説明

作業装置及び方法

【課題】簡単且つコンパクトな構成で、タイヤの自動組み付け作業を効率的に行うことを可能にする。
【解決手段】タイヤ組み付け装置10は、タイヤセットロボット20と、ナット締め付けロボット22と、ナットランナユニット24が装着されるバランサ機構26とを備える。バランサ機構26は、重量物であるナットランナユニット24の重量を保持し、且つ前記ナットランナユニット24を移動自在に装着する。ナット締め付けロボット22を構成する手首部54には、ナットランナユニット24に着脱可能に連結される把持部56が装着され、前記ナット締め付けロボット22は、バランサ機構26に保持されている前記ナットランナユニット24を自動操作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークに対して所定の作業を自動的に行うための作業装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車の組立ラインにおいて、重量物部品の一つであるタイヤを、ロボットを用いて自動車車体に対して自動的に組み付ける作業が行われている。
【0003】
この種の作業に適用されるタイヤ組み付け装置は、通常、タイヤを把持するタイヤ把持部と、ハブナットを自動車車体側に設けられているハブボルトに締め付けるための複数のナットランナとを備えている。
【0004】
この種のタイヤ組み付け装置は、例えば、特許文献1に開示されているように、車両のハブボルトの数に対応するナットを、それぞれ所定の円周間隔に配置可能な複数のナットランナを有し、タイヤを前記車両に自動的に組み付けるタイヤ組み付け機構と、前記ナットを1本ずつ鉛直姿勢で供給するナット供給機構と、前記ナット供給機構から送給される前記ナットを、前記ナットランナ全てが周回配置される円周間隔に対応して周回配置させるとともに、前記ナットを前記ナットランナに受け渡すナット配列機構とを備えている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−210825号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のタイヤ組み付け装置では、タイヤを把持するタイヤ把持手段及び前記タイヤを車両に締め付ける複数のナットランナが、単一のロボットに搭載されている。
【0007】
ところで、最近、この種のタイヤ組み付け装置の他、種々の装置において、設備全体を小型化及び簡素化することが望まれている。
【0008】
本発明はこの種の要請に対応するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、所定の作業を効率的に行うことが可能な作業装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ワークに対して作業を行う作業ユニットと、前記作業ユニットの重量を保持し、且つ前記作業ユニットを移動自在に装着する第1作業機構と、前記作業ユニット又は前記第1作業機構の一部に着脱可能に連結され、該作業ユニットを前記作業に沿って自動操作する第2作業機構とを備えている。
【0010】
また、第1作業機構は、バランサ機構又は多関節ロボットを備えることが好ましい。
【0011】
さらに、作業ユニットは、タイヤが装着される車両のハブボルトに対してナットを自動的に締め付けるナットランナを備えることが好ましい。
【0012】
さらにまた、本発明は、ワークに対して作業を行う作業ユニットを、前記作業ユニットの重量を保持し、且つ前記作業ユニットを移動自在な第1作業機構に装着する工程と、第2作業機構を、前記作業ユニット又は前記第1作業機構の一部に着脱可能に連結する工程と、前記第1作業機構に装着されている前記作業ユニットを、前記第2作業機構により前記作業に沿って自動操作する工程とを有している。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、第1作業機構が、作業ユニットの重量を保持するため、第2作業機構が、この作業ユニットに実際の作業を行わせる際、前記第2作業機構に付与される前記作業ユニットの荷重を有効に軽減することが可能になる。従って、第2作業機構を良好に小型化することができ、作業装置全体の小型化及び簡素化が容易に図られる。
【0014】
しかも、メンテナンス等により第2作業機構を停止させる際には、この第2作業機構を作業ユニット又は第1作業機構から離脱させることができる。これにより、作業者は、第1作業機構のアシスト作用下に、作業ユニットの操作を容易に行うことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る作業装置であるタイヤ組み付け装置10が配置される組み立てライン12の斜視説明図である。
