説明

凸形状パターン形成方法とセンサーチップの製造装置および製造方法

【課題】 急峻な立ち上がり構造を有する凸形状パターンを所望の幅で形成できるパターン形成方法と、センサーのアクティブ面側に保護材を備えたセンサーチップを簡便に、かつ小型化可能に製造できるセンサーチップの製造装置および製造方法を提供する。
【解決手段】 凸形状パターンの形成方法を、塗布液の温度を被パターン形成体の温度よりも高く設定しておき、塗布液を被パターン形成体上に所望のパターンで塗布し、その後、塗布パターンを硬化させて凸形状パターンを形成するものとし、センサーチップの製造装置を、塗布装置と接合硬化装置とを備えたものとし、塗布装置はセンサー本体のアクティブ面の外側領域に、センサー本体よりも高温の塗布液を塗布してリブ用塗布パターンを形成するものとし、接合硬化装置はリブ用塗布パターンに保護材を当接させ、かつ、保護材とアクティブ面との間に空隙部を設けた状態でリブ用塗布パターンを硬化させて凸形状パターンからなるリブを形成するものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、凸形状パターンの形成方法、特に被パターン形成体から急峻な立ち上がり構造を有する凸形状パターンの形成方法と、この形成方法を用いたセンサーチップ、特にセンサーのアクティブ面側に保護材を備えたセンサーチップの製造装置と製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から種々のパターン形成方法が目的に応じて用いられており、その中に、樹脂組成物等の塗布液をノズルから塗布し硬化させてパターンを形成する方法、樹脂組成物等の塗布液を用いてスクリーン印刷によりパターン形状で塗布(印刷)し、硬化してパターンを形成する方法等がある。これらのパターン形成方法は、フォトリソグラフィー法を用いたパターン形成方法に比べ、工程が簡便であり、また、湿式工程を嫌う被パターン形成体に対するパターン形成において有利である。
しかし、例えば、幅が50〜100μmで高さが20μm以上である凸形状パターンを形成する場合、所望のパターン形状で塗布、あるいは印刷された樹脂組成物に流動(ダレ)が生じてパターン幅が大きくなり、パターン端部の急峻な立ち上がり構造を有する高精細な凸形状パターンを形成することが困難であった。一方、樹脂組成物等の塗布液の流動(ダレ)を抑制するために、塗布液の粘度を高くすると、ノズルからの塗布適性や、スクリーン版における印刷適性が低下するという問題があった。
【0003】
一方、CCD、CMOS等のイメージセンサー、加速度センサー等のセンサーチップが種々の用途に用いられている。例えば、イメージセンサーは、半導体チップの一方の面が、光電変換を行う受光素子が配設されたアクティブ面となっている。このようなセンサーチップは、配線基板等に実装され、センサーチップからの信号を信号処理系に出力するために、ワイヤボンディング等の接続手段を介して配線基板に接続され、さらに、アクティブ面に空隙部を設けるように保護材、例えば、赤外線カットフィルタが配設され封止されることにより、撮像素子等が構成されている(特許文献1)。
特に、近年の携帯電子機器用のカメラモジュールのように、薄型化への要求に対応するために、開口部を設けた配線基板の一方の面に、上記の開口部にアクティブ面が位置するようにセンサーチップを実装し、配線基板の他方の面に、赤外線カットフィルタ、レンズ、さらにレンズ用保護カバーを配設したセンサーモジュールが開発されている(特許文献2〜4)。
【特許文献1】特開平8−88339号公報
【特許文献2】特開平8−84278号公報
【特許文献3】特開2000−147346号公報
【特許文献4】特開平7−115509号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献2〜4に開示されるような構造では、薄型化は可能であるものの、個々のセンサーチップを配線基板に実装する際に、センサーチップのアクティブ面と同一面に位置する電極パッドと配線基板の端子電極との接合が行われる。このため、実装時、さらに、赤外線カットフィルタ、レンズ等の配設時に、アクティブ面に汚染が生じ易く、信頼性の低下、加工歩留まりの低下を来たしていた。また、アクティブ面の汚染を防止するために、センサーチップの実装加工条件に制約が生じ、これによりセンサーチップの電極パッドと配線基板の端子電極との接合信頼性の低下を来たす場合があった。
【0005】
