説明

内燃機関

【課題】クランクジャーナルの箇所の潤滑油を冷却水で冷却するにおいて、構造の簡単化と冷却性能のアップとを図る。
【解決手段】内燃機関はシリンダブロック1とクランク軸7とを有する。シリンダブロック1のうち隣り合ったシリンダボア4で挟まれた部位には中間軸受け凹所17が形成されており、この中間軸受け凹所17と中間軸受けキャップ18とにより、中間クランクジャーナル9を回転自在に保持する中間軸受け部が構成されている。中間軸受け凹所17には潤滑油供給穴24から潤滑油が供給される。シリンダブロック1には、上向きに開口したメイン冷却水ジャケット20がシリンダボア4の周囲を囲うように形成されていると共に、中間軸受け凹所17を冷却する補助冷却水ジャケット22が、メイン冷却水ジャケット20を下方に延長した状態で形成されている。簡単な構造で高い冷却性能を発揮する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、レシプロ式内燃機関に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ピストンの往復動をクランク軸で回転エネルギに変換する内燃機関において、クランク軸の回転は潤滑油で潤滑されている。すなわち、クランク軸は少なくとも2本(2カ所)のクランクジャーナルを有しているが、各クランクジャーナルとその軸受け部との間の隙間に潤滑油を強制的に供給している。
【0003】
この場合、高速回転状態が継続したり外気の温度が高くなったりすると、潤滑油の温度が著しく上昇して焼き付きが発生するおそれがある。そこで、軸受け部を冷却水で冷却することが提案されている。その一例として特許文献1では、シリンダブロックに締結された軸受けキャップにその凹所を囲うようなキャップ側冷却水通路を形成する共に、シリンダブロックには、キャップ側冷却水通路に連通した本体側冷却水通路を形成し、冷却水で潤滑油の冷却を行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平1−126416号のマイクロフィルム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、特許文献1のように軸受けキャップにキャップ側冷却水通路を設けると、軸受けキャップをシリンダブロックに締結した状態で冷却水が漏洩しないようにガスケットやOリングのようなシール手段を講じなければならず、このため構造が複雑になる。
【0006】
また、軸受けキャップはその構造からしてさほどの大きさはないため、軸受けキャップとしての強度を保持するためにはキャップ側冷却水通路はかなり細くせざるを得ず、このため高い冷却機能を確保し難いという問題もある。すなわち、特許文献1は冷却水の接触面積を大きくできないため、高い冷却機能を確保し難い。
【0007】
また、軸受けキャップが鋳物製である場合は、予めキャップ側冷却水通路が形成された状態に鋳造することは可能であるが、この場合も、上記のとおりキャップ側冷却水通路は細くせざるを得ないため、製造が面倒であると共に高い精度も期待し難い。さりとて、キャップ側冷却水通路をドリル加工で空けると、2本の縦穴と1本の横穴とを空けて横穴の開口部はプラグで塞がなくてはならないため、加工に多大の手間がかかって大幅なコストアップに繋がるのみならず、キャップ側冷却水通路を円弧状に形成することはできないため、冷却にムラが発生しやすいという問題もある。
【0008】
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、クランク軸の軸受け部の冷却を、簡単な構造で的確に行わんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明の内燃機関は、シリンダボアが開口したシリンダブロックと、前記シリンダボアに往復動自在に嵌め入れたピストンと、前記ピストンの往復動を回転に変換するクランク軸とを有しており、前記シリンダブロックのうち前記シリンダボアの周囲の部位にはメイン冷却水ジャケットが形成されている。
【0010】
そして、前記クランク軸は回転中心となる複数本のクランクジャーナルを有していて、前記クランクジャーナルは前記シリンダボアからその軸線方向に離れた部位に配置されており、前記シリンダブロックのうち前記シリンダボアを挟んで前記クランク軸の軸方向に沿った両側の部位に、前記クランク軸のクランクジャーナルが半周だけ嵌まる軸受け凹所が形成されていると共に、前記軸受け凹所と反対側から前記クランクジャーナルを覆う軸受けキャップが締結されており、前記軸受け凹所と軸受けキャップとでクランク軸受け部が構成されており、かつ、前記クランクジャーナルとクランク軸受け部との間に潤滑油が供給されている。
【0011】
そして、請求項1の発明は、上記の基本構成において、前記シリンダブロックに、前記軸受け凹所の近傍まで延びる補助冷却水ジャケットが、前記メイン冷却水ジャケットを延長した状態で形成されている。
【0012】
