説明

入力装置および入力制御プログラム

【課題】表示面における表示更新のタイミングとユーザの入力操作のタイミングとが重なった場合であっても、ユーザの意図しない項目が選択項目として決定されてしまうことを抑制できる入力装置および入力制御プログラムを提供すること。
【解決手段】MFPは、通常画面において項目32が配置されていた領域には、表示更新後の割込中画面において、別の項目32を配置しない。例えば、図2(a)に示すように、通常画面において、印刷実行の処理が関連づけられた項目32が配置されていた既定表示領域40には、図2(b)に示すように、表示更新後の割込中画面において、いかなる項目32も配置しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力装置および入力制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットを通じてウェブページなどを閲覧する際、ある時間になると、もしくはあるページを開くと、ポップアップウインドウが自動的に前面に表示されることがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−84922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザが何らかの操作をしようとしているときに、突然ポップアップウインドウが表示されると、誤操作が生じ易いという問題点があった。例えば、ユーザがカーソルを画面上の一点に合わせてマウスをクリックする直前に、カーソルが指定する位置に突然ポップアップウインドウが表示される場合、ユーザは、勢い余ってそのままクリックしてしまうことがある。その結果、表示されたポップアップウインドウをユーザの意図に反して消去してしまったり、あるいは、ユーザの意図に反した処理を実行してしまうという誤操作が発生する。
【0005】
同様の不都合はWebページ閲覧中以外の様々な場面においても生じ得る。例えば、パーソナルコンピュータにて作業中、突然ダイアログボックスが表示される場合、または、複合機などにおいて、コピーを実行しようとしているときに、外部から着信があり、操作パネルの表示態様が、コピーモードから電話モードに突然切り替わる場合、ユーザは画面の更新に気づかず、誤って意図しない入力をしてしまうことがある、という問題点があった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、表示面における表示更新のタイミングとユーザの入力操作のタイミングとが重なった場合であっても、誤操作の発生を抑制できる入力装置および入力制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明の入力装置は、複数の項目が表示される表示面を備え、所定の入力操作が行われると、前記入力操作により指定された位置に表示されている項目を選択項目として決定するものであって、所定の表示更新条件が成立した場合、前記表示面の表示を第1操作画面から第2操作画面へ更新する更新手段と、前記第1操作画面で表示される第1項目および前記第2操作画面で表示される第2項目の各々について、予め設定された既定表示領域を記憶する記憶手段と、前記第2項目のうち、前記記憶手段に記憶された前記既定表示領域に前記第1項目の既定表示領域の少なくとも一部を含む項目を、移動対象項目として決定する移動対象決定手段と、前記移動対象決定手段により決定された前記移動対象項目について、前記第1項目の既定表示領域を避けた新たな表示領域を割り当てる移動先割当手段と、前記更新手段による表示更新後の前記第2操作画面においては、前記移動対象決定手段により決定された前記移動対象項目を、前記移動先割当手段により割り当てられた表示領域に配置する項目配置手段とを備える。
【0008】
上記の入力装置において、前記移動対象決定手段は、前記第1項目と前記第2項目との間で、前記記憶手段に記憶された前記既定表示領域が互いに重なり合い、且つ、予め関連づけられている処理が互いに異なることを条件として、前記第2項目を前記移動対象項目として決定しても良い。
【0009】
なお、本発明は、入力装置、該入力装置を制御する制御装置、入力方法、入力装置を制御する入力制御プログラム、該入力制御プログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で構成することができる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の入力装置によれば、移動対象項目については、第1項目の既定表示領域を避けた新たな表示領域が割り当てられる。よって、表示面における表示更新のタイミングとユーザの入力操作のタイミングとが重なった場合であっても、ユーザの意図しない項目が選択項目として決定されてしまう誤操作の発生を抑制できるという効果がある。
【0011】
請求項2記載の入力装置によれば、請求項1記載の入力装置の奏する効果に加え、誤って指定されると、ユーザの意図しない処理が実行されてしまうおそれがある第2項目を、移動対象項目として決定できるという効果がある。
【0012】
請求項3記載の入力装置によれば、請求項1または2に記載の入力装置の奏する効果に加え、第2操作画面における各項目間の位置関係が維持されるので、ユーザに違和感を与えることを抑制できるという効果がある。
