説明

光量調節装置

【課題】遮光部材の停止時に生じるバウンドを抑制しながら、遮光部材の捻れによる作動不良を防止すること。
【解決手段】光を通過させる開口部9を有する地板1と、開口部9を通過する光量を調節する羽根3と、地板1に対して羽根3を平行往復運動させる駆動部6と、を備え、羽根3が、平行往復運動の方向とは異なる方向に延びる長孔3と、平行往復運動の方向に対して、角度を持って斜面で地板1に当接する当接部3fと、を有し、駆動部6は、駆動モータ6aと、駆動モータ6aの出力軸に連結されたアーム部材6bと、アーム部材6bに突設され、長孔3に係合する係合ピン6cと、を有し、係合ピン6cは、羽根側当接部3fが地板1に当接した際に、長孔3の当接面側端部3eに係合することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学機器に用いられる光量調節機構に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等の光学機器に用いられる光量調節機構では、シャッタとして機能する遮光部材を高速に動作させながら、遮光部材の停止時のバウンドを抑制することが要求されている。このため、例えば、特許文献1では、遮光部材を停止させる際に地板の斜面部に遮光部材を当接させることで、遮光部材が地板から受ける荷重を遮光部材の移動方向と移動方向に直交する方向とに分解して、遮光部材のバウンドを抑制する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2007−219198号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1で開示された技術では、斜面部で遮光部材を当接させるため、遮光部材が移動方向から斜面部に沿ってずれてしまい、遮光部材の剛性が低い場合に遮光部材が捻れて引っ掛かり、作動不良を起こす可能性がある。
【0004】
従って、本発明の目的は、遮光部材の停止時に生じるバウンドを抑制しながら、遮光部材の捻れによる作動不良を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明に係る光量調節装置は、光を通過させる開口部を有する地板と、前記開口部を通過する光量を調節する遮光部材と、前記地板に対して前記遮光部材を平行往復運動させる駆動部と、を備え、前記遮光部材が、前記平行往復運動の方向とは異なる方向に延びる長孔と、前記平行往復運動の方向に対して、角度を持って斜面で前記地板に当接する当接部と、を有し、前記駆動部は、駆動モータと、前記駆動モータの出力軸に連結されたアーム部材と、前記アーム部材に突設され、前記長孔に係合する係合ピンと、を有し、前記係合ピンは、前記当接部が前記地板に当接した際に、前記長孔の前記当接部側の端部に係合することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、遮光部材の停止時に生じるバウンドを抑制しながら、遮光部材の捻れによる作動不良を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で以下の実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
【0008】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係る光量調節装置Aの分解斜視図である。図2は、開口部9の閉鎖状態における光量調節装置Aを示す平面図である。図3は、図2の地板側当接部1cの拡大平面図である。図4は、図2のストッパ部1eの拡大平面図である。図5は、開口部9の開放状態における光量調節装置Aを示す平面図である。図6は、駆動モータ6aのA相及びB相における通電状態、及びアーム部材6bの回転角度と羽根3、4の動作時間との関係を示す図である。
【0009】
[光量調節装置Aの構成]
光量調節装置Aは、光を通過させる開口部9を有する地板1と、開口部9を通過する光量を調節する2つの羽根3、4(遮光部材)と、地板1に対して羽根3、4を平行往復運動させる駆動部6とを備える。
【0010】
