説明

位置通知サービスシステム及びサーバ装置

【課題】プライバシーに考慮して、人の位置情報を必要に応じて提供できるシステムを提供する。
【解決手段】位置通知サービスシステムは、予め位置情報の取得を許可された端末の情報を携帯装置毎にサーバ装置に登録し、該情報と問い合わせをした端末の情報を照合し、一致するか否かの判定を行い、一致した端末であると判定された場合にのみ携帯装置の位置情報を該端末へ回答する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人や物の位置を把握し要求に応じて回答する位置通知サービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、自動的に位置を把握し、必要に応じてその位置を回答するシステムは多くある。位置を特定する技術として、携帯電話やPHSのような移動体ネットワーク、GPSを利用したもの、超音波や電磁波を発するセンサノード等を用いるもの、改札所や料金所の通過情報を用いるものなど種々のシステムがある(例えば非特許文献1参照)。これらは、道案内や加入者の位置把握、あるいは場所に応じたコンテンツ提供などに用いられる。
また、大規模災害時の位置把握として、災害伝言ダイアルがある。これは自宅の電話番号をキーとして、本人が位置等の情報を音声で登録し、家族等がその音声録音を再生することで、災害時の位置を把握できる。
【非特許文献1】三宅 功、斉藤 洋編著、第7章 位置情報処理と位置情報処理技術、未来ねっと技術シリーズ「ユビキタスサービスネットワーク技術」、電気通信協会、2003 、8号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、位置を特定する技術を用いた加入者の位置把握では、第三者が加入者の位置を把握することができる。しかし、プライバシー上の懸念から、このようなサービスは利用されにくいという問題がある。
また、災害伝言ダイアルは、本人が災害時に位置情報を音声で登録しなければならず、本人が位置情報を登録できない状況にあった場合にサービスが利用できないという問題がある。
本発明は前記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、プライバシーに考慮して、人の位置情報を必要に応じて提供できる位置通知サービスシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は前記の課題を解決するためになされたものであり、無線通信が可能な携帯装置と、無線通信により前記携帯装置と通信可能なサーバ装置と、前記サーバ装置と接続が可能な端末と、から構成される位置通知サービスシステムであって、前記携帯装置は、該携帯装置の位置を特定する位置特定手段と、自携帯装置を一意に特定する携帯装置IDとともに前記位置特定手段により特定された位置を表す位置情報を前記サーバ装置に通知する通知手段と、を有し、前記端末は、前記サーバ装置にアクセスし、携帯装置IDにより前記携帯装置を指定して該指定した携帯装置の位置情報を問い合わせる問い合わせ手段を有し、前記サーバ装置は、前記携帯装置から通知された携帯装置ID及び位置情報と、該携帯装置の位置情報の取得を許可された端末を特定する情報と、を関連付けて記憶する記憶手段と、前記端末が前記問い合わせ手段により前記携帯装置の位置情報を問い合わせした際に、前記指定された携帯装置IDに対応する位置情報の取得を許可された端末の情報を前記記憶手段から読み出して、該読み出した端末の情報と前記問い合わせをした端末の情報を照合し、それらが一致するか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により一致した端末であると判定された場合、前記指定された携帯装置IDに対応する位置情報を前記記憶手段から読み出して、前記問い合わせをした端末へ該読み出した位置情報を回答する回答手段と、を有する位置通知サービスシステムである。
【0005】
この発明によれば、端末が携帯装置の位置を問い合わせた際に、位置情報の取得を許可された端末の情報と問い合わせをした端末の情報を照合し、一致するか否かの判定を行い、一致した端末であると判定された場合にのみ位置情報を端末に回答するので、プライバシーに考慮して、人の位置情報を必要に応じて提供できるシステムを提供することが可能になる。
【0006】
