最寄り駅だと思われる駅が推定し、この駅の緯度、経度をExif領域に書き込み、画像ファイル321に位置情報を付加することができるようになる。
【0103】
画像ファイル321に対して、位置情報を付加することができたので、リストのうち、画像ファイル321の次に撮影日時の古い画像ファイル322に対して位置情報を付加する処理を行う。
【0104】
画像ファイル322にも、画像ファイル321と同様の処理が施される。画像ファイル322の撮影日時は、20XX年3月27日16時28分14秒であるので、入退場記録としては、A000(入場)、16(JR総武線)、0C(市川)、127B(20XX年3月27日)、1658(16時58分)、が選択される。そして、この路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12の検索が行われ、その結果、画像ファイル322のExif領域には、緯度種別3222としてNが、緯度3223として、35/1 43/1 44400/1000、が、経度種別3224としてEが、経度3225として、139/1 54/1 28000/1000が書き込まれる。
【0105】
次に、画像ファイル322の次に撮影日時の古い画像ファイル323に対して位置情報の付加する処理を行う。画像ファイル323にも、画像ファイル321と同様の処理が施される。画像ファイル323の撮影日時は、20XX年3月27日17時03分52秒であるので、入退場記録としては、A000(入場)、16(JR総武線)、0C(市川)、127B(20XX年3月27日)、1658(16時58分)、が選択される。そして、この路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12の検索が行われ、その結果、画像ファイル323のExif領域には、緯度種別3232としてNが、緯度3233として、35/1 43/1 44400/1000、が、経度種別3234としてEが、経度3235として、139/1 54/1 28000/1000が書き込まれる。
【0106】
次に、画像ファイル323の次に撮影日時の古い画像ファイル324に対して位置情報の付加する処理を行う。画像ファイル324にも、画像ファイル321と同様の処理が施される。画像ファイル324の撮影日時は、20XX年3月27日17時12分54秒であるので、入退場記録としては、2000(出場)、16(JR総武線)、0B(小岩)、127B(20XX年3月27日)、1710(17時10分)、が選択される。そして、この路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12の検索が行われ、その結果、画像ファイル324のExif領域には、緯度種別3242としてNが、緯度3243として、35/1 43/1 58800/1000、が、経度種別3244としてEが、経度3245として、139/1 52/1 53400/1000が書き込まれる。
【0107】
以上で、リストにリストアップされた画像データファイルすべてに対して、位置情報を付加する処理が完了したことになるため、処理動作が終了する。
【0108】
図9は、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作における、時刻、入退場記録、撮影日時、および選択結果の関係を示す図である。入退場所刻は、15時14分、16時58分、17時10分に記録されている。このため、15時14分と16時58分の中間にあたる16時06分を境に、16時06分以前に撮影された画像データファイルには駅コード0D(本八幡)に対応する緯度、経度が付加され、16時06分以後に撮影された画像データファイルには駅コード0C(市川)に対応する緯度、経度が付加される。同様に、16時58分と17時10分の中間にあたる17時04分を境に、17時04分以前に撮影された画像データファイルには駅コード0C(市川)に対応する緯度、経度が付加され、17時04分以後に撮影された画像データファイルには駅コード0B(小岩)に対応する緯度、経度が付加される。
【0109】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0110】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0111】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0112】
図10は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。図10に示した構成は、図1に示した構成にサーバ装置4を加えた構成になっている。それに伴い、図10に示した構成では、位置情報付加装置1がデータベース部12を備える代わりに、サーバ装置4がデータベース部42を備え、このデータベース部42に、駅データベース121と同じ内容である駅データベース421が格納されている。そして、位置情報付加装置1とサーバ装置4はインターネットなどを介してデータの送受信を行えるように、それぞれがネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を備えている。SFカード2とメモリカード3は、図1に示した構成のSFカード2とメモリカード3と同じものである。
【0113】
ネットワークインタフェース部19は、制御部11からの指示により、インターネットやイーサネット(登録商標)などのネットワークを通じて接続されているサーバ装置4のネットワークインタフェース部49と通信を行う。ネットワークインタフェース部19は、制御部11から受信したデータをネットワークインタフェース部49に送信し、また、ネットワークインタフェース部49から受信したデータを制御部11に送信する。
【0114】
サーバ装置4は、制御部41とデータベース部42とネットワークインタフェース部49により構成されている。サーバ装置4は、位置情報付加装置1からの要求に応じてデータベース部42を検索し、位置情報付加装置1に回答する。
【0115】
データベース部42は、図1の構成に示したデータベース部12と同様の構成を有しており、同様の動作を行う。駅データベース421は、図1の構成に示した駅データベース121と同様の構成を有しており、同様の動作を行う。
【0116】
制御部41は、ソフトウェアを実行する部分であり、演算機能と一時記憶機能を備える。演算機能は、一般的にはCPUと呼ばれ、一時記憶機能はメモリと呼ばれる。制御部41は、データベース検索処理部413を備えるようにする。このとき、データベース検索処理部413は、ソフトウェアとしてインストールし、制御部41により実行されるようにすると良い。ソフトウェアのインストールするために一時記憶機能とは別に記憶手段を備えるようにしても良い。
【0117】
また、制御部41は、データベース部42に記憶されているデータを検索する手段や読み出す手段、書き込む手段を備える。具体的に、例えば、制御部41は、データベース部42に検索キーと共にデータを書き込み、またデータベース部42に記録されているデータを、検索キーを渡して受け取る。また、制御部41は、ネットワークインタフェース部49を通じインターネットなどのネットワークを介して位置情報付加装置1との間でデータの送受信を行う。これらの手段も、ソフトウェアとしてインストールしておき、制御部41により実行できるようにしても良い。
【0118】
データベース検索処理部413は、ネットワークインタフェース部49を通じて位置情報付加装置1からデータベース検索の要求を受け、データベース部42内のデータベースの検索を行い、検索結果を、ネットワークインタフェース部49を通じて位置情報付加装置1に返答する。また、ネットワークインタフェース部49を通じて位置情報付加装置1からデータベース登録の要求を受け、データベース部42内のデータベースにデータを書き込む。
【0119】
ネットワークインタフェース部49は、制御部41からの指示により、インターネットやイーサネットなどのネットワークを通じて接続されている位置情報付加装置1内のネットワークインタフェース部19と通信を行う。ネットワークインタフェース部49は、制御部41から受信したデータをネットワークインタフェース部19に送信し、また、インタフェース部19から受信したデータを制御部11に送信する。
【0120】
図10の構成における処理動作は、図1の構成における処理動作における位置情報導出部111とデータベース部12とのデータの送受信が、ネットワークインタフェース部19、ネットワークインタフェース部49、制御部41、制御部41内のデータベース検索処理部413を通じて行われる。つまり、位置情報導出手段111は、ネットワークインタフェース19とネットワークインタフェース部49を介して制御部41に、データベース部42内の駅データベース421の、路線コードと駅順コードに基づいた検索の要求をし、制御部41は、要求を受けると、検索を行い、結果をネットワークインタフェース19とネットワークインタフェース部49を介して位置情報導出手段111に返答する。この点を除いて、他の処理動作は図10の構成における処理動作と図1の構成における処理動作は同様である。
【0121】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0122】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0123】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0124】
図11は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。この構成は、図10の構成におけるサーバ装置4内のデータベース部42に、さらに、入退場データベース427と画像データベース429を備えた構成になっている。つまり、データベース部42に入退場記録と画像データファイルを蓄積することができる構成になっている。
【0125】
また、位置情報付加装置1の制御部11が位置情報導出手段111を備えず、代わりに、サーバ装置4の制御部41が位置情報導出手段411を備える構成になっている。また、位置情報付加装置1の制御部11は、アップロード処理部112を備える。また、サーバ装置4は、データベース検索処理部413を備えていない。
【0126】
SFカード2とメモリカード3は、図1の構成におけるSFカード2とメモリカード3と同様のものである。
【0127】
アップロード処理部112は、非接触カード制御部13を通じてSFカード2内の入退場記録部23から入退場データを取得し、この取得した入退場データを、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、サーバ装置4のデータベース部42内の入退場データベース427に書き込む。また、メモリカードインタフェース部14を通じて、メモリカード3内のファイル記憶部32から画像データファイルを取得し、この取得した画像データファイルを、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、サーバ装置4のデータベース部42内の入退場データベース427に書き込む。
【0128】
位置情報導出手段411は、入退場データベース427の入退場データのうちで、画像データベース429から選択された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データを選択する。そして、選択された入退場データの路線コードと駅順コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部42の駅データベース421から取得し、この取得した緯度、経度の情報を、この選択された画像データに書き込む。位置情報導出手段411は、例えば、このような処理を行うソフトウェアとして用意すると良い。ここで、路線コードと駅順コードを合わせて、1つのコードとして、駅コードとし、使用するようにしても良い。
【0129】
つまり、位置情報導出手段411は、入退場データベース427の入退場データのうちで、画像データベース429から選択された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データを選択する選択手段と、選択された入退場データの路線コードと駅順コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部42の駅データベース421から取得する取得手段と、この取得した緯度、経度の情報を、この選択された画像データに書き込む位置情報付加手段と、備える。
【0130】
入退場データベース427は、図3に示すような入退場データを蓄積できるデータベースである。種別、路線コード、駅順コード、日付、時刻が記載される。なお、入退場データベース427は、入退場データ記録部23と異なり、日付234、時刻235を検索キーとして、種別231、路線コード232、駅順コード233を検索できる。
【0131】
画像データベース429は、ファイル記録部32から取得した画像データファイルを蓄積するデータベースである。なお、画像データベース429は、ファイル記憶部32と異なり、画像データファイル内のExif領域に記載された撮影日時を検索キーとして、画像データファイルを検索することができる。
【0132】
以下、図11を参照しながら、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における具体的動作の一例を説明する。
【0133】
ここで、ユーザは、SFカードを使用し、電車などを利用し、撮影場所への移動を行い、写真撮影を行い、画像データファイルが作成されたとする。このとき、この撮影場所への移動の際の入場記録、退場記録などが、図3に示すように、SFカード3の入退場記録部23に入退場データとして記載される。また、写真撮影を行いことにより作成された画像データファイルがメモリカード2に画像ファイル321、322、323、324として記憶されたとする。それぞれの画像データファイルには、図4〜7に示すように、撮影日時情報は記載されているが、緯度種別、緯度の緯度情報と、経度種別、経度の経度情報は記載されていないとする。
【0134】
サーバ装置4のデータベース部42には、図2に示すように、路線コード、駅順コード、緯度、経度が記載された駅データベース421が格納されているとする。そして、ユーザにより、撮影場所への移動の際に使用したSFカード2が通信可能な状態なるように位置情報付加装置1の非接触カード通信部13の読み取り部分に設置されているとする。また、撮影により作成された画像データファイルを記憶したメモリカード3も位置情報付加装置1のメモリカードスロットに挿入され、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14とメモリカード3のインタフェース部31との間で通信可能な状態になっているとする。
【0135】
ユーザが入力手段によりアップロード処理部112の起動操作を行う。この起動操作の入力があると、制御部11は、アップロード処理部112を起動する。
【0136】
アップロード処理部112は、非接触カード通信部13に対して、SFカード2と通信が可能かどうかの問い合わせを行う。非接触カード通信部13は、位置情報導出手段111からのこの問い合わせに対して、SFカード2との通信が可能であることを返答する。位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13から、この返答を受けると、非接触カード通信部13と非接触通信部21を通じて、非接触カード制御部22に対して、入退場データを要求する。非接触カード制御部22は、アップロード処理部112からの入退場データの要求を受け、入退場記録部23から入退場データを取得し、この取得したデータを、非接触通信部21と非接触カード通信部13を通じて、アップロード処理部112に渡す。
【0137】
アップロード処理部112は、この入退場データを受け、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、データベース部42の入退場データベース427に保管する。この入退場データには、図3に示す入退場の記録が記載されているとする。
【0138】
また、アップロード処理部112は、メモリカードインタフェース部14に対して、メモリカード3と通信が可能かどうかの問い合わせを行う。メモリカードインタフェース部14は、アップロード処理部112からのこの問い合わせに対して、メモリカード3との通信が可能であることを返答する。アップロード処理部112は、非接触カード通信部13から、この返答を受けると、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321、322、323、324を読み出し、この読み出した画像ファイル321、322、323、324を、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、データベース部42内の画像データベース429に保管する。
【0139】
画像データベース429は、アップロード処理部112から画像ファイル321、322、323、324を受信し、各画像データフェイルのExif領域に記載されている撮影日時情報を調査する。画像データベース429は、受信した画像ファイル321、322、323、324を蓄積するとともに、撮影日時を検索キーとして画像ファイル321、322、323、324を検索できるように、画像データファイルのリストを作成し、画像データベース429に保管する。そして、制御部41内の位置情報導出手段411に対して、画像データファイルの保管完了を通知する。
【0140】
位置情報導出手段411は、画像データベース429から画像データファイルの保管完了通知を受けると起動し、画像データベース429から画像データファイルのリストを受ける。そして、画像データファイルを撮影日時順に並び替える。この結果、画像ファイル321、画像ファイル322、画像ファイル323、画像ファイル324の順に位置情報の付加の処理を行うことを決定する。
【0141】
まず、画像データファイルのうち、撮影日時が一番古い画像データファイルである画像ファイル321に位置情報を付加する処理が施される。位置情報導出手段411は、画像データベース429から画像ファイル321を読み込み、画像ファイル321のExif領域の、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215を調査する。この結果、位置情報導出手段111は、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215が記載されていないことを確認し、位置情報を付加する処理が続行する。
【0142】
位置情報導出手段411は、入退場データベース427の入退場データから、画像ファイル321の撮影日時に一番近い時間に記録された入退場の記録を選択する。今回の場合は、画像ファイル321の撮影日時、20XX年3月27日15時32分23秒に一番近い、図3において3番目に記録されている入退場記録、2000(出場)、16(JR総武線)、0D(本八幡)、127B(20XX年3月27日)、1514(15時14分)、が選択される。
【0143】
次に、位置情報導出手段411は、この選択された入退場記録に記載された路線コード、16、と駅順コード、0D、に対応する緯度、経度を回答するようにデータベース部12に対して要求する。データベース部12は、駅データベース121から路線コード、16、と駅順コード、0Dに対応する緯度、経度を検索し、この結果、緯度+35.7210、経度+139.9275を位置情報導出手段111に返答する。
【0144】
位置情報導出手段411は、データベース部12から緯度、経度の回答を受け、これを画像ファイル321内のExif領域に対応した記載形式(フォーマット)に変換する。そして、この結果を、メモリカードインタフェース部14とインタフェース部31を通じて、画像ファイル321のExif領域の緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に書き込む。今回の場合は、緯度種別3212には、「+」の代わりに北緯を表す「N」を書き込む。また、緯度3213には、35.7210の小数点以下を60進法表記に変換した、35/1 43/1 15800/1000、を書き込む。また、経度種別3214には、「+」の代わりに東経を「E」を、経度3215には、139.9275の小数点以下を60進法表記に変化した、139/1 55/1 39000/1000を書き込む。
【0145】
以上のように、上記の処理を行うことにより、撮影日時から、撮影場所の最寄り駅だと思われる駅が推定し、この駅の緯度、経度をExif領域に書き込み、画像ファイル321に位置情報を付加することができるようになる。
【0146】
この後の、画像ファイル321に対する上記の処理動作を画像ファイル322、323、324にも施し、画像ファイル322、323、324にも位置情報を付加する。
【0147】
上記の方法では、サーバ装置4への入退場データと画像データファイルのアップロードの終了後に位置情報付加装置411が起動し、画像データファイルへの位置情報の付加の処理が始まるが、あらかじめ、サーバ装置4への入退場データと画像データファイルのアップロードしておき、あらためて、ユーザの指示により位置情報付加装置411が起動し、画像データファイルに位置情報を付加する処理が始まるようにしても良い。
【0148】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0149】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0150】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0151】
図12は、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置の構成の一例を示す図である。図1に示した位置情報付加システムの構成をすべて位置情報付加装置が備える構成になっている。例えば、SFカード機能とファイル保管機能を備えた携帯電話などの携帯端末がこの構成を持つ。
【0152】
