説明

位置移動監視・捜索システム

【課題】保険契約が成立した人、または物について、当該保険契約に関する情報を確認した上で、前記人、または物を監視・捜索対象とすることができる位置移動監視・捜索システムを提供する。
【解決手段】監視センター1を有する監視センター施設1aと、保険会社端末装置2を有する保険会社2aと、会員端末装置3を有する保健加入者3aとの三者間では、経路D1〜D5で情報が伝達される。経路D1では保険加入申込書データ、経路D2では監視・捜索システム加入申込書データ、経路D3では会員の個人情報及び監視・捜索システム加入申込書データ、経路D4では監視報告データを参照させるための情報(ウェブページのURL等)、および会員登録設定済みデータが、それぞれ送信される。経路D5では、会員認証後に監視・捜索対象の位置情報が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置移動監視・捜索システムに係り、特に、保険契約の対象となった人、または自動車、バイク、自転車等の車、あるいはクレジットカード、キャッシュカード、ペット等の物であって、徘徊したり、または盗まれたりして、管理者、または所有者から離れた人や物の現在位置を監視(追跡)または捜索する人、または物の位置移動監視・捜索システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、既存の人、または物の位置移動監視システムには、大別して、人、または物に装着させたPHS(Personal Handy Phone System)の発信電波を最寄りの基地局がキャッチし、この基地局のアンテナ位置を前記人、または物のおおよその位置と見なす方式と、人、または物が装着するGPS(Global
Positioning System : 衛星利用測位システム)を利用する方式とが存在した。特に、GPSについては、近年は携帯電話にも組み込まれたものが存在している。
【0003】
現在の位置情報サービス市場では、前記のような位置移動監視システムの代表的なものとして、例えば、「いまどこサービス」、「どこNaviサービス」、「DLP」などが提供されている。「いまどこサービス」は、複数のPHSのおおよその位置を把握し、移動履歴を表示することが可能であり、その他のアプリケーションにも対応できる。また、「どこNaviサービス」は、端末を携行するユーザに、当該ユーザの現在位置を伝えることや、当該ユーザの周辺情報を伝えること、および周辺地図を提供することができる。更に、「DLP」は、プロトコルや各種データ形式を共通インタフェースとすることで複数の測位方式(PHS方式およびGPS方式)を採用できるようにしており、ユーザの利便性が向上するので、位置情報サービス市場の新規開拓、市場の拡大、市場の活性化に資するものと期待されている。
【0004】
そして、これらの分野の特許出願としては、例えば、特許文献1には、特定基準体に設置した基準体端末と、移動体が携行する端末との間で双方向通信を行わせ、この交信状況により前記移動体が特定点の近傍エリアを逸脱したことを感知し、PHSやGPSを使用する位置情報システムを介して、この移動体の緯度・経度を算定することで、前記移動体が予め登録済の正常活動域内であるか否かを判定する技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、徘徊癖のある人やペットに特定周波数の近距離無線信号発振器を持たせ、この電波が受信できなくなったら介護センタに知らせ、この介護センタから、位置情報サービスセンタを介して位置を捜索する技術が提案されている。
【0006】
【特許文献1】特開2001−359147号公報
【特許文献2】特開2003−36492号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記背景技術で述べた従来の位置移動監視システムやその応用システムにあっては、ユーザと当該位置移動監視システムの運営業者との二者間での契約に基づくサービス業務が行われているだけであり、位置移動監視システムやその応用システムを運営する業界の立場からは、これだけでは位置情報サービス市場の新規開拓、市場の拡大、および市場の活性化が期待した程には望めないという課題があった。
【0008】
一方、ユーザ側から見ると、ある顧客が、監視対象となる車やペット等の物を購入または借入した場合、またはクレジットカード、キャッシュカードを取得した場合、当該顧客(前記物の所有者、または管理者)は、位置移動監視システムの運営業者との契約を行うだけではなく、保険加入を希望する場合は、保険業者との契約も済ませる必要があり、事務的な手続きのやり取りが煩瑣で労力が多大になるという課題があった。また、人を対象とする位置移動管理システムの場合も、前記物の場合と同様の課題があった。
【0009】
また、当該ユーザは、位置情報サービス市場に現存する様々な位置移動監視システムやその応用システムについての正確な知識を予め習得しておいて、これらを使いこなす必要があり、そのための労力も多大になるという課題があった。
