説明

制御装置、及び装置制御方法

【課題】電源遮断によりファイルシステムが破損したとしても、正常な状態で装置を迅速に使用できるようにする。
【解決手段】電源の遮断に先立って終了処理が実行されたか否かを示す電源断フラグ信号111を、バッテリ113で電源がバックアップされたフリップフロップ103で保持し、電源が停電した後に当該電源が通電されたときに、電源断フラグ信号111が、電源の遮断に先立って終了処理が実行されていないことを示していれば、装置を起動すると共に外部記憶装置115に構築されたファイルシステムの修復処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部記憶装置を用いて装置制御を行う制御装置、及び装置制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外部記憶装置を使用して装置制御を行う場合、装置内のキャッシュメモリにデータをキャッシュを作成し、このキャッシュデータを利用することで外部記憶装置へのアクセス遅延を補っている。例えば、CPUからハードディスク(HDD)装置へのアクセスを想定した場合、キャッシュメモリにキャッシュデータが有ればここに対して読み書きを行い、適当なタイミングでHDD装置にキャッシュデータを書き戻し、両記憶媒体のデータを一致させている。
【0003】
しかし、或るタイミングにおいては、キャッシュメモリのデータとHDD装置のデータは一致しておらず、この不一致状態で停電等が発生した場合には、両記憶媒体間でデータの不整合が発生する。このようにキャッシュメモリとHDD装置との間でデータの不整合等が発生した場合は、OSによりデータを整合させることで、破損したファイルシステム(ファイルデータ、及びファイル管理情報)を修復することができる。
【0004】
しかし、破損したファイルシステムの修復ができない場合や、この修復処理に長時間を要する場合も多い。従って、制御装置では、通常、電源を遮断するのに先立って行う終了処理の際に、破損したファイルシステムの修復を行っている。また、上記の終了処理においては、通常、終了処理を開始した後、終了処理、すなわち破損したファイルシステムの修復が正常に完了したか否かに拘らず、一定時間後に強制的に電源を遮断している。
【0005】
この場合、終了処理が正常に終了した状態で電源が遮断されたのか否かの情報を記憶しておき、終了処理が正常に終了した状態で電源が遮断されていない場合には、再起動時に、適切なリカバリー処理を行うことが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−014069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述のように、破損したファイルシステムの修復処理には長時間を要する場合が多く、また、この修復処理が実行されるのは、装置の次回の立上げ時である。すなわち、ユーザは、直ちに装置を使用したくても、破損したファイルシステムの修復処理を終えない限りは装置を正常な状態で使用できないことになる。
【0008】
本発明は、このような従来技術の背景の下になされたもので、その目的は、電源遮断によりにファイルシステムが破損したとしても、正常な状態で装置を迅速に使用できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、外部記憶装置を用いて装置を制御する制御装置において、前記装置の電源の遮断に先立って終了処理が実行されたか否かを示す情報を、当該装置の電源が遮断された状態で保持可能な保持手段と、前記装置の電源が停電した後の当該電源の通電を検出する検出手段と、前記検出手段により前記通電が検出された場合に、前記保持手段により保持された前記情報が電源の遮断に先立って終了処理が実行されていないことを示しているときは、前記装置を起動し、前記外部記憶装置に構築されたファイルシステムの修復処理を行う制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電源遮断によりファイルシステムが破損したとしても、正常な状態で装置を迅速に使用できるようになり、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記第1の実施の形態における装置電源ONからOFFまでの動作の概要を示すフローチャートである。
【図3】上記第1の実施の形態における装置稼動中に発生した停電が復旧した場合の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】上記第2の実施の形態における装置電源ONからOFFまでの動作の概要を示すフローチャートである。
【図6】上記第2の実施の形態における装置稼動中に発生した停電が復旧した場合の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づいて説明する。
【0013】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の概略構成を示すブロック図である。図1において、100は装置全体の制御を行う装置制御部である。この装置制御部100は、基本的には、マイクロコンピュータにより構成され、装置の目的に応じた制御を行う。具体的には、装置制御部100は、一般的な情報処理の他、例えば、文書作成処理、画像形成処理、通信処理等の個別の処理、或はこれら各種の処理を複合的に行う場合の制御を行う。
【0014】