このため、アクティブ面と対向するように、センサーチップに直接保護材を設けることが考えられる。この場合、アクティブ面と間隙を設けて保護材を保持するための接着部材が必要となる。この接着部材は、例えば、接着性樹脂組成物を用いて形成した凸形状パターンであってよいが、上述のように、急峻な立ち上がり構造を有する高精細な凸形状パターンを形成することが困難であった。このため、接着部材の幅が大きくなり、必然的にセンサーチップの小型化にも支障を来たしていた。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、急峻な立ち上がり構造を有する凸形状パターンを所望の幅で形成できるパターン形成方法と、センサーのアクティブ面側に保護材を備えたセンサーチップを簡便に、かつ小型化可能に製造できるセンサーチップの製造装置および製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するために、本発明の凸形状パターン形成方法は、塗布液を被パターン形成体上に所望のパターンで塗布し、その後、塗布パターンを硬化させて凸形状パターンを形成する方法において、塗布液の温度を被パターン形成体の温度よりも高く設定するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記被パターン形成体の温度を、該温度における塗布液の粘度が200〜550Pa・sの範囲となる温度に設定するような構成とした。
【0007】
本発明の他の態様として、前記被パターン形成体の温度を、作業環境温度と同じ温度に設定するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記被パターン形成体の温度よりも高い温度に塗布液を加温して塗布することにより、前記被パターン形成体上に前記塗布パターンを形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、粘度が5〜100Pa・sの範囲である塗布液を使用しノズル塗布により前記塗布パターン形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、粘度が50〜200Pa・sの範囲である塗布液を使用しスクリーン印刷により前記塗布パターン形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、塗布液の塗布時の被パターン形成体の温度を維持したままで塗布パターンを硬化させて凸形状パターンを形成するような構成とした。
【0008】
本発明のセンサーチップの製造装置は、塗布装置と接合硬化装置とを備え、前記塗布装置はセンサー本体よりも高温の塗布液を、該センサー本体のアクティブ面の外側領域に塗布してリブ用塗布パターンを形成するものであり、前記接合硬化装置は前記リブ用塗布パターンに保護材を当接させ、かつ、該保護材と前記アクティブ面との間に空隙部を設けた状態で前記リブ用塗布パターンを硬化させて凸形状パターンからなるリブを形成するものであるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記塗布装置と前記接合硬化装置を内部に配設するための恒温チャンバーを備え、該恒温チャンバーは、内部を所望の作業環境温度に設定するものであるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記センサー本体を複数ストックするとともに、前記塗布装置に前記センサー本体を供給するための供給装置を、前記恒温チャンバー内に備えるような構成とした。
【0009】
本発明の他の態様として、前記作業環境温度は、前記塗布液の粘度が200〜550Pa・sの範囲となる温度であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記塗布装置は、ノズル塗布装置であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記塗布装置は、塗布液の粘度を5〜100Pa・sの範囲とする加温手段を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記塗布装置は、スクリーン印刷装置であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記塗布装置は、塗布液の粘度を50〜200Pa・sの範囲とする加温手段を備えるような構成とした。
【0010】
本発明のセンサーチップの製造方法は、センサー本体のアクティブ面の外側領域に、該センサー本体の温度よりも高温の塗布液を塗布してリブ用塗布パターンを形成する工程と、前記センサー本体の温度を維持したまま、前記リブ用塗布パターンに保護材を当接させ、かつ、該保護材と前記アクティブ面との間に空隙部を設けた状態で前記リブ用塗布パターンを硬化させて凸形状パターンからなるリブを形成し、該リブにより前記保護材を固着する工程と、を有するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記センサー本体の温度を、該温度での前記塗布液の粘度が200〜550Pa・sの範囲となる温度に設定するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記センサー本体の温度よりも高い温度に塗布液を加温して塗布することにより、前記センサー本体上に前記リブ用塗布パターンを形成するような構成とした。
【0011】
本発明の他の態様として、粘度が5〜100Pa・sの範囲である塗布液を使用し、ノズル塗布装置により前記リブ用塗布パターンを形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、粘度が50〜200Pa・sの範囲である塗布液を使用し、スクリーン印刷装置により前記リブ用塗布パターンを形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記リブにより前記保護材を固着した後、リブに対してポストベーク処理を施すような構成とした。