また、本発明は、無線通信が可能な携帯装置と、無線通信により前記携帯装置と通信可能な測位サービスシステムと、前記測位サービスシステムに接続されたサーバ装置と、前記サーバ装置と接続が可能な端末と、から構成される位置通知サービスシステムであって、前記測位サービスシステムは、前記携帯装置の位置を特定する位置特定手段と、 前記携帯装置を一意に特定する携帯装置IDとともに前記位置特定手段により特定された位置を表す位置情報を前記サーバ装置に通知する通知手段と、を有し、 前記端末は、前記サーバ装置にアクセスし、携帯装置IDにより前記携帯装置を指定して該指定した携帯装置の位置情報を問い合わせる問い合わせ手段を有し、前記サーバ装置は、前記測位サービスシステムから通知された携帯装置の携帯装置ID及び位置情報と、該携帯装置の位置情報の取得を許可された端末を特定する情報と、を関連付けて記憶する記憶手段と、前記端末が前記問い合わせ手段により前記携帯装置の位置情報を問い合わせした際に、前記指定された携帯装置IDに対応する位置情報の取得を許可された端末の情報を前記記憶手段から読み出して、該読み出した端末の情報と前記問い合わせをした端末の情報を照合し、それらが一致するか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により一致した端末であると判定された場合、前記指定された携帯装置IDに対応する位置情報を前記記憶手段から読み出して、前記問い合わせをした端末へ該読み出した位置情報を回答する回答手段と、を有する位置通知サービスシステムである。
【0007】
この発明によれば、端末が携帯装置の位置を問い合わせた際に、位置情報の取得を許可された端末の情報と問い合わせをした端末の情報を照合し、一致するか否かの判定を行い、一致した端末であると判定された場合にのみ位置情報を端末に回答するので、プライバシーに考慮して、人の位置情報を必要に応じて提供できるシステムを提供することが可能になる。
【0008】
また、本発明は、前記の位置通知サービスシステムにおいて、前記サーバ装置は、前記端末からの問い合わせを受け付ける条件を記憶する条件記憶手段と、外部の情報を受信し、該情報が前記条件記憶手段により記憶された条件と一致するか否かの判定を行う条件判定手段と、を更に有するとともに、前記回答手段は、前記条件判定手段により一致すると判定された場合であって前記判定手段により一致した端末であると判定されたときにのみ位置情報を回答する、ことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、特定の条件が一致した場合(例えば災害発生時)にのみ限定して、位置情報を端末へ回答するので、更にプライバシーに考慮して、人の位置情報を必要に応じて提供できるシステムを提供するが可能になる。
【0010】
また、本発明は、前記の位置通知サービスシステムにおいて、前記携帯装置は、該携帯装置の移動距離を算出する移動距離算出手段と、前記移動距離算出手段によって算出された移動距離が所定の値以上になったか否かを判定する移動距離判定手段と、前記移動距離判定手段により前記移動距離が所定の値以上になったと判定された場合に、前記通知手段により前記携帯装置ID及び前記位置情報を前記サーバ装置に通知する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、移動距離を算出し、算出した移動距離が所定の値以上になった場合にのみ携帯装置の携帯装置IDと位置情報をサーバ装置へ通知する。このため、位置情報を更新する頻度が低くなるため、端末の消費電力の増大や無線トラヒックの増大といった弊害を改善できる。
【0012】
また、本発明は、前記の位置通知サービスシステムにおいて、前記サーバ装置の記憶手段は、前記携帯装置から位置情報を受信した時刻である登録時刻を携帯装置IDと関連付けて記憶し、前記携帯装置は、他の前記携帯装置と通信し、該他の携帯装置が送信した該他の携帯装置の携帯装置IDを受信する通信手段と、 前記通信手段により受信した前記他の携帯装置の携帯装置IDとその受信時刻を記憶する記憶手段と、を更に有するとともに、前記通知手段により前記サーバ装置への通知を行う際に、自携帯装置の携帯装置ID及び位置情報とともに、前記携帯装置の記憶手段に記憶している前記他の携帯装置の携帯装置ID及び前記受信時刻を通知し、 前記サーバ装置は、前記通知された自携帯装置の携帯装置ID、位置情報、他の携帯装置の携帯装置ID及び受信時刻を受信し、該受信した前記他の携帯装置の携帯装置IDに対応する前記記憶手段に記憶された前記登録時刻と、該受信した前記受信時刻とを比較し、前記受信時刻の方が新しい場合は、該受信した位置情報を前記他の携帯装置の位置情報として前記記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、前記携帯装置が携帯装置IDと位置情報をサーバ装置に通知する際、他の携帯装置と通信を行って取得した該他の携帯装置の情報も通知するため、他の携帯装置は位置情報をサーバ装置に通知する必要がなくなる。このため、位置情報を更新する頻度が低くなるため、端末の消費電力の増大や無線トラヒックの増大といった弊害を改善できる。
【0014】
また、本発明は、前記の位置通知サービスシステムにおいて、前記サーバ装置は、地区毎に前記記憶手段により記憶されている前記携帯装置が何台あるかを集計する集計手段と、前記集計結果を記憶する集計結果記憶手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、地区毎に記憶されている携帯装置が何台あるかを集計し、情報提供を行うことが可能なので、例えば自治体などは受け取った情報に基づいて救援物資の効率的配布が可能になる。
【0016】