【0010】
更に、第三者的な業者側から見ると、例えば保険会社等、顧客会員が購入または借入した盗難の恐れがある車やクレジットカード、キャッシュカード、ペット等の物の保全に関心がある業者の場合は、前記物の位置情報を把握して、その安全を確認しておくことが必要事項となり、従って、ある顧客会員が前記物を購入した場合、該物の位置情報を取得するために、やはり位置移動監視システムの運営業者との契約が望まれるところであったが、従来の位置移動監視システムの応用システムにあっては、ユーザと位置移動監視システムの運営業者との二者間契約が主体であるので、前記保険会社が当該二社間に割り込む余地がないという課題があった。
【0011】
本発明は、前記従来の課題に鑑みてなされたものであって、保険契約が成立した人、または物について、当該保険契約に関する情報を確認した上で前記人、または物の位置移動を監視・捜索対象とすることができる位置移動監視・捜索システムを提供することを目的としている。
【0012】
本発明の他の目的は、保険契約が成立した人、または物に関する位置情報の把握を、既存の様々な移動体監視システムの会員手続きを保険会社の窓口を介して一括して行うことができる位置移動監視・捜索システムを提供することにある。
【0013】
本発明の更に他の目的的は、保険契約が成立した人、または物に関する位置情報の把握を、既存の様々な位置移動監視システムを最適に組み合わせて行うことができる位置移動監視・捜索システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記課題を解決するために、本発明に係る位置移動監視・捜索システムは、保険契約の対象とされた人、または物の位置情報を取得して、前記保険契約の会員に通知する位置移動監視・捜索システムであって、前記保険契約の対象とされた人、または物の所有者または管理者を前記保険契約の会員として保険会社に登録する手段と、前記保険契約の会員登録の際に付与された保険証券番号を確認した上で、本システムの会員登録を行う手段と、前記保険契約の対象とされた人、または物の位置情報を取得する手段と、前記本システムの会員が使用する会員端末装置を介して前記保険契約の対象とされた人、または物の位置情報を取得可能にさせる手段と、を備えたことを特徴とする位置移動監視・捜索システムを提供するものである。
【0015】
ここで、前記位置移動監視・捜索システムには、前記人、または物の位置情報が提供されるサービスコースとして、少なくとも、
(Aコース) 常時監視・捜索だけのコース、
(Bコース) 前記常時監視・捜索のコースに、監視位置情報の現在画像と、前記監視位置情報の履歴を提供するサービスを付加したコース、の2コースが設けられていることを特徴とする。
【0016】
また、前記位置移動監視・捜索システムは、前記本システムの会員登録の際にパスワードを発行すると共に、前記パスワードを前記登録された本システムの会員が使用する会員端末装置に予め送信し、以後は、前記パスワードを送信した会員端末装置に対してのみ、前記人、または物の位置情報へのアクセス権を与えることにより、前記人、または物の位置情報のセキュリティを高めたことを特徴とする。前記位置移動監視・捜索システムは、前記保険契約の対象とされた人、または物の位置情報を取得する手段として、既存の1以上の位置移動監視システムを使用する。
【0017】
また更に、前記位置移動監視・捜索システムにおいて、前記保険契約の対象となる物の範疇には、少なくとも車、クレジットカード、キャッシュカードまたはペットが含まれていることを特徴とする。前記位置移動監視・捜索システムは、システム内部の通信手段として、少なくともインターネット網を使用する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の位置移動監視・捜索システムによれば、保険契約が成立した人、または物について、当該保険契約に関する情報を確認した上で、前記人、または物を監視・捜索対象とすることができる位置移動監視・捜索システムを提供することができる。
【0019】
また、人、または物に関する位置情報提供サービスへの申込みは、保険契約の際に保険会社の窓口を介して一括して行われるので、既存の様々な位置移動監視システムの会員手続きを行う必要がなくなり、事務的な手続きが簡潔となる効果がある。
【0020】
更に、保険契約が成立した人、または物に関する位置情報の把握は、既存の様々な位置移動監視システムを最適に組み合わせて行うことができるので、信頼性が高く、且つ広域的な監視・捜索活動が可能な位置移動監視・捜索システムを提供することができる効果がある。
【0021】
また更に、保険会社の付加価値を高めると共に、既存の様々な位置移動監視システムの普及を促進する効果がある。
【実施例】
【0022】
