説明

健康食材

【課題】アミグダリンを身体のガン細胞内に効率良く取り込むことができ、ガン治療の改善に有効なものとなる健康食材を提供する。
【解決手段】ケイ酸とアミグダリンの混合物Sを、口腔内で噛食可能としたカプセルK、または、口腔内で噛食するチューインガムG内に封じ込んでなる健康食材を形成する。あるいは、ケイ酸とアミグダリンの混合物Sを、人工歯の表層に埋め込み、口腔内での人工歯の噛合あるいは人工歯と自然歯との噛合により当該混合物Sを削除して飲食可能となるようにする。あるいは、ケイ酸とアミグダリンの混合物Sを分子結合し、これを噛まずに飲み込み可能としたカプセルKに封じ込んでなる健康食材を形成する。この分子結合物は、ケイ酸とアミグダリンの混合物Sを、電気的絶縁した圧潰装置で4〜6kgの圧力をかけて擂り潰すことで形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔内で噛み砕くことで陽イオンを発生可能とした健康食材に係り、本出願人自身により先に出願した特願2008−333504号の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
食物の摂取吸収において、口腔内で過度に咀嚼している食物に対しガルバニー電流陰イオン化を促進させてしまうことで、この食物がガン体質となるように吸収されてしまう。すなわち、食物が人体に取り込まれた際にこれがイオン化されて陰イオン物質となり、これによりガンの発生を誘発しているものと考えられている。
【0003】
このように食物がガン体質となるように吸収されてしまわないように、陽イオンを発生可能としたシリカを体内に摂取するようになってきている。このシリカ(二酸化ケイ素)は、地殻の約60%を占める微粒なケイ素酸化物であり、ケイ素原子を中心とする正四面体構造が酸素原子を介して無数に連なる巨大共有結合結晶体である。ケイ素は人体には約29ppmの割合で存在する極めて重要なミネラルの一つである。特に、シリカ自体は、血管、皮膚、毛髪、爪、骨、等々の必要な人体内で容易に作り出せない栄養素であり、体重によるが、例えば約60kgの人では、1日に約1800ppm必要とされる。
【0004】
また、近年においては、アミグダリン(ビタミンB17)がガン治療に効果があることが知られているが、アミグダリンは、レートリルとも呼ばれるアルデヒド誘導体の一つで、主にウメ、アンズ、モモ、ビワなどのバラ科植物の未成熟な果実や種子、葉など(例えば、プルーン、たけのこ、玄米、大豆、蕎麦、ゴマなどがある)に含まれている青酸配糖体の一種であり、ベンズアルデヒドシアンヒドリン配糖体として植物界に広く分布している。
【0005】
アミグダリンは、例えば、イラン、シリアが原産であり、北アフリカ、南フランス、北米カリフォルニア地方で栽培されているクヘントウジュ(苦扁桃樹)の成熟した果実中にみいだされる。この物質は酵素エムルジンによって加水分解されて、2モルのブドウ糖と1モルの右旋性ベンズアルデヒドシアンヒドリンとなり、後者はさらにベンズアルデヒドとシアン化水素(青酸)とに分解する。ベンズアルデヒドはクヘントウ油、カシア油などの精油の主成分である。
【0006】
ガン細胞はマイナスの電気を帯びたタンパク質の膜に覆われている。また、白血球、リンパ球等もマイナスの電気のため、これらは免疫力が高くてもガン細胞に近づくことができず体内から消すことができない。
【0007】
しかし、アミグダリンはガン細胞だけを死滅破壊する物質と言われ、その分子は2単位の糖質(グルコース)と1単位のシアン化合物と1単位のベンズアルデヒドが極めて強固に化学結合した安定構造になっている。
【0008】
すなわち、ガン細胞の中には、アミグダリンを分解させるための多量のβ−グルコシダーゼという分解酵素が存在している。そして、このガン細胞の中に限って存在するβ−グルコシダーゼ酵素だけがアミグダリンを分解してシアン化合物とベンズアルデヒドを遊離させ自由にさせる。
【0009】
これによって、アミグダリン青酸配糖体は、ガン細胞のβ−グルコシダーゼ酵素によって分解されてシアン化合物とベンズアルデヒドを遊離させてガン細胞の中だけを選んで撲滅し、役目を終えた後のシアン化合物とベンズアルデヒドは周辺の健康な細胞中のローダネーゼ酵素によって再び無害な物質に戻り、正常な過程を通じて排泄される。
