包被された物品を製造するための交換可能なホーンを有するシステム及び関連する方法、コンピュータプログラム製品、並びにホーンロータ組立体
選択可能な第1及び第2ホーンを用いて包被された物品を製造し、これによって、選択可能な異なる種類のケーシングに包まれた物品を製造するための方法は、(a)第1ホーンを有する装置を設ける段階であって、第1ホーンは、作動中、その上流側に配置された充填材ポンプと流体連通するように構成されるような段階と、(b)第1ホーンを装置から取り外す段階と、(c)ケーシングホーンと流体連通する中間パイプセグメントを備える第2ホーン組立体を装置に取り付ける段階とを含む。ケーシングホーンは、左右に旋回可能である。関連する装置、システム、キット、組立体、及びコンピュータプログラム製品は、第1又は第2ホーンを用いて、包被された物品を製造する複作動モードを可能にするように、構成される。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2003年9月9日に出願された米国仮出願第60/501,647号の優先権を主張するものであり、その内容は、参照することによって、ここにその全体が引用されているかのように含まれるものとする。
【技術分野】
【0002】
本発明は、物品を包被ケーシング内に詰める又は充填する装置、システム、方法、及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、例えば、肉又は他の食品のような消費者用物品の製造において、食品は、ケーシング内に、所望の量が充填され得るように、(典型的には、ポンプによって)送給されるか又は詰め込まれる。よく知られているように、ケーシングは、塊状の天然又は人工ケーシングであり得る。このケーシングが、緩められ、展開され、伸ばされ、及び/又は引っ張られ、所望の物品を覆う細長のケーシングを形成する。他の種類のケーシングは、柔軟材料、典型的には、エラストマー材料の薄いシートを貼り合せることによって形成されるヒートシールされた管状ケーシングである。米国特許第5,085,036号及び第5,203,760号は、シート材料又はロール状に巻かれた平らな材料を管状フィルムケーシングに形成するのに適する自動化された実質的に連続的である送給装置の例を記載している。これらの特許の内容は、参照することによって、ここに全体が引用されているかのように含まれるものとする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の事情にもかかわらず、一部の工場及び施設は、専用の設備空間及び/又はケーシングの各種類に割り当てられた個別の製造ラインを必要とすることなく、いずれかの種類のケーシングを用いて、物品を製造することができる能力及び/又は融通性を望んでいる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、専用の機器の総数及び/又は2種類のケーシングを個々に収納するのに必要な機器空間を低減させ、及び/又は2つの製造ラインを交換可能なホーン要素によって単一の製造ラインに一体化するような方法によって、2種類のケーシング(例えば、貼合せケーシングと非貼合せケーシング)を、それらが充填される対応する異なるホーンを用いて、送り出すことを可能にするように構成された装置、システム、機器、キット、及びコンピュータプログラム製品を提供する。交換可能なホーン要素は、実質的に共通の支持構造に離脱可能に接続され、及び/又はその共通の支持構造から取り外され、製造ラインの上流側及び/又は下流側の機器に最小限の影響しか与えないようにして、異なるホーン及び異なる種類のケーシングへの切換えを可能にするように、構成され得る。
【0006】
いくつかの実施形態において、第1ホーンと第2ホーン組立体は、共通の軸方向中心線に沿って配列され、実質的に同一の床面積を占めるように、寸法決めされ、かつ構成される。第1ホーンは、その場で作製されるヒートシールによる貼合せエラストマー製ケーシングと共に作動するように構成され、第2ホーンは、予め作製された塊状ケーシングと共に作動するように構成され得る。第2ホーンが用いられるとき、ヒートシール機器のハウジングは、その場に残され、第2ホーン組立体の一部の部品を保持することができる。ホーンと装置ハウジングは、ケーシング/ホーンの種類を比較的に迅速に(典型的には、約15分以内に)切換えるように、構成され得る。
【0007】
本発明の実施形態は、選択可能な第1及び第2ホーンを用いて包被された物品を製造し、これによって、選択可能な異なる種類のケーシング内に包まれた物品を製造するための方法を対象としている。これらの方法は、(a)第1ホーンを有する装置を設ける段階であって、第1ホーンは、作動中、その上流側に配置された充填材ポンプと流体連通するように構成されるような段階と、(b)第1ホーンを装置から取り外す段階と、(c)ケーシングホーンと流体連通する中間パイプセグメントを備える第2ホーン組立体を装置に取り付ける段階とを含んでいる。第1ホーンは、物品をその内部に流通させ、かつ装置と協働し、貼合せケーシング材料をその周囲に形成及び/又は案内するように構成され、かつ寸法決めされる。作動中、第2ホーン組立体は、物品をその内部に流通させるために充填材ポンプと流体連通するように構成され、ケーシングホーンは、その周りに非貼合せケーシング材料を保持するように構成される。
【0008】
特定の実施形態において、ケーシングホーンは、対向する第1端及び第2端を有し、第2端がホーンロータ組立体内で終端するようにすることができる。第2ホーン組立体を装置に取り付ける段階は、(a)ホーンロータ組立体を装置に装着する段階と、(b)ケーシングホーンをホーンロータ組立体に取り付ける段階と、(c)ケーシングホーンを略水平面上で、(放出端がオペレータ又はユーザに近くなるように)、旋回する段階を含むことができる。加えて、ホーンロータ組立体は、そこに装着された支持脚を備えることができ、装置は、そこに固定された脚支持ブラケットを備えることができる。ホーンロータ組立体を装着させる段階は、支持脚を脚支持ブラケット内に滑り込ませることによって、実行され得る。
【0009】
他の実施形態は、充填材/物品ポンプと係合し、物品を包被するための細長のケーシングを供給するための交換可能ホーンを有する装置を対象としている。この装置は、(a)支持構造と、対向する上流側端部及び下流側端部とを有するハウジングと、(b)ハウジング支持構造に離脱可能に取り付け可能な第1ホーンであって、長さと、外面と、内部流路とを有す第1ホーンと、(c)ハウジング支持構造に離脱可能に取付け可能なホーンロータ組立体であって、外面を有する旋回可能なケーシングホーンと中間パイプセグメントとを備え、ケーシングホーンと中間パイプセグメントの各々が内部流路を有するようなホーンロータ組立体とを備えている。作動中、第1ホーンが適所に配置されたとき、第1ホーンは、ケーシング材料を外面を覆って移動させるように構成され、物品は、内部流路を通って移動する。あるいは、作動中、第2ホーンが適所に配置された場合、物品は、中間流路を通って旋回可能なケーシングホーン内に移動し、ケーシングホーンは、ケーシング材料の供給分をその外面を覆って移動させる。
【0010】
第1ホーンは、ロール状に巻かれたシートと協働し、エラストマー製の貼合せ管状ケーシングをその場で形成するように構成されたヒートシールホーンであるとよく、ケーシングホーンは、襞寄せされた塊状の繊維ケーシング材料を保持し、かつ送り出すように、構成され得る。装置は、ハウジング内に配置されたエラストマー(すなわち、ポリマー)製の平らなシート素材を形成及びシールするための手段を備えることができる。
【0011】
いくつかの実施形態において、ホーンロータ組立体は、ケーシングホーンと、旋回ヘッドと、中間パイプセグメントの長さを含む全組立長さを有し、この全長は、第1ホーン長さと実質的に同一である。
【0012】
さらに他の実施形態は、ホーンロータ組立体を対象としている。このホーンロータ組立体は、(a)貫通する流路を有する旋回ヘッドと、(b)対向する第1端部及び第2端部と、外面と、内部流路とを有する細長のケーシングホーンとを備えている。第2端部は、ケーシングホーンが旋回可能になるように、旋回ヘッドに装着される。
【0013】
特定の実施形態において、ケーシングホーンと旋回ヘッドは、ケーシングホーンが、実質的に水平位置、すなわち、ケーシングの流路と旋回ヘッドの流路が流体連通する高さの位置に保持されながら、左右に、及び/又は横方向外方に旋回することを可能にするように、構成される。ホーンロータ組立体は、旋回ヘッドに装着された支持部材も備えることができる。加えて、ホーンロータ組立体は、突起部材も備えることができる。この突起部材は、旋回ヘッドに取り付けられ、作動位置にあるとき、近位センサと直線状に並び、これによって、ケーシングホーン及び/又は旋回ヘッドが適切な作動位置にあることを識別するように、構成される。
【0014】
特定の実施形態において、旋回ヘッドは、ソケット部材に保持される半球状の輪郭を有し得る連結部材を備え、ソケット部材は、連結部材が、ソケット部材内にすべり嵌めされ、ソケット部材に対して旋回することが可能であるように、構成され得る。
【0015】
他の実施形態は、ロール状素材から管状ケーシングを製造する装置を非貼合せケーシングを送り出すように変更するためのキットを対象としている。これらのキットは、改造又は改修オプションなどとして、供給され得る。キットは、(a)ケーシングホーン及び中間パイプセグメントと、(b)装置に取り付けられ、ケーシングホーン及び/又は中間パイプセグメントを装置に対して保持するように構成されたブラケットとを備えている。
【0016】
いくつかの実施形態において、キットにおけるケーシングホーンは、旋回ヘッドに装着され、(典型的には、設置時の配置、すなわち、軸方向から外側にずれて延在する配置から作動時の軸方向に配列される位置に)旋回するように、構成される。キットは、任意選択的に、張力クリップを備えてもよく、この張力クリップは、ケーシングホーンに装着され、塊状の繊維ケーシング材料の端部を保持し、リミットスイッチと協働し、一定長さの繊維ケーシング材料が消費されるときを自動的に識別するように、構成される。
【0017】
さらに他の実施形態は、複数の異なる選択可能なホーンを離脱可能に取り付ける装置を、異なるケーシング材料を供給し、選択されたケーシング材料を充填し、包被された細長の物品をもたらすように、作動させるためのコンピュータプログラム製品を対象としている。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ読取可能記憶媒体を備え、この媒体は、その媒体内で実施されるコンピュータ読取可能プログラムコードを有している。コンピュータ読取可能プログラムコードは、異なるケーシングと流動可能な物品を供給する異なるホーン構成を有する第1及び第2ホーンを離脱可能に取り付ける装置の複数の異なる所定の作動モードをもたらすように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードと、第1ケーシング材料を有する第1ホーン又は第1ケーシング材料と異なる第2ケーシング材料を有する第2ケーシングホーンのいずれが装置と連通しているかに応じて、異なる作動モードの1つを選択するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードとを含んでいる。
【0018】
いくつかの実施形態において、コンピュータ製品は、配備させるために選択されるケーシング材料の種類及び/又は第1ホーン又は第2ホーンのいずれかに付随する作動の選択を識別するユーザ入力を容認するコンピュータ読取可能プログラムコードを含むことができる。加えて、コンピュータプログラム製品は、選択されたホーンが適切な作動位置にあるまで、作動を禁止するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードを含んでもよい。
【0019】
さらに他の実施形態は、選択可能な第1及び第2ホーンを用いて包被された物品を製造し、これによって、選択可能な異なる種類のケーシングに包まれた物品を製造するためのシステムを対象としている。このシステムは、(a)離脱可能に取り付け可能な第1ホーンを有する装置であって、第1ホーンは、作動中、その上流に配置された充填材ポンプと流体連通するように構成され、第1ホーンは、物品をその内部に流通させ、装置と協働し、貼合せケーシング材料をその周囲に形成及び/又は案内するように構成され、かつ寸法決めされるような装置と、(b)ケーシングホーンと流体連通する中間パイプセグメントを備える第2ホーン組立体を装置に取り付けるための手段とを備えている。作動中、第2ホーン組立体は、物品をその内部に流通させるために、充填材ポンプと流体連通するように構成され、ケーシングホーンは、非貼合せケーシング材料をその周りに保持するように構成される。
【0020】
これら及び他の目的、及び/又は本発明の態様は、以下に述べる詳述において、詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態が示される添付の図面を参照し、本発明をさらに詳細に説明する。しかし、本発明は、多くの異なる形態で実施されてもよく、ここに述べる実施形態に制限されると解釈されるべきではない。全体を通じて、同様の番号は、同様の要素を指すものとする。図面において、一部の層、要素、又は特徴は、明瞭にするために誇張されていることもある。また、破線は、特に規定しない限り、任意選択的な特徴又は作動を示すものとする。加えて、一連の作動(又はステップ)は、特に指定しない限り、請求項に示される順番に制限されるものではない。ここで用いられる「装着される」、「接続される」、「接触している」、「連結している」などの用語は、特に規定しない限り、直接的又は間接的のいずれかを意味することができる。「同時に」という用語は、作動が実質的に同時に実行されることを意味する。
【0022】
本発明の以下の説明において、一部の用語は、他の構造に対する一部の構造の位置関係を指すために用いられる。ここで用いられる「前部」又は「前方」という用語及びその派生語は、充填材又は物品が、製造ラインにおいて移動し、包被された物品を形成する一般方向又は主方向を指し、この「前部」又は「前方」という用語は、「下流」という用語と同義語であることが意図され、多くの場合、製造又は材料の流れ環境において、移動している又は作用を受けている材料が、そのプロセスの途中で、他の材料よりもさらに遠くに進んでいることを示すのに用いられる。逆に、「後方」及び「上流」という用語及びそれらの派生語は、それぞれ、前向及び下流方向と反対の方向を指す。
【0023】
本発明は、ケーシング内に保持された物品を密封するために封止クリップを使用し得る包被された物品を製造するのに、特に適している。物品は、ケーシング内に保持された連鎖状の細長く延ばされた物品であってもよい。ケーシングは、どのような適切なケーシング(食用又は非食用、天然又は人工ケーシング)、例えば、制限はしないが、コラーゲン、セルロース、プラスチック、エラストマー及び/又はポリマーからなるケーシングであり得る。典型的には、第1ホーンは、エラストマー及び/又はポリマーからなるシート及び/又はロール状に巻かれた平らな素材から貼合せ管状ケーシングを形成し、次いで、この管状ケーシングに流動性を有する物品を詰めるか又は充填するように、構成される。第2ホーンは、天然及び/又は食用(典型的には、繊維)ケーシングを物品の周りに供給することができる。さらに典型的には、エラストマー及び/又はポリマーからなるシートは、ロール状に巻かれた比較的薄いシート(又はフィルム)である。このシートは、その場で連続的な長さのヒートシールされた及び/又は他の方法によって接合された、すなわち、貼り合わされた管状ケーシングに形成され得る。このケーシングの形成は、所望の間隔にわたって、(ロール状素材の大きさと長さに依存するが、典型的には、少なくとも約45〜60分の間隔にわたって)、実質的に自動的かつ連続的に実施され得る。貼合せは、従来と同様のヒートシール及び/又は超音波、接着剤、光(紫外線又は所望の波長の光)、薬剤、及び/又は他の適切なシール手段を用いて、実施され得る。継ぎ目は、平坦、フィン状、又は他の重合せ及び/又は当接による接合形態であり得る。
【0024】
包被された細長又は管状の物品は、細長の食品、典型的には、食肉品であり得る。例示的な食肉品として、制限はしないが、連鎖状の(ペパローニ、鶏肉、及び牛肉又は他の所望の肉を含み得る)肉、及びソーセージ、ホットドッグなどを含む全体的又は部分的な肉の混合物を含む加工食肉品が挙げられる。本発明の他の実施形態は、ケーシング材料に(チーズのような)他の種類の食品又は他の物品を密封することを対象とすることもある。他の物品の例として、穀物、砂糖、砂などを含む顆粒材料のような粉体、(従来は缶内に保持されていたのと同様の)湿潤したペット食品を含む他の流動性材料、又は他の粉末状、粒状、固体状、半固体状、又はゼリー状の材料が挙げられる。物品は、食品、水産養殖、農業、環境、薬剤、爆薬、又は他の用途を含むどのような適切な製造業においても、包装される可能性がある。
【0025】
以下にさらに説明するように、第1及び第2ホーンは、各ホーンの下流側に配置された襞寄せ圧搾/クリップ留め装置と直列に連携し、クリップが所望の間隔で施された連鎖状の管状物品、すなわち、チャブ(chub)物品の形態にある細長の物品を製造することができる。各リンク又はチャブの長さと直径、及び鎖の全長は、製造される物品の種類に依存して変化し得る。典型的なストランド、すなわち、鎖の長さの例は、約1〜6フィートである。例えば、米国特許第3,543,378号、第5,167,567号、第5,067,313号、及び第5,181,302号を参照されたい。これらの特許は、参照することによって、ここに全体が引用されているかのように含まれるものとする。
【0026】
図1Aを参照するに、貼合せ管状ケーシングを形成するように構成された例示的装置又はシステム10が、示されている。装置10は、第1ホーン20を備えている。この装置10は、そこに保持された成形及びシール機構と協働し、ロール状に巻かれた平らな材料を、その材料が装置10内においてホーン20を覆って移動する間に、貼合せ管状ケーシングに変換する。管状ケーシング成形装置及び関連するヒートシールホーンの例は、米国特許第5,085,036号及び第5,203,760号に記載されている。これらの特許の内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。しかし、前述したように、この装置は、付加的及び/又は代替的な接合手段又は貼合せ手段を用いて、管状ケーシングを製造するように、構成されてもよい。
【0027】
図1Aに示されるように、第1ホーン(horn)20は、この図に概略的に示されるように、その上流側に設置された充填材/物品ポンプ及び供給源15と流体連通している。第1ホーン(horn)20は、そのホーン20を貫通する内部流路21を備えている。作動中、流路21は、物品を、(環境から密封された)その流路21内に流通させる。物品は、ホーン20の放出端20eを出ると、ホーン20の外面の周囲に保持されたケーシング材料内に詰め込まれる、すなわち、そのケーシング材料を満たす。図示される実施形態において、ホーン20は、軸方向に延在する中心線20c、床から中心線20cまでの高さH1、全長L1、及び装置10の下流側の壁を超えて延在するホーン部分の長さL2を有している。ホーン20は、装置10内において、作動中、上流側及び下流側の部品と直線状に並ぶ中心線に沿って実質的に水平になるように、支持構造10f上に配置され得る。
【0028】
図1Bは、装置10から分離された第1ホーン20を示している。第1ホーン20は、典型的には、上流側の端部に成形肩23を備えている。この成形肩23は、ロール状素材(図示せず)が成形肩から離れて移動するときに、その材料を案内し、及び/又は管状ホーンの形状に実質的に一致するように賦形し、その結果として、エラストマー又は他の所望の材料をホーン20の周囲に巻き付ける。図示されるように、ケーシングが物品を包被するときにそのケーシングに所望の張力/寸法をもたらすのを補助するために、ガイド及び/又は予備寸法決めリング24が、放出端20eの近傍に保持され得る。典型的には、ケーシング材料は、下流側に引っ張られたとき、当業者に知られているように、ガイド24の最外周を覆って移動する。
【0029】
図2Aは、第2ホーン(horn)32と連通する装置10及び関連する部品を示している。図示されるように、第2ホーン構成は、中間パイプセグメント34と、旋回ヘッド33と、ケーシングホーン32とを備える第2ホーン組立体30である。第2ホーン組立体30は、その組立体内を通る内部流路32f(すなわち、中間パイプセグメント34、旋回ヘッド33、及びケーシングホーン32を貫通する密封された流路)を備えている。旋回ヘッド33とケーシングホーン32は、ホーンロータ組立体35を形成することができる。旋回ヘッド33は、連結器44とソケット45を備えることができ、これらの連結器44とソケット45は、所望の旋回運動を可能にするように、(図では、ボルト33bによって)、結合される。当業者に知られているように、連結器44とソケット45を結合するのに、他の接合構成が用いられてもよい。第2ホーン組立体30は、典型的には、異なるケーシング(非貼合せケーシング、すなわち、塊状ケーシング)材料と共に作動するように、構成されている。例えば、第2ホーン32は、一定長さの襞寄せされた繊維ケーシングを遂次的に受取り、かつ送り出すように、構成されるとよい。
