説明

光空間通信装置

【課題】観測データの消失を抑え、ひいては伝送速度を向上できる光空間通信装置を得る。
【解決手段】観測衛星10は、観測衛星と地上局間の大気状態を監視する大気状態監視センサ17の気象情報に基づき、遮蔽物Cが無い場合は、観測データを地上局20へ送信し、遮蔽物Cが有る場合は、観測データを静止衛星30へ送信し、観測期間が終了した時点で、遮蔽物Cが無い場合は、静止衛星30に対して一時保存された観測データを戻す旨の通知を送信し、静止衛星30から観測データを受信すると、観測データを地上局20へ送信する。静止衛星30は、観測衛星10からの観測データを通信データ格納部31に一時保存し、観測データを戻す旨の通知を受信すると、一時保存した観測データを観測衛星10へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、観測衛星と地上局間において、光通信を用いて観測データを観測衛星から地上局へ伝送する光空間通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
典型的な従来の光空間通信装置は、観測衛星と、異なる地点に設置された複数の受信局と、複数の受信局から送出されるデータを受信処理する中央局を備え、受信局は、観測衛星との間の気象情報を取得する手段を有し、中央局は、各々から通知される受信局設置地点の気象情報に従って交信局となる局を択一的に指定制御するよう構成される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10―65620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
観測衛星から地上局へ観測データを伝送するための従来の光空間通信装置は、気象情報に従って地上局の切り替えを行う際、観測衛星から地上局へ観測データを伝送できないため、切り替えの間、観測データの消失が発生するという問題点があった。
【0005】
また、観測データの消失により観測データの再現が不可能になった場合、観測衛星から地上局へ観測データを再送する必要があり、観測衛星の記録媒体が肥大化するという問題点があった。
【0006】
さらに、消失による観測データの誤りが、検出不能な範囲に達する場合、誤りのある観測データがそのまま使用される可能性があるという問題点があった。
【0007】
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、観測衛星から地上局へ観測データを伝送する際、観測データの消失を抑えることが可能となるとともに、ひいては伝送速度を向上できる光空間通信装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る光空間通信装置は、地球上空の所定の軌道上を飛行し、地球上の観測領域を観測する観測衛星と、地上の所定の位置に設置された地上局と、地球上空の静止軌道上を飛行する静止衛星とを備える光空間通信装置であって、前記観測衛星は、前記観測衛星と前記地上局間の大気状態を監視して気象情報を出力する大気状態監視センサと、前記気象情報に基づき、前記観測衛星と前記地上局間に遮蔽物が無い場合には、第1の通信光を用いて、所定時間分の観測データを前記地上局へ送信し、前記観測衛星と前記地上局間に遮蔽物が有る場合には、第2の通信光を用いて、所定時間分の観測データを前記静止衛星へ送信するとともに、所定の観測期間が終了した時点で、前記気象情報に基づき、前記観測衛星と前記地上局間に遮蔽物が無い場合には、前記第2の通信光を用いて、前記静止衛星に対して一時保存された観測データを戻す旨の通知を送信し、前記静止衛星から送信された一時保存された観測データを受信すると、前記第1の通信光を用いて、一時保存された観測データを前記地上局へ送信する第1の光通信機器全体制御部とを有し、前記静止衛星は、通信データを格納する通信データ格納部と、前記観測衛星から送信された所定時間分の観測データを前記通信データ格納部に一時保存するとともに、前記観測衛星から送信された観測データを戻す旨の通知を受信すると、第3の通信光を用いて、前記通信データ格納部に一時保存した観測データを前記観測衛星へ送信する第2の光通信機器全体制御部とを有するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る光空間通信装置によれば、観測データの消失を抑えることができ、ひいては伝送速度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置の全体構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置の観測衛星の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置の静止衛星の構成を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置の観測衛星の動作を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置において観測衛星と地上局の間に遮蔽物がある状態を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置において観測衛星と地上局の間にあった遮蔽物が移動した状態を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置の静止衛星の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の光空間通信装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