装置制御部100は、外部記憶装置115を用いて装置を制御する。この外部記憶装置115には、装置制御部100により、各種のファイルシステムが構築される。この各種のファイルシステムは、ファイル(ファイルデータ)とディレクトリ等のファイル管理情報を有し、ファイル(ファイルデータ)には、ユーザが作成したデータを収納するデータファイルだけでなく、プログラムコードを収納するプログラムファイルも含まれる。
【0015】
装置制御部100には、外部記憶装置115の他に、パネル部114、電源装置107が接続されている。パネル部114は、タッチパネルを有し、このタッチパネルによりUI(User Interface)画面、及びソフトウェアキーを表示することができる。また、パネル部114は、各種のデータやコマンドを入力するためのハードキーも有している。
【0016】
電源装置107は、ACプラグ105を介して入力された商用のAC電力をDC電圧に変換し、このDC電圧を装置を構成する装置制御部100、外部記憶装置115、パネル部114等の各種デバイスに供給する。第1の実施の形態では、装置電源(装置の電源)、は、ソフトウェアで制御されるよう構成されている。
【0017】
すなわち、装置電源がOFFの時に電源スイッチ106が押下されると、電源制御回路108は、電源回路109によりDC電圧を出力するように制御する。一方、装置電源がONの時に電源スイッチ106が押下されると、電源制御回路108は、電源回路109からのDC電圧の出力を停止するように制御する。換言すれば、電源スイッチ106は、その通電/遮断の状態がソストウェアによりサイクリックに制御される。
【0018】
装置制御部100は、CPU101の他に、フリップフロップ(以下、FFという)103を内蔵した常夜回路102を有している。この常夜回路102は、バッテリ113により電源がバックアップされている。すなわち、FF103に設定されるデータは、装置電源のON/OFF状態の如何に拘らず、バッテリ113により保持可能となっている。
【0019】
特に、本実施の形態では、CPU101によりFF103に設定される電源断フラグ信号111を、装置電源がOFF状態となっていてもバッテリ113により保持する点に意義がある。
【0020】
また、常夜回路102は、ANDゲート104を有している。このANDゲート104には、FF103からの電源断フラグ信号111と、電源制御回路108からのAC検出信号110が入力され、ANDゲート104の出力信号は、起動信号112として、電源制御回路108に入力される。
【0021】
なお、CPU101は、何れも図示省略したが、ブートプログラム、後述するファイルシステムをチェックするためプログラム等が予め格納されたROM、ワークエリア、キャッシュメモリ等として利用するRAMを内蔵している。また、電源断フラグ信号111は、装置の電源の遮断(OFF)に先立って終了処理が実行されたか否かを示す情報として機能する。
【0022】
次に、装置電源ONからOFFまでの装置制御部100の動作の概要を図2のフローチャートに基づいて説明する。なお、以後の動作説明において、「ファイルシステム」という用語は、ファイルデータ、及びディレクトリ、ファイル名等のファイル管理情報の両方を含む用語として用いる。
【0023】
通常、ACプラグ105が商用電源のコンセントに接続され、装置電源がOFFの状態でユーザが電源スイッチ106を押下すると、電源制御回路108は、電源回路109からDC電圧を出力するように電源回路109を制御する。
【0024】
これにより、装置制御部100、外部記憶装置115等に電力が供給されるので、装置制御部100内のCPU101は、まず、外部記憶装置115内のファイルシステムをチェックする(S201)。
【0025】
このファイルシステムに問題が無ければ、CPU101は、外部記憶装置115から当該装置制御部100が装置を制御するための制御プログラムをRAMにロードすることで、装置を起動する(S205)。
【0026】
ファイルシステムに問題がある場合は、CPU101は、FF103が保持している電源断フラグ信号111が「H」となっているか否か、すなわち、装置電源の遮断に先立って終了処理が実行されなかったか否かを判別する(S202)。電源断フラグ信号111が「H」となっていれば、CPU101は、停電後に装置電源がONし、ファイルシステムを修復した後に、装置をスタンバイ状態にしておくか或は終了処理を行うかをユーザが選択するためのUI画面をパネル部114に表示する表示制御を行い(S203)、S204に進む。電源断フラグ信号111が「L」となっており、装置電源の遮断に先立って終了処理が実行されている場合は、CPU101は、S203をスキップして、S204に進む。
【0027】
S204では、CPU101は、ファイルシステムの修復処理を実行する。そして、CPU101は、S205に進み、装置の起動処理を実行する。次に、CPU101は、起動シーケンスの最後にFF103に対して「H」レベルのデータを書込む(S206)。
【0028】
スタンバイ状態の装置(CPU101)は、パネル部114等の外部からの入力状況を監視し(S207)、その入力に応じた処理を行う。すなわち、ユーザが電源スイッチ106をOFF操作した場合には(S208)、CPU101は、装置の終了処理を行った後(S209)、FF103に対して「L」レベルのデータを書込む(S210)。
【0029】
そして、CPU101は、電源制御回路108に対して、DC電圧供給の停止(OFF)を指示する(S211)。なお、S209における装置の終了処理には、外部記憶装置115に対する終了処理、すなわち、ディスクキャッシュ(RAM)のデータを外部記憶装置115へ書き戻す処理等が含まれる。
【0030】
