説明

低音増幅デジタル信号処理装置

【目的】歪みの少ない重低音を出力する低音増幅デジタル信号処理装置を提供する。
【構成】低音増幅デジタル信号処理装置10は、デジタル音声信号L,Rの所定サンプリング数毎に区切られた各区間の音声信号Dn(L),Dn(R)に対し、二乗平均のパワーレベル値Pn(L),Pn(R)を各々求めるパワー演算手段K1と、Pn(L),Pn(R)と所定の閾値LevelXとを各々比較し、LevelX未満の場合は、LevelXと許容されるレベル最大値LevelMaxとの差分に相当する一定の増幅量Δcで当該区間の低音域のデジタル音声信号を増幅し、LevelX以上の場合は、Pn(L),Pn(R)とLevelMaxとの差分に相当する増幅量ΔPn(L),ΔPn(R)で当該区間の各チャンネルLch,Rchの低音域のデジタル音声信号を増幅する低音域可変増幅処理手段K2と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポータブル・ヘッドフォン・ステレオ再生装置などのデジタルオーディオ再生装置におけるデジタル音声信号処理技術の分野に属する。
【背景技術】
【0002】
コンパクトディスク(CD)、ミニディスク(MD)、或いはハードディスク(HD)などに記録されたデジタル音源を再生し出力するポータブル・ヘッドフォン・ステレオ再生装置を典型とするデジタルオーディオ再生装置において、低音域強調のための増幅手段としては、イコライザで一様に低音域を増幅するのが一般的である。
【0003】
しかしながら、上記のような一様な低音域増幅処理では、デジタル音声信号の振幅レベルが或るレベルを超えて大きくなると、電力増幅器が過駆動されて最大値部分がクリッピングにより歪むという難点がある。
【0004】
上記のようなクリップ現象を回避すべく、例えば、下記[特許文献1]には、図6に示されるブロック構成の電圧制限装置の提案が開示されている。
【0005】
即ち、音量制御信号に応じて音響信号の広帯域周波数範囲に第1利得を適用すると共に、音色制御信号に応じて音響信号の限られた周波数範囲に第2利得を適用する電圧制御増幅器を有することにより、電力増幅器のクリッピングがなく、且つ、ブリージングもなく音響信号が増幅できるようにした音響信号の電圧制限装置であり、以下のように構成されている。
【0006】
先ず、音源20が広帯域音量電圧制御増幅器(VCA)21に音響信号を送る。信号はさらに低音周波数電圧制御増幅器(VCA)22と電力増幅器23を経て、スピーカ24に出力される。クリップ検出器25が電力増幅器23に接続されていて、クリッピング歪の始まりを検出する。クリップ検出器25から出力されたクリップ信号は低音制限ループ26と音量制限ループ27に送られる。低音制限ループ26は操作者に制御された低音レベル制御電圧を受ける。低音制限ループ26の出力は低音周波数電圧制御増幅器22の電圧制御入力に接続されている。同様に、音量制限ループ27は音量レベル制御電圧を受けて、広帯域音量電圧制御増幅器21の電圧制御入力に出力を提供する、というものである。
【0007】
【特許文献1】特開平03−30506号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記[特許文献1]に記載された低音域増幅におけるクリッピングに起因する歪の対策は、DA変換後のアナログ音響信号を念頭に、クリップ検出器によるクリッピング発生時の事後的な処方(フィードバック処理)の技術であり、デジタル音声信号の入力データレベルが大きい場合の低音増幅時のクリッピング現象に対するデジタル処理段階における対策については有益な示唆を与えていない。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、デジタル音声信号のDSPによるデジタル処理段階で低音域を増幅処理するようにしてクリップ現象を回避しつつ十分な低音域の増幅(ブースト)処理を行い、低音域を効果的に強調するように構成された低音増幅デジタル信号処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、