【0013】
請求項4記載の入力装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の入力装置の奏する効果に加え、既定表示領域と同じ面積の表示領域を新たに割り当てることができない場合は、第2操作画面において第2項目の各々が縮小表示されるので、移動対象項目に割り当てる表示領域を確保できるという効果がある。
【0014】
請求項5記載の入力装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の入力装置の奏する効果に加え、移動対象項目は、移動対象項目以外の第2項目とは異なる表示態様で表示されるので、ユーザは、移動対象項目の表示領域が既定表示領域から変更されていることを視覚的に認識できるという効果がある。
【0015】
請求項6記載の入力装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の入力装置の奏する効果に加え、操作中のユーザの意図とは無関係に表示が更新されるような場合において、誤操作の発生を抑制できるという効果がある。
【0016】
請求項7記載の入力装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の入力装置の奏する効果に加え、動作の実行を確定する処理が関連づけられた第2項目が移動対象項目として決定されるので、誤操作が特に問題となる項目について、誤操作の発生を抑制できるという効果がある。
【0017】
請求項8記載の入力制御プログラムによれば、入力装置において実行されることにより、請求項1記載の入力装置と同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態であるMFPの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、LCDの表示面に表示される通常画面の一例を示す図であり、(b)は、割込中画面の一例を示す図である。
【図3】MFPのCPUが実行する更新処理を示すフローチャートである。
【図4】(a)は、通常画面の一例を示す図であり、(b)は、項目が縮小表示される場合の一例を示す図である。
【図5】(a)は、変形例のMFPの表示面に表示される通常画面の一例を示す図であり、(b)は、ダイアログボックスが、通常画面に重ねて表示された例を示す図である。
【図6】変形例のMFP1において、複数の移動対象項目の配列を維持しつつ、第1項目の既定表示領域を避けて、移動対象項目を配置する例を示す図である。
【図7】(a)は、入力装置の変形例であるPCの表示面の一例を示す図であり、(b)は、ダイアログボックスが前面に表示された例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の入力装置の一実施形態である多機能周辺装置(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」と称す)1の電気的構成を示したブロック図である。
【0020】
MFP1は、コピー機能、FAX機能、スキャン機能、電話機能、及び、プリンタ機能などの各種機能を有している。詳細は図2を参照して後述するが、MFP1のLCD16には、操作キーとして機能する複数の項目32(図2)が表示される。そして、ユーザによって、LCD16の表示面16aを押下する操作(以下、入力操作という)が行われると、MFP1は、その入力操作により指定された位置に表示されている項目32を選択項目として決定し、その選択項目に予め関連づけられている処理を実行する。
【0021】
特に、本実施形態のMFP1は、表示面16aにおける表示更新のタイミングとユーザの入力操作のタイミングとが重なった場合であっても、ユーザの意図しない項目32が選択項目として決定されてしまうことを抑制できるように構成されている。以下、詳細を説明する。
【0022】
MFP1には、CPU10、ROM11、RAM12、フラッシュメモリ14、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、スキャナ20、プリンタ21、NCU23、モデム24、送受話器25が主に設けられている。CPU10、ROM11、RAM12、フラッシュメモリ14は、バスライン26を介して互いに接続されている。また、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、スキャナ20、プリンタ21、NCU23、モデム24、送受話器25、バスライン26は、入出力ポート27を介して互いに接続されている。
【0023】
CPU10は、ROM11やRAM12やフラッシュメモリ14に記憶される固定値やプログラム或いは、NCU23を介して送受信される各種信号に従って、MFP1が有している各機能の制御や、入出力ポート27と接続された各部を制御する。
【0024】
ROM11は、入力制御プログラム11a、項目管理テーブル11bなどを格納した書換不能なメモリである。CPU10は、入力制御プログラム11aに従い、後述する更新処理(図3)を実行する。項目管理テーブル11bは、LCD16に表示される項目32(図2)と、各項目32に予め関連づけられた処理との対応関係を記憶したテーブルである。項目32については、図2を参照して後述する。