請求項2の発明は請求項1の発明を好適に具体化したもので、この発明では、前記シリンダブロックにおける軸受け凹所のうち前記クランク軸の回転方向に向かって前方側に寄った部位に潤滑油供給穴が開口している一方、前記補助冷却水ジャケットの底部を、前記クランク軸の回転方向に向かって前記潤滑油供給穴よりも手前側に位置させている。
【発明の効果】
【0013】
本願発明の補助冷却水ジャケットは、メイン冷却水ジャケットに連通した状態でシリンダブロックに形成しているため、特許文献1のようにシール手段を講じる必要は全くなく、構造はごくシンプルである。しかも、補助冷却水ジャケットは、シリンダブロックを鋳造するにおいて、元々シリンダボアを冷却するために存在しているメイン冷却水ジャケットシリンダブロックを延長させることで簡単に設けることができ、面倒なドルリ加工等は一切不要であるため、コストアップも殆ど生じない。
【0014】
また、補助冷却水ジャケットはシリンダブロックの一部に設けるものであるため、軸受け凹所の箇所の強度を確保しつつ、補助冷却水ジャケットによる冷却面積を大きくすることができる。このため、冷却性能を格段に向上できる。更に、補助冷却水ジャケットはシリンダブロックの鋳造に際して形成するものであり、その形状は任意に設定できるため、軸受け凹所と補助冷却水ジャケットとの間の底壁を均等な厚さにすることもごく簡単に実現できる。このため、冷却ムラをなくして均等に冷却することができるのであり、この面からも冷却性能を向上できる。
【0015】
さて、クランク軸の潤滑方法としては、クランク軸に潤滑用のオイル穴を設けることも行われているが、この場合は加工が面倒であると共に、クランク軸の内部にオイルを供給する機構も複雑化し、このため内燃機関のコストが嵩むという問題がある。この点、本願の請求項2のようにシリンダブロックに潤滑油供給穴を設けると、潤滑システムを簡素化してコスト抑制に貢献できる。
【0016】
そして、潤滑油供給穴から供給される潤滑油はクランクジャーナルの回転によって加熱されるが、本願請求項2の構成では、潤滑油が最も高温になる部位において補助冷却水ジャケットで冷却されるため、潤滑油を効率良く冷却することができる。
【0017】
つまり、潤滑油供給穴から出た潤滑油はクランクジャーナルの回転によって再び潤滑油供給穴の箇所に戻るように運動するものであり、従って、回転しながら流動する潤滑油を基準に見ると、クランクジャーナルの回転方向に向かって潤滑油供給穴に近づくほど高温になるが、本願請求項2では、補助冷却水ジャケットの底部がクランク軸の回転方向に向かって潤滑油供給穴の手前に位置しているため、潤滑油は最も高温になった状態で冷却されるのであり、その結果、冷却効率を向上できるのである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】シリンダブロックの平面図である。
【図2】図1のII-II 視正面図である。
【図3】図1のIII-III 視側面図である。
【図4】図1の IV-IV視一部分離断面図である。
【図5】図2の V-V視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明で方向を特定するため「左右」「前後」の文言を使用するが、クランク軸の軸方向を左右方向と呼び、クランク軸の回転軸線と直交した水平方向を前後方向と呼んでいる。
【0020】
(1).構造
内燃機関は主要部材としてシリンダブロック1を備えており、図2に示すように、シリンダブロック1の上面にはシリンダヘッド2がガスケット(図示せず)を介してボルトで固定され、シリンダブロック1の下面にはオイルパン3がボルトで固定されている。
【0021】
本実施形態の内燃機関は2気筒であり、従って、図1に示すようにシリンダブロック1には2つのシリンダボア4が上下に開口している。シリンダボア4には図1,4に示すようにピストン5が摺動自在に嵌め込まれており、ピストン5の往復動は連接棒6を介してクランク軸7の回転運動に変換される。図2でクランク軸7の全体をおおまかに表示している(クランク軸7はその大部分がシリンダブロック1に内蔵されているが、形状の把握を容易ならしめるため、図2ではクランク軸7と連接棒6には平行斜線を引いている。従って、図2の平行斜線は断面表示ではない。)。
【0022】
クランク軸7は、その左右両端部を構成するメインクランクジャーナル8と、2つのシリンダボア4の間に位置した1つの中間クランクジャーナル9と、連接棒6が回転自在に嵌まった2本のクランクピン10と、クランクピン10が固定された左右一対ずつのクランクアーム11とを有しており、一対のクランクアーム11のうち一方はメインクランクジャーナル8に一体化又は固定され、他方は中間クランクジャーナル9に一体化又は固定されている。図4に示すように、連接棒6はボルト締結式のコンロッドキャップ6aを有している。
【0023】