位置情報付加装置1は、図1に示した構成の他に、非接触通信部21と非接触カード制御部22と入退場データ記録部23とファイル記録部32を備えている。ファイル記録部には、画像データファイルが記録されている。この構成は、制御部11と非接触カード制御部22が非接触カード通信部13と非接触通信部21を介してではなく、直接通信を行い、また、制御部11とファイル記憶部32がメモリカードインタフェース部14とインタフェース部31を介してではなく、直接通信を行うこと以外は、図1の構成と同じである。よって、図12の構成での処理動作は、この違い以外は図1の構成と同様の処理動作が行われる。
【0153】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0154】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0155】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0156】
図13は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。この構成は、図11の構成のSFカード2の代わりに、SFカード発行者サーバ装置5を加えた構成である。つまり、この構成では、SFカード2から入退場データを取得する代わりに、SFカード発行者サーバ装置5から入退場データを取得する。
【0157】
位置情報付加装置1は、非接触カード通信部13を持たない。位置情報付加装置1のネットワークインタフェース部19は、サーバ装置4との通信の他に、制御部11からの指示により、インターネットやイーサネットなどのネットワークを通じて接続されているSFカード発行者サーバ装置5のネットワークインタフェース部59と通信を行う。ネットワークインタフェース部19は、制御部11から受信したデータをネットワークインタフェース部59に送信し、また、ネットワークインタフェース部59から受信したデータを制御部11に送信する。
【0158】
アップロード処理部112は、ネットワークインタフェース部19を通じてSFカード発行者サーバ5内の利用履歴データベース528から入退場データを取得し、この取得した入退場データを、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、データベース部42内の入退場データベース427に書き込む。また、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内のファイル記憶部32から画像データファイルを取得し、この取得した画像データファイルを、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、データベース部42内の画像データベース429に書き込む。
【0159】
メモリカード3とサーバ装置4は、それぞれ、図11の構成とメモリカード3とサーバ装置4と同様の構成を備え、同様の動作を行う。
【0160】
SFカード発行者サーバ5は、制御部51とデータベース部52とネットワークインタフェース部59により構成される。SFカード発行者サーバ5は、SFカードの発行事業者(鉄道会社等)が所有するサーバであり、改札機からネットワークを通じて取得したSFカードの利用履歴を、SFカードに付与されたIDごとに利用履歴データベース528としてデータベース部52に保管する。
【0161】
制御部51は、ソフトウェアを実行する部分であり、演算機能と一時記憶機能を備える。演算機能は、一般的にはCPUと呼ばれ、一時記憶機能はメモリと呼ばれる。制御部51は、データベース検索処理部513を備えるようにする。このとき、データベース検索処理部513は、ソフトウェアとしてインストールし、制御部51により実行されるようにすると良い。ソフトウェアのインストールするために一時記憶機能とは別に記憶手段を備えるようにしても良い。
【0162】
また、制御部51は、データベース部52に記憶されているデータを検索する手段や読み出す手段、書き込む手段を備える。具体的に、例えば、制御部51は、データベース部52に検索キーと共にデータを書き込み、またデータベース部52に記録されているデータを、検索キーを渡して受け取る。また、制御部51は、ネットワークインタフェース部59を通じインターネットなどのネットワークを介して位置情報付加装置1との間でデータの送受信を行う。これらの手段も、ソフトウェアとしてインストールしておき、制御部51により実行できるようにしても良い。
【0163】
データベース部52は、図1の構成におけるデータベース部12と、同様の構成を有し、同様の動作を行う。データベース部52には、利用履歴データベース513が格納されている。
【0164】
利用履歴データベース528は、図3に示すような入退場データを蓄積できるデータベースである。種別、路線コード、駅順コード、日付、時刻が記載される。なお、利用履歴データベース528は、入退場データ記録部23と異なり、SFカードに付与されたカードのIDを検索キーとして、カードごとに、種別231、路線コード232、駅順コード233、日付234、時刻235を検索できる。
【0165】
データベース検索処理部513は、図10の構成におけるデータベース検索処理部413と同様の処理を行う。
【0166】
ネットワークインタフェース部59は、制御部51からの指示により、インターネットやイーサネットなどのネットワークを通じて接続されている位置情報付加装置1内のネットワークインタフェース部19と通信を行う。ネットワークインタフェース部59は、制御部51から受信したデータをネットワークインタフェース部19に送信し、また、ネットワークインタフェース部19から受信したデータを制御部51に送信する。
【0167】
以下、図13を参照しながら、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における具体的動作の一例を説明する。
【0168】
ここで、ユーザは、SFカードを使用し、電車などを利用し、撮影場所への移動を行い、写真撮影を行い、画像データファイルが作成されたとする。このとき、この撮影場所への移動の際の入場記録、退場記録などが、SFカードごとに、図3に示すように、SFカード発行サーバ装置5の利用履歴データベース528に入退場データとして記載される。また、写真撮影を行いことにより作成された画像データファイルがメモリカード3に画像ファイル321、322、323、324として記憶されたとする。それぞれの画像データファイルには、図4〜7に示すように、撮影日時情報は記載されているが、緯度種別、緯度の緯度情報と、経度種別、経度の経度情報は記載されていないとする。
【0169】
サーバ装置4のデータベース部42には、図2に示すように、路線コード、駅順コード、緯度、経度が記載された駅データベース421が格納されているとする。また、撮影により作成された画像データファイルを記憶したメモリカード3も位置情報付加装置1のメモリカードスロットに挿入され、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14とメモリカード3のインタフェース部31との間で通信可能な状態になっているとする。
【0170】
ユーザが入力手段によりアップロード処理部112の起動操作を行う。この起動操作の入力があると、制御部11は、アップロード処理部112を起動する。
【0171】
アップロード処理部112は、ネットワークインタフェース部19、ネットワークインタフェース部59、制御部51を通じて、SFカード発行者サーバ5内のデータベース検索処理部513に対して、入退場データを要求する。このとき、検索対象となるSFカードのID等も通知する。
【0172】
SFカード発行者サーバ5内のデータベース検索処理部513は、アップロード処理部112からの入退場データ要求を受け、通知されたSFカードのIDに基づき、利用履歴データベース528から入退場データを取得し、この取得した入退場データをネットワークインタフェース部59とネットワークI/F部19を通じて、アップロード処理部112に渡す。この入退場データには、図3に示す入退場の記録が記載されているとする。
【0173】
アップロード処理部112は、SFカード発行者サーバ5内のデータベース検索処理部513から入退場データを受信し、この受信した入退場データを、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、入退場データベース27に保管する。また、アップロード処理部112は、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321、323、324を読み出し、この読み出した画像ファイル321、322、323、324を、ネットワークインタフェース部19とネットワークインタフェース部49を通じて、画像データベース429に保管する。
【0174】
画像データベース429が画像ファイル321、322、323、324を受信してからは、図11の構成における処理動作と同じである。画像データベース429が、画像データファイルのリストを作成し、このリストに基づき、撮影日時の古い画像データファイルから順に位置情報の付加が行われ、すべての画像データファイルに位置情報が付加されたときに処理動作が終了する。
【0175】
上記の処理動作では、位置情報付加装置1のアップロード処理部112が、SFカード発行者サーバ装置5内の利用履歴データベース528から入退場データを取得するが、サーバ装置4内の制御部41内にSFカード発行者サーバ装置5内の利用履歴データベース528から入退場データを取得する手段を持たせるようにしても良い。そして、SFカード発行者サーバ装置5からサーバ装置4に、位置情報付加装置1を介することなく、入退場データを直接渡すようにしても良い。
【0176】
また、上記の方法では、サーバ装置4への入退場データと画像データファイルのアップロードの終了後に位置情報付加装置411が起動し、画像データファイルへの位置情報の付加の処理が始まるが、あらかじめ、サーバ装置4への入退場データと画像データファイルのアップロードしておき、あらためて、ユーザの指示により位置情報付加装置411が起動し、画像データファイルへの位置情報の付加の処理が始まるようにしても良い。
【0177】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0178】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0179】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0180】
図14は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。この構成では、図1の構成の位置情報付加装置1のデータベース部12に物販端末データベース122を格納させ、SFカード2に電子通貨利用データ記憶部24を加えたものである。
【0181】
位置情報付加装置1のデータベース部12には、物販端末データベース122が格納されている。物販端末データベース122は、図15に示すように、端末種別コード1221、業種コード1222、端末コード1223、緯度1224、経度1225が記載されている。物販端末データベース122には、物販端末の緯度、経度があらかじめ登録されているものとする。物販端末データベース122は、制御部11から端末種別コード、業種コード、端末コードを検索キーとして受けると、この端末種別コード、業種コード、端末コードに対応した緯度、経度を制御部11に返す。なお、検索の際に、端末種別コードを用いるのは必須ではなく、省略することも可能である。
【0182】
端末種別コード1221は、端末の種別に対応するコードであり、16進コードである。具体的には、物販端末、自販機、券売機、改札機、連絡改札機、簡易改札機、車載端末、ATMなどが区別できるようにそれぞれに対してコードが用意されている。端末種別コード1221は業種コード1222および端末コード1223と共に、物販端末データベース122の検索キーとして利用される。
【0183】
業種コード1222は、業種を示す16進コードである。具体的には、コンビニエンスストア、キヨクス売店などが区別できるようにそれぞれに対してコードが用意されている。業種コード1222は、端末種別コード1221および端末コード1223と共に、物販端末データベース122の検索キーとして利用される。
【0184】
端末コード1223は、各端末の識別子としての16進コードである。具体的には、レジや自動販売機に割り振られた識別子である。端末コード1223は、端末種別コード1221および業種コード1222と共に、物販端末データベース122の検索キーとして利用される。
【0185】
緯度1224は、端末種別コード1221、業種コード1222、端末コード1223により指し示される端末の所在地の緯度である。北緯の場合は正数、南緯の場合は負数で表記し、さらに小数点以下は10進法で記載する。経度1225は、端末種別コード1221、業種コード1222、端末コード1223により指し示される端末の所在地の経度を格納する領域である。東経の場合は正数、西経の場合は負数で表記し、さらに小数点以下は10進法で記載する。
【0186】
位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データと電子通貨利用データのうちで、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データまたは電子通貨利用データを選択する。そして、選択された、入退場データの路線コードと駅順コード、または、電子通貨利用データの端末種別コード、業種コード、端末コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部12の駅データベース121または物販端末データベース122から取得し、この取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む。位置情報導出手段111は、例えば、このような処理を行うソフトウェアとして用意すると良い。ここで、端末種別コードと業種コードと端末コードを合わせて、1つのコードとして、これを端末コードとし、使用するようにしても良い。または、業種コードと端末コードを合わせて、1つのコードとして、これを端末コードとし、使用するようにしても良い。
【0187】
つまり、位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データと電子通貨利用データのうちで、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データまたは電子通貨利用データを選択する選択手段と、選択された、入退場データの路線コードと駅順コード、または、電子通貨利用データの端末種別コード、業種コード、端末コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部12の駅データベース121または物販端末データベース122から取得する取得手段と、この取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む位置情報付加手段と、備える。
【0188】
SFカード2は、図1に示したSFカード2の構成に、電子通貨利用データ記録部24が加えられている。電子通貨利用データ記録部24に記載される電子通貨利用データは、例えば、図16に示すように、端末種別241、日付242、時刻243、業種コード244、端末コード245、残高246より構成される。電子通貨利用データ記録部24は、非接触カード制御部22から受信した電子通貨の利用データ(端末種別コード、日付、時刻、業種コード、端末コード、残高)を、例えば、図16に示すように記録する。また、非接触カード制御部22からの要求により、記録されている電子通貨利用データを非接触カード制御部22に送信する。
【0189】
端末種別コード241は、業種コード244、端末コード245は、それぞれ、物販端末データベース122に記載されている端末種別コード1221、業種コード1222、端末コード1223と同じコードである。
【0190】
日付242は、電子通貨が利用された日付であり、時刻は、電子通貨が利用された時刻である。残高246は、電子通貨の残高である。
【0191】
メモリカード3は、図1に示したメモリカード3と、同様の構成を有し、同様の動作を行う。
【0192】
図17は、図14の構成の際に、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置において行われる処理動作を示す図である。
【0193】
ステップ201からステップS202までは、図8に示した処理動作のステップS101からステップS102までと同じ処理動作である。
【0194】
次に、SFカード2との通信が可能である場合は(S202、Yes)、非接触カード通信部13を通じて、SFカード2から、入退場データ記録部23に記録されている入退場データと、電子通貨利用データ記録部24に記録されている電子通貨利用データを読み込み、制御部11内の一時記憶領域に記憶する(S203)。
【0195】
また、ステップS204からステップS208までは、図8に示した処理動作のステップS104からステップS108までと同じ処理動作である。
【0196】
Exif領域に緯度情報、経度情報が記載されていない場合は(S208、No)、制御部11内の一時記憶領域に記憶された入退場データと電子通貨利用データのうちで、選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い時間を示す入退場の記録または電子利用通貨の記録を抽出する(S209)。
【0197】
抽出された記録が入退場の記録であるときは(S210、Yes)、この抽出された入退場の記録の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S211)。
【0198】
抽出された記録が電子通貨利用の記録であるときは(S210、No)、この抽出された電子通貨利用の記録の端末種別コード、業種コード、端末コードに基づき、データベース部12内の物販端末データベース122を検索し、この端末種別コード、業種コード、端末コードに対応する物販端末の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S212)。ここで、端末種別コードが、改札機、券売機、ATMなどの駅に設置されている端末であるときは、駅データベース121を検索するようにしても良い。
【0199】
取得された緯度情報と経度情報を、ステップS207において選択された画像データファイルのExif領域に書き込む(S213)。このとき、駅データベース121または物販端末データベース122における緯度、経度の記載方法と、Exif領域における緯度、経度の記載方法に差異がある場合は、Exif領域における記載方法に便宜変換した上で記載するようにする。Exif領域への書き込み後は、処理を行われていない画像データファイルがリストに残っているかどうかの確認が行われる(S206)。
【0200】
つまり、図14の構成での処理動作は、位置情報導出手段111が入退場記録だけでなく、電子通貨利用記録も参照して、位置情報の付加を行う点を除き、図1の構成での処理動作と同じである。
【0201】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0202】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0203】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0204】
図18は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。この構成は、図1の位置情報付加装置1のデータベース部12に時刻データベース123をあらたに格納したものである。
【0205】
時刻データベース123は、図19に示すように、発路線コード1231、発駅順コード1232、着路線コード1233、着駅順コード1234、発車時刻1235、到着時刻1236が記載されている。時刻データベース123は、制御部11から発路線コード1231、発駅順コード1232、着路線コード1233、着駅順コード1234を検索キーとして受け取ると、この発路線コード1231、発駅順コード1232、着路線コード1233、着駅順コード1234に対応する発車時刻1235と到着時刻1236を制御部11に返す。
【0206】
発路線コード1231は、鉄道やバスの乗車駅もしくは乗車停留所が所属する路線に対応する路線コードであり、例えば、16進コードで記載される。具体的には、例えば、日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する路線コードを使うと良い。発路線コード1231は、発駅順コード1232、着路線コード1233、および着駅順コード1234と共に、時刻データベース123の検索キーとして利用される。
【0207】
発駅順コード1232は、鉄道やバスの乗車駅もしくは乗車停留所の駅コードであり、例えば、16進コードで記載される。具体的には、例えば、日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する駅順コードを格納する。発駅順コード1232は、発路線コード1231、着路線コード1233、および着駅順コード1234と共に、時刻データベース123の検索キーとして利用される。
【0208】
着路線コード1233は、鉄道やバスの降車駅もしくは降車停留所が所属する路線に対応する路線コードであり、例えば、16進コードで記載される。具体的には、例えば、日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する路線コードを格納する。着路線コード1233は、発路線コード1231、発駅順コード1232、および着駅順コード1234と共に、時刻データベース123の検索キーとして利用される。
【0209】
着駅順コード1234は、鉄道やバスの降車駅もしくは降車停留所の駅コードであり、例えば、16進コードで記載される。具体的には、例えば、日本鉄道サイバネティクス協議会が規定する駅順コードを格納する。着駅順コード1234は、発路線コード1231、発駅順コード1232、および着路線コード1233と共に、時刻データベース123の検索キーとして利用される。
