説明

位置検知システム

【課題】画面上の作業者の移動を連続的に変化させ、且つ位置検知誤差を考慮して移動速度に制限をかけることで位置検知誤差に起因する不自然な画面表示を抑える。
【解決手段】本発明の位置検知システムは、監視端末3と通信するための通信制御部11と、今回の算出位置と現在の表示位置の差が位置検知許容誤差より大きい場合は誤差分布円の円周上で現在の表示位置に一番近い点を今回の推定位置とし、今回の算出位置と現在の表示位置との差が位置検知許容誤差より小さい場合は現在の表示位置と今回の算出位置との間を所定の比率で内分する点を今回の推定位置とし、現在の表示位置から今回の算出位置までの間を更に所定数に分割し、上記監視端末側で画面のリフレッシュレート毎に滑らかに画面表示させるよう促す制御部12と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者の位置を検知し表示制御を行う位置検知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、移動する対象の位置を検知し、検知した位置の情報に基づいて対象の移動経路を表示することが求められており、種々の分野に適用可能な様々な技術が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、経路図作成手段としての演算処理部が、発信機の位置の時間的な変化から、発信機すなわち作業者の移動経路を作成し、表示部の表示画面の経路図を表示させる作業工程分析支援システムに係る技術が開示されている。
【0004】
一方、特許文献2では、GPS受信機能を内蔵した表示端末装置の位置をキャラクタで表示し、GPS信号により解析された測位誤差と速度、進行方向に基づき、キャラクタを中心に測位誤差円、速度・進行方向矢印を表示する位置表示機能付き移動端末装置に係る技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−73749号公報
【特許文献2】特開2003−215228号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した従来技術では、位置情報を得たタイミングでしか画面の表示を更新できないので、逐次移動する対象の現在位置の表示を連続的に変化させることができない。更に、位置検知の精度が悪い場合には、表示の不自然さがより顕著になる。
【0006】
本発明の目的とするところは、画面上の作業者の移動を連続的に変化させ、且つ位置検知誤差を考慮して移動速度に制限をかけることで位置検知誤差に起因する不自然な画面表示を抑え、作業者の移動をより自然に見えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様では、監視端末と通信するための通信制御部と、現在の算出位置と現在の表示位置の差が位置検知許容誤差より大きい場合は誤差分布円の円周上で現在の表示位置に最も近い点を今回の推定位置とし、現在の算出位置と現在の表示位置との差が上記位置検知許容誤差より小さい場合は現在の算出位置と現在の表示位置との間を所定の比率で内分する点を今回の推定位置とし、その推定位置を画面表示させるよう促す制御部と、を有することを特徴とする位置検知システムが提供される。
【0008】
本発明の第2の態様では、前記制御部は、現在の表示位置から今回の推定位置までの間を更に所定数に分割し、上記監視端末側で画面のリフレッシュレート毎に滑らかに画面表示させることを特徴とする位置検知システムが提供される。
【0009】
本発明の第3の態様では、監視端末と位置検知エンジンサーバと通信するための通信制御部と、少なくとも位置情報取得機能と演算機能とを備え、この位置情報取得機能により位置検知エンジンサーバから作業者の現在の算出位置を取得し、上記演算機能により、作業者の現在の算出位置と現在の表示位置とから画面上の推定位置を決定する手段を有し、当該推定位置を決定する手段は、上記現在の表示位置と画面上の推定位置の差分により算出される移動距離が上記位置検知許容誤差よりも大きいか否かを判断し、上記移動距離が上記位置検知許容誤差より大きい場合には当該移動距離から上記位置検知許容誤差の長さを引いた距離だけ画面上で移動させるよう促し、一方、上記移動距離が上記位置検知許容誤差より小さい場合には当該移動距離の半分の距離または当該移動距離を所定の比率で内分する距離だけ画面上で移動させるよう促し、作業者の現在の表示位置と先に決定した推定位置から作業者の移動速度を計算する、第1の処理と、上記位置情報取得機能により作業者の現在の表示位置を取得し、上記演算機能により、作業者の移動速度を算出し、作業者の現在の表示位置と作業者の移動速度とから最新の画面表示位置を計算し、この演算結果に基づいて監視端末側の監視画面の画面表示の更新を促す、第2の処理と、を実行する制御部と、を有することを特徴とする位置検知システムが提供される。