また、本発明は、端末からの問い合わせに対して携帯装置の位置情報を該端末へ回答するサーバ装置であって、前記携帯装置を一意に特定する携帯装置ID及び該携帯装置の位置情報と、該携帯装置の位置情報の取得を許可された端末を特定する情報と、を関連付けて記憶する記憶手段と、 前記端末が携帯装置IDにより携帯装置を指定して該指定した携帯装置の位置情報を問い合わせした場合、前記指定された携帯装置IDに対応する位置情報の取得を許可された端末の情報を前記記憶手段から読み出して、該読み出した端末の情報と前記問い合わせをした端末の情報を照合し、それらが一致するか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により一致した端末であると判定された場合、前記指定された携帯装置IDに対応する位置情報を前記記憶手段から読み出して、前記問い合わせをした端末へ該読み出した位置情報を回答する回答手段とを有することを特徴とするサーバ装置である。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、端末が携帯装置の位置を問い合わせた際に、位置情報の取得を許可された端末の情報と問い合わせをした端末の情報を照合し、一致するか否かの判定を行い、一致した端末であると判定された場合にのみ位置情報を端末へ回答するので、プライバシーに考慮して、人の位置情報を必要に応じて提供できるシステムを提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態による位置通知サービスシステムの構成図である。位置通知サービスシステムは、携帯装置102と、測位サービスシステム103と、サーバ装置104と、電話機106と、インターネット端末108と、を含んで構成される。
【0019】
携帯装置102は、本サービスの加入者101が常に携行するものである。電話機106またはインターネット端末108の使用者は加入者101の居場所即ち携帯装置102の位置情報を問い合わせる。
【0020】
図2は、本実施形態にかかる携帯装置102の構成を示すブロック図である。携帯装置102は、無線部301と、CPU302と、GPS(Global Positioning System)部303と、電源304と、から構成される。
【0021】
GPS部303は、GPS衛星から送られてくる電波を受信する。
【0022】
CPU302は、GPS衛星が電波を送信した時刻と携帯装置102が電波を受信した時刻とから携帯装置102の位置を計算し、該計算した携帯装置102の位置情報を図示しない記憶部へ記録する。
なお、上記記憶部には、携帯装置を一意に特定するIDが予め記録されている。
【0023】
無線部301は、携帯装置102の携帯装置ID及び位置情報を測位サービスシステム103へ送信する。
電源304は、無線部301、CPU302及びGPS部303へ必要となる電力を供給する。
【0024】
測位サービスシステム103は、携帯装置102から受信した携帯装置102の位置情報と携帯装置IDとをサーバ装置104に通知する。
【0025】
サーバ装置104は、携帯装置102の位置情報を電話機106やインターネット端末108に通知するか否かを、記憶している情報に基づいて決定をする。その結果に応じて携帯装置102に対応する位置情報を電話機106やインターネット端末108へ通知する。
その詳しい構成については後述する。
【0026】
電話機106は、固有の電話番号を有する。該電話番号は、位置情報を取得することが許可されている端末の電話番号としてサーバ装置104に記憶されている。サーバ装置104は、上記電話番号をアクセス認証を行うために使用する。加入者101の家族等、加入者101の居場所即ち携帯装置102の位置情報を取得したい者は、電話機106を使用して、携帯装置102の携帯装置IDを指定することにより、電話網105を介してサーバ装置104へ携帯装置102の位置情報の問い合わせを行う。サーバ装置104は、携帯装置102の位置情報を例えば自動音声応答などで通知する。
【0027】
インターネット端末108は、固有のIPアドレスを有する。該IPアドレスは位置情報を取得することが許可されている端末のIPアドレスとしてサーバ装置104に記憶されている。サーバ装置104は、上記IPアドレスをアクセス認証を行うために使用する。また、IPアドレスの代わりにパスワードをサーバ装置104に記憶してもよい。
加入者101の居場所即ち携帯装置102の位置情報を取得したい者は、インターネット端末108を使用して、携帯装置102の携帯装置IDを指定することにより、インターネット107を介してサーバ装置104へ携帯装置102の位置情報の問い合わせを行う。サーバ装置104は、携帯装置102の位置情報を例えばインターネット端末108の画面に地図で示す。
【0028】
次にサーバ装置104の詳細な説明を行う。図3は、本実施形態にかかるサーバ装置104の構成を示すブロック図である。サーバ装置104は、通信部501と、位置情報更新部502と、アクセス認証部503と、記憶部504と、集計部505と、から構成される。