【0210】
発車時刻1235は、発路線コード1231と発駅順コード1232により示される駅から、着路線コード1233と着駅順コード1234により示される駅に向かう列車の、発路線コード1231と発駅順コード1232で示される駅における発車予定時刻である。発路線コード1231と発駅順コード1232で示される駅から、着路線コード1233と着駅順コード1234で示される駅に向かう列車は、必ずしも1本の列車である必要は無く、乗り換えを含んでもかまわない。もし乗換を含む場合は、発車時刻1235には、最初に乗車する列車の発路線コード1231と発駅順コード1232で示される駅における発車予定時刻が記載される。
【0211】
到着時刻1236は、発路線コード1231と発駅順コード1232で示される駅から、着路線コード1233と着駅順コード1234で示される駅に向かう列車の、着路線コード1233と着駅順コード1234で示される駅における到着予定時刻である。発路線コード1231と発駅順コード1232で示される駅から、着路線コード1233と着駅順コード1234で示される駅に向かう列車は、必ずしも1本の列車である必要は無く、乗り換えを含んでもかまわない。もし乗換を含む場合は、到着時刻1236には、最後に乗車する列車の着路線コード1233と着駅順コード1234で示される駅における到着予定時刻が記載される。
【0212】
位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データと、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報とを照らし合わせて、画像データが改札内で撮影されたのか改札外で撮影されたのかを判定する。改札外で撮影されたと判定されたときは、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データのうちで、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データを選択する。そして、選択された入退場データの路線コードと駅順コードに対応する位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部12の駅データベース121から取得し、この取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む。改札内で撮影されたと判定されたときは、時刻データベース123から、入場時刻以降に出発し、かつ、出場時刻以前に到着する列車を検索し、この情報をもとに、撮影が、列車の発車前か、走行中か、到着後か、を判定し、この判定結果をもとに、対応する駅の位置情報を駅データベース121から取得し、この取得した位置情報を画像データに付加する。位置情報導出手段111は、例えば、このような処理を行うソフトウェアとして用意すると良い。ここで、路線コードと駅順コードを合わせて、1つのコードとして、これを駅コードとし、使用するようにしても良い。
【0213】
つまり、位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データと、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報とを照らし合わせて、画像データが改札内で撮影されたのか改札外で撮影されたのかを判定する判定手段と、改札外で撮影されたと判定されたときは、非接触カード通信部13を通じてSFカード2から取得した入退場データのうちで、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3から読み出された画像データの撮影日時情報に最も近い入退場データを選択する選択手段と、この取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む位置情報付加手段と、改札内で撮影されたと判定されたときは、時刻データベース123から、入場時刻以降に出発し、かつ、出場時刻以前に到着する列車を特定する特定手段と、この検索の情報をもとに、撮影が、列車の発車前か、走行中か、到着後か、を判定する判定手段と、選択された入退場データの路線コードと駅順コードに対応する位置情報、または、判定に基づいた位置情報として、緯度、経度の情報をデータベース部12の駅データベース121から取得する取得手段と、取得した緯度、経度の情報を、メモリカードインタフェース部14を通じてメモリカード3内の画像データに書き込む位置情報付加手段
備える。
【0214】
SFカード2とメモリカード3は、図1のSFカード2とメモリカード3と同じものである。
【0215】
図20は、図18の構成の際に、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置において行われる処理動作の一例を示す図である。
【0216】
ステップ301からステップS308までは、図8に示した処理動作のステップS101からステップS108までと同じ処理動作である。
【0217】
緯度情報、経度情報が記載されていない場合は(S308、No)、ステップS3078において選択された画像データファイルの撮影日時と、制御部11内の一時記憶領域に記憶された入退場データを比較し、撮影が改札外で行われたのか、改札内で行われたのかを判定する(S309)。
【0218】
撮影が改札外で行われたと判定された場合は(S309、Yes)、制御部11内の一時記憶領域に記憶された入退場データのうちで、選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い時間を示す入退場の記録を抽出する(S310)。そして、この抽出された入退場の記録の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S311)。
【0219】
撮影が改札内で行われたと判定された場合は(S309、No)、入場駅の路線コードと駅順コード、出場駅の路線コードと駅順コードを検索キーとして、時刻データベース123を検索する(S312)。つまり、入場時刻以降に入場駅を出発し、かつ、出場時刻以前に出場駅に到着する列車を検索する。これにより、SFカードのユーザが乗車したと思われる列車の候補を特定する。複数の列車が候補になる場合には、中間の列車に乗車したと仮定する。候補となる列車が偶数本の場合には、中間より遅めに発車する列車に乗車したと仮定する。
【0220】
特定された列車の出発時刻および到着時刻と、選択された画像データファイルの撮影日時を比較し、撮影時刻が、この列車の出発前か、走行中か、到着後か、を判定する(S313)。
【0221】
判定の結果が出発前のときは(S313、出発前)、出発駅の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S314)。
【0222】
判定の結果が到着後のときは(S313、到着後)、到着駅の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S315)。
【0223】
判定の結果が走行中のときは(S313、走行中)、撮影時間が出発時間に近いのか、到着時間に近いのか、の判定を行う(S316)。判定の結果、出発駅に近いときは(S316、Yes)、出発駅の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S314)。判定の結果、到着駅に近いときは(S316、Yes)、到着駅の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12内の駅データベース121を検索し、この路線コード、駅順コードに対応する駅の所在地の緯度情報と経度情報を取得する(S314)。
【0224】
この取得された緯度情報と経度情報を、選択された画像データファイルのExif領域に書き込む(S317)。このとき、駅データベース121における緯度、経度の記載方法と、Exif領域における緯度、経度の記載方法に差異がある場合は、Exif領域における記載方法に便宜変換した上で記載するようにする。Exif領域への書き込み後は、処理を行われていない画像データファイルがリストに残っているかどうかの確認が行われる(S306)。
【0225】
以下、図18を参照しながら、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における具体的動作の一例を説明する。
【0226】
ここで、ユーザは、SFカードを使用し、電車などを利用し、撮影場所への移動を行い、写真撮影を行い、画像データファイルが作成されたとする。このとき、この撮影場所への移動の際の入場記録、退場記録などが、図3に示すように、SFカード2の入退場記録部23に入退場データとして記載される。また、写真撮影を行いことにより作成された画像データファイルがメモリカード3に画像ファイル321、322、323、324として記憶されたとする。それぞれの画像データファイルには、図4〜7に示すように、撮影日時情報は記載されているが、緯度種別、緯度の緯度情報と、経度種別、経度の経度情報は記載されていないとする。
【0227】
位置情報付加装置1のデータベース部12には、図2に示すように、路線コード、駅順コード、緯度、経度が記載された駅データベース121が格納されているとする。そして、ユーザにより、撮影場所への移動の際に使用したSFカード2が通信可能な状態なるように位置情報付加装置1の非接触カード通信部13の読み取り部分に設置されているとする。また、撮影により作成された画像データファイルを記憶したメモリカード3も位置情報付加装置1のメモリカードスロットに挿入され、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14とメモリカード3のインタフェース部31との間で通信可能な状態になっているとする。
【0228】
ユーザが入力手段により位置情報導出手段111の起動操作を行う。この起動操作の入力があると、制御部11は、位置情報導出手段111を起動する。
【0229】
まず、位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13に対して、SFカード2と通信が可能かどうかの問い合わせを行う。非接触カード通信部13は、位置情報導出手段111からのこの問い合わせに対して、SFカード2との通信が可能であることを返答する。
【0230】
位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13から、この返答を受けると、非接触カード通信部13と非接触通信部21を通じて、非接触カード制御部22に対して、入退場データを要求する。非接触カード制御部22は、位置情報導出手段111からの入退場データの要求を受け、入退場記録部23から入退場データを取得し、この取得したデータを、非接触通信部21と非接触カード通信部13を通じて、位置情報導出手段111に渡す。位置情報導出手段111は、この入退場データを受け、制御部11内の一時記憶領域に記憶する。この入退場データには、図3に示す入退場の記録が記載されているとする。
【0231】
次に、位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14に対して、メモリカード3と通信が可能かどうかの問い合わせを行う。メモリカードインタフェース部14は、位置情報導出手段111からのこの問い合わせに対して、メモリカード3との通信が可能であることを返答する。
【0232】
位置情報導出手段111は、非接触カード通信部13から、この返答を受けると、メモリカードインタフェース部14を通じて、インタフェース部31に対して画像データファイルのリストを要求する。インタフェース部31は、位置情報導出手段111からリストの要求を受け、ファイル記憶部32に記憶されているデータのリストを作成し、このリストを、メモリカードインタフェース部14を通じて、位置情報導出手段111に渡す。
【0233】
このリストには、ファイル記憶部32に記憶されている画像ファイル321、322、323、324の拡張子を含んだファイル名、ファイル更新日時が記載されている。具体的には、例えば、画像ファイル321のファイル名はPIC001.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日15時32分23秒であるとする。また、画像ファイル322のファイル名はPIC002.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日16時28分14秒で、画像ファイル323のファイル名はPIC003.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日17時03分52秒で、画像ファイル324のファイル名はPIC004.JPGであり、ファイル更新日時は20XX年3月27日17時12分54秒であるとする。
【0234】
位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14を通じて受けた、このリストを制御部11の一時記憶領域に記憶する。位置情報導出手段111は、リストに記載された拡張子「JPG」から、画像ファイル321、322、323、324がJPEG形式のファイルであることを判断し、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321、322、323、324を読み込む。そして、画像ファイル321、322、323、324のExif領域に記載された撮影日時情報を調査する。その結果、例えば、画像ファイル321の撮影日時3211が、20XX年3月27日15時32分23秒であったとする。また、画像ファイル322の撮影日時3221が、20XX年3月27日16時28分14秒で、画像ファイル323の撮影日時3231が、20XX年3月27日17時03分52秒で、画像ファイル324の撮影日時3241が、20XX年3月27日17時12分54秒であったする。
【0235】
位置情報導出手段111は、画像ファイルを撮影日時順に並び替える。この結果、位置情報導出手段111は、画像ファイル321、画像ファイル322、画像ファイル323、画像ファイル324の順に、位置情報を付加する処理を施すことに決定する。なお、ここで、各画像データファイルにExif領域が存在しない場合や、Exif領域が存在しても、撮影日時情報が記載されてない場合は、ファイル更新日時を撮影日時として扱い、位置情報を付加する処理を施していく。ここで、画像ファイルを撮影日時順に並び換える際に、上記のファイル名とファイル更新日時が記載されたリストに、この撮影日時を加え、このリストを撮影日時順に並び換えるようにしても良い。
【0236】
また、インタフェース部31は、リストを作成する際に、ファイル更新日時だけでなく、画像データファイルの撮影日時をリストに記載するようにしても良い。そして、位置情報導出手段111からリストの要求のあった際に、この撮影日時も記載されたリストを送るようにしても良い。このときは、位置情報導出手段111は、上記のように、画像データファイルを読み込み、撮影日時を調査する必要はない。位置情報導出手段111は、撮影日時も記載されたリストをインタフェース部31から返されたときは、このリストを撮影日時順に並び替えるだけで良い。
【0237】
次に、まず、画像データファイルのうち、撮影日時が一番古い画像データファイルである画像ファイル321に位置情報を付加する処理が施される。位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321を読み込み、画像ファイル321のExif領域の、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215を調査する。この結果、位置情報導出手段111は、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215が記載されていないことを確認し、位置情報を付加する処理が続行する。
【0238】
位置情報導出手段111は、まず、制御部11の一時記憶領域に記憶されている入退場データに基づき、画像ファイル321の撮影が改札内で行われたのか、改札外で行われたのかを判定する。今回の場合は、改札外で行われている。そこで、位置情報導出手段111は、次に、制御部11の一時記憶領域に記憶されている入退場データから、画像ファイル321の撮影日時に一番近い時間に記録された入退場の記録を選択する。今回の場合は、画像ファイル321の撮影日時、20XX年3月27日15時32分23秒に一番近い、図3において3番目に記録されている入退場記録、2000(出場)、16(JR総武線)、0D(本八幡)、127B(20XX年3月27日)、1514(15時14分)、が選択される。
【0239】
次に、位置情報導出手段111は、この選択された入退場記録に記載された路線コード、16、と駅順コード、0D、に対応する緯度、経度を回答するようにデータベース部12に対して要求する。データベース部12は、駅データベース121から路線コード、16、と駅順コード、0Dに対応する緯度、経度を検索し、この結果、緯度+32.7210、経度+139.9275を位置情報導出手段111に返答する。
【0240】
位置情報導出手段111は、データベース部12から緯度、経度の回答を受け、これを画像ファイル321内のExif領域に対応した記載形式(フォーマット)に変換する。そして、この結果を、メモリカードインタフェース部14とインタフェース部31を通じて、画像ファイル321のExif領域の緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に書き込む。今回の場合は、緯度種別3212には、「+」の代わりに北緯を表す「N」を書き込む。また、緯度3213には、35.7210の小数点以下を60進法表記に変換した、35/1 43/1 15800/1000、を書き込む。また、経度種別3214には、「+」の代わりに東経を「E」を、経度3215には、139.9275の小数点以下を60進法表記に変化した、139/1 55/1 39000/1000を書き込む。
【0241】
以上のように、上記の処理を行うことにより、撮影日時から、撮影場所の最寄り駅だと思われる駅が推定し、この駅の緯度、経度をExif領域に書き込み、画像ファイル321に位置情報を付加することができるようになる。
【0242】
画像ファイル321に対して、位置情報を付加することができたので、リストのうち、画像ファイル321の次に撮影日時の古い画像ファイル322に対して位置情報を付加する処理を行う。
【0243】
画像ファイル322にも、画像ファイル321と同様の処理が施される。画像ファイル322の撮影日時は、20XX年3月27日16時28分14秒であるので、撮影が改札外で行われていることがわかる。このため、入退場記録としては、A000(入場)、16(JR総武線)、0C(市川)、127B(20XX年3月27日)、1658(16時58分)、が選択される。そして、この路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12の検索が行われ、その結果、画像ファイル322のExif領域には、緯度種別3222としてNが、緯度3223として、35/1 43/1 44400/1000、が、経度種別3224としてEが、経度3225として、139/1 54/1 28000/1000が書き込まれる。
【0244】
次に、画像ファイル322の次に撮影日時の古い画像ファイル323に対して位置情報の付加する処理を行う。画像ファイル323の撮影日時は、20XX年3月27日17時03分52秒であるので、入退場記録、A000(入場)、16(JR総武線)、0C(市川)、127B(20XX年3月27日)、1658(16時58分)、と、2000(出場)、16(JR総武線)、0B(小岩)、127B(20XX年3月27日)、1710(17時10分)、とから、撮影が改札内で行われていることがわかる。
【0245】
そこで、次に、位置情報導出手段111は、検索キーとしての発路線コードを16、発駅コードを0C、着路線コードを16、着駅コードを0Bとして、入場時刻以降に出発し、出場時刻以前に到着する列車を、時刻データベース123から検索する。この結果、列車として、16(JR総武線)、0C(市川)、16(JR総武線)、0B(小岩)、1659(16時59分)、1702(17時02分)、が選択される。この選択された列車の出発時刻、到着時刻と、撮影時間を比較すると、撮影が到着時刻以降に行われていることがわかる。つまり、撮影は到着後に行われたと判定される。
【0246】
この結果、到着駅の路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12の検索が行われ、その結果、画像ファイル324のExif領域には、緯度種別3242としてNが、緯度3243として、35/1 43/1 58800/1000、が、経度種別3244としてEが、経度3245として、139/1 52/1 53400/1000が書き込まれる。
【0247】
次に、画像ファイル323の次に撮影日時の古い画像ファイル324に対して位置情報の付加する処理を行う。画像ファイル324にも、画像ファイル321と同様の処理が施される。画像ファイル324の撮影日時は、20XX年3月27日17時12分54秒であるので、撮影が改札外で行われたことがわかる。そこで、入退場記録としては、2000(出場)、16(JR総武線)、0B(小岩)、127B(20XX年3月27日)、1710(17時10分)、が選択される。そして、この路線コードと駅順コードに基づき、データベース部12の検索が行われ、その結果、画像ファイル324のExif領域には、緯度種別3242としてNが、緯度3243として、35/1 43/1 58800/1000、が、経度種別3244としてEが、経度3245として、139/1 52/1 53400/1000が書き込まれる。
【0248】
以上で、リストにリストアップされた画像データファイルすべてに対して、位置情報の付加の処理が完了したことになるため、処理動作が終了する。
【0249】