(1)入力された各デジタル音声信号L,Rの低音域をそれぞれ増幅する低音増幅デジタル信号処理装置であって、入力された前記各デジタル音声信号L,Rの所定サンプリング数m毎に区切られた各区間n(n=1,2,・・)の音声信号Dn(L),Dn(R)に対して、二乗平均のパワーレベル値Pn(L),Pn(R)をそれぞれ求めるパワー演算手段K1と、前記パワー演算手段K1によって求められた前記パワーレベル値Pn(L),Pn(R)と所定の閾値LevelXとをそれぞれ比較し、前記パワーレベル値Pn(L),Pn(R)が前記閾値LevelX未満または以下の場合(Pn(L),Pn(R)<または≦LevelX)は、前記閾値LevelXと許容されるデジタル信号レベル最大値LevelMaxとの差分に相当する一定の増幅量Δc(Δc≒LevelMax−LevelX)で当該区間の低音域のデジタル音声信号を増幅し、前記パワーレベル値Pn(L),Pn(R)が前記閾値LevelX以上または超える場合(Pn(L),Pn(R)≧または>LevelX)は、当該区間nのパワーレベル値Pn(L),Pn(R)と前記デジタル信号レベル最大値LevelMaxとの差分に相当する増幅量ΔPn(L),ΔPn(R)(ΔPn(L)≒LevelMax−Pn(L),ΔPn(R)≒LevelMax−Pn(R))で当該区間の低音域のデジタル音声信号L,Rを増幅する低音域可変増幅処理手段K2と、を備えることを特徴とする低音増幅デジタル信号処理装置10を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)入力された左右チャンネルLch,Rchの各デジタル音声信号L,Rの低音域を増幅する低音増幅デジタル信号処理装置であって、入力された前記各デジタル音声信号L,Rの所定サンプリング数m毎に区切られた各区間n(n=1,2,・・)の音声信号Dn(L),Dn(R)に対して、二乗平均のパワーレベル値Pn(L),Pn(R)をそれぞれ求めるパワー演算手段K1と、前記左右チャンネルLch,Rchの各デジタル音声信号L,Rの同時区間における2つのパワーレベル値Pn(L),Pn(R)から値の大きい方のパワーレベル値Pnを選択し、この選択したパワーレベル値Pnと所定の閾値LevelXとを比較し、前記選択したパワーレベル値Pnが前記閾値LevelX未満または以下の場合(Pn<または≦LevelX)は、前記閾値LevelXと許容されるデジタル信号レベル最大値LevelMaxとの差分に相当する一定の増幅量Δc(Δc≒LevelMax−LevelX)で当該区間nの左右各チャンネルの低音域のデジタル音声信号L,Rを増幅し、前記選択したパワーレベル値Pnが前記閾値LevelX以上または超える場合(Pn≧または>LevelX)は、当該区間nの前記選択したパワーレベル値Pnと前記デジタル信号レベル最大値LevelMaxとの差分に相当する増幅量ΔPn(ΔPn≒LevelMax−Pn)で当該区間の左右各チャンネルの低音域のデジタル音声信号L,Rを増幅する低音域可変増幅処理手段K3と、を備えることを特徴とする低音増幅デジタル信号処理装置15を提供することにより、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る低音増幅デジタル信号処理装置は、上記のような構成のため、
(1)入力された左右チャンネルの各デジタル音声信号のそれぞれの刻々変わるパワーレベルに応じた可変的な低音域の増幅(ブースト)がDSPにおけるデジタル信号処理で実現できるため、既存のDSPのソフトウェアの設計変更のみでクリップ現象が生じ難く、歪みの少ない重低音を出力することができる。
(2)入力された左右チャンネルの各デジタル音声信号の何れか大きい方のパワーレベルに応じた可変的な左右チャンネルの低音域の増幅(ブースト)がDSPにおける包括的なデジタル信号処理で実現できるため、より一層簡単なDSPのソフトウェアの設計変更のみでクリップ現象が生じ難く、歪の少ない重低音を出力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明に係る低音増幅デジタル信号処理装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明に係る第1の実施の形態の低音増幅デジタル信号処理装置のブロック図である。図2は第2の実施の形態の低音増幅デジタル信号処理装置のブロック図である。図3は第1、第2の実施の形態の低音増幅デジタル信号処理装置における低音域増幅(ブースト)処理を説明するための概念図である。図4はパワーレベルが閾値未満または以下の場合の増幅処理を説明するための図である。図5はパワーレベルが閾値以上または超える場合の増幅処理を説明するための図である。
【0014】
図1に示される第1の実施形態の低音増幅デジタル信号処理装置10は、CDをデジタル音源とする(MDなどの圧縮音声信号の場合は伸張された)入力された左右チャンネルLch,Rchの各デジタル音声信号L,Rの低音域をそれぞれ増幅するDSP内部の低音増幅デジタル信号処理装置であって、入力された前記各デジタル音声信号L,Rの所定サンプリング数m(例えばm=1152サンプル)毎に区切られた各区間n(n=1,2,・・)の音声信号Dn(L),Dn(R)に対して、二乗平均のパワーレベル値Pn(L),Pn(R)をそれぞれ求めるパワー演算手段K1と、前記パワー演算手段K1によって求められた前記パワーレベル値Pn(L),Pn(R)と所定の閾値LevelXとをそれぞれ比較し、図3に示されるように、太い水平線分で表された前記各区間のパワーレベル値Pn(L),