【0016】
組み立てライン12は、自動車車体(車両)14を台車16aに載置した状態で、タイヤ取り付け作業ステーションにピッチ搬送する搬送路16を備えるとともに、前記搬送路16の両側に配設される一対のタイヤ組み付け装置10(図1には一側のみ記載)は、この自動車車体14のハブボルト18にタイヤWを自動的に組み付ける。
【0017】
タイヤ組み付け装置10は、タイヤセットロボット20と、ナット締め付けロボット(第2作業機構)22と、ナットランナユニット(作業ユニット)24が装着されるバランサ機構(第1作業機構)26とを備える。
【0018】
搬送路16は、自動車車体14の前輪側である第1取り付け部位28aと、前記自動車車体14の後輪側である第2取り付け部位28bとが、タイヤ取り付け作業ステーションに、順次、配置されるように、前記自動車車体14を間欠搬送する。
【0019】
タイヤセットロボット20の近傍には、タイヤWを配置するためのタイヤ投入コンベヤ30が設置される。ナット締め付けロボット22の近傍には、ハブボルト18に締め付けられるナット32を収容するナットストック部34と、前記ナットストック部34から所定数(5本又は4本)の前記ナット32を取り出してナット置き台36に整列して配置させるナット整列ロボット38とが設置される。
【0020】
タイヤセットロボット20は、旋回自在なロボット本体40を備え、このロボット本体40の一対のアーム部42の先端に設けられる各手首部44には、タイヤ把持部材46が装着される。ロボット本体40には、各ハブボルト位置を検出するために第1取り付け部位28a及び第2取り付け部位28bの画像を撮影するCCD撮像カメラ(以下、単にカメラという)48a、48bが装着される。
【0021】
ナット締め付けロボット22は、ロボット本体50を備え、このロボット本体50のアーム部52の先端に手首部54が設けられる。手首部54には、ナットランナユニット24に着脱可能に連結される把持部56が装着される。
【0022】
ナットランナユニット24は、図1及び図2に示すように、円筒状ケーシング58を備える。この円筒状ケーシング58内には、例えば、5本(又は4本)の図示しないモータが配設されるとともに、各モータに連結されるナットランナ60は、前記円筒状ケーシング58の端部から外方に露呈する。各ナットランナ60は、第1取り付け部位28a及び第2取り付け部位28bの各ハブボルト18に対応して同一円周上に配置される。
【0023】
図2に示すように、円筒状ケーシング58には、例えば、2つのねじ穴58aが形成されるとともに、把持部56には、前記ねじ穴58aに対応して孔部56aが形成される。孔部56aに挿入されたねじ61が、ねじ穴58aに螺合することにより、把持部56に円筒状ケーシング58が固定される。
【0024】
バランサ機構26は、エア式床置きタイプのバランサにより構成される。このバランサ機構26のアタッチメント部62には、ナットランナユニット24が装着される。バランサ機構26は、重量物であるナットランナユニット24の重量を保持し、且つ前記ナットランナユニット24を移動自在に装着する。なお、バランサ機構26は、天井型バランサで構成してもよい。
【0025】
ナット整列ロボット38のアーム先端には、ナットストック部34に収容されているナット32を取り出してナット置き台36に配置する開閉自在なナットチャック部66が設けられる。
【0026】
図3に示すように、タイヤセットロボット20のカメラ48a、48bは、画像処理装置70に第1取り付け部位28a及び第2取り付け部位28bの画像情報を出力する。画像処理装置70は、演算部72に接続され、この演算部72では、第1取り付け部位28aのハブボルト位置及び第2取り付け部位28bのハブボルト位置が演算され、主制御装置74に出力する。
【0027】
主制御装置74は、演算部72から入力された演算情報に基づいて、ナット締め付けロボット22の動作を制御するとともに、タイヤセットロボット20及びナット整列ロボット38の動作制御も行う。
【0028】
次に、このように構成されるタイヤ組み付け装置10の動作について、本実施形態に係る組み付け方法との関連で、図4及び図5に示すフローチャート及び図6に示すタイミングチャートに沿って以下に説明する。
【0029】
なお、タイヤセットロボット20の動作フローが図4に示され、ナット締め付けロボット22の動作フローが図5に示されるとともに、前記タイヤセットロボット20及び前記ナット締め付けロボット22の動作は、図6に示すように、互いに関連して行われる。