【0025】
RAM12は、書換え可能な揮発性のメモリであり、移動対象メモリ12aと、移動先領域メモリ12bとが設けられている。移動対象メモリ12aは、LCD16に表示される項目32のうち、予め設定された表示領域(以下、既定表示領域という)から移動させて表示すべき項目32(以下、移動対象項目34という)を記憶するメモリである。移動先領域メモリ12bは、移動対象項目34について、新たに割り当てた表示領域を記憶するメモリである。
【0026】
フラッシュメモリ14は、書換可能な不揮発性のメモリであり、既定表示領域テーブル14aを備える。既定表示領域テーブル14aは、各項目32について予め設定されている既定表示領域を記憶する。ユーザは、各項目32の既定表示領域の配置とサイズとを任意に設定し、この既定表示領域テーブル14aに記憶させることができる。なお、詳細は図2を参照して後述するが、本実施形態のMFP1は、割込要求の発生時、LCD16の表示を、通常画面(図2(a))から割込中画面(図2(b))に更新する。通常画面と割込中画面の双方において表示される項目32については、通常画面時の既定表示領域と、割込中画面時の既定表示領域との2種類の既定表示領域が、既定表示領域テーブル14aに予め設定されている。
【0027】
操作キー15は、MFP1に指示を入力するためのハードキーである。LCD16は液晶表示装置であって、表示面16a(図2)を有し、その表示面16aに画像を表示する。
【0028】
タッチパネル17は、表示面16aの上面に重ねられる検出領域17a(図2)を有する静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネル17において、その検出領域17a(図2)の全域は格子状に細かく区分けされ、区分けされた単位領域毎に静電センサが配設されている。検出領域17a内の各単位領域には、その検出領域17aに向かって左上の頂点を原点とし、右方向をX方向、下方向をY方向とする座標系に基づいて、座標情報が対応づけられている。よって、タッチパネル17は、入力媒体の接近または接触が検出された静電センサの座標情報を出力する。
【0029】
なお、このタッチパネル17は、LCD16の表示面16aの上面に密着して重ねられていても良いし、表示面16aの上面との間に隙間を空け、または透明フィルムなどを挟む状態で、表示面16aに重ねられていても良い。
【0030】
スキャナ20は、FAX機能、スキャン機能、又は、コピー機能の実行時に原稿を読み取るためのものである。プリンタ21は、記録用紙に画像を印刷するためのものである。NCU23は、電話回線の制御を行うものである。モデム24は、ファクシミリ送信時には送信信号を電話回線での伝送に適した形態に変調し、一方、ファクシミリ受信時には電話回線から送られてきた変調信号を復調するものである。送受話器25は、外部機器との間で通話を行うためのものである。
【0031】
図2(a)は、コピー機能の選択中、LCD16の表示面16aに表示される画面の一例を示す図であり、(b)は、コピー機能の選択中、電話機能の割込要求があったときに、表示面16aに表示される画面の一例を示す図である。なお、図2(a)に示すように、表示面16aの全域を1つの機能に割り当てた画面を、以下、通常画面と称する。また、図2(b)に示すように、表示面16a内を二分割し、各分割領域にそれぞれ別の機能を割り当てた画面を、以下、割込中画面と称する。また、割込中画面のうち、元々選択されていた機能に関する表示を行う領域を選択機能画面35と称し、割り込んだ機能に関する表示を行う領域を割込機能画面36と称する。
【0032】
図2(a)に示すように、通常画面には、選択中の機能を示す機能表示情報30と、設定値を示す設定値情報31と、項目32とが表示される。上述したように、表示面16aには、タッチパネル17の検出領域17aが重ねられている。よって、ユーザが、指やペンなどの入力媒体33を用いて表示面16aを押下する入力操作を行うと、その入力操作により指定された位置がタッチパネル17により検出される。
【0033】
通常画面の表示中において、各項目32は、既定表示領域テーブル14aに予め設定された既定表示領域に表示されている。よって、MFP1は、タッチパネル17により検出される位置と各項目32の既定表示領域とに基づき、ユーザの入力操作によって選択された項目32を特定し、選択項目として決定する。そして、MFP1は、選択項目として決定した項目32に予め関連づけられた処理を実行する。
【0034】
図2(a)に示す通常画面の表示中、別の機能の割り込み要求が発生し、図2(b)に示すように、通常画面から割込中画面へ表示が更新される場合、各項目32の配置が変化する。したがって、表示面16aにおける表示の更新に気づかずに、または、表示の更新に気がついたものの勢い余ってユーザが入力操作を行うと、ユーザにとって意図しない項目32が指定されてしまうおそれがある。
【0035】
よって、MFP1は、通常画面において項目32が配置されていた領域には、表示更新後の割込中画面において、別の項目32を配置しない。例えば、図2(b)に示すように、通常画面において、印刷実行の処理が関連づけられた項目32が配置されていた既定表示領域40には、表示更新後の割込中画面において、いかなる項目32も配置しない。
【0036】