通信部501は、ネットワークなどを介して測位サービスシステム103、電話機106、インターネット端末108、および自治体の端末109などとの間で通信を実行する。
【0029】
記憶部504は、加入者位置情報ファイル1000を記憶保持する。
図4は、記憶部504に記憶される加入者位置情報ファイル1000の一例である。加入者位置情報ファイル1000には、電話番号、IPアドレス、パスワード、加入者位置、登録時間などが携帯装置ID毎に関連付けられて記憶される。ここで、携帯装置IDは携帯装置102を一意に特定する番号、電話番号は携帯装置102の位置情報を取得することを許可された電話機106の電話番号、IPアドレスは携帯装置102の位置情報を取得することを許可されたインターネット端末107のIPアドレス、パスワードは携帯装置102の位置情報を取得するために使用するパスワード、加入者位置は携帯装置102の位置情報、登録時刻は最後に加入者位置が登録された時刻、である。
【0030】
位置情報更新部502は、測位サービスシステム103から携帯装置102の携帯装置IDと位置情報が通知されると、通知された携帯装置IDと加入者位置情報ファイル1000の携帯装置IDの欄を照合する。位置情報更新部502は、一致したIDに関連付けて記憶される加入者位置と、登録時刻と、を通知された位置情報と該通知された時の時刻に更新する。また、位置情報更新部502は、プライバシーを考慮して加入者位置は常時更新し、履歴は保持しない。
【0031】
アクセス認証部503は、加入者101の家族等、携帯装置102の位置情報を取得したい者が、電話機106またはインターネット端末108を用いて携帯装置102の位置情報を問い合わせしてきた場合に、まず、アクセス元(電話機106、インターネット端末108)の情報を取得する。次に、アクセス認証部503は、取得した情報と携帯装置102の携帯装置IDに関連付けされて記憶される電話番号、IPアドレス、パスワードの欄と照合し、一致するか否かの判定を行う。
例えば、アクセス元が電話機106の場合は、電話網105から得られる発電話番号情報が、電話番号の欄と一致するか否かを判定する。アクセス元がインターネット端末108の場合は、インターネット107から得られるインターネット端末108のIPアドレスが、IPアドレスの欄と一致するか否かを判定する。あるいは、インターネット端末108の使用者が入力したパスワードが、パスワードの欄と一致するか否かを判定する。
アクセス認証部503は、一致すると判定された場合、アクセス認証成功とみなし、加入者情報ファイルを参照し、携帯装置102の携帯装置IDに関連付けされて記憶される加入者位置を通信部501を通じてアクセス元へ通知する。
アクセス認証部503は、一致しないと判定された場合、加入者位置をアクセス元へ通知しない。
【0032】
集計部505は、記憶部504が記憶する加入者位置情報から、地区毎に何台の携帯装置があるか(所在数)を集計する。集計されたデータは通信部501を通じて自治体等の公的機関の端末109へ情報提供される。これにより自治体は、サーバ装置104から受け取った情報に基づいて救援物資の効率的配布が可能になる。
【0033】
図5は、本システムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。前提として、加入者101は、サービスに加入し、携帯装置102の位置を問い合わせすることができる電話機106の電話番号、インターネット端末108のIPアドレス、あるいはパスワードをサーバ装置104に登録することで初期設定を行っている。
携帯装置102は、GPS衛星から受信した情報を基に位置を計算し、携帯装置102の携帯装置ID及び位置情報を測位サービスシステム103に送信する。
測位サービスシステム103は、携帯装置102から受信した位置情報と携帯装置IDとをサーバ装置104に通知する(ステップS501)。
サーバ装置104は、測位サービスシステム103から通知された携帯装置IDと加入者位置情報ファイル1000の携帯装置IDの欄を照合する。サーバ装置104は、一致したIDに関連付けて記憶される加入者位置と、登録時刻と、を通知された位置情報と該通知された時の時刻に更新する(ステップS502)。
【0034】
携帯装置102の位置情報を取得したい者は、電話機106またはインターネット端末108を用いて携帯装置102の携帯装置IDを指定することによりサーバ装置104へ携帯装置102の位置情報の問い合わせを行う(ステップS503)。
【0035】
サーバ装置104は、アクセス認証を行い、該アクセス認証が成功した場合、加入者位置情報ファイル1000を参照し、携帯装置102の携帯装置IDに関連付けされて記憶される加入者位置をアクセス元へ通知する(ステップS504)。
【0036】
このように、本実施形態によれば、サーバ装置104において、あらかじめ登録された携帯装置102の位置情報取得することが許可された電話番号、IPアドレス、パスワードとアクセス元が一致するか否かを判定することでアクセス認証を行い、一致した場合にのみ携帯装置102の位置情報をアクセス元へ通知する。これにより、プライバシーに考慮して、人の位置情報を必要に応じて提供できる。
