説明

共有環境サーバ、及びそのプログラム

【課題】端末毎に特性に合わせた異なる役割を割り当て、特性に合わせた画面・入力をカスタマイズすることができる技術を提供する。
【解決手段】役割選択条件が設定された役割セットを複数記憶する役割テーブルと複数の端末の端末特性を記憶する端末特性テーブルを有する記憶部と、前記役割セットの前記役割選択条件と前記端末特性を比較し、前記役割選択条件に適合する前記端末を抽出し、前記役割選択条件に記載された重みを基に抽出した前記端末の優先度を算出して推薦端末テーブルを作成し、前記推薦端末テーブルを基に1つの前記役割セットを割り当てる前記端末を決定する役割割当機能部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この明細書に開示される技術は、複数の情報機器を連携するための共有環境サーバ、及びそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の情報機器間でのコンピューティング環境を共有するものとして、端末の表示能力による送信情報をカスタマイズする遠隔会議方式がある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、表示能力の低い端末に合わせて特定の一部を切り出し、拡大縮小したりしている。
【0003】
また、位置情報を含んだユーザと端末のプレゼンスを考慮したTV会議コネクションの構築を図ったテレビ会議支援システムがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
さらに、端末のプロファイルに合わせて、資料データをそのまま送ったり、画像に変換して送ったりして、画像受信時には受信側で自分の端末に合わせて縮小表示する電子会議システムがある(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平2−2794号公報
【特許文献2】特開2002−252839号公報
【特許文献3】特開平7−79288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の遠隔会議方式は、単に画面を切り抜いたり、拡大縮小したりするのみであり、複数のアプリケーションの共有及びアプリケーション毎のカスタマイズについては何等開示されていない。
【0007】
また、上述した特許文献2に記載のテレビ会議支援システムにおいても表示のカスタマイズについては何等開示されていない。
【0008】
さらに、上述した特許文献3に記載の電子会議システムは、複数のアプリケーションの共有及び複数ストリームを受信側端末に合わせてカスタマイズすることについては何等開示されていない。
【0009】
本明細書に開示された技術は、上述した点に鑑みてなされたもので、端末毎に特性に合わせた異なる役割を割り当て、特性に合わせたそれらの出力をカスタマイズすることができる共有環境サーバ及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決する共有環境サーバは、役割選択条件が設定された役割セットを複数記憶する役割テーブルと複数の端末の端末特性を記憶する端末特性テーブルを有する記憶部と、前記役割セットの前記役割選択条件と前記端末特性を比較し、前記役割選択条件に適合する前記端末を抽出し、前記役割選択条件に記載された重みを基に抽出した前記端末の優先度を算出して推薦端末テーブルを作成し、前記推薦端末テーブルを基に1つの前記役割セットを割り当てる前記端末を決定する役割割当機能部とを有することを特徴とする。
【0011】
また、上述した課題を解決するプログラムは、役割選択条件が設定された役割セットを複数記憶する役割テーブルと複数の端末の端末特性を記憶する端末特性テーブルを有するコンピュータに、前記役割セットの前記役割選択条件と前記端末特性を比較し、前記役割選択条件に適合する前記端末を抽出する手順と、前記役割選択条件に記載された重みを基に抽出した前記端末の優先度を算出する手順と、推薦端末テーブルを作成し、前記推薦端末テーブルを基に前記役割セットを割り当てる前記端末を決定する手順を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
ここに開示された技術によれば、端末毎に特性に合わせた異なる役割を割り当て、特性に合わせた画面・入力をカスタマイズすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施の形態における情報機器連携システムを説明する図である。
【図2】本実施の形態における情報機器連携システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図2のアプリケーション特性表格納部10bと、役割表格納部10cと、端末特性表格納部10dにそれぞれ格納されたアプリケーション特性表、役割表、端末特性表の内容をそれぞれ示す図である。
