説明

保護フィルム供給方法

【課題】保護フィルムを確実に接続でき、保護フィルムを確実にレンズシートに連続供給することができる保護フィルム供給方法を提供すること。
【解決手段】本発明の保護フィルムをレンズシートに供給する方法は、保護フィルムの第1ロール40を二軸ターレット38に取付けるステップと、保護フィルムの第2ロール42を二軸ターレットの他端に取付けるステップと、第1ロールからレンズシートに保護フィルム36を連続的に供給し保護フィルムをレンズシートの表面に貼り付けていくステップと、第1ロールに巻かれている保護フィルムの残量が所定量となっとき二軸ターレットを回転させて、第2ロールの折り返し部の外方に向いた粘着面を第1ロールからレンズシートに供給されている保護フィルムの粘着面に接触させ、第1ロールからレンズシートに供給されている保護フィルムに、第2ロールの保護フィルムの始端部を接続するステップと、接続位置より上流側で第1ロールからの保護フィルムを切断するステップと、を備えている、ことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保護フィルム供給方法に関し、詳細には、一方の面が粘着面とされた保護フィルムを、連続的に製造される長尺状のレンズシートに連続的に供給する保護フィルム供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置に使用されるバックライトの導光板の出射面等には、表面にプリズム状のレンズ形状が連続的に形成されたレンズシートが配置されている。このようなレンズシートは、連続的に供給される長尺の基材シートと外周面にレンズ形状と相補的な形状が形成された円筒状のレンズ金型との間に供給された紫外線硬化性組成物を紫外線で硬化させ、基材シートの表面にレンズ金型の外周面と相補的な形状を有するレンズ部を形成することによって製造されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようにして連続的に製造された長尺状のレンズシートには、キズ、塵等を防ぐため製造後に、長尺状の保護フィルムがレンズシートの表面に貼付けられる。保護フィルムは、一方の面がレンズシートの表面に貼り付けられる粘着面とされ、他方の面が、剥離剤がコーティングされている剥離剤コーティング面とされている。このような保護フィルムは、粘着面が内側になるように巻かれたロールとしてレンズシート製造装置に装填され、このロールから順次、巻き出されレンズシートに連続的に供給される。
【0004】
【特許文献1】特開2002−67058号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、レンズシートは連続的に製造されているので、レンズシートの表面に付着させる保護フィルムもレンズシートの製造に合わせて連続的に供給する必要がある。したがって、保護フィルムを供給している保護フィルムロール(現在のロール)から全ての保護フィルムが供給される前に、レンズシートへの保護フィルムの供給を途切れさせることなく、保護フィルムの供給源を次のロールに切り換えなければならない。
【0006】
従来は、この切り換えの際には、現在、保護フィルムを供給中のロールの保護フィルムの粘着面と、次のロールの保護フィルムの始端部の剥離剤コーティング面とを両面テープで接着し、両方の保護フィルムを接続していた。
【0007】
しかしながら、この接続方法では、両面テープの一方の面が剥離剤コーティング面に付着させられるため、両面テープがはがれやすく、現在のロールの保護フィルムと次のロールの保護フィルムと接続が不十分となり、保護フィルムを連続的に供給することができないことがあるという問題があった。
【0008】