地板1は、その上面に突設されたガイドピン1a、1bと、羽根3が当接する地板側当接部1cと、羽根4が当接する地板側当接部1dと、アーム部材6bの回転を規制するストッパ部1eとを有する。
【0011】
ガイドピン1aは、羽根ガイド溝3a、4aと係合して羽根3を平行往復運動方向(羽根移動方向11)に案内する。同様に、ガイドピン1bは、羽根ガイド溝3b、4bと係合して羽根4を羽根移動方向11に案内する。
【0012】
地板側当接部1cは、図3で示すように、羽根3の羽根移動方向11への移動を規制し、羽根側当接部3fが羽根移動方向11に対して角度を持って斜面で当接するように地板1に形成される。地板側当接部1dは、図5で示すように、羽根4の羽根移動方向11への移動を規制し、羽根側当接部4fが羽根移動方向11に対して角度を持って斜面で当接するように地板1に形成される。ストッパ部1eは、図4で示すように、アーム部材6bの回転を規制するように地板1に形成された段差である。
【0013】
羽根3は、平行往復運動の方向(羽根移動方向11)とは異なる方向に延びる長孔3cと、開口部9の閉鎖時に羽根移動方向11に対して、角度を持って斜面で地板1に当接する羽根側当接部3fと、羽根移動方向11に延び、ガイドピン1a、1bをスライド可能に係合する羽根ガイド溝3a、3bとを有する。これにより、羽根3は、羽根移動方向11に沿って平行往復運動可能に構成される。
【0014】
長孔3cは、羽根移動方向11に略直交する方向に延びる直線部と、この直線部に連続して形成され、羽根側当接部3fに向かって屈曲する屈曲部3dとを有する。すなわち、屈曲部3dは、直線部が延びる方向及び羽根移動方向11とは異なる方向に延びている。屈曲部3dは、本実施形態では、その延長線が羽根側当接部3f又は羽根側当接部3fの延長線と略垂直に交わる垂直部3d’を有する。
【0015】
当接面側端部3eは、係合ピン6cによって地板1を地板側当接部1cに押し付ける長孔端部である。羽根側当接部3fは、羽根3が地板側当接部1cに当接する部分であり、羽根ガイド溝3a、3bの延長線上に設けられる。
【0016】
羽根4は、平行往復運動の方向(羽根移動方向11)とは異なる方向に延びる長孔4cと、羽根移動方向11に延びてガイドピン1a、1bがスライド可能に係合する羽根ガイド溝4a、4bとを有する。これにより、羽根4は、羽根移動方向11に沿って平行往復運動可能に構成される。長孔4cは、羽根移動方向11に略直交する方向に延びる直線部と、この直線部の羽根側当接部4fに向かう当接部側の端部4eを有する。当接面側端部4eは、係合ピン6dによって羽根4を地板側当接部1dに押し付ける長孔端部である。羽根側当接部4fは、羽根4が地板側当接部1dに当接する部分である。
【0017】
従って、長孔3c、4cは、係合ピン6c、6dと係合してアーム部材6bの回転駆動力から平行往復運動を行うための駆動力へ適切に変更する。
【0018】
羽根3、4は、地板1と羽根カバー5によって挟み込まれて支持される。すなわち、羽根カバー5は、羽根カバー固定ねじ8により地板1に取り付けられて、羽根3、4を開口部9に入射される光軸方向10に支持する。
【0019】
駆動部6は、駆動モータ6aと、駆動モータ6aの出力軸に連結されたアーム部材6bと、アーム部材6bに突設され、長孔3cに係合する係合ピン6cと、アーム部材6bに突設され、長孔4cに係合する係合ピン6dとを有する。
【0020】
駆動モータ6aは、本実施形態では、羽根3、4をステップ動作させて開口部9を通過する光量を調節するステッピングモータである。駆動モータ6aは、モータ固定ねじ7により地板1に固定される。駆動モータ6aは、例えば、特開2006−280174等で示される2相かつ10極のPM型ステッピングモータである。駆動モータ6aは、羽根3、4を1−2相励磁で駆動する。
【0021】
アーム部材6bは、駆動モータ6aの出力軸に圧入又は接着固定されて駆動モータ6aの回転駆動力を羽根3、4に伝達する。係合ピン6cは、長孔3cに係合して羽根3に回転駆動力を伝達する。係合ピン6dは、長孔4cに係合して羽根4に回転駆動力を伝達する。係合ピン6cは、羽根3の羽根側当接部3fが地板1の地板側当接部1cに当接する際に、当接面側端部3eに係合しており、羽根3の羽根側当接部3fが地板1の地板側当接部1cに当接すると、その当接タイミングよりも遅れて当接面側端部4eに当接することとなる。