【図4】図2に示す情報機器連携システムにおける役割割当動作の主な流れを示す図である。
【図5】図2に示す情報機器連携システムにおける端末確認動作の主な流れを示す図である。
【図6】図2に示す情報機器連携システムにおけるリモコン動作の実施の形態を説明するための図である。
【図7】図6に続くリモコン動作の具体的な実施の形態を説明するための図である。
【図8】図2に示す情報機器連携システムにおけるリモコン動作の具体的なステップを説明するための図である。
【図9】図8に続くステップを説明するための図である。
【図10】図9に続くステップを説明するための図である。
【図11】図10に続くステップを説明するための図である。
【図12】図11に続くステップを説明するための図である。
【図13】図12に続くステップを説明するための図である。
【図14】図2に示す共有環境サーバ10の役割割当機能部10aにより作成される推薦端末リストの説明図である。
【図15】端末確認動作時に端末に提示される端末画面例を示す図である。
【図16】図2に示す情報機器連携システムにおけるスナップショット表示動作の実施の形態を説明するための図である。
【図17】図2に示す情報機器連携システムにおけるスナップショット表示動作の具体的なステップを説明するための図である。
【図18】図17に続くステップを説明するための図である。
【図19】図18に続くステップを説明するための図である。
【図20】図2に示す情報機器連携システムにおける共有環境サーバ10内の役割割当機能部10aによる役割分担作業の内容を示すフローチャートである。
【図21】図2に示す情報機器連携システムにおけるリクエスト端末20内の役割分割要請機能部20bによる役割分割要請の内容を示すフローチャートである。
【図22】図2に示す情報機器連携システムにおける共有環境サーバ10内の役割割当機能部10aによる適正度順の端末リスト作成の内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の情報機器連携システムに係る概念を説明する図である。本発明が実現する環境は、図1に示す如く、情報機器として、共有環境サーバ10と、端末20と30を備え、端末毎に特性に合わせた異なる役割を割り当て、特性に合わせた画面・入力をカスタマイズするようになされ、例えば端末20をコントローラまたは通常画面として機能させ、端末30を共有ディスプレイまたは固定画面として機能させる。なお、共有環境サーバ10は本発明の情報機器連携装置を構成するものである。
【0015】
図2は、本発明の情報機器連携システムの構成を示すブロック図である。
図2に示す本発明の情報機器連携システムにおいて、共有環境サーバ10には、端末特性に合わせた役割分担を割り当てる役割割当機能部10aと、例えば図3(a)に示す如くアプリケーションIDに応じた機密性及び入力補助の情報をアプリケーション特性表として格納したアプリケーション特性表格納部10bと、図3(b)に示す如く役割セットに応じた役割名、役割選択条件及び役割実行内容の情報を役割表として格納した役割表格納部10cと、図3(c)に示す如く端末IDに応じた画面特性、入力機器、携帯性、信頼性、補助アプリケーション対応の情報を端末特性表として格納した端末特性表格納部10dと、端末毎に役割に合わせた画面出力を制限する出力選択機能部10e及びアプリケーション10fとを備えている。ここで、役割割当機能部10a、出力選択機能部10eは、コンピュータに実行させるための情報機器連携プログラムを構成するものである。
【0016】
一方、端末20と30は同一構成を有し、例えば端末20には、端末特性通知機能部20aと、役割分割要請機能部20bと、画面補正機能部20cと、入力補助機能部20dと、仮想アプリケーション20eと、端末確認機能部20f及び遠隔画面管理機能部20gとを備えている。ここで、コントローラとして機能する端末20の役割分割要請機能部20bは、サーバとユーザ、サーバと端末内機能の仲介・調整を行い、共有ディスプレイとして機能する端末30の画面補正機能部30c及び入力補助機能部30dは、指定された役割に合わせて画面や機能を補正する。
【0017】
次に、役割割当動作の主な流れについて図4を参照して説明する。