図21は、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における処理動作における、時刻、入退場記録、撮影日時、および選択結果の関係を示す図である。入場時刻は16時58分、出場時刻は17時10分に記録されており、入場時刻以降に出発して、かつ、出場時刻以前に到着する列車は、16時59分発、17時02分着の列車となる。このため、16時59分と17時02分の中間にあたる17時00分30秒を境に、17時00分30秒以前に撮影された画像データファイルは駅コード0C(市川)に対応する緯度、経度が付加され、17時00分30秒以後に撮影された画像は駅コード0B(小岩)に対応する緯度、経度が付加される。
【0250】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0251】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0252】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0253】
図22は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例である。構成は、図1の構成と同じであるが、位置情報付加装置1のデータベース部12に格納されている駅データベース12の内容が異なる。また、メモリカード3のファイル記憶部32に記憶されている画像データファイルのExif領域に記載されている内容も異なる。
【0254】
駅データベース121には、図1の構成の駅データベース121に新たに、図23に示すように、駅名1215と駅の所在地の市区町村名1216が加わっている。
【0255】
画像ファイル321、322、323、324のExif領域には、新たに、駅の所在地の市区町村や駅名などの補足情報を記載できるユーザデータ領域3216が加わっている。例えば、画像ファイル321のExif領域には、図24に示すように記載されている。
【0256】
以下、図22を参照しながら、画像ファイル321に対する位置情報の付加処理動作を例に、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における具体的動作の一例を説明する。
【0257】
位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321を読み込み、画像ファイル321のExif領域の、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215を調査する。この結果、位置情報導出手段111は、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215が記載されていないことを確認し、位置情報を付加する処理が続行する。
【0258】
位置情報導出手段111は、制御部11の一時記憶領域に記憶されている入退場データから、画像ファイル321の撮影日時に一番近い時間に記録された入退場の記録を選択する。今回の場合は、画像ファイル321の撮影日時、20XX年3月27日15時32分23秒に一番近い、図3において3番目に記録されている入退場記録、2000(出場)、16(JR総武線)、0D(本八幡)、127B(20XX年3月27日)、1514(15時14分)、が選択される。
【0259】
次に、位置情報導出手段111は、この選択された入退場記録に記載された路線コード、16、と駅順コード、0D、に対応する緯度、経度を回答するようにデータベース部12に対して要求する。データベース部12は、駅データベース121から路線コード、16、と駅順コード、0Dに対応する緯度、経度、地区町村名を検索し、この結果、緯度+32.7210、経度+139.9275、千葉県市川市、を位置情報導出手段111に返答する。
【0260】
位置情報導出手段111は、データベース部12から緯度、経度、地区町村名の回答を受け、これを画像ファイル321内のExif領域に対応した記載形式(フォーマット)に変換する。そして、この結果を、メモリカードインタフェース部14とインタフェース部31を通じて、画像ファイル321のExif領域の緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215、ユーザデータ領域3216に書き込む。今回の場合は、緯度種別3212には、「+」の代わりに北緯を表す「N」を書き込む。また、緯度3213には、35.7210の小数点以下を60進法表記に変換した、35/1 43/1 15800/1000、を書き込む。また、経度種別3214には、「+」の代わりに東経を「E」を、経度3215には、139.9275の小数点以下を60進法表記に変化した、139/1 55/1 39000/1000を書き込む。また、ユーザデータ領域3216には、千葉県市川市、を書き込む。
【0261】
以上のように、上記の処理を行うことにより、撮影日時から、撮影場所の最寄り駅だと思われる駅が推定し、この駅の緯度、経度をExif領域に書き込み、画像ファイル321に位置情報を付加することができるようになる。
【0262】
なお、ユーザデータ領域には、地区町村名ではなく、駅名や路線名、読み仮名、地区町村コード、都道府県名、都道府県コードなど記載するようにしても良い。また、緯度、経度は書き込まず、ユーザデータ領域にだけ書き込まれるように設定できるようにしても良い。
【0263】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0264】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0265】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0266】
また、この方法であれば、画像データに、位置情報だけでなく、最寄駅の駅名や、最寄駅が所在する地区町村名などの補足情報も付加することができる。
【0267】
図25は、本発明の実施形態に係る位置情報付加システムの構成の一例を示す図である。位置情報付加装置1とメモリカード3とETCカード6とにより構成されている。
【0268】
位置情報付加装置1は、図1の位置情報付加装置1の非接触カード通信部13の代わりに、接触カード通信部15を備えている。また、データベース部12には、駅データベース121の代わりに、料金所データベース124が格納されている。
【0269】
接触カード通信部15は、ETCカード6にデータを送信する手段とETCカード6からデータを受信する手段とを備える。例えば、制御部11からの指示により、ETCカード6内の接触通信部61と通信するようにすると良い。つまり、制御部11から受信したデータをETCカード6の接触通信部61に送信し、ETCカード6の接触通信部61から受信したデータを制御部11に送信する。
【0270】
料金所データベース124は、例えば、図26に示すように、路線コード1241、料金所コード1242、路線コード1241と料金所コード1242に対応する各料金所の緯度1243と経度1244が記載されたデータベースである。料金所データベース124に記載されたデータは、あらかじめ登録されているようにしても良いし、新たに登録できるようにしても良い。
【0271】
料金所の緯度と経度を読み出すには、例えば、制御部11がデータベース部12に検索キーを送り、データベース部12がこの検索キーを受け取り、この検索キーにより指定された料金所の緯度と経度を制御部11に送るようにすると良い。
【0272】
路線コード1241は、高速道路やその他の自動車専用道路などに対応する路線コードである。路線コード1241は料金所順コード1242と共に、料金所データベース124の検索キーとして利用される。
【0273】
料金所コード1242は、各路線上に存在する料金所のコードである。料金所コード1242は路線コード1241と共に、料金所データベース124の検索キーとして利用される。
【0274】
ここで、路線コードと料金所コードを合わせて、1つのコードとして、これを料金所コードとし、使用するようにしても良い。そして、この料金所コードを検索キーとして使用するようにしても良い。
【0275】
緯度1243は、路線コード1241と料金所コード1242により指し示される料金所の、所在地の緯度を格納する領域である。北緯の場合は正数、南緯の場合は負数で表記し、小数点以下は10進法で記載する。
【0276】
経度1244は、路線コード1241と料金所コード1242により指し示される料金所の、所在地の経度を格納する領域である。東経の場合は正数、西経の場合は負数で表記し、小数点以下は10進法で記載する。
【0277】
メモリカード3は、図1の構成のメモリカード3と、同様の構成を有し、同様の動作を行う。
【0278】
ETCカード6は、例えば、接触通信部61と接触カード制御部62と入退場記録部63などを備える。
【0279】
接触通信部61は、他の装置にデータを送信する手段と、他の装置からデータを受信する手段と、を備える。例えば、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置1との間でのデータの送受信も行う。このとき、例えば、位置情報付加装置1の接触通信部15から受信したデータを接触カード制御部62に送信し、接触カード制御部62から受信したデータを位置情報付加装置1の接触通信部15に送信する。
【0280】
接触カード制御部62は、ETCカード6内部で必要な演算処理を行う。また、接触カード制御部62は、接触通信部61との間でデータの送受信を行う手段、入退場データ記録部63にデータを書き込む手段、読み出す手段を備える。
【0281】
入退場データ記録部63は、入退場データを記録する。入退場データは、図27に示すように、種別631、路線コード632、料金所コード633、日付634、時刻635により構成される。また、例えば、入退場データ記録部63は、接触カード制御部62からの要求により、格納している入退場データを接触カード制御部62に送信する。
【0282】
種別631は、入口料金所通過、出口料金所通過などの処理の種別に対応する種別コードである16進コードである。
【0283】
路線コード632、料金所コード233は、料金所データベース124に記載されている路線コード1241、料金所コード1242と同様のコードである。料金所の緯度経度の情報を取得するのに、料金所データベース121を使用する場合は、入退場データに記載されている路線コード632、料金所コード633と、料金所データベース124に記載されている路線コード1241、料金所コード1242が同じ方式のコードである必要がある。
【0284】
日付234は、路線コード632が示す路線の、料金所コード633が示す料金所で、種別コード631が示す処理をした日付である。時刻は、路線コード632が示す路線の、料金所コード633が示す料金所で、種別コード631が示す処理をした時刻である。
【0285】
以下、図25を参照しながら、画像ファイル321に位置情報を付加する際の、本発明の実施形態に係る位置情報付加装置における具体的動作の一例を説明する。
【0286】
ここで、ユーザは、ETCカードを使用し、高速道路などを利用し、撮影場所への移動を行い、写真撮影を行い、画像データファイルが作成されたとする。このとき、この撮影場所への移動の際の料金所における入場記録、退場記録などが、図27に示すように、ETCカード6の入退場記録部63に入退場データとして記載される。また、写真撮影を行いことにより作成された画像データファイルがメモリカード3に画像ファイル321、322、323、324として記憶されたとする。それぞれの画像データファイルには、図4〜7に示すように、撮影日時情報は記載されているが、緯度種別、緯度の緯度情報と、経度種別、経度の経度情報は記載されていないとする。
【0287】
位置情報付加装置1のデータベース部12には、図26に示すように、路線コード、料金所コード、緯度、経度が記載された料金所データベース124が格納されているとする。そして、ユーザにより、撮影場所への移動の際に使用したETCカード6が通信可能な状態なるように位置情報付加装置1の接触カード通信部15の読み取り部分に設置されているとする。また、撮影により作成された画像データファイルを記憶したメモリカード3も位置情報付加装置1のメモリカードスロットに挿入され、位置情報付加装置1のメモリカードインタフェース部14とメモリカード3のインタフェース部31との間で通信可能な状態になっているとする。
【0288】
ユーザが入力手段により位置情報導出手段111の起動操作を行う。この起動操作の入力があると、制御部11は、位置情報導出手段111を起動する。
【0289】
その後、位置情報導出手段111は、図1の構成と同様の処理により、メモリカード3に記録されている画像データファイルのリストを作成し、ETCカードから入退場データを読み出し、このリストと入退場データを制御部11の一時記憶領域に記憶する。そして、リストのうち、撮影日時の古いものから位置情報の付加を行っていく。以下では、画像ファイル321における位置情報付加を説明する。画像ファイル322、323、324もおいても同様の処理動作が行われる。
【0290】
位置情報導出手段111は、メモリカードインタフェース部14を通じて、画像ファイル321を読み込み、画像ファイル321のExif領域の、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215を調査する。この結果、位置情報導出手段111は、緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215が記載されていないことを確認し、位置情報を付加する処理が続行する。
【0291】
位置情報導出手段111は、制御部11の一時記憶領域に記憶されている入退場データから、画像ファイル321の撮影日時に一番近い時間に記録された入退場の記録を選択する。今回の場合は、画像ファイル321の撮影日時、20XX年3月27日15時32分23秒に一番近い、図27において3番目に記録されている入退場記録、2000(出場)、2A(京葉道路)、0D(船橋)、127B(20XX年3月27日)、1514(15時14分)、が選択される。
【0292】
次に、位置情報導出手段111は、この選択された入退場記録に記載された路線コード、2A、料金所コード、0D、に対応する緯度、経度を回答するようにデータベース部12に対して要求する。データベース部12は、料金所データベース124から路線コード、2A、と料金所コード、0Dに対応する緯度、経度を検索し、この結果、緯度+35.7210、経度+139.9275を位置情報導出手段111に返答する。
【0293】
位置情報導出手段111は、データベース部12から緯度、経度の回答を受け、これを画像ファイル321内のExif領域に対応した記載形式(フォーマット)に変換する。そして、この結果を、メモリカードインタフェース部14とインタフェース部31を通じて、画像ファイル321のExif領域の緯度種別3212、緯度3213、経度種別3214、経度3215に書き込む。今回の場合は、緯度種別3212には、「+」の代わりに北緯を表す「N」を書き込む。また、緯度3213には、35.7210の小数点以下を60進法表記に変換した、35/1 43/1 15800/1000、を書き込む。また、経度種別3214には、「+」の代わりに東経を「E」を、経度3215には、139.9275の小数点以下を60進法表記に変化した、139/1 55/1 39000/1000を書き込む。
【0294】
以上のように、上記の処理を行うことにより、撮影日時から、撮影場所の最寄り駅だと思われる駅が推定し、この駅の緯度、経度をExif領域に書き込み、画像ファイル321に位置情報を付加することができるようになる。
【0295】
なお、ETCカード6内に記録されているETCカードの入退場データ(料金所の通過履歴)を用いる代わりに、図13の構成のように、有料道路事業者の利用履歴データベースを参照して、画像データファイルに位置情報を付加することも可能である。この場合、図13におけるSFカード発行者サーバ5は、有料道路事業者サーバとみなすことになる。このとき、利用履歴データベースには、料金所のETCゲートに設置された読み取り機から、ETCカードの入退場記録が送られ、ETCカード番号ごとに検索できるように索引づけされて、保存される。
【0296】
このようにすることにより、GPS受信端末などの高価な装置を用いずに、画像データに位置情報を付加できることになる。つまり、画像データに位置情報を付加するために、GPS受信機能を持ったデジタルカメラや携帯電話を使う必要もなく、GPS受信端末を携帯する必要もない。
【0297】
また、この方法であれば、GPS受信装置を使用する方法と違い、電源切れの心配がなく、また、GPS衛星からの電波が届かない場所で撮影した画像データにも位置情報を付加できる。
【0298】
また、この方法であれば、画像データに付加される位置情報は、駅や物販端末、料金所などの所在地に対する位置情報であるので、GPSを使用する際より、撮影場所が詳細に限定されない。このため、撮影者のプライバシーを確保することができる。
【0299】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【0300】
例えば、上述した実施形態における処理動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0301】
なお、ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムが格納されているROM(Read Only Memory)から、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリ(RAM)にプログラムを読み込んで実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0302】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROMに予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、MO(Magneto Optical)ディスク等の光磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。
【0303】
このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することが可能である。
【0304】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送したりし、コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0305】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択するようにしても良い。
【0306】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記位置情報出力手段により出力された前記画像データファイルの位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段を有するようにしても良い。
【0307】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記データベース部は、複数の物販端末に対する端末コードと当該端末コードそれぞれに対する位置情報も記載されており、前記一時記憶領域は、電子通貨を利用した前記物販端末の端末コードと当該物販端末を利用した日時とが記載された電子通貨利用データも記憶しており、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データと前記電子通貨利用データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時のデータを選択する選択手段と、前記取得手段は、前記選択手段により選択されたデータが前記入退場データである場合は、当該選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得し、前記選択手段により選択されたデータが前記電子通貨利用データである場合は、当該選択された電子通貨利用データに記載された端末コードに対応した位置情報を前記物販端末データベースから取得するようにしても良い。
【0308】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記データベース部は、複数の出発駅の駅コードと複数の着駅の駅コードと、当該複数の出発駅それぞれでの出発時刻と当該複数の到着駅それぞれでの到着時刻とが記載された時刻データベースも格納しており、前記画像データファイルに記載された撮影日時と前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データを比較することにより、当該画像データファイルが改札内で撮影されたか改札外で撮影されたかを判定する判定手段と、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札内で撮影されたと判定されたときは、前記判定手段での判定に使用された前記入退場データと前記時刻データベースとに基づき、当該撮影の行われた場所に一番近い駅を選択する駅選択手段と、を有し、前記選択手段は、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札内で撮影されたと判定されたときに、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択し、前記取得手段は、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札内で撮影されたと判定されたときは、前記駅選択手段により選択された駅の駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得し、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札外で撮影されたと判定されたときは、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得するようにしても良い。