敢えて述べるまでもないが、クランクジャーナル8,9の回転軸心O1とクランクピン10の回転軸心O2とは偏心しており、また、2本のクランクピン10は互いに反対方向にずれている。一方のメインクランクジャーナル8は出力ギア(図示せず)が固定された出力取り出し部になっており、ここにフライホイール12も固定されている。他方のメインクランクジャーナル8にはタイミングプーリ13が固定されており、タイミングプーリ13により、動弁機構の駆動や補機類の駆動が行われる。なお、図1や図4に示すように、クランク軸7の軸心O1は平面視でシリンダボア4の軸心O3から若干の寸法だけずれている。
【0024】
クランク軸7の支持構造は従来と同様であり、図3に示すように、メインクランクジャーナル8の下半周は、シリンダブロック1にボルト14で固定されたメイン軸受けキャップ15で覆われている。敢えて述べるまでもないが、シリンダブロック1には、メインクランクジャーナル8の半周が嵌まる側面視半円状のメイン軸受け凹所16を形成している。レシプロ内燃機関の機能に基づく構成として、クランク軸7の軸心はシリンダボア4の下方に位置している。従って、メイン軸受け凹所16も、シリンダボア4 の下端よりも下方の位置(すなわち、シリンダボア4の軸線に沿って、シリンダボア4から離れた位置)に形成されている。
【0025】
図5に示すように、中間クランクジャーナル9の上半周は、シリンダブロック1のうち隣り合ったシリンダボア4の間に設けた側面視半円状の中間軸受け凹所17に嵌まっており、中間クランクジャーナル9の下半周は、中間軸受けキャップ18で覆われている。中間軸受けキャップ18は、前後一対のボルト19でシリンダブロック1に固定されている。なお、図5において中間クランクジャーナル9の断面表示(ハッチング)は省略している。
【0026】
図2に示すように、シリンダブロック1のうちシリンダボア4の周囲の部位には、メイン冷却水ジャケット20が上向きに開口するように形成されている。メイン冷却水ジャケット20は隣り合ったシリンダボア4の間の中間壁21で分断されている。図4に示すように、メイン冷却水ジャケット20はシリンダボア4の下端までは延びておらず、ピストン5の下死点付近までの深さになっている。換言すると、メイン冷却水ジャケット20は、シリンダボア4のうち燃焼室として機能する部分を覆う深さになっている。なお、図示していないが、メイン冷却水ジャケット20の内部には、これを横断する補強リブが設けられている。
【0027】
図5に示すように、シリンダブロック1のうち隣り合ったシリンダボア4で挟まれた部位に、メイン冷却水ジャケット20を下向きに延長した状態で補助冷却水ジャケット22が形成されている。すなわち、補助冷却水ジャケット22は、メイン冷却水ジャケット20の底面20aよりも下方に延長された状態で中間軸受け凹所17の近傍まで延びている。補助冷却水ジャケット22底面は側面視で中間軸受け凹所17と同心の円弧状に形成されており、従って、中間軸受け凹所17の外側には等しい厚さの円弧状底壁23が形成されている。また、補助冷却水ジャケット22は中間壁21を挟んだ両側のメイン冷却水ジャケット20に繋がっているため、縦断側面視では二手に分かれた状態で上向きに延びている。
【0028】
シリンダブロック1には、中間軸受け凹所17に向けて潤滑油を供給する潤滑油供給穴24を設けている。潤滑油供給穴24の出口は、中間軸受け凹所17のうちクランク軸7の回転方向(矢印A方向)に向かって終端寄りにずれた位置に開口しており、かつ、補助冷却水ジャケット22と反対側に逃げるように、シリンダボア4の軸線に対して傾斜している。潤滑油供給穴24の始端は、クランク軸7の軸方向に延びるメイン通路25に連通している。
【0029】
円弧状底壁23と潤滑油供給穴24の出口とは、中間軸受けキャップ18を締結する前後ボルト19の間の部位に位置している。すなわち、中間軸受けキャップ18の締結機能を阻害しない状態で、補助冷却水ジャケット22と潤滑油供給穴24とを設けている。
【0030】
(2).まとめ
以上の構成において、中間軸受け凹所17と中間軸受けキャップ18とで中間軸受け部が構成されており、この中間軸受け部の内周と中間クランクジャーナル9の外周との間の微小な隙間に潤滑油供給穴24が供給され、これにより、中間クランクジャーナル9の回転に対する潤滑が行われる。
【0031】
そして、中間クランクジャーナル9にはピストン5の押圧力が強く作用するため、中間クランクジャーナル9の回転によって発生する摺動熱も高くなりがちであり、このため中間クランクジャーナル9の箇所で潤滑油の温度が高くなる傾向を呈するが、補助冷却水ジャケット22を流れる冷却水により、潤滑油を的確に冷却することができる。この場合、補助冷却水ジャケット22はメイン冷却水ジャケット20と一体に繋がった(上下に連通した)構造であるため、シールの必要は皆無であり、加工コストのアップも殆どない。また、円弧状底壁23は均等な厚さに設定できるため、熱ひずみのような問題もなく、軸受け機能を損なうことも無い。
【0032】
そして、中間軸受け凹所17を構成する円弧状底壁23の前後両端はシリンダブロック1の他の部位に連続しているため、円弧状底壁23は、その強度を損なうことなく左右幅寸法W(図2参照)をできるだけ大きくすることができるのであり、これにより、中間軸受け凹所17の冷却面積をできるだけ大きくすることができる。このことと、補助冷却水ジャケット22にメイン冷却水ジャケット20から大量の冷却水を供給できることとにより、高い冷却性能を実現できる。