まず、ユーザの指示で役割分担を開始する(S41)。具体的には、端末20の遠隔画面管理機能部20gにより役割分割要請機能部20bを介して共有環境サーバ10の役割割当機能部10aに役割分担を指示する。役割割当機能部10aは、これに基づいて役割毎に端末を割り当てる役割割当を行い(S42)、端末20の各役割分割要請機能部20bを介して遠隔画面管理機能部20gに提示して割当確認を行う(S43)。また、共有環境サーバ10の役割割当機能部10aは、出力選択機能部10eに実行内容を通知すると共に(S44)、各端末20と30の役割分割要請機能部20bと30bに実行内容を通知する(S45)。これに基づき、コントローラとして機能する端末20の役割分割要請機能部20bは、画面補正機能部20c及び入力補助機能部20dに実行内容を通知すると共に、共有ディスプレイとして機能する端末30の役割分割要請機能部30bは、画面補正機能部30cに実行内容を通知する(S46)。
【0018】
また、端末確認動作の主な流れについて図5を参照して説明する。
まず、ユーザは、割当リスト内の確認ボタンを押す(S51)。そのボタン情報は、端末20の役割分割要請機能部20bから共有環境サーバ10の役割割当機能部10aに通知される。そして、共有環境サーバ10の役割割当機能部10aから選択された各端末の役割分割要請機能部20b及び30bを経由して端末確認機能部20f及び30fに通知される(S52)。これに基づき、端末確認機能部20f及び30fは、画面表示、LEDや音声を鳴らすことでユーザに通知を行う(S53)。
【0019】
次に、リモコン動作の具体的な実施の形態について図6と図7を参照して説明する。
図6は、リモコン動作の前半を説明するもので、まず、一つの端末上で役割分割要請GUI(Graphical User Interface)を起動し、分割開始ボタンを押す。そして、提示されたリストから選択・確認を行う。例えば選択肢1として、リモコンを選択した場合、携帯電話である端末20をコントローラとし、大型ディスプレイである端末30をディスプレイとして選択する。また、選択肢2として、スナップショットを選択した場合、携帯電話である端末20を通常画面とし、大型ディスプレイである端末30を固定画面として選択する。また、リスト中の端末に確認ボタンを用意し、選択されている端末がどれか確認し、確認ボタンを押すと画面上にID表示され、あるいは確認アイコンなどが表示され、ディスプレイで確認信号を表示できない機器は、音声、アクチュエータ、LEDなどを利用して信号表示されるようになされている。
【0020】
図7は、リモコン動作の後半を説明するもので、上述した図6に示す動作に基づいて、各端末が役割毎に動作変更し、例えば携帯電話である端末20にコントローラ用画面が生成され、大型ディスプレイである端末30では表示最大化がなされ、ユーザの操作に従って大型ディスプレイの内容が変更される。
【0021】
以下、具体的なリモコン動作について図8ないし図13を参照して説明する。
まず、同一画面を表示している状態から、ユーザが役割分割要請GUIを起動し、分割開始ボタンを押す。すなわち、図8に示すように、端末20の遠隔画面管理機能部20gから役割分割要請機能部20bを介して共有環境サーバ10の役割割当機能部10aに開始メッセージを送信する(S101)。これに基づいて、共有環境サーバ10の役割割当機能部10aは、図9に示すように、役割割当機能部10a内で役割表格納部10cに格納された役割表、端末特性表格納部10dに格納された端末特性表を元に端末の優先度計算を行い、図14に示す推薦端末リストを作成する(S102)。この推薦端末リストには、役割セットに応じた役割名と端末リストが格納される。
【0022】
そして、共有環境サーバ10の役割割当機能部10aは、図10に示すように、ステップS102で作成したリストをステップS101で開始メッセージを送信した端末20へ通知し、端末20の役割分割要請機能部20bは、遠隔画面管理機能部20gに上記リストを提示する(S103)。具体的な画面例としては、図15に示すような画面を提示する。これに基づいて、図11に示すように、ユーザは、遠隔画面管理機能部20gにより、図15に示す如く端末画面例に表示されるリストから目的にあった組合せを選択し実行ボタンを押す。例えば端末20をコントローラに、端末30をディスプレイにする。そして、端末20は、ユーザの選択を共有環境サーバ10内の役割割当機能部10aに通知し、共有環境サーバ10内の役割割当機能部10aは、出力選択機能部10eに処理内容を通知する(S104)。これに基づいて、アプリケーション10fから端末20への出力を停止する。
【0023】
さらに、共有環境サーバ10内の役割割当機能部10aは、図12に示すように、選択された端末20及び30の役割分割要請機能部20b及び30bに処理内容をそれぞれ通知する(S105)。この場合、端末20の役割分割要請機能部20bには当該端末20をコントローラとし、端末30の役割分割要請機能部30bには当該端末30をディスプレイとする通知を行う。これに基づいて、図13に示すように、端末20の役割分割要請機能部20bは、画面補正機能20c及び入力補助機能部20dに通知し、共有環境サーバ30からの画面出力の描画を停止し、入力補助機能部20dを起動してコントローラ画面を表示すると共に、端末30の役割分割要請機能部30bは、画面補正機能部30cに通知し、共有環境サーバ30からの画面出力を最大化して表示し、入力送信を停止する(S106)。