【0309】
また、本発明における位置情報導出装置は、複数の画像データファイルを記憶する第1のカードと通信する第1の通信手段を有し、前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記第1のカードに記憶された画像データファイルから前記第1の通信手段を介して読み出した当該画像データファイルの撮影日時に一番近い日時で対応した入退場データを選択し、前記位置情報付加手段は、取得した位置情報を前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された当該画像データファイルに書き込むようにしても良い。
【0310】
また、本発明における位置情報導出装置は、複数の画像データファイルと当該複数の画像データファイルのリストを記憶する第1のカードと通信する第1の通信手段を有し、前記リストは、当該複数の画像データファイルの撮影日時が記載されており、前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された前記リストを取得するリスト取得手段と、前記リスト取得手段により取得した前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像データファイル選択手段と、を有し、前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像データファイル選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時で対応した入退場データを選択し、前記取得手段により取得した位置情報を前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された当該画像データファイルに書き込むようにしても良い。
【0311】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記入退場データを記憶した第2のカードと通信する第2の通信手段を有し、前記一時記憶領域は、前記第2の通信手段を介して前記第2のカードと通信することにより取得した前記入退場データを記憶するようにしても良い。
【0312】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記第2のカードは、前記電子通貨利用データも記憶しており、前記一時記憶領域は、前記第2の通信手段を介して前記第2のカードと通信することにより取得した前記電子通貨利用データを記憶するようにしても良い。
【0313】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記第2の通信手段は、前記第2のカードと間の距離が所定の距離以下のときに、当該第2のカードと非接触で通信するようにしても良い。
【0314】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記駅データベースに記載されている前記複数の駅それぞれの位置情報は、前記複数の駅それぞれの所在地の緯度情報と経度情報であるようにしても良い。
【0315】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記駅データベースに記載されている前記複数の駅それぞれの位置情報は、前記複数の駅それぞれの所在地の市区町村名も含まれるようにしても良い。
【0316】
また、本発明における位置情報導出装置は、複数の画像データファイルを記憶する第1のカードと通信する第1の通信手段を有し、前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記第1のカードに記憶された画像データファイルから前記第1の通信手段を介して読み出した当該画像データファイルの撮影日時に一番近い日時で対応した入退場データを選択し、前記位置情報付加手段は、取得した位置情報を前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された当該画像データファイルに書き込むようにしても良い。
【0317】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記データベース部は、複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースも格納し前記一時記憶領域は、入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データも記憶し、前記取得手段は、前記選択手段により選択された入退場データに前記駅コードが記載されているときは、当該駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得し、前記選択手段により選択された入退場データに前記料金所コードが記載されているときは、当該料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得するようにしても良い。
【0318】
また、本発明における位置情報導出装置は、前記入退場データを記憶した第3のカードと通信する第3の通信手段を有し、前記一時記憶領域は、前記第3の通信手段を介して前記第3のカードと通信することにより取得した前記入退場データを記憶するようにしても良い。
【0319】
また、本発明における位置情報導出装置は、改札機から入退場データを受信する通信手段を有し、前記通信手段は、前記改札機との間の距離が所定の距離以下であるときに、当該改札機と非接触で通信するようにしても良い。
【0320】
また、本発明における位置情報導出装置は、撮像された画像から画像データファイルを生成する撮像装置を有し、前記画像データファイルを前記第1の記憶部に記憶させるようにしても良い。
【0321】
また、本発明における位置情報付加システムは、前記第2のカードの前記第2の通信手段は、改札機と通信を行い、当該通信時の入退場データを受信し、前記第2のカードの第2の記憶手段は、前記第2の通信手段により受信した前記入退場データを記憶するようにしても良い。
【0322】
また、本発明における位置情報付加システムは、前記第1のサーバ装置の前記第4の通信手段は、複数の改札機と通信を行い、当該改札に記憶された前記複数の入退場データを受信し、前記第1のサーバ装置の第4の記憶手段は、前記第4の通信手段により受信した前記複数の入退場データを記憶するようにしても良い。
【符号の説明】
【0323】
1 位置情報付加装置
11 制御部
111 位置情報導出手段
112 アップロード処理部
12 データベース部
121 駅データベース
122 物販端末データベース
123 時刻データベース
124 料金所データベース
13 非接触カード通信部
14 メモリカードインタフェース部
15 接触カード通信部
19 ネットワークインタフェース部
2 SFカード
21 非接触通信部
22 非接触カード制御部
23 入退場データ記録部
24 電子通貨利用データ記録部
3 メモリカード
31 インタフェース部
32 ファイル記憶部
321 画像ファイル
322 画像ファイル
323 画像ファイル
324 画像ファイル
4 サーバ装置
41 制御部
411 位置情報導出手段
413 データベース検索処理部
42 データベース部
421 駅データベース
427 入退場データベース
429 画像データベース
49 ネットワークインタフェース部
5 SFカード発行者サーバ装置
51 制御部
513 データベース検索処理部
52 データベース部
528 利用履歴データベース
59 ネットワークインタフェース部
6 ETCカード
61 接触通信部
62 接触カード制御部
63 入退場データ記録部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、
画像データファイルに記載された撮影日時に基づき、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちから1つの入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルの位置情報として出力する位置情報出力手段と、を有することを特徴とする位置情報導出装置。
【請求項2】
前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択することを特徴とする請求項1に記載の位置情報導出装置。
【請求項3】
前記位置情報出力手段により出力された前記画像データファイルの位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の位置情報導出装置。
【請求項4】
前記データベース部は、複数の物販端末に対する端末コードと当該端末コードそれぞれに対する位置情報も記載されており、
前記一時記憶領域は、電子通貨を利用した前記物販端末の端末コードと当該物販端末を利用した日時とが記載された電子通貨利用データも記憶しており、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データと前記電子通貨利用データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時のデータを選択する選択手段と、
前記取得手段は、前記選択手段により選択されたデータが前記入退場データである場合は、当該選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得し、前記選択手段により選択されたデータが前記電子通貨利用データである場合は、当該選択された電子通貨利用データに記載された端末コードに対応した位置情報を前記物販端末データベースから取得することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項5】
前記データベース部は、複数の出発駅の駅コードと複数の着駅の駅コードと、当該複数の出発駅それぞれでの出発時刻と当該複数の到着駅それぞれでの到着時刻とが記載された時刻データベースも格納しており、
前記画像データファイルに記載された撮影日時と前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データを比較することにより、当該画像データファイルが改札内で撮影されたか改札外で撮影されたかを判定する判定手段と、
前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札内で撮影されたと判定されたときは、前記判定手段での判定に使用された前記入退場データと前記時刻データベースとに基づき、当該撮影の行われた場所に一番近い駅を選択する駅選択手段と、を有し、
前記選択手段は、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札内で撮影されたと判定されたときに、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択し、
前記取得手段は、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札内で撮影されたと判定されたときは、前記駅選択手段により選択された駅の駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得し、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札外で撮影されたと判定されたときは、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項6】
複数の駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを記憶したサーバ装置に接続しており、
入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報導出装置。
【請求項7】
複数の画像データファイルを記憶する第1のカードと通信する第1の通信手段を有し、
前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記第1のカードに記憶された画像データファイルから前記第1の通信手段を介して読み出した当該画像データファイルの撮影日時に一番近い日時で対応した入退場データを選択し、
前記位置情報付加手段は、取得した位置情報を前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された当該画像データファイルに書き込むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項8】
複数の画像データファイルと当該複数の画像データファイルのリストを記憶する第1のカードと通信する第1の通信手段を有し、
前記リストは、当該複数の画像データファイルの撮影日時が記載されており、
前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された前記リストを取得するリスト取得手段と、
前記リスト取得手段により取得した前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像データファイル選択手段と、を有し、
前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像データファイル選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時で対応した入退場データを選択し、
前記取得手段により取得した位置情報を前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された当該画像データファイルに書き込むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項9】
前記入退場データを記憶した第2のカードと通信する第2の通信手段を有し、
前記一時記憶領域は、前記第2の通信手段を介して前記第2のカードと通信することにより取得した前記入退場データを記憶することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項10】
前記第2のカードは、前記電子通貨利用データも記憶しており、
前記一時記憶領域は、前記第2の通信手段を介して前記第2のカードと通信することにより取得した前記電子通貨利用データを記憶することを特徴とする請求項9に記載の位置情報導出装置。
【請求項11】
前記第2の通信手段は、前記第2のカードと間の距離が所定の距離以下のときに、当該第2のカードと非接触で通信することを特徴とする請求項9または10に記載の位置情報導出装置。
【請求項12】
前記駅データベースに記載されている前記複数の駅それぞれの位置情報は、前記複数の駅それぞれの所在地の緯度情報と経度情報であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項13】
前記駅データベースに記載されている前記複数の駅それぞれの位置情報は、前記複数の駅それぞれの所在地の市区町村名も含まれることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項14】
複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースを格納したデータベース部と、
入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報導出装置。
【請求項15】
複数の画像データファイルを記憶する第1のカードと通信する第1の通信手段を有し、
前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記第1のカードに記憶された画像データファイルから前記第1の通信手段を介して読み出した当該画像データファイルの撮影日時に一番近い日時で対応した入退場データを選択し、
前記位置情報付加手段は、取得した位置情報を前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された当該画像データファイルに書き込むことを特徴とする請求項14に記載の位置情報導出装置。
【請求項16】
前記データベース部は、複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースも格納し
前記一時記憶領域は、入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データも記憶し、
前記取得手段は、前記選択手段により選択された入退場データに前記駅コードが記載されているときは、当該駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得し、前記選択手段により選択された入退場データに前記料金所コードが記載されているときは、当該料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項17】
前記入退場データを記憶した第3のカードと通信する第3の通信手段を有し、
前記一時記憶領域は、前記第3の通信手段を介して前記第3のカードと通信することにより取得した前記入退場データを記憶することを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項18】
複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶部と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶部と、
前記第2の記憶部に記憶された前記入退場データのうちで、第1の記憶部に記憶された画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報導出装置。
【請求項19】
改札機から入退場データを受信する通信手段を有し、
前記通信手段は、前記改札機との間の距離が所定の距離以下であるときに、当該改札機と非接触で通信することを特徴とする請求項18に記載の位置情報導出装置。
【請求項20】
撮像された画像から画像データファイルを生成する撮像装置を有し、
前記画像データファイルを前記第1の記憶部に記憶させることを特徴とする請求項18または19に記載の位置情報導出装置。
【請求項21】
位置情報導出装置と第1のカードと第2のカードとを備える位置情報付加システムであって、
前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、
前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、
前記第2のカードは、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信手段と、を有し、
前記位置情報導出装置は、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、
前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記取得手段により取得した位置情報を書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報付加システム。
【請求項22】
位置情報導出装置とサーバ装置と第1のカードと第2のカードとを備える位置情報付加システムであって、
前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、
前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、
前記第2のカードは、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信手段と、を有し、
前記位置情報導出装置は、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、
前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、
前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を前記サーバ装置に送信する第5の通信手段と、を有し、
前記サーバ装置は、前記位置情報導出装置から前記駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を受信する第6の通信手段と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報の検索要求に基づき、前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報を前記駅データベースから検索するデータベース検索処理部と、を有し、
前記サーバ装置の前記第6の通信手段は、前記データベース検索処理部による検索の結果として抽出された、前記駅コードに対応する位置情報を前記位置情報導出装置に送信し、
前記位置情報導出装置の前記第5の通信手段は、前記サーバ装置から送信された前記駅コードに対応する位置情報を受信し、
前記位置情報導出装置は、前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記第3の通信手段により受信した前記位置情報を書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報付加システム。
【請求項23】
位置情報導出装置とサーバ装置と第1のカードと第2のカードとを備える位置情報付加システムであって、
前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶された前記複数の画像データファイルを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、
前記第2のカードは、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信手段と、を有し、
前記位置情報導出装置は、前記第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第3の通信手段と、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、
