説明

個別包装された吸収性物品およびその製造方法

【課題】包装時の加圧シールによる切断を防止する。
【解決手段】吸収性物品1Nと、これを包む包装シート2とからなり、包装シート2は、包装ライン流れ方向と直交する縦方向の両端部2a,2bが重ね合わされた筒状をなし、かつこの重なり合された部位の表面側部分2aの端縁e1が開封始端とされるとともに、包装ライン流れ方向に沿う横方向の両端部の重なり合う部分2c,2cが加圧シールされており、かつ加圧シール部分2c,2cは縦方向一端から他端まで実質的に連続するように形成されるとともに、加圧シール部分2c,2cの横方向中央側の端縁e2が、波状等のように縦方向に沿う直線状をなさない形状とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個別包装された吸収性物品およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、吸収性物品は、複数個まとめた形態で販売され、使用に際しては一つずつ用いられている。特に生理用ナプキンにおいては、衛生面の観点から、吸収性物品を一つずつ包装する個別包装が行われている。(例えば、特許文献1参照)。
従来の個別包装された吸収性物品の形態を、図1〜図4に示した。包装シート2は、包装ライン流れ方向と直交する縦方向の両端部2a,2bが重ね合わされた筒状をなし、かつこの重なり合された部位の表面側部分2aの端縁e1が開封始端とされるとともに、包装ライン流れ方向に沿う横方向の両端部の重なり合う部分2c,2cが加圧シールされており、中央には吸収性物品1が内包されている。加圧シール部分2c,2cは縦方向一端から他端まで実質的に連続するように形成され、加圧シール部分2c,2cの横方向中央側の端縁e2が縦方向に沿う直線状をなしている。包装シートの横方向の端縁(加圧シール部分2c,2cの横方向外側の端縁)も縦方向に沿う直線状をなしている。
他方、かかる個別包装に際して、従来、例えば図5に示すような方法が一般的に採用されていた(例えば特許文献2参照)。すなわち、先ず帯状包装シート2を包装ラインに送り出し、この帯状包装シート2L上に吸収性物品1を配置した後、帯状包装シート2の幅方向両端部2a,2bを中央側に折り返して配置した吸収性物品1を包む。しかる後、この吸収性物品1を内包する帯状包装シート2を、幅方向一端側から他端側まで実質的に連続する凸条を有する一対のロール10,10(後述の図6参照)間に通し、吸収性物品1を内包する部分のライン流れ方向前後のシール部位S,Sを、一方のロール10の凸条と他方のロール10の凸条との間で加圧して、幅方向の一端から他端まで実質的に連続する加圧シールを施す。その後、加圧シール部分S,Sにおけるライン流れ方向中間位置を切断装置11により切断することによって、前述したような個別包装された吸収性物品Pが得られる。
【特許文献1】実登第2589604号公報
【特許文献2】特公平7−121725号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の包装形態のように、加圧シール部分の横方向中央側の端縁が縦方向に沿う直線状をなしていると、包装時の加圧シールにより当該中央側端縁が縦方向全体にわたり切断され、シールが意味をなさなくなることがあった。
そこで、本発明の主たる課題は、かかる切断を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決した本発明は、次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
吸収性物品と、これを包む包装シートとからなり、
前記包装シートは、包装ライン流れ方向と直交する縦方向の両端部が重ね合わされた筒状をなし、かつこの重なり合された部位の表面側部分の端縁が開封始端とされるとともに、包装ライン流れ方向に沿う横方向の両端部の重なり合う部分が加圧シールされており、かつ
加圧シール部分は縦方向一端から他端まで実質的に連続するように形成されるとともに、加圧シール部分の横方向中央側の端縁が前記縦方向に沿う直線状をなしていない、
ことを特徴とする個別包装された吸収性物品。
【0005】
(作用効果)
本発明者らは、前述の加圧シール部分の切断に関して鋭意研究を行ったところ、次のような知見を得た。すなわち、図6に示すようにライン流れ方向に回転する第1のロール10の凸条10pと第2のロール10の凸条10pとの間で加圧シールを施す場合、