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、保護フィルムを確実に接続でき、保護フィルムを確実にレンズシートに連続供給することができる保護フィルム供給方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、一方の面が粘着面とされた保護フィルムを、連続的に製造される長尺状のレンズシートに連続的に供給する保護フィルム供給方法であって、前記粘着面が内側となるように前記保護フィルムがロール状に巻かれた保護フィルムの第1ロールを二軸ターレットのアームの一端に取付けるステップと、前記粘着面が内側となるように前記保護フィルムがロール状に巻かれ且つ始端部に前記粘着面が外方に向くように折り返された折り返し部が設けられている保護フィルムの第2ロールを前記二軸ターレットのアームの他端に取付けるステップと、前記第1ロールから前記連続的に製造されるレンズシートに前記保護フィルムを連続的に供給し、前記粘着面を前記レンズシートに付着させて、前記保護フィルムを前記レンズシートの表面に貼り付けていくステップと、前記第1ロールに巻かれている保護フィルムの残量が所定量となっとき、前記二軸ターレットを回転させて、前記第2ロールの折り返し部の外方に向いた粘着面を前記第1ロールから前記レンズシートに供給されている保護フィルムの粘着面に接触させ、前記第1ロールから前記レンズシートに供給されている保護フィルムに、前記第2ロールの保護フィルムの始端部を接続するステップと、前記接続位置より上流側で前記第1ロールからの保護フィルムを切断するステップと、を備えている、ことを特徴とする保護フィルム供給方法が提供される。
【0010】
このように構成された本発明においては、第1ロールの保護フィルムと第2ロールの保護フィルムとは、粘着面同士が接触させられることによって接続されるので、確実に接続される。この結果、保護フィルムを途切れさせることなく、確実に、レンズシートに供給することが可能となる。
【0011】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記第2フィルムロールの折り返し部分の長さが10mm〜200mmである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、保護フィルムを確実に接続でき、保護フィルムを確実にレンズシートに連続供給することができる保護フィルム供給方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態の保護フィルム供給方法が実施されるレンズシート製造装置1の構成について説明する。図1は、レンズシート製造装置1の概略的な構成を示す模式的な図面である。
【0014】
図1に示すように、レンズシート製造装置1は、製造工程の上流側から下流側に向かって、原反フィルム巻出し部2と、アキューム部4と、重合賦型部6と、上側保護フィルム送り出し部8と、下側保護フィルム送り出し部10と、連続送り部12と、間欠送り部14と、切断部16とを備えている。
【0015】
原反フィルム巻出し部2は、レンズシートの原料となる長尺状の透明基材フィルムがロール状に巻かれた原反フィルムロール18を備え、この原反フィルムロール18から巻き出された基材フィルム20を、アキューム部4を経て重合賦型部6へ送るように構成されている。
【0016】
アキューム部4は、複数のアキュームダンサーロール22を備え、これらの複数のアキュームダンサーロール22が上下することにより、重合賦型部6へ送られる基材フィルム20の張力を調整するように構成されている。
【0017】
重合賦型部6は、ほぼ円筒形状のレンズ金型24と、モノマー供給ノズル26と、紫外線照射装置28とを備えている。この重合賦型部6では、透明フィルムシートである基材フィルム20の少なくとも一方の面にプリズム列状のレンズを賦型してレンズシートを形成する工程が行われる。
【0018】
レンズ金型24は、その外周面の全体にレンズシートに賦型されるプリズム形状と相補的なプリズム形状が連続的に形成された回転式金型であり、常に一定の回転速度で回転させられる。このレンズ金型24の近傍には、レンズ金型24の回転周期(1回転当りの回転時間)を検出する近接センサ30が配置されている。
【0019】
重合賦型部6に送られた基材フィルム20は、回転するレンズ金型24の外周面に接触して走行する。基材フィルム20がレンズ金型24と接触する位置より上流で、基材フィルム20とレンズ金型24の間に、モノマー供給ノズル26から紫外線硬化材料であるモノマー32が供給される。
【0020】
基材フィルム20とレンズ金型24の間に供給されたモノマー32は、レンズ金型24と基材フィルム20との接触により、レンズ金型の表面のプリズム形状に沿った形状とされ、さらに、レンズ金型24の回転によって、基材フィルム20と共に紫外線照射装置28の前を通過し、紫外線照射を受け硬化する。
【0021】