【0037】
次に、この発明の第2の実施形態による位置通知サービスシステムについて説明する。図6は、本実施形態にかかるサーバ装置114の構成図である。他の構成は第1の実施形態と同一であるので説明は省略する。
第1の実施形態は、登録した電話機106やインターネット端末108により、常に加入者101の位置が把握できるため、加入者101が子供や徘徊する老人以外の場合、プライバシー上の懸念から、このようなサービスが利用されにくいという問題がある。
そこで本実施形態では、この問題を改善するために大規模災害等、あらかじめ設定してある外部条件が適合している場合にのみアクセス元へ加入者位置を通知する。
本実施形態のサーバ装置114は、外部条件記憶部506と外部条件判定部507を有することを特徴とする。
【0038】
外部条件記憶部506は、大規模災害発生等、アクセスを受け付ける条件を記憶する。条件の一例として、地震や火災などがある。
【0039】
外部条件判定部507は、災害センタ等などから通知された外部の情報を受信し、該情報が外部条件記憶部506に記憶されたアクセスを受け付ける条件と一致するか否かの判定を行う。一致した場合には、アクセスを受け付けるフラグを立て記憶する。外部の情報の一例として、地震発生、火災発生などがある。
加入者101の家族等、携帯装置102の位置情報を取得したい者が、電話機106またはインターネット端末108を用いて携帯装置102の位置情報を問い合わせしてきた場合には、外部条件判定部507は、アクセスを受け付けるフラグが立っているか否かを判定する。外部条件判定部507は、アクセスを受け付けるフラグが立っていると判定した場合には、アクセス認証部503にてアクセス認証を行う。アクセス認証部503は、アクセス認証成功の場合、加入者情報ファイルを参照し、携帯装置102の携帯装置IDに関連付けされて記憶される加入者位置を通信部501を通じてアクセス元へ通知する。
外部条件判定部507は、アクセスを受け付けるフラグが立っていないと判定した場合には、アクセス認証部503に対しアクセスを受け付けない旨を通知する。該通知を受け取ったアクセス認証部503は、アクセス元へ受け付けられない旨を通知し、加入者位置情報は通知しない。
上述したサーバ装置104と共通する構成については説明を省略する。
【0040】
このように、本実施形態によれば、サーバ装置114において、大規模災害等、あらかじめ設定してある外部条件が適合しているか否かを判断している。これにより、第1の実施形態と比べ、よりプライバシーに考慮して、人の位置情報を提供できる。
【0041】
次に、この発明の第3の実施形態による位置通知サービスシステムを説明する。
第1及び第2の実施形態は、高頻度で位置情報を更新することによって、携帯装置102の消費電力の増大や無線トラヒックの増大といった弊害が生じる可能性があるという問題がある。
そこで本実施形態の携帯端末112は、この問題を抑制すべく後述する図7の移動距離測定部305を有する。
本実施形態は、無線トラヒックの抑制が非常に重要である場合や後述する速度センサなどのセンサ類の消費電力が無線通信の高頻度化に伴う無線部301の消費電力の増大より小さい場合に有効である。
【0042】
図7は、本実施形態にかかる携帯装置112の構成図である。他の構成は第1の実施形態と同一であるので説明は省略する。
移動距離測定部305は、例えば速度センサを用いて速度を測定し、測定された速度の積分値に基づいて移動距離を算出する。
また、移動距離測定部305は、速度センサの積分値だけでは、円を描いて元に戻っていても、移動距離上は所定の値以上となり得るので、さらに方位も含めて計測し、実際の移動距離を算出することも可能である。
無線部301は、該移動距離が所定の値以上になったと判定された場合にのみ記憶部が保持している携帯装置IDまたは位置情報などの情報を測位サービスシステム103へ送信する。
上述した携帯装置102と共通する構成については説明を省略する。
【0043】
図8は、本実施形態における携帯装置112の位置情報更新の処理におけるシーケンス図である。
携帯装置112は、移動距離測定部305を用いて移動距離を算出する。該算出された移動距離が所定の値以上になった場合にのみ記憶部が保持している携帯装置IDまたは位置情報などの情報を測位サービスシステム103へ送信する。測位サービスシステム103は、携帯装置122の位置情報と携帯装置IDとをサーバ装置104に通知する(ステップS801)。
サーバ装置104は、測位サービスシステム103から通知された携帯装置IDと加入者位置情報ファイル1000の携帯装置IDの欄を照合する。サーバ装置104は、一致したIDに関連付けて記憶される加入者位置と、登録時刻と、を通知された位置情報と該通知された時の時刻に更新する(ステップS802)。
【0044】
このように、本実施形態によれば、携帯装置112において、移動距離が所定の値になった場合のみ位置情報をサーバ装置104へ通知する。これにより、位置情報を更新する頻度が低くなるので、携帯装置の消費電力の増大や無線トラヒックの増大といった弊害を改善できる。
