説明

光走査装置

【課題】 従来の光走査装置においては、光偏向器が光偏向器の固定軸から大きく離れた位置を基準面としてハウジングに固定されることになるため、軸倒れが大きく発生するという問題があった。
【解決手段】 少なくとも固定軸と、固定軸に隙間を有して挿入され、ポリゴンミラーを備えた回転体とを備えた光偏向器がハウジングに固定された光走査装置において、ハウジングに形成された孔に固定軸の一端が挿入され、固定軸の一端以外の光偏向器を構成する他の部分がハウジングに接触しないように光偏向器がハウジングに固定することにより、光偏向器の軸倒れを無くした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザープリンタ、デジタル複写機、医療機器の露光装置等に用いられる光走査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
レーザープリンタやデジタル複写機等の画像形成装置に用いられる光走査装置は、レーザー光を出射する光源と、光源から出射されたレーザー光を偏向反射する光偏向器と、光偏向器により偏向反射されたレーザー光を感光体ドラム等に導くミラー、各種レンズ等を有する(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0003】
ここで、光偏向器としては、図5に示されるものが知られている(例えば、特許文献5参照)。
この光偏向器は、ハウジング100に固定配設される円柱状の固定軸101と、この固定軸101に回転自在に支持される回転体110とを有している。
この回転体110は、固定軸101との間にわずかの隙間をもって配設されるスリーブ111と、このスリーブ111の上部内側に固定配設されるリング状のマグネット112と、スリーブ111の中央部外側に固定配設されるポリゴンミラー113と、スリーブ111の下部外側にフランジ114を介して固定配設されるリング状の駆動マグネット115とを備えている。
尚、符号116は、回転体110の重量の偏心を修正するためのバランスウェイト(図示せず)が取り付けられる溝である。
【0004】
また、固定軸101の上部外側には、回転体110に設けられたリング状マグネット112と対向するようにリング状マグネット102が固定配設されており、これらリング状マグネット102及び112によって回転体110をスラスト方向に軸受けするスラスト磁気軸受Sが構成されている。
【0005】
更に、アルミニウム等からなる金属製のベース部材100には、回転体110に設けられたリング状の駆動マグネット115と対向するように鉄心コイル103が固定配設されており、これら駆動マグネット115及び鉄心コイル103によって回転体110を回転させるモータMが構成されている。
【0006】
また、回転体110のスリーブ111のうち、固定軸101と対向する内周面111aは、軸受面仕上げが施される一方、このスリーブ111の内周面111aと対向する固定軸101の外周面101aには図中破線で示すようにヘリングボーン状の溝104が形成されており、これらスリーブ111の内周面111a及び固定軸101の外周面101aに設けられた溝104によって、回転体110をラジアル方向に支持するラジアル動圧軸受Rが構成されている。
【0007】
この光偏向器では、モータMにより回転体110を回転させると、回転体110が、ラジアル動圧軸受Rにより固定軸101に対して一定距離(隙間)をもって非接触に支持されると共に、スラスト磁気軸受Sにより固定軸101に対して一定高さに支持されることとなる。これにより、スラスト方向の軸受として動圧軸受を用いるタイプのものより、光偏向器の高さを低くできるという利点がある。
また、回転体110の重心の位置を回転体110の軸方向の略中心の位置にすることができるので、回転体110を安定して回転させることができる。
【0008】
この光偏向器は、近年の画像形成の高画質カラー化に伴い、各色に対応する4本のビームをそれぞれ別の4個の感光体ドラムの同じ位置に走査する必要があることから、ハウジングへの高精度な固定が要求されている。
【0009】
【特許文献1】特開2007−183327号公報
【特許文献2】特開平10−268222号公報
【特許文献3】特開2005−156926号公報
【特許文献4】特開2007−183492号公報