【0030】
中間パイプ34は、装置内において、適切な支持構造10f上に保持され、クランプ371、372によって、一つ以上の箇所に締め付けられるとよい。2つのクランプが示されているが、作動中にパイプをその作動位置に固定及び/又は保持するのに適するように、他の数のクランプが用いられてもよいし、(又はクランプが用いられなくてもよい)。図示されるように、中間パイプ34は、装置10内に保持されるとき、第1ホーン20と実質的に同一の中心線34cを有するように、構成かつ配列され得る。同様に、作動位置において、第2(ケーシング)ホーン32も、第1ホーン20と同一の中心線配置を有することができる。このように、いくつかの実施形態において、作動位置に保持されたとき、第1及び第2ホーン20、32のそれぞれの高さH1は、実質的に同一であるようにすることができる。加えて、第2ホーン組立体30の全長LTは、第1ホーン20の長さL1と実質的に同一で、(典型的には、約5インチ(127ミリ)以内、さらに典型的には、約2インチ(50.8ミリ)以内)であるとよい。すなわち、ケーシングホーン32と、旋回ヘッド33と、中間パイプ34とを備える第2ホーン組立体の組み立てられた長さは、第1ホーン20の長さL1と実質的に同一であるようにすることができる。第2ホーン組立体30と第1ホーン20を実質的に同一の長さを有するように構成することによって、上流側及び/又は下流側の機器に必要な機器の空間的配置の調整を低減し、既存の製造ラインを過度に混乱させることなく、よりモジュール化した交換を可能にし、及び/又は実質的に同一の床配置及び空間を用いて、管状フィルムケーシングから襞寄せされた塊状ケーシングへの切換え及びその逆の切換えを行なうことができる。
【0031】
特定の実施形態において、中間パイプセグメント34は、ハウジング10hの全軸方向長さにわたって実質的に延在することができる。長さの例示的な範囲として、中間パイプセグメント34の長さは、約49〜51インチ(約1244.6〜1295.4ミリ)、第1ホーン20の全長L1は、約94〜97インチ(約2387.6〜2463.8ミリ)、及び第2ホーン組立体30の全長LTは、約92〜95インチ(約2336.8〜2413ミリ)であるとよい。
【0032】
装置10は、以下にさらに述べるように、所望されるいずれかの種類のケーシング材料を選択的に動作させる複動作モードを有するように構成されたプロセッサを備えることができる。
【0033】
図2Aは、いくつかの実施形態において、装置10がハウジング10hの下流側に配置されたブラケット10b又は他の取付け手段を備えることができることを示している。ブラケット10bは、装置10に、改造/改修部品として又はOEMのオリジナル機器の一部として設置され得る。ブラケット10b及び/又は他の取付け構造は、ホーンロータ組立体35の支持部材36を保持し、中間パイプセグメント34の下流側の第2ホーン組立体30を支持するように、構成され得る。他の実施形態において、ケーシングホーン32は、例えば、図10に示されるように、下流側の装置100に、取付け具136と、装置100と装置10との間に適当な間隔を設けるのに必要な1つ又は多数の延長パイプ又はスペーサ39とによって、直接取り付けることができる。
【0034】
図2Aは、張力クリップ40も示している。この張力クリップ40は、リミットスイッチ40sに装着されたリード40lと協働し、一定長さの繊維ケーシング材料が消費されるときを自動的に識別するために、典型的には、旋回ヘッド33及び/又は一塊の繊維ケーシング材料の後縁又は端部に装着可能である。張力クリップ40は、一端が旋回ヘッド33又は他の所望の取付け構造に取り付けられ、他端がケーシング材料にクリップ留めされるとよい。
【0035】
図2Bは、装置10から切り離された第2ホーン組立体30を示している。図示されるように、第2ホーン組立体30は、ケーシング材料が消費されたとき、すなわち、使い果たされたとき、技術者又はオペレータがリミットスイッチ40sを手動によって作動することができる手動レバーを備えていてもよい。図2Bは、ホーンロータ組立体35が(舌片又は板として示される)突起46も備えていてもよいことを示している。この突起46は、近位スイッチと協働し、ケーシングホーン32と旋回ヘッド33が適切な作動位置にあるときを自動的に確認する。図4に示されるように、ケーシングホーン32は、襞寄せされたケーシング材料の装填中、軸方向位置から横方向(左右)に傾動させることができる。ケーシングホーン32は、所望の(軸方向に配列された)作動配置に旋回されるとよい。従って、軸方向に配列されたとき、突起46が近位スイッチと協働し、ケーシングホーン32と旋回ヘッド33の適切な配列と位置とを確認する。近位スイッチ139(図5B)は、磁気的な位置検出システム(この場合、突起は、磁気材料によって形成され、及び/又は磁気材料によって被覆される)、又は光学的、電磁誘導、及び他の適切な位置検出システムであるとよい。他の電子又は電気機械的な位置検出システムが、用いられてもよい。
【0036】
旋回ヘッド33は、連結器44と、その連結器44を受入れ、保持するソケット45とを備え、ケーシングホーン32を旋回させることができる。加えて、図2A及び図2Bに示されるホーンロータ組立体35は、旋回ヘッド33と共に(任意選択的な)アダプタ43を備えている。図2C及び図4は、アダプタ43のない第2ホーン組立体30を示している。以下、さらに説明するように、より大きい旋回ヘッド33がより小さいケーシングホーン32と共に用いられる場合、アダプタ43が用いられるとよい。
【0037】
図2Cは、カバーが適所に配置され、中間パイプセグメント34が窓10aから外に延在し、ホーンロータ組立体35及び/又は旋回ヘッド33と結合しているハウジング10hを示している。
【0038】
図3は、本発明の実施形態によって実行され得る作動を示している。図に示されるように、ヒートシール装置をヒートシールホーンからケーシングホーンに切換えるとき、ヒートシールホーンが装置から取り外される(ブロック101)。ヒートシールホーンが取り外される前に、(すなわち、2つを接続するクランプを緩めるか又は取り外す前に)、上流側、すなわち、入側の(物品又は充填材)パイプが切り離されてもよい(ブロック102)。旋回可能なケーシングホーンを有するホーンロータ組立体がヒートシール装置に取り付けられ得る。中間パイプセグメントが、旋回可能なケーシングホーンと流体連通するように、ヒートシール装置に取り付けられ得る(ブロック120)。
【0039】
ホーンロータ支持脚をヒートシール装置のブラケット内に挿入することによって、ホーンロータ組立体が取り付けられ得る(ブロック111)。設置、(襞寄せされた)ケーシング材料の充填、及び/又は取外しの少なくとも1つの最中に、ケーシングホーンは、略水平面において、軸方向中心線から横方向(すなわち、左右)に傾動するように、旋回することができる(ブロック112)。ケーシングホーンは、中間パイプセグメントに流体連通及び/又は接続することができ、作動中、ケーシングホーンは、実質的に水平面において軸方向に配列された配置に旋回することができる(ブロック114)。
【0040】
特定の実施形態において、図1A及び図2Cをまず参照するに、ハウジング10hのカバー10cが持上げられ、ホーンクランプ22が取り外され、第1ホーン20が装置10から持ち上げられる(第1ホーンは、約50ポンド(22.5キログラム)、さらにそれ以上の重量を有することがある)。旋回ヘッド33とホーンロータ支持部材36とを有するホーンロータ組立体35がブラケットに位置決めされ、ミズリー州、セントルイスのカール・レーン・マニファクチャーリング社(Carr Lane Manufacturing Co.)から市販されているようなカム型係止クランプ36c(図5A)を用いて、固定され得る。次いで、ケーシングホーン32が、作動中の物品の漏れを阻止する封止のために、アクメ衛生ネジナットを用いて、旋回ヘッド33に装着され得る。他の実施形態において、ホーン組立体/旋回ヘッドを装置10に取り付ける前に、ケーシングホーン32が旋回ヘッド33に装着されてもよい。図4に示されるように、ケーシングホーン32は、軸方向に延在する中心線30cから角度「α」だけ旋回することができるとよい。角度αは、約15〜75°の間、特定の実施形態では、約30〜60°の間にあるとよい。中間パイプセグメント34が、装置10に取り付けられ、クランプ又は他の固定手段によって、離脱可能に固定され得る。ケーシングホーン32及び/又はロータ組立体35を取り付ける前に、中間パイプセグメント34が装置10内に取り付けられてもよい。いずれの場合も、中間パイプセグメント34を物品/充填材ポンプ及び/又は供給源に接続する上流側の配管が、接続され得る。
【0041】
旋回ヘッド33は、有効な自己シール配置が得られるように整合する2つの面を有するように、構成され得る。すなわち、旋回ヘッド33とケーシングホーン32が軸方向中心線に沿って位置するように移動され、実質的に軸方向に配列される時に、Oリング、ガスケット、又は他のシール手段が、(例えば、連結器44の外面とソケット45の内面との間に)、着座される。いくつかの実施形態において、Oリング(図示せず)は、図7B及び7Cに示されるような連結器44の後部の溝44gに位置し、ソケット45と連結器44を通してケーシングホーン32に延在する流路を密封することができる。
【0042】
図4及び図5Aは、ケーシングホーン32が左右に移動される(所望のケーシング材料を充填するために外方に回動され、及びそのケーシング材料を動作させるために内方に回動される)ことを可能にするケーシングホーン32の横方向旋回軸33aを示している。ケーシングホーン32は、いくつかの実施形態において、他の種類のホーンへの切換え時における設置/取外し中に、軸方向配列から外方(又は内方)に旋回してもよい。いくつかの実施形態において、旋回運動は、取付け時において、オペレータの手が届き得る1つの側には実質的に自在に旋回するが、その反対側への対応する角運動を伴う旋回を実質的に妨げるように、取付けハードウエア/装置によって、制限されてもよい。図5Bは、旋回ヘッド33及び/又はホーンロータ組立体35の突起46と協働する近位スイッチ139の例を示している。
【0043】
図6Aは、ホーンロータ組立体支持脚36を受入れるように、寸法決めされ、かつ構成されたブラケット10bの一構成を示している。図6Bは、ブラケット10bが、要求構造36cのみならず、リミットスイッチ40sと近位スイッチ139とを保持するように構成され得ることを示している。ブラケット10bは、アーム延長部10eを受入れるように、構成されてもよく、このアーム延長部10eは、ブラケット10bが装置10の下流側に所望の距離だけ離れて配置されるように、装置10に装着可能である。
【0044】
図7A及び図7Bは、連結器44の一実施形態を示している。図示されるように、連結器44は、対向する後部と前部441、442を有し、それらの間に、流路44fが延在している。連結器44は、後部441に、溝44gも有している。また、連結器44は、開口44aも備えている。この開口44aは、連結器44をソケット45に固定するボルト33b又は他の取付けハードウエア(ネジ又は他の装着手段)を受入れるように、寸法決めされ、かつ構成されている。開口44aは、貫通開口でなくてもよい、すなわち、その個所における材料の厚みよりも小さい長さを有していてもよい。これによって、開口44aは、その下方に密閉された空洞領域を有することができる。
【0045】
図示されるように、いくつかの実施形態において、連結器44は、平らな後端44eを有する実質的に半球状の輪郭と、流路44fをもたらす実質的に開口した空洞とを有しているとよい。連結器44は、外面の一部における凹領域44dと、2つの隣接する取付け開口44pを有するリップ状部46mとを備えていてもよい。リップ状部46mは、突起部材/板46と当接し、かつそれを保持することができる(図2B及び図4)。前縁部442は、ケーシングホーン32のネジ山と係合し、それらの間の接続部を密封するアクメネジ山を備えることができる(例えば、図4を参照)。
【0046】
図7Cは、連結器44の他の実施形態を示している。この実施形態において、連結器44は、アダプタ43を受け入れるように、構成され、かつ寸法決めされた前方延長部144を備えている(図5A及び図7D)。前方延長部144は、アダプタ46の後縁の嵌合ネジ山と係合するネジ山を備えることができる(図5A)。アダプタ43は、内面(I.D)にネジ山43tを有しているとよく、前方延長部144は、その外面(O.D)に対応する嵌合ネジ山44tを備えることができる。これらのネジ山のパターンは、図7C及び図7Dに示されていない。アダプタ43は、締付け工具(例えば、レンチ)が、容易に接触かつ係合し、適切な密封が得られるように接続部を締め付けることを可能にする平らな領域43fを備えているとよい。
【0047】
図7Dは、アダプタ43の例示的な実施形態を示している。このアダプタ43は、対向する後部及び前部431、432と、それらの間に延在する流路43fとを備えている。図示されるように、アダプタ43は、前部432における第1直径と、後部431におけるより大きい直径とを有している。
【0048】
いくつかの実施形態において、ケーシングホーン32は、漸増する寸法構成、典型的には、約1〜3インチ(約25.4〜76.2ミリ)(O.D)の間で漸増する寸法構成、及び/又はより大きい寸法構成、典型的には、約4インチ(約101.6ミリ)の寸法構成で、供給され得る。各寸法は、一般的に、所望の物品の寸法及び/又はケーシングの種類に対応する。1つのホーンロータ組立体35及び/又は旋回ヘッド33が、いくつかの異なる寸法のケーシングホーン32、例えば、1〜3インチ(25.4〜76.2ミリ)の寸法構成の各々のケーシングホーン32を収容するように構成され得る。一方、別の4インチ(101.6ミリ)用のホーン組立体35が、配備されてもよい。アダプタ43が、その一端において1〜3インチ(25.4〜76.2ミリ)範囲内のケーシングホーンに装着され、その他端において4インチ(101.6ミリ)のホーンロータ組立体の旋回ヘッド33に装着されるようにすることができる。この場合、1〜3インチ(25.4〜76.2ミリ)用のアダプタは、上流端において拡径されているが、その拡径部が、連結器44内にねじ込まれ得る。但し、3インチ(76.2ミリ)用の旋回ヘッド33の場合、ケーシングホーン32(又は対応する取付けセグメント)は、その内面に、連結器44の内面に形成されたネジ山に直接螺合する雌ネジ山を備えることもできる。
【0049】
図8Aは、連結器44の後部441を受け入れるように、寸法決め、かつ構成されたソケット45を示している。すなわち、ソケット45は、連結器44の外側輪郭に対応する半球形状を有する内部空洞45cを備えている。ソケット45は、対向する後部と前部451、452と、比較的短い流路45fを有する流れ入口45pとを備え、この流路45fは、作動中、連結器の流路44f内で終端する。流れ入口45pは、中間パイプセグメント34(図2A)及びパイプ延長部39(図10)と流体連通する。ソケット45は、ボルト又は他の取付け構造が貫通する開口45aを備え、これによって、ボルト33b(例えば、図5Bを参照)が取り付けられたとき、連結器44を固定する。ソケット45は、所望の取付け構造に離脱可能に装着することができる取付けブラケット45mを備えることができる。図8Bは、略水平方向の旋回軸を確定するように取り付けられたソケット45の典型的な作動配置を示している。
【0050】
図9は、装置10に隣接した作動位置にある第2ホーン組立体30の平面図である。この状態で、近位突起46が近位センサ139に隣接した位置にある。いくつかの実施形態において、装置10は、ホーン20、32及び/又は34のいずれが使用中であるかを自動的に識別し、その自動的検出に基づいて、対応する動作モードの作動シーケンスを自動的に選択するように構成された自動化されたホーン検出器(図示せず)を備えているとよい。この検出器は、装置10内に設置された第1ホーン20と中間パイプセグメント34の各々と連通し得る箇所に保持されるバーコード(赤外)読取器を備えているとよく、第1ホーン20と中間パイプセグメント34は、読取り箇所に対応する箇所に固定されたバーコード標識を有しているとよい。他の検出手段、例えば、(第1ホーンが中間パイプセグメントよりも長いことを示す)光学認識センサ、重量センサなども用いられ得る。また、間違ったホーンが設置されている場合又はどのようなホーンも設置されていない場合に作動を停止するのに、検出器が用いられてもよい
【0051】
図10及び図11は、隣接する下流側の装置100に対して適所に配置された第2ホーン組立体30を示している。図示される実施形態において、装置100は、ノースカロナイナ州、アペックスのティッパー・タイ・インコーポレーション(Tipper Tie, Inc.)からティッパー・タイ(TIPPER TIE)?の商標で市販されているRS4203モデルのような襞寄せ圧搾/クリップ留め装置である。作動中、当業者に知られているように、スキンブレーキが、装置100と連通するように配置されたホーンの下流端部に設置され、圧搾板300と協働し、クリップが所望の間隔で圧搾されたケーシング領域に装着されるのを可能にする。スキンブレーキ(図示せず)は、内側又は外側スキンブレーキとして、設けることができる。この内側又は外側スキンブレーキは、窪ませて又は面一に取り付けられ、ホーンの寸法(すなわち、1〜3インチ(25.4〜76.2ミリ)の間で1/2インチ(12.7ミリ)ずつ漸増する寸法及び4インチ(101.6ミリ)の寸法)に対応する寸法を有している。寸法決めリングが、ケーシングのより均一な緊張力もたらすのを促進するために、ホーンの外面の前縁部において、ケーシングの下に配置されるとよい。ホーンの空間的配置及び長さは、用いられるスキンブレーキの種類、ホーンの寸法(長さと直径)、所望される物品の種類、及び/又は用いられるケーシングの種類に基づいて、調整されるとよい。ケーシング材料を圧搾、クリップ留め、又は張力付与するのに用いられる例示的な機器及び装置の例が、米国特許第4,847,953号、4,675,945号、第5,074,386号、第5,167,567号、及び第6,401,885号に記載されている。これらの特許の内容は、参照することによって、ここに全体が引用されているかのように含まれるものとする。グリセリン及び/又は鉱油を含む油のような適切な潤滑剤を施すために、噴霧器が、(ホーンが使用される場合は、常に、その下流部にある)スキンブレーキに隣接して配置されてもよい(図示せず)。
【0052】
作動中、包被された物品は、圧搾/クリップ留め装置100に送給され得る。この装置100は、2種類のケーシングのいずれかを用いて包被された物品からなる一連の単一物品又は一連の連鎖状物品を製造するように構成され得る。クリップがケーシングの始端部に施され、食品がケーシング内にポンプ送給され、充填されたケーシングがホーンの放出端に隣接する充填個所から下流側に移動される。充填が一時的に中断され、その間に、過剰の物品が(パッケージのクリップ区域から押し退けられて)圧搾され、次いで、2本のクリップが、ケーシングのクリップ区域における横方向に離間した隣接箇所に同時に施され得る。ナイフを用いて、2つの同時に施されたクリップ間において、ケーシングを切断し、密封された単一パッケージを製造する。2本のクリップ間のこの領域は、「尾」又はパッケージの端部と記載されることがある。2つのクリップの第1クリップ、すなわち、最前方クリップは、先の(第1)密封物品の端部を形成し、2つのクリップの第2クリップ、すなわち、最後方クリップは、充填の準備が整って再始動される次の上流側パッケージの始端を形成する。
【0053】
場合によっては、襞寄せされた単一品の製造方法と同様に、2本のクリップが圧搾されたケーシング領域に同時に施され、リンクのいずれかを切断する前に、この動作が何度か繰り返され、一続きの「チャブ(chubs)」、すなわち、連鎖状の「チャブ(chubs) 」を作るようにすることもできる。すなわち、動作中、所望の数のチャブが繋がって作られ、所望の長さの物品、すなわち、所望の数のチャブを形成することができる。このプロセスは、「チャビング作動」と記載されることがある。所望の長さの物品及び/又は所望の数のチャブが作られた後、ケーシングが圧搾され、2本のクリップが、前述したように、ケーシングに同時に施される。次いで、ナイフを用いて、鎖の尾を切断し、新しい連鎖状物品を始動する。リンク状又は連鎖状物品は、典型的には、さらに他の処理に備えて、一緒に、垂直方向に吊るされる。例えば、米国特許第3,543,378号、第5,167,567号、第5,067,313号、及び第5、181,302号を参照されたい。これらの特許の内容は、参照することによって、ここに全体が引用されているかのように含まれるものとする。
【0054】
一般に、クリップは、物品を包み込み、閉止又は密封するために、ケーシング材料に施され得る。ケーシングのクリップ留めによる密封は、約24〜48時間の間、約16mmHgの真空を保持することができるように、十分に強いとよい。適切なクリップの例として、ノースカロナイナ州、アペックスのティッパー・タイ・インコーポレーションから市販されている金属製の略U字状のクリップが挙げられる。他のクリップ、クリップ材料、及びクリップ構成が用いられてもよい。
【0055】