Pn(R)が前記閾値LevelX未満の場合(Pn(L),Pn(R)<LevelX)は、前記閾値LevelXと許容されるデジタル信号レベル最大値LevelMaxとの差分に相当する一定の増幅量Δc(Δc≒LevelMax−LevelX)で当該区間nの低音域のデジタル音声信号を増幅し、前記パワーレベル値Pn(L),Pn(R)が前記閾値LevelX以上の場合(Pn(L),Pn(R)≧LevelX)は、当該区間nのパワーレベル値Pn(L),Pn(R)と前記デジタル信号レベル最大値LevelMaxとの差分に相当する増幅量ΔPn(L),ΔPn(R)(ΔPn(L)≒LevelMax−Pn(L),ΔPn(R)≒LevelMax−Pn(R))で当該区間nの低音域のデジタル音声信号L,Rを増幅する低音域可変増幅処理手段K2と、を備えることを特徴とする。
【0015】
上記パワー演算手段K1は、図1におけるPower Operateブロックで、各デジタル音声信号L,Rの所定サンプリング数m(例えばm=1152サンプルの場合はサンプリング周波数44.1KHzでは約26msの期間)毎に区切られた各区間nにおける全音声信号Dn(L),Dn(R)のコーディング数(16ビットの場合は0から±32768)のデータに対して、二乗平均のパワーレベル値Pn(L),Pn(R)をそれぞれ求めるアルゴリズムでDSP内部の演算部をソフトウェアで機能させる。
【0016】
また、上記低音域可変増幅処理手段K2は、DSPにおける図1のLevel Controlブロックにおいて先に算出し出力される増幅可能な値である増幅量ΔcまたはΔPn(L)、ΔPn(R)(xxdBブースト可能という情報)を元に、低域可変BoostブロックにおいてFIR(Finite Impulse Response)デジタルフィルタ、IIR(Infinite Impulse Response)デジタルフィルタを介して、低音域増幅(所定の周波数帯域のxxdBブースト)の演算処理(フィードフォワード処理)を行う。
【0017】
なお、前記閾値LevelXは当該区間のパワーレベル値が低い場合には、全体として音量が小さい状態でその低音域のみをデジタル信号レベル最大値LevelMaxまでブーストすることは過度の低音域強調となり、却って聞き苦しいことになるのを考慮して設けられている。而して、この閾値LevelXは例えばLevelMax−6dBのレベル(半分のレベル)に設定するのが好適である。
【0018】
上記低音域可変増幅処理手段K2による低音域増幅を模式的に描くと、図4、図5に示されるようになる。
【0019】
即ち、図4のように入力された或る区間の破線で示される元のデジタル音声信号(Original Signal)が小さい振幅の場合(=パワーレベルが閾値LevelX未満)は、ブーストは一定の増幅量Δcの一様な増幅処理であり、デジタル信号レベル最大値LevelMaxまでは未だ差分があって、制限的にブーストされている。これは全体の音量が小さい場合に、増幅変化量が大きすぎると、聴感上、音のふらつきが発生してしまい、篭った音となってしまうからである。
【0020】
一方、図5のように入力された或る区間の破線で示される元のデジタル音声信号(Original Signal)が大きい振幅の場合(=パワーレベルが閾値LevelX以上)は、当該区間におけるパワーレベルに応じて、そこからデジタル信号レベル最大値LevelMaxまでの差分分の増幅量ΔPn(L),ΔPn(R)がブーストされる。
【0021】
以上の低音域増幅のデジタル音声信号処理によって、データがクリップし難く、低域成分のみを可変的に増幅することができ、歪が生じるほどの過度の増幅がなされることなく、且つ、十分効果的な重低音の強調が実現するのである。
【0022】
次に、図2に示される第2の実施形態の低音増幅デジタル信号処理装置15は、前述の場合と同様に、入力された左右チャンネルLch,Rchの各デジタル音声信号L,Rの低音域を増幅する低音増幅デジタル信号処理装置であって、入力された各チャンネルの前記デジタル音声信号L,Rの所定サンプリング数m毎に区切られた各区間n(n=1,2,・・)の音声信号データDn(L),Dn(R)に対して、二乗平均のパワーレベル値Pn(L),Pn(R)をそれぞれ求めるパワー演算手段K1と、前記左右各チャンネルLch,Rchのデジタル音声信号L,Rの同時区間における2つのパワーレベル値Pn(L),Pn(R)から値の大きい方のパワーレベル値Pnを選択し、この選択したパワーレベル値Pnと所定の閾値LevelXとを比較し、前記選択したパワーレベル値Pnが前記閾値LevelX未満の場合(Pn<LevelX)は、前記閾値LevelXと許容されるデジタル信号レベル最大値LevelMaxとの差分に相当する一定の増幅量Δc(Δc≒LevelMax−LevelX)で当該区間nの左右各チャンネルの低音域のデジタル音声信号データを増幅し、前記選択したパワーレベル値Pnが前記閾値LevelX以上の場合(Pn≧LevelX)は、当該区間の前記選択したパワーレベル値Pnと前記デジタル信号レベル最大値LevelMaxとの差分に相当する増幅量ΔPn(ΔPn≒LevelMax−Pn)で当該区間の左右各チャンネルの低音域のデジタル音声信号データを増幅する低音域可変増幅処理手段K3と、を備えることを特徴とする。