以下、本発明の位置移動監視・捜索システムの実施例につき、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施例に係る位置移動監視・捜索システムの全体構成を示す構成図である。図1において、本実施例の位置移動監視・捜索システムは、主な構成要素として、サーバを有する監視センター1と、保険会社端末装置2と、会員端末装置3と、位置移動監視システム4と、保険契約対象である人、または車、クレジットカード、キャッシュカード、ペット等の物5とにより構成される。
【0023】
監視センター1、保険会社端末装置2、会員端末装置3、および位置移動監視システム4は、インターネット網10に接続されており、これらの間での双方向通信が可能である。また、監視センター1と保険会社端末装置2とは、LAN(Local Area Network)20を介しても双方向通信が可能である(但し、LAN20は省略することも可能である)。更に、監視センター1と位置移動監視システム4とは、LAN30を介しても双方向通信が可能である(但し、LAN30は省略することも可能である)。
【0024】
人、または物5には、無線信号発進装置、PHS(またはGPS機能付き携帯電話)、GPS端末等の内、少なくともいずれか1つが装着されており、前記の既存の位置移動監視システムである位置移動監視システム4によって、無線通信回線及びPHS回線並びに携帯電話回線を範疇に含む無線通信網40を介して位置情報が把握される。以下、本実施例の位置移動監視・捜索システムの機能について説明する。
【0025】
図2は、本発明の実施例に係る位置移動監視・捜索システムの情報の流れを示す説明図である。すなわち、監視センター1を有する監視センター施設1aと、保険会社端末装置2を有する保険会社2aと、会員端末装置3を有する保険加入者3a(但し、保険契約成立前は一般顧客)との三者間では、図2に示す経路(符号D1〜D5で示す)で情報が伝達される。
【0026】
人を対象とする保険に加入する際、または例えば、車、バイク、自転車等の車やペットを購入または借入れたり、またはクレジットカード、キャッシュカードを取得した一般顧客が、これらに関して保険に加入する際、会員端末装置3から保険会社端末装置2に、保険加入申込書データを送信する(図2では、この経路を符号D1で示す)。この時同時に、この一般顧客(保険加入者3a)は、会員端末装置3から保険会社端末装置2に、監視・捜索システム加入申込書データも送信する(符号D2で示す経路)。
【0027】
前記各データを送信された保険会社2aの保険会社端末装置2では、通常の保険会員登録業務を行い、保険証券番号を付与すると共に、監視センター1に、顧客(即ち、保険会員)の個人情報、および前記保険証券番号を含む監視・捜索システム加入申込書データを送信する(符号D3で示す経路)。なお、図2では省略しているが、保険会社端末装置2から会員端末装置3へ、前記各加入申込書データに対する応答を返すことも可能である。
【0028】
前記の監視・捜索システム加入申込書データには、監視・捜索サービスのコース選択を指定する情報を付加することができる。このコースとしては、例えば、
(Aコース):常時監視・捜索だけのコース、
(Bコース):常時監視・捜索のコースに、監視位置情報の現在画像と、その履歴を提供するサービスを付加したコース、を設けることができる。
【0029】
前記データの送信を受けた監視センター施設1aの監視センター1では、受信した監視・捜索システム加入申込書データを参照し、このデータに含まれている保険証券番号、保険契約者の氏名・住所・電話番号等をキー情報として本人の確認を行った上で、監視・捜索システムの会員登録を行うと共に、自己が開示する報告データを前記会員に参照させるための情報(例えば、前記報告データを掲載するウェブページのURLや、監視センター施設1a側の対応端末装置のアドレス)と共に、会員登録設定済みデータを会員端末装置3に送信する(符号D4で示す経路)。
【0030】
なお、前記Bコースが選択されている場合は、位置情報提供時のセキュリティーを確保するために、監視センター1が発行するパスワード(請求項1記載の本システムの利用パスワード)を会員端末装置3に別途に送信するものとする。勿論、このパスワードは、前記Bコースの場合にも適用できるように構成することが可能である。
【0031】
以後、会員(保険会社の会員で、且つ監視・捜索システムの会員)は、監視センター1から前記人、または物の位置情報を入手することができる(符号D5で示す経路)。会員が、この位置情報を入手する方法としては、例えば、監視センター1が提供するウェブページを閲覧する方法が可能である。なお、前記Bコースを選択した会員は、前記保険証券番号とパスワードとを、監視センター1の前記対応端末装置に送信することにより、このウェブページを閲覧することができる。
【0032】