前記第3の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第4の通信手段により受信した前記入退場データとを前記サーバ装置に送信する第5の通信手段と、を有し、
前記サーバ装置は、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第6の通信手段と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報が記載された駅データベースを格納おり、前記第6の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第6の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、
前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報付加システム。
【請求項24】
前記第2のカードの前記第2の通信手段は、改札機と通信を行い、当該通信時の入退場データを受信し、
前記第2のカードの第2の記憶手段は、前記第2の通信手段により受信した前記入退場データを記憶することを特徴とする請求項21から23のいずれか1項に記載の位置情報付加システム。
【請求項25】
位置情報導出装置と第1のサーバ装置と第2のサーバ装置と第1のカードとを備える位置情報付加システムであって、
前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶された前記複数のファイルを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、
前記位置情報導出装置は、第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第2の通信手段と、
第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDとを前記第1のサーバ装置に送信する第3の通信手段と、を有し、
前記第1のサーバ装置は、前記位置情報導出装置から送信された前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDを受信する第4の通信手段と、
複数の第2のカードに対する、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第4通信手段により受信した前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDに基づき、当該IDに対応する前記入退場データを検索する検索手段と、を有し、
前記第1のサーバ装置の前記第4の通信手段は、前記検索手段による検索の結果として抽出された当該IDに対応する前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信し、
前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第1のサーバ装置から送信された前記入退場データを受信し、
前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第2の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第3の通信手段により受信した前記入退場データとを前記第2のサーバ装置に送信し、
前記第2のサーバ装置は、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第5の通信手段と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納おり、前記第5の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第5の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、
前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報付加システム。
【請求項26】
前記第1のサーバ装置の前記第4の通信手段は、複数の改札機と通信を行い、当該改札に記憶された前記複数の入退場データを受信し、
前記第1のサーバ装置の第4の記憶手段は、前記第4の通信手段により受信した前記複数の入退場データを記憶することを特徴とする請求項23に記載の位置情報付加システム。
【請求項27】
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、
入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを一時記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項28】
複数の駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを記憶したサーバ装置に接続させ、
入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項29】
複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、
入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項30】
複数の画像データファイルを第1の記憶部に記憶する第1の記憶ステップと、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、
入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを第2の記憶部に記憶する第2の記憶ステップと、
前記第2の記憶部に記憶された前記入退場データのうちで、第1の記憶部に記憶された画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項31】
第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、
前記第1の記憶ステップにより記憶された複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成ステップと、
前記リスト生成ステップにより生成された前記リストを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、
第2のカードによる、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、
前記第2の記憶ステップにより記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信ステップと、を有し、
前記位置情報導出装置による、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信ステップと、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信ステップと、
前記第3の通信ステップにより受信した前記リストと前記第4の通信ステップにより受信した前記入退場記録を一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、
前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、
前記第1のカードの前記第1の記憶ステップに記憶された、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに、前記第1の通信ステップと前記第3の通信ステップとを介して、前記取得ステップにより取得した位置情報を書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項32】
第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、
前記第1の記憶ステップにより記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成ステップと、
前記リスト生成ステップにより生成された前記リストを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、
第2のカードによる、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、
前記第2の記憶ステップにより記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信ステップと、を有し、
前記位置情報導出装置による、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信ステップと、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信ステップと、
前記第3の通信ステップにより受信した前記リストと前記第4の通信ステップにより受信した前記入退場記録を一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、
前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求をサーバ装置に送信する第5の通信ステップと、を有し、
前記サーバ装置による、前記位置情報導出装置から前記駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を受信する第6の通信ステップと、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、
前記第6の通信ステップにより受信した前記駅コードに対応する位置情報の検索要求に基づき、前記第6の通信ステップにより受信した前記駅コードに対応する位置情報を前記駅データベースから検索するデータベース検索処理ステップと、を有し、
前記サーバ装置による前記第6の通信ステップは、前記データベース検索処理ステップによる検索の結果として抽出された、前記駅コードに対応する位置情報を前記位置情報導出装置に送信し、
前記位置情報導出装置による前記第5の通信ステップは、前記サーバ装置から送信された前記駅コードに対応する位置情報を受信し、
前記位置情報導出装置による、前記第1のカードの前記第1の記憶ステップに記憶された、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに、前記第1の通信ステップと前記第3の通信ステップとを介して、前記第3の通信ステップにより受信した前記位置情報を書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項33】
第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、
前記第1の記憶ステップにより記憶された前記複数の画像データファイルを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、
第2のカードによる、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、
前記第2の記憶ステップにより記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信ステップと、を有し、
前記位置情報導出装置による、前記第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第3の通信ステップと、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信ステップと、
前記第3の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルと前記第4の通信ステップにより受信した前記入退場データとをサーバ装置に送信する第5の通信ステップと、を有し、
前記サーバ装置による、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第6の通信ステップと、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報が記載された駅データベースをデータベース部に格納し、前記第6の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとしてデータベース部に格納し、前記第6の通信ステップにより受信した前記入退場データを入退場データベースとしてデータベース部に格納する格納ステップと、
前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、
前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項34】
第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、
前記第1の記憶ステップにより記憶された前記複数のファイルを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、
前記位置情報導出装置による、第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第2の通信ステップと、
第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDとを第1のサーバ装置に送信する第3の通信ステップと、を有し、
前記第1のサーバ装置による、前記位置情報導出装置から送信された前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDを受信する第4の通信ステップと、
複数の第2のカードに対する、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、
前記第4通信ステップにより受信した前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDに基づき、当該IDに対応する前記入退場データを検索する検索ステップと、を有し、
前記第1のサーバ装置による前記第4の通信ステップは、前記検索ステップによる検索の結果として抽出された当該IDに対応する前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信し、
前記位置情報導出装置による前記第3の通信ステップは、前記第1のサーバ装置から送信された前記入退場データを受信し、
前記位置情報導出装置による前記第3の通信ステップは、前記第2の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルと前記第3の通信ステップにより受信した前記入退場データとを第2のサーバ装置に送信し、
前記第2のサーバ装置による、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第5の通信ステップと、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納し、前記第5の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとしてデータベース部に格納し、前記第5の通信ステップにより受信した前記入退場データを入退場データベースとしてデータベース部に格納する格納ステップと、
前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、
前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項35】
位置情報導出装置を、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項36】
位置情報導出装置を、複数の駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを記憶したサーバ装置に接続しており、
入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項37】
位置情報導出装置を、複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースを格納したデータベース部と、
入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項38】
位置情報導出装置を、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶部と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶部と、
前記第2の記憶部に記憶された前記入退場データのうちで、第1の記憶部に記憶された画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項39】
第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、
前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、
第2のカードを、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを位置情報導出装置に送信する第2の通信手段として機能させ、
前記位置情報導出装置を、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、
前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記取得手段により取得した位置情報を書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項40】
第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、
前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、
第2のカードを、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを位置情報導出装置に送信する第2の通信手段として機能させ、
前記位置情報導出装置を、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、
前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、
前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求をサーバ装置に送信する第5の通信手段として機能させ、
前記サーバ装置を、前記位置情報導出装置から前記駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を受信する第6の通信手段と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報の検索要求に基づき、前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報を前記駅データベースから検索するデータベース検索処理部として機能させ、
前記サーバ装置の前記第6の通信手段は、前記データベース検索処理部による検索の結果として抽出された、前記駅コードに対応する位置情報を前記位置情報導出装置に送信し、
前記位置情報導出装置の前記第5の通信手段は、前記サーバ装置から送信された前記駅コードに対応する位置情報を受信し、
前記位置情報導出装置を、前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記第3の通信手段により受信した前記位置情報を書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項41】
第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶された前記複数の画像データファイルを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、
前記第2のカードを、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを位置情報導出装置に送信する第2の通信手段として機能させ、
前記位置情報導出装置を、前記第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第3の通信手段と、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、
前記第3の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第4の通信手段により受信した前記入退場データとをサーバ装置に送信する第5の通信手段として機能させ、
前記サーバ装置を、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第6の通信手段と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報が記載された駅データベースを格納おり、前記第6の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第6の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、
前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項42】
第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶された前記複数のファイルを位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、