【0030】
先ず、タイヤセットロボット20の動作について説明すると、このタイヤセットロボット20は、タイヤ投入コンベヤ30上に配置されている前輪用のタイヤWを、一対のタイヤ把持部材46により把持する(ステップS1)。
【0031】
タイヤWを把持したタイヤセットロボット20は、ロボット本体40の旋回作用下に、タイヤ把持部材46に把持されているタイヤWを取り付け位置に移動させる(ステップS2)。その際、自動車車体14は、前輪側である第1取り付け部位28aがタイヤ取り付け作業ステーション(取り付け位置)に対応して配置されている。
【0032】
そして、タイヤセットロボット20では、カメラ48a、48bにより第1取り付け部位28aの画像が撮影され、この撮影画像の演算処理によって、ハブボルト18のセンシングが行われる(ステップS3)。
【0033】
次いで、ステップS4に進んで、第1取り付け部位28aには、タイヤセットロボット20を介してタイヤWがセットされる。このため、前輪セット完了信号が出力され(ステップS5)、この状態で、後述するように、ナット締め付けロボット22による前輪用のナット32の締め付けが完了したか否かが判断される(ステップS6)。
【0034】
ナット32の締め付け完了信号が入力されると(ステップS6中、YES)、ステップS7に進んで、タイヤセットロボット20は、タイヤ受け取り位置であるタイヤ投入コンベヤ30側に移動する。このタイヤ投入コンベヤ30上には、後輪用のタイヤWが配置されており、タイヤセットロボット20を構成する一対のタイヤ把持部材46により、前記タイヤWが把持される(ステップS8)。
【0035】
タイヤセットロボット20は、タイヤ取り付け位置側に移動し(ステップS9)、自動車車体14が半ピッチ分搬送されたことが検出されると(ステップS10中、YES)、すなわち、後輪側である第2取り付け部位28bがタイヤ取り付け作業ステーションに配置されたと判断されると、ステップS11に進んで、前記第2取り付け部位28bのハブボルト18のセンシングが行われる。このセンシングは、ステップS3の前輪用のハブボルト18のセンシングと同様に行われる。
【0036】
さらに、ステップS12に進んで、第2取り付け部位28bにタイヤWがセットされると、後輪用タイヤセット完了信号が出力される(ステップ13)。そして、後輪用のタイヤWがセットされた第2取り付け部位28bにおいて、ハブボルト18にナット32に締め付けが行われる。このナット32の締め付けが完了すると(ステップS14中、YES)、ステップS15に進んで、タイヤセットロボット20は、タイヤ受け取り位置に移動する。
【0037】
次に、ナット締め付けロボット22の動作について、図5に沿って以下に説明する。
【0038】
ナット締め付けロボット22では、把持部56に連結されているナットランナユニット24が、ナット置き台36側に移動される。ナットランナユニット24を構成する各ナットランナ60は、ナット置き台36上に配列されている前輪用の5本のナット32を把持する(ステップS101)。
【0039】
ナットランナユニット24は、ナット締め付けロボット22の駆動作用下に、取り付け位置である第1取り付け部位28aの近傍に移動する(ステップS102)。そして、タイヤセットロボット20による前輪用のタイヤWがセットされたことが検出されると(ステップS103中、YES)、ステップS104に進んで、第1取り付け部位28aの各ハブボルト18にナットランナユニット24の各ナットランナ60を配置する。
【0040】
この状態で、各ナットランナ60は、図示しない各モータの駆動作用下に回転され、各ハブボルト18にナット32が締め付けられる。これにより、ナット32の締め付け処理が完了し、ナット締め付け完了信号が出力される(ステップS106)。
【0041】
ナットランナユニット24は、ナット締め付けロボット22の駆動作用下に、ナット受け取り位置であるナット置き台36側に移動され(ステップS107)、各ナットランナ60を介して後輪用のナット32が把持される(ステップS108)。
【0042】
さらに、自動車車体14が半ピッチ分搬送された後、ステップS109に進んで、ナットランナユニット24は、取り付け位置である第2取り付け部位28bの近傍に移動される。そして、第2取り付け部位28bに後輪用のタイヤWがセットされたと判断されると(ステップS110中、YES)、ステップS111に進んで、ナットランナユニット24は、第2取り付け部位28bに配置される。この状態で、各ナットランナ60の回転作用下に、第2取り付け部位28bのハブボルト18にナット32が締め付けられる(ステップS112)。