【発明の効果】
【0012】
このような本発明の凸形状パターンの製造方法では、被パターン形成体上に塗布されて形成された塗布パターンが、塗布液よりも低温に設定されている被パターン形成体に熱を奪われて高粘度化を生じ、これにより、膜厚の大きい塗布パターンであっても、流動(ダレ)が抑制され、被パターン形成体からの立ち上がりが急峻な高精細なパターン形成が可能であり、また、塗布時における塗布液の粘度を、塗布パターンの流動(ダレ)を心配することなく塗布手段に最適な範囲の粘度に設定することができ、高い作業性で高精細な塗布が可能となる。
【0013】
また、本発明のセンサーチップの製造装置では、塗布装置が作業環境温度よりも高温の塗布液を塗布してリブ用塗布パターンを形成するので、センサー本体に形成されたリブ用塗布パターンは、センサー本体に熱を奪われて高粘度化を生じ、流動(ダレ)が抑制され、センサー本体に対して急峻な立ち上がり構造を有する高精細なリブ用塗布パターンとなり、接合硬化装置で硬化されて形成されるリブは設計値とほぼ同一の正確な幅を有するものとなり、これにより、リブを介して保護材がアクティブ面に対向して配設され、小型で耐久性が極めて高く、アクティブ面の汚染が防止されたセンサーチップを製造することができる。
【0014】
さらに、本発明のセンサーチップの製造方法では、リブ用塗布パターンを形成する塗布液の温度が、センサー本体よりも高い温度であるため、形成されたリブ用塗布パターンは、センサー本体に熱を奪われて高粘度化を生じ、流動(ダレ)が抑制され、センサー本体に対して急峻な立ち上がり構造を有するものとなり、その後、センサー本体の温度を維持したまま、リブ用塗布パターンが硬化されるので、形成されたリブは設計値とほぼ同一の正確な幅を有する高精細なものとなり、これにより、リブを介して保護材がアクティブ面に対向して配設され、小型で耐久性が極めて高く、アクティブ面の汚染が防止されたセンサーチップを製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[凸形状パターン形成方法]
図1は、本発明の凸形状パターン形成方法の一例を説明するための図である。図1に示される例では、塗布液供給装置3からノズル2に供給された塗布液が所望のパターン形状で被パターン形成体1上に塗布され、塗布パターン5が形成される。その後、塗布パターンを硬化させて凸形状パターン6が形成される。
【0016】
図2は、本発明の凸形状パターン形成方法の他の例を説明するための図である。図2に示される例では、被パターン形成体11上にスクリーン印刷版12が配置され、スキージ13を摺動することにより、所望のパターン形状で被パターン形成体1上に塗布され、塗布パターン15が形成される。その後、塗布パターン15を硬化させて凸形状パターン16が形成される。
【0017】
このような本発明では、塗布液の温度を被パターン形成体1,11の温度よりも高く設定する。すなわち、被パターン形成体1,11を作業環境温度よりも低温となるように冷却し、塗布液を作業環境温度とすることにより、被パターン形成体1,11の温度よりも高く設定することができる。また、使用する塗布液を作業環境温度よりも高い温度に加温することにより、作業環境温度にある被パターン形成体1,11の温度よりも高く設定することができる。さらに、被パターン形成体1,11の冷却と、塗布液の加温を組み合わせて、塗布液の温度を被パターン形成体1,11の温度よりも高く設定することができる。尚、作業環境温度には特に制限はなく、例えば、17〜28℃の範囲内の温度とすることができるが、この範囲から外れるような作業環境温度を排除するものではない。
【0018】
上述のような本発明の凸形状パターン形成方法では、被パターン形成体1,11上に塗布されて形成された塗布パターン5,15が、塗布液よりも低温に設定されている被パターン形成体1,11に熱を奪われて高粘度化を生じ、流動(ダレ)が抑制され、被パターン形成体1,11からの立ち上がりが急峻な高精細なパターン形成が可能である。したがって、塗布パターン5,15を硬化させて形成された凸形状パターン6,16も、被パターン形成体1,11からの立ち上がりが急峻な高精細なパターンとなる。また、このように、塗布後の塗布パターン5,15の流動(ダレ)が確実に抑制されるので、ノズル3からの塗布に適した粘度範囲の塗布液、あるいは、スクリーン印刷に適した粘度範囲の塗布液を選択することができ、高い作業性で高精細な塗布が可能となる。
【0019】
図3は、被パターン形成体からの塗布パターンの立ち上がり構造を説明するための図である。図3に示されるように、塗布パターン5,15は、その幅に関係なく、端部(図3にて矢印で指されている部位)において、被パターン形成体1,11に対して急峻な立ち上がり構造を有している。これに対して、従来の凸形状パターンの形成方法では、例えば、幅が50〜100μmで高さが20μm以上である凸形状パターンを形成する場合、図3に1点鎖線で示すように、塗布パターンに流動(ダレ)が生じてパターン幅が大きくなり、急峻な立ち上がり構造を有する高精細な凸形状パターンを形成することが困難であった。