このようにすれば、例えば、印刷実行の処理が関連づけられた項目32をユーザが操作しようとする直前に表示が更新され、且つ、ユーザが表示の更新に気づかず、または勢い余って、表示面16aに入力媒体33を接触させてしまったとしても、表示更新後のその接触位置には、いかなる項目32も配置されていない。よって、表示面16aにおける表示更新のタイミングとユーザの入力操作のタイミングとが重なった場合であっても、ユーザの意図しない項目32が選択項目として決定されてしまう誤操作の発生を抑制できる。
【0037】
より具体的に説明する。なお、以下の説明において、通常画面に表示される項目32と、割込中画面に表示される項目32とを区別して説明する必要がある場合には、通常画面において表示される項目32を第1項目32aと称する。また、割込中画面に表示される項目32を第2項目32bと称する。また、図2において、第1項目32aの既定表示領域には符号40を付し、第2項目32bの既定表示領域には、符号41を付している。ただし、図面が複雑になることを避けるため、図2(b)においては、一部の項目32についてのみ、既定表示領域40,41を図示している。
【0038】
MFP1は、割込中画面に表示される第2項目32bのうち、その既定表示領域41に、第1項目32aの既定表示領域40の少なくとも一部を含む第2項目32bを、移動対象項目34として決定し、移動対象メモリ12a(図1)に記憶する。例えば、図2(b)に示す例では、通話を切断する処理が関連づけられた第2項目32bの既定表示領域41が、第1項目32aの既定表示領域40の一部を含んでいる。よって、この場合、MFP1は、当該第2項目32bを、移動対象項目34として決定する。
【0039】
さらに、MFP1は、移動対象項目34について、第1項目32aの既定表示領域40および他の第2項目32bの既定表示領域41を避けた新たな表示領域を割り当てる。そして、MFP1は、表示更新後の割込中画面においては、移動対象項目34を、新たに割り当てた表示領域に配置する。
【0040】
一方で、MFP1は、移動対象項目34以外の第2項目32bは、既定表示領域テーブル14aに予め設定された既定表示領域に表示する。このようにすれば、なるべく多くの第2項目32bをユーザが予め設定した既定表示領域41に表示することができるので、ユーザに与える違和感を緩和することができる。
【0041】
図3は、MFP1のCPU10が実行する更新処理を示すフローチャートである。この更新処理は、割込要求に応じて、表示面16aの通常画面の表示を割込中画面に更新する処理である。
【0042】
まず、CPU10は、割込要求があるか否かを判断する(S302)。ここでいう割込要求には、選択中の機能とは異なる機能の処理を要求する全てのイベントを含む。例えば、電話機能以外の機能が選択されているときに外部の電話装置から着信を受けた場合や、プリンタ機能以外の機能が選択されているときに外部機器から印刷処理の実行指示を受信した場合、または、ユーザが、操作キー15や表示面16aを操作して、選択機能切り替えの指示を入力した場合、割込要求が発生したと判断される。S302の判断が否定される場合(S302:No)、CPU10は通常動作を実行し(S324)、S302の判断に戻る。
【0043】
一方、S302の判断が肯定される場合(S302:Yes)、CPU10は、発生した割込要求が、操作キー15または表示面16aから入力されたユーザ指示に基づくものであるか否かを判断する(S304)。S304の判断が肯定される場合(S304:Yes)、CPU10は、割込要求に応じた表示更新を行う(S322)この場合、表示更新後の画面において、各第2項目32bは、予め設定された既定表示領域41に表示される。ユーザの意思に基づいて画面が更新される場合、ユーザが表示更新に気づかずに誤って表示面16aを操作してしまう可能性は低いからである。次に、CPU10は、通常動作を行い(S324)、S302の判断に戻る。
【0044】
一方、MFP1を操作中のユーザにとって意図しない割込要求が発生した場合、例えば、外部の電話装置から着信を受けた場合や、外部機器から印刷処理の実行指示を受信した場合、また、メール機能を有しているMFP1においてはメールを受信した場合などに、S304の判断が否定される(S304:No)。
【0045】
S304の判断が否定される場合、すなわち、操作キー15または表示面16aからユーザ指示が入力されたときとは無関係に、割込要求が発生した場合、CPU10は、第1項目32aの既定表示領域40と第2項目32bの既定表示領域41とを比較する(S306)。そして、CPU10は、第1項目32aと第2項目32bとの間で、既定表示領域40,41が互いに重なり合い、且つ、予め関連づけられている処理が互いに異なるか否かを判断する(S308)。
【0046】
例えば、通常画面で表示される第1項目32aの既定表示領域40と、割込中画面で表示される第2項目32bの既定表示領域41とが重ならない場合、S308の判断が否定される(S308:No)。この場合、CPU10は、割込要求に応じた表示更新を行うが(S322)、表示更新後の割込中画面において、各第2項目32bは、予め設定された既定表示領域41に表示される。
【0047】