前記位置情報導出装置を、第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第2の通信手段と、
第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDとを第1のサーバ装置に送信する第3の通信手段として機能させ、
前記第1のサーバ装置を、前記位置情報導出装置から送信された前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDを受信する第4の通信手段と、
複数の第2のカードに対する、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第4通信手段により受信した前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDに基づき、当該IDに対応する前記入退場データを検索する検索手段として機能させ、
前記第1のサーバ装置の前記第4の通信手段は、前記検索手段による検索の結果として抽出された当該IDに対応する前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信し、
前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第1のサーバ装置から送信された前記入退場データを受信し、
前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第2の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第3の通信手段により受信した前記入退場データとを第2のサーバ装置に送信し、
前記第2のサーバ装置を、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第5の通信手段と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納おり、前記第5の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第5の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、
前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、
画像データファイルに記載された撮影日時に基づき、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちから1つの入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルの位置情報として出力する位置情報出力手段と、を有することを特徴とする位置情報導出装置。
【請求項2】
前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択することを特徴とする請求項1に記載の位置情報導出装置。
【請求項3】
前記位置情報出力手段により出力された前記画像データファイルの位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の位置情報導出装置。
【請求項4】
前記データベース部は、複数の物販端末に対する端末コードと当該端末コードそれぞれに対する位置情報も記載されており、
前記一時記憶領域は、電子通貨を利用した前記物販端末の端末コードと当該物販端末を利用した日時とが記載された電子通貨利用データも記憶しており、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データと前記電子通貨利用データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時のデータを選択する選択手段と、
前記取得手段は、前記選択手段により選択されたデータが前記入退場データである場合は、当該選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得し、前記選択手段により選択されたデータが前記電子通貨利用データである場合は、当該選択された電子通貨利用データに記載された端末コードに対応した位置情報を前記物販端末データベースから取得することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項5】
前記データベース部は、複数の出発駅の駅コードと複数の着駅の駅コードと、当該複数の出発駅それぞれでの出発時刻と当該複数の到着駅それぞれでの到着時刻とが記載された時刻データベースも格納しており、
前記画像データファイルに記載された撮影日時と前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データを比較することにより、当該画像データファイルが改札内で撮影されたか改札外で撮影されたかを判定する判定手段と、
前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札内で撮影されたと判定されたときは、前記判定手段での判定に使用された前記入退場データと前記時刻データベースとに基づき、当該撮影の行われた場所に一番近い駅を選択する駅選択手段と、を有し、
前記選択手段は、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札内で撮影されたと判定されたときに、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択し、
前記取得手段は、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札内で撮影されたと判定されたときは、前記駅選択手段により選択された駅の駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得し、前記判定手段の結果として当該画像データファイルが改札外で撮影されたと判定されたときは、前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項6】
複数の駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを記憶したサーバ装置に接続しており、
入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報導出装置。
【請求項7】
複数の画像データファイルを記憶する第1のカードと通信する第1の通信手段を有し、
前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記第1のカードに記憶された画像データファイルから前記第1の通信手段を介して読み出した当該画像データファイルの撮影日時に一番近い日時で対応した入退場データを選択し、
前記位置情報付加手段は、取得した位置情報を前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された当該画像データファイルに書き込むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項8】
複数の画像データファイルと当該複数の画像データファイルのリストを記憶する第1のカードと通信する第1の通信手段を有し、
前記リストは、当該複数の画像データファイルの撮影日時が記載されており、
前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された前記リストを取得するリスト取得手段と、
前記リスト取得手段により取得した前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像データファイル選択手段と、を有し、
前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像データファイル選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時で対応した入退場データを選択し、
前記取得手段により取得した位置情報を前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された当該画像データファイルに書き込むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項9】
前記入退場データを記憶した第2のカードと通信する第2の通信手段を有し、
前記一時記憶領域は、前記第2の通信手段を介して前記第2のカードと通信することにより取得した前記入退場データを記憶することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項10】
前記第2のカードは、前記電子通貨利用データも記憶しており、
前記一時記憶領域は、前記第2の通信手段を介して前記第2のカードと通信することにより取得した前記電子通貨利用データを記憶することを特徴とする請求項9に記載の位置情報導出装置。
【請求項11】
前記第2の通信手段は、前記第2のカードと間の距離が所定の距離以下のときに、当該第2のカードと非接触で通信することを特徴とする請求項9または10に記載の位置情報導出装置。
【請求項12】
前記駅データベースに記載されている前記複数の駅それぞれの位置情報は、前記複数の駅それぞれの所在地の緯度情報と経度情報であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項13】
前記駅データベースに記載されている前記複数の駅それぞれの位置情報は、前記複数の駅それぞれの所在地の市区町村名も含まれることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項14】
複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースを格納したデータベース部と、
入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報導出装置。
【請求項15】
複数の画像データファイルを記憶する第1のカードと通信する第1の通信手段を有し、
前記選択手段は、前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記第1のカードに記憶された画像データファイルから前記第1の通信手段を介して読み出した当該画像データファイルの撮影日時に一番近い日時で対応した入退場データを選択し、
前記位置情報付加手段は、取得した位置情報を前記第1の通信手段を介して前記第1のカードに記憶された当該画像データファイルに書き込むことを特徴とする請求項14に記載の位置情報導出装置。
【請求項16】
前記データベース部は、複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースも格納し
前記一時記憶領域は、入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データも記憶し、
前記取得手段は、前記選択手段により選択された入退場データに前記駅コードが記載されているときは、当該駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得し、前記選択手段により選択された入退場データに前記料金所コードが記載されているときは、当該料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項17】
前記入退場データを記憶した第3のカードと通信する第3の通信手段を有し、
前記一時記憶領域は、前記第3の通信手段を介して前記第3のカードと通信することにより取得した前記入退場データを記憶することを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の位置情報導出装置。
【請求項18】
複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶部と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶部と、
前記第2の記憶部に記憶された前記入退場データのうちで、第1の記憶部に記憶された画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報導出装置。
【請求項19】
改札機から入退場データを受信する通信手段を有し、
前記通信手段は、前記改札機との間の距離が所定の距離以下であるときに、当該改札機と非接触で通信することを特徴とする請求項18に記載の位置情報導出装置。
【請求項20】
撮像された画像から画像データファイルを生成する撮像装置を有し、
前記画像データファイルを前記第1の記憶部に記憶させることを特徴とする請求項18または19に記載の位置情報導出装置。
【請求項21】
位置情報導出装置と第1のカードと第2のカードとを備える位置情報付加システムであって、
前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、
前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、
前記第2のカードは、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信手段と、を有し、
前記位置情報導出装置は、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、
前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記取得手段により取得した位置情報を書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報付加システム。
【請求項22】
位置情報導出装置とサーバ装置と第1のカードと第2のカードとを備える位置情報付加システムであって、
前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、
前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、
前記第2のカードは、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信手段と、を有し、
前記位置情報導出装置は、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、
前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、
前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を前記サーバ装置に送信する第5の通信手段と、を有し、
前記サーバ装置は、前記位置情報導出装置から前記駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を受信する第6の通信手段と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報の検索要求に基づき、前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報を前記駅データベースから検索するデータベース検索処理部と、を有し、
前記サーバ装置の前記第6の通信手段は、前記データベース検索処理部による検索の結果として抽出された、前記駅コードに対応する位置情報を前記位置情報導出装置に送信し、
前記位置情報導出装置の前記第5の通信手段は、前記サーバ装置から送信された前記駅コードに対応する位置情報を受信し、
前記位置情報導出装置は、前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記第3の通信手段により受信した前記位置情報を書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報付加システム。
【請求項23】
位置情報導出装置とサーバ装置と第1のカードと第2のカードとを備える位置情報付加システムであって、
前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶された前記複数の画像データファイルを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、
前記第2のカードは、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信手段と、を有し、
前記位置情報導出装置は、前記第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第3の通信手段と、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、
前記第3の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第4の通信手段により受信した前記入退場データとを前記サーバ装置に送信する第5の通信手段と、を有し、
前記サーバ装置は、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第6の通信手段と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報が記載された駅データベースを格納おり、前記第6の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第6の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、
前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報付加システム。
【請求項24】
前記第2のカードの前記第2の通信手段は、改札機と通信を行い、当該通信時の入退場データを受信し、
前記第2のカードの第2の記憶手段は、前記第2の通信手段により受信した前記入退場データを記憶することを特徴とする請求項21から23のいずれか1項に記載の位置情報付加システム。
【請求項25】
位置情報導出装置と第1のサーバ装置と第2のサーバ装置と第1のカードとを備える位置情報付加システムであって、
前記第1のカードは、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶された前記複数のファイルを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段と、を有し、
前記位置情報導出装置は、第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第2の通信手段と、
第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDとを前記第1のサーバ装置に送信する第3の通信手段と、を有し、
前記第1のサーバ装置は、前記位置情報導出装置から送信された前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDを受信する第4の通信手段と、
複数の第2のカードに対する、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第4通信手段により受信した前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDに基づき、当該IDに対応する前記入退場データを検索する検索手段と、を有し、
前記第1のサーバ装置の前記第4の通信手段は、前記検索手段による検索の結果として抽出された当該IDに対応する前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信し、
前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第1のサーバ装置から送信された前記入退場データを受信し、
前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第2の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第3の通信手段により受信した前記入退場データとを前記第2のサーバ装置に送信し、
前記第2のサーバ装置は、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第5の通信手段と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納おり、前記第5の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第5の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、
前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段と、を有することを特徴とする位置情報付加システム。
【請求項26】
前記第1のサーバ装置の前記第4の通信手段は、複数の改札機と通信を行い、当該改札に記憶された前記複数の入退場データを受信し、
前記第1のサーバ装置の第4の記憶手段は、前記第4の通信手段により受信した前記複数の入退場データを記憶することを特徴とする請求項23に記載の位置情報付加システム。
【請求項27】
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、
入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを一時記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項28】
複数の駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを記憶したサーバ装置に接続させ、
入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項29】
複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、