図12は、本発明の実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品を説明するデータ処理システムの例示的実施形態のブロック図である。プロセッサ410は、アドレス/データバス448を介して、メモリ414に通じている。プロセッサ410は、どのような市販のマイクロプロセッサ又は特別仕様のマイクロプロセッサであってもよい。メモリ414は、データ処理システム405の機能を実行するのに用いられるソフトウエアとデータを含むメモリ装置の全ての階層を代表している。メモリ414として、制限はしないが、以下の種類の装置、すなわち、キャッシュメモリ、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、SRAM、及びDRAMが挙げられる。
【0056】
図12に示されるように、メモリ414は、データ処理システム405に用いられるいくつかの範疇のソフトウエアとデータ、すなわち、オペレーティングシステム452、アプリケーションプログラム454、入力/出力(I/O)装置ドライバ458、使用時にケーシング及び/又はホーンの種類と関連する作動シーケンスを選択するための複モード動作選択モジュール450、及びデータ456を含むとよい。
【0057】
データ456は、1つ以上の製造業者用の特定の物品、すなわち、目標とする物品に対応する異なるケーシング(すなわち、第2ホーン用の襞寄せされた塊状のケーシング又はその場で形成されるエラストマー(ポリマー)からなる管状ケーシング)の動作時間、及び物品の充填率、選択可能な鎖の長さ及びリンクの長さなどの探索チャート451を含むとよい。データ456は、コンピュータプログラムが、装置の作動を自動的に制御し、ケーシング材料が消費されたとき、物品の放出を禁止することを可能にする近位センサ及び/又はケーシング材料の消費検出器からのデータを含むとよい。
【0058】
当業者に理解されるように、オペレーティングシステム452は、データ処理システムと共に用いられるのに適するどのようなオペレーティングシステム、例えば、ニューヨーク州、アーモンク市のインターナショナル・ビジネスマシンズ・コーポレーション(International Business Machines Corporation)から市販されているOS/2、AIX、DOS、OS/390、又はシステム390;ワシントン州、レッドモンドのマイクロソフト・コーポレーション(Microsoft Corporation)から市販されているウインドウズCE(Windows(登録商標)CE)、ウインドウズNT、ウインドウズ95、ウインドウズ98、又はウインドウズ2000;パーム・インコーポレーション(Palm, Inc.)から市販されているユニックス(Unix(登録商標))又はリナックス(Linux)又はフリーBSD(FreeBSD)、パームOS(Palm OS);アップルコンピュータ(Apple Computer)から市販されているマックOS(Mac OS);ラボビュー(LabView);又は占有権のあるオペレーティングシステムであってもよい。I/O装置ドライバ458は、典型的には、アプリケーションプログラム454によってオペレーティングシステム452を介してアクセスされ、1つ又は多数のI/Oデータポート、データ記憶456及びメモリ414の一部の要素、及び/又は分配システム420のような装置に通じるソフトウエアルーチンを備えている。アプリケーションプログラム454は、データ処理システム405の種々の特徴を実行し、好ましくは、本発明の実施形態による作動を援用する少なくとも1つのアプリケーションを含むプログラムを代表している。さらに、データ456は、アプリケーションプログラム454、オペレーティングシステム452、I/O装置ドライバ458、及びメモリ414内に含まれ得る他のソフトウエアプログラムによって用いられる静的及び動的データを表している。
【0059】
本発明を、例えば、図12におけるアプリケーションプログラムである複モード動作選択モジュール450に関連して説明したが、当業者によって理解されるように、他の構成が用いられても、本発明の示唆から利得を得られるだろう。例えば、モジュール450は、オペレーティングシステム452、I/O装置ドライバ458、又はデータ処理システム405の他のこのような論理区分内に含まれてもよい。従って、本発明は、図12の構成に制限されると解釈されるべきではなく、ここに記載される作動を実行することができるどのような構成をも包含することが意図されている。
【0060】
I/Oデータポートを用いて、データ処理システム405と、下流側の圧搾/クリップ留め又は(例えば、チャブが連接された物品用の)覆い取付け機構420又は他のコンピュータシステム又はネットワーク(例えば、インターネット)又はプロセッサによって制御される他の装置との間で、情報の伝達を行なうことができる。これらの要素は、ここに説明したように作動する本発明によって構成され得る多くの従来のデータ処理システムに用いられるような在来の要素であってもよい。
【0061】
例えば、データ処理システムは、異なるケーシングと流動性のある物品を供給する異なるホーン構成を有する第1及び第2ホーンを離脱可能に取り付ける装置の複数の異なる所定の作動モードをもたらすように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードと、第1ケーシング材料を有する第1ホーン又は第1ケーシング材料とは異なる第2ケーシング材料を有する第2ケーシングホーンのいずれが装置と連通しているかに応じて、所定の作動モードの1つを選択するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードとを有するコンピュータプログラム製品であり得る。
【0062】
特定の実施形態において、コンピュータ読取可能プログラムコードは、配備するために選択されるケーシング材料の種類及び/又は第1又は第2ホーンのいずれかに付随する作動モードの選択を識別するユーザ入力を容認するように構成される。加えて、コンピュータ読取可能プログラムコードは、所望のホーンが適切な作動位置に配置されるまで、作動を禁止するように構成され得る。いくつかの実施形態において、作動を禁止するコンピュータ読取可能プログラムコードは、第2ホーンが水平面上の作動位置にあるときを自動的に検出するように配置された近位センサからのデータを得て、そのデータを解析するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードを含む。
【0063】
加えて、コンピュータ読取可能プログラムコードは、第2ホーンのケーシング供給分が消費されるときを自動的に識別するように構成され得る。例えば、コンピュータ読取可能プログラムコードは、ケーシング材料の後縁部が前進するにつれて、ケーシング材料の供給分の後端部に装着されたリードに加えられる力に応じて、リミットスイチが始動されるときを監視及び/又は検出するように、構成され得る。加えて、コンピュータプログラムは、第2ホーンが水平面上の作動位置にあるときを自動的に検出するように配置された近位センサからのデータを得て、そのデータを解析するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードを含むこともできる。
【0064】
特定の実施形態において、コンピュータプログラムは、第2ホーンが第1ホーンと共に動作されているとき、(a)第2ホーンのケーシング供給分が消費されるときを識別するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコード、及び/又は(b)第2ホーンが水平面上の作動位置にあるときを自動的に検出するように配置された近位センサからのデータを得て、そのデータを解析するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードを無効にするように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードを含むことができる。
【0065】
いくつかの実施形態において、コンピュータプログラムは、ロール状に巻かれたシートを第1ホーンに供給し、そのロール状素材をその場で管状ケーシング形態に形成するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコード、及び/又は物品の流れを中断させ、逐次的に配置された塊状の繊維ケーシング材料を第2ホーンに送給するための手動の停止及び始動を可能にするコンピュータ読取可能プログラムコードを含むことができる。加えて、コンピュータプログラムは、装置の上流側に配置されたポンプからの物品の流れを制御し、第1ホーンと第2ホーンのどちらが装置と連通しているかに応じて、物品を第1ホーンと第2ホーンの1つの内部を流通させるように構成されたプログラムコードを含むことができる。特定の実施形態において、プログラムは、どのホーンが装置に配置されているかを検出することによって、所望の作動モードを自動的に識別するプログラムコードを含むことができる。
【0066】
さらに、コンピュータプログラムは、襞寄せケーシング圧搾/クリップ留め装置と協働し、第1ホーン又は第2ホーンのいずれが作動状態にあるかに依存して、第1ホーン又は第2ホーンによって得られた包被物品にクリップを送達するコンピュータプログラムコードを含んでもよい。
【0067】
本発明を、例えば、特定区分のプログラム、機能、及びメモリを参照して、説明したが、本発明は、このような論理区分に制限されると解釈されるべきではない。すなわち、本発明は、図12の構成に制限されると解釈されるべきではなく、ここに記載された作動を実行することができるいかなる構成をも包含することが意図されている。
【0068】
作動及び一連の事象は、プログラム可能な論理制御装置によって、制御され得る。作動モードは、当業者によく知られているような制御装置に通じるヒューマン・マシン・インターフェイスを用いるオペレータ入力によって、選択され得る。図13は、交換可能なホーンの種類と共に作動するように構成された装置用の例示的な複動作シーケンスのオプションのフローチャートである。左側の一連の作動(225、227、229、231、233、及び235)は、第1ホーン構成と関連し、右側の一連の作動(210、211、213、215、217、219、221、及び223)は、第2ホーン構成と関連している。
【0069】
ここに示される図の一部におけるフローチャート及びブロック図は、本発明による単一及びニ重クリップ閉止手段の選択的な実施の構造、機能性、及び実施が可能な作動を示している。これに関連して、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、特定の1つ又は多数の論理機能を実施するための1つ以上の実行可能な指令を含むモジュール、セグメント、又はコードの一部を表している。いくつかの代替的実施において、ブロック内に示される機能は、図に示される順序から異なっていてもよい。例えば、連続的に示される2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又はブロックは、含まれる機能によっては、逆の順序で実行される場合があってもよい。
【0070】
前述の説明は、本発明の例示にすぎず、本発明を制限すると解釈されるべきではない。本発明のいくつかの例示的実施形態を説明したが、当業者であれば、本発明の新規の示唆と利点から実質的に逸脱することなく、例示的実施形態において多くの修正が可能であることが、容易に理解されるだろう。従って、このような修正は、全て、請求項に置いて定義される本発明の範囲内に含まれることが意図されている。請求項において、手段+機能(means plus function)で表現された条項は、記載された機能を行なうとして記載される構造、及び構造的な等価物のみならず等価構造を含むことが意図されている。従って、前述の説明は、本発明の例示にすぎず、開示された特定の実施形態に制限されると解釈されるべきではないこと、及び開示された実施形態に対する修正及び他の実施形態は、添付の請求項の範囲内に含まれることが意図されていることが、理解されるべきである。本発明は、請求項によって定義され、請求項の等価物もそこに包含されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1A】本発明の実施形態による(エラストマーケーシング用ホーンとして示される)交換可能なホーンを保持及び/又は係合するように構成されたシール装置の正面図である。
【図1B】本発明の実施形態による図1Aに示される離脱可能に装着可能なエラストマーケーシング用ホーンの側面斜視図である。
【図2A】本発明の実施形態による(ホーンロータ組立体として示される)図1Aに示されるものとは異なるホーンを保持する状態を示す図1Aの装置の正面図である。
【図2B】本発明の実施形態による図2Aに示される装置に保持されるホーンロータ組立体の側面斜視図である。
【図2C】本発明の実施形態によるハウジングカバーが適所に配置された図2Aのシール装置の前方斜視図である。
【図3】本発明の実施形態によって実行され得る作動のフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態によるケーシングヘッドが略水平面上で外方に旋回可能である例示的ケーシング装填配置にある図2Bに示されるホーンロータ組立体の拡大平面図である。
【図5A】本発明の実施形態による支持脚がブラケット内に保持されている図2Bに示されるホーンロータ組立体の拡大部分側面斜視図である。
【図5B】本発明の実施形態による図2Aの装置に取り付けられた図2Bに示されるホーンロータ組立体の拡大部分側面斜視図である。
【図6A】本発明の実施形態による図5Aに示されるブラケットの側面斜視図である。
【図6B】本発明の実施形態による図1A及び図2Aに示されるシール装置に装着される構造に取り付けられた図5Aに示されるブラケットの側面斜視図である。
【図7A】本発明の実施形態による図4の機器を図2Cに示される装置に旋回可能に接続する連結器及び/又はブッシングの側面斜視図である。
【図7B】図7Aに示される連結器の側面図である。
【図7C】ケーシングホーンを図2Aに示される装置に接続するのに用いられ得る連結器の代替的実施形態の側面図である。
【図7D】図7Cの連結器と図2Aに示されるケーシングホーンと共に用いられるのに適したアダプタの側面斜視図である。
【図8A】本発明の実施形態による図7Aの連結器を保持するように構成され、かつ寸法決めされたボールジョイント又はソケットの側面斜視図である。
【図8B】図8Aに示されるボールジョイント又はソケットの拡大前方斜視図である。
【図9】本発明の実施形態による図2Aに示される旋回ヘッドとホーンロータ組立体の拡大平面図である。
【図10】本発明の実施形態によるホーンロータ組立体と直線状に並べられた襞寄せ圧搾/クリップ留め装置の正面図である。
【図11】本発明の実施形態による図10に示される圧搾板に対して適所に配置されたホーンロータ組立体の拡大部分側面斜視図である。
【図12】本発明の実施形態によるデータ処理システムのブロック図である。
【図13】本発明の実施形態によって実行され得る作動のフローチャートである。
【関連出願】
【0001】
本出願は、2003年9月9日に出願された米国仮出願第60/501,647号の優先権を主張するものであり、その内容は、参照することによって、ここにその全体が引用されているかのように含まれるものとする。
【技術分野】
【0002】
本発明は、物品を包被ケーシング内に詰める又は充填する装置、システム、方法、及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、例えば、肉又は他の食品のような消費者用物品の製造において、食品は、ケーシング内に、所望の量が充填され得るように、(典型的には、ポンプによって)送給されるか又は詰め込まれる。よく知られているように、ケーシングは、塊状の天然又は人工ケーシングであり得る。このケーシングが、緩められ、展開され、伸ばされ、及び/又は引っ張られ、所望の物品を覆う細長のケーシングを形成する。他の種類のケーシングは、柔軟材料、典型的には、エラストマー材料の薄いシートを貼り合せることによって形成されるヒートシールされた管状ケーシングである。米国特許第5,085,036号及び第5,203,760号は、シート材料又はロール状に巻かれた平らな材料を管状フィルムケーシングに形成するのに適する自動化された実質的に連続的である送給装置の例を記載している。これらの特許の内容は、参照することによって、ここに全体が引用されているかのように含まれるものとする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の事情にもかかわらず、一部の工場及び施設は、専用の設備空間及び/又はケーシングの各種類に割り当てられた個別の製造ラインを必要とすることなく、いずれかの種類のケーシングを用いて、物品を製造することができる能力及び/又は融通性を望んでいる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、専用の機器の総数及び/又は2種類のケーシングを個々に収納するのに必要な機器空間を低減させ、及び/又は2つの製造ラインを交換可能なホーン要素によって単一の製造ラインに一体化するような方法によって、2種類のケーシング(例えば、貼合せケーシングと非貼合せケーシング)を、それらが充填される対応する異なるホーンを用いて、送り出すことを可能にするように構成された装置、システム、機器、キット、及びコンピュータプログラム製品を提供する。交換可能なホーン要素は、実質的に共通の支持構造に離脱可能に接続され、及び/又はその共通の支持構造から取り外され、製造ラインの上流側及び/又は下流側の機器に最小限の影響しか与えないようにして、異なるホーン及び異なる種類のケーシングへの切換えを可能にするように、構成され得る。
【0006】
いくつかの実施形態において、第1ホーンと第2ホーン組立体は、共通の軸方向中心線に沿って配列され、実質的に同一の床面積を占めるように、寸法決めされ、かつ構成される。第1ホーンは、その場で作製されるヒートシールによる貼合せエラストマー製ケーシングと共に作動するように構成され、第2ホーンは、予め作製された塊状ケーシングと共に作動するように構成され得る。第2ホーンが用いられるとき、ヒートシール機器のハウジングは、その場に残され、第2ホーン組立体の一部の部品を保持することができる。ホーンと装置ハウジングは、ケーシング/ホーンの種類を比較的に迅速に(典型的には、約15分以内に)切換えるように、構成され得る。
【0007】
本発明の実施形態は、選択可能な第1及び第2ホーンを用いて包被された物品を製造し、これによって、選択可能な異なる種類のケーシング内に包まれた物品を製造するための方法を対象としている。これらの方法は、(a)第1ホーンを有する装置を設ける段階であって、第1ホーンは、作動中、その上流側に配置された充填材ポンプと流体連通するように構成されるような段階と、(b)第1ホーンを装置から取り外す段階と、(c)ケーシングホーンと流体連通する中間パイプセグメントを備える第2ホーン組立体を装置に取り付ける段階とを含んでいる。第1ホーンは、物品をその内部に流通させ、かつ装置と協働し、貼合せケーシング材料をその周囲に形成及び/又は案内するように構成され、かつ寸法決めされる。作動中、第2ホーン組立体は、物品をその内部に流通させるために充填材ポンプと流体連通するように構成され、ケーシングホーンは、その周りに非貼合せケーシング材料を保持するように構成される。
【0008】
特定の実施形態において、ケーシングホーンは、対向する第1端及び第2端を有し、第2端がホーンロータ組立体内で終端するようにすることができる。第2ホーン組立体を装置に取り付ける段階は、(a)ホーンロータ組立体を装置に装着する段階と、(b)ケーシングホーンをホーンロータ組立体に取り付ける段階と、(c)ケーシングホーンを略水平面上で、(放出端がオペレータ又はユーザに近くなるように)、旋回する段階を含むことができる。加えて、ホーンロータ組立体は、そこに装着された支持脚を備えることができ、装置は、そこに固定された脚支持ブラケットを備えることができる。ホーンロータ組立体を装着させる段階は、支持脚を脚支持ブラケット内に滑り込ませることによって、実行され得る。
【0009】
他の実施形態は、充填材/物品ポンプと係合し、物品を包被するための細長のケーシングを供給するための交換可能ホーンを有する装置を対象としている。この装置は、(a)支持構造と、対向する上流側端部及び下流側端部とを有するハウジングと、(b)ハウジング支持構造に離脱可能に取り付け可能な第1ホーンであって、長さと、外面と、内部流路とを有す第1ホーンと、(c)ハウジング支持構造に離脱可能に取付け可能なホーンロータ組立体であって、外面を有する旋回可能なケーシングホーンと中間パイプセグメントとを備え、ケーシングホーンと中間パイプセグメントの各々が内部流路を有するようなホーンロータ組立体とを備えている。作動中、第1ホーンが適所に配置されたとき、第1ホーンは、ケーシング材料を外面を覆って移動させるように構成され、物品は、内部流路を通って移動する。あるいは、作動中、第2ホーンが適所に配置された場合、物品は、中間流路を通って旋回可能なケーシングホーン内に移動し、ケーシングホーンは、ケーシング材料の供給分をその外面を覆って移動させる。
【0010】