【0045】
次に、この発明の第4の実施形態による位置通知サービスシステムを説明する。
第1及び第2の実施形態は、高頻度で位置情報を更新することによって、携帯装置102の消費電力の増大や無線トラヒックの増大といった弊害が生じる可能性があるという問題がある。
そこで本実施形態の携帯端末122は、前記問題を抑制すべく後述する図9の近距離無線部306を有する。
本実施形態は、後述する近距離無線部306の送受信が、無線部301の無線通信に比し、非常に低消費電力である場合に有効である。
【0046】
図9は、本実施形態にかかる携帯装置122の構成図である。他の構成は第1の実施形態と同一であるので説明は省略する。
2つの携帯装置122は、近距離無線部306により相互に通信する。例えば、加入者Aのもつ携帯装置122内の近距離無線部306は、所定の頻度で、加入者Aの持つ携帯装置122の携帯装置IDを含んだ通信要求を送信する。加入者Bの持つ携帯装置122が通信可能な範囲内にある場合、加入者Bの持つ携帯装置122内の近距離無線部306は、前記通信要求を受信する。加入者Bの持つ携帯装置122内の近距離無線部306は、加入者Bの持つ携帯装置122の携帯装置IDを含んだ返信を行い、該返信を加入者Aの持つ携帯装置122内の近距離無線部306が受信する。
CPU302は、受信した携帯装置IDと受信時刻を記憶部に記憶する。記憶部に記憶された携帯装置のIDと受信時刻は、最新のものから一定数保持し、古くなったものは消去する。
【0047】
無線部301は、記憶部が保持している携帯装置IDまたは位置情報などの情報を測位サービスシステム103へ送信する際、加入者Aの持つ携帯装置122の携帯装置ID、位置情報、記憶部に記憶している最近近くにいた加入者Bの携帯装置122の携帯装置ID及びその受信時刻を送信する。
該情報を受信したサーバ装置104は、加入者Aの持つ携帯装置122の位置情報については、加入者Aの持つ携帯装置122の携帯装置IDに関連付けて記憶される加入者位置情報と登録時刻を通知された位置情報と該通知された時の時刻に更新し、記憶する。それ以外の加入者Bの持つ携帯装置122の情報については、加入者Bの持つ携帯装置122の携帯装置ID関連付けて記憶される登録時刻を記憶部から取得し、該登録時刻と上記受信時刻を比べ、上記受信時刻の方が新しい場合、該登録時刻を上記通知された時の時刻に更新し、加入者Aの持つ携帯装置122の位置情報を加入者Bの持つ携帯装置122の加入者位置として記憶する。
【0048】
図10は、本実施形態における携帯装置122の位置情報更新の処理におけるシーケンス図である。
加入者Aの携帯装置122は、近距離無線部306を用いて携帯装置122の携帯装置IDを含んだ通信要求を送信する(ステップS101)。
加入者Bの持つ携帯装置401は、通信可能な範囲内にある場合、携帯装置122が送信した通信要求を受信し、携帯装置122の携帯装置IDとその受信時刻を記憶部に記憶する(ステップS102)。その後、携帯装置401は、近距離無線部306を用いて携帯装置401の携帯装置IDを含んだ返信する(ステップS103)。
携帯装置122は、通知された携帯装置401の携帯装置IDと受信時刻を記憶部に記憶する(ステップS104)。
【0049】
携帯装置122の無線部301は、記憶部が保持している携帯装置IDまたは位置情報などの情報を測位サービスシステム103へ送信する際、加入者Aの持つ携帯装置122の携帯装置ID、位置情報、記憶部に記憶している最近近くにいた加入者Bの携帯装置401の携帯装置ID及びその受信時刻を送信する。測位サービスシステム103は、送信された該情報をサーバ装置104に通知する(ステップS105)。
サーバ装置104は、測位サービスシステム103から通知された携帯装置122の携帯装置IDと加入者位置情報ファイル1000の携帯装置IDの欄を照合する。サーバ装置104は、一致したIDに関連付けて記憶される加入者位置と、登録時刻と、を通知された位置情報と該通知された時の時刻に更新する。
加えて、サーバ装置104は、携帯装置401の携帯装置IDに関連付けて記憶される登録時刻を記憶部から取得し、該登録時刻と上記受信時刻を比べ、上記受信時刻の方が新しい場合、該登録時刻を上記通知された時の時刻に更新し、携帯装置122の位置情報を携帯装置401の加入者位置として更新する(ステップS106)。
【0050】
このように、本実施形態によれば、携帯装置122において、他の加入者の携帯装置401の携帯装置IDを保持し、位置情報を更新する際、携帯装置122の情報に加えて携帯装置401の情報を合わせてサーバ装置104へ通知するため、携帯装置401は位置情報を更新する必要がなくなる。これにより、位置情報を更新する頻度が低くなるので、携帯装置の消費電力の増大や無線トラヒックの増大といった弊害を改善できる。
【0051】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、前記実施形態は人の位置であることを前提としているが、物の位置に対しても適用できる。