【0010】
そして、アミグダリンは、ガン以外の健康細胞に抵抗力・抗病力を与え活性度を上げると言われている。また、人体には、ローダネーゼをいう保護酵素があり、ガン以外のいたる所に多量に存在するため、アミグダリンがガン細胞以外の健康細胞に近づくと、ロ一ダネーゼにより保護され、何ら影響を受けない。
【0011】
さらに、アミグダリンにある鎮痛作用アミグダリンの一成分であるベンツアルデヒドは、健康な細胞に接触すると酸化されて無害な安息香酸に変わり、アスピリンと同様の働きをし、末期ガンに伴う強烈な痛みも抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、従来においては、シリカのケイ素を陽イオンの状態で体内に取り込むのは非常に困難である。すなわち、ケイ素は、結合にあずかる最外殻電子(価電子)が4つ有ることから、ケイ素イオンとしては、プラス4価、マイナス4価のどちらのイオンにもなり得ると同時にどちらのイオンにもなり難い。したがって、最外殻電子(価電子)の4つを失った陽イオン(プラス4価)の状態が外気中で数秒しかもたず、すぐに電子を受け取って酸化物もしくは化合物となってしまう問題がある。
【0014】
また、従来においては、増殖が進行しているガン細胞内にアミグダリンを効率良く且つ確実に取り込むのは非常に困難である。
【0015】
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、ケイ素を陽イオンの状態で容易に体内に取り込むことができ、この陽イオンが体内の胃や腸にまで、さらには体内で回り足りない細胞にまで、確実に吸収され、胃や腸や細胞等の正常な働きを促進させ、ガン、あるいはガン体質除去の治療や免疫力の向上等の体質改善にも有効なものとなり、さらに、このケイ素と結合したアミグダリンを身体のガン細胞内に適確に且つ効率良く取り込むことができることで、ガン治療の改善においても有効なものとなる健康食材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上述した課題を解決するために、本発明にあっては、ケイ酸とアミグダリンの混合物を、口腔内で噛食可能としたカプセルにより封じ込んでなることを特徴とする。
【0017】
ケイ酸とアミグダリンの混合物を、口腔内で噛食されるチューインガム内に封じ込んでなることを特徴とする。
【0018】
ケイ酸とアミグダリンの混合物を、人工歯の表層に埋め込まれてなり、口腔内での人工歯の噛合あるいは人工歯と自然歯との噛合により当該混合物を削除して飲食可能としたことを特徴とする。
【0019】
金属材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材を歯冠母材上面に被覆形成し、該歯冠外層材に前記混合物が埋め込まれてなるものとする。
【0020】
チタン材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を採用した歯冠外層材を歯冠母材上面および外側すべてに被覆形成し、該歯冠外層材に前記混合物が埋め込まれてなるものとする。
【0021】
ケイ酸とアミグダリンの混合物を分子結合させ、これを噛まずに飲み込み可能とするカプセルに封じ込んでなることを特徴とする。
【0022】
前記分子結合物は、ケイ酸とアミグダリンの混合物を、電気的絶縁された圧潰装置で4〜6kgの圧力をかけて擂り潰すことで形成されるものとする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ケイ酸を陽イオンの状態で容易に体内に取り込むことができ、この陽イオンが体内の胃や腸にまで、さらには体内で回り足りない細胞にまで、確実に吸収され、胃や腸や細胞等の正常な働きを促進させ、ガン、あるいはガン体質除去の治療や免疫力の向上等の体質改善にも有効なものとなり、さらに、このケイ酸と結合したアミグダリンを身体のガン細胞内に適確に且つ効率良く取り込むことができることで、ガン治療の改善においても有効なものとなる健康食材を容易に提供することができる。
【0024】