入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項30】
複数の画像データファイルを第1の記憶部に記憶する第1の記憶ステップと、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、
入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを第2の記憶部に記憶する第2の記憶ステップと、
前記第2の記憶部に記憶された前記入退場データのうちで、第1の記憶部に記憶された画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項31】
第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、
前記第1の記憶ステップにより記憶された複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成ステップと、
前記リスト生成ステップにより生成された前記リストを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、
第2のカードによる、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、
前記第2の記憶ステップにより記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信ステップと、を有し、
前記位置情報導出装置による、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信ステップと、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信ステップと、
前記第3の通信ステップにより受信した前記リストと前記第4の通信ステップにより受信した前記入退場記録を一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、
前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、
前記第1のカードの前記第1の記憶ステップに記憶された、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに、前記第1の通信ステップと前記第3の通信ステップとを介して、前記取得ステップにより取得した位置情報を書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項32】
第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、
前記第1の記憶ステップにより記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成ステップと、
前記リスト生成ステップにより生成された前記リストを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、
第2のカードによる、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、
前記第2の記憶ステップにより記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信ステップと、を有し、
前記位置情報導出装置による、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信ステップと、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信ステップと、
前記第3の通信ステップにより受信した前記リストと前記第4の通信ステップにより受信した前記入退場記録を一時記憶領域に記憶する一時記憶ステップと、
前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求をサーバ装置に送信する第5の通信ステップと、を有し、
前記サーバ装置による、前記位置情報導出装置から前記駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を受信する第6の通信ステップと、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納する格納ステップと、
前記第6の通信ステップにより受信した前記駅コードに対応する位置情報の検索要求に基づき、前記第6の通信ステップにより受信した前記駅コードに対応する位置情報を前記駅データベースから検索するデータベース検索処理ステップと、を有し、
前記サーバ装置による前記第6の通信ステップは、前記データベース検索処理ステップによる検索の結果として抽出された、前記駅コードに対応する位置情報を前記位置情報導出装置に送信し、
前記位置情報導出装置による前記第5の通信ステップは、前記サーバ装置から送信された前記駅コードに対応する位置情報を受信し、
前記位置情報導出装置による、前記第1のカードの前記第1の記憶ステップに記憶された、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに、前記第1の通信ステップと前記第3の通信ステップとを介して、前記第3の通信ステップにより受信した前記位置情報を書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項33】
第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、
前記第1の記憶ステップにより記憶された前記複数の画像データファイルを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、
第2のカードによる、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、
前記第2の記憶ステップにより記憶された前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信する第2の通信ステップと、を有し、
前記位置情報導出装置による、前記第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第3の通信ステップと、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信ステップと、
前記第3の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルと前記第4の通信ステップにより受信した前記入退場データとをサーバ装置に送信する第5の通信ステップと、を有し、
前記サーバ装置による、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第6の通信ステップと、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報が記載された駅データベースをデータベース部に格納し、前記第6の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとしてデータベース部に格納し、前記第6の通信ステップにより受信した前記入退場データを入退場データベースとしてデータベース部に格納する格納ステップと、
前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、
前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項34】
第1のカードによる、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶ステップと、
前記第1の記憶ステップにより記憶された前記複数のファイルを位置情報導出装置に送信する第1の通信ステップと、を有し、
前記位置情報導出装置による、第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第2の通信ステップと、
第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDとを第1のサーバ装置に送信する第3の通信ステップと、を有し、
前記第1のサーバ装置による、前記位置情報導出装置から送信された前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDを受信する第4の通信ステップと、
複数の第2のカードに対する、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶ステップと、
前記第4通信ステップにより受信した前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDに基づき、当該IDに対応する前記入退場データを検索する検索ステップと、を有し、
前記第1のサーバ装置による前記第4の通信ステップは、前記検索ステップによる検索の結果として抽出された当該IDに対応する前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信し、
前記位置情報導出装置による前記第3の通信ステップは、前記第1のサーバ装置から送信された前記入退場データを受信し、
前記位置情報導出装置による前記第3の通信ステップは、前記第2の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルと前記第3の通信ステップにより受信した前記入退場データとを第2のサーバ装置に送信し、
前記第2のサーバ装置による、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第5の通信ステップと、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースをデータベース部に格納し、前記第5の通信ステップにより受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとしてデータベース部に格納し、前記第5の通信ステップにより受信した前記入退場データを入退場データベースとしてデータベース部に格納する格納ステップと、
前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択ステップと、
前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択ステップにより選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加ステップと、を有することを特徴とする位置情報付加方法。
【請求項35】
位置情報導出装置を、複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
入退場した駅に対する駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項36】
位置情報導出装置を、複数の駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを記憶したサーバ装置に接続しており、
入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項37】
位置情報導出装置を、複数の料金所に対する料金所コードと当該料金所コードそれぞれに位置情報が記載された料金所データベースを格納したデータベース部と、
入退場した料金所の料金所コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する一時記憶領域と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された料金所コードに対応した位置情報を前記料金所データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項38】
位置情報導出装置を、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶部と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに位置情報が記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶部と、
前記第2の記憶部に記憶された前記入退場データのうちで、第1の記憶部に記憶された画像データファイルに記載された撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を当該画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項39】
第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、
前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、
第2のカードを、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを位置情報導出装置に送信する第2の通信手段として機能させ、
前記位置情報導出装置を、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、
前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記取得手段により取得した位置情報を書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項40】
第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶されている複数の画像データの撮影日時の記載されたリストを生成するリスト生成手段と、
前記リスト生成手段により生成された前記リストを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、
第2のカードを、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを位置情報導出装置に送信する第2の通信手段として機能させ、
前記位置情報導出装置を、前記第1のカードから送信された前記リストを受信する第3の通信手段と、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、
前記第3の通信手段により受信した前記リストと前記第4の通信手段により受信した前記入退場記録を記録する一時記憶領域と、
前記リストに記載された画像データファイルのうちの1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記一時記憶領域に記憶された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求をサーバ装置に送信する第5の通信手段として機能させ、
前記サーバ装置を、前記位置情報導出装置から前記駅コードと当該駅コードに対応する位置情報の検索要求を受信する第6の通信手段と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納したデータベース部と、
前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報の検索要求に基づき、前記第6の通信手段により受信した前記駅コードに対応する位置情報を前記駅データベースから検索するデータベース検索処理部として機能させ、
前記サーバ装置の前記第6の通信手段は、前記データベース検索処理部による検索の結果として抽出された、前記駅コードに対応する位置情報を前記位置情報導出装置に送信し、
前記位置情報導出装置の前記第5の通信手段は、前記サーバ装置から送信された前記駅コードに対応する位置情報を受信し、
前記位置情報導出装置を、前記第1のカードの前記第1の記憶手段に記憶された、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに、前記第1の通信手段と前記第3の通信手段とを介して、前記第3の通信手段により受信した前記位置情報を書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項41】
第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶された前記複数の画像データファイルを前記位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、
前記第2のカードを、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時が記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記入退場データを位置情報導出装置に送信する第2の通信手段として機能させ、
前記位置情報導出装置を、前記第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第3の通信手段と、
前記第2のカードから送信された前記入退場データを受信する第4の通信手段と、
前記第3の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第4の通信手段により受信した前記入退場データとをサーバ装置に送信する第5の通信手段として機能させ、
前記サーバ装置を、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第6の通信手段と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報が記載された駅データベースを格納おり、前記第6の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第6の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、
前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項42】
第1のカードを、複数の画像データファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶された前記複数のファイルを位置情報導出装置に送信する第1の通信手段として機能させ、
前記位置情報導出装置を、第1のカードから送信された前記複数の画像データファイルを受信する第2の通信手段と、
第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDとを第1のサーバ装置に送信する第3の通信手段として機能させ、
前記第1のサーバ装置を、前記位置情報導出装置から送信された前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDを受信する第4の通信手段と、
複数の第2のカードに対する、入退場した駅の駅コードと当該入退場の日時とが記載された入退場データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第4通信手段により受信した前記第2のカードの入退場データの要求と当該第2のカードのIDに基づき、当該IDに対応する前記入退場データを検索する検索手段として機能させ、
前記第1のサーバ装置の前記第4の通信手段は、前記検索手段による検索の結果として抽出された当該IDに対応する前記入退場データを前記位置情報導出装置に送信し、
前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第1のサーバ装置から送信された前記入退場データを受信し、
前記位置情報導出装置の前記第3の通信手段は、前記第2の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルと前記第3の通信手段により受信した前記入退場データとを第2のサーバ装置に送信し、
前記第2のサーバ装置を、前記位置情報導出装置から送信された前記複数の画像データファイルと前記入退場データとを受信する第5の通信手段と、
複数の駅に対する駅コードと当該駅コードそれぞれに対する位置情報とが記載された駅データベースを格納おり、前記第5の通信手段により受信した前記複数の画像データファイルの撮影日時のリストを作成し、当該複数の画像データファイルと当該リストとを画像データベースとして格納し、前記第5の通信手段により受信した前記入退場データを入退場データベースとして格納するデータベース部と、
前記リストから1つの画像データファイルを選択する画像選択手段と、
前記入退場データベースに記載された前記入退場データのうちで、前記画像選択手段により選択された画像データファイルの撮影日時に一番近い日時の入退場データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された入退場データに記載された駅コードに対応した位置情報を前記駅データベースから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置情報を前記データベース部に格納されている、前記画像選択手段により選択された画像データファイルに書き込む位置情報付加手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公開番号】特開2011−4272(P2011−4272A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−146869(P2009−146869)
【出願日】平成21年6月19日(2009.6.19)
【出願人】(306029774)NECビッグローブ株式会社 (115)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月19日(2009.6.19)
【出願人】(306029774)NECビッグローブ株式会社 (115)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]