次に、装置稼動中に停電が発生し、その停電が復旧した場合の装置制御部100の動作を図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、図3のフローチャートにおいては、図2と同一の処理については、同一のステップ番号を付し、その説明は必要不可欠の場合にのみ行うこととする(図5,6も同様)。
【0031】
図3に示した「T」のタイミングで停電が発生し、その停電が復旧して装置電源がONしてAC電力の通電が再開されたものとする。
【0032】
この場合、電源制御回路108からANDゲート104に、「H」レベルのAC検出信号110が出力される。この際、FF103は、停電中もバッテリ113から供給される電力で情報を保持しており、FF103の出力信号である電源断フラグ信号111は「H」レベルを維持している。この「H」レベルの電源断フラグ信号111は、ANDゲート104の一方の入力端子に入力される。従って、ANDゲート104の出力信号である起動信号112は「H」となって電源制御回路108に入力される。
【0033】
電源制御回路108は、「H」レベルの起動信号112が入力されると、電源回路109を起動し、DC電圧の供給を再開させる。CPU101は、DC電圧の供給再開により、通常の起動時と同様に、外部記憶装置115内のファイルシステムをチェックする(S301)。
【0034】
このファイルシステムに問題が無ければ、CPU101は、外部記憶装置115から当該装置制御部100が制御の対象としている装置を制御するための制御プログラムをRAMにロードすることで、装置を起動する(S305)。
【0035】
ファイルシステムに問題がある場合は、CPU101は、FF103が保持している電源断フラグ信号111が「H」となっているか否か、すなわち、装置電源の遮断に先立って終了処理が実行されなかったか否かを判別する(S302)。電源断フラグ信号111が「H」となっていれば、CPU101は、停電等で装置電源がONし、ファイルシステムを修復して装置が起動された後に、装置をスタンバイ状態にしておくか或は終了処理を行うかをユーザが選択するためのUI画面をパネル部114に表示し(S303)、S304に進む。電源断フラグ信号111が「L」となっており、装置電源の遮断に先立って終了処理が実行されている場合は、CPU101は、S303をスキップして、S304に進む。
【0036】
S304では、CPU101は、ファイルシステムの修復処理を実行する。そして、CPU101は、S305に進み、装置の起動処理を実行する。そして、CPU101は、起動シーケンスの最後にFF103に対して「H」レベルのデータを書込む(S306)。
【0037】
次に、CPU101は、S303で表示したUI画面に対するユーザの指示が「YES」であり、ユーザが、装置が起動した後にスタンバイ状態にしておく旨を指示していた場合には、スタンバイ状態で外部からの入力を待ち(S311)、S207に戻る。
【0038】
CPU101は、S303で表示したUI画面に対するユーザの指示が「NO」であり、ユーザが、装置が起動した後に終了処理を行う旨を指示していた場合には、終了処理を実行する(S308)。そして、CPU101は、FF103に対して「L」レベルのデータを書込み(S309)、電源制御回路108に対して、DC電圧の供給停止(OFF)を指示する(S310)。
【0039】
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【0040】
図4に示した第2の実施の形態に係る制御装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態に係る構成と比べて、ANDゲート104が削除され、スリープ復帰信号402がパネル部114から電源制御回路108に入力される点で相違している。このスリープ復帰信号402は、スリープ状態の装置をアクティブ状態に復帰させるための信号である。
【0041】
また、第1の実施の形態では、電源スイッチ106のON/OFF状態、すなわち装置電源のON/OFFの状態(通電/遮断の状態)がソフトウェアで制御されていた。これに対し、第2の実施の形態では、装置電源のON/OFF状態を電源スイッチで直接制御すべく、電源スイッチ401のON/OFFの状態は、機械的に切り換えられ、ACプラグ105に直結されている点で相違する。
【0042】
次に、第2の実施の形態における装置電源ONからOFFまでの装置制御部100の動作の概要を図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0043】
図5において、S201〜S207の処理は、第1の実施の形態に係る図3の場合と全く同様である。第2の実施の形態では、CPU101は、スタンバイ状態において外部からの処理入力(処理要求)の有無を判別し(S207)、処理要求が無い場合は、その処理要求が無い状態が一定時間経過したか否かを判別する(S501)。
【0044】
そして、処理要求が無い状態が一定時間経過を経過していなければ、CPU101は、S207に戻ることにより、スタンバイ状態を維持する。一方、処理要求が無い状態が一定時間経過以上となっている場合は、CPU101は、電源制御回路108に対して、一部のデバイスに対するDC電圧供給を停止し、スリープ状態に移行するように指示する(S502)。そして、CPU101は、S207に戻る。すなわち、スリープ状態からのアクティブ状態への復帰は、パネル部114からの指示に応じてスリープ復帰信号402が電源制御回路108に入力されることにより行われる。この場合、電源制御回路108は、スリープ復帰信号402が入力されることにより、全てのデバイスに対してDC電圧を供給するように、電源回路109を制御する。
【0045】