すなわち、本発明は、ケイ酸とアミグダリンの混合物を、口腔内で噛食可能としたカプセルにより封じ込んでなるので、ケイ酸とアミグダリンの混合物を長時間安定して閉じ込め保存しておくことができ、食する場合には、このカプセルを口腔内でよく噛み砕く力を利用して結合させ、ケイ酸を陽イオンの状態で容易に体内に取り込むことができると同時にこのケイ酸と結合したアミグダリンを最短時間で確実にガン細胞内に送り込むことができる。ちなみに、ガン細胞は増殖するためにケイ酸を必要とする。
【0025】
ケイ酸とアミグダリンの混合物を、口腔内で噛食されるチューインガム内に封じ込んでなるので、食する場合には、このチューインガムを口腔内で繰り返し噛み続けることで内部のケイ酸とアミグダリンとの混合物が噛み砕かされて分子結合状態となり、アミグダリンを最短時間で確実にガン細胞内に送り込むことができる。
【0026】
ケイ酸とアミグダリンの混合物を、人工歯の表層に埋め込まれてなり、口腔内での人工歯の噛合あるいは人工歯と自然歯との噛合により当該混合物を削除して飲食可能としたので、人工歯の噛み合い、あるいは人工歯と自然歯との噛み合いにより、さらに歯軋り等により、人工歯の表層に埋め込まれているケイ酸とアミグダリンとの混合物が噛み砕かされて分子結合状態となり、これを飲み込むことで、ケイ酸を結合状態で容易に体内に取り込むことができる。
【0027】
しかも、従来の薬による投与は多すぎては害になり、少なすぎては効かないのに対し、本発明では、人工歯で減るケイ酸とアミグダリンの量が適量となることから、適量のアミグダリンを確実にガン細胞内に送り込むことができる。
【0028】
金属材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材を歯冠母材上面に被覆形成し、該歯冠外層材に前記混合物が埋め込まれてなるので、例えば単独冠、ブリッジ等の全てにおいても破折させないような当該メタルボンドと略同じ強度でもってケイ酸とアミグダリンとの混合物を歯冠母材上面の歯冠外層材に保持しておくことができ、歯冠外層材の噛み合い、または歯軋り等でケイ酸とアミグダリンとの混合物が分子結合状態となり、これを飲み込むことでケイ酸を陽イオンの状態で容易に体内に取り込むことができると同時にこのケイ酸と結合したアミグダリンを最短時間で確実にガン細胞内に送り込むことができる。
【0029】
また、口腔内での微弱な電流や口唇周囲にガルバニー電流を発生させず、違和感を無くし、しかも金属アレルギーの解消に加えて、ガン体質除去の治療や免疫力の向上等の体質改善にも有効なものとなる。
【0030】
チタン材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を採用した歯冠外層材を歯冠母材上面および外側すべてに被覆形成し、該歯冠外層材に前記混合物が埋め込まれてなるので、メタルボンドによる技術を改良することで、例えば単独冠、ブリッジ等の全てにおいても破折させないような当該メタルボンドと略同じような強度を作って、ケイ酸とアミグダリンとの混合物を、歯冠母材上面の歯冠外層材に保持しておくことができ、歯冠外層材の噛み合い、または歯軋り等でケイ酸とアミグダリンとの混合物が分子結合状態となり、これを飲み込むことでケイ酸を陽イオンの状態で容易に体内に取り込むことができると同時にこのケイ酸と結合したアミグダリンを最短時間で確実にガン細胞内に送り込むことができる。
【0031】
特に、歯冠外層材として、超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を採用したので、歯冠修復材の製作過程におけるケイ酸とアミグダリンとの混合物の埋め込み作業が簡単に行える。すなわち、筆等を使用して歯冠母材の外表面に歯冠外層材を積み上げてから、その歯冠外層材にケイ酸とアミグダリンとの混合物を埋め込み、光を照射し且つ加熱して固化させるだけで、ブラッシングや食材の咬合に対して強度の高い且つ耐久性のある歯冠修復材にケイ酸とアミグダリンとの混合物を保有しておくことができる。
【0032】
ケイ酸とアミグダリンの混合物を分子結合させ、これを噛まずに飲み込み可能とするカプセルに封じ込んでなるので、ケイ酸とアミグダリンとを予め分子結合させることから、カプセルを歯で噛まずに単に飲み込むことで、ケイ酸と共にアミグダリンを最短時間で且つ確実にガン細胞内に送り込むことができる。