【特許文献5】特開平5−071532号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、前記した光偏向器は、ベース部材100を有するため光偏向器の部品点数が多く、かつ、このベース部材100の構造が複雑なので、光走査装置のコストが高額になるという問題があった。すなわち、前記した光偏向器は、光走査装置の樹脂製のハウジングに固定する場合、ベース部材100の端部にあけられた図示しない孔等に雄ねじを挿入し、この雌ねじをハウジングに形成した雌ねじに螺合するのが一般的であった。
【0011】
かかる問題を解決し、光偏向器の構造を単純にするため、前記したベース部材100を無くし、光偏向器の固定軸を基板に固定した安価な光走査装置が多用されるようになってきた(特許文献1〜4参照)。
しかし、かかる従来の光走査装置においては、光偏向器が光偏向器の固定軸から大きく離れた位置を基準面としてハウジングに固定されることになるため、軸倒れが大きく発生するという問題があった。
ここで、軸倒れとは、ハウジングを水平な面に置いたときに、光偏向器の固定軸の軸方向と鉛直方向との角度差があることをいう。この軸倒れは、光走査装置の像面彎曲や、走査線曲がりの主な原因となるものである。
【0012】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、固定軸のみ、または回転軸を回転可能に支持するホルダーのみをハウジングに接触させて固定することにより、安価に光偏向器の軸倒れを無くす、または少なくすることができる光走査装置およびこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
(第1発明)
第1発明は、少なくとも固定軸と、この固定軸に隙間を有して挿入され、ポリゴンミラーを備えた回転体と、を備えた光偏向器が、ハウジングに固定された光走査装置に関するものである。
【0014】
そして、ハウジングに形成された孔に固定軸の一端が挿入され、固定軸の一端以外の光偏向器を構成する他の部分がハウジングに接触しないように光偏向器がハウジングに固定されたものである。
【0015】
回転体に固定されたポリゴンミラーが、高精度にレーザー光を偏向反射するためには、回転体の回転の基準となる固定軸を基準にして光走査装置を組み立てる必要がある。このため、本第1発明は、光偏向器を構成する各種部品の中で、固定軸の一端のみをハウジングに接触させて固定している。すなわち、光走査装置のハウジングに形成した孔に、光偏向器の固定軸の一端のみを挿入して固定し、固定軸以外の他の部分をハウジングに接触させていない。
【0016】
かかる構成により、高精度に加工している固定軸の外周面を基準として、光偏向器をハウジングに高精度に取り付ける(固定する)ことができる。さらに、ハウジングへの光偏向器の固定に際し、固定軸以外の光偏向器の他の部分がハウジングに接触していないので、光偏向器に余分な外力が加わらない。このため、光偏向器の軸倒れを無くす、または少なくすることができる。
【0017】
(第2発明)
第2発明は、少なくとも回転軸と、この回転軸を回転可能に支持するホルダーと、この回転軸に固定され、ポリゴンミラーを備えた回転体と、を備えた光偏向器が、ハウジングに固定された光走査装置に関するものである。
【0018】
そして、ハウジングに形成された孔にホルダーが挿入され、このホルダー以外の光偏向器を構成する他の部分がハウジングに接触しないように光偏向器がハウジングに固定されたものである。
【0019】
回転体に固定されたポリゴンミラーが、高精度にレーザー光を偏向反射するためには、回転体の回転の基準となる回転軸を、回転可能に支持するホルダーを基準にして光走査装置を組み立てる必要がある。このため、本第2発明は、光偏向器を構成する各種部品の中で、ホルダーのみをハウジングに接触させて固定している。すなわち、光走査装置のハウジングに形成した孔に、光偏向器のホルダーのみを挿入して固定し、ホルダー以外の他の部分をハウジングに接触させていない。
【0020】
かかる構成により、ホルダーの外周面を基準として、光偏向器をハウジングに高精度に取り付ける(固定する)ことができる。さらに、ハウジングへの光偏向器の固定に際し、固定軸以外の光偏向器の他の部分がハウジングに接触していないので、光偏向器に余分な外力が加わらない。このため、光偏向器の軸倒れを無くす、または少なくすることができる。