【0020】
ここで、本発明における被パターン形成体に対する急峻な立ち上がり構造とは、図4に示されるように、パターンの高さ方向において、被パターン形成体から10%の高さH1(μm)に相当する部位の幅W1(μm)と、被パターン形成体から50%の高さH2(μm)に相当する部位の幅W2(μm)との間に、下記の式(1)の関係が成立することを意味する。
{(H2−H1)/[(W1−W2)/2]}≧2 … 式(1)
【0021】
本発明では、被パターン形成体1,11の温度を、この温度における塗布液の粘度が200〜550Pa・sの範囲となるように設定することができる。特に、後述のように、ノズル塗布の場合には、塗布液の粘度が5〜100Pa・s、好ましくは5〜80Pa・sの範囲となる温度範囲に被パターン形成体1,11の温度を設定することが好ましい。また、スクリーン印刷の場合には、塗布液の粘度が50〜200Pa・s、好ましくは70〜100Pa・sの範囲となる温度範囲に被パターン形成体1,11の温度を設定することが好ましい。被パターン形成体1,11の温度における塗布液の粘度が上記の範囲未満であると、塗布後に被パターン形成体1,11の温度まで冷却された塗布パターン5,15の流動(ダレ)抑制が不十分となり、上述のような急峻な立ち上がり構造が得られないことがある。一方、被パターン形成体1,11の温度における塗布液の粘度が上記の範囲を超えても、立ち上がり構造に更なる急峻さが見られず、逆に塗布適性の低下、塗布液と被パターン形成体1,11の大きな温度による作業適性の低下等を来たすことがある。
【0022】
また、上述のように、被パターン形成体1,11の温度よりも高温となるように加温した塗布液を使用して塗布パターン5,15を形成する場合、被パターン形成体1,11の温度における粘度が上記の範囲となる塗布液を使用し、これを塗布に適した粘度となるように加温することができる。また、被パターン形成体1,11の温度を作業環境温度よりも低温に設定する場合には、この被パターン形成体1,11の設定温度での粘度が上記の範囲となる塗布液を使用し、これを塗布に適した粘度となるように加温することができる。
【0023】
塗布に適した塗布液の粘度は、塗布手段により適宜設定することができる。例えば、上記例のように、ノズル塗布により塗布パターン5を形成する場合には、ノズル構造、塗布のパターン形状、塗布量等を考慮して、塗布液の粘度を5〜100Pa・s、好ましくは5〜80Pa・sの範囲とすることができる。また、上記例のように、スクリーン印刷により塗布パターン15を形成する場合には、スクリーンメッシュ、塗布のパターン形状、塗布量等を考慮して、塗布液の粘度を50〜200Pa・s、好ましくは70〜100Pa・sの範囲とすることができる。
尚、本発明における粘度の測定は、Anton Paar社製レオメータにてコーンプレート方式により行なうものである。
また、本発明では、塗布液の塗布時の被パターン形成体1,11の温度を維持したまま、すなわち、塗布パターン5,15の粘度を上記範囲に維持したままで、塗布パターン5,15を硬化させて凸形状パターン6,16を形成することが好ましい。
【0024】
上述の例では、塗布手段としてノズル塗布、スクリーン印刷を挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、塗布液としては、特に制限はなく、被パターン形成体の温度における粘度が上記の粘度範囲となり、加温状態での粘度、あるいは、作業環境温度での粘度が塗布手段に適したものとなるような粘度特性を具備した塗布液を使用することができる。
【0025】
[センサーチップの製造装置および製造方法]
次に、本発明のセンサーチップの製造装置と製造方法を図面を参照しながら説明する。
図5は、本発明のセンサーチップの製造装置の一例を示す概略構成図である。図5において、本発明のセンサーチップの製造装置21は、恒温チャンバー22と、この恒温チャンバー22内に配設された塗布装置24と接合硬化装置27とを備えている。
上記の恒温チャンバー22は、塗布装置24と接合硬化装置27が配設されている作業環境温度を所望の温度に設定するものである。本発明では、恒温チャンバー22の内部の作業環境温度を、この温度における塗布液の粘度が200〜550Pa・sの範囲となるように設定することができる。この場合、センサー本体62は、恒温チャンバー22内で作業環境温度と同じ温度とされ、このセンサー本体62に、センサー本体62よりも高温の塗布液が塗布される。
【0026】
また、本発明では、恒温チャンバー22の内部の作業環境温度を、塗布液の塗布に適した温度に設定し、センサー本体62を、塗布液の粘度が200〜550Pa・sの範囲となる温度まで冷却し、この状態で塗布装置24により塗布を行うものであってもよい。
尚、本発明では、塗布装置24がノズル塗布装置である場合、塗布液の粘度が5〜100Pa・s、好ましくは5〜80Pa・sの範囲となる温度範囲にセンサー本体62の温度を設定することが好ましい。また、塗布装置24がスクリーン印刷装置の場合には、塗布液の粘度が50〜200Pa・s、好ましくは70〜100Pa・sの範囲となる温度範囲にセンサー本体62の温度を設定することが好ましい。
