説明

前立腺幹細胞抗原(PSCA)変異体及びその部分配列

PSCA及びそれがコードするタンパク質並びにそれらの変異体が開示される。PSCAは正常成人組織において組織特異的な発現を示し、表1に掲げられた癌で異常発現する。その結果、PSCAは癌の診断、予後、予防及び/又は治療ターゲットを提供する。PSCA遺伝子、それらのフラグメント、又はそれらのコードするタンパク質、それらの変異体若しくはそれらのフラグメントは、液性又は細胞性免疫応答を惹起するために用いることができ、PSCA反応性の抗体又はT細胞は能動免疫又は受動免疫に用いることができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)図2のタンパク質の8、9、10又は11個の連続するアミノ酸からなるペプチド、
b)表8〜表21のペプチド、
c)表22〜表45のペプチド、又は、
d)表46〜表49のペプチド、
を含む、から本質的になる、又は、からなる組成物。
【請求項2】
図2のタンパク質と関連するタンパク質を含む請求項1の組成物。
【請求項3】
図2に示した全アミノ酸配列と少なくとも90、91、92、93、94、95、96、97、98、又は、99%相同である請求項2のタンパク質。
【請求項4】
前記物質が、図2のタンパク質のアミノ酸配列からの、CTLポリペプチド又はその類似体を含むことを特徴とする請求項1の組成物。
【請求項5】
前記エピトープは図2の全アミノ酸配列ではないという条件によって更に制限される請求項4の組成物。
【請求項6】
前記ポリペプチドは図2のタンパク質の全アミノ酸配列ではないという条件によって更に制限される請求項1の組成物。
【請求項7】
図2のアミノ酸配列からの抗体ポリペプチドエピトープを含む請求項1の組成物。
【請求項8】
前記エピトープは図2の全アミノ酸配列ではないという条件によってされに制限される請求項7の組成物。
【請求項9】
前記抗体エピトープは、当該ペプチドの末端まで任意の整数で増加する図2の少なくとも5アミノ酸のペプチド領域を含み、
前記エピトープは、
a)図5の親水性プロファイルの0.5より大きい値を有するアミノ酸位置、
b)図6の疎水性親水性プロファイルの0.5より小さい値を有するアミノ酸位置、
c)図7のパーセント接触可能残基プロファイルの0.5より大きい値を有するアミノ酸位置、
d)図8の平均可動性プロファイルの0.5より大きい値を有するアミノ酸位置、
e)図9のベータ−ターンプロファイルの0.5より大きい値を有するアミノ酸位置、
f)前記a)〜e)の少なくとも2つの組合せ、
g)前記a)〜e)の少なくとも3つの組合せ、
h)前記a)〜e)の少なくとも4つの組合せ、
i)前記a)〜e)の5つの組合せ、
から選択されるアミノ酸位置を含むことを特徴とする請求項7の組成物。
【請求項10】
請求項1のタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
【請求項11】
図2に示された核酸分子を含む請求項10のポリヌクレオチド。
【請求項12】
前記コードされたタンパク質は図2の全アミノ酸配列ではないという条件によって更に制限される請求項10のポリヌクレオチド。
【請求項13】
前記物質が、図2の核酸配列のコード配列を含むポリペプチドを含むことを特徴とする請求項11の組成物。
【請求項14】
請求項1の付加的ペプチドをコードする付加的ヌクレオチド配列を更に含む請求項11のポリヌクレオチド。
【請求項15】
請求項10のポリヌクレオチドに完全に相補的なポリヌクレオチドを含む組成物。
【請求項16】
図2のタンパク質に向けられた哺乳類免疫応答を惹起する方法であって、
該方法は、前記哺乳類の免疫系の細胞を、
a)PSCA関連タンパク質、及び/又は、
b)該タンパク質をコードするヌクレオチド配列、
の一部に接触させることにより、該タンパク質に対する免疫応答が惹起されることを含む方法。
【請求項17】
請求項16の免疫応答惹起方法であって、
少なくとも1つのT細胞エピトープ又は少なくとも1つのB細胞エピトープを含むPSCA関連タンパク質を用意すること、及び、
該エピトープを哺乳類免疫系T細胞又はB細胞の各々に接触させることにより、T細胞又はB細胞が活性化されること、
を含む方法。
【請求項18】
前記免疫系細胞はB細胞であり、そのため活性化されたB細胞は、前記PSCA関連タンパク質に特異的に結合する抗体を産生することを特徴とする請求項17の方法。
【請求項19】
前記免疫系細胞は細胞障害性T細胞(CTL)であるT細胞であり、そのため活性化されたCTLは、前記PSCA関連タンパク質を発現する自己細胞を死滅することを特徴とする請求項17の方法。
【請求項20】
前記免疫系細胞はヘルパーT細胞(HTL)であるT細胞であり、そのため活性化されたHTLは、細胞障害性T細胞(CTL)の細胞障害活性又はB細胞の抗体産生活性を促進するサイトカインを分泌することを特徴とする請求項17の方法。
【請求項21】
サンプル中におけるPSCA関連タンパク質又はPSCA関連ポリヌクレオチドの存在を検出する方法であって、以下のステップ、
前記サンプルをPSCA関連タンパク質又はPSCA関連ポリヌクレオチドの各々と特異的に結合する物質へ接触させること、及び、
PSCA関連タンパク質と該物質との又はPSCA関連ポリヌクレオチドと該物質との複合体の存在を各々判定すること、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項22】
サンプル中のPSCA関連タンパク質の存在を検出するための、請求項21の方法であって、以下のステップ、
該サンプルをPSCA関連タンパク質と特異的に結合する抗体又はそのフラグメントの何れかと接触させること、及び、
PSCA関連タンパク質と該抗体又はそのフラグメントとの複合体の存在を判定すること、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項23】
癌を有する又は癌を有することが推測される患者からサンプルを得ることを、更に含むことを特徴とする請求項21の方法。
【請求項24】
サンプル中の図2のタンパク質のmRNAの存在を検出する請求項21の方法であって、
少なくとも一つのプライマーを用いた逆転写により該サンプルからcDNAを合成すること、
そのように合成されたcDNAを、センス及びアンチセンスプライマーとしてPSCAポリヌクレオチドを用いて増幅すること(但し、センス及びアンチセンスプライマーとして使用されるPSCAポリヌクレオチドはPSCA cDNAの増幅に供される)、及び、
PSCA cDNAの存在を検出すること、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項25】
癌を有する又は癌を有することが推測される患者からの生物学的サンプル中の1又は2以上のPSCA遺伝子産物をモニターするための請求項21の方法であって:
個体からの組織サンプル中の細胞によって発現された1又は2以上のPSCA遺伝子産物の状態を決定すること、
そのように決定されたPSCA遺伝子産物の状態と対応する正常サンプルにおける1又は2以上のPSCA遺伝子産物の状態とを比較すること、及び、
正常サンプルに対しサンプル中における1又は2以上の異常なPSCA遺伝子産物の存在を同定すること、
を含むことからなる方法。
【請求項26】
1又は2以上の増加したPSCA mRNA又はPSCAタンパク質の遺伝子産物が存在するか否かを決定するステップを更に含み、前記正常組織サンプルに対する前記被検サンプル中における1又は2以上の増加した遺伝子産物の存在が癌の存在又は状態の指標であることを特徴とする請求項25の方法。
【請求項27】
癌が表1に示された組織において生じていることを特徴とする請求項26の方法。
【請求項28】