また、第1項目32aの既定表示領域40と、第2項目32bの既定表示領域41とが重なるが、関連づけられた処理が同一である場合も、S308の判断が否定される(S308:No)。例えば、図2(a)に示す通常画面において、コピー部数の設定値を変更する処理が割り当てられた第1項目32a(+または−の記号が付与された第1項目32a)と、図2(b)に示す割込中画面において、コピー部数の設定値を変更する処理が割り当てられた第2項目32b(選択機能画面35中、+または−の記号が付与された第2項目32b)とは、その既定表示領域が重なる。しかしながら、関連づけられている処理は同じであるため、ユーザが表示更新に気づかず、操作を行ったとしても、ユーザの意図に反した処理が行われるわけではない。よって、この場合、CPU10は、各第2項目32bを既定表示領域41に配置した割込中画面へ、表示面16aにおける表示を更新する(S322)。
【0048】
図3に戻り説明する。S308の判断が肯定される場合(S308:Yes)、CPU10は、第1項目32aとの間で既定表示領域40,41が重なり、且つ、その第1項目32aとの間で処理が異なる第2項目32bを、移動対象項目34として決定し、移動対象メモリ12aに記憶する(S310)。そして、CPU10は、決定した移動対象項目34について、第1項目32aの既定表示領域40および他の第2項目32bの既定表示領域41を避けた新たな表示領域を割り当て、移動先領域メモリ12bに記憶する(S312)。なお、複数の第2項目32bが移動対象項目34として決定された場合には、複数の移動対象項目34の各々について、新たな表示領域を割り当てる。
【0049】
なお、S312の処理において、移動対象項目34に新たな表示領域を割り当てる際CPU10は、移動対象項目34の元々の既定表示領域41と同じ面積で且つ同じ形状の表示領域を割り当てるものとする。さらに、CPU10は、移動対象項目34と、移動対象項目34以外の第2項目32bとの間の位置関係が、移動対象項目34の既定表示領域41と、移動対象項目34以外の第2項目32bとの間の位置関係を維持したものとなるように、移動対象項目34について新たな表示領域を割り当てる。
【0050】
具体的には、まず、CPU10は、移動対象項目34から見て、移動対象項目34以外の第2項目32bが左右上下の4方向のうち、いずれの方向にあるのかを判定する。例えば、図2(b)に示す例では、移動対象項目34の既定表示領域41から見て、移動対象項目34以外の第2項目32bは全て左方向に位置する。よって、CPU10は、この位置関係が維持されるよう、移動対象項目34について、他の第2項目32bよりも右側の表示領域を割り当てる。このようにすれば、割込中画面における各第2項目32b間の位置関係が維持されるので、ユーザに違和感を与えることを抑制できる。
【0051】
図3に戻り説明する。次に、CPU10は、移動対象項目34について、移動対象項目34の既定表示領域41と同じ面積の表示領域を新たに割り当てることができるか否かを判断する(S314)。なお、複数の第2項目32bが移動対象項目34として決定された場合には、S314の判断において、CPU10は、複数の移動対象項目34の全てについて、各移動対象項目34について予め設定された既定表示領域41と同じ面積の表示領域を割り当てることができるか否かを判断する。
【0052】
S314の判断が肯定される場合(S314:Yes)、CPU10は、割込要求に応じた表示の更新を実行する(S322)。このとき、表示更新後の割込中画面において、移動対象項目34は、既定表示領域41ではなく、新たに割り当てられた表示領域に表示される。次に、CPU10は、通常動作を行う(S324)。例えば、ユーザが、いずれかの第2項目32bを押下する入力操作を行った場合、CPU10は、その第2項目32bに予め関連づけられている処理を実行する。また、ユーザが、移動対象項目34を押下する入力操作を行った場合、CPU10は、移動対象メモリ12aに記憶されている第2項目32bと、移動先領域メモリ12bに記憶されている表示領域とに基づき、その入力操作により指定された第2項目32bを特定し、その第2項目32bに予め関連づけられている処理を実行する。
【0053】
一方、S314の判断が否定される場合(S314:No)、CPU10は、割込中画面に表示される各第2項目32bの既定表示領域41を小さくする(S318)。すなわち、既定表示領域テーブル14aに設定されている各第2項目32bの既定表示領域41を、より小さい領域に再設定する。
【0054】
次に、CPU10は、再設定後の既定表示領域に基づき、移動対象項目34について、再度、表示領域を割り当てる(S320)。なお、S320の処理において、移動対象項目34に割り当てる表示領域は、第1項目32aの既定表示領域40および他の第2項目32bの既定表示領域41を避けたものであれば良く、移動対象項目34の既定表示領域41よりも小さい面積の領域である。次に、CPU10は、表示面16aにおける表示を、割込中画面に更新し(S322)、通常動作を行って(S324)、S302に戻る。この場合、割込中画面に表示される各第2項目32bおよび移動対象項目34は、予めユーザにより設定された既定表示領域41よりも縮小して表示されることになる。
【0055】