【0027】
上記の塗布装置24は、図示例ではノズル塗布装置であり、塗布液供給部25から供給されセンサー本体62よりも高温である塗布液を、ノズル26からセンサー本体62のアクティブ面63の外側領域に塗布するものである。これにより、アクティブ面63の外側領域にリブ用塗布パターン65が形成される。
上記の塗布液としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の溶融液を用いることができる。
尚、塗布装置24は、塗布液を作業環境温度よりも高温に保つための加温手段を備えるものであってもよい。加温手段としては、例えば、塗布液供給部25とノズル26、および塗布液流路を加熱するための電熱装置、油温装置等であってよい。
【0028】
このような塗布装置24における動作は、本発明のセンサーチップの製造方法において、センサー本体62のアクティブ面63の外側領域に、センサー本体62の温度よりも高温の塗布液を塗布してリブ用塗布パターン65を形成する工程に相当する。
また、接合硬化装置27は、リブ用塗布パターン65に保護材64を当接させ、かつ、この保護材64とアクティブ面63との間に空隙部を設けた状態でリブ用塗布パターン65を硬化させて凸形状パターンからなるリブ66を形成するものである。
このような接合硬化装置27における動作は、本発明のセンサーチップの製造方法において、センサー本体62の温度を維持したまま、リブ用塗布パターン65に保護材64を当接させ、かつ、保護材64とアクティブ面63との間に空隙部を設けた状態でリブ用塗布パターン65を硬化させて凸形状パターンからなるリブ66を形成し、このリブ66により保護材64を固着する工程に相当する。
尚、本発明の製造装置は、接合硬化装置27の後工程に、ポストベーク処理部を設けてもよい。このポストベーク処理部は、恒温チャンバー22の内部、外部いずれに配設してもよい。
【0029】
このような本発明のセンサーチップの製造装置21では、塗布装置24がセンサー本体62よりも高温の塗布液を塗布してリブ用塗布パターン65を形成するので、センサー本体62に形成されたリブ用塗布パターン65は、センサー本体62に熱を奪われて高粘度化を生じ、流動(ダレ)が抑制される。このため、センサー本体62に対して急峻な立ち上がり構造(上述の式(1)を満足するような構造)を有する高精細なリブ用塗布パターン65が得られる。また、接合硬化装置27がリブ用塗布パターン65を硬化してリブ66を形成するので、形成されたリブ66は、急峻な立ち上がり構造で高精細なものとなる。したがって、設計値とほぼ同一の幅を有するリブ66の形成が可能となる。これにより、センサー本体62のアクティブ面63に空隙部67を介して対向するように配設された保護材64を備えるセンサーチップ61が製造され、このセンサーチップ61は、小型で耐久性が極めて高く、アクティブ面63の汚染が防止されたものである。
【0030】
上述のセンサー本体62には特に制限はなく、CCD、CMOS等のイメージセンサーや、加速度センサー、圧力センサー、ジャイロセンサー等の各種MEMS(Micro Electromechanical System)センサー等であってよい。尚、上記のアクティブ面63は、例えば、光電変換を行う受光素子が複数の画素をなすように配列された領域等、センサーの所望の検知機能を発現する領域を意味する。
このようなセンサー本体62は、アクティブ面63の外側領域に複数の引き出し配線を介して電極パッドを備えるものであってよい。このように電極パッドを備える場合、電極パッドよりも内側であって、アクティブ面63よりも外側の領域にリブ66が形成される。また、センサー本体62は、上記の引き出し配線と表裏貫通ビアを介して接続された電極パッドを、アクティブ面63と反対側の面に備えるものであってもよい。
【0031】
また、保護材64は、例えば、ガラス、ポリイミド、ポリカーボネート、石英、アートン、三酢酸セルロース、シクロオレフィンポリマー、ポリエステル等の材質を使用することができ、また、赤外線吸収機能を有する材質を用いて赤外線カットフィルタを兼ねるものであってもよい。この保護材64の厚みは、材質、光透過性等を考慮して、例えば、0.2〜1mmの範囲で設定することができる。また、保護材64の形状は、正方形、長方形、平行四辺形、ひし形等の方形状、その他の多角形状、円形状、楕円形状等の板状体であり、特に制限はなく、アクティブ面63の形状を考慮して設定することができる。また、保護材64と、センサー本体62のアクティブ面63との間に存在する空隙部67の厚みは、例えば、2〜100μmの範囲で設定することができる。
【0032】
図6は、本発明のセンサーチップの製造装置の他の例を示す概略構成図である。図6に示されるように、本発明のセンサーチップの製造装置31は、恒温チャンバー32と、この恒温チャンバー32内に配設された供給装置33、塗布装置34および接合硬化装置37を備えている。