図2のタンパク質を発現する細胞の状態を調節する組成物であって、
a)図2のタンパク質を発現する細胞の状態を調節する物質、又は、
b)図2のタンパク質によって調節される分子、
を含む組成物。
【請求項29】
生理学的に許容可能な担体を更に含む請求項28の組成物。
【請求項30】
ヒト最小投薬単位形態の請求項28の組成物を含む医薬組成物。
【請求項31】
前記物質が、図2のタンパク質と特異的に結合する抗体又はそのフラグメントを含むことを特徴とする請求項28の組成物。
【請求項32】
モノクローナルである請求項31の抗体又はそのフラグメント。
【請求項33】
ヒト抗体、ヒト化抗体又はキメラ抗体である請求項31の抗体。
【請求項34】
請求項31の抗体を産生する非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項35】
請求項32の抗体を産生するハイブリドーマ。
【請求項36】
図2のタンパク質を発現する細胞に細胞障害性薬剤又は診断薬を送達する方法であって、
請求項4の抗体又はそのフラグメントとコンジュゲートされた細胞障害性薬剤又は診断薬を与えること、及び、
前記細胞と、前記抗体−剤コンジュゲート又はフラグメント−剤コンジュゲートとを接触させること、
を含む方法。
【請求項37】
図2のタンパク質と免疫特異的に結合する抗体又はそのフラグメントの何れかをコードするポリヌクレオチドを含む物質である請求項28の組成物。
【請求項38】
前記物質が、a)PSCAコード配列を有するポリヌクレオチドを切断するリボザイム、又は、b)リボザイムをコードする核酸分子;及び、生理学的に許容可能な担体とを含む請求項28の組成物。
【請求項39】
ヒトT細胞を含む物質であることを特徴とする請求項28の組成物であって、該T細胞がPSCAペプチド配列を特定のHLA分子の意味において特異的に認識する組成物。
【請求項40】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を抑制する方法であって、請求項28の組成物を細胞に投与することを含む方法。
【請求項41】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を抑制する請求項40の方法であって、PSCA関連タンパク質に特異的に結合する抗体又はそのフラグメントを該細胞に投与するステップを含む方法。
【請求項42】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を抑制する請求項40の方法であって、PSCA関連タンパク質を該細胞に投与するステップを含む方法。
【請求項43】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を抑制する請求項40の方法であって、PSCA関連タンパク質のコード配列を含むポリペプチド又はPSCA関連タンパク質のコード配列に相補的なポリペプチドを含むポリペプチドを該細胞に投与するステップを含む方法。
【請求項44】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を抑制する請求項40の方法であって、図2のタンパク質をコードするポリヌクレオチドを切断するリボザイムを該細胞に投与するステップを含む方法。
【請求項45】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を抑制する請求項40の方法であって、図2のタンパク質のペプチド配列を特異的に認識するヒトT細胞を該癌細胞に投与するステップを含む方法(但し、該配列は特定のHLA分子の意味における)。
【請求項46】
請求項40の方法であって、一本鎖モノクローナル抗体をコードするヌクレオチドを送達するベクターを該細胞に投与し、それによりコードされた一本鎖抗体が図2のタンパク質を発現する癌細胞の細胞内で発現されることを特徴とする方法。



【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図2G】
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【図2H】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図3H】
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【図3I】
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【図3J】
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【図3K】
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【図3L】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B−1】
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【図11B−2】
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【図12A−1】
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【図12A−2】
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【図12A−3】
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【図12B−1】
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【図12B−2】
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【図12B−3】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図13E】
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【図13F】
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【図13G】
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【図13H】
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【図13I】
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【図13J】
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【図13K】
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【図13L】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【公表番号】特表2007−525196(P2007−525196A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515056(P2006−515056)
【出願日】平成16年5月28日(2004.5.28)
【国際出願番号】PCT/US2004/017231
【国際公開番号】WO2005/014780
【国際公開日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(501398064)アジェンシス, インコーポレイテッド (13)
【Fターム(参考)】