図4は、第2項目32bが縮小表示される場合の一例を説明する図である。図4(a)に示す通常画面から図4(b)に示す割込中画面へ更新する場合において、既定表示領域41と同じ面積の新たな表示領域を割り当てることができないとき、本実施形態の更新処理では、各第2項目32bが縮小表示される。そして、移動対象項目34には、既定表示領域41よりも小さい面積の表示領域が割り当てられる。このようにすれば、移動対象項目34に割り当てる表示領域を確保できる。また、移動対象項目34以外の第2項目32bも縮小表示されるので、画面全体として、ユーザに違和感を与え難い。なお、本実施形態の場合、割込中画面は二画面を含む。よって、図4(b)に示すように、移動対象項目34を含む一方の画面においてのみ、第2項目32bを縮小表示するように構成しても良い。また、割込中画面に含まれる全ての第2項目32bを縮小表示するように構成しても良い。
【0056】
なお、図3に示すフローチャートには図示を省略するが、割込の終了後、MFP1は、表示面16aにおける表示を、割込中画面から通常画面へ更新する。そして、割込画面表示中、第2項目32bの既定表示領域41を縮小していた場合には、既定表示領域テーブル14aに記憶する第2項目32bの既定表示領域41を、割込中画面の表示前に元々設定されていた既定表示領域41に戻す。
【0057】
本実施形態の更新処理によれば、あるユーザが、表示面16aを操作中であるのにも拘わらず、他の電話装置から着信があった場合、あるいは、外部機器から印刷処理の実行指示を受信した場合など、操作中のユーザの意思と無関係に表示面16aにおける表示が更新される場合であっても、誤操作の発生を抑制できる。また、誤って指定されると、ユーザの意図しない処理が実行されてしまうおそれがある第2項目32bを、移動対象項目34として決定することができる。
【0058】
上記実施形態において、MFP1が入力装置の一例に相当し、入力制御プログラム11aが入力制御プログラムの一例に相当し、既定表示領域テーブル14aが記憶手段の一例に相当し、操作キー15が操作部の一例に相当し、通常画面が第1操作画面の一例に相当し、割込中画面が第2操作画面の一例に相当する。また、表示面16a上を押下する操作が所定の入力操作の一例に相当し、割込要求の発生が所定の表示更新条件の成立の一例に相当する。また、S310の処理を実行するCPU10が移動対象決定手段の一例に相当し、S312,S320の処理を実行するCPU10が移動先割当手段の一例に相当し、S314の処理を実行するCPU10が移動可否判断手段の一例に相当し、S322の処理を実行するCPU10が更新手段、項目配置手段、項目縮小手段、ユーザ指示更新手段、ユーザ指示無し更新手段の一例に相当する。
【0059】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0060】
例えば、上記実施形態において、「表示更新」とは、表示面16aの画面を分割した割込中画面へ遷移することであったが、これに限られるものではなく、「表示更新」とは、ユーザが視覚的に認識できる程度に、表示の少なくとも一部を変化させる場合を含む。例えば、ポップアップウインドウやダイアログボックスを表示することも、「表示更新」の一例に相当する。
【0061】
図5(a)は、通常画面の一例を示す図であり、図5(b)は、エラーメッセージを通知するダイアログボックス42が、通常画面に重ねて表示された例を示す図である。この場合、図5(a)に示す通常画面が第1操作画面の一例に相当し、図5(b)に示すダイアログボックス42を前面に配置した画面が第2操作画面の一例に相当する。図5(b)に示すように、ダイアログボックス42内の第2項目32bの既定表示領域41が、第1項目32aの既定表示領域40を含む場合には、既定表示領域40を避けて、第2項目32bを表示するように構成しても良い。このようにすれば、例えば、ユーザが入力操作をしようとする直前に、ダイアログボックス42が表示され、ユーザが気づかずに或いは勢い余ってそのまま入力操作を行ったとしても、ユーザの意図しない第2項目32bを指定してしまうことを抑制できる。
【0062】
また、上記実施形態では、1つの第2項目32bが移動対象項目34として決定される場合を例に挙げて説明したが、複数の第2項目32bが移動対象項目34として決定される場合には、それら複数の移動対象項目34をまとめて移動するように構成しても良い。
【0063】
図6(a)は、コピー機能選択中の通常画面の一例を示す図であり、図6(b)は、選択中の機能を、コピー機能から電話機能へ切り替えた場合の画面の一例を示す図である。
【0064】
図6に示す変形例においても、表示更新後の画面(図6(b))において、第1項目32aの既定表示領域40を避けて第2項目32bを配置することは、上述した実施形態と同様である。ただし、図6に示す変形例においては、テンキーを構成する一群の第2項目32bのうち、いずれか1つが移動対象項目34として決定される場合には、テンキーを構成する一群の第2項目32b全てを移動対象項目34として決定し、まとめて移動させる。例えば、図6(a)に示すように、第1項目32aが表示面16aの右方に配置されていたのであれば、図6(b)に示すように、表示更新後の画面においては、右方の領域を第2項目32bが存在しない表示領域44とし、左方の領域を項目配置領域46として、第2項目32bをまとめて配置する。
【0065】
逆に、図6(c)に示すように、第1項目32aが表示面16aの左方に配置されていたのであれば、図6(d)に示すように、表示更新後の画面においては、左方の領域を表示領域44とし、右方の領域を項目配置領域46として、第2項目32bをまとめて配置する。