【0033】
前記分子結合物は、ケイ酸とアミグダリンの混合物を、電気的絶縁された圧潰装置で4〜6kgの圧力をかけて擂り潰すことで形成されるので、ケイ酸とアミグダリンとの分子結合体が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明を実施するための最良の形態における健康食材の一部切欠斜視図である。
【図2】健康食材の他例を示す一部切欠斜視図である。
【図3】単独冠による歯冠修復材の構成において、歯冠外層材の窪み間に、ケイ酸とアミグダリンの混合物を埋め込んだ状態を示す断面図である。
【図4】同じくブリッジによる歯冠修復材において、歯冠外層材の複数の窪み間に、ケイ酸とアミグダリンの混合物を埋め込んだ状態を示す断面図である。
【図5】同じく義歯による歯冠修復材の構成において、歯冠外層材の窪み間に、ケイ酸とアミグダリンの混合物を埋め込んだ状態を示す断面図である。
【図6】同じくアンダーカット部分を形成した歯冠修復材の構成において、歯冠外層材の窪み間に、ケイ酸とアミグダリンの混合物を埋め込んだ状態を示す断面図である。
【図7】アミグダリンの分子構造を示す図である。
【図8】ケイ酸の化学式を示す図である。
【図9】ネソケイ酸塩の分子構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
ガン細胞だけを選択的に破壊する物質であるアミグダリン(ビタミンB17)分子は、図7に示すように、2単位の糖質(グルコース)と、1単位のシアン化合物と、1単位のベンズアルデヒドとが極めて強固に結合した安定構造になっている。このアミグダリンを、増殖進行している段階におけるガン細胞内に効率良く引き込ませるには、ガン細胞の増殖を助けるためにケイ素酸化物(以下、ケイ酸と称す)を必要とする。すなわち、ガン細胞が持つ酵素でアミグダリンが分解されシアン化合物になる。これによって、ガン細胞を死滅させるのである。
【0036】
ケイ酸とは、二酸化ケイ素(俗称シリカ)と水とが結合したゲル状のもので、図8に示す化学式[SiO(OH)4-2xで表されるケイ素、酸素、水素の化合物の総称であり、オルトケイ酸、メタケイ酸、メタ二ケイ酸等がある。オルトケイ酸は単独で存在することは少なく、混合体となっていることが多い。また、メタケイ酸は単純なケイ素、酸素、水素の分子ではなく、中心の1個のケイ素原子の周囲に4つの酸素原子が配位する正四面体構造がこれら酸素原子を介して鎖状または環状となった結晶体である。
【0037】
水溶液中の電離平衡状態において、オルトケイ酸は化学式の上からは4価の酸と考えられている。また、塩基性溶液中ではpHおよび濃度によっては、重合したポリケイ酸イオンも存在する。オルトケイ酸イオンは、マグネシウム塩すなわち橄欖石のような天然鉱物中に存在し、ネソケイ酸塩と呼ばれる。これは図9に示すような、孤立した正四面体型構造で、鉄橄欖石結晶中においてケイ素と酸素の結合距離は164pmである。
【0038】
また、縮合して2個のケイ酸正四面体を酸素で架橋した二ケイ酸イオンを含む鉱物はソロケイ酸塩と呼ばれ緑簾石などがある。さらに、ケイ酸正四面体が鎖状に結合したイノケイ酸塩、環状構造のサイクロケイ酸塩、層状構造のフィロケイ酸塩および三次元構造のテクトケイ酸塩が存在する。これらケイ酸塩はケイ酸イオンを含むイオン結晶であり、多くの鉱物の成分となるものである。
【0039】
本発明に係る健康食材は、図1に示すように、口腔内で噛食可能とした例えばゼラチン質等によるカプセルK内に、ケイ酸とアミグダリンの混合物Sを封入してある。食する際には、カプセルKをこの混合物Sごと4〜6kgの圧力で噛み砕いて、当該混合物Sのケイ酸とアミグダリンとを分子結合させることで、ケイ酸と結合したアミグダリンを最短時間で確実に身体のガン細胞内に送り込めるようにする。
【0040】
また、図2には、ケイ酸とアミグダリンの混合物Sを、口腔内で噛食されるチューインガムG内に封じ込ませてある。食する場合には、このチューインガムGを口腔内で噛むことで内部の混合物Sが同時に噛み砕かされ、この混合物Sだけを飲み込むことで、ケイ酸と結合したアミグダリンを最短時間で確実に身体のガン細胞内に送り込めるようにする。
【0041】