【0012】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置について図1から図7までを参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置の全体構成を示す図である。なお、以降では、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0013】
図1において、この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置は、地球上空の所定の軌道上を飛行し、地球上の観測領域を観測する観測衛星10と、地上の所定の位置に設置された地上局20と、地球上空の静止軌道上を飛行する静止衛星30とが設けられている。
【0014】
観測衛星10は、観測領域Dの観測データを取得しながら移動し、地上局20に対して衛星−地上間の通信光LAを用いて観測データを送信する。これと同時に、大気状態監視センサ光LBを用いて、地上局20との通信路の大気情報を取得し、雲等の遮蔽物Cの検知を行う。また、観測衛星10と静止衛星30の間で、光衛星間通信路Pを設け、観測データの送受信が可能な状態を保持する。
【0015】
図2は、この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置の観測衛星の構成を示すブロック図である。
【0016】
図2において、観測衛星10は、通信データ発生部11と、光通信機器全体制御部(第1の光通信機器全体制御部)12と、通信経路切替部13と、第1の光トランスポンダ(送受信)14Aと、第2の光トランスポンダ(送信)14Bと、第1の捕捉追尾機構部15Aと、第2の捕捉追尾機構部15Bと、光アンテナ(衛星用)16Aと、光アンテナ(地上用)16Bと、大気状態監視センサ17とが設けられている。
【0017】
観測衛星10は、観測したデータに対して符号化を行う通信データ発生部11により送信観測データを生成する。次に、大気状態監視センサ17による気象情報に従って、光通信機器全体制御部12により、静止衛星30または地上局20の通信路の選択を行い、通信経路切替部13により第1の光トランスポンダ14Aと第2の光トランスポンダ14Bの切り替えを行う。第1の光トランスポンダ14Aまたは第2の光トランスポンダ14Bにより、観測データを光信号に変換し、第1の捕捉追尾機構部15Aまたは第2の捕捉追尾機構部15Bにより光ビームの指向方向を制御し、衛星用の光アンテナ16Aまたは地上用の光アンテナ16Bから観測データが送信される。
【0018】
図3は、この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置の静止衛星の構成を示す図である。
【0019】
図3において、静止衛星30は、通信データ格納部31と、光通信機器全体制御部(第2の光通信機器全体制御部)32と、光トランスポンダ(送受信)33と、捕捉追尾機構部34と、光アンテナ(衛星用)35と、RFトランスポンダ(送信)36と、RFアンテナ37とが設けられている。
【0020】
静止衛星30は、送信、受信により動作が異なる。送信では、通信データ格納部31に一時保存されている観測データを符号化し、送信観測データを生成する。次に、光通信機器全体制御部32により、観測衛星10との光通信が可能であるか確認を行い、可能であると判断した場合、光トランスポンダ33により観測データを光信号に変換し、捕捉追尾機構部34により光ビームの指向方向を制御し、光アンテナ35から観測データが送信される。
【0021】
受信では、観測衛星10から送信される光信号を光アンテナ35で受光し、捕捉追尾機構部34により光ビーム指向誤差を補正する。次に、光トランスポンダ33により、光信号を復号し、光通信機器全体制御部32を通り、通信データ格納部31で一時保存される。
【0022】
なお、別の実施の形態では、受信では、観測衛星10から送信される光信号を光アンテナ35で受光し、捕捉追尾機構部34により光ビーム指向誤差を補正する。次に、光トランスポンダ33により、光信号を復号し、その一部はRFトランスポンダ36によりRF信号として再度変調され、RFアンテナ37から地上局20へ向けて電磁波のRF通信波Eが送信される。また、光トランスポンダ33の残りの信号は、光通信機器全体制御部32を通り、通信データ格納部31で一時保存される。
【0023】
地上局20は、衛星−地上間の通信光LAを受信するための光アンテナ(図示せず)と、静止衛星30から送信されるRF通信波Eを受信するためのRFアンテナ(図示せず)とが少なくとも設けられている。
【0024】
つぎに、この実施の形態1に係る光空間通信装置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0025】
最初に、観測衛星10の動作を説明する。
【0026】
図4は、この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置の観測衛星の動作を示すフローチャートである。
【0027】
図4のステップ101−102において、観測衛星10は、観測衛星10全体を制御する光通信機器全体制御部12により、観測衛星10−地上局20間と観測衛星10−静止衛星30間に対して、各々独立に第1及び第2の捕捉追尾機構部15A、15Bを動作させ、通信路を確保する。