また、携帯装置の位置を特定する測位方法は、本実施形態においてはGPSを使用しているが、他の測位方法を用いてもよい。例えば以下に示す測位方法がある。その際、携帯装置102、携帯装置112及び携帯装置122は、図2、図7、図9におけるGPS部303は有さない。
第1の測位方法では、測位サービスシステム103は、携帯装置102が接続した測位サービスシステム103の基地局を特定し、該基地局のエリアIDを携帯装置102へ送信する。携帯装置102は、受信したエリアIDを記憶すると共に、無線通信により測位サービスシステム103に携帯装置102の携帯装置IDと位置情報(エリアID)を通知する。
第2の測位方法では、携帯装置102は、例えば所定の間隔毎に測位サービスシステム103に対して携帯装置102の携帯装置IDを含む無線信号を送信する。測位サービスシステム103は、複数のアンテナにより該無線信号を受信し、その到来角や電力の大きさから、携帯装置102の位置を計算する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施形態による位置通知サービスシステムの構成図である。
【図2】第1の実施形態にかかる携帯装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態にかかるサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】サーバ装置の記憶部に記憶される加入者位置情報ファイルの一例である。
【図5】本システムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。
【図6】第2の実施形態にかかるサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図7】第3の実施形態にかかる携帯装置の構成を示すブロック図である。
【図8】第3の実施形態における携帯装置の位置情報更新の処理におけるシーケンス図である。
【図9】第4の実施形態にかかる携帯装置の構成を示すブロック図である。
【図10】第4の実施形態における携帯装置の位置情報更新の処理におけるシーケンス図である。
【符号の説明】
【0053】
101…加入者 102…携帯装置 103…測位サービスシステム 104…サーバ装置 105…電話網 106…電話機 107…インターネット 108…インターネット端末 109…自治体の端末 112…携帯装置 114…サーバ装置 122…携帯装置 301…無線部 302…CPU 303…GPS部 304…電源 305…移動距離測定部 306…近距離無線部 501…通信部 502…位置情報更新部 503…アクセス認証部 504…記憶部 505…集計部 506…外部条件記憶部 507…外部条件判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信が可能な携帯装置と、無線通信により前記携帯装置と通信可能なサーバ装置と、前記サーバ装置と接続が可能な端末と、から構成される位置通知サービスシステムであって、
前記携帯装置は、
該携帯装置の位置を特定する位置特定手段と、
自携帯装置を一意に特定する携帯装置IDとともに前記位置特定手段により特定された位置を表す位置情報を前記サーバ装置に通知する通知手段と、
を有し、
前記端末は、前記サーバ装置にアクセスし、携帯装置IDにより前記携帯装置を指定して該指定した携帯装置の位置情報を問い合わせる問い合わせ手段を有し、
前記サーバ装置は、
前記携帯装置から通知された携帯装置ID及び位置情報と、該携帯装置の位置情報の取得を許可された端末を特定する情報と、を関連付けて記憶する記憶手段と、
前記端末が前記問い合わせ手段により前記携帯装置の位置情報を問い合わせした際に、前記指定された携帯装置IDに対応する位置情報の取得を許可された端末の情報を前記記憶手段から読み出して、該読み出した端末の情報と前記問い合わせをした端末の情報を照合し、それらが一致するか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段により一致した端末であると判定された場合、前記指定された携帯装置IDに対応する位置情報を前記記憶手段から読み出して、前記問い合わせをした端末へ該読み出した位置情報を回答する回答手段と、
を有する
ことを特徴とする位置通知サービスシステム。
【請求項2】
無線通信が可能な携帯装置と、無線通信により前記携帯装置と通信可能な測位サービスシステムと、前記測位サービスシステムに接続されたサーバ装置と、前記サーバ装置と接続が可能な端末と、から構成される位置通知サービスシステムであって、
前記測位サービスシステムは、
前記携帯装置の位置を特定する位置特定手段と、
前記携帯装置を一意に特定する携帯装置IDとともに前記位置特定手段により特定された位置を表す位置情報を前記サーバ装置に通知する通知手段と、
を有し、
前記端末は、前記サーバ装置にアクセスし、携帯装置IDにより前記携帯装置を指定して該指定した携帯装置の位置情報を問い合わせる問い合わせ手段を有し、
前記サーバ装置は、