【0010】
本発明の第4の態様では、APサーバを介して位置検知エンジンサーバと通信するための通信制御部と、少なくとも位置情報取得機能と演算機能とを備え、この位置情報取得機能により位置検知エンジンサーバが有する作業者の現在の算出位置を取得し、上記演算機能により、作業者の現在の算出位置と現在の表示位置とから画面上の推定位置を決定する手段を有し、当該推定位置を決定する手段は、上記現在の表示位置と画面上の推定位置の差分により算出される移動距離が上記位置検知許容誤差よりも大きいか否かを判断し、上記移動距離が上記位置検知許容誤差より大きい場合には当該移動距離から上記位置検知許容誤差の長さを引いた距離だけ画面上で移動させるよう促し、一方、上記移動距離が上記位置検知許容誤差より小さい場合には当該移動距離の半分の距離または当該移動距離を所定の比率で内分する距離だけ画面上で移動させるよう促し、作業者の現在の表示位置と先に決定した推定位置から作業者の移動速度を計算する、第1の処理と、上記位置情報取得機能により作業者の現在の表示位置を取得し、上記演算機能により、作業者の移動速度を算出し、作業者の現在の表示位置と作業者の移動速度とから最新の画面表示位置を計算し、この演算結果に基づいて監視端末側の監視画面の画面表示の更新を促す、第2の処理と、を実行する制御部と、を監視端末に備えたことを特徴とする位置検知システムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画面上の作業者の移動を連続的に変化させ、且つ位置検知誤差を考慮して移動速度に制限をかけることで位置検知誤差に起因する不自然な画面表示を抑え、作業者の移動をより自然に見えるようにする位置検知システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。
【0013】
図1には本発明の一実施の形態に係る位置検知システムの構成を示し説明する。
【0014】
この図1に示されるように、位置検知システムでは、作業員が携帯する無線LAN携帯端末4a,4b…が、複数のアクセスポイント8a,8b,…及び通信網9を介して、管理センタ側に配置された各種サーバと通信自在となっている。この管理センタ側には、Web/アプリケーション(以下、APと略記する)サーバ1、データベース(以下、DBと略記する)サーバ2、監視端末3、位置管理サーバ5、第1の位置検知エンジンサーバ6、第2の位置検知エンジンサーバ7が少なくとも配置されている。
【0015】
以下、複数のアクセスポイント8a,8b…や複数の無線LAN携帯端末4a,4b…を総称する場合には、それぞれ符号8,4を用いることとする。
【0016】
このような構成において、アクセスポイント8とは、無線LANで無線LAN携帯端末4と通信網9との間を接続する電波中継機である。例えば、このアクセスポイント8と各無線LAN携帯端末4の不図示の無線LANアダプタには、ESSIDという識別名が割り当てられており、アクセスポイント8は自身と同じESSIDを持つ端末同士の通信の中継を行うようになっている。無線LAN携帯端末4としては、例えば無線LAN通信機能を備えたPDAや携帯電話機等を採用することができる。
【0017】
一方、位置管理サーバ5及び第1の位置検知エンジンサーバ6は、無線LANの伝播速度を利用した位置検知ソフトウェアが動作するサーバである。第2の位置検知エンジンサーバ7は、無線LANの電波強度により位置を特定する位置検知ソフトウェアが動作するサーバである。DBサーバ2及びWeb/APサーバ1は、位置検知ソフトウェアで計算された位置データを管理/保存するサーバである。監視端末3は、DBサーバ2に格納された位置データを適宜読み出し、画面表示を行う端末である。
【0018】
ここで、図2には図1の構成の一部を更に具現化して示し更に詳細に説明する。
【0019】
この図2に示されるように、Web/APサーバ1は、通信制御部11、制御部12を少なくとも有している。そして、通信制御部11は、各サーバや端末との通信を司るものであり、制御部12はWeb/APサーバ1全体の制御を司るものである。
【0020】
そして、より詳細には、この制御部12は、位置情報取得機能12aとWebサービス機能12b、演算機能12c、主制御機能12dを少なくとも備えている。この位置情報取得機能12aは、第1及び第2の位置検知エンジンサーバ6,7により検知された位置情報を取得するための機能である。Webサービス機能12bとは、監視端末3等に対してWebサービスを提供するための機能である。そして、演算機能12cとは、位置情報に基づいて対象となる作業者等の移動を連続的に表示するための演算を行うための機能である。主制御機能12dとは、その他の制御を司るものである。