また、図3には、本発明に係る健康食材を、人工歯を形成するための歯冠修復材に応用させた具体例が示されている。すなわち、歯冠修復材は、口腔内の略凸型に整形された歯床Pに被せられる例えばチタン材及び金銀パラジウム合金等の金属材による歯冠母材1と、該歯冠母材1の上面に被覆形成される硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材3とから構成されている。
【0042】
この歯冠外層材3は、超微粒子シリカであるナノフィラーを予め均一に分散させたレジンマトリックスの中に、活性MFRフィラーとガラスフィラーを高密度にハイブリッド化させたMFRナノハイブリッド技術が応用されている。
【0043】
すなわち、レジンマトリックス部分にナノフィラーが均一に分散配置されることで、研磨によるレジンマトリックスとガラスフィラーとのギャップが生じにくくなることから、曲げ強度が向上し、レジンマトリックス部分の偏摩耗が発生せず、ブラッシングや咬合に対する耐久性が向上される。
【0044】
特に、このような超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンを採用した歯冠修復材にあっては、光重合と加熱重合とを併用させることにより、厳しい口腔内環境に耐えられる高い物性が容易に得られる。
【0045】
この歯冠母材1を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材1の外表面には、複数の係止突起2が形成され、該係止突起2によって歯冠外層材3を咬付保持するようにしてある。すなわち、歯冠母材1の外表面には、例えば略球面凸状の複数の係止突起2が略均等間隔で一体突設されており、歯冠外層材3を歯冠母材1上面に被覆し固化した際には、この係止突起2によって当該歯冠外層材3が強固に咬付保持されることで、例えば図3に示すような単独冠の他に、図4に示すようなブリッジ、さらには図5に示すような義歯等の全てにおいても破折させないような当該メタルボンドと略同じ強度が得られるようにしてある。
【0046】
尚、歯冠母材1の外表面に設けられる係止突起2は、図示の略球面凸状以外の、例えば角型等でも良いことは勿論である。
【0047】
また、図6に示すように、例えば臼歯等のような幅程度の歯に対して歯冠修復材を使用する場合は、歯床Pに被さる歯冠母材1の下端縁部分にアンダーカット部分4を形成しておき、このアンダーカット部分4で歯冠外層材3を保持するようにしても良い。
【0048】
そして、図3乃至図6に示すように、ケイ酸とアミグダリンとの混合物Sが、これら歯冠外層材3の例えば上面窪み間に埋め込まれている。この歯冠外層材3の噛み合い、または歯軋り等で混合物Sを噛み砕くことによって口腔内でケイ酸とアミグダリンとが分子結合し、これを飲み込むことでケイ酸と結合したアミグダリンを最短時間で確実に身体のガン細胞内に送り込めるようにする。このとき、ケイ酸を構成しているケイ素原子は、陽イオンの状態で体内に取り込められる。
【0049】
次に、以上のように構成された本発明に係る健康食材を歯冠修復材に使用した一例を単独冠の場合について説明する。
尚、この形成手順は、単独冠の他に、図4に示すようなブリッジ、図5に示すような義歯においても同様である。
【0050】
先ず、歯冠母材1としての例えばチタン材の上面に、硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材3を筆等を使って積み上げるようにして被覆形成しておく。
【0051】
このとき、修復時の歯床Pに被せた状態において歯冠母材1の金属材が表面に露出しないようにするために、歯冠外層材3は当該歯冠母材1を上側から全て包み込むようにして被覆しておく。
【0052】
そして、この歯冠外層材3に光を約3分間だけ照射して光重合させてから、オーブン等で加熱重合させることで歯冠外層材3が固化され、固化後に歯冠外層材3を整形研磨して歯冠修復材が形成される。
【0053】
最後に、ケイ酸とアミグダリンの混合物Sを、歯冠外層材3の例えば上面窪み間に埋め込む。
【0054】
この歯冠外層材3の噛み合い、または歯軋り等で、歯冠外層材3の窪み間にある混合物Sを噛み砕くことによって、口腔内でケイ酸とアミグダリンとが分子結合し、これを飲み込むことでケイ酸と結合したアミグダリンを最短時間で確実に身体のガン細胞内に送り込まれる。