【0066】
このようにすれば、例えば、テンキーを構成する第2項目32bのように、ひとまとまりで意味をなす第2項目32bの配列を維持しつつ、第1項目32aの既定表示領域40を避けて各第2項目32bを配置することができる。
【0067】
また、上記実施形態においては、操作キー15または表示面16aからユーザ指示が入力されたときとは無関係に、割込要求が発生する場合に、移動対象項目34を決定するものとして説明した。しかしながら、操作キー15または表示面16aから入力されるユーザ指示に基づいて割込要求が発生する場合にも、移動対象項目34を決定し、第1項目32aの既定表示領域40を避けて配置するように構成しても良い。このようにすれば、割込要求の実行にユーザの想像以上の時間がかかり、ユーザの予期しないタイミングで画面が切り替わる場合においても、ユーザが誤って意図しない項目32を指定してしまうことを抑制できる。
【0068】
また、上記実施形態では、入力装置の一例として、MFP1を説明したが、例えば携帯電話機、電子ゲーム機、デジタルカメラなど各種装置が入力装置の一例となり得る。
【0069】
また、タッチパネルを有さない装置にも本発明は適用可能である。例えば、マウスやキーボードなどにより操作されるパーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)も、入力装置の一例となり得る。
【0070】
図7は、入力装置の変形例であるPCの表示面50の一例を示す図である。この変形例においては、表示面50に表示されるアイコンや操作ボタンなどが、項目32の一例に相当する。また、項目32上にカーソル54を合わせ、ダブルクリックする操作や、項目32を選択してキーボードのエンターキーを押下する操作が、所定の入力操作の一例に相当する。
【0071】
そして、この変形例のPCに本発明を適用する場合、例えば、ダイアログボックス56が突然前面に表示されるとき、PCは、第1項目32aの既定表示領域40を避けて、移動対象項目34を表示する。このようにすれば、ユーザが表示更新に気づかずに又は勢い余って、例えばダブルクリックを行ったとしても、その操作位置には第2項目32bが表示されていないので、ユーザの意図しない第2項目32bが指定されてしまうことを抑制できる。この変形例においては、図7(a)に示すダイアログボックス56表示前の画面が第1操作画面の一例に相当し、図7(b)に示すダイアログボックス56表示後の画面が第2操作画面の一例に相当する。
【0072】
なお、あるアプリケーションの操作画面を閲覧中、別のアプリケーションの操作画面が突然前面に表示される場合や、Webページの閲覧中、ポップアップウインドウが突然前面に表示される場合も同様にして、第1項目32aの既定表示領域40を避けて第2項目32bを配置することにより、同様の効果を奏することができる。
【0073】
また、表示更新後の画面において、移動対象項目34を、移動対象項目34以外の第2項目32bとは異なる表示態様で表示するように構成しても良い。例えば、移動対象項目34の表示色を異ならせたり、移動対象項目34の既定表示領域41に半透明の第2項目32b(ただし表示のみであり指定されても処理を実行しない)を表示すれば、ユーザは、移動対象項目34の表示領域が既定表示領域41から変更されていることを視覚的に認識できる。
【0074】
また、上記実施形態において、第2項目32bのうち、動作の実行を確定する処理が関連づけられている第2項目32bを、移動対象項目34として決定するように構成しても良い。ここで、動作の実行を確定する処理が関連づけられている第2項目32bとは、例えば、印刷実行、通話開始、通話切断などの処理が関連づけられている第2項目32bが該当する。このようにすれば、誤操作が特に問題となる第2項目32bについて、誤操作の発生を抑制できる。
【0075】
一方、動作の実行を確定する処理以外の処理が関連づけられている第2項目32b、例えば、設定値を変更する処理が関連づけられている第2項目32bについては、その既定表示領域41が第1項目32aの既定表示領域40と重なり、且つ、当該第1項目32aと異なる処理が関連づけられていても、移動対象項目34としないように構成しても良い。動作の実行を確定する処理が関連づけられている第2項目32bが誤って指定された場合は、処理のやり直しができないので、ユーザにとって問題となるが、それ以外の第2項目32bが誤って指定された場合、ユーザはやり直すことができるので、相対的に問題は小さいからである。
【0076】
また、上記実施形態において、ユーザは、各項目32の既定表示領域40,41を任意に設定できるものとして説明したが、ユーザが変更できないように既定表示領域40,41が固定されている場合にも、本発明は適用可能である。また、ユーザが深い階層の項目32を手軽に指定するために、入力装置が、ショートカットキーを表示できるよう構成されている場合には、当該ショートカットキーも項目32の一例に相当する。
【符号の説明】
【0077】
1 MFP(入力装置の一例)
11a 入力制御プログラム
14a 既定表示領域テーブル(記憶手段の一例)
15 操作キー(操作部の一例)
16a 表示面
32 項目
32a 第1項目
32b 第2項目
33 入力媒体
34 移動対象項目
40 第1項目の既定表示領域