【0043】
第2取り付け部位28bにおけるナット締め付け処理が完了すると(ステップS113)、ステップS114に進んで、ナットランナユニット24は、ナット受け取り位置に移動する。
【0044】
なお、組み立てライン12では、自動車車体14の両側にタイヤ組み付け装置10が配置されており、上記と同様の作業が略同時に遂行される。
【0045】
この場合、第1の実施形態では、相当に重量物であるナットランナユニット24が、バランサ機構26に装着されている。このため、ナットランナユニット24の重量は、バランサ機構26に保持されるとともに、前記ナットランナユニット24は、種々の方向に移動自在である。
【0046】
そして、ナット締め付けロボット22は、ナットランナユニット24に着脱可能に連結され、前記ナットランナユニット24がバランサ機構26に装着された状態で、ナット締め付け作業に沿って自動操作している。
【0047】
このように、バランサ機構26が、ナットランナユニット24の重量を保持するため、ナット締め付けロボット22は、前記ナットランナユニット24に実際の作業を行わせる際、前記ナット締め付けロボット22に付与される前記ナットランナユニット24の荷重を有効に軽減することが可能になる。従って、ナット締め付けロボット22を有効に小型化することができ、タイヤ組み付け装置10全体の小型化及び簡素化が容易に図られるという効果がある。
【0048】
さらに、メンテナンス等によりナット締め付けロボット22を停止させる際には、このナット締め付けロボット22をナットランナユニット24から離脱させることができる。これにより、作業者は、バランサ機構26のアシスト作用下に、ナットランナユニット24の操作を容易に行うことが可能になる。
【0049】
図7は、本発明の第2の実施形態に係る作業装置であるタイヤ組み付け装置80が配置される組み立てライン82のブロック図である。なお、第1の実施形態に係る組み立てライン12と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0050】
タイヤ組み付け装置80は、タイヤセットロボット20と、ナット締め付けロボット22と、ナットランナユニット24が装着されるバランサ機構84とを備える。バランサ機構84は、電動式バランサを備えるとともに、前記バランサ機構84は、バランサコントローラ86を構成する制御部88により制御される。
【0051】
バランサコントローラ86は、力演算部90を有し、この力演算部90は、ナット締め付けロボット22の手首部に取り付けられた力覚センサ92に接続される。この力覚センサ92は、ナット締め付けロボット22の手首部に付与される負荷を力演算部90に入力する。
【0052】
このように構成される第2の実施形態では、ナット締め付けロボット22によりナットランナユニット24がナット締め付け作業に沿って操作される。その際、ナット締め付けロボット22の手首部に比較的大きな反力が作用すると、力覚センサ92から力演算部90に入力される信号に基づいて、制御部88は、前記反力が0又は微少な値に近似するように、バランサ機構84のアクチュエータ(図示せず)を駆動制御する。
【0053】
このため、ナット締め付けロボット22は、ナットランナユニット24を搬送するのに必要な力が一挙に削減され、前記ナット締め付けロボット22の一層の小型化が確実に図られるという効果が得られる。
【0054】
図8は、本発明の第3の実施形態に係る作業装置であるタイヤ組み付け装置100が配置される組み立てライン102の斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る組み立てライン12と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0055】
タイヤ組み付け装置100は、タイヤセットロボット20と、ナット締め付けロボット(第2作業機構)22と、ナットランナユニット(作業ユニット)24が装着される多関節ロボット(第1作業機構)104とを備える。
【0056】
多関節ロボット104は、多関節型の汎用ロボットであり、例えば、ナット締め付けロボット22と同様に構成される。多関節ロボット104のアーム106の先端には、力覚センサ108が装着されるとともに、前記力覚センサ108は、該力覚センサ108を基にした座標系であるX軸、Y軸、Z軸、α1軸、α2軸及びα3軸の6軸方向の反力を検出する。多関節ロボット104は、各関節を動作させるためのアクチュエータ110a〜110dを設けている。
【0057】