【0021】
一方、DBサーバ2は、通信制御部23と制御部21、端末状態データDB22を少なくとも備えている。Web/APサーバ1より送られた位置情報は、通信制御部23にて受信され、制御部21の制御の下、端末状態データDB22に格納される。端末状態データDB22では、図3に示されるように、端末IDと位置X(m)、位置Y(m)、状態が対応付けられて記憶されている。「端末ID」とは作業者が携帯する端末を識別するためのIDであり、「位置X」とは位置検知ソフトウェアで算出された端末の現在の算出位置(以下、「現在の算出位置」とする)のX座標であり、「位置Y」とは端末の現在の算出位置のY座標であり、「状態」とは位置検知中であるか否かを示すものである。
【0022】
以上の構成の下、制御部12は、演算機能12cにより、作業者の現在の算出位置X,Yと画面上の表示位置の差分により作業者の移動速度を求める。そして、次の画面上の表示位置をその移動速度から推定し、より細かい時間間隔で更新するように制御することで、監視端末3のWebブラウザの監視画面上で作業者の移動を連続的に見せる。この作業者の移動速度を計算する際には、位置検知ソフトウェアの位置検知誤差を考慮し、画面表示される作業者の移動速度に制限をかける。このように画面上の作業者の移動を連続的に変化させることで、作業者の移動がより自然に見える。また、位置検知誤差を考慮して移動速度に制限をかけているので、位置検知誤差による不自然な移動が画面上で抑えることができる。
【0023】
以下、図4乃至図7を参照して、この表示制御について更に詳述する。
【0024】
本実施の形態に係る位置検知システムによる表示制御のポイントは次の通りである。
【0025】
即ち、第1に、現在の算出位置と現在の表示位置の差が位置検知ソフトウェアによる位置検知許容誤差(位置検知システムや位置検知ソフトウェアによる誤差として許容された値のことを言う)より大きい場合は、誤差分布円の円周上で現在の表示位置に一番近い点を、今回の推定位置として画面表示を行うよう制御する。第2に、現在の算出位置と現在の表示位置との差が位置検知ソフトウェアによる上記位置検知許容誤差より小さい場合は、現在の表示位置と現在の算出位置との中点(若しくはp:qに内分する点)を今回の推定位置として画面表示を行うよう制御する。そして、第3に、画面表示するにあたっては現在の表示位置から今回の推定位置までの間をn分割し、画面のリフレッシュレート毎(例えば、1/12秒毎)に滑らかに画面表示させるよう制御する。
【0026】
そして、このように作業者の移動を滑らかに見せるために、本実施の形態に係る位置検知システムでは、表示制御において、第1の処理と第2の処理を並行して実行する。
【0027】
第1の処理では、位置検知ソフトウェアからの作業者の現在の算出位置の取得と作業者の移動速度の計算を実行する。そして、第2の処理では、第1の処理で計算した作業者の移動速度より画面上の表示位置を推定し、第1の処理を実行する間隔より短い間隔で画面上の作業者の表示位置を更新することにより、作業者の移動を滑らかに見せる。
【0028】
以下、図4のフローチャートを参照して、第1の処理について、その処理手順を詳細に説明する。尚、ここでは、図6(a),(b)を適宜参照する。
【0029】
第1の処理に入ると、制御部12は主制御機能12dに基づきタイマTaを計時し(ステップS1)、当該Taが経過すると、位置情報取得機能12aにより第1及び第2の位置検知エンジンサーバ6,7から作業者の現在の算出位置(Xnew,Ynew)を取得する(ステップS2)。即ち、この第1の処理では、Ta時間毎に演算を行うこととしている。
【0030】
続いて、制御部12は、演算機能12cにより、作業者の現在の表示位置(Xs,Ys)と現在の算出位置(Xnew,Ynew)とから画面上の推定位置(Xe,Ye)を決定する(ステップS3)。ここで、画面上の作業者の位置が、位置検知ソフトウェアの位置検知誤差に起因して実際の移動距離より大きく移動しないように移動距離に制限をかける。
【0031】
続いて、移動距離が上記位置検知許容誤差(de)よりも大きいか否かを判断する(ステップS4)。
【0032】
その結果、図6(a)に示されるように、移動距離が位置検知ソフトウェアの上記位置検知許容誤差(de)より大きい場合には、位置検知ソフトウェアにより計算された移動距離から誤差の長さを引いた距離だけ画面上で移動させる(ステップS5)。
Xe=Xnew−(Xnew−Xs)de/R