41 第2項目の既定表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の項目が表示される表示面を備え、所定の入力操作が行われると、前記入力操作により指定された位置に表示されている項目を選択項目として決定する入力装置であって、
所定の表示更新条件が成立した場合、前記表示面の表示を第1操作画面から第2操作画面へ更新する更新手段と、
前記第1操作画面で表示される第1項目および前記第2操作画面で表示される第2項目の各々について、予め設定された既定表示領域を記憶する記憶手段と、
前記第2項目のうち、前記記憶手段に記憶された前記既定表示領域に前記第1項目の既定表示領域の少なくとも一部を含む項目を、移動対象項目として決定する移動対象決定手段と、
前記移動対象決定手段により決定された前記移動対象項目について、前記第1項目の既定表示領域を避けた新たな表示領域を割り当てる移動先割当手段と、
前記更新手段による表示更新後の前記第2操作画面においては、前記移動対象決定手段により決定された前記移動対象項目を、前記移動先割当手段により割り当てられた表示領域に配置する項目配置手段とを備える入力装置。
【請求項2】
前記移動対象決定手段は、
前記第1項目と前記第2項目との間で、前記記憶手段に記憶された前記既定表示領域が互いに重なり合い、且つ、予め関連づけられている処理が互いに異なることを条件として、前記第2項目を前記移動対象項目として決定するものである請求項1記載の入力装置。
【請求項3】
前記移動先割当手段は、
前記第2操作画面における前記移動対象項目と前記移動対象項目以外の前記第2項目との間の位置関係が、前記移動対象項目の既定表示領域と、前記移動対象項目以外の前記第2項目との間の位置関係を維持したものとなるように、前記移動対象項目について前記新たな表示領域を割り当てるものである請求項1または2に記載の入力装置。
【請求項4】
前記移動対象決定手段により決定された前記移動対象項目について予め設定された前記既定表示領域と同じ面積の表示領域を新たに割り当てることができるかを判断する移動可否判断手段と、
前記移動可否判断手段により、前記移動対象項目について予め設定された前記既定表示領域と同じ面積の表示領域を新たに割り当てることができないと判断されることを条件として、前記第2操作画面において前記第2項目の各々を縮小表示する項目縮小手段とを備える請求項1から3のいずれかに記載の入力装置。
【請求項5】
前記更新手段は、
前記移動対象決定手段により決定された前記移動対象項目を、前記移動対象項目以外の前記第2項目とは異なる表示態様で、前記第2操作画面に表示するものである請求項1から4のいずれかに記載の入力装置。
【請求項6】
前記更新手段は、
前記表示面または前記入力装置に設けられた操作部から入力されるユーザ指示に基づいて、前記表示面における表示を更新するユーザ指示更新手段と、
前記表示面または前記操作部からユーザ指示が入力されたときとは無関係に、前記所定の表示更新条件が成立することに基づいて、前記表示面における表示を更新するユーザ指示無し更新手段とを備え、
前記項目配置手段は、
前記ユーザ指示無し更新手段による表示更新後の前記第2操作画面において、前記移動対象決定手段により決定された前記移動対象項目を、前記移動先割当手段により割り当てられた表示領域に配置するものである請求項1から5のいずれかに記載の入力装置。
【請求項7】
前記移動対象決定手段は、前記第2項目のうち、動作の実行を確定する処理が関連づけられた前記第2項目を、前記移動対象項目として決定するものである請求項1から6のいずれかに記載の入力装置。
【請求項8】
複数の項目が表示される表示面を備え、所定の入力操作が行われると、前記入力操作により指定された位置に表示されている項目を選択項目として決定する入力装置において実行される入力制御プログラムであって、
前記入力装置を、
所定の表示更新条件が成立した場合、前記表示面の表示を第1操作画面から第2操作画面へ更新する更新手段と、
前記第1操作画面で表示される第1項目および前記第2操作画面で表示される第2項目の各々について、予め設定された既定表示領域を記憶する記憶手段と、
前記第2項目のうち、前記記憶手段に記憶された前記既定表示領域に前記第1項目の既定表示領域の少なくとも一部を含む項目を、移動対象項目として決定する移動対象決定手段と、
前記移動対象決定手段により決定された前記移動対象項目について、前記第1項目の既定表示領域を避けた新たな表示領域を割り当てる移動先割当手段と、
前記更新手段による表示更新後の前記第2操作画面においては、前記移動対象決定手段により決定された前記移動対象項目を、前記移動先割当手段により割り当てられた表示領域に配置する項目配置手段として機能させる入力制御プログラム。

【図1】
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【図3】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−186605(P2011−186605A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−49176(P2010−49176)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】