このように構成される第3の実施形態では、ナット締め付けロボット22により、ナットランナユニット24がナット締め付け作業に沿って操作される際、力覚センサ108が6軸方向の反力を検出する。
【0058】
従って、検出された反力を0又は微少な値に近似させるように、各々のアクチュエータ110a〜110dが制御されることにより、ナット締め付けロボット22は、ナットランナユニット24を搬送するのに必要な力が一挙に削減される。これにより、ナット締め付けロボット22の一層の小型化が確実に図られるという効果が得られる。
【0059】
なお、第1〜第3の実施形態では、作業装置としてタイヤ組み付け装置10、80及び100を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、種々の作業装置に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る作業装置であるタイヤ組み付け装置が配置される組み立てラインの斜視説明図である。
【図2】前記タイヤ組み付け装置を構成するナットランナユニットの正面説明図である。
【図3】前記タイヤ組み付け装置のブロック図である。
【図4】本発明の組み付け方法において、タイヤセットロボットの動作を説明するフローチャートである。
【図5】前記組み付け方法において、ナット締め付けロボットの動作を説明するフローチャートである。
【図6】前記組み付け方法のタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る作業装置であるタイヤ組み付け装置が配置される組み立てラインのブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る作業装置であるタイヤ組み付け装置が配置される組み立てラインの斜視説明図である。
【符号の説明】
【0061】
10、80、100…タイヤ組み付け装置
12、82、102…組み立てライン 14…自動車車体
16…搬送路 18…ハブボルト
20…タイヤセットロボット 22…ナット締め付けロボット
24…ナットランナユニット 26、84…バランサ機構
28a、28b…取り付け部位 30…タイヤ投入コンベヤ
32…ナット 36…ナット置き台
38…ナット整列ロボット 40、50…ロボット本体
48a、48b…カメラ 56…把持部
60…ナットランナ 62…アタッチメント部
70、74…画像処理装置 74…主制御装置
86…バランサコントローラ 88…制御部
90…力演算部 92、108…力覚センサ
104…多関節ロボット W…タイヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークに対して作業を行う作業ユニットと、
前記作業ユニットの重量を保持し、且つ前記作業ユニットを移動自在に装着する第1作業機構と、
前記作業ユニット又は前記第1作業機構の一部に着脱可能に連結され、該作業ユニットを前記作業に沿って自動操作する第2作業機構と、
を備えることを特徴とする作業装置。
【請求項2】
請求項1記載の作業装置において、前記第1作業機構は、バランサ機構又は多関節ロボットを備えることを特徴とする作業装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の作業装置において、前記作業ユニットは、タイヤが装着される車両のハブボルトに対してナットを自動的に締め付けるナットランナを備えることを特徴とする作業装置。
【請求項4】
ワークに対して作業を行う作業ユニットを、前記作業ユニットの重量を保持し、且つ前記作業ユニットを移動自在な第1作業機構に装着する工程と、
第2作業機構を、前記作業ユニット又は前記第1作業機構の一部に着脱可能に連結する工程と、
前記第1作業機構に装着されている前記作業ユニットを、前記第2作業機構により前記作業に沿って自動操作する工程と、
を有することを特徴とする作業方法。
【請求項5】
請求項4記載の作業方法において、前記第1作業機構は、バランサ機構又は多関節ロボットを有することを特徴とする作業方法。
【請求項6】
請求項4又は5記載の作業方法において、前記作業ユニットは、タイヤが装着される車両のハブボルトに対してナットを自動的に締め付けるナットランナを有することを特徴とする作業方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−178829(P2009−178829A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−22395(P2008−22395)
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】