【0022】
上述の構成によれば、駆動モータ6aが励磁されてステップ動作するに従って、アーム部材6bを介して羽根3、4が羽根移動方向11に移動して、開口部9を通過する光量を段階的に調節可能となる。
【0023】
[光量調節装置Aの詳細構成及び動作手順]
まず、駆動モータ6aが、羽根3、4をステップ駆動して、図5のように羽根3、4が開口部9を全開状態で保持する。次に、駆動モータ6aが羽根3、4を所定のステップ位置までステップ駆動し、開口部9を通過する所望の光量となる所定の開口状態(全開状態を含む)を保持する。その後、駆動モータ6aが羽根3、4を全閉ステップ位置となるステップ位置までステップ駆動することにより、図2のように羽根3、4が開口部9を全閉状態にしてシャッタ動作を行う。
【0024】
ここで、駆動モータ6aは、開口部9を全閉している位置(全閉ステップ位置)で急停止することができないため、羽根3、4の大きな慣性力によりハンチング(バウンド)が発生する。しかし、羽根3は、全閉ステップ位置で地板側当接部1cと羽根側当接部3fとが、羽根3の羽根移動方向11に対して角度を持って斜面で当接することで、ステップ動作でのハンチングを軽減する。すなわち、地板側当接部1cと羽根側当接部3fとが、羽根移動方向11に対して角度を持って斜面で当接するように設定されるため、バウンド力はこれらの当接面で受け流され、羽根移動方向11へのバウンド量は軽減される。
【0025】
また、上述の当接面で受け流されたバウンド力のうち、羽根移動方向11とは異なる方向に働く成分は、羽根3を捻れさせる捻れ動作を発生させる。これにより、羽根3の引っ掛かり不良が発生する場合がある。しかし、羽根3の長孔3cの一端側が、地板1の地板側当接部1cと当接する羽根側当接部3fの方向に屈曲しているため、上記羽根3の捻れ動作は長孔3cの屈曲方向に係合ピン6cを軸にしてスライドしていく。そして、長孔3cの当接面側端部3eがアーム部材6bの係合ピン6cと当接し、係合ピン6cと地板側当接部1cとで挟み込むように捻れ動作を抑制する。
【0026】
また、係合ピン6cに負荷される力は、羽根移動方向11と異なるため、主にアーム部材6bの回転駆動方向ではないラジアル方向に加わり、アーム部材6bと駆動モータ6aの出力軸で支持される。
【0027】
なお、通常動作においては、長孔3cの当接面側端部3eとアーム部材6bの係合ピン6cとは当接しない設定になっている。
【0028】
長孔3cの屈曲方向である当接面側の垂直部3d’は、地板側当接部1cの面に略垂直となっているため、上記のように羽根3の捻れ動作が長孔3cの延出方向の垂直部3d’に係合ピン6cを軸にしてスライドしやすくしている。また、長孔3cの当接面側端部3eがアーム部材6bの係合ピン6cと当接して羽根3を地板側当接部1cに確実に押さえ付けるように作用する。
【0029】
更に過大なストレスが地板側当接部1cに加わった場合、羽根3が変形する可能性があるが、アーム部材6bが地板1の他のストッパ部1eに当接することにより、羽根3の変形を抑制することができる。
【0030】
また、羽根3が地板側当接部1cに当接したときの羽根の捻れ動作は、係合ピン6cに最も近接するガイドピン1bを軸に捻れようとするが、ガイドピン1bからの羽根移動方向の延長線上に地板側当接部1cがあると、捻れ動作が緩和される。
【0031】
アーム部材6bの係合ピン6cは、羽根側当接部3fが地板側当接部1cに当接するタイミングよりも遅れて長孔3cの当接面側端部3eに当接する。アーム部材6bは、係合ピン6cが屈曲部3dの羽根側当接部3eに当接するタイミングよりも遅れて、地板1の地板側当接部1eに当接する。
【0032】
ここで、駆動モータ6aは、図6に示す駆動パターンのように、全閉ステップ位置で2相励磁により停止し、この停止位置で羽根3を地板側当接部1cに当接させる。その後、駆動モータ6aは、羽根側当接部3fが地板側当接部1cに当接する位置よりも、地板側当接部1cに押し付ける方向に、当接位置から更に閉じ側へ1ステップ1相駆動励磁方式により駆動励磁する。すなわち、駆動モータ6aは、羽根側当接部3fが地板1に当接するタイミングよりも遅れて、開口部9の閉鎖方向にステップ1相励磁で駆動する。これにより、係合ピン6cが、地板側当接部1cに羽根3を押し付けるように保持するため、バウンドは更に軽減される。