第1ホーンは、ロール状に巻かれたシートと協働し、エラストマー製の貼合せ管状ケーシングをその場で形成するように構成されたヒートシールホーンであるとよく、ケーシングホーンは、襞寄せされた塊状の繊維ケーシング材料を保持し、かつ送り出すように、構成され得る。装置は、ハウジング内に配置されたエラストマー(すなわち、ポリマー)製の平らなシート素材を形成及びシールするための手段を備えることができる。
【0011】
いくつかの実施形態において、ホーンロータ組立体は、ケーシングホーンと、旋回ヘッドと、中間パイプセグメントの長さを含む全組立長さを有し、この全長は、第1ホーン長さと実質的に同一である。
【0012】
さらに他の実施形態は、ホーンロータ組立体を対象としている。このホーンロータ組立体は、(a)貫通する流路を有する旋回ヘッドと、(b)対向する第1端部及び第2端部と、外面と、内部流路とを有する細長のケーシングホーンとを備えている。第2端部は、ケーシングホーンが旋回可能になるように、旋回ヘッドに装着される。
【0013】
特定の実施形態において、ケーシングホーンと旋回ヘッドは、ケーシングホーンが、実質的に水平位置、すなわち、ケーシングの流路と旋回ヘッドの流路が流体連通する高さの位置に保持されながら、左右に、及び/又は横方向外方に旋回することを可能にするように、構成される。ホーンロータ組立体は、旋回ヘッドに装着された支持部材も備えることができる。加えて、ホーンロータ組立体は、突起部材も備えることができる。この突起部材は、旋回ヘッドに取り付けられ、作動位置にあるとき、近位センサと直線状に並び、これによって、ケーシングホーン及び/又は旋回ヘッドが適切な作動位置にあることを識別するように、構成される。
【0014】
特定の実施形態において、旋回ヘッドは、ソケット部材に保持される半球状の輪郭を有し得る連結部材を備え、ソケット部材は、連結部材が、ソケット部材内にすべり嵌めされ、ソケット部材に対して旋回することが可能であるように、構成され得る。
【0015】
他の実施形態は、ロール状素材から管状ケーシングを製造する装置を非貼合せケーシングを送り出すように変更するためのキットを対象としている。これらのキットは、改造又は改修オプションなどとして、供給され得る。キットは、(a)ケーシングホーン及び中間パイプセグメントと、(b)装置に取り付けられ、ケーシングホーン及び/又は中間パイプセグメントを装置に対して保持するように構成されたブラケットとを備えている。
【0016】
いくつかの実施形態において、キットにおけるケーシングホーンは、旋回ヘッドに装着され、(典型的には、設置時の配置、すなわち、軸方向から外側にずれて延在する配置から作動時の軸方向に配列される位置に)旋回するように、構成される。キットは、任意選択的に、張力クリップを備えてもよく、この張力クリップは、ケーシングホーンに装着され、塊状の繊維ケーシング材料の端部を保持し、リミットスイッチと協働し、一定長さの繊維ケーシング材料が消費されるときを自動的に識別するように、構成される。
【0017】
さらに他の実施形態は、複数の異なる選択可能なホーンを離脱可能に取り付ける装置を、異なるケーシング材料を供給し、選択されたケーシング材料を充填し、包被された細長の物品をもたらすように、作動させるためのコンピュータプログラム製品を対象としている。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ読取可能記憶媒体を備え、この媒体は、その媒体内で実施されるコンピュータ読取可能プログラムコードを有している。コンピュータ読取可能プログラムコードは、異なるケーシングと流動可能な物品を供給する異なるホーン構成を有する第1及び第2ホーンを離脱可能に取り付ける装置の複数の異なる所定の作動モードをもたらすように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードと、第1ケーシング材料を有する第1ホーン又は第1ケーシング材料と異なる第2ケーシング材料を有する第2ケーシングホーンのいずれが装置と連通しているかに応じて、異なる作動モードの1つを選択するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードとを含んでいる。
【0018】
いくつかの実施形態において、コンピュータ製品は、配備させるために選択されるケーシング材料の種類及び/又は第1ホーン又は第2ホーンのいずれかに付随する作動の選択を識別するユーザ入力を容認するコンピュータ読取可能プログラムコードを含むことができる。加えて、コンピュータプログラム製品は、選択されたホーンが適切な作動位置にあるまで、作動を禁止するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードを含んでもよい。
【0019】
さらに他の実施形態は、選択可能な第1及び第2ホーンを用いて包被された物品を製造し、これによって、選択可能な異なる種類のケーシングに包まれた物品を製造するためのシステムを対象としている。このシステムは、(a)離脱可能に取り付け可能な第1ホーンを有する装置であって、第1ホーンは、作動中、その上流に配置された充填材ポンプと流体連通するように構成され、第1ホーンは、物品をその内部に流通させ、装置と協働し、貼合せケーシング材料をその周囲に形成及び/又は案内するように構成され、かつ寸法決めされるような装置と、(b)ケーシングホーンと流体連通する中間パイプセグメントを備える第2ホーン組立体を装置に取り付けるための手段とを備えている。作動中、第2ホーン組立体は、物品をその内部に流通させるために、充填材ポンプと流体連通するように構成され、ケーシングホーンは、非貼合せケーシング材料をその周りに保持するように構成される。
【0020】
これら及び他の目的、及び/又は本発明の態様は、以下に述べる詳述において、詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態が示される添付の図面を参照し、本発明をさらに詳細に説明する。しかし、本発明は、多くの異なる形態で実施されてもよく、ここに述べる実施形態に制限されると解釈されるべきではない。全体を通じて、同様の番号は、同様の要素を指すものとする。図面において、一部の層、要素、又は特徴は、明瞭にするために誇張されていることもある。また、破線は、特に規定しない限り、任意選択的な特徴又は作動を示すものとする。加えて、一連の作動(又はステップ)は、特に指定しない限り、請求項に示される順番に制限されるものではない。ここで用いられる「装着される」、「接続される」、「接触している」、「連結している」などの用語は、特に規定しない限り、直接的又は間接的のいずれかを意味することができる。「同時に」という用語は、作動が実質的に同時に実行されることを意味する。
【0022】
本発明の以下の説明において、一部の用語は、他の構造に対する一部の構造の位置関係を指すために用いられる。ここで用いられる「前部」又は「前方」という用語及びその派生語は、充填材又は物品が、製造ラインにおいて移動し、包被された物品を形成する一般方向又は主方向を指し、この「前部」又は「前方」という用語は、「下流」という用語と同義語であることが意図され、多くの場合、製造又は材料の流れ環境において、移動している又は作用を受けている材料が、そのプロセスの途中で、他の材料よりもさらに遠くに進んでいることを示すのに用いられる。逆に、「後方」及び「上流」という用語及びそれらの派生語は、それぞれ、前向及び下流方向と反対の方向を指す。
【0023】
本発明は、ケーシング内に保持された物品を密封するために封止クリップを使用し得る包被された物品を製造するのに、特に適している。物品は、ケーシング内に保持された連鎖状の細長く延ばされた物品であってもよい。ケーシングは、どのような適切なケーシング(食用又は非食用、天然又は人工ケーシング)、例えば、制限はしないが、コラーゲン、セルロース、プラスチック、エラストマー及び/又はポリマーからなるケーシングであり得る。典型的には、第1ホーンは、エラストマー及び/又はポリマーからなるシート及び/又はロール状に巻かれた平らな素材から貼合せ管状ケーシングを形成し、次いで、この管状ケーシングに流動性を有する物品を詰めるか又は充填するように、構成される。第2ホーンは、天然及び/又は食用(典型的には、繊維)ケーシングを物品の周りに供給することができる。さらに典型的には、エラストマー及び/又はポリマーからなるシートは、ロール状に巻かれた比較的薄いシート(又はフィルム)である。このシートは、その場で連続的な長さのヒートシールされた及び/又は他の方法によって接合された、すなわち、貼り合わされた管状ケーシングに形成され得る。このケーシングの形成は、所望の間隔にわたって、(ロール状素材の大きさと長さに依存するが、典型的には、少なくとも約45〜60分の間隔にわたって)、実質的に自動的かつ連続的に実施され得る。貼合せは、従来と同様のヒートシール及び/又は超音波、接着剤、光(紫外線又は所望の波長の光)、薬剤、及び/又は他の適切なシール手段を用いて、実施され得る。継ぎ目は、平坦、フィン状、又は他の重合せ及び/又は当接による接合形態であり得る。
【0024】
包被された細長又は管状の物品は、細長の食品、典型的には、食肉品であり得る。例示的な食肉品として、制限はしないが、連鎖状の(ペパローニ、鶏肉、及び牛肉又は他の所望の肉を含み得る)肉、及びソーセージ、ホットドッグなどを含む全体的又は部分的な肉の混合物を含む加工食肉品が挙げられる。本発明の他の実施形態は、ケーシング材料に(チーズのような)他の種類の食品又は他の物品を密封することを対象とすることもある。他の物品の例として、穀物、砂糖、砂などを含む顆粒材料のような粉体、(従来は缶内に保持されていたのと同様の)湿潤したペット食品を含む他の流動性材料、又は他の粉末状、粒状、固体状、半固体状、又はゼリー状の材料が挙げられる。物品は、食品、水産養殖、農業、環境、薬剤、爆薬、又は他の用途を含むどのような適切な製造業においても、包装される可能性がある。
【0025】
以下にさらに説明するように、第1及び第2ホーンは、各ホーンの下流側に配置された襞寄せ圧搾/クリップ留め装置と直列に連携し、クリップが所望の間隔で施された連鎖状の管状物品、すなわち、チャブ(chub)物品の形態にある細長の物品を製造することができる。各リンク又はチャブの長さと直径、及び鎖の全長は、製造される物品の種類に依存して変化し得る。典型的なストランド、すなわち、鎖の長さの例は、約1〜6フィートである。例えば、米国特許第3,543,378号、第5,167,567号、第5,067,313号、及び第5,181,302号を参照されたい。これらの特許は、参照することによって、ここに全体が引用されているかのように含まれるものとする。
【0026】
図1Aを参照するに、貼合せ管状ケーシングを形成するように構成された例示的装置又はシステム10が、示されている。装置10は、第1ホーン20を備えている。この装置10は、そこに保持された成形及びシール機構と協働し、ロール状に巻かれた平らな材料を、その材料が装置10内においてホーン20を覆って移動する間に、貼合せ管状ケーシングに変換する。管状ケーシング成形装置及び関連するヒートシールホーンの例は、米国特許第5,085,036号及び第5,203,760号に記載されている。これらの特許の内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。しかし、前述したように、この装置は、付加的及び/又は代替的な接合手段又は貼合せ手段を用いて、管状ケーシングを製造するように、構成されてもよい。
【0027】
図1Aに示されるように、第1ホーン(horn)20は、この図に概略的に示されるように、その上流側に設置された充填材/物品ポンプ及び供給源15と流体連通している。第1ホーン(horn)20は、そのホーン20を貫通する内部流路21を備えている。作動中、流路21は、物品を、(環境から密封された)その流路21内に流通させる。物品は、ホーン20の放出端20eを出ると、ホーン20の外面の周囲に保持されたケーシング材料内に詰め込まれる、すなわち、そのケーシング材料を満たす。図示される実施形態において、ホーン20は、軸方向に延在する中心線20c、床から中心線20cまでの高さH1、全長L1、及び装置10の下流側の壁を超えて延在するホーン部分の長さL2を有している。ホーン20は、装置10内において、作動中、上流側及び下流側の部品と直線状に並ぶ中心線に沿って実質的に水平になるように、支持構造10f上に配置され得る。
【0028】
図1Bは、装置10から分離された第1ホーン20を示している。第1ホーン20は、典型的には、上流側の端部に成形肩23を備えている。この成形肩23は、ロール状素材(図示せず)が成形肩から離れて移動するときに、その材料を案内し、及び/又は管状ホーンの形状に実質的に一致するように賦形し、その結果として、エラストマー又は他の所望の材料をホーン20の周囲に巻き付ける。図示されるように、ケーシングが物品を包被するときにそのケーシングに所望の張力/寸法をもたらすのを補助するために、ガイド及び/又は予備寸法決めリング24が、放出端20eの近傍に保持され得る。典型的には、ケーシング材料は、下流側に引っ張られたとき、当業者に知られているように、ガイド24の最外周を覆って移動する。
【0029】
図2Aは、第2ホーン(horn)32と連通する装置10及び関連する部品を示している。図示されるように、第2ホーン構成は、中間パイプセグメント34と、旋回ヘッド33と、ケーシングホーン32とを備える第2ホーン組立体30である。第2ホーン組立体30は、その組立体内を通る内部流路32f(すなわち、中間パイプセグメント34、旋回ヘッド33、及びケーシングホーン32を貫通する密封された流路)を備えている。旋回ヘッド33とケーシングホーン32は、ホーンロータ組立体35を形成することができる。旋回ヘッド33は、連結器44とソケット45を備えることができ、これらの連結器44とソケット45は、所望の旋回運動を可能にするように、(図では、ボルト33bによって)、結合される。当業者に知られているように、連結器44とソケット45を結合するのに、他の接合構成が用いられてもよい。第2ホーン組立体30は、典型的には、異なるケーシング(非貼合せケーシング、すなわち、塊状ケーシング)材料と共に作動するように、構成されている。例えば、第2ホーン32は、一定長さの襞寄せされた繊維ケーシングを遂次的に受取り、かつ送り出すように、構成されるとよい。
【0030】
中間パイプ34は、装置内において、適切な支持構造10f上に保持され、クランプ371、372によって、一つ以上の箇所に締め付けられるとよい。2つのクランプが示されているが、作動中にパイプをその作動位置に固定及び/又は保持するのに適するように、他の数のクランプが用いられてもよいし、(又はクランプが用いられなくてもよい)。図示されるように、中間パイプ34は、装置10内に保持されるとき、第1ホーン20と実質的に同一の中心線34cを有するように、構成かつ配列され得る。同様に、作動位置において、第2(ケーシング)ホーン32も、第1ホーン20と同一の中心線配置を有することができる。このように、いくつかの実施形態において、作動位置に保持されたとき、第1及び第2ホーン20、32のそれぞれの高さH1は、実質的に同一であるようにすることができる。加えて、第2ホーン組立体30の全長LTは、第1ホーン20の長さL1と実質的に同一で、(典型的には、約5インチ(127ミリ)以内、さらに典型的には、約2インチ(50.8ミリ)以内)であるとよい。すなわち、ケーシングホーン32と、旋回ヘッド33と、中間パイプ34とを備える第2ホーン組立体の組み立てられた長さは、第1ホーン20の長さL1と実質的に同一であるようにすることができる。第2ホーン組立体30と第1ホーン20を実質的に同一の長さを有するように構成することによって、上流側及び/又は下流側の機器に必要な機器の空間的配置の調整を低減し、既存の製造ラインを過度に混乱させることなく、よりモジュール化した交換を可能にし、及び/又は実質的に同一の床配置及び空間を用いて、管状フィルムケーシングから襞寄せされた塊状ケーシングへの切換え及びその逆の切換えを行なうことができる。
【0031】
特定の実施形態において、中間パイプセグメント34は、ハウジング10hの全軸方向長さにわたって実質的に延在することができる。長さの例示的な範囲として、中間パイプセグメント34の長さは、約49〜51インチ(約1244.6〜1295.4ミリ)、第1ホーン20の全長L1は、約94〜97インチ(約2387.6〜2463.8ミリ)、及び第2ホーン組立体30の全長LTは、約92〜95インチ(約2336.8〜2413ミリ)であるとよい。
【0032】
装置10は、以下にさらに述べるように、所望されるいずれかの種類のケーシング材料を選択的に動作させる複動作モードを有するように構成されたプロセッサを備えることができる。
【0033】
図2Aは、いくつかの実施形態において、装置10がハウジング10hの下流側に配置されたブラケット10b又は他の取付け手段を備えることができることを示している。ブラケット10bは、装置10に、改造/改修部品として又はOEMのオリジナル機器の一部として設置され得る。ブラケット10b及び/又は他の取付け構造は、ホーンロータ組立体35の支持部材36を保持し、中間パイプセグメント34の下流側の第2ホーン組立体30を支持するように、構成され得る。他の実施形態において、ケーシングホーン32は、例えば、図10に示されるように、下流側の装置100に、取付け具136と、装置100と装置10との間に適当な間隔を設けるのに必要な1つ又は多数の延長パイプ又はスペーサ39とによって、直接取り付けることができる。
【0034】
図2Aは、張力クリップ40も示している。この張力クリップ40は、リミットスイッチ40sに装着されたリード40lと協働し、一定長さの繊維ケーシング材料が消費されるときを自動的に識別するために、典型的には、旋回ヘッド33及び/又は一塊の繊維ケーシング材料の後縁又は端部に装着可能である。張力クリップ40は、一端が旋回ヘッド33又は他の所望の取付け構造に取り付けられ、他端がケーシング材料にクリップ留めされるとよい。
【0035】
図2Bは、装置10から切り離された第2ホーン組立体30を示している。図示されるように、第2ホーン組立体30は、ケーシング材料が消費されたとき、すなわち、使い果たされたとき、技術者又はオペレータがリミットスイッチ40sを手動によって作動することができる手動レバーを備えていてもよい。図2Bは、ホーンロータ組立体35が(舌片又は板として示される)突起46も備えていてもよいことを示している。この突起46は、近位スイッチと協働し、ケーシングホーン32と旋回ヘッド33が適切な作動位置にあるときを自動的に確認する。図4に示されるように、ケーシングホーン32は、襞寄せされたケーシング材料の装填中、軸方向位置から横方向(左右)に傾動させることができる。ケーシングホーン32は、所望の(軸方向に配列された)作動配置に旋回されるとよい。従って、軸方向に配列されたとき、突起46が近位スイッチと協働し、ケーシングホーン32と旋回ヘッド33の適切な配列と位置とを確認する。近位スイッチ139(図5B)は、磁気的な位置検出システム(この場合、突起は、磁気材料によって形成され、及び/又は磁気材料によって被覆される)、又は光学的、電磁誘導、及び他の適切な位置検出システムであるとよい。他の電子又は電気機械的な位置検出システムが、用いられてもよい。
【0036】
旋回ヘッド33は、連結器44と、その連結器44を受入れ、保持するソケット45とを備え、ケーシングホーン32を旋回させることができる。加えて、図2A及び図2Bに示されるホーンロータ組立体35は、旋回ヘッド33と共に(任意選択的な)アダプタ43を備えている。図2C及び図4は、アダプタ43のない第2ホーン組立体30を示している。以下、さらに説明するように、より大きい旋回ヘッド33がより小さいケーシングホーン32と共に用いられる場合、アダプタ43が用いられるとよい。
【0037】
図2Cは、カバーが適所に配置され、中間パイプセグメント34が窓10aから外に延在し、ホーンロータ組立体35及び/又は旋回ヘッド33と結合しているハウジング10hを示している。
【0038】
図3は、本発明の実施形態によって実行され得る作動を示している。図に示されるように、ヒートシール装置をヒートシールホーンからケーシングホーンに切換えるとき、ヒートシールホーンが装置から取り外される(ブロック101)。ヒートシールホーンが取り外される前に、(すなわち、2つを接続するクランプを緩めるか又は取り外す前に)、上流側、すなわち、入側の(物品又は充填材)パイプが切り離されてもよい(ブロック102)。旋回可能なケーシングホーンを有するホーンロータ組立体がヒートシール装置に取り付けられ得る。中間パイプセグメントが、旋回可能なケーシングホーンと流体連通するように、ヒートシール装置に取り付けられ得る(ブロック120)。
【0039】
ホーンロータ支持脚をヒートシール装置のブラケット内に挿入することによって、ホーンロータ組立体が取り付けられ得る(ブロック111)。設置、(襞寄せされた)ケーシング材料の充填、及び/又は取外しの少なくとも1つの最中に、ケーシングホーンは、略水平面において、軸方向中心線から横方向(すなわち、左右)に傾動するように、旋回することができる(ブロック112)。ケーシングホーンは、中間パイプセグメントに流体連通及び/又は接続することができ、作動中、ケーシングホーンは、実質的に水平面において軸方向に配列された配置に旋回することができる(ブロック114)。
【0040】