スタンバイ状態で処理要求がなされた場合は(S207)、CPU101は、ユーザがパネル部114の操作により終了処理を指示したのか否かを判別する(S503)。その結果、終了処理の指示でなければ、CPU101は、その処理要求に応じた処理を実行して(S504)、S207に戻る。
【0046】
一方、ユーザによる終了処理の指示であれば、CPU101は、装置の終了処理を行った後(S505)、FF103に対して「L」レベルのデータを書込む(S506)。そして、CPU101は、パネル部114に装置電源のOFF操作、すなわち電源スイッチ401のOFF操作が可能である旨を表示する(S507)。この表示を行うことで、装置電源のOFFをソフトウェアで制御しない場合においても、終了処理が実行された後で装置電源が安全にOFFされる可能性が極めて高くなる。
【0047】
図6は、装置稼動中に停電が発生し、その停電が復旧した場合の第2の実施の形態における装置制御部100の動作を示すフローチャートである。
【0048】
第1の実施の形態では、停電が復旧した後のS307の判別処理で、パネル部114からの入力が「NO」であり、スタンバイ状態が選択されていない場合は、S308〜SS310のように、CPU101は、終了処理等を行っていた。
【0049】
これに対し、第2の実施の形態では、停電が復旧した後のS307の判別処理で、スタンバイ状態が選択されていないことが判明した場合は、CPU101は、スリープ状態に移行するように制御している点で(S601、S602)、第1の実施の形態と相違する。
【0050】
なお、本発明は、上記の第1、第2の実施の形態に限定されることなく、例えば、前述のUI画面には、スタンバイ状態、スリープ状態、終了処理を実行した後に装置の電源を遮断する状態の何れか1つの状態を選択可能に表示するように表示制御してもよい。
【0051】
また、上記の電源断フラグ信号は、電源がバッテリでバックアップされたFF103で保持することなく、電源OFF状態でも記憶可能なROM、EPROM等の不揮発性の記憶媒体により保持することも可能である。
【符号の説明】
【0052】
100…装置制御部
101…CPU
102…常夜回路
103…FF(フリップフロップ)
106,401…電源スイッチ
107…装置電源
108…電源制御回路
111…電源断フラグ信号
113…バッテリ
114…パネル部
115…外部記憶装置
402…スリープ復帰信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部記憶装置を用いて装置を制御する制御装置において、
前記装置の電源の遮断に先立って終了処理が実行されたか否かを示す情報を、当該装置の電源が遮断された状態で保持可能な保持手段と、
前記装置の電源が停電した後の当該電源の通電を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記通電が検出された場合に、前記保持手段により保持された前記情報が電源の遮断に先立って終了処理が実行されていないことを示しているときは、前記装置を起動し、前記外部記憶装置に構築されたファイルシステムの修復処理を行う制御手段と、
を有することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記制御手段により前記修復処理を行った後の前記装置の状態を選択するためのUI画面を表示する表示制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記UI画面では、前記修復処理を行った後の前記装置の状態として、スタンバイ状態、終了処理を実行した後に前記装置の電源を遮断する状態、スリープ状態の何れか1つの状態を選択可能であることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記装置の電源を通電/遮断する電源スイッチは、当該通電/遮断の状態がソフトウェアでサイクリックに制御されるスイッチであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記装置の電源を通電/遮断する電源スイッチは、当該通電/遮断の状態が機械的に切り換えられるスイッチであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記保持手段は、バッテリにより電源がバックアップされていることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
前記保持手段は、不揮発性の記憶媒体により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項8】
外部記憶装置を用いて装置を制御する装置制御方法であって、
前記装置の電源の遮断に先立って終了処理が実行されたか否かを示す情報を、当該装置の電源が遮断された状態で保持可能な保持工程と、
前記装置の電源が停電した後の当該電源の通電を検出する検出工程と、
前記検出工程により前記通電が検出された場合に、前記保持工程により保持された前記情報が電源の遮断に先立って終了処理が実行されていないことを示しているときは、前記装置を起動し、前記外部記憶装置に構築されたファイルシステムの修復処理を行う制御工程と、
を有することを特徴とする装置制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−76367(P2011−76367A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−227125(P2009−227125)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】