【0021】
(第3発明)
第3発明に係る光走査装置は、第1発明または第2発明において、回転体を回転させる駆動素子が実装された基板が、固定軸またはホルダーに固定され、この基板の周縁部を自由端としたものである。
【0022】
かかる構成により、前記した第1発明または第2発明と同じ効果を得ることができる。そして、基板の周縁部を用いて光偏向器を固定した従来の光走査装置と比較して、基板の周縁部から固定軸または回転軸を介して回転体に伝達される不要な振動を無くすことができる。
【0023】
(第4発明)
第4発明に係る光走査装置は、前記した第3発明において、基板の周縁部とハウジングの間に弾性部材を設けたものである。
かかる構成であっても、実質的に光偏向器は固定軸またはホルダーのみによりハウジングに固定されているため、前記した第1発明乃至第3発明と同様の効果を得ることができるだけではなく、基板の周縁部での振動の発生を抑えることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明により、光偏向器の軸倒れが無いまたは少ない光走査装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に実施例を用いて、本発明を詳細に説明する。
【実施例1】
【0026】
本発明に係る第1実施例を図1および図2を用いて説明する。
図1は本発明に係る光走査装置の平面図、図2はハウジングに光偏向器が固定された状態を示す断面図(図1におけるA−A断面図)である。説明を簡単にするため、図2においては、固定軸のみを断面図にしていない。
【0027】
〔光走査装置〕
まず、本発明に係る光走査装置の基本構成について説明する。
図1に示すように、光走査装置1は、レーザー光3を出射するレーザーダイオード等の光源2と、光源2から出射されたレーザー光3を平行光にするコリメータレンズ4と、コリメータレンズ4を通過したレーザー光3を副走査方向に絞り込むシリンドリカルレンズ5と、シリンドリカルレンズ5を通過したレーザー光3を主走査方向に偏向反射するポリゴンミラー14を備えた光偏向器6と、ポリゴンミラー14により偏向反射されたレーザー光3を感光体7に導くFθレンズ8および反射ミラー9とを有する。
【0028】
ここで、主走査方向とは、光走査装置1が感光体7の表面にレーザー光3を照射する際のレーザー光3の移動方向をいう。また、副走査方向とは、感光体7の表面の移動方向である。これら主走査方向と副走査方向は、互いに直交する関係にある。
【0029】
光走査装置1は、その他にもレーザー光3が感光体7の表面を走査するタイミングを検知するための反射ミラー10および検出センサ11も有している。
前記した光源2、コリメータレンズ4、シリンドリカルレンズ5、光偏向器6、Fθレンズ8、反射ミラー9、10および検出センサ11は、ハウジング12に固定されている。
【0030】
〔光偏向器〕
次に、光偏向器6の構成について詳細に説明する。
図2に示すように、光偏向器6は、金属製の基板13と、基板13に複数のネジ15によって固定された多段の円柱形状でかつアルミニウム製の固定軸16と、この固定軸16に回転自在に支持された回転体17とから構成されている。
【0031】
この回転体17は、アルミニウム製のフランジ18と、フランジ18のスカート部19の内周面に接着剤等により固定された駆動マグネット20と、フランジ18の上面に載せられたポリゴンミラー14と、ポリゴンミラー14の上面に載せられたバネ21と、バネ21を下方に押し付けながらフランジ18の上部に圧入して固定した押圧部材22とから構成されている。
【0032】
ポリゴンミラー14は、バネ21が押圧部材22により下方に押し付けられているので、バネ21によって生じる弾性力により、フランジ18に押し付けられて固定されている。また、基板13には、複数のコイルを備えたリング形状のモータコア23がネジ15、接着剤等で固定され、コイルの端子が基板13に設けられた配線に半田付けされている。
【0033】
そして、基板13に実装されたドライバIC24等から送られてきた電気信号により、基板13に固定されたモータコア23のコイルが励磁され、このコイルと周対向した駆動マグネット20が動くことにより、回転体17が高速回転する。
【0034】
〔光偏向器の固定構造〕