この結果、基材フィルム20の片面に、硬化したモノマー32によって形成されたプリズム状のレンズ形状が配置された長尺のレンズシート34が、重合賦型部6から上側保護フィルム送り出し部8に連続的に送られることになる。
【0022】
上側保護フィルム送り出し部8は、レンズシート34の上面であるレンズ面34aにポリエチレン等で形成された上側保護フィルム36を付着させる二軸ターレット38を備えている。
【0023】
また、二軸ターレット38は、主回転軸38aと、この主回転軸38aから延びて主回転軸38aを中心に正逆回転可能な互いに直交する支持アーム38b,38cを備えている。
【0024】
支持アーム38bの両端部は、ポリエチレン等で形成された上側保護フィルム36のロールを回転可能に支持できるように構成され、一端には、上側保護フィルムロール40が、他端には交換用上側保護フィルムロール42がそれぞれ回転可能に取付けられている。保護フィルムは、一方の面が粘着面とされ、他方の面が剥離剤がコーティングされた剥離剤コーティング面とされている。
【0025】
一方、支持アーム38cの両端部の各々には、上側保護フィルムロール40から巻き出された保護フィルムをガイドするガイドロール43が取付けられている。
【0026】
二軸ターレット38から保護フィルム搬送方向下流側に所定距離だけ離れた位置には、上側保護フィルムロール40から上側保護フィルム36を巻き出すように駆動される剥離ロール45が配置されている。
【0027】
剥離ロール45によって巻き出された上側保護フィルム36は、重合賦型部6から送られてきた長尺のレンズシート34と重ね合わされ、レンズ面34aに粘着面が貼り付けられることによりレンズシート34に貼り付けられ、その後、第1ダンサーロール46を経て下側保護フィルム送り出し部10へ送られる。
【0028】
下側保護フィルム送り出し部10は、上側保護フィルム送り出し部8と同様に、長尺のレンズシート44の他方の面(下面)44bに下側保護フィルム48を供給する二軸ターレット50を備えている。
【0029】
この二軸ターレット50も、主回転軸50aと、この主回転軸50aから延びて主回転軸50aを中心に正逆回転可能な互い直交する支持アーム50b,50cを備えている。
【0030】
支持アーム50bの両端部は、ポリエチレン等で形成された下側保護フィルム48のロールを回転可能に支持できるように構成され、一端には、下側保護フィルムロール52が、他端には下側保護フィルムロール54がそれぞれ回転可能に取付けられている。
一方、支持アーム50cの両端部の各々にはガイドロール55が取付けられている。
【0031】
二軸ターレット50から保護フィルム搬送方向下側側に所定距離だけ離れた位置には、下側保護フィルムロール52から下側保護フィルム48を巻き出す剥離ロール57が配置されている。
剥離ロール57によって巻き出された下側保護フィルム48は、駆動ローラ58によって、レンズシート44に重ね合わされ、レンズ面とは反対側の下面44bに粘着面が貼り付けられることにより、レンズシート44に貼り付けられる。
【0032】
下側保護フィルム送り出し部10から送り出された長尺のレンズシート56は、連続送り部12の第2ダンサーロール60を経て、連続送り部12の連続送りローラ62へ供給されるようになっている。
【0033】
連続送り部12から送り出された長尺のレンズシート56は、間欠送り部14の第3ダンサーロール64を経て、間欠送り部14の間欠送りローラ66へ供給される。
【0034】
間欠送り部14では、レンズシート56を切断部16のカッター68で所定の長さ(所定の送り量)L毎に切断できるように、間欠送りローラ66の送り量Lがエンコーダ(図示せず)等によって検出されている。
【0035】
すなわち、一連のシーケンスによって、間欠送りローラ66は、長尺のレンズシート56を切断部16に、例えば金型外周の整数倍の長さである所定の送り量L送ると停止し、切断部16に送られたレンズシート56が切断部16のカッター68によって所定の長さ(所定の送り量)Lに切断されるようになっており、最終的には、所定長さLの定尺レンズシート70が製造される。
【0036】
次に、上側保護フィルム送り出し部8及び下側保護フィルム送り出し部10の各々において行われる、二軸ターレットを利用した交換用保護フィルムロールへの切り換え作業について説明する。
図2ないし図5は、フィルムロールの切り換え工程における二軸ターレットの動作を示す概略図である。