【0024】
次に、スナップショット表示動作の具体的な実施の形態について図16を参照して説明する。
図16は、スナップショット表示動作の後半を説明するもので、前半はリモコン動作と同様なため省略する。このスナップショット表示動作の後半では、まず、各端末が役割毎に動作変更を行う。例えば携帯端末である端末20にスナップショット用操作パネルを表示させ、大型ディスプレイである端末30では表示最大化を行う。そして、通常画面上で操作を行い、操作パネルに指示された特定の操作を行うことで、画面同期や同期終了の操作を行う。
【0025】
以下、具体的なスナップショット表示動作について図17ないし図19を参照して説明する。
まず、スナップショット表示動作においても、リモコン動作と同様に、図8ないし図10に示すステップS101〜S103が実行される。その後、ユーザは、図17に示すように、端末20の遠隔画面管理機能部20gより、図15に示す如く端末画面例に表示されるリストから目的に合った組合せを選択して実行ボタンを押す。例えば端末20を通常画面に、端末30を静止画面表示にする。そして、端末20は、ユーザの選択を共有環境サーバ10内の役割割当機能部10aに通知し、共有環境サーバ10内の役割割当機能部10aは、出力選択機能部10eに処理内容を通知する(S204)。これに基づいて、アプリケーション10fから端末20への出力を停止し、端末30からアプリケーション10fへの入力を停止する。
【0026】
さらに、共有環境サーバ10内の役割割当機能部10aは、図18に示すように、選択された端末20及び30の役割分割要請機能部20b及び30bに処理内容をそれぞれ通知する(S205)。この場合、端末20の役割分割要請機能部20bには通常画面とし、端末30の役割分割要請機能部30bには静止画面表示とする通知を行う。これに基づいて、図19に示すように、端末20の役割分割要請機能部20bは、画面補正機能20c及び入力補助機能部20dに通知すると共に、端末30の役割分割要請機能部30bは、画面補正機能30cに通知する(S206)。端末20では、入力補助機能部20dを起動して画面同期ボタンを表示させ、画面同期ボタンを押したときのみ、共有環境サーバ10の出力選択機能部10eを介して最新の画面情報を端末30の画面補正機能部30cへ送信させる(S206a)。端末30では、共有環境サーバ10からの画面情報が届いたときに、端末30の画面表示を更新する(S206b)。
【0027】
次に、上記実施の形態における役割分担作業の具体的な内容を図20及び図21に示すフローチャートを参照して説明する。
図20は、共有環境サーバ10内の役割割当機能部10aの処理内容を示すフローチャートである。図20に示すように、共有環境サーバ10内の役割割当機能部10aは、図3(b)に示す役割表のセット毎に各役割に合う端末を適正度順にリスト化して図14に示す推薦端末リストを作成する(S1001)。そして、そのリストをユーザへ送信して返答待ちする(S1002)。キャンセルがない限り(S1003,N)、ユーザの選択に合わせて共有環境サーバ10内の出力選択機能部10eへ実行内容を通知し(S1004)、ユーザに選択された端末の役割分割要請機能部へ実行内容を通知して(S1005)、終了する。
【0028】
図21は、リクエスト端末20の役割分担要請機能部20bの処理内容を示すフローチャートである。図21に示すように、端末20の役割分担要請機能部20bは、共有環境サーバ10へ役割分担開始要求を送信し(S2001)、これに応じて、共有環境サーバ10から推薦端末リストを受信する(S2002)。ユーザがセットと端末を選択し(S2003)、キャンセルがない限り(S2004)、ユーザが選択したセットと端末を共有環境サーバ10に送信する(S2005)。キャンセルされた場合はキャンセル指示を共有環境サーバ10に送信する(S2006)。
【0029】
次に、図22は、共有環境サーバ10内の役割割当機能部10aによる図20に示すステップS1001における適正度順の端末リスト作成処理の内容を示すフローチャートである。図22に示すように、共有環境サーバ10内の役割割当機能部10aは、図3(b)に示す役割表の中から一つセットを選択し(S1101)、役割表の選択したセット内から役割を一つ選択する(S1102)。また、図3(c)に示す端末特性表の中から一つの端末を選択し(S1103)、端末が役割選択条件にあるか否かを判定し(S1104)、役割選択条件に合えば(S1104,Y)、選択した役割の選択条件に設定された重みを元に端末の優先度を計算する(S1105)。優先度を全ての端末を計算した後(S1106)、優先度順に端末リストをソートして図14に示す推薦端末リストに追加する(S1107)。これを全ての役割について計算し、全てのセットを計算した後(S1108,S1109)、推薦端末リストをリクエストを出した端末へ送信する(S1110)。