Ye=Ynew−(Ynew−Ys)de/R
ここで、R={(Xnew−Xs)2+(Ynew−Ys)2}1/2である。
【0033】
一方、図6(b)に示されるように、移動距離が位置検知ソフトウェアの上記位置検知許容誤差(de)より小さい場合には、位置検知ソフトウェアにより計算された移動距離の半分の距離だけ画面上で移動させる(ステップS6)。
【0034】
Xe=(Xs+Xnew)/2
Ye=(Ys+Ynew)/2
なお、推定位置(Xe,Ye)は、(Xs,Ys)、(Xnew,Ynew)の2点をp:qに内分する点としてもよい。
【0035】
こうして、制御部12は、演算機能12cにより、作業者の現在の表示位置と先に決定した推定位置から作業者の移動速度(Vx,Vy)を計算する(ステップS7)。
【0036】
Vx=(Xe−Xs)/Ta
Vy=(Ye−Ys)/Ta
ここで、Taは処理1の実行間隔(例えば1s)である。
【0037】
以上で第1の処理を終了する。
【0038】
次に、図5のフローチャートを参照して、第2の処理について、その処理手順を詳細に説明する。第2の処理に入ると、制御部12は主制御機能12dに基づきタイマTbを計時する(ステップS11)。Tbは例えば1/12sである。即ち、本実施の形態では、第1の処理よりも短い時間間隔で第2の処理を実行することとしている。
【0039】
こうして時間Tbが経過すると、制御部12は位置情報取得機能12aにより、作業者の現在の表示位置(Xs,Ys)と作業者の移動速度(Vx,Vy)とを取得し(ステップS12)、演算機能12cにより、作業者の現在の表示位置(Xs,Ys)と作業者の移動速度(Vx,Vy)とから最新の画面表示位置(X,Y)を計算する(ステップS13)。
【0040】
X=Xs+Vx×Tb
Y=Ys+Vy×Tb
こうして、上記演算結果に基づいて監視端末3側の監視画面の画面表示の更新を促すよう制御し(ステップS14)、第2の処理を終了する。
【0041】
以上の第1及び第2の処理によれば、図7に示されるような表示制御が実現される。
【0042】
即ち、図7(a),(b)に示されるように、従来技術では、実際には人がまっすぐ移動した場合であっても、位置検知ソフトウェアの誤差により、まっすぐに移動していないように(図中、太線で示したように)表示される場合がある。
【0043】
これに対して、図7(c)に示されるように、本実施の形態によれば、位置検知ソフトウェア誤差による人の移動を抑えることができ、また、画面情報表示間隔を細かくすることにより、滑らかに表示されるようにすることが可能となる。
【0044】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能である。例えば、前述した実施の形態では、各種サーバを物理的に分散した構成としたが、これより少ない数のサーバにより論理的に処理を済み分けて処理を実行するようにしてもよいことは勿論である。
【0045】
また、図2における、Web/APサーバ1内部にあった位置情報取得機能12a、演算機能12c、主制御機能12dと同等の機能を、図8における監視端末3の制御部32の内部に、位置情報取得機能32a、演算機能32c、主制御機能32dとして配置し、図4および図5に示す位置情報取得以降の処理を、監視端末3の内部で行わせる形態としてもよい。そうすることで、Web/APサーバ1内部にあった、Webサービス機能12bの設置を省くことができる。なお、図8では、通信制御部31が、Web/APサーバ1の通信制御部11と接続されている構成となっているが、これに限られることなく、通信制御部31が、DBサーバ2の通信制御部23にアクセスできるような構成となっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施の形態に係る位置検知システムの構成図である。
【図2】図1の構成を更に具現化して示す図である。
【図3】端末状態データDB22の記憶内容の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る位置検知システムの制御部12により実行される第1の処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態に係る位置検知システムの制御部12により実行される第2の処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】第1の処理の処理手順を補足説明するための概念図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る位置検知システムによる表示例である。