図3は、本発明の実施例に係る位置移動監視・捜索システムの監視センターの一構成例を示す構成図である。図3において、監視センター1は、全体を制御する制御部11と、会員情報や会員の位置情報等を画面表示するための表示装置12と、手入力データや操作情報を入力するための入力装置13と、後述するウェブ/DB管理部115に入出力バス120を介して接続された監視システム認証用DB(データベース)14と、会員認証用DB15と、受信データDB16と、案内情報DB17と、監視結果収納DB18と、を備える。
【0033】
前記入力装置13は、OCRやスキャナで構成してもよい。また、前記監視システム認証用DB14は、位置移動監視システム4(図1)の認証に必要なデータを格納する。更に、前記会員認証用DB15は、会員の認証に必要なデータ(例えば、会員登録設定済みデータ(図2))を格納する。そして、受信データDB16は、位置移動監視システム4から送信されたデータを格納する。
【0034】
前記案内情報DB17は、提供するホームページ上で、会員に対する案内や説明を行うための情報や、新規会員の獲得に必要なPR情報を格納する。また、前記監視結果収納DB18は、位置移動監視システム4から送信されたデータのうち、監視・捜索対象の位置データに関する情報や、これを加工した情報を格納する。
【0035】
前記制御部11は、他の構成要素の処理を分担すると共に、他の構成要素を制御するCPU111と、監視・捜索等のセンター業務に必要なプログラムやデータを記憶するRAM112と、回線接続を制御する回線制御部113と、インターネット網10、LAN20、及びLAN30とのプロトコルを備えて他の端末装置との通信を行う通信制御部114と、前記の各データベースを制御するウェブ/DB管理部115と、ウェブページの管理とアクセス制御とを行うウェブサーバ116と、を備える。この他、課金に必要な処理を行う課金部等を備えることができる。
【0036】
前記CPU111は、本装置全体を制御すると共に、他の主要な構成要素の処理を分担し、また、図2に示す監視・捜索等のセンター業務(会員登録処理を含む)の進行を制御する。前記RAM112は、監視・捜索等のセンター業務に必要なプログラムやデータを記憶すると共に、前記業務の実行に必要な一時的データ(テンポラリデータ)を記憶する。
【0037】
前記回線制御部113は、インターネット網10、LAN20、及びLAN30に接続するためのものであり、デジタル終端接続装置(DSU)や侵入防止用のファイアウォールアプリケーションを実装したルータなどを備えて構成することができる。また、前記通信制御部114は、ウェブサーバ116などの各サーバを制御すると共に、複数の会員端末装置3(図1)との回線接続を選択的に行う制御を実行する。なお、この通信制御部114は、例えば、インターネット上での時刻同期用NTP(Network Time Protocol)サーバ、分散ファイルシステム用のNFS(Network File System)サーバなどを備えることができる。
【0038】
前記通信制御部114は、更に、個人情報などの秘密保持のための暗号化データ転送用の暗号化通信プロトコルを保持し、SSL(Secure Sockets Layer)サーバの制御を実行することができる。また、ウェブ/DB管理部115は、入出力バス120を介して、監視システム認証用DB14、会員認証用DB15、受信データDB16、案内情報DB17、および監視結果収納DB18を管理する。この管理には、オペレーティングシステムによるファイルの排他制御(占有制御)や、バッファリング技法が含まれる。
【0039】
前記ウェブサーバ116は、インターネット網10上で基幹的な通信処理(ブラウジング)を実行するための主コンピュータとして動作する。このウェブサーバ116は、前記インターネット網上に開設されるホームページを運営するものであり、このホームページ上には認証を済ませた会員に対して監視・捜索対象の位置情報を開示するための画面や、会員向けの案内・説明文、および新規会員の獲得に必要な宣伝・案内用の画面等が設置される。
【0040】
また、前記ウェブサーバ116は、前記ホームページ上に設けられた入力画面を介して前記監視・捜索対象の位置情報にアクセスする顧客に対して認証を行い、認証された顧客(アクセス権を有する顧客)に対して、当該顧客に前記監視・捜索対象の位置情報へのアクセスを許可する等の制御を行う。
【0041】
前記会員認証用DB16は、会員の認証に必要な認証用データを記憶している。このデータベースに記憶されているファイルは、認証処理の際に、認証を行うタスクから参照される。
【0042】
図4は、本発明の実施例に係る位置移動監視・捜索システムの会員端末装置の一構成例を示す構成図である。図4に示す会員端末装置3は、本装置全体を制御するCPU31と、インターネット網10に対応した通信プロトコルを備えて監視センター1及び保険会社端末装置2(図1)と通信する通信処理部33と、受信データDB25及び一般データDB26を管理するDB管理部34と、を備える。
【0043】
この他、手入力データや操作情報を入力するための入力装置、監視・捜索対象の位置情報等を画面表示するための表示装置、前記情報を印刷するための印刷装置等を備えることができる。