【0037】
図2は、二軸ターレット38に取付けられた上側保護フィルムロール40からレンズシート34に上側保護フィルム36を供給している状態を示している。図2では、巻き出し開始前の上側保護フィルムロール40の外周が二点鎖線で示され、上側保護フィルムロール40の実際の外周が実線で示されている。
【0038】
粘着面を内側にロール状に巻かれた上側保護フィルムロール40が二軸ターレット38の支持アーム38bの一端に回転可能に取付けられ、同様に、粘着面を内側にロール状に巻かれた上側保護フィルム36の交換用上側保護フィルムロール42が二軸ターレット38の他端に回転可能に取付けられる。
【0039】
支持アーム38bの他端に取付けられる交換用上側保護フィルムロール42の巻き出し開始部72、即ち、交換用上側保護フィルムロール42の上側保護フィルムの始端部には、粘着面が外側に露出するように所定長さにわたって外側に折り返された折り返し部分72aが設けられている。
【0040】
図2では、上側保護フィルムの折り返し部分72aの折り返し位置をTで示し、その先端をSで示している。交換用上側保護フィルムロール42の軸方向長さ(ロール幅)を560mmに設定した場合、その巻き出し開始部72の折り返し部分の長さ(始端部Sと折り返し部Tとの間の長さ)dを10mm〜200mmに設定することが好ましく、10mm〜100mmに設定することが最も好ましい。
【0041】
まず、支持アームの38bの一端に取付けられている上側保護フィルムロール40から上側保護フィルム36がレンズシートに供給される。上側保護フィルムロール40から剥離ロール45によって巻き出された上側保護フィルム36は、レンズシート34に向けて送り出される。
剥離ロール45は、図示しない付勢機構によって上側保護フィルムロール40に向けて付勢され、上側保護フィルムロール40と剥離ロール45とが、常時、上側保護フィルム36を介して隣接するように構成されている。このように構成によって、上側保護フィルムロール40から上側保護フィルム36が連続して剥離され、断続的に剥離された場合に発生する上側保護フィルム36への剥離線の発生を抑止できる。
この構成は、交換用上側保護フィルムロール42から上側保護フィルム36を巻き出す場合、下側保護フィルムロール52や交換用下側保護フィルムロール54から下側保護フィルム48を巻き出す場合も同様とされている。
【0042】
上側保護フィルムロール40から所定量の上側保護フィルム36が巻き出されると(図3)、レンズシートへの上側保護フィルム36の供給を途切れさせることなく、上側保護フィルム36の供給元を上側保護フィルムロール40から交換用上側保護フィルムロール42に切り換えるための作業が行われる。この切り換え作業中、保護フィルムは、連続的にレンズシートに供給され続ける。
【0043】
この作業では、まず、上側保護フィルムロール40から上側保護フィルム36を供給しながら、二軸ターレット38の支持アーム38b,38cを、主回転軸38aを中心に、上側保護フィルムロール40が下方に向かって移動するように回転させる。この回転により、上側保護フィルム36を供給中の上側保護フィルムロール40が下方に移動するので、上側保護フィルムロール40から剥離ロール45に向けて供給されている上側保護フィルム36は、粘着面36aを上方に向けた状態で、下方に位置する上側保護フィルムロール40から斜め上方に位置する剥離ロール45に向けて、斜め上方に延びるように配置されることになる。(図3)。
【0044】
一方、交換用上側保護フィルムロール42は、上側保護フィルムロール40と剥離ロール45との間に延びる上側保護フィルム36の粘着面36aに接近してくる。
【0045】
さらに、二軸ターレット38が回転すると、図4に示すように、交換用上側保護フィルムロール42の折り返し部分72aの外側面(粘着面)が、上側保護フィルムロール40と剥離ロール45との間に延びる保護フィルム36の上方に向いている粘着面36aに接触し、上側保護フィルムロール40から供給されている上側保護フィルム36に交換用上側保護フィルムロール42の保護フィルムの始端部が接続される。この位置で、二軸ターレット38の回転を停止する。
【0046】
次いで、交換用上側保護フィルムロール42からの保護フィルムと始端部が接続された上側保護フィルムロール40から巻き出される保護フィルム36を、両保護フィルムが接続された接続部Aより上流側の切断部Bで切断する。