【図8】図1の構成をさらに具現化するものであって、図2と異なる形態の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1…Web/APサーバ、2…DBサーバ、3…監視端末、4…無線LAN携帯端末、5…位置管理サーバ、6…第1の位置検知エンジンサーバ、7…第2の位置検知エンジンサーバ、8…アクセスポイント、9…通信網、11…通信制御部、12・32…制御部、12a・32a…位置情報取得機能、12b…Webサービス機能、12c・32c…演算機能、12d・32d…主制御機能、21…制御部、22…端末状態データDB、23・31…通信制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視端末と通信するための通信制御部と、
現在の算出位置と現在の表示位置の差が位置検知許容誤差より大きい場合は誤差分布円の円周上で現在の表示位置に最も近い点を今回の推定位置とし、現在の算出位置と現在の表示位置との差が上記位置検知許容誤差より小さい場合は現在の算出位置と現在の表示位置との間を所定の比率で内分する点を今回の推定位置とし、その推定位置を画面表示させるよう促す制御部と、
を有することを特徴とする位置検知システム。
【請求項2】
前記制御部は、現在の表示位置から今回の推定位置までの間を更に所定数に分割し、上記監視端末側で画面のリフレッシュレート毎に滑らかに画面表示させることを特徴とする請求項1に記載の位置検知システム。
【請求項3】
監視端末と位置検知エンジンサーバと通信するための通信制御部と、
少なくとも位置情報取得機能と演算機能とを備え、この位置情報取得機能により位置検知エンジンサーバから作業者の現在の算出位置を取得し、上記演算機能により、作業者の現在の算出位置と現在の表示位置とから画面上の推定位置を決定する手段を有し、当該推定位置を決定する手段は、上記現在の表示位置と画面上の推定位置の差分により算出される移動距離が上記位置検知許容誤差よりも大きいか否かを判断し、上記移動距離が上記位置検知許容誤差より大きい場合には当該移動距離から上記位置検知許容誤差の長さを引いた距離だけ画面上で移動させるよう促し、一方、上記移動距離が上記位置検知許容誤差より小さい場合には当該移動距離の半分の距離または当該移動距離を所定の比率で内分する距離だけ画面上で移動させるよう促し、作業者の現在の表示位置と先に決定した推定位置から作業者の移動速度を計算する、第1の処理と、上記位置情報取得機能により作業者の現在の表示位置を取得し、上記演算機能により、作業者の移動速度を算出し、作業者の現在の表示位置と作業者の移動速度とから最新の画面表示位置を計算し、この演算結果に基づいて監視端末側の監視画面の画面表示の更新を促す、第2の処理と、を実行する制御部と、
を有することを特徴とする位置検知システム。
【請求項4】
APサーバを介して位置検知エンジンサーバと通信するための通信制御部と、
少なくとも位置情報取得機能と演算機能とを備え、この位置情報取得機能により位置検知エンジンサーバが有する作業者の現在の算出位置を取得し、上記演算機能により、作業者の現在の算出位置と現在の表示位置とから画面上の推定位置を決定する手段を有し、当該推定位置を決定する手段は、上記現在の表示位置と画面上の推定位置の差分により算出される移動距離が上記位置検知許容誤差よりも大きいか否かを判断し、上記移動距離が上記位置検知許容誤差より大きい場合には当該移動距離から上記位置検知許容誤差の長さを引いた距離だけ画面上で移動させるよう促し、一方、上記移動距離が上記位置検知許容誤差より小さい場合には当該移動距離の半分の距離または当該移動距離を所定の比率で内分する距離だけ画面上で移動させるよう促し、作業者の現在の表示位置と先に決定した推定位置から作業者の移動速度を計算する、第1の処理と、上記位置情報取得機能により作業者の現在の表示位置を取得し、上記演算機能により、作業者の移動速度を算出し、作業者の現在の表示位置と作業者の移動速度とから最新の画面表示位置を計算し、この演算結果に基づいて監視画面の画面表示の更新を促す、第2の処理と、を実行する制御部と、
を監視端末に備えたことを特徴とする位置検知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−232450(P2007−232450A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−52000(P2006−52000)
【出願日】平成18年2月28日(2006.2.28)
【出願人】(502306660)ソフトバンクテレコム株式会社 (63)
【出願人】(399076312)安川情報システム株式会社 (77)
【Fターム(参考)】