前記測位サービスシステムから通知された携帯装置の携帯装置ID及び位置情報と、該携帯装置の位置情報の取得を許可された端末を特定する情報と、を関連付けて記憶する記憶手段と、
前記端末が前記問い合わせ手段により前記携帯装置の位置情報を問い合わせした際に、前記指定された携帯装置IDに対応する位置情報の取得を許可された端末の情報を前記記憶手段から読み出して、該読み出した端末の情報と前記問い合わせをした端末の情報を照合し、それらが一致するか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段により一致した端末であると判定された場合、前記指定された携帯装置IDに対応する位置情報を前記記憶手段から読み出して、前記問い合わせをした端末へ該読み出した位置情報を回答する回答手段と、
を有する
ことを特徴とする位置通知サービスシステム。
【請求項3】
前記サーバ装置は、
前記端末からの問い合わせを受け付ける条件を記憶する条件記憶手段と、
外部の情報を受信し、該情報が前記条件記憶手段により記憶された条件と一致するか否かの判定を行う条件判定手段と、
を更に有するとともに、
前記回答手段は、前記条件判定手段により一致すると判定された場合であって前記判定手段により一致した端末であると判定されたときにのみ位置情報を回答する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の位置通知サービスシステム。
【請求項4】
前記携帯装置は、
該携帯装置の移動距離を算出する移動距離算出手段と、
前記移動距離算出手段によって算出された移動距離が所定の値以上になったか否かを判定する移動距離判定手段と、
前記移動距離判定手段により前記移動距離が所定の値以上になったと判定された場合に、前記通知手段により前記携帯装置ID及び前記位置情報を前記サーバ装置に通知する制御手段と、
を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1の項に記載の位置通知サービスシステム。
【請求項5】
前記サーバ装置の記憶手段は、前記携帯装置から位置情報を受信した時刻である登録時刻を携帯装置IDと関連付けて記憶し、
前記携帯装置は、
他の前記携帯装置と通信し、該他の携帯装置が送信した該他の携帯装置の携帯装置IDを受信する通信手段と、
前記通信手段により受信した前記他の携帯装置の携帯装置IDとその受信時刻を記憶する記憶手段と、
を更に有するとともに、
前記通知手段により前記サーバ装置への通知を行う際に、自携帯装置の携帯装置ID及び位置情報とともに、前記携帯装置の記憶手段に記憶している前記他の携帯装置の携帯装置ID及び前記受信時刻を通知し、
前記サーバ装置は、
前記通知された自携帯装置の携帯装置ID、位置情報、他の携帯装置の携帯装置ID及び受信時刻を受信し、
該受信した前記他の携帯装置の携帯装置IDに対応する前記サーバ装置の記憶手段に記憶された前記登録時刻と、該受信した前記受信時刻とを比較し、前記受信時刻の方が新しい場合は、該受信した位置情報を前記他の携帯装置の位置情報として前記サーバ装置の記憶手段に記憶する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1の項に記載の位置通知サービスシステム。
【請求項6】
前記サーバ装置は、
地区毎に前記記憶手段により記憶されている前記携帯装置が何台あるかを集計する集計手段と、
前記集計結果を記憶する集計結果記憶手段と、
を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1の項に記載の位置通知サービスシステム。
【請求項7】
端末からの問い合わせに対して携帯装置の位置情報を該端末へ回答するサーバ装置であって、
前記携帯装置を一意に特定する携帯装置ID及び該携帯装置の位置情報と、該携帯装置の位置情報の取得を許可された端末を特定する情報と、を関連付けて記憶する記憶手段と、
前記端末が携帯装置IDにより携帯装置を指定して該指定した携帯装置の位置情報を問い合わせした場合、前記指定された携帯装置IDに対応する位置情報の取得を許可された端末の情報を前記記憶手段から読み出して、該読み出した端末の情報と前記問い合わせをした端末の情報を照合し、それらが一致するか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段により一致した端末であると判定された場合、前記指定された携帯装置IDに対応する位置情報を前記記憶手段から読み出して、前記問い合わせをした端末へ該読み出した位置情報を回答する回答手段と
を有することを特徴とするサーバ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2009−49502(P2009−49502A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−211360(P2007−211360)
【出願日】平成19年8月14日(2007.8.14)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】