【0028】
次に、ステップ103において、観測衛星10は、光通信機器全体制御部12により、観測衛星10−地上局20間、観測衛星10−静止衛星30間の捕捉追尾の完了を確認した後、大気状態監視センサ17により観測衛星10−地上局20間の気象情報を取得する。
【0029】
次に、ステップ104において、観測衛星10は、光通信機器全体制御部12により、大気状態監視センサ17からの気象情報により、雲等の遮蔽物Cの有無を判定し、雲等の遮蔽物Cが無い場合には、次のステップ105へ進み、雲等の遮蔽物Cが有る場合には、ステップ111へ移行する。
【0030】
次に、ステップ105−106において、観測衛星10は、光通信機器全体制御部12の制御に基づく通信経路切替部13により、地上局20への通信路の切り替えが完了すると、予め定めておいた時間分の観測データを地上局20に送信し、データ送信の完了を確認する。観測衛星10から地上局20へ送信する観測データが残っている場合、再び、ステップ103へ戻り、ステップ103−106の繰り返し処理を行う。観測データの送信が完了した場合、観測衛星10の通信を終了する。
【0031】
ステップ111−112において、観測衛星10は、光通信機器全体制御部12により、静止衛星30に対して観測データの送信を行うため、通信路の切り替えを行うことを通知し、通信路を衛星側に切り替える。
【0032】
次に、ステップ113−114において、観測衛星10は、光通信機器全体制御部12により、静止衛星30に対して予め定めておいた時間分の観測データを送信し、データ送信の完了を確認すると次のステップ115へ進む。
【0033】
次に、ステップ115において、観測衛星10は、光通信機器全体制御部12により、データ送信の完了を確認した後、大気状態監視センサ17により観測衛星10−地上局20間の気象情報を再度取得する。
【0034】
次に、ステップ116において、観測衛星10は、光通信機器全体制御部12により、大気状態監視センサ17からの気象情報により、雲等の遮蔽物Cの有無を判定し、雲等の遮蔽物Cが無い場合には、次のステップ117へ進み、雲等の遮蔽物Cが有る場合には、ステップ113へ戻り、再びステップ113−116の処理を繰り返し行う。
【0035】
次に、ステップ117−118において、観測衛星10は、光通信機器全体制御部12により、静止衛星30に対する観測データの送信を停止し、通信路を地上局20に切り替え、静止衛星30に対して通信路の切り替えを通知する。
【0036】
この後、ステップ105において、観測衛星10は、光通信機器全体制御部12により、地上局20への通信路の切り替えが完了すると、予め定めておいた時間分の観測データを地上局20に送信する。この後、上述した通りである。
【0037】
図5は、この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置において観測衛星と地上局の間に遮蔽物がある状態を示す図である。
【0038】
この図5は、大気状態監視センサ光LBが雲等の遮蔽物Cを検知し、衛星−地上間の通信光LAが雲等の遮蔽物Cに遮断された場合の状態を示す。図5において、衛星−地上間の通信光LAが遮断された場合、光衛星間通信路Pを用いて、観測衛星10から静止衛星30に対して光衛星間通信光LCにより観測データを送信する。
【0039】
図6は、この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置において観測衛星と地上局の間にあった遮蔽物が移動した状態を示す図である。
【0040】
この図6は、図5における、雲等の遮蔽物Cが移動し、再び観測衛星10と地上局20の間で衛星−地上間の通信光LAを用いて観測データの送信を行う場合の状態を示す。
【0041】
続いて、静止衛星30の動作を説明する。
【0042】
図7は、この発明の実施の形態1に係る光空間通信装置の静止衛星の動作を示すフローチャートである。
【0043】
図7のステップ301において、静止衛星30は、静止衛星30全体を制御する光通信機器全体制御部32により、観測衛星10−静止衛星30間の捕捉追尾機構部34を動作させ、通信路を確保する。
【0044】
次に、ステップ302において、静止衛星30は、光通信機器全体制御部32により、観測衛星10−静止衛星30間の捕捉追尾の完了を確認し、観測衛星10から観測衛星10−地上局20間の気象情報に基づく通信路情報を取得する。
【0045】
次に、ステップ303において、静止衛星30は、光通信機器全体制御部32により、通信路が観測衛星10−地上局20間から観測衛星10−静止衛星30間への切り替えの有無を確認する。
【0046】
次に、ステップ304において、静止衛星30は、光通信機器全体制御部32により、通信路の切り替えが生じた場合、確保した通信路Pを用いて、観測衛星10から観測データを通信光LCにより受信する。
【0047】
次に、ステップ305において、静止衛星30は、光通信機器全体制御部32により、受信した観測データを通信データ格納部31に一時保存する。
【0048】
なお、別の実施の形態得として、観測衛星10から送信された所定時間分の観測データのうちの一部を、雲等の遮蔽物Cの影響を受けないRF通信波Eを用いて、地上局20へ送信しても良い。
【0049】
そして、ステップ306において、静止衛星30は、光通信機器全体制御部32により、観測衛星10からデータ送信完了の通知があるまでステップ304−306の処理を繰り返し、データ送信が完了した場合、通信を終了する。