製造装置31における供給装置33は、センサー本体62を複数ストックするとともに、センサー本体62を塗布装置34に供給するものである。このような供給装置33を恒温チャンバー32内に備えることにより、特に、恒温チャンバー32内の作業環境温度を室温よりも低く設定する場合に、センサー本体62に露結が生じることなく塗布装置34に供給することができる。
尚、製造装置31における恒温チャンバー32、塗布装置34および接合硬化装置37は、上述の製造装置21における恒温チャンバー22、塗布装置24および接合硬化装置27と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0033】
図7は、本発明のセンサーチップの製造装置の他の例を示す概略構成図である。図7に示されるように、本発明のセンサーチップの製造装置41は、恒温チャンバー42と、この恒温チャンバー42内に配設された塗布装置44と接合硬化装置47とを備えている。
上記の塗布装置44は、スクリーン印刷装置であり、スクリーン印刷版45と、摺動可能なスキージ46を備えたものであり、スクリーン印刷版45に供給され作業環境温度よりも高温である塗布液を、スキージ46の摺動動作によりセンサー本体62のアクティブ面63の外側領域に塗布するものである。これにより、アクティブ面63の外側領域にリブ用塗布パターン65が形成される。
このような塗布装置44における動作は、本発明のセンサーチップの製造方法において、センサー本体62のアクティブ面63の外側領域に、センサー本体62の温度よりも高温の塗布液を塗布してリブ用塗布パターン65を形成する工程に相当する。
尚、製造装置41における恒温チャンバー42および接合硬化装置47は、上述の製造装置21における恒温チャンバー22および接合硬化装置27と同様であり、ここでの説明は省略する。また、製造装置41においても、製造装置31の供給装置33と同様の供給装置を恒温チャンバー42内に配設してもよい。
【0034】
本発明の製造装置では、上述の恒温チャンバー22,32,42を備えないものであってもよい。この場合、塗布装置と接合硬化装置の作業環境温度は室温となる。このような塗布装置を用いた塗布方法では、センサー本体62の温度が室温である場合には、室温における粘度が5〜500Pa・sの範囲となる塗布液を用いて、これを室温よりも高い温度に加温して塗布を行なう。特に、塗布装置がノズル塗布装置である場合、室温における粘度が5〜100Pa・s、好ましくは5〜80Pa・sの範囲となる塗布液を使用し、また、塗布装置がスクリーン印刷装置の場合には、室温における粘度が50〜200Pa・s、好ましくは70〜100Pa・sの範囲となる塗布液を使用することができる。
また、粘度が200〜550Pa・sの範囲となる温度が室温よりも低温であるような塗布液を使用する場合には、センサー本体62を冷却して上記粘度範囲となる温度に設定し、塗布液は室温状態、あるいは、加温した状態で塗布する。
上述の凸形状パターン形成方法、センサーチップの製造装置と製造方法の実施形態は例示であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【実施例】
【0035】
次に、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
[実施例1]
まず、厚み625μmのシリコンウエハを準備し、5mm×7mmで多面付けに区画した。次いで、このシリコンウエハの各面付け毎に、従来の手法により固体撮像素子(アクティブ面寸法:3.88mm×5.88mm)を作製し、その後、シリコンウエハの裏面からバックグラインドを行って厚みを500μmとした。各固体撮像素子は、アクティブ面の周囲に20個の端子を備えるものであった。これにより、固体撮像素子からなるアクティブ面を備えたセンサー本体をウエハレベルで作製した。
また、ノズル塗布装置と接合硬化装置を配置した恒温チャンバー内の作業環境温度を常温(24℃)とし、センサー本体の温度をこの温度と同温とした。
【0036】
次に、24℃(常温)における粘度が200Pa・sである接着剤(スリーボンド(株)製 3121)を塗布液として準備した。
次いで、この塗布液を40℃(粘度:67Pa・s)に加温し、この塗布液をノズル塗布装置からウエハレベルのセンサー本体の各面付け毎に塗布して、リブ用塗布パターンを形成した。このリブ用塗布パターンは、各アクティブ面の外側の領域に、中心線が4mm×6mmの長方形状となるように描画して形成した。
尚、上記の塗布液の粘度は、Anton Paar社製レオメータにてコーンプレート方式を用いて測定した。
【0037】
形成されたリブ用塗布パターンについて、図4に示される部位を塗布後90秒経過したときに測定した結果、H1=5.2μm、H2=28.6μm、W1=96.0μm、W2=81.4μmであり、これらを上述の式(1)に代入すると3.2となり、式(1)の関係が満足されることを確認した。
一方、厚みが0.5mmであるガラス基板(6インチJEIDA規格シリコンウエハ寸法に準拠)を保護材として準備した。
次いで、接合硬化装置において、上記のリブ用塗布パターンに当接するようにガラス基板を圧着し、その後、2000mJ/cm2で紫外線を照射した。これにより、リブ用塗布パターンを硬化させてリブを形成した。このように形成されたリブは、リブ用塗布パターンの急峻な立ち上がり形状を維持したものであり、ガラス基板とアクティブ面との間に約20μmの空隙部が形成された。その後、100℃、30分間のポストベークを施した。