【0023】
第1の実施形態の低音増幅デジタル信号処理装置10との違いは、LchとRchの音声信号L,Rをそれぞれ別個にそのパワーレベルに応じて低音域増幅するのではなく、同時区間における算出された各パワーレベルの何れか大きい方のパワーレベルのみを対象にして閾値と比較し、低音域の増幅量を決定して、それを双方のチャンネルの元のデジタル音声信号にそれぞれ加えるという演算処理を行っている点である。この処理手段によれば、閾値との比較及び増幅量算出の演算処理が半減するのでソフトウェアが簡単になり、低コストが要請されるポータブル・ヘッドフォン・ステレオ再生装置にも適用が可能である。原理的には第1の実施形態の低音増幅デジタル信号処理装置10が正当であるが、左右チャンネルのパワーレベルにさほどの差は生じないのが通常であり、第2の実施形態の低音増幅デジタル信号処理装置15でも十分に実用レベルにあることが確認されている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の低音増幅デジタル信号処理装置のブロック図である。
【図2】第2の実施の形態の低音増幅デジタル信号処理装置のブロック図である。
【図3】第1、第2の実施の形態の低音増幅デジタル信号処理装置における低音域増幅(ブースト)処理を説明するための概念図である。
【図4】パワーレベルが閾値未満または以下の場合の増幅処理を説明するための図である。
【図5】パワーレベルが閾値以上または超える場合の増幅処理を説明するための図である。
【図6】公知技術の[特許文献1]に記載された電圧制限装置のブロック構成図である。
【符号の説明】
【0025】
10、15 低音増幅デジタル信号処理装置
L 入力された左チャンネルデジタル音声信号
R 入力された右チャンネルデジタル音声信号
m 各区間の一定のサンプリング数
n 区間
Dn(L),Dn(R) 区間のデジタル音声信号
Pn(L),Pn(R) 区間のパワーレベル値
Pn Pn(L),Pn(R)の大きい方のパワーレベル値
LevelX 閾値
LevelMax 許容されるデジタル信号レベル最大値
Δc,ΔPn(L),ΔPn(R) 増幅量


【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された各デジタル音声信号の低音域をそれぞれ増幅する低音増幅デジタル信号処理装置であって、
入力された前記各デジタル音声信号の所定サンプリング数毎に区切られた各区間の音声信号に対して、二乗平均のパワーレベル値をそれぞれ求めるパワー演算手段と、
前記パワー演算手段によって求められた前記パワーレベル値と所定の閾値とをそれぞれ比較し、前記パワーレベル値が前記閾値未満または以下の場合は、前記閾値と許容されるデジタル信号レベル最大値との差分に相当する一定の増幅量で当該区間の低音域のデジタル音声信号を増幅し、前記パワーレベル値が前記閾値以上または超える場合は、当該区間のパワーレベル値と前記デジタル信号レベル最大値との差分に相当する増幅量で当該区間の低音域のデジタル音声信号を増幅する低音域可変増幅処理手段と、
を備えることを特徴とする低音増幅デジタル信号処理装置。
【請求項2】
入力された左右チャンネルの各デジタル音声信号の低音域を増幅する低音増幅デジタル信号処理装置であって、
入力された前記各デジタル音声信号の所定サンプリング数毎に区切られた各区間の音声信号に対して、二乗平均のパワーレベル値をそれぞれ求めるパワー演算手段と、
前記左右チャンネルの各デジタル音声信号の同時区間における2つのパワーレベル値から値の大きい方のパワーレベル値を選択し、この選択したパワーレベル値と所定の閾値とを比較し、前記選択したパワーレベル値が前記閾値未満または以下の場合は、前記閾値と許容されるデジタル信号レベル最大値との差分に相当する一定の増幅量で当該区間の左右各チャンネルの低音域のデジタル音声信号を増幅し、前記選択したパワーレベル値が前記閾値以上または超える場合は、当該区間の前記選択したパワーレベル値と前記デジタル信号レベル最大値との差分に相当する増幅量で当該区間の左右各チャンネルの低音域のデジタル音声信号を増幅する低音域可変増幅処理手段と、
を備えることを特徴とする低音増幅デジタル信号処理装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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