この光偏向器6は、固定軸16の一端である下部25がハウジング12に形成された孔26に挿入されて固定されている。この固定は、固定軸16を孔26に圧入しても良いし、ハウジング12の裏面に設けた円環状の突部27にネジ孔を形成し、このネジ孔に雄ねじを螺合して孔26に挿入された固定軸16の下部25を強固に固定しても良い。
【0035】
かかる構成により、高精度に加工された固定軸16の外周面を基準として、光偏向器6をハウジング12に高精度に固定することができる。さらに、光偏向器6は、基板13の周縁部50が自由端となり、かつ、固定軸16以外の光偏向器6の他の部分がハウジング12に接触していないので、ハウジング12からの余分な外力が加わらない。このため、光偏向器6の軸倒れを無くす、または少なくすることができる。
【実施例2】
【0036】
本発明に係る第2実施例を、図3を用いて以下に説明する。
図3はハウジングに光偏向器が固定された状態を示す断面図である。説明を簡単にするため、図3においては、回転軸以外を断面にしてある。
尚、実施例1との相違点のみを詳細に説明し、実施例1と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】
本実施例2の実施例1との主な相違点は、光偏向器6に固定軸が無く、ホルダー48と回転軸47がある点である。
【0038】
〔光偏向器〕
光偏向器6は、セラミック製のホルダー48と、このホルダー48にセラミック製の回転軸47(外径φ11mm)が僅かの隙間(4μm)をもって回転可能に挿入された回転体17とから構成されている。
【0039】
この回転体17は、前記した回転軸47と、この回転軸47に固定されたアルミニウム製のフランジ46と、このフランジ46の上に置かれ、外周面に多数の鏡面が形成されたアルミニウム製のポリゴンミラー14と、このポリゴンミラー14の上に置かれたリング状の板バネ21と、この板バネ21の上に置かれ、ポリゴンミラー14をフランジ46の上面に押し付けるようにして回転軸47の上部で圧入又は焼嵌め等により強制的に嵌入されたアルミニウム製の押圧部材22と、フランジ46のスカート部19に接着剤等で固定された駆動マグネット20と、この駆動マグネット20に対向するようにホルダー48の外周面に取り付けられたモータコア23とから構成されている。
【0040】
この駆動マグネット20と、モータコア23との間の磁気吸引力により、スラスト磁気軸受が構成されているので、回転体17は、常に浮上した状態に保たれている。また、ホルダー48には金属製の基板13が固定され、この基板13に、駆動マグネット20とモータコア23等から構成されるブラシレスモータの制御回路(駆動素子24等)が実装されている。
【0041】
この光偏向器6は、回転軸47の外周面にヘリングボーン溝が形成されており、回転軸47の外周面と、ホルダー48の内周面によって、ラジアル動圧軸受が構成されている。
【0042】
〔光偏向器の固定構造〕
この光偏光器6は、ホルダー48の一端である下部49がハウジング12に形成された孔26に挿入されて固定されている。この固定は、ホルダー48の一端を孔26に圧入しても良いし、ハウジング12の裏面に設けた円環状の突部27にネジ孔を形成し、このネジ孔に雄ねじを螺合して孔26に挿入されたホルダー48の下部25を強固に固定しても良い。
【0043】
かかる構成により、高精度に加工されたホルダー48の外周面を基準として、光偏向器6をハウジング12に高精度に固定することができる。さらに、光偏向器6は、基板13の周縁部50が自由端となり、ホルダー48以外の光偏向器6の他の部分がハウジング12に接触していないので、ハウジング12からの余分な外力が加わらない。このため、光偏向器6の軸倒れを無くす、または少なくすることができる。
【実施例3】
【0044】
本発明に係る第3実施例を、図4を用いて以下に説明する。
図4はハウジングに光偏向器が固定された状態を示す断面図である。説明を簡単にするため、図4においては、回転軸以外を断面にしてある。
尚、実施例2との相違点のみを詳細に説明し、実施例2と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
本実施例3の実施例2との主な相違点は、基板12の周縁部50とハウジング12の間にスポンジ等の弾性部材51を設けた点である。