(1)凸条10pの回転方向前側のエッジx1が包装シート2に初めに接触し、
(2)次いで凸条10p表面全体Z1が接触し、
(3)しかる後、凸条10pの回転方向後側のエッジx2のみが包装シート2に接触している状態を経て、
(4)凸条10pが包装シート2から離間する。
かかる状態遷移において、(1)及び(3)の状態では、凸条10p,10pの前後エッジx1,x2による圧力が同時に僅かな面積に対して、しかもライン流れ方向と直交する縦方向に実質的に連続する線状yに加わるため、包装シート2の切断を起こし易くなるのである。
本発明は、かかる知見に基づいてなされたものであり、そのポイントは、加圧シール部分が縦方向一端から他端まで実質的に連続し、かつ加圧シール部分の横方向中央側の端縁が縦方向に沿う直線状をなしていない構成を採用したところにある。
かかる加圧シールを施す場合、例えば図7に示すように、凸条10pの前後エッジx1,x2は、包装シート2における幅方向の一部しか同時に加圧しない。換言すれば、(1)及び(3)の状態では、凸条10pの前後エッジx1,x2と包装シート2の接触部位yは、縦方向に実質的に連続しない。よって、凸条10pの前後エッジx1,x2による切断が起こるとしても、包装シート2の縦方向の一部のみであり、縦方向全体の切断には至らない。なお、一見すると、凸条10pの前後エッジx1,x2は、ロール10の回転により結局は包装シート2の縦方向全体に接触するため、これに応じて順に切断が進行し、包装シート2の縦方向全体が切断するかのように見えるが、図7からも明らかなように実際にはそうならない。例えばいま、ロール10の凸条10pの前エッジx1が包装シート2に対して接触を開始していく状態を考えると、ロール幅方向において包装シート2に先に接触する位置ほど、先に面接触状態(ロール幅方向の一部か全部かの違いはあるが、それを除けば前述の(2)の状態と同じ)に移行していくから、遅れて包装シート2に接触する凸条10pの前エッジx1は、当該エッジx1のみが包装シート2に接触するわけではなく、先に接触が始まり面接触状態に移行した部分も含めた範囲z2が包装シート2に対して接触する。凸条10pの後エッジx2が包装シート2から離間していく場合にはこの反対の原理である。よって、凸条10pの前後エッジx1,x2による切断が起こるとしても、包装シート2の縦方向の一部のみであり、加圧シール部分2cの横方向中央側の端縁全体が切断され、シール不良が発生するといった事態は防ぐことができるのである。
【0006】
<請求項2記載の発明>
前記加圧シール部分の横方向中央側の端縁が、前記縦方向に対して傾斜した直線状、あるいは曲線状、波状若しくはジグザグ状をなしている、請求項1記載の個別包装された吸収性物品。
【0007】
(作用効果)
「加圧シール部分の横方向中央側の端縁が前記縦方向に沿う直線状をなしていない」構成の例としては、本請求項2に列挙するものが好適である。特に、波状若しくはジグザグ状の形態では、機能美や高級感、可愛らしさといった見栄え(生理用ナプキン等において極めて重要な機能である)も良好ならしめることができる利点もある。なお、本発明における曲線状とは直線を含まないことはいうまでもない(以下、同じ。)。
【0008】
<請求項3記載の発明>
前記包装シートの横方向の端縁が、前記加圧シール部分の横方向中央側の端縁と横方向に対応するように平行に形成されている、請求項2記載の個別包装された吸収性物品。
【0009】
(作用効果)
かかる構成を採ることにより、加圧シール部分が統一感のある幾何学的形状をなし、機能美や高級感、可愛らしさといった見栄えが著しく良好になるとともに、加圧シール部分が、包装シートの横方向の端縁に沿って等幅で延在することとなるため、開封時の加圧シール部分の剥離抵抗が安定化し、スムーズな開封が可能になる。
【0010】
<請求項4記載の発明>
帯状包装シートを包装ラインに送り出し、
この帯状包装シート上に吸収性物品を配置し、
しかる後、帯状包装シートの幅方向一方側及び他方側の端部を折り返して前記配置した吸収性物品を包み、
この吸収性物品を内包する帯状包装シートを、幅方向一端側から他端側まで実質的に連続する凸条を有する一対のロール間に通し、吸収性物品を内包する部分のライン流れ方向前後のシール部位を、一方のロールの凸条と他方のロールの凸条との間で加圧することにより、幅方向の一端から他端まで実質的に連続する加圧シールを施し、