【0033】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の制御が可能である。例えば、上述の実施形態では、駆動モータ6aの駆動方式として1−2相励磁や2相励磁駆動を用いたが、マイクロステップ駆動等の駆動方式であってもよい。また、これらの実施形態を単独で実施しても効果があるが、近年手ぶれ防止等の目的で更なるシャッタ速度の高速化が要求されていることから、これらの対策を複合的に実施するとより確実に目的を達成することができる。
【0034】
前述したように、駆動モータ6aが、羽根3、4を1ステップ駆動して、図5のように羽根3、4が開口部9を全開状態で保持する。ここで、全閉位置と同様に、駆動モータ6aは、開口部9を全開している位置(全開ステップ位置)で急停止することができないため、羽根3、4の大きな慣性力によりハンチング(バウンド)が発生する。しかし、羽根4は、全開ステップ位置で地板側当接部1dと羽根側当接部4fとが、羽根4の羽根移動方向11に対して角度を持って斜面で当接することで、ステップ動作でのハンチングを軽減する。すなわち、地板側当接部1dと羽根側当接部4fとが、羽根移動方向11に対して角度を持って斜面で当接するように設定されるため、バウンド力はこれらの当接面で受け流され、羽根移動方向11へのバウンド量は軽減される。
【0035】
また、上述の当接面で受け流されたバウンド力のうち、羽根移動方向11とは異なる方向に働く成分は、羽根4を捻れさせる捻れ動作を発生させる。これにより、羽根4の引っ掛かり不良が発生する場合がある。しかし、羽根4の長孔4cの一端側である当接面側端部4eが、地板1の地板側当接部1dと当接する羽根側当接部3fの方向にあり、前記羽根移動方向11とは異なる方向に働く成分は羽根4の長孔4cに沿って移動しようとするが、長孔4cの当接面側端部4eがアーム部材6bの係合ピン6dと当接し、係合ピン6dと地板側当接部1dとで挟み込むように捻れ動作を抑制する。
【0036】
また、係合ピン6dに負荷される力は、羽根移動方向11と異なるため、主にアーム部材6bの回転駆動方向ではないラジアル方向に加わり、アーム部材6bと駆動モータ6aの出力軸で支持される。なお、通常動作においては、長孔4cの当接面側端部4eとアーム部材6bの係合ピン6dとは当接しない設定になっている。また、長孔4cの当接面側端部4eがアーム部材6bの係合ピン6dと当接して羽根4を地板側当接部1dに確実に押さえ付けるように作用する。
【0037】
本実施形態では、全開位置及び全閉位置のそれぞれで、各羽根単独で当接させているが、すべての羽根を斜面で当接させて係合ピンを当接部側の端部に係合させてもよい。また、全開位置において、駆動モータ6aは、羽根側当接部4fが地板側当接部1dに当接する位置よりも、地板側当接部1dに押し付ける方向に、当接位置から更に開き側へ1ステップ2相駆動励磁方式により駆動励磁させてもよい。
【0038】
<他の実施形態>
なお、上述の第1の実施形態に係る光量調節装置Aを図7に示すような撮像装置Bに適用することもできる。図7は、光量調節装置Aを撮像装置Bに適用した例を示す図である。
【0039】
撮像装置Bは、画像を撮影する撮像素子13と、撮像素子13上に画像を結像させる撮影光学系12とを備える。撮像素子13は、例えば光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)であり、撮影光学系12は、例えば光学レンズである。
【0040】
本実施形態によれば、高速なシャッタ速度でも羽根3、4のバウンドの少ない、安定した撮影が可能となり、特に被写体Cの動きが早い場合(例えば、被写体がスポーツをしている場合)等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態に係る光量調節装置Aの分解斜視図である。