【0030】
ここで、ステップS1105における端末の優先度は次のようにして求められる。まず、選択条件の内容は必須要件であり、条件を満たさない端末はリスト候補から削除される。また、選択条件の内、重みの付いた条件は、各端末毎に該当項目のスコア(図3(c)の括弧内数値)と重みを掛け合わせた後、端末の優先度として記録する。複数の重み付き条件がある場合は、それぞれの優先度の和を各端末の優先度とする。
【0031】
以上のように、本発明によれば、端末毎に特性に合わせた異なる役割を割り当て、アプリケーション毎に特性に合わせた画面・入力をカスタマイズすることができる。
【0032】
なお、本実施の形態において示した動作を情報機器連携プログラムとして、コンピュータにより読取り可能な記録媒体に記憶させることによって、情報機器連携方法をコンピュータに実行させることが可能となる。なお、本発明において、上記コンピュータにより読取り可能な記録媒体は、CD−ROMやフレキシブルディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード等の可搬型記憶媒体や、コンピュータプログラムを保持するデータベース、或いは、他のコンピュータ並びにそのデータベースや、更に回線上の伝送媒体をも含むものである。
【符号の説明】
【0033】
10 共有環境サーバ、10a 役割割当機能部、10b アプリケーション特性表格納部、10c 役割表格納部、10d 端末特性表格納部、10e 出力選択機能部、10f アプリケーション、20 端末、20a 端末特性通知機能部、20b 役割分割要請機能部、20c 画面補正機能部、20d 入力補助機能部、20e 仮想アプリケーション、20f 端末確認機能部、20g 遠隔画面管理機能部、30 端末、30a 端末特性通知機能部、30b 役割分割要請機能部、30c 画面補正機能部、30d 入力補助機能部、30e 仮想アプリケーション、30f 端末確認機能部、30g 遠隔画面管理機能部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
役割選択条件が設定された役割セットを複数記憶する役割テーブルと複数の端末の端末特性を記憶する端末特性テーブルを有する記憶部と、
前記役割セットの前記役割選択条件と前記端末特性を比較し、前記役割選択条件に適合する前記端末を抽出し、前記役割選択条件に記載された重みを基に抽出した前記端末の優先度を算出して推薦端末テーブルを作成し、前記推薦端末テーブルを基に1つの前記役割セットを割り当てる前記端末を決定する役割割当機能部とを有することを特徴とする共有環境サーバ。
【請求項2】
前記役割割当機能部は、前記推薦端末テーブルをユーザが操作する操作端末に送信し、ユーザの選択結果を前記操作端末より受信し、前記選択結果を基に前記役割セットを割り当てる前記端末を決定することを特徴とする請求項1記載の共有環境サーバ。
【請求項3】
前記役割テーブルは、前記役割選択条件として、入力機器、出力機器、信頼性、携帯性の選択条件、および前記選択条件の各々前記重みを記憶し、前記端末特性テーブルは、前記端末の画面特性、入力機器、信頼性および携帯性を記憶することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の共有環境サーバ。
【請求項4】
役割選択条件が設定された役割セットを複数記憶する役割テーブルと複数の端末の端末特性を記憶する端末特性テーブルを有するコンピュータに、
前記役割セットの前記役割選択条件と前記端末特性を比較し、前記役割選択条件に適合する前記端末を抽出する手順と、
前記役割選択条件に記載された重みを基に抽出した前記端末の優先度を算出する手順と、
推薦端末テーブルを作成し、前記推薦端末テーブルを基に前記役割セットを割り当てる前記端末を決定する手順を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−284531(P2009−284531A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−195755(P2009−195755)
【出願日】平成21年8月26日(2009.8.26)
【分割の表示】特願2005−87647(P2005−87647)の分割
【原出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】