しかる後、加圧シール部分におけるライン流れ方向中間位置を切断して、個別包装された吸収性物品を得る方法であって;
前記加圧シールに際し、前記凸条における回転方向前後の各エッジが、前記包装シートの幅方向一端から他端までの一部しか同時に加圧しないようにしつつ、幅方向の一端から他端まで実質的に連続する加圧シールを行うようにする、
ことを特徴とする個別包装された吸収性物品の製造方法。
【0011】
(作用効果)
このように、加圧シールに際して、凸条における回転方向前後の各エッジが、前記包装シートの幅方向一端から他端までの一部しか同時に加圧しないようにしつつ、幅方向の一端から他端まで実質的に連続する加圧シールを行うようにするすると、請求項1記載の発明の作用効果の項で述べたように、凸条の前後エッジによる切断が起こるとしても、包装シートの縦方向の一部のみであり、縦方向全体の切断には至らない。よって、加圧シール部分の横方向中央側の端縁全体が切断され、シールされなくなるといった事態を防ぐことができるようになる。
【発明の効果】
【0012】
以上のとおり、本発明によれば、包装時の加圧シールにより切断される事態を防止できる等、種々の利点がもたらされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について詳説する。
(吸収性物品の包装構造に係る実施形態)
図8は、本発明に係る個別舗装された吸収性物品の例Pを示しており、吸収性物品としての生理用ナプキン1Nと、これを包むポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、ポリウレタンシート等からなる包装シート2とから構成されており、加圧シールの形態を除けば基本的に図1〜4に示した従来と同様である。
【0014】
すなわち、包装シート2は、包装ライン流れ方向と直交する縦方向の両端部2a,2bが重ね合わされた筒状をなし、かつこの重なり合された部位の表面側部分2aの端縁e1が開封始端とされるとともに、包装ライン流れ方向に沿う横方向の両端部の重なり合う部分2c,2cがエンボスシール等により加圧シールされており、中央には生理用ナプキンが1Nが内包されている。最近では、包装のコンパクト化のため、図示のように生理用ナプキン1Nを三つ折りした状態で個別包装するのが一般的となっているが、もちろん、本発明では四つ折り以上で包装しても良いし、二つ折り、または折り畳まないで包装しても良い。
【0015】
また、開封始端e1を開封可能に封止するために、止着テープ3の一端が、開封始端e1の開封方向側(表面側部分2a)に対して実質的に剥離不能に固定され、他端が開封始端の反対側に剥離可能に接着されている。かかる止着テープ3のみで縦方向の両端部を止着しただけでは、止着テープ3の両脇の表面側部分2aと裏面側部分2bとの間に隙間を生じるため、より好ましい形態では、表面側部分2aの裏面と裏面側部分2bとを、縦方向に間欠的に若しくは連続的に剥離可能に接着することができる。この場合、使用者は、止着テープ3をつまみ、これを開封方向OPに引っ張ることにより、開封を行うことができる。
【0016】
他方、本発明は、加圧シール部分2c,2cが縦方向一端から他端まで実質的に連続するように形成されるとともに、加圧シール部分2c,2cの横方向中央側の端縁e2,e2が縦方向に沿う直線状をなしていないことを基本とする。このため、図8及び図9に示すように、加圧シール部分2c,2cの横方向中央側の端縁e2を、横方向に頂部および底部がともに円弧状に突出する波状に形成できる。同様の形状として、図10に示すように、頂部および底部の一方側が鋭角的に屈曲する波状を採用することもできる。またこれに類似する形状として、図11に示すように頂部および底部の両方が鋭角的に屈曲するジグザグ状にしても良い。また図示しないが、円弧状等の曲線状にすることもできる。より簡素な形態では、図12及び図13に示すように、縦方向に対して傾斜した直線状にすることもできる。
【0017】
加圧シール部分2cの中央側端縁e2,e2相互は、図10及び図13に示すように、横方向中央に対して対称をなしていても良いし、非対称、例えば図9及び図11に示すように横方向に平行とすることもできる。