特定の実施形態において、図1A及び図2Cをまず参照するに、ハウジング10hのカバー10cが持上げられ、ホーンクランプ22が取り外され、第1ホーン20が装置10から持ち上げられる(第1ホーンは、約50ポンド(22.5キログラム)、さらにそれ以上の重量を有することがある)。旋回ヘッド33とホーンロータ支持部材36とを有するホーンロータ組立体35がブラケットに位置決めされ、ミズリー州、セントルイスのカール・レーン・マニファクチャーリング社(Carr Lane Manufacturing Co.)から市販されているようなカム型係止クランプ36c(図5A)を用いて、固定され得る。次いで、ケーシングホーン32が、作動中の物品の漏れを阻止する封止のために、アクメ衛生ネジナットを用いて、旋回ヘッド33に装着され得る。他の実施形態において、ホーン組立体/旋回ヘッドを装置10に取り付ける前に、ケーシングホーン32が旋回ヘッド33に装着されてもよい。図4に示されるように、ケーシングホーン32は、軸方向に延在する中心線30cから角度「α」だけ旋回することができるとよい。角度αは、約15〜75°の間、特定の実施形態では、約30〜60°の間にあるとよい。中間パイプセグメント34が、装置10に取り付けられ、クランプ又は他の固定手段によって、離脱可能に固定され得る。ケーシングホーン32及び/又はロータ組立体35を取り付ける前に、中間パイプセグメント34が装置10内に取り付けられてもよい。いずれの場合も、中間パイプセグメント34を物品/充填材ポンプ及び/又は供給源に接続する上流側の配管が、接続され得る。
【0041】
旋回ヘッド33は、有効な自己シール配置が得られるように整合する2つの面を有するように、構成され得る。すなわち、旋回ヘッド33とケーシングホーン32が軸方向中心線に沿って位置するように移動され、実質的に軸方向に配列される時に、Oリング、ガスケット、又は他のシール手段が、(例えば、連結器44の外面とソケット45の内面との間に)、着座される。いくつかの実施形態において、Oリング(図示せず)は、図7B及び7Cに示されるような連結器44の後部の溝44gに位置し、ソケット45と連結器44を通してケーシングホーン32に延在する流路を密封することができる。
【0042】
図4及び図5Aは、ケーシングホーン32が左右に移動される(所望のケーシング材料を充填するために外方に回動され、及びそのケーシング材料を動作させるために内方に回動される)ことを可能にするケーシングホーン32の横方向旋回軸33aを示している。ケーシングホーン32は、いくつかの実施形態において、他の種類のホーンへの切換え時における設置/取外し中に、軸方向配列から外方(又は内方)に旋回してもよい。いくつかの実施形態において、旋回運動は、取付け時において、オペレータの手が届き得る1つの側には実質的に自在に旋回するが、その反対側への対応する角運動を伴う旋回を実質的に妨げるように、取付けハードウエア/装置によって、制限されてもよい。図5Bは、旋回ヘッド33及び/又はホーンロータ組立体35の突起46と協働する近位スイッチ139の例を示している。
【0043】
図6Aは、ホーンロータ組立体支持脚36を受入れるように、寸法決めされ、かつ構成されたブラケット10bの一構成を示している。図6Bは、ブラケット10bが、要求構造36cのみならず、リミットスイッチ40sと近位スイッチ139とを保持するように構成され得ることを示している。ブラケット10bは、アーム延長部10eを受入れるように、構成されてもよく、このアーム延長部10eは、ブラケット10bが装置10の下流側に所望の距離だけ離れて配置されるように、装置10に装着可能である。
【0044】
図7A及び図7Bは、連結器44の一実施形態を示している。図示されるように、連結器44は、対向する後部と前部441、442を有し、それらの間に、流路44fが延在している。連結器44は、後部441に、溝44gも有している。また、連結器44は、開口44aも備えている。この開口44aは、連結器44をソケット45に固定するボルト33b又は他の取付けハードウエア(ネジ又は他の装着手段)を受入れるように、寸法決めされ、かつ構成されている。開口44aは、貫通開口でなくてもよい、すなわち、その個所における材料の厚みよりも小さい長さを有していてもよい。これによって、開口44aは、その下方に密閉された空洞領域を有することができる。
【0045】
図示されるように、いくつかの実施形態において、連結器44は、平らな後端44eを有する実質的に半球状の輪郭と、流路44fをもたらす実質的に開口した空洞とを有しているとよい。連結器44は、外面の一部における凹領域44dと、2つの隣接する取付け開口44pを有するリップ状部46mとを備えていてもよい。リップ状部46mは、突起部材/板46と当接し、かつそれを保持することができる(図2B及び図4)。前縁部442は、ケーシングホーン32のネジ山と係合し、それらの間の接続部を密封するアクメネジ山を備えることができる(例えば、図4を参照)。
【0046】
図7Cは、連結器44の他の実施形態を示している。この実施形態において、連結器44は、アダプタ43を受け入れるように、構成され、かつ寸法決めされた前方延長部144を備えている(図5A及び図7D)。前方延長部144は、アダプタ46の後縁の嵌合ネジ山と係合するネジ山を備えることができる(図5A)。アダプタ43は、内面(I.D)にネジ山43tを有しているとよく、前方延長部144は、その外面(O.D)に対応する嵌合ネジ山44tを備えることができる。これらのネジ山のパターンは、図7C及び図7Dに示されていない。アダプタ43は、締付け工具(例えば、レンチ)が、容易に接触かつ係合し、適切な密封が得られるように接続部を締め付けることを可能にする平らな領域43fを備えているとよい。
【0047】
図7Dは、アダプタ43の例示的な実施形態を示している。このアダプタ43は、対向する後部及び前部431、432と、それらの間に延在する流路43fとを備えている。図示されるように、アダプタ43は、前部432における第1直径と、後部431におけるより大きい直径とを有している。
【0048】
いくつかの実施形態において、ケーシングホーン32は、漸増する寸法構成、典型的には、約1〜3インチ(約25.4〜76.2ミリ)(O.D)の間で漸増する寸法構成、及び/又はより大きい寸法構成、典型的には、約4インチ(約101.6ミリ)の寸法構成で、供給され得る。各寸法は、一般的に、所望の物品の寸法及び/又はケーシングの種類に対応する。1つのホーンロータ組立体35及び/又は旋回ヘッド33が、いくつかの異なる寸法のケーシングホーン32、例えば、1〜3インチ(25.4〜76.2ミリ)の寸法構成の各々のケーシングホーン32を収容するように構成され得る。一方、別の4インチ(101.6ミリ)用のホーン組立体35が、配備されてもよい。アダプタ43が、その一端において1〜3インチ(25.4〜76.2ミリ)範囲内のケーシングホーンに装着され、その他端において4インチ(101.6ミリ)のホーンロータ組立体の旋回ヘッド33に装着されるようにすることができる。この場合、1〜3インチ(25.4〜76.2ミリ)用のアダプタは、上流端において拡径されているが、その拡径部が、連結器44内にねじ込まれ得る。但し、3インチ(76.2ミリ)用の旋回ヘッド33の場合、ケーシングホーン32(又は対応する取付けセグメント)は、その内面に、連結器44の内面に形成されたネジ山に直接螺合する雌ネジ山を備えることもできる。
【0049】
図8Aは、連結器44の後部441を受け入れるように、寸法決め、かつ構成されたソケット45を示している。すなわち、ソケット45は、連結器44の外側輪郭に対応する半球形状を有する内部空洞45cを備えている。ソケット45は、対向する後部と前部451、452と、比較的短い流路45fを有する流れ入口45pとを備え、この流路45fは、作動中、連結器の流路44f内で終端する。流れ入口45pは、中間パイプセグメント34(図2A)及びパイプ延長部39(図10)と流体連通する。ソケット45は、ボルト又は他の取付け構造が貫通する開口45aを備え、これによって、ボルト33b(例えば、図5Bを参照)が取り付けられたとき、連結器44を固定する。ソケット45は、所望の取付け構造に離脱可能に装着することができる取付けブラケット45mを備えることができる。図8Bは、略水平方向の旋回軸を確定するように取り付けられたソケット45の典型的な作動配置を示している。
【0050】
図9は、装置10に隣接した作動位置にある第2ホーン組立体30の平面図である。この状態で、近位突起46が近位センサ139に隣接した位置にある。いくつかの実施形態において、装置10は、ホーン20、32及び/又は34のいずれが使用中であるかを自動的に識別し、その自動的検出に基づいて、対応する動作モードの作動シーケンスを自動的に選択するように構成された自動化されたホーン検出器(図示せず)を備えているとよい。この検出器は、装置10内に設置された第1ホーン20と中間パイプセグメント34の各々と連通し得る箇所に保持されるバーコード(赤外)読取器を備えているとよく、第1ホーン20と中間パイプセグメント34は、読取り箇所に対応する箇所に固定されたバーコード標識を有しているとよい。他の検出手段、例えば、(第1ホーンが中間パイプセグメントよりも長いことを示す)光学認識センサ、重量センサなども用いられ得る。また、間違ったホーンが設置されている場合又はどのようなホーンも設置されていない場合に作動を停止するのに、検出器が用いられてもよい
【0051】
図10及び図11は、隣接する下流側の装置100に対して適所に配置された第2ホーン組立体30を示している。図示される実施形態において、装置100は、ノースカロナイナ州、アペックスのティッパー・タイ・インコーポレーション(Tipper Tie, Inc.)からティッパー・タイ(TIPPER TIE)?の商標で市販されているRS4203モデルのような襞寄せ圧搾/クリップ留め装置である。作動中、当業者に知られているように、スキンブレーキが、装置100と連通するように配置されたホーンの下流端部に設置され、圧搾板300と協働し、クリップが所望の間隔で圧搾されたケーシング領域に装着されるのを可能にする。スキンブレーキ(図示せず)は、内側又は外側スキンブレーキとして、設けることができる。この内側又は外側スキンブレーキは、窪ませて又は面一に取り付けられ、ホーンの寸法(すなわち、1〜3インチ(25.4〜76.2ミリ)の間で1/2インチ(12.7ミリ)ずつ漸増する寸法及び4インチ(101.6ミリ)の寸法)に対応する寸法を有している。寸法決めリングが、ケーシングのより均一な緊張力もたらすのを促進するために、ホーンの外面の前縁部において、ケーシングの下に配置されるとよい。ホーンの空間的配置及び長さは、用いられるスキンブレーキの種類、ホーンの寸法(長さと直径)、所望される物品の種類、及び/又は用いられるケーシングの種類に基づいて、調整されるとよい。ケーシング材料を圧搾、クリップ留め、又は張力付与するのに用いられる例示的な機器及び装置の例が、米国特許第4,847,953号、4,675,945号、第5,074,386号、第5,167,567号、及び第6,401,885号に記載されている。これらの特許の内容は、参照することによって、ここに全体が引用されているかのように含まれるものとする。グリセリン及び/又は鉱油を含む油のような適切な潤滑剤を施すために、噴霧器が、(ホーンが使用される場合は、常に、その下流部にある)スキンブレーキに隣接して配置されてもよい(図示せず)。
【0052】
作動中、包被された物品は、圧搾/クリップ留め装置100に送給され得る。この装置100は、2種類のケーシングのいずれかを用いて包被された物品からなる一連の単一物品又は一連の連鎖状物品を製造するように構成され得る。クリップがケーシングの始端部に施され、食品がケーシング内にポンプ送給され、充填されたケーシングがホーンの放出端に隣接する充填個所から下流側に移動される。充填が一時的に中断され、その間に、過剰の物品が(パッケージのクリップ区域から押し退けられて)圧搾され、次いで、2本のクリップが、ケーシングのクリップ区域における横方向に離間した隣接箇所に同時に施され得る。ナイフを用いて、2つの同時に施されたクリップ間において、ケーシングを切断し、密封された単一パッケージを製造する。2本のクリップ間のこの領域は、「尾」又はパッケージの端部と記載されることがある。2つのクリップの第1クリップ、すなわち、最前方クリップは、先の(第1)密封物品の端部を形成し、2つのクリップの第2クリップ、すなわち、最後方クリップは、充填の準備が整って再始動される次の上流側パッケージの始端を形成する。
【0053】
場合によっては、襞寄せされた単一品の製造方法と同様に、2本のクリップが圧搾されたケーシング領域に同時に施され、リンクのいずれかを切断する前に、この動作が何度か繰り返され、一続きの「チャブ(chubs)」、すなわち、連鎖状の「チャブ(chubs) 」を作るようにすることもできる。すなわち、動作中、所望の数のチャブが繋がって作られ、所望の長さの物品、すなわち、所望の数のチャブを形成することができる。このプロセスは、「チャビング作動」と記載されることがある。所望の長さの物品及び/又は所望の数のチャブが作られた後、ケーシングが圧搾され、2本のクリップが、前述したように、ケーシングに同時に施される。次いで、ナイフを用いて、鎖の尾を切断し、新しい連鎖状物品を始動する。リンク状又は連鎖状物品は、典型的には、さらに他の処理に備えて、一緒に、垂直方向に吊るされる。例えば、米国特許第3,543,378号、第5,167,567号、第5,067,313号、及び第5、181,302号を参照されたい。これらの特許の内容は、参照することによって、ここに全体が引用されているかのように含まれるものとする。
【0054】
一般に、クリップは、物品を包み込み、閉止又は密封するために、ケーシング材料に施され得る。ケーシングのクリップ留めによる密封は、約24〜48時間の間、約16mmHgの真空を保持することができるように、十分に強いとよい。適切なクリップの例として、ノースカロナイナ州、アペックスのティッパー・タイ・インコーポレーションから市販されている金属製の略U字状のクリップが挙げられる。他のクリップ、クリップ材料、及びクリップ構成が用いられてもよい。
【0055】
図12は、本発明の実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品を説明するデータ処理システムの例示的実施形態のブロック図である。プロセッサ410は、アドレス/データバス448を介して、メモリ414に通じている。プロセッサ410は、どのような市販のマイクロプロセッサ又は特別仕様のマイクロプロセッサであってもよい。メモリ414は、データ処理システム405の機能を実行するのに用いられるソフトウエアとデータを含むメモリ装置の全ての階層を代表している。メモリ414として、制限はしないが、以下の種類の装置、すなわち、キャッシュメモリ、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、SRAM、及びDRAMが挙げられる。
【0056】
図12に示されるように、メモリ414は、データ処理システム405に用いられるいくつかの範疇のソフトウエアとデータ、すなわち、オペレーティングシステム452、アプリケーションプログラム454、入力/出力(I/O)装置ドライバ458、使用時にケーシング及び/又はホーンの種類と関連する作動シーケンスを選択するための複モード動作選択モジュール450、及びデータ456を含むとよい。
【0057】
データ456は、1つ以上の製造業者用の特定の物品、すなわち、目標とする物品に対応する異なるケーシング(すなわち、第2ホーン用の襞寄せされた塊状のケーシング又はその場で形成されるエラストマー(ポリマー)からなる管状ケーシング)の動作時間、及び物品の充填率、選択可能な鎖の長さ及びリンクの長さなどの探索チャート451を含むとよい。データ456は、コンピュータプログラムが、装置の作動を自動的に制御し、ケーシング材料が消費されたとき、物品の放出を禁止することを可能にする近位センサ及び/又はケーシング材料の消費検出器からのデータを含むとよい。
【0058】
当業者に理解されるように、オペレーティングシステム452は、データ処理システムと共に用いられるのに適するどのようなオペレーティングシステム、例えば、ニューヨーク州、アーモンク市のインターナショナル・ビジネスマシンズ・コーポレーション(International Business Machines Corporation)から市販されているOS/2、AIX、DOS、OS/390、又はシステム390;ワシントン州、レッドモンドのマイクロソフト・コーポレーション(Microsoft Corporation)から市販されているウインドウズCE(Windows(登録商標)CE)、ウインドウズNT、ウインドウズ95、ウインドウズ98、又はウインドウズ2000;パーム・インコーポレーション(Palm, Inc.)から市販されているユニックス(Unix(登録商標))又はリナックス(Linux)又はフリーBSD(FreeBSD)、パームOS(Palm OS);アップルコンピュータ(Apple Computer)から市販されているマックOS(Mac OS);ラボビュー(LabView);又は占有権のあるオペレーティングシステムであってもよい。I/O装置ドライバ458は、典型的には、アプリケーションプログラム454によってオペレーティングシステム452を介してアクセスされ、1つ又は多数のI/Oデータポート、データ記憶456及びメモリ414の一部の要素、及び/又は分配システム420のような装置に通じるソフトウエアルーチンを備えている。アプリケーションプログラム454は、データ処理システム405の種々の特徴を実行し、好ましくは、本発明の実施形態による作動を援用する少なくとも1つのアプリケーションを含むプログラムを代表している。さらに、データ456は、アプリケーションプログラム454、オペレーティングシステム452、I/O装置ドライバ458、及びメモリ414内に含まれ得る他のソフトウエアプログラムによって用いられる静的及び動的データを表している。
【0059】
本発明を、例えば、図12におけるアプリケーションプログラムである複モード動作選択モジュール450に関連して説明したが、当業者によって理解されるように、他の構成が用いられても、本発明の示唆から利得を得られるだろう。例えば、モジュール450は、オペレーティングシステム452、I/O装置ドライバ458、又はデータ処理システム405の他のこのような論理区分内に含まれてもよい。従って、本発明は、図12の構成に制限されると解釈されるべきではなく、ここに記載される作動を実行することができるどのような構成をも包含することが意図されている。
【0060】
I/Oデータポートを用いて、データ処理システム405と、下流側の圧搾/クリップ留め又は(例えば、チャブが連接された物品用の)覆い取付け機構420又は他のコンピュータシステム又はネットワーク(例えば、インターネット)又はプロセッサによって制御される他の装置との間で、情報の伝達を行なうことができる。これらの要素は、ここに説明したように作動する本発明によって構成され得る多くの従来のデータ処理システムに用いられるような在来の要素であってもよい。
【0061】
例えば、データ処理システムは、異なるケーシングと流動性のある物品を供給する異なるホーン構成を有する第1及び第2ホーンを離脱可能に取り付ける装置の複数の異なる所定の作動モードをもたらすように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードと、第1ケーシング材料を有する第1ホーン又は第1ケーシング材料とは異なる第2ケーシング材料を有する第2ケーシングホーンのいずれが装置と連通しているかに応じて、所定の作動モードの1つを選択するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードとを有するコンピュータプログラム製品であり得る。
【0062】
特定の実施形態において、コンピュータ読取可能プログラムコードは、配備するために選択されるケーシング材料の種類及び/又は第1又は第2ホーンのいずれかに付随する作動モードの選択を識別するユーザ入力を容認するように構成される。加えて、コンピュータ読取可能プログラムコードは、所望のホーンが適切な作動位置に配置されるまで、作動を禁止するように構成され得る。いくつかの実施形態において、作動を禁止するコンピュータ読取可能プログラムコードは、第2ホーンが水平面上の作動位置にあるときを自動的に検出するように配置された近位センサからのデータを得て、そのデータを解析するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードを含む。
【0063】
加えて、コンピュータ読取可能プログラムコードは、第2ホーンのケーシング供給分が消費されるときを自動的に識別するように構成され得る。例えば、コンピュータ読取可能プログラムコードは、ケーシング材料の後縁部が前進するにつれて、ケーシング材料の供給分の後端部に装着されたリードに加えられる力に応じて、リミットスイチが始動されるときを監視及び/又は検出するように、構成され得る。加えて、コンピュータプログラムは、第2ホーンが水平面上の作動位置にあるときを自動的に検出するように配置された近位センサからのデータを得て、そのデータを解析するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードを含むこともできる。
【0064】