【0050】
観測衛星10は、数分から数時間の観測期間が終了した時点で、図6に示すように、大気状態監視センサ17の気象情報に基づき、地上局20との間に、雲等の遮蔽物Cが無い場合に、通信光LCを用いて、静止衛星30に対して一時保存された観測データを戻す旨の通知を送信する。
【0051】
静止衛星30は、観測衛星10から一時保存した観測データを戻す旨の通知を受信すると、通信光LDを用いて、通信データ格納部31に一時保存されている観測データを観測衛星10へ送信する。
【0052】
観測衛星10は、静止衛星30から送信された一時保存された観測データを受信すると、通信光LAを用いて、一時保存された観測データを地上局20へ送信する。
【0053】
また、別の実施の形態として、観測衛星10は、数分から数時間の観測期間が終了した時点で、図5に示すように、大気状態監視センサ17の気象情報に基づき、地上局20との間に、雲等の遮蔽物Cが有る場合に、通信光LCを用いて、静止衛星30に対して一時保存された観測データを地上局20へ送信する旨の通知を送信する。
【0054】
静止衛星30は、観測衛星10から一時保存した観測データを地上局20へ送信する旨の通知を受信すると、通信データ格納部31に一時保存されている観測データを、雲等の遮蔽物Cの影響を受けないRF通信波Eを用いて、通信データ格納部31に一時保存した観測データを地上局20へ送信する。
【0055】
以上のように、本発明の実施の形態1に係る光空間通信装置において、観測衛星10が取得した観測データを地上局20に伝送する際、衛星−地上間の通信路に雲等の遮蔽物Cが存在する場合、通信路Pに切り替え、静止衛星30に一時的に観測データを保存する。雲等の遮蔽物Cの状態を大気状態監視センサ光LBにより確認し、再び衛星−地上間の通信路による伝送が可能と判定された場合、地上局20に対する観測データの送信を再開する。また、静止衛星30に一時保存した観測データを観測衛星10に再送することにより、観測データの消失がない通信の実現が可能となる。
【符号の説明】
【0056】
10 観測衛星、11 通信データ発生部、12 光通信機器全体制御部、13 通信経路切替部、14A 第1の光トランスポンダ、14B 第2の光トランスポンダ、15A 第1の捕捉追尾機構部、15B 第2の捕捉追尾機構部、16A 光アンテナ、16B 光アンテナ、17 大気状態監視センサ、20 地上局、30 静止衛星、31 通信データ格納部、32 光通信機器全体制御部、33 光トランスポンダ、34 捕捉追尾機構部、35 光アンテナ、36 RFトランスポンダ、37 RFアンテナ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地球上空の所定の軌道上を飛行し、地球上の観測領域を観測する観測衛星と、
地上の所定の位置に設置された地上局と、
地球上空の静止軌道上を飛行する静止衛星とを備える光空間通信装置であって、
前記観測衛星は、
前記観測衛星と前記地上局間の大気状態を監視して気象情報を出力する大気状態監視センサと、
前記気象情報に基づき、前記観測衛星と前記地上局間に遮蔽物が無い場合には、第1の通信光を用いて、所定時間分の観測データを前記地上局へ送信し、前記観測衛星と前記地上局間に遮蔽物が有る場合には、第2の通信光を用いて、所定時間分の観測データを前記静止衛星へ送信するとともに、
所定の観測期間が終了した時点で、前記気象情報に基づき、前記観測衛星と前記地上局間に遮蔽物が無い場合には、前記第2の通信光を用いて、前記静止衛星に対して一時保存された観測データを戻す旨の通知を送信し、前記静止衛星から送信された一時保存された観測データを受信すると、前記第1の通信光を用いて、一時保存された観測データを前記地上局へ送信する第1の光通信機器全体制御部とを有し、
前記静止衛星は、
通信データを格納する通信データ格納部と、
前記観測衛星から送信された所定時間分の観測データを前記通信データ格納部に一時保存するとともに、前記観測衛星から送信された観測データを戻す旨の通知を受信すると、第3の通信光を用いて、前記通信データ格納部に一時保存した観測データを前記観測衛星へ送信する第2の光通信機器全体制御部とを有する
ことを特徴とする光空間通信装置。
【請求項2】
前記第2の光通信機器全体制御部は、
前記観測衛星から送信された所定時間分の観測データのうちの一部を、RF通信波を用いて、前記地上局へ送信する
ことを特徴とする請求項1記載の光空間通信装置。
【請求項3】
前記第1の光通信機器全体制御部は、
所定の観測期間が終了した時点で、前記気象情報に基づき、前記観測衛星と前記地上局間に遮蔽物が有る場合には、前記第2の通信光を用いて、前記静止衛星に対して一時保存された観測データを地上局へ送信する旨の通知を送信し、
前記第2の光通信機器全体制御部は、
前記観測衛星から送信された観測データを地上局へ送信する旨の通知を受信すると、前記RF通信波を用いて、前記通信データ格納部に一時保存した観測データを前記地上局へ送信する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の光空間通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−129610(P2012−129610A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−276975(P2010−276975)
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】