【0044】
前記会員端末装置3からは、保険会社端末装置2(図1)に対して、先ず、保険加入申込書データが送信される。また、同時に、監視・捜索システム加入申込書データも、保険会社端末装置2に対して送信される(図2参照)。これにより、保険会社と監視・捜索システムとの会員登録がなされた後は、監視センター1から会員登録設定済みデータが送信されて来るので、このデータを参照し、保険証券番号やパスワードを送信することで、会員端末装置3から監視センター1、監視・捜索対象の位置情報の提供を受けることができる。
【0045】
なお、保険会社端末装置2のハードウェア構成については省略するが、会員端末装置3と同様の構成としてもよい。また、位置移動監視システム4は、既存の位置移動監視システムを使用するので、人、または物5との間の情報処理および位置情報の取得方法についての説明は省略する。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、人、または物の監視・捜索に関心を有する顧客、保険会社の双方を満足させることができる位置移動監視・捜索システムとして適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明位置移動監視・捜索システムの全体構成を示す構成図である。
【図2】本発明位置移動監視・捜索システムの情報の流れを示す説明図である。
【図3】本発明位置移動監視・捜索システムの監視センターの一構成例を示す構成図である。
【図4】本発明位置移動監視・捜索システムの会員端末装置の一構成例を示す構成図である。
【符号の説明】
【0048】
1 監視センター(サーバ)
2 保険会社端末装置
3 会員端末装置
4 位置移動監視システム
5 人、または物
10 インターネット網
20,30 LAN
40 無線通信網


【特許請求の範囲】
【請求項1】
保険契約の対象とされた人、または物の位置情報を取得して、前記保険契約の会員に通知する位置移動監視・捜索システムであって、
前記保険契約の対象とされた人、または物の所有者または管理者を前記保険契約の会員として保険会社に登録する手段と、
前記保険契約の会員登録の際に付与された保険証券番号を確認した上で、本システムの会員登録を行う手段と、
前記保険契約の対象とされた人、または物の位置情報を取得する手段と、
前記本システムの会員が使用する会員端末装置を介して前記保険契約の対象とされた人、または物の位置情報を取得可能にさせる手段と、
を備えたことを特徴とする位置移動監視・捜索システム。
【請求項2】
前記人、または物の位置情報が提供されるサービスコースとして、少なくとも、
(Aコース) 常時監視・捜索だけのコース、
(Bコース) 前記常時監視・捜索のコースに、監視位置情報の現在画像と、前記監視位置情報の履歴を提供するサービスを付加したコース、
の2コースが設けられていることを特徴とする請求項1記載の位置移動監視・捜索システム。
【請求項3】
前記本システムの会員登録の際にパスワードを発行すると共に、前記パスワードを前記登録された本システムの会員が使用する会員端末装置に予め送信し、以後は、前記パスワードを送信した会員端末装置に対してのみ、前記人、または物の位置情報へのアクセス権を与えることにより、前記人、または物の位置情報のセキュリティを高めたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の位置移動監視・捜索システム。
【請求項4】
前記保険契約の対象とされた人、または物の位置情報を取得する手段として、既存の1以上の位置移動監視システムを使用することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の位置移動監視・捜索システム。
【請求項5】
前記保険契約の対象となる物の範疇には、少なくとも車、クレジットカード、キャッシュカード、またはペットが含まれていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の位置移動監視・捜索システム。
【請求項6】
システム内部の通信手段として、少なくともインターネット網を使用することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の位置移動監視・捜索システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−46907(P2008−46907A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−222483(P2006−222483)
【出願日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【出願人】(506281211)
【出願人】(505048356)株式会社 建健アカデミア (1)
【Fターム(参考)】