特定の実施形態において、コンピュータプログラムは、第2ホーンが第1ホーンと共に動作されているとき、(a)第2ホーンのケーシング供給分が消費されるときを識別するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコード、及び/又は(b)第2ホーンが水平面上の作動位置にあるときを自動的に検出するように配置された近位センサからのデータを得て、そのデータを解析するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードを無効にするように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードを含むことができる。
【0065】
いくつかの実施形態において、コンピュータプログラムは、ロール状に巻かれたシートを第1ホーンに供給し、そのロール状素材をその場で管状ケーシング形態に形成するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコード、及び/又は物品の流れを中断させ、逐次的に配置された塊状の繊維ケーシング材料を第2ホーンに送給するための手動の停止及び始動を可能にするコンピュータ読取可能プログラムコードを含むことができる。加えて、コンピュータプログラムは、装置の上流側に配置されたポンプからの物品の流れを制御し、第1ホーンと第2ホーンのどちらが装置と連通しているかに応じて、物品を第1ホーンと第2ホーンの1つの内部を流通させるように構成されたプログラムコードを含むことができる。特定の実施形態において、プログラムは、どのホーンが装置に配置されているかを検出することによって、所望の作動モードを自動的に識別するプログラムコードを含むことができる。
【0066】
さらに、コンピュータプログラムは、襞寄せケーシング圧搾/クリップ留め装置と協働し、第1ホーン又は第2ホーンのいずれが作動状態にあるかに依存して、第1ホーン又は第2ホーンによって得られた包被物品にクリップを送達するコンピュータプログラムコードを含んでもよい。
【0067】
本発明を、例えば、特定区分のプログラム、機能、及びメモリを参照して、説明したが、本発明は、このような論理区分に制限されると解釈されるべきではない。すなわち、本発明は、図12の構成に制限されると解釈されるべきではなく、ここに記載された作動を実行することができるいかなる構成をも包含することが意図されている。
【0068】
作動及び一連の事象は、プログラム可能な論理制御装置によって、制御され得る。作動モードは、当業者によく知られているような制御装置に通じるヒューマン・マシン・インターフェイスを用いるオペレータ入力によって、選択され得る。図13は、交換可能なホーンの種類と共に作動するように構成された装置用の例示的な複動作シーケンスのオプションのフローチャートである。左側の一連の作動(225、227、229、231、233、及び235)は、第1ホーン構成と関連し、右側の一連の作動(210、211、213、215、217、219、221、及び223)は、第2ホーン構成と関連している。
【0069】
ここに示される図の一部におけるフローチャート及びブロック図は、本発明による単一及びニ重クリップ閉止手段の選択的な実施の構造、機能性、及び実施が可能な作動を示している。これに関連して、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、特定の1つ又は多数の論理機能を実施するための1つ以上の実行可能な指令を含むモジュール、セグメント、又はコードの一部を表している。いくつかの代替的実施において、ブロック内に示される機能は、図に示される順序から異なっていてもよい。例えば、連続的に示される2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又はブロックは、含まれる機能によっては、逆の順序で実行される場合があってもよい。
【0070】
前述の説明は、本発明の例示にすぎず、本発明を制限すると解釈されるべきではない。本発明のいくつかの例示的実施形態を説明したが、当業者であれば、本発明の新規の示唆と利点から実質的に逸脱することなく、例示的実施形態において多くの修正が可能であることが、容易に理解されるだろう。従って、このような修正は、全て、請求項に置いて定義される本発明の範囲内に含まれることが意図されている。請求項において、手段+機能(means plus function)で表現された条項は、記載された機能を行なうとして記載される構造、及び構造的な等価物のみならず等価構造を含むことが意図されている。従って、前述の説明は、本発明の例示にすぎず、開示された特定の実施形態に制限されると解釈されるべきではないこと、及び開示された実施形態に対する修正及び他の実施形態は、添付の請求項の範囲内に含まれることが意図されていることが、理解されるべきである。本発明は、請求項によって定義され、請求項の等価物もそこに包含されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1A】本発明の実施形態による(エラストマーケーシング用ホーンとして示される)交換可能なホーンを保持及び/又は係合するように構成されたシール装置の正面図である。
【図1B】本発明の実施形態による図1Aに示される離脱可能に装着可能なエラストマーケーシング用ホーンの側面斜視図である。
【図2A】本発明の実施形態による(ホーンロータ組立体として示される)図1Aに示されるものとは異なるホーンを保持する状態を示す図1Aの装置の正面図である。
【図2B】本発明の実施形態による図2Aに示される装置に保持されるホーンロータ組立体の側面斜視図である。
【図2C】本発明の実施形態によるハウジングカバーが適所に配置された図2Aのシール装置の前方斜視図である。
【図3】本発明の実施形態によって実行され得る作動のフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態によるケーシングヘッドが略水平面上で外方に旋回可能である例示的ケーシング装填配置にある図2Bに示されるホーンロータ組立体の拡大平面図である。
【図5A】本発明の実施形態による支持脚がブラケット内に保持されている図2Bに示されるホーンロータ組立体の拡大部分側面斜視図である。
【図5B】本発明の実施形態による図2Aの装置に取り付けられた図2Bに示されるホーンロータ組立体の拡大部分側面斜視図である。
【図6A】本発明の実施形態による図5Aに示されるブラケットの側面斜視図である。
【図6B】本発明の実施形態による図1A及び図2Aに示されるシール装置に装着される構造に取り付けられた図5Aに示されるブラケットの側面斜視図である。
【図7A】本発明の実施形態による図4の機器を図2Cに示される装置に旋回可能に接続する連結器及び/又はブッシングの側面斜視図である。
【図7B】図7Aに示される連結器の側面図である。
【図7C】ケーシングホーンを図2Aに示される装置に接続するのに用いられ得る連結器の代替的実施形態の側面図である。
【図7D】図7Cの連結器と図2Aに示されるケーシングホーンと共に用いられるのに適したアダプタの側面斜視図である。
【図8A】本発明の実施形態による図7Aの連結器を保持するように構成され、かつ寸法決めされたボールジョイント又はソケットの側面斜視図である。
【図8B】図8Aに示されるボールジョイント又はソケットの拡大前方斜視図である。
【図9】本発明の実施形態による図2Aに示される旋回ヘッドとホーンロータ組立体の拡大平面図である。
【図10】本発明の実施形態によるホーンロータ組立体と直線状に並べられた襞寄せ圧搾/クリップ留め装置の正面図である。
【図11】本発明の実施形態による図10に示される圧搾板に対して適所に配置されたホーンロータ組立体の拡大部分側面斜視図である。
【図12】本発明の実施形態によるデータ処理システムのブロック図である。
【図13】本発明の実施形態によって実行され得る作動のフローチャートである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択可能な第1ホーンと第2ホーンを用いて包被された物品を製造し、これによって、選択可能な異なる種類のケーシングに包まれた物品を製造するための方法において、
第1ホーンを有する装置を設ける段階であって、前記第1ホーンは、作動中、その上流側に配置された充填材ポンプと流体連通するように構成され、前記第1ホーンは、物品をその内部に流通させ、かつ前記装置と協働し、貼合せケーシング材料をその周囲に形成及び/又は案内するように構成され、かつ寸法決めされるような段階と、
前記第1ホーンを前記装置から取り外す段階と、
ケーシングホーンと流体連通する中間パイプセグメントを備える第2ホーン組立体を前記装置に取り付ける段階であって、作動中、前記第2ホーン組立体は、前記充填材ポンプと流体連通し、物品をその内部に流通させるように構成され、前記ケーシングホーンは、その周りに非貼合せケーシング材料を保持するように構成されるような段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記装置の適所に設置された状態で、前記第1ホーンと前記中間パイプセグメントは、実質的に同一の軸方向延在中心線に配置されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ケーシングホーンは、前記装置によって画成された設置面積の境界の外側にあり、前記中間パイプセグメントは、前記装置によって画成された設置面積の境界内にあることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
適所に設置された状態で、前記中間パイプセグメントは、前記ケーシングホーンの上流側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ケーシングホーンは、対向する第1端及び第2端を有し、前記第2端は、ホーンロータ組立体内で終端し、前記第2ホーン組立体を前記装置取り付ける段階は、
前記ホーンロータ組立体を前記装置に装着する段階と、
前記ケーシングホーンを前記ホーンロータ組立体に取り付ける段階と、
前記ケーシングホーンを実質的に水平方向の旋回軸を中心に旋回する段階と
を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ホーンロータ組立体は、そこに取り付けられた支持脚を備え、前記装置は、そこに固定された脚支持ブラケットを備え、前記ホーンロータ組立体を装着する段階は、前記支持脚を前記脚支持ブラケットに滑り込ませる段階を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ケーシングホーンの前記第2端部は、流れ入口を有するように構成された旋回ヘッド内で終端し、前記流れ入口は、作動中、物品をその内部に流通させ、これによって、物品が前記中間パイプセグメントから前記旋回ヘッドを通して前記ケーシングホーンに移動するように適合され、前記旋回ヘッドは、ソケットの内側で回動するように構成された連結部材を備え、前記方法は、
前記ケーシングホーンを、実質的に水平面上で横方向に偏位した配置から実質的に水平面上で軸方向に配列された配置に旋回する段階と、
前記連結部材を、前記旋回ヘッドを作動に対して密封するように、前記ソケットに直線状に合せる段階と
を含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記支持脚が前記ブラケットに挿入された後に、前記中間パイプセグメントが前記装置に固定されるように、前記中間パイプセグメントを前記装置内に配置することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1ホーンは、前記中間パイプセグメント又は前記ケーシングホーンのいずれよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1ホーン、前記中間パイプセグメント、及び前記ケーシングホーンは、ステンレス鋼管状部材であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1ホーンは、第1長さを画成する対向する第1端及び第2端を有し、前記第2ホーン組立体は、第2長さを画成する対向する第1端及び第2端を有し、前記第1長さと前記第2長さは、実質的に等しいことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記装置は、ヒートシール装置であり、前記方法は、前記第1ホーンが適所に設置されたとき、
前記第1ホーンの周囲の平らなシート材料を、軸方向延在端部を有する管状ケーシングの形状に形成する段階と、
前記端部同士をシールする段階と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第2ホーン組立体が適所に配置されたとき、前記ケーシングホーンを軸方向配列から外方に旋回し、次いで、一塊のケーシング材料を前記ケーシングホーンに配置する段階をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ケーシングホーンの前記第1端部及び前記第1ホーンの前記第1端部を選択的にそれらの下流側に配置された襞寄せ圧搾/クリップ留め装置と直列に係合させる段階であって、前記襞寄せ圧搾/クリップ留め装置は、実質的に固定された位置を有し、これによって、選択されたケーシング材料に包被された物品を製造する段階をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
圧搾・クリップ留め機構を使用されている前記ケーシングホーンに位置決めし、前記一塊のケーシング材料を引っ張る段階をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
一定長さの包被された物品に沿って所望の間隔でクリップ及び/又は紐を自動的に装着させ、これによって、連接されたチャブ又は連接されていない包被物品を形成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
充填材/物品ポンプと係合し、物品を包被するための細長のケーシングを供給するための交換可能なホーンを有する装置において、
支持構造と、対向する上流側端部及び下流側端部とを有するハウジングと、
前記ハウジング支持構造に離脱可能に取付け可能な第1ホーンであって、長さと、外面と、内部流路とを有し、作動中、物品が前記内部流路を通して移動する間に、ケーシング材料を前記外面を覆って移動させるように構成される第1ホーンと、
前記ハウジング支持構造に離脱可能に取付け可能なホーンロータ組立体であって、外面を有する旋回可能なケーシングホーンと中間パイプセグメントとを備え、前記ケーシングホーンと前記中間パイプセグメントの各々は、内部流路を有し、作動中、物品は、前記中間流路を通して前記旋回可能なケーシングホーン内に移動し、前記ケーシングホーンは、ケーシング材料の供給分をその前記外面を覆って移動させるように適合されるようなホーンロータ組立体と
を備えることを特徴とする装置。
【請求項18】
前記第1ホーンは、ロール状に巻かれたシートと協働し、その場でエラストマー製の貼合せ管状ケーシングを形成するように構成されたヒートシールホーンであることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
ロール状に巻かれたエラストマー製の平らなシートを前記ハウジングと関連して操作可能に形成及びシールする手段をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第1ホーンは、前記ハウジングによって画成された設置面積を超えて軸方向に延在し、前記中間パイプセグメントは、前記ハウジングによって画成された設置面積内に実質的に位置することを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記中間パイプセグメントと前記第1ホーンは、適所に設置された状態で、各々が実質的に同一の軸方向延在中心線を有するように配列されるように、前記ハウジング支持構造に直列に取り付けられるように、構成されることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記ホーンロータ組立体は、前記ケーシングホーンと、旋回ヘッドと、中間パイプセグメントの組み立てられた長さを含む全組立長さを有し、前記ホーンロータ組立体の前記全組立長さは、前記第1ホーンの長さと実質的に同一であることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記ハウジング支持構造は、前記ハウジングの下流側の端部に配置された支持ブラケットを備え、前記ホーンロータ組立体は、前記支持ブラケットに離脱可能に装着されるように構成され、かつ寸法決めされた支持部材を備えることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記ハウジング支持構造は、少なくとも1つの取付けクランプを備え、前記取付けクランプは、前記中間パイプセグメント及び/又は前記第1ホーンを直列に離脱可能に取付け、前記装置は、近位スイッチをさらに備え、前記近位スイッチは、前記旋回ヘッドと協働し、前記ケーシングホーンが作動位置にあるときを検出するように構成されることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項25】
作動中、前記装置は、前記第1ホーンの外面を覆って保持された一定長さのエラストマー製貼合せ管状フィルム及び/又は前記ケーシングホーンの外面を覆って保持された一塊の伸縮可能な繊維ケーシングをさらに備えることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項26】
襞寄せ圧搾/クリップ留め装置と組み合わされ、前記第1ホーンと前記ホーンロータ組立体は、設置された第1ホーン又は前記ケーシングホーンと係合する下流側の襞寄せ圧搾/クリップ留め装置に所望のケーシングを選択的に送り出すように、前記ハウジングに直列に取付け可能であることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項27】
前記第1ホーンと前記ホーンロータ組立体は、前記第1ホーン又は中間パイプのいずれかが前記ハウジングの上流側に配置された充填材/物品ポンプと流体連通するように、前記ハウジングに直列に取付け可能であることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項28】
前記ホーンロータ組立体の前記旋回可能なケーシングホーンは、旋回ヘッドを備え、前記旋回ヘッドは、流路を有するソケット部材内に保持される半球状の輪郭と流路を有する連結部材を有し、前記ソケット部材は、前記連結部材が、前記ソケット部材内にすべり嵌めされ、前記ソケット部材に対して旋回することが可能であるように構成され、ケーシング材料充填位置において、前記旋回ヘッドは、前記ケーシングホーンが軸方向配列から略横方向外方に傾動することを可能にするように構成され、作動位置において、前記旋回ヘッドは、前記ケーシングホーンが実質的に水平面上で軸方向に配列された位置に延在することを可能にするように構成されることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項29】
前記連結手段は、その外面に配置された溝を備え、Oリングが前記溝に保持され、作動位置において、前記連結部材と前記ソケットのそれぞれの流路は、実質的に直線状に配列され、前記連結部材と前記ソケットは、物品を前記流路を通して前記ケーシングホーンの流路内に流通させ、これによって、物品が前記旋回ヘッドから排出されるのを阻止するように、密封することを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
ホーンロータ組立体において、
対向する第1端部及び第2端部と、外面と、内部流路とを有する細長のケーシングホーンであって、前記第1端部は、前記第2端部の上流側に位置するように構成され、前記第1端部は、前記第2端部が旋回軸を中心として左右に旋回することを可能にするように、支持構造に旋回可能に取り付けられるように適合されるような細長のケーシングホーン
を備えることを特徴とするホーンロータ組立体。
【請求項31】
内部を貫通する流路を有する旋回ヘッドをさらに備え、前記細長のケーシングホーンの前記第1端部が、前記旋回ヘッドに装着され、前記ケーシングホーンと前記旋回ヘッドは、前記ケーシングホーンが、前記ケーシングホーンの前記流路と前記旋回ヘッドの前記流路が流体連通する状態で、実質的に水平面上で軸方向に配列された配置から略水平面上で横方向に偏移された配置に、前記旋回軸を中心として左右に旋回することを可能にするように、構成されることを特徴とする請求項30に記載のホーンロータ組立体。
【請求項32】
前記旋回ヘッドに装着された支持部材をさらに備えることを特徴とする請求項31に記載のホーンロータ組立体。
【請求項33】
前記支持部材は、前記旋回ヘッドの側部から実質的に垂直方向に下方に延在する支持脚であることを特徴とする請求項32に記載のホーンロータ組立体。
【請求項34】
前記旋回ヘッドの前記流路及び前記ケーシングホーンの前記流路と流体連通するように、前記旋回ヘッドに離脱可能に装着可能な中間パイプセグメントをさらに備えることを特徴とする請求項31に記載のホーンロータ組立体。
【請求項35】
前記旋回ヘッドに取り付けられた突起部材をさらに備え、前記突起部材は、作動位置にあるとき、近位センサと直線状に並び、これによって、前記ケーシングホーンと前記旋回ヘッドが適切な作動位置にあることを識別するように、構成されることを特徴とする請求項30に記載のホーンロータ組立体。