【0033】
また、潤滑油供給穴24から供給された潤滑油は中間クランクジャーナル9の回転によって受熱するため、潤滑油は、中間軸受け凹所17のうち中間クランクジャーナル9の回転方向(A方向)に向かって中間軸受け凹所17の前側の部位17aで最も温度が低く、中間クランクジャーナル9の回転方向(A方向)に向かって中間軸受け凹所17の後ろ側の部位17bにおいて最も温度が高くなるが、本実施形態では、潤滑油から冷却水への熱交換を司る円弧状底壁23は、中間クランクジャーナル9の回転方向に向かって潤滑油供給穴24のすぐ手前に位置しているため、潤滑油は温度が最も高くなった状態で冷却される。この面においても冷却性能に優れている。
【0034】
上記の実施形態では隣り合ったシリンダボア4の間には中間壁21が存在しており、このため、クランク軸7の軸心を挟んで前後両側に位置したメイン冷却水ジャケット20は互いに分離しているが、図5に一点鎖線で示すように、中間壁21に上向き開口の中間切欠26を形成し中間連通路を設けることにより、前後のメイン冷却水ジャケット20をその上部において連通させてもよい。この場合は、縦断側面視でメイン冷却水ジャケット20と補助冷却水ジャケット22とがループ状に連続する。このようなループ構造により、補助冷却水ジャケット22への冷却水の流れをよりスムース化することも可能である。
【0035】
潤滑油通路をクランク軸7に設けることも可能であり、この場合は、シリンダブロック1に潤滑油供給穴24を設ける必要はない。すると、円弧状底壁23の広がり角度θ(図5参照)を図示の状態よりも更に広げることができる。
【0036】
(4).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、メインクランクジャーナルの軸受け部を本願発明の構造とすることも可能である(1気筒の場合は中間クランクジャーナルは存在しないので、本願発明を適用すると、必然的に、メインクランクジャーナルの軸受け部が本願発明の構造になる。)。結局、複数のクランクジャーナル軸受け部のうち少なくとも1カ所を本願発明の構造にしたら足りる。メイン冷却水ジャケットは周方向に連続して延びる形態である必要はなく、周方向に飛び飛びの状態に形成することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本願発明は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンのような内燃機関に実際に適用できる。従って、産業上、利用できる。
【符号の説明】
【0038】
1 シリンダブロック
4 シリンダボア
5 ピストン
7 クランク軸
8 メインクランクジャーナル
9 中間クランクジャーナル
17 中間軸受け凹所
18 中間軸受けキャップ
19 ボルト
20 メイン冷却水ジャケット
22 補助冷却水ジャケット
23 円弧状底壁
24 潤滑油供給穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダボアが開口したシリンダブロックと、前記シリンダボアに往復動自在に嵌め入れたピストンと、前記ピストンの往復動を回転に変換するクランク軸とを有しており、
前記シリンダブロックのうち前記シリンダボアの周囲の部位にはメイン冷却水ジャケットが形成されている一方、
前記クランク軸は回転中心となる複数本のクランクジャーナルを有していて、前記クランクジャーナルは前記シリンダボアからその軸線方向に離れた部位に配置されており、
前記シリンダブロックのうち前記シリンダボアを挟んで前記クランク軸の軸方向に沿った両側の部位に、前記クランク軸のクランクジャーナルが半周だけ嵌まる軸受け凹所が形成されていると共に、前記軸受け凹所と反対側から前記クランクジャーナルを覆う軸受けキャップが締結されており、前記軸受け凹所と軸受けキャップとでクランク軸受け部が構成されており、かつ、前記クランクジャーナルとクランク軸受け部との間に潤滑油が供給されている構成であって、
前記シリンダブロックに、前記軸受け凹所の近傍まで延びる補助冷却水ジャケットが、前記メイン冷却水ジャケットを延長した状態で形成されている、
内燃機関。
【請求項2】
前記シリンダブロックにおける軸受け凹所のうち前記クランク軸の回転方向に向かって前方側に寄った部位に潤滑油供給穴が開口している一方、
前記補助冷却水ジャケットの底部を、前記クランク軸の回転方向に向かって前記潤滑油供給穴よりも手前側に位置させている、
請求項1に記載した内燃機関。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−64373(P2013−64373A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−204178(P2011−204178)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】