【図2】開口部9の閉鎖状態における光量調節装置Aを示す平面図である。
【図3】図2の地板側当接部1cの拡大平面図である。
【図4】図2のストッパ部1eの拡大平面図である。
【図5】開口部9の開放状態における光量調節装置Aを示す平面図である。
【図6】駆動モータ6aのA相及びB相における通電状態、及びアーム部材6bの回転角度と羽根動作時間との関係を示す図である。
【図7】光量調節装置Aを撮像装置Bに適用した例を示す図である。
【符号の説明】
【0042】
A 光量調節装置
1 地板
1f,1d 地板側当接部
1e ストッパ部
3,4 羽根
3c,4c 長孔
3d,4d 屈曲部
3e,4e 当接面側端部
3f,4f 羽根側当接部
6 駆動部
9 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を通過させる開口部を有する地板と、
前記開口部を通過する光量を調節する遮光部材と、
前記地板に対して前記遮光部材を平行往復運動させる駆動部と、を備え、
前記遮光部材が、
前記平行往復運動の方向とは異なる方向に延びる長孔と、
前記平行往復運動の方向に対して、角度を持って斜面で前記地板に当接する当接部と、を有し、
前記駆動部は、
駆動モータと、
前記駆動モータの出力軸に連結されたアーム部材と、
前記アーム部材に突設され、前記長孔に係合する係合ピンと、を有し、
前記係合ピンは、前記当接部が前記地板に当接した際に、前記長孔の前記当接部側の端部に係合することを特徴とする光量調節装置。
【請求項2】
前記長孔は、該長孔の前記当接部側の端部に形成され、前記当接部に向かって屈曲する屈曲部を有することを特徴とする請求項1に記載の光量調節装置。
【請求項3】
前記屈曲部は、その延長線が、前記当接部又は該当接部の延長線と略垂直に交わるように形成されることを特徴とする請求項2に記載の光量調節装置。
【請求項4】
前記係合ピンは、前記当接部が前記地板に当接するタイミングよりも遅れて、前記長孔の前記当接部側の端部に当接することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光量調節装置。
【請求項5】
前記アーム部材は、前記係合ピンが前記長孔の前記当接部側の端部に当接するタイミングよりも遅れて、前記地板に当接することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光量調節装置。
【請求項6】
前記駆動モータは、前記当接部が前記地板に当接する位置よりも、前記当接部に押し付ける方向に1ステップ駆動して保持するステッピングモータであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光量調節装置。
【請求項7】
前記ステッピングモータは、1ステップ駆動して保持する励磁が1相励磁であることを特徴とする請求項6に記載の光量調節装置。
【請求項8】
前記ステッピングモータは、前記当接部が前記地板に当接するタイミングよりも遅れて、前記当接部に押し付ける方向に1ステップ駆動して保持することを特徴とする請求項6又は7に記載の光量調節装置。
【請求項9】
前記地板が、該地板に突設されたガイドピンを有し、
前記遮光部材が、前記平行往復運動の方向に延び、前記ガイドピンをスライド可能に係合するガイド溝を有し、
前記当接部は、前記ガイド溝の延長線上に設けられることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光量調節装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光量調節装置を備えたことを特徴とする撮像装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−139664(P2010−139664A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−314999(P2008−314999)
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(000104652)キヤノン電子株式会社 (876)
【Fターム(参考)】