【0018】
より好ましい形態では、図9〜図12に示すように、包装シート2の横方向の端縁e3,e3は、加圧シール部分2c,2cの横方向中央側の端縁e2,e2と横方向に対応するように平行に形成される。この場合、加圧シール部分2c,2cが統一感のある幾何学的形状をなし、機能美や高級感、可愛らしさといった見栄えが著しく良好になるとともに、加圧シール部分2c,2cが、包装シート2の横方向の端縁e3,e3に沿って等幅で延在することとなるため、図9〜図11に示すような加圧シール形態であっても、開封時の加圧シール部分2c,2cの剥離抵抗がさほど不安定にならずに済み、スムーズな開封が可能になる。なお、かかる構成を採用する場合、加圧シール部分2c,2cの中央側端縁e2,e2相互を、例えば図9及び図11に示すように横方向に平行に形成する場合には、図14に示すように、倍幅の加圧シールを行った後、その横方向の中央線CLに沿って切断すれば良い。一方、加圧シール部分の中央側端縁e2,e2相互を、例えば図10及び図13に示すように、横方向中央に対して対称に形成するときには、加圧シール部分の横方向中央に不要部分が出るので、その分の余代を確保した加圧シールを行う必要がある(図示せず)。
【0019】
しかしもちろん、本発明では、包装シート2の横方向の端縁e3,e3は、加圧シール部分2c,2cの横方向中央側の端縁e2,e2と横方向に対応するように平行に形成されていなくても良く、切断容易性の観点から、例えば図8に示すように縦方向に沿う直線状に形成することもできる。
【0020】
(製造方法の実施形態)
他方、前述の加圧シール部分2c,2cにおける横方向中央側の端縁e2,e2の特殊な形状は、特に製造ラインで包装を行う場合に効果があり、本発明ではかかる特殊なシール部分2c,2cを形成する個別包装手法についても提案される。すなわち、本発明に係る製造方法は、包装工程の流れ自体は例えば図5に示した従来と基本的に同様に行い、加圧シールのみ特殊な形状のシールを行うものであり、加圧シールに際し、凸条10pにおける回転方向前後の各エッジx1,x2が、包装シート2の幅方向一端から他端までの一部しか同時に加圧しないようにしつつ、幅方向の一端から他端まで実質的に連続する加圧シールを行うことを基本とするものである。
【0021】
例えば、図12に示すように縦方向に対して傾斜した直線状の加圧シールを行う場合、前述の図7に示す加圧シール形態が採用される。この場合、凸筋10pが外周面に螺旋状に形成された加圧ロール10が使用される。前述の図13に示す傾斜直線状の加圧シールを行う場合には、凸筋の傾斜方向が交互に反対向きの加圧ロール(図示せず)が使用される。前述の図9に示す波状加圧シール2c,2cを行う場合には、外周面に幅方向に沿って波状に延在する凸筋を有する加圧ロール(図示せず)が使用される。
【0022】
ここで、前述の図9に示す波状加圧シールを行う場合の例を引いて、本発明のシール形態の利点について再度詳述する。いま、図15に段階的に示すように、ロールの凸条の前エッジが包装シート2に対して接触していく状態を考えると、図中(a)〜(c)に示すように、凸条は、ロール幅方向において包装シート2に先に接触する位置v1ほど、先に面接触状態に移行していき、遅れて包装シート2に接触する凸条の前エッジは、当該位置のエッジのみが包装シート2に接触するわけではなく、先に接触が始まり面接触状態に移行した部分も含めた範囲v2,v3が包装シート2に対して接触する。すなわち波状加圧シールを形成する場合、接触開始時点では、図中に(a)として示すように、幅方向に間欠的な加圧がなされ、以降は図中に(b)及び(c)として示すように、当該接触開始位置v1を起点として接触面積が幅方向のみならずライン流れ方向にも順次拡大されていく。凸条の後エッジが包装シート2から離間していく場合にはこの反対の原理である。よって、凸条の前後エッジによる切断が起こるとしても、包装シート2の縦方向に間欠的に切り込みが入るに留まり、加圧シール部分Sの横方向中央側の端縁e2全体が切断されるといった事態は効果的に防止されるのである。
【0023】
そして、かくして加圧シールSがなされた後、加圧シール部分Sのライン流れ方向中間の適宜位置(通常は中央)をロールカッター装置等の切断装置11により切断することによって、個別包装された吸収性物品が製造される。なお、加圧シール以外の点については従来の技術の項で説明したので、ここでは敢えて詳細な説明は省略する。