【請求項36】
前記旋回ヘッドは、ソケット部材に保持された半球状の輪郭を有する連結部材を備え、前記ソケット部材は、前記連結部材が、前記ソケット部材内にすべり嵌めされ、前記ソケット部材に対して旋回することが可能であるように、構成されることを特徴とする請求項31に記載のホーンロータ組立体。
【請求項37】
ケーシング充填配置において、前記旋回ヘッドは、前記ケーシングホーンが横方向外方に傾動することが可能であるように構成され、作動位置において、前記旋回ヘッドは、前記ケーシングホーンが実質的に水平面上で軸方向に配列された位置に延在することが可能であるように構成されることを特徴とする請求項31に記載のホーンロータ組立体。
【請求項38】
前記連結部材は、その外面の周りに配置された溝を備え、Oリングが前記溝に保持され、作動位置において、前記連結部材の前記流路と前記ソケットの前記流路は、実質的に直線状に配列され、前記連結部材と前記ソケットは、物品が前記旋回ヘッドから排出されるのを阻止しながら、物品を前記流路を通して前記ケーシングホーンに流通させるように、密封されることを特徴とする請求項31に記載のホーンロータ組立体。
【請求項39】
前記ホーンロータ組立体は、前記細長のケーシングホーンの前記第2端部が襞寄せ圧搾/クリップ留め装置と係合する状態で、ヒートシール管状ケーシング製造装置に取り付けられるように、構成されることを特徴とする請求項30に記載のホーンロータ組立体。
【請求項40】
前記旋回ヘッドの前記流路及び前記ケーシングホーンの前記流路と流体連通するように、前記旋回ヘッドに装着された中間パイプセグメントをさらに備え、前記支持部材は、ヒートシール装置に装着された支持ブラケットに装着され、前記中間パイプセグメントは、ヒートシールホーンと前記中間パイプセグメントを交換可能に取り付けるように適合された共通支持領域に取り付けられるように構成され、かつ寸法決めされることを特徴とする請求項32に記載のホーンロータ組立体。
【請求項41】
前記中間パイプセグメントと前記ヒートシールホーンは、各々が作動位置にあるとき、実質的に共通の軸方向中心線に位置するように、前記装置内に直列に配置されることを特徴とする請求項40に記載のホーンロータ組立体。
【請求項42】
前記組み立てられた中間パイプセグメント、前記旋回ヘッド、及び前記ケーシングホーンの組み合わされた長さは、前記ヒートシールホーンの長さと実質的に同一であることを特徴とする請求項41に記載のホーンロータ組立体。
【請求項43】
ヒートシールホーンを用いてヒートシールされた貼合せケーシングを製造する自動化された管状ケーシング製造装置と組合せて、前記細長のケーシングホーンと流体連通する中間パイプをさらに備え、前記ホーンロータ組立体は、前記装置に離脱可能に取り付けられるように構成され、前記中間パイプセグメントと前記ケーシングホーンは、前記ヒートシールホーンと取り替えられるように構成されることを特徴とする請求項30に記載のホーンロータ組立体。
【請求項44】
ロール状素材から管状ケーシングを製造する装置を、非貼合せケーシングを送り出すように変更するためのキットにおいて、
ケーシングホーン及び中間パイプセグメントと、
前記装置に取り付けられ、前記ケーシングホーン及び/又は前記中間パイプセグメントを前記装置に対して保持するように構成されたブラケットと、
前記ケーシングホーンに装着され、ホーンロータ組立体を形成することが可能な旋回ヘッドであって、前記ケーシングホーンがケーシング充填配置から作動位置に略横方向に旋回することを可能にする旋回ヘッドと
を備えることを特徴とするキット。
【請求項45】
前記ケーシングホーン、前記旋回ヘッド、及び前記中間パイプセグメントは、前記装置に保持されるように適合されたヒートシールホーンの長さに実質的に対応する全長を有することを特徴とする請求項44に記載のキット。
【請求項46】
張力クリップをさらに備え、前記張力クリップは、前記ホーンロータ組立体又は前記ブラケットに装着可能であり、一塊の襞寄せされた繊維ケーシング材料の端部を保持し、リミットスイッチと協働し、一定長さの前記ケーシング材料が消費されるときを識別するように、構成されることを特徴とする請求項44に記載のキット。
【請求項47】
前記旋回ヘッドは、突起をさらに備え、前記突起は、近位センサと協働し、前記ケーシングホーン及び/又は前記旋回ヘッドが適切な作動位置にあるときを識別することを特徴とする請求項44に記載のキット。
【請求項48】
支持部材をさらに備え、前記支持部材は、前記旋回ヘッドに装着され、前記ブラケットに保持されて、これによって、前記ケーシングホーンを前記中間パイプセグメントと共に軸方向に配列された位置に保持するように構成されることを特徴とする請求項44に記載のキット。
【請求項49】
前記中間パイプセグメントを前記旋回ヘッドに固定するように構成され、かつ寸法決めされた少なくとも1つのクランプをさらに備えることを特徴とする請求項48に記載のキット。
【請求項50】
複数の異なる選択可能なホーンを離脱可能に取り付ける装置を、異なるケーシング材料を供給し、前記選択されたケーシング材料を充填し、包被された細長の物品をもたらすように、作動させるためのコンピュータプログラム製品において、
コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記媒体内で実施されるコンピュータ読取可能プログラムコードを有する記憶媒体を有し、前記コンピュータ読取可能プログラムコードは、
異なるケーシングを外面を覆って供給し、流動可能な物品を内部を通して供給する異なるホーン構成を有する第1及び第2ホーンを離脱可能に取り付ける装置に対して、複数の異なる所定の作動モードをもたらすように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードと、
第1ケーシング材料を有する第1ホーン又は前記第1ケーシング材料と異なる第2ケーシング材料を有する第2ケーシングホーンのいずれが前記装置と連通しているかに応じて、前記所定の作動モードの1つを動作させるように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードと
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項51】
配備させるために選択されるケーシング材料の種類及び/又は前記第1ホーン又は前記第2ホーンのいずれかと関連する前記作動モードの選択を識別するユーザ入力を容認するコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項50に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項52】
前記所望のホーンが適切な作動位置にあるまで、作動を禁止するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項51に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項53】
作動を禁止する前記コンピュータ読取可能プログラムコードは、前記第2ホーンが水平面上の作動位置にあるときを自動的に検出するように配置された近位センサからのデータを得て、そのデータを解析するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードを含むことを特徴とする請求項52に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項54】
前記第2ホーンのケーシング供給分が使い果たされるときを自動的に識別するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項50に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項55】
前記第2ホーンのケーシング供給分が使い果たされるときを識別するように構成された前記コンピュータ読取可能プログラムコードは、前記ケーシング材料の後縁部が前進するにつれて、前記ケーシング材料の供給分の後縁部に装着されたリードに加えられる力に応じて、リミットスイッチが始動されるときを検出するコンピュータ読取可能プログラムコードを含むことを特徴とする請求項54に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項56】
前記第2ホーンが作動位置にあるときを自動的に検出するように配置された近位センサからデータを得て、そのデータを解析するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項54に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項57】
前記装置が前記第1ホーンと共に作動しているとき、(a)前記第2ホーンのケーシング供給分が使い果たされるときを識別するように構成された前記コンピュータ読取可能プログラムコード及び/又は(b)前記第2ホーンが水平面上の作動位置にあるときを自動的に検出するように配置された近位センサからデータを得て、そのデータを解析するように構成された前記コンピュータ読取可能プログラムコードを選択的に無効にするように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項56に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項58】
ロール状に巻かれたシートを前記第1ホーンに供給し、前記ロール状素材をその場で管状ケーシングの形状に形成するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項50に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項59】
物品の流れを中断し、オペレータが一塊の繊維ケーシング材料を前記第2ホーンに逐次的に配置することを可能にする手動の停止及び始動を容認するコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項58に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項60】
前記装置の上流側に配置されたポンプからの物品の流れを制御し、前記第1ホーン又は第2ホーンのいずれが前記装置と連通して設置されているかに応じて、前記物品を前記第1ホーン又は前記第2ホーンの1つの内部に流通させるように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項58に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項61】
どのホーンが前記装置に設置されているかを検出することによって、前記所望の作動モードを自動的に識別するコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項50に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項62】
襞寄せケーシング圧搾/クリップ留め装置と協働し、前記第1ホーンと前記第2ホーンのいずれが作動状態にあるかに依存して、クリップを前記第1ホーン又は前記第2ホーンによって得られた包被物品に送達するコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項61に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項63】
選択可能な第1ホーンと第2ホーンを用いて包被された物品を製造し、これによって、選択可能な異なる種類のケーシングに包まれた物品を製造するためのシステムにおいて、
離脱可能に取付け可能な第1ホーンを有する装置であって、前記第1ホーンは、作動中、その上流に配置された充填材ポンプと流体連通するように構成され、前記第1ホーンは、物品をその内部に流通させ、前記装置と協働し、貼合せケーシング材料をその周囲に形成、シール、及び/又は案内するように構成され、かつ寸法決めされるような装置と、
ケーシングホーンと流体連通する中間パイプセグメントを備える離脱可能に取り付け可能な第2ホーン組立体であって、作動時において、第1ホーンと取り替えられ、物品を内部に流通させるために前記充填ポンプと流体連通するように構成された第2ホーン組立体と
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項64】
前記ケーシングホーンは、その周りに非貼合せケーシング材料を保持するように構成され、前記装置の適所に設置されたとき、前記第1ホーンと前記中間パイプセグメントは、実質的に同一の軸方向延在中心線に配置されることを特徴とする請求項63に記載のシステム。
【請求項65】
前記ケーシングホーンは、旋回可能な端部を有することを特徴とする請求項63に記載のシステム。
【請求項66】
前記第2ホーン組立体は、連結部材とソケットを有する旋回ヘッドを有するホーンロータを備え、前記旋回ヘッドは、前記ケーシングホーンが前記旋回ヘッドに対して旋回することを可能にするように構成され、前記ケーシングホーンは、前記ケーシングホーンが上流側の配管から外方に傾動して配列される充填配置と、前記ケーシングホーンが上流の配管と共に実質的に水平面上で軸方向に配列される作動配置とを有することを特徴とする請求項64に記載のシステム。
【請求項67】
前記ホーンロータは、そこに装着された支持脚を備え、前記装置は、そこに固定された脚支持ブラケットを備え、前記取り付ける手段は、前記支持脚を前記脚支持ブラケット内に取り付けることを含むことを特徴とする請求項66に記載のシステム。
【請求項1】
選択可能な第1ホーンと第2ホーンを用いて包被された物品を製造し、これによって、選択可能な異なる種類のケーシングに包まれた物品を製造するための方法において、
第1ホーンを有する装置を設ける段階であって、前記第1ホーンは、作動中、その上流側に配置された充填材ポンプと流体連通するように構成され、前記第1ホーンは、物品をその内部に流通させ、かつ前記装置と協働し、貼合せケーシング材料をその周囲に形成及び/又は案内するように構成され、かつ寸法決めされるような段階と、
前記第1ホーンを前記装置から取り外す段階と、
ケーシングホーンと流体連通する中間パイプセグメントを備える第2ホーン組立体を前記装置に取り付ける段階であって、作動中、前記第2ホーン組立体は、前記充填材ポンプと流体連通し、物品をその内部に流通させるように構成され、前記ケーシングホーンは、その周りに非貼合せケーシング材料を保持するように構成されるような段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記装置の適所に設置された状態で、前記第1ホーンと前記中間パイプセグメントは、実質的に同一の軸方向延在中心線に配置されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ケーシングホーンは、前記装置によって画成された設置面積の境界の外側にあり、前記中間パイプセグメントは、前記装置によって画成された設置面積の境界内にあることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
適所に設置された状態で、前記中間パイプセグメントは、前記ケーシングホーンの上流側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ケーシングホーンは、対向する第1端及び第2端を有し、前記第2端は、ホーンロータ組立体内で終端し、前記第2ホーン組立体を前記装置取り付ける段階は、
前記ホーンロータ組立体を前記装置に装着する段階と、
前記ケーシングホーンを前記ホーンロータ組立体に取り付ける段階と、
前記ケーシングホーンを実質的に水平方向の旋回軸を中心に旋回する段階と
を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ホーンロータ組立体は、そこに取り付けられた支持脚を備え、前記装置は、そこに固定された脚支持ブラケットを備え、前記ホーンロータ組立体を装着する段階は、前記支持脚を前記脚支持ブラケットに滑り込ませる段階を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ケーシングホーンの前記第2端部は、流れ入口を有するように構成された旋回ヘッド内で終端し、前記流れ入口は、作動中、物品をその内部に流通させ、これによって、物品が前記中間パイプセグメントから前記旋回ヘッドを通して前記ケーシングホーンに移動するように適合され、前記旋回ヘッドは、ソケットの内側で回動するように構成された連結部材を備え、前記方法は、
前記ケーシングホーンを、実質的に水平面上で横方向に偏位した配置から実質的に水平面上で軸方向に配列された配置に旋回する段階と、
前記連結部材を、前記旋回ヘッドを作動に対して密封するように、前記ソケットに直線状に合せる段階と
を含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記支持脚が前記ブラケットに挿入された後に、前記中間パイプセグメントが前記装置に固定されるように、前記中間パイプセグメントを前記装置内に配置することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1ホーンは、前記中間パイプセグメント又は前記ケーシングホーンのいずれよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1ホーン、前記中間パイプセグメント、及び前記ケーシングホーンは、ステンレス鋼管状部材であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1ホーンは、第1長さを画成する対向する第1端及び第2端を有し、前記第2ホーン組立体は、第2長さを画成する対向する第1端及び第2端を有し、前記第1長さと前記第2長さは、実質的に等しいことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記装置は、ヒートシール装置であり、前記方法は、前記第1ホーンが適所に設置されたとき、
前記第1ホーンの周囲の平らなシート材料を、軸方向延在端部を有する管状ケーシングの形状に形成する段階と、
前記端部同士をシールする段階と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第2ホーン組立体が適所に配置されたとき、前記ケーシングホーンを軸方向配列から外方に旋回し、次いで、一塊のケーシング材料を前記ケーシングホーンに配置する段階をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ケーシングホーンの前記第1端部及び前記第1ホーンの前記第1端部を選択的にそれらの下流側に配置された襞寄せ圧搾/クリップ留め装置と直列に係合させる段階であって、前記襞寄せ圧搾/クリップ留め装置は、実質的に固定された位置を有し、これによって、選択されたケーシング材料に包被された物品を製造する段階をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
圧搾・クリップ留め機構を使用されている前記ケーシングホーンに位置決めし、前記一塊のケーシング材料を引っ張る段階をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
一定長さの包被された物品に沿って所望の間隔でクリップ及び/又は紐を自動的に装着させ、これによって、連接されたチャブ又は連接されていない包被物品を形成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
充填材/物品ポンプと係合し、物品を包被するための細長のケーシングを供給するための交換可能なホーンを有する装置において、
支持構造と、対向する上流側端部及び下流側端部とを有するハウジングと、
前記ハウジング支持構造に離脱可能に取付け可能な第1ホーンであって、長さと、外面と、内部流路とを有し、作動中、物品が前記内部流路を通して移動する間に、ケーシング材料を前記外面を覆って移動させるように構成される第1ホーンと、
前記ハウジング支持構造に離脱可能に取付け可能なホーンロータ組立体であって、外面を有する旋回可能なケーシングホーンと中間パイプセグメントとを備え、前記ケーシングホーンと前記中間パイプセグメントの各々は、内部流路を有し、作動中、物品は、前記中間流路を通して前記旋回可能なケーシングホーン内に移動し、前記ケーシングホーンは、ケーシング材料の供給分をその前記外面を覆って移動させるように適合されるようなホーンロータ組立体と
を備えることを特徴とする装置。
【請求項18】
前記第1ホーンは、ロール状に巻かれたシートと協働し、その場でエラストマー製の貼合せ管状ケーシングを形成するように構成されたヒートシールホーンであることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