【0038】
次いで、ダイヤモンドカッターを用いて、各アクティブ面の境界部位のガラス基板のみを1mmの幅で研削除去した。これにより、リブ上に4mm×6mmのガラス基板からなる保護材が配設された状態となった。
次に、シリコンウエハをダイヤモンドカッターでダイシングしてセンサーチップを得た。このセンサーチップは、4.8mm×6.8mmであり、高さ約1.02mmであり、極めて小型なものであった。
【0039】
[実施例2]
ノズル塗布装置と接合硬化装置を配置した恒温チャンバーの作業環境温度を15℃まで冷却し、センサー本体の温度を上記恒温チャンバーの温度と同温とし、また、塗布液として、15℃(冷却温度)における粘度が535Pa・sである接着剤(積水化学工業(株)製 フォトレック)を使用し、この塗布液を25℃(粘度:85Pa・s)の状態で塗布した他は、実施例1と同様にして、リブ用塗布パターンを形成した。
形成されたリブ用塗布パターンについて、図4に示される部位を塗布後90秒経過したときに測定した結果、H1=4.2μm、H2=28.0μm、W1=96.0μm、W2=81.0μmであり、これらを上述の式(1)に代入すると3.04となり、式(1)の関係が満足されることを確認した。
【0040】
次いで、接合硬化装置において、上記のリブ用塗布パターンに当接するようにガラス基板を圧着し、その後、2000mJ/cm2で紫外線を照射した。これにより、リブ用塗布パターンを硬化させてリブを形成した。このように形成されたリブは、リブ用塗布パターンの急峻な立ち上がり形状を維持したものであり、ガラス基板とアクティブ面との間に約20μmの空隙部が形成された。その後、100℃、30分間のポストベークを施した。
次いで、ダイヤモンドカッターを用いて、各アクティブ面の境界部位のガラス基板のみを1mmの幅で研削除去した。これにより、リブ上に4mm×6mmのガラス基板からなる保護材が配設された状態となった。
次に、シリコンウエハをダイヤモンドカッターでダイシングしてセンサーチップを得た。このセンサーチップは、4.8mm×6.8mmであり、高さ約1.02mmであり、極めて小型なものであった。
【0041】
[比較例]
25℃(常温)における粘度が85Pa・sである接着剤(積水化学工業(株)製 フォトレック)を塗布液として用い、この塗布液の温度を25℃(常温)として塗布を行なった他は、実施例1と同様にして、リブ用塗布パターンを形成した。
形成されたリブ用塗布パターンについて、図4に示される部位を塗布後90秒経過したときに測定した結果、H1=3.8μm、H2=21.0μm、W1=104.8μm、W2=76.7μmであり、これらを上述の式(1)に代入すると1.2となり、式(1)の関係が成立しなことが確認された。
【産業上の利用可能性】
【0042】
高精細な凸形状パターンの形成を必要とする種々の分野、および、センサーチップの製造において適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の凸形状パターン形成方法の一例を説明するための図である。
【図2】本発明の凸形状パターン形成方法の他の例を説明するための図である。
【図3】塗布パターンの立ち上がり構造を説明するための図である。
【図4】被パターン形成体に対する急峻な立ち上がり構造を説明するための図である。
【図5】本発明のセンサーチップの製造装置の一例を示す概略構成図である。
【図6】本発明のセンサーチップの製造装置の他の例を示す概略構成図である。
【図7】本発明のセンサーチップの製造装置の他の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0044】
1…被パターン形成体
2…ノズル
3…塗布液供給装置
5…塗布パターン
6…凸形状パターン
11…被パターン形成体
12…スクリーン版
15…塗布パターン
16…凸形状パターン
21,31,41…センサーチップの製造装置
22,32,42…恒温チャンバー
24,34,44…塗布装置
27,37,47…接合硬化装置
61…センサーチップ
62…センサー本体
63…アクティブ面
64…保護材
65…リブ用塗布パターン
66…リブ
67…空隙部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗布液を被パターン形成体上に所望のパターンで塗布し、その後、塗布パターンを硬化させて凸形状パターンを形成する方法において、
塗布液の温度を被パターン形成体の温度よりも高く設定することを特徴とする凸形状パターン形成方法。
【請求項2】
前記被パターン形成体の温度を、該温度における塗布液の粘度が200〜550Pa・sの範囲となる温度に設定することを特徴とする請求項1に記載の凸形状パターン形成方法。
【請求項3】
前記被パターン形成体の温度を、作業環境温度と同じ温度に設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の凸形状パターン形成方法。
【請求項4】