【0024】
(その他)
本発明は、生理用ナプキン以外にも、使い捨て紙おむつ等の公知の吸収性物品に適用でき、特に衛生面が問題となる吸収性物品に好適である。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は、生理用ナプキンに代表されるように、個別包装された吸収性物品およびその製造に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】従来例を示す平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】包装工程のフロー図である。
【図6】従来の加圧シールの状態遷移を示す、断面図及び平面図からなる対比図である。
【図7】本発明に係る加圧シールの状態遷移を示す、断面図及び平面図からなる対比図である。
【図8】本発明に係る個別包装された吸収性物品を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る個別包装された吸収性物品を示す平面図である。
【図10】他の例を示す平面図である。
【図11】別の例を示す平面図である。
【図12】他の例を示す平面図である。
【図13】別の例を示す平面図である。
【図14】切断端縁の例を示す平面図である。
【図15】本発明に係る加圧シールの状態遷移を示す概略図である。
【符号の説明】
【0027】
1…吸収性物品、2…包装シート、3…止着テープ、e1…開封紙端、e2…横方向中央側端縁、e3…包装シートの端縁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性物品と、これを包む包装シートとからなり、
前記包装シートは、包装ライン流れ方向と直交する縦方向の両端部が重ね合わされた筒状をなし、かつこの重なり合された部位の表面側部分の端縁が開封始端とされるとともに、包装ライン流れ方向に沿う横方向の両端部の重なり合う部分が加圧シールされており、かつ
加圧シール部分は縦方向一端から他端まで実質的に連続するように形成されるとともに、加圧シール部分の横方向中央側の端縁が前記縦方向に沿う直線状をなしていない、
ことを特徴とする個別包装された吸収性物品。
【請求項2】
前記加圧シール部分の横方向中央側の端縁が、前記縦方向に対して傾斜した直線状、あるいは曲線状、波状若しくはジグザグ状をなしている、請求項1記載の個別包装された吸収性物品。
【請求項3】
前記包装シートの横方向の端縁が、前記加圧シール部分の横方向中央側の端縁と横方向に対応するように平行に形成されている、請求項2記載の個別包装された吸収性物品。
【請求項4】
帯状包装シートを包装ラインに送り出し、
この帯状包装シート上に吸収性物品を配置し、
しかる後、帯状包装シートの幅方向一方側及び他方側の端部を折り返して前記配置した吸収性物品を包み、
この吸収性物品を内包する帯状包装シートを、幅方向一端側から他端側まで実質的に連続する凸条を有する一対のロール間に通し、吸収性物品を内包する部分のライン流れ方向前後のシール部位を、一方のロールの凸条と他方のロールの凸条との間で加圧することにより、幅方向の一端から他端まで実質的に連続する加圧シールを施し、
しかる後、加圧シール部分におけるライン流れ方向中間位置を切断して、個別包装された吸収性物品を得る方法であって;
前記加圧シールに際し、前記凸条における回転方向前後の各エッジが、前記包装シートの幅方向一端から他端までの一部しか同時に加圧しないようにしつつ、幅方向の一端から他端まで実質的に連続する加圧シールを行うようにする、
ことを特徴とする個別包装された吸収性物品の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2006−312078(P2006−312078A)
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−215571(P2006−215571)
【出願日】平成18年8月8日(2006.8.8)
【分割の表示】特願2003−92917(P2003−92917)の分割
【原出願日】平成15年3月28日(2003.3.28)
【出願人】(390029148)大王製紙株式会社 (2,041)
【Fターム(参考)】