ロール状に巻かれたエラストマー製の平らなシートを前記ハウジングと関連して操作可能に形成及びシールする手段をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第1ホーンは、前記ハウジングによって画成された設置面積を超えて軸方向に延在し、前記中間パイプセグメントは、前記ハウジングによって画成された設置面積内に実質的に位置することを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記中間パイプセグメントと前記第1ホーンは、適所に設置された状態で、各々が実質的に同一の軸方向延在中心線を有するように配列されるように、前記ハウジング支持構造に直列に取り付けられるように、構成されることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記ホーンロータ組立体は、前記ケーシングホーンと、旋回ヘッドと、中間パイプセグメントの組み立てられた長さを含む全組立長さを有し、前記ホーンロータ組立体の前記全組立長さは、前記第1ホーンの長さと実質的に同一であることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記ハウジング支持構造は、前記ハウジングの下流側の端部に配置された支持ブラケットを備え、前記ホーンロータ組立体は、前記支持ブラケットに離脱可能に装着されるように構成され、かつ寸法決めされた支持部材を備えることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記ハウジング支持構造は、少なくとも1つの取付けクランプを備え、前記取付けクランプは、前記中間パイプセグメント及び/又は前記第1ホーンを直列に離脱可能に取付け、前記装置は、近位スイッチをさらに備え、前記近位スイッチは、前記旋回ヘッドと協働し、前記ケーシングホーンが作動位置にあるときを検出するように構成されることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項25】
作動中、前記装置は、前記第1ホーンの外面を覆って保持された一定長さのエラストマー製貼合せ管状フィルム及び/又は前記ケーシングホーンの外面を覆って保持された一塊の伸縮可能な繊維ケーシングをさらに備えることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項26】
襞寄せ圧搾/クリップ留め装置と組み合わされ、前記第1ホーンと前記ホーンロータ組立体は、設置された第1ホーン又は前記ケーシングホーンと係合する下流側の襞寄せ圧搾/クリップ留め装置に所望のケーシングを選択的に送り出すように、前記ハウジングに直列に取付け可能であることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項27】
前記第1ホーンと前記ホーンロータ組立体は、前記第1ホーン又は中間パイプのいずれかが前記ハウジングの上流側に配置された充填材/物品ポンプと流体連通するように、前記ハウジングに直列に取付け可能であることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項28】
前記ホーンロータ組立体の前記旋回可能なケーシングホーンは、旋回ヘッドを備え、前記旋回ヘッドは、流路を有するソケット部材内に保持される半球状の輪郭と流路を有する連結部材を有し、前記ソケット部材は、前記連結部材が、前記ソケット部材内にすべり嵌めされ、前記ソケット部材に対して旋回することが可能であるように構成され、ケーシング材料充填位置において、前記旋回ヘッドは、前記ケーシングホーンが軸方向配列から略横方向外方に傾動することを可能にするように構成され、作動位置において、前記旋回ヘッドは、前記ケーシングホーンが実質的に水平面上で軸方向に配列された位置に延在することを可能にするように構成されることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項29】
前記連結手段は、その外面に配置された溝を備え、Oリングが前記溝に保持され、作動位置において、前記連結部材と前記ソケットのそれぞれの流路は、実質的に直線状に配列され、前記連結部材と前記ソケットは、物品を前記流路を通して前記ケーシングホーンの流路内に流通させ、これによって、物品が前記旋回ヘッドから排出されるのを阻止するように、密封することを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
ホーンロータ組立体において、
対向する第1端部及び第2端部と、外面と、内部流路とを有する細長のケーシングホーンであって、前記第1端部は、前記第2端部の上流側に位置するように構成され、前記第1端部は、前記第2端部が旋回軸を中心として左右に旋回することを可能にするように、支持構造に旋回可能に取り付けられるように適合されるような細長のケーシングホーン
を備えることを特徴とするホーンロータ組立体。
【請求項31】
内部を貫通する流路を有する旋回ヘッドをさらに備え、前記細長のケーシングホーンの前記第1端部が、前記旋回ヘッドに装着され、前記ケーシングホーンと前記旋回ヘッドは、前記ケーシングホーンが、前記ケーシングホーンの前記流路と前記旋回ヘッドの前記流路が流体連通する状態で、実質的に水平面上で軸方向に配列された配置から略水平面上で横方向に偏移された配置に、前記旋回軸を中心として左右に旋回することを可能にするように、構成されることを特徴とする請求項30に記載のホーンロータ組立体。
【請求項32】
前記旋回ヘッドに装着された支持部材をさらに備えることを特徴とする請求項31に記載のホーンロータ組立体。
【請求項33】
前記支持部材は、前記旋回ヘッドの側部から実質的に垂直方向に下方に延在する支持脚であることを特徴とする請求項32に記載のホーンロータ組立体。
【請求項34】
前記旋回ヘッドの前記流路及び前記ケーシングホーンの前記流路と流体連通するように、前記旋回ヘッドに離脱可能に装着可能な中間パイプセグメントをさらに備えることを特徴とする請求項31に記載のホーンロータ組立体。
【請求項35】
前記旋回ヘッドに取り付けられた突起部材をさらに備え、前記突起部材は、作動位置にあるとき、近位センサと直線状に並び、これによって、前記ケーシングホーンと前記旋回ヘッドが適切な作動位置にあることを識別するように、構成されることを特徴とする請求項30に記載のホーンロータ組立体。
【請求項36】
前記旋回ヘッドは、ソケット部材に保持された半球状の輪郭を有する連結部材を備え、前記ソケット部材は、前記連結部材が、前記ソケット部材内にすべり嵌めされ、前記ソケット部材に対して旋回することが可能であるように、構成されることを特徴とする請求項31に記載のホーンロータ組立体。
【請求項37】
ケーシング充填配置において、前記旋回ヘッドは、前記ケーシングホーンが横方向外方に傾動することが可能であるように構成され、作動位置において、前記旋回ヘッドは、前記ケーシングホーンが実質的に水平面上で軸方向に配列された位置に延在することが可能であるように構成されることを特徴とする請求項31に記載のホーンロータ組立体。
【請求項38】
前記連結部材は、その外面の周りに配置された溝を備え、Oリングが前記溝に保持され、作動位置において、前記連結部材の前記流路と前記ソケットの前記流路は、実質的に直線状に配列され、前記連結部材と前記ソケットは、物品が前記旋回ヘッドから排出されるのを阻止しながら、物品を前記流路を通して前記ケーシングホーンに流通させるように、密封されることを特徴とする請求項31に記載のホーンロータ組立体。
【請求項39】
前記ホーンロータ組立体は、前記細長のケーシングホーンの前記第2端部が襞寄せ圧搾/クリップ留め装置と係合する状態で、ヒートシール管状ケーシング製造装置に取り付けられるように、構成されることを特徴とする請求項30に記載のホーンロータ組立体。
【請求項40】
前記旋回ヘッドの前記流路及び前記ケーシングホーンの前記流路と流体連通するように、前記旋回ヘッドに装着された中間パイプセグメントをさらに備え、前記支持部材は、ヒートシール装置に装着された支持ブラケットに装着され、前記中間パイプセグメントは、ヒートシールホーンと前記中間パイプセグメントを交換可能に取り付けるように適合された共通支持領域に取り付けられるように構成され、かつ寸法決めされることを特徴とする請求項32に記載のホーンロータ組立体。
【請求項41】
前記中間パイプセグメントと前記ヒートシールホーンは、各々が作動位置にあるとき、実質的に共通の軸方向中心線に位置するように、前記装置内に直列に配置されることを特徴とする請求項40に記載のホーンロータ組立体。
【請求項42】
前記組み立てられた中間パイプセグメント、前記旋回ヘッド、及び前記ケーシングホーンの組み合わされた長さは、前記ヒートシールホーンの長さと実質的に同一であることを特徴とする請求項41に記載のホーンロータ組立体。
【請求項43】
ヒートシールホーンを用いてヒートシールされた貼合せケーシングを製造する自動化された管状ケーシング製造装置と組合せて、前記細長のケーシングホーンと流体連通する中間パイプをさらに備え、前記ホーンロータ組立体は、前記装置に離脱可能に取り付けられるように構成され、前記中間パイプセグメントと前記ケーシングホーンは、前記ヒートシールホーンと取り替えられるように構成されることを特徴とする請求項30に記載のホーンロータ組立体。
【請求項44】
ロール状素材から管状ケーシングを製造する装置を、非貼合せケーシングを送り出すように変更するためのキットにおいて、
ケーシングホーン及び中間パイプセグメントと、
前記装置に取り付けられ、前記ケーシングホーン及び/又は前記中間パイプセグメントを前記装置に対して保持するように構成されたブラケットと、
前記ケーシングホーンに装着され、ホーンロータ組立体を形成することが可能な旋回ヘッドであって、前記ケーシングホーンがケーシング充填配置から作動位置に略横方向に旋回することを可能にする旋回ヘッドと
を備えることを特徴とするキット。
【請求項45】
前記ケーシングホーン、前記旋回ヘッド、及び前記中間パイプセグメントは、前記装置に保持されるように適合されたヒートシールホーンの長さに実質的に対応する全長を有することを特徴とする請求項44に記載のキット。
【請求項46】
張力クリップをさらに備え、前記張力クリップは、前記ホーンロータ組立体又は前記ブラケットに装着可能であり、一塊の襞寄せされた繊維ケーシング材料の端部を保持し、リミットスイッチと協働し、一定長さの前記ケーシング材料が消費されるときを識別するように、構成されることを特徴とする請求項44に記載のキット。
【請求項47】
前記旋回ヘッドは、突起をさらに備え、前記突起は、近位センサと協働し、前記ケーシングホーン及び/又は前記旋回ヘッドが適切な作動位置にあるときを識別することを特徴とする請求項44に記載のキット。
【請求項48】
支持部材をさらに備え、前記支持部材は、前記旋回ヘッドに装着され、前記ブラケットに保持されて、これによって、前記ケーシングホーンを前記中間パイプセグメントと共に軸方向に配列された位置に保持するように構成されることを特徴とする請求項44に記載のキット。
【請求項49】
前記中間パイプセグメントを前記旋回ヘッドに固定するように構成され、かつ寸法決めされた少なくとも1つのクランプをさらに備えることを特徴とする請求項48に記載のキット。
【請求項50】
複数の異なる選択可能なホーンを離脱可能に取り付ける装置を、異なるケーシング材料を供給し、前記選択されたケーシング材料を充填し、包被された細長の物品をもたらすように、作動させるためのコンピュータプログラム製品において、
コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記媒体内で実施されるコンピュータ読取可能プログラムコードを有する記憶媒体を有し、前記コンピュータ読取可能プログラムコードは、
異なるケーシングを外面を覆って供給し、流動可能な物品を内部を通して供給する異なるホーン構成を有する第1及び第2ホーンを離脱可能に取り付ける装置に対して、複数の異なる所定の作動モードをもたらすように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードと、
第1ケーシング材料を有する第1ホーン又は前記第1ケーシング材料と異なる第2ケーシング材料を有する第2ケーシングホーンのいずれが前記装置と連通しているかに応じて、前記所定の作動モードの1つを動作させるように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードと
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項51】
配備させるために選択されるケーシング材料の種類及び/又は前記第1ホーン又は前記第2ホーンのいずれかと関連する前記作動モードの選択を識別するユーザ入力を容認するコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項50に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項52】
前記所望のホーンが適切な作動位置にあるまで、作動を禁止するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項51に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項53】
作動を禁止する前記コンピュータ読取可能プログラムコードは、前記第2ホーンが水平面上の作動位置にあるときを自動的に検出するように配置された近位センサからのデータを得て、そのデータを解析するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードを含むことを特徴とする請求項52に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項54】
前記第2ホーンのケーシング供給分が使い果たされるときを自動的に識別するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項50に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項55】
前記第2ホーンのケーシング供給分が使い果たされるときを識別するように構成された前記コンピュータ読取可能プログラムコードは、前記ケーシング材料の後縁部が前進するにつれて、前記ケーシング材料の供給分の後縁部に装着されたリードに加えられる力に応じて、リミットスイッチが始動されるときを検出するコンピュータ読取可能プログラムコードを含むことを特徴とする請求項54に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項56】
前記第2ホーンが作動位置にあるときを自動的に検出するように配置された近位センサからデータを得て、そのデータを解析するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項54に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項57】
前記装置が前記第1ホーンと共に作動しているとき、(a)前記第2ホーンのケーシング供給分が使い果たされるときを識別するように構成された前記コンピュータ読取可能プログラムコード及び/又は(b)前記第2ホーンが水平面上の作動位置にあるときを自動的に検出するように配置された近位センサからデータを得て、そのデータを解析するように構成された前記コンピュータ読取可能プログラムコードを選択的に無効にするように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項56に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項58】
ロール状に巻かれたシートを前記第1ホーンに供給し、前記ロール状素材をその場で管状ケーシングの形状に形成するように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項50に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項59】
物品の流れを中断し、オペレータが一塊の繊維ケーシング材料を前記第2ホーンに逐次的に配置することを可能にする手動の停止及び始動を容認するコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項58に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項60】
前記装置の上流側に配置されたポンプからの物品の流れを制御し、前記第1ホーン又は第2ホーンのいずれが前記装置と連通して設置されているかに応じて、前記物品を前記第1ホーン又は前記第2ホーンの1つの内部に流通させるように構成されたコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項58に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項61】
どのホーンが前記装置に設置されているかを検出することによって、前記所望の作動モードを自動的に識別するコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項50に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項62】
襞寄せケーシング圧搾/クリップ留め装置と協働し、前記第1ホーンと前記第2ホーンのいずれが作動状態にあるかに依存して、クリップを前記第1ホーン又は前記第2ホーンによって得られた包被物品に送達するコンピュータ読取可能プログラムコードをさらに含むことを特徴とする請求項61に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項63】
選択可能な第1ホーンと第2ホーンを用いて包被された物品を製造し、これによって、選択可能な異なる種類のケーシングに包まれた物品を製造するためのシステムにおいて、
離脱可能に取付け可能な第1ホーンを有する装置であって、前記第1ホーンは、作動中、その上流に配置された充填材ポンプと流体連通するように構成され、前記第1ホーンは、物品をその内部に流通させ、前記装置と協働し、貼合せケーシング材料をその周囲に形成、シール、及び/又は案内するように構成され、かつ寸法決めされるような装置と、
ケーシングホーンと流体連通する中間パイプセグメントを備える離脱可能に取り付け可能な第2ホーン組立体であって、作動時において、第1ホーンと取り替えられ、物品を内部に流通させるために前記充填ポンプと流体連通するように構成された第2ホーン組立体と
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項64】
前記ケーシングホーンは、その周りに非貼合せケーシング材料を保持するように構成され、前記装置の適所に設置されたとき、前記第1ホーンと前記中間パイプセグメントは、実質的に同一の軸方向延在中心線に配置されることを特徴とする請求項63に記載のシステム。
【請求項65】
前記ケーシングホーンは、旋回可能な端部を有することを特徴とする請求項63に記載のシステム。
【請求項66】
前記第2ホーン組立体は、連結部材とソケットを有する旋回ヘッドを有するホーンロータを備え、前記旋回ヘッドは、前記ケーシングホーンが前記旋回ヘッドに対して旋回することを可能にするように構成され、前記ケーシングホーンは、前記ケーシングホーンが上流側の配管から外方に傾動して配列される充填配置と、前記ケーシングホーンが上流の配管と共に実質的に水平面上で軸方向に配列される作動配置とを有することを特徴とする請求項64に記載のシステム。
【請求項67】
前記ホーンロータは、そこに装着された支持脚を備え、前記装置は、そこに固定された脚支持ブラケットを備え、前記取り付ける手段は、前記支持脚を前記脚支持ブラケット内に取り付けることを含むことを特徴とする請求項66に記載のシステム。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2007−514615(P2007−514615A)
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526247(P2006−526247)
【出願日】平成16年9月8日(2004.9.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/029203
【国際公開番号】WO2005/024600
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(506082973)デラウェア・キャピタル・フォーメイション,インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月8日(2004.9.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/029203
【国際公開番号】WO2005/024600
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(506082973)デラウェア・キャピタル・フォーメイション,インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
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