前記被パターン形成体の温度よりも高い温度に塗布液を加温して塗布することにより、前記被パターン形成体上に前記塗布パターンを形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の凸形状パターン形成方法。
【請求項5】
粘度が5〜100Pa・sの範囲である塗布液を使用しノズル塗布により前記塗布パターン形成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の凸形状パターン形成方法。
【請求項6】
粘度が50〜200Pa・sの範囲である塗布液を使用しスクリーン印刷により前記塗布パターン形成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の凸形状パターン形成方法。
【請求項7】
塗布液の塗布時の被パターン形成体の温度を維持したままで塗布パターンを硬化させて凸形状パターンを形成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の凸形状パターン形成方法。
【請求項8】
塗布装置と接合硬化装置とを備え、前記塗布装置はセンサー本体よりも高温の塗布液を、該センサー本体のアクティブ面の外側領域に塗布してリブ用塗布パターンを形成するものであり、前記接合硬化装置は前記リブ用塗布パターンに保護材を当接させ、かつ、該保護材と前記アクティブ面との間に空隙部を設けた状態で前記リブ用塗布パターンを硬化させて凸形状パターンからなるリブを形成するものであることを特徴とするセンサーチップの製造装置。
【請求項9】
前記塗布装置と前記接合硬化装置を内部に配設するための恒温チャンバーを備え、該恒温チャンバーは、内部を所望の作業環境温度に設定するものであることを特徴とする請求項8に記載のセンサーチップの製造装置。
【請求項10】
前記センサー本体を複数ストックするとともに、前記塗布装置に前記センサー本体を供給するための供給装置を、前記恒温チャンバー内に備えることを特徴とする請求項9に記載のセンサーチップの製造装置。
【請求項11】
前記作業環境温度は、前記塗布液の粘度が200〜550Pa・sの範囲となる温度であることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれかに記載のセンサーチップの製造装置。
【請求項12】
前記塗布装置は、ノズル塗布装置であることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれかに記載のセンサーチップの製造装置。
【請求項13】
前記塗布装置は、塗布液の粘度を5〜100Pa・sの範囲とする加温手段を備えることを特徴とする請求項12に記載のセンサーチップの製造装置。
【請求項14】
前記塗布装置は、スクリーン印刷装置であることを特徴とする請求項8乃至請求項11に記載のセンサーチップの製造装置。
【請求項15】
前記塗布装置は、塗布液の粘度を50〜200Pa・sの範囲とする加温手段を備えることを特徴とする請求項14に記載のセンサーチップの製造装置。
【請求項16】
センサー本体のアクティブ面の外側領域に、該センサー本体の温度よりも高温の塗布液を塗布してリブ用塗布パターンを形成する工程と、
前記センサー本体の温度を維持したまま、前記リブ用塗布パターンに保護材を当接させ、かつ、該保護材と前記アクティブ面との間に空隙部を設けた状態で前記リブ用塗布パターンを硬化させて凸形状パターンからなるリブを形成し、該リブにより前記保護材を固着する工程と、を有することを特徴とするセンサーチップの製造方法。
【請求項17】
前記センサー本体の温度を、該温度での前記塗布液の粘度が200〜550Pa・sの範囲となる温度に設定することを特徴とする請求項16に記載のセンサーチップの製造方法。
【請求項18】
前記センサー本体の温度よりも高い温度に塗布液を加温して塗布することにより、前記センサー本体上に前記リブ用塗布パターンを形成することを特徴とする請求項15または請求項17に記載のセンサーチップの製造方法。
【請求項19】
粘度が5〜100Pa・sの範囲である塗布液を使用し、ノズル塗布装置により前記リブ用塗布パターンを形成することを特徴とする請求項16乃至請求項18のいずれかに記載のセンサーチップの製造方法。
【請求項20】
粘度が50〜200Pa・sの範囲である塗布液を使用し、スクリーン印刷装置により前記リブ用塗布パターンを形成することを特徴とする請求項16乃至請求項18のいずれかに記載のセンサーチップの製造方法。
【請求項21】
前記リブにより前記保護材を固着した後、リブに対してポストベーク処理を施すことを特徴とする請求項16乃至請求項20のいずれかに記載のセンサーチップの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−29916(P2008−29916A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−203252(P2006−203252)
【出願日】平成18年7月26日(2006.7.26)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】