かかる構成であっても、光偏向器6は、基板13の周縁部50が実質的に自由端であるから、ホルダー48以外の光偏向器6の他の部分がハウジング12に実質的に接触していないといえるので、ハウジング12からの余分な外力が加わらない。このため、光偏向器6の軸倒れを無くす、または少なくすることができる。また、基板13の周縁部50で生じる振動を弾性部材51により少なくすることができる。
【0046】
尚、図示を省略するが、実施例1に示した光走査装置において、本実施例3と同様、光偏向器6の基板12の周縁部50とハウジング12の間に弾性部材51を設けても良い。この場合であっても、本実施例3と同様の効果を得ることができる。
【0047】
前記した実施例は、説明のために例示したものであって、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲、発明の詳細な説明、及び図面の記載から当事者が認識する事ができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更、削除および付加が可能である。
【0048】
例えば、前記した実施例は、基板13として金属製のものを示したが、本発明としてはこれに限るわけではなく、基板13は金属以外の材質で構成されていても良い。また、固定軸の表面には、無電解ニッケルメッキ等のコーティングがなされていても良い。
【0049】
また、前記した実施例においては、動圧発生用の溝としてヘリングボーン状の溝を示したが、これに限られるわけではなく、一又は複数のスパイラル状の溝や、軸方向(縦方向)に形成した溝であっても良い。
【0050】
また、前記した実施例においては、固定軸の材質としてアルミニウム製のものを示したが、鉄等の他の金属、樹脂、セラミックを材料としても良い。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、画像形成装置等に使用される光走査装置に適用される。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係る光走査装置の平面図である(実施例1)
【図2】ハウジングに光偏向器が固定された状態を示す断面図である(実施例1)
【図3】ハウジングに光偏向器が固定された状態を示す断面図である(実施例2)
【図4】ハウジングに光偏向器が固定された状態を示す断面図である(実施例3)
【図5】従来の光偏向器の断面図である
【符号の説明】
【0053】
1 光走査装置
6 光偏向器
12 ハウジング
13 基板
14 ポリゴンミラー
16 固定軸
17 回転体
48 ホルダー
50 周縁部
51 弾性部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも固定軸と、
該固定軸に隙間を有して挿入され、ポリゴンミラーを備えた回転体と、
を備えた光偏向器が、ハウジングに固定された光走査装置において、
該ハウジングに形成された孔に前記固定軸の一端が挿入され、
前記固定軸の一端以外の前記光偏向器を構成する他の部分が前記ハウジングに接触しないように前記光偏向器が前記ハウジングに固定されたことを特徴とする光走査装置
【請求項2】
少なくとも回転軸と、
該回転軸を回転可能に支持するホルダーと、
該回転軸に固定され、ポリゴンミラーを備えた回転体と、
を備えた光偏向器が、ハウジングに固定された光走査装置において、
該ハウジングに形成された孔に前記ホルダーの一端が挿入され、
前記ホルダーの一端以外の前記光偏向器を構成する他の部分が前記ハウジングに接触しないように前記光偏向器が前記ハウジングに固定されたことを特徴とする光走査装置
【請求項3】
前記回転体を回転させる駆動素子が実装された基板が、前記固定軸または前記ホルダーに固定され、
該基板の周縁部が自由端である請求項1または請求項2に記載した光走査装置
【請求項4】
該基板の周縁部と前記ハウジングの間に弾性部材を設けた請求項3に記載の光走査装置

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−61049(P2010−61049A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229175(P2008−229175)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000251288)鈴鹿富士ゼロックス株式会社 (156)
【Fターム(参考)】