【0047】
その後、二軸ターレット38を逆方向に回転させ、交換用上側保護フィルムロール42を剥離ロール45を接近した位置に配置する。
さらに、保護フィルムの残量が少なくなった上側保護フィルムロール40を、支持アーム38bに一端から取り外し、支持アーム38bに一端に、先端に折り返し部が設けられた新しい交換用上側保護フィルムロール42を取付ける。
【0048】
このような作業によって、レンズシートへの上側保護フィルム36の供給を途切れさせることなく、上側保護フィルム36の供給元を上側保護フィルムロール40から交換用上側保護フィルムロール42に切り換えることができる。(図5)。
【0049】
このような保護フィルムの供給元の切り換えが、下側保護フィルム送り出し部10の二軸ターレット50においても、同様に行われる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の好ましい実施形態の保護フィルム供給方法が実施されるレンズシート製造装置の一実施形態の概略的な構成を示す模式的な構成図である。
【図2】図1のレンズシート製造装置で用いられる二軸ターレットの動作を示す概略図である。
【図3】図1のレンズシート製造装置で用いられる二軸ターレットの動作を示す概略図である。
【図4】図1のレンズシート製造装置で用いられる二軸ターレットの動作を示す概略図である。
【図5】図1のレンズシート製造装置で用いられる二軸ターレットの動作を示す概略図である。
【符号の説明】
【0051】
1 レンズシート製造装置
2 原反フィルム巻出し部
4 アキューム部
6 重合賦型部
8 上側保護フィルム送り出し部
10 下側保護フィルム送り出し部
12 連続送り部
14 間欠送り部
16 連続送り部
18 切断部
20 基材フィルム
24 レンズ金型
26 モノマー供給ノズル
28 紫外線照射装置
36 上側保護フィルム
38,50 二軸ターレット
38b,38c,50b,50c 二軸ターレットの支持アーム
40 上側保護フィルムロール
42 交換用上側保護フィルムロール
45,57 剥離ロール
48 下側保護フィルム
52 下側保護フィルムロール
54 下側保護フィルムロール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面が粘着面とされた保護フィルムを、連続的に製造される長尺状のレンズシートに連続的に供給する保護フィルム供給方法であって、
前記粘着面が内側となるように前記保護フィルムがロール状に巻かれた保護フィルムの第1ロールを二軸ターレットのアームの一端に取付けるステップと、
前記粘着面が内側となるように前記保護フィルムがロール状に巻かれ且つ始端部に前記粘着面が外方に向くように折り返された折り返し部が設けられている保護フィルムの第2ロールを前記二軸ターレットのアームの他端に取付けるステップと、
前記第1ロールから前記連続的に製造されるレンズシートに、前記保護フィルムを連続的に供給し、前記粘着面を前記レンズシートに付着させて、前記保護フィルムを前記レンズシートの表面に貼り付けていくステップと、
前記第1ロールに巻かれている保護フィルムの残量が所定量となっとき、前記二軸ターレットを回転させて、前記第2ロールの折り返し部の外方に向いた粘着面を前記第1ロールから前記レンズシートに供給されている保護フィルムの粘着面に接触させ、前記第1ロールから前記レンズシートに供給されている保護フィルムに、前記第2ロールの保護フィルムの始端部を接続するステップと、
前記接続位置より上流側で前記第1ロールからの保護フィルムを切断するステップと、を備えている、
ことを特徴とする保護フィルム供給方法。
【請求項2】
前記第2フィルムロールの折り返し部分の長さが10mm〜200mmである、
請求項1に記載の保護フィルム供給方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−56451(P2008−56451A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−237204(P2006−237204)
【出願日】平成18年9月1日(2006.9.1)
【出願人】(000006035)三菱レイヨン株式会社 (2,875)
【Fターム(参考)】