【0055】
また、本発明に係る健康食材を、人工歯を形成するための歯冠修復材に応用させた他の具体例としては、4番・5番の小臼歯にケイ酸を含有する材料を使用するか、あるいは、総義歯にケイ酸を含む詰め物(歯と同じ色)を充填するか等しておき、天然のアミグダリンを含む、例えばビワの葉のお茶を、4〜6kgの圧力で噛みながら飲む。このとき、口腔内でケイ酸とアミグダリンとが分子結合する。
【0056】
また、本発明に係る健康食材の他の具体例としては、ケイ酸とアミグダリンとを予め分子結合させておき、これを噛まずに飲み込むようにして細胞内に摂取させることもできる。このようなケイ酸とアミグダリンを分子結合させるには、ケイ酸とアミグダリンの混合物Sを、スリコギのような咬合式の圧潰装置で4〜6kgの圧力をかけて擂り潰す。このように4〜6kgの圧力をかけて擂り潰すことで分子レベルで結合した細胞内に吸収可能とするケイ酸とアミグダリンとの分子結合物が得られ、これを、例えば、飲食可能なカプセルK等に封じ込んで、これを噛まずに単に飲み込めば良い。
【0057】
こうしてケイ酸と共にガン細胞内に送り込まれたアミグダリンは、ケイ酸のケイ素原子の陽イオンによって増殖が抑制されたガン細胞内に効率良く且つ適確に取り入れられて当該ガン細胞を死滅させる。このとき、ガン細胞の近くには、アミグダリンを分解させるための多量のβ−グルコシダーゼという分解酵素が存在している。そして、このガン細胞の中に限って存在するβ−グルコシダーゼ酵素だけがアミグダリンを分解してシアン化合物とベンズアルデヒドを遊離させ自由にさせる。
【0058】
これによって、アミグダリン青酸配糖体は、ガン細胞のβ−グルコシダーゼ酵素によって分解されてシアン化合物とベンズアルデヒドを遊離させてガン細胞だけを選んで撲滅し、役目を終えた後のシアン化合物とベンズアルデヒドは周辺の健康な細胞中のローダネーゼ酵素によって再び無害な物質に戻り、正常な過程を通じて排泄される。
【符号の説明】
【0059】
P 歯床
K カプセル
G チューインガム
S ケイ酸とアミグダリンの混合物
1 歯冠母材
2 係止突起
3 歯冠外層材
4 アンダーカット部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケイ酸とアミグダリンの混合物を、口腔内で噛食可能としたカプセルにより封じ込んでなることを特徴とする健康食材。
【請求項2】
ケイ酸とアミグダリンの混合物を、口腔内で噛食されるチューインガム内に封じ込んでなることを特徴とする健康食材。
【請求項3】
ケイ酸とアミグダリンの混合物を、人工歯の表層に埋め込まれてなり、口腔内での人工歯の噛合あるいは人工歯と自然歯との噛合により当該混合物を削除して飲食可能としたことを特徴とする健康食材。
【請求項4】
金属材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材を歯冠母材上面に被覆形成し、該歯冠外層材に前記混合物が埋め込まれてなる請求項3記載の健康食材。
【請求項5】
チタン材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を採用した歯冠外層材を歯冠母材上面および外側すべてに被覆形成し、該歯冠外層材に前記混合物が埋め込まれてなる請求項3記載の健康食材。
【請求項6】
ケイ酸とアミグダリンの混合物を分子結合させ、これを噛まずに飲み込み可能とするカプセルに封じ込んでなることを特徴とする健康食材。
【請求項7】
前記分子結合物は、ケイ酸とアミグダリンの混合物を、電気的絶縁された圧潰装置で4〜6kgの圧力をかけて擂り潰すことで形成される請求項6記載の健康食材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−279329(P2010−279329A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−137295(P2009−137295)
【出願日】平成21年6月8日(2009.6.8)
【出